JP2005271731A - マウントブラケットを備えた車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車体ボデー側に固定された横根太からボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームに至る連結構造を、車体荷重や振動に伴う応力による亀裂の発生を防止して耐久性が向上された連結構造とし得るマウントブラケットを備えた車体構造を提供する。
【解決手段】 車体前後方向に延在するシャーシフレームに固定されたフレーム側マウントブラケットと、上端部が横根太に固定され下端部がフレーム側マウントブラケットに固定されるボデー側マウントブラケットとを備え、ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が前記横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットして配置されてなるマウントブラケットを備えた車体構造において、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定するとともに、該補強部材と前記ボデー側マウントブラケットとで前記横根太の前、後側面を挟持して該補強部材及びボデー側マウントブラケットを該横根太に固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 車体前後方向に延在するシャーシフレームに固定されたフレーム側マウントブラケットと、上端部が横根太に固定され下端部がフレーム側マウントブラケットに固定されるボデー側マウントブラケットとを備え、ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が前記横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットして配置されてなるマウントブラケットを備えた車体構造において、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定するとともに、該補強部材と前記ボデー側マウントブラケットとで前記横根太の前、後側面を挟持して該補強部材及びボデー側マウントブラケットを該横根太に固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、バス、ワゴン車等に適用され、シャーシフレームに固定されたフレーム側マウントブラケットと、上端部が車体ボデーの横根太に固定され下端部が前記フレーム側マウントブラケットに固定されるボデー側マウントブラケットとを備え、前記ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が前記横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットして配置された、マウントブラケットを備えた車体構造に関する。
バス等の車両における車体の荷重支持構造は、たとえば特許文献1(実公平4−53336号公報)に開示されているように、車体ボデー側とシャーシフレーム側との間をマウントブラケットを介して連結し、該マウントブラケットに防振ゴム等の弾性部材を設けてシャーシフレーム側から車体ボデー側に伝達される振動を低減している。
図3及び図4は、一部のバスやワゴン車等に用いられている車体構造の従来の一例を示し、図3(A)は車体ボデー側とシャーシフレーム側とを連結する車体構造の側面図、(B)はフレーム側マウントブラケットの斜視図、図4は図3(A)におけるB―B矢視図である。
図3及び図4は、一部のバスやワゴン車等に用いられている車体構造の従来の一例を示し、図3(A)は車体ボデー側とシャーシフレーム側とを連結する車体構造の側面図、(B)はフレーム側マウントブラケットの斜視図、図4は図3(A)におけるB―B矢視図である。
図において、1は車体ボデーのフロアー(床板)、6は車体前後方向に延設されたシャーシフレームである。2は車幅方向に延設された横根太で、ハット断面の上部が前記フロアー1の下面に固定されており、図示を省略したが、車体前後方向にほぼ等間隔に複数設置されている。
011はボデー側マウントブラケットで、垂直な上部側面を前記横根太2の車体前後方向側面に栓溶接(8は栓溶接穴)するとともに、該横根太2の下部に連続隅肉溶接(020は溶接部)することにより、該横根太2に固定されている。04はフレーム側マウントブラケットで、下部側が上下2列のボルト12によって前記シャーシフレーム6に固定されている。
