JP2005276154A - 食品トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置 - Google Patents

食品トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ある原料の製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時等の品質保証単位や、原料メーカー工場、生産Lot No、第2の原料管理番号等の生産区分単位まで限定した該原料の履歴情報を簡単に追跡できる原料トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置を提供する。
【解決手段】食品の原料毎にその各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力されると、この原料を既存原料とは異なる規格の原料として原料規格書データベースに記憶する記憶手段を備える原料管理装置と、2次元コードを作成する原料毎に、前記記憶された原料規格書の特性データから少なくとも原料管理番号と該特性とは異なる要素のデータを2次元コード化する2次元コード作成手段と、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する2次元コード出力手段とを備える2次元コード発行装置とを備える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、食品の生産、処理・加工、流通・販売の各段階で、食品の流れとその食品に関する情報の流れを結合させ、食品とその情報を追跡し遡及することができる食品のトレーサビリティ(追跡可能性)に係り、特に加工食品の原料が食品加工会社工場に納入されてから加工ラインに乗るまでの流れにおける川上方向に遡って原料メーカー工場まで遡及(トレースバック)して食品とその情報を管理する食品トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置に関する。
製品の品質管理及び品質保証の規格としてISO 9000シリーズ(日本工業規格JIS Z 9900シリーズ)があり、その中では、製品の識別及びトレーサビリティ(ある“もの”について、その履歴、使用または所在を、記録された識別によってたどる能力)が要求されている。
このトレーサビリティは、食品加工会社工場における製品の処理の履歴や出荷後の製品の配送先及び所在のみならず、材料及び部品の源についても要求されている。本願では、本願発明のように食品加工会社工場から原料メーカーまで原料の履歴を遡及的に追跡するものを、食品加工会社において製品化されてからの出荷後の流れをフォローするもの(トレースフォワード又はトラッキング)から区別して、特に「トレースバック」と呼ぶ。
近年、遺伝子組み換え作物や、アトピー性皮膚炎等の原因となるアレルゲン、或いはダイオキシンに代表される環境ホルモンの問題等から、消費者の間で食品の安全性に関する意識は高まっている。そのような環境の中でBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛や、中国産ほうれん草中の残留農薬の発覚等が続き、トレースバックの問題は重要性を増してきている。
ここで、従来行われている食品のトレーサビリティシステムの一例を、食品加工会社の場合を例に取り、図24を参照して説明する。この食品加工会社は、例えば、製パン業者、菓子製造業者、レトルト食品や冷凍食品製造業者等多種の原材料を使用する業者である。
食品加工会社工場にとっての原料取引先Aは、自身で原料を生産する生産者のみならず、生産者を管理・コントロールする能力を備えた流通業者を含む、食品加工会社に原料を供給する者すべてをいう。また、原料は、国産に限らず、海外で生産されたものであってもよい。この原料取引先Aは、自社内に倉庫を保有する他、複数の物流センターA1を有していたり、或いは外部のデポ、倉庫等を利用したりするものもあり、原料はこれら複数の拠点を経由することもある。したがって、原材料がこの物流センターA1等に置かれたことも原料の履歴情報として記載する必要がある。また、物流とは別の商流(代金の支払先)として、帳合先が記載されることもある。
食品加工会社は、購買部B1と複数の工場B2とを備える。工場B2には、原料の調達・保管を行う資材課B2aと、その原料を加工する製造課B2bとが設けられる。
JIS Z 9901によれば、食品加工会社は、原料取引先Aについて、品質システム及び特定の品質保証の要求事項を含む下請負契約要求事項を満たしうる能力に基いて、原料取引先Aを評価し選定することが要求されている。そして、食品加工会社は、購買品が規定要求事項に適合することを確実にするための手順を文書に定め維持すること、また、この購買文書には、その物品の規格等発注物品を明確に記述したデータを含めることが義務付けられている。
食品加工会社はこの要求を実践するに際し、まず、使用する原料別に品質等の基準を定める。そして、原料取引先Aには、その原料の種々の情報を記載した規格書を提出させ、それが食品加工会社の要求する品質基準に合致した物品のみを認証し、納入を許可する。この認証を受けた原料取引先Aは、納入する物品に品質証明書としての規格書を添付して食品加工会社の資材課B2aに納入する。また、原料の梱包等には、生産時期や生産場所(生産単位区画)等のより細分化された情報が記載されている。
資材課B2aに納入された原料は、倉庫等の保管場所に一時保管され実際に加工を行う際に保管場所から必要な原料を必要な量だけ取出し、製造課B2bに廻される。そして、製造された加工食品は、小売店Cへと卸され、最終的には小売店Cのお客様である消費者Dへと販売される。
こうして消費者Dに届いた製品(加工食品)に何らかのトラブルがあり、消費者Dから食品加工会社のお客様相談室B3に苦情があった場合、苦情の原因を解明し、同時に製造された製品を回収すべく、食品加工会社は、製造工場や製造年月日、或いは流通経路を特定する。ここで、工場B2内での製造工程や出荷後の流れをフォローすることは、加工食品の包装等に記載された管理番号を手掛かりとして、比較的容易に行える。
ところが、原料については、同じ品種品目であっても、生産時期や生産場所(生産単位区画)等が異なるのが普通である。このような場合、トラブルの原因を絞り込むことは困難であり、トラブルの原因がその原料にありそうだと推定されるときは、それを原料としている製品を回収することになるが、特定の原料からなる製品をすべて回収するのは、労力も大変であるし、損失も大きい。そこで、同一の生産時期や生産場所の原料から作られた製品を特定することができ、それのみを回収することができれば、回収時間も最短に、また労力・損失も最小限に抑えることができる。
このような観点から、種々のトレーサビリティシステム及び方法が提案されている。しかしながら、ネットワーク上にあるデータベースサーバで物品の情報を検索する方法では、情報の取得のためにネットワークを経由する必要があるため情報への迅速なアクセスが難しいという課題がある(例えば、特許文献1参照。)。また、このような情報は、物品に伴って流通することが望ましいが、従来のバーコードを利用する方法では、情報量が限られるという課題がある(例えば、特許文献2参照。)。
一方、使用期限のある物品の在庫管理についての提案もされているが(例えば、特許文献3参照。)、この提案においても、使用期限までの時間に余裕がないものから順に保管場所の手前より並ぶように並べ替えを行わなければならず、保管場所内でのトレースバックは行われていない。
