JP2005281243A - オリゴチオフェン化合物及びその製造方法 - Google Patents

オリゴチオフェン化合物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を1個のみ有する新規なオリゴチオフェン化合物及びその製造法を提供すること。
【解決手段】オリゴチオフェン化合物と、有機金属化合物とを反応させて得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させて得られる、式(1):
【化1】
Figure 2005281243

で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物とその製造方法。また、該トリハロシリルオリゴチオフェン化合物と塩基存在下アルコール(R3OH)とを反応させて得られる、式(2):
【化2】
Figure 2005281243

で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物とその製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、発光材料および半導材材料などに有用なシリル置換基を有する、良好な電気化学特性を有し、熱や光に対して安定で、多彩なエレクトロニクス材料への適応が期待される、α位にトリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を有するα−オリゴチオフェン化合物及びその製造法に関する。
オリゴチオフェン化合物はその優れた電気化学特性の故に多彩なエレクトロニクス材料への適応が期待されている。
これまで、トリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を有するオリゴチオフェン化合物が知られている。例えば、トリクロロシリル基を1個有するチオフェン化合物(非特許文献1参照。)、トリアルコキシシリル基を1個有するチオフェン化合物(非特許文献2参照。)などが知られている。3量体以上のオリゴチオフェンに珪素置換基が入っている化合物としては、トリアルキルシリル基を1個有するテルチオフェン化合物(非特許文献3参照。)、トリアルキルシリル基を2個有するテルチオフェン化合物(非特許文献4及び非特許文献5参照。)などが知られている。
しかし、本発明のオリゴチオフェンにトリハロシリル基、トリアルコキシシリル基が1個だけ入っている化合物については知られていない。
「ツァーナル・オブスケイ・キミイ(Zhurnal Obschei Khimii)」、旧ソ連、1982年、第52巻、第12号、p.2767−2772 「ツァーナル・オブスケイ・キミイ(Zhurnal Obschei Khimii)」、旧ソ連、1980年、第50巻、第6号、p.1348−1353 「テトラへドロン(Tetrahedron)」、米国、ペルガモン、第44巻、第9号、p.2403−2412 「オーガニック・レターズ(Organic Letters)」、米国、米国化学会、2002年、第4巻、第11号、p.1899−1902 「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ(Journal of Organic Chemistry)」、米国、米国化学会、1998年、第63巻、第16号、p.5497−5506
本発明は、これらの課題を解決した、トリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を1個のみ有する新規なオリゴチオフェン化合物及びその製造法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、これらの化合物の製造法について鋭意検討した結果、トリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を1個のみ有する新規なオリゴチオフェン化合物、また、その化合物を効率的に製造する方法を見出して、本発明を完成するに至った。
本発明の第一観点は、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物である。
該トリハロオリゴチオフェン化合物としては、以下の化合物が挙げられる。
前記式(1)において、式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はHであるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(1)において、式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はC1-20アルキルであるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(1)において、
式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-20アルキルであり、R2はHであるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(1)において、式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はHであるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(1)において、式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-7アルキルであり、R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(1)において、式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC8-20アルキルであり、R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
本発明の第二観点は、式(2):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物である。
該トリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物としては、以下の化合物が挙げられる。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はHでありR3はC1-4アルキルであるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はC1-20アルキルでありR3はC1-4アルキルであるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1がH、又はハロゲン、芳香環で置換されていても良いC1-20アルキルであり、R2はHであり、R3はC1-4アルキルである。請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1、R2はHであり、R3はC1-4アルキルであるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-7アルキルであり、R2はHでありR3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
前記式(2)において、式中、nは1−8であり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC8-20アルキルであり、R2はHでありR3はC1-4アルキルであるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
