JPH0952079A - シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置 - Google Patents

シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置

Info

Publication number
JPH0952079A
JPH0952079A JP8150414A JP15041496A JPH0952079A JP H0952079 A JPH0952079 A JP H0952079A JP 8150414 A JP8150414 A JP 8150414A JP 15041496 A JP15041496 A JP 15041496A JP H0952079 A JPH0952079 A JP H0952079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dry distillation
furnace
carbide
gas
shredder dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8150414A
Other languages
English (en)
Inventor
Takekazu Suzuki
武和 鈴木
Seiji Yamada
山田  清二
Naoya Abe
直哉 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topy Industries Ltd filed Critical Topy Industries Ltd
Priority to JP8150414A priority Critical patent/JPH0952079A/ja
Publication of JPH0952079A publication Critical patent/JPH0952079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/141Feedstock
    • Y02P20/143Feedstock the feedstock being recycled material, e.g. plastics

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】埋め立て処理や焼却処理に代えて、シュレッダ
−ダストを資源として再利用することで、埋め立て処分
される二次廃棄物量を極めて少なくすると共に、設備
費、ランニング費が共に安価なシュレッダ−ダストの再
利用装置を提供する。 【解決手段】水分20重量%以下のシュレッダ−ダスト
中に含まれるガラス片、土砂などの不燃物を、乾留する
前に除去する篩分装置2と、前記不燃物を除去したシュ
レッダ−ダストを、350〜500℃で空気をほぼ遮断
して乾留する乾留炉3とを具備することによって、無機
物含有量の少ない、発熱量の高い炭化物が得られるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば廃自動
車、廃家電等をシュレッダ−処理することによって発生
した、廃プラスチックを主体とし、ガラス片、土砂など
の無機物及び銅、アルミニウム等の金属を含有するシュ
レッダ−ダストを処理して、溶解・精錬用燃料若しくは
加炭材として再利用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廃自動車、廃家電等をシュレッダ
−処理することによって発生した、一般には塩化ビニ−
ルを含む廃プラスチックを主体としたダストの処理方法
は、一部ではダストを焼却処理しているが、現在その大
部分は、そのまま若しくは減容して地中に埋める方法が
とられている。しかしながら、焼却処理する方法には、
硫黄酸化物、窒素酸化物、塩化水素、有機塩素化合物等
の有害ガスが発生するので、これらを無害化する必要が
あり、そのための設備が高価になる難点があった。ま
た、埋め立て処理する方法には、埋め立て処分用地の逼
迫化と、環境汚染への懸念から社会問題化する問題があ
った。
【0003】塩化ビニ−ルの含有量が少なく、且つ無機
物及び金属の混入量が少なければ、焼却してその熱を利
用したり、触媒を利用して熱分解し、油若しくはガスを
回収し、ガスからは例えば燃焼させて電力を得ることが
コスト面からも可能である。しかしながら、シュレッダ
−ダストは、一般には5〜10重量%の塩化ビニ−ルを
含むプラスチック分が50重量%しか含まれておらず、
残りは鉄、銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属とガラ
ス、土砂等の無機物である。このため、焼却する場合
は、排ガス中に多量の塩化水素が混入するため、高価な
排ガス処理装置が必要となる。また、焼却残渣が50重
量%程度となるので、この残渣処理費用は埋め立て処理
費用よりも高額になると共に、この焼却残渣を埋め立て
た場合は、埋め立て地の寿命の延命にも効果が少ない。
【0004】油を回収する場合は、発生ガス中の塩素の
ため、触媒の活性が低下し、良質油の回収が難しくなる
だけでなく、シュレッダ−ダスト中の多量の混入物が前
処理工程を複雑にして、処理費用が高価となり、また残
渣の処理費用も高価となるので、工業的に採算のとれな
いものとなっている。ガス化して発電する場合も、塩素
