JP2005272643A - スズ含有重合体及びその製造方法並びに加工助剤としての使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法に用いられるゴム組成物に含まれるゴム成分の加工助剤成分として好適なスズ含有重合体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のスズ含有重合体の製造方法は、共役ジオレフィン化合物を含む単量体をリチウム系多官能重合開始剤の存在下に重合し、重量平均分子量が1,000〜45,000である(共)重合体とする工程〔I〕と、上記(共)重合体と、特定構造を有するスズ化合物とを反応させる工程〔II〕と、を順次備え、スズ元素の含有量が3,000〜30,000ppmであり且つ重量平均分子量が50,000以上であるスズ含有重合体を得るものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、スズ含有重合体及びその製造方法並びに加工助剤としての使用に関し、更に詳しくは、押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法に好適なゴム組成物に配合される加工助剤成分として有用なスズ含有重合体及びその製造方法並びに加工助剤としての使用に関する。
押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法を経て成形される、ゴムベルト、ゴムホース、ガスケット、自動車窓枠用ゴム(ウエザーストリップ等)、自動車タイヤ用ゴム(トレッド、サイドウォール等)等は、その原料として使用されるゴム組成物に優れた加工操作性が要求される。
ゴム組成物の加工操作性を改良する目的で、さまざまな加工助剤(Processing Aids)が有効に使用されている。例えば、植物系軟化剤、鉱物系軟化剤等は、特に補強剤の分散性を良くするとともに、滑剤効果も持ち合わせるため、広く使用されている。
しかし、これらの軟化剤や、可塑剤を添加する場合には、使用するゴム成分との相容性を考慮する必要があり、相容性が悪いと、多量に配合したときに成形品よりブリードを生じる。また、軟化剤は加硫ゴムに対して着色性・汚染性があるため、白色及び明色製品には使用できない、軟化剤の添加により力学特性はもちろん、耐疲労性や耐老化性が悪化するという製品に対しての悪影響があった。
更に、軟化剤を用いる際には、予め補強剤と混合しておく必要があり、この軟化剤がオイル状であるために容易に規定量を添加することが難しい等、配合操作が煩雑で且つ操作時間がかかるという問題がある。
また、押出加工における加工性改良のために軟化剤を含むゴム組成物を使用すると、得られる成形品の形状保持性が悪化するという問題もあった。
そこで、植物系軟化剤及び鉱物系軟化剤に代えて、用いられるゴム成分に適した構造の液状(低分子量)ゴムを軟化剤として使用する方法がある。この液状ゴムは、低分子量であるがゆえ加工助剤としての性能を有するほか、ベースとなるゴム成分と同等のものを用いることにより着色、汚染の発生がなく、加硫物は、ベースとなるゴム成分と共加硫したものであるため、成形品からのブリードの発生、力学特性等の低下をある程度抑制することができる。しかし、液状ゴムを軟化剤として使用した場合であっても、配合操作が煩雑で且つ操作時間がかかるという問題があり、また、成形品の形状保持性が十分ではなかった。
本発明は、押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法に用いられるゴム組成物に含まれるゴム成分の加工助剤成分として好適なスズ含有重合体及びその製造方法並びに加工助剤としての使用を提供することを目的とする。また、このスズ含有重合体を用いてゴム組成物とする際の配合操作が容易であり、成形品とした場合に、このスズ含有重合体がブリードすることなく、また、力学特性等の低下を抑制することができ、成形品の形状保持性が良好な加工助剤成分として好適なスズ含有重合体を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、特定の製造方法により得られたスズ含有重合体を用い、ゴム成分、カーボンブラック、シリカ等とともに含むゴム組成物とする際に、配合操作が容易であり、また、このゴム組成物が、スズ含有重合体のブリードの発生がなく、力学特性等の低下が抑制され、更に形状保持性の良好な成形体を与えることを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明は以下に示される。
1.共役ジオレフィン化合物を含む単量体をリチウム系多官能重合開始剤の存在下に重合し、重量平均分子量が1,000〜45,000である(共)重合体とする工程〔I〕と、
上記(共)重合体と、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるスズ化合物とを反応させる工程〔II〕と、
を順次備え、スズ元素の含有量が3,000〜30,000ppmであり且つ重量平均分子量が50,000以上であるスズ含有重合体を得ることを特徴とするスズ含有重合体の製造方法。
SnX4−n (1)
(式中、nは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、複数あるXは、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
3−mSn−R−SnX3−l (2)
(式中、mは、0、1又は2であり、lは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜20のアルキレン基であり、Xが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
2.上記工程〔I〕で用いる単量体は、芳香族ビニル化合物を含む請求項1に記載のスズ含有重合体の製造方法。
3.上記工程〔II〕で用いるスズ化合物は、ハロゲン化スズ化合物である請求項1又は2に記載のスズ含有重合体の製造方法。
4.請求項1乃至3のいずれかに記載の方法により得られたことを特徴とするスズ含有重合体。
5.請求項4記載のスズ含有重合体の加工助剤としての使用。
