JP2005275312A - 画像形成装置 - Google Patents

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Naotoshi Ishikawa
尚稔 石川
Nobuo Momotake
信男 百武
Mitsuhiro Matsumoto
充博 松本
Tomoaki Yoshioka
智章 吉岡
Takashi Fuchiwaki
隆 渕脇
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Abstract

【課題】 低コストな構成で画像欠陥の発生を防止すること。
【解決手段】 帯電したトナー像を表面に担持する像担持体(PR)と、前記像担持体(PR)と対向する転写領域(Q3)において、前記像担持体(PR)表面に担持されたトナー像を記録用紙(S)に転写する転写器(Rt)と、記録用紙(S)が表面に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成されたシート状用紙ガイド(12)と前記シート状用紙ガイド(12)を支持するガイド本体(11b)とを有し、前記転写領域(Q3)に搬送される記録用紙(S)をガイドする用紙ガイド部材(10)とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、FAX,プリンタ、複写機等の画像形成装置に関し、特に、帯電したトナーを使用して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、一様に帯電した感光体(像担持体)表面に静電潜像が形成され、現像領域に搬送された帯電したトナーによってトナー像に現像される。像担持体表面に担持されたトナー像は、トナー像と反対の極性の転写バイアスを印加する転写器によって、直接または中間転写体(像担持体)を介して記録用紙に転写される。記録用紙に転写されたトナー像は、定着装置により定着され、排出トレイに排出される。
前記転写器と像担持体とが対向する転写領域には、レジロール(レジストレーションロール)によりタイミングが調節されて記録用紙が搬送される。前記転写領域とレジロールとの間には、レジロールから送り出された記録用紙をガイドする用紙ガイド部材が配置され、転写領域へ突入する記録用紙の姿勢が規制される。
転写器によりトナー像が転写された記録用紙は、下流側の定着装置で定着されるが、像担持体や定着装置の用紙搬送速度よりも、レジロールの用紙搬送速度が速い場合、記録用紙が撓んで、トナー像が乱れる可能性がある。したがって、一般的にレジロールの用紙搬送速度は像担持体や定着装置の用紙搬送速度よりもわずかに遅く設定されている。この場合、レジロールでの用紙搬送速度が遅いので、記録用紙が張った状態で搬送される。
このように、一般的にレジロールでの用紙搬送速度が定着装置より遅いので、記録用紙の前端が像担持体や定着装置に挟持されて搬送されると、レジロールと記録用紙との間に速度差が生じ、記録用紙とレジロールとが擦れる。この時、レジロールと記録用紙との摺擦により記録用紙は摩擦帯電する。
また、記録用紙が張った状態で搬送されるので、記録用紙は転写領域の手前の用紙ガイド部材と摺擦して摩擦帯電し、記録用紙及び用紙ガイド部材に電荷が蓄積される。前記用紙ガイド部材に電荷が蓄積されると、像担持体と用紙ガイドとの間で局所的な放電が発生することがある。放電が発生すると、トナー像の帯電極性が反転して、記録用紙に転写されず、白点状の転写抜け(画像欠陥)が発生することがある。
前記用紙ガイド部材と像担持体との間での放電を防止するためには、用紙ガイド部材を導電性部材で構成し、用紙ガイド部材をアース(接地)して、用紙ガイド部材の帯電電荷を除去することが考えられる。しかし、用紙ガイド部材をアースすると、記録用紙が転写器及び用紙ガイド部材に接触した状態で、記録用紙を介して転写電流が用紙ガイド部材に流れ、転写バイアスが不足する恐れがあるという問題がある。したがって、用紙ガイド部材には、絶縁性部材を使用する必要がある。この結果、絶縁性の用紙ガイド部材の先端と記録用紙との摺接により、用紙ガイド部材が摩擦帯電し、電荷が蓄積されてしまう。
前記用紙ガイド部材での帯電を低減する技術として、下記の従来技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開2001−42661号公報)記載の技術
特許文献1には、用紙ガイド部材(ガイド板31)とレジロール(絶縁性ローラ41)との間に、アースした除電装置(50)を配置して、記録用紙を除電して、記録用紙と用紙ガイド部材との摩擦帯電を抑制する技術が記載されている。摩擦帯電が抑制されれば、放電が抑制され、前記白点状の転写抜けを防止できる可能性がある。
また、用紙ガイド部材と像担持体との間の放電を防止するための技術として、下記の従来技術(J02)が公知である。
(J02)特許文献2(特開平10−260595号公報)記載の技術