の処理及び残渣処理が高価となるだけでなく、発電装置
も必要となるため、工業的に採算がとれない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、埋め立て
処理や焼却処理に代えて、シュレッダ−ダストを資源と
して再利用することで、埋め立て処分される二次廃棄物
量を極めて少なくすると共に、設備費、ランニング費が
共に安価なシュレッダ−ダストの再利用装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
構成は、水分20重量%以下のシュレッダ−ダスト中に
含まれるガラス片、土砂などの不燃物を除去する篩分装
置と、前記不燃物を除去したシュレッダ−ダストを、3
50〜500℃で空気をほぼ遮断して乾留する乾留炉
と、乾留残渣を金属と炭化物とに分離する分離装置と、
分離した炭化物をそのまま若しくは造粒して電気炉,高
炉,転炉等の溶解・精錬炉に投入する投入装置とを備え
たことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、シュレッダ−ダスト
から生成した炭化物を溶解・精錬用燃料若しくは加炭材
として再利用するものであるが、再利用するためには、
炭化物中の金属、無機物等の不純物をできるだけ除去
し、純粋な炭素分の含有量を多くして、発熱量を大きい
ものとする必要がある。炭化物中の不純物には、無機物
と金属とがあり、金属は乾留後粉砕して分離することも
できるが、無機物は粉砕機で炭化物と共に粉砕されるの
で、炭化物との分離が非常に困難となる。
【0008】そのため、本発明では、乾留する前に、シ
ュレッダ−ダストを乾燥して水分を20重量%以下とし
て無機物を分離している。尚、既に水分20重量%以下
となっているシュレッダ−ダストは、そのまま使用する
ことができる。このように、シュレッダ−ダスト中の水
分が20重量%以下のシュレッダ−ダストを使用するこ
とによって、多量の水分を含む湿ったシュレッダ−ダス
トのプラスチック分に付着していたガラス片、土砂など
の不燃物を強い衝撃を与えることなく、篩分装置によっ
て容易に分離することができる。そのため、強い衝撃を
与えると篩下に落ちる繊維状のプラスチック分を、篩上
に残して乾留の原料とすることができ、埋め立て処理す
る篩下をプラスチック分の極めて少ないガラス片、土砂
などの無機物のみとすることができる。
【0009】また、生成した炭化物を、溶解・精錬炉で
再利用するに際し、燃料若しくは加炭材としての効果を
有効に発揮させるためには、投入方法を炉の形式によっ
て変える必要がある。比較的オ−ブンな電気炉の場合
は、粉体のままで吹き込みによって投入すると、炭化物
の多くは集塵機側に吸入され、燃料若しくは加炭材とし
ての効果を充分に発揮しないばかりか、集塵機の詰まり
或は火災などの原因となる。
【0010】このため、集塵機側に吸入されない大き
さ、具体的には、径5mm程度以上の大きさに造粒して
投入する。造粒することでバケット或はコンベア−での
投入が可能となり、専用の投入装置の新たな設置は、必
ずしも必要としない。また、造粒することにより、粉塵
が発生しないため、ハンドリングが容易となる。
【0011】造粒するためには、バインダ−が必要であ
るが、燃料としての効果を期待する場合は、水或は水溶
性のバインダ−は投入前に乾燥を必要とする。この乾燥
工程を省略するためには、バインダ−として軽油、重油
に代表される脂肪族炭化水素油を用いるのが好ましい。
【0012】高炉或は電気炉でも比較的機密性の保たれ
た炉の場合は、粉体のままでの吹き込み装置で投入して
も充分効果が得られる。その際、炭化物は燃焼し易いの
で、微粉炭用バ−ナ−で燃焼させることが可能である。
炭化せずにプラスチック類を微粉砕して吹き込んだ場合
は、プラスチック類は燃焼し難く、より高温の雰囲気を
作らないと燃焼しないため、そのまま微粉炭バ−ナーを
使用することはできない。
【0013】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例は、電気炉を対象として述べるが、燃
料若しくは加炭材としての効果は、前記高炉、転炉等に
対しても同様の効果があることは言うまでもないので、
本実施例に限定されない。
【0014】図1に示すように、本発明の処理装置は、
シュレッダ−ダスト中の水分を20重量%以下とするた
めの乾燥装置1と、乾燥後シュレッダ−ダストに含まれ
るガラス片、土砂などの不燃物を除去する篩分装置2
と、前記不燃物を除去したシュレッダ−ダストを、35
0〜500℃で空気をほぼ遮断して乾留する乾留炉3
と、乾留残渣を金属と炭化物とに分離する分離装置12
と、分離した炭化物を造粒する造粒装置14と、造粒し
た炭化物を電気炉16に投入する投入装置15とから構
成されている。
【0015】本発明に使用するシュレッダ−ダストは、
廃自動車、廃家電等をシュレッダ−処理することによっ
て発生した、廃プラスチックを主体とし、ガラス片、土
砂などの無機物及び銅、アルミニウム等の金属を含有し
ている。廃プラスチック分は、50重量%(乾燥したシ
ュレッダ−ダスト全量に対して)程度含有され、この廃
プラスチック分には、一般に5〜10重量%(乾燥した
シュレッダ−ダスト全量に対して)の塩化ビニ−ルが含
有されている。
【0016】シュレッダ−ダスト中には、多いもので、
35〜40重量%の水分が含有されている。本発明で
は、シュレッダ−ダスト中の水分を20重量%以下、特
