JP2004195372A - 挟持金具 - Google Patents

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Eizaburo Yamanaka
栄三郎 山中
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YAMANAKA KK
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Abstract

【課題】本発明は、器具取付金具を安定した状態に支持させて、この器具取付金具に取り付けた実験器具支持具を介して実験器具を安定的に支持することができる理化学用枠体を提供する。
【解決手段】本発明の挟持金具1は、断面正方形状の縦杆、横杆2、3を組み立てて理化学用枠体Fを形成するための挟持金具1であって、一対の左右挟持板部4、5の後端間を背面板部6により一体的に連結してなる平面コ字状の金具本体1aと、この金具本体1aにおける左右挟持板部4、5の後半部間に縦杆2を上下方向に挿通させる縦杆挿通部11を形成していると共に、左右挟持板部4、5の前半部に横杆3を挿通、支持させる左右横杆用開口部7、8を開設し且つ左右横杆用開口部7、8の前端面を上記横杆の前面を全面的に受止する直状受止端面72、82に形成し、更に、金具本体1aの背面板部6に縦杆2の後面22を押圧するボルト体62を螺合させてなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実験台上に配設され且つ実験器具を安定的に取り付けることができる理化学用枠体を形成するための挟持金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から理化学用実験台上には理化学用枠体が配設されており、この理化学用枠体は、円柱状の縦杆と横杆とを格子状に組み合わせるとともに、上記縦杆と上記横杆とをそれらの交差部分において挟持金具を用いて連結一体化することによって組み立てられている。
【0003】
詳細には、上記挟持金具Aは、図12及び図13に示すように、断面く字状の挟持溝A11 、A21 を夫々有する垂直挟持部A1と水平挟持部A2とを背中合わにして一体化していると共にこれらの垂直挟持部A1と水平挟持部A2とのそれぞれの挟持溝A11 、A21 に向かって進退自在なボルト体A12 、A22 を備えてなり、この挟持金具Aを上記円柱状の縦杆Dと横杆Eとの各交差部に配設してその垂直挟持部A1の挟持溝A11 に縦杆Dを、水平挟持部A2の挟持溝A21 に横杆Eを夫々受け入れた状態にした後、ボルト体A12 、A22 を螺進させてその先端部を縦杆Dと横杆Eに当接させることにより縦杆Dと横杆Eとを交差させた状態で連結一体化し、格子状の理化学用枠体を組立てている。
【0004】
そして、この格子状に組立てられた理化学用枠体に実験器具支持具Cを支持させる場合、上記挟持金具Aと同一構造の器具取付金具Bを用いて、その垂直挟持部B1と水平挟持部B2とのいずれか一方の挟持部の挟持溝とボルト体とによって円柱状の縦杆D又は横杆Eの適所にこの器具取付金具Bを固定し、他方の挟持部の挟持溝とボルト体とによって上記実験器具支持具Cを挟持、固定させた後、この実験器具支持具Cの先端部に実験器具を支持させて実験台上に実験装置を配設し種々の実験を行っている。
【0005】
しかしながら、従来の理化学用枠体の縦杆D及び横杆Eは円柱状に形成されていることから、例えば、図12及び図13に示したように、器具取付金具Bをその水平挟持部B2に横杆Eを挟持させることによって該横杆Eに固定させた場合において、器具取付金具Bに支持させた実験器具支持具Cの先端部に配設した実験器具の重さが重いときや、器具取付金具Bの水平挟持部B2における上記横杆Eへの挟持、固定が不十分である時には、上記器具取付金具Bの挟持用ボルト体B12の先端面が上記理化学用枠体の横杆Eの凸円弧状面に沿って滑動して、上記器具取付金具Bが上記横杆Eを中心にして下方に不測に回動、変位し、この器具取付金具Bの回動に伴って該器具取付金具Bに支持させた実験器具支持具Cの先端部に配設した実験器具の位置が変位して実験器具相互間の相対位置が変化し実験器具が破損したり、或いは、実験器具内に入れた化学薬品が不測にこぼれるといった問題点があった。
