JP2005281750A - 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法 - Google Patents

溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005281750A
JP2005281750A JP2004095893A JP2004095893A JP2005281750A JP 2005281750 A JP2005281750 A JP 2005281750A JP 2004095893 A JP2004095893 A JP 2004095893A JP 2004095893 A JP2004095893 A JP 2004095893A JP 2005281750 A JP2005281750 A JP 2005281750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten steel
concentration
gas
inert gas
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004095893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4075834B2 (ja
Inventor
Yoshihiko Higuchi
善彦 樋口
Mitsuhiro Numata
光裕 沼田
Hiroshi Kitada
宏 北田
Nobuhiro Murakami
信博 村上
Kenichi Akaha
健一 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2004095893A priority Critical patent/JP4075834B2/ja
Publication of JP2005281750A publication Critical patent/JP2005281750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4075834B2 publication Critical patent/JP4075834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

【課題】 真空脱ガス装置を用いた真空精錬炉を用いて真空脱ガス処理を行う際に、溶鋼の炭素濃度等の成分濃度を高精度で推定する。
【解決手段】
真空槽1の下部に設けられた浸漬管2を取鍋3に収容された溶鋼4に浸漬しながら溶鋼4の脱炭処理を行う際に、真空槽1の内部に、天蓋1aの中心に昇降自在に装着されたランス7から混合用の不活性ガスを単独で吹き込み、真空槽7の内部で、溶鋼4から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた混合用の不活性ガスによって希釈混合することによって、溶鋼4の炭素濃度を推定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法に関する。具体的には、本発明は、溶鋼の真空脱ガス装置を用いて溶鋼を製造する際に、真空脱ガス処理を行われている溶鋼の成分濃度を高精度で推定する方法と、この方法を利用して極低炭素鋼を低コストで製造する方法とに関する。
真空脱ガス装置を備える真空精錬炉を用いて脱ガス処理を行う場合(以下の説明では、この脱ガス処理が脱炭である場合を例にとる)、規格成分である炭素濃度の上限値及び下限値を外れないように成分調整を行うことは、製品の品質保証上、極めて重要である。また、炭素濃度の上限値よりもやや低い炭素濃度に達した時点で直ちに真空脱ガス処理を終了することができれば、脱ガス処理時間の短縮につながり、処理コストの抑制及び生産性の向上の両面で極めて有効である。
このためには、当然のことながら、真空脱ガス処理中における溶鋼の炭素濃度を高精度で推定することが求められる。これまでにも、以下に列記するように、真空脱ガス処理中における溶鋼の炭素濃度を推定する方法が知られている。
特許文献1には、真空脱ガス処理前あるいはこの処理の途中で溶鋼をサンプリングし、このサンプルの炭素濃度の分析値を基準として用い、サンプル採取時点から現在までの炭素濃度の推移を、フィッティングで定める脱炭速度定数を用いた演算により推定する発明が開示されている。
また、特許文献2には、真空脱ガス処理前あるいはこの処理の途中での溶鋼サンプルの炭素濃度の分析値を用いることなく、排ガス情報に基づいて現在の炭素濃度を推定する発明が開示されている。
特開平6−256840号公報 特開平9−202913公報
特許文献1、2により開示された発明には、以下に説明するような課題があり、真空脱ガス処理中における溶鋼の炭素濃度を高精度で推定することはできない。
特許文献1により開示された発明では、脱炭速度定数をフィッティングで求めるため、現に処理しているヒート固有の条件がフィッティングのばらつきを逸脱した場合にこれを検出して修正することができない。このため、この発明では、炭素濃度の推定に誤差が生じる可能性が高い。
