JP2005271668A - ワイパブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】レバーの円滑な回動を妨げることなくカバー部材をレバーアッセンブリに装着する構造とし、払拭性能を良好に維持することができるワイパブレードを提供する。
【解決手段】センターカバー部20及びサイドカバー部21は、プライマリレバー2に当接して該カバー部20,21の幅方向の位置決めを行う規制壁と、該プライマリレバー2に装着するために幅方向に突出する突起20g,21cとを有している。これら各突起20g,21cの規制面からの突出長さは、それぞれ該突起20g,21cの先端部がプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に介在されるダンパ18に対して非接触となるようにプライマリレバー2の板厚と略同じに設定されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数個のレバーがトーナメント状に連結されてなるレバーアッセンブリを用い、自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)表面等を払拭するワイパブレードに関する。
自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)表面を払拭するワイパブレードには、複数個の金属製レバーがトーナメント状に連結されて構成されるレバーアッセンブリに、バッキングを装着したブレードラバーが取り付けられて構成されているのが一般的である。しかしながら、このようなワイパブレードは、レバーアッセンブリの部分が雑然としており、外観見栄えが良好であるとはいえなかった。
そこで、例えば、特許文献1に示されるようなワイパブレードでは、レバーアッセンブリを構成する複数個のレバーが合成樹脂よりなり、各レバーがレバーアッセンブリとして組み立てた際に外観形状が一体的となるような形状にそれぞれ形成され、ワイパブレードの外観見栄えを向上させている。
実開平7−28759号公報
ところが、上記文献1のレバーアッセンブリを構成する各レバーは樹脂製であるため、各レバーの肉厚の増大する等して、不足する強度や剛性を確保する必要がある。そのため、上記文献1では、各レバーが大型化してレバーアッセンブリ、ひいてはワイパブレードが金属製レバーを用いたワイパブレードよりも大型化してしまう。
そこで、上記金属製レバーを用いたレバーアッセンブリを収容する樹脂製のカバー部材を、レバーアッセンブリを構成する各レバーの内でワイパアームに連結されるプライマリレバーに装着し、外観見栄えを向上させることが考えられている。
しかしながら、レバーアッセンブリはプライマリレバーに対して次段レバーが回動可能に連結され、払拭するガラス表面の湾曲に追従して回動するように構成されているものである。従って、カバー部材をプライマリレバーに装着すべく係止させる場所によっては次段レバーの回動を妨げてしまい、レバーアッセンブリ、ひいてはブレードラバーがガラス表面の湾曲に追従できなくなって、払拭性能に悪影響を与える虞があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、レバーの円滑な回動を妨げることなくカバー部材をレバーアッセンブリに装着する構造とし、払拭性能を良好に維持することができるワイパブレードを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ワイパアームと連結され、複数個の金属製レバーがトーナメント状に連結されて構成されて複数個の把持部を有するレバーアッセンブリと、該レバーアッセンブリにてバッキングとともに把持されるブレードラバーと、該ブレードラバー側が開口する凹状に形成され、前記レバーアッセンブリを該開口から内部に収容する合成樹脂製のカバー部材と、を備えたワイパブレードであって、前記カバー部材は、前記レバーの内で前記ワイパアームと連結されるプライマリレバーに当接して該カバー部材の幅方向の位置決めを行う規制部と、該プライマリレバーに装着するために幅方向に突出する突起とを有し、前記突起の前記規制部からの突出長さは、該突起の先端部が前記プライマリレバーに一部が内装された状態で回動可能に連結される次段レバー、若しくは前記プライマリレバーと前記次段レバーとの間に介在される介在部材に対して非接触となるように設定されていることをその要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記突起の前記規制部からの突出長さは、前記プライマリレバーの板厚以下に設定されていることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、前記カバー部材は、1個又は複数個の可動カバー部を備えており、前記可動カバー部は、前記ブレードラバーの屈曲変形に応じて回動するように、基端部が前記プライマリレバーに対して回動可能に連結されるとともに、先端部が前記レバーアッセンブリの端部に位置する前記把持部よりも先端側で前記ブレードラバーを把持するものであり、前記可動カバー部の基