JP2005282041A - サッシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 サッシ枠1に内障子10と外障子20を装着し、そのサッシ枠1と内障子10との間を一次気密材、二次気密材で二重タイトとすることでサッシ枠1と内障子10との間に空間を構成し、前記サッシ枠1と外障子20との間を一次気密材、二次気密材で二重タイトとすることでサッシ枠1と外障子20との間に空間を構成し、その各空間を室外側に開口して大気と等圧として水密性能を向上したサッシで、これによって、気密性能、遮音性能、水密性能に優れたサッシとなる。
【選択図】 図2
Description
具体的には、内障子の室外側部に一次気密材、サッシ枠に二次気密材をそれぞれ設けて内障子の室内側周囲、室外側周囲とサッシ枠との間をそれぞれ気密・水密すると共に、一次気密材と二次気密材との間に空間を形成し、外障子の室外側部に一次気密材、サッシ枠に二次気密材をそれぞれ設けて外障子の室内側周囲、室外側周囲とサッシ枠との間をそれぞれ気密、水密すると共に、一次気密材と二次気密材との間に空間を形成している。
例えば、前述の空間内の圧力と外気の圧力に差があると、一次気密材による気密・水密部(つまり、タイト部)を越えて雨水等が空間に浸入することがある。
前記各空間を室外側にそれぞれ開口して大気と等圧としたことを特徴とするサッシである。
また、空間が大気と等圧であるから、一次タイト部から雨水等が空間に浸入することがなく、水密性能に優れたサッシである。
前記サッシ枠1は、上枠2と下枠3と左右の縦枠4を方形状に連結してある。
前記内障子10は、上框11と下框12と戸当り框13と召合せ框14を方形状に連結し、その内部にパネル、例えば、ガラス15が取付けてある。
前記外障子20は、上框21と下框22と戸当り框23と召合せ框24を方形状に連結し、その内部にパネル、例えば、ガラス25が取付けてある。
前記下枠3は室内寄り上面3aに内下レール3bを備え、室外寄り上面3cに外下レール3dを備えている。
前記室外寄り上面3cは室内寄り上面3aよりも低い。この室内寄り上面3aと室外寄り上面3bとの間に横向面3eと縦向面3fでほぼ鉤形状の部分を有する。この横向片3eは室外寄り上面3cよりも高く、縦向面3fが室外寄り上面3cと連続している。
図2に示すように、前記内上レール2bと内下レール3bに沿って内障子10が面内方向に移動する。
この内障子10の下面(召合せ框14の下面)は、下枠3の室内寄り上面3aと横向面3eと相対向している。
図3に示すように、前記外上レール2dと外下レール3dに沿って外障子20が面内方向に移動する。
この外障子20の下面(召合せ框24の下面)は、下枠3の室外寄り上面3cと相対向し、その外障子20の下部室内側面(下框22の下部室内側面)が前記縦向面3fと相対向している。
例えば、上框11の室外側部に上横一次気密材30、室内側部に上横二次気密材31がそれぞれ装着し、それらは内上レール2bにそれぞれ接する。
下框12の室外側部に下横一次気密材32が装着され、この下横一次気密材32が内下レール3bに接する。
下枠3の室内側部に下横二次気密材33が装着され、この下横二次気密材33が下框12の室内側下部に接する。
一方の縦枠4の室外側部に縦一次気密材34、室内側部に縦二次気密材35が装着され、その縦一次気密材34が戸当り框13の室外側部に接し、縦二次気密材35が戸当り框13の室内側に接する。
そして、各一次気密材30,32,34の接触部で内障子10の一次タイトラインを形成し、各二次気密材31,33,35の接触部で内障子10の二次タイトラインを形成している。内障子10の一次タイトラインとは内障子10の上框11、下框12、戸当り框13の室外側部と上枠2、下枠3、一方の縦枠4との間を気密・水密する部分である。
内障子10の二次タイトラインとは内障子10の上框11、下框12、戸当り框13の室内側部と上枠2、下枠3、一方の縦枠4との間を気密・水密する部分である。