特開平10−302105号公報 特開2001−175710号公報 特開2001−287811号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ある原料の製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時等の品質保証単位や、原料メーカー工場、生産Lot No、第2の原料管理番号等の生産区分単位まで限定した該原料の履歴情報を簡単に追跡できる原料トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置を提供することを目的とするものである。
本発明のさらに他の目的は、原料トレースバックシステムで使用される賞味期限や生産Lot No等に関する情報を、賞味期限日若しくは賞味期限日時の早い順に出庫できる在庫管理システムに応用可能な原料トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置を提供することにある。
本発明に係る原料トレースバックシステムは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、食品の原料毎にその各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力されると、この原料を既存原料とは異なる規格の原料として原料規格書データベースに記憶する記憶手段を備える原料管理装置と、2次元コードを作成する原料毎に、前記記憶された原料規格書の特性データから少なくとも原料管理番号と、該特性とは異なる要素のデータを2次元コード化する2次元コード作成手段と、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する2次元コード出力手段とを備える2次元コード発行装置とを備えるものである。
好適には、前記記憶手段は、請求項2に記載したように、前記入力された特性データを改変不能に記憶し、さらに、請求項3に記載したように、2次元コード作成手段は、前記原料管理装置から2次元コードを作成する原料の前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶する記憶手段を備え、または、請求項4に記載したように、前記原料管理番号により特定される一つの原料毎に、原料の前記特性とは異なる要素により区分される第2の原料管理番号を付与する第2の原料管理番号付与手段を備える。
また、好適には、前記第2の原料管理番号付与手段は、請求項5に記載したように、前記異なる要素を入力する入力手段を備え、該入力手段は、上記異なる要素として、少なくとも原料メーカー工場コード、生産Lot No、製造日及び賞味期限日若しくは賞味期限日時の四つが入力されると、第2の原料管理番号を付与するし、または、請求項6に記載したように、前記異なる要素を表示する表示手段を備え、該表示手段は、該異なる要素と、この原料の前記特性データとを関連付けて表示するようにできる。
さらに好適には、前記2次元コードは、請求項7に記載したように、UCC/EAN128に基づくアプリケーション識別子(AI)を該当する原料特定項目の先頭に付加するように構成してもよい。
次に、上述した課題を解決するために、請求項8に係る原料トレースバックシステムは、さらに、前記原料管理装置から送信された前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶する記憶手段と、前記ラベルに出力された2次元コードを読み取る2次元コード読取り手段と、この読み取られた2次元コードデータ並びにこの2次元コードラベルを貼付された原料の入庫及び出庫に関する情報を、原料毎に改変不能に作成して原料入出庫データテーブルに追加して記憶するデータ更新手段とを備えるデータ更新装置を備えるものである。
好適には、前記入庫に関する情報は、請求項9に記載したように、少なくとも入庫場所、入庫日時及び取引先を含み、または、請求項10に記載したように、前記入庫に関する情報は、前記2次元コードに関連付けられた原料の受領者側における保管場所情報を含むものとすることができる。
また、好適には、前記出庫に関する情報は、請求項11に記載したように、少なくとも出庫先及び出庫日を含むものとすることができる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項12に係る2次元コードデータは、該2次元コードに関連付けられた原料の賞味期限日若しくは賞味期限日時を含み、前記データ更新手段は、同一の原料について賞味期限日若しくは賞味期限日時が近い順に並べ替える並べ替え手段を備えるものである。
また、請求項13に係るデータ更新手段は、前記2次元コード読取り手段は、前記2次元コードと前記原料入出庫データテーブルとからの情報に基づいて、該2次元コードに関連付けられた原料を保管可能な場所を表示するものである。
他方、上述した課題を解決するために、請求項14に係る原料トレースバック方法は、食品の原料毎にその各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、夫々に一つの原料管理番号を付与されて入力されると、この原料を既存原料とは異なる規格の原料として原料規格書データベースに記憶するステップと、2次元コードを作成する原料毎に、前記記憶された原料規格書の特性データから少なくとも原料管理番号と、該特性とは異なる要素のデータを2次元コード化する2次元コード作成手段と、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力するステップとを備えるものである。
より好適には、この原料トレースバック方法は、請求項15に記載したように、さらに、前記原料規格書データベースから送信された前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶するステップと、前記2次元コードを読み取るステップと、この読み取られた2次元コードデータ並びにこの2次元コードを貼付された原料の入庫及び出庫に関する情報を、原料毎に改変不能に作成・記憶する原料入出庫データテーブルに追加するステップを備えるようにすることができる。
またさらに、上述した課題を解決するために、請求項16に係る2次元コード発行装置は、食品の原料毎にその各種特性が一覧表示され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力された原料規格書の各特性データを記憶する記憶手段と、原料の前記特性とは異なる要素により区分される第2の原料管理番号を付与する第2の原料管理番号付与手段を備えて、少なくとも原料管理番号並びに前記第2の原料管理番号及び前記異なる要素を2次元コード化する2次元コード作成手段と、前記第2の原料管理番号を含む前記異なる要素を、この原料の前記特性データとを関連付けて表示する表示手段と、上記2次元コードを上記原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する2次元コード出力手段とを備えるものである。
好適には、この異なる要素は、請求項17に記載したように、少なくとも原料メーカー工場コード、生産Lot No、製造日及び賞味期限若しくは賞味期限日時の四つを含むものである。
また、請求項18に係る原料トレースバックシステムは、原料規格書の特性には、原料メーカー管理番号が含まれ、2次元コード作成手段は、原料規格書データから原料管理番号に加えて、原料メーカー管理番号も2次元コード化するものである。
さらに、請求項19に係る原料トレースバックシステムは、データ更新装置が、前記2次元コード発行装置が備える2次元コード作成手段及び2次元コード出力手段と同じ2次元コード作成手段及び2次元コード出力手段とを備えるものである。