特許文献2により開示された発明は、時々刻々測定される排ガス情報に基づいて溶鋼の炭素濃度を推定するため、特許文献1により開示された発明よりは高精度で炭素濃度を推定できる可能性がある。しかし、特許文献2の図1にも開示されるように、真空槽の内部で脱炭により発生するCO、CO2ガスを希釈可能なガスは、真空槽の下部に装着された上昇管側に偏在する環流ガスのみである。このため、希釈された排ガスの組成は、溶鋼の炭素濃度との間に十分な相関性を有するものとはいい難い。したがって、特許文献2により開示された発明によっても、十分な推定精度を得ることはできず、炭素濃度の推定に誤差が生じる可能性がある。
本発明は、このような従来の技術が有する課題に鑑みてなされたものであり、真空脱ガス装置を用いた真空精錬炉を用いて真空脱ガス処理を行う際に、溶鋼の炭素濃度等の成分濃度を高精度で推定する方法と、この方法を用いて極低炭素鋼を製造する方法とを提供することを目的とする。
本発明は、真空槽の下部に設けられた浸漬管を取鍋に収容された溶鋼に浸漬しながら溶鋼の脱ガス処理を行う際に、真空槽の内部に混合用の不活性ガスを単独で吹き込み、真空槽の内部で、溶鋼から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた混合用の不活性ガスによって希釈混合することによって、溶鋼に含まれる成分の濃度を推定することを特徴とする溶鋼の成分濃度の推定方法である。
本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法では、混合用の不活性ガスが、真空槽の天蓋又は側面に配置されたランスから吹き込まれることが望ましい。
これらの本発明にかかる溶鋼の成分濃度の推定方法では、溶鋼に含まれる成分の濃度が、混合用の不活性ガスによって希釈混合された脱ガス成分の分析値を用いて、推定されることが望ましい。
これらの本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法では、脱ガス成分がCOガス及び/又はCO2ガスであるとともに溶鋼に含まれる成分が炭素であることが、例示される。
これらの本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法では、溶鋼に含まれる炭素の濃度が、(a)希釈混合されたCOガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた各時刻における脱炭速度を用いて濃度に換算した脱炭積算量を算出し、真空脱ガス処理前又は該処理中における炭素濃度の分析値から脱炭積算量を減ずること、又は(b)希釈混合されたCOガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた各時刻における脱炭速度にバランスする脱炭速度定数及び炭素濃度の組合せを求めることによって、推定されることが望ましい。
これらの本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法では、溶鋼には、真空槽の内部へ独立して吹き込まれる混合用の不活性ガスとともに、攪拌用の不活性ガス又は環流用の不活性ガスが吹き込まれる。
また、これらの本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法では、浸漬管の設置数が1本又は2本である。
別の観点からは、本発明は、上述した本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法を用いて推定された溶鋼の炭素濃度を用いて極低炭素鋼を製造することを特徴とする極低炭素鋼の製造方法である。
本発明によれば、真空脱ガス処理装置を用いて真空脱ガス処理を行う際に、真空槽の内部に混合用の不活性ガスを独立して吹き込み、真空槽の内部で、溶鋼から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた混合用の不活性ガスによって希釈混合するため、排ガスの分析値の代表性が向上し、これにより、溶鋼の炭素濃度等の成分濃度を高精度で推定することが可能となる。このため、本発明によれば、真空脱ガス処理時間の短縮によるコストの削減が可能となる。
以下、本発明に係る溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法を実施するための最良の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では、脱ガスが脱炭であり、脱ガス成分がCOガス及び/又はCO2ガスであるとともに真空脱ガス装置がRH真空脱ガス装置である場合を例にとる。
本実施の形態では、高炉から運搬された溶銑を転炉にて脱炭処理した溶鋼の真空処理を対象とする。この溶銑は、周知慣用の様々な溶銑予備処理を行われて転炉に注銑され、転炉により脱炭吹錬された後に取鍋へ出鋼される。取鍋へ出鋼された溶鋼は、二次精錬設備に運搬され、RH真空脱ガス装置により脱炭処理を施される。
