JP2018091929A - クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018091929A
JP2018091929A JP2016233286A JP2016233286A JP2018091929A JP 2018091929 A JP2018091929 A JP 2018091929A JP 2016233286 A JP2016233286 A JP 2016233286A JP 2016233286 A JP2016233286 A JP 2016233286A JP 2018091929 A JP2018091929 A JP 2018091929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
brush
cleaning
image forming
transfer belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016233286A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 雅之
Masayuki Yamada
雅之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016233286A priority Critical patent/JP2018091929A/ja
Publication of JP2018091929A publication Critical patent/JP2018091929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】中間転写体に付着した紙粉によるクリーニング能力の低下を抑制可能なクリーニング装置、中間転写装置、及び画像形成装置を提供すること。【解決手段】ベルト清掃部は、負極性の電圧の印加に応じて、中間転写ベルト361の表面に付着する付着物を除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材よりも中間転写ベルト361によるトナー像の搬送方向D4の上流側に設けられ、正極性の電圧の印加に応じて前記付着物を正極性に帯電させるブラシ部材378と、を備え、ブラシ部材378は、左右方向D3における中央及び両端に設けられた第1ブラシ部378Cにおける電気抵抗が、第1ブラシ部378Cを除く第2ブラシ部378Dにおける電気抵抗よりも高い。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置、画像形成装置に設けられる中間転写装置、及び中間転写装置に設けられるクリーニング装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムなどの像担持体から転写されたトナー像をシートへの転写位置まで搬送する中間転写ベルトのような中間転写体を備える。この種の画像形成装置は、中間転写体の表面に付着したトナー及び紙粉などの付着物を除去するクリーニング装置を備える。
例えば、クリーニング装置は、クリーニング部材、回収ローラー、ブレード部材、及び搬送部材などを備える。クリーニング部材は、予め定められた第1極性の電圧の印加に応じて、中間転写体の表面に付着した付着物を除去する。回収ローラーは、クリーニング部材により中間転写体の表面から除去された付着物を回収する。ブレード部材は、回収ローラーの表面に付着した付着物を掻き落とす。搬送部材は、ブレード部材によって回収ローラーの表面から掻き落とされた付着物をトナー回収容器へ搬送する。
また、画像形成装置には、クリーニング部材よりも中間転写体によるトナー像の搬送方向の上流側にブラシ部材が設けられている(特許文献1参照)。このブラシ部材は、第1極性とは逆の第2極性の電圧の印加に応じて中間転写体の表面に付着した付着物を第2極性に帯電させる。これにより、中間転写体の表面に付着したトナーに、第1極性に帯電したトナー及び第2極性に帯電したトナーの両方が含まれる場合であっても、それら両方のトナーがクリーニング部材によって除去される。
特開2015−106093号公報
ところで、転写位置でシートと接触する中間転写体の表面には様々なサイズの紙粉が付着する。ここで、中間転写体の表面にサイズの大きな紙粉が付着してその紙粉がクリーニング装置へ搬送されると、その紙粉が回収ローラーとブレード部材との間に挟まるなどにより、クリーニング装置のクリーニング能力が低下することがある。これに対し、ブラシ部材の電気抵抗を高めるなどにより、ブラシ部材による紙粉の捕捉能力を向上させることで、クリーニング装置へ搬送される紙粉の量を低減させることが可能である。一方、ブラシ部材における紙粉の捕捉能力が向上すると、捕捉された紙粉によってブラシ部材による付着物への帯電が妨げられて、クリーニング部材によるクリーニング能力が低下することがある。