以上述べたように、本発明に係る原料トレースバックシステム及び方法並びに2次元コード発行装置によれば、或る原料の製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時等の品質保証単位や、原料メーカー工場、生産Lot No、第2の原料管理番号等の生産区分単位まで限定した該原料の履歴情報を簡単に追跡することが可能となるため、より一層追跡の目的である該当原料の絞込みを図ることができるという効果がある。
また、これらの品質保証単位や生産区分単位のどれか一つから更に追跡の目的である該当原料の納入工場(原料メーカー工場)、入庫日及び入庫数量ならびに出庫先及び出庫数量を特定することができるため、該当原料が納入(入庫)されてから出庫するまでの履歴情報を把握することができるという効果がある。
また、本発明に係る原料トレースバックシステム及び方法によれば、前記原料の製造日、賞味期限日時、生産Lot No、第2の原料管理番号等からなる2次元コード情報と、原料規格書データベースの該原料の各種特性情報とを、両者に共通する原料管理番号を介して、結び付けることが可能であるため、更に該当原料の各種特性の中から本当の原因要素を特定することができるという効果がある。
また、本発明は、原料トレースバックシステムで使用される賞味期限や生産Lot No等に関する情報を、賞味期限日若しくは賞味期限日時の早い順に出庫できる在庫管理システムに応用することができる効果がある。
さらに、本発明は、本発明のトレースバックシステムを基礎として、該トレースバックシステムによるトレースバック情報と、追跡が比較的容易な食品加工会社における製品の製造工程及び製造された製品が出荷・流通・消費される過程をフォローするトラッキング情報とを連結することにより、有効なトレーサビリティシステムを構築することが可能となる。
特に、本発明は、日々多数の原料メーカーから直接又は間接的に膨大な種類と数量の原材料を購買して多数の製造工場に納入させており、各製造工場では納入された原材料を使用して多数の製品を大量に製造販売している大規模な食品加工会社のような大企業における原料トレースバックシステム、又は原料トレーサビリティシステムを構成する重要な一部として好適であり、且つ極めて有効である。
本発明に係る原料トレースバックシステムの実施の形態について、食品加工会社の場合を例に取り、図を参照して説明する。図1は、本発明に係る原料トレースバックシステム全体の概略構成を示すブロック図である。
このシステムは、食品加工会社及びこの食品加工会社に供給される原料を生産する原料メーカー又は外国で生産された原料を国内に輸入して販売する輸入業者に設置される通信ネットワーク1を示している。この通信ネットワーク1は、購入する原料についての規格書データを発行する購買部サーバ10と、購買部から規格書データを受け取って、供給する原料の2次元コードを作成して発行する各原料メーカーパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)20a〜20cと、各原料メーカーPC20a〜20cから納品された原料の2次元コードを読み取り、これに入庫や出庫に関するデータを追加する資材課PC30a〜30cと、各資材課PC30a〜30cで作成された原料に関するデータを一元的に管理・保存する購買部サーバー10と、購買部サーバ10から受信したデータを保存する情報センターサーバ40と、これらを相互に通信可能に接続する通信回線60から構成される。原料メーカーPC20a〜20cはほぼ同一の構成であり、以下ではPC20と総称する。同様に各資材課PC30a〜30cを、以下総称して資材課PC30という。
ここで、原料メーカーPC20は、原料が国内で生産される物である場合には、文字通り原料メーカー工場に設置されるが、これに対して、原料が国外で生産されて国内に輸入される物である場合には、外国の原料メーカー工場ではなく、国内の原料輸入業者に設置してもよい。このように、本発明における原料メーカーPC20とは、原料輸入業者に設置されたPCを含む意味である。
次に、図2に示すブロック図を参照しながら、購買部サーバ10の構成について説明する。同図に示すように、購買部サーバ10は、通信部11、CPU(Central Processing Unit)12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、表示部15、操作部16、補助記憶装置17、及びこれらを相互に接続するバス18とを備えている。
通信部11は、通信回線60との接続インタフェースや通信制御回路からなり、通信回線60を介して情報センターサーバ40や原料メーカーPC20や資材課PC30とデータ通信を行う。ROM13は読み出し専用のプログラムメモリであり、CPU12はROM13から読み出した制御プログラムを実行することにより、PC10全体を制御する。この際、RAM14は、CPU12のワークエリアとして用いられる。表示部15は、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイであり、CPU12による制御の下で例えば原料規格書データ入力用のGUI(Graphical User Interface)等の各種情報を表示する。操作部16は、図示しないキーボードやマウスからなり、ユーザによる操作を受け付けて当該操作に応じた信号を、バス18を介してCPU12に供給するようになっている。補助記憶装置17には、原料規格書データベース及び原料入出庫データテーブルの他に購買部サーバ10にインストールされた原料管理プログラム17a等各種アプリケーションプログラムが格納されている。
原料メーカーPC20の構成は、図3に示すように、2次元コード出力手段としての2次元コードプリンタ50を備える点で、購買部サーバ10におけるものと基本的に相違し、他の構成は購買部サーバ10と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、原料メーカーPC20は、通信部11、CPU12、ROM13、RAM14、表示部15、操作部16、補助記憶装置17及びこれらを相互に接続するバス18からなる。補助記憶装置17には、原料メーカーPC20にインストールされた2次元コード作成プログラム17b等各種アプリケーションプログラムが格納されている。
2次元コードプリンタ50は、図4に示すように、パラレルインタフェース51が受信バッファ51に接続され、パラレルインタフェース51を介して原料メーカーPC20に接続されている。受信バッファ52にはプリンタ制御部54が接続され、このプリンタ制御部54により2次元コードを印刷するサーマルヘッド55が制御される。そして、パラレルインタフェース51を介して受信バッファ52にコマンド及び印字データが受信される。この受信バッファ52に受信されたコマンドはプリンタ制御部54で認識され、サーマルヘッド55で受信バッファ52に受信された印字データが印字される。
次に、図5に示すブロック図を参照しながら、資材課PC30の構成について説明する。同図に示すように、資材課PC30の構成は、2次元コード読取手段としてのハンディターミナル70を備える点で、原料メーカーPC20におけるものと基本的に相違し、他の構成は原料メーカーPC20の構成と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。資材課PC30の補助記憶装置17には、資材課PC30にインストールされた原料入出庫データ更新プログラム17c等各種アプリケーションプログラムが格納されている。
ここで、2次元コードプリンタ50は、資力的にこのPCシステムを導入できない小規模な原料メーカーや、単発的に原料を供給する原料メーカーのように、原料メーカーPCがない場合には、資材課PC30により、原料メーカーから提供された必須情報(原料メーカー工場コード、生産Lot No、製造日及び賞味期限日若しくは賞味期限日時の四つ)を入力し、2次元コードを作成・貼付するために備えられたものである。また、原料メーカーにより貼付された2次元コードが汚れたり破れたりして、ハンディターミナル70で読み取れない場合にも使用される。
