JP2005269512A - Pll回路並びにそれを備えたチューナ及び受信装置 - Google Patents

Pll回路並びにそれを備えたチューナ及び受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 搭載されるチューナの受信信号の変調方式にかかわらず前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができるPLL回路を提供する。
【解決手段】 PLL回路は、制御電圧に応じた周波数の発振信号を出力するVCO4と、位相比較器2aと、位相比較器2aの出力信号を平滑化して前記制御電圧を生成するループフィルタ3aとを備える。位相比較器2aは、入力端子1に入力される所定周波数の基準信号と前記発振信号に基づく信号との位相差に応じた信号を生成する位相比較回路7と、位相比較回路7から出力される信号に基づいてチャージポンプ電流をループフィルタ3aに出力し且つ前記チャージポンプ電流の電流値が可変するチャージポンプ回路8とを有する。また、ループフィルタ3aは前記チャージポンプ電流に応じてカットオフ周波数が可変するフィルタである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PLL回路に関する。
テレビジョン受信機用チューナで用いられる一般的なPLL回路の回路ブロック図を図9に示す。図9のPLL回路は、入力端子1と、位相比較器2と、ループフィルタ3と、電圧制御発振器(以下、VCOともいう)4とによって構成される。
位相比較器2は、入力端子1に入力される所定周波数の基準信号とVCO4の発振信号との位相差に応じた位相差信号を生成する。ループフィルタ3は、位相比較器2から出力される位相差信号を平滑化してVCO4に出力する。VCO4は、ループフィルタ3から出力される信号に応じた周波数の発振信号を出力する。
テレビジョン受信機用チューナから出力される信号(例えば、中間周波信号)のフェーズジッタ特性は、テレビジョン受信機用チューナで用いられるPLL回路のループフィルタ帯域幅に大きく依存する。
図10は、テレビジョン受信機用チューナのフェーズジッタ特性を示している。図10中のフェーズジッタ特性曲線5は、テレビジョン受信機用チューナで用いられるPLL回路のループフィルタ帯域が広い場合のフェーズジッタ特性曲線を示しており、図10中のフェーズジッタ特性曲線6は、テレビジョン受信機用チューナで用いられるPLL回路のループフィルタ帯域が狭い場合のフェーズジッタ特性曲線を示している。また、図10中のfがテレビジョン受信機用チューナのキャリア信号の中心周波数になるように、PLL回路の出力信号周波数が調整されている。
図10から分かるように、テレビジョン受信機用チューナで用いられるPLL回路のループフィルタ帯域を広くすると、中心周波数f近傍のフェーズジッタは良くなるが、中心周波数fから離れた周波数領域では逆にフェーズジッタは悪くなり全体的にノイズフロアが上昇してしまう。
このため、通常はテレビジョン受信機用チューナの信号出力部でPLL回路のループフィルタ帯域を狭くしてノイズフロアの低減を図っている。しかし、テレビジョン受信機用チューナがOFDM変調方式の受信信号を受信する場合、受信帯域内に約1kHz間隔でキャリア信号が存在するため、テレビジョン受信機用チューナで用いられるPLL回路のループフィルタの帯域を広く取って1kHzオフセット付近のフェーズジッタを良好にする必要がある。
特開平9−93125号公報(第1頁)
ところで、わが国におけるCATVの地上波デジタル放送再送信の伝送方式は、地上波デジタル放送の変調方式(OFDM変調方式)をそのままケーブルを介して送信する『パススルー方式』と、変調方式をケーブルテレビに適したQAM変調方式に変換して送信する『トランスモジュレーション方式』の2種類がある。これに対応するために、CATVの地上波デジタル放送再送信を受信するチューナとして、キャリア信号の中心周波数近傍のフェーズジッタ特性が良好であるチューナ(パススルー方式に適したチューナ)と、キャリア信号の中心周波数から離れた周波数領域のフェーズジッタ特性が良好であるチューナ(トランスモジュレーション方式に適したチューナ)の2種類が必要であり、煩わしかった。
なお、特許文献1に開示されているPLLシンセサイザ回路は、チャージポンプ電流を調整することでロックタイム及びノイズ特性の変動を抑制しているが、ループフィルタ帯域が固定であるため、フェーズジッタ特性も固定されていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、搭載されるチューナの受信信号の変調方式にかかわらず前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができるPLL回路並びにそれを備えたチューナ及び受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るPLL回路は、電圧制御端子に印加される電圧に応じた周波数の発振信号を出力する電圧制御発振器と、外部から入力される所定周波数の基準信号と前記発振信号に基づく信号との位相差に応じた位相差信号を生成する位相比較器と、前記位相比較器から出力される位相差信号を平滑化して前記電圧制御端子に出力するループフィルタとを備え、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するようにしている。
