以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置及び当該ゲートウェイ装置を含むシステムについて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
(システムの構成)
図1に、本発明の一実施の形態に係るゲートウェイ装置100を含むシステム60の構成の概要を示す。図1を参照して、本実施の形態に係るシステム60は、家庭内に設置され、制御の対象となる機器70A、機器70B、機器70C、及び機器70Dと、これらの機器70A,…,70Dにそれぞれ設置され、設置された機器内部の情報(以下、この情報を「機器情報」と呼ぶ。)を取得し、通信を介して機器情報を送信すると共に、通信を介して制御信号を受信し、設置された機器に制御信号を与えるアダプタ72A、アダプタ72B、アダプタ72C、及びアダプタ72Dとを含む。
機器70A及び機器70Bは、家庭内の部屋80Aに設置され、機器70C及び70Dは、家庭内の部屋80Bに設置される。部屋80Aには、機器70A及び機器70Bを直接的に個別に操作するユーザ90Aがいるものとする。また、部屋80Bには、機器70C及び機器70Dを直接的に個別に操作するユーザ90Bがいるものとする。
システム60はさらに、部屋80A及び部屋80Bにそれぞれ設置され、設置された部屋内にユーザ90A又はユーザ90Bがいることを感知し、感知したユーザに関する情報(以下、この情報を「利用者情報」と呼ぶ。)を送信するセンサ92A及びセンサ92Bを含む。
システム60はさらに、機器70A,…,70Dの遠隔操作者であるユーザ94が遠隔操作を行なう遠隔装置96を含む。システム60はさらに、遠隔装置96から送信される、ユーザ94による操作の内容を特定する信号(以下、この信号を「遠隔操作信号」と呼ぶ。)に従い、アダプタ72A,…,72Dの各々が送信する機器情報、並びにセンサ92A及びセンサ92Bが送信する利用者情報を取得し、取得した機器情報及び利用者情報を表示する画面、並びに遠隔操作を行なうための操作画面を含む所定の画面表示の情報(以下、この情報を「画面情報」という。)を作成して遠隔装置96に送信し、さらに、遠隔装置96から送信される遠隔操作信号に従い、機器70A,…,70Dの制御信号を各アダプタ72A,…,72Dに送信するゲートウェイ装置100を含む。
機器70A、機器70B、機器70C、及び機器70Dとしては、具体的には、照明装置、テレビジョン受像機(以下、単に「テレビ」と呼ぶ。)、エアコンディショナ(以下、単に「エアコン」と呼ぶ。)、及び洗濯機など、一般的な家電機器が想定される。本システム60によって行なわれる各機器の制御は、典型的には、機器の電源のオン/オフなどである。また、センサ92A及びセンサ92Bとしては、種々のものが想定される。例えば、これらのセンサは、監視カメラ等の装置と画像処理装置とからなるものであってもよい。また、ユーザ個人を特定するための情報を記録したバッジをユーザに設置し、センサがバッジから情報を読出し、読出した情報を利用者情報としてゲートウェイ装置100に送信するものであってもよい。
遠隔装置96は、ゲートウェイ装置100が送信する画面情報を受信して表示する機能と、ユーザ94による入力を受け、入力と画面情報とをもとに、ゲートウェイ装置100に送信する遠隔操作信号を決定して、決定した遠隔操作信号を送信する機能とを有する。遠隔装置96として、データ通信が可能な携帯電話等が利用可能である。
図2に、ゲートウェイ装置100の機能的構成をブロック図形式で示す。図2を参照して、ゲートウェイ装置100は、図1に示すアダプタ72A,…,72D、センサ92A及びセンサ92B、並びに遠隔装置96との間での通信を行なう通信部120と、遠隔装置96から遠隔操作信号を受信し、受信した遠隔操作信号に基づいて、機器情報の取得を命令する命令信号及び画面情報の作成を命令する命令信号を発し、さらに遠隔装置96からの遠隔操作信号から機器の制御内容を示す制御パラメータを分離抽出する遠隔操作信号受信部122とを含む。
ゲートウェイ装置100はさらに、遠隔操作信号受信部122が発する命令信号に応答し、通信部120を介して、アダプタ72A,…,72D、並びにセンサ92A及びセンサ92B(図1参照)から機器情報及び利用者情報を取得する機器情報取得部124と、機器情報取得部124が取得した機器情報及び利用者情報と、画面情報を作成するために用いる情報とを保持する遠隔操作情報保存部126とを含む。ゲートウェイ装置100はさらに、遠隔操作信号受信部122が発する命令信号に応答し、遠隔操作情報保存部126が保持する情報をもとに画面情報を作成する画面作成部128と、画面作成部128が作成した画面情報を、通信部120を介して遠隔装置96に送信する画面送信部130とを含む。ゲートウェイ装置100はさらに、遠隔操作信号受信部122が分離抽出した制御パラメータに従い、機器70A,…,70Dを制御するための制御信号を、通信部120を介してアダプタ72A,…,72Dに送信する制御信号送信部132を含む。
図3に、遠隔操作情報保存部126に保持される情報の構成例を示す。図3を参照して、遠隔操作情報保存部126には、図2に示す画面作成部128が作成する画面情報の表示様態を規定する画面フォーマット140と、機器情報取得部124が取得した機器情報及び利用者情報から構成され、各機器70A,…,70Dの状態を示す情報を格納する画面情報テーブル142と、遠隔装置96を用いての遠隔制御の内容を示す制御パラメータの設定、画面情報と制御パラメータとの関連付け、及びその他機器の制御に必要な設定等を行なうためのアプリケーション144A,144B,…とを含む。
図4に、図3に示す画面フォーマット140の一例を示す。図4を参照して、画面フォーマット140は、画面情報テーブル142(図3参照)を構成する機器情報及び利用者情報を表示するためのモニタ領域の表示様態を規定するモニタ画面フォーマット160と、アプリケーション144A,144B,…のGUI(Graphical User Interface)を実現するためのメニュー領域を規定するメニュー画面フォーマット162A,162B,…とを含む。メニュー画面フォーマット162A,162B,…は、典型的には、HTML(HyperText Markup Language)等、いわゆるインターネット上でのウェブページの表示様態等を規定する所定の形式の情報によって構成される。画面フォーマット140の情報に基づき、遠隔装置96(図1参照)を用いた遠隔操作を行なうためのメニュー領域と、機器70A,…,70Dの機器情報、並びにユーザ90A及びユーザ90Bに関する利用者情報を表示するためのモニタ領域とを含む画面情報が作成される。
作成される画面情報には、それぞれ画面情報にアクセスするためのアドレスが付与されている。アドレスは、典型的にはウェブページ等の特定に用いるURL(Uniform Resource Locator)である。例えば、「http://gw/rimo/index.html」というURLにより、所定の画面情報を識別する。
図5に、図3に示す画面情報テーブル142の一例を示す。図5を参照して、画面情報テーブル142は、画面情報のアドレスごとの複数エントリを含む。画面情報テーブル142の各エントリは、画面情報のアドレス170と、そのアドレスの画面情報により表示されるメニュー領域の名称172と、メニュー領域に関連して機器情報をモニタ領域に表示するべき機器の名称174と、メニュー領域に対応して表示するモニタ領域の表示内容を規定するモニタ関数名176とを含む。画面情報テーブル142の各エントリはさらに、モニタ領域に表示するべき利用者情報を取得するセンサの名称178と、同じく表示するべき機器情報を取得するアダプタの名称180とを含む。画面情報テーブル142の各エントリはさらに、センサにより感知されたユーザについての利用者情報を格納する利用者名182と、アダプタより受信した機器情報を格納する状態184とを含む。
この画面情報テーブル142の各エントリは、例えば次のようなことを示す。即ち、画面情報テーブル142の「アドレス0」の画面情報のメニュー領域は、トップメニューという名称のメニュー領域である。トップメニューは、制御対象となる機器の制御アプリケーションを一覧表示するメニュー領域である。このメニュー領域に対応して、機器の名称が「テレビA」、「照明A」、「テレビB」、及び「照明B」である機器の機器情報がモニタ領域に表示される。表示される機器情報は、モニタ関数「トップモニタ」により規定されており、利用者情報を取得するべきセンサは2個あり、それぞれ「センサA」及び「センサB」という名称のセンサである。また、機器情報を取得するべきアダプタの名称はそれぞれ、「1a」、「2a」、「3a」、及び「4a」である。「センサA」という名称のセンサにより感知されたユーザの利用者情報は「ユーザA」であり、「センサB」という名称のセンサにより感知されたユーザの利用者情報は「ユーザB」である。アダプタ「1a」、「2a」、「3a」、及び「4a」により取得された機器情報はそれぞれ、「on」、「on」、「off」、及び「on」である。
メニュー領域と対応関係にあるアプリケーション144A,144B,…は、図4に示す各メニュー画面フォーマット162A,…により規定されるGUI上の各要素と、遠隔装置96から送信される遠隔操作信号とを関連付ける。遠隔操作信号は、画面作成部126が次に作成するべき画面情報のアドレスを含む。さらに、機器70A,…,70Dに対する制御信号を送信するためのGUI要素に関連付けられる遠隔操作信号には、メニュー領域のアドレスに加えて制御パラメータを含む。制御パラメータは、制御対象となる機器に設置されたアダプタを識別するための名称と、そのアダプタに送信するべき制御信号の内容を示す情報とを含む。例えば、図1に示すアダプタ72Aの名称が「2a」というものであり、電源をオフにする制御を示す情報が「off」というものであるものとすると、アダプタ72Aが設置される機器70Aの電源をオフにする制御パラメータは、「2a&off」となる。このような場合の遠隔操作信号は、上記したURLと制御パラメータとを含む「http://gw/rimo/index.html&2a&off」というものになる。
本実施の形態に係る遠隔装置96には、大別して次の3種の画面が表示される。即ち、第1種の画面は、システム60の動作を開始させる操作を行なうための初期画面である。第2種の画面は、遠隔操作の対象を選択する操作を行なうためのトップメニュー画面である。第3種の画面は、トップメニュー画面で選択した、遠隔操作の対象となる機器の制御内容を決定し制御信号をアダプタ72A,…,72Dに送信する操作を行なうための、個別のアプリケーションメニュー画面である。
初期画面は、遠隔装置96の起動時、遠隔装置96がゲートウェイ装置100に接続した時、遠隔装置96にユーザが所定の入力を行った時、又はその他システム60が動作可能な状態になった時に表示される。
図6に初期画面の一例を示す。図6を参照して、初期画面200には、システム60による一連の遠隔操作を開始させる操作を行なうためのGUI要素であるリモコンメニューボタン202が表示される。リモコンメニューボタン202には、トップメニュー画面のアドレスが関連付けられている。リモコンメニューボタン202が押下されると、遠隔装置96は、このボタンに関連付けられているトップメニュー画面のアドレスを、遠隔操作信号として送信する。
図7に、遠隔操作の対象を選択する操作を行なうためのトップメニュー画面210の一例を示す。図7を参照して、トップメニュー画面210は、機器情報及び利用者情報を表示するモニタ領域212と、遠隔操作の対象を選択するためのGUIを実現するメニュー領域214とを含む。モニタ領域212には、ゲートウェイ装置100を介しての制御が可能な機器についての機器情報と、各機器を個別に制御する可能性があるユーザに関する利用者情報とが表示される。メニュー領域214には、個別のアプリケーションメニューを選択するためのGUI要素であるアプリケーションボタン216A,216B,…が表示される。アプリケーションボタン216A,216B,…にはそれぞれ、個別のアプリケーションメニュー画面のアドレスが、トップメニューのアプリケーションにより関連付けられている。アプリケーションボタン216A,216B,…が押下されると、遠隔装置96は、このボタンに関連付けられているアプリケーションメニュー画面のアドレスを、遠隔操作信号として送信する。