本発明の目的は、中間転写体に付着した紙粉によるクリーニング能力の低下を抑制可能なクリーニング装置、中間転写装置、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るクリーニング装置は、クリーニング部材と、ブラシ部材とを備える。前記クリーニング部材は、予め定められた第1極性の電圧の印加に応じて、像担持体から転写されるトナー像を転写部によるシートへの転写位置へ搬送する中間転写体の表面に付着する付着物を除去する。前記ブラシ部材は、前記クリーニング部材による清掃位置よりも前記中間転写体による前記トナー像の搬送方向の上流側であって前記転写位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送方向と直交する前記中間転写体の幅方向に延在しており、前記第1極性とは逆の第2極性の電圧の印加に応じて前記付着物を前記第2極性に帯電させる。また、前記ブラシ部材は、前記幅方向における予め定められた位置に設けられた第1ブラシ部、及び前記第1ブラシ部を除く第2ブラシ部を有し、前記第1ブラシ部における電気抵抗が、前記第2ブラシ部における電気抵抗よりも高い。
本発明の他の局面に係る中間転写装置は、前記クリーニング装置と、前記中間転写体とを備える。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記中間転写装置と、前記像担持体と、前記転写部とを備える。
本発明によれば、中間転写体に付着した紙粉によるクリーニング装置のクリーニング能力の低下を抑制することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に設けられる中間転写装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に設けられるベルト清掃部の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に設けられるブラシ部材の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2は画像形成ユニット31〜34及び中間転写装置36の構成を示す断面模式図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
具体的に、図1に示されるように、画像形成装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、及び操作表示部5を備える。
ADF1は、不図示の原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部などを備え、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。画像読取部2は、不図示の原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDなどを備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
操作表示部5は、不図示の制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて前記制御部に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
給紙部4は、図1に示されるように、給紙カセット41、シート搬送路42、及び複数の搬送ローラー43などを備える。給紙部4は、給紙カセット41に収容されるシートを画像形成部3へ供給する。例えば、給紙カセット41に収容されるシートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成する画像形成処理(印刷処理)を実行することが可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、前記印刷処理を実行することも可能である。
具体的に、図1及び図2に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット31〜34、光走査装置35、中間転写装置36、二次転写ローラー38、定着装置39、及び排紙トレイ40を備える。
画像形成ユニット31はY(イエロー)、画像形成ユニット32はC(シアン)、画像形成ユニット33はM(マゼンタ)、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。図1に示されるように、画像形成ユニット31〜34は、画像形成装置10の前後方向D2に沿って前方からイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に併設される。
図1及び図2に示されるように、画像形成ユニット31は、感光体ドラム311、帯電ローラー312、現像装置313、一次転写ローラー314、ドラム清掃部315、及びトナーコンテナ316を備える。また、画像形成ユニット32は、感光体ドラム321、帯電ローラー322、現像装置323、一次転写ローラー324、ドラム清掃部325、及びトナーコンテナ326を備える。また、画像形成ユニット33は、感光体ドラム331、帯電ローラー332、現像装置333、一次転写ローラー334、ドラム清掃部335、及びトナーコンテナ336を備える。また、画像形成ユニット34は、感光体ドラム341、帯電ローラー342、現像装置343、一次転写ローラー344、ドラム清掃部345、及びトナーコンテナ346を備える。ここに、感光体ドラム311、321、331、341が、本発明における像担持体の一例である。
光走査装置35は、画像形成ユニット31〜34が備える感光体ドラム311、321、331、341各々に静電潜像を形成する。
