JP2005279314A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ遊技機において、遊技機本体に付設される各種制御基板の制
御動作に異常が発生したときに速やかに発見し復帰作業に入ることができ、しか
もその復帰動作が不正に操作されることのないようにすること。
【解決手段】遊技機10の遊技内容の中枢的制御をなす主制御基板91からの
指令により賞品球払出機構部80の賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基
板88が遊技機本体の裏面側に取り付けられると共に、その賞品球払出制御基板
88にはその制御に関わる動作異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表
示部93と、このエラー表示部93を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示
リセットボタン94とを備え、これらのエラー表示部93及びエラー表示リセッ
トボタン94は賞品球払出制御が収納される基板ボックスの収納壁で囲まれた凹
窪みC内に収容されている。
【選択図】図5
御動作に異常が発生したときに速やかに発見し復帰作業に入ることができ、しか
もその復帰動作が不正に操作されることのないようにすること。
【解決手段】遊技機10の遊技内容の中枢的制御をなす主制御基板91からの
指令により賞品球払出機構部80の賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基
板88が遊技機本体の裏面側に取り付けられると共に、その賞品球払出制御基板
88にはその制御に関わる動作異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表
示部93と、このエラー表示部93を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示
リセットボタン94とを備え、これらのエラー表示部93及びエラー表示リセッ
トボタン94は賞品球払出制御が収納される基板ボックスの収納壁で囲まれた凹
窪みC内に収容されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、パチンコ遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技機に付設される各種制御基板の制御動作に異常が発生したときにそれを表示し、あるいは復帰後リセットさせる機構に関するものである。
パチンコ遊技機においては、ゲームの趣向を凝らすため近年ではいわゆるフィーバータイプのものが人気を集めている。このフィーバータイプの遊技機は、例えば、遊技盤面の特定の入賞口に遊技球が入る(この遊技球のことを以下「セーフ球」と略称する)と特別図柄表示装置の複数の図柄(数字や絵模様等)が変動し、停止時の図柄の組合せによって「大当り」と称されるように、しばらくの間その遊技盤面の大入賞口が何回か連続して開放され、その間多数の入賞が得られ遊技者に大量の賞品球が払出されるようになっている。
このようなパチンコ遊技機においては、各種の制御が有機的に関連性を持ってなされている。例えば、遊技盤面の特定の入賞口に遊技球が入った時の図柄表示装置の駆動制御、賞品球払出機構部からの賞品球の払出制御、遊技盤面の各種ランプの遊技状態に応じた点滅動作制御等々である。
そこで遊技機本体の裏面側や遊技機本体を構成する筐体内部(遊技盤の裏面)等には数多くの制御基板が取付けられている。そしてこれらの各種の制御基板からの指令信号により遊技機の図柄表示装置の駆動制御や賞球の払出操作等が円滑に行われて遊技者が快適に遊技を楽しむことができる。
しかしながら、このように多くの制御基板を有するパチンコ遊技機においては、それらの制御基板が正常に動作している時は問題ないが、一部の制御基板に異常が発生した時、どの基板に異常が発生したのかわからないと、修復作業に手間取ることになる。
また、異常が発生しているにも拘わらず、それが知らされないと、遊技(ゲーム)内容の誤作動により、あるいは賞品球の払い出し個数のバラツキ等により遊技者あるいは遊戯ホール側に不測の不利益を蒙らせることになる。
特に遊技内容の中枢的制御をなす主制御基板からの指令により賞品球払出機構部の賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基板の動作異常が発生した場合にそれに気付かず遊技が進められると、遊技者に多量の遊技球が流出されたり、あるいは逆にフィーバー状態において多量の賞品球が払出されるべきところを賞品球の払出し動作がストップされて遊技者と遊戯ホール側との間でトラブルが発生することにもなる。
一方、遊技機本体内には遊技盤面の各入賞口に入ったセーフ球や遊技者に払出される賞品球払出しのための賞球など数多くの遊技球が引切り無しに流れている。これらの遊技球は通常静電気を帯びており、特に賞品球払出機構部より払出される賞品球の静電気によるノイズ障害によってその賞品球払出機構部からの賞品球の払出動作を制御する賞品球払出制御基板が誤動作すれば、遊技者への正確な賞品球の払出し操作が損なわれることになる。
本発明の解決しようとする課題は、遊技機本体に付設される数多くの制御基板の制御動作に異常が発生したときに、それを速やかに発見して遊技内容を早く正常化させ、遊技者あるいは遊戯ホール側に不利益を蒙らせないようにすると同時に、その異常復帰動作を不用意に操作されて気付かないうちに多量の賞品球が払出されてしまうといったことを回避することにある。またこの場合に特に遊技者の利害の大きい賞品球払出機構部より払出される賞品球の払出動作を遊技球の静電気によるノイズ障害等によって誤作動なく制御されるようにしたパチンコ遊技機を提供することにある。