特許文献2には、接地またはバイアスが印加される導電性部材(29)の表面に絶縁性樹脂(61)または高抵抗樹脂を被覆した用紙ガイド部材(28)が記載されている。そして、前記導電性部材(29)により記録用紙の静電気(帯電電荷)を除去すると共に、絶縁性樹脂(61)の帯電を除去または均一にする技術が記載されている。絶縁性樹脂(61)の帯電電荷が除去されれば白点状の転写抜けが防止される可能性がある。
また、特許文献2には、絶縁性樹脂(61)としてPET(ポリエチレンテレフタレート)が記載されている。PETを使用した用紙ガイド部材(28)の導電性部材(29)を接地等しない場合、絶縁性樹脂の表面にパルプ繊維により構成された記録用紙が摺擦すると、トナーと同じマイナスの極性に帯電するものと考えられる。したがって、用紙ガイド部材(28)の表面がマイナスに帯電しても、マイナスに帯電した感光体との間の電位差は小さく、放電は発生しにくく、白点状の転写抜けが防止できる可能性がある。
なお、用紙ガイド部材に逆極性に帯電したトナーが付着することを防止するために用紙ガイド部材に絶縁性の部材を使用する技術として、下記の従来技術(J03)が公知である。
(J03)特許文献3(特開2001−42667号公報)記載の技術
特許文献3には、正(プラス)帯電トナー使用時に、絶縁性の用紙ガイド部材(ガイド板31)として、摩擦帯電系列が負極性の絶縁体を使用する技術が記載されている。
特開2001−42661号公報(「0016」〜「0022」、第2図) 特開平10−260595号公報(「0070」〜0078)、「0083」〜「0103」、第2図、第4図〜第9図) 特開2001−42667号公報(「0016」〜「0020」、第2図)
しかしながら、前記従来技術(J01)では、除電装置を配置するので、部品点数が多くなり画像形成装置のコストが高くなるという問題がある。
また、前記従来技術(J02)では、導電性部材の表面を絶縁性材料で被覆するので、用紙ガイド部材の製造工程及び製造コストが高くなるという問題がある。また、導電性部材を接地する場合には接地のためのハーネス等が必要となり、バイアス電源を印加する場合には、バイアス電源等が必要となるため、部品点数が増加し、画像形成装置のコストが高くなるという問題がある。
さらに、前記従来技術(J03)では、像担持体を正極性に帯電させ、正(プラス)帯電トナーを使用し、且つ、摩擦帯電系列が負極性の絶縁体の用紙ガイド部材を使用しているので、像担持体と用紙ガイド部材との間の電位差が大きくなりやすく放電が発生しやすくなる。即ち、白点状の転写抜け(画像欠陥)を防止できないという問題がある。
特に、画像形成装置を小型化する場合、直線状に延びる用紙搬送路を確保することが難しく、レジロールから転写領域までの間の用紙搬送路が曲がっていることが多い。したがって、転写領域に搬送される用紙の姿勢を安定化するために、用紙ガイド部材が転写器及び像担持体に近接して配置する必要がある。そして、用紙搬送路が曲がっており且つ記録用紙が張った状態で搬送されるので、記録用紙が転写領域にガイドされる際に、用紙ガイド部材の先端(用紙搬送方向下流端)と記録用紙とを摺接しやすく、摩擦帯電しやすい。そして、摩擦帯電しやすい用紙ガイド部材の先端(用紙搬送方向下流端)に電荷が蓄積されると、用紙ガイド部材の先端が像担持体や転写器と近接しているので、放電が発生しやすくなる。
また、画像形成装置において、転写性が高く廃トナーが少ない重合トナーを使用する場合、重合トナーは付着力が低いため、わずかな放電によりトナーの飛び散りが発生しやすい。この結果、画像欠陥が発生するという問題がある。
さらに、トナーとキャリアとを含む、低ランコストの2成分現像剤を使用する場合、トナーのみの1成分現像剤に比べて、トナーの帯電電荷が高く、転写領域近傍で、用紙ガイド部材先端とトナー像との電位差が大きくなりやすいため放電が発生しやすく、画像欠陥が発生しやすくなるという問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)低コストな構成で画像欠陥の発生を防止すること。
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A01)〜(A03)を備えたことを特徴とする。
(A01)帯電したトナー像を表面に担持する像担持体(PR)、
(A02)前記像担持体(PR)と対向する転写領域(Q3)において、前記像担持体(PR)表面に担持されたトナー像を記録用紙(S)に転写する転写器(Rt)、
(A03)記録用紙(S)が表面に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成されたシート状用紙ガイド(12)と、
前記シート状用紙ガイド(12)を支持するガイド本体(11b)と、
を有し、前記転写領域(Q3)に搬送される記録用紙(S)をガイドする用紙ガイド部材(10)。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A03)を備えた画像形成装置では、転写器(Rt)は、帯電したトナー像を表面に担持する像担持体(PR)と対向する転写領域(Q3)において、像担持体(PR)表面に担持されたトナー像を記録用紙(S)に転写する。用紙ガイド部材(10)は、前記転写領域(Q3)に搬送される記録用紙(S)をガイドする。前記用紙ガイド部材(10)のガイド本体(11b)は、シート状用紙ガイド(12)を支持しており、前記シート状用紙ガイド(12)は、記録用紙(S)が表面に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成されている。