【0006】
又、図14及び図15に示したように、上記器具取付金具Bをその垂直挟持部B1を利用して縦杆Dに挟持、固定させている場合には、器具取付金具Bに支持させた実験器具支持具Cに不測に接触した際、上記器具取付金具Bの上記縦杆Dへの挟持、固定が不十分であるときには、上記と同様に、上記器具取付金具Bの挟持用ボルト体B12 の先端面が上記理化学用枠体の縦杆Dの凸円弧状面に沿って滑動して、上記器具取付金具Bが上記縦杆Dを中心にして水平方向に不測に回動、変位し、この器具取付金具Bの回動に伴って該器具取付金具Bに支持させた実験器具支持具Cの先端部に配設した実験器具の位置が変位して実験器具相互間の相対位置が変化し実験器具が破損したりするといった問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、器具取付金具を安定した状態に支持させて、この器具取付金具に取り付けた実験器具支持具を介して実験器具を安定的に支持することができる理化学用枠体を組み立てることができる挟持金具を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の挟持金具は、断面正方形状の縦杆及び横杆を格子状に組み立てて理化学用枠体を形成するための挟持金具であって、上記縦杆の左右幅に合致した間隔を存して並設された一対の左右挟持板部の後端間を背面板部により一体的に連結してなる平面コ字状の金具本体と、この金具本体における左右挟持板部の後半部間に上記縦杆を上下方向に挿通させる縦杆挿通部を形成していると共に、上記左右挟持板部の前半部に該左右挟持板部間に架設状態で横杆を挿通、支持させる左右横杆用開口部を開設し且つ左右横杆用開口部の前端面を上記横杆の前面を受止する直状受止端面に形成し、更に、金具本体の背面板部に縦杆の後面を押圧するボルト体を螺合させていることを特徴とする。
【0009】
又、請求項2に記載の挟持金具は、請求項1に記載の挟持金具において、直状受止端面の上下端から横杆の上下面に沿う上下端面を後方に向かって連設していることを特徴とする。
【0010】
更に、請求項3に記載の挟持金具は、請求項1又は請求項2に記載の挟持金具において、直状受止端面の中央部に凹部が切欠き形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明の挟持金具は、断面正方形状の縦杆を縦杆挿通部に、断面正方形状の横杆を左右横杆用開口部に左右挟持板部に架設させた状態で挿通させた上でボルト体を縦杆の後面に向かって螺進させることによって、縦杆と横杆とを直交させた状態で強固に連結一体化させて理化学用枠体を形成することができる。
【0012】
この挟持金具で縦杆及び横杆を連結一体化させた状態では、縦杆と横杆とはそれらの交差部において互いに面接触した状態で一体化されていると共に、横杆の前面が左右挟持板部の直状受止端面の全長に亘って安定的に受止されていることから、縦杆と横杆とは強固に且つ安定的に挟持、連結一体化されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の挟持金具の一例を図面を参照しつつ説明する。挟持金具1は、図1乃至図4に示したように、断面正方形状で一定長さを有する角棒材からなる複数本の縦杆2及び横杆3を任意の面(前面)21、31が正面を向いた直交状態に、即ち、縦杆2の前面21と横杆3の後面32とが交差部において全面的に密着した直交状態に連結一体化して理化学用枠体Fを形成するための挟持金具である。なお、上記理化学用枠体Fにおける縦杆2のうちの少なくとも一本、横杆3のうちの少なくとも一本が角棒状であればよい。
【0014】
