JP2005276272A - 光ディスク装置及びスキュー検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクの記録再生用の光学系を利用して光ディスクの傾き及び光量を検出できるように構成することにより、高精度のラジアルスキュー検出を可能にするとともに部品点数を削減して低コスト化を可能にする。
【解決手段】誤差生成部20は、CLV記録された光ディスク装置に備えられる。誤差生成部20は、(A+D)−(B+C)を演算してメインスポットのウォブル信号を生成し、F−Eを演算して外周側サイドスポットのウォブル信号を生成し、H−Gを演算して内周側サイドスポットのウォブル信号を生成する。誤差生成部20は、光ディスクの任意の照射位置におけるメインスポットのウォブル信号と外周側サイドスポットのウォブル信号の位相差(外周側位相差)を検出し、任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置におけるメインスポットのウォブル信号と内周側サイドスポットのウォブル信号の位相差(内周側位相差)を検出し、外周側位相差と内周側位相差とを加算してスキューエラー信号を生成する。
【選択図】図10

Description

本発明は、光ディスク(DVD±R/RW,CD−R/RW等の光ディスク)の傾き(ラジアルスキュー)を検出するスキュー検出方法、及び、光ディスクの傾き補正機能を設けた光ディスク装置に関するものである。
光ディスクへの記録が高密度化されるに伴い、光ディスクのスキューマージンが少なくなっている。このため、光学ピックアップでは、スキューセンサを用いて光学ピックアップ(対物レンズ)の光軸に対する光ディスクの傾き量を検出して、この傾きに応じて対物レンズの光軸が光ディスクの信号記録面に対して直交するように光学ピックアップをスキューサーボ機構により制御するようにしている。
従来のスキューセンサは、光ピックアップの本体部分に光ディスクの信号記録面に向けて光が照射されるように配置されたLEDからなる発光素子と、光ピックアップの本体部分に配置され、光ディスクの信号記録面で反射されてくる光を受ける2分割のフォトダイオードとを備え、これら両フォトダイオードから光ディスクの傾き量に応じた差信号を取り出し、この差信号をスキュー信号として検出するとともにスキュー信号によりスキューサーボ機構を制御することで光ピックアップの光軸(対物レンズの光軸)が光ディスクの信号記録面に対して直交するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−161291号公報
従来の光ディスク装置では、信号再生時のラジアルスキューを検出し補正する技術は、ジッタが最適値になるように制御するものであって、これでは記録済みディスクの再生時でしかラジアルスキュー補正できず、光ディスク面上にまだピットがない未記録ディスクへの信号記録時にラジアルスキューを検出し補正するには、光ピックアップとは別系統のスキュー検出専用のLED(発光素子)及び光検出器が必要になるため、部品点数が増えて光学ピックアップのコストが増加するという問題があった。
また、これらの機構を光ピックアップ上に設置する必要があり、取付誤差の問題や光ピックアップ装置のコスト削減や小型化が困難であるという問題があった。さらに、3軸アクチュエータ等を用いてスキューサーボを行った場合、この方式ではスキュー検出とスキューサーボがオープンループ制御で行われているために検出精度面でも問題があった。
また、従来のスキューセンサは、2分割されたフォトダイオードの出力信号の差分を取り出すことで光ディスクの傾き量を検出するものであるため、光ディスクとスキューセンサとの間の距離が変動すると光ディスクの傾き量が同じであってもスキュー検出用フォトダイオード面上でのビーム光量が変わり、光ディスクの傾き量に誤差を生じてしまう。
また、光ディスクとスキューセンサとの間の距離は、CDやDVD等のように光ディスクの種類、光ディスクのターンテーブルへのチャッキング等の状態や光ディスクの反り方によっても変わるため、常に変動している。そのため、このままでは、光検出用素子の出力には常に誤差が含まれることになり、正確なスキューを検出するのが難しくなる。
本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、光ディスクの記録再生用の光学系を利用して光ディスクの傾き及び光量を検出できるように構成することにより、高精度のラジアルスキュー検出を可能にするとともに部品点数を削減して低コスト化を可能にしたスキュー検出方法、及び、光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ディスク装置では、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が線速度一定で再生される光ディスク、又は、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が角速度一定で再生され、隣接するトラック間でウォブル信号の位相が所定の角度ずれている光ディスクに対して、記録又は再生をする光ディスク装置である。
上記光ディスク装置は、記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する内周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出する光学ヘッドと、上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出する第1の位相差検出手段と、上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出する第2の位相差検出手段と、上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出するスキュー検出手段と、検出した上記傾き量に応じて、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御するスキュー補正手段とを備えている。