に好ましくは10重量%以下とするか、或はこのような
低い水分含量のシュレッダ−ダストを使用する必要があ
る。既に、シュレッダ−ダスト中の水分含量が20重量
%以下の場合は、上記乾燥装置1は、特に使用しなくと
も良い。
【0017】シュレッダ−ダスト中の水分が20重量%
より多いと、ガラス、土砂などの除去率が悪くなり、回
収炭化物の発熱量が低下するほか、シュレッダ−ダスト
の乾留に多くの熱量を必要とすると共に、乾留によって
生成したガス、油等によって賄える熱量の割合が低下す
る。本発明では、350〜500℃という低温で空気を
遮断して乾留する必要があるが、このようにすることに
よって、乾留中有害物質の発生を少なくすることができ
ると共に、効果的に再利用し得る炭化物が生成する。
【0018】溶解・精錬炉への投入装置15としては、
吹込み機、コンベアまたはバケットを使用することがで
きる。造粒した炭化物は、そのまま溶解・精錬用燃料若
しくは加炭材として再利用することができる。一方、製
鋼する際には、製鋼ダストが発生し、この製鋼ダストも
有効な利用方法がなく、再度炉内に投入する場合も発塵
を伴うため作業環境を悪化させる問題があった。本発明
の方法によって得た炭化物を、製鋼ダストと混合して造
粒することによって、作業環境を悪化させるほどの発塵
を伴うことなく、炉内に投入して溶解・精錬用燃料若し
くは加炭材として再利用することができる。
【0019】このように、シュレッダ−ダストからの炭
化物を製鋼ダストと混合して造粒すると、造粒体の強度
及び見掛け密度が高くなる。これは、製鋼ダストが平均
1〜10μm程度と粒径が非常に細かいので、数百μm
程度の粒径としたシュレッダ−ダストからの炭化物と緻
密に混合するからである。造粒する場合は、灯油、軽油
または重油等の脂肪族炭化水素油を使用するのが、強度
の高い造粒体が得られることから好ましい。
【0020】本発明の効果を更に十分発揮させるため、
乾留炉3と、炭化物、非鉄金属分離装置(金属と炭化物
とに分離する分離装置)12との間には、乾留残渣を冷
却しながら排出する水冷スクリュ−9と、冷却された残
渣を粉砕する粉砕装置10と、粉砕された乾留残渣から
鉄を除去する磁選装置11とが順次接続されている。こ
のように、乾留残渣を冷却して粉砕し、磁選装置11で
鉄を除去した後、炭化物、非鉄金属分離装置12で、非
鉄金属と炭化物とに分離することによって、乾留残渣
を、鉄、非鉄金属及び炭化物とに効果的に分離すること
ができる。炭化物、非鉄金属分離装置12としては、篩
分装置が使用され、篩上の非鉄金属と、篩下の炭化物と
に分離される。
【0021】乾留炉3には、乾留ガスを冷却・凝縮する
ことなく保温して、前記乾留炉の外熱炉のバ−ナ−6に
供給する乾留ガス排出管7が接続されている。また、こ
のように構成する代わりに、図1の破線で示すように、
乾留ガスを、油と水とガスとに分離する乾留ガス冷却装
置19と、ガス洗浄装置20と、分離されたガスを前記
外熱炉のバ−ナ−6に供給する洗浄ガス供給管21とを
接続しても良い。乾留炉3の外熱炉4と乾燥装置1と
は、燃焼ガス排出管8が接続され、燃焼ガスを乾燥装置
1の熱源としている。乾燥装置1を通過した燃焼ガス
は、排ガス処理装置17によって処理され、無害化して
大気中に放出される。
【0022】上記のように構成したことによって、本発
明の装置の乾燥と乾留の熱源は、立ち上げと立ち下げの
運転以外は、生成する乾留ガスで賄うことができるの
で、外部からの新たな熱源の投入を必要としないから、
ランニングコストを大幅に削減することができる。炭化
物、非鉄金属分離装置12には、必要に応じて、非鉄金
属を銅、アルミニウム等の個々の金属に分離する非鉄金
属分離装置18と、分離された炭化物中に混入された銅
の細線を分離する銅細線分離装置13とが接続されてい
る。
【0023】製鋼用燃料若しくは加炭材として使用する
には、銅は鋼の性質を劣化させるため除去する必要があ
る。シュレッダ−ダストの状態では、銅は被覆銅線の形
態で混入している場合が多いので、銅だけをダストから
除去することはできないが、本発明のように炭化するこ
とによって、銅線を容易に除去することができる。この
ようにして得た炭化物は、単独或は製鋼集塵ダストと混
合し、造粒装置14で造粒して、投入装置15から製鋼
用電気炉16に投入され、燃料或は加炭材として再利用
される。
【0024】次に、上記本発明の装置を使用してシュレ
ッダ−ダストを処理した例を示す。水分35重量%のシ
ュレッダ−ダストを、ロ−タリ−キルン式の乾燥装置1
で、外熱炉4の排ガスを熱源として、水分7重量%まで
乾燥した。ついで、篩分装置2で篩分けて、20重量%
のガラス片、土砂などの無機物を分離した。残りのプラ
スチックを主体としたダストを、400℃の温度に設定
した乾留炉3内に投入し、40分間滞留させて乾留し
た。投入したダスト重量の65%が、乾留残渣として排
出された。
【0025】残りの35%は、冷却すればガス、油、水
に分離される成分であるが、炉内から排出された時点で
は、ガス状であった。このガスを、乾留ガス排出管7で
保温した状態で、外熱炉4内に設置した生成バ−ナ−6
に送って燃焼させることによって、投入開始から30分
後以降は、炉の立ち上げに使用したLPGバ−ナ−5を
切った状態でも炉内温度を400℃に維持することがで
きた。
【0026】乾留炉3から排出された乾留残渣は、まず
ロッドミル方式の粉砕装置10で粉砕し、ついで磁選装