上記挟持金具1の金具本体1aは、図2に示したように、縦杆2及び横杆3を直交させた状態で前後方向に密着させた際における縦杆2及び横杆3の前後方向の合計厚みよりも長い前後長さを有し且つ横杆3の上下厚みよりも長い上下長さを有する側面略横長長方形状で互いに平行に並設された一対の左右挟持板部4、5の後端間を上下方向の全長に亘って連結する正面縦長長方形状の背面板部6とからなり、前方が全面的に開口10した平面コ字状に形成されている。
【0015】
そして、図3及び図4に示したように、上記背面板部6の前面中央部にはナット体61が一体的に設けられ、このナット体61には背面板部6を前後方向に貫通した状態に配設されたボルト体62が前後方向に進退自在に螺合されている。なお、ナット体61の前面61a は、平坦な垂直面に形成されている。
【0016】
更に、上記左右挟持板部4、5の対向面間の間隔は上記縦杆2の左右幅に略合致した寸法に形成されており、左右挟持板部4、5の後半部間に上記縦杆2を左右方向に妄動することなく安定的に挿通し得る縦杆挿通部11を形成している。
【0017】
又、上記左右挟持板部4、5の前半部には、横杆3を挿通、支持させるための左右一対の横杆用開口部7、8が開設されている。具体的には、上記左右横杆用開口部7、8は、左右挟持板部4、5の前半部の夫々を該左右挟持板部4、5の上端面に開口し且つ横杆3の上下寸法よりも長い上下寸法でもって側面略長方形状に切り欠くことにより形成され、その上端開口部7a、8aを通じて横杆3を左右横杆用開口部7、8内に挿入可能に形成されている。
【0018】
更に、上記左右横杆用開口部7、8の前端は、その下端から横杆3の上下寸法に合致した上下幅でもって前方に向かって側面縦長長方形状に切り欠くことによって挿入凹部71、81が形成されている。
【0019】
そして、上記挿入凹部71、81の前端面は、その全長に亘って直状受止端面72、82に形成され、左右横杆用開口部7、8内に左右挟持板部4、5間に架設状態に挿通、支持された横杆3の前面31を直状受止端面72、82の上下方向の全長にて安定的に受止させるように構成されており、更に、上記直状受止端面72、82の上下方向の中央部には、前方に向かって側面半円形状の凹部72a 、82a が切り欠き形成されている。なお、直状受止端面72、82の凹部72a 、82a 形状は、特に限定されず、四角形状、三角形状等の何れの形状であってもよい。
【0020】
又、左右横杆用開口部7、8における直状受止端面72、82の下端から後方に向かって直角に連続する下端面は、直状受止端面72、82との連設部から横杆3の前後寸法に相当する長さ部分において、横杆3の下面33を前後方向に全面的に支持する直状支持端面73、83に形成されている一方、直状受止端面72、82の上端から後方に向かって直角に連続する上端面74、84、即ち、上記挿入凹部71、81の上端面も横杆3の上面に沿った直状に形成されている。
【0021】
更に、直状支持端面73、83の後端と左右横杆用開口部7、8の垂直後端面75、85の下端とは、凹円弧状面76、86を介して連設した状態となっている。そして、上記金具本体1aの縦杆挿通部11内に縦杆2をその後面22が背面板部6のナット体61の前面61a に当接した状態に挿通させると、縦杆2の前面21と左右横杆用開口部7、8の垂直後端面75、85とが前後方向に略合致した状態となるように構成されている。
【0022】
なお、上記の如くして形成された左右挟持板部4、5の左右横杆用開口部7、8は、同一形状、同一大きさに形成され、縦杆2の前面21を含む平面に平行な水平方向から見ると完全に合致するように形成されている。
【0023】
次に、上記挟持金具1を用いて理化学用枠体Fを形成する要領について説明する。先ず、上記挟持金具1の縦杆挿通部11に縦杆2をその前面21が前方を指向した状態に上下方向(鉛直方向)に挿通させて、縦杆2の後面22が背面板部6のナット体61の前面61a に当接した状態に配設した後、横杆用開口部7、8内にその上端開口部7a、8aを通じて横杆3をその前面31が前方を指向した水平状態に挿通させて左右挟持板部4、5間に架設させると共に、横杆3の前端部を横杆用開口部7、8の挿入凹部71、81内に挿入させ、横杆3の前面31を横杆用開口部7、8の直状受止端面72、82に該直状受止端面72、82の上下方向の全長に亘って全面的に受止させた状態に配設する。なお、挟持金具1のボルト体62は、その先端がナット体61の前面61a から没入した状態に予め螺退させてある。