中間転写装置36は、中間転写ベルト361を用いて、画像形成ユニット31〜34が備える感光体ドラム311、321、331、341各々から中間転写ベルト361に転写されるトナー像を搬送する。図1及び図2に示されるように、中間転写装置36は、中間転写ベルト361、第1張架ローラー362、第2張架ローラー363、及びベルト清掃部37を備える。
中間転写ベルト361は、画像形成ユニット31〜34が備える感光体ドラム311、321、331、341各々の表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。図1に示されるように、中間転写ベルト361は、画像形成装置10の前後方向D2において離間して配置された第1張架ローラー362及び第2張架ローラー363によって張架される。ここに、中間転写ベルト361が、本発明における中間転写体の一例である。
第1張架ローラー362は、不図示の動力源から供給される駆動力により回転方向D5(図2参照)に沿って回転駆動して、中間転写ベルト361を走行させる。これにより、中間転写ベルト361は、図1及び図2に示されるように、画像形成装置10の前後方向D2と同じ搬送方向D4に沿って走行する。そして、中間転写ベルト361は、感光体ドラム311、321、331、341各々から転写されたトナー像を二次転写ローラー38による転写位置P1(図2参照)へ搬送する。なお、前記駆動源から駆動力の供給を受けて中間転写ベルト361を走行させるローラーは、第2張架ローラー363であってもよい。
ベルト清掃部37は、図2に示されるように、二次転写ローラー38によるトナー像の転写位置P1より搬送方向D4の下流側であって、画像形成ユニット31より搬送方向D4の上流側に設けられる。ベルト清掃部37については後段で詳述する。
二次転写ローラー38は、画像形成ユニット31〜34によって中間転写ベルト361の表面に転写されたトナー像をシートに転写する。ここに、二次転写ローラー38が、本発明における転写部の一例である。
定着装置39は、二次転写ローラー38によってシートに転写されたトナー像をそのシートに溶融定着させる。例えば、定着装置39は、図1に示されるように、定着ローラー391及び加圧ローラー392を備える。定着ローラー391は、加圧ローラー392と接触して設けられ、シートに転写されたトナー像を加熱してそのシートに定着させる。加圧ローラー392は、定着ローラー391との間で形成される接触部を通過するシートを加圧する。
画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートに以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後のシートが排紙トレイ40に排出される。
まず、画像形成ユニット31において、帯電ローラー312によって感光体ドラム311の表面が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置35により感光体ドラム311の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム311の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。
そして、感光体ドラム311上の静電潜像は現像装置313によってイエローのトナー像として現像(可視像化)される。具体的に、現像装置313の現像ローラーから感光体ドラム311に対してトナーが供給されることで、感光体ドラム311上の静電潜像がトナー像として現像される。なお、現像装置313の内部では、トナーとキャリアを含む現像剤が攪拌スクリューによる攪拌で摩擦帯電されて磁気ローラーに送られ、磁気ローラーから現像剤中のトナーが現像ローラーに送られる。例えば、現像装置313の内部において、トナーは正極性に摩擦帯電される。また、現像装置313には、画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ316からイエローのトナーが補給される。
続いて、感光体ドラム311に形成されたイエローのトナー像は、不図示の電源によってトナーの帯電極性と逆極性(負極性)の電圧が印加された一次転写ローラー314により、中間転写ベルト361に転写される。一方、感光体ドラム311の表面に残存したトナーは、ドラム清掃部315で除去される。例えば、ドラム清掃部315では、感光体ドラム311の表面に残存したトナーがブレード状のクリーニング部材により除去される。そして、前記クリーニング部材により除去されたトナーは、搬送スクリューにより不図示のトナー収容容器まで搬送されて回収される。
次に、画像形成ユニット32〜34においても、画像形成ユニット31と同様の処理手順で、画像形成ユニット32〜34が備える感光体ドラム321、331、341各々に各色のトナー像が形成されて、中間転写ベルト361にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に重ねて転写される。そして、中間転写ベルト361に転写されたトナー像は、不図示の電源によってトナーの帯電極性と逆極性(負極性)の電圧が印加された二次転写ローラー38により、給紙部4から供給されるシートに転写される。
その後、トナー像が転写されたシートは、定着装置39によりトナー像が溶融定着されることで画像が形成され、排紙トレイ40に排出される。
