JP2005270791A - 使用済みゴムクローラのリサイクル処理方法 - Google Patents

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彰 武井
Takanobu Kushioka
孝信 串岡
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】 使用済みゴムクローラより芯金を取り出し再利用する際に起きる短時間で多量に発生するたガスのために生じる処理効率の低下の防止と、使用済みゴムクローラリサイクル処理の採算性を向上させる。
【解決手段】 乾留室と乾留室へ熱を伝える燃焼室とを備えた乾留炉の乾留室内へ使用済みゴムクローラを収容し、燃焼室にて燃料を燃焼させ乾留炉室を加熱することにより使用済みゴムクローラから乾留ガスを発生させ、使用済みゴムクローラ内に埋設されている芯金を回収すると共に、発生した乾留ガスを第1減縮器へ導入することにより油を回収すると共に、第1減縮器にて回収されなかった乾留ガスを第2凝縮器に導入し油を回収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用済みのゴムクローラを資源として有効利用するための再利用方法に関し、特に使用済みゴムクローラを乾留処理することにより、使用済みゴムクローラより金属製の芯金を取り出し再利用すると共に、ゴム組成物より発生する分解乾留ガスをプロセスオイルや燃料として回収処理することに関する。
近年、パワーショベルやバックホーなどの建設機械や、作業機械等の無限走行装置に、ゴム製の無限軌道履帯(ゴムクローラ)が多く使用されている。
図3は、ゴム弾性体等により形成された無端状帯体形状のクローラ本体内に芯金や引張補強材が埋設された一体式のゴムクローラの一般的な構造を示す一部断面斜視図である。図3に示す通り、ゴムクローラCは、ゴム弾性体で形成された無端状帯体Hと、該帯体内に埋設される芯金Mと引張補強材Sにより構成されている。
そして、ゴムクローラ本体である無端状帯体H内には、複数本の引張補強材Sをクローラの周方向に沿ってゴムクローラの幅方向に引き揃えて並べ列状に配列埋設した引張補強層が形成されている。また、ゴムクローラ本体内の引張補強層内周側には芯金Mが一定間隔置きに埋設され、クローラが走行装置から外れるのを防止するための芯金Mのガイド突起Kがクローラ内周側へ突出形成されている。
通常ゴムクローラは、ラグや接地側のゴム質が摩耗等により使用できなくなる。この使用限界を超えたゴムクローラは、新しいゴムクローラと交換されることとなる。
近年ゴムクローラが多く用いられるようになったため、使用済みのゴムクローラが多量に排出されることとなり、この廃棄処分が問題となっている。
現在、使用済みゴムクローラの一部は、摩滅したゴム部分を再形成した再生ゴムクローラとして再利用しているものもあるが、その大部分が、細かく切断し埋め立て処分するか、もしくは焼却した後に残渣を埋め立て処分している。
埋め立て処理は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によると、最大径おおむね15cm以下に切断するものとされている。ところで、ゴムクローラ廃棄物を切断するには芯金がない箇所のスチールコードを切断するのであるが、スチールコードは本来切断し難いものである上に、ゴム質で被覆されているため更に切断し難いものとなっているのであり、このため上記寸法に切断することはかなり厄介で費用のかかる作業となっているのである。
一方焼却処分は、ゴム質を燃焼するため多量のばいじんが発生すること、燃焼炉の炉壁の損傷が甚だしいこと等の他、ゴムクローラ廃棄物中の大部分が鉄材であって焼却後に多量の残渣を生じるため、焼却及び埋め立ての両方にかなりの費用を要する。この際芯金は高温でばい焼されるため、くず鉄としての価値しかない。