【0024】
しかる後、上記挟持金具1のボルト体62を前方に向かって螺進させ、ボルト体62の先端部で縦杆2の後面22を前方に向かって押圧し、縦杆2を介してこの縦杆2の前方に配設された横杆3の前面31を横杆用開口部7、8の直状受止端面72、82に押圧して、縦杆2及び横杆3を横杆用開口部7、8の直状受止端面72、82とボルト体62とによって前後方向から強固に挟持して互いに直交した状態に連結固定する。
【0025】
この時、図5乃至図7に示したように、縦杆2と横杆3とは、その交差部において、縦杆2の平坦な前面21と横杆3の平坦な後面32とが平面的に密着した安定した状態で固定されており、縦杆2及び横杆3は互いに直交した状態に安定的に連結、固定されている。
【0026】
更に、横杆3の前面31は、左右方向に所定間隔を存した部分にて、挟持金具1における横杆用開口部7、8の直状受止端面72、82に該直状受止端面72、82の上下方向の全長に亘って安定的に受止され、ボルト体62による縦杆2及び横杆3への押圧力を直状受止端面72、82にて面的に分散させつつ受止していることから、挟持金具1における横杆用開口部7、8の前端部分がボルト体62の押圧力によって破損したりすることはなく、ボルト体62の押圧力によって縦杆2及び横杆3を強固に且つ確実に直交させた状態に連結一体化することができる。
【0027】
上記要領でもって、複数本の縦杆2及び横杆3を互いに直交状態とし、縦杆2と横杆3との交差部分を挟持金具1を用いて連結一体化して格子状に組み合わせる。
【0028】
そして、実験台G上には二本の支持杆H、Hが水平(左右)方向に一定間隔を存して垂直に起立した状態に配設されており、この支持杆H、Hに、上記挟持金具1を用いて格子状に組み立てられた上記縦杆2及び上記横杆3における横杆3の両端部を上記と同様に挟着、支持させることによって、複数本の縦杆2と横杆3とを格子状に組み立ててなる理化学用枠体Fが上記実験台G上に安定した状態に配設される。
【0029】
次に、上記理化学用枠体Fの使用要領について説明する。上記挟持金具1は、器具取付金具としても用いることができ、始めに、上記理化学用枠体Fの縦杆2に器具取付金具として挟持金具1を固着し、この挟持金具1に取り付けた実験器具支持具Cに実験器具Iを支持させ、実験器具Iを実験台G上に配設する要領について説明する。
【0030】
なお、実験器具支持具Cは、従来から用いられている実験器具支持具Cが用いられ、具体的には、例えば、一定長さを有する断面円形状の棒状体からなる支持棒C1とこの支持棒C1の先端部に一体的に設けられた実験器具Iを挟持する器具挟持部C2とからなる。
【0031】
先ず、図1に示したように、上記挟持金具1をその金具本体1aの前端開口部10を通じて縦杆2に側方から被嵌し、挟持金具1の縦杆挿通部11内に縦杆2を垂直方向に指向し且つ背面板部6のナット体61の前面61a に縦杆2の側面23が当接、受止された状態に挿通、配設する。なお、背面板部6のボルト体62は、その先端がナット体61a の前面から没入した状態にしておく。
【0032】
次に、挟持金具1の左右横杆用開口部7、8内にその上端開口部7a、8aを通じて実験器具支持具Cの支持棒C1を挿入し、支持棒C1を左右挟持板部4、5に架設された状態に配設する。
【0033】
しかる後、図1及び図8に示したように、挟持金具1のボルト体62を縦杆2側に向かって螺進させて縦杆2の側面23を押圧し、実験器具支持具Cの支持棒C1を挟持金具1における直状受止端面72、82の凹部72a 、82a の開口端上下角部721a、721a、821a、821aに受止させた状態で、実験器具支持具Cの支持棒C1及び縦杆2をボルト体62の先端部と挟持金具1における直状受止端面72、82との間で挟持して連結一体化させ、実験器具支持具Cの支持棒C1が前方に向かって水平方向に突出した状態に安定的に配設する。
【0034】