次に、図3及び図4を参照しつつ、ベルト清掃部37について説明する。ここで、図3はベルト清掃部37の構成を示す断面模式図である。また、図4はブラシ部材378の構成を示す平面模式図である。なお、図3では、各構成の通電経路が二点鎖線によって示されている。
ベルト清掃部37は、中間転写ベルト361の表面に付着する付着物を除去する。
具体的に、前記付着物は、二次転写ローラー38による転写位置P1(図2参照)を通過した後に中間転写ベルト361の表面に残存するトナーを含む。ここで、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーには、正極性に帯電したトナーに加えて、負極性に帯電したトナーが含まれる。例えば、中間転写ベルト361上のトナーは、転写位置P1においてシートが中間転写ベルト361から分離する際に生じる剥離放電等によって負極性に帯電することがある。
また、前記付着物は、転写位置P1でシートと接触することによって中間転写ベルト361の表面に付着した紙粉を含む。ここで、中間転写ベルト361に付着する紙粉には、転写位置P1においてシートが中間転写ベルト361から分離する際に生じる剥離放電等によって負極性に帯電した紙粉が含まれる。
図3に示されるように、ベルト清掃部37は、ハウジング371、クリーニング部材372、回収ローラー373、第1電源374、ブレード部材375、トナー搬送路376、搬送部材377、ブラシ部材378、及び第2電源379を備える。ここに、ベルト清掃部37が、本発明におけるクリーニング装置の一例である。
ハウジング371は、クリーニング部材372、回収ローラー373、ブレード部材375、搬送部材377、及びブラシ部材378を収納する。また、図3に示されるように、ハウジング371の内部には、トナー搬送路376が形成される。
クリーニング部材372は、中間転写ベルト361の表面に付着する前記付着物を除去する。クリーニング部材372は、図3に示されるように、中間転写ベルト361の表面と接触する位置で回転可能に設けられたブラシローラーである。クリーニング部材372は、不図示の駆動源から供給される駆動力により、図3に示される回転方向D6へ回転する。
具体的に、クリーニング部材372は、回転軸372A、及びブラシ毛372Bを有する。回転軸372Aは、金属製であって、左右方向D3に延在して設けられる。ブラシ毛372Bは、回転軸372Aの周面に巻き付けられた合成樹脂製の基布に植毛される。例えば、ブラシ毛372Bは、カーボンなどの含有により導電性が付与されたアクリル樹脂又はナイロン樹脂等によって形成される。
回収ローラー373は、クリーニング部材372によって中間転写ベルト361の表面から除去された前記付着物を回収する。回収ローラー373は、図3に示されるように、クリーニング部材372のブラシ毛372Bと接触する位置で回転可能に設けられた金属製のローラーである。
第1電源374は、回収ローラー373の回転軸に電気的に接続されており、回収ローラー373に負極性(本発明の第1極性の一例)の電圧を印加する。回収ローラー373に電圧が印加されると、回収ローラー373を介してクリーニング部材372に負極性の電圧が印加される。これにより、回収ローラー373とクリーニング部材372との間で電位差が生じる。また、クリーニング部材372のブラシ毛372Bと中間転写ベルト361とが接触する清掃位置P2(図3参照)において、ブラシ毛372Bと中間転写ベルト361との間に電位差が生じる。
中間転写ベルト361の表面に付着した前記付着物のうち、正極性に帯電した前記付着物は、清掃位置P2におけるブラシ毛372Bと中間転写ベルト361との間の電位差によりブラシ毛372Bに移転する。また、ブラシ毛372Bに移転した前記付着物は、クリーニング部材372と回収ローラー373との接触位置において、回収ローラー373とクリーニング部材372との間の電位差により回収ローラー373の表面に移転する。
ブレード部材375は、回収ローラー373と接触して設けられ、回収ローラー373の表面に付着した前記付着部を掻き落とす。例えば、ブレード部材375は、一方の端部が回収ローラー373の表面と接触するように、他方の端部がハウジング371に固定されたゴムブレードである。ブレード部材375によって回収ローラー373から掻き落とされた前記付着物は、トナー搬送路376に落下する。
トナー搬送路376は、ハウジング371の内部におけるブレード部材375の下方で、左右方向D3に延在して設けられる。
搬送部材377は、トナー搬送路376に回転可能に設けられ、トナー搬送路376内の前記付着物を搬送する。例えば、搬送部材377は、左右方向D3に延在して設けられた搬送スクリューである。ブレード部材375によって回収ローラー373から掻き落とされてトナー搬送路376に落下した前記付着物は、搬送部材377により不図示のトナー収容部へ搬送される。
ブラシ部材378は、クリーニング部材372による清掃位置P2(図3参照)よりも搬送方向D4の上流側であって、転写位置P1(図2参照)よりも搬送方向D4の下流側に設けられる。また、ブラシ部材378は、搬送方向D4と直交する中間転写ベルト361の幅方向(左右方向D3)に延在して設けられる。ブラシ部材378は、中間転写ベルト361の表面に付着した前記付着物と接触して前記付着物を中間転写ベルト361上で移動させることで、前記付着物の中間転写ベルト361に対する付着力を低下させる。また、ブラシ部材378は、中間転写ベルト361の表面に付着した前記付着物を正極性(本発明の第2極性の一例)に帯電させる。