この課題を解決するために本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機は、遊技盤面で発生したセーフ球を検出して入賞の種別に対応して所定個数の賞品球の払出しの指令を出力する主制御基板と、遊技機本体の裏面側に取り付けられ、前記主制御基板からの指令により前記賞品球払出機構部の賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基板と、該賞品球払出制御基板に設けられ、その制御に関わる動作異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表示部と、該エラー表示部を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタンと、を備え、エラー表示リセットボタンは露出された状態で前記賞品球払出制御基板が収納される基板ボックスの収納壁で囲まれた凹窪み内に収容されることによりリセットボタンへの意に反する作用が実現されることを防止することを要旨とするものである。
上記構成を有するパチンコ遊技機によれば、遊技内容の中枢的制御を行う主制御基板からの指令により賞品球払出機構部の賞品球払出動作が制御され、遊技者に所定個数の賞品球が払出されるが、この賞品球払出機構部の賞品球払出を制御する賞品球払出制御基板にその制御に関わる動作異常が発生した場合その旨がエラー表示部に表示され、エラー復帰後にエラー表示リセットボタンを押せば、そのエラー表示部のエラー表示は初期状態に復帰リセットされる。その時にこれらのエラー表示部及びエラー表示リセットボタンは賞品球払出制御基板が収納される基板ボックスの収納壁で囲まれた凹窪み内に収容されているので、遊戯ホール側の復帰作業中に気付かないうちに遊技者によって不正にエラー表示リセットボタンが押され、復帰操作がなされて多量の賞品球が遊技者に払出されてしまうといったことが回避される。
この場合に前記主制御基板は遊技機本体裏面の前記賞品球払出機構部より離れた位置に取り付けられ、前記賞品球払出制御基板はその賞品球払出機構部より離れた、かつ前記主制御基板に近接した位置に取り付けられていることが望ましい。
これにより賞品球払出機構部より払出される賞品球が静電気を帯びていても、その静電気を帯びた賞品球からのノイズによって賞品球払出制御基板が誤作動するようなことはなく、賞品球払出動作に支障を来たすことが回避される。またこの場合に賞品球払出制御基板は主制御基板に近接して配置されるものであるから、賞品球払出制御基板と主制御基板を始めとする各種の制御基板との間の電気接続も短かくて円滑になされる。
本発明のパチンコ遊技機によれば、遊技内容の中枢的制御を行う主制御基板からの指令により賞品球を払出する賞品球払出機構部の賞品球払出制御基板に制御異常が発生した場合にそのエラー表示がなされ、リセットボタンの操作により復帰リセットされるものであるから、復帰作業の迅速性が担保されることはもとより、そのエラー表示部やエラー表示リセットボタンは賞品球払出制御基板の収納ボックスに形成される凹窪み内に収容されているので、遊戯ホール側が気付かないうちに遊技者によって不正にエラー表示リセットボタンが押され、復帰操作がなされて多量の賞品球が遊技者に払出されてしまうといったことも回避される。
またこの場合に、主制御基板が遊技機本体裏面の前記賞品球払出機構部より離れた位置に取り付けられ、前記賞品球払出制御基板が賞品球払出機構部より離れた、かつ主制御基板に近接した位置に取り付けられておれば、賞品球払出機構部より払出される賞品球が静電気を帯びていても、その賞品球払出機構部での賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基板をその賞品球払出機構部から遠ざけることにより賞品球の静電気によるノイズ障害が避けられ、安定した賞品球払出動作が行われるし、また、この賞品球払出制御基板は互いに電気接続される主制御基板に近接して配置されることにより主制御基板を始めとする各種制御基板との電気接続の円滑化も図られ、しかも万一賞品球払出制御に異常があったときのメンテナンスが容易であって、迅速な対応が取れる利点がある。
以下、本発明の好適な一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の正面図、図2はその外観斜視図を示したものである。パチンコ遊技機10は、パチンコ機本体枠部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に形成された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、その金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が開閉可能に設けられる。
図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の正面図、図2はその外観斜視図を示したものである。パチンコ遊技機10は、パチンコ機本体枠部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に形成された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、その金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が開閉可能に設けられる。
ガラス扉15の下方位置には、打球発射装置に供給される遊技球を貯留するための受け皿(上受け皿)16が取り付けられ、更にその下方には、賞品球の排出時に上受け皿16から溢れた球を貯留するための球受け皿(下受け皿)17が設けられている。尚、上受け皿16に設けられる球抜きボタン18の操作により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて抜き落とされる。
下受け皿17の図中右側位置には、遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球づつ発射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レバー20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する程度が調整されるとともに、所定回動位置の検出により発射電源が投入されるようになっている。