したがって、第1発明の画像形成装置では、シート状用紙ガイド(12)が記録用紙(S)との摩擦帯電時に、トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電するので、シート状用紙ガイド(12)に電荷が蓄積されてもトナー像との間の電位差がそれ程大きくならない。したがって、トナー像との間での放電や像担持体(PR)がトナー像と同極性に帯電している場合に像担持体(PR)との間の放電を低減できる。この結果、トナー像が放電により逆帯電することを低減でき、白点状の転写抜け等の画像欠陥の発生を低減できる。また、重合トナーを使用した場合でも、放電によるトナーの飛び散りの発生を低減できる。
また、第1発明の画像形成装置では、シート状用紙ガイド(12)が単一材料で構成されているので、製造が容易であり、製造コストを低減できる。また、アースやバイアスを印加しないので、アースのための部材やバイアス電源を設ける必要が無いので、部品点数を減らすことができる。この結果、画像形成装置のコストを低減できる。
さらに、第1発明の画像形成装置では、シート状用紙ガイド(12)がガイド本体(11b)に支持されているので、シート状用紙ガイド(12)をガイド本体(11b)から取り外し可能に構成することができる。したがって、シート状用紙ガイド(12)をガイド本体(11b)から取り外し可能にした場合、記録用紙(S)との摺接によりシート状用紙ガイド(12)が磨耗したり、経時劣化した場合に、シート状用紙ガイド(12)のみを交換することも可能である。この結果、メンテナンス時に交換する部品代を節約でき、シート状用紙ガイド(12)がシート状なのでメンテナンスも容易にすることができる。即ち、画像形成装置のメンテナンスコストも低減できる。また、シート状用紙ガイド(12)とガイド本体(11b)とを別の材料で構成することができるので、シート状用紙ガイド(12)とガイド本体(11b)の構成材料の選択の幅を広げることができる。したがって、例えば、ガイド本体(11b)を難燃性の材料で構成することができ、この場合、画像形成装置の安全性を高めることができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、下記の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする。
(A04)絶縁性ポリエチレンテレフタレートにより構成された樹脂シートにより構成された前記シート状用紙ガイド(12)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A04)を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、前記シート状用紙ガイド(12)は、絶縁性ポリエチレンテレフタレートにより構成された樹脂シートにより構成されている。したがって、一般的なパルプ繊維からなる記録用紙(S)が使用された場合、シート状用紙ガイド(12)は負(マイナス)極性に帯電する。したがって、負極性のトナーを使用し、且つパルプ繊維からなる記録用紙(S)が使用された場合、シート状用紙ガイド(12)はトナー像と同じ負極性に帯電する。したがって、放電が低減され、画像欠陥の発生を低減できる。
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えたことを特徴とする。
(A01)帯電したトナー像を表面に担持する像担持体(PR)、
(A02)像担持体(PR)と対向する転写領域(Q3)において、像担持体(PR)表面に担持されたトナー像を記録用紙(S)に転写する転写器(Rt)、
(A03′)記録用紙(S)が表面(11c)に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成され、前記転写領域(Q3)に搬送される記録用紙(S)をガイドする用紙ガイド部材(10′)。
(第2発明の作用)
前記構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えた第2発明の画像形成装置では、転写器(Rt)は、帯電したトナー像を表面に担持する像担持体(PR)と対向する転写領域(Q3)において、像担持体(PR)表面に担持されたトナー像を記録用紙(S)に転写する。前記転写領域(Q3)に搬送される記録用紙(S)をガイドする用紙ガイド部材(10′)は、記録用紙(S)が表面(11c)に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成されている。
