JP2005279961A - 解砕装置及びこれを用いた成形材料の解砕方法 - Google Patents

解砕装置及びこれを用いた成形材料の解砕方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凝塊物や塊状物などが発生した成形材料を解砕する解砕装置を提供する。
【解決手段】成形材料中で上下方向の回転軸2を中心に回転駆動することによりこの成形材料を解砕する解砕器1を具備する。前記解砕器1が、解砕器1の回転軸2を中心に周回駆動する周回羽根3と、解砕器1の下端部において解砕器1の回転軸2を中心に回転駆動する回転羽根4とを備える。前記回転羽根4が、駆動方向の前端ほど下方に向かうように傾斜すると共にその傾斜角度が前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して45°〜60°となるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は凝塊物や塊状物などが発生した成形材料を解砕する解砕装置及びこれを用いた成形材料の解砕方法に関するものである。
従来、成形材料として、固形状の熱硬化性樹脂組成物や熱可塑性樹脂組成物などを用い、これにより各種成形品の形成や電子材料の封止などが広く行われている。
このような成形材料を調製するにあたっては、粉末状や粒状の樹脂に、必要に応じて各種添加剤を配合するものであり、例えば固形状の熱硬化性樹脂組成物を調製する場合には、各成分を配合した後に溶解混合し、又はミキサー、ブレンダー等で均一に混合した後にニーダーやロール等で加熱混練したものを、冷却固化した後粉砕して粉末状の樹脂組成物を得るものであり、また更に必要に応じて粉末状の樹脂組成物をタブレット状に打錠するものである。
しかし、このような成形材料の調製にあたっては、例えば混合後、加熱混練前や、加熱混練・粉砕後、打錠前などにおいて成形材料を保管している間に、自重などにより成形材料中に凝塊物や塊状物が形成されてしまって、搬送性が悪化する場合があった。また、熱硬化性樹脂組成物からなる成形材料の場合には、徐々に熱硬化反応が進行することによっても凝塊物や塊状物が形成されることがあった。
特に近年、透明封止材料等のような多種多様の成形材料が開発されるようになったことに伴い、成形材料の調製から製品の成形に至るまでの工程における成形材料の凝塊物や塊状物の発生が問題となる場合が増えてきているものである。
特開昭57−209633号公報 特開2003−144893号公報
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、凝塊物や塊状物などが発生した成形材料を解砕する解砕装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る解砕装置は、成形材料中で上下方向の回転軸2を中心に回転駆動することによりこの成形材料を解砕する解砕器1を具備し、前記解砕器1が、解砕器1の回転軸2を中心に周回駆動する周回羽根3と、解砕器1の下端部において解砕器1の回転軸2を中心に回転駆動する回転羽根4とを備え、前記回転羽根4が、駆動方向の前端ほど下方に向かうように傾斜すると共にその傾斜角度が前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して45°〜60°となるように形成されていることを特徴とする。これにより、成形材料の解砕時には回転する回転羽根4により成形材料がかき上げられて上方に流動し、更にこれが外側に流動して周回羽根3付近で下降するような成形材料の流動が発生し、このとき、成形材料は順次周回羽根3まで流動しながら周回羽根3により剪断力が加えられて解砕され、凝塊物や塊状物などが発生した成形材料に均一に剪断力を加えてこの成形材料全体を解砕することができるものである。
上記回転羽根4は、その下端面42を、駆動方向の前端側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成すると共に、この傾斜面の傾斜角度が、上記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して5°〜10°となるようにすることが好ましい。このようにすると、成形材料の解砕時には、回転する回転羽根4の駆動方向の後方において成形材料が傾斜面に沿って上方に逃げることができるようにして、成形材料が下方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の底面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができる。