図8に、個別のアプリケーションメニュー画面220の一例を示す。図8を参照して、個別のアプリケーション画面220は、トップメニュー画面210と同様に、モニタ領域222と、メニュー領域224とを含む。アプリケーションメニュー画面220においては、モニタ領域222には、このアプリケーション画面220による遠隔操作の対象である機器に関する機器情報と利用者情報とが表示される。メニュー領域224には、遠隔操作の対象である機器に関する制御内容を選択するためのGUI要素である操作ボタン226A及び226Bが表示される。操作ボタン226A,226Bにはそれぞれ、次に表示するべき画面情報のアドレスと制御内容を示す制御パラメータとを含む遠隔操作信号が、個別のアプリケーションにより関連付けられている。操作ボタン226A又は226Bが押下されると、遠隔装置96は、操作ボタンに関連付けられている遠隔操作信号を送信する。
システム60は、全体として以下のように動作する。
図1を参照して、ユーザ90Aは、部屋80Aにおいて機器70A及び70Bを個別に操作しているものとする。また、ユーザ90Bは、部屋80Bにおいて機器70C及び70Dを個別に操作しているものとする。システム60は既に動作可能な状態にあり、遠隔装置96は、初期画面200(図6参照)を表示している。
ユーザ94が初期画面200(図6参照)のリモコンメニューボタン202を押下すると、遠隔装置96は、このボタンに関連付けられているトップメニュー画面のアドレスを含む遠隔操作信号をゲートウェイ装置100に送信する。
ゲートウェイ装置100は、トップメニュー画面のアドレスを含む遠隔操作信号を受信したことに応答して、アダプタ72A,…,72D、並びにセンサ92A及び92Bから、その時点での機器情報及び利用者情報を取得し保存する。ゲートウェイ装置100は、取得し保存した機器情報及び利用者情報をもとに、トップメニュー画面210(図7参照)の画面情報を作成して遠隔装置96に送信する。
遠隔装置96は、ゲートウェイ装置100から画面情報を受信し表示する。遠隔装置96には、図7に示すトップメニュー画面210が表示される。ユーザ94が、トップメニュー画面210のモニタ領域212を参照して、制御対象となる機器を選択する。ここでは、ユーザ94が、機器名が「照明A」という機器を選択したものとする。ユーザ94は、メニュー領域214のアプリケーションボタン216A,…のうちの「照明Aアプリ」ボタンを押下すると、遠隔装置96は、押下されたアプリケーションボタンに関連付けられた遠隔操作信号をゲートウェイ装置100に送信する。
ゲートウェイ装置100が新たな遠隔操作信号を受信すると、「照明A」を操作するためのアプリケーションメニュー画面220(図8参照)を、受信した遠隔操作信号に基づいて作成し、遠隔装置96に送信する。
遠隔装置96は、ゲートウェイ装置100から再び画面情報を受信し、表示する。遠隔装置96には、図8に示すアプリケーションメニュー画面220が表示される。ユーザ94が、モニタ領域222を参照して制御の内容を決定し、メニュー領域224の操作ボタン226A又はBを押下すると、遠隔装置96は、操作ボタンに関連付けられた遠隔操作信号をゲートウェイ装置100に送信する。
ゲートウェイ装置100が制御パラメータを含む遠隔操作信号を受信すると、受信した遠隔操作信号から制御パラメータを分離する。制御パラメータにより識別されるアダプタに、制御信号を送信する。制御信号を受信したアダプタ72A、72B、72C、又は72D(図1参照)は、与えられた制御信号を、設置された機器70A、70B、70C、又は70Dに与える。制御信号を与えられた機器は、与えられた制御信号に従って動作する。
以下、ゲートウェイ装置100の動作の詳細について、トップメニューの画面情報の作成、アプリケーションメニューの画面情報の作成、制御信号の送信の順に説明する。
図2を参照して、ゲートウェイ装置100の遠隔操作信号受信部122は、通信部120を介して遠隔装置96より遠隔操作信号を受信すると、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスがトップメニュー画面のアドレスであるか否かの判定を行なう。アドレスがトップメニューのものであると判定されると、遠隔操作信号受信部122は、トップメニュー画面のアドレスを、機器情報取得部124に与える。
トップメニュー画面のアドレスを受けたことに応答して、機器情報取得部124は、図1に示すアダプタ72A,…,72D、並びにセンサ92A及び92Bに対し、機器情報及び利用者情報の送信を命じる信号を、通信部120を介して送信する。
機器情報取得部124は、アダプタ72A,…,72Dからの機器情報、並びにセンサ92A及び92Bからの利用者情報を、通信部120を介してそれぞれ取得すると、取得した機器情報及び利用者情報を機器操作情報保存部126の画面情報テーブル142(図5参照)に格納する。機器情報は、画面情報テーブル142の状態の項目184に格納される。また、利用者情報は利用者名の項目182に格納される。
機器情報及び利用者情報の格納が完了すると、機器情報取得部124は、トップメニュー画面のアドレスを画面作成部128に与える。
トップメニュー画面のアドレスを受けて、画面作成部128は、遠隔操作情報保存部128の図4に示すメニュー画面フォーマット162A,162B,…の中から、与えられたアドレスの画面情報のメニュー領域を作成するためのメニュー画面フォーマットを選択して読出す。画面作成部128は、読出したメニュー画面フォーマットと、このメニュー画面フォーマットと対応関係にあるアプリケーション144A,144B,…(図3参照)とをもとに、与えられたアドレスのメニュー領域の情報を作成する。ここでは、トップメニュー画面のメニュー領域の情報が作成される。
画面作成部128にはトップメニュー画面のアドレスが与えられているので、画面作成部128は、画面フォーマット140からモニタ画面フォーマット160を読出し、図5に示す画面情報テーブルから、このアドレスに対応する、「トップメニュー」のエントリに格納された情報を読出す。画面作成部128は、機器情報取得部124が取得し、格納した機器情報及び利用者情報を含むモニタ領域の情報を作成する。画面作成部128は、作成したメニュー領域の情報とモニタ領域の情報とを併せて、トップメニュー画面210(図7参照)の画面情報を作成する。画面作成部128は、作成した画面情報を図2に示す画面送信部130に与える。画面送信部130は、与えられた画面情報を、通信部120を介して遠隔装置96に送信する。
ゲートウェイ装置100の遠隔操作信号受信部122は、通信部120を介して遠隔装置96より遠隔操作信号を受信すると、トップメニューの画面情報作成の際と同様に、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスの判定を行なう。
受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスが、トップメニュー画面のものでないと判定されると、遠隔操作信号受信部122は、このアドレスを画面作成部128に与える。画面作成部128は、画面情報テーブル142(図5参照)を参照し、与えられたアドレスと対応関係にある画面情報のメニュー領域を作成するためのメニュー画面フォーマットを読出して、メニュー領域の情報を作成する。画面作成部128はさらに、アドレスに対応するエントリの各項目に保持された情報を読出して、モニタ情報を作成する。ここで作成されるモニタ領域の情報は、メニュー領域での制御の対象となる機器に関する機器情報とその機器を個別に制御する可能性があるユーザの利用者情報である。ただし、これらの情報はトップメニュー画面の作成時に取得されたものである。画面作成部128は、作成したメニュー領域の情報とモニタ領域の情報とを含む画面情報220を作成し、画面送信部130に与える。画面送信部130は、通信部120を経由して、画面情報を図1に示す遠隔装置96に送信する。
図2を参照して、ゲートウェイ装置100の遠隔操作信号受信部122が、通信部120を介してアドレスと制御パラメータとを含む遠隔操作信号を受信すると、遠隔操作信号受信部122は、遠隔操作信号に含まれるアドレスと制御パラメータとを分離し、アドレスをもとに、上記した動作と同様の動作で画面情報の作成を命じる信号を発する。また、遠隔操作信号受信部122は、分離した制御パラメータを制御信号送信部132に与える。
制御信号送信部132は、与えられた制御パラメータをもとに、制御対象となる機器に設置されたアダプタと、そのアダプタに送信するべき制御信号とを特定する。制御信号送信部132は、通信部120を介して、特定したアダプタに制御信号を送信する。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置100は、一般的なコンピュータと、それらの上で実行されるコンピュータプログラムにより実現できる。もちろん、ゲートウェイ装置100が有する機能の一部又は全部を、ソフトウェアでなくハードウェアで実現することも可能である。
図9に、本実施の形態で利用されるコンピュータ240のブロック図を示す。なおここに示すコンピュータ240はあくまで一例であり、この他にも種々の構成が可能である。図9を参照して、コンピュータ240は、各部の通信を媒介するバス241、中央演算装置(Central Processing Unit:CPU)242、コンピュータ240のブートアッププログラム等を記憶したROM(Read−Only Memory)244、CPU242が使用する作業エリア及びCPU242により実行されるプログラムの格納エリアを提供するRAM(Random Access Memory)246、及び画面フォーマット140、画面情報テーブル142、アプリケーション144A、…(図3参照)等を格納するハードディスク248を含む。コンピュータ240はさらに、バス241に接続され有線又は無線通信網を介して他の装置との間での通信を行なうネットワークインタフェース250と、バス241に接続されたCD―ROM(Compact Disc Read−Only Memory)ドライブ254を含む。
上記した実施の形態に係るゲートウェイ装置100を実現するソフトウェアは、例えば、CD―ROM252のような記録媒体上に記録されて流通し、CD―ROMドライブ254のような読取装置を介してコンピュータ240に読込まれ、ハードディスク248に格納される。CPU242がこのプログラムを実行する際には、ハードディスク248からこのプログラムを読出してRAM246に格納し、図示しないプログラムカウンタによって指定されるアドレスから命令を読出して実行する。CPU242は、処理対象のデータをハードディスク248から読出し、処理結果を同じくハードディスク54に格納する。コンピュータ240の動作自体は周知であるので、ここでは、その詳細については説明しない。
なお、ソフトウェアの流通形態は上記したように記憶媒体に固定された形には限定されない。例えば、ネットワークを通じて接続された他のコンピュータからデータを、ネットワークインタフェース250で受取る形で流通することもあり得る。また、ソフトウェアの一部が予めハードディスク248中に格納されており、ソフトウェアの残りの部分をネットワーク経由でハードディスク248に取込んで実行時に統合するような形の流通形態もあり得る。
一般的に、現代のプログラムはコンピュータのオペレーティングシステム(OS)又はいわゆるサードパーティ等によって提供される汎用の機能を利用し、それらを所望の目的に従って組織化した形態で実行することにより上記した所望の目的を達成する。従って、本実施の形態の各機能のうち、OS又はサードパーティが提供する汎用的な機能を含まず、それら汎用的な機能の実行順序の組合せだけを指定するプログラム(群)であっても、それらを利用して全体的として所望の目的を達成する制御構造を有するプログラム(群)である限り、それらが本発明の技術的範囲に含まれることは明らかである。