したがって、第2発明の画像形成装置では、用紙ガイド部材(10′)が記録用紙(S)との摩擦帯電時に、トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電するので、用紙ガイド部材(10′)に電荷が蓄積されてもトナー像との間の電位差がそれ程大きくならない。したがって、トナー像との間での放電や像担持体(PR)がトナー像と同極性に帯電している場合に像担持体(PR)との間の放電を低減できる。この結果、トナー像が放電により逆帯電することを低減でき、白点状の転写抜け等の画像欠陥の発生を低減できる。また、重合トナーを使用した場合でも、放電によるトナーの飛び散りの発生を低減できる。
また、第2発明の画像形成装置では、用紙ガイド部材(10′)が単一材料で構成されているので、製造が容易であり、製造コストを低減できる。また、アースやバイアスを印加しないので、アースのための部材やバイアス電源を設ける必要が無いので、部品点数を減らすことができる。この結果、画像形成装置のコストを低減できる。
(発明の形態2)
発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明、第1発明の形態1及び第2発明のいずれかにおいて、下記の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする。
(A05)表面がトナー像と同じ極性に一様に帯電される感光体(PR)により構成された前記像担持体(PR)。
(発明の形態2の作用)
前記構成要件(A05)を備えた発明の形態2の画像形成装置では、前記像担持体(PR)は、表面がトナー像と同じ極性に一様に帯電される感光体(PR)により構成されている。したがって、トナー像と同じ極性に帯電された感光体(PR)と、用紙ガイド部材(10)またはシート状用紙ガイド(12)は、同じ極性に帯電するので、電位差があまり大きくならないので、放電の発生を低減できる。
(発明の形態3)
発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明、第1発明の形態1、第2発明及び発明の形態2のいずれかにおいて、下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする。
(A06)転写器(Rt)を支持する転写器支持部(11a)を有する前記ガイド本体(11)。
(発明の形態3の作用)
前記構成要件(A06)を備えた発明の形態3の画像形成装置では、前記ガイド本体(11)は、転写器(Rt)を支持する転写器支持部(11a)を有する。したがって、転写器支持部(11a)とガイド本体(11)が一体であるので、部品点数を減らすことができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)低コストな構成で画像欠陥の発生を防止することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置(デジタル複写機)の縦断面図である。
図1において、カートリッジユニット装着装置としての画像形成装置(デジタル複写機)Uは、画像形成装置本体(カートリッジユニット装着装置本体)U1、自動原稿搬送装置U2を有している。前記画像形成装置本体U1は、IOT(イメージアウトプットターミナル)、IIT(イメージインプットターミナル、すなわち原稿読取装置)を有している。
前記自動原稿搬送装置U2は、IIT上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
前記IOT上面には上方のIITとの間にシート排出トレイTRhが設けられている。
図1において、前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記画像形成装置本体U1は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG上面に搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力される電気信号を画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動信号出力装置DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtにバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
図2は図1の画像形成装置プロセスユニット及び定着ユニット部分の要部拡大図である。
図1において、前記ROSの左方には、黒色のトナー像を形成するトナー像形成装置(プロセスユニット、カートリッジユニット)Upが配置されている。潜像形成光学系ROSの前記図示しないレーザダイオードから出射したレーザビームLは、回転する感光体PRに入射する。
