JP2005278924A - 混合用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、操作手順を誤ることがなく、かつ操作が容易な混合用器具を提供することにある。
【解決手段】 本発明の混合用器具1は、第1の容器100に封入された液状体と、第2の容器101に封入された薬剤とを混合する際に用いる混合用器具1であって、第1の容器100に着脱自在に設けられ、両頭針23を有する第1の接続部材2と、第2の容器101に着脱自在に設けられ、第1の接続部材2と接続可能な第2の接続部材3とを有し、第1の接続部材2と、第2の接続部材3とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部31および凸部21で構成される誤接続防止手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の混合用器具1は、第1の容器100に封入された液状体と、第2の容器101に封入された薬剤とを混合する際に用いる混合用器具1であって、第1の容器100に着脱自在に設けられ、両頭針23を有する第1の接続部材2と、第2の容器101に着脱自在に設けられ、第1の接続部材2と接続可能な第2の接続部材3とを有し、第1の接続部材2と、第2の接続部材3とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部31および凸部21で構成される誤接続防止手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、混合用器具に関する。
薬剤は保存期間を延長させるため、乾燥薬剤の形態をとることが多い。このような乾燥薬剤は、凍結乾燥した状態で減圧下のバイアル瓶に封入されることが多い。そして、乾燥薬剤を使用する際には、専用の溶解液をバイアル瓶内に導入して混合する。
この混合操作は、バイアル瓶が減圧状態であることを利用して、溶解液を導入することが多い。具体的には、凍結させた乾燥薬剤が入っているバイアル瓶と、溶解液が入っているバイアル瓶とを両頭針等を利用して互いの容器を連通させることにより溶解液の導入を行う。
ここで、減圧下にあるバイアル瓶を両頭針等で先に穿刺するような操作ミスすると、乾燥薬剤が入っているバイアル瓶の減圧状態が失われてしまう。そのため、溶解液を導入することが困難となり薬剤に無駄が発生してしまう場合がある。さらに病院等の医療機関では多く薬剤が使用されるために、前述のような操作ミスにより薬剤を無駄にしてしまう場合がある。そこで、このような操作ミスを未然に防ぐフールプルーフ化が必要となっていた。
これに対して、例えば薬剤容器を収容したカプセルと、溶解液容器の口部とが接続され、前記薬剤容器と前記溶解液容器とを連通する連通手段と、前記連通の順序を制御する制御手段とを備えている輸液容器が開示されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この方法でもカプセル内に薬剤容器を内蔵させるために器具自体が大きくなってしまう問題点がある。さらに、係止爪の強度が不十分な場合や押圧部の強度が強すぎる場合には穿刺順序を誤ることが考えられる。
本発明の目的は、操作手順を誤ることがなく、かつ操作が容易な小型の混合用器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(5)に記載の本発明により達成される。
(1)第1の容器に封入された液状体と、第2の容器に封入された薬剤とを混合する際に用いる混合用器具であって、前記第1の容器に着脱自在に設けられ、両頭針を有する第1の接続部材と、前記第2の容器に着脱自在に設けられ、前記第1の接続部材と接続可能な第2の接続部材とを有し、前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部および凸部で構成される誤接続防止手段が設けられていることを特徴とする混合用器具。
(2)前記誤接続防止手段は、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材の一方に設けられた凹部と、他方に設けられた前記凹部と正しい向きで嵌合するのを許容するがその反対は拒否する凸部とである上記(1)に記載の混合用器具。
(3)前記凹部は、V字形状の溝である上記(1)または(2)に記載の混合用器具。
(4)前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材を固定する固定手段を有しているものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の混合用器具。
(5)前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材との接続を解除する解除手段を有しているものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の混合用器具。