このRH真空脱炭処理では、真空槽の下部に二本設けられた浸漬管である上昇管及び下降管を取鍋に収容された溶鋼に浸漬し、真空槽内を排気するとともに上昇管の内面から環流用の不活性ガスを導入して、取鍋に収容された溶鋼を真空槽の内部へリフトアップする。リフトアップされた溶鋼は、真空槽の内部で脱炭反応により炭素濃度を低減され、下降管を介して取鍋へ戻る循環流を形成する。このようにして溶鋼の脱炭処理が行われる。
このRH真空脱ガス装置では、環流用の不活性ガスの流量、真空槽の内部の圧力、発生する排ガス中のCOガス、CO2ガスの濃度等は、慣用される測定器を用いることにより連続的又は間欠的に測定かつ記録することができる。なお、排ガス中の分析成分は、COガス、CO2ガスのみに限るものではなく、これ以外の成分も分析値として利用してもよい。
また、この脱炭処理の際に、本実施の形態では、真空槽の天蓋(側面でもよい)に混合用の不活性ガスをこの真空槽の内部に単独で(独立して)吹き込むためのランスを昇降自在に配置しておき、このランスから混合用の不活性ガスを溶鋼に単独で上吹きして吹き付けることにより溶鋼から離脱した排ガスに含まれるCOガス及び/又はCO2ガスを真空槽の内部で希釈混合する。なお、溶鋼には、当然のことながら、この不活性ガスとは異なる攪拌用の不活性ガス又は環流用の不活性ガスが吹き込まれている。
そして、本実施の形態では、希釈混合されたCOガス及び/又はCO2ガスの分析値を用いて溶鋼に含まれる炭素濃度を推定する。以下に、溶鋼の炭素濃度の推定手順A〜Cを例示する。
(手順A)
希釈混合されたCOガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた各時刻における脱炭速度を用いて濃度に換算した脱炭積算量を算出し、真空脱ガス処理前又はこの処理中における炭素濃度の分析値から脱炭積算量を減ずる。具体的には、
(i)真空脱ガス処理中の時刻tiにおける排ガスの分析を行って排ガス中のCO分率CO,i、CO2分率CO2,iを測定する。
(ii)時刻tiにおける排ガス流量を、排ガス流量計を用いて測定すること、排ガス中に流量が既知のトレーサーガスが含有されるように導入しトレーサーガス濃度と既知のトレーサーガス流量とから算出すること、あるいは、排ガスに含有されるインプットガス量を経験的に定めることにより、求める。このようにして求めた時刻tiにおける排ガス流量は適当な方法によって標準状態に換算した体積流量Qex,i(Nm/s)に換算する。
(iii)上述した(i)項により求めた排ガス中のCO分率CO,i及びCO2分率CO2,iの和と、(ii)項により求めた排ガス流量Qex,iの積(CO,i+CO2,i)・Qex,iを求める。
(iv)時刻tiにおける単位時間当りの脱炭速度dCdt,i(kg/s)を比例定数Aを用いて下記(1)式より求める。
dCdt,i=A・(12/22.4)・(CO,i+CO2,i)・Qex,i
・・・(1)
なお、この(1)式では、(12/22.4)により単位換算を行っているため、通常の使用では比例定数Aは1.0でよいが、排ガス温度計や排ガス流量計の測定値の誤差が生じる場合には比例定数Aを微調整してもよい。
(v)真空脱ガス処理前又はこの処理中に得た溶鋼の炭素濃度Co(%)に対して、濃度Coとなった時刻から時刻tiまでのdCdt,iを積算して、濃度に換算した脱炭積算量を算出する。そして、例えば(2)式に示すように、真空脱ガス処理前又はこの処理中における炭素濃度の分析値から脱炭積算量を減ずることによって、現在の炭素濃度Ci(%)を算出する。
C,i=Co−ΣdCdt,i×dt,i×100/W ・・・(2)
なお、(2)式におけるdt,iは時刻tiでの演算時間刻みを示し、Wは溶鋼量(kg)を示す。また、排ガス情報にタイムラグがある場合は、その分を補正して計算してもよい。
そして、この手順Aに関して、本発明の効果を確認するために、単純に上昇管から環流用の不活性ガス(Arガス)のみを吹き込む従来法((a)法)、この(a)法に加えて真空槽の下部の側面羽口より不活性ガスを吹き込んで排ガスを希釈混合する本発明法((b)法)、又は、真空槽の上部に位置する天蓋に昇降自在にランスを設け、ランス先端のガス噴出孔から真空槽の略中央部へ向けて混合用の不活性ガスを吹き込んで排ガスを希釈混合する本発明法((c)法)の三法について、RH脱炭処理中におよそ溶鋼の炭素濃度が20ppm(0.002%)となった時期に鋼中のサンプルを採取し分析して得た炭素濃度と、(a)〜(c)法により算出した推定炭素濃度との差である推定誤差(ppm)を求め、推定誤差の標準偏差σを求めた。
なお、図1は(a)法を実施する状況を示す説明図であり、図2は(b)法を実施する状況を示す説明図であり、さらに図3は(c)法を実施する状況を示す説明図である。
図1〜図3に示すように、真空槽1の下部に設けられた浸漬管2を取鍋3に収容された溶鋼4に浸漬しながら溶鋼4の脱ガス処理を行う。浸漬管2のうちの一方の上昇管2aの側壁から環流用の不活性ガス(Arガス)が吹き込まれ、これにより、溶鋼4は取鍋3から真空槽1の内部へリフトアップされ、真空槽1の内部で脱ガスされる。脱ガスされた溶鋼4は、浸漬管2のうちの他方の下降管2bから取鍋3へ戻る循環流を形成する。なお、真空槽1の上部側壁には真空排気系5が接続されており、ここに設けられた排ガス分析系6により排ガス成分の分析が行われている。