本発明の第三観点は、式(3):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェン化合物と、有機金属化合物とを反応させてメタル化反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させて、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物を生成させて、次に該トリハロシリルオリゴチオフェン化合物と塩基存在下アルコール(R3OH)とを反応させることを特徴とする、式(2):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法である。
該トリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法において、好ましい形態として以下が挙げられる。
有機金属化合物が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であること。
オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させること。
本発明の第四観点は、式(3):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェン化合物を、有機金属化合物とを反応させてメタル化反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
該トリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法において、好ましい形態として以下が挙げられる。
有機金属化合物が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であること。
オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させること。
本発明の第五観点は、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコール(R3OH)とを塩基存在下反応させることを特徴とする、式(2):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法である。
本発明の第六観点は、式(4):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Yはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェンハロゲン化合物と、有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属とを反応させてハロゲン−メタル交換反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させて得られる、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても
良い。)
で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコール(R3OH)とを塩基存在下反応させることを特徴とする、式(2):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法である。
該トリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法において、好ましい形態として以下が挙げられる。
有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを。
オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させること。
本発明の第七観点は、式(4):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Yはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェンハロゲン化合物と、有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属とを反応させてハロゲン−メタル交換反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、式(1):
Figure 2005281243
(式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)
で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
該トリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法において、好ましい形態として以下が挙げられる。
有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを。
オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させること。
本発明により、発光材料および半導材材料などに有用なシリル置換基を有する、良好な電気化学特性を有し、熱や光に対して安定で、多彩なエレクトロニクス材料への適応が期待される、α位にトリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を有するα−オリゴチオフェン化合物及びその製造法を提供することができた。
以下、本発明について具体的に説明する。
オリゴチオフェン化合物としては特に限定されるものではなく、オリゴチオフェンのα位が水素又はハロゲンであれば、どのような製造法で製造した化合物でも使用することができるが、例えば「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal
of the American Chemical Society)」、米国、米国化学会、1993年、第115巻、第19号、p.8716−8721に記載されている方法で製造することができる。
1の置換されていても良いアルキルとしては、例えばメチル、エチル、n−へキシル、n−オクチル、n−ドデシル、n−ドデカへキシル、2−エチルへキシル、シクロへキシルメチル、ベンジル、パーフルオロヘキシル等が挙げられる。
1の置換されていても良い芳香環としては、例えばフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、チアナフテン(ベンゾ〔b〕チオフェン)等が挙げられる。
オリゴチオフェンハロゲン化合物としては特に限定されるものではなく、チオフェンのα位がハロゲンであれば、どのような製造法で製造した化合物でも使用することができるが、一般的には上記のα位が水素であるオリゴチオフェン化合物は、「ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリィ(Journal of Heterocyclic Chemistry)」、米国、ヘテロ、2000年、第37巻、p.25−29に記載されている方法等でハロゲン化して製造することができる。反応性の点から、ハロゲンは臭素、沃素が好ましい。
有機金属化合物としては、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物、有機ナトリウム化合物等を使用することができるが、生成するオリゴチオフェン有機金属化合物の安定性等を考慮すると、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物が好ましい。特に有機リチウム化合物が好ましい。