かかるPLL回路は、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するので、例えば、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合には前記ループフィルタのフィルタ帯域を広くし、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合には前記ループフィルタのフィルタ帯域を狭くすることで、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式であってもQAM変調方式であっても前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができる。なお、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合における前記ループフィルタのフィルタ帯域は、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合における前記ループフィルタのフィルタ帯域の1/6以下にすることが望ましい。このように搭載されるチューナの受信信号が変調方式毎に前記ループフィルタのフィルタ帯域を設定することで、搭載されるチューナの受信信号の変調方式にかかわらず前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができる。
また、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するように、前記位相比較器が、外部から入力される所定周波数の基準信号と前記発振信号に基づく信号との位相差に応じた信号を生成する位相比較回路と、前記位相比較回路から出力される信号に基づいてチャージポンプ電流を出力し且つ前記チャージポンプ電流の電流値が可変するチャージポンプ回路とを有するようにし、前記ループフィルタを前記チャージポンプ電流に応じてカットオフ周波数が可変するフィルタにしてもよい。
また、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するように、前記ループフィルタが、スイッチと前記スイッチに接続される複数の抵抗を具備し前記スイッチの選択によりインピーダンスが切り替わる回路と、可変抵抗と、可変容量と、スイッチと前記スイッチに接続される複数の容量を具備し前記スイッチの選択によりインピーダンスが切り替わる回路のうち少なくとも一つを備えるようにしてもよい。
また、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するように、前記ループフィルタが、第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部よりフィルタ帯域が狭い第2フィルタ部と、前記第1フィルタ部か前記第2フィルタ部のいずれか一方を選択するスイッチとを備えるようにしてもよい。
また、前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変するように、前記ループフィルタが、第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部よりフィルタ帯域が狭い第2フィルタ部と、前記ループフィルタの入力信号が前記第1フィルタ部及び前記第2フィルタ部によって帯域制限されて前記ループフィルタから出力されるか前記第1フィルタ部のみによって帯域制限されて前記ループフィルタから出力されるかのいずれか一方を選択するスイッチとを備えるようにしてもよい。
また、本発明に係るチューナは、上記いずれかのPLL回路を備える構成とし、本発明に係る受信装置は上記チューナを備える構成とする。
本発明に係るチューナは、上記いずれかのPLL回路を備えるので、受信信号の変調方式にかかわらずフェーズジッタ特性を良好にすることができる。また、本発明に係る受信装置は、上記チューナを備えるので、受信信号の変調方式にかかわらず受信特性(例えば、BER(ビット・エラー・レート))を良好にすることができる。
本発明によると、搭載されるチューナの受信信号の変調方式にかかわらず前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができるPLL回路並びにそれを備えたチューナ及び受信装置を実現することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。まず、本発明の第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態に係るPLL回路の構成を図1に示す。なお、図1において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図1のPLL回路は、図9のPLL回路の位相比較器2、ループフィルタ3をそれぞれ位相比較器2a、ループフィルタ3aに置き換えた構成である。