(1)第1の容器に封入された液状体と、第2の容器に封入された薬剤とを混合する際に用いる混合用器具であって、前記第1の容器に着脱自在に設けられ、両頭針を有する第1の接続部材と、前記第2の容器に着脱自在に設けられ、前記第1の接続部材と接続可能な第2の接続部材とを有し、前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部および凸部で構成される誤接続防止手段が設けられていることを特徴とする混合用器具。
(2)前記誤接続防止手段は、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材の一方に設けられた凹部と、他方に設けられた前記凹部と正しい向きで嵌合するのを許容するがその反対は拒否する凸部とである上記(1)に記載の混合用器具。
(3)前記凹部は、V字形状の溝である上記(1)または(2)に記載の混合用器具。
(4)前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材を固定する固定手段を有しているものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の混合用器具。
(5)前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材との接続を解除する解除手段を有しているものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の混合用器具。
本発明によれば、操作手順を誤ることがなく、かつ操作が容易な小型の混合用器具を提供することができる。
また、前記凹部をV字形状とした場合、容易に誤接続防止手段を形成することができる。
また、前記第2の接続部材が、前記第1の接続部材を固定する固定手段を有している場合、特に安定して前記第2の容器に封入された液状体を第1の容器内に移動することができる。
また、前記凹部をV字形状とした場合、容易に誤接続防止手段を形成することができる。
また、前記第2の接続部材が、前記第1の接続部材を固定する固定手段を有している場合、特に安定して前記第2の容器に封入された液状体を第1の容器内に移動することができる。
以下、本発明の混合用器具について添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、混合用器具の使用している態様を示す斜視図である。図2は、混合用器具の使用している状態を示す断面図である。図3は、第1の接続部材を先端側から見た斜視図である。図4は、第1の接続部材を基端側から見た斜視図である。図5は、第2の接続部材を先端側から見た斜視図である。図6は、第2の接続部材を基端側から見た斜視図である。図7および図8は、混合用器具を使用する方法を説明する斜視図である。図1ないし8中、基端側を第1の容器または第2の容器が接続される側とし、先端側をその反対側とする。
図1は、混合用器具の使用している態様を示す斜視図である。図2は、混合用器具の使用している状態を示す断面図である。図3は、第1の接続部材を先端側から見た斜視図である。図4は、第1の接続部材を基端側から見た斜視図である。図5は、第2の接続部材を先端側から見た斜視図である。図6は、第2の接続部材を基端側から見た斜視図である。図7および図8は、混合用器具を使用する方法を説明する斜視図である。図1ないし8中、基端側を第1の容器または第2の容器が接続される側とし、先端側をその反対側とする。
以下、各構成要素について説明する。
混合用器具1は、第1の容器100に封入された液状体と、第2の容器101に封入された薬剤とを混合する際に用いられる。
図1および図2に示すように、混合用器具1は、第1の容器100に着脱自在に設けられ両頭針23を有する第1の接続部材2と、第2の容器101に着脱自在に設けられ、第1の接続部材2と接続可能な第2の接続部材3とを有し、第1の接続部材2と第2の接続部材3とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部31および凸部21で構成される誤接続防止手段が設けられている。
図1および図2に示すように、混合用器具1は、第1の容器100に着脱自在に設けられ両頭針23を有する第1の接続部材2と、第2の容器101に着脱自在に設けられ、第1の接続部材2と接続可能な第2の接続部材3とを有し、第1の接続部材2と第2の接続部材3とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部31および凸部21で構成される誤接続防止手段が設けられている。
第1の接続部材2は、第1の容器100に両頭針23の一方側を穿刺した後、他方側を第2の容器101に穿刺するために用いるものである。これにより、第1の容器100に封入された液状体と第2の容器101に封入された薬剤とを混合することが可能となるものである。
図3および図4に示すように第1の接続部材2は、ほぼ円形の基板22と、基板22の外周から立設している円弧上の外壁24と、基板22の外周の一部から立設している固定部25とを有している。