有機リチウム化合物としては、例えばn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、メチルリチウム、フェニルリチウム等のアルキルリチウム、アリールリチウム化合物、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムジメチルアミド等のリチウムアミド化合物等が挙げられる。
有機マグネシウム化合物としてはイソプロピルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド等が挙げられる。
使用する有機金属化合物の量としては、オリゴチオフェンハロゲン化合物1モルに対して、1〜10モル量を使用することができるが、好ましくは1〜5モル量、更に好ましくは1〜3モル量使用することができる。
アルカリ金属としてはリチウム等が挙げられる。
アルカリ土類金属としてはマグネシウム等が挙げられる。
メタル化反応及びハロゲン−メタル交換反応で使用する溶媒としてはエーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物を使用することができる。
エーテル系溶媒としては例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、メチルt−ブチルエーテル、アニソール、テトラヒドロピラン等が挙げられる。
芳香族系溶媒としては、トルエン、キシレン等が挙げられる。
脂肪族炭化水素系溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン等が挙げられる。
メタル化反応及びハロゲン−メタル交換反応の添加物として、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)等のジアミン類、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMPA)等のリンアミド類、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)等のウレア類を加えることができる。
メタル化反応及びハロゲン−メタル交換反応は液体窒素の温度(−193℃)から溶媒沸点との間の温度で行うことができる。−120℃から室温の間の温度で反応を行うのが好ましい。
テトラハロシリル化合物としては、四塩化珪素(テトラクロロシラン)、テトラブロモシラン等が挙げられる。
テトラハロシリル化合物の使用量としては、オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して、1〜100モル量を使用することができる。好ましくは2〜50モル量を使用することができる。
3のアルキルとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル等が挙げられる。
塩基としては、無機塩基、有機塩基ともに用いることができる。無機塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。有機塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−7−エン(DBU)等のアミン類、イミダゾール、ピリジン、尿素等が挙げられる。
トリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコールとの反応で使用する溶媒としては、反応に不活性であれば良く、例えばTHF、ジエチルエーテル等のエーテル類、DMF等のアミド類、トルエン等の芳香族炭化水素類、エタノール等のアルコール類、又はこれらの混合物が挙げられる。
トリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコールとの反応は−78℃から溶媒沸点との間の温度で行うことができる。好ましくは−20℃から室温の間の温度で反応を行うのが好ましい。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるべきものではない。
実施例1〜8に用いたオリゴチオフェン化合物は、「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal of the American Chemical Society)」、米国、米国化学会、1993年、第115巻、第19号、p.8716−8721と「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ(Journal of Organic Chemistry)」、米国、米国化学
会、1998年、第63巻、第16号、p.5497−5506に記載された方法で製造した。記載のないオリゴチオフェン化合物は、準備例1〜3に示す。
準備例1
2−メチルチオフェン0.99gを窒素雰囲気下、脱水テトラヒドロフラン40mLに溶解させてN,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン2mLを加えた後、−70℃でn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.6M)8.0mLをゆっくりと滴下した。−70℃で1時間反応後、室温まで徐々に昇温した。塩化亜鉛ジエチルエーテル溶液(1M)12.0mLを加えた後、室温で1時間反応させた後、5−ブロモ−2,2':5',2''−テルチオフェン(terthiophene)3.3g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.1gを加え、室温で24時間反応させた。溶媒を留去後、希塩酸を加え結晶をろ過、アセトニトリルで洗浄して5−メチル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン(quaterthiophene)2.0gを得た。
1H-NMR(CDCl3):7.22(1H, dd, J=5.1, 1.2Hz), 7.17(1H, dd, J=3.6, 1.2Hz), 7.08(1H, d, J=3.6Hz), 7.05(2H, d, J=4.8Hz), 7.02(1H, dd, J=5.1, 3.6Hz), 6.98(1H, d, J=3.6Hz), 6.97(1H, d, J=3.6Hz), 6.67(1H, dd, J=3.6Hz), 2.49(3H, s)。
MASS( MH+) 345(C17H13S4)。
準備例2
2−オクチルチオフェン1.41gを窒素雰囲気下、脱水テトラヒドロフラン40mLに溶解させてN,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン1.2mLを加えた後、−70℃でn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.6M)5.0mLをゆっくりと滴下した。−70℃で1時間反応後、室温まで徐々に昇温した。塩化亜鉛ジエチルエーテル溶液(1M)8.0mLを加えた後、室温で1時間反応させた後、5−ブロモ−2,2':5',2''−テルチオフェン2.35g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.1gを加え、室温で24時間反応させた。溶媒を留去後、希塩酸を加え結晶をろ過、アセトニトリルで洗浄して5−オクチル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン1.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3):7.22(1H, dd, J=5.1, 1.2Hz), 7.17(1H, dd, J=3.6, 1.2Hz), 7.07(1H, d, J=3.6Hz), 7.04(2H, d, J=3.6Hz), 7.02(1H, dd, J=5.1, 3.6Hz), 6.99(1H, d, J=3.3Hz), 6.98(1H, d, J=3.6Hz), 6.68(1H, d, J=3.3Hz), 2.79(2H, t, J=4.7Hz), 1.68(2H, quint, J=7.7Hz), 1.2-1.45(10H, m), 0.88(3H, t, J=6.9Hz)。