端部の回動軸は前記突起が兼用しており、該突起が前記プライマリレバーに設けられる孔に挿入されることにより、前記可動カバー部が前記プライマリレバーに対して回動可能に連結されることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記カバー部材には、車両走行時に生じる走行風を受けるとワイパブレードを払拭面側に押し付ける力を生じさせるフィン部が一体に形成されていることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記カバー部材は、その長手方向に沿って払拭面と反対側に頂部を有し、該頂部がワイパブレードの幅方向の中心線に対して該幅方向の一側にオフセットしており、その頂部から幅方向の他側においてフィン部が形成されていることをその要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、レバーアッセンブリを収容して覆うカバー部材は、レバーの内でワイパアームと連結されるプライマリレバーに当接して該カバー部材の幅方向の位置決めを行う規制部と、該プライマリレバーに装着するために幅方向に突出する突起とを有している。そして、この突起の規制部からの突出長さは、該突起の先端部がプライマリレバーに一部が内装された状態で回動可能に連結される次段レバー、若しくはプライマリレバーと次段レバーとの間に介在される介在部材に対して非接触となるように設定される。そのため、突起の規制部からの突出長さをこのように設定したことで、該突起は、次段レバー、若しくは次段レバーとの間に介在される介在部材に接触しない。従って、該突起により次段レバーの円滑な回動が妨げられることがなくなり、レバーアッセンブリ、ひいてはブレードラバーの払拭面の湾曲に対する追従が良好に維持できる。
請求項2に記載の発明によれば、突起の規制部からの突出長さは、プライマリレバーの板厚以下に設定される。そのため、突起の先端部がプライマリレバーの内側に突出することが確実に防止され、該突起が次段レバー、若しくは次段レバーとの間に介在される介在部材に接触することが確実に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材は、1個又は複数個の可動カバー部を備えており、可動カバー部は、ブレードラバーの屈曲変形に応じて回動するように、基端部がプライマリレバーに対して回動可能に連結されるとともに、先端部がレバーアッセンブリの端部に位置する把持部よりも先端側でブレードラバーを把持するものである。そして、このような可動カバー部の基端部の回動軸はプライマリレバーに装着するために突起が兼用しており、該突起がプライマリレバーに設けられる孔に挿入されることにより、可動カバー部がプライマリレバーに対して回動可能に連結される。そのため、可動カバー部の回動軸の役割を担う突起が次段レバー、若しくは次段レバーとの間に介在される介在部材に接触することが防止され、該突起により次段レバーの円滑な回動が妨げられることが防止される。
請求項4に記載の発明によれば、カバー部材には、車両走行時に生じる走行風を受けるとワイパブレードを払拭面側に押し付ける力を生じさせるフィン部が一体に形成される。従って、このフィン部により、走行時、特に高速走行時に生じるワイパブレードの払拭面からの浮き上がりが防止され、払拭性能が向上する。しかも、このフィン部をカバー部材に一体に形成したので、部品点数が増加しない。
請求項5に記載の発明によれば、カバー部材は、その長手方向に沿って払拭面と反対側に頂部を有し、該頂部がワイパブレードの幅方向の中心線に対して該幅方向の一側にオフセットしており、その頂部から幅方向の他側においてフィン部が形成される。従って、フィン部はワイパブレードの幅方向の中心線からオフセットした頂部から形成されるので、カバー部材の幅方向の大型化を抑えながら、そのフィン部の大型化が可能となる。
従って、本発明によれば、レバーの円滑な回動を妨げることなくカバー部材をレバーアッセンブリに装着する構造とし、払拭性能を良好に維持することができるワイパブレードを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)30を払拭するための本実施形態のワイパブレード1を示す。ワイパブレード1は、ワイパアーム8の先端部に取り付けられ、該ワイパアーム8から払拭面であるガラス表面30a側への押圧力を受ける。ワイパアーム8はワイパモータ(図示略)にて所定角度だけ回動され、その回動によりワイパブレード1はフロントガラス30のガラス表面30aの所定角度範囲を払拭する。このようなワイパブレード1は、図1〜図3に示すように、プライマリレバー2及び一対のセカンダリレバー3がトーナメント状に連結されたレバーアッセンブリ4と、ブレードラバー5と、バッキング6と、カバー部材7とから構成されている。
前記レバーアッセンブリ4において、プライマリレバー2は、金属板材をプレス加工することにより、長手方向の略全体が下方(ブレードラバー5側)が開口する山折り形状に形成されている。プライマリレバー2は、長手方向中央部に設けられるホルダ部10と、該ホルダ部10から長手方向両側にそれぞれ延びるアーム部11と、各アーム部11の先端側、即ちプライマリレバー2の両端部にそれぞれ設けられる連結部12とを備えている。