図1、図2において、前記トナー像形成装置Upは、矢印方向(図2参照)に回転する感光体ドラムにより構成された像担持体PRと、帯電ロール(帯電部材)CRと、現像装置Gと、クリーナCLとを有している。また、前記トナー像形成装置Upはユニット化されており、プロセスユニットUpとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。前記プロセスユニット(トナー像形成装置)Upの着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバー(図示せず)を開放した状態で行う。
実施例1の像担持体PRの表面は、帯電ロールCRにより−700V程度の負(マイナス)極性に一様に帯電された後、潜像書込位置Q1(図2参照)において前記ROS(潜像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。なお、レーザビームLが照射された部分の像担持体PRの帯電電位は−200〜−300V程度に低下している。
前記静電潜像が形成された像担持体PR表面は回転移動して現像領域Q2(図2参照)、転写領域(用紙転写領域)Q3を順次通過する。
現像装置Gは、−500V程度の現像バイアスが印加される現像ロールGa、負(マイナス)極性に帯電する重合トナーを含む現像剤を現像ロールに撹拌しながら搬送する現像剤攪拌部材Gb,Gc,Gdを回転可能に支持し且つ現像剤を収容する現像容器Vを有している。そして、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静電潜像を現像ロールGaによりトナー像に現像する。
前記像担持体PR、帯電ロールCR、現像装置G、クリーナCL等がユニット化されたプロセスユニット(カートリッジユニット)Upによって、トナー像形成装置Upが構成されている。
前記転写領域Q3に搬送するための記録用紙を収容する複数の給紙トレイTR1〜TR4(図1参照)は、その左右両側に前後方向(図1で紙面に垂直な方向)に沿って配置された一対のレールRL1,RL1に沿って移動可能に支持されている。
図1において、前記各給紙トレイTR1〜TR4から、ピックアップロールRpにより取出された記録用紙は、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、用紙搬送路SHに沿って配置された複数の用紙搬送ロールRaにより搬送される。前記用紙搬送ロールRaにより搬送された記録用紙は、レジロールRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q3に搬送される。なお、実施例1のレジロールRrは、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂により構成された基材にウレタンゴムを被覆したロールにより構成されている。
また、前記手差トレイ(給紙トレイ)TR0から給紙された記録用紙Sも前記用紙搬送路SHに沿って配置された用紙搬送ロールRa、レジロールRrにより前記転写領域Q3に搬送される。
前記用紙搬送路SH、用紙搬送ロールRa、レジロールRr等により用紙搬送装置(SH+Ra+Rr)が構成されている。
図3は実施例1の画像形成装置の用紙ガイド部分の要部拡大説明図である。
図2、図3において、前記レジロールRrの左上方には、転写器支持フレーム1が画像形成装置本体U1に固定支持されている。前記転写器支持フレーム1は、断面略コの字形の転写器収容部1aと、前記転写器支持部1aの右下端から下方に延びる左側ガイド支持部1bとを有している。前記転写器支持部1a及び左側ガイド支持部1bの右側面には、左側用紙ガイド部材10が固定支持されている。
図2、図3において、前記左側用紙ガイド部材10は、左側用紙ガイド本体11と、シート状用紙ガイド12とを有する。前記左側用紙ガイド本体11は、転写器収容部1aに支持された転写器支持部11aと、前記左側ガイド支持部1bに支持された左側用紙ガイド部(ガイド本体)11bとを有する。前記左側用紙ガイド部11bの下端部(用紙搬送方向上流端部)は、前記レジロールRrの近傍まで延びており、上端部(用紙搬送方向下流端部)は前記転写領域Q3近傍まで延びている。そして、左側用紙ガイド部11bの右側面(用紙ガイド面)には、用紙搬送方向中流部から下流端に渡ってシート状用紙ガイド12が貼付けられている。なお、実施例1の左側用紙ガイド本体11は、難燃性、絶縁性且つ高剛性のPC(ポリカーボネート)により構成され、前記シート状用紙ガイド12は絶縁性のPET(ポリエチレンテレフタレート)により構成されている。
図2、図3において、前記レジロールRrの右上方には、搬送される記録用紙の右側面(画像記録面)に当接する右側用紙ガイド部材21が配置されている。前記右側用紙ガイド部材21は、画像形成装置本体U1に固定支持された右側ガイド本体22と、前記右側ガイド本体22の用紙搬送方向下流端部に支持された可撓性用紙ガイド(シート状用紙ガイド)23とを有している。前記可撓性用紙ガイド23は、用紙搬送方向下流側(転写領域Q3側)に延びるシート状の部材により構成されており、前記可撓性用紙ガイド23の上部(用紙搬送方向下流部)は、前記シート状用紙ガイド12に接触して配置されている。なお、実施例1の可撓性用紙ガイド23は、絶縁性のポリエチレンにより構成されている。
