JP2005279627A - ロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置 - Google Patents

ロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速塗布時に発生するウェブ巾方向の付着量ばらつきを抑制し、均一なウェブ巾方向付着量を得ることができるロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置の提供。
【解決手段】 連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量にロールブレードにより計量して塗布するロールブレード塗布方法において、前記ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付けるロールブレード押付工程を少なくとも含み、前記ロールブレードを、前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けて押し付けることを特徴とするロールブレード塗布方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高速塗布時に発生するウェブ巾方向の付着量のばらつきを抑制し得、均一なウェブ巾方向付着量を得ることができるロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置に関する。
連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量に計量する塗布方法として、例えば、メイヤーバー塗布方法、ブレード塗布方法、ロールブレード塗布方法、エアナイフ塗布方法、等が種々知られている。
これらの中でも、前記ロールブレード塗布方法は、非常に高速な塗布域において薄膜塗布が可能なことから、特に高速塗布域で使用されることが多い。このような高速塗布域で発生する問題としては、図1に示すように、ロールブレード1がバックアップロール2に背面を支持されたウェブ3に転液された過剰塗布液を掻き落す際に発生する抵抗力に負けてしまい、ロールブレード巾方向中央部1aがウェブ(基材)進行方向Aに撓んでしまう。このため、バックアップロール2の曲率の影響を受けて、計量部でウェブ3とロールブレード1との間にギャップが生じて、その部分の過剰塗布液を掻き落すことができず、結果として、ウェブ巾方向中央部の付着量が厚くなり、不均一な膜厚になってしまうという問題がある。
前記問題を解決するため、ウェブ巾方向における付着量を均一化することができるロールブレード塗布方法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、この特許文献1に記載の方法では、ロールブレード巾方向のウェブ押し付け力を機械的な押圧力により調節することができず、また、ロールブレード自体を押すことができないため、効果的にウェブ巾方向の付着量を調節することが困難であるという問題がある。
特開平5−15833号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、高速塗布時に発生するウェブ巾方向の付着量ばらつきを抑制し得、均一なウェブ巾方向付着量を得ることができるロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量にロールブレードにより計量して塗布するロールブレード塗布方法において、前記ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付けるロールブレード押付工程を少なくとも含み、前記ロールブレードが前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けて押し付けることを特徴とするロールブレード塗布方法である。該<1>に記載のロールブレード塗布方法においては、高速塗布時に予め過剰に転液された塗布液を掻き落す際に、ロールブレード、ウェブ、過剰塗布液により発生する抵抗力により、ロールブレードの剛性が負けて、ウェブ進行方向に撓もうとするのを、バックアップロール法線方向に対し、ウェブ進行方向に15°〜45°傾けた方向よりウェブにロールブレードを押し付けることで、基材進行方向にロールブレードが撓もうとするの抑制することができ、ウェブ巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
<2> ロールブレードの中央部の外径が、該ロールブレードの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された前記<1>に記載のロールブレード塗布方法である。該<2>に記載のロールブレード塗布方法においては、ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響で、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまい、その結果、その部分の過剰塗布液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。そこで、ロールブレードの巾方向中央部の外径を両端部に比べ太くすることで、ロールブレードが撓んだ時にできる、ウェブとのギャップを埋めることによって、巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
<3> ロールブレードの巾方向両端部に環状溝を形成した前記<1>から<2>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法である。
<4> 環状溝が螺旋状に形成された前記<3>に記載のロールブレード塗布方法である。