ホルダ部10は、図3及び図4(a)に示すように、ワイパアーム8の先端部を挿入するための長方形状の開口10aが形成されており、両側壁が平行となるように折り曲げられている。ホルダ部10は、その幅方向の中心がワイパブレード1(ブレードラバー5)の幅方向の中心線L1上に位置するように設けられている。又、ホルダ部10には、ワイパアーム8の先端部と連結クリップ(図示略)を介して回動可能に連結するための連結ピン13が取り付けられている。
各アーム部11は、図4(b)に示すように、下方(ブレードラバー5側)が開口し下方に向かうほど拡開する断面略U字状に形成されている。アーム部11は、ワイパブレード1の幅方向の中心線L1に対して該幅方向の一側に所定距離だけオフセットさせて設けられている。因みに、本実施形態のアーム部11のオフセット量は、後述するカバー部材7のフィン部20e,21bのオフセット量X1と略同じに設定されている。又、アーム部11の幅方向の他側端部は、該幅方向外側に向かって折り曲げられた折曲部11aが形成され、該折曲部11aによりアーム部11の剛性を向上させている。
連結部12は、図4(c)に示すように、下方(ブレードラバー5側)が開口する断面略U字状に折り曲げられている。この連結部12には、前記セカンダリレバー3の略中央部分が連結ピン17にて回動可能に連結されている。
又、連結部12における連結ピン17よりも先端部側の両側壁には、一対の連結孔12aが形成されている。各連結孔12aは、連結ピン17の軸線と平行な直線上にそれぞれ位置している。この連結孔12aは、後述するカバー部材7の基端部に設けられる連結突起21cと連結するために設けられている。
各セカンダリレバー3は、金属板材をプレス加工することにより、長手方向に沿って山折りされて形成されている。セカンダリレバー3は、長手方向中央部に設けられる連結部14と、該連結部14から長手方向両側にそれぞれ延びるアーム部15と、各アーム部15の先端側、即ちセカンダリレバー3の両端部にそれぞれ設けられる把持部16とを備えている。
連結部14及びアーム部15は、図4(c)及び図5(a)に示すように、重なるように山折りされて形成されている。連結部14は、長手方向内側の一方のアーム部15とともに前記プライマリレバー2の連結部12に内装された状態で、連結ピン17にて前記プライマリレバー2の連結部12に対して回動可能に連結されている。因みに、セカンダリレバー3の連結部14と前記プライマリレバー2の連結部12との間には、合成樹脂材料よりなり下方(ブレードラバー5側)が開口する断面略U字状をなすダンパ18が介在されている。ダンパ18は、セカンダリレバー3をプライマリレバー2に連結するための連結ピン17が挿通されて各連結部12,14間に装着される。ダンパ18は、セカンダリレバー3とプライマリレバー2との間のガタツキを防止しながら、セカンダリレバー3がプライマリレバー2に対して円滑に回動するように設けられている。
各アーム部15は、前記プライマリレバー2のアーム部11と直線的に並ぶように、ワイパブレード1の幅方向の中心線L1に対して前記プライマリレバー2のアーム部11と同じオフセット量だけオフセットさせて設けられている。
各アーム部15の先端側、即ちセカンダリレバー3の両端部に設けられる把持部16は、図5(b)に示すように、下方(ブレードラバー5側)が開口する断面略C字状に折り曲げられている。把持部16は、その幅方向の中心がワイパブレード1の幅方向の中心線L1上に位置するように設けられている。把持部16には、その先端部分がブレードラバー5の基部5aの長手方向に連続して設けられる保持溝5d内に挿入されるようにして、バッキング6を装着した該ブレードラバー5の基部5aが長手方向から挿入される。そして、把持部16は、ブレードラバー5をガラス表面30aの曲率変化による屈曲変形に追従可能に保持する。
前記ブレードラバー5は、ゴム材にて長尺状に形成され、図4及び図5に示すように、レバーアッセンブリ4の各把持部16にて把持される基部5aと、該基部5aから延出されて先端部がガラス表面30aに接触して雨滴等を払拭する払拭部5bとを有している。これら基部5a及び払拭部5bは、ブレードラバー5の長手方向に連続して形成されている。尚、各図において、図面が煩雑になるのを防止するために、ブレードラバー5の側面に現れる線を一部省略している。
ブレードラバー5の基部5aには、保持溝5dよりも上部(反払拭部5b側)にバッキング装着溝5cが長手方向に連続して形成されている。バッキング装着溝5cには、バネ性を有する金属板材にて細長い板状に形成されるバッキング6が装着される。尚、このバッキング6は、各図において図面が煩雑になるのを防止するために直線状としているが、実際は自然状態(無負荷状態)においてガラス表面30aの曲率よりも小さい曲率(ガラス表面30aの湾曲半径よりも小さな湾曲半径)を有して長手方向中央部が反ガラス表面30a側に向けて凸状となる湾曲形状に形成されている。これにより、ブレードラバー5はバッキング6の形状に合わせて湾曲変形する。又、払拭時においてワイパアーム8により押圧力が加わると、ブレードラバー5はガラス表面30aの曲率に合わせて弾性変形する。そして、このようなバッキング6は、ワイパアーム8により受けるガラス表面30a側への押圧力をブレードラバー5の長手方向に分散させている。