011はボデー側マウントブラケットで、垂直な上部側面を前記横根太2の車体前後方向側面に栓溶接(8は栓溶接穴)するとともに、該横根太2の下部に連続隅肉溶接(020は溶接部)することにより、該横根太2に固定されている。04はフレーム側マウントブラケットで、下部側が上下2列のボルト12によって前記シャーシフレーム6に固定されている。
10は前記フレーム側マウントブラケット04とボデー側マウントブラケット011との間に介装された弾性部材で、前記フレーム側マウントブラケット04の上部水平部を上下2つの防振ゴム10a,10bで挟持し、前記ボデー側マウントブラケット011の下部水平部、防振ゴム10a,10b及びフレーム側マウントブラケット04の上部水平部をボルト7で締付けて構成されている。
前記弾性部材10の中心つまり前記フレーム側マウントブラケット04とボデー側マウントブラケット011との固定中心7aは、前記横根太2の側面つまり軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットされて配置されている。
前記弾性部材10の中心つまり前記フレーム側マウントブラケット04とボデー側マウントブラケット011との固定中心7aは、前記横根太2の側面つまり軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットされて配置されている。
図3〜4に示されるような車体構造にあっては、前記横根太2は前記フロアー(床板)1上に載せられる人や荷物等による荷重を等分に受けるようにするため、車体前後方向に等間隔に設けられているが、前記フレーム側マウントブラケット04及び弾性部材10はシャーシフレーム6に取り付けられる機器類等によって配置的な制約を受けるため、車体前後方向に等間隔に配置できない。
従ってかかる車体構造にあっては、前記のように、前記フレーム側マウントブラケット04とボデー側マウントブラケット011との固定中心7aと横根太2の軸線とは車体前後方向にaだけオフセットされて配置せざるを得ず、これにより、前記横根太2と前記弾性部材10及びフレーム側マウントブラケット04との間には、車体荷重や振動によって前記オフセットaをアームとする曲げモーメントが発生する。
従ってかかる車体構造にあっては、前記のように、前記フレーム側マウントブラケット04とボデー側マウントブラケット011との固定中心7aと横根太2の軸線とは車体前後方向にaだけオフセットされて配置せざるを得ず、これにより、前記横根太2と前記弾性部材10及びフレーム側マウントブラケット04との間には、車体荷重や振動によって前記オフセットaをアームとする曲げモーメントが発生する。
このため図3〜4に示される従来技術にあっては、前記曲げモーメントによって、前記横根太2の下部とボデー側マウントブラケット011との溶接部020に応力集中による過大な引張応力が発生して該溶接部020にて横根太2に亀裂が発生する虞があり、また、図3(B)に示されるように、前記フレーム側マウントブラケット04の端縁04bに前記曲げモーメントによる過大な引張応力及び該引張応力に伴う亀裂04aが発生する虞がある。
従って、本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、車体ボデー側に固定された横根太からボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームに至る連結構造を、車体荷重や振動に伴う応力による亀裂の発生を防止して耐久性が向上された連結構造とし得るマウントブラケットを備えた車体構造を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、車体ボデーのフロアー下部に固定され車幅方向に延在する横根太と、車体前後方向に延在するシャーシフレームに固定されたフレーム側マウントブラケットと、上端部が前記横根太に固定され下端部が前記フレーム側マウントブラケットに固定されるボデー側マウントブラケットとを備え、前記ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が前記横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットして配置されてなるマウントブラケットを備えた車体構造において、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定するとともに、該補強部材と前記ボデー側マウントブラケットとで前記横根太の前、後側面を挟持して該補強部材及びボデー側マウントブラケットを該横根太に固定したことを特徴とする。