基板22の中心近傍には、基板22を貫通して先端側および基端側に突出する両頭針23を有している。
図3および図4に示すように第1の接続部材2は、ほぼ円形の基板22と、基板22の外周から立設している円弧上の外壁24と、基板22の外周の一部から立設している固定部25とを有している。
基板22の中心近傍には、基板22を貫通して先端側および基端側に突出する両頭針23を有している。
第1の接続部材2の直径は、第1の容器100の先端側が挿入可能であれば特に限定されないが、10〜50mmが好ましく、特に10〜30mmが好ましい。直径が前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
両頭針23は、基端側から先端側に連通する内腔231を有している。
両頭針23の直径は、特に限定されないが、0.5〜5.0mmが好ましく、特に1.0〜4.0mmが好ましい。直径が前記下限値未満であると液状体を送液する際の抵抗が大きくなる場合があり、前記上限値を超えると穿刺抵抗が大きくなる場合がある。
両頭針23の直径は、特に限定されないが、0.5〜5.0mmが好ましく、特に1.0〜4.0mmが好ましい。直径が前記下限値未満であると液状体を送液する際の抵抗が大きくなる場合があり、前記上限値を超えると穿刺抵抗が大きくなる場合がある。
図2に示すように両頭針23の針先は、第1の容器100および第2の容器101の先端部を貫通するように基端側および先端側に突出している。
両頭針23の基端側に突出している針の長さは、第1の容器100の先端部を貫通できる長さであれば特に限定されないが、3〜20mm程度が好ましく、特に4〜18mm程度が好ましい。長さが前記範囲内であると操作性および安全性に特に優れる。
一方、両頭針23の先端側に突出している針の長さは、第2の容器101の先端部を貫通できる長さであれば特に限定されないが、3〜20mmが好ましく、特に5〜10mmが好ましい。長さが前記範囲内であると操作性および安全性に特に優れる。
両頭針23の基端側に突出している針の長さは、第1の容器100の先端部を貫通できる長さであれば特に限定されないが、3〜20mm程度が好ましく、特に4〜18mm程度が好ましい。長さが前記範囲内であると操作性および安全性に特に優れる。
一方、両頭針23の先端側に突出している針の長さは、第2の容器101の先端部を貫通できる長さであれば特に限定されないが、3〜20mmが好ましく、特に5〜10mmが好ましい。長さが前記範囲内であると操作性および安全性に特に優れる。
外壁24の外周面には、誤接続防止手段として作用する凸部21が互いに対象となる位置に2つ形成されている。なお、本実施の形態では凸部21は、2つであるが、3つ、4つ等の2つ以上または1つであっても構わない。
凸部21は、先端側を頂点とするほぼ三角形状であり、基端側に向けて幅が広くなっている。これにより、後述する凹部31と嵌合することで第1の接続部材2と、第2の接続部材3との誤接続を防止することができる。
凸部21の幅は、特に限定されないが、2.8〜10mmが好ましく、特に3〜5mmが好ましい。幅が前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
凸部21の高さ(外壁24の外周面から外側に突出している長さ)は、特に限定されないが、0.8〜5.0mmが好ましく、特に1.0〜2.0mmが好ましい。高さが前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
本実施の形態では、ほぼ三角形状であったが、第2の接続部材3の穿刺方向への形状が非対称であれば良く、穿刺方向へ暫時小さくなる形状であれば良い。
凸部21は、先端側を頂点とするほぼ三角形状であり、基端側に向けて幅が広くなっている。これにより、後述する凹部31と嵌合することで第1の接続部材2と、第2の接続部材3との誤接続を防止することができる。
凸部21の幅は、特に限定されないが、2.8〜10mmが好ましく、特に3〜5mmが好ましい。幅が前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
凸部21の高さ(外壁24の外周面から外側に突出している長さ)は、特に限定されないが、0.8〜5.0mmが好ましく、特に1.0〜2.0mmが好ましい。高さが前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
本実施の形態では、ほぼ三角形状であったが、第2の接続部材3の穿刺方向への形状が非対称であれば良く、穿刺方向へ暫時小さくなる形状であれば良い。
基板22には、図示しない保護部材が係合可能な穴26が形成されている。これにより、先端側に吐出している両頭針23の針先の汚染等を防止することができる。
保護部材は、第1の容器100を穿刺する際に把持する機能、操作者の穿刺事故を防止する機能等も有している。保護部材は、その先端側が曲線部分を有するような形状が好ましい。これにより、容易に保護部材を把持することができる。
また、内部に両頭針23が存在することを認識し易くするために、透明な材料から作製されることが好ましい。