また、図2では、真空槽1の側壁に不活性ガスを吹き込むための吹き込み装置(図示しない)が装着されており、真空槽1の内部へ不活性ガスを独立して吹き込むことができるように構成されている。
さらに、図3では、真空槽1の天蓋1aの中心に、下方へ向けて混合用の不活性ガスを単独で吹き込むためのランス7を昇降自在に配置しておき、このランス7から真空槽1の内部に混合用の不活性ガスを単独で吹き込み、これにより、真空槽1の内部で、溶鋼4から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた混合用の不活性ガスによって希釈混合する。
その結果、(a)法では、推定誤差の標準偏差σは5.5ppmと非常に大きく炭素濃度の十分な推定精度が得られなかった。このように標準偏差σが大きくなった原因は、(a)法によると真空槽1内へ溶鋼4とともに吹き込まれた環流用の不活性ガスが真空槽1内で偏在するために排ガス中のCOガス、CO2ガスの濃度の代表性に問題が生じる。
また、本実施の形態の方法である(b)法によると、推定誤差の標準偏差σは4.2ppmと(a)法よりは改善された。これは、真空槽1の側面羽口から不活性ガスを導入することによる混合性の改善効果に起因すると考えられる。
これに対し、本実施の望ましい形態の方法である(c)法によると、推定誤差の標準偏差は2.5ppmまで顕著に低減された。これは、真空槽1の内部中央部に昇降自在に配置した、不活性ガスを単独で(独立して)吹き込むためのランス7から混合用の不活性ガスを溶鋼4に単独で上吹きして吹き付けることにより、排ガス中のCOガス、CO2ガスの濃度の代表性が著しく改善されるためである。このようにして、手順Aについて、(c)法の優位性を確認できた。
(手順B)
手順Bとして、上述した手順Aのように真空脱ガス処理を行う前の炭素濃度の分析値を用いるのではなく、概ね炭素濃度を80〜100ppm程度のタイミングでサンプル採取を行い、この分析値をCoとして手順Aと同様にして炭素濃度を推定した。
その結果、推定誤差の標準偏差σは、上述した(a)法では5.1ppmであり、本発明法である(b)法で3.9ppmであるのに対し、本発明法の望ましい方法である(c)法では2.3ppmとなり、手順Bについても(c)法の優位性を確認できた。
(手順C)
希釈混合されたCOガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた各時刻における脱炭速度にバランスする脱炭速度定数及び炭素濃度の組合せを求めること
(i)真空脱ガス処理中の時刻tiにおける排ガスの分析を行って排ガス中のCO分率CO,i、CO2分率CO2,iを測定する。
(ii)時刻tiにおける排ガス流量を、排ガス流量計6を用いて測定すること、排ガス中に流量が既知のトレーサーガスが含有されるように導入しトレーサーガス濃度と既知のトレーサーガス流量とから算出すること、あるいは、排ガスに含有されるインプットガス量を経験的に定めることにより、求める。このようにして求めた
時刻tiにおける排ガス流量は適当な方法によって標準状態に換算した体積流量Qex,i(Nm/s)に換算する。
(iii)上述した(i)項により求めた排ガス中のCO分率CO,i及びCO2分率CO2,iの和と、(ii)項により求めた排ガス流量Qex,iの積(CO,i+CO2,i)・Qexを求める。
(iv)時刻tiにおける単位時間当りの脱炭速度dCdt,i(kg/s)を比例定数Aを用いて下記(3)式より求める。
dCdt,i=A・(CO,i+CO2,i)・Qex
・・・(3)
(v)脱ガス処理中の炭素濃度をC(%)とし、平衡炭素濃度をCe(%)とすると、脱炭速度は一般的な(4)式で表される。時刻tiにおける単位時間当りの脱炭速度dCdti(kg/s)は(−dC/dt),iであるから時刻tiでの脱炭速度定数Kiを用いて(6)式で表される。真空脱ガス処理前又はこの処理中に得た溶鋼4中の炭素濃度Co(%)に対して、この炭素濃度となった時刻から時刻tiまでのdCdti,iを積算し、現在の炭素濃度Ci(%)を、例えば(4)〜(6)式を用いて算出する。
dC/dt=−K×(C−Ce) ・・・・・(4)
Ce=Keq/(P×O) ・・・・・(5)
dCdt,i=Ki×(C,i−Ce,i/100)×W ・・・(6)
(4)〜(6)式において、Keqは平衡定数を示し、Pは真空槽1の内部の圧力を示し、Oは鋼中のO濃度を示す。なお、計算を簡単にするために、必要に応じてCe=0としてもよい。
(vi)(3)式及び(6)式は、いずれも、単位時間当りの脱炭速度であり、両者は一致するから(7)式又は(8)式が得られる。(8)式の右辺は、溶鋼重量及び排ガス情報のみにより構成されているから測定により既値である。そのため、これらをそれぞれγ、iとおくと、γ、iと一致するK、iとC、iの組合せを求めることにより、溶鋼4中のC濃度C、iを算出できる。例えば、K、iを適当な手段で見積もることにより、(9)式によりC、iを算出することができる。