図10は、コンピュータ上で実行すると、コンピュータを図2に示すゲートウェイ装置100として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図10を参照して、プログラムが起動すると、制御はステップ(以下、単に「S」と表記する。)262に進む。S262では、遠隔装置96(図1参照)からの遠隔操作信号を受信し、S264に進む。S264では、遠隔操作信号に制御パラメータが付加されているか否かを判定する。制御パラメータが付加されているならば、S266に進む。さもなければS272に進む。
S266では、遠隔操作信号に含まれる、表示するべき画面情報のアドレスと制御パラメータとを分離し、S268に進む。S268では、制御パラメータにより指定されたアダプタ72A,…,72D(図1参照)のいずれかに、制御パラメータにより指定された内容の制御信号を送信し、S272に進む。
S272では、受信した遠隔操作信号に含まれる画面情報のアドレスがトップメニュー画面のものであるか否かを判定する。トップメニュー画面のアドレスであるならば、制御はS274に進む。それ以外のアドレスである場合、制御はS280に進む。
S274では、ゲートウェイ装置100に接続されたアダプタ及びセンサに対して、情報の送信を命令する信号を発し、S276に進む。S276では、アダプタ及びセンサが送信する機器情報及び利用者情報を受信し、画面情報テーブル142の所定の項目に整理して格納し、S278に進む。S278では、利用者情報及び、機器情報の受信及び保存が完了したか否かの判定を行なう。保存が完了した場合、S280に進む。保存が終了していない場合、制御はS276に戻る。
S280では、遠隔操作信号に基づき、アドレスの情報を画面情報テーブルから読出し、作成するべき画面情報の、メニュー領域と対応関係にあるアプリケーション及び画面フォーマット、並びに画面情報テーブルに格納されている機器情報及び利用者情報を読出す。読出した情報に基づき、画面情報を作成する。制御はS282に進む。S282では、S280で作成した画面情報を、遠隔操作信号の送信元である遠隔装置96に送信し、制御はS262に戻る。
上記のように、本実施の形態に係るゲートウェイ装置100は、機器情報と利用者情報とを併せて遠隔装置96に提供する。これにより、機器の動作状態に関する情報を、その機器を使用している者がいるかいないか、又は、誰が機器を利用しているのかを、遠隔装置96のユーザ94が知ることを容易にする。
なお、上記した第1の実施の形態では、遠隔装置96は、機器70A,…,70Dへの制御を、ゲートウェイ装置100を介して行なった。しかし、遠隔装置96が、機器70A,…,70Dに対して赤外線等により直接制御信号を送信することも可能である。このような場合、遠隔装置96は、ユーザ94による操作入力に応答して、メニュー領域のGUI要素と関連付けられた情報の内、表示するべき画面情報のアドレスを遠隔操作信号として、ゲートウェイ装置100に送信すると共に、制御パラメータを、機器70A,…,70D、又はそれらの機器に設置されたアダプタ72A,…,72Dに送信する。ゲートウェイ装置100は、新たな画面情報を、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスに基づき作成して、遠隔装置96に送信する。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態に係るシステム60では、ゲートウェイ装置100は機器情報と利用者情報とを含む画面情報を作成し、遠隔装置96に対して送信した。しかし本発明は、このような実施の形態には限定されない。以下に説明する第2の実施の形態に係るシステムは、複数の遠隔装置を含む。またゲートウェイ装置はさらに、ある遠隔装置からの遠隔操作信号に基づき、他の遠隔装置に、制御内容等を示すメッセージを送信する機能を有する。
図11に本実施の形態に係るシステム290の概要を示す。図11を参照して、本実施の形態に係るシステム290は、第1の実施の形態に係るシステム60のものとそれぞれ同一の機器70A,…,70Dと、アダプタ72A,…,72Dと、部屋80A及び80Bにそれぞれ設置されユーザ90Aとユーザ90Bとをそれぞれ感知して利用者情報を送信するセンサ92A及びセンサ92Bとを含む。
システム290はさらに、第1の実施の形態と異なり、ユーザ90A、ユーザ90B、及びユーザ94がそれぞれ所持する、図1に示す第1の実施の形態に係る遠隔装置96と同様の遠隔装置96A、96B、及び96Cを含む。また、システム290は、図1に示すゲートウェイ装置100が有する機能に加えて、遠隔装置96A,…,96Cから送信される遠隔操作信号に基づき、遠隔装置96A,…,96Cに対して送信するべきメッセージを作成して送信する機能をさらに有するゲートウェイ装置300を含む。
図12に、ゲートウェイ装置300の機能的構成をブロック図形式で示す。図12を参照して、ゲートウェイ装置300は、図2に示すゲートウェイ装置100と同様の通信部120と、機器情報取得部124と、画面作成部128と、画面送信部130と、制御信号送信部132とを含む。
ゲートウェイ装置300はさらに、図2に示す遠隔操作信号受信部122が有する機能に加えて、図10に示す遠隔装置96A,…,96Cからの遠隔操作信号がメッセージの送信を必要とするものであるか否かを判定し、判定結果に応じてメッセージ作成命令及びメッセージの送信命令の信号を発する機能を有する遠隔操作信号受信部322を含む。また、ゲートウェイ装置300は、図2に示す遠隔操作情報保存部126が有する機能に加え、遠隔装置96A、96B、及び96Cを識別するための情報を格納するリモコン管理テーブル、及びメッセージを作成するための情報を格納するメッセージフォーマットを保持する遠隔操作情報保存部326を含む。
さらに、ゲートウェイ装置300は、遠隔操作信号受信部322及び遠隔操作情報保存部326に接続され、遠隔操作信号受信部322が発するメッセージ作成命令の信号に応答して、遠隔操作情報保存部326に保持されたリモコン管理テーブルとメッセージフォーマットとをもとにメッセージを作成するメッセージ作成部330と、通信部120、遠隔操作信号受信部322、遠隔操作情報保存部326、及びメッセージ作成部330に接続され、遠隔操作信号受信部322が発するメッセージ送信命令の信号に応答して、遠隔操作情報保存部326に保持されたリモコン管理テーブルに基づき、メッセージ作成部330が作成したメッセージを、通信部120を介して図11に示す遠隔装置96A、96B、及び96Cに送信するメッセージ送信部332とを含む。
図13に、リモコン管理テーブルの一例を示す。図13を参照して、リモコン管理テーブル340は、図10に示す遠隔装置96A、96B、及び96Cに対応する複数のエントリで構成された情報であり、各エントリには、遠隔装置の名称を示す情報を格納する遠隔装置項目と、当該遠隔装置を所持しているユーザを識別するための情報を格納するユーザ項目と、当該遠隔装置に対してメッセージを送信する際に用いられるメールアドレスを格納するメールアドレス項目とを含む。
図14に、メッセージフォーマットの一例を示す。図14を参照して、メッセージフォーマット342には、メッセージを作成する際の初期情報となるテンプレートが、項目毎に格納されている。テンプレートの各々は、「()」によって囲まれた変数部分と、それ以外の固定文部分とで構成されている。変数部分に、与えられたパラメータに対応するユーザ名、機器名、制御の名称等を代入することにより、このテンプレートを用いてのメッセージの作成が可能となる。
例えば、与えられた制御パラメータが「テレビA」という機器の電源を「OFF」にする制御を特定するものであるものとする。この場合、メッセージ作成部330は、図14に示すメッセージフォーマット342より1番の項目に格納されたテンプレートを読出し、「(テレビA)が(OFF)されました。」というメッセージを作成する。作成したメッセージは、メッセージ送信部332に与えられる。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置300は、以下のように動作する。
ゲートウェイ装置300は、第1の実施の形態に係るゲートウェイ装置100と同様に、遠隔装置96A,…,96Cからの遠隔操作信号に応答して、画面情報を作成し送信する。
ゲートウェイ装置300の遠隔操作信号受信部322は、画面情報を受信した遠隔装置96A,…,96Cのいずれかより、制御パラメータが付加された遠隔操作情報を受信すると、第1の実施の形態に係る遠隔操作信号受信部122と同様に、制御パラメータと画面情報のアドレスとを分離し、画面情報の作成を命令する信号を発し、制御パラメータを制御信号送信部132に与える。遠隔操作信号受信部322はさらに、分離した制御パラメータを、メッセージ送信部330に与える。
遠隔操作信号受信部322から制御パラメータを受け、メッセージ作成部330は、遠隔操作情報保存部326に格納されているメッセージフォーマット342の中から所定のテンプレートを読出す。メッセージ作成部330は、読出したテンプレートの所定の変数部分に、制御パラメータにより特定される機器の名称、ユーザ名、及び制御の内容等を代入して、送信するべきメッセージを作成する。
メッセージ送信部332は、遠隔操作情報保存部326のリモコン管理テーブル340(図13参照)に格納されているメールアドレスを参照し、通信部120を介して与えられたメッセージを各遠隔装置96A,…,96Cに送信する。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置300は、第1の実施の形態に係るゲートウェイ装置100と同様に、コンピュータ及びコンピュータ上で実行可能なプログラムにより実現可能である。
図15は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータを図12に示すゲートウェイ装置300として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図15を参照して、本実施の形態に係るプログラムは、図10に示す第1の実施の形態に係るプログラムと類似の制御構造である。本実施の形態に係るプログラムが起動すると、図10に示す第1の実施の形態に係るプログラムと同一のS262に進み、図11に示す遠隔装置96A,96B,96C,…のいずれかから、遠隔操作信号を受信する。S264では、受信した遠隔操作信号に、機器を制御するための制御パラメータが付加されているか否かを判定する。制御パラメータが付加されているならば、制御はS266に進む。さもなければ、制御はS272に進む。
S266では、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレス情報と、制御パラメータとを分離し、S268に進む。S268では、分離した制御パラメータに基づいて制御信号を送信する。制御はS370に進む。S370では、メッセージを作成して送信する、メッセージ送信処理を実行して、S272に進む。メッセージ送信処理の詳細については、後述する。以下、S272からS282までの各ステップの制御構造は、図10に示す第1の実施の形態に係るプログラムのものと同様である。よって、ここでは、詳細な説明は繰返さない。
図16は、図15に示すメッセージ送信処理S370の制御構造を示すフローチャートである。図16を参照して、メッセージ送信処理S370が開始されると、制御はS380に進み、遠隔操作信号から分離された制御パラメータ、保持している画面情報テーブル142(図5参照)、リモコン管理テーブル340(図13参照)、及びメッセージフォーマットを用いて、送信するべきメッセージを作成する。制御はS382に進む。S382では、S380で作成したメッセージを、遠隔操作信号の送信元である遠隔装置以外の遠隔装置に対して送信し、メッセージ送信処理を終了する。制御は図15に示すS272に進む。