また、本発明に係るスキュー検出方法は、光ディスクと、記録又は再生のために当該光ディスクに照射されるレーザ光の照射方向との傾き量を検出する。記録又は再生を行う光ディスクは、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が線速度一定で再生される光ディスク、又は、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が角速度一定で再生され、隣接するトラック間でウォブル信号の位相が所定の角度ずれている光ディスクである。
上記スキュー検出方法は、記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する内周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出し、上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出し、上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出し、上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出する。
以上の本発明の光ディスク装置及びスキュー検出方法では、メインレーザ光、外周側サイドレーザ光及び内周側サイドレーザ光の3本のレーザ光を光ディスクに対して照射し、これらの反射光から光ディスクの傾き量を算出する。詳しくは、光ディスク上の任意の照射位置におけるメインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出するとともに、任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置におけるメインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)とを検出し、外周側位相差と内周側位相差を比較して傾き量を算出する。
このことにより本発明の光ディスク装置及びスキュー検出方法では、従来のような別構成のスキュー専用の構成が不要になって構成部品点数を削減できる。また、スキュー検出機構を別構成にてもつ場合と比べ、取付誤差等による検出精度のばらつきがなく、より安定したラジアルスキュー補正が行える。
さらに、本発明に係るスキュー検出方法並び光ディスク装置では、光ディスク上の任意の照射位置におけるウォブル信号と、その任意の位置の1トラック分移動した位置におけるウォブル信号とを検出すれば、傾き量が算出されるので、処理が簡単であり且つ構成を非常に簡略にすることができる。
本発明を適用した光ディスク装置について、図面を参照して説明をする。
図1に、本発明を適用した光ディスク装置10のブロック構成図を示す。
光ディスク装置10は、光ディスク1に対して信号の記録及び再生を行う装置である。光ディスク1は、図2に示すように、主面にらせん状のランド及びグルーブが形成されており、そのうちのグルーブが記録トラックとなっている。光ディスク1には、記録トラック(グルーブ)上にデータが記録可能とされている他に、記録トラックの境界部分にウォブル信号が予め記録されている。
ウォブル信号とは、ランド及びグルーブの境界部分を一定周期で蛇行させることにより記録された信号である。蛇行形状は、線速度一定(CLV)で再生した場合に一定周波数となるように形成されており、このため、ウォブル信号は記録再生時のディスク回転制御やマスタークロックの生成に用いられる。
ウォブル信号は、記録トラック(グルーブ)に照射したレーザ光の戻り光から検出される。記録トラック(グルーブ)に照射したレーザ光の戻り光のうち、ウォブル信号成分は、当該戻り光のラジアル方向のプッシュプル成分(差動成分)に含まれている。
光ディスク1と同様な光ディスクとしては、例えば、DVD−R/RW、CD−R/RW等がある。
光ディスク装置10は、光学ヘッド11と、スピンドルモータ12と、プリアンプ13と、変復調部14と、レーザ制御部15と、サーボ制御部16と、システムコントローラ17と、インタフェース18と、スキュー駆動部19と、スキューエラー信号生成部20とを備えている。
光学ヘッド11は、光ディスク1に対してレーザ光を出射して情報を記録するとともに、光ディスク1に出射したレーザ光が当該光ディスクから反射して戻ってくる戻り光を検出し、当該戻り光を受光して各種の電気的な検出信号(A〜G,A+D,B+C)を生成する。なお、光学ヘッド11の内部の詳細や検出信号(A〜G,A+D,B+C)の詳細については後述する。また、光学ヘッド11は、光学ピックアップとも呼ばれるが、ここでは光学ヘッド装置と呼ぶ。
スピンドルモータ12は、光ディスク1を保持するとともに、記録再生時に光ディスク1を記録トラックに対して線速度一定の状態で回転させる。
プリアンプ13は、光学ヘッド11から出力された検出信号(A〜G,A+D,B+C)に基づき、再生信号や誤差信号等を生成する。具体的には、プリアンプ13は、光ディスク1の記録トラックに記録されているピット列を表すRF信号、ウォブル信号、サーボ制御に必要となる誤差信号(フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、スレッドエラー信号等)を生成する。
変復調部14は、再生時には、プリアンプ13により生成されたRF信号を復調及び復号し、再生データ列を生成する。変復調部14により生成された再生データ列は、インタフェース18を介して当該光ディスク装置10が設けられたホスト機器に転送される。また、変復調部14は、記録時には、当該光ディスク装置10が設けられたホスト機器からインタフェース18を介して転送された記録データが入力される。変復調部14は、入力された記録データ列を符号化及び変調することにより、記録信号に変換する。変復調部14により生成された記録信号は、レーザ制御部15に供給される。