MASS(M+) 442(C24H26S4)。
準備例3
2−オクチル−5−ブロモチオフェン5.17gを窒素雰囲気下、脱水トルエン100mL、5−(トリブチルスタニル)−2,2'−ビチオフェン(bithiophene)8.3g、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム0.1gを加え、還流下24時間反応させた。反応終了後希塩酸を加えトルエン抽出後、乾燥後溶媒を留去して、得られた固体をアセトニトリルで洗浄し、粗物6.1gを得た。これをカラム(溶媒へキサン)で精製して5−オクチル−2,2':5',2''−テルチオフェン3.0gを得た。
5−オクチル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.74gをジメチルホルムアミド60mLに溶解させて、−30℃でN−ブロモサクシイミド(NBS)0.91gを加えた。−30℃で1時間反応後、室温まで徐々に昇温した。反応終了後水を加え析出した結晶を水洗乾燥して5−オクチル−5''−ブロモ−2,2':5',2''−テルチオフェン2.0gを得た。
5−オクチル−5''−ブロモ−2,2':5',2''−テルチオフェン2.0gを窒素雰囲気下、脱水トルエン90mL、5−(トリブチルスタニル)−2,2'−ビチオフェン2.0g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.1gを加え、還流下24時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却して希塩酸を加え結晶をろ過、トルエンで洗浄して5−オクチル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''−キンクチオフェン(quinquethiophene)1.55gを得た。
1H-NMR(THFd-8):7.32(1H, dd, J=5.1, 1.2Hz), 7.22(1H, dd, J=3.6, 1.2Hz), 7.10-7.20(5H, m), 7.04(1H, d, J=3.3Hz), 7.01(1H, d, J=3.6Hz), 6.99(1H, dd, J=5.1, 3.6Hz),
6.71(1H, d, J=3.3Hz), 2.81(2H, t, J=7.7Hz), 1.70(2H, quint, J=7.7Hz), 1.2-1.45(10H, m), 0.88(3H, t, J=7.0Hz)。
MASS(M+) 524(C28H28S5)。
実施例1
2,2':5',2''−テルチオフェン1.17gを窒素雰囲気下、ジメトキシエタン8mLとトルエン80mLの混合溶液に溶解させて、−70℃でn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.6M)4.0mLをゆっくりと滴下した。−70℃で1時間反応後、四塩化珪素11mLを加えた後、室温まで徐々に昇温した。過剰の四塩化珪素と溶媒を留去後、窒素雰囲気下でヘキサン100mLを加えて加熱ろ過、濃縮して5−トリクロロシリル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.79gの粗物を得た。
実施例2
2,2':5',2''−テルチオフェン1.17gを窒素雰囲気下、脱水テトラヒドロフラン40mLとヘキサン60mLの混合溶液に溶解させて、−70℃でn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.6M)4.0mLをゆっくりと滴下した。−70℃で1時間反応後、四塩化珪素11mLを加えた後、室温まで徐々に昇温した。過剰の四塩化珪素と溶媒を留去後、窒素雰囲気下でヘキサン100mLを加えて加熱ろ過、濃縮して5−トリクロロシリル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.79gの粗物を得た。
実施例3
5−トリクロロシリル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.79gの粗物を窒素雰囲気下、脱水テトラヒドロフラン(THF)80mLに溶解させて、氷冷下でエタノール4.0mLを滴下した。その後トリエチルアミン1.5gをゆっくりと滴下して氷冷下で5時間反応後、室温まで徐々に昇温した。溶媒を留去後、THFを加えてろ過、濃縮して5−トリエトキシシリル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.7gの粗物を得た。この粗物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Inertsil PREP−ODS,GLサイエンス社製)で分取精製(溶離液:アセトニトリル100%)して5−トリエトキシシリル−2,2':5',2''−テルチオフェン1.0gを黄緑オイルとして得た。
1H-NMR(CDCl3):7.35(1H, d, J=3.6Hz), 7.25(1H, d, J=3.6Hz), 7.22(1H, dd, J=5.1, 1.2Hz), 7.17(1H, dd, J=3.6Hz, 1.2Hz), 7.13(1H, d, J=3.6Hz), 7.08(1H, d, J=3.6Hz), 7.02(1H, dd, J=3.6Hz, 5.1Hz), 3.91(6H, q, J=7.2Hz), 1.27(9H, t, J=7.2Hz)。
実施例4
5−メチル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.7gを窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン80mLに溶解させて、−70℃でs−ブチルリチウム−シクロヘキサン溶液(1.0M)5.0mLをゆっくりと滴下した。−70℃で1時間反応後、四塩化珪素5mLを加えた後、室温まで徐々に昇温した。過剰の四塩化珪素と溶媒を留去して5−メチル−5'''−トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.79gの粗物を得た。
実施例5
5−メチル−5'''−トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.79gの粗物を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(THF)80mLに溶解させて、氷冷下でエタノール2.0mLを滴下した。その後トリエチルアミン0.8gをゆっくりと滴下して氷冷下で5時間反応後、室温まで徐々に昇温した。溶媒を留去後、THFを加えてろ過、濃縮して5−メチル−5'''−トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェンの粗物を得た。この粗物をリサイクル分取HPLCクロマトグラフィー(LC−908型、日本分析工業株式会社)で分取精製(溶離液:クロロホルム)して5−メチル−5'''−トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.2gを橙黄色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3):7.35(1H, d, J=3.6Hz), 7.25(1H, d, J=3.6Hz), 7.13(1H, d, J=3.6Hz), 7.06(1H, d, J=3.6Hz), 7.05(1H, d, J=3.6Hz), 6.99(1H, d, J=3.6Hz), 6.97(1H, d, J=3.6Hz), 6.67(1H, dd, J=3.6Hz), 3.91(6H, q, J=7.2Hz), 2.49(3H, s), 1.27(9H, t, J=7.2Hz)。