このようなブレードラバー5及びバッキング6は、本実施形態では、前記レバーアッセンブリ4の中で端部に位置する把持部16から長手方向外側に所定長さだけ長く突出するように構成され、該ブレードラバー5がガラス表面30aの曲率変化に良好に追従させる構造としている。因みに、ブレードラバー5(バッキング6を含む)において、レバーアッセンブリ4の端部に位置する把持部16から外側に突出し該ブレードラバー5の端部までの部分を特に追従端部Yとしている。
前記カバー部材7は、図3に示すように、センターカバー部20と該センターカバー部20の両側に位置する一対のサイドカバー部21とから構成され、それぞれ合成樹脂材料にて所定の剛性を有するように形成されている。センターカバー部20及びサイドカバー部21は、前記レバーアッセンブリ4を収容して覆うとともに、前記ブレードラバー5の端部まで延びており、該ブレードラバー5と一体的な外観となるように構成されている。
センターカバー部20は、略中央に設けられ前記プライマリレバー2のホルダ部10を覆うホルダカバー部分20aと、該ホルダカバー部分20aの両側にそれぞれ設けられてプライマリレバー2のアーム部15の略全体を覆うアームカバー部分20bとを備えている。
ホルダカバー部分20aは、図4(a)に示すように、両側壁が平行となるように形成され、その幅方向の中心がワイパブレード1の幅方向の中心線L1上に位置するように設けられている。ホルダカバー部分20aの上端部には、前記ホルダ部10を露出させるための長方形状の開口20cが形成されている。
アームカバー部分20bは、図4(a)(b)に示すように、下方(ブレードラバー5側)が開口する断面略V字状に形成されている。アームカバー部分20bは、その先端部がプライマリレバー2の連結部12の連結孔12aが設けられる部位より手前まで覆うように延びている。
又、アームカバー部分20bは、前記プライマリレバー2のアーム部11と同様に、頂部20dがワイパブレード1の幅方向の中心線L1に対して該幅方向の一側にオフセット量X1だけオフセットさせて設けられている。即ち、ワイパアーム8の停止位置において、中心線L1に対して走行風の下流側(車両後方側)にオフセット量X1だけオフセットした位置に頂部20dが設けられている。又、アームカバー部分20bには、頂部20dから幅方向の他側においてフィン部20eが一体に形成されている。フィン部20eは、走行風を受けるとワイパブレード1をガラス表面30a側に押し付ける力を生じさせる斜面に形成されている。又、フィン部20eは、上記のようにオフセットさせた頂部20dから形成されるので、アームカバー部分20bの幅方向の大型化を抑えながら、該フィン部20eの大型化が図られている。
又、図4(a)(c)に示すように、前記ホルダカバー部分20aの内側面には、前記プライマリレバー2のホルダ部10下端面の所定の4箇所に係止する係止突起20fが幅方向に突出形成されている。又、アームカバー部分20bの先端部の内側面には、前記プライマリレバー2の各連結部12下端面の所定の2箇所にそれぞれ設けられる係止溝12bと係止する係止突起20gが幅方向に突出形成されている。これら各係止突起20f,20gは、センターカバー部20をレバーアッセンブリ4に対して装着した際、それぞれ対応するプライマリレバー2のホルダ部10及び連結部12の下端部に係止し、該プライマリレバー2に対して装着したセンターカバー部20の反装着方向側への移動を規制して脱落を防止する。
又、図4(c)及び図6(a)(b)に示すように、フィン部20eが形成される側のアームカバー部分20bの先端内側面に設けられる係止突起20gの近傍には、リブ形状をなす規制壁20iがその係止突起20gと連続するように形成されている。規制壁20iは、内側端面が規制面20jとなっており、センターカバー部20の装着時にその規制面20jがプライマリレバー2の連結部12の一側面12cに当接するようになっている。つまり、規制面20jは、プライマリレバー2の連結部12の一側面12cに当接することにより、プライマリレバー2に対するセンターカバー部20の幅方向の位置決めを行っている。更に、前記係止突起20gの突出長さd1は、この規制面20jからプライマリレバー2の板厚d0と略同じに設定されている。つまり、規制面20jが連結部12の一側面12cに当接することにより、係止突起20gがプライマリレバー2から内側に突出するのを防止している。これにより、係止突起20gの先端部がプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に介在されるダンパ18に非接触となり、セカンダリレバー3の円滑な回動を妨げないようにしている。