A×(CO,i+CO2,i)・Qex,i=K,i×(C,i/100)×W
・・・・・(7)
K,i×(C,i−Ce,i)=A×(100/W)×(CO,i+CO2,i)・
Qex,i=γ,i ・・・・・(8)
C,i=Ce,i+γ,i/K,i ・・・・・・(9)
(vii)K、iとC、iの組合せの求め方は、一様ではなく、様々な方法を採用することができる。例えば、操業条件を代入するための関数形を設定し、いわゆる経験式を用いてK、iを推定すればCiを算出することができる。また、関数形で用いる係数を経験的に、例えば統計的処理によって求めてもよい。
例えば、脱ガス装置としてRH脱ガス処理装置を用いた場合の一例を以下に示す。RH脱ガス処理装置における脱炭速度定数Kは、溶鋼4の環流速度Qと真空槽1の内部の脱C反応の容量係数akを用いて(10)式で表現することができる。
K=(Q/W)×ak/(Q+ak) ・・・・・(10)
なお、環流速度Qは真空度、浸漬管径、環流ガス流量等の関数として実験式が一般的に公知であり、当業者であればそれらの実験式の一つを用いて時刻tiにおける環流ガス流量Qiを計算することができる。
(10)式を(9)式に代入し整理すると、C、iを計算する(11)式が得られ、時刻tiにおけるQ、iやak,iを適当な方法で定めればC、iを算出することができる。
C、i=Ce、i+γ、i×(Q,i+ak,i)/{(Q,i/W)×ak,i}・・・・・(11)
例えば、ak,iは以下の実験式を用いて計算することができる。
ak,i=α・[C],iβ・[O],iγ・P,iδ・Qar,iε
・・・・・(12)
ただし、α、β、γ、δ、εは定数であり、[C],i、[O],iは時刻tiでの溶鋼中炭素濃度、酸素濃度であり、Pは真空雰囲気圧力を示す。
ここで、定数は予め実測値を用いて統計的処理等により定めておくことができる。(11)式と(12)式とを連立し、測定値として[O],i、Pi、Qar,iを代入すると、時刻tiにおける[C],iが計算可能となる。実験式(12)としてべき乗形式の例を示したが、実測値を表現することが可能であれば、実験式の表現形式は何ら限定を要さない。
本実施の形態では、このようにして、溶鋼4に含まれるCの濃度を推定する。この際、上述した(c)法に示す本発明法によれば、手順A〜Cのいずれの推定手順によっても、推定誤差が顕著に低減されるという著しい作用効果を奏する。
そして、本実施の形態では、このようにして推定された溶鋼4のC濃度を用いて極低炭素鋼を製造すれば、真空脱ガス処理中の炭素濃度を高精度で推定することができるため、炭素濃度の上限値よりもやや低い炭素濃度に達した時点で直ちに真空脱ガス処理を終了することができる。このため、脱ガス処理時間の大幅な短縮を図ることができ、処理コストの抑制及び生産性の向上をともに図ることができる。
そして、所定の脱炭処理を施されて製造された溶鋼4は、その後、適宜合金添加等によりさらに成分調整を行われた後、例えば連続鋳造される。
なお、これまでの説明では、浸漬管の本数が2本のRH脱ガス処理装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は浸漬管の本数が1本のDH脱ガス処理装置に対しても適用可能であることから、この点についても説明する。
図4は、DH脱ガス処理装置に対して本発明を適用した状況を模式的に示す説明図である。
真空槽1の下部に設けられた浸漬管2を取鍋3に収容された溶鋼4に浸漬しながら溶鋼4の脱ガス処理を行う。取鍋3の底部羽口3aから環流用の不活性ガス(Arガス)が吹き込まれ、これにより、溶鋼4は取鍋3から真空槽1の内部へリフトアップされ、真空槽1の内部で脱ガスされる。脱ガスされた溶鋼4は、浸漬管2から取鍋3へ戻る循環流を形成する。
また、図4では、真空槽1の天蓋1aの中心に、下方へ向けて混合用の不活性ガスを単独で吹き込むためのランス7を昇降自在に配置しておき、このランス7から真空槽1の内部に混合用の不活性ガスを単独で吹き込み、これにより、真空槽1の内部で、溶鋼4から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた混合用の不活性ガスによって希釈混合する。
このように、浸漬管の本数が1本であるDH脱ガス処理装置では、明確な溶鋼4の環流速度Qを定め難い。このため、事前に脱炭速度定数を、攪拌用の不活性ガス流量Qar、真空槽1の内部の圧力P、及びその他適当な変数の関数として(13)式のように定量化しておく。これにより、(14)式に示すようにして時刻tiの炭素濃度C、iを推定することができる。
K=f(Qar、P、var1、var2、var3、・・・)
・・・・・(13)
C、i=Ce、i+γ、i/K,i ・・・・・(14)