使用済みゴムクローラは、使用前のゴムクローラに於けるゴム質の30%〜40%が滅失しているのが一般的である。そして、使用済みゴムクローラに於けるゴム質と、芯金、そしてスチールコードとの重量比は、1例を挙げると、略32対64対4の割合である。
ところで、芯金は、通常高い安全率で設計され、且つ、焼き入れ及び焼き戻し等の熱処理により高い強度及び耐摩耗性を有している。これにより、芯金と走行装置の駆動輪(スプロケット)や転輪と当接する部分は少し摩滅するのみで、殆ど損傷がなく、再利用が充分可能な状態で使用済みゴムクローラ中に残存している。
この使用済みゴムクローラの重量比で大部分(1例では64%)を占める芯金は、ゴムクローラが使用不能となっていても、元々高い安全率で設計されているため充分使用可能な状態であり、これを有効に利用することが望まれる。
本出願人は、使用済みゴムクローラに埋設されている芯金を再利用するため、不完全燃焼が可能な焼却炉の中で使用済みゴムクローラを加熱し、且つ、比較的低温で不完全燃焼させてゴム質を分解した後、残渣中の芯金を回収して再利用する発明を提案している。(特許文献1参照)
特開平05−111680号
本出願人の特許文献1に提案した先の発明により、使用済みゴムクローラより芯金を取り出し再利用することは可能となった。しかし、特許文献1に提案した発明では、発生した不完全燃焼ガスを燃焼管にて完全燃焼させ、完全燃焼されたガスを排出する構造を採用しているため、ゴム独特の悪臭が炉外に排出され、環境問題となる。
また、不完全燃焼を行うため、使用済みのゴムクローラより大量のガスが短時間に発生する。この発生ガスは、ゴムクローラに用いられているゴム質の種類により異なるが、通常ゴムクローラ容量の5倍程度のガスが短時間のうちに発生する。このため、焼却炉の焼却容量よりかなり少ない容量の使用済みゴムクローラしか1度に処理することが出来ず、採算性に問題があった。
更には、環境汚染の防止や、消防法などの各種規制があり、発生したガスをそのまま排出する事は問題があり、これを除去するための装置(集塵装置や脱硫装置等)を付加する必要があり、このため経済的に採算性を悪くしコスト面で再処理が難しくなる問題がある。
本発明の特徴は、使用済みのゴムクローラが収容される乾留室と、該乾留室を内部に収容する燃焼室とを備えた乾留用燃焼炉にて、乾留室を外部の燃焼室から加熱することにより乾留室内の使用済みゴムクローラを乾留し乾留ガスを発生させ、さらに、前記乾留用燃焼炉の外へ前記発生した乾留ガスが導入される凝縮器が設けられ、該凝縮器において前記乾留ガスから油を回収することを特徴としている。
そして本発明は、前記乾留用燃焼炉内において前記乾留室を外部から加熱して前記乾留室内の前記使用済みゴムクローラから使用済みの芯金を回収することを特徴としている。
この発明においては、使用済みのゴムクローラから油を回収することに加えて芯金を回収し再利用することにしている。
また、前記乾留室から吐出した前記乾留ガスの一部を、前記乾留用燃焼炉の燃焼室に戻して乾留室を加熱するための燃料として使用させてもよい。
本発明は、乾留用燃焼炉にて、使用済みゴムクローラを乾留し、使用済みゴムクローラ内に埋設されている芯金を回収すると共に、発生した乾留ガスを凝縮器にて油として回収し、回収芯金を再びゴムクローラに再利用すれば、高価な芯金を使用する必要がなくなることにより、使用済みゴムクローラのリサイクル処理が経済的に成り立つものとなった。また、回収した芯金を再利用する事に加え、使用済みゴムクローラから発生する乾留ガスより油を回収することにより、更にリサイクル処理の採算性を改善することとなった。
また、使用済みゴムクローラを乾留した際に発生する乾留ガスを減縮器にて回収し、発生する乾留ガスを凝縮器により取り除くことにより、1回の処理量を大幅に向上することとなり、比較的小型で処理能力の高い乾留用焼却炉とすることができ、採算性が向上するものとなった。