一方、対をなすサイドカバー部21は、図3に示すように、互いに対称形状に形成されている。サイドカバー部21は、下方(ブレードラバー5側)が開口する断面略V字状に形成されている。サイドカバー部21は、前記プライマリレバー2の連結部12の連結孔12aが設けられる部位からブレードラバー5の端部まで延びており、長手方向の所定位置から先端部(ブレードラバー5の端部)に向かうほど高さが次第に低くなる形状をなしている。サイドカバー部21の先端部には、下端から切り欠き状に開口形成された開口部21eが形成されており、該開口部21eからは、バッキング6を装着したブレードラバー5が長手方向に挿入可能である。つまり、サイドカバー部21をプライマリレバー2に装着した状態であっても、その開口部21eからブレードラバー5を長手方向に挿入して装着することが可能となっている。
又、サイドカバー部21は、図5(a)〜(c)に示すように、前記センターカバー部20のアームカバー部分20bと連続するように、頂部21aがワイパブレード1の幅方向の中心線L1に対して該幅方向の一側に前記センターカバー部20のアームカバー部分20bと同じオフセット量X1だけオフセットさせて設けられている。即ち、ワイパアーム8の停止位置において、中心線L1に対して走行風の下流側(車両後方側)にオフセット量X1だけオフセットした位置に頂部21aが設けられている。又、サイドカバー部21には、前記アームカバー部分20bと同様に、頂部21aから幅方向の他側においてフィン部21bが一体に形成されている。フィン部21bは、走行風を受けるとワイパブレード1をガラス表面30a側に押し付ける力を生じさせる斜面に形成されている。又、フィン部21bは、上記のようにオフセットさせた頂部21aから形成されるので、サイドカバー部21の幅方向の大型化を抑えながら、該フィン部21bの大型化が図られている。
更に、サイドカバー部21の基端内側面には、図5(a)に示すように、前記プライマリレバー2の連結部12の連結孔12aにそれぞれ嵌挿され、前記連結部12に対して回動可能に連結する回動軸の役割をも担う一対の円柱形状をなす連結突起21cが幅方向に突出形成されている。又、図5(a)図7(a)(b)に示すように、フィン部21bが形成される側のサイドカバー部21の基端内側面に設けられる連結突起21cの近傍には、リブ形状の規制壁21gがその連結突起21cと連続するように形成されている。規制壁21gは、前記センターカバー部20の規制壁20iと同様に、内側端面が規制面21hとなっており、サイドカバー部21の装着時にその規制面21hがプライマリレバー2の連結部12の一側面12cに当接するようになっている。つまり、規制面21hは、プライマリレバー2の連結部12の一側面12cに当接することにより、プライマリレバー2に対するサイドカバー部21の幅方向の位置決めを行っている。更に、前記連結突起21cの突出長さd2は、この規制面21hからプライマリレバー2の板厚d0と略同じに設定されている。つまり、規制面21hが連結部12の一側面12cに当接することにより、連結突起21cがプライマリレバー2から内側に突出するのを防止している。これにより、連結突起21cの先端部がプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に介在されるダンパ18に非接触となり、セカンダリレバー3の円滑な回動を妨げないようにしている。
又、サイドカバー部21の先端内側面には、図5(c)に示すように、前記ブレードラバー5の基部5aを長手方向から挿入するための把持部21dが形成されている。把持部21dは、その先端部分がブレードラバー5の基部5aの保持溝5dに挿入されて、ブレードラバー5をガラス表面30aの曲率変化による屈曲変形に追従可能となるようにレバーアッセンブリ4の中で端部に位置する把持部16よりも先端側でブレードラバー5の基部5aを把持する。又、サイドカバー部21の把持部16よりも更に先端側の内側面には、対をなすラバー押圧突起21fが下方に向かって突出形成されている。ラバー押圧突起21fは、ワイパブレード1の幅方向の中心線L1を挟んだ両側に配置され、ブレードラバー5の上面における該中心線L1と幅方向端部との中間部分に当接し、ブレードラバー5の端部がガラス表面30aに曲率変化による屈曲変形に追従するようにブレードラバー5をガラス表面30a側に押す。
因みに、サイドカバー部21の基端上部は、側方から見て、サイドカバー部21の回動中心(連結突起21c)を中心とした円形状に形成されている。これに対し、サイドカバー部21の基端部と対向する前記センターカバー部20(アームカバー部分20b)の先端部は、側方から見て円形凹状をなしており、サイドカバー部21が回動した際に、該サイドカバー部21との隙間の変化が小さくなるようになっている。又、側方から見てレバーアッセンブリ4が位置していないサイドカバー部21とセンターカバー部20との隙間の上部は、その隙間を通じて反対側が見えてしまう。これを防止するために、センターカバー部20の先端には、下方に向かって直線的に延びるリブ20hが設けられている。又、このリブ20hは、センターカバー部20の先端上部が鋭利な形状になるのも同時に防止している。