本発明のスズ含有重合体の製造方法は、共役ジオレフィン化合物を含む単量体をリチウム系多官能重合開始剤の存在下に重合し、重量平均分子量が1,000〜45,000である(共)重合体とする工程〔I〕と、上記(共)重合体と、特定構造を有するスズ化合物とを反応させる工程〔II〕と、を順次備え、スズ元素の含有量が3,000〜30,000ppm、そして、重量平均分子量が50,000以上であるスズ含有重合体を効率よく得ることができ、押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法に用いられるゴム組成物に配合させるゴム成分用の加工助剤成分として好適である。
本発明のスズ含有重合体は、加工助剤として使用することにより、ゴム組成物とする際の配合操作が容易であり、成形品とした場合に、このスズ含有重合体がブリードすることなく、また、力学特性等の低下を抑制することができ、成形品の形状保持性が良好である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のスズ含有重合体の製造方法は、共役ジオレフィン化合物を含む単量体をリチウム系多官能重合開始剤の存在下に重合し、重量平均分子量が1,000〜45,000である(共)重合体とする工程〔I〕と、上記(共)重合体と、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるスズ化合物とを反応させる工程〔II〕と、を順次備え、スズ元素の含有量が3,000〜30,000ppmであり且つ重量平均分子量が50,000以上であるスズ含有重合体を得ることを特徴とするスズ含有重合体の製造方法。
SnX4−n (1)
(式中、nは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、複数あるXは、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
3−mSn−R−SnX3−l (2)
(式中、mは、0、1又は2であり、lは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜20のアルキレン基であり、Xが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
上記工程〔I〕において重合される単量体は、共役ジオレフィン化合物を含む。この共役ジオレフィン化合物としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記工程〔I〕において重合される単量体は、芳香族ビニル化合物を含んでもよい。この芳香族ビニル化合物としては、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルベンジルジメチルアミン、ビニルベンジルジメチルアミノエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、tert−ブトキシスチレン、ビニルピリジン等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのうち、スチレンが好ましい。
上記芳香族ビニル化合物の使用量は、単量体全量に対し、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下、更に好ましくは0〜50質量%である。この単量体単位量が60質量%を超えると、得られるスズ含有重合体を含む加工助剤を用いてなる加硫物の硬度が上昇して、好ましいゴム特性を示さないことがある。
上記工程〔I〕において用いられるリチウム系多官能重合開始剤は特に限定されず、2官能性のジリチウム開始剤、3官能性のトリリチウム開始剤等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、工業的な取り扱いを考慮すると、ジリチウム開始剤が特に好ましい。
上記ジリチウム開始剤は、一般に、製造方法により、大きく下記3種類に類別される。
(a)金属リチウムと、ジハロゲン化物との反応により得られるジリチウム開始剤
(b)金属リチウムと、ジオレフィン化合物との反応により得られるジリチウム開始剤
(c)有機リチウム化合物と、二置換ビニル基を有する化合物又はアルケニル基を有する化合物との反応により得られるジリチウム開始剤。
これらのうち、反応の簡便さ、ジリチウム率(2官能性)の高さ等から、ジリチウム開始剤(c)が好ましい。
上記ジリチウム開始剤(a)とするために用いられるジハロゲン化物としては、ジクロロメタン、ジブロモメタン、ジヨードメタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジヨードエタン、1,3−ジクロロプロパン、1,3−ジブロモプロパン、1,3−ジヨードプロパン、1,4−ジクロロブタン、1,4−ジブロモブタン、1,4−ジヨードブタン等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのうち、ジクロロブタン、ジブロモブタン、ジヨードブタンが好ましい。尚、上記ジリチウム開始剤(a)としては、これらのジハロゲン化物と金属リチウムとの反応により得られる1,4−ジリチオブタンが好ましい。
上記ジリチウム開始剤(c)とするために用いられる有機リチウム化合物としては、エチルリチウム、プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、iso−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、オクチルリチウム等のアルキルリチウム化合物等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのうち、n−ブチルリチウム及びsec−ブチルリチウムが好ましい。
また、上記ジリチウム開始剤(c)とするために用いられる二置換ビニル基を有する化合物又はアルケニル基を有する化合物としては、ジビニルベンゼン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのうち、1,3−ジイソプロペニルベンゼン(以下、「DIB」ともいう。)が好ましい。