また本発明は、発生した乾留ガスを第1凝縮器にて油を回収し、続いて第1凝縮器で回収されなかった乾留ガスから第2凝縮器にて油を回収し、第1凝縮器にて回収された回収油を、ゴム製品を製造するために用いられるゴム組成物の配合剤(プロセスオイル)として利用することにより、高価なプロセスオイルを購入する費用を低減できるものとなり、結果的にリサイクル処理の採算性を向上するものとなった。
更に本発明は、発生した乾留ガスを凝縮器にて油を回収し、回収された回収油を乾留炉の燃料として利用すれば、回収油を取り出すことなく閉塞された状況で乾留炉の燃料として燃焼室で燃焼されるため、消防法の適用を受けず処理設備を簡易なものとすることができ、リサイクル処理の採算性を改善するものとなった。
本発明の使用済みのゴムクローラのリサイクル処理方法は、使用済みのゴムクローラを乾留用燃焼炉にて、使用済みゴムクローラを乾留し、使用済みゴムクローラ内に埋設されている芯金を回収すると共に、発生した乾留ガスを凝縮器にて油として回収することを特徴としている。
ゴムクローラに埋設されている芯金は、通常高い安全率で設計され、且つ、焼き入れ及び焼き戻し等の熱処理が施されているために高い強度及び耐摩耗性を有している。このため、使用済みのゴムクローラに埋設されている使用済みとなった芯金は、スプロケットや転輪と当接する部分が少し摩滅するのみで殆ど損傷がなく、再利用が充分可能な状態で使用済みゴムクローラ内に残存している。また、ゴムクローラの芯金は、ゴムクローラの構成材料の中でかなり高価なものであり、通常はゴムクローラの材料原価の約50%を占めている。
本リサイクル処理方法により、使用済みゴムクローラより使用済みの芯金を回収し、回収した使用済み芯金を再びゴムクローラに再利用すれば、高価な芯金を使用する必要がなくなることにより、経済的なメリットがある。
しかし、ゴムクローラは、タイヤなどに比べれば、流通量が少なく、全国の各地に拠点処理設備を設置する程の量のゴムクローラが利用されているわけではない。また、ゴムクローラはタイヤに比べればかなりの大きさと重量がある。このため、使用済みゴムクローラを回収するためには、運賃などの多大な費用がかかる。更に、処理設備の減価償却費用や、人件費などのコストを考慮すると、使用済みゴムクローラのリサイクル処理における採算性の問題は重要である。
そこで、本リサイクル処理方法は、使用済みゴムクローラより回収した芯金を再利用する事に加え、使用済みゴムクローラから発生する乾留ガスより油を回収することにより、採算性を更に向上させることとした。
また、従来の不完全燃焼による処理方法では、使用済みのゴムクローラより大量のガスが短時間に発生するため、1度に処理できる使用済みゴムクローラの処理量に制約があったが、発生する乾留ガスを凝縮器により取り除くことで、1度に処理できる使用済みのゴムクローラを量を大幅に増やすことが可能となり、採算性が向上するものとなった。
使用済みゴムクローラより発生した乾留ガスを凝縮器にて油として回収する回収方法としては、下記2つの方法を用いることができる。
第1の方法は、発生した乾留ガスを凝縮器にて回収する方法がある。この際、凝縮器にて回収しきれなかった乾留ガスは、乾留炉の燃焼室のバーナーで燃焼させのが好ましい。凝縮器にて回収された回収油は、使用済みゴムクローラを乾留するための乾留炉の燃料として利用できる他、その他の燃料油として利用することができる。
この第1の油回収方法を用いれば、回収油を取り出すことなく、閉塞された状況で乾留炉の燃料として燃焼室で燃焼されるため、消防法の適用を受けることがなく、処理設備を簡易なものとすることができ、処理設備の建設費を抑えることが可能となり、設備の減価償却費用の低減につながる。また、乾留炉の燃料として回収油を用いるので、乾留のための購入燃料を減らすことが出来るため、この点においても、リサイクル処理費用の採算性を改善することができるものとなった。
第2の方法は、発生した乾留ガスを、乾留ガスを第1凝縮器にて油を回収し、続いて第1凝縮器で回収されなかった乾留ガスから第2凝縮器にて油を回収する方法である。この第2方法においても、第1及び第2凝縮器にて回収しきれなかった乾留ガスは、乾留炉の燃焼室のバーナーにて燃焼させるのが好ましい。