このように構成されるカバー部材7において、そのセンターカバー部20は、下端部の開口から内部にレバーアッセンブリ4のプライマリレバー2を収容するように該プライマリレバー2に装着される。この時、センターカバー部20は、内側面に設けられる各係止突起20f,20g分、外側に弾性変形し、該係止突起20f,20gがプライマリレバー2のホルダ部10及び連結部12の下端面に到達すると、通常状態に弾性復帰する。そして、各係止突起20fがホルダ部10の下端面に、各係止突起20gが連結部12下端面の係止溝12bにそれぞれ係止して、該センターカバー部20がレバーアッセンブリ4から脱落しないように装着される。センターカバー部20は、プライマリレバー2の連結部12の連結ピン13が設けられる部位までの該プライマリレバー2の略全体を覆う。
又、サイドカバー部21は、下端部の開口から内部にレバーアッセンブリ4のセカンダリレバー3の外側のアーム部15を収容するとともに、該アーム部15よりも先端側においてブレードラバー5の追従端部Y上部に位置するように、プライマリレバー2の連結部12及びブレードラバー5の端部に対して装着される。具体的には、サイドカバー部21の連結突起21cをプライマリレバー2の連結部12の連結孔12aに嵌挿し、その後、サイドカバー部21の先端の開口部21eから把持部21d及び前記レバーアッセンブリ4の把持部16にブレードラバー5の基部5aが長手方向から挿入される。これにより、サイドカバー部21は、レバーアッセンブリ4及びブレードラバー5から脱落しないように装着される。サイドカバー部21は、センターカバー部20(アームカバー部分20b)から連続するように、プライマリレバー2の連結部12の連結孔12aが設けられる部位からセカンダリレバー3の外側のアーム部15を覆うとともに、そこからブレードラバー5の端部まで連続するようにブレードラバー5の端部まで延びている。このサイドカバー部21及び前記センターカバー部20を装着することにより、レバーアッセンブリ4が覆われてブレードラバー5と一体的な外観となる本実施形態のワイパブレード1が構成されている。
そして、このようなカバー部材7を装着してなるワイパブレード1は、サイドカバー部21先端の把持部21dがブレードラバー5端部の基部5aと高さ方向に係合することから、該ブレードラバー5が払拭するガラス表面30aの曲率に応じて屈曲変形すると、その変形に追従するようにサイドカバー部21が連結突起21cを中心として回動する。つまり、サイドカバー部21とブレードラバー5との端部では、該ブレードラバー5が屈曲変形しても隙間が生じず、外観見栄えが良好である。
又、サイドカバー部21の先端の把持部21dがブレードラバー5の端部の基部5aと高さ方向に係合し、ラバー押圧突起21fがブレードラバー5をガラス表面30a側に押圧可能に該ブレードラバー5の上面に当接しているので、車両走行時にサイドカバー部21のフィン部21bで生じるガラス表面30a側への押圧力が把持部21d及びラバー押圧突起21fからブレードラバー5の端部に直接的に伝わる。そのため、車両走行時において、ブレードラバー5の端部がフィン部21bで生じる押圧力を受けてガラス表面30a側に押圧されるので、ブレードラバー5の端部にて浮き上がりが生じることがより確実に防止され、払拭性能が向上する。しかも、ブレードラバー5がレバーアッセンブリ4の端部に位置する把持部16から該レバーアッセンブリ4の把持部16間の半分以上の長さ突出する追従端部Yを有する本実施形態のワイパブレード1では、特に有効な構造となっている。
次に、このような構成の本実施形態のワイパブレード1の特徴的な作用効果を述べる。
(1)レバーアッセンブリ4を収容して覆うカバー部材7の内、センターカバー部20は、ワイパアーム8と連結されるプライマリレバー2に当接して該カバー部20の幅方向の位置決めを行う規制壁20i(規制面20j)と、該プライマリレバー2に装着するために幅方向に突出する係止突起20gとを有している。又、サイドカバー部21は、プライマリレバー2に当接して該カバー部20の幅方向の位置決めを行う規制壁21g(規制面21h)と、該プライマリレバー2に装着するために幅方向に突出する連結突起21cとを有している。そして、これら各突起20g,21cの規制面20j,21hからの突出長さd1,d2は、それぞれ該突起20g,21cの先端部がプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に介在されるダンパ18に対して非接触となるようにプライマリレバー2の板厚d0と略同じに設定されている。そのため、各突起20g,21cの規制面20j,21hからの突出長さd1,d2をこのように設定したことで、該突起20g,21cの先端部がプライマリレバー2の内側に突出することを防止でき、該突起20g,21cがダンパ18に接触することを確実に防止することができる。従って、該突起20g,21cによりセカンダリレバー3の円滑な回動が妨げられることがなくなり、レバーアッセンブリ4、ひいてはブレードラバー5のガラス表面30aの湾曲に対する追従を維持でき、払拭性能を良好に維持することができる。
(2)カバー部材7には、車両走行時に生じる走行風を受けるとワイパブレード1をガラス表面30a側に押し付ける力を生じさせるフィン部20e,21bが一体に形成されている。従って、このフィン部20e,21bにより、走行時、特に高速走行時に生じるワイパブレード1のガラス表面30aからの浮き上がりが防止され、払拭性能を向上させることができる。しかも、このフィン部20e,21bをカバー部材7に一体に形成したので、部品点数の増加を防止することができる。