かかる発明によれば、ボデー側マウントブラケットと該ボデー側マウントブラケットに固定された補強部材とによって横根太の前、後側面を挟持した形態で該補強部材及びボデー側マウントブラケットを該横根太に固定したので、横根太とボデー側マウントブラケットとの結合部の剛性が高くなり、ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットしていることによって発生する車体荷重や振動による前記結合部の応力集中が緩和されて、該結合部の応力が低減される。これにより、かかる応力による結合部の亀裂の発生を回避できる。
また、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定したので、該ボデー側マウントブラケット自体の剛性も大きくなって、該ボデー側マウントブラケットのフレーム側マウントブラケットとの結合部が高剛性の結合構造となって、該結合部におけるボデー側マウントブラケットの亀裂の発生を回避できる。
また、かかる発明において好ましくは、前記補強部材の上端部を前記横根太の側面に固定するとともに下端部を前記ボデー側マウントブラケットの下部に固定する。
このように構成すれば、補強部材の下端部をボデー側マウントブラケットの下部に固定した支持構造となっているので、横根太の下面とボデー側マウントブラケットの側面と補強部材との間に形成される閉断面空間の面積を大きく採れて、横根太とボデー側マウントブラケット及び補強部材と結合部の曲げ剛性が大きくなり、該結合部の応力を低減できる。
さらには、ボデー側マウントブラケットと補強部材との固定部、該補強部材と横根太との固定部、及び該ボデー側マウントブラケットと前記横根太との固定部を、全て栓溶接によって固定したので、溶接歪が少なくなって溶接応力が小さくなる。
つまり、溶接材を円筒状に穿孔して、同部に隅肉溶接の溶接始めと終わりとがオーバーラップするまで施され、溶接部の熱降下の傾向が緩やかになり、溶接によるアンダーカット部が小さくなるとともに、溶接部の溶接歪みが小さくなり、かつ溶接品質が均一となり溶接部全体が高い強度を保持できる。
従って、外力が作用した時に、溶接部全体に均一な応力が発生するため応力集中を回避できる。
以上により、車体ボデー側に固定された横根太から補強部材付きのボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームへの連結構造を、車体荷重や振動の伴う応力による亀裂の発生を防止して、耐久性が向上した連結構造とすることができる。
このように構成すれば、補強部材の下端部をボデー側マウントブラケットの下部に固定した支持構造となっているので、横根太の下面とボデー側マウントブラケットの側面と補強部材との間に形成される閉断面空間の面積を大きく採れて、横根太とボデー側マウントブラケット及び補強部材と結合部の曲げ剛性が大きくなり、該結合部の応力を低減できる。
さらには、ボデー側マウントブラケットと補強部材との固定部、該補強部材と横根太との固定部、及び該ボデー側マウントブラケットと前記横根太との固定部を、全て栓溶接によって固定したので、溶接歪が少なくなって溶接応力が小さくなる。
つまり、溶接材を円筒状に穿孔して、同部に隅肉溶接の溶接始めと終わりとがオーバーラップするまで施され、溶接部の熱降下の傾向が緩やかになり、溶接によるアンダーカット部が小さくなるとともに、溶接部の溶接歪みが小さくなり、かつ溶接品質が均一となり溶接部全体が高い強度を保持できる。
従って、外力が作用した時に、溶接部全体に均一な応力が発生するため応力集中を回避できる。
以上により、車体ボデー側に固定された横根太から補強部材付きのボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームへの連結構造を、車体荷重や振動の伴う応力による亀裂の発生を防止して、耐久性が向上した連結構造とすることができる。
また、かかる発明において好ましくは、前記ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットとの固定中心部に、前記シャーシフレーム側から車体ボデー側に伝達される振動を抑制する弾性部材を介装する。
このように構成すれば、ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットとの間に介装された弾性部材の振動減衰作用によって、ボデー側マウントブラケットと補強部材との結合部、該補強部材とボデー側マウントブラケットとの結合部、及び該ボデー側マウントブラケットと前記横根太との結合部の振動応力を低減でき、かかる結合部の溶接部の耐久性を向上できる。
このように構成すれば、ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットとの間に介装された弾性部材の振動減衰作用によって、ボデー側マウントブラケットと補強部材との結合部、該補強部材とボデー側マウントブラケットとの結合部、及び該ボデー側マウントブラケットと前記横根太との結合部の振動応力を低減でき、かかる結合部の溶接部の耐久性を向上できる。