また、上記周回羽根3は、その下端面34を、駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成すると共に、その傾斜面の傾斜角度が、上記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して5°〜45°となるようにすることも好ましい。このようにすると、成形材料の解砕時には、周回する周回羽根3の駆動方向の後方において成形材料が傾斜面に沿って上方に逃げることができるようにして、成形材料が下方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の底面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができる。
また、周回羽根3は、その上端側ほど駆動方向とは反対方向に向かうように傾斜させて形成すると共に、その傾斜角度を、回転軸2と平行な線に対して5〜30°とすることも好ましい。このようにすると、回転羽根4によりかき上げられて周回羽根3へと送られ、下方に流動しようとしている成形材料を、更に傾斜面により上方にかき上げることができて、成形材料の流動を複雑化し、これにより更に解砕の効果を高めることができるものである。
また、本発明に係る成形材料の解砕方法は、成形材料が貯留されている容器11内に、上記のような解砕装置の解砕器1を配置して、この解砕器1を回転軸2を中心に回転駆動することを特徴とするものである。
本発明によれば、成形材料を保管している間に自重などにより凝塊物や塊状物が形成されたり、或いは特に熱硬化性樹脂組成物からなる成形材料の場合に徐々に熱硬化反応が進行することによって凝塊物や塊状物が形成されたりした場合などに、この成形材料に全体に亘って均一且つ効率的に剪断力を加え、成形材料を短時間で充分に解砕することができるものであり、これにより凝塊物や塊状物の発生による成形材料の搬送性や成形性の悪化を解消することができるものである。
また、解砕器を回転している際に、成形材料が解砕器の外方に押し付けられることを防止することができて、成形材料と容器内面との摩擦による発熱を防止し、成形材料の変質を防ぐことができるものであり、特に成形材料が熱硬化性樹脂組成物である場合にはその硬化反応の進行を防止することができるものである。また、同時に成形材料が容器の内側面に押し付けられて容器から飛散することも防止することができるものである。
以下、本発明を、その実施をするための最良の形態に基づいて説明する。
図1から3は、本発明に係る解砕装置の一例を示す。
図示のものでは、基台7の上面に支持体8が立設され、この支持体8の上端に解砕器1を駆動する駆動部9が設けられ、この駆動部9に解砕器1が設けられている。
上記基台7にはその下面に車輪を設けても良く、その場合は解砕装置を容易に移動可能とすることができる。
上記支持体8は上下方向に伸縮駆動自在に形成されており、この支持体8が伸縮することで解砕器1の配置位置が上下方向に移動される。
上記駆動部9は、水平方向の一端に駆動源10が、他端に解砕器1がそれぞれ設けられ、この駆動源10と解砕器1との間に部位において支持体8の上端に連結されている。
駆動源10としてはモータ等が設けられ、この駆動源10からの駆動力を解砕器1に伝達する適宜の伝達機構が駆動部9内に設けられている。
解砕器1は上記駆動源10の他端部から下方に垂下するように設けられており、上記駆動源10から伝達される駆動力により上下方向の回転軸2を中心に回転駆動自在に形成されている。また、この解砕器1の上方には、後述する容器11の上部開口に合致する蓋体12も設けられている。
上記の解砕器1は、軸部5、周回羽根3、回転羽根4で構成されている。
軸部5はその上端が駆動部9の他端部に連結されており、この軸部5に上記駆動源10からの回転駆動力が伝達されるようになっている。このとき軸部5の中心軸に、解砕器1の回転軸2が設定される。
この軸部5の外周面からは放射状に複数の支持腕6が延出されており、この各支持腕6の先端に周回羽根3が設けられている。図示の例では二つの支持腕6が設けられ、この各支持腕6に周回羽根3が設けられている。
また、回転羽根4は、解砕器1の下部において、周回羽根3よりも内側に設けられる。図示の例では、軸部5の下端部から放射状に延出した複数の羽根体41からなる回転羽根4が設けられている。図示の回転羽根4は二つの羽根体41から構成されているが、この各羽根体41の端部は上記周回羽根3の下端部にそれぞれ接続されており、この羽根体41によっても周回羽根3が支持されている。
周回羽根3は、容器11の内面の形状に沿った形状に形成することが好ましい。図示の例では、周回羽根3の上部は、上下方向に長い上羽根部31であり、この上羽根部31の下端からは内側下方に向けて傾斜するように延出する下羽根部32が設けられている。この回転羽根4は、上部が円筒状、下部が逆円錐状に形成された上方に開口する容器11の内周面に沿った形状に形成されている。ここで、上記支持腕6は上羽根部31に接続されており、羽根体41は下羽根部32の下端部に接続されている。