位相比較器2aは、位相比較回路7とチャージポンプ回路8とから成る。分周回路(不図示)は、VCO4の発振周波数をN等分する。位相比較回路7は、分周回路の出力信号の位相が入力端子1に入力される所定周波数の基準信号の位相より遅れている場合には正の信号を出力し、分周回路の出力信号の位相が入力端子1に入力される所定周波数の基準信号の位相より進んでいる場合には負の信号を出力する。チャージポンプ回路8は、位相比較回路7の出力が正の場合には正のチャージポンプ電流を出力し、位相比較回路7の出力が負の場合には負のチャージポンプ電流を出力する。このチャージポンプ電流が位相比較器2aの位相差信号となる。また、位相比較器2aは、数種類のチャージポンプ電流の設定値を持っており、位相比較器2a外部から制御信号を入力することで、チャージポンプ電流値の設定値を選択する。前記制御信号には、VCO4の発振周波数、チャージポンプ電流、ステップ周波数などの設定値の情報が含まれている。受信信号の変調方式に応じて前記制御信号に含まれている情報の一つであるチャージポンプ電流の設定値を変えることで、受信信号の変調方式に応じてチャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流の値を変えることができる。また、受信信号の変調方式に応じて前記制御信号に含まれている情報の一つであるステップ周波数の設定値を変えることでも同様に、受信信号の変調方式に応じてチャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流の値を変えることができる。
ループフィルタ3aは、容量C1〜C3と、抵抗R1及びR2と、トランジスタQ1と、端子T1とから成るアクティブフィルタである。端子T1には固定の電圧がかかっている。トランジスタQ1のベース電流は位相比較器2aによって調整され、トランジスタQ1のベース電流が大きくなれば、端子T1からトランジスタQ1を通るコレクタ電流も大きくなり、抵抗R2による電圧降下が大きくなるので、VCO4に印加される電圧は低くなる。また、ループフィルタ3aのカットオフ周波数は、下記(1)式で表すことができる。なお、(1)式中のfcはループフィルタ3aのカットオフ周波数を示し、KvはVCO4の制御感度[rad/VS]を示し、Icpはチャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流[A]を示し、ωnは自然各周波数[rad/S]を示し、εはダンピングファクタを示し、C2は定数を示し、Nはトータル分周数を示している。
Figure 2005269512
上記(1)式から分かるように、ループフィルタ3aのカットオフ周波数は、チャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流に比例する。したがって、チャージポンプ電流を変えることで、PLL回路のループフィルタ帯域を変えることができ、搭載されるチューナのフェーズジッタ特性を所望の特性にすることが可能である。例えば、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合にはループフィルタ3aのフィルタ帯域を広くし、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合にはループフィルタ3aのフィルタ帯域を狭くすることで、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式であってもQAM変調方式であっても前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができる。なお、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合におけるチャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流は、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合におけるチャージポンプ回路8から出力されるチャージポンプ電流の1/6以下にすることが望ましい。
次に、本発明の第二〜四実施形態について説明する。本発明の第二〜四実施形態では、PLL回路のループフィルタにアクティブフィルタを用いている。本発明の第二実施形態に係るPLL回路の構成を図2(a)に示し、本発明の第三実施形態に係るPLL回路の構成を図2(b)に示し、本発明の第四実施形態に係るPLL回路の構成を図2(c)に示す。なお、図2において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図2(a)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3bに置き換えた構成である。ループフィルタ3bは、スイッチ9と、抵抗R3及びR4と、オペアンプ10と、容量C4とから成る。抵抗R3の抵抗値をR3、抵抗R4の抵抗値をR4、容量C4の静電容量値をC4とすると、スイッチ9が抵抗R3を選択している場合にはループフィルタ3bのオフセット周波数は1/(2π・C4・R3)となり、スイッチ9が抵抗R4を選択している場合にはループフィルタ3bのオフセット周波数は1/(2π・C4・R4)となる。したがって、スイッチ9の切り替えによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3bのフィルタ帯域が可変する。
図2(b)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3cに置き換えた構成である。ループフィルタ3cは、可変抵抗R5と、オペアンプ10と、容量C5とから成る。可変抵抗R5の抵抗値をR5、容量C5の静電容量値をC5とすると、ループフィルタ3cのオフセット周波数は1/(2π・C5・R5)となる。したがって、可変抵抗R5の抵抗値R5を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3cのフィルタ帯域が可変する。