レーザ制御部15は、光学ヘッド11から出射されるレーザ光のパワーを制御する。レーザ制御部15は、再生時には、レーザパワーを所定の値に安定化させる。また、レーザ制御部15は、記録時には、変復調部14から入力された記録信号に応じて、所定のライトストラテジーに従ってレーザ光をパルス出射させる。
サーボ制御部16は、プリアンプ13により生成された誤差信号及びシステムコントローラ17からの制御信号に基づき、ディスク記録再生装置1のフォーカシング制御、トラッキング制御、スピンドルモータ12の回転速度制御等を行う。
システムコントローラ17は、当該ディスクドライブ10の各回路の制御を行う。また、システムコントローラ17は、記録時及び再生時に、プリアンプ13により生成されたウォブル信号からクロックやアドレス情報等を生成する。システムコントローラ17は、再生したアドレス情報に基づき、光ディスク1に対するデータの書き込み及び読み出し位置を制御する。
スキュー駆動部19は、図3に示すように、スキューエラー信号生成部20により生成されたスキューエラー信号に基づき、光ディスク1の記録面と光学ヘッド11から出射されたレーザ光とでなすディスク半径方向に対する傾き角(ラジアルスキュー角)を変化させる。ラジアルスキュー角の制御は、図3(A)に示すように光学ヘッド11内の対物レンズを動かしてもよいし、図3(B)に示すように光学ヘッド11全体を動かしてもよい。
スキューエラー信号は、ラジアルスキュー角の誤差量を示した信号であり、光ディスク1の記録面に対して垂直にレーザ光が照射されているラジアルスキュー角で零となり、この角度からプラス方向(例えば、光ディスク1が光学ヘッド11から離れる方向)に変動したらプラスの値、マイナス方向(例えば光ディスク1が光学ヘッド11に近づく方向)に変動したらマイナスの値となる。スキュー駆動部19は、スキューエラー信号が零となるようにラジアルスキュー角を補正して、光ディスク1の記録面に対して垂直にレーザ光を照射させる。
スキューエラー信号生成部20は、光学ヘッド11から出力された検出信号(E〜H,A+D,B+C)に基づき、スキューエラー信号を生成する。なお、スキューエラー信号生成部20の詳細構成については後述する。
つぎに、光学ヘッド11についてさらに説明をする。
光学ヘッド11は、光ディスク1に対して3本のレーザ光を出射して当該光ディスク1に対して情報を記録するとともに、当該光ディスク1から反射して戻ってくる3本の戻り光を検出し、当該戻り光を受光して検出信号(A〜G,A+D,B+C)を生成するものである。
光学ヘッド11は、図4に示すように、レーザダイオード21と、コリメータレンズ22と、グレーティング23と、偏光ビームスプリッタ24と、1/4波長板25と、対物レンズ26と、光検出装置27とを備えている。
レーザダイオード21は、光ディスク1に対してレーザ光を出射するレーザ発光源である。レーザダイオード21から出射されるレーザ光のパワーは、上述したレーザ制御部15により制御される。
レーザダイオード21から出射されたレーザ光は、図4(A)に示すように、コリメータレンズ22、グレーティング23、偏光ビームスプリッタ24、1/4波長板25及び対物レンズ26を順番に透過して、光ディスク1に照射される。
コリメータレンズ22は、入射された1本のレーザ光を平行光に波形成形する。グレーティング23は、レーザダイオード21から出射された一本のレーザ光を、メインレーザ光と、外周側レーザ光と、内周側レーザ光との3本のレーザ光に分割する。偏光ビームスプリッタ24は、入射された3本のレーザ光を、光分離面24aでS偏光成分とP偏光成分とに分離する。1/4波長板25には、偏光ビームスプリッタ24を透過したP偏光成分だけが入射され、P偏光のレーザ光を回転偏光に変換する。対物レンズ26は、平行光として入射された3本のレーザ光を集光して、光ディスク1の記録面上に照射する。対物レンズ26は、サーボ制御回路16から駆動される2軸アクチュエータにより保持されている。サーボ制御回路16は、対物レンズ15を制御して、レーザ光の集光位置のフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
光ディスク1に照射された3本のレーザ光は、光ディスク1の記録面の光学特性に従って反射する。光ディスク1により反射された3本のレーザ光(戻り光ともいう。)は、図4(B)に示すように、対物レンズ24から偏光ビームスプリッタ24までは、入射光路と同一の光路に戻る。すなわち、光ディスク1からの3本の戻り光は、対物レンズ26及び1/4波長板25を透過して、偏光ビームスプリッタ24に照射される。対物レンズ26は、光ディスク1からの3本の戻り光を平行光する。1/4波長板25は、回転偏光とされている光ディスク1からの3本の戻り光を直線偏光に変換する。このため偏光ビームスプリッタ24の光分離面24aには、S偏光とされた戻り光が入射する。偏光ビームスプリッタ24は、その光分離面24aで、S偏光とされた3本の戻り光を反射する。偏光ビームスプリッタ24により反射された3本の戻り光は、光検出装置27に入射される。
光検出装置27は、光ディスク1により反射された3本の戻り光が入射され、入射された3本の光を受光して、その光量に応じた電気信号に変換する。それとともに、光検出装置27は、その電気信号から、各種の検出信号(A,B,C,D,E,F,G,H,A+D,B+C)を生成して出力する。光検出装置27は、これらの機能が1つの半導体装置内にパッケージングされている。
つぎに、3本のレーザ光(メインレーザ光,外周側レーザ光,内周側レーザ光)の光ディスク1に対する照射位置について、図5を参照して説明をする。
メインレーザ光は、記録又は再生対象となる記録トラック(以下、メイントラックという。)のラジアル方向の中心位置に照射される。メインレーザ光が照射されることにより光ディスク1上に形成された光スポットをメインスポット(MSP)という。