置11で鉄を回収し、残りを篩目2mmの篩分装置、即
ち炭化物、非鉄金属分離装置12で、篩下の炭化物と篩
上の非鉄金属とに分離した。その結果、5%の鉄と、1
0%の非鉄金属が回収できた。鉄と非鉄金属は、若干黒
みがかっていたが、表面の酸化もなく、炭化物とも良く
分離されていた。
【0027】乾留残渣の85重量%は、炭化物として回
収された。この炭化物は、灰分29重量%で、5000
カロリ−/gの発熱量を有していた。篩目を通った直径
2mm以下の炭化物は、製鋼ダストに30重量%混合
し、重量比で7%の重油をバインダ−として添加し、造
粒機14で平均粒径約10mmに造粒した。
【0028】このようにして得た炭化物と製鋼ダストと
の造粒物を、溶鋼1トンに対して、70Kgの割合で、
スクラップと共にバケット15に装入し、電気炉16に
投入した。その結果、製鋼ダストだけを投入した場合と
比べて、製鋼の電力原単位の低下は認められず、石炭、
コ−クスに代わる燃料として十分使用できることが確認
できた。
【0029】次に、水分35重量%のシュレッダ−ダス
ト中の水分を、上記と同様にして、次表1に示す水分に
乾燥して、無機物(ガラス、土砂等)を分離し、同様に
炭化物を回収した。水分含有量を変化させて、無機物の
除去率と、回収炭化物の発熱量を測定し、結果を次表1
に示した。
【0030】
【表1】
【0031】上記のようにして乾燥したシュレッダ−ダ
ストについて、乾留に要した熱量と、副生するガスと油
とによって、乾燥と乾留の熱源として賄える熱量の割合
(リサイクル率)とを測定し、結果を次表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】本発明では、乾留する前に、水分10重量
%以下のシュレッダ−ダストから無機物を分離している
ので、湿ったシュレッダ−ダスト中のプラスチック分に
付着していた不燃物を強い衝撃を与えることなく、篩分
装置によって容易に分離することができるから、強い衝
撃を与えると篩下に落ちる繊維状のプラスチック分を、
篩上に残して乾留の原料とすることができる。また、乾
燥しているシュレッダ−ダストを使用することによっ
て、乾留炉を運転するための熱量を減少させることがで
きる。
【0034】生成した炭化物を燃料として使用する場
合、その発熱量が重要な要素となる。本発明では、事前
に無機物を除去することと、低温で乾留することによっ
て、高発熱量の炭化物が得られる。事前に無機物を除去
して、低温で乾留したシュレッダ−ダストからの炭化物
は、灰分が少なく、炭化物の生成比率が高いので、燃焼
の熱量が大きくなるからである。
【0035】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、シ
ュレッダ−ダストから不純物含有量の少ない高品質の炭
化物を回収することができるから、高い発熱量の炭化物
が得られ、製鋼用燃料若しくは加炭材として効果的に再
利用することができるほか、有効な利用方法のない製鋼
ダストと混合して溶解・精錬用燃料若しくは加炭材とし
て再利用することができるので、これら両ダストの埋め
立て処理や焼却処理に伴う問題を回避することができ
る。
【0036】また、本発明の処理装置は、乾燥と乾留の
熱源は、装置内のリサイクルで賄うこともできるので、
ランニングコストを大幅に削減することができる。更
に、炭化物中の灰分は、新たな溶融設備を設けることな
く、溶解・精錬炉中でスラグ化され、路盤材等として再
利用することができるので、二次排気物の排出量も極め
て少なくすることができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフロ−シ−トである。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 篩分装置 3 乾留炉 4 外熱炉 6 外熱炉のバ−ナ− 7 乾留ガス排出管 8 燃焼ガス排出管 9 水冷スクリュ− 10 粉砕装置 11 磁選装置 12 金属と炭化物とに分離する装置(炭化物、
非鉄金属分離装置) 13 銅細線分離装置 14 造粒装置 15 炭化物投入装置 16 製鋼用電気炉 17 排ガス処理装置 18 非鉄金属分離装置 19 乾留ガス冷却装置 20 ガス洗浄装置 21 洗浄ガス供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10L 5/44 ZAB B09B 3/00 302Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分20重量%以下のシュレッダ−ダスト
    中に含まれるガラス片、土砂などの不燃物を除去する篩
    分装置と、前記不燃物を除去したシュレッダ−ダスト
    を、350〜500℃で空気をほぼ遮断して乾留する乾
    留炉と、乾留残渣を金属と炭化物とに分離する分離装置
    と、分離した炭化物をそのまま若しくは造粒して電気
    炉,高炉,転炉等の溶解・精錬炉に投入する投入装置と
    を備えたことを特徴とするシュレッダ−ダストの再利用
    装置。
  2. 【請求項2】前記分離した炭化物を、バインダ−として
    脂肪族炭化水素油を使用して造粒してなる請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】前記シュレッダ−ダスト中の水分が、10