一方、コンテナ台車は、上記の通り上部が円筒状、下部が逆円錐状に形成された、上方に開口する容器11を有し、この容器11の下部には移動車輪部12が設けられている。移動車輪部12は、容器11の下部から下方に延出された複数の支持脚13と、支持脚13の下端に設けられた車輪14とで構成される。また容器11の下端部には、開閉弁15が設けられており、この開閉弁15を閉じた状態で容器11内に成形材料を貯留することができ、またこの開閉弁15を開くことで容器11内の成形材料を容器11外に流出することができるようにしている。
ここで、このような解砕装置にて解砕される成形材料としては、熱硬化性や熱可塑性の樹脂組成物が挙げられるものであり、例えば熱硬化性樹脂組成物の場合には、粉体又は粒体の熱硬化性樹脂に、充填材、硬化剤、離型剤、着色剤、カップリング剤等を添加したものが挙げられる。
解砕装置にて成形材料を解砕させるにあたっては、まず容器11内に成形材料が貯留されたコンテナ台車を、解砕装置まで移動させて、容器11の上部開口が解砕器1の下方に配置されるようにする。
この状態で、駆動源10を駆動させることで軸部5を回転駆動し、これにより解砕器1を回転駆動させる。このとき、軸部5の回転と連動して、軸部5に連結して設けられた周回羽根3が周回駆動すると共に、軸部5に連結して設けられた回転羽根4が回転駆動する。図中の実線矢印は、解砕器1の回転方向を示す。また、同時に支持体8を収縮させて解砕器1を下方へ移動させる。このとき解砕器1は、例えば周回羽根3が0.5〜1m/secの速度で周回駆動すると共に0.2〜0.6m/minの速度で下降するように制御される。
このようにすることで、解砕器1は回転しながら下降して、上部開口から容器11内へ収容される。また同時に蓋体12が容器11の上部開口を閉塞する。
解砕器1が容器11内に配置されたら、支持体8の収縮を停止することで解砕器1の下降を停止すると共に、好ましくは解砕器1の回転速度を上昇する。このとき好ましくは周回羽根3が1〜6m/secの速度で周回駆動するように解砕器1を回転させる。
この状態で、所定時間、好ましくは30秒間から3分間解砕器1を回転駆動し続けることで、容器11内の成形材料の解砕を行うことができるものである。
上記のような解砕装置において、本発明では、解砕器1の回転羽根4は、駆動方向の前端ほど下方に向かうように傾斜すると共にその傾斜角度αが前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して45°〜60°の角度となるように形成される。図示の例では、回転羽根4を構成する各羽根体41は、水平方向に長い長尺板状に形成されており、この各羽根体41が、解砕器1の回転駆動時における羽根体41の駆動方向の前端ほど下方に向かうように傾斜させて形成されており、その傾斜角度αが45°〜60°の角度となっている。この場合の回転羽根4の傾斜角度αは、回転羽根4の駆動方向側に臨む面43の傾斜角度αを意味するものであり、この面43が平面でなく円弧状や曲面状等であれば、傾斜角度αは、回転羽根4の駆動方向側に臨む面43の上端と下端とを結ぶ仮想的な平面の、解砕器1の回転軸2と直交する平面に対する角度とすることができる。
このような傾斜を有する回転羽根4を備えることで、成形材料の解砕時には回転する回転羽根4により成形材料がかき上げられて上方に流動し、更にこれが外側に流動して周回羽根3付近で下降するような、成形材料の流動が発生する(図中の破線矢印参照)。このとき、成形材料は順次周回羽根3まで流動しながら周回羽根3により剪断力が加えられて解砕されるものであり、成形材料に均一に剪断力を加え、容器11内の成形材料全体を解砕することができるものである。
ここで、上記の回転羽根4の傾斜角度αが45°〜60°の範囲を逸脱すると、成形材料を十分にかき上げることができなくなって成形材料の解砕を均一に行うことができなくなり、更にはこの傾斜角度αが45°に満たないと容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質する可能性があり、この角度が60°を超えると成形材料の流動性が悪くなるおそれがある。
また、回転羽根4の下端面42は、その駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成することが好ましく、このときこの傾斜面の、前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対する傾斜角度βが5°〜10°となるようにすることが好ましい。ここで、回転羽根4の下端面42が平面でなく円弧状や曲面状等であれば、傾斜角度βは、下端面42の駆動方向側の端部とその反対側の端部とを結ぶ仮想的な平面の、解砕器1の回転軸2と直交する平面に対する角度とすることができる。
このような傾斜面を有する回転羽根4を備えることで、成形材料の解砕時には、回転する回転羽根4の駆動方向の後方において成形材料が傾斜面に沿って上方に逃げることができるようにして、成形材料が下方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の底面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができるものである。このとき、上記の傾斜角度βが5°に満たないと容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質する可能性があり、また10°を超えると羽根の厚みが薄くなり強度が不十分になるおそれがある。