そして、上述した(a)〜(c)法により、溶鋼4の炭素濃度を推定した。その結果、(a)法での推定誤差の標準偏差σは5.2ppmと非常に大きく十分な炭素濃度の推定ができなかった。このように標準偏差σが大きくなった原因は、排ガス中のCOガス、CO2ガスの濃度の代表性に問題があるためと考えられる。単純に取鍋底部から環流用の不活性ガスのみを真空槽1の内部に吹き込むために環流用の不活性ガスが偏在することから、代表性の問題が発生する。
また、(b)法では、推定誤差の標準偏差σは4.0ppmと(a)法に比較すると改善された。これは、真空槽1の側面羽口から不活性ガスを真空槽1内へ吹き込むことによる混合性の改善効果に起因するものであると考えられる。
これに対し、(c)法では、推定誤差の標準偏差が2.4ppmに顕著に改善された。これは、真空槽1の内部中央部に昇降自在に配置した、混合用の不活性ガスを単独で(独立して)吹き込むためのランス7から不活性ガスを溶鋼4に上吹きして吹き付けることにより、排ガス中のCOガス、CO2ガス濃度の代表性が著しく改善されるためであると考えられる。
なお、真空槽1の内部へ単独で吹き込む混合用の不活性ガスの望ましい流量は、環流用の不活性ガスの流量の0.5倍以上である。これ未満では混合効果が小さく、排ガスの成分の代表性の改善効果が小さいからであり、さらに望ましくは1.0倍以上である。このような観点からは、混合用の不活性ガスの流量の上限を定める必要はないが、操業コスト削減及び真空排気系への負荷抑制の観点から、混合用の不活性ガスの流量の上限は10倍とすることが望ましく、より望ましい上限は6倍である。
また、混合用の不活性ガスの吹き出し位置は、真空槽1の壁近傍よりも中央部が好ましく、望ましくは真空槽1の内部の直径の1/2以内の領域であることが望ましい。真空槽1の内壁の近傍から混合用の不活性ガスを吹き込むと、排ガスの濃度の代表性の向上効果が減少するからである。
また、混合用の不活性ガスの吹き出し高さは、真空槽1の内部の天蓋1aと溶鋼4の湯面との間が好ましいが、望ましくは、天蓋1aと溶鋼4の湯面の中間高さよりも上方であることが望ましい。これよりも下方であると、混合用の不活性ガスによる排ガスの濃度の代表性の向上効果が減少するからである。さらに望ましくは、天蓋1aと溶鋼4の湯面との間の距離をXとしたとき、内天蓋からX/3の高さより上方である。
以上のように、本発明法によれば、推定手順A〜Cのいずれに関しても、推定誤差を顕著に低減できる。
このようにして、本実施の形態によれば、真空脱ガス装置を用いた真空精錬炉を用いて真空脱ガス処理を行う際に、溶鋼4のC濃度等の成分濃度を高精度で推定することができ、これにより、極低炭素鋼を確実に製造することができた。
さらに、本発明を実施例を参照しながら詳細に説明する。
高炉から出銑された溶銑をトピードカーに移して転炉工場に輸送した後、脱珪、脱硫及び脱りん等の溶銑予備処理を一つ以上行った後、この溶銑を250トン転炉に装入して脱炭吹錬を行った。
脱炭吹錬により得られた溶鋼を転炉出鋼孔から取鍋へ出鋼し、溶鋼を収容した取鍋を二次精錬設備(RH真空脱ガス装置)へ移送し、脱ガス処理を行った。なお、転炉吹錬後の炭素濃度は0.04%とし、RH脱ガス装置においておおよそ炭素濃度0.002%まで脱炭した際の、RH真空脱ガス処理中の排ガス情報を演算器に取り込んで、溶鋼の炭素濃度の推定値を算出した。そして、RH真空脱ガス装置による脱炭の終了時に溶鋼サンプルを採取し、その分析値の推定誤差の標準偏差を調査した。なお、RH真空脱ガス装置の浸漬管の径は0.75m、環流用の不活性ガスの流量は2000NL/min、真空槽の内部の到達真空度は133MPaの条件で真空脱炭処理を行った。
本実施例では、真空槽内に混合用の不活性ガスを吹き込まない場合(方法a)、真空槽に収容された溶鋼の浴面の直上部側面から混合用の不活性ガスを吹き込んだ場合(方法b)、さらには真空槽の上方の天蓋にランスを設けて混合用の不活性ガスを吹き込んだ場合(方法c)とで比較調査を行った。混合用の不活性ガスとしてはいずれも4000NL/minの窒素ガスを用いた。
まず、極低炭素鋼の推定誤差の標準偏差σの実績を調査した結果を表1に示す。また結果を表2にまとめて示す。
Figure 2005281750
Figure 2005281750
この実績から溶鋼のC濃度の上限が28ppmの極低炭素鋼を成分外れを生ずることなく溶製するように狙い炭素濃度を定めた。標準偏差σが大きい場合には成分外れの可能性が高いために狙いC濃度を低めに設定せざるを得ず、その結果脱炭時間は長めとなる。
上記の狙いで脱炭処理時間の短縮効果を確認したところ、方法aに対して方法bでは1.8min短縮できたのに対し、方法cでは4.8minの短縮が可能となった。
また、方法aでの脱炭処理コストを1.0としたときのコスト指数を調査した結果、方法bではコスト指数は0.89であった。それに対し、方法cでは時間短縮効果も大きくコスト指数は0.70と大幅に低減することができた。
以上のように本発明法は、真空処理時間の短縮により溶製コストを大幅に低減できる方法である。
実施例1と同様の試験を行い、手順Cにより溶鋼の炭素濃度の推定を行った。まず、推定誤差の標準偏差については表3の結果が得られた。これをもとに炭素濃度が28ppm以下である極低炭素鋼の処理時間の短縮効果を調査した。結果を表4にまとめて示す。