外周側レーザ光は、メイントラックと、当該メイントラックの外周側に隣接する記録トラック(以下、外周側隣接トラックという。)との間に照射される。具体的には、外周側レーザ光は、メインレーザ光の照射位置から、トラックピッチ(記録トラックと隣接する記録トラックとの間隔)の1/2の長さだけ外周側にずれた位置に照射される。また、外周側レーザ光は、メインレーザ光と干渉しないように、タンジェンシャル方向にも所定距離ずれた位置に照射されている。外周側レーザ光が照射されることにより光ディスク1上に形成された光スポットを外周側サイドスポット(SSP1)という。
内周側レーザ光は、メイントラックと、当該メイントラックの内周側に隣接する記録トラック(以下、内周側隣接トラックという。)との間に照射される。具体的には、内周側レーザ光は、メインレーザ光の照射位置から、トラックピッチ(記録トラックと隣接する記録トラックとの間隔)の1/2の長さだけ内周側にずれた位置に照射される。また、内周側レーザ光は、メインレーザ光と干渉しないように、タンジェンシャル方向(ただし、外周側レーザ光とは反対方向)に、所定距離ずれた位置に照射されている。内周側レーザ光が照射されることにより光ディスク1上に形成された光スポットを内周側サイドスポット(SSP2)という。
以上の3本のレーザ光により形成された3つのスポットは、記録及び再生中には、記録トラックに沿って線速度一定で移動していく。
つぎに、光検出装置27に設けられたフォトディテクタについて、図6を参照して説明をする。
光検出装置27は、図6に示すように、メインスポット(MSP)からの戻り光を検出するメインフォトディテクタ31と、外周側サイドスポット(SSP1)からの戻り光を検出する外周側フォトディテクタ32と、内周側サイドスポット(SSP2)からの戻り光を検出する内周側フォトディテクタ33とを備えている。
メインフォトディテクタ31は、光ディスク1のラジアル方向と光学的に対応した方向に2分割されているとともに、光ディスク1のタンジェンシャル方向と光学的に対応した方向に2分割されている。つまり、メインフォトディテクタ31は、ラジアル方向及びタンジェンシャル方向に十字型に4分割されている。これら分割された各フォトディテクタは、それぞれ独立に光電変換を行い、それぞれ独立した検出信号を出力する。つまり、これらの各フォトディテクタは、それぞれが独立に、照射された光量に応じた電流を出力する。
なお、メインフォトディテクタ31は、ディテクタA、ディテクタB、ディテクタC、ディテクタDの4つに分割されているものとする。ディテクタAは、タンジェンシャル方向に分割したときの記録方向に沿って前側、ラジアル方向に分割したときの外周側に位置している。ディテクタBは、タンジェンシャル方向に分割したときの記録方向に沿って前側、ラジアル方向に分割したときの内周側に位置している。ディテクタCは、タンジェンシャル方向に分割したときの記録方向に沿って後側、ラジアル方向に分割したときの内周側に位置している。ディテクタDは、タンジェンシャル方向に分割したときの記録方向に沿って後側、ラジアル方向に分割したときの外周側に位置している。
外周側フォトディテクタ32は、光ディスク1のラジアル方向と光学的に対応した方向に2分割されている。これら分割された各フォトディテクタは、それぞれ独立に光電変換を行い、それぞれ独立した検出信号を出力する。つまり、これらの各フォトディテクタは、それぞれが独立に、照射された光量に応じた電流を出力する。
なお、外周側フォトディテクタ32は、ディテクタE、ディテクタFの2つに分割されているものとする。ディテクタEは、外周側に位置している。ディテクタFは、内周側に位置している。
内周側フォトディテクタ33は、光ディスク1のラジアル方向と光学的に対応した方向に2分割されている。これら分割された各フォトディテクタは、それぞれ独立に光電変換を行い、それぞれ独立した検出信号を出力する。つまり、これらの各フォトディテクタは、それぞれが独立に、照射された光量に応じた電流を出力する。
なお、内周側フォトディテクタ33は、ディテクタG、ディテクタHの2つに分割されているものとする。ディテクタGは、外周側に位置している。ディテクタHは、内周側に位置している。
以上のような各ディテクタ(A〜H)は、照射された光の光量に応じた電気信号(検出信号A〜H)を出力する。さらに、光検出装置27は、メインフォトディテクタ31をラジアル方向に2分割したときの外周側の2つのディテクタA,Dの合計光量を示す信号(A+D)と、内周側の2つのディテクタB,Cの合計光量を示す信号(B+C)とを生成して、検出信号(A+D,B+D)として出力している。
これら検出信号(A〜H,A+D,B+C)は、プリアンプ13及びスキューエラー信号生成部20に供給される。
(スキューエラーの検出原理)
つぎに、スキューエラー信号生成部20によるスキューエラー信号の生成原理について、図7、図8及び図9を参照して説明をする。
メインフォトディテクタ31をラジアル方向に2分割したときの外周側の2つのディテクタA,Dの合計光量を示す信号(A+D)から、内周側の2つのディテクタB,Cの合計光量を示す信号(B+C)を減算した信号((A+D)−(B+C))は、メインスポット(MSP)の戻り光のラジアル方向のプッシュプル信号(差動成分)となる。メインスポット(MSP)は記録又は再生の対象となっている記録トラック(メイントラック)に照射されているため、メインスポット(MSP)から得られるラジアルプッシュプル信号には、メイントラックのエッジに記録されているウォブル信号が含まれることとなる。