この状態では、上記実験支持具Cの支持棒C1は、直状受止端面72、82の凹部72a 、82a の開口端上下角部721a、821aと縦杆2の側面24でもって最小限の受止点にて立体的して安定的に支持されており、実験器具支持具Cの支持棒C1は、上下方向及び左右方向に妄動したり或いはその軸芯回りに回転したりすることはなく、実験器具支持具Cの支持棒C1を縦杆2に対して相対的な位置変化を生じさせることなく前方に水平方向に突出させた状態を確実に維持させることができる。
【0035】
上記要領を繰り返して、同一の縦杆2に二つの実験器具支持具C、Cの器具挟持部C2、C2が上下方向に所定間隔を存して前方に突出した状態とする。しかる後、上側の実験器具支持具Cの器具挟持部C2に例えばコンデンサーI1を挟持、取付けるとともに、下側の実験器具支持具Cの器具挟持部C2に例えば丸底フラスコI2を挟持、取り付け、コンデンサーI1の下端部を丸底フラスコI2の上端開口部内に挿入、固定させることによって実験台G上に実験装置を配設する。
【0036】
この状態においては、図1に示したように、上記縦杆2は、挟持金具1の縦杆挿通部11内に回動不能且つ妄動不能に挿通、固定されていることから、実験器具I1、I2にたとえ手などが接触した場合にあっても、挟持金具1は縦杆2回りに不測に回動したりすることはなく、その取付状態を確実に維持し、よって、上記挟持金具1に取り付けた実験器具支持具Cの器具挟持部C2に挟持、支持した実験器具はその配設位置を確実に維持し、例えば、コンデンサーI1と丸底フラスコI2との相対位置が変化して、コンデンサーI1と丸底フラスコI2との接続部分において丸底フラスコI2やコンデンサーI1が不測に破損するといったことはない。
【0037】
しかも、上記挟持金具1は、その左右挟持板部4、5の対向内面が縦杆2の前後面21、22に当接した状態にして縦杆2に取り付けられていることから、上記挟持金具1の左右横杆用開口部7、8は前後方向に合致した状態に重なり合い、これら左右横杆用開口部7、8内に左右挟持板部4、5間に架設された状態に挿通、固定された実験器具支持具Cの支持棒C1は全て、縦杆2の前面21を含む面に対して直交する方向に指向した状態に自動的に位置決めされる。
【0038】
従って、図1のように、複数個の実験器具I、I・・・を上下方向に配設する場合にあっても自動的に上下方向の実験器具I、I・・・の位置決めを行うことができ、実験器具I、I同士を簡単に且つ確実に接続することができる。
【0039】
又、実験器具支持具Cの支持棒C1の突出位置を上下方向に移動させる場合にも、上記挟持金具1のボルト体62を僅かに螺退させて、挟持金具1の直状受止端面72、82とボルト体62の先端部とによる縦杆2及び実験器具支持具Cの支持棒C1に対する挟持力を緩めた後、挟持金具1をその縦杆挿通部11に縦杆2を挿通させたまま縦杆2に沿って上下方向にスライド変位させることによって、実験器具支持具Cの支持棒C1を縦杆2における上下方向の所望位置に簡単に移動させることができ、実験器具支持具Cの支持棒C1を所望位置に移動させた後はボルト体62を再び縦杆2側に螺進させることによって、実験器具支持具Cの支持棒C1を縦杆2の上下方向の所望位置にて縦杆2の前面21を含む面に対して直交する方向に指向した状態に自動的に位置決めされた状態に配設させることができる。
【0040】
次に、上記理化学用枠体Fの横杆3に器具取付金具として挟持金具1を固着し、この挟持金具1に取り付けた実験器具支持具Cに実験器具Iを支持させ、実験器具Iを実験台G上に配設する要領について説明する。
【0041】
先ず、図9に示したように、上記挟持金具1をその金具本体1aの前端開口部10を通じて横杆3に上方から被嵌して、挟持金具1の縦杆挿通部11内に横杆3を水平方向に指向し且つ背面板部6のナット体61の前面61a が横杆3の上面34に当接、受止された状態に挿通、配設させる。なお、背面板部6のボルト体62は、その先端がナット体61の前面61a から没入した状態にしておく。
【0042】
次に、挟持金具1の左右横杆用開口部7、8内にその上端開口部7a、8aを通じて実験器具支持具Cの支持棒C1を挿入し、支持棒C1を左右挟持板部4、5に架設された状態に配設する。
