JP2005271057A - 着脱式クランプ - Google Patents

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憲夫 中野
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Abstract

【課題】長尺の部材でもワンタッチで固定でき、しかも水平や垂直の保持も容易で作業性に優れた着脱式クランプを提供するものである。
【解決手段】ベース1A、1Bの長手方向に沿って凹溝13を形成すると共に、この凹溝13の側面にネジ孔14を開孔して、ここに押えネジ15を取付け、この凹溝13と反対側の面に、ベース1A、1Bの長手方向と直交してアーム2A、2Bを一体に突設して押え部材11と受け部材12を形成し、前記押え部材11のアーム2Aに、ネジ孔3を開孔してここにベース1Aと平行にネジ棒4を貫通させ、長尺のアングル材18の長手方向に沿った側縁の任意の2点を、前記押え部材11と受け部材12の凹溝13に挿入して押えネジ15で着脱自在に固定したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被固定物の両端を挟持して支持する着脱式クランプに関するものである。
金属製の部材をフレームなどに溶接する場合、部材をクランプでフレームに固定して溶接している。従来使用されているクランプは、例えば図6に示すようにベース1の両端に、これと直交して2個のアーム2A、2Bを突設してコ字形状に形成し、一方のアーム2Aに、ネジ孔3を開孔してここにベース1と平行にネジ棒4を貫通させ、これと対向して他方のアーム2Bの内側に滑り止め面5を形成し、この滑り止め面5とネジ棒4の先端に回動自在に取付けたユニバーサル押え6との間で、被固定物7の両端を挟持して固定する構造のものが使用されている。
また図7に示すようにベース1の一端に、これと直交してアーム2Aを突設してL字形状に形成すると共に、前記ベース1に可動自在に取付けられた可動アーム2Bとで構成され、可動アーム2Bにネジ孔3を開孔してここにベース1と平行にネジ棒4を貫通させ、ネジ棒4の先端に回動自在に取付けたユニバーサル押え6と、アーム2Aの内側に形成した滑り止め面5との間で、被固定物7の両端を挟持して固定する構造のものも使用されている。
しかしながら、従来のクランプは、被固定物7を挟持するネジ棒4と、滑り止め面5との範囲がベース1の長さに制約されるため、ベース1より長尺の鋼材をフレームに溶接する場合には、鋼材の両端にそれぞれクランプを取付けて固定しなければならなかった。このためクランプの取付けや取外しに手間が掛かる上、水平や垂直を保持して溶接するのが面倒であった。
本発明は上記問題を改善し、長尺の部材でもワンタッチで固定でき、しかも水平や垂直の保持も容易で作業性に優れた着脱式クランプを提供するものである。
本発明の請求項1記載の着脱式クランプは、ベースの長手方向に沿って凹溝を形成すると共に、この凹溝の側面にネジ孔を開孔して、ここに押えネジを取付け、この凹溝と反対側の面に、ベースの長手方向と直交してアームを一体に突設して押え部材と受け部材を形成し、前記押え部材のアームに、ネジ孔を開孔してここにベースと平行にネジ棒を貫通させ、長尺材の長手方向に沿った側縁の任意の2点を、前記押え部材と受け部材の凹溝に挿入して押えネジで長尺材に着脱自在に固定したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の着脱式クランプは、押え部材と受け部材のベースの対向する一方の端部に凸部を形成し、他方に端部に前記凸部と着脱自在に嵌合する凹部を形成したことを特徴とするものである。
本発明に係る請求項1記載の着脱式クランプによれば、被固定物が長い場合、これより長い長尺材を用いて、ここに押え部材と受け部材を取付けて、この間で被固定物を挟持するので、長いものでもワンタッチで固定でき、しかも水平や垂直の保持も容易で作業性に優れている。
また請求項2記載の着脱式クランプによれば、押え部材と受け部材のベースの対向する一方の端部に凸部を形成し、他方の端部に前記凸部と着脱自在に嵌合する凹部を形成したので、凸部を凹部に嵌合させて一体に連結すれば従来のクランプと同様に使用することができ、また分離して長尺材に取付ければ、長い被固定物も保持することができる。
フレームに長いブラケットなどを溶接する場合にワンタッチで固定できる着脱式クランプを実現した。
以下本発明の実施例を図1ないし図3を参照して詳細に説明する。この着脱式クランプ10は、押え部材11と受け部材12とで構成されている。押え部材11はベース1Aの長手方向に沿って凹溝13を形成すると共に、この凹溝13の側面にネジ孔14を開孔して、ここに押えネジ15が取付けられ、この凹溝13と反対側のベース1Aの中間に、ベース1Aの長手方向と直交してアーム2Aが一体に突設されてT形状に形成されている。
更にアーム2Aの先端側にはネジ孔3が開孔され、ここにベース1Aと平行にネジ棒4が貫通している。このネジ棒4の先端には回動自在にユニバーサル押え6が設けられ、後端にネジ廻し棒14が取付けられている。
また受け部材12は、ベース1Bの長手方向に沿って凹溝13を形成すると共に、この凹溝13の側面にネジ孔14を開孔して、ここに押えネジ15が取付けられ、この凹溝13と反対側のベース1Bの中間に、ベース1Aの長手方向と直交してアーム2Bが一体に突設されてT形状に形成されている。またアーム2Bの先端両側には滑り止め面5、5が形成されている。