第1凝縮器にて回収された回収油は、ゴムクローラなどのゴム製品を製造するために用いられるゴム組成物の配合剤としてのプロセスオイルとして利用することが出来るため、高価なプロセスオイルを購入する費用を低減できるものとなる。また、第2凝縮器にて回収された回収油は、使用済みゴムクローラを乾留するための乾留炉の燃料である灯油等に混合し燃料として利用することができる。
なお、この発明によるリサイクル処理方法の対象としては、ゴムにより形成されている無端状帯体形状のゴムクローラ本体内に複数の芯金と引張補強材としてスチールコードが埋設されている所謂一体式のゴムクローラだけではなく、ゴムクローラの基本骨格を一対のトラックリンクを無端状に連結した連結トラックリンクや、ブロック体と棒体等により形成される骨格部へ、有端状のゴムパッド内に履板を埋設した履体パッドを取り付けた構成の履帯パッド式のゴムクローラ(連結リンク式ゴムクローラ等)や、脱着式パッドなどのゴムクローラもリサイクル処理することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例の使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置を示すフローチャート図である。
使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置は、主に乾留炉1と減縮器2により構成されている。
そして乾留炉1は、使用済みのゴムクローラ3が収容される乾留室1aと、該乾留室1aの下部に設けられた燃焼室1bとを備えている。
燃焼室1bは、外部から空気と、燃料として後述の回収油と灯油を混合するタンク4から回収油や灯油、或いは、回収油と灯油が混合されたものが供給されるようになっており、さらに後述の乾留ガスも導入されるようになっている。この燃焼室1bにおいて燃焼をメインバーナー5aにより行うことで、乾留室1aを外部から加熱して乾留室1a内のゴムクローラ3から乾留ガスを発生させるようになっている。
本実施例の処理装置には、乾留室1aで発生した乾留ガスが導入される第1減縮器4aと第2減縮器4bが設けられている。第1減縮器内には水温が30℃から50℃の温水が流れる減縮管が配置されており、第2減縮器内には同様に水温5℃から15℃の冷却水が流れる減縮管が配置されている。そして各減縮器には回収油を貯蔵するタンク4b、4cがそれぞれ設けられている。
乾留炉1から第1減縮器2a、次に第2減縮器2bを経由した乾留ガスの残ガスは、再び乾留炉1の燃焼室1bへ導かれ、燃焼室1bのバーナーにより燃焼させるようになっている。
このように構成された使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置を用いリサイクル処理する手順としては、まず、乾留室1aに使用済みのゴムクローラ3を入れ、燃焼室1bに空気と灯油を導入して燃焼室1bのメインバーナー5aにて燃焼を行う。この際、燃焼室1bの燃焼温度の設定は950℃程度に設定するのが好ましい。
燃焼熱によって乾留室1aが加熱され、使用済みゴムクローラ3が乾留されて乾留ガスが発生する。発生した乾留ガスはパイプを介して第1減縮器2aに導入され、第1減縮器2aにおいて乾留ガスから油が回収される。第1減縮器2aより排出された乾留ガスは、次に第2減縮器2bに導入され、第2減縮器2bにおいて、乾留ガスより油が回収される。
そして、第2減縮器2bより排出された乾留ガスは、再び乾留炉1の燃焼室1bに導かれ、サブバーナー5bにて燃焼させる。
なお、第1減縮器にて回収されなかった乾留ガスをそのまま燃焼室1bのサブバーナー5bにより燃焼する方法としてもよいが、本実施例では、第1減縮器で未回収となった乾留ガス量が多く、そのままサブバーナー5bにて燃焼させると燃焼室温度が上がりすぎ、燃焼室温度の設定温度を維持できなくなるため、第2減縮器2bにより油として回収し、回収した油を単体或いは灯油等と混合してメインバーナー5a用の燃料として再利用することにした。