図2(c)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3dに置き換えた構成である。ループフィルタ3dは、抵抗R6と、オペアンプ10と、可変容量C6とから成る。抵抗R6の抵抗値をR6、可変容量C6の静電容量値をC6とすると、ループフィルタ3dのオフセット周波数は1/(2π・C6・R6)となる。したがって、可変容量C6の静電容量値C6を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3dのフィルタ帯域が可変する。
次に、本発明の第五〜七実施形態について説明する。本発明の第五〜七実施形態では、PLL回路のループフィルタにラグフィルタを用いている。本発明の第五実施形態に係るPLL回路の構成を図3(a)に示し、本発明の第六実施形態に係るPLL回路の構成を図3(b)に示し、本発明の第七実施形態に係るPLL回路の構成を図3(c)に示す。なお、図3において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図3(a)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3eに置き換えた構成である。ループフィルタ3eは、スイッチ11と、抵抗R7及びR8と、容量C7とから成る。抵抗R7の抵抗値をR7、抵抗R8の抵抗値をR8、容量C7の静電容量値をC7とすると、スイッチ11が抵抗R7を選択している場合にはループフィルタ3eのオフセット周波数は1/(2π・C7・R7)となり、スイッチ11が抵抗R8を選択している場合にはループフィルタ3eのオフセット周波数は1/(2π・C7・R8)となる。したがって、スイッチ11の切り替えによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3eのフィルタ帯域が可変する。
図3(b)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3fに置き換えた構成である。ループフィルタ3fは、可変抵抗R9と、容量C8とから成る。可変抵抗R9の抵抗値をR9、容量C8の静電容量値をC8とすると、ループフィルタ3fのオフセット周波数は1/(2π・C8・R9)となる。したがって、可変抵抗R9の抵抗値R9を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3fのフィルタ帯域が可変する。。
図3(c)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3gに置き換えた構成である。ループフィルタ3gは、抵抗R10と、可変容量C9とから成る。抵抗R10の抵抗値をR10、可変容量C9の静電容量値をC9とすると、ループフィルタ3gのオフセット周波数は1/(2π・C9・R10)となる。したがって、可変容量C9の静電容量値C9を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3gのフィルタ帯域が可変する。
次に、本発明の第八〜十実施形態について説明する。本発明の第八〜十実施形態では、PLL回路のループフィルタにラグリードフィルタを用いている。本発明の第八実施形態に係るPLL回路の構成を図4(a)に示し、本発明の第九実施形態に係るPLL回路の構成を図4(b)に示し、本発明の第十実施形態に係るPLL回路の構成を図4(c)に示す。なお、図4において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図4(a)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3hに置き換えた構成である。ループフィルタ3hは、スイッチ12と、抵抗R11、R12及びR13と、容量C10とから成る。抵抗R11の抵抗値をR11、抵抗R12の抵抗値をR12、抵抗R13の抵抗値をR13、容量C10の静電容量値をC10とすると、スイッチ12が抵抗R11を選択している場合にはループフィルタ3hのオフセット周波数は1/{2π・C10・(R11+R13)}となり、スイッチ12が抵抗R12を選択している場合にはループフィルタ3eのオフセット周波数は1/{2π・C10・(R12+R13)}となる。したがって、スイッチ12の切り替えによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3hのフィルタ帯域が可変する。
図4(b)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3iに置き換えた構成である。ループフィルタ3iは、可変抵抗R14及びR15と、容量C11とから成る。可変抵抗R14の抵抗値をR14、可変抵抗R15の抵抗値をR15、容量C11の静電容量値をC11とすると、ループフィルタ3iのオフセット周波数は1/{2π・C11・(R14+R15)}となる。したがって、可変抵抗R9の抵抗値R9と可変抵抗R9の抵抗値R9の少なくとも一方を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3iのフィルタ帯域が可変する。なお、可変抵抗R14及びR15のいずれか一方を抵抗値が固定されている抵抗に置換しても構わない。
図4(c)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3jに置き換えた構成である。ループフィルタ3jは、抵抗R16及びR17と、可変容量C12とから成る。抵抗R16の抵抗値をR16、抵抗R17の抵抗値をR17、可変容量C12の静電容量値をC12とすると、ループフィルタ3jのオフセット周波数は1/{2π・C12・(R16+R17)}となる。したがって、可変容量C12の静電容量値C12を変更することによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3jのフィルタ帯域が可変する。