外周側フォトディテクタ32をラジアル方向に2分割したときの外周側のディテクタEの光量を示す信号から、内周側のディテクタFの光量を示す信号を減算した信号(E−F)は、外周側サイドスポット(SSP1)の戻り光のラジアル方向のプッシュプル信号(差動成分)となる。外周側サイドスポット(SSP1)は、理想的にはメイントラックと外周側隣接トラックとの中間に照射されているため、外周側サイドスポット(SSP1)から得られるラジアルプッシュプル信号には、メイントラックのエッジに記録されているウォブル信号と、外周側隣接トラックに記録されているウォブル信号との合成信号が含まれることとなる。
内周側フォトディテクタ33をラジアル方向に2分割したときの外周側のディテクタGの光量を示す信号から、内周側のディテクタHの光量を示す信号を減算した信号(G−H)は、内周側サイドスポット(SSP2)の戻り光のラジアル方向のプッシュプル信号(差動成分)となる。内周側サイドスポット(SSP2)は、理想的にはメイントラックと内周側隣接トラックとの中間に照射されているため、内周側サイドスポット(SSP2)から得られるラジアルプッシュプル信号には、メイントラックのエッジに記録されているウォブル信号と、内周側隣接トラックに記録されているウォブル信号との合成信号が含まれることとなる。
また、互いに隣接する2つの記録トラックの1周回あたりの長さを比較すると、当然外周側の記録トラックの方が増加半径分だけ長くなる。光ディスク1では、上述したとおりウォブル信号がディスク全周にわたってCLVで記録されている。このため、ある記録トラックに対して任意の線速度でウォブル信号の再生を行っている最中に、隣接する記録トラックのウォブル信号を同時に検出すると、その周波数は異なっている。具体的には、外周の隣接トラックのウォブル信号であれば周波数は高くなっており、内周側の隣接トラックのウォブル信号であれば周波数は低くなっている。つまり、メイントラックのウォブル信号の位相と、メイントラックの記録再生中に同時検出された外周側隣接トラックのウォブル信号の位相とは、その値が異なっているとともに、円周位置に応じて周期的に変動する。また、メイントラックのウォブル信号の位相と、メイントラックの記録再生中に同時検出された内周側隣接トラックのウォブル信号の位相とは、その値が異なっているとともに、円周位置に応じて周期的に変動する。
ここで、図7(A)に示すように、メイントラックのウォブル信号と外周側隣接トラックのウォブル信号との位相差がαであるような位置において、メインスポット(MSP)の戻り光から得られるウォブル信号(MSPウォブル信号)、及び、外周側サイドスポット(SSP1)の戻り光から得られるウォブル信号(SSP1ウォブル信号)を検出する。SSP1ウォブル信号はメイントラックと外周側隣接トラックとの中間位置での合成のウォブル信号である。このことから、このときのMSPウォブル信号とSSP1ウォブル信号との位相差は、理想的にはα/2となる。
続いて、図7(B)に示すように、図7(A)の位置からちょうどディスクを一回転させることによりメインスポット(MSP)を1トラック分外周側に移動させて、メインスポット(MSP)の戻り光から得られるウォブル信号(MSPウォブル信号)、及び、内周側サイドスポット(SSP2)の戻り光から得られるウォブル信号(SSP2ウォブル信号)を検出する。SSP2ウォブル信号はメイントラックと内周側隣接トラックとの中間位置での合成のウォブル信号である。さらに、1回転前の外周側サイドスポット(SSP1)と同じ位置に、内周側サイドスポット(SSP2)が照射されている。このとき、メイントラックのウォブル信号と、内周側隣接トラックのウォブル信号の位相差は−αになっているのでMSPウォブル信号とSSP2ウォブル信号との位相差は、理想的には−α/2となる。
すなわち、隣接する2本の記録トラックのウォブル信号の位相差の絶対値は、MSPウォブル信号とSSP1ウォブル信号とで検出した場合と、MSPウォブル信号とSSP2信号とで検出した場合とで、理想的には同一の値となる。
ところで、以上の位相差がα/2となるという話は、図8(A)に示すように、ラジアルスキュー角が零となり、光スポットの光重心が中心に位置する理想的な場合である。
図8(B)に示すように、例えばある方向に光ディスク1が傾き、光スポットの光重心が例えば外周側に偏ったとする。この場合、SSP1ウォブル信号は、メイントラックのウォブル信号よりも外周側隣接トラックのウォブル信号の方の影響が強くなり、SSP1ウォブル信号の位相が外周側隣接トラックのウォブル信号の位相に近づく。すなわち、図9(A)に示すように、SSP1ウォブル信号とMSPウォブル信号との位相差は、α/2以上となり、αに近づいていく。反対に、SSP2ウォブル信号は、内周側隣接トラックのウォブル信号よりもメイントラックのウォブル信号の方の影響が強くなり、SSP2ウォブル信号の位相がメイントラックのウォブル信号の位相に近づく。すなわち、MSPウォブル信号とSSP2ウォブル信号との位相差は、−α/2以上となり、0に近づいていく。
また、光スポットの光重心が反対に内周側に偏れば、図9(B)に示すように、SSP1ウォブル信号とMSPウォブル信号との位相差は、α/2以下となって、より0に近づいていき、反対に、MSPウォブル信号とSSP2ウォブル信号との位相差は、−α/2以下となり、−αに近づいていく。
従って、上記のMSPウォブル信号とSSP2ウォブル信号との位相差(外周位相差)と、MSPウォブル信号とSSP2ウォブル信号との位相差(内周位相差)とを加算すると、その値が光スポットの光重心のラジアル方向の偏心位置を示すこととなる。つまり、この値がラジアルスキューの誤差量を表すこととなる。
スキューエラー信号生成部20では、以上のような原理を利用し、スキューエラー信号を生成している。
(スキューエラー信号生成部の構成)
以下、スキューエラー信号生成部20の具体的な構成について、図10を参照して説明する。
スキューエラー信号生成部20には、光学ヘッド11のディテクタから、検出信号{(A+D),(B+C),E,F,G,H}が入力される。
スキューエラー信号生成部20は、検出信号{(A+D),(B+C),E,F,G,H}のゲインコントロールを行うオートゲインコントロール(AGC)回路51-1〜51-6とを備えている。