前記内枠12の上辺縁から図1中右側辺縁には、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内部には、枠飾りランプ24,24…や前記ガラス扉15開閉用の鍵穴25の周囲を飾る鍵飾りランプ26が設けられている。
パチンコ遊技機10の一側には、プリペイドカードによる玉貸機(以下、「プリペイドカードユニット」と称する)30が設置される。このプリペイドカードユニット30は、1台の遊技機に1台づつ設置される。このプリペイドカードユニット30の設置に対応してパチンコ遊技機10の上受け皿16には、プリペイドカードによる遊技球の貸出し操作を行う為の球貸し操作部31が設けられ、この球貸し操作部31には、プリペイドカードによる球貸出しを操作する球貸出しボタン32、その球貸出しの可能状態を示す球貸出しボタンランプ33、プリペイドカードを排出させるカード返却ボタン34、プリペイドカードの残高表示、及びエラー表示を行う度数表示部35等が備えられている。
プリペイドカードの使用に際しては、プリペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイドカードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することにより、貸出し金額(100円、200円、300円、500円等)を選択することができる。前記上受け皿16に備えられる球貸し操作部31の球貸出しボタン32を操作することにより、予め選択された金額の遊技球が貸出されることになる。
前記内枠12の前面に設けられる遊技盤14は、遊技板に装着された金属製の内レール41、打球槌により打球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に向けて誘導する為の外レール42、打球位置及び発射レールより転動し遊技盤面に至った球の跳ね返り作用により再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防止するファール止43、打球位置より転動してきた過大な飛送力を有する球を遊技板右上部において衝撃を吸収しつつ停止阻止し遊技盤面を下方に向けて落下させる返しゴム48等によりその周囲が構成され、その内側に遊技領域が形成される。
図3は、その遊技盤面を拡大して示したものである。遊技盤14の遊技領域の中央やや上方には特別図柄表示装置50が設けられ、その中央部に3つの特別図柄表示部(図中左から順に左図柄表示部50A、中図柄表示部50B、右図柄表示部50Cが設けられる。各図柄表示部50A、50B、50Cは、夫々「1、2、3、4、5、6、7、8、9」までの数字と、「法師、鬼、車、姫、小槌」の各図柄の計14種類の表示によって構成される。
特別図柄表示装置50の真下位置には第1種始動入賞口51が設けられ、更にその下方位置に第1種特別電動役物52及び普通電動役物(第1種始動入賞口)53が設けられる。第1種特別電動役物52は、通常は閉じている大入賞口54と、その大入賞口54が開放されたときに遊技球の入賞が可能な特定入賞口55とを備える。また普通電動役物53も通常は閉じており、後述する普通図柄表示装置の表示記号によって開閉動作されるようになっている。
遊技球発射装置により遊技盤14面に発射された遊技球が第1種始動入賞口51又は普通電動役物(第1種始動入賞口)53に入賞すると、特別図柄表示装置50の特別図柄が左図柄50A、中図柄50B、右図柄50Cの順で変動を開始する。その速度は遊技者がそれらの表示の変化を目で追えない程度に速いものである。そして所定時間経過後、左図柄50A、中図柄50B、右図柄50Cの順で変動停止される。そのときに変動停止した時の各図柄50A、50B、50Cの組合せが、全て一致した時には、いわゆる「大当り」と称せられる特別遊技状態が得られ、条件装置が作動する。
条件装置が作動すると第1種特別電動役物52が作動し、大入賞口54が約25.0 秒間開放される。その大入賞口54の開放中及び第1種特別電動役物52の作動終了から約2.0 秒以内に、遊技球が特定入賞口55を通過すると役物連続作動装置が作動し、その第1種特別電動役物52の開放動作終了後、再びその第1種特別電動役物52が作動して大入賞口54が開放される。この大入賞口54が開放される都度その大入賞口54に遊技球が10個入賞した時は、開放動作時間中であってもその大入賞口54はいったん閉じられ、所定の短いインターバル時間(例えば、3〜4秒)経過後、次の開放動作へ移行する。
この「大当り」の遊技状態における第1種特別電動役物52の連続開閉作動は最高16回まで繰り返される。但し、大入賞口54が開放動作中及び第1種特別電動役物52の作動終了から約2.0 秒以内に、遊技球が特定入賞口55を通過しなかった場合、その大入賞口54の開放動作の終了後、新たにその大入賞口54が開放されることはなく、これにより「大当り」の遊技状態は終了する。
尚、第1種始動入賞口51及び普通電動役物(第1種始動入賞口)53の入賞球の個数は4個まで記憶され、その個数分特別図柄表示装置50の左右に設けられる特別図柄用記憶表示LED56a〜56dが点灯する。特別図柄表示装置50の図柄50A、50B、50Cの組合せがこの特別図柄表示用LEDが点灯し始動入賞の記憶ある間は、その記憶表示LED56a〜56dに表示される個数分の図柄変動停止が繰り返される。
特別図柄表示装置50の真上位置には7セグメントのデジタル表示による普通図柄表示装置60が設けられる。この普通図柄表示装置60の図柄は、「A、b、C、d、E、−」の6種類によって表示される。この普通図柄表示装置60の図柄は、遊技盤14面の特別図柄表示装置50の左右両側に遊技球が通過可能なゲート61a、61bが備えられ、遊技球がこのゲート61a、61bを通過すると変動を開始する。普通図柄表示装置60には、通常モードと変動時間短縮モードの2種類の状態があり、普通図柄は変動を開始してから通常モード時は約29.0 秒、変動時間短縮モード時は約5.0 秒経過すると変動停止する。