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、ゲートウェイ装置300は、機器に制御信号を送信する際に、メッセージを作成し送信した。しかし、ゲートウェイ装置は、機器の制御がなされる前の段階、即ち機器を制御するためのアプリケーションメニュー画面の作成時に、遠隔装置96A、96B、及び96Cメッセージを作成し送信するようにしてもよい。
この場合、ゲートウェイ装置は、遠隔装置96A,…,96Cのいずれかから制御パラメータを含む遠隔操作信号を受信する前にメッセージを作成し、送信する。メッセージを作成するためのテンプレートは、第2の実施の形態において例示したものと異なり、これから機器の制御が開始されることを示すものとなる。例えば、図14に示すメッセージフォーマット342の2番目の項目に格納されているテンプレートを用いて、「(テレビAアプリ)が提供されています。」というメッセージを作成する。作成されたメッセージは、上記した実施の形態と同様に、ゲートウェイ装置300から遠隔装置96A,…,96Cに送信される。
メッセージを受信した遠隔装置96A,…,96Cがこのメッセージを表示すると、ユーザ90A、90B、及び94は、実行されることが予測される制御を、事前に知ることができる。制御対象となる機器の実際のユーザにとって都合の悪い制御が行われようとしている場合には、そのユーザは何らかの予防措置を取ることもできる。
図17は、図15に示す第2の実施の形態に係るプログラムに替えてコンピュータ上で実行すると、コンピュータを本実施の形態に係るゲートウェイ装置として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図17を参照して、このプログラムの制御構造は、図15に示すプログラムと類似の制御構造である。ただし、図15に示すプログラムとは異なり、S272において遠隔操作信号に含まれるアドレスがトップメニュー画面のアドレス以外のものであると判定されると、制御はS400に進む。S400では、図16に示すメッセージ送信処理S370と同様の処理を実行する。
[第4の実施の形態]
第2の実施の形態では、ゲートウェイ装置300は、ゲートウェイ装置300と通信可能な遠隔装置96A、96B、及び96Cに送信したが、メッセージの送信先を特定の遠隔装置に限定して送信するようにすることも可能である。
図18に、本発明の第4の実施の形態に係るゲートウェイ装置420の機能的構成をブロック図形式で示す。図18を参照して、本実施の形態に係るゲートウェイ装置420は、図12に示すゲートウェイ装置300と類似の構成である。ただし、ゲートウェイ装置420は、図12に示すゲートウェイ装置300に加えて、メッセージの送信先となる遠隔装置のユーザに関する情報を一時的に記憶するユーザ名保存部424を含む。さらにゲートウェイ装置420は、図12に示すゲートウェイ装置300のメッセージ作成部330に替えて、メッセージ作成部330が有する機能に加え、ユーザ名保存部424にユーザ名を保持させ、メッセージを作成する際には、保存させたユーザ名を用いてメッセージを作成する機能を有するメッセージ作成部422を含む。
ゲートウェイ装置420を含むシステムは以下のように動作する。
遠隔装置96A、96B、及び96Cは、メッセージの送信先となる遠隔装置のユーザについての情報を登録するための画面情報のアドレスを含む遠隔操作信号をゲートウェイ装置420へ送信する。ゲートウェイ装置420は、受信した遠隔操作信号がユーザ登録画面の送信を求めるものであることに応答して、ユーザ名登録画面を作成し、遠隔装置96A,…,96Cに送信する。
ゲートウェイ装置420が作成するユーザ名登録画面の一例を図19に示す。図19を参照して、ユーザ名登録画面450は、登録するユーザ名を選択入力するための、プルダウン形式の入力領域452と、選択したユーザ名をゲートウェイ装置420に対して送信する送信ボタン454とを含む。図20に入力領域452のプルダウンメニューの項目の一例を示す。図20を参照して、プルダウンメニュー460には、ユーザの一覧が表示される。遠隔装置96A,…,96Cのユーザが、プルダウンメニュー460で所望の送信先を選択し、図19に示す送信ボタン454を押すと、遠隔装置96A,…,96Cは、選択されたユーザ名をパラメータとする遠隔操作信号を、ゲートウェイ装置420に送信する。
図18を参照して、ゲートウェイ装置420の遠隔操作信号受信部322が、通信部120を介して遠隔操作信号を受信すると、パラメータを分離してメッセージ作成部422に与える。メッセージ作成部422は、与えられたパラメータをユーザ名保存部424に与える。ユーザ名保存部424は、与えられたパラメータを、ユーザ名として保持する。
遠隔操作信号受信部322が遠隔操作信号より分離したアドレスは、遠隔操作信号受信部322から画面作成部128に与えられる。画面作成部128は、第1の実施の形態と同様に画面情報を作成し、遠隔操作信号の送信元である遠隔装置に送信する。画面情報を受信した遠隔装置96A,…,96Cを操作し、ユーザが制御信号の決定入力を行なうと、遠隔装置96A,…,96Cからゲートウェイ装置420へ、制御パラメータが付加された遠隔操作信号が送信される。
図18に示す遠隔操作信号受信部322が再び遠隔操作信号を受信すると、遠隔操作信号受信部322は、前回の遠隔操作信号の受信時と同様にパラメータを分離してメッセージ作成部422に与える。メッセージ作成部422は、パラメータが制御パラメータであることに応答して、パラメータと、遠隔操作情報保存部326に保持されているリモコン管理テーブル340と、メッセージフォーマット342と、送信先保存部424に保持されているユーザ名とをもとに、メッセージを作成し、メッセージ送信部332に与える。メッセージ送信部332は、ユーザ名保存部332により保持されたユーザ名のユーザが所持する遠隔装置のアドレスを特定し、当該遠隔装置に対してメッセージを送信する。
図21は、本実施の形態に係るゲートウェイ装置420を、コンピュータ及びコンピュータ上で実行可能なプログラムで実現する場合に、図16に示すメッセージ送信処理S370に替えて実行されるメッセージ送信処理の処理構造を示すフローチャートである。このメッセージ送信処理が開始されると、制御はS470に進み、遠隔操作信号に付加されたパラメータが、ユーザ名を示すものであるか否かを判定する。ユーザ名を示すものであれば、制御はS476に進む。それ以外の場合、制御はS472に進み、パラメータを用いてメッセージを作成してS474に進む。このとき、ユーザ名の一時保存が既になされている場合、保存されたユーザ名を含むメッセージを作成する。S474では、メッセージを送信する。この場合も、ユーザが既に保存されている場合、当該ユーザが所持する遠隔装置に対してメッセージを送信する。S476では、パラメータとして付加されたユーザ名を保持し、処理を終了する。
なお、本実施の形態では、ユーザ名保存部424は、送信先を指定するための情報を一時的に保持したが、機器を操作したものが誰であるかを他の遠隔装置のユーザに示すメッセージを作成し、送信することも可能である。そのためには、ユーザ名保存部424に、遠隔装置を用いて制御を行なったユーザのユーザ名を保存させるようにすればよい。例えば、遠隔装置96A,…,96Cのユーザが、図19及び図20に示すユーザ名登録画面450及びそのプルダウンメニュー460と同様の画面表示により、ユーザ自身を選択すると、遠隔装置96A,…,96Cは、その遠隔装置のユーザ自身のユーザ名を示すパラメータを含む遠隔操作信号を、ゲートウェイ装置420に送信する。ゲートウェイ装置420がユーザ自身のユーザ名を示すパラメータ含む遠隔操作信号を受信すると、ユーザ自身のユーザ名は、ユーザ名保存部424(図18参照)に送信される。
この後、ユーザ名を示すパラメータを含む遠隔操作信号を送信したものと同じ遠隔装置が、制御パラメータを含む遠隔操作信号を送信すると、ゲートウェイ装置420は、上記した第2の実施の形態に係るゲートウェイ装置300と同様の動作で、メッセージを作成する。この際、ユーザ名保存部424に保存されているユーザ名を用いて、メッセージを作成する。例えば図14に示すメッセージフォーマット342の3番目の項目に格納されているテンプレートを用いることにより、「(ユーザC)が、(テレビA)を(OFF)しました。」というメッセージを作成する。作成したメッセージは、上記した第2の実施の形態と同様の動作で、各遠隔装置96A、96B、及び96Cに送信される。
[第5の実施の形態]
上記した第2の実施の形態では、ゲートウェイ装置は、遠隔装置96A、96B、又は96Cからの遠隔操作信号に応答して、メッセージの作成及び送信を行なった。しかし、必ずしもユーザ90Aとユーザ90Bとが、遠隔装置96A又は96Bを用いて機器70A,…,70Dを操作するとは限らない。ユーザ90Aとユーザ90Bとは、機器70A,…,70Dに備付のスイッチ等を用いてこれらの機器を操作するかもしれない。このような場合、ゲートウェイ装置は、アダプタ72A、72B、72C、及び72Dを介して、機器70A,…,70Dを監視し、それらの機器の状態が変化した時に、そのことを示すメッセージを送信するようにすることが望ましい。本実施の形態に係るゲートウェイ装置は、機器の状態が変化した時に、そのことを示すメッセージを送信する機能をさらに有する。
図22に、本実施の形態に係るゲートウェイ装置510の機能的構成をブロック図形式で示す。図22を参照して、ゲートウェイ装置510は、図12に示す第2の実施の形態に係るゲートウェイ装置300と類似の構成である。ゲートウェイ装置510は、図12に示すゲートウェイ装置300の機器情報取得部124が有する機能に加えて、機器70A,…,70Dの状態に何らかの変化が生じた場合に機器70A,…,70Dにそれぞれ設置されたアダプタ72A,…,72Dから送信される機器情報の信号(以下、この信号を「イベント信号」という。)を受信し、メッセージの作成を命令する信号を生成する機能を有するイベント受信部520をさらに含む機器情報取得部512を含む。ゲートウェイ装置510はさらに、図12に示すメッセージ作成部330が有する機能に加えて、イベント受信部520がメッセージの作成を命令する信号を発生したことに応答して、機器の内部状態に変化があったことを通知するためのメッセージを作成するメッセージ作成部514を含む。
ゲートウェイ装置510のイベント受信部520が受信するイベント信号は、イベント信号の送信元であるアダプタを示すアダプタ名の情報と、状態が変化した後の機器の状態を示す機器情報とを含む。
機器情報取得部512のイベント受信部520は、通信部120を介してイベント信号を取得する。このとき、機器情報取得部512は、機器情報の取得命令を遠隔操作信号受信部322から受けていない状態にあるため、取得した信号がイベント信号であると判定する。イベント受信部520は、受信したイベント信号から、アダプタ名を示す情報と機器情報を特定し、これらの情報を含むメッセージの作成命令信号を生成し、メッセージ作成部514に与える。メッセージの作成命令信号を受けたメッセージ作成部514は、メッセージの作成命令信号に含まれる情報、並びに遠隔操作情報保存部326に保持されている画面情報テーブル142及びメッセージフォーマット342をもとに、メッセージを作成する。ここで作成されるメッセージは、例えば「(テレビB)が(電源オン)になりました」という内容のものである。メッセージ作成部514は、作成したメッセージをメッセージ送信部332に与える。メッセージ送信部332は、与えられたメッセージを、通信部120を介して、図11に示す遠隔装置96A、96B、及び96Cに送信する。
図23は、コンピュータ上で第2の実施の形態に係るプログラム(図15参照)に替えて実行すると、コンピュータを、本実施の形態に係るゲートウェイ装置510として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
図23を参照して、このプログラムは、図15に示す第2の形態に係るプログラムと類似の制御構造である。ただし、本実施の形態に係るプログラムは、図15に示すプログラムのS262に替えて、S540からS546までの各ステップを含む。