なお、可変容量は可変容量ダイオードを用いた構成にしても構わない。例えば、図3(c)中のループフィルタ3gは、可変容量ダイオードを用いた場合図5に示すようになる。なお、図5において図3(c)と同一の部分には同一の符号を付す。図5のループフィルタに設けられている容量C13と可変容量ダイオードD1の直列回路が図3(c)中のループフィルタ3gに設けられている可変容量C9に該当する。可変容量ダイオードD1の容量値は、容量C13と可変容量ダイオードD1の接続ノードに印加される電圧に応じて可変する。
また、第二実施形態、第五実施形態、第六実施形態ではスイッチによって抵抗が選択されているが、静電容量値が異なる容量を複数設けスイッチが抵抗ではなく容量を選択する形態にしても構わない。
また、図9のPLL回路のループフィルタ3を、上記ループフィルタ3b〜3gのうち少なくとも2つを組み合わせた多段フィルタ(例えば、図6に示すループフィルタ3bとループフィルタ3hを組み合わせた2段のフィルタ)に置き換えても本発明に係るPLL回路を実現することができる。
次に、本発明の第十一〜十二実施形態について説明する。本発明の第十一〜十二実施形態では、PLL回路のループフィルタに2つのフィルタ部を有するフィルタを用いている。本発明の第十一実施形態に係るPLL回路の構成を図7(a)に示し、本発明の第十二実施形態に係るPLL回路の構成を図7(b)に示す。なお、図7において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図7(a)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3kに置き換えた構成である。ループフィルタ3kは、スイッチ13と、抵抗R18及び容量C14から成るラグフィルタと、抵抗R19及び容量C15から成るラグフィルタとから成る。抵抗R18の抵抗値をR18、容量C14の静電容量値をC14、抵抗R19の抵抗値をR19、容量C15の静電容量値をC15とすると、スイッチ13が抵抗R18及び容量C14から成るラグフィルタを選択している場合にはループフィルタ3kのオフセット周波数は1/(2π・C14・R18)となり、スイッチ13が抵抗R19及び容量C15から成るラグフィルタを選択している場合にはループフィルタ3kのオフセット周波数は1/(2π・C15・R19)となる。したがって、スイッチ13の切り替えによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3kのフィルタ帯域が可変する。
図7(b)のPLL回路は、図9のPLL回路のループフィルタ3をループフィルタ3lに置き換えた構成である。ループフィルタ3lは、抵抗R20及び容量C16から成るラグフィルタと、スイッチ14と、抵抗R21及び容量C17から成るラグフィルタとから成る。なお、抵抗R21及び容量C17から成るラグフィルタは抵抗R20及び容量C16から成るラグフィルタよりもフィルタ帯域が狭いフィルタとする。抵抗R20の抵抗値をR20、容量C16の静電容量値をC16、抵抗R21の抵抗値をR21、容量C17の静電容量値をC17とすると、スイッチ14が抵抗R21及び容量C17から成るラグフィルタの入力端を選択している場合には、ループフィルタ3lの入力信号が抵抗R20及び容量C16から成るラグフィルタと抵抗R21及び容量C17から成るラグフィルタによって帯域制限されてループフィルタ3lから出力されるので、ループフィルタ3lのオフセット周波数は1/(2π・C17・R21)となってフィルタ帯域が狭くなり、スイッチ14が抵抗R21及び容量C17から成るラグフィルタの出力端を選択している場合には、ループフィルタ3lの入力信号が抵抗R20及び容量C16から成るラグフィルタのみによって帯域制限されてループフィルタ3lから出力されるので、ループフィルタ3lのオフセット周波数は1/(2π・C16・R20)となってフィルタ帯域が広くなる。したがって、スイッチ14の切り替えによって、オフセット周波数を切り替えることができ、ループフィルタ3lのフィルタ帯域が可変する。
上記第二〜十二実施形態では、PLL回路のループフィルタ帯域を変えて、PLL回路が搭載されるチューナのフェーズジッタ特性を所望の特性にすることが可能である。例えば、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合にはループフィルタのフィルタ帯域を広くし、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合にはループフィルタのフィルタ帯域を狭くすることで、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式であってもQAM変調方式であっても前記チューナのフェーズジッタ特性を良好にすることができる。なお、搭載されるチューナの受信信号がQAM変調方式である場合におけるループフィルタのフィルタ帯域は、搭載されるチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合におけるループフィルタのフィルタ帯域の1/6以下にすることが望ましい。
次に、本発明に係る受信装置について説明する。本発明に係る受信装置の一構成例を図8に示す。図8の受信装置は、CATVの地上波デジタル放送再送信を受信する受信装置であって、RF入力端子15と、RF増幅器16と、RF減衰器17と、ミキサ18と、水晶発振器19と、PLL回路20と、可変利得増幅器21と、ミキサ22と、局部発振器23と、復調部24とを備えている。