【0043】
しかる後、図9に示したように、挟持金具1のボルト体62を横杆3側に向かって螺進させて横杆3の上面34を押圧し、実験器具支持具Cの支持棒C1を挟持金具1における直状受止端面72、82の凹部72a 、82a の開口端上下角部721a、721a、821a、821aに受止させた状態で、実験器具支持具Cの支持棒C1及び横杆3をボルト体62の先端部と挟持金具1における直状受止端面72、82との間で挟持して連結一体化させ、実験器具支持具Cの支持棒C1が前方に向かって水平方向に突出した状態に安定的に配設する。
【0044】
この状態では、上記実験支持具Cの支持棒C1は、直状受止端面72、82の凹部72a 、82a の開口端上下角部721a、721a、821a、821aと横杆3の下面33でもって最小限の受止点にて立体的に安定的に支持されており、実験支持具Cの支持棒C1は、上下方向及び左右方向に妄動したり或いはその軸芯回りに回転したりすることはなく、実験支持具Cの支持棒C1を横杆3に対して相対的な位置変化を生じさせることなく前方に水平方向に突出させた状態を確実に維持させることができる。
【0045】
しかる後、実験器具支持具Cの器具挟持部C2に、例えば、実験器具である丸底フラスコI3を挟持、取り付けることによって実験台G上に配設する。この状態においては、図10に示したように、上記横杆3は挟持金具1の縦杆挿通部11内に回動不能且つ妄動不能に挿通、固定されていることから、例えば、丸底フラスコI3の重量が重かったり或いは丸底フラスコI3に手等が接触した場合にあっても、挟持金具1は横杆3回りに不測に回動したりすることはなく、その取付状態を確実に維持し、よって、上記挟持金具1に取り付けた実験器具支持具Cの器具挟持部C2に挟持、支持させた実験器具I3はその配設位置を確実に維持する。
【0046】
又、実験器具支持具Cの支持棒C1の突出位置を左右方向に移動させる場合にも、上記挟持金具1のボルト体62を僅かに螺退させて、挟持金具1の直状受止端面72、82とボルト体62の先端部とによる横杆3及び実験器具支持具Cの支持棒C1に対する挟持力を緩めた後、挟持金具1をその縦杆挿通部11内に横杆3を挿通させたまま横杆3に沿って左右方向にスライド変位させることによって、実験器具支持具Cの支持棒C1を横杆3における左右方向の所望位置に簡単に移動させることができ、実験器具支持具Cの支持棒C1を所望位置に移動させた後はボルト体62を再び横杆3側に螺進させることによって、実験器具支持具Cの支持棒C1を横杆3の所望位置にて横杆3の前面31を含む面に対して直交する方向に指向した状態に自動的に位置決め、配設させることができる。
【0047】
なお、上記挟持金具1の横杆用開口部7、8は、その上端が開口した状態に形成したが、図11に示したように、その上端を閉止した状態に形成してもよく、この場合には、横杆用開口部7、8内への横杆3の配設は、何れか一方の横杆用開口部から他方の横杆用開口部に横杆3をその端部から挿通させることにより行われる。図2に示した挟持金具1と同一構造部分については同一符号を付してその説明を省略した。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に記載の挟持金具は、断面正方形状の縦杆及び横杆を格子状に組み立てて理化学用枠体を形成するための挟持金具であって、上記縦杆の左右幅に合致した間隔を存して並設された一対の左右挟持板部の後端間を背面板部により一体的に連結してなる平面コ字状の金具本体と、この金具本体における左右挟持板部の後半部間に上記縦杆を上下方向に挿通させる縦杆挿通部を形成していると共に、上記左右挟持板部の前半部に該左右挟持板部間に架設状態で横杆を挿通、支持させる左右横杆用開口部を開設し且つ左右横杆用開口部の前端面を上記横杆の前面を受止する直状受止端面に形成し、更に、金具本体の背面板部に縦杆の後面を押圧するボルト体を螺合させていることを特徴とするので、断面正方形状の縦杆及び横杆を格子状に安定的に組み立てて理化学用枠体を簡単に且つ確実に形成することができる。
【0049】