前記<3>から<4>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法においては、ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響により、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまう。その結果、その部分の過剰塗布液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。そこで、ロールブレード両端部に環状の溝を設けることで、その溝部分で強制的にウェブとの間にギャップを作り、両端部における付着量が中央部に比べて薄くなることを抑制でき、巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
<5> バックアップロールの中央部の外径が、該バックアップロールの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された前記<1>から<4>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法である。
<6> バックアップロールの外周面が、弾性体により被覆されている前記<1>から<5>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法である。
<7> 弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、樹脂及び熱可塑性エラストマーから選択される少なくとも1種である前記<6>に記載のロールブレード塗布方法である。
前記<5>から<7>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法においては、ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響で、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまう。その結果、その部分の過剰塗布液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。ここで、通常ロールブレード塗布方法に用いられるバックアップロールは、ロール外周面にゴム等の弾性体を被覆している。このロールの外径を巾方向端部に対し、中央部を太くすることで、塗布時に、ロールブレードが撓むことで発生する、巾方向中央部でのウェブとのギャップ発生を抑制し、巾方向での付着量を均一にすることが可能となる。
<8> ロールブレードをウェブに押し付ける際の押圧力を調節するロールブレード押圧力調節工程を含む前記<1>から<7>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法である。
<9> 押圧力の調節が、ホルダー内にチューブ状気空室を有し、該チューブ状気空室がロールブレード巾方向に沿って複数個に分割され、該複数個のチューブ状気空室におけるエアー圧を調節することで行われる前記<8>に記載のロールブレード塗布方法である。
<10> ロールブレード巾方向に沿って中央部に位置するチューブ状気空室のエアー圧が、両端部に位置するチューブ状気空室のエアー圧よりも高くなるように調節する前記<9>に記載のロールブレード塗布方法である。
前記<8>から<10>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法においては、ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響で、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまう。その結果、その部分の過剰液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。ここで、ロールブレード塗布方法は構造上、ロールブレードをその背面に設置されたチューブ状の気空室にエアー圧をかけてロールブレードをウェブに対して押し付けるが、塗布時に巾方向中央部が撓むことで発生するウェブとのギャップを抑えるために、チューブ状気空室を複数個に分割し、それぞれをエアー圧で制御可能とすることで、特に中央部が厚膜化すること抑制し、巾方向均一な付着量を得ることが可能となる。
<11> 下記数式1で表されるウェブに対する巾方向付着量のばらつきが、10%以下である前記<1>から<10>のいずれかに記載のロールブレード塗布方法である。
<数式1>
巾方向の付着量ばらつき(%)={(最大付着量(g/m)−最小付着量(g/m)/平均付着量(g/m))×100
<12> 連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量に計量し、塗布するロールブレードと、該ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付けるロールブレード押付手段を少なくとも含み、前記ロールブレードが、前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けた角度に配置されていることを特徴とするロールブレード塗布装置である。該<12>に記載のロールブレード塗布装置においては、ロールブレード押付手段を少なくとも含み、更にロールブレード押圧力調節手段を含むことによって、ウェブ巾方向の付着量を均一化することが可能となる。
<13> ロールブレードの中央部の外径が、該ロールブレードの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された前記<12>に記載のロールブレード塗布装置である。
<14> ロールブレードの巾方向両端部に環状溝を形成した前記<12>から<13>のいずれかに記載のロールブレード塗布装置である。
<15> 環状溝が螺旋状に形成された前記<14>に記載のロールブレード塗布装置である。
<16> バックアップロールの中央部の外径が、該バックアップロールの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された前記<12>から<15>のいずれかに記載のロールブレード塗布装置である。