CATVの地上波デジタル放送再送信のRF信号がケーブル(図示せず)を介してRF入力端子15に入力される。
RF入力端子15に入力されたRF信号は、RF増幅器16で増幅され、RF減衰器17でレベル調整され、ミキサ18に送出される。
RF減衰器17から出力されるRF信号は、ミキサ18によってPLL回路20から出力される発振信号と混合され、第1中間周波信号に変換され、可変利得増幅器21によってレベル調整されたのちミキサ22に送出される。なお、RF減衰器17及び可変利得増幅器21は、復調部24から供給されるAGC制御電圧に応じて利得が変化する。また、PLL回路20は、図1に示すPLL回路と同一構成であり、水晶発振器19から出力される基準信号を入力する。
可変利得増幅器21から出力される第1中間周波信号は、ミキサ22によって局部発振器23から出力される局部発振信号と混合され、第2中間周波信号に変換され、復調部24に送出される。復調部24は、第2中間周波信号を復調するともに、第2中間周波信号に基づいてAGC制御電圧を生成する。
図8の受信装置は、図1に示すPLL回路と同一構成のPLL回路を備えているので、RF入力端子15と、RF増幅器16と、RF減衰器17と、ミキサ18と、水晶発振器19と、PLL回路20と、可変利得増幅器21と、ミキサ22と、局部発振器23とによって構成されるチューナ部のフェーズジッタ特性をRF信号の変調方式にかかわらず良好にすることができる。これにより、RF信号の変調方式にかかわらず受信特性(例えば、BER(ビット・エラー・レート))を良好にすることができる。
なお、上述した実施形態ではPLL回路を搭載するチューナの受信信号がOFDM変調方式である場合とQAM変調方式である場合について説明したが、他の変調方式の受信信号であっても構わない。
また、本発明に係るPLL回路において、電圧制御発振器と位相比較器との間に分周器を設けても構わない。
は、本発明の第一実施形態に係るPLL回路の構成を示す図である。 は、本発明の第二〜四実施形態に係るPLL回路の構成を示す図である。 は、本発明の第五〜七実施形態に係るPLL回路の構成を示す図である。 は、本発明の第八〜十実施形態に係るPLL回路の構成を示す図である。 は、可変容量ダイオードを用いたループフィルタの一構成例を示す図である。 は、多段フィルタの一構成例を示す図である。 は、本発明の第十一〜十二実施形態に係るPLL回路の構成を示す図である。 は、本発明に係る受信装置の一構成例を示す図である。 は、一般的なPLL回路の回路ブロック図である。 は、テレビジョン受信機用チューナのフェーズジッタ特性を示す図である。
符号の説明
1 入力端子
2 位相比較器
3、3a〜3l ループフィルタ
4 電圧制御発振器(VCO)
7 位相比較回路
8 チャージポンプ回路
9、11〜14 スイッチ
10 オペアンプ
20 PLL回路

Claims (7)

  1. 電圧制御端子に印加される電圧に応じた周波数の発振信号を出力する電圧制御発振器と、外部から入力される所定周波数の基準信号と前記発振信号に基づく信号との位相差に応じた位相差信号を生成する位相比較器と、前記位相比較器から出力される位相差信号を平滑化して前記電圧制御端子に出力するループフィルタとを備えたPLL回路において、
    前記ループフィルタのフィルタ帯域が可変することを特徴とするPLL回路。
  2. 前記位相比較器が、外部から入力される所定周波数の基準信号と前記発振信号に基づく信号との位相差に応じた信号を生成する位相比較回路と、前記位相比較回路から出力される信号に基づいてチャージポンプ電流を出力し且つ前記チャージポンプ電流の電流値が可変するチャージポンプ回路とを有し、
    前記ループフィルタが前記チャージポンプ電流に応じてカットオフ周波数が可変するフィルタである請求項1に記載のPLL回路。
  3. 前記ループフィルタが、スイッチと前記スイッチに接続される複数の抵抗を具備し前記スイッチの選択によりインピーダンスが切り替わる回路と、可変抵抗と、可変容量と、スイッチと前記スイッチに接続される複数の容量を具備し前記スイッチの選択によりインピーダンスが切り替わる回路のうち少なくとも一つを備える請求項1に記載のPLL回路。
  4. 前記ループフィルタが、第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部よりフィルタ帯域が狭い第2フィルタ部と、前記第1フィルタ部か前記第2フィルタ部のいずれか一方を選択するスイッチとを備える請求項1に記載のPLL回路。
  5. 前記ループフィルタが、第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部よりフィルタ帯域が狭い第2フィルタ部と、前記ループフィルタの入力信号が前記第1フィルタ部及び前記第2フィルタ部によって帯域制限されて前記ループフィルタから出力されるか前記第1フィルタ部のみによって帯域制限されて前記ループフィルタから出力されるかのいずれか一方を選択するスイッチとを備える請求項1に記載のPLL回路。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のPLL回路を備えることを特徴とするチューナ。
  7. 請求項6に記載のチューナを備えることを特徴とする受信装置。
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