Figure 2005281750
Figure 2005281750
その結果、方法aに対して方法bでは1.9min、方法cでは5.0minの短縮が可能となった。これに伴い、方法aを1.0とした場合のコスト指数を求めたところ、方法bでは0.87、方法cでは0.68となり、本発明法は時間短縮及びコスト低減効果を発揮できることが確認できた。
真空槽の下部に1本の大型浸漬管を用いたDH真空脱ガス装置を用いて実施例1と同様の実験を行った。本実施例では浸漬管径は2.0mであり、取鍋底部から攪拌ガスとしてArガスを1000NL/min流し、真空槽の内部の到達圧力を133Paとした。溶鋼の炭素濃度の推定方法として実施例1と同様の手順Bを採用した。
まず、推定誤差の標準偏差については表5の結果が得られた。これを元に炭素濃度が28ppm以下である極低炭素鋼の処理時間の短縮効果を調査した。結果を表6にまとめて示す。
Figure 2005281750
Figure 2005281750
その結果、方法aに対して方法bでは1.9min、方法cでは5.0minの短縮が可能となった。これに伴い、方法aを1.0とした場合のコスト指数を求めたところ、方法bでは0.88、方法cでは0.69となり、方法cは顕著な時間短縮及びコスト低減効果を発揮できることが確認できた。
以上のように、本発明により、真空処理時間の短縮により溶製コストを大幅に低減できることがわかる。
(a)法を実施する状況を示す説明図である。 (b)法を実施する状況を示す説明図である。 (c)法を実施する状況を示す説明図である。 DH脱ガス処理装置に対して本発明を適用した状況を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 真空槽
1a 天蓋
2 浸漬管
2a 上昇管
2b 下降管
3 取鍋
4 溶鋼
5 真空排気系
6 排ガス分析系
7 ランス

Claims (9)

  1. 真空槽の下部に設けられた浸漬管を取鍋に収容された溶鋼に浸漬しながら該溶鋼の脱ガス処理を行う際に、前記真空槽の内部に不活性ガスを単独で吹き込み、該真空槽の内部で、前記溶鋼から離脱した排ガスに含まれる脱ガス成分を独立して吹き込まれた前記不活性ガスによって希釈混合することによって、前記溶鋼に含まれる成分の濃度を推定することを特徴とする溶鋼の成分濃度の推定方法。
  2. 前記不活性ガスは、前記真空槽の天蓋又は側面に配置されたランスから吹き込まれる請求項1に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  3. 前記溶鋼に含まれる成分の濃度は、前記不活性ガスによって希釈混合された前記脱ガス成分の分析値を用いて、推定される請求項1又は請求項2に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  4. 前記脱ガス成分はCOガス及び/又はCO2ガスであるとともに前記溶鋼に含まれる成分は炭素である請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  5. 前記溶鋼に含まれる炭素の濃度は、希釈混合された前記COガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた該各時刻における脱炭速度を用いて濃度に換算した脱炭積算量を算出し、真空脱ガス処理前又は該処理中における炭素濃度の分析値から該脱炭積算量を減ずることによって、推定される請求項4に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  6. 前記溶鋼に含まれる炭素の濃度は、希釈混合された前記COガス及び/又はCO2ガスの濃度から各時刻における脱炭速度を求め、求めた該各時刻における脱炭速度にバランスする脱炭速度定数及び炭素濃度の組合せを求めることによって、推定される請求項4に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  7. 前記溶鋼には、攪拌用不活性ガス又は環流用不活性ガスが吹き込まれる請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  8. 前記浸漬管の設置数は1本又は2本である請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された溶鋼の成分濃度の推定方法を用いて推定された溶鋼の炭素濃度を用いて極低炭素鋼を製造することを特徴とする極低炭素鋼の製造方法。
JP2004095893A 2004-03-29 2004-03-29 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法 Expired - Lifetime JP4075834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095893A JP4075834B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095893A JP4075834B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005281750A true JP2005281750A (ja) 2005-10-13