具体的に、ブラシ部材378は、基端部378A、及びブラシ毛378Bを有する。基端部378Aは、金属製であって、左右方向D3に延在して設けられる。ブラシ毛378Bは、中間転写ベルト361と接触しており、基端部378Aの表面に設けられた合成樹脂製の基布に植毛される。例えば、ブラシ毛378Bは、導電材として機能するカーボンなどの含有により導電性が付与されたアクリル樹脂又はナイロン樹脂によって形成される。ブラシ毛378Bは、その長さが基端部378Aと中間転写ベルト361との間の距離より長く、中間転写ベルト361の表面に喰い込んでいる。
第2電源379は、ブラシ部材378の基端部378Aに電気的に接続されており、ブラシ部材378に正極性の電圧を印加する。ブラシ部材378に電圧が印加されると、中間転写ベルト361とブラシ部材378との間に電位差が生じる。中間転写ベルト361の表面に付着した前記付着物のうち、負極性に帯電した前記付着物は、中間転写ベルト361とブラシ部材378との間の電位差によりブラシ毛378Bに移転し、又はブラシ毛378Bと接触した際に流れる電流により正極性に帯電される。
画像形成装置10では、ブラシ部材378によって、ブラシ部材378の配置位置を通過した前記付着物の帯電極性が正極性に揃えられる。従って、転写位置P1を通過した前記付着物に負極性に帯電したトナー及び正極性に帯電したトナーの両方が含まれる場合であっても、それら両方のトナーがクリーニング部材372によって除去される。
なお、ブラシ部材378のブラシ毛378Bは、絶縁性の素材によって形成されていてもよい。具体的に、ブラシ部材378のブラシ毛378Bは、トナーとの接触によりトナーを正極性に摩擦帯電させる素材で形成されていてもよい。この場合、画像形成装置10に第2電源379は設けられていなくてもよい。
ところで、転写位置P1(図1参照)でシートと接触する中間転写ベルト361の表面には様々なサイズの紙粉が付着する。ここで、中間転写ベルト361の表面にサイズの大きな紙粉が付着してその紙粉がベルト清掃部37へ搬送されると、その紙粉が回収ローラー373とブレード部材375との間に挟まるなどにより、ベルト清掃部37のクリーニング能力が低下することがある。例えば、紙粉が回収ローラー373とブレード部材375との間に挟まると、回収ローラー373とブレード部材375との間に隙間が形成される。この隙間をすり抜けたトナーが、回収ローラー373からクリーニング部材372を経由して中間転写ベルト361へ戻ることがある。これに対し、ブラシ部材378のブラシ毛378Bの剛性を高める、又はブラシ部材378のブラシ毛378Bの電気抵抗を向上させるなどにより、ブラシ部材378による紙粉の捕捉能力を向上させることで、ベルト清掃部37へ搬送される紙粉の量を低減させることが可能である。一方、ブラシ部材378における紙粉の捕捉能力が向上すると、捕捉された紙粉によってブラシ部材378による前記付着物への帯電が妨げられて、クリーニング部材372によるクリーニング能力が低下することがある。
これに対し、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、中間転写ベルト361に付着した紙粉によるベルト清掃部37のクリーニング能力の低下を抑制することが可能である。
具体的に、第1実施形態に係る画像形成装置10において、ブラシ部材378は、図4に示されるように、左右方向D3における予め定められた位置に設けられた第1ブラシ部378C、及び第1ブラシ部378Cを除く第2ブラシ部378Dを有する。また、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cと中間転写ベルト361との接触圧力は、第2ブラシ部378Dと中間転写ベルト361との接触圧力よりも高い。
より具体的に、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cのブラシ毛378Bは、第2ブラシ部378Dのブラシ毛378Bよりも長い。これにより、第1ブラシ部378Cでは、第2ブラシ部378Dよりも紙粉に対する機械的な捕捉力が向上する。即ち、画像形成装置10では、ブラシ部材378における第1ブラシ部378Cの範囲を任意に設定することで、ブラシ部材378に捕捉される紙粉の量及びベルト清掃部37へ搬送される紙粉の量を調整することが可能である。
なお、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cは、第2ブラシ部378Dよりも中間転写ベルト361との間の距離が短くてもよい。具体的に、第1ブラシ部378Cにおける基端部378Aと中間転写ベルト361との間の距離は、第2ブラシ部378Dにおける基端部378Aと中間転写ベルト361との間の距離より短くてもよい。この場合にも、第1ブラシ部378Cにおける紙粉に対する機械的な捕捉力は、第2ブラシ部378Dよりも向上する。
また、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cにおけるブラシ毛378Bの密度は、第2ブラシ部378Dにおけるブラシ毛378Bの密度よりも高くてもよい。この場合にも、第1ブラシ部378Cにおける紙粉に対する機械的な捕捉力は、第2ブラシ部378Dよりも向上する。