また、保護部材は、第2の容器101を穿刺する際には取り外すため、簡便に脱着できるような構造が好ましい。
基板22の基端側の面には、第1の容器100の先端部が当接するようになっている。
保護部材は、第1の容器100を穿刺する際に把持する機能、操作者の穿刺事故を防止する機能等も有している。保護部材は、その先端側が曲線部分を有するような形状が好ましい。これにより、容易に保護部材を把持することができる。
また、内部に両頭針23が存在することを認識し易くするために、透明な材料から作製されることが好ましい。
また、保護部材は、第2の容器101を穿刺する際には取り外すため、簡便に脱着できるような構造が好ましい。
基板22の基端側の面には、第1の容器100の先端部が当接するようになっている。
第1の接続部材2の基端側は、外壁24と、固定部25とが立設しており、第1の容器100の先端部が嵌合可能となっている。
固定部25の基端側には、中心部に向かって突出する爪251が形成されている。この爪251と、第1の容器100の先端側(口元)の凹部(あご部)との係合により第1の容器100を固定することができる。
固定部25の基端側には、中心部に向かって突出する爪251が形成されている。この爪251と、第1の容器100の先端側(口元)の凹部(あご部)との係合により第1の容器100を固定することができる。
第1の接続部材2は、両頭針23を含めて一体で成形しても別々に成形しても良いが、一体で成形する方が好ましい。これにより、効率良く第1の接続部材2を製造することができる。
第1の接続部材2を構成する材料としては、例えば合成樹脂が挙げられる。具体的には例えばポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエチレン樹脂、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
また、両頭針23等を別部材で接着や溶着等の手段により取り付けてもよい。両頭針23を別部材とする場合は、例えば針をチタン、SUS等で作製することができる。
第1の接続部材2を構成する材料としては、例えば合成樹脂が挙げられる。具体的には例えばポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエチレン樹脂、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
また、両頭針23等を別部材で接着や溶着等の手段により取り付けてもよい。両頭針23を別部材とする場合は、例えば針をチタン、SUS等で作製することができる。
さて、このような第1の接続部材2が接続され、液状体が封入された第1の容器100としては、例えばバイアル瓶、輸液バック等が挙げられる。
また、前記液状体としては、例えば生理食塩水、塩化カルシウム水溶液、アプロチニン水溶液等が挙げられる。
また、前記液状体としては、例えば生理食塩水、塩化カルシウム水溶液、アプロチニン水溶液等が挙げられる。
第2の接続部材3は、第2の容器101に接続して用いられるものである。また、第2の容器101に封入されている薬剤と、第1の容器100に封入されている液状体との混合が終了するまで両頭針23により第2の容器101を穿刺している状態を保持するものである。
図5および図6に示すように、第2の接続部材3は、ほぼ円筒状であり、側部に誤接続防止手段として作用する凹部31を有している。
凹部31は、ほぼV字形状の溝であり、互いに対象となる位置に2つ形成されている。
凹部31は、第1の接続部材2の凸部21と特定の方向に対して嵌合可能となっている。すなわち、第1の接続部材2の先端側から第2の接続部材3に接続する際、凸部21と、凹部31とは、三角形状の凸部21が、V字形状の凹部31に挿入可能となる。一方、第1の接続部材2の基端側から第2の接続部材3とを接続する場合、三角形状の凸部21の底辺(基端側)が基端側に向かってV字形状になっている溝に引っかかってそれ以上挿入できないようになっている。これにより、第1の接続部材2と第2の接続部材3との誤接続を防止することができる。
図5および図6に示すように、第2の接続部材3は、ほぼ円筒状であり、側部に誤接続防止手段として作用する凹部31を有している。
凹部31は、ほぼV字形状の溝であり、互いに対象となる位置に2つ形成されている。
凹部31は、第1の接続部材2の凸部21と特定の方向に対して嵌合可能となっている。すなわち、第1の接続部材2の先端側から第2の接続部材3に接続する際、凸部21と、凹部31とは、三角形状の凸部21が、V字形状の凹部31に挿入可能となる。一方、第1の接続部材2の基端側から第2の接続部材3とを接続する場合、三角形状の凸部21の底辺(基端側)が基端側に向かってV字形状になっている溝に引っかかってそれ以上挿入できないようになっている。これにより、第1の接続部材2と第2の接続部材3との誤接続を防止することができる。
第2の接続部材3の直径は、第1の接続部材2が嵌合できれば良く、特に限定されないが、10〜60mmが好ましく、特に12〜32mmが好ましい。直径が前記範囲内であると、特に嵩張りが少なく小型化に優れる。