AGC回路51-1〜51−6によるゲインコントロール方法は、例えば、メインフォトディテクタ31,サイドディテクタ32,33の各フォトディテクタから得られる全てのウォブル信号のDCレベルが同じになるようにゲインコントロールするもの、ACレベルが同じになるようにゲインコントロールするもの、又は、トラッキングサーボをかけない状態でそれぞれのフォトディテクタから得られるトラバース信号のDCレベル又はACレベルが同じになるようにゲインコントロールするもの等がある。このように各検出信号{(A+D),(B+C),E,F,G,H}に対してゲインコントロールをすることにより、フォトディテクタの取り付け位置誤差、グレーティングのz調誤差及び視野ずれ等から生じるフォトディテクタと戻り光とのラジアル方向の総合的な光軸ずれをキャンセルすることができ、良好なウォブル信号が検出できる。
また、スキューエラー信号生成部20は、メインスポット(MSP)、外周側サイドスポット(SSP1)及び内周側サイドスポットのそれぞれのラジアルプッシュプル信号を生成する第1〜第3の減算器52-1〜52-3と、それぞれのラジアルプッシュプル信号からウォブル信号を抽出する第1〜第3のバンドパスフィルタ(BPF)53-1〜53-3と、ある所定の閾値で入力された信号を2値化する第1〜第3の2値化回路54-1〜54-3と、入力された信号を所定時間遅延させる第1,第2のディレイ回路55-1,55-2とを備えている。
第1の減算器52-1は、AGC回路51-1,51-2によりゲインコントロールされた検出信号(A+D),(B+C)が入力される。第1の減算器52-1は、検出信号(A+D)から検出信号(B+C)を減算する。すなわち、第1の減算器52-1は、メインスポット(MSP)のラジアル方向のプッシュプル信号を生成する。第1の減算器52-1から出力された信号は、第1のBPF53-1に入力される。
第1のBPF53-1は、ウォブル信号帯域以外を除去するフィルタである。従って、第1のBPF53-1からは、メインスポット(MSP)から得られたウォブル信号(MSPウォブル信号)、すなわち、メイントラックのウォブル信号が出力される。
MSPウォブル信号は、第1の2値化回路54-1により所定の閾値で2値化され、第1のディレイ回路55-1により所定時間遅延される。第1のディレイ回路55-1は、メインスポット(MSP)と内周側サイドスポット(SSP2)とのタンジェンシャル方向の検出タイミングのずれ時間を補正するためのものであり、具体的には、内周側サイドスポット(SSP2)からメインスポット(MSP)までのタンジェンシャル方向の距離を、ディスクの回転時間に換算した時間だけ遅延させる。
第2の減算器52-2は、AGC回路51-3,51-4によりゲインコントロールされた検出信号E,Fが入力される。第2の減算器52-2は、検出信号Fから検出信号Eを減算する。すなわち、第2の減算器52-2は、外周側サイドスポット(SSP1)のラジアル方向のプッシュプル信号を生成する。第2の減算器52-2から出力された信号は、第2のBPF53-2に入力される。
第2のBPF53-2は、ウォブル信号帯域以外を除去するフィルタである。従って、第2のBPF53-2からは、外周側サイドスポット(SSP1)から得られたウォブル信号(SSP1ウォブル信号)、すなわち、メイントラックのウォブル信号と外周側隣接トラックのウォブル信号の合成信号が出力される。SSP1ウォブル信号は、第2の2値化回路54-2により所定の閾値で2値化され、第2のディレイ回路55-2により所定時間遅延される。第2のディレイ回路55-2は、外周側サイドスポット(SSP1)と内周側サイドスポット(SSP2)とのタンジェンシャル方向の検出タイミングのずれ時間を補正するためのものであり、具体的には、内周側サイドスポット(SSP2)から外周側サイドスポット(SSP1)までのタンジェンシャル方向の距離を、ディスクの回転時間に換算した時間だけ遅延させる。
第3の減算器52-3は、AGC回路51-5,51-6によりゲインコントロールされた検出信号G,Hが入力される。第3の減算器52-3は、検出信号Hから検出信号Gを減算する。すなわち、第3の減算器52-3は、内周側サイドスポット(SSP2)のラジアル方向のプッシュプル信号を生成する。第3の減算器52-3から出力された信号は、第3のBPF53-3に入力される。
第3のBPF53-3は、ウォブル信号帯域以外を除去するフィルタである。従って、第3のBPF53-3からは、内周側サイドスポット(SSP2)から得られたウォブル信号(SSP2ウォブル信号)、すなわち、メイントラックのウォブル信号と内周側隣接トラックのウォブル信号の合成信号が出力される。SSP2ウォブル信号は、第2の2値化回路54-2により所定の閾値で2値化される。
また、スキューエラー信号生成部20は、第1の位相比較回路56-1と、第2の位相比較回路56-2と、メモリ57と、加算器58とを備えている。
第1の位相比較回路56-1には、第1のディレイ回路55-1から出力された2値化されたMSPウォブル信号と、第2のディレイ回路55-2から出力された2値化されたSSP1ウォブル信号とが入力される。第1の位相比較回路56-1は、入力された2つの信号の位相差(第1の位相差)を検出し、検出した第1の位相差を出力する。
第2の位相比較回路56-2には、第1のディレイ回路55-1から出力された2値化されたMSPウォブル信号と、2値化されたSSP2ウォブル信号とが入力される。第2の位相比較回路56-2は、入力された2つの信号の位相差(第2の位相差)を検出し、検出した第2の位相差を出力する。
第1の位相比較回路56-1から出力された第1の位相差は、メモリ57に入力される。メモリ57には、光ディスク1の回転同期信号も入力される。メモリ57は、入力された第1の位相差の値を、回転同期信号を参照して光ディスク1の一回転分だけ遅延させる。
加算器58には、メモリ57から出力された第1の位相差と、第2の位相比較回路56-2から出力された第2の位相差とが入力され、2つの位相差の値を加算する。