上記の如くして形成された理化学用枠体は断面正方形状に形成されており、実験器具支持具の理化学用枠体への器具取付金具として挟持金具を用いることによって、所望位置に実験器具を安定的に配設して実験装置を効率良く組み立てることができる。
【0050】
又、請求項2に記載の挟持金具は、請求項1に記載の挟持金具において、直状受止端面の上下端から横杆の上下面に沿う上下端面を後方に向かって連設していることを特徴とするので、横杆の前面及び上下面を横杆用開口部の端面に安定的に支持させることができ、よって、断面正方形状の縦杆及び横杆を格子状に組み立ててなる理化学用枠体をより安定的に形成することができる。
【0051】
最後に、請求項3に記載の挟持金具は、請求項1又は請求項2に記載の挟持金具において、直状受止端面の中央部に凹部が切欠き形成されていることを特徴とするので、挟持金具を、実験器具支持具の支持棒を縦杆又は横杆に支持させるための器具取付金具として用いた場合、実験器具支持具の支持棒を安定的に挟持、支持することができ、よって、実験器具支持具の支持棒を前方に向かって安定的に突出させた状態に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の挟持金具を用いた理化学用枠体の使用状態を示した斜視図である。
【図2】本発明の挟持金具を示した斜視図である。
【図3】図2の挟持金具を示した平面図である。
【図4】図2の挟持金具を示した縦断面図である。
【図5】本発明の挟持金具の使用状態を示した要部斜視図である。
【図6】本発明の挟持金具の使用状態を示した垂直断面図である。
【図7】本発明の挟持金具の使用状態を示した水平断面図である。
【図8】本発明の挟持金具を器具取付金具として用いた使用状態を示した垂直断面図である。
【図9】本発明の挟持金具を用いた理化学用枠体の使用状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の挟持金具を器具取付金具として用いた使用状態を示した垂直断面図である。
【図11】本発明の挟持金具の他の一例を示した斜視図である。
【図12】従来の理化学用枠体の使用状態を示した斜視図である。
【図13】器具取付金具の使用状態を示した垂直断面図である。
【図14】従来の理化学用枠体の使用状態を示した斜視図である。
【図15】器具取付金具の使用状態を示した水平断面図である。
【符号の説明】
1 挟持金具
1a 金具本体
2 縦杆
21 前面
3 横杆
4 左側挟持板部
5 右側挟持板部
6 背面板部
61 ナット体
62 ボルト体
7 左側横杆用開口部
7a 上端開口部
71 挿入凹部
72 直状受止端面
72a 凹部
73 直状支持端面
74 上端面
75 垂直後端面
8 左側横杆用開口部
8a 上端開口部
81 挿入凹部
82 直状受止端面
82a 凹部
83 直状支持端面
84 上端面
85 垂直後端面
F 理化学用枠体

Claims (3)

  1. 断面正方形状の縦杆及び横杆を格子状に組み立てて理化学用枠体を形成するための挟持金具であって、上記縦杆の左右幅に合致した間隔を存して並設された一対の左右挟持板部の後端間を背面板部により一体的に連結してなる平面コ字状の金具本体と、この金具本体における左右挟持板部の後半部間に上記縦杆を上下方向に挿通させる縦杆挿通部を形成していると共に、上記左右挟持板部の前半部に該左右挟持板部間に架設状態で横杆を挿通、支持させる左右横杆用開口部を開設し且つ左右横杆用開口部の前端面を上記横杆の前面を受止する直状受止端面に形成し、更に、金具本体の背面板部に縦杆の後面を押圧するボルト体を螺合させていることを特徴とする挟持金具。
  2. 直状受止端面の上下端から横杆の上下面に沿う上下端面を後方に向かって連設していることを特徴とする請求項1に記載の挟持金具。
  3. 直状受止端面の中央部に凹部が切欠き形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の挟持金具。
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