    重量%以下である請求項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】前記不燃物を除去する前に、前記シュレッ
    ダ−ダスト中の水分を20重量%以下とする乾燥装置を
    具備してなる請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記溶解・精錬炉への投入装置が、吹込み
    機、コンベアまたはバケットであり、前記炭化物を製鋼
    ダストと混合して造粒した形態で、溶解・精錬用燃料若
    しくは加炭材として投入する請求項1または2に記載の
    装置。
  6. 【請求項6】前記乾留残渣を金属と炭化物とに分離する
    前工程に、粉砕装置を配設してなる請求項1に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】前記乾留炉に接続し、乾留ガスを冷却・凝
    縮することなく保温して、前記乾留炉の外熱炉のバ−ナ
    −に供給する乾留ガス排出管と、乾留炉の外熱炉と乾燥
    装置とを接続し、燃焼ガスを乾燥装置に供給する燃焼ガ
    ス排出管と、乾燥装置を通過した燃焼ガスの排ガス処理
    装置とを備えてなる請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】前記乾留炉に接続し、乾留ガスを、油と水
    とガスとに分離する乾留ガス冷却装置と、ガス洗浄装置
    と、分離されたガスを前記外熱炉のバ−ナ−に供給する
    洗浄ガス供給管と、乾留炉の外熱炉と乾燥装置とを接続
    し、燃焼ガスを乾燥装置に供給する燃焼ガス排出管と、
    乾燥装置を通過した燃焼ガスの排ガス処理装置とを備え
    てなる請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】前記金属と炭化物とを分離する装置として
    前記乾留炉に接続した、乾留残渣を冷却しながら排出す
    る水冷スクリュ−と、冷却された残渣を粉砕する粉砕装
    置と、粉砕された乾留残渣から鉄を除去する磁選装置
    と、炭化物と非鉄金属とに分離する炭化物、非鉄金属分
    離装置とを備えてなる請求項6または7に記載の装置。
  10. 【請求項10】前記炭化物、非鉄金属分離装置が、篩分
    装置である請求項8に記載の装置。
  11. 【請求項11】前記炭化物、非鉄金属分離装置に接続し
    て、非鉄金属を銅、アルミニウム等に分離する非鉄金属
    分離装置と、分離された炭化物中に混入された銅の細線
    を分離する銅細線分離装置とを備えてなる請求項9に記
    載の装置。
JP8150414A 1995-06-07 1996-05-23 シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置 Pending JPH0952079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8150414A JPH0952079A (ja) 1995-06-07 1996-05-23 シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16314995 1995-06-07
JP7-163149 1995-06-07
JP8150414A JPH0952079A (ja) 1995-06-07 1996-05-23 シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0952079A true JPH0952079A (ja) 1997-02-25

Family

ID=26480012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8150414A Pending JPH0952079A (ja) 1995-06-07 1996-05-23 シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0952079A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226302A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Nippon Magnetic Dressing Co Ltd 廃プリント基板の処理方法
JP2013136800A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Jfe Steel Corp シュレッダーダストの塊成化方法及び再資源化方法
JP2015059257A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 太平洋セメント株式会社 加炭材及び加炭材の製造方法並びに使用済み活性炭の利用方法
JP5851063B1 (ja) * 2015-07-14 2016-02-03 山本商事株式会社 加炭材の製造方法及び加炭材の製造設備
CN114149840A (zh) * 2021-12-15 2022-03-08 刘志刚 一种生物质致密成型燃料加工方法