例えば、上框21の室外側部に上横一次気密材40、室内側部に上横二次気密材41がそれぞれ装着し、それらは外上レール2dにそれぞれ接する。
下框22の室外側部に下横一次気密材42が装着され、この下横一次気密材42が外下レール3dに接する。
下枠3の室内外側方向中間部に室内側部の下横二次気密材43が装着され、この下横二次気密材43が下框22の室内側下部に接する。
戸当り框23の室外側部に縦一次気密材44が装着され、この縦一次気密材44が他方の縦枠4の内向片4aに接する。
他方の縦枠4の室内側部に縦二次気密材45が装着され、その縦二次気密材45が戸当り框13の室内側に接する。
そして、各一次気密材40,42,44の接触部で外障子20の一次タイトラインを形成し、各二次気密材41,43,45の接触部で外障子20の二次タイトラインを形成している。外障子20の一次タイトラインとは外障子20の上框21、下框22、戸当り框23の室外側部と上枠2、下枠3、一方の縦枠4との間を気密・水密する部分である。
外障子20の二次タイトラインとは外障子20の上框21、下框22、戸当り框23の室内側部と上枠2、下枠3、一方の縦枠4との間を気密・水密する部分である。
前記一次召合せ気密材46は外障子20の召合せ框24の室内側面に装着されて内障子10の召合せ框14の室外側面に接し、一次召合せタイトラインを形成する。
前記二次召合せ気密材47は内障子10の召合せ框14の室外側面に装着されて外障子20の召合せ框24の室内側面に接し、二次召合せタイトラインを形成する。
この上部風止部材50は各召合せ框14,24の上端面(上部摺動片)に接すると共に、一次上横気密材30、二次上横気密材41、一次、二次召合せ気密材46,47に接している。この上部風止部材50は取付部50aにヒレ50bを設けたものであるが、これに限ることはない。
前記室外側の下部風止部材51は、図6に示すように一次止水部53と二次止水部54と排水部55を備え、その一次止水部53、二次止水部54に内障子10の召合せ框14の室外寄り下端面(下部摺動片)が接し、下横一次気密材32と一次召合せ気密材46が一次止水部53に接する。
前記各止水部は取付部53a,54aにヒレ53b,54bを設けたものであるが、これに限ることはない。
前記室内側の下部風止部材52は内障子10の召合せ框14の室内寄り下端面(摺動片)が接し、下横二次気密材33と接している。
この下部風止部材52は取付部52aとヒレ52bを備えているが、これに限ることはない。
前記内障子10の二次タイトラインと外障子20の二次タイトラインが二次召合せタイトラインによって連続して二次タイトラインを形成している。
これによって、サッシ枠1と内・外障子10,20が二重タイトされる。
この内障子用気密部材60のヒレ62は、内障子10の戸当り框13の室内寄りの上端面(上部摺動片)に接すると共に、上横二次気密材31と接し、取付部61が縦二次気密材35に接している。
これによって、内障子10の上部と上枠2との間、内障子10の下部と下枠3との間、内障子10の縦部(戸当り框13)と一方の縦枠4との間に空間をそれぞれ構成している。
具体的には、縦一次気密材34、縦二次気密材35と戸当り框13と一方の縦枠4との間に図4に示すように、縦空間aを構成し、下横一次気密材32、下横二次気密材33と下框12と下枠3の室内寄り上面3aとの間に図2に示すように下横空間bを構成し、上框11と内下レール2bとの間に図2に示すように、上横空間cを構成している。
前記縦空間aの下部と下横空間bの一端部が連通し、縦空間aの上部は内障子用気密部材60で閉塞され、下横空間bの他端部は室内側の下部風止部材52で閉塞されているので、縦空間aと下横空間bは密閉空間である。
この隙間を通して前記縦空間a、上横空間cの上部が室外に開口している。
図8に示すように、内障子10の戸先框13の下部には下部摺動片64が取付けてある。この下部摺動片64にも上部摺動片63と同様に内下レール3bが入り込む縦溝(図示せず)を有し、その縦溝と内下レール3bとの間に隙間がある。