ハンディターミナル70は、光通信ユニット39等の無線通信手段を介して資材課PC30に接続されている。図6はハンディターミナル70の要部構成を示すブロック図であり、制御部本体としてCPU71を備えている。また、プログラム等の固定的データを予め格納したROM72、送受信データを一時格納するバッファなどが形成されるRAM73、光通信ユニット39との間で無線データを送受信する光通信回路74、2次元コードを光学的に読み取るためのスキャナ75を制御するスキャナコントローラ76、データ入力用の各種キーが配設されたキーボード77を制御するキーボードコントローラ78、表示部79の駆動を制御してキー入力データ等を表示させる表示コントローラ80等を備えている。そして、CPU71と、ROM72,RAM73,光通信回路74及び各入出力機器のコントローラ76,78,80とを、アドレスバス,データバス等のバス81で接続している。
情報センターサーバ40の構成についても、原材料の入出庫に係るデータベースを構築するために大規模な補助記憶装置17を備える点で異なる他は、基本的には購買部サーバ10と同一の構成であり、説明を省略する。
通信回線60は、インターネットやLAN等のネットワークであって、専用回線、公衆回線、ブロードバンド、IP−VPN等とすることができる。
本実施形態に係る購買部サーバ10、原料メーカーPC20及び資材課PC30は、それぞれ本発明の原料管理装置、2次元コード発行装置及びデータ更新装置を構成する。
すなわち、食品の原料毎の各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、その原料に新しい原料管理番号が付与されて入力されると、購買部サーバ10は、CPU12の制御により、この原料を既存原料とは異なる規格の原料としてデータベースに記憶する。
また、原料メーカーPC20は、CPU12の制御により、原料管理番号を含むデータを2次元コード化し、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する。
以下、このように構成された本実施形態に係る原料トレースバックシステムの処理手順の詳細について、説明する。
図23に示すように、原料取引先Aは、食品加工会社Bに新たな種類の原料を供給する場合には、その原料の諸特性を記載した原料規格書をこの食品加工会社Bの定める書式に従って購買部B1に提出する。
この原料規格書には、原料取引先Aに原料を納入する原料納入業者や荷姿等の基本情報の他、その原料の成分情報、証明書情報、製造・輸入会社情報、使用製品・部門・工場情報、栄養情報、食品添加物やアレルゲンについての情報、及び使用薬剤や薬剤投与回数等の食品安全関係の情報も含まれる。そして、同じ原料メーカーが生産する同一品種品目の原料であっても、生産地や原産地等が異なっている場合には、異なった原料規格書となる。すなわち、原料規格書は、たとえ同じ品種品目の原料であっても原料メーカーが異なっていたり、たとえ原料メーカーが生産する同じ品種品目の原料であってもその生産地や原産地等が異なっていたりすると、全く別のものとして管理される。
まず、購買部サーバ10の処理手順を図8に示すフローチャートを参照して説明する。購買部サーバ10のCPU12は、操作部16を介して原料管理プログラム起動の指示を受けると、補助記憶装置17に信号を送出して原料管理プログラムを起動させる(ステップS101)。この原料管理プログラムが起動すると、如何なる原料についての原料規格書を発行するのかを特定するために、商品名称(原料名)の入力を促す画面が表示部15に表示される(ステップS102)。
原料により原料規格書として必要な情報が異なるため、この原料管理プログラムには、各原料に対応した原料規格書データ入力画面が用意されている。そして、商品名称が入力されると、その原料に対応した原料規格書データを入力する画面が表示部15に表示される(ステップS103)。
購買部PC10のユーザは、この入力画面に従い、原料取引先Aにより提出された原料規格書に記載された特性データを入力して、当該原料の原料規格書データとして原料規格書データベースに収録される原料規格書データテーブルを作成する。この入力は、キーボード等を介して手動で行われるか、又は原料取引先Aからメール等により送信された特性データを、CSV形式に変換することにより自動的にも行われる。
各々のデータは、入力前に、購買部B1において、この食品加工会社Bの定める品質基準或いは法定された品質基準等に適合するか否かが判定される。それが品質基準に適合しなければ、この原料規格書は受け付けられず、したがって、そのような原料規格書データは入力されない。入力される全てのデータが品質基準に適合しており、且つ入力される情報と全く同じ原料について既に原料規格書が受け付けられていなければ、原料規格書データは入力され、購買部B1において新しい原料管理番号としての原料コードが与えられる。このとき購買部PC10は、新しい原料コードの空き番号を提示し(ステップS104)、この番号が付与されると、この原料規格書の特性データは、データテーブルの形式で補助記憶装置17の所定のエリアに記憶・保存される(ステップS105)。この結果は、ネットワーク60を介してその原料を製造する原料メーカーPC20及びその原料が納入される食品加工会社Bの工場の資材課PC30へと送信される(ステップS106)。これにより、原料メーカーは、原料規格書が承認されたことを知り、その原料の納入準備を開始でき、資材課B2aは、受入れ態勢を整えることができる。また、この原料規格書データテーブルは、改変不能に作成されるので、作成後、原料メーカー等により改竄されることもない。ここで、原料取引先Aと原料メーカーとの関係であるが、後述するとおり、原料取引先Aが原料メーカーである場合もあれば、メーカーでない販売者である場合もある。図7は、前者の事例について例示している。
図9に、このように作成された原料規格書データテーブルからの検索出力帳票の一例の一部を示す。ここで、原料メーカー管理コードとは、原料メーカー独自の管理コードであり、この原料規格書データテーブルによって食品加工会社Bによる原料コードと対応付けられる。これにより、原料メーカーにとっては原料規格書が作成される以前から使用しているこの原料メーカー管理コードを引き続き用いて管理することができる。そして、原料管理番号としての原料コードは、上述したように、原料が新しく承認された場合に付与されるもので原料規格書と1対1に対応するものである。
購買部サーバ10から送信された原料規格書データテーブルが原料メーカーPC20により受信されると、その受信した原料規格書データテーブルを補助記憶装置17の所定のエリアに改変不能状態で記憶させる。この補助記憶装置17に収録された原料規格書データテーブルは、当該原料規格書データテーブルに対応する原料を原料メーカーが出荷する際に特定されて呼び出され、各規格書データに対応付けられた2次元コードラベル作成に供される。この作成手順について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
CPU12の指令により、原料メーカーPC20上で2次元コード作成プログラムが起動されると(ステップS201)、図11に示すような、2次元コードラベル発行のための検索条件入力画面が表示される(ステップS202)。
この画面において、2次元コードラベルを発行しようとする原料のデータ、例えば、メーカー管理コード、原料コード、商品名称(原料名)、前記原料メーカー管理番号としての原料メーカーコード等が入力されると(ステップS203)、該当する原料の検索が補助記憶装置17内の原料規格書データテーブルを対象として行われ、その結果は、図12に示すような検索一覧画面に表示される(ステップS204)。