また、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cのブラシ毛378Bの剛性は、第2ブラシ部378Dのブラシ毛378Bの剛性よりも高くてもよい。この場合にも、第1ブラシ部378Cにおける紙粉に対する機械的な捕捉力は、第2ブラシ部378Dよりも向上する。
また、ブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cのブラシ毛378Bは、第2ブラシ部378Dのブラシ毛378Bよりも太くてもよい。この場合にも、第1ブラシ部378Cにおける紙粉に対する機械的な捕捉力は、第2ブラシ部378Dよりも向上する。
ここで、給紙部4の給紙カセット41に収容されるシートにおける左右方向D3の両端部には、他の箇所よりもシートの裁断時に発生する紙粉が多く付着している。そのため、中間転写ベルト361における左右方向D3の両端部には、他の箇所よりも多くの紙粉が付着しやすい。
また、画像形成装置10では、給紙部4の搬送ローラー43が、シート搬送路42における左右方向D3の中央部に設けられている。これにより、給紙部4によって転写位置P1へ供給されるシートの左右方向D3における中央部には、他の箇所よりも搬送ローラー43と擦れ合うことで発生する紙粉が多く付着している。そのため、中間転写ベルト361における左右方向D3の中央部には、他の箇所よりも多くの紙粉が付着しやすい。
そのため、画像形成装置10では、第1ブラシ部378Cが、図4に示されるように、ブラシ部材378における左右方向D3の中央及び両端に設けられている。例えば、ブラシ部材378における左右方向D3の中央に設けられる第1ブラシ部378Cは、その左右方向D3における長さが、搬送ローラー43の左右方向D3における長さより長く設定される。また、ブラシ部材378における左右方向D3の両端に設けられる第1ブラシ部378Cは、中間転写ベルト361におけるシートの左右方向D3の両端部との接触位置を含む範囲に設定される。
これにより、中間転写ベルト361における左右方向D3の紙粉が付着しやすい位置に第1ブラシ部378Cが設けられる。そのため、中間転写ベルト361に付着する様々なサイズの紙粉のうち、サイズの大きな紙粉の捕捉率を向上させることが可能である。
なお、第1ブラシ部378Cは、ブラシ部材378における左右方向D3の中央及び両端のいずれか一方に設けられていてもよい。また、第1ブラシ部378Cは、ブラシ部材378における左右方向D3の中央及び両端以外の位置に設けられてもよい。
このように、第1実施形態に係る画像形成装置10では、ブラシ部材378に第2ブラシ部378Dよりも中間転写ベルト361との接触圧力が高い第1ブラシ部378Cが設けられている。これにより、ブラシ部材378における紙粉の捕捉量を調整することが可能となり、サイズの大きい紙粉のベルト清掃部37への搬送の抑制と、紙粉の捕捉量の増大によるブラシ部材378の帯電性能の低下の抑制との両立を図ることが可能となる。従って、中間転写ベルト361に付着した紙粉によるベルト清掃部37のクリーニング能力の低下を抑制することが可能である。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置10について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置10では、ブラシ部材378の構成が第1実施形態と異なる。なお、その他の構成は、第1実施形態と第2実施形態とで共通である。
具体的に、第2実施形態に係る画像形成装置10のブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cにおける電気抵抗は、第2ブラシ部378Dにおける電気抵抗よりも高い。
例えば、第1ブラシ部378Cは、第2ブラシ部378Dよりもカーボンの含有率が低いブラシ毛378Bを有する。また、第1ブラシ部378Cは、絶縁性の素材によって形成されたブラシ毛378Bを有していてもよい。
これにより、第1ブラシ部378Cでは、第2ブラシ部378Dよりも紙粉に対する電気的な捕捉力が向上する。そのため、第1実施形態と同様に、ブラシ部材378における紙粉の捕捉量を調整することが可能となり、サイズの大きい紙粉のベルト清掃部37への搬送の抑制と、紙粉の捕捉量の増大によるブラシ部材378の帯電性能の低下の抑制との両立を図ることが可能となる。従って、中間転写ベルト361に付着した紙粉によるベルト清掃部37のクリーニング能力の低下を抑制することが可能である。
なお、第2実施形態に係る画像形成装置10のブラシ部材378において、第1ブラシ部378Cと中間転写ベルト361との接触圧力は、第2ブラシ部378Dと中間転写ベルト361との接触圧力よりも高くてもよい。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
10 画像形成装置
31〜34 画像形成ユニット
35 光走査装置
36 中間転写装置
37 ベルト清掃部
38 二次転写ローラー
39 定着装置
40 排紙トレイ
361 中間転写ベルト
362 第1張架ローラー
363 第2張架ローラー
371 ハウジング
372 クリーニング部材
373 回収ローラー
374 第1電源
375 ブレード部材
376 トナー搬送路
377 搬送部材
378 ブラシ部材
378C 第1ブラシ部
378D 第2ブラシ部
379 第2電源

Claims (5)