この隙間を通して前記縦空間aの下部、下横空間bの一端部が室外側に開口する。
つまり、内障子10の1次タイトライン(上横一次気密材30、下横一次気密材32、縦一次気密材34による気密、水密部)を越えて室内側に雨水等が浸入することがない。
なお、前述の一次気密材の気密、水密部に隙間を形成したり、サッシ枠又は内障子10の框に外気導入孔を形成しても良い。
この外障子用気密部材70は取付部71とヒレ72を備えている。
外障子20の戸当り框23の上端面(上部摺動片)がヒレ72に接する。前記上横二次気密材41と縦二次気密材45の上部がヒレ72に接して両気密材が連続する。
この縦二次気密材45の下部と下横二次気密材43が連続する。
また、外障子20の上横一次気密材40、下横一次気密材42、縦一次気密材44が連続する。
これによって、サッシ枠1と上枠2と外障子20の上部との間、下枠3と外障子20の下部との間、縦枠4と外障子20の縦部(戸当り框23)の間に空間をそれぞれ形成している。
これらの空間はそれぞれ連通し、下枠3の室外寄り上面3cと下框22、召合せ框24の下端面(下部摺動片)との間の隙間から室外に開口し、大気と等圧となるようにしてある。
具体的には、縦一次気密材44、縦二次気密材45と戸先框23と他方の縦枠4との間に図4に示すように、縦空間dを構成し、下横一次気密材42と下横二次気密材43と下框22と下枠3の室外寄り上面3cとの間に図3に示すように下横空間eを構成し、上框21と外下レール2dとの間に図3に示すように上横空間fを構成している。
前記下枠3の断熱材82は、一側樹脂材84と他側樹脂材85でカバーしてある。
この一側樹脂材84は内障子閉じ側に設けてあり、他側樹脂材85は外障子閉じ側に設けてあり、この他側樹脂材85に下横二次気密材43が装着してある。
前記内・外障子10,20の上框11,21、下框12,22、戸当り框13,23、内障子10の召合せ框14は、室外側金属部材86と室内側金属部材87を断熱材88で連結した断熱形材である。
これによって、断熱性に優れたサッシとしてある。
これに限ることはなく、金属部材のみより成る枠、框としても良いし、樹脂部材のみより成る枠、框としても良い。
Claims (4)
- サッシ枠に内障子と外障子を装着し、そのサッシ枠と内障子及びサッシ枠と外障子をそれぞれ二重タイトしてサッシ枠と内障子との間、サッシ枠と外障子との間にそれぞれ空間を形成し、
前記各空間を室外側にそれぞれ開口して大気と等圧としたことを特徴とするサッシ。 - サッシ枠の一方の縦枠と内障子の戸当り框の間に縦空間を形成し、サッシ枠の下枠と内障子の下框との間に下横空間を形成し、
この縦空間と下横空間を連通し、前記内障子の戸当り框の上部摺動片の溝部と上枠の内上レールとの間に隙間を形成し、この隙間を通して前記縦空間を室外側に開口した請求項1記載のサッシ。 - サッシ枠に内障子と外障子を装着し、その内障子の室外側部とサッシ枠との間を上横一次気密材、下横一次気密材、縦一次気密材で気密して内障子の一次タイトラインを形成し、
前記内障子の室内側部とサッシ枠との間を上横二次気密材、下横二次気密材、縦二次気密材で気密して内障子の二次タイトラインを形成し、
前記内障子の召合せ框と下枠の間を下部風止部材で気密し、
前記内障子の召合せ框と上枠の間を上部風止部材で気密し、
前記内障子の戸先框と上枠の間を内障子用気密部材で気密し、
前記内障子の戸先框と一方の縦枠との間に密閉された縦空間、下框と下枠の間に密閉され、前記縦空間と連通した下横空間をそれぞれ形成した請求項2記載のサッシ。 - 内障子の上框の室外側部に上横一次気密材を装着し、室内側部に上横二次気密材を装着し、その上横一次気密材、上横二次気密材を上枠の内上レールにそれぞれ装着して上横空間を形成し、
この上横空間と上部摺動片の溝部を連通した請求項3記載のサッシ。
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