本発明によれば、ボデー側マウントブラケットとこれに固定された補強部材とによって横根太の前、後側面を挟持した形態で両者を該横根太に固定したので、横根太とボデー側マウントブラケットとの結合部の剛性が高くなり、車体荷重や振動による前記結合部の応力集中が緩和されて該結合部の応力が低減され、かかる応力による結合部の亀裂の発生を回避できるとともに、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定したことにより、該ボデー側マウントブラケット自体の剛性も大きくなるため、該ボデー側マウントブラケットのフレーム側マウントブラケットとの結合部が高剛性の結合構造となり、該結合部におけるボデー側マウントブラケットの亀裂の発生を回避できる。
これにより、車体ボデー側に固定された横根太から補強部材付きのボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームへの連結構造を、車体荷重や振動の伴う応力による亀裂の発生を防止して、耐久性が向上した連結構造とすることができる。
これにより、車体ボデー側に固定された横根太から補強部材付きのボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームへの連結構造を、車体荷重や振動の伴う応力による亀裂の発生を防止して、耐久性が向上した連結構造とすることができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の実施例に係る車体ボデー側とシャーシフレーム側を連結する車体構造の側面図、図2は図1におけるA―A矢視図である。
図1は本発明の実施例に係る車体ボデー側とシャーシフレーム側を連結する車体構造の側面図、図2は図1におけるA―A矢視図である。
実施例を示す図1〜2において、1は車体ボデーのフロアー(床板)、6は車体前後方向に延設されたシャーシフレームである。2は車幅方向に延設された横根太で、ハット断面の上部が前記フロアー1の下面に溶接にて固定されており、図示を省略したが、車体前後方向にほぼ等間隔に複数設置されている。
11はボデー側マウントブラケットで、断面が略コの字状に形成され、垂直な上部側面を前記横根太2の車体前後方向の後側面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定されている。3は車体前後方向に屈曲して形成された補強部材で、上部の垂直部が前記横根太2の車体前後方向の前側面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定され、下部の垂直部が前記ボデー側マウントブラケット11の下部前面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定されている。
11はボデー側マウントブラケットで、断面が略コの字状に形成され、垂直な上部側面を前記横根太2の車体前後方向の後側面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定されている。3は車体前後方向に屈曲して形成された補強部材で、上部の垂直部が前記横根太2の車体前後方向の前側面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定され、下部の垂直部が前記ボデー側マウントブラケット11の下部前面に栓溶接(8は栓溶接穴)にて固定されている。
従って、前記補強部材3の上部垂直部とボデー側マウントブラケット11の上部垂直部とで、前記横根太2の前側面及び後側面を挟持して、該補強部材3及びボデー側マウントブラケット11を該横根太2に固定することとなる。
また、前記補強部材3の下部の垂直部が前記ボデー側マウントブラケット11の下部前面に固定されているので、前記横根太2の下面とボデー側マウントブラケット11の下部前面と補強部材3の傾斜部3aとの間に形成される閉断面空間Aの面積を大きく採れて、横根太2とボデー側マウントブラケット11及び補強部材3との結合部の断面係数が大きくなって曲げ剛性が大きくなり、これによって該結合部の応力が低減される。
尚、図5に示すように、前記補強部材3の下部が前記ボデー側マウントブラケット11下部に固定された場合には、前記横根太2の下面とボデー側マウントブラケット11の下部前面と補強部材3の傾斜部3aとの間に形成される閉断面空間Aの面積をさらに大きく
採れて、横根太2とボデー側マウントブラケット11及び補強部材3との結合部の剛性がさらに向上する。