原料コードを特定する検索が実施された場合は、検索結果は一意的に定まり、一つの原料コードのみが表示されるが、商品名称を特定する検索等が実施された場合は、図12に示すように複数の候補がリストアップされることがあり得る。そこで、2次元コードラベルを発行しようとする原料が操作部16のマウスをクリックすること等により特定されると(ステップS205)、その原料コードに対応する規格書データテーブルが読み出され、図13に示す「原料管理No発番/ラベル発行」画面が表示される(ステップS206)。
この「原料管理No発番/ラベル発行」画面では、少なくとも、画面左上部の、原料メーカー工場入力ボックス101、製造日入力ボックス102、賞味期限日入力ボックス103及びメーカー生産Lot No入力ボックス104の四つの項目の入力が要求される(ステップS207〜S210)。ここで、原料メーカー工場の入力は、少なくともその工場のコードを手動で入力する。該工場名も同様に手動で入力するようにしてもよいが、予め工場名を工場コードと対応付けて原料メーカーPC20に入力・記憶させておき、該工場コードを入力すると自動的に工場名も入力されるようにするのがよい。
これらの中、原料メーカー工場コード、製造日及びメーカー生産Lot Noは、キーボード等を介して手動で入力されるが、製造日に関しては、当日製造のものであれば、自動的に入力されるようにしてもよい。
また、賞味期限日については、手動で入力しても良いが、製造日が入力されれば、原料規格書データから自動的に計算表示されるようにしてもよい。なお、腐敗し易い等賞味期限が短い材料に関しては、賞味期限日に代えて賞味期限日時の手動入力が要求される。これら四項目の入力は必須であり、これらを入力しなければ、データを保存することも2次元コードを発行することもできない。そこで、これらのどれか一つの項目でも入力されていないときには、入力を促すエラー表示を出すようにするのがよい。
原料規格書データベースの各原料規格書データテーブルの各データは、その原料に不変のデータであり、その内容は、原料により異なるが、例えば、荷姿や外形寸法等の梱包情報、エネルギーや蛋白質等の栄養情報等である。これに対し、この2次元コードには、少なくともその原料の原料メーカー工場コードや生産日(したがって、その賞味期限日若しくは賞味期限日時も)やメーカー生産Lot No等の、原料規格書データテーブルの特性データとは異なる要素のデータが、原料規格書データからの少なくとも原料コードとともに、又は必要に応じて、原料コード及び原料メーカーコードとともに入力される。
これらの特性データとは異なる要素のデータは、前記原料規格書データが食品加工会社の購買部サーバ10に入力されるときには原料毎に確定した不変のデータであるのに対して、食品加工会社で原料規格書データを購買部サーバ10に入力するときには未定の知りえない情報であり、原料メーカーによる実際の原料の製造により初めて決まる、しかも製造の都度異なってくる可変的な情報であるということができる。
ここで、原料規格書データの中から入力される情報としては、原則として、原料管理番号としての原料コードだけでよく、この原料コードを介して、一つの原料規格書で管理される原料について、2次元コードデータと原料規格書データとを一対一で結び付けることができるようになる。
しかし、例外として、具体的には、例えば砂糖のような原料については、現状では、食品加工会社として取引先へ発注するときに、購入する原料のメーカーを指定することができないため、同一の原料コードでメーカーの異なる複数の原料規格書で管理されている(原料コードと原料規格書とが一対一で対応していない)ため、原料コードに加えて原料管理番号としての原料メーカーコードを介して初めて2次元コードと原料規格書データとを一対一で結び付けることができるようになる。
これらの入力が完了してデータの保存が行われると(ステップS211)、この画面の最上段にある原料管理Noが付与される(ステップS212)。これは、図14に示すように、工業製品等でいうロット番号に相当するものである。なお、ここでは、保存が行われないと原料メーカーPC20ではトレースバックが実行できなくなることから、保存が行われないで次の処理に進んだときには、エラー表示を出して次の処理に進めないようにするとか、印刷処理に進んだときには、自動的に保存したうえで印刷されるようにしておくことが望ましい。
この本発明に係る第2の原料管理番号としての原料管理Noは、左から、原料メーカー工場コード、データが打ち込まれた(2次元コードラベルを発行した)パソコンの番号、原料コード、ラベル発行場所(原料メーカー又は食品加工会社Bの工場資材課B2a)の区分、発行年、通し番号で構成される。このラベル発行場所は、原料メーカーPC20がない場合や2次元コード読取不能の場合に、資材課PC30により2次元コードが作成されたことを示すものである。
ここで、同一の原料コードを持つ、すなわち、同一の原料規格書で管理される原料であっても、原料メーカー工場、製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時及びメーカー生産Lot Noのいずれか一つが異なれば、異なる原料管理No及び2次元コードが与えられ、上記の処理が繰り返され保存される毎に1ずつインクリメントされた通し番号が付与される。これにより、各原料の一つ一つに自動的に一意に識別番号(原料管理No)が付加される。
一方、この「原料管理No発番/ラベル発行」画面上では、上記以外の、原料規格書に記載されたデータはこの画面の立ち上がりと同時に表示され、これらは固定され、原料メーカーで改変することはできないようになっている。これにより、データ改竄等を防止することができる。
「原料管理No発番/ラベル発行」画面の最下部には、原料規格書データの詳細を表示させる各種のボタンが用意されている。例えば「補足基本情報」のボタンを、マウス等を用いてクリックすると、図15に示すような、「原料管理No発番/ラベル発行(補足基本情報)」画面が現れる。この画面の上部には、どの原料についてのデータであるかを確認するため、「原料管理No発番/ラベル発行」画面の上部に表示されたものと同一のデータが表示される。一方下部には、原料規格書データの、基本情報に分類されたものの中から、「原料管理No発番/ラベル発行」画面に表示されなかったものが表示される。
或いは、「原料管理No発番/ラベル発行」画面において「成分情報」ボタンをクリックすると、図16に示すように、「原料管理No発番/ラベル発行(成分情報)」画面が現れ、原料規格書データ中の「原料成分(組成)情報」に分類された情報が表示される。このように、「原料管理No発番/ラベル発行」画面において、同一の原料規格書に係る原料でも、原料メーカー工場、製造日、消費期限日若しくは消費期限日時及びメーカー生産Lot No等の原料規格書の原料特性データとは異なる要素を持つ原料についてのデータを入力することにより、異なる要素により区分される固有の原料管理Noを発番し、この原料管理Noを付した2次元コードラベルを発行して、より細かい管理をすることが可能となる。すなわち、これにより或る製品に何らかのトラブルが発生したとして、このトラブルの原因がその製品に使用されている特定の原料にありそうだと推定されるときに、更にトラブルの原因として推定された原料の製造工場、製造日及びメーカー生産Lot Noまで特定することにより、回収すべき製品を推定された原料を使用した全ての製品から、特定の生産工場、生産日、メーカー生産Lot No、及び原料管理Noに係る原料を使用した製品のみに絞込むことが可能となる。また、この「原料管理No発番/ラベル発行」画面は、変更不能に作成された原料規格書データと関連付けられているので、これら固定情報の内容を確認しながら入力することができる。