また、周回羽根3の下端面34も、その駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成することが好ましく、このときこの傾斜面の、前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対する傾斜角度γが5〜45°となるようにすることが好ましい。図示の例では、下羽根部32の下端面34によって、周回羽根3の下端の傾斜面が構成されており、この傾斜面が、駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜すると共にその傾斜角度γが前記解砕器1の回転軸2と直交する平面に対して5°〜45°となっている。ここで、周回羽根3の下端面34が平面でなく円弧状や曲面状等である場合には、傾斜角度γは、下端面34の駆動方向側の端部とその反対側の端部とを結ぶ仮想的な平面の、解砕器1の回転軸2と直交する平面に対する角度とすることができる。
このような傾斜面を有する周回羽根3を備えることで、回転羽根4に傾斜面を形成した場合と同様に、成形材料の解砕時には、周回する周回羽根3の駆動方向の後方において成形材料が傾斜面に沿って上方に逃げることができるようにして、成形材料が下方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の底面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができるものである。このとき、上記の傾斜角度γが5°に満たないと容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質する可能性があり、また45°を超えると羽根の厚みが薄くなり強度が不十分になるおそれがある。
また、周回羽根3は、上端側ほど駆動方向とは反対側に向かうように傾斜させて形成することが好ましく、このときその回転軸2と平行な線に対する傾斜角度εが5°〜45°となるように形成することが好ましい。この周回羽根3の傾斜は、周回羽根3の全体に形成しなくても良く、例えば周回羽根3の上部のみにこのような傾斜を形成しても良い。図示のものでは周回羽根3の上羽根部31にのみ、このような傾斜を設けているものである。このときの周回羽根3の傾斜角度εは、周回羽根3の駆動方向に臨む面33の傾斜角度εを意味するものであり、この面33が平面でなく円弧状や曲面状等である場合には、周回羽根3の駆動方向に臨む面33(図1に示すように周回羽根3に傾斜している部分と傾斜していない部分とがあれば、傾斜している部分の駆動方向に臨む面33)の上端と下端とを結ぶ仮想的な平面の、回転軸2と平行な線に対する角度とすることができる。
このような傾斜を周回羽根3に形成すると、回転羽根4によりかき上げられて周回羽根3へと送られ、下方に流動しようとしている成形材料を、更に傾斜面により上方にかき上げることができて、成形材料の流動を複雑化し、これにより更に解砕の効果を高めることができるものである。このとき、上記の傾斜角度εが5°に満たないと成形材料を十分にかき上げることができななったり、或いは容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質する可能性があり、また45°を超えると解砕羽根としての効果が無くなるおそれがある。
また、周回羽根3は、その中心軸2とは反対側の外面35を、上端側ほど回転軸2側に近づくように傾斜させて形成することが好ましい。この周回羽根3の傾斜は、周回羽根3の全体に形成しなくても良く、例えば周回羽根3の上部のみにこのような傾斜を形成しても良い。図示のものでは、周回羽根3の上羽根部31にのみ、このような傾斜を設けているものである。このようにすると、周回羽根3の上部において成形材料が周回羽根3の傾斜に沿って内側に流動することができるようにして、成形材料が外側方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の内側面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができるものである。特に、上記のように周回羽根3によって成形材料をかき上げる場合には、回転羽根4の作用によって内側から周回羽根3側へ流動する成形材料の流動と、周回羽根3により上方にかき上げられる成形材料の流動によって、周回羽根3の上部における成形材料には複雑な応力がかかるが、このような傾斜を設けることで周回羽根3と容器11の内側面との間で成形材料が加圧されることを防止することができ、摩擦による発熱や成形材料の飛散を防止することができる。