そして変動停止した普通図柄が「A、b,C,d,E」のいずれかの時、前記普通電動役物(第1種始動入賞口)53が通常モード時は約0.3 秒、変動時間短縮モード時は約0.8 秒間の開放動作を行う。その間に普通電動役物(第1種始動入賞口)53に遊技球が入賞すれば、その入賞個数分だけ前述の特別図柄表示装置50の特別図柄の変動開始回数が増えることになる。普通図柄が「−」で停止した場合は、普通電動役物(第1種始動入賞口)53は開放動作を行われない。
尚、ゲート61a、61bを通過した遊技球の個数は4個まで記憶され、その個数分普通図柄表示装置60の隣に設けられる普通図柄用記憶表示LED62a〜62dが点灯する。そしてその記憶表示LED62a〜62dが点灯した個数分、その普通図柄の変動停止が繰り返される。変動時間短縮モード時において記憶による変動開始が行われているときは、変動時間が更に短縮され、約1.0 秒以上が経過した時点で変動停止される。
特別図柄表示装置50の最上部には天入賞口64が設けられており、その左右両側には左袖入賞口65a及び右袖入賞口65bが設けられ、又、前記第1種特別電動役物52の左右両側には左落し入賞口66a及び右落し入賞口66bが設けられている。更に遊技盤14面には、打球槌により弾発発射された遊技球の落下してくる方向を無作為に変更させたり、打球の流下速度及び方向を変化させる風車67、67や障害釘68、68…、あるいは遊技の演出効果を高めるためある一定の契機により点灯(点滅)を行うランプ風車69、69、サイドランプ70、70等が設けられている。そして遊技盤14の最下部には、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球(アウト球)を回収し、集合処理するアウト口71が設けられている。
発射された遊技球が、遊技盤14面に設けられた各入賞口のうち、天入賞口64、左袖入賞口65a、右袖入賞口65b、第1種始動入賞口51、普通電動役物(第1種始動入賞口)53に入賞すると5個、左落し入賞口66a及び右落し入賞口66bに入賞すると10個、大入賞口54及び特定入賞口55に入賞すると15個の賞品球が払出される。
尚、遊技盤14の遊技領域の外側には、入賞の発生により払い出される賞球数を表示する賞球数表示部72、賞球の払出し動作時に点灯(点滅)表示駆動される球払出しLED73、タンクやタンクレール上の遊技球が所定量以下になったとき点灯(点滅)し、その旨表示する球切れLED74等が設けられる。
図4は、パチンコ遊技機の裏面図、図5はその外観斜視図である。パチンコ遊技機10の裏面に設けられる機構板76面の上方位置に、遊技場の島から供給される遊技球を一時貯留する賞球タンク77が設けられると共に、その賞球タンク77にタンクレール78が連設され、このタンクレール78の賞品球流下下端部分に同じく機構板76面に取り付けられた状態で賞品球払出機構部80が連設されている。
このタンクレール78には、前記賞球タンク77やタンクレール78上の遊技球の補給状態により作動される補給スイッチ81が設けられ、又、賞品球払出機構部80の直前において賞球の欠乏を検出し払出し機構の空動作を防止する為の空切り防止スイッチ82が設けられている。さらに賞品球払出機構部より払出された賞品球がパチンコ遊技機内で充満した場合にこれを検出する満タンスイッチ83あるいは遊技機枠内に充満した遊技球により係動され満タンスイッチ83を押動する満タンストッパ84等も備えられている。
また機構板76には遊技盤14面の各入賞口に入った入賞球(セーフ球)を一球ずつ球切りして検出するセーフ球検出スイッチ142がセーフ球排出機構部85に設けられ、このセーフ球排出機構部85に検出されたセーフ球はこの後遊技機の外へ排出されるようになっている。また、遊技板の裏面は中央カバー86により覆われており、各入賞口に入ったセーフ球はこの中央カバー86が覆設されるセーフ球誘導路112で集められて上述のセーフ球排出機構部85へ導出されるようになっている。
そして各種の制御基板がこの機構板76には取付けられている。例えば、プリペイドカードに係わる情報をパチンコ遊技機10の外部において処理するプリペイドカードユニット30と遊技機本体とを電気的に接続するCR外部接続端子基板87を含む外部接続端子97、発生したセーフ球の種別に応じて所定個数の賞品球を前記賞品球払出機構部80に払出し動作させる回路が装着されたCR賞球払出制御基板88、該CR賞球払出制御基板88とプリペイドカードユニット30及び球貸し操作基板、度数表示基板(図2の球貸し操作部31に収容されている)との間に設けられ、プリペイドカードユニット30に挿入されたプリペイドカードの情報と、パチンコ遊技機10の前面に設けられた球貸し操作部31への球貸し要求信号と球貸し状態を表示する度数表示情報と、球貸し情報に基づいてCR賞球払出制御部を司令制御する情報との授受を行うカードインターフェイス基板89が設けられている。
また前記CR外部接続端子基板87、カードインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板88相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中継するCR中継基板90、パチンコ遊技機10の遊技盤14面で発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置50を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定切り替え制御し、入賞の種別に対応して所定個数の賞品球の払出し等を行う主制御基板91等がこの機構板76に取付けられている。そしてこれら独立してそれぞれ組み付けられた各種基板がパチンコ遊技機に組み付けられた後、コネクタ配線により互いに脱着可能に電気接続されている。パチンコ遊技機10の外部のプリペイドカードユニット30と遊技機本体との間の情報の入出力は、カードインターフェイス接続部92を介して行われる。