このプログラムが開始されると、制御はS540に進み、イベント信号を受信したか否かの判定を行なう。イベント信号を受信したならば、制御はS542に進む。さもなければ、制御はS546に進む。
S542では、イベント信号に基づき、イベントの発生を通知するためのメッセージを作成して、S544に進む。S544では、リモコン管理テーブルを参照して、S542で作成されたメッセージを各遠隔装置に対して送信する。制御はS540に戻る。
S546では、遠隔装置96A,…,96Cのいずれかから遠隔操作信号を受信したか否かの判定を行なう。遠隔操作信号を受信したならば、制御は図15に示すプログラムと同様のS264に進む。さもなければ、制御はS540に戻る。S264以降、第2の実施の形態に係るプログラムと同様の制御構造である。
本実施の形態に係るアダプタは、機器情報を一時的に保存する機能を有し、機器の動作状態の変化に応じてイベント信号を送信するものであることが望ましい。図24は、イベント信号を送信する機能を有するアダプタが行なう処理の制御構造を示すフローチャートである。図24を参照して、アダプタが処理を開始すると、制御はS560に進む。S560では、このアダプタが設置された機器から、機器情報を取得する。続くS562では、S560で取得した機器情報と、一時的に保存した機器情報とを照合する。照合の結果、保存情報と、取得した機器情報とが一致すると判定された場合、制御はS560に戻る。即ちS560と562では、機器情報が変化するのを待つ状態となる。
取得した機器情報が、保存情報と異なるものであると判定されると、制御はS564に進む。S564では、取得した機器情報を保存し、保存情報を更新する。S566では、S564で保存した機器情報をもとにイベント信号を作成し、ゲートウェイ装置510に送信する。
なお、本実施の形態では、機器の状態が変化したか否かの判定をアダプタが行なったが、機器の状態の変化に関係なくゲートウェイ装置510が各アダプタから機器情報を取得し、それらの機器情報に変化があったか否かの判定を行なうようにすることも可能である。この場合、ゲートウェイ装置510の機器情報取得部512又はメッセージ作成部4514が、遠隔操作情報保存部326の画面情報テーブル142と、取得した機器情報とを照合し、機器情報に変化があったか否かの判定を行なう。
[第6の実施の形態]
上記した第2〜第5の実施の形態では、ゲートウェイ装置は、予め定められた条件、即ちゲートウェイ装置が制御信号を送信するという条件、ゲートウェイ装置がアプリケーションメニュー画面を送信するという条件、又はゲートウェイ装置がイベント信号を受信するという条件が充足されたことに応答して、メッセージを作成し、送信した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。ゲートウェイ装置がメッセージを送信するための条件を、遠隔装置96A,…,96C(図11参照)のユーザが設定し、設定された条件が充足された場合にゲートウェイ装置がメッセージを送信するようにすることも可能である。
以下に説明する本発明の第6の実施の形態では、ゲートウェイ装置は、ユーザによる条件の設定に従い、設定されたメッセージ送信の条件に基づきメッセージを送信する機能をさらに有する。
図25に、本実施の形態に係るゲートウェイ装置580の機能的構成をブロック図形式で示す。図25を参照して、ゲートウェイ装置580は、図12に示す第2の実施の形態に係るゲートウェイ装置300と類似の構成である。ゲートウェイ装置580は、図12に示すゲートウェイ装置300の画面作成部128が有する機能に加えて、メッセージ送信の条件を遠隔装置96A,…,96Cのユーザが設定するために用いる画面情報を作成し、メッセージ送信の条件を特定する情報とメッセージの送信先を特定する情報とを受けてこれを登録し、登録した情報に基づいてメッセージを送信するか否かの判定を行なう機能をさらに有する画面作成部582を含む。
また、ゲートウェイ装置580は、図12に示すゲートウェイ装置300の遠隔操作信号受信部322、遠隔操作情報保存部326、及びメッセージ作成部330にそれぞれ替えて、条件の設定情報及びメッセージの送信先を特定する情報からなるパラメータを遠隔操作信号から分離し、画面作成部582に与える機能をさらに有する遠隔操作信号受信部592と、図5に示す画面情報テーブル142に加えて、さらにアプリケーション144A,…を示すパラメータを、画面情報のアドレスに関連付けて格納する画面情報テーブルを記憶する遠隔操作情報保存部594と、画面作成部582の判定に従いメッセージを作成するメッセージ作成部596とを含む。
画面作成部582は、メッセージ送信の条件を設定するための画面情報を作成する処理、メッセージ送信の条件を特定する情報と送信先を特定する情報とを取得及び登録する処理、並びに登録した情報に基づく条件を判定を行なう処理を、異なる2つのメッセージ送信の条件についてそれぞれ実行する。画面作成部582は、異なる2つのメッセージ送信の条件に対応して、上記した処理を実行する2つの機能部を含む。即ち、画面作成部582は、「メッセージ送信の条件を設定したユーザ(以下、このユーザを、「(条件を特定する情報の)登録者」と呼ぶ。)自身が、機器の遠隔操作のための特定のアプリケーションを利用する」という条件をメッセージ送信の条件とし、このメッセージ送信の条件についての上記した処理を行なう送信先登録部602と、「登録者により指定された他のユーザが、機器の遠隔操作のための特定のアプリケーションを利用する」という条件をメッセージ送信の条件とし、このメッセージ送信の条件について、上記した処理を行なう利用者登録部604とを含む。
送信先登録部602及び利用者登録部604はそれぞれ、メッセージ送信の条件を特定する情報を格納する送信先管理テーブル610及び利用者管理テーブル612を含む。
図26に、送信先管理テーブル610の一例を示す。図26を参照して、送信先管理テーブル610は、この送信先管理テーブルの情報の登録者であるユーザを示す「登録者」項目と、登録者が利用するアプリケーションを示す「アプリケーション」項目と、登録者が、「アプリケーション」項目に示すアプリケーションを利用いて制御操作を行なう場合にメッセージを送信する場合の送信先を示す「送信先」項目とを含む。図26に示す例では、この送信先管理テーブル610の登録者名は「ユーザA」であり、このユーザAが「照明Aアプリ」という制御アプリケーションを使用すると、「ユーザC」が所持する遠隔装置に対してメッセージが送信されることを示す。
図27に、図25に示す利用者管理テーブル612の一例を示す。図27を参照して、利用者管理テーブル612は、送信先管理テーブル610(図26参照)と同様に、「登録者」項目を含む。利用者管理テーブル612はさらに、登録者へのメッセージ送信に係る制御を行なうアプリケーションの利用者名を示す「利用者」項目と、登録者へのメッセージ送信に係る制御を利用者が行なう際に利用する制御アプリケーションを示す「アプリケーション」項目とを含む。図27に示す例では、この利用者管理テーブル612の登録者は「ユーザA」であり、「利用者」項目に示す「ユーザB」がアプリケーション項目に示す「照明Bアプリ」というアプリケーションを利用すると、そのことを知られるメッセージが登録者である「ユーザA」に対して送信されることを示す。
図28に、本実施の形態に係る遠隔操作情報保存部592に保持される画面情報テーブルの一例を示す。図28を参照して、画面情報テーブル620は、図5に示す画面情報テーブル142と同様の項目を含むテーブルである。画面情報テーブル620は、図5に示す画面情報テーブル142に加えて、画面情報のアドレスと対応関係にあるアプリケーションを識別するためのパラメータを示すパラメータ項目622を含む。
本実施の形態に画面作成部582は、第1の実施の形態に係る画面作成部128が作成する画面情報に加えて、送信先管理テーブル610に記憶する情報の登録を行なうための送信先登録画面と、利用者管理テーブル612に記憶する情報を登録するための利用者登録画面とを作成する。また、画面作成部582は、図7に示すトップメニュー210に加えて、これらの登録画面を遠隔装置で表示するためのGUI要素をさらに含むトップメニューを作成する。
図29に、本実施の形態において、画面作成部582が作成するトップメニュー画面の一例を示す。図29を参照して、トップメニュー画面640は、図7に示すトップメニュー画面210のものと同様のモニタ領域212を含む。また、トップメニュー画面640は、図7に示すトップメニュー画面210のメニュー領域214に替えて、メニュー領域642を含む。メニュー領域642は、図7に示すトップメニュー画面210のアプリケーションボタン216A,…,に加えて、遠隔装置96A,96B,96C,…のユーザが送信先登録を開始する操作を行なうためのGUI要素「送信先登録」ボタン644Aと、同じくユーザが利用者登録を開始する操作を行なうためのGUI要素「利用者登録」ボタン644Bとを含む。
図30に、送信先登録部602により作成される送信先登録画面の一例を示す。図30を参照して、送信先登録画面650は、登録者名を入力するための入力フォームと、アプリケーションを指定するための入力フォームと、送信先を指定するための入力フォームとを含む。これらの入力フォームは、プルダウン形式のものであってもよい。
図31にアプリケーションを指定するための入力フォームにおけるプルダウンメニューの一例を示す。プルダウンメニュー660は、図28に示す画面情報テーブル620の画面項目172に格納されている画面名でアプリケーションを選択する形式である。
図32に、利用者登録画面の一例を示す。図32を参照して、利用者登録画面670は、登録者を入力するための入力フォームと、利用者名を入力するための入力フォームと、アプリケーションを指定するための入力フォームを含む。これらの入力フォームは、図30に示す画面情報650の入力フォームと同様に、プルダウン形式のものであってもよい。
図30から図32に示す画面情報の各GUI要素には、それぞれ上記した第1の実施の形態に係る画面情報のGUI要素と同様に、対応するアプリケーション144A,…(図3参照)により遠隔操作信号が関連付けられている。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置580は以下のように動作する。
まず、図30に示す送信先登録画面650による条件の登録と、登録された条件に基づくメッセージ送信に関する動作を説明する。
例えば、遠隔装置96A(図11参照)に図29に示すトップメニュー画面640が表示された状態で、「送信先登録」ボタン644Aが押下されると、遠隔装置96Aは、送信先登録画面のアドレスを含む遠隔操作信号をゲートウェイ装置580に送信する。図25を参照して、ゲートウェイ装置580の遠隔操作信号受信部592が通信部120を介して遠隔操作信号を受信すると、遠隔操作信号に含まれるアドレスを画面作成部582に与える。画面作成部582が送信先登録画面のアドレスを受けると、画面作成部582の送信先登録部602は、送信先登録画面650を作成し、画面送信部130、通信部120を介して、遠隔装置96Aに送信する。遠隔装置96Aは、送信先登録画面650を受信し、表示する。
遠隔装置96A,…,96Cのユーザが送信先登録画面650を用いて、メッセージ送信の条件を特定する情報として、ユーザ自身を示す「登録者」の入力及び「アプリケーション」の選択入力を行ない、さらにメッセージの送信先を示す「送信先」の入力とを行なうと、遠隔装置96Aは、これらの情報をパラメータとする遠隔操作信号を送信する。
登録者が「ユーザA」というものであり、アプリケーションが「照明Aアプリ」というものであり、メッセージの送信先が「ユーザC」というものである場合を例に、ここで送信されるパラメータを説明する。図28を参照して、「照明Aアプリ」を示すパラメータは、「L1」というものである。よって、これらの入力内容を示すパラメータは、「ユーザA&L1&ユーザC」というものになる。また、送信先登録画面による条件の登録であることを示すために、「SO」というパラメータが加えられる。そのため、遠隔操作信号に含まれるパラメータは、「SO&ユーザA&L1&ユーザC」というものになる。遠隔装置96Aは、このようなパラメータと画面情報のアドレスとを含む遠隔操作信号を、ゲートウェイ装置580に送信する。