上記ジリチウム開始剤(c)としては、例えば、「Macromolecules」第29巻,2,438〜2,745ページ(1996年)に記載された、Teyssieらの報告「1、3−ジイソプロペニルベンゼン(DIB)とブチルリチウムとの反応」によって得られるジリチウム開始剤が好ましい。特に、ブチルリチウム種としてsec−ブチルリチウムを用い、トリ−n−オクチルアミン等の極性化合物を添加して得られるジリチウム開始剤が好ましい。このジリチウム開始剤は、ジリチウム率(2官能性)が高いため、特に好ましい。
上記リチウム系多官能重合開始剤は、上記アルキルリチウム化合物として例示した有機モノリチウム化合物や、ヘキサメチレンジリチウム、ブタジエニルジリチウム、イソプレニルジリチウム等の有機ジリチウム化合物等と併用してもよい。
上記工程〔I〕において得られる(共)重合体は、リチウム系多官能重合開始剤を用いたことにより、活性リビング末端を有する重合体である。
尚、上記工程〔I〕においては、上記リチウム系多官能重合開始剤と、下記カリウム化合物とを併用することもできる。これにより、リチウム系多官能重合開始剤による反応性を向上させることができる。また、単量体として芳香族ビニル化合物を含む場合には、芳香族ビニル化合物からなる単量体単位をランダムに配列させたり、単連鎖を形成させたりすることができる。
このカリウム化合物としては、カリウムアルコキシド、カリウムフェノキシド、カリウムベンジルオキシド、脂肪酸のカリウム塩、芳香族カルボン酸のカリウム塩、有機スルホン酸のカリウム塩、有機亜リン酸のカリウム塩等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
カリウムアルコキシドとしては、カリウムイソプロポキシド、カリウム−tert−ブトキシド、カリウム−tert−アミロキシド、カリウム−n−ヘプタオキシド等の一般式RCHOK(Rは、水素原子又は炭素数が1〜10の炭化水素基である。)で表されるものが挙げられる。
脂肪酸のカリウム塩としては、2−エチルヘキサン酸、イソバレリアン酸、カプリル酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸等のカリウム塩が挙げられる。
芳香族カルボン酸のカリウム塩としては、安息香酸、フタル酸等のカリウム塩が挙げられる。
有機スルホン酸のカリウム塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン酸等のカリウム塩が挙げられる。
また、有機亜リン酸のカリウム塩としては、亜リン酸ジエチル、亜リン酸ジイソプロピル、亜リン酸ジブチル、亜リン酸ジラウリル、亜リン酸ジフェニル等のカリウム塩が挙げられる。
上記カリウム化合物の使用量は、リチウム系多官能重合開始剤とするために用いられる有機リチウム化合物のリチウム1グラム原子当量あたり、好ましくは0.005〜0.5モルの量である。上記カリウム化合物の使用量が0.005モル未満では、その添加効果(リチウム系多官能重合開始剤による反応性向上、芳香族ビニル化合物のランダム化又は単連鎖付与)が十分ではない場合があり、一方、0.5モルを超えると、重合活性が低下し、生産性を大幅に低下させることになるとともに、重合体末端を官能基で変性する反応を行なう際の変性効率が低下する場合がある。
上記工程〔I〕において用いる重合溶媒は、通常、炭化水素であり、脂環式炭化水素、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
脂環式炭化水素としては、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等が挙げられる。
脂肪族炭化水素としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン等が挙げられる。
芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等が挙げられる。
これらのうち、シクロヘキサンが好ましい。
また、上記重合溶媒には、必要に応じて、エーテル化合物、アミン化合物等を添加してもよい。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。これにより、得られる(共)重合体のミクロ構造(ビニル結合含量)を調整することができる。
上記エーテル化合物としては、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、α−メトキシテトラヒドロフラン、テトラヒドロフルフリルアルコールのメチルエーテル、テトラヒドロフルフリルアルコールのエチルエーテル、テトラヒドロフルフリルアルコールのブチルエーテル、ジメトキシベンゼン、ジメトキシエタン、2,2−ビステトラヒドロフルフリルプロパン、ビステトラヒドロフルフリルホルマール等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記アミン化合物としては、トリエチルアミン、ピリジン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、ジピペリジノエタン、N,N−ジエチルエタノールアミンのメチルエーテル、N,N−ジエチルエタノールアミンのエチルエーテル、N,N−ジエチルエタノールアミンのブチルエーテル等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記工程〔I〕は、通常、0〜120℃の範囲の温度で行われ、一定温度で行ってもよいし、昇温させながら行ってもよい。重合方式は、バッチ重合方式、連続重合方式等とすることができる。
上記工程〔I〕において得られた(共)重合体の重量平均分子量(Mw)は、1,000〜45,000、好ましくは2,000〜45,000、更に好ましくは3,000〜45,000である。上記Mwが1,000未満では、工程〔II〕の後に得られるスズ含有重合体の分子量が小さくなり、粘稠な状態となり、加工助剤成分としての取り扱いが容易でない場合がある。例えば、所定量の添加が容易でなく、操作時間がかかる等の問題がある。また、得られる加硫物の力学特性、耐疲労性、耐老化性等が低下する場合がある。一方、上記Mwが45,000を超えると、加工助剤成分として用いた場合の効果が十分でない場合がある。
尚、このMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いたポリスチレン換算によるものである。以下も同様である。