したがって、レジロールRrにより送り出された記録用紙Sは、右側用紙ガイド部材21と左側用紙ガイド部11b及び、前記可撓性用紙ガイド23とシート状用紙ガイド12によりガイドされて、前記転写領域Q3に搬送される。
図2、図3において、前記転写器支持部11aには、トナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアス(+1kV程度)が印加される転写ロールRtが回転可能に支持されている。前記転写ロールRtは、バネ26によって、像担持体PR側に付勢されており、転写ロールRtは像担持体PRに圧接している。前記転写ロールRtと像担持体PRの圧接領域により前記転写領域Q3が形成されている。したがって、記録用紙Sが前記転写領域Q3を通過する際、前記転写ロールRtには前記コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで転写バイアス(転写電圧)が印加される。このとき、前記像担持体PR上のトナー像は、転写ロールRtにより記録用紙Sに転写される。
像担持体PR表面のトナー像が転写領域Q3において記録用紙Sに転写された後、前記像担持体PRは、クリーナCL(図2参照)により表面に付着した残留トナーが回収される。前記クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された像担持体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。
図1、図2において、前記転写領域Q3において未定着のトナー像が転写された記録用紙Sは、トナー像が未定着の状態で、前記転写ロールRtの上方に配置された定着装置(定着ユニット)Fに搬送される。
図2において、前記定着装置Fは、互いに圧接して回転する加熱ロール(加熱用定着部材)Fh及び加圧ロール(加圧用定着部材)Fpにより構成される一対の定着部材Fh,Fpを有している。また、前記定着装置Fは、ユニット化されており、定着ユニットFとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。
前記未定着トナー像が転写された記録用紙Sは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接領域によって形成される定着領域Q4に搬送され、加熱ロールFhと加圧ロールFpによりトナー像が定着される。
図1、図2において、定着トナー像が形成された記録用紙Sは、その後、用紙ガイドSG1,SG2(図2参照)にガイドされて排紙ロール(標準排出ロール)R1に搬送され、前記排紙ロールR1により用紙排出トレイTRhに排出される。
前記加熱ロールFh及び加圧ロールFpにより構成される定着部材Fh,Fpや、用紙ガイドSG1,SG2等がユニット化された定着ユニットFによって、前記定着装置Fが構成されている。
図1、図2において、前記排紙ロールR1の左方には、オプション装置(用紙反転装置)U3の装着時に、画像形成装置本体U1内に装着される用紙反転排出用ガイドSG3(図2参照)およびオプション排出ロールR2(図2参照)が2点鎖線(仮想線)で示されている。
図1において画像形成装置本体U1の上部左側面にはオプション装置である用紙反転装置U3が着脱可能に装着されている。記録用紙の両面に画像記録を行う場合、片面記録済の記録用紙は前記オプション排出ロールR2から用紙反転装置U3を通って、表裏反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。
前記用紙反転排出用ガイドSG3およびオプション排出ロールR2は、オプション装置である用紙反転装置U3を画像形成装置本体U1に装着した場合にのみ使用される部材(オプション排出部材)であり、用紙反転装置U3の装着時に画像形成装置本体U1内に装着される。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、給紙トレイTR0〜TR4から給紙された記録用紙Sや用紙反転装置U3により再送された記録用紙Sは、レジロールRrにより所定のタイミングで転写領域Q3に向けて搬送される。搬送された記録用紙Sは、シート状用紙ガイド12と可撓性用紙ガイド23とによって、像担持体PR近傍までガイドされる。前記可撓性用紙ガイド23はシート状用紙ガイド12に接触して配置されているので、記録用紙Sが通過すると可撓性用紙ガイド23が撓む。したがって、可撓性用紙ガイド23の弾性力により記録用紙Sがシート状用紙ガイド12に押し付けられ、記録用紙Sの姿勢が安定する。この結果、記録用紙Sは姿勢が安定した状態で転写領域Q3に搬送される。
また、実施例1のシート状用紙ガイド12は、絶縁性のPETにより構成されているので、一般的に使用されるパルプ繊維からなる記録用紙Sに対して摩擦帯電系列が負極性である。したがって、一般的に使用されるパルプ繊維からなる記録用紙Sを使用する場合、記録用紙Sとの摺擦によりシート状用紙ガイド12は負極性に摩擦帯電する。