EP3992268A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-04 RWE Generation NL B.V. Conversion of solid waste into syngas and hydrogen
JP7067821B1 (ja) * 2021-09-22 2022-05-16 マキウラ鋼業株式会社 加炭材及び加炭材の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226302A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Nippon Magnetic Dressing Co Ltd 廃プリント基板の処理方法
JP2013136800A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Jfe Steel Corp シュレッダーダストの塊成化方法及び再資源化方法
JP2015059257A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 太平洋セメント株式会社 加炭材及び加炭材の製造方法並びに使用済み活性炭の利用方法
JP5851063B1 (ja) * 2015-07-14 2016-02-03 山本商事株式会社 加炭材の製造方法及び加炭材の製造設備
EP3992268A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-04 RWE Generation NL B.V. Conversion of solid waste into syngas and hydrogen
WO2022090118A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-05 Rwe Generation Nl B.V. Conversion of solid waste into syngas and hydrogen
US11952277B2 (en) 2020-10-29 2024-04-09 Rwe Generation Nl B.V. Conversion of solid waste into syngas and hydrogen
JP7067821B1 (ja) * 2021-09-22 2022-05-16 マキウラ鋼業株式会社 加炭材及び加炭材の製造方法
CN114149840A (zh) * 2021-12-15 2022-03-08 刘志刚 一种生物质致密成型燃料加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006242798A1 (en) Integrated process for waste treatment by pyrolysis and related plant
Sharma et al. Disposal of waste tyres for energy recovery and safe environment
EP0653252B1 (en) Process and system for the remediation of soil containing waste material
JP2003039056A (ja) 金属精錬プロセスを利用した廃棄物の処理方法および装置
JP2000157832A (ja) 廃活性炭の処理方法及び活性コークスの処理方法
JPH0952079A (ja) シュレッダ−ダストを処理して再利用する装置
JP3830096B2 (ja) 炭化システム
AU2011253788B2 (en) Integrated process for waste treatment by pyrolysis and related plant
JP4191636B2 (ja) 塊状バイオマスを利用する廃棄物溶融処理方法
JP2005249279A (ja) バイオマスを利用する廃棄物溶融処理方法
JP4660260B2 (ja) 建設残さの再生処理装置
JPH09235559A (ja) 直立炉中で残留物および廃棄物を物質的およびエネルギー的に利用する方法
KR100470730B1 (ko) 폐기물의 용융소각장치 및 이를 이용한 용융소각방법
JP3957232B2 (ja) 都市ゴミ一般焼却灰を再利用するための前処理装置
Boulos et al. Plasma In The Waste Treatment Industry
JP3721752B2 (ja) ごみ熱分解−製鉄複合設備及び残渣の処理方法
JP3849961B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融処理方法
JPH1061924A (ja) 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離方法及び装置
JP2005154806A (ja) 電気炉の操業方法
JPH11189818A (ja) シュレッダーダストの処理方法
JP2000160227A (ja) 廃棄物から得られた可燃性固形物の使用方法
JP2000109935A (ja) 高炉用焼結鉱の製造方法
JP2003041261A (ja) 銅含有可燃性廃棄物の原燃料化方法
JP4403486B2 (ja) シュレッダーダストの溶融処理方法および装置
JP5191752B2 (ja) 廃自動車シュレッダーダストの塩素低減方法及び廃自動車シュレッダーダストの使用方法