上記(共)重合体のMwを上記範囲とするためには、工程〔I〕の重合条件でリチウム系多官能重合開始剤の使用量を調節すればよい。
尚、後述する工程〔II〕における(共)重合体とスズ化合物との反応効率を高めるため、上記工程〔I〕の後、重合系に、更に、1,3−ブタジエン等の共役ジオレフィン化合物を有機リチウム化合物のリチウム原子1g原子当量あたり、好ましくは0.5〜500モルの量、より好ましくは1〜200モルの量を添加してもよい。この反応は、通常、0〜120℃の範囲の温度で行われ、一定温度で行ってもよいし、昇温させながら行ってもよい。
上記工程〔I〕に続き、上記工程〔II〕では、上記(共)重合体と、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるスズ化合物とを反応させる。この反応は、具体的には、上記(共)重合体の活性リビング末端とスズ化合物との反応であり、通常、「カップリング反応」といわれる反応である。
SnX4−n (1)
(式中、nは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、複数あるXは、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
3−mSn−R−SnX3−l (2)
(式中、mは、0、1又は2であり、lは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜20のアルキレン基であり、Xが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
上記一般式(1)において、Xは複数あり、2つの場合、同一であってもよいし、異なっていてもよい。3つの場合、全て同一であってもよいし、そのうちの2つが同一であってもよいし、全てが異なっていてもよい。4つの場合、全て同一であってもよいし、そのうちの2つずつが同一であってもよいし、そのうちの2つのみが同一で他の2つが異なってもよいし、全てが異なっていてもよい。
また、Rは、n=2の場合、複数あることになるが、この場合の各Rは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
上記一般式(1)で表されるスズ化合物としては、四塩化スズ、トリクロロメチルスズ、トリクロロブチルスズ、トリクロロオクチルスズ、ジクロロジメチルスズ、ジクロロジブチルスズ、ジクロロジオクチルスズ等の塩化スズ化合物、四臭化スズ、トリブロモメチルスズ、トリブロモブチルスズ、トリブロモオクチルスズ、ジブロモジメチルスズ、ジブロモジブチルスズ、ジブロモジオクチルスズ等の臭化スズ化合物、更には、ジブチルスズビスオクタノエート、ジオクチルスズビスオクタノエート、ジブチルスズビスステアレート、ジオクチルスズビスステアレート、ジブチルスズビスラウレート、ジオクチルスズビスラウレート、ジブチルスズジフェノキシド、ジオクチルスズジフェノキシド等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記一般式(2)において、m=0又は1、及び/又は、l=0又は1の場合、Xは複数あることになり、3つの場合、全て同一であってもよいし、そのうちの2つが同一であってもよいし、全てが異なっていてもよい。2つの場合、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
尚、上記一般式(2)の両側のXの数は同じであっても、異なっていてもよく、種類も同一であっても異なっていてもよい。
また、Rは、m=2、及び/又は、l=2の場合、複数あることになるが、この場合の各Rは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
尚、上記一般式(2)の両側のRの数は同じであっても、異なっていてもよく、種類も同一であっても異なっていてもよい。
また、上記一般式(2)で表されるスズ化合物としては、1,2−ビス(メチルジクロロスタニルエタン)、1,2−ビス(ブチルジクロロスタニルエタン)、1,2−ビス(オクチルジクロロスタニルエタン)、1,4−ビス(メチルジクロロスタニル)ブタン、1,4−ビス(ブチルジクロロスタニル)ブタン、1,4−ビス(オクチルジクロロスタニル)ブタン等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
尚、この工程〔II〕においては、上記一般式(1)で表されるスズ化合物と、上記一般式(2)で表されるスズ化合物とを併用してもよい。
上記工程〔II〕で用いるスズ化合物としては、ハロゲン化スズ化合物が好ましく、特に、トリクロロブチルスズ、トリクロロオクチルスズ、ジクロロジブチルスズ及びジクロロジオクチルスズが好ましい。
上記スズ化合物の使用量は、リチウム系多官能重合開始剤とするために用いられる有機リチウム化合物のリチウム1グラム原子当量あたり、好ましくは0.01〜30モルの量である。
上記工程〔II〕における、上記(共)重合体と、上記スズ化合物との反応は、上記工程〔I〕の後、引き続き行うことができる。即ち、上記工程〔I〕において、所定の重合転化率となった時点でスズ化合物を添加し、反応させればよい。この重合転化率は、好ましくは90〜100%である。
また、上記工程〔II〕における反応温度は、通常、0〜120℃の範囲であり、一定温度で行ってもよいし、昇温させながら行ってもよい。
上記工程〔II〕において、スズ含有重合体を生成させた後、従来の溶液重合法等における処理と同様にして、重合体を単離することができる。例えば、重合溶液に安定剤等を添加した後、直接乾燥法、スチームストリッピング法等によって重合溶媒等を除去し、真空乾燥、熱風乾燥、ロール乾燥等により乾燥させ、本発明のスズ含有重合体を得ることができる。
本製造方法によって得られたスズ含有重合体は、反応前の(共)重合体に比べて分子量が大きいため、例えば、GPCのクロマトグラムより確認することができる。尚、GPCによるクロマトグラムを用い、本発明のスズ含有重合体及び未反応の(共)重合体の各ピークの面積から、カップリング効率、即ち、(共)重合体の活性リビング末端に対してスズ化合物がどれだけ反応したかを示す割合を求めることができる。
上記カップリング効率は、好ましくは50〜100%、より好ましくは60〜100%である。