また、「印刷」ボタンがクリックされると、2次元コードプリンタにより2次元コードラベルが発行される(ステップS213)。
図17は、こうして作成された2次元コードラベルの一例を示すものである。2次元コードラベルの現物のサイズは、記録された情報量やセルのサイズにもよるが、例えばQRコードでは、英数300文字程度の情報量で一辺の長さが20mm以下の正方形サイズである。
バーコードが、一方向だけに情報を持っていてその情報量は数十文字であるのに対し、2次元コードは、縦、横二方向に情報を持つことで、記録できる情報量が約2000文字と飛躍的に増加したコードである。同じ情報量であれば、スペースも約十分の一でよい。そして漢字かな表現が可能なタイプもある。すなわち、バーコード自体は一種の記号であり、その記号の意味は、それが入力されたデータベース等にアクセスしなければその記号を解読できないのに対し、2次元コードは、情報そのものであり、コードリーダがあればその場で、何人でもその情報を読むことができる。
2次元コードラベルに入力された情報のうち主要なものについては、文字でも表示される。2次元コードラベルには、識別標識としての原料管理Noの他、同じラベルを複数枚発行する場合に連番で出力されるシリアル番号、2次元コードラベル発行プログラムで入力された製造日、賞味期限日や、原材料名等が入力されている。
更には、メーカーコードやメーカー管理コード等も入力可能である。この場合、UCC/EAN128に基くアプリケーション識別子(AI)を各項目の先頭に付加するようにしてもよい。これにより、2次元コードの標準化が図られ、複数の食品加工会社と取引のある原料メーカーにとっては、一の食品加工会社Bに納入する場合のみならず、他の食品加工会社に納入する場合にもこの装置の転用が可能になるというメリットがある。
このシリアル番号は、上述したラベル発行工程(ステップS213)において、枚数を指定して印刷する場合に、各ラベルに1ずつインクリメントされた番号で与えられる。また、「原料管理No発番/ラベル発行」を終了した後であっても、「原料管理No検索/ラベル発行」画面を呼び出して、そこで再度印刷することも可能である。この「原料管理No検索/ラベル発行」画面は、「原料管理No発番/ラベル発行」と同様のものであるが、新たに入力できない点及び立ち上がり時に既に原料管理Noが付与されている点で異なっている。
この2次元コードラベルは、実際の原料に貼付されて、食品加工会社Bの原料納入工場へ送られる。この貼付の態様は、その原料の形状、大きさ等により、また、コンテナ、缶、袋等梱包の態様により様々である。例えばミルク等タンクローリで搬入されるものについては、別途提出されることになる。
続いて、この2次元コードラベルが貼付された原料を受け取る食品加工会社Bの原料納入工場に設置された資材課PC30の処理について説明する。図18は、入庫時における資材課PC30の処理の流れを示すフローチャートである。
資材課B2aでは、原料を受け取ると、まず原料に貼付された2次元コードを、ハンディターミナル70でスキャンして読み取る。このとき、入庫日時及び納入場所(原料納入工場)は、ハンディターミナルに記憶されたメモリや時計により自動的に入力される。また、取引先は、係員によりハンディターミナルにコード入力される。資材課PC30は、CPU12の指令により、原料入出庫データ更新プログラムが起動されると(ステップS301)、この読み取られた情報を、光通信等を介して受信する(ステップS302)。なお、取引先(原料取引先)とは、資材課にとって原料の物流上の供給者ではなく、原料の売買契約上の直接的な相手方であり、売買代金の支払い先である。これは、原料メーカーのこともあれば卸売業者、問屋、販売会社、輸入業者のこともあり、帳合があれば帳合先である。
資材課PC30により受信された情報は、原料入出庫データテーブルに保存される。図19は、この原料入出庫データテーブルの検索出力帳票の一例を示すものである。この原料入出庫データテーブルでは、各原料取引先により供給される原料毎に、その原料の入出庫の履歴が記録される。すなわち、ハンディターミナル70により読み込まれた、原料メーカー工場コード、製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時、生産Lot No、原料管理No等の2次元コードデータと、ハンディターミナル70が持つ工場名、入庫日時等のデータと、ハンディターミナル70が読んだ入庫数が、この原料入出庫データテーブルに記録される。また、この原料入出庫データテーブルには、出庫先、出庫日、出庫数等の出庫に関する情報も、この原料の出庫時に追加記録される。
この資材課PC30には、購買部サーバ10から送信された各原料規格書データテーブルが原料トレースデータベースに格納されているので、2次元コードデータの原料コードから、その原料に対応する原料規格書データテーブルを特定する(ステップS303)。ここで、原料規格書データテーブルと2次元コードラベルとで共通するデータ(原料コード。必要に応じて原料コードと原料メーカーコード)を照合し(ステップS304)、データが合致しない場合は、その旨をハンディターミナル70に送信する(ステップS305)。これにより、原料規格書データテーブルの存在しない原料の入庫は防止される。
データの合致が確認されると、資材課PC30は、必要に応じて、続いて入庫した原料の保管場所を選定するようにしてもよい(ステップS306)。
資材課の保管場所は、原料毎にまとめて保管できるよういくつかのエリアに区画され、そのエリア内では、例えば棚毎に夫々に番号が付されている。例えば、小麦粉を保管するのはG区画とし、そのエリアも例えば1パレット分の大きさ毎に区画されていて、G−1,G−2、…というように番号が付けられ、その番号によって、保管場所内の位置が特定できるようになっている。原料によっては、更に細かい区画に分割されることもある。
この保管場所の選定は、原料入出庫データテーブルから、例えば図20に示すような保管場所クエリを作成して行う。保管場所クエリは、同一の原料についての保管場所の区画リストと、2次元コードラベルの原料管理Noや賞味期限日等の保管場所選定に必要最小限の項目で構成されたデータテーブルである。この項目には2次元コードがハンディターミナル70で読み込まれた入庫年月日を含めることもできる。図20は、項目として賞味期限日が挙げられた例を示しているが、原料によっては、賞味期限日時が項目として挙げられる。
資材課PC30は、2次元コードデータからその原料の種類を知ると、その原料用の保管場所クエリを呼び出し、この原料に割り当てられたエリアの中で空いたスペースを見つけ出し、その区画番号をハンディターミナル70へ送信する(ステップS307)。空いたスペースが複数ある場合は、その中の一つ、例えば、最近入庫があったスペースや賞味期限の近い在庫品の近くを指定するようにする。或いは、区画番号の最も若い場所を選定するようにしてもよい。これにより、保管に際して空いたスペースを探し回る徒労がなくなり、また、入庫順、或いは賞味期限順に保管することも可能となるので、出庫に際しても順序良く取出すことが可能となる。
そして、これと同時に保管場所クエリは、新規入庫分についての情報が更新される(ステップS308)。なお、その原料の保管場所が満杯で保管場所がない等は在庫管理の問題であり、本発明とは別の手段により解決される。
このように、保管場所を選定するようにした場合には、保管場所の情報は、原料メーカー工場、製造日、賞味期限及びメーカー生産Lot No等の2次元コード情報及び入庫日時、納入場所(原料納入工場)、及び取引先の情報とともに、原料入出庫データテーブルに追加される(ステップS309)。図21は、原料規格書データに、これらの2次元コードデータ及び入庫に関する情報が追加された検索出力帳票の一例を示すものである。これにより、原料入出庫データテーブルには、原料規格書データと、2次元コードデータ及び入庫日時、納入場所、及び取引先の入庫に関する情報とが一体化して保存され、各原料の品質保証単位又は生産区分単位毎に履歴を追跡することが可能となる。