そして、加算器58から出力された信号が、スキューエラー信号となる。
なお、このスキューエラー信号は、ディスク全面に対して連続的に生成することもできるが、その場合、メモリ57は、外周側のウォブル信号の位相比較結果をディスク1回転分全て記憶しなければならなくなり、大容量となってしまう。従って、スキューサーボ制御に必要とする制御帯域に応じて、例えばディスク1回転につき数箇所、又は、ディスク数回転につき1回といったように、回転同期信号を参照して位相比較演算を行うディスクの回転位置を特定し、メモリ容量を節約してもよい。
以上のような光ディスク装置10では、光学ヘッド等に新たに光学部品を追加することなく、光学ヘッド内のフォトディテクタから得られた信号からスキューエラー信号を検出しており、装置の小型化やコスト削減が可能になる。
また、光ディスク装置10では、外部LEDによる取り付け誤差などによるばらつきがなく検出精度もよくなる。また、3軸アクチュエータ等を用いてスキューサーボを行った場合、外部LED方式ではスキュー検出とスキューサーボがオープンループ制御で行なわれていたが、本光ディスク装置10では、クローズドループ制御でスキュー検出及びサーボが可能であり、より安定したラジアルスキュー補正が可能である。
さらに、光ディスク装置10では、このような安定化したラジアルスキュー補正を行うことができるので、光ディスクの内周部分と外周部分で物理的な反り量が異なるような光ディスクの記録再生を行う場合であっても、信号品質の劣化がない書き込み及び読み出しが可能となる。
また、さらに、光ディスク装置10では、メインスポットのウォブル信号と外周側サイドスポットのウォブル信号の位相差を検出し、1トラック外周側にずらしたディスク円周の同一の位置において、メインスポットのウォブル信号と内周側サイドスポットのウォブル信号の位相差を検出し、これらを比較している。このため、光ディスク装置10では、ディスク1回転につき数箇所又はディスク数回転につき1回といったように、位相検出回数を減らすことができ、演算の簡略化やメモリ容量の縮小を行うことができる。
なお、本発明を適用した光ディスク装置として、ウォブル信号が線速度一定で再生される光ディスクに対して、記録及び再生を行うものについて説明をした。
しかしながら、本発明は、ウォブル信号が角速度一定(CAV)で再生され、ウォブル信号の位相が隣接トラック間で同相とならないように、ウォブル信号の位相が隣接トラック間である一定の位相差(例えばα)をもつようにされた光ディスクに対して、記録及び再生を行う光ディスク装置に適用することもできる。この場合、スキューエラー検出のための原理及び検出回路は、上述した光ディスク装置10と同一の構成となる。
本発明が適用された光ディスク装置のブロック図である。 光ディスクのランド及びグルーブを示した図である。 光ディスクのラジアル方向のスキューの補正方法について説明するための図である。 光学ヘッドの内部構成を示した図である。 光ディスクに対するレーザ光の照射位置を示す図である。 光ディスクからの戻り光を検出するフォトディテクタを示した図である。 メインスポットのウォブル信号、外周側サイドスポットのウォブル信号及び内周側サイドスポットのウォブル信号の位相差について説明をするための図である。 スキューが発生した場合における光重心の変動を示す図である。 スキューが発生した場合のウォブル信号の位相差を示す図である。 スキューエラー信号生成部の構成図である。
符号の説明
1 光ディスク,10 光ディスク装置、11 光学ヘッド、13 プリアンプ、19 スキュー駆動部、20 スキューエラー信号生成部

Claims (13)

  1. 記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が線速度一定で再生される光ディスクに対して、記録又は再生をする光ディスク装置であって、
    記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する内周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出する光学ヘッドと、
    上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出する第1の位相差検出手段と、
    上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出する第2の位相差検出手段と、
    上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出するスキュー検出手段と、
    検出した上記傾き量に応じて、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御するスキュー補正手段と
    を備える光ディスク装置。
  2. 上記スキュー検出手段は、上記外周側位相差と上記内周側位相差との和を算出し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 上記スキュー補正手段は、上記外周側位相差と上記内周側位相差との和が零となるように、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御すること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 上記メインレーザ光、外周側サイドレーザ光及び内周側サイドレーザ光の反射光に応じた各信号の振幅が一致するように、当該各信号のゲインコントロールをするゲインコントロール手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 上記スキュー検出手段は、上記光ディスクの内周側から外周側へ向かった記録又は再生中において、上記外周側位相差をメモリに格納しておき上記光ディスクが一回転した時の上記内周側位相差とを比較して上記傾き量を検出し、又は、上記光ディスクの外周側から内周側へ向かった記録又は再生中において、上記内周側位相差をメモリに格納しておき上記光ディスクが一回転した時の上記外周側位相差とを比較して上記傾き量を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  6. 記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が角速度一定で再生され、隣接するトラック間でウォブル信号の位相が所定の角度ずれている光ディスクに対して、記録又は再生をする光ディスク装置であって、