本実施例のリサイクル処理装置を用いたリサイクル処理方法における、使用済みゴムクローラ3の乾留時間としては、およそ6〜9時間程度必要である。乾留が完了した使用済みゴムクローラの芯金は乾留室1a内に残り、ゴム分は回収油として減縮器に設けられているタンクより取り出すことができる。
なお、発生した乾留ガスは最終的に燃焼室1bに戻され燃焼室にて、高温で燃焼が行われるため、ゴムクローラ3からのダイオキシンの発生も防止することができる。
本実施例により得られた回収芯金は、ゴムクローラの製造用として利用することができ、第1減縮器により回収された回収油は、ゴムクローラなどのゴム製品製造のためのゴム組成物へプロセスオイルとして配合して利用できる。また第2減縮器により回収された回収油は、本処理装置の燃料として利用する。
さらに、乾留室1aに残っている残灰は、カーボンブラックのような充填材としてゴム組成物に配合利用することも可能である。
図2は本発明の第2実施例の使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置を示すフローチャート図である。
第2実施例は、1つの減縮器2のみにより、乾留室より発生した乾留ガスを油として回収する構造となっている。そして回収した回収油は、燃料室の燃料として単体或いは灯油等と混合して燃料として利用する。
この際、減縮器2にて回収されなかった乾留ガスはそのまま燃焼室1bのサブバーナー5bにより燃焼させる。本第2実施例では、第1実施例の第2減縮器同様比較的低い温度で乾留ガスを減縮しているため、未回収となった乾留ガスを、そのままサブバーナー5bにて燃焼させると燃焼室温度が上がりすぎ、燃焼室温度の設定温度を維持できなくなるということはなく、減縮器2により回収されなかった乾留ガスをそのまま燃焼室1bのサブバーナー5bにより燃焼させることができる。
なお、乾留炉1の温度管理は、減縮器2により乾留ガスから回収された回収油と燃料を混合して貯蔵するタンク4からメインバーナー5aに供給される回収油、或いは、回収油と灯油との混合油の供給を制御することにより行う。
これにより、第2実施例では、回収油を処理装置より取り出すことがなく、装置内で閉塞してそのまま燃焼される構造となっているので、消防法の適用を受けなくてもよく、処理装置を比較的簡易な構造とすることが可能となり、採算性の面で有利となる。
使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置を示すフローチャート図である。(第1実施例) 使用済みゴムクローラのリサイクル処理装置を示すフローチャート図である。(第2実施例) 一般的な一体式のゴムクローラ構造を説明するための一部断面斜視図である。
符号の説明
1 乾留炉
1a 乾留室
1b 燃焼室
2 減縮器
2a 第1減縮器
2b 第2減縮器
3 ゴムクローラ
4 タンク
4a 燃料タンク
4b 第1減縮器回収油用タンク
5a メインバーナー
5b サブバーナー

Claims (2)

  1. 乾留室と乾留室へ熱を伝える燃焼室とを備えた乾留炉の乾留室内へ使用済みゴムクローラを収容し、燃焼室にて燃料を燃焼させ乾留炉室を加熱することにより使用済みゴムクローラから乾留ガスを発生させ、使用済みゴムクローラ内に埋設されている芯金を回収すると共に、発生した乾留ガスを凝縮器にて油として回収することを特徴とする使用済みゴムクローラの処理方法。
  2. 前記乾留炉にて発生した乾留ガスを第1減縮器へ導入することにより油を回収すると共に、第1減縮器にて回収されなかった乾留ガスを第2凝縮器に導入し油を回収することを特徴とする請求項1記載の使用済みゴムクローラの処理方法。
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