ここで、クロマトグラムから求められた本発明のスズ含有重合体及び未反応の(共)重合体の各ピークの面積を、それぞれ、A1及びA2とすると、カップリング効率C/Eは、下記式で算出される。
C/E(%)=〔A1/(A1+A2)〕×100
本製造方法によって得られたスズ含有重合体は、上記工程〔I〕及び〔II〕を備えることで、2以上の炭素−スズ結合を有する。この炭素−スズ結合の数は特に限定されず、3以上であっても、4以上であってもよい。
また、本スズ含有重合体に結合したスズ元素の含有量は、3,000〜30,000ppmであり、好ましくは5,000〜30,000ppm、更に好ましくは10,000〜30,000ppmである。この含有量が3,000ppm未満では、得られる加硫物の形状保持性が悪化する場合がある。一方、スズ元素の含有量が多すぎると、カーボンブラック等の補強剤を含むゴム組成物とした場合に、補強剤の効果を低下させることがあり、その結果、機械的強度、耐摩耗性等も低下することがある。
本製造方法によって得られたスズ含有重合体の重量平均分子量(Mw)は、50,000以上であり、通常、固体状態である。好ましいMwは50,000〜1,000,000であり、更に好ましくは50,000〜500,000である。
上記Mwが小さすぎると、粘稠な状態となり、加工助剤成分として用いる場合に、取り扱いが容易でないことがある。例えば、所定量の添加が容易でない、操作時間がかかる等の問題がある。また、得られる加硫物の力学特性、耐疲労性、耐老化性等が低下する場合がある。
また、上記Mwと、GPCにより得られた数平均分子量(Mn)とから求めた分散度(Mw/Mn)は、好ましくは1.5以上6.0未満である。この分散度が1.5以上であると、本スズ含有重合体を加工助剤成分として用いた場合に、配合操作性が改良され、得られる加硫物の形状保持性が良好となる。また、Mw/Mnが6.0未満であると、低分子成分量及び高分子成分量が適度にバランスされる。即ち、Mw/Mnが6.0以上であると、低分子成分量の割合が多くなるために粘稠な状態となり、加工助剤成分としての取り扱いが容易でない場合がある。また、加硫物の力学特性はもちろん、耐疲労性や耐老化性が悪化する傾向にある。他方、高分子成分量の割合も多くなり、配合操作性が改良されず、得られる加硫物の形状保持性も悪化するという問題が生じる。
本発明のスズ含有重合体において、その製造の際に単量体として用いた共役ジオレフィン化合物に由来する共役ジオレフィン部の1,2−結合及び/又は3,4−結合(以下、単に「ビニル結合」ともいう。)の含量は、好ましくは10〜90%であり、より好ましくは15〜80%である。このビニル結合含量が10%未満では、加工助剤成分として用いたゴム組成物を加硫物とする場合に、加硫速度が低下することがある。一方、90%を超えると、得られる加硫物の硬度が上昇して、好ましいゴム特性を示さないことがある。
本発明のスズ含有重合体は、ゴム原料組成物の混練操作性、加工混練操作性等を改良するための加工助剤成分として用いることができ、更には、加工助剤としての使用に好適である。これにより、ゴム組成物を製造する際の混練工程等において、上記スズ含有重合体の炭素−スズ結合が開裂して低分子量化し、カーボンブラック等の補強剤等の分散性を向上させつつ円滑な混合を行うことができ、均一なゴム組成物を容易に得ることができる。
即ち、本スズ含有重合体は、混練工程、更にはこれに続く成形工程を経て、ゴム組成物を製造する際、加工助剤として使用することができる。
尚、本スズ含有重合体は、単独で加工助剤として用いてもよいし、他の成分と混合することによって加工助剤として用いることができる。他の成分としては、例えば、高級脂肪酸、高芳香族系オイル等の酸性物質等が挙げられるが、公知の加工助剤等を用いることもできる。これら他の成分は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
高級脂肪酸としては、炭素数10以上のものであれば、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等を用いることができる。また、これらの価数は特に限定されない。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
飽和脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸等が挙げられる。また、不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレン酸等が挙げられる。
また、高芳香族系オイルとしては、例えば、クレーゲル法による芳香族成分含量が50質量%以上のものが好ましい。
本スズ含有重合体を上記酸性物質と併用してなる加工助剤を用いる場合には、上記スズ含有重合体の炭素−スズ結合がより容易に開裂するために、補強剤等の分散性が更に向上したゴム組成物を得ることができる。
本スズ含有重合体を加工助剤として、ゴム成分、各種配合剤等と混合することにより、ゴム組成物を製造することができる。
ゴム成分としては、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、乳化重合スチレンブタジエンゴム等が挙げられ、これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記ゴム組成物を製造する際の本スズ含有重合体の使用量は、ゴム成分の合計100質量部に対して、好ましくは5〜100質量部、より好ましくは5〜70質量部、更に好ましくは5〜50質量部である。
配合剤としては、補強剤、伸展油、加硫剤、加硫促進剤、架橋助剤、充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線防止剤、滑剤、発泡剤、発泡助剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、着色防止剤、可塑剤、他の加工助剤、スコーチ防止剤等が挙げられる。