(3)カバー部材7は、その長手方向に沿ってガラス表面30aと反対側に頂部20d,21aを有し、該頂部20d,21aがワイパブレード1の幅方向の中心線L1に対して該幅方向の一側にオフセットしており、その頂部20d,21aから幅方向の他側においてフィン部20e,21bが形成されている。従って、フィン部20e,21bはワイパブレード1の幅方向の中心線L1からオフセットした頂部20d,21aから形成されるので、カバー部材7の幅方向の大型化を抑えながら、そのフィン部20e,21bの大型化を図ることができる。
(4)サイドカバー部21にもフィン部21bを設けているので、フィン部21bによりガラス表面30a側に押し付ける力が該サイドカバー部21の先端に設けた把持部21d及びラバー押圧突起21fを介してブレードラバー5端部に伝わるので、該ブレードラバー5端部の浮き上がりを効果的に防止することができる。
(5)サイドカバー部21は、対をなしておりワイパブレード1の長手方向におけるワイパアーム8が連結される部分の両側にそれぞれ設けられ、互いが対称形状に形成されている。従って、ワイパブレード1の両側のバランスが良好であり、ワイパブレード1の外観見栄えが向上する。
(6)サイドカバー部21は、基端部が連結突起21cにてプライマリレバー2の連結部12に連結され、先端部が把持部21dにてブレードラバー5の端部に装着される。従って、ブレードラバー5には剛性を有するバッキング6が装着されているので、サイドカバー部21は、両端が剛性を有する部材にそれぞれ支持されて片持ち状とならない。その結果、サイドカバー部21に対して洗車機等から比較的大きな外力が作用しても、該サイドカバー部21がワイパブレード1から脱落したり破損したりすることを抑制することができる。
(7)プライマリレバー2の連結部12に連結されたサイドカバー部21は、回動軸がワイパブレード1の幅方向に延びていることから、該ワイパブレード1の幅方向、即ち払拭方向においては移動不能となる。従って、サイドカバー部21の把持部21dにて把持されるブレードラバー5端部は払拭方向の剛性が向上するため、払拭時のびびり(ガラス表面30aからの飛び)を抑制することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、プライマリレバー2とセカンダリレバー3との間にダンパ18を介在したレバーアッセンブリ4であったが、ダンパ18を省略したレバーアッセンブリであってもよい。この場合、各突起20g,21cがセカンダリレバー3に非当接となるように該突起20g,21cの突出長さd1,d2を設定すればよい。又、突起20g,21cの突出長さd1,d2をプライマリレバー2の板厚d0と略同じに設定したが、突起20g,21cの突出長さd1,d2をプライマリレバー2の板厚d0よりも小さく設定してもよい。つまり、突起20g,21cの突出長さd1,d2をプライマリレバー2の板厚d0以下に設定すれば、該突起20g,21cがプライマリレバー2の内側に突出することを確実でき、より好ましい。又、プライマリレバー2とダンパ18との間、若しくはダンパ18を省略した場合のプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に隙間を設定している場合では、突起20g,21cの突出長さd1,d2をプライマリレバー2の板厚d0よりもその隙間を考慮した分、大きくしてもよい。
○上記実施形態では、規制壁20i,21gをリブ形状としたが、形状はこれに限定されるものではない。例えば、突起などであってもよい。又、規制壁20i,21gを各突起20g,21cに連続するようにそれぞれ形成したが、規制壁20i,21gを各突起20g,21cから離間させてそれぞれ形成してもよい。
○上記実施形態では、カバー部材7(センターカバー部20及びサイドカバー部21)の頂部20d,21aのオフセット量X1を長手方向で一定に設定していたが、カバー部材7の長手方向先端側(ワイパブレード1の長手方向端部側)に向かうに従って大きくなるように設定してもよい。例えば、センターカバー部20の頂部20dのオフセット量X1を一定若しくはオフセットしないようにし、サイドカバー部21の頂部21aのオフセット量X1を長手方向先端側に向かうに従って徐々に大きくなるように設定してもよい。又、サイドカバー部21のみならずセンターカバー部20の頂部20dのオフセット量X1も長手方向先端側に向かうに従って徐々に大きくなるように設定してもよい。
○上記各実施形態では、フィン部20e,21bを一体に設けたカバー部材7であったが、フィン部20e,21bを省略したカバー部材7であってもよい。この場合、サイドカバー部21を対で設ける場合、同一形状に形成することが可能となる。
○上記実施形態では、サイドカバー部21をレバーアッセンブリ4に回動可能に連結したが、センターカバー部20に回動可能に連結する構成であってもよい。