<17> バックアップロールの外周面が、弾性体により被覆されている前記<12>から<16>のいずれかに記載のロールブレード塗布装置である。
<18> 弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、樹脂及び熱可塑性エラストマーから選択される少なくとも1種である前記<17>に記載のロールブレード塗布装置である。
前記<17>及び<18>のいずれかに記載のロールブレード塗布装置においては、ロール外周面にゴム等の弾性体を被覆してあるので、バックアップロールの弾性が向上し、ロールブレードが撓むことで発生する、巾方向中央部でのウェブとのギャップ発生を抑制し、巾方向での付着量を均一にすることが可能となる。
<19> ロールブレードをウェブに押し付ける際の押圧力を調節するロールブレード押圧力調節手段を含む前記<12>から<18>のいずれかに記載のロールブレード塗布装置である。
<20> ロールブレード押圧力調節手段が、ホルダー内にチューブ状気空室を有し、該チューブ状気空室がロールブレード巾方向に沿って複数個に分割され、該複数個のチューブ状気空室におけるエアー圧を調節可能である前記<19>に記載のロールブレード塗布装置である。
<21> ロールブレード巾方向に沿って中央部に位置するチューブ状気空室のエアー圧が、両端部に位置するチューブ状気空室のエアー圧よりも高くなるように調節する前記<20>に記載のロールブレード塗布装置である。
前記<19>から<21>に記載のロールブレード塗布装置においては、更にロールブレード押圧力調節手段を備えることにより、塗布時に巾方向中央部が撓むことで発生するウェブとのギャップの発生を抑えることができ、更にウェブ巾方向の付着量を均一化することが可能となる。
本発明によると、従来における諸問題を解決でき、高速塗布時にロールブレード塗布方法で発生するロールブレードのウェブ進行方向への撓みに起因する巾方向付着量のばらつきを効果的に抑制することができる。
(ロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置)
本発明のロールブレード塗布方法は、ロールブレード押付工程を少なくとも含み、ロールブレード押圧力調節工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明のロールブレード塗布装置は、ロールブレードと、ロールブレード押付手段を少なくとも含み、ロールブレード押圧力調節手段、更に必要に応じてその他の手段を含んでなる。
本発明のロールブレード塗布方法は、本発明のロールブレード塗布装置により好適に実施することができ、前記ロールブレード押付工程は前記ロールブレード押付手段により行うことができ、前記ロールブレード押圧力調節工程は前記ロールブレード押圧力調節手段により行うことができ、前記その他の工程は前記その他の手段により行うことができる。
−ロールブレード押付工程及びロールブレード押付手段−
前記ロールブレード押付工程は、前記ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付ける工程である。
図2は、本発明のロールブレード塗布装置の一例を示す概略図であり、この塗布装置は、ロールブレード1をホルダー4の頂点部に回転自在に有し、ホルダー4内には、止め具11との間にチューブ状気空室5が介在している。
ホルダー4は、ゴム等の弾性体を用いてロールブレード巾方向全体を咥え込むように保持しており、一般に塗布時には、ロールブレードを回転させながら余剰塗布液の掻き落しを行えるように構成されている。
ロールブレード1をウェブ3に押し付けるには、ロールブレードの背面に設置したチューブ状気空室5にエアー圧をかけ、ロールブレード1をウェブ3に対する押し付け力を発生させることができるように構成されている。
前記ロールブレードとしては、形状、構造、大きさ(幅、長さ)、材質等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、形状については、円柱状が好ましい。
前記バックアップロールとしては、形状、構造、大きさ(幅、長さ)、材質等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、形状については、円柱状が好ましい。該バックアップロールの外周面は、弾性体により被覆されていることが好ましく、該弾性体としては、天然ゴム、合成ゴム、樹脂、熱可塑性エラストマー、などが好適である。
前記ウェブとしては、形状、構造、大きさ(幅、長さ)、材質等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、各種基材が挙げられ、該基材としては、例えば、材質については、紙、プラスチックス、金属、木材、などが挙げられる。形状については、シート状、帯状、ロール形態、などが好ましい。
前記ホルダーとしては、形状、構造、大きさ(幅、長さ)、材質等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、材質については、ゴム、プラスチック、金属等が挙げられる。
本発明においては、前記ロールブレードを前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向(θ)に15°〜45°傾けて押し付ける。この場合、15°〜30°傾けることがより好ましい。
これは、図1及び図4に示すように、高速塗布時に予め過剰に転液された塗布液を掻き落す際に、ロールブレード1、ウェブ3、過剰塗布液により発生する抵抗力により、ロールブレード1の剛性が負けて、ウェブ進行方向Aに撓もうとするのを、バックアップロール法線方向に対し、ウェブ進行方向Aに15°〜45°傾けた方向よりウェブにロールブレードを押し付けることで、ウェブ(基材)進行方向Aにロールブレードが撓もうとするの抑制することで、ウェブ巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