補強剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、タルク、水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイソウ土、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム等が挙げられる。カーボンブラックを配合することにより、加硫物の補強効果を改良するのみならず、良好な耐摩耗性及び破壊強度を与えることができる。また、シリカを配合することにより、タイヤ用に用いると、加硫物のヒステリシスロスを低下させて良好な転がり抵抗を与えるとともに、ウエットスキッド抵抗を向上させることができる。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。このカーボンブラックの使用量は、ゴム成分の合計100質量部に対して、好ましくは20〜110質量部である。
シリカとしては、乾式法シリカ、湿式法シリカ等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、このシリカは粒子径の小さいものが好ましく。その使用量は、ゴム成分の合計100質量部に対して、好ましくは40〜120質量部である。
シリカは、カーボンブラックと併用することにより、良好な摩耗耗性及び破壊強度を発揮し、低ヒステリシス性能及びウエットグリップ性能のバランスをより優れたものとすることができる。
尚、シリカを補強剤として用いる場合には、その含有効果を高めるために、シランカップリング剤を併用することができる。このシランカップリング剤とは、シリカと、ゴム成分とを結合することができる化合物をいい、分子中に、アルコキシシリル基等の、シリカ表面と反応可能な構成要素と、ポリスルフィド、メルカプト基、エポキシ基等の、特に炭素−炭素二重結合と反応可能な構成要素とを併せ持った化合物が好ましく用いられる。例えば、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、γ−メルカプトプロピルメトキシシラン、3−チオシアナートプロピルトリエトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルメルカプトベンゾチアゾールテトラスルフィド等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
伸展油としては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族(アロマチック)系プロセスオイル等のプロセスオイルが挙げられる。これらは、それぞれ1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記各成分を用いてゴム組成物を製造する方法は特に限定されない。上記各成分は、一般にゴム組成物の製造に用いられている各種混合装置、例えば、ロール、バンバリーミキサー、混練機、押出機等に投入され、十分に混合し、押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等で目的の形状に成形した後、加硫される。
各成分の投入の手段は特に限定されない。特に、本スズ含有重合体を含む加工助剤は、ゴム成分、配合剤等と同時に系内に一括投入してもよいし、分割投入又は連続投入してもよい。また、予め、本スズ含有重合体を含む加工助剤をゴム成分と混合した後、配合剤を添加してもよい。
本スズ含有重合体を加工助剤として用いてなるゴム組成物成形品は、補強剤等の分散性が良好であり、スズ含有重合体がブリードすることなく、また、良好な形状保持性を有する。
以下、本発明について、例を挙げて具体的に説明する。尚、本発明は、これらの例に何ら制約されるものではない。また、下記において、「%」及び「部」は、特に断らない限り質量基準である。
1.各種測定方法
各種評価の測定方法は下記の通りである。
(1)ミクロ構造(ビニル結合含量)
赤外吸収スペクトル法(モレロ法)によって求めた。
(2)結合スチレン含有量
赤外吸収スペクトル法により、検量線を作成し求めた。
(3)重量平均分子量(Mw)、及び、Mwと数平均分子量(Mn)との比による分散度(Mw/Mn)
示差屈折計及び紫外可視検出器を検出器としたゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)装置(型式「HLC−8120GPC」、東ソー社製)を用い、ポリスチレン換算で求めた。カラムは東ソー社製「TSKgel GMHXL」であり、移動相はテトラヒドロフランである。
(4)カップリング効率(C/E)
スズ含有重合体は、カップリングしていない重合体と比べると、分子量が大きいため、GPCによるクロマトグラムは、両者が分離した形で得られる。従って、カップリング効率は、得られたクロマトグラムを用い、両者の面積の合計に対するスズ含有重合体の面積比率とした。
(5)スズ含有重合体を構成するスズ元素の含有量
一定質量の試料(スズ含有重合体)をトルエンに溶解した後、大量のメタノール中で沈殿させて濾別した。濾液は、重合体に結合していないスズ化合物を含んでいる。沈殿したスズ含有重合体を乾燥した後、原子吸光分析により、スズ元素の含有量を求めた。
(6)ムーニー粘度(ML1+4
JIS K6300に準じ、Lローター、予熱1分、ローター作動時間4分、温度100℃で測定した。
(7)加硫物の物性評価
表3に示す配合処方に従って、各原料成分を250ccラボプラストミル(東洋精機社製)に投入して混練した後、145℃で35分間、プレス加硫を行った。尚、性状が液状であるスズ含有重合体、又は、プロセスオイルを使用する場合は、予めカーボンブラックに一定量を含浸させてから使用した。表4はスズ含有重合体とプロセスオイルの添加量の和を37.5phrとした。得られた加硫物の評価を下記について行った。
・引張強度(T)及び反発弾性
JIS K6301に準じて測定した。
・耐摩耗性
DIN型摩耗試験機(東洋精機社製)を用い、室温下、荷重10Nで測定した。
・押出加工性
フローテスタ(島津製作所社製)を用い、荷重50kg/g、押出温度100℃の条件で加硫前のゴム組成物を直径1mm、高さ2mmの円柱状のダイから押し出し、流出速度を測定した。流出速度が大きいほど押出加工性が良好である。
・ロール収縮試験
加硫前のゴム組成物100gを、50℃に加温された、間隙が1.5mmの4インチロールに3分間巻き付けることにより、未加硫ロールを得た。その後、この未加硫ロールの表面に、10cm間隔で刻印を打ち、次いで、シーティングを行った。室温下、12時間放置した後、刻印間の長さを測定し、下記式から収縮率(%)を求めた。収縮率100に近いほど加硫前のゴム配合物の形状安定性が良好である。