ゲートウェイ装置580では、遠隔操作信号受信部592が通信部120を介して、上記したパラメータを含む遠隔操作信号を受信する。遠隔操作信号受信部592は、受信した信号のアドレスとパラメータとを分離し、分離したアドレスについて、第1の実施の形態に係る遠隔操作信号受信部122が行なったのと同様の判定を行ない、命令信号を発する。さらに遠隔操作信号受信部592は、分離したパラメータに「SO」というパラメータが含まれているか否かを判定する。このパラメータが含まれている場合、送信先登録画面による条件の登録に関するものであるため、分離したパラメータを画面作成部582に与える。画面作成部582は、与えられたパラメータを、送信先登録部602の送信先管理テーブル610に格納する。
その後、ゲートウェイ装置580の遠隔操作信号受信部592が、アプリケーションメニュー画面のアドレスを含む遠隔操作信号を、通信部120を介して受信すると、遠隔操作信号受信部592は、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスと、この遠隔操作信号の送信元である遠隔装置96Aを示す情報とを、画面作成部582に与える。
画面作成部582の送信先登録部602は、遠隔操作情報保存部594に保持されている画面情報テーブル620及びリモコン管理テーブル340(図13参照)に基づき、与えられたアドレス及び遠隔装置96Aを示す情報と、送信先管理テーブル610(図26参照)との照合を行なう。与えられたアドレスが、送信先管理テーブル610に格納されているアプリケーションと対応関係にあるものであり、かつ遠隔装置96Aを示す情報と対応関係にあることが示されるユーザ名が、送信先管理テーブル610に格納されている登録者と一致すると、送信先登録部602は、メッセージ送信の条件が充足したと判定する。この判定結果に応答して、送信先登録部602は、送信先管理テーブル610に格納されたパラメータを、メッセージ作成部596に与える。
メッセージ作成部596は、送信先管理テーブル610に格納されたパラメータが与えられたことに応答して、図14に示すメッセージテンプレート342から、所定のテンプレートを読出す。メッセージ作成部596は、読出したテンプレートの所定の部分に、与えられたパラメータを代入して、メッセージを作成する。登録者のパラメータが「ユーザA」であり、アプリケーションのパラメータが「照明Aアプリ」である場合、作成されるメッセージは、例えば、「(ユーザA)が、(照明Aアプリ)を使用しています。」というものになる。メッセージ作成部596は、作成したメッセージと、与えられたパラメータの送信者を示すパラメータとを、メッセージ送信部332に与える。
メッセージ送信部332は、与えられた送信者を示すパラメータと、リモコン管理テーブル340とを参照し、与えられたメッセージの送信先となる遠隔装置、例えば遠隔装置96Cを特定する。メッセージ送信部332は、通信部120を介して、特定した遠隔装置96Cに、与えられたメッセージを送信する。
以上の動作により、送信先登録画面650を用いての条件の登録及びその条件に基づくメッセージ送信が行われる。
次に、図32に示す利用者登録画面670を用いての条件の登録及びその条件に基づくメッセージ送信の動作について説明する。
例えば、遠隔装置96Aのユーザが、図29に示すトップメニュー画面の画面情報640を見て、「利用者登録」ボタン644Bを押下すると、利用者登録画面のアドレスを含む遠隔操作信号がゲートウェイ装置580に送信される。ゲートウェイ装置580は、送信先登録画面を作成する際の動作と同様の動作で、利用者登録画面670を作成し、遠隔装置96Aに送信する。
遠隔装置96Aのユーザが利用者登録画面670を用いて、上記した送信先登録画面での入力と同様に「登録者」の入力を行ない、さらにメッセージの送信条件となる「利用者」の入力と、「アプリケーション」の入力とを行なうと、遠隔装置96Aは、これらの情報をパラメータとする遠隔操作信号を送信する。登録者が「ユーザA」であり、利用者が「ユーザB」であり、アプリケーションが「照明Bアプリ」である場合についてパラメータの例を示す。図28を参照して、「照明Bアプリ」を示すパラメータは、「L2」というものである。よって、これらの入力内容を示すパラメータは、「ユーザA&L2&ユーザB」というものになる。また、利用者登録画面による条件の登録であることを示すために、「RI」というパラメータが加えられる。そのため、遠隔操作信号に含まれるパラメータは、「RI&ユーザA&L1&ユーザC」というものになる。このパラメータと、次に作成するべき画面情報のアドレスとを含む遠隔操作信号が、遠隔装置96Aからゲートウェイ装置580に送信される。
ゲートウェイ装置580では、遠隔操作信号受信部592が通信部120を介して、上記したパラメータを含む遠隔操作信号を受信する。遠隔操作信号受信部592は、送信先登録画面650(図30参照)を用いた入力時と同様に、アドレスとパラメータとを分離し、アドレスについての判定を行ない、命令信号を発する。さらに遠隔操作信号受信部592は、分離したパラメータに「RI」というパラメータが含まれているか否かを判定する。このパラメータが含まれている場合、利用者登録画面670による条件の登録に関するものであるため、分離したパラメータを画面作成部582に与える。画面作成部582は、与えられたパラメータを、利用者登録部604の利用者管理テーブル612に格納する。
その後、ゲートウェイ装置580の遠隔操作信号受信部592が、アプリケーションメニュー画面のアドレスを含む遠隔操作信号を、通信部120を介して受信すると、遠隔操作信号受信部592は、受信した遠隔操作信号に含まれるアドレスと、この遠隔操作信号の送信元である遠隔装置を示す情報とを、画面作成部582に与える。
画面作成部582の利用者登録部604は、送信先登録部602と同様に、画面情報テーブル620及びリモコン管理テーブル340(図13参照)に基づき、与えられたアドレス及び遠隔装置を示す情報と、利用者管理テーブル612(図27参照)との照合を行なう。与えられたアドレスが、利用者管理テーブル612に格納されているアプリケーションと対応関係にあるものであり、かつ遠隔装置を示す情報と対応関係にあるユーザ名が、利用者管理テーブル612に格納されている利用者と一致すると、利用者登録部604は、メッセージ送信の条件が充足したと判定する。この判定結果に応答して、利用者登録部604は、利用者管理テーブル612に格納されたパラメータを、メッセージ作成部596に与える。
メッセージ作成部596は、送信先登録部602よりパラメータが与えられた際の動作と同様の動作で、メッセージを作成する。作成されるメッセージは、利用者と利用者が使用するアプリケーションとを示すものとなる。利用者管理テーブル612に格納されている利用者が「ユーザB」であり、アプリケーションを示す情報が「照明Bアプリ」である場合、作成されるメッセージは、例えば、「(ユーザB)が、(照明Bアプリ)を使用しています。」というものになる。メッセージ作成部596は、作成したメッセージと、登録者を示すパラメータとをメッセージ送信部332に与える。
メッセージ送信部332は、与えられた登録者を示すパラメータに基づき、登録者が所持する遠隔装置(この例では、遠隔装置96A)を特定し、通信部120を介して、与えられたメッセージを送信する。
以上の動作により、利用者登録画面670を用いての条件の登録及びその条件に基づくメッセージ送信が行われる。
図33は、コンピュータを、本実施の形態に係るゲートウェイ装置580として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図33を参照して、このプログラムは、図17に示す第3の実施の形態に係るプログラムと類似した制御構造である。図17に示すプログラムでは、S266での処理が終了すると、制御はS268に進んだ。本実施の形態に係るプログラムでは、S266での処理の終了後、制御はS700に進む。S700では、S266において分離したパラメータの先頭の情報が「送信先登録」を求めるパラメータ「SO」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」であるならば、制御はS702に進む。判定結果が「NO」であれば、制御はS704に進む。S702では、分離したパラメータ情報を保存して送信先登録を行ない、制御は、図17に示すプログラムと同様のS280に進む。
S704では、S266において分離したパラメータの先頭の情報が「利用者登録」を求めるパラメータ「RI」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」であるならば、制御はS706に進む。判定結果が「NO」であれば、制御は図17に示すプログラムと同様のS268に進む。S706では、分離したパラメータを保存して送信先登録を行ない、制御は図17に示すプログラムと同様のS280に進む。
図17に示すプログラムでは、S272で、遠隔操作信号に含まれるアドレスがトップメニュー画面のアドレス以外のアドレスであると判定されると、制御はS400に進み、メッセージ送信処理を行なった。しかし、本実施の形態に係るプログラムでは、S400に替えて、S710とS712とを含む。処理がS272からS710に進むと、S710では、受信した遠隔操作信号が、S702又はS706で保存したパラメータにより示されるメッセージ送信の条件を満たすものであるか否かの判定を行なう。条件を満たすものであると判定されると制御はS712に進む。さもなければ、制御は図17に示すプログラムのものと同様のS280に進む。S712では、S702又はS706で保存したパラメータに基づきS400と同様のメッセージ送信処理を行ない、制御は図17に示すプログラムのものと同様のS280に進む。
以上のように、ゲートウェイ装置580、予めメッセージの条件を登録しておき、受信した遠隔操作信号が登録された条件を充足する場合に限定して、メッセージを送信することができる。
なお、本実施例では、アプリケーションとアプリケーションを利用する者を示す情報を、メッセージ送信の条件としたが、メッセージ送信の条件はこのようなものには限定されない。例えば、特定の制御パラメータを条件として登録しておき、登録された制御パラメータを含む遠隔操作信号をゲートウェイ装置が受信した場合に、登録者又は特定の送信者にメッセージを送信するようにしてもよい。
[第7の実施の形態]
上記した実施の形態に係るゲートウェイ装置は、制御パラメータを含む遠隔操作信号を受信したことに応答して制御信号を送信した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。以下に説明する第7の実施の形態では、ゲートウェイ装置は制御信号の送信タイミングに関する設定を受け、設定されたタイミングで制御信号の送信を行なう機能をさらに有する。
本実施の形態では、設定されるタイミングとして、次の2種類のタイミングを例示する。第1のタイミングは、あるユーザが他のユーザに対して、機器の制御を依頼し、依頼を受けたユーザが、依頼に応えて操作を行なうときである。第2のタイミングは、タイマ設定により設定された所定の時間になったときである。第1のタイミングでの制御信号の送信では、制御を依頼するユーザは、依頼相手が所持する遠隔装置と、制御内容とを設定する。ゲートウェイ装置は、依頼相手と制御内容を知らせるメッセージを送信する。以下の説明では、このメッセージを「お願いメッセージ」と呼ぶ。またゲートウェイ装置は、依頼に対する返信として、遠隔操作信号を依頼相手より受ける。以下の説明では、この遠隔操作信号を「返信信号」と呼ぶ。
本実施の形態に係るシステムは、図11に示す第2の実施の形態に係るシステム290と類似の構成である。本実施の形態では、図11に示すゲートウェイ装置300に替えて、ゲートウェイ装置300が有する機能に加えて、制御信号を一時的に保存し、所定のタイミングで制御信号を送出する機能をさらに含む本実施の形態に係るゲートウェイ装置を含む。その他、機器70A,…,70D、アダプタ72A,…,72D、センサ92A及び92B、並びに遠隔装置96A,…,96Cは、図11に示すシステム290のものと同一である。よって、それらについて、詳細な説明は繰返さない。