上記構成の着脱式クランプ1は、例えばフレームを構成するアングル材18に沿って、被固定物となるブラケット19を溶接する場合、アングル材18のブラケット19の長さよりやや長い2点に押え部材11と受け部材12を取付ける。この場合、アングル材18の水平部を、ベース1A、1Bの凹溝13、13に挿入して押えネジ15、15で固定する。次にブラケット19をアングル材18の溶接位置に合わせてからネジ廻し棒17でネジ棒4を回転して前進させ、ネジ棒4の先端のユニバーサル押え6と滑り止め面5との間で挟持して固定する。このようにブラケット19を固定してからアングル材18に溶接する。
従って被固定物7となるブラケット19より長いアングル材18を用いて、ここにブラケット19の長さに応じて押え部材11と受け部材12を取付けられるので、ブラケット19の長さが長くても確実に支持することができる。
図3は他の使用方法を示すもので、左フレーム20に被固定物となる長尺のアングル材18を溶接する場合に、左右フレーム20、20の内幅に合わせてアングル材18に押え部材11と受け部材12を固定する。次にアングル材18を左フレーム20の前面に当接させた状態でネジ棒4を回転させ、この先端のユニバーサル押え6を左フレーム20に押圧させ、受け部材12の滑り止め面5を右フレーム20に押圧して、この間で突っ張らせて支持するようにしたものである。また左右フレーム20、20の間の変形を防止するために、一時的に突っ張らせて間隔を保持する場合にも使用できる。
図4および図5は本発明の異なる他の実施例を示すもので、押え部材11はベース1Aの長手方向に沿って凹溝13を形成すると共に、この凹溝13の側面にネジ孔14を開孔して、ここに押え蝶ネジ15Aが取付けられ、この凹溝13と反対側のベース1Aの端部に、ベース1Aの長手方向と直交してアーム2Aが一体に突設されてL形状に形成され、更にベース1Aの端部にC形状の凹部22が形成されている。
また受け部材12は、ベース1Bの長手方向に沿って凹溝13を形成すると共に、この凹溝13の側面にネジ孔14を開孔して、ここに押え蝶ネジ15Aが取付けられ、この凹溝13と反対側のベース1Bの端部に、ベース1Aの長手方向と直交してアーム2Bが一体に突設されてL形状に形成され、更にベース1Bの端部に前記C形状の凹部22に嵌合するT形状の凸部23が形成されている。
この着脱式クランプ10は、受け部材12の凸部23を押え部材11の凹部22に嵌合させることにより一体に連結して従来のクランプと同様に使用することもできる。また長い被固定物7を支持する場合には図6に示すように、押え部材11と受け部材12を分離して長尺のアングル材18に取付けて使用する。
なお上記説明では押え部材11と受け部材12を取付ける長尺材としてアングル材18を用いた場合について示したが、フラットバーやチャンネル材、H形材などを使用しても良い。
なお上記説明では被固定物を溶接する場合について示したが、建築現場で部材を支持する場合などにも使用ことができる。
本発明の実施例による着脱式クランプの使用状態を示す斜視図である。 図1の押え部材を示す断面図である。 図1の着脱式クランプの他の使用状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施例による着脱式クランプの斜視図である。 図4の着脱式クランプの使用状態を示す正面図である。 従来のクランプを示す斜視図である。 従来のクランプを示す正面図である。
符号の説明
1A ベース
2A アーム
3 ネジ孔
4 ネジ棒
5 滑り止め面
6 ユニバーサル押え
7 被固定物
10 着脱式クランプ
11 押え部材
12 受け部材
13 凹溝
14 ネジ孔
15 押えネジ
17 ネジ廻し棒
18 アングル材
19 ブラケット
20 フレーム
22 凹部
23 凸部

Claims (2)

  1. ベースの長手方向に沿って凹溝を形成すると共に、この凹溝の側面にネジ孔を開孔して、ここに押えネジを取付け、この凹溝と反対側の面に、ベースの長手方向と直交してアームを一体に突設して押え部材と受け部材を形成し、前記押え部材のアームに、ネジ孔を開孔してここにベースと平行にネジ棒を貫通させ、長尺材の長手方向に沿った側縁の任意の2点を、前記押え部材と受け部材の凹溝に挿入して押えネジで長尺材に着脱自在に固定したことを特徴とする着脱式クランプ。
  2. 押え部材と受け部材のベースの対向する一方の端部に凸部を形成し、他方に端部に前記凸部と着脱自在に嵌合する凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載の着脱式クランプ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101391339B1 (ko) * 2012-07-27 2014-05-02 삼성중공업 주식회사 지그 장치
CN105234612A (zh) * 2015-10-20 2016-01-13 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种微波弹性传输带线精密定位焊接夹具
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CN116652491A (zh) * 2023-08-02 2023-08-29 合肥优尔电子科技有限公司 一种电力基塔连接缝焊接装置

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