収縮率(%)=〔(12時間放置後の刻印間の長さ)/10〕×100
・ブリード
縦5cm、横5cm及び高さ3mmに成形した加硫シートを、直径10cmの濾紙上に載置し、50℃の恒温槽に7日間静置した。その後、加硫シートを取り除き、濾紙表面上の濡れの程度を目視で観察し、下記基準で判定した。
「○」・・・濾紙表面に濡れが見られない。
「△」・・・濾紙表面の一部に濡れが見られる。
「×」・・・加硫シートと同面積の濡れが見られる。
2.スズ含有重合体の製造
実施例1(重合体Aの製造)
窒素ガスで十分置換した内容積5リットルのオートクレーブ反応容器に、脱気したシクロヘキサン2,500g、テトラヒドロフラン(THF)2.5g、1,3−ブタジエン190g及びスチレン10gを仕込んだ後、重合開始剤として、ジリチウム開始剤である1,4−ジリチオブタン(Li−C4−Li)30mmolと、n−ブチルリチウム(n−BuLi)9mmolとを同時に添加した。20℃から断熱下で重合を行い、最高到達温度は65℃であった。重合転化率が100%になったことを確認してから、重合溶液を一部サンプリングした後、カップリング剤(スズ化合物)としてジクロロジオクチルスズ(OctSnCl)15mmolを加えてカップリング反応を行った。
次いで、重合溶液に2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.9gを添加し、スチームストリッピングにより脱溶剤を行った。その後、115℃の熱ロールで乾燥することにより、重合体Aを得た(表1参照)。
この重合体Aを分析したところ、ブタジエン部のビニル結合含量は29%、結合スチレン含有量は5%、重量平均分子量は310,000、分散度(Mw/Mn)は4.2、スズ化合物によるカップリング効率(C/E)は85%、スズ含有量は8,900ppmであった。尚、ジクロロジオクチルスズによるカップリング前の重合体の重量平均分子量は30,000であった。これらの結果を表2に示した。
実施例2(重合体Bの製造)
(1)重合開始剤の調製
Teyssieらによる方法(「Macromolecules」第29巻、2,438〜2,745ページ(1996年))に従い、1,3−ジイソプロペニルベンゼン(DIB)とブチルリチウムとの反応からジリチウム開始剤を得た。尚、この反応は、ブチルリチウム種としてsec−ブチルリチウムを用い、極性化合物としてトリ−n−オクチルアミンをsec−ブチルリチウムと同じモル量を添加して、室温で60分間行った。以下、このジリチウム開始剤を「DIB−ジリチウム(又はDIB−DiLi)」と称する。
(2)重合体Bの製造
重合開始剤としてDIB−ジリチウムを用いた以外は、上記重合体Aの場合と同様にして単量体成分の重合、カップリング反応、脱溶剤及び乾燥を行い、重合体Bを得た(表1参照)。
この重合体Bを分析したところ、ブタジエン部のビニル結合含量は30%、結合スチレン含有量は5%、重量平均分子量は294,000、分散度(Mw/Mn)は3.8、スズ化合物によるカップリング効率(C/E)は80%、ML1+4(100℃)は28、スズ含有量は8,300ppmであった。尚、ジクロロジオクチルスズによるカップリング前の重合体の重量平均分子量は32,000であった(表2参照)。
実施例3〜7(重合体C〜Gの製造)
製造原料の種類及びその使用量を表1のようにした以外は、実施例2と同様にして重合体C〜Gを得た。その後、上記と同様の評価を行い、その結果を表2に併記した。
比較例1〜4(重合体H〜Kの製造)
製造原料の種類及びその使用量を表1のようにした以外は、実施例2と同様にして重合体H〜Kを得た。その後、上記と同様の評価を行い、その結果を表2に併記した。
比較例5(重合体Lの製造)
重合開始剤としてDIB−ジリチウムを用いず、n−ブチルリチウム13mmolのみを添加して重合を行い、重合転化率が100%になってから添加するジクロロジオクチルスズ量を4mmolにした以外は、実施例2と同様にして重合体Lを得た。その後、上記と同様の評価を行い、その結果を表2に併記した。
比較例6(重合体Mの製造)
カップリング剤としてのジクロロジオクチルスズを用いなかった以外は、実施例2と同様にして重合体Lを得た(表1参照)。その後、上記と同様の評価を行い、その結果を表2に併記した。
比較例7(重合体Nの製造)
ジクロロジオクチルスズに代えてジメチルジクロルシラン((CHSiCl)をカップリング剤として用いた以外は、実施例2と同様にして重合体Mを得た(表1参照)。その後、上記と同様の評価を行い、その結果を表2に併記した。
Figure 2005272643
Figure 2005272643
表2より、比較例1は、スズ含有共重合体の重量平均分子量(Mw)が40,000であり、本発明の範囲外である。また、カップリング効率が45%と低く、得られた重合体の重量平均分子量Mwも小さく、液状であった。比較例2は、カップリング前の重合体の重量平均分子量(Mw)が60,000であり、本発明の範囲外である。比較例3及び4は、スズ元素の含有量が、それぞれ、2,800ppm及び200,200ppmであり、本発明の範囲外である。比較例5は、ジリチウム開始剤を用いず、n−BuLiのみを用いた例であり、カップリング前の重合体の重量平均分子量(Mw)が30,000、スズ化合物によるカップリング効率が80%であり、いずれも実施例2等とほぼ同等であるが、スズ元素の含有量は2,800ppmであり、本発明の範囲外であり液状であった。また、比較例6は、スズ化合物(カップリング剤)を用いなかった例であり、ほぼ単分散の液状重合体が得られた。比較例7は、スズ化合物でないカップリング剤を用いた例であり、重量平均分子量Mwが275,000と大きくなった。
一方、実施例1〜7は、ジリチウム開始剤で重合した後、ジクロロジオクチルスズで変性した例であり、カップリング効率が高く、重量平均分子量(Mw)がカップリング前の重合体のMwの5倍以上を示し、ゴム状となった。実施例1〜7等の結果から、カップリング前の重合体のMwが小さく、液状の重合体であっても、ジリチウム開始剤で重合した後にカップリング反応を行うとMwが大幅に上昇し性状がゴム状に変化することが分かる。
3.ゴム組成物の製造及びその評価
実施例8〜14及び比較例8〜14