また、前記補強部材3の下部の垂直部が前記ボデー側マウントブラケット11の下部前面に固定されているので、前記横根太2の下面とボデー側マウントブラケット11の下部前面と補強部材3の傾斜部3aとの間に形成される閉断面空間Aの面積を大きく採れて、横根太2とボデー側マウントブラケット11及び補強部材3との結合部の断面係数が大きくなって曲げ剛性が大きくなり、これによって該結合部の応力が低減される。
尚、図5に示すように、前記補強部材3の下部が前記ボデー側マウントブラケット11下部に固定された場合には、前記横根太2の下面とボデー側マウントブラケット11の下部前面と補強部材3の傾斜部3aとの間に形成される閉断面空間Aの面積をさらに大きく
採れて、横根太2とボデー側マウントブラケット11及び補強部材3との結合部の剛性がさらに向上する。
さらに、前記ボデー側マウントブラケット11と補強部材3との固定部、該補強部材3と横根太2との固定部、及びボデー側マウントブラケット11と前記横根太2との固定部を、全て栓溶接によって固定したので、溶接歪が少なくなって溶接応力が小さくなる。
つまり、補強部材3の円周上に栓溶接穴8を穿孔して、該栓溶接穴8と横根太2あるいはボデー側マウントブラケット11とに、隅肉溶接の溶接始めと終わりとがオーバーラップするまで施され、溶接部の熱降下の傾向が緩やかになり、溶接によるアンダーカット部が小さくなるとともに、溶接部の溶接歪みが小さくなり、かつ溶接品質が均一となり溶接部全体が高い強度を保持できる。
従って、外力が作用した時に、溶接部全体に均一な応力が発生するため応力集中を回避できる。
つまり、補強部材3の円周上に栓溶接穴8を穿孔して、該栓溶接穴8と横根太2あるいはボデー側マウントブラケット11とに、隅肉溶接の溶接始めと終わりとがオーバーラップするまで施され、溶接部の熱降下の傾向が緩やかになり、溶接によるアンダーカット部が小さくなるとともに、溶接部の溶接歪みが小さくなり、かつ溶接品質が均一となり溶接部全体が高い強度を保持できる。
従って、外力が作用した時に、溶接部全体に均一な応力が発生するため応力集中を回避できる。
4はフレーム側マウントブラケットで、下部の垂直部が上下2列のボルト12によって前記シャーシフレーム6に固定されている。該フレーム側マウントブラケット4は、その端部に垂直なリブ5を設けて該端部の剛性を増大している。
10は前記フレーム側マウントブラケット4とボデー側マウントブラケット11との間に介装された弾性部材で、前記フレーム側マウントブラケット4の上部水平部を上下2つの防振ゴム10a,10bで挟持し、前記ボデー側マウントブラケット11の下部水平部、防振ゴム10a,10b及びフレーム側マウントブラケット4の上部水平部をボルト7で締付けて構成される。
前記弾性部材10の中心つまり前記フレーム側マウントブラケット4とボデー側マウントブラケット11との固定中心7aは、前記横根太2の側面つまり軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットされて配置されている。
10は前記フレーム側マウントブラケット4とボデー側マウントブラケット11との間に介装された弾性部材で、前記フレーム側マウントブラケット4の上部水平部を上下2つの防振ゴム10a,10bで挟持し、前記ボデー側マウントブラケット11の下部水平部、防振ゴム10a,10b及びフレーム側マウントブラケット4の上部水平部をボルト7で締付けて構成される。
前記弾性部材10の中心つまり前記フレーム側マウントブラケット4とボデー側マウントブラケット11との固定中心7aは、前記横根太2の側面つまり軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットされて配置されている。
かかる実施例において、前記横根太2は前記フロアー(床板)1上に載せられる人や荷物等による荷重を等分に受けるようにするため、車体前後方向に等間隔に設けられているが、前記フレーム側マウントブラケット4及び弾性部材10はシャーシフレーム6に取り付けられる機器類等によって配置的な制約を受けるため、車体前後方向に等間隔の配置できず、従って、前記のように、前記フレーム側マウントブラケット4とボデー側マウントブラケット11との固定中心7aと横根太2の軸線とは車体前後方向にaだけオフセットされて配置されている。
このため、前記横根太2と前記弾性部材10及びフレーム側マウントブラケット4との間には、車体荷重や振動によって前記オフセットaをアームとする曲げモーメントが発生する。
このため、前記横根太2と前記弾性部材10及びフレーム側マウントブラケット4との間には、車体荷重や振動によって前記オフセットaをアームとする曲げモーメントが発生する。
然るに、かかる実施例によれば、前記ボデー側マウントブラケット11と該ボデー側マウントブラケット11に固定された補強部材3とによって横根太2の前側面及び後側面を挟持した形態で、該補強部材3及びボデー側マウントブラケット11を該横根太2に栓溶接8によって固定したので、横根太2とボデー側マウントブラケット11との結合部の剛性が高くなる。