図34に本実施の形態に係るゲートウェイ装置800の構成をブロック図形式で示す。図34を参照して、ゲートウェイ装置800は、図2に示す第1の実施の形態に係るゲートウェイ装置100のものと同一の通信部120と、機器情報取得部124と、画面送信部130とを含む。ゲートウェイ装置800はさらに、図12に示す第2の実施の形態とに係るゲートウェイ装置300のものと同様のメッセージ送信部332を含む。ゲートウェイ装置800はさらに、図25に示す第6の実施の形態に係るゲートウェイ装置580のものと同様の遠隔操作情報保存部594を含む。
ゲートウェイ装置800はさらに、図12に示すゲートウェイ装置300の遠隔操作情報受信部322と、画面作成部128と、メッセージ作成部330とにそれぞれ替えて、メッセージに対する返信信号を受信し、返信信号の内容を判定する返信信号処理部820をさらに含む遠隔操作情報受信部822と、画面作成部128が有する機能に加えて、遠隔操作信号受信部822からの命令に従い返信信号に基づく表示を行なう機能を有するための画面情報を作成する画面作成部828と、お願いメッセージを作成する機能をさらに有するメッセージ作成部830とを含む。
ゲートウェイ装置800はさらに、機器情報取得部124、遠隔操作情報保存部594、遠隔操作信号受信部822、及びメッセージ作成部830に接続され、遠隔装置96A、96B、又は96Cから受信した制御パラメータを受けて一時的に保持し、所定のタイミングで制御信号を発すると共に、メッセージ作成部830がお願いメッセージを作成する際に必要となる情報を、メッセージ作成部830に与える制御信号一時保存部840と、図2に示す制御信号送信部132に替えて、制御信号一時保存部840より制御信号を受け、通信部120を介してアダプタ72A,…、72Dに制御信号を送信する制御信号送信部842とを含む。
図35に、図34に示す制御信号一時保存部840の構成を示す。図35を参照して、制御信号一時保存部840は、一時保存するべき制御パラメータを格納する制御情報管理テーブル860と、第2のタイミングでの制御信号送信を行なう際に、計時を行なうタイマ部862とを含む。
図36に、制御情報管理テーブル860の一例を示す。図36を参照して、制御情報管理テーブル860は、制御対象となる機器ごとに一時保管される制御パラメータのエントリを格納する。制御信号管理テーブル860の各エントリは、制御対象となる機器を示す機器名の項目と、当該機器に設置されたアダプタを識別するための情報を格納する「アダプタ」項目と、「利用者」項目と、保持される制御命令を格納する「制御命令」項目とを含む。
遠隔操作情報保存部594は、図28に示す第6の実施の形態に係るものと同一の画面情報テーブル620を含む。また、遠隔操作情報保存部594のメッセージフォーマット340にはさらに、お願いメッセージを作成するためのテンプレートが格納される。例えば、お願いメッセージのテンプレートは、「(操作者)より、(機器名)の電源を(制御)してください。というお願いがあります。何もしなければ5分後に(制御)されます。後から(制御)しておく場合、又は今すぐ(制御)したい場合、は以下の操作ボタンを選択してください。<アドレス>」というものである。このテンプレートにおける「<アドレス>」は、このお願いメッセージに対する返信信号を送信するための画面情報のアドレスである。本実施の形態に係る画面作成部828は、メッセージ作成部830がお願いメッセージを作成する際に、このアドレスに対応する画面情報のメニュー領域を作成し、メッセージ作成部830に与える。また、メッセージフォーマット340には、別途、お願いメッセージの確認用のテンプレートが格納される。お願いメッセージの確認用のテンプレートは、例えば、「メッセージ確認:To (送信先) From(操作者):(操作者)より、(機器名)の電源を(制御)してください。というお願いがあります。何もしなければ5分後に(制御)されます。後から(制御)しておく場合、又は今すぐ(制御)したい場合、は以下の操作ボタンを選択してください。<アドレス>」というものである。このテンプレートを用いて作成されるメッセージは、後述するメッセージ確認画面を作成する際に作成される。
ゲートウェイ装置800により作成される画面情報は、上記した実施の形態における画面情報と別種の、次の画面情報を含む。即ち、お願いメッセージを送信する操作に用いる画面情報、お願いメッセージの内容を確認するための画面情報、返信信号を送信する操作に用いる画面情報、及び、一時保存された制御信号をユーザによる操作に従って実行する際の操作に用いる画面情報である。以下、これらの画面情報について、図37から図40を参照しつつ例示する。
図37に、お願いメッセージを送信する操作を行なうための画面情報の一例として、制御可能な機器に対して一括制御を行なうための「マクロアプリ」のアプリケーションメニュー画面の画面情報を示す。図37を参照して、画面情報880は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態における画面情報と同様に、モニタ領域882とメニュー領域884とを含む。このアプリケーションメニュー画面を用いた遠隔操作は、機器の一括制御であるため、モニタ領域882には、制御対象となる機器の機器情報及びその利用者が一覧表示される。また、メニュー領域884には、制御対象となる機器を示す情報と共に、お願いメッセージを送信する操作を行なうためのGUI要素が表示される。
表示されるGUI要素は、お願いメッセージを送信することにより制御対象となる機器の電源をオンにする制御を他のユーザに依頼する操作を行なう第1の操作ボタン890と、お願いメッセージを送信することにより制御対象となる機器の電源をオフにする制御を他のユーザに依頼するための操作を行なう第2の操作ボタン892と、送信されるお願いメッセージの内容を確認するための第3の操作ボタン894とを含む。
第1のボタン890、第2のボタン892、及び第3のボタン894には、アプリケーションにより遠隔操作信号がそれぞれ関連付けられている。このうち、第1の操作ボタン890及び第2の操作ボタン892に関連付けられた遠隔操作信号は、次に表示するべき画面情報のアドレスと、お願いメッセージを送信するためのパラメータ情報とを含む。お願いメッセージを送信するためのパラメータ情報は、お願いメッセージの送信を指令する指令パラメータと、依頼する制御を行なうための画面情報に対応するアプリケーションを識別するためのパラメータと、制御内容を示す制御パラメータとを含む。例えば、次に表示するべき画面情報のアドレスが「アドレス0」であり、指令パラメータが「ME」、マクロアプリを識別するためのパラメータを「macro」、一括電源オフの制御パラメータを「off」とすると、第2の操作ボタン892に関連付けられる遠隔操作信号は、「アドレス0&ME&macro&off」というものになる。
第3のボタン894には、お願いメッセージの確認用の画面情報を識別するアドレスを含む遠隔操作信号が関連付けられる。
図38に、お願いメッセージの内容をメッセージの送信者が確認するための画面情報の一例を示す。図38を参照して、この画面情報900は、送信されるお願いメッセージを表示するための表示領域902と、メニュー領域904とを含む。メニュー領域904には、図38のメニュー領域884のものと同様の第1の操作ボタン890と第2の操作ボタン892とが表示される。これらのボタンには、図37のものと同様の遠隔操作信号が関連付けられる。
表示領域902には、メニュー領域904に表示される各操作ボタンを押下した場合に送信されるお願いメッセージの内容が表示される。
図39に、返信信号を送信するための画面情報の一例を示す。図39を参照して、返信メッセージを送信するための画面情報920は、他の遠隔装置による操作に従いゲートウェイ装置800が送信するお願いメッセージを表示するための表示領域922と、メニュー領域924とを含む。
メニュー領域924には、お願いメッセージにより依頼された制御を実行する操作を行なうためのGUI要素が表示される。GUI要素は、依頼された制御を後刻実行するための操作ボタン930と、依頼された制御を即時実行するための操作ボタン932とを含む。これらの操作ボタンには、アプリケーションにより遠隔操作信号がそれぞれ関連付けられている。このうち、後刻実行するための操作ボタン930に関連付けられた遠隔操作信号は、次に表示するべき画面情報のアドレスと、返信信号であることを示すパラメータ情報と、返信信号の内容を示す返信パラメータとを含む。返信パラメータは、依頼された制御を後刻実行するか即時実行するかを示すパラメータである。典型的には、即時実行することを示すパラメータを「1」とし、後刻実行することを示すパラメータを「2」とする2値のパラメータである。次に表示するべき画面情報のアドレスが「アドレス0」であり、制御信号であることを示すパラメータが「RE」であるものとすると、後刻実行する操作ボタン930に関連付けられる遠隔操作信号は、「アドレス0&RE&2」というものになる。
図40に、一時保存された制御信号を、ユーザによる操作に従って実行するための画面情報の一例を示す。図40を参照して、この画面情報940は、図7に示す第1の実施の形態におけるトップメニュー画面210の画面情報と類似の画面情報である。画面情報940は、モニタ領域942と、メニュー領域944とを含む。モニタ領域944には、図7に示すトップメニュー画面210のモニタ領域のものと同様の機器情報及び利用者情報の表示に加え、表示された機器に関する制御信号が一時保存された状態にあるか否かを示す項目946が表示される。また、メニュー領域944には、図7に示すアプリケーションボタン216A,…に加えて、一時保存されている制御信号による機器の制御を実行するための一時保存制御ボタン948が表示される。一時保存制御ボタン948には、アプリケーションにより、図39に示す操作ボタン930と同様のパラメータが関連付けられる。この遠隔操作信号を送信することにより、一時保存の状態になっている制御信号が即時送信される。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置800は以下のように動作する。
図34を参照して、遠隔操作信号受信部822が、通信部120を介して遠隔装置からアプリケーションメニュー画面のアドレスを含む遠隔操作信号を受信すると、遠隔操作信号受信部822は、与えられた信号のアドレスとパラメータとを分離する。分離されたアドレスは、遠隔操作信号受信部822から直接、又は機器情報取得部124を経由して、画面作成部828に与えられる。分離されたパラメータについては後述する。
ゲートウェイ装置800の画面作成部828は、遠隔操作情報保存部594に保持された画面フォーマット140、画面情報テーブル620、及びアプリケーション144A,…をもとに、与えられたアドレスのアプリケーション画面の画面情報を作成する。この動作は、第1の実施の形態に係る画面作成部128と同様の動作である。ただし、お願いメッセージを送信する操作を行なうための画面情報を示すアドレスを与えられた場合、画面作成部828は、図37に示す画面情報880を作成する。
作成された画面情報880は、第1の実施の形態と同様に、画面送信部130、通信部120を経由して、遠隔操作信号の送信元である遠隔装置に送信される。
画面情報880の送信先である遠隔装置から、図37に示す第3の操作ボタン894に関連付けられた遠隔操作信号、即ちお願いメッセージの確認画面のアドレスを含む遠隔操作信号が送信されると、遠隔操作信号受信部822は、通信部120を介してこの信号を受信する。遠隔操作信号受信部822は、お願いメッセージの確認画面のアドレスを画面作成部828に与える。画面作成部828は、メッセージ作成部830に、確認用のメッセージを作成するための信号を与える。メッセージ作成部830は、与えられた信号に従い、メッセージフォーマット342(図14参照)からメッセージ確認用のテンプレートを読出し、確認用のメッセージを作成し、画面作成部828に与える。