前記CR賞球払出制御基板88は、賞球の不足欠乏、及び供給状態、排出状態の異常を検出し、払出し動作の停止と、表示動作も合わせて行われるもので、ここにはCR賞球払出制御基板88や賞品球払出機構部80等の賞品球払出制御機構において遊技球の不足、球詰まり、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表示部93、あるいはエラー状態が解除された場合に前記エラー表示部93を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタン94が設けられている。このエラー表示部93あるいはエラー表示リセットボタン94は壁に囲まれた窪みC内に収容されリセットボタンへの意に反する作用が実現されないようにされている。この様に、パチンコ機の制御回路基板や中継基板に付設される操作部に操作部防護用窪み(若しくは防護用の立て壁)を設けて、パチンコ機制御回路の誤作動を排除すると一層正確かつ確実なパチンコ機の制御動作が維持できる効果を生じる。
また前記主制御基板91には、特定図柄表示装置50に於いて発生する当たりの出現状態(確率)を3個のLEDにて表示する設定表示LED95、あるいは前記当たりの出現確率を所定条件下のみ切替え可能に設定する為の確率モード設定スイッチ96が設けられている。
パチンコ遊技機10で発生した各種情報は機構板76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別図柄表示装置50の図柄若しくは入賞装置の始動回数、所定図柄の確定により発生する大当たりの発生回数、遊技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等の各種情報がこの外部接続端子92を介して入出力されることになる。
更に機構板76の裏面下方隅寄り位置には、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射するための打球発射装置100が備えられている。この打球発射装置100は、打球発射モータ101のほか、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整手段等により構成される。タッチ感度調整ボリューム102は、遊技者の打球発射操作ハンドルへの接触を検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチスイッチ回路の検出感度を調整する為に設けられ、又、遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向けての遊技球弾発力、飛走距離をパチンコ遊技機の裏面側で調整設定する為に設けられている。
打球発射装置100に近接して発射装置制御基板104が設けられ、これには打球発射モータ101の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれている。打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータの回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、速度等が設定されている。
そしてこの図4より判るように、前記CR賞球払出制御基板88は、前記主制御基板91と打球発射装置制御基板104との間に位置して機構板76の裏面に設けられる。また前記賞品球払出機構部80は遊技機裏面の図中右サイドに設けられているが、この賞球払出制御基板88は図中左サイドに設けられている。すなわちこのCR賞球払出制御基板88の取付位置は、前記賞球払出機構部80より離れている。
CR賞球払出制御基板88を主制御基板91や打球発射装置制御基板104と同じように機構板76の裏面に設けることにより、遊技機本体の厚みを薄くでき、遊技機全体が嵩ばることが回避される。またCR賞球払出制御基板88は賞品球払出機構部80における賞品球の払出動作を制御するものであるから、これを賞品球払出機構部80に近接して配置すると、賞品球払出機構部80から払出される賞球は静電気が帯電しているためその静電気によるノイズ障害によってCR賞球払出制御基板88の信号動作に狂いが生じるおそれがあるが、このようにCR賞球払出制御基板88を賞品球払出機構部80より離れた位置に配置することにより賞球払出機構部80における賞球からのノイズ障害による影響が回避され、安定した信号の送受信が行われることになる。
そして賞球払出機構部80の賞球払出制御に異常が発生したときには、前記エラー表示部93にエラー表示がなされるのでその賞球払出制御に異常が発生したことが容易にわかる。また賞球払出制御の異常トラブルを解消したときは、エラー表示リセットボタン94を押すことにより容易に元の状態に復帰させることができる。
尚、このパチンコ遊技機10は電源プラグ106を介してAC100V電源に接続されている。また前記外部接続端子97より引き出されたリード線107の端末には、コネクタ108aが設けられ、AC24V電源への接続のための電源プラグ109が装着される電源入力線105の他端末には前記コネクタ108aに係脱自在に結合されるコネクタ108bが設けられる。そして電源入力線105の途中部位にはヒューズホルダ110が設けられ、このヒューズホルダ110にヒューズが交換可納に収納されている。
これによりパチンコ遊技機へのAC24V電源ラインへの接続及び遮断は、そのAC24V電源プラグ109若しくはコネクタ108a、108bのいずれか複数箇所で行なうことができる。またヒューズの溶断時にはコネクタ108bより電源プラグ109までの電源入力線105側全体を交換し、あるいはヒューズホルダ110のヒューズを交換することにより電源トラブルに対処でき、電気処理作業が円滑に行える。