そして、実施例1の像担持体PRおよびトナー像も負極性に帯電しているので、記録用紙Sとの摺接により電荷が蓄積されてもシート状用紙ガイド12と像担持体PR等との電位差がそれ程大きくならない。したがって、像担持体PRに近接して配置されたシート状用紙ガイド12の用紙搬送方向下流端部(上端部)と、像担持体PRとの間での放電を低減できる。この結果、放電によりトナーが逆極性に帯電することを低減でき、放電によるトナーの飛び散りを低減できる。この結果、転写抜け等の画像欠陥の発生を低減できる。
そして、実施例1の画像形成装置Uでは、シート状用紙ガイド12は、導電性部材の表面に絶縁性部材を被膜等せず、シート状の単一材料で構成されているので、生産が容易であり、生産コストを低減できる。また、シート状用紙ガイド12をアースしたり、シート状用紙ガイド12にバイアスを印加したりしていないので、部品点数を少なくすることができ、コストを低減できる。この結果、画像形成装置Uのコストを抑えることができ、部品点数が少ないので、画像形成装置Uを小型化できる。
また、シート状用紙ガイド12は記録用紙Sと摺擦するので、経時的に表面(特に、下流端の表面)が磨耗する。シート状用紙ガイド12の表面が磨耗すると、表面の状態が変化し、磨耗前の帯電極性等を保持できなくなる可能性がある。実施例1の画像形成装置Uでは、シート状用紙ガイド12は、左側用紙ガイド部11bの用紙搬送方向下流端部の用紙ガイド面側に貼付けられているので、メンテナンス時にシート状用紙ガイド12を左側用紙ガイド部11bから容易に剥がすことができ、劣化したシート状用紙ガイド12を交換することができる。
さらに、実施例1の画像形成装置Uでは、左側用紙ガイド本体11は、転写器支持部11aと左側ガイド支持部11bとを有しており、転写ロールRtの支持部11aと左側ガイド支持部11bとが一体で形成されている。したがって、部品点数が少なくなり、左側用紙ガイド部材10を小型化でき、画像形成装置U全体を小型化できる。また、転写器支持部11aと左側ガイド支持部11bとが一体に形成されているので、転写ロールRtと左側ガイド支持部11bに貼付けられたシート状用紙ガイド12との位置関係を正確に保持することが容易にできる。
また、前記実施例1の画像形成装置Uでは、左側用紙ガイド本体11は、転写バイアスが印加される転写ロールRtを支持するため、難燃性の部材を使用することが好ましいが、実施例1の左側用紙ガイド本体11は難燃性のPC(ポリカーボネート)により構成されているので、画像形成装置の安全性を高めることができる。
さらに、転写ロールRtはバネ26によって像担持体PRに対して圧接されるので、剛性の高い部材を使用することが好ましいが、実施例1の実施例1の左側用紙ガイド本体11は難燃性且つ高剛性のPC(ポリカーボネート)により構成されているので、転写ロールRtを像担持体PRに所定の圧力で圧接できる。
また、記録用紙Sが摺擦するシート状用紙ガイド12が、左側用紙ガイド本体11に貼付けられている(支持されている)ので、シート状用紙ガイド12と、左側用紙ガイド本体11とを別材料で構成できる。即ち、摺擦によりトナー像及び像担持体PRの極性と同極性に帯電するシート状用紙ガイド12という条件と、難燃性と高剛性である左側用紙ガイド本体11という条件を容易に満足することができ、各部材11、12の構成材料の選択の幅を広げることもできる。
図4は実施例2の画像形成装置の用紙ガイド部分の要部拡大説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図4において、実施例2の画像形成装置Uの左側用紙ガイド部材10′では、シート状用紙ガイド12が省略されており、左側用紙ガイド部11bの右側面には用紙ガイド面11cが設けられている。なお、実施例2の画像形成装置Uでは、記録用紙Sと摺擦した場合に正(プラス)極性に帯電する絶縁性、難燃性且つ高剛性のPCにより構成されている。そして、実施例2の画像形成装置Uでは、反転現像方式で正(プラス)極性に帯電するトナーを使用し、像担持体PRの帯電電位や現像バイアス、転写バイアスは、実施例1のそれとは、極性が正負逆に設定されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置では、記録用紙Sが摺擦した時にトナーと同じ正極性に摩擦帯電するので、電位差が少なく、放電の発生を低減できる。この結果、実施例1の画像形成装置と同様に、放電によりトナーが逆極性に帯電することを低減でき、放電によるトナーの飛び散り等を低減できる。