    記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する内周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出する光学ヘッドと、
    上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出する第1の位相差検出手段と、
    上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出する第2の位相差検出手段と、
    上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出するスキュー検出手段と、
    検出した上記傾き量に応じて、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御するスキュー補正手段と
    を備える光ディスク装置。
  7. 光ディスクと、記録又は再生のために当該光ディスクに照射されるレーザ光の照射方向との傾き量を検出するスキュー検出方法において、
    上記光ディスクは、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が線速度一定で再生され、
    記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出し、
    上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出し、
    上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出し、
    上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出すること
    を特徴とするスキュー検出方法。
  8. 検出した上記傾き量に応じて、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御すること
    を特徴とする請求項7記載のスキュー検出方法。
  9. 上記外周側位相差と上記内周側位相差との和を算出し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出すること
    を特徴とする請求項7記載のスキュー検出方法。
  10. 上記外周側位相差と上記内周側位相差との和が零となるように、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾きを制御すること
    を特徴とする請求項7記載のスキュー検出方法。
  11. 上記メインレーザ光、外周側サイドレーザ光及び内周側サイドレーザ光の反射光に応じた各信号の振幅が一致するように、当該各信号のゲインコントロールをすること
    を特徴とする請求項7記載のスキュー検出方法。
  12. 上記光ディスクの内周側から外周側へ向かった記録又は再生中において、上記外周側位相差をメモリに格納しておき上記光ディスクが一回転した時の上記内周側位相差とを比較して上記傾き量を検出し、
    又は、上記光ディスクの外周側から内周側へ向かった記録又は再生中において、上記内周側位相差をメモリに格納しておき上記光ディスクが一回転した時の上記外周側位相差とを比較して上記傾き量を検出すること
    を特徴とする請求項7記載のスキュー検出方法。
  13. 光ディスクと、記録又は再生のために当該光ディスクに照射されるレーザ光の照射方向との傾き量を検出するスキュー検出方法において、
    上記光ディスクは、記録トラックがウォブル信号に応じて蛇行形成され、当該ウォブル信号が角速度一定で再生され、隣接するトラック間でウォブル信号の位相が所定の角度ずれており、
    記録再生対象となる記録トラック(対象記録トラック)上に光スポットを形成するメインレーザ光と、対象記録トラックと外周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光と、対象記録トラックと内周側の隣接記録トラックとの間に光スポットを形成する外周側サイドレーザ光とを、上記光ディスクに対して照射してその反射光を検出し、
    上記光ディスク上の任意の照射位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における外周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(外周側位相差)を検出し、
    上記任意の照射位置から外周側へ1トラック分移動した位置における上記メインレーザ光の反射光から得られたウォブル信号と、同位置における内周側のサイドレーザ光から得られたウォブル信号との位相差(内周側位相差)を検出し、
    上記外周側位相差と上記内周側位相差とを比較し、上記メインレーザ光の照射方向に対する上記光ディスクの半径方向の傾き量を検出すること
    を特徴とするスキュー検出方法。
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