図6は、遊技盤14の裏面に設けられるセーフ球の流出経路を示したものである。図示されるように、普通電動役物(第1種始動入賞口)53、天入賞口64、左袖入賞口65a、左落し入賞口66aに入賞したセーフ球は、傾斜板状のセーフ球集合路(セーフ球集合板)111上に落下し、その傾斜下端位置に設けられる、同じ傾斜板状のセーフ球誘導路(セーフ球誘導板)112を介して前述のセーフ球排出機構部85へ誘導される。また第1種始動入賞口51、大入賞口54、特定入賞口55、右袖入賞口65b、右落し入賞口66bに入賞したセーフ球は直接セーフ球誘導路112上に落下し、セーフ球排出機構部80へ誘導されるように構成されている。
一方遊技盤前面下方で発生したアウト球は、遊技盤14にアウト球の導出口Aを貫通状態で形成するとともに、この導出口Aに連通状態で、遊技盤14の裏面側において、アウト球を誘出する樋路Bを刻設して、機構板76に対するアウト球の導出形態が簡略化されている。前記導出口Aと樋路Bの遊技盤14裏面側を覆う蓋部材を機構板76のセーフ球集合路111、112の背面側に形成し、機構板76と独立した蓋部材によりアウト球の導出口A樋路Bの開放部を閉鎖しなくてもよく、パチンコ機機構部品点数の削除と、工程数の簡略化が図られている。また、前記樋路Bを遊技盤裏面側で傾斜状態に刻設し、遊技盤裏面下部においてアウト球の落下衝撃を吸収させるとともに、アウト口より隔離した位置へのアウト球の誘導を当該遊技盤裏面において行うよう構成されている。
前記第1種始動入賞口51、及び普通電動役物(第1種始動入賞口)53に入ったセーフ球の流出経路には、それぞれそれらの入賞を感知する第1種始動口用検出スイッチ113a、113bが設けられる。また前記大入賞口54に入ったセーフ球の流出経路には、その大入賞口54内への入賞球数を計数(カウント)するカウント用スイッチ114が設けられ、前記特定入賞口55に入ったセーフ球の流出経路には、その特定入賞口55にセーフ球が入ったことを感知する特定入賞検出用スイッチ115が設けられている。さらに前記ゲート61a、61bを通過する遊技球の通過経路には、遊技球がゲート61a、61bを通過したことを感知するゲート用スイッチ116a、116bがそれぞれ設けられている。
そして前記第1種始動口用検出スイッチ113a、113bからの検出信号により前記第1種始動入賞口51、53に遊技球の入賞があったことが検知されると、前述したように特別図柄表示装置50が駆動される。遊技盤14の裏面には普通電動役物(第1種始動入賞口53)を開閉動作させる普通電動役物用ソレノイド119や大入賞口64を開閉動作させる大入賞口用ソレノイド120も設けられている。
一方、前記天入賞口64及び左右袖入賞口65a、65bの各入賞口に入ったセーフ球の流路には5個払出用検出スイッチ117a、117bが設けられ、これらの検出スイッチ117a、117bからの検知信号に基づいて前述の賞品球払出機構部80より所定個数(5個づつ)の賞球が払出される。また前記第1種始動入賞口51、あるいは普通電動役物53に設けられる前述の第1種始動用検出スイッチ113a、113bからの検出信号によっても同様に賞品球払出機構部80より5個の賞品球が払出されるようになっている。
また前記大入賞口54に設けられるカウント用スイッチ114、あるいは特定入賞口55に設けられる特定入賞検出用スイッチ115からの検出信号があれば、賞品球払出機構部80より15個の賞品球が払出される。尚、前記左右落し入賞口66a、66bに入ったセーフ球の流路には入賞検出スイッチは設けられていないが、セーフ球払出機構部85に設けられる後述のセーフ球検出スイッチによりトータルのセーフ球個数がカウントされるので、その個数差分だけ10個づつの賞品球が払出されることになっている。
図7は賞品球払出機構及びセーフ球排出機構における遊技球の流路を示したものである。初めに賞品球払出機構について説明すると、前述したことと一部重複するが、タンクレール78の球流路下端部に賞球払出樋121と球抜き樋122とが分岐して設けられ、賞球払出樋121の下流位置に前記賞品球払出機構部80が設けられるものであり、その賞品球払出機構部80の開放下端口123より流下した賞球はクッションローラ124を介して上面開口した箱型の賞球保留部125に一時的に保留され、通常は球出口126より上受け皿16へ払出され、上受け皿16が満杯になったときは賞球通路樋体128を介して下受け皿17へ払出されるようになっている。
図8は、賞品球払出機構部80の詳細を示した分解斜視図である。この賞品球払出機構部80は、図8に示すように、機構部本体130に賞球モータ131が設けられ、そのモータ軸に取付けられるスクリュー回転体132が前記開放下端口123に臨設されている。また機構部本体130に取付けられるケース軸受133には賞球払出機構内の賞品球を1個ずつ検出するフォトセンサ134a、134bが設けられている。ケース軸受133にはケース軸受カバー135が被着される。
この賞品球払出機構部80からの賞品球の払出しは、賞球モータ131の駆動によりスクリュー回転体132が回転駆動され、前述タンク77及びタンクレール78上の賞品球が賞球払出樋121を通って賞品球払出機構部80へ導出され、スクリュー回転体132の回転に伴って所定数の球数の賞品球が開放下端口123より賞球保留部125へ払出されるようになっている。
一方セーフ球排出機構部85は、図9に詳細な断面構造を示したが、機構板76の右下部にユニット化され脱着可能に設けられた機構部本体137に前述のセーフ球誘導路112を介して誘導されてきたセーフ球を受け入れるセーフ球排出樋138がやはり合成樹脂の射出成型により一体的に形成されている。
そしてそのセーフ球排出樋138の途中に切欠開口部139が設けられ、その切欠開口部139には連続して流下するセーフ球の球切り作用をするテコ部材140が臨設される。そしてこのテコ部材140を間欠的に揺動作用するセーフ球排出ソレノイド141が連繋され、この排出ソレノイド141のプランジャの進退動により前記テコ部材140が回動軸を中心に揺動され、セーフ球排出樋138内に貯留されているセーフ球が1個づつ通過するようになっている。
セーフ球排出樋138のセーフ球流路にはセーフ球の通過を1個づつ検出するセーフ球検出スイッチ142が設けられ、その検出スイッチ142による検出信号は前述のCR賞球払出制御基板88へ送信される。そしてこの信号に基づいて前述の賞品球払出機構部80より所定数の賞品球が払出されるものである。