なお、以上の説明は、入庫した原料の保管場所を選定する場合についてのものであり、保管場所を選定しない場合には、上記ステップS306〜S308は省略され、また、ステップS309では、保管場所の情報を除いた、前記2次元コードデータ並びに入庫日時、納入場所及び取引先の入庫に関する情報が原料入出庫データテーブルに追加されることになる。
次に、工場B2の製造課B2bから出庫依頼があった場合の資材課PC30の処理について説明する。図22は、資材課PC30の出庫時における処理の流れを示すフローチャートである。
資材課PC30は、CPU12の指令により、原料入出庫データ更新プログラムを起動し(ステップS401)、操作部16からの指示により、出庫依頼のあった原料コードの賞味期限クエリを呼び出す(ステップS402)。賞味期限クエリは、例えば図23に示すような、同一の原料についての保管場所の区画リストと、2次元コードラベルの原料管理Noや賞味期限等の保管場所選定に必要最小限の項目で構成されたデータテーブルである。この項目には2次元コードがハンディターミナル70で読み込まれた入出庫年月日を含めることもできる。
賞味期限クエリは、賞味期限が早く到来する順に原料を並べ替え(ステップS403)。リストの最上にある原料のデータ、すなわち、原料管理Noや保管場所についてデータを、光通信などの無線通信によりハンディターミナル70へ送信する(ステップS404)。これにより、出庫に際しても、いちいちラベルを確認することなく、機械的に最も早く賞味期限が到来する順に原料を出庫することができる。また、賞味期限の早く到来するものから出庫できるので、賞味期限切れとなって廃棄処分にしなければならない原料が生じることを防止することができる。
こうして出庫された原料の情報は、賞味期限クエリから削除されて賞味期限クエリは更新され(ステップS405)、同時に保管場所クエリからも、その原料が削除され更新される。
出庫すべき原料が選定されると、ハンディターミナル70により2次元コードがスキャンにより読み込まれるとともに、出庫先(出庫依頼をした製造課B2b)がハンディターミナルにコード入力され、また、出庫年月日がハンディターミナルに備えられた時計に基づいて自動的に入力されると、これらについての情報が送信され、資材課PC30はこれを受信する(ステップS406)。
これらの出庫原料、出庫年月日、出庫先等の出庫に関する情報は、原料トレースデータベースを構成する各原料の原料入出庫データテーブルに追加される(ステップS407)。これにより、この原料の搬出に至るまでのデータが蓄積され、一元的に管理されるので、容易に原料の履歴情報のトレースバックを行うことができる。このように出庫に関する情報の収集が完了すると、資材課PC30は、これらのデータ(少なくとも原料コード、原料メーカー工場、製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時、メーカー生産Lot No、及び原料管理Noの2次元コード情報並びに前記入出庫に関する情報)を購買部サーバ10へと送信する(ステップS408)。
このように、購買部サーバ10においてもそれに保存されている原料規格書データベースの原料の各種特性情報と、資材課PC30から送信される2次元コード情報(例えば、原料コード、原料メーカー工場、製造日、賞味期限日若しくは賞味期限日時、メーカー生産Lot No及び原料管理No)並びに入出庫に関する情報(入庫日時、納入場所及び取引先並びに出庫年月日及び出庫先)とを結び付けることにより、資材課PC30においてと同様に、容易に原料の履歴情報のトレースバックを行うことができるようになる。このように、本発明の原料トレースデータベースは、原料規格書データテーブル、原料入出庫データテーブル及び各マスター登録テーブルから構成される。
さらに、このトレースバックシステムを基礎として、該トレースバックシステムによるトレースバック情報と、追跡が比較的容易な食品加工会社における製品の製造工程及び製造された製品が出荷・流通・消費される過程をフォローするトラッキング情報とを連結することにより、有効なトレーサビリティシステムを構築することが可能となる。
以上の説明は、出庫する原料を賞味期限到来順に選定する場合についてのものであり、賞味期限到来順に選定しない場合には、前記ステップS402〜S405は省略されて、原料入出庫データ更新プログラムの起動(ステップS401)後、出庫する原料の2次元コードをハンディターミナル70により読み込み、前記出庫に関する情報が入力される他、前記ステップS406〜S408が実行される。
なお、本実施形態では、入庫に際しては、保管場所が選定されるとその場所に保管されたものとして処理を進めているが、これをより確実にするため、ハンディターミナル70から実際に保管した場所についての情報を送信させるようにしてもよい。出庫に際しても同様に、ハンディターミナル70から実際に出庫した原料についての情報を送信させるようにしてもよい。
また、本実施形態のトレースバックシステムに、在来の在庫管理システムの機能、例えば在庫が少なくなったらその旨を通知する、発注モードを備える等の機能を持たせることも可能である。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る原料トレースバックシステム全体の概略構成を示すブロック図。 購買部サーバの概略構成を示すブロック図。 原料メーカーPCの概略構成を示すブロック図。 2次元コードプリンタの概略構成を示すブロック図。 資材課PCの概略構成を示すブロック図。 ハンディターミナルの概略構成を示すブロック図。 本発明のトレーサビリィシステムの全体概要を説明する図。 購買部サーバのCPUが実行する主要な処理の手順を示すフローチャート。 原料規格書データテーブルの一例を示す図。 原料メーカーPCのCPUが実行する主要な処理の手順を示すフローチャート。 2次元コード作成プログラムの検索条件入力画面の一例を示す図。 2次元コード作成プログラムの検索一覧画面の一例を示す図。 「原料管理No発番/ラベル発行」画面の一例を示す図。 原料管理Noを説明する図。 「原料管理No発番/ラベル発行(補足基本情報)」画面の一例を示す図。 「原料管理No発番/ラベル発行(成分情報)」画面の一例を示す図。 2次元コードラベルの一例を示す図。 資材課PCのCPUが原料入庫時に実行する主要な処理の手順を示すフローチャート。 原料入出庫データベースの一例を示す図。 保管場所クエリの一例を示す図。 原料規格書データに、2次元コードデータ他が追加されたテーブルの一例を示す図。 資材課PCのCPUが原料出庫時に実行する主要な処理の手順を示すフローチャート。 賞味期限クエリの一例を示す図。 従来のトレーサビリティシステムを説明する図。
符号の説明
1 通信ネットワーク
10 購買部サーバ
11 通信部
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 表示部
16 操作部
17 補助記憶装置
17a 原料管理プログラム
17b 2次元コード作成プログラム
17c 原料データ更新プログラム
18 バス
20 原料メーカーPC
30 資材課PC
39 光通信ユニット
40 情報センターサーバ
50 2次元コードプリンタ
51 パラレルインタフェース
52 受信バッファ
54 プリンタ制御部
55 サーマルヘッド
60 通信回線
70 ハンディターミナル
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 光通信回路
75 スキャナ