前記傾ける角度を15°未満であると、塗布速度、塗布液粘度等によってロールブレードの撓み量は異なるが、ロールブレードの撓み量を抑制することが難しくなることがあり、45°を超えると、ホルダーがウェブに干渉してしまう等の不具合が発生し易くなることがある。
なお、塗布液のウェブへの転液は、前記ロールブレードのウェブ(基材)進行方向上流側で行うことが好ましく、該転液方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ノズル液付け、ロール液付け、等が挙げられる。
ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響で、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまい、その結果、その部分の過剰液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。そこで、ロールブレードの巾方向中央部の外径を両端部に比べ漸次太くすることで、ロールブレードが撓んだ時にできる、ウェブとのギャップを埋めることで、巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
前記ロールブレード巾方向中央部の太さを両端部に比べ、どの程度太くするかについては、ロールブレードの撓み量は、塗布速度、塗布液粘度、ロールブレード長さにより異なり、一概には規定できないが、例えば、ロールブレードの両端部の太さに対し該ロールブレードの中央部の太さを概ね2〜10%程度太くすることが望ましい。
ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響で、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまい、その結果、その部分の過剰液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。そこで、ロールブレード両端部に環状の溝を設けることで、その溝部分で強制的にウェブとの間にギャップを作り、両端部における付着量が中央部に比べて薄くなることを抑制し、ウェブの巾方向の付着量を均一にすることが可能となる。
前記ロールブレード巾方向両端部に設ける環状溝の深さ、巾等をどの程度施すかについては、ロールブレードの撓み量が、塗布速度、塗布液粘度、ロールブレード長さにより異なるため、一概には規定できないが、溝ピッチ、溝深さともに、概ね0.1〜1mm程度にすることが望ましい。
また、ロールブレードに溝を作製する方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、転造、成型用金型を用いた成形、切削、等が挙げられる。更に、溝断面形状についても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記環状溝は、特に制限されないが、螺旋状に形成することが好ましい。該環状溝を螺旋状にすると、ウェブ、及び塗布液にある異物(ゴミ)が掻き落し部に差し掛かった際に、掻き落し部に滞留するのを抑制しロールブレード巾方向両端方向に排出し易いという効果が得られる。
ロールブレードがウェブ進行方向に撓むことで、ウェブはバックアップロールに背面を支持されて走行しているため、バックアップロールの曲率の影響により、ロールブレード巾方向中央部は、両端部に比べ、ウェブとロールブレードの間にギャップができてしまう。その結果、その部分の過剰液の掻き落し量が不充分になり、幅方向中央部の付着量が厚くなってしまう。ここで、通常ロールブレード塗布方法に用いられるバックアップロールは、ロール外周面にゴム等の弾性体を施してある。図7に示すように、このバックアップロール2の外径を巾方向端部に対し、中央部2aを太くすることで、塗布時に、ロールブレードが撓むことで発生する、巾方向中央部でのウェブとのギャップ発生を抑制し、巾方向での付着量を均一にすることが可能となる。
前記バックアップロール巾方向中央部の太さを両端部に比べ、どの程度太くするかについては、ロールブレードの撓み量は、塗布速度、塗布液粘度、及びロールブレード長さに応じて異なり、一概には規定できないが、両端部の太さに対し中央部の太さを概ね2〜10%程度太くすることが望ましい。
−ロールブレード押圧力調節工程及びロールブレード押圧力調節手段−
前記ロールブレード押圧力調節工程は、ロールブレードをウェブにホルダーを介して押し付ける際の押し付け力を調節する工程である。
ロールブレード塗布方法においては、その構造上、ロールブレードをその背面に設置されたチューブ状気空室5にエアー圧をかけてロールブレード1をウェブ3に対し押し付けるが、塗布時に巾方向中央部が撓むことで発生するウェブとのギャップを抑えるため、チューブ状気空室を複数個に分割し、それぞれをエアー圧で制御可能とすることで、特に中央部が厚膜化すること抑制し、巾方向均一な付着量を得ることが可能となる。この場合、ロールブレード巾方向に沿って中央部に位置するチューブ状気空室のエアー圧が、両端部に位置するチューブ状気空室のエアー圧よりも高くなるように調節することが、更にギャップの発生を抑えることができる点で好ましい。
前記気空室に与えるエアー圧力については、ロールブレードの撓み量は、塗布速度、塗布液粘度、ロールブレード長さにより異なり、一概には規定できないが、概ね0.05〜0.5MPa程度の範囲で制御することが望ましい。
また、エアー圧力の制御方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、手動、コンピュータ等を活用し自動的に制御しても構わない。
ここで、図8に示すように、ロールブレードのホルダー内のチューブ状気空室5をロールブレード巾方向に沿って200mmづつ5つに分割し、それぞれにエアー供給装置6、圧力計8、バルブ7を接続し、圧力を調節することができる。例えば、チューブ状気空室の片方から、0.1MPa、0.11MPa、0.12MPa、0.11MPa、及び0.1MPaに調節することができる。
