JP2005281136A - 新規なテトラアザトリフェニレン誘導体、それよりなる電子輸送材料、ホスト材料およびそれを用いた有機el素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記一般式(1)
【化1】
(式中、R1、R2、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は水素、アルキル基、アルコキシ基、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリール基および置換基を有することもあるアリーロキシ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、R1およびR2は、縮合して芳香族炭化水素環あるいは芳香族複素環を形成することもできる)
で示されるテトラアザトリフェニレン誘導体。
【選択図】 なし
Description
例えば、Tangらのグループにより、電子輸送材料(あるいは電子輸送材料兼発光材料)として用いられたAlq3(Appl.Phys.Lett.,1987,51,913)が現在も広く使用されている。
また、電子輸送性に優れた化合物として、キノキサリン誘導体あるいはフェナントロリン誘導体などが挙げられる。
とくに、特許文献1では、ピラジン、キノキザリンあるいはトリアジン誘導体を、特許文献2ではジベンゾキノキザリン誘導体を、それぞれ電子輸送材料として使用している。
で示されるテトラアザトリフェニレン誘導体に関する。
本発明の第2は、下記一般式(2)
で示される請求項1記載のテトラアザトリフェニレン誘導体に関する(請求項1において前記R1とR2が縮合して芳香族炭化水素環を形成した場合の化合物)。
本発明の第3は、請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体よりなる電子輸送材料に関する。なお、電子輸送材料として用いる場合は、有機EL素子中に電子輸送材料よりなる薄層として用いる。その積層構造の1例を示すと、ガラス基板/ITO層/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極電極(Al)を挙げることができる。
本発明の第4は、請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体よりなるホスト材料に関する。なお、ホスト材料として用いる場合は、有機EL素子中にホスト材料としてのテトラアザトリフェニレン誘導体のほかに別の色の光を発する蛍光色素を混合してなる薄層(発光層)として用いる。その積層構造の1例を示すと、ガラス基板/ITO層/ホール輸送層/発光層(テトラアザトリフェニレン誘導体と蛍光色素)/電子輸送層〔たとえばトリスー(8−キノリノラトアルミニウム)俗称Alq3〕/陰極電極(Al)を挙げることができる。
本発明の第5は、請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体を含有する有機EL素子に関する。
前記エステル基としては、炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6よりなるアルキルエステルあるいはアリールエステルを挙げることができ、その例としては、−COOCH3、−COOC2H5、−COOCH2CH2CH3、−COOCH(CH3)2、−COOCH2(CH2)2CH3、−COOC(CH3)3、−COOCH2(CH2)3CH3、−COOCH2(CH2)4CH3、−COOC6H5などを挙げることができる。
前記ハロゲン基としては、すべてのハロゲン元素を挙げることができる。
なお、式中、R1〜R2、R11〜R16はいずれも前記記載のとおりである。
前記反応溶媒としては、一般的な脂肪族アルコール溶媒を使用することが可能で、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどが使用できる。
また、式中、R3〜R6、R11〜R16はいずれも前記記載のとおりである。
本発明の化合物は、例えばAlq3(発光材料兼電子輸送材料)との素子構成で素子を作製することにより、効率のよい電子輸送性能を示すことを見出し、電子輸送材料としての用途を開発できた。さらに、この化合物自体の発光が400nm付近に発光極大を有する(図5)特徴を活かすことにより、容易な素子構成による青色素子作製が可能となる。
4,5,9,14−テトラアザ−ベンゾ[b]トリフェニレン(ジピリジド[3,2−a:2′,3′−c]フェナジン)の合成
11−メチル−4,5,9,14−テトラアザ−ベンゾ[b]トリフェニレン(11−メチル−ジピリジド[3,2−a:2′,3′−c]フェナジン)の合成
11,12−ジメチル−4,5,9,14−テトラアザ−ベンゾ[b]トリフェニレン(11,12−ジメチル−ジピリジド[3,2−a:2′,3′−c]フェナジン)の合成
4,5,9,16−テトラアザ−ジベンゾ[a,c]ナフタセン(ベンゾ[1,2−i]ジピリジド[3′,2′−a:2″,3″−c]フェナジン)の合成
4,5,9,18−テトラアザ−フェナントロ[9,10−b]トリフェニレン(ジベンゾ[1,2−h:1′,2′−j]ジピリジド[3″,2″−a:2″′,3″′−c]フェナジン)の合成
2,3−ジフェニル1,4,8,9−テトラアザ−トリフェニレン(2,3−ビスフェニル−ジピリジド[3,2−f:2′,3′−h]キノキザリン)の合成
さらにトレイン−サブリメーション法により昇華精製を行った(精製収率47%)。
洗浄および前処理を施したITO基板上に、真空蒸着により、下記式
洗浄および前処理を施したITO基板上に、真空蒸着により、前記α−NPDを50nm、前記Alq3を70nm、LiFを5nm、Alを100nm、順次積層し、電子輸送性能を確認した。その結果を表4および図3〜4に示す。
さらに、本発明のテトラアザトリフェニレン誘導体は青色素子への応用が期待できる。従来広く使用されているAlq3はそれ自体が緑色発光するために、青色素子へ用いる場合には、積層する材料の膜厚調整を行うなどしてAlq3の発光を制御した素子を構成することにより発光層から電子輸送層へのエネルギー移動を抑制する必要があった。本発明のテトラアザトリフェニレン誘導体それ自体の発光は400nm付近に発光極大を有するために発光層より高エネルギーとなり、発光層から電子輸送層へのエネルギー移動は考え難く、そのため、青色素子に用いた場合でも素子構成は容易となる。
Claims (5)
- 請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体よりなる電子輸送材料。
- 請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体よりなるホスト材料。
- 請求項1〜2いずれか記載のテトラアザトリフェニレン誘導体を含有する有機EL素子。
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