JP2005270945A - マイナス高電圧を利用した排煙処理システム - Google Patents

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康彦 森
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Abstract

【課題】 従来廃棄物焼却後のサイクロン方式等の排煙処理システムは、焼却時発生する有害物質を含む排煙を廃棄（気）処理するためには、８５０℃以上の高温の処理（特にダイオキシン等）が必要不可欠とされその高温処理後の排煙は、粉塵と空気の分離が難しくしかもそのまま排気（廃棄）されていた。
【解決手段】 本発明排煙処理システムは３次燃焼室での有害物質等の８５０℃以上の完全焼却、及びマイナス加電圧による除塵、空冷循環方式による２００℃以下の排気で環境に与える影響を考えた安全な排気処理システムである。
【選択図】図１

Description

本発明は排煙処理装置により排煙の有害物質の熱処理、及び装置内２層構造に常温の空気を外部より導入冷却、及び加電圧による除塵作用、２００℃以下の清浄空気排気、等をする構造を有するシステムに関する。
従来の焼却装置の排煙処理システムは、有害物質の熱処理後、サイクロンを用い排気するシステムであったが、排煙中の除塵分離が難しく比重の重い塵はある程度除去できたが、特に比重の軽い粉塵は空気と混合された状態で排気されていた。
従来の排煙処理は、排煙中の有害物質の除去、排煙中の除塵分離（特に比重の軽い粉塵と排気の分離）、等の完成されたシステムがなかった。
課題を解決するために本システムは、排煙処理装置を熱処理部で有害物質の高温（８００℃以上）処理、外部より常温の空気を導入装置内回転冷却、加電圧で塵と清浄な空気に分離、廃棄、排気口より２００℃以下の温度で排気するシステムにする。
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
排煙処理装置は排煙の熱処理部と冷却部の外層（冷却缶体）、内層（燃焼缶体）の２重構造にし煙に含まれる有害物質の、熱処理（８５０℃）、冷却（常温）、加電圧、で塵と清浄空気に分離廃棄するシステムである。
排煙処理装置、内層部は高温（８５０℃以上）の熱溜まり部と酸素供給部を保有し有害物質の完全燃焼で無害化が図られ安全かつ効率的排煙処理システムとなる。
焼却装置２次燃焼室より送り込まれてくる排煙は、排煙導入口と排煙処理装置内層部内径に沿って回転し安い構造とし、排煙が回転し（熱溜まり部）そこに酸素供給口よりの酸素で、燃焼が促進され高温（８５０℃）処理ができる効率的システムである。
又排煙処理装置外層部には外部より空気（常温）が強制的（送風機等）に送りこまれる導入部を保有し、その導入部と外層部の接続方法は、内層部と２次燃焼室の接続方法同様、外層部内径に沿って接続し、導入空気が回転しながら排気口に移動するため、効率の良い熱交換が行われ、ムラのない冷却と、燃焼缶体内層部は加電圧により、塵と無害な清浄空気に分離排気するシステムになっている。
焼却装置２次炉である程度高温処理された排煙をさらに本発明のシステムにある排煙処理装置で最終熱処理することで有害物質が除去できる。
本システムの外部よりの空気（常温）導入は、冷却缶体の空間を回転しながら熱交換が行われるため効率的冷却ができ、しかも早い時間で行われるためそれが冷却缶体の空気断熱効果を発生促進し、外部への熱伝導が少なく断熱材等の設備工事が不要になる等のメリットがある、又冷却空気供給は空気量を調整することで排気温の調整も可能である。
熱交換率が高いため最終排気温度を２００℃以下に抑えるでき排気温度が環境に及ぼす影響がほとんどない。
加電圧により除塵効率が高いため装置内清掃手入れ等の必要がほとんどない。
従来廃棄物などの焼却システムは廃棄物の焼却と、それによる有害物質（ダイオキシン等）の発生を解決するために、有害物質そのものを８５０℃以上の高温処理が必要なため、排気温度が高い（２００℃以上）、又装置内に粉塵、カーボン等が付着し後のメンテナンスが困難等が予測され、これら全体を解決するシステムがなかった、そのために本発明システムでは、有害物質の高温処理、排気温２００℃以下の排出、及び除塵の効率化、メンテナンスの簡素化等の対策が講じられた排煙処理システムとしては安全かつ精度の高いシステムである。
本発明システムのフロウーチャート図である 排煙処理装置断面詳細図である 排煙処理装置断面詳細図である
符号の説明
▲１▼ 冷却缶体
▲２▼ 燃焼缶体
▲３▼ センサー
▲４▼ 廃棄口
▲５▼ 冷却空気供給口（常温）
▲６▼ 酸素供給口
▲７▼ 熱溜まり部
▲８▼ 排気口
▲９▼ 冷却空気供給口
▲１０▼ 排気排出口
▲１１▼ 排煙吸引口
▲１２▼ 絶縁体
▲１３▼ 加電圧ターミナル

Claims (3)

  1. 焼却装置２次燃焼室より送りこまれる８５０℃以上の排煙を排煙処理装置内部▲２▼に、熱溜まり部▲７▼（３次燃焼室）、酸素供給部、を有し、ダイオキシン等の有害物質を８５０℃以上の温度で高温処理される排煙処理システム。
  2. 熱溜まり部で高温処理された排煙はサイクロン方式を用い装置外より冷却空気（常温）を装置内に送り込み冷却、清浄空気として空気中に排出するシステム。
  3. 排煙処理装置の燃焼缶体は加電圧するための電極を有し、電極よりマイナス高電圧を加えることにより、高温処理された排煙は燃え尽きた粉塵となり外部へと排出する際、比重の重い塵は燃焼缶体下部へ落下、又比重の軽い粉塵は燃焼缶体内壁に付着し、電位を帯びた粉塵と清浄空気に分離される、粉塵、カーボン、は加電圧を停止する事で内壁より剥離、塵と、清浄な空気に分離除塵廃棄する排煙処理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2280410A2 (en) 2009-07-31 2011-02-02 Tokyo Electron Limited Assembly method of transfer mechanism and transfer chamber
US9839720B2 (en) 2008-02-29 2017-12-12 Smith & Nephew, Inc. Coating and coating method
CN111530216A (zh) * 2020-06-12 2020-08-14 中冶赛迪技术研究中心有限公司 一种抑制二噁英再生的烟气急冷除尘装置及控制方法

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