  1. 予め定められた第1極性の電圧の印加に応じて、像担持体から転写されるトナー像を転写部によるシートへの転写位置へ搬送する中間転写体の表面に付着する付着物を除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材による清掃位置よりも前記中間転写体による前記トナー像の搬送方向の上流側であって前記転写位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送方向と直交する前記中間転写体の幅方向に延在しており、前記第1極性とは逆の第2極性の電圧の印加に応じて前記付着物を前記第2極性に帯電させるブラシ部材と、を備え、
    前記ブラシ部材は、前記幅方向における予め定められた位置に設けられた第1ブラシ部、及び前記第1ブラシ部を除く第2ブラシ部を有し、前記第1ブラシ部における電気抵抗が、前記第2ブラシ部における電気抵抗よりも高いクリーニング装置。
  2. 前記第1ブラシ部は、前記ブラシ部材における前記幅方向の両端に設けられている、
    請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記第1ブラシ部は、前記ブラシ部材における前記幅方向の中央に設けられている、
    請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置と、前記中間転写体と、
    を備える中間転写装置。
  5. 請求項4に記載の中間転写装置と、前記像担持体と、前記転写部と、
    を備える画像形成装置。
JP2016233286A 2016-11-30 2016-11-30 クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置 Pending JP2018091929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016233286A JP2018091929A (ja) 2016-11-30 2016-11-30 クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016233286A JP2018091929A (ja) 2016-11-30 2016-11-30 クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018091929A true JP2018091929A (ja) 2018-06-14

Family

ID=62563748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016233286A Pending JP2018091929A (ja) 2016-11-30 2016-11-30 クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018091929A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8953989B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2009300721A (ja) 像担持体クリーニング装置およびそれを搭載した画像形成装置
JP2007025163A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP5747870B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
JP2017203813A (ja) クリーニング装置、転写装置および画像形成装置
JP2015025950A (ja) 画像形成装置
JP2018091929A (ja) クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置
JP2018091928A (ja) クリーニング装置、中間転写装置、画像形成装置
JP5124546B2 (ja) 画像形成装置のクリーニング装置及び画像形成装置
JP4795150B2 (ja) プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2017122852A (ja) 画像形成装置
JP2008026521A (ja) 画像形成装置
JP2013148757A (ja) クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012208276A (ja) 画像形成装置
JP4581521B2 (ja) 画像形成装置
JP2013222110A (ja) 画像形成装置
JP2009210933A (ja) クリーニング機構、および画像形成装置
JP2009139752A (ja) 画像形成装置
JP2012032625A (ja) 画像形成装置
JP2009181115A (ja) 画像形成装置
JP6853635B2 (ja) クリーニング装置、転写装置および画像形成装置
JP2007241013A (ja) 画像形成装置
JP6111923B2 (ja) 画像形成装置
JP2023004625A (ja) 画像形成装置、タイミング制御方法
JP6003019B2 (ja) 画像形成装置