実施例6
5−オクチル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.7gを窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン80mLに溶解させて、−70℃でs−ブチルリチウム−シクロヘキサン溶液(1.0M)3.0mLを滴下した。−70℃で1時間反応後、四塩化珪素4mLを加えた後、室温まで徐々に昇温した。過剰の四塩化珪素と溶媒を留去して5−オクチル−5'''−トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.8gの粗物を得た。
実施例7
5−オクチル−5'''−トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.8gの粗物を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(THF)80mLに溶解させて、氷冷下でエタノール2.0mLを滴下した。その後トリエチルアミン0.6gを滴下して氷冷下で5時間反応後、室温まで徐々に昇温した。溶媒を留去後、THFを加えてろ過、濃縮して5−オクチル−5'''−トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェンの粗物を得た。この粗物をリサイクル分取HPLCクロマトグラフィー(LC−908型、日本分析工業株式会社)で分取精製(溶離液:クロロホルム)して5−オクチル−5'''−トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2'''−クアテルチオフェン0.2gを黄色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3):7.35(1H, d, J=3.6Hz), 7.25(1H, d, J=3.6Hz), 7.12(1H, d, J=3.6Hz), 7.05(2H, d, J=3.6Hz), 6.99(1H, d, J=3.6Hz), 6.98(1H, d, J=3.6Hz), 6.68(1H, d, J=3.6Hz), 3.91(6H, q, J=6.9Hz), 2.79(2H, t, J=7.5Hz), 1.68(2H, quint, J=7.2Hz), 1.2-1.4(10H, m), 1.27(9H, t, J=6.9Hz), 0.89(3H, t, J=6.9Hz)。
実施例8
5−オクチル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''−キンクチオフェン0.6gを窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン80mLに溶解させて、−50℃でs−ブチルリチウム−シクロヘキサン溶液(1.0M)2.0mLを滴下した。−50℃で1時間反応後、四塩化珪素2mLを−70℃で加えた後、室温まで徐々に昇温した。過剰の四塩化珪素と溶媒を留去して5−オクチル−5''''トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''−キンクチオフェン0.8gの粗物を得た。
実施例9
5−オクチル−5''''トリクロロシリル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''−キンクチオフェン0.8gの粗物を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(THF)80mLに溶解させて、氷冷下でエタノール2.0mLを滴下した。その後トリエチルアミン0.5gを滴下して氷冷下で5時間反応後、室温まで徐々に昇温した。溶媒を留去後、THFを加えてろ過、濃縮5−オクチル−5''''トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''−キンクチオフェンの粗物を得た。この粗物をリサイクル分取HPLCクロマトグラフィー(LC−908型、日本分析工業株式会社)で分取精製(溶離液:クロロホルム)して5−オクチル−5''''トリエトキシシリル−2,2':5',2'':5'',2''':5''',2''''キンクチオフェン0.1gを橙色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3):7.36(1H, d, J=3.6Hz), 7.25(1H, d, J=3.6Hz), 7.13(1H, d, J=3.6Hz), 7.02―7.10(4H, m), 6.99(1H, d, J=3.6Hz), 6.98(1H, d, J=3.6Hz), 6.68(1H, d, J=3.6Hz), 3.91(6H, q, J=6.9Hz), 2.79(2H, t, J=7.6Hz), 1.68(2H, quint, J=7.6Hz), 1.15-1.45(10H, m), 1.28(9H, t, J=6.9Hz), 0.88(3H, t, J=6.3Hz)。
本発明は、発光材料および半導材材料などに有用なシリル置換基を有する、良好な電気化学特性を有し、熱や光に対して安定で、多彩なエレクトロニクス材料への適応が期待される、α位にトリハロシリル基又はトリアルコキシシリル基を有するα−オリゴチオフェン化合物及びその製造法である。
本発明のオリゴチオフェン化合物は、分子中に二重結合の繰り返し構造を持つためπ共役系電子構造を形成するため、ルミネッセンスやドーピングによる電気伝導などの機能を発現し、有機半導体として注目される。これらの電気的性質の改善および半導体材料としての適応性改善を目的に、用いられる。

Claims (27)

  1. 式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  2. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  3. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はC1-20アルキルである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  4. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-20アルキルであり、R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  5. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  6. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-7アルキルであり、R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  7. 該式(1)において、
    式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC8-20アルキルであり、R2はHである請求項1記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物。