76 スキャナコントローラ
77 キーボード
78 キーボードコントローラ
79 表示部
80 表示コントローラ80
81 バス
101 原料メーカー工場入力ボックス
102 製造日入力ボックス
103 賞味期限日入力ボックス
104 メーカー生産Lot No入力ボックス
A 原料取引先
A1 物流センター
B 食品加工会社
B1 購買部
B2 工場
B2a 資材課
B2b 製造課
B3 お客様相談室
C 小売店
D 消費者

Claims (19)

  1. 食品の原料毎にその各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力されると、この原料を既存原料とは異なる規格の原料として原料規格書データベースに記憶する記憶手段を備える原料管理装置と、
    2次元コードを作成する原料毎に、前記記憶された原料規格書の特性データから少なくとも原料管理番号と該特性とは異なる要素のデータを2次元コード化する2次元コード作成手段と、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する2次元コード出力手段とを備える2次元コード発行装置と、
    を備えることを特徴とする原料トレースバックシステム。
  2. 前記記憶手段は、前記入力された特性データを改変不能に記憶することを特徴とする請求項1記載の原料トレースバックシステム。
  3. 前記2次元コード作成手段は、前記原料管理装置から2次元コードを作成する原料の前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の原料トレースバックシステム。
  4. 前記2次元コード作成手段は、前記原料管理番号により特定される一つの原料毎に、原料の前記特性とは異なる要素により区分される第2の原料管理番号を付与する第2の原料管理番号付与手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  5. 前記第2の原料管理番号付与手段は、前記異なる要素を入力する入力手段を備え、該入力手段は、上記異なる要素として、少なくとも原料メーカー工場コード、生産Lot No、製造日及び賞味期限日若しくは賞味期限日時の四つが入力されると、第2の原料管理番号を付与することを特徴とする請求項4に記載の原料トレースバックシステム。
  6. 前記第2の原料管理番号付与手段は、前記異なる要素を表示する表示手段を備え、該表示手段は、該異なる要素と、この原料の前記特性データとを関連付けて表示することを特徴とする請求項4及び5のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  7. 前記2次元コードは、UCC/EAN128に基づくアプリケーション識別子(AI)を該当する原料特定項目の先頭に付加することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  8. 前記原料トレースバックシステムは、さらに、前記原料管理装置から送信された前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶する記憶手段と、前記ラベルに出力された2次元コードを読み取る2次元コード読取り手段と、この読み取られた2次元コードデータ並びにこの2次元コードラベルを貼付された原料の入庫及び出庫に関する情報を、原料毎に改変不能に作成して原料入出庫データテーブルに追加して記憶するデータ更新手段とを備えるデータ更新装置を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  9. 前記入庫に関する情報は、少なくとも入庫場所、入庫日時及び取引先を含むことを特徴とする請求項8記載の原料トレースバックシステム。
  10. 前記入庫に関する情報は、前記2次元コードに関連付けられた原料の受領者側における保管場所情報を含むことを特徴とする請求項8及び9のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  11. 前記出庫に関する情報は、少なくとも出庫先及び出庫日を含むことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  12. 前記2次元コードデータは、該2次元コードに関連付けられた原料の賞味期限日若しくは賞味期限日時を含み、前記データ更新手段は、同一の原料について賞味期限日若しくは賞味期限日時が近い順に並べ替える並べ替え手段を備えることを特徴とする請求項8記載の原料トレースバックシステム。
  13. 前記2次元コード読取り手段は、前記2次元コードと前記原料入出庫データテーブルとからの情報に基づいて、該2次元コードに関連付けられた原料を保管可能な場所を表示することを特徴とする請求項8及び10のいずれか記載の原料トレースバックシステム。
  14. 食品の原料毎にその各種特性を一覧表示する原料規格書の各特性が入力され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力されると、この原料を既存原料とは異なる規格の原料として原料規格書データベースに記憶するステップと、
    2次元コードを作成する原料毎に、前記記憶された原料規格書の特性データから少なくとも原料管理番号と該特性とは異なる要素のデータを2次元コード化する2次元コード作成手段と、この2次元コードを該原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力するステップと、
    を備えることを特徴とする原料トレースバック方法。
  15. 前記原料トレースバック方法は、さらに、
    前記原料規格書データベースから送信された前記原料規格書データを受信して改変不能に記憶するステップと、前記2次元コードを読み取るステップと、この読み取られた2次元コードデータ並びにこの2次元コードを貼付された原料の入庫及び出庫に関する情報を、原料毎に改変不能に作成・記憶する原料入出庫データテーブルに追加するステップを備えることを特徴とする請求項14記載の原料トレースバック方法。
  16. 食品の原料毎にその各種特性が一覧表示され、夫々に一つの原料管理番号が付与されて入力された原料規格書の各特性データを記憶する記憶手段と、原料の前記特性とは異なる要素により区分される第2の原料管理番号を付与する第2の原料管理番号付与手段を備えて、少なくとも原料管理番号並びに前記第2の原料管理番号及び前記異なる要素を2次元コード化する2次元コード作成手段と、
    前記第2の原料管理番号を含む前記異なる要素を、この原料の前記特性データとを関連付けて表示する表示手段と、
    上記2次元コードを上記原料に直接的及び間接的のいずれかにより貼付可能なラベルに出力する2次元コード出力手段とを備えることを特徴とする2次元コード発行装置。
  17. 前記異なる要素は、少なくとも原料メーカー工場コード、生産Lot No、製造日及び賞味期限日若しくは賞味期限日時の四つを含むことを特徴とする請求項16に記載の2次元コード発行装置。
  18. 前記記憶された原料規格書の特性には原料メーカー管理番号が含まれ、前記2次元コード作成手段は、該原料規格書データから前記原料管理番号に加えて、この原料メーカー管理番号をも2次元コード化することを特徴とする請求項1及び5のいずれかに記載の原料トレースバックシステム。
  19. 前記データ更新装置は、前記2次元コード発行装置が備える2次元コード作成手段及び2次元コード出力手段と同じ2次元コード作成手段及び2次元コード出力手段とを備えることを特徴とする請求項8記載の原料トレースバックシステム。
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