○上記実施形態では、1個のセンターカバー部20と2個のサイドカバー部21とで構成されるカバー部材7としたが、カバー部の数はこれに限定されるものではなく、カバー部の数を適宜増減させてもよい。例えば、カバー部材をサイドカバー部のみとし、プライマリレバー2をセンターカバー部のような外形形状としてもよい。
○上記実施形態では、1個のプライマリレバー2と2個のセカンダリレバー3とで構成されるレバーアッセンブリ4を用いたが、レバーの数はこれに限定されるものではない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、
前記可動フィン部は、ワイパブレードの長手方向における前記ワイパアームが連結される部分の両側にそれぞれ設けられ、互いが同一形状又は対称形状に形成されていることを特徴とするワイパブレード。
これによれば、可動フィン部は、ワイパブレードの長手方向におけるワイパアームが連結される部分の両側にそれぞれ設けられ、互いが同一形状又は対称形状に形成される。従って、ワイパブレードの両側のバランスが良くなり、ワイパブレードの外観見栄えが良好となる。
(a)は、本実施形態におけるカバー部材を装着したワイパブレードの側面図、(b)は、カバー部材を装着する前のワイパブレードの側面図。 (a)(b)は、図1の要部拡大図。 ワイパブレードの分解斜視図。 (a)は、図2(a)のA−A断面図、(b)は、図2(a)のB−B断面図、(c)は、図2(a)のC−C断面図。 (a)は、図2(a)のD−D断面図、(b)は、図2(a)のE−E断面図、(c)は、図2(a)のF−F断面図。 (a)は、図4(c)の要部拡大断面図、(b)は、その要部の突起の斜視図。 (a)は、図5(a)の要部拡大断面図、(b)は、その要部の突起の斜視図。
符号の説明
2…レバーとしてのプライマリレバー、3…レバー及び次段レバーとしてのとしてのセカンダリレバー、4…レバーアッセンブリ、5ブレードラバー、6…バッキング、7…カバー部材、8…ワイパアーム、12a…孔としての連結孔、16…把持部、18…介在部材としてのダンパ、20d…頂部、20e…フィン部、20g…突起としての係止突起、20j…規制部としての規制面、21…可動カバー部としてのサイドカバー部、21a…頂部、21b…フィン部、21c…突起としての連結突起、21h…規制部としての規制面、30a…払拭面としてのガラス表面、d0…板厚、d1,d2…突出長さ。

Claims (5)

  1. ワイパアームと連結され、複数個の金属製レバーがトーナメント状に連結されて構成されて複数個の把持部を有するレバーアッセンブリと、該レバーアッセンブリにてバッキングとともに把持されるブレードラバーと、該ブレードラバー側が開口する凹状に形成され、前記レバーアッセンブリを該開口から内部に収容する合成樹脂製のカバー部材と、を備えたワイパブレードであって、
    前記カバー部材は、前記レバーの内で前記ワイパアームと連結されるプライマリレバーに当接して該カバー部材の幅方向の位置決めを行う規制部と、該プライマリレバーに装着するために幅方向に突出する突起とを有し、
    前記突起の前記規制部からの突出長さは、該突起の先端部が前記プライマリレバーに一部が内装された状態で回動可能に連結される次段レバー、若しくは前記プライマリレバーと前記次段レバーとの間に介在される介在部材に対して非接触となるように設定されていることを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1に記載のワイパブレードにおいて、
    前記突起の前記規制部からの突出長さは、前記プライマリレバーの板厚以下に設定されていることを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、
    前記カバー部材は、1個又は複数個の可動カバー部を備えており、
    前記可動カバー部は、前記ブレードラバーの屈曲変形に応じて回動するように、基端部が前記プライマリレバーに対して回動可能に連結されるとともに、先端部が前記レバーアッセンブリの端部に位置する前記把持部よりも先端側で前記ブレードラバーを把持するものであり、
    前記可動カバー部の基端部の回動軸は前記突起が兼用しており、該突起が前記プライマリレバーに設けられる孔に挿入されることにより、前記可動カバー部が前記プライマリレバーに対して回動可能に連結されることを特徴とするワイパブレード。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、
    前記カバー部材には、車両走行時に生じる走行風を受けるとワイパブレードを払拭面側に押し付ける力を生じさせるフィン部が一体に形成されていることを特徴とするワイパブレード。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、
    前記カバー部材は、その長手方向に沿って払拭面と反対側に頂部を有し、該頂部がワイパブレードの幅方向の中心線に対して該幅方向の一側にオフセットしており、その頂部から幅方向の他側においてフィン部が形成されていることを特徴とするワイパブレード。
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