  8. 式(2):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  9. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はHでありR3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  10. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1がH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R2はC1-20アルキルでありR3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  11. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1がH、又はハロゲン、芳香環で置換されていても良いC1-20アルキルであり、R2はHであり、R3はC1-4アルキルである。請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  12. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1、R2はHであり、R3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  13. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC1-7アルキルであり、R2はHでありR3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  14. 該式(2)において、
    式中、nは1−8であり、R1がハロゲン又は芳香環で置換されていても良いC8-20アルキルであり、R2はHでありR3はC1-4アルキルである請求項8記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物。
  15. 式(3):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェン化合物と、有機金属化合物とを反応させてメタル化反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させて、式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物を生成させて、次に該トリハロシリルオリゴチオフェン化合物と塩基存在下アルコール(R3OH)とを反応させることを特徴とする、式(2)
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  16. 有機金属化合物が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項15記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  17. オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、請求項15のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  18. 式(3):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェン化合物を、有機金属化合物とを反応させてメタル化反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  19. 有機金属化合物が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項18記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  20. オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、請求項18記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  21. 式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコール(R3OH)とを塩
    基存在下反応させることを特徴とする、式(2):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  22. 式(4):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Yはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェンハロゲン化合物と、有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属とを反応させてハロゲン−メタル交換反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させて得られる、式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)
    で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物とアルコール(R3OH)とを塩基存在下反応させることを特徴とする、式(2):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。R3はC1-4アルキルである。)で示されるトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  23. 有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項22記載のトリアルコキシシリル
    オリゴチオフェン化合物の製造方法。
  24. オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、請求項22記載のトリアルコキシシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  25. 式(4):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Yはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)で示されるオリゴチオフェンハロゲン化合物と、有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属とを反応させてハロゲン−メタル交換反応により得られたオリゴチオフェン金属化合物に、テトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、式(1):
    Figure 2005281243
    (式中、nは1−8であり、Xはハロゲンであり、R1及びR2はそれぞれH、C1-20アルキル、又は芳香環であり、これらの置換基はハロゲンもしくは芳香環で置換されていても良い。)
    で示されるトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  26. 有機金属化合物、又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属が、有機リチウム化合物であり、使用する溶媒が、エーテル系、芳香族系、脂肪族炭化水素系溶媒、又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項25記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
  27. オリゴチオフェン金属化合物1モルに対して2〜50モルのテトラハロシラン化合物(SiX4)を反応させることを特徴とする、請求項25記載のトリハロシリルオリゴチオフェン化合物の製造方法。
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