図10は、賞品球払出誘導構造を示した分解斜視図である。この図10に示されるように、前述の賞球保留部125の一側壁に設けられる前述の賞球通路樋体128は、賞球保留部125よりオーバーフローする賞球を流下させる傾斜面144と、その傾斜下端に設けられる賞球通路145とにより構成され、例えば、フィーバーの状態となって賞品球払出機構部80から連続して賞品球が賞球保留部125へ払出されたときに、その賞球保留部125が満杯となればその賞球保留部125よりオーバーフローする賞品球は、賞球通路樋体128の傾斜面144に沿って流出し、次いで賞球通路145を通って下受け皿17へ払出されることになる。
図11は前述の図3に示した遊技盤14の裏面側に位置する筐体内部に設けられる各種制御基板の配置関係を示したものである。例えば、前述の特別図柄表示装置50の特別図柄を変動表示させる特別図柄表示基板151、遊技盤14面の第1種始動入賞口51や普通電動役物53に入賞があったときにこの特別図柄表示基板15を駆動させる特別図柄制御基板152、前述の特別図柄用記憶表示LED56a〜56dを点灯させる特別図柄用記憶表示左基板153a及び右基板153b、前述の普通図柄表示装置60の普通図柄を変動表示させる普通図柄表示装置基板154が設けられる。
またゲート61a、61bを遊技球が通過したときにそのゲートLEDを点灯させる左肩及び右肩ゲートLED基板155a、155b、サイドランプ70、70を点灯させるサイドランプ基板156、156、左袖及び右袖入賞口65a、65bに入賞があったときにそれらの入賞口のLEDを点灯させる左袖及び右袖入賞口ランプ基板157a、157b、前述の第1種特別電動役物52の条件動作中に大入賞口54を開閉動作させる大入賞口基板158、その大入賞口54の開閉動作中にその左右ランプを点灯させる左右の大入賞口ランプ基板159a、159b、並びに大入賞口の左右LEDを点灯させる大入賞口左LED基板160a及び右LED基板160bも設けられる。
さらに前述の枠トップ飾り23内の枠飾りランプ24等を点灯させる天飾りLED基板161、ランプ風車69を点灯させるランプ風車基板164、そしてこれらの各種基板と前述の主基板91とを接続し該主基板91からの指令を上記各種基板に伝達する中継基板162等がこの筐体内部には設けられている。尚、遊技盤面の筐体内部には、その他に遊技機前面のガラス扉15が設けられる金枠13がこじ開けられた場合などにこれを検出する金枠スイッチ163等も設けられる。
図12は、上述した各種制御基板の電気的接続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロック図でもわかるように、特別図柄表示装置50の特別図柄制御基板152は直接主基板91に接続され、普通図柄表示装置60の普通図柄表示装置基板154は中継基板162を介して主制御基板91に接続されている。また特別図柄用記憶表示基板153a、153b、ゲートLED基板155a、155b、サイドランプ基板156、袖入賞口ランプ基板157a、157b、ランプ風車基板164、第1種始動口用スイッチ113a等も中継基板162を介して主制御基板91に接続されている。
一方大入賞口ランプ基板159a,159b、大入賞口LED基板160a、160b、第1種始動口用スイッチ113b、カウント用スイッチ114、特定領域入賞検出用スイッチ115、普通電動役物開放用ソレイド119、第入賞口開放用ソレノイド120等は大入賞口基板158に接続されており、この大入賞口158が中継基板162を介して主制御基板91に接続されている。
更に主制御基板91にはCR外部接続端子基板87やCR賞球払出制御基板88が接続され、CR賞球払出制御基板88にはCR中継基板90を介して賞品球払出機構部80の賞球モータ131やフォトセンサ134、空切り防止スイッチ82等が接続される。またCR賞球払出制御基板88には満タンスイッチ83、セーフ球排出ソレノイド141、セーフ球検出スイッチ142、金枠スイッチ163等が接続されるほか、発射装置制御基板104を介して遊技球発射装置100の発射レバー20、単発スイッチ21、発射モータ101に接続され、更にこのCR賞球払出制御基板88にはカードインターフェース基板89を介してプリペイドカードユニット30に接続されるほか、前述の球貸し操作基板と度数表示基板に接続されている。
その他天飾りLED基板161や各種の制御基板、更にスイッチ類等もこの制御回路内には設けられているが、図面に示すのみで説明は省略する。また、各制御基板間の電気信号の送受信関係や各種スイッチ類信号の入出力関係は矢印で示しており、重ねて説明することは割愛する。
次に図13及び図14は、前述の特別図柄表示装置50及び普通図柄表示装置60からなる図柄表示ユニットの裏面に各種制御基板が取付けられているので、その取付構造を説明するために示したものである。図13は外観斜視図であり、図14は断面図である。図示されるように、遊技盤14の裏面に取付けられる取付基板165には表示カバー166がネジ167止めにより取付けられている。そして前記取付基板165の上面には天入賞口64に入ったセーフ球の誘導樋168が一体的に設けられており、天入賞口64より案内されたセーフ球はこのセーフ球誘導樋168を介してセーフ球集合路111上へ落下誘導されるようになっている。
一方前記表示カバー166により覆われる前記取付基板165面には、前記特別図柄表示装置50の特別図柄50A、50B、50Cからなる液晶表示体であるTFT−LCDモジュール169、及びその液晶表示体のバックライト170が設けられている。また取付基板165にはブラケット171がネジ172止めにより設けられ、このブラッケット171に更に前記特別図柄表示基板151と特別図柄制御基板152とがネジ173止めにより前記取付基板165に対して積層方向に立体的に組付けられている。この時特別図柄表示基板151と前記TFT−LCDモジュール169及びバックライト170とはケーブル174を介して接続され、また特別図柄表示基板151と特別図柄制御基板152とはコネクタ175を介して接続されている。