JP4075834B2 JP4075834B2 (ja) 2008-04-16

Family

ID=35180472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004095893A Expired - Lifetime JP4075834B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4075834B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170070229A (ko) 2014-11-28 2017-06-21 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 미량 탄소 정량 분석 장치 및 미량 탄소 정량 분석 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170070229A (ko) 2014-11-28 2017-06-21 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 미량 탄소 정량 분석 장치 및 미량 탄소 정량 분석 방법
US10151718B2 (en) 2014-11-28 2018-12-11 Jfe Steel Corporation Quantitative analysis device for trace carbon and quantitative analysis method for trace carbon

Also Published As

Publication number Publication date
JP4075834B2 (ja) 2008-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5087840B2 (ja) 真空脱ガス設備における脱炭終点判定方法
JPH09202913A (ja) Rh真空脱ガス装置における終点炭素濃度制御方法及び炭素濃度制御装置
JP6966029B1 (ja) 減圧下における溶鋼の脱炭精錬方法
JP6007887B2 (ja) 真空脱ガス装置およびこれを用いた溶鋼の脱炭処理方法
JP4075834B2 (ja) 溶鋼の成分濃度の推定方法及び極低炭素鋼の製造方法
JP4353054B2 (ja) Rh真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法
JP3891564B2 (ja) 溶鋼の減圧脱炭法における脱炭処理時間の制御方法
JP4289214B2 (ja) 溶鋼の脱炭処理方法および溶鋼製造方法
JP6540773B2 (ja) 真空脱ガス方法及び真空脱ガス装置
JP5353320B2 (ja) 溶鋼の真空脱ガス方法、真空脱ガス装置および製造方法
JP4816513B2 (ja) 溶鋼成分推定方法
JP7318821B2 (ja) 溶鋼の脱酸精錬方法、鋼材の製造方法およびその鋼材
RU2802218C1 (ru) Способ рафинирования расплавленной стали вакуумным обезуглероживанием
JP7376795B2 (ja) Rh真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法
KR101012834B1 (ko) 진공 탈가스 공정에서의 용존 탄소량 예측방법
JP6943300B2 (ja) 真空脱ガス設備の制御装置及び制御方法
JP6989067B1 (ja) 溶鋼の精錬方法
KR20120110581A (ko) 진공탈가스 공정에서의 용존 산소량 예측방법
WO2022009630A1 (ja) 溶鋼の精錬方法
JP2010174320A (ja) Rh脱ガス精錬における溶鋼中炭素濃度の制御方法
JPH07166228A (ja) Rh脱ガスによる溶鋼の到達炭素濃度制御方法
JPH02209417A (ja) 脱ガス精錬方法
KR20220033821A (ko) 용융물 처리 장치 및 그 방법
KR19990049608A (ko) 일산화탄소 농도에 따른 극저탄소강의 정련방법
JP2021050415A (ja) 溶鋼中の水素濃度推定方法及び溶鋼の真空脱ガス精錬方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4075834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140208

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350