従って、前記のように、ボデー側マウントブラケット11とフレーム側マウントブラケット4との固定中心7aが横根太2の軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットしていることによって発生する車体荷重や振動による前記結合部の応力集中を緩和できて、該結合部の応力を低減でき、かかる応力による結合部の亀裂の発生を回避できる。
従って、前記のように、ボデー側マウントブラケット11とフレーム側マウントブラケット4との固定中心7aが横根太2の軸線に対して車体前後方向にaだけオフセットしていることによって発生する車体荷重や振動による前記結合部の応力集中を緩和できて、該結合部の応力を低減でき、かかる応力による結合部の亀裂の発生を回避できる。
また、前記ボデー側マウントブラケット11の下部の垂直部に補強部材3を固定したので、該ボデー側マウントブラケット11自体の剛性、特に該ボデー側マウントブラケット11の前記弾性部材10及びフレーム側マウントブラケット4との結合部の剛性が大きくなるとともに、前記該フレーム側マウントブラケット4はその端部に垂直なリブ5を設けて該端の剛性を増大しているので、前記ボデー側マウントブラケット4のフレーム側マウントブラケット4との結合部が高剛性の結合構造となる。これにより、該結合部におけるフレーム側マウントブラケット4の亀裂の発生を回避できる。
以上の実施例は、横根太2の車体前後方向の後側面にボデー側マウントブラケット11が固定された例であるが、横根太2の車体前後方向の前側面にボデー側マウントブラケット11が固定されてもよく、その場合は、補強部材3が横根太2の車体前後方向の後側面
とボデー側マウントブラケット11とに固定され、対応する部材が配設される前後の向きが反転するのみで、前記と同様の作用効果が得られ、本発明の主旨を逸脱するものではない。
とボデー側マウントブラケット11とに固定され、対応する部材が配設される前後の向きが反転するのみで、前記と同様の作用効果が得られ、本発明の主旨を逸脱するものではない。
本発明によれば、車体ボデー側に固定された横根太からボデー側マウントブラケット及びフレーム側マウントブラケットを介してシャーシフレームに至る連結構造を、車体荷重や振動に伴う応力による亀裂の発生を防止して耐久性を向上した連結構造とすることができるマウントブラケットを備えた車体構造を提供することが可能となる。
1 フロアー(床板)
2 横根太
3 補強部材
4 フレーム側マウントブラケット
5 リブ
6 シャーシフレーム
7a 固定中心
8 栓溶接穴
10 弾性部材
11 ボデー側マウントブラケット
2 横根太
3 補強部材
4 フレーム側マウントブラケット
5 リブ
6 シャーシフレーム
7a 固定中心
8 栓溶接穴
10 弾性部材
11 ボデー側マウントブラケット
Claims (4)
- 車体ボデーのフロアー下部に固定され車幅方向に延在する横根太と、車体前後方向に延在するシャーシフレームに固定されたフレーム側マウントブラケットと、上端部が前記横根太に固定され下端部が前記フレーム側マウントブラケットに固定されるボデー側マウントブラケットとを備え、前記ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットの固定中心が前記横根太の軸線に対して車体前後方向にオフセットして配置されてなるマウントブラケットを備えた車体構造において、前記ボデー側マウントブラケットに補強部材を固定するとともに、該補強部材と前記ボデー側マウントブラケットとで前記横根太の前、後側面を挟持して該補強部材及びボデー側マウントブラケットを該横根太に固定したことを特徴とするマウントブラケットを備えた車体構造。
- 前記補強部材の上端部を前記横根太の側面に固定するとともに下端部を前記ボデー側マウントブラケットの下部に固定したことを特徴とする請求項1記載のマウントブラケットを備えた車体構造。
- 前記ボデー側マウントブラケットと補強部材との固定部、該補強部材と前記横根太との固定部、及び該ボデー側マウントブラケットと前記横根太との固定部は、栓溶接によって固定されてなることを特徴とする請求項1記載のマウントブラケットを備えた車体構造。
- 前記ボデー側マウントブラケットとフレーム側マウントブラケットとの固定中心部に、前記シャーシフレーム側から車体ボデー側に伝達される振動を抑制する弾性部材を介装したことを特徴とする請求項1記載のマウントブラケットを備えた車体構造。
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