そして更に前記表示カバー166の外表面に前述の中継基板162がネジ176止めによりやはり前記特別図柄表示基板151や特別図柄制御基板152に対して積層方向に立体的に組付けられている。前記特別図柄制御基板152はフレームアレイタイプのコネクタ177を介して前述の主制御基板91に接続され、中継基板162はピングリットアレイタイプのコネクタ178を介して前述の普通図柄表示装置基板154、大入賞口基板158、あるいは主制御基板91に接続されている。
このように特別図柄表示装置50を備えた図柄表示ユニットの裏面側に、特別図柄表示基板151と、特別図柄制御基板152と、中継基板162とを立体的に組付けた構成としたことにより、この図柄表示装置(特に特別図柄表示装置50)と他の電気構成品との電気接続を円滑にすることができる。また遊技盤14の裏面には数多くの制御基板を取付けることが必要とされるが、このようにいくつかの基板を立体的に組付ける構成とすることにより、基板占有面積を縮小することができる。
更に前述のように図柄表示ユニット裏面の取付基板165に天入賞口64に入ったセーフ球の誘導路168が設けられることにより、図柄表示装置やその制御基板等が存在していてもセーフ球の回収経路が妨げられてセーフ球の回収に障害を来たすというようなこともなくなり、セーフ球の円滑な誘導が行われることとなる。
一方図15は、遊技機本体の裏面に設けられる前述の主制御基板91の取付構造を示したものである。図示されるように、前記遊技板の裏面には、天入賞口64や左袖入賞口65aに入ったセーフ球をセーフ球集合板111上に落下集合させるための第1のセーフ球集合樋181と、第1種始動入賞口51や右袖入賞口65bに入ったセーフ球をセーフ球誘導板112上に落下集合させるための第2セーフ球集合樋182とが設けられ、両セーフ球集合樋181、182の間に位置して遊技板の中央には、第1種始動入賞口51の大入賞口64を遊技機の裏面から覗き視できるように覗き窓183が開設されている。
そして遊技盤裏面の第1及び第2のセーフ球集合樋181、182寄り位置に、前記主制御基板91を取付けるための左右ブラケット184a、184bがピン185止めされ、この左右両ブラケット184a、184bに主制御基板91のシャーシ部材186をピン187止めすることによりこの主制御基板91は前記覗き窓183への覗き視を妨げないようにある一定の空間を設けて立体的に組付けられている。この主制御基板91にはカバー部材188が被着され、封印証189により無断開封が禁止されている。尚、制御回路基板の収納ケースを封印する手段として、レーザーマーカーにより所定の印を形成する構成を取り、シール(封印証)の貼付、形成工程を迅速かつ簡単な作業としてもよい。またこのカバー部材188には確率モード設定スイッチ96が設けれれていることは前述したとおりである。
このような構成により遊技板裏面の状態の透視が可能となり、特に大入賞口64の開閉動作やフィーバー状態で大入賞口64に多量に流れ込むセーフ球の詰り等のチェックが容易に行える。また主制御基板91の遊技板への装着も可能となり、その取付構造も簡単な構成により簡略化できることになる。
本発明は上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であることは勿論のことである。例えば、上記実施形態では制御基板の動作異常を表示するエラー表示部とそのリセットボタンを賞品球払出制御基板に付設したことを説明したが、それ以外の制御基板に同様にエラー表示部とリセットボタンを設け、それを基板収納ボックスの凹窪み内に設けるようにしてもよい。
10 パチンコ遊技機
50 特別図柄表示装置
60 普通図柄表示装置
80 賞品球払出機構部
88 CR賞球払出制御基板
91 主制御基板
93 エラー表示部
94 エラー表示リセットボタン
C 窪み
50 特別図柄表示装置
60 普通図柄表示装置
80 賞品球払出機構部
88 CR賞球払出制御基板
91 主制御基板
93 エラー表示部
94 エラー表示リセットボタン
C 窪み
Claims (1)
- 遊技盤面で発生したセーフ球を検出して入賞の種別に対応して所定個数の賞品球の払出しの指令を出力する主制御基板と、
遊技機本体の裏面側に取り付けられ、前記主制御基板からの指令により前記賞品球払出機構部の賞品球払出動作を制御する賞品球払出制御基板と、
該賞品球払出制御基板に設けられ、その制御に関わる動作異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表示部と、
該エラー表示部を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタンと、を備え、
エラー表示リセットボタンは露出された状態で前記賞品球払出制御基板が収納される基板ボックスの収納壁で囲まれた凹窪み内に収容されることによりリセットボタンへの意に反する作用が実現されることを防止することを特徴とするパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2005186374A JP2005279314A (ja) | 2005-06-27 | 2005-06-27 | パチンコ遊技機 |
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JP2005186374A JP2005279314A (ja) | 2005-06-27 | 2005-06-27 | パチンコ遊技機 |
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ID=35178276
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- 2005-06-27 JP JP2005186374A patent/JP2005279314A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090623 |