本発明のロールブレード塗布装置を用いることで、ウェブ巾方向の付着量を均一化することが可能となる。具体的には、下記数式1で表されるウェブに対する巾方向付着量のばらつきが、10%以下が好ましく、5%以下がより好ましい。前記巾方向付着量が10%を超えると、製品工程上では、基材巻き取り部においてシワ等の製品不良の発生原因となり易く、また、製品品質上では、例えばサーマルヘッド等を用いてエネルギーを与えて機能を発現させるような機能成膜製品において、巾方向付着量のバラツキに伴い機能発現ムラを生じ、その製品品質上著しい機能低下を招くことがある。
<数式1>
巾方向の付着量ばらつき(%)={(最大付着量(g/m)−最小付着量(g/m)/平均付着量(g/m))×100
本発明のロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置は、高速塗布時に発生するウェブ巾方向の付着量ばらつきを抑制し得、均一なウェブ巾方向付着量を得ることができ、例えば、ファクシミリ用紙、食品POSラベル等に代表される感熱記録媒体、インクジェット受容紙に代表されるコーティング紙等の各種用途に幅広く用いることができる。
以上、本発明のロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えない。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(比較例1)
図3に示すように、ロールブレードのウェブへの押し付け方向をバックアップロール法線方向(ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に約0°)とし、以下のようにして、ロールブレード塗布を行った。
(1)塗布ベース(ウェブ):厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)ベース
(2)塗布液:10重量%ポリビニルアルコール(PVA)水溶液
(3)塗布速度:400m/分
(4)目的(狙い)の液付着量:Wet20g/m
(5)過剰液の液付け量:Wet200g/m
(6)ロールブレード外径:10mm
(7)ロールブレード長さ:1600mm
(8)バックアップロール外径:400mm
(9)バックアップロール長さ:1500mm
(10)塗布巾:1000mm
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向の付着量を測定し、下記数式1により、巾方向の付着量ばらつきを評価した。結果を表1に示す。
<数式1>
巾方向の付着量ばらつき(%)={(最大付着量(g/m)−最小付着量(g/m)/平均付着量(g/m)}×100
(実施例1)
比較例1において、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に30°傾けた以外は、比較例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
比較例1において、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°傾けた以外は、比較例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例3)
比較例1において、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に45°傾けた以外は、比較例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(比較例2)
比較例1において、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に10°傾けた以外は、比較例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(比較例3)
比較例1において、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に50°傾けた以外は、比較例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1において、図5に示すように、ロールブレードの外径を長さ中央部1aを12mmとし、巾方向両端部を10mmとした以外は、実施例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例1において、図6に示すように、ロールブレード巾方向両端部に0.1mmピッチで深さ0.1mmの螺旋状の溝を設けた以外は、実施例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例6)
実施例1において、図7に示すように、バックアップロールの外径を長さ中央部2aを420mmとし、巾方向両端部を400mmとした以外は、実施例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
(実施例7)
実施例1において、図8に示すように、ロールブレードのホルダー内の気空室5を200mmづつ5つに分割し、圧力を片方から、0.1MPa、0.11MPa、0.12MPa、0.11MPa、及び0.1MPaに調節した以外は、実施例1と同様にして、ロールブレード塗布を行った。
この塗布方法により、ウェブに対する巾方向付着量のばらつきの程度を比較例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
Figure 2005279627
*測定不能:ホルダー部が塗布面を擦ってしまい正確な付着量の測定ができなかった。
本発明のロールブレード塗布方法及びロールブレード塗布装置は、連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量にロールブレードにより計量して塗布する高速塗布に好適に用いることができる。