また、左側用紙ガイド本体11は、転写器支持部11aと左側ガイド支持部11bとが単一材料により一体形成されているので、部品点数を削減でき、画像形成装置を小型化でき且つコストを低減できる。また、転写ロールRtと用紙ガイド面11cとの位置関係を正確に保持することが容易にできる。さらに、実施例1と同様に難燃性、高剛性のPCにより左側用紙ガイド本体11が構成されているので、画像形成装置の安全性を高めることができると共に、転写ロールRtを像担持体PRに所定の圧接力で圧接させることができ、トナー像を転写できる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例1において、シート状用紙ガイド12は、負極性に帯電するトナーに対応して、記録シートSとの摺擦時に負極性に帯電する材料としてPET(ポリエチレンテレフタレート)を使用したが、PETに限定されず、パルプ繊維からなる記録用紙に対して摩擦帯電系列が負極性の材料を使用することができる。例えば、ウレタンゴム、ビニロン、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、セルロイド、塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、硝酸セルロース等の材料を使用することも可能である。
(H02)前記実施例2において、左側用紙ガイド本体11は、正極性に帯電するトナーに対応して、記録シートSとの摺擦時に正極性に帯電する材料としてPC(ポリカーボネート)を使用したが、PCに限定されず、パルプ繊維からなる記録用紙に対して摩擦帯電系列が正極性の材料を使用することができる。例えば、ポリアミド樹脂、酢酸セルロース、ABS樹脂、アセテートフィルム等の材料を使用することも可能である。
(H03)前記各実施例において、モノクロの画像形成装置に限定されず、フルカラーの画像形成装置に使用することも可能である。また、像担持体として感光体を使用したが、中間転写体を使用することも可能である。
(H04)前記各実施例において、転写器として転写ロールを使用したが、コロトロンやスコロトロンを使用することができる。
(H05)前記各実施例において、像担持体の帯電電位や現像バイアス、転写バイアス等は設計に応じて適宜変更可能である。
(H06)前記各実施例において、パルプ繊維からなる記録用紙に対する摩擦帯電系列でシート状用紙ガイド12や左側用紙ガイド本体11の材料を選択したが、他の記録用紙、例えば、コート紙やOHPに対する摩擦帯電系列で材料を選択することも可能である。
(H07)前記実施例1において、シート状用紙ガイド12は左側用紙ガイド本体11に貼付けられているが、これに限定されず、溶着したり、ネジ止め等により左側ガイド本体に支持されるように構成することも可能である。
(H08)前記実施例1において、左側用紙ガイド本体11を変更例(H01)記載の摩擦帯電系列が負極性の材料で構成し、シート状用紙ガイド12を省略することも可能である。逆に、実施例2において、摩擦帯電系列が正極性の材料により構成されたシート状用紙ガイドを用紙ガイド面11cに貼付ける(支持する)ことも可能である。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置(デジタル複写機)の縦断面図である。 図2は図1の画像形成装置プロセスユニット及び定着ユニット部分の要部拡大図である。 図3は実施例1の画像形成装置の用紙ガイド部分の要部拡大説明図である。 図4は実施例2の画像形成装置の用紙ガイド部分の要部拡大説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
符号の説明
10,10′…用紙ガイド部材、
11a…転写器支持部、
11b…ガイド本体、
11c…表面、
12…シート状用紙ガイド、
PR…像担持体、
Q3…転写領域、
Rt…転写器、
S…記録用紙。

Claims (3)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A03)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (A01)帯電したトナー像を表面に担持する像担持体、
    (A02)前記像担持体と対向する転写領域において、前記像担持体表面に担持されたトナー像を記録用紙に転写する転写器、
    (A03)記録用紙が表面に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成されたシート状用紙ガイドと、
    前記シート状用紙ガイドを支持するガイド本体と、
    を有し、前記転写領域に搬送される記録用紙をガイドする用紙ガイド部材。
  2. 下記の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
    (A04)絶縁性ポリエチレンテレフタレートにより構成された樹脂シートにより構成された前記シート状用紙ガイド。
  3. 下記の構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (A01)帯電したトナー像を表面に担持する像担持体、
    (A02)前記像担持体と対向する転写領域において、前記像担持体表面に担持されたトナー像を記録用紙に転写する転写器、
    (A03′)記録用紙が表面に摺擦した場合に前記トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する単一材料により構成され、前記転写領域に搬送される記録用紙をガイドする用紙ガイド部材。

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