第2の接続部材3の先端側には、第1の接続部材2を固定する固定手段32が設けられている。
固定手段32は、第2の接続部材3の内周面に向かって突出する爪部321と、爪部321と一体して外周に向かって延出する操作部322とを有している。
固定手段32は、弾性変形するものであり、第1の接続部材2を接続する際には爪部321は外周面側に広がり、第1の接続部材2が接続されると第1の接続部材2の基端側の縁部に嵌合するようになっている。
操作部322は、第1の接続部材2との接続を解除する解除手段として作用するものである。操作部322を第2の接続部材3側に押込むと、操作部322は弾性変形して、爪部321が拡がるようになっている。これにより、第1の接続部材2との接続を解除することができる。
固定手段32は、第2の接続部材3の内周面に向かって突出する爪部321と、爪部321と一体して外周に向かって延出する操作部322とを有している。
固定手段32は、弾性変形するものであり、第1の接続部材2を接続する際には爪部321は外周面側に広がり、第1の接続部材2が接続されると第1の接続部材2の基端側の縁部に嵌合するようになっている。
操作部322は、第1の接続部材2との接続を解除する解除手段として作用するものである。操作部322を第2の接続部材3側に押込むと、操作部322は弾性変形して、爪部321が拡がるようになっている。これにより、第1の接続部材2との接続を解除することができる。
第2の接続部材3の先端側には、先端側から基端側に向かって切欠き33が形成されている。これにより、第1の接続部材2の着脱を容易にすることができる。
また、第2の接続部材3の先端側の内周面には、第1の接続部材2の先端側が当接する当接部34が形成されている。この当接部34と爪部321との間の長さと、第1の接続部材2の外壁24の高さとが一致するようになっている。これにより、第1の接続部材2を安定して固定できる。
また、第2の接続部材3の先端側の内周面には、第1の接続部材2の先端側が当接する当接部34が形成されている。この当接部34と爪部321との間の長さと、第1の接続部材2の外壁24の高さとが一致するようになっている。これにより、第1の接続部材2を安定して固定できる。
第2の接続部材3の基端側には、その内周面に第2の容器101の先端側が固定可能な固定部35が形成されている。固定部35は、第2の接続部材3の内周面側に突出した部分を有している。
第2の接続部材3を構成する材料としては、例えば合成樹脂が挙げられる。具体的には例えばポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエチレン樹脂、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
さて、このような第2の接続部材3が接続され、薬剤が封入された第2の容器101としては、例えばバイアル瓶、輸液バック等が挙げられる。
また、前記薬剤としては、例えばフィブリノーゲン製剤、トロンビン製剤等が挙げられる。
第2の容器101内は、第1の容器100に封入されている液状体の導入を容易にするために減圧状態であることが好ましい。
また、前記薬剤としては、例えばフィブリノーゲン製剤、トロンビン製剤等が挙げられる。
第2の容器101内は、第1の容器100に封入されている液状体の導入を容易にするために減圧状態であることが好ましい。
次に、混合用器具1の使用方法について説明する。まず、第1の接続部材2と、第2の接続部材3とを正しい接続方法で接続する場合について説明する。
[1]まず、第2の容器101に予め第2の接続部材3を取り付ける(図7)。この際、第2の容器101の先端側の凹部に第2の接続部材3の固定部35が係合するようにする。
[1]まず、第2の容器101に予め第2の接続部材3を取り付ける(図7)。この際、第2の容器101の先端側の凹部に第2の接続部材3の固定部35が係合するようにする。
[2]次に、第1の容器100に第1の接続部材2を取り付ける(図8)。この際、第1の接続部材2の基端側が第1の容器100の先端側に取り付けられる。具体的には、爪251と、第1の容器100の先端側(口元)の凹部(あご部)とが係合する。このとき、基端側に突出した両頭針23は、第1の容器100に穿刺され、第1の容器100の先端面と、第1の接続部材2の基板22の基端面とが当接している。基端側(第1の容器100側)に突出した両頭針23の針先は、第1の容器100の先端部を貫通している。なお、[2]は、[1]よりも前に行っても良い。
[3]次に、第2の接続部材3が取り付けられた第2の容器101を下側に配置して、第1の接続部材2の凸部21と、第2の接続部材3の凹部31とが嵌合するように、第1の接続部材2と第2の接続部材3とを接合する(図1および図2)。接合の際にはV字形状の凹部31に、三角形状の頂点側から挿入する。このとき、先端側に突出した両頭針23は、第2の容器101に穿刺される。第1の接続部材2の基端側の縁部は、第2の接続部材3の先端側に設けられた固定手段32の爪321と係合する。これにより、第1の接続部材2は、第2の接続部材3に固定される。両頭針23は、両容器に連通しているので第1の容器100内に封入されている液状体と、第2の容器101に封入されている薬剤との混合が可能となる。