上記で得た重合体A〜Nを加工助剤として用い、下記成分とともに、表3に示す配合処方で混練し、加硫物を作製し、物性評価を行った。その結果を表4に示す。
(1)ゴム成分(乳化重合SBR)
商品名「#1500」、JSR社製
(2)カーボンブラック
商品名「ダイヤブラックN330」、三菱化学社製
(3)老化防止剤(N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン)
商品名「ノクラック810NA」、大内新興化学工業社製
(4)加硫促進剤(N−シクロへキシル−2−ベンゾチアゾイルスルフェンアミド)
商品名「ノクセラーCZ」、大内新興化学工業社製。
Figure 2005272643
比較例15
加工助剤として、芳香族系プロセスオイル(商品名「フッコールAROMAX#3」、富士興産社製)を用いた以外は、実施例10と同様にして加硫物を作製し、物性評価を行った。その結果を表4に併記した。
比較例16
加工助剤を用いなかった以外は、実施例10と同様にして加硫物を作製し、物性評価を行った。その結果を表4に併記した。
Figure 2005272643
表4より、比較例16は、加工助剤を用いなかった例であり、押出加工性及びロール加工性が非常に悪く、引張強度、反発弾性及び耐摩耗性が不十分である。比較例8、10〜12は、加工助剤が液状であるために、配合操作時、単独で計量した際にカップ(容器)に付着し、正確な量をプラストミルに投入するのが困難であった。そのため、作業工数が増えるが、予めカップにカーボンブラックを入れておき、それに加工助剤の所定量を加えて良くかき混ぜ、含浸させた後にプラストミルに投入した。得られた加硫物は、いずれも、引張強度、反発弾性、及び耐摩耗性に劣っていた。特に、スズ元素の含有量が本発明の範囲外であった重合体J、K及びLをそれぞれ加工助剤として用いた比較例10〜12は、未加硫配合物の押出加工性、形状保持性とも改良効果が十分でないことも分かる。また、加硫シートからややブリードが確認された。比較例9はカップリング前の重量平均分子量が60,000と高いため、未加硫配合物の押出加工性、形状保持性が劣り、また、加硫物の引張強度、反発弾性、耐摩耗性も劣っていた。比較例14は、スズ化合物をカップリング剤として用いずに得た重合体Nを加工助剤として用いた例であり、比較例8、10〜12よりも更に特性が悪化した。比較例15は、加工助剤としてプロセスオイルを用いた例であり、比較例8、10〜12と同様の作業で配合処方を行った。得られた加硫物は、いずれも、引張強度、反発弾性、耐摩耗性及び収縮率に劣っていた。また、加硫シートからのブリードが顕著であった。
一方、実施例8〜14は、加工助剤がゴム状であるために配合操作が容易であり、流出速度が比較例11(0.0056ml/sec)よりも大幅に改良され(0.018〜0.030ml/sec)、得られた加硫物の特性も良好であった。また、加硫シートからのブリードが全く見られなかった。
実施例15〜17
実施例1で得た重合体Aと、上記プロセスオイルとを表5に示す質量割合で併用したものを加工助剤として実施例8と同様にして加硫物を作製し、物性評価を行った。その結果を表5に併記した。
Figure 2005272643
表5より、実施例15〜17と比較例15との比較から、本発明のスズ含有重合体とプロセスオイルとを組み合わせて加工助剤として使用しても、引張強度、反発弾性及び耐摩耗性が、また、流出速度や収縮率もプロセスオイルのみを使用した比較例15に比べ良好な結果を与えることが分かる。
本発明のスズ含有重合体は、天然ゴム、ポリブタジエンゴム等のゴム成分、カーボンブラック、シリカ等の補強剤等を含むゴム組成物に用いる加工助剤成分として好適であり、そのゴム組成物は、押出加工、ロール加工、カレンダーロール加工等の加工方法によりゴムベルト、ゴムホース、ガスケット、自動車窓枠用ゴム(ウエザーストリップ等)、自動車タイヤ用ゴム(トレッド、サイドウォール等)等とすることができる。

Claims (5)

  1. 共役ジオレフィン化合物を含む単量体をリチウム系多官能重合開始剤の存在下に重合し、重量平均分子量が1,000〜45,000である(共)重合体とする工程〔I〕と、
    上記(共)重合体と、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるスズ化合物とを反応させる工程〔II〕と、
    を順次備え、スズ元素の含有量が3,000〜30,000ppmであり且つ重量平均分子量が50,000以上であるスズ含有重合体を得ることを特徴とするスズ含有重合体の製造方法。
    SnX4−n (1)
    (式中、nは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、複数あるXは、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
    3−mSn−R−SnX3−l (2)
    (式中、mは、0、1又は2であり、lは、0、1又は2であり、Xは、ハロゲン原子又はアルコキシル基、エステル基及びカルボキシル基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が1〜10のアルケニル基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基及び炭素数が6〜20の芳香族炭化水素基から選ばれる官能基であり、Rは、炭素数が1〜20のアルキレン基であり、Xが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよく、Rが複数ある場合、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
  2. 上記工程〔I〕で用いる単量体は、芳香族ビニル化合物を含む請求項1に記載のスズ含有重合体の製造方法。
  3. 上記工程〔II〕で用いるスズ化合物は、ハロゲン化スズ化合物である請求項1又は2に記載のスズ含有重合体の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法により得られたことを特徴とするスズ含有重合体。
  5. 請求項4記載のスズ含有重合体の加工助剤としての使用。
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