図1は、高速塗布時におけるロールブレードの撓みの発生を示した説明図である。 図2は、ロールブレードの一例を示す概要図である。 図3は、ロールブレードのウェブへの押し付け方向をバックアップロール法線方向とした比較例1のロールブレード塗布方法を示す説明図である。 図4は、ロールブレードをバックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けて押し付ける本発明のロールブレード塗布方法の一例を示す説明図である。 図5は、ロールブレードの中央部を太く形成した一例を示す概略図である。 図6は、ロールブレードの両端部に環状溝を設けた一例を示す概略図である。 図7は、バックアップロールの中央部を太く形成した一例を示す説明図である。 図8は、チューブ状気空室を複数個に分割したロールブレード塗布装置の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 ロールブレード
2 バックアップロール
3 ウェブ
4 ホルダー
5 チューブ状気空室
6 エアー供給装置
7 バルブ
8 圧力計
9 溝
11 止め具
A ウェブ進行方向

Claims (21)

  1. 連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量にロールブレードにより計量して塗布するロールブレード塗布方法において、前記ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付けるロールブレード押付工程を少なくとも含み、前記ロールブレードを、前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けて押し付けることを特徴とするロールブレード塗布方法。
  2. ロールブレードの中央部の外径が、該ロールブレードの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された請求項1に記載のロールブレード塗布方法。
  3. ロールブレードの巾方向両端部に環状溝を形成した請求項1から2のいずれかに記載のロールブレード塗布方法。
  4. 環状溝が螺旋状に形成された請求項3に記載のロールブレード塗布方法。
  5. バックアップロールの中央部の外径が、該バックアップロールの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された請求項1から4のいずれかに記載のロールブレード塗布方法。
  6. バックアップロールの外周面が、弾性体により被覆されている請求項1から5のいずれかに記載のロールブレード塗布方法。
  7. 弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、樹脂及び熱可塑性エラストマーから選択される少なくとも1種である請求項6に記載のロールブレード塗布方法。
  8. ロールブレードをウェブに押し付ける際の押圧力を調節するロールブレード押圧力調節工程を含む請求項1から7のいずれかに記載のロールブレード塗布方法。
  9. 押圧力の調節が、ホルダー内にチューブ状気空室を有し、該チューブ状気空室がロールブレード巾方向に沿って複数個に分割され、該複数個のチューブ状気空室におけるエアー圧を調節することで行われる請求項8に記載のロールブレード塗布方法。
  10. ロールブレード巾方向に沿って中央部に位置するチューブ状気空室のエアー圧が、両端部に位置するチューブ状気空室のエアー圧よりも高くなるように調節する請求項9に記載のロールブレード塗布方法。
  11. 下記数式1で表されるウェブに対する巾方向付着量のばらつきが、10%以下である請求項1から10のいずれかに記載のロールブレード塗布方法。
    <数式1>
    巾方向の付着量ばらつき(%)={(最大付着量(g/m)−最小付着量(g/m)/平均付着量(g/m))×100
  12. 連続的に走行するウェブに過剰量の塗布液を転移させた後、所望の付着量に計量して塗布するロールブレードと、該ロールブレードをバックアップロールに背面支持されたウェブにホルダーを介して押し付けるロールブレード押付手段を少なくとも含み、前記ロールブレードが、前記バックアップロールの法線方向に対しウェブ進行方向に15°〜45°傾けた角度に配置されていることを特徴とするロールブレード塗布装置。
  13. ロールブレードの中央部の外径が、該ロールブレードの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された請求項12に記載のロールブレード塗布装置。
  14. ロールブレードの巾方向両端部に環状溝を形成した請求項12から13のいずれかに記載のロールブレード塗布装置。
  15. 環状溝が螺旋状に形成された請求項14に記載のロールブレード塗布装置。
  16. バックアップロールの中央部の外径が、該バックアップロールの巾方向両端部の外径より漸次大きくなるように形成された請求項12から15のいずれかに記載のロールブレード塗布装置。
  17. バックアップロールの外周面が、弾性体により被覆されている請求項12から16のいずれかに記載のロールブレード塗布装置。
  18. 弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、樹脂及び熱可塑性エラストマーから選択される少なくとも1種である請求項17に記載のロールブレード塗布装置。
  19. ロールブレードをウェブに押し付ける際の押圧力を調節するロールブレード押圧力調節手段を含む請求項12から18のいずれかに記載のロールブレード塗布装置。
  20. ロールブレード押圧力調節手段が、ホルダー内にチューブ状気空室を有し、該チューブ状気空室がロールブレード巾方向に沿って複数個に分割され、該複数個のチューブ状気空室におけるエアー圧を調節可能である請求項19に記載のロールブレード塗布装置。
  21. ロールブレード巾方向に沿って中央部に位置するチューブ状気空室のエアー圧が、両端部に位置するチューブ状気空室のエアー圧よりも高くなるように調節する請求項20に記載のロールブレード塗布装置。
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