更に、周回羽根3は、その中心軸2とは反対側の外面35を、周回羽根3の駆動方向とは反対側ほど中心軸2側へ向かうように傾斜させて形成して、この外面35上の駆動方向とは反対側の部位ほど、周回羽根3の周回時における軌跡が小径となるように形成することが好ましい。このような傾斜を有する周回羽根3を備えることで、周回羽根3の駆動方向の後方において、成形材料が周回羽根3の傾斜に沿って内側に流動することができるようにして、成形材料が外側方に押し付けられることを防止することができ、これにより成形材料が容器11の内側面に押し付けられることを防止することができる。このため容器11と成形材料との摩擦による発熱にて成形材料が変質することを防止することができ、また併せて容器11から成形材料が飛散することも防止することができるものである。特に、上記のように周回羽根3によって成形材料をかき上げる場合には、回転羽根4の作用によって内側から周回羽根3側へ流動する成形材料の流動と、周回羽根3により上方にかき上げられる成形材料の流動によって、周回羽根3の上部における成形材料には複雑な応力がかかるが、このような傾斜を設けることで周回羽根3と容器11の内側面との間で成形材料が加圧されることを防止することができ、摩擦による発熱や成形材料の飛散を防止することができる。
以上のような構成を有する解砕装置にて成形材料の解砕を行うと、成形材料を保管している間に自重などにより凝塊物や塊状物が形成された場合や、特に熱硬化性樹脂組成物からなる成形材料が徐々に熱硬化反応が進行して凝塊物や塊状物が形成されたりした場合などにも、この成形材料に全体に亘って均一且つ効率的に剪断力を加え、成形材料を短時間で充分に解砕することができる。従って、成形材料を混練したり、打錠したり、或いはこの成形材料にて製品を成形したりする場合などに、成形品の搬送時の搬送性を向上することができ、またこの成形品にて製品を成形する場合の成形を向上することができるものである。
また、解砕器1を回転している際に、成形材料が解砕器1の外方に押し付けられることを防止することができて、成形材料と容器11の内面との摩擦による発熱を防止し、成形材料の変質を防ぐことができるものであり、特に成形材料が熱硬化性樹脂組成物である場合にはその硬化反応の進行を防止することができるものである。また、同時に容器11の内側面に押し付けられた成形材料が容器11から溢れて飛散することも防止することができるものである。ここで、上記の実施形態においては蓋体12にて容器11を閉塞しているので、解砕中の成形材料の飛散は防止されているが、解砕器1を回転させながら下降させて容器11内に配置する過程では容器11が未だ蓋体12にて閉塞されておらず、このような状態においても成形材料の飛散を防止することができるものである。
本発明に係る解砕装置における解砕器1の構成の一例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は一部の断面図である。 本発明に係る解砕装置の全体構成の一例を示す正面図である。 同上の解砕装置とコンテナ台車の構成を示す正面図である。
符号の説明
1 解砕器
2 回転軸
3 周回羽根
34 下端面
4 回転羽根
42 下端面
11 容器

Claims (5)

  1. 成形材料中で上下方向の回転軸を中心に回転駆動することによりこの成形材料を解砕する解砕器を具備し、前記解砕器が、解砕器の回転軸を中心に周回駆動する周回羽根と、解砕器の下端部において解砕器の回転軸を中心に回転駆動する回転羽根とを備え、前記回転羽根が、駆動方向の前端ほど下方に向かうように傾斜すると共にその傾斜角度が前記解砕器の回転軸と直交する平面に対して45°〜60°となるように形成されていることを特徴とする解砕装置。
  2. 上記回転羽根の下端面を、駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成すると共に、この傾斜面の傾斜角度が、上記解砕器の回転軸と直交する平面に対して5°〜10°となるようにすることを特徴とする請求項1に記載の解砕装置。
  3. 上記周回羽根の下端面を、駆動方向側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面として形成すると共に、この傾斜面の傾斜角度が、上記解砕器の回転軸と直交する平面に対して5〜45°となるようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の解砕装置。
  4. 上記周回羽根を、上端側ほど駆動方向とは反対方向に向かうように傾斜させて形成すると共に、その傾斜角度を、上記解砕器の回転軸と平行な線に対して5〜45°とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の解砕装置。
  5. 成形材料が貯留されている容器内に、請求項1から4のいずれかに記載の解砕装置の解砕器を配置して、この解砕器を回転軸を中心に回転駆動することを特徴とする成形材料の解砕方法。
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