ここで、第2の容器101が減圧状態にあるので第1の容器100内に封入された液状体は容易に第2の容器101に移動することができる。
ここで、第2の容器101が減圧状態にあるので第1の容器100内に封入された液状体は容易に第2の容器101に移動することができる。
[4]最終的に、第2の容器101に封入された薬剤へ、第1の容器100に封入されていた液状体の移注が終了したら、両操作部322を指でつまみ、爪部321を離間して、第1の接続部材2と第1の容器100とを取り外す。そして、第2の容器101を振って混合操作を行う。薬剤の溶解を確認したら、第2の容器101の薬剤を注射器等に充填して使用する。
次に、第1の接続部材2と、第2の接続部材3とを誤って接続する方法について、正しく接続する方法との相違点を中心に説明する。
[1a]まず、上述したのと同様に第2の容器101に、第2の接続部材3を取り付ける。
[1a]まず、上述したのと同様に第2の容器101に、第2の接続部材3を取り付ける。
[2a]次に、予め第2の接続部材3が取り付けられた第2の容器101に、誤って第1の接続部材2を接合しようとする場合、第1の接続部材2の凸部21が第2の接続部材3の凹部31に引っかかってそれ以上、挿入できない。したがって、誤って第2の容器101を第1の接続部材2で穿刺することが無い。
以上、本発明の混合用器具を図示の実施形態の基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1の接続部材、第2の接続部材の構成、形状等については同様の機能を生じ得る任意の構成のものと置換することができる。特に、誤接続防止手段として機能する凹部、凸部は同様の機能を有する他の形状とすることができる。
例えば、第1の接続部材、第2の接続部材の構成、形状等については同様の機能を生じ得る任意の構成のものと置換することができる。特に、誤接続防止手段として機能する凹部、凸部は同様の機能を有する他の形状とすることができる。
本発明の混合用器具は、フィブリノーゲン製剤等として好適に用いることができる。
1 混合用器具
2 第1の接続部材
21 凸部
22 基板
23 両頭針
231 内腔
24 外壁
25 固定部
251 爪
26 穴
3 第2の接続部材
31 凹部
32 固定手段
321 爪部
322 操作部
33 切欠き
34 当接部
35 固定部
100 第1の容器
101 第2の容器
2 第1の接続部材
21 凸部
22 基板
23 両頭針
231 内腔
24 外壁
25 固定部
251 爪
26 穴
3 第2の接続部材
31 凹部
32 固定手段
321 爪部
322 操作部
33 切欠き
34 当接部
35 固定部
100 第1の容器
101 第2の容器
Claims (5)
- 第1の容器に封入された液状体と、第2の容器に封入された薬剤とを混合する際に用いる混合用器具であって、
前記第1の容器に着脱自在に設けられ、両頭針を有する第1の接続部材と、
前記第2の容器に着脱自在に設けられ、前記第1の接続部材と接続可能な第2の接続部材とを有し、
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とには、互いに選択的に嵌合可能な凹部および凸部で構成される誤接続防止手段が設けられていることを特徴とする混合用器具。 - 前記誤接続防止手段は、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材の一方に設けられた凹部と、他方に設けられた前記凹部と正しい向きで嵌合するのを許容するがその反対は拒否する凸部とである請求項1に記載の混合用器具。
- 前記凹部は、V字形状の溝である請求項1または2に記載の混合用器具。
- 前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材を固定する固定手段を有しているものである請求項1ないし3のいずれかに記載の混合用器具。
- 前記第2の接続部材は、前記第1の接続部材との接続を解除する解除手段を有しているものである請求項1ないし4のいずれかに記載の混合用器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004097995A JP2005278924A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 混合用器具 |
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- 2004-03-30 JP JP2004097995A patent/JP2005278924A/ja active Pending
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