画面作成部828は、与えられた確認用のメッセージをもとに、図38に示すメッセージ確認用の画面情報900を作成する。作成された画面情報は、画面送信部130、通信部120を介して、遠隔装置に送信される。
図37に示す画面情報880又は図38に示す画面情報900の送信先である遠隔装置から、図37に示す操作ボタン890又は892に関連付けられている遠隔操作信号、即ちお願いメッセージの送信を指令するパラメータを含む遠隔操作信号が送信されると、遠隔操作信号受信部822は、通信部120を介してこの信号を受信する。遠隔操作信号受信部822は、アドレスとパラメータとを分離し、アドレスを画面作成部828に与える。また遠隔操作信号受信部822は、分離したパラメータに指令パラメータ「ME」が含まれることに応答して、遠隔操作信号から分離したパラメータを、制御信号一時保存部840に与える。
制御信号一時保存部840は、遠隔操作情報保存部594に保持されている画面情報テーブル620(図28参照)を参照し、与えられたパラメータに含まれるアプリケーションを識別するためのパラメータをもとに、制御の対象となる機器70A,…,70D、機器に設置されたアダプタ72A,…,72D、及びそれらの機器のユーザに関する利用者情報を特定して読出す。制御信号一時保存部840は、読出した情報を、与えられたパラメータに含まれる制御パラメータと共に図36に示す制御情報管理テーブル860に格納する。
制御信号一時保存部840はさらに、格納したパラメータに関して図35に示すタイマ部862の設定を行なう。ここでの設定は、お願いメッセージに対する返信信号を、ゲートウェイ装置800が、所定時間内に受信しなかった場合に制御信号を送信するための設定である。制御信号一時保存部840は、制御情報管理テーブル860へのパラメータの格納とタイマ部862の設定とが完了すると、格納した情報と同等の情報をメッセージ作成部830に与える。
メッセージ作成部830は、制御信号一時保存部840から情報を与えられると、遠隔操作情報保存部594のメッセージフォーマット342から、お願いメッセージを作成するためのテンプレートを読出す。メッセージ作成部830は、第2の実施の形態に係るメッセージ作成部330と同様に、読出したテンプレートの所定の個所に、与えられた情報の各項目を代入して、お願いメッセージを作成する。また、メッセージ作成部830は、お願いメッセージのテンプレートに含まれる、返信信号送信のための画面情報のアドレスを、画面作成部828に与える。
画面作成部828は、与えられたアドレスに基づき、遠隔操作情報保存部594に保存されている画面フォーマット140とアプリケーション144とを元に、図39に示す画面情報を作成する。ここで作成される画面情報は、図39に示す画面情報920の内、表示領域922に表示されるお願いメッセージがないものとなる。画面作成部828は、作成した画面情報をメッセージ作成部830に与える。
メッセージ作成部830は、作成したお願いメッセージが図39に示す画面情報920の表示領域922に表示されるよう、与えられた画面情報920を加工して、メッセージ送信部332に与える。メッセージ送信部332は、遠隔操作情報保存部594のリモコン管理テーブル340を参照して、与えられた図39に示す画面情報920の送信先を特定し、通信部120を介して、特定した送信先の遠隔装置に対して、画面情報920を送信する。
図39に示す画面情報920の送信先である遠隔装置から、図39に示す操作ボタン930又は932に関連付けられている遠隔操作信号、即ち返信信号が送信されると、遠隔操作信号受信部822は、通信部120を介してこの信号を受信する。遠隔操作信号受信部822は、アドレスとパラメータとを分離し、アドレスを画面作成部828に与える。また遠隔操作信号受信部822は、分離したパラメータに返信信号を示すパラメータ「RE」が含まれることに応答して、遠隔操作信号から分離したパラメータを、制御信号一時保存部840に与える。
制御信号一時保存部840は、遠隔操作情報保存部594に保持されているリモコン管理テーブル340を参照し、返信信号の送信元を特定する。制御信号一時保存部840は、図36に示す制御情報管理テーブル860に含まれる利用者情報と特定した送信元とを照合し、返信信号による処理の対象となるエントリを、制御情報管理テーブル860の中から選択する。
制御信号一時保存部840はさらに、与えられたパラメータに含まれる、依頼された制御を後刻実行するか即時実行するかを示すパラメータを参照し、選択したエントリに一時保存されている制御を、即時に実行するか、後刻実行するかを判定する。制御信号一時保存部840は、その判定結果に応じて、選択したエントリに格納されているアダプタの情報及び制御命令を示す制御パラメータを制御信号送信部842に与える動作と、選択したエントリについて図35に示すタイマ部862による設定を解除する動作とを選択的に実行する。
判定結果が即時に実行するというものであり、制御信号送信部842に、アダプタの情報と制御パラメータとが与えられると、制御信号送信部842は、通信部を介して、与えられた情報により指定されたアダプタ72A,…,72Dに、与えられた制御パラメータに基づく制御信号を送信する。この時点で、制御信号一時保存部840は、選択したエントリに格納されていたパラメータの情報を制御情報管理テーブル860から破棄する。
判定結果が、後刻実行するというものであり、タイマ部862による設定が解除された場合、制御情報管理テーブル860に保持される。
なお、お願いメッセージが送信され、タイマ部862により設定された時間になっても返信信号が受信されなかった場合、タイマ部862は、設定された時間に到達した時点で所定の信号を発する。信号に応答して、制御信号一時保存部840は、返信信号が到達しなかったエントリを制御情報管理テーブル860の中から選択し、選択したエントリに格納されている情報を制御信号送信部842に与える。制御信号送信部842は、その時点で与えられた情報に基づき、通信部120を介して制御信号を、送信先のアダプタに送信する。この時点で、制御信号一時保存部840は、選択したエントリに格納されていたパラメータの情報を制御情報管理テーブル860から破棄する。
ゲートウェイ装置800の画面作成部828は、トップメニュー画面の画面情報を示すアドレスが与えられると、トップメニュー画面の画面情報を作成する。ただし、本実施の形態では、トップメニュー画面として、図40に示すトップメニュー画面940の画面情報が作成される。モニタ領域942の「保存制御」の項目に表示される情報は、画面作成部828が、制御信号一時保存部840の制御情報管理テーブル860より取得する。また、本実施の形態においては、遠隔操作情報保存部594には、トップメニュー画面の画面フォーマットとして、予め、図40に示す一時保存制御ボタン948を含む画面フォーマットが保持されているものとする。一時保存制御ボタン948には、上記の通り、一時保存されたパラメータによる制御の即時実行を示す返信信号が関連付けられる。画面作成部828は、遠隔操作情報保存部594に保持されている画面フォーマット、アプリケーション144A,…(図3参照)、及び画面情報テーブル620(図28参照)、並びに制御信号一時保存部840に保持されている制御情報管理テーブル860(図36参照)をもとに、図40に示すトップメニュー画面940の画面情報を作成する。作成された画面情報は、画面作成部828から画面送信部130及び通信部120を経由して、トップメニュー画面940の送信先である遠隔装置96A、96B、又は96Cに送信される。
トップメニュー画面940を受信した遠隔装置がこれを表示し、ユーザがトップメニュー画面940の一時保存制御ボタン948を押下すると、このボタンに関連付けられた遠隔操作信号が遠隔装置からゲートウェイ装置800に送信される。この遠隔操作信号は、一時保存された制御を即時実行することを示す返信信号と同等のものである。ゲートウェイ装置800は、受信した遠隔操作信号に基づき、一時保存された制御を即時実行するための動作を実行する。この動作は、上記した返信信号に基づく即時実行の動作と同様のものである。ここではその説明は繰返さない。このようにトップメニュー画面に表示されるGUI要素に、一時保存された制御を実行するための遠隔操作信号を関連付けることにより、次のような場合の遠隔操作を円滑に実行できるようになる。
例えば、遠隔装置のユーザが、図39に示す返信信号送信用の画面920の表示を用いて、依頼された制御を後刻実行することを示す返信信号を送信した場合、図35に示す制御信号一時保存部840のタイマ部862によるタイマ設定は解除される。
このようにタイマ設定が解除されたまま制御情報管理テーブル860に保持されているエントリのパラメータを、トップメニュー画面の一時保存制御ボタンにより、後刻実行可能になる。
本実施の形態に係るゲートウェイ装置800は、上記した第1から第6の実施の形態に係るゲートウェイ装置と同様に、コンピュータ及びコンピュータ上で実行可能なプログラムにより実現可能である。
図41は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータを図34に示すゲートウェイ装置800として動作させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図41を参照して、このプログラムが起動すると、制御は図10に示す第1の実施の形態に係るプログラムのものと同様のS262に進み、遠隔操作信号を受信して、S264に進む。S264では、第1の実施の形態と同様に、遠隔操作信号にパラメータが付加されているか否かを判定する。パラメータが付加されている場合、制御はS266に進む。パラメータが付加されていない場合、制御はS272に進む。以下、S272からS282に進み、S262に戻る制御構造は、第1の実施の形態に係るプログラムの制御構造と同様である。よって、説明は繰返さない。
S266では、第1の実施の形態と同様に、遠隔操作信号をアドレスとパラメータとに分離する。制御はS950に進む。
S950では、分離したパラメータが、お願いメッセージの送信を指令する指令パラメータを含むものであるか否かの判定を行なう。指令パラメータを含むものであれば、制御はS952に進む。さもなければ制御はS960に進む。
S952では、分離されたパラメータに含まれる、アプリケーションを識別するためのパラメータと制御パラメータとを、一時保存する。この際、保存するパラメータに関するタイマ設定を行なう。制御はS954に進む。S954では、画面情報テーブル620に保持されている利用者情報、リモコン管理テーブル、及びS952で一時保存したパラメータを参照してお願いメッセージを作成する。さらに、返信信号送信用の画面情報を作成する。制御はS956に進む。S956では、作成したメッセージと返信信号送信用の画面情報とを、お願いメッセージの送信対象となる遠隔機器に送信する。制御はS272に戻る。
S960では、分離されたパラメータが、返信信号であるか否かの判定を行なう。パラメータが返信信号であるならば、制御はS962に進む。さもなければS268に進む。S268からS370を経てS272に進む制御構造は、図15に示す第2の実施の形態に係るプログラムのものと同様である。よってここでは説明は繰返さない。
S962では、返信信号に含まれるパラメータに基づき、一時保存されている返信の対象となる制御パラメータを特定し、さらに当該パラメータに基づく制御信号の送信を即時実行するか、後刻実行するかの判定を行なう。即時実行する場合、制御はS964に進む。後刻実行するものであれば、制御はS966に進む。S964では、特定されたパラメータに基づく制御信号を送信する。制御はS270に進む。S966では、特定されたパラメータについてS952で設定されたタイマ設定を解除又は再設定する。制御はS272に進む。
以上のように、本実施の形態に係るゲートウェイ装置800は、例えば、利用者へ今すぐ機器を制御してもよいか、後から代わりに制御しておいてもらえるかどうか、などの内容のメッセージを送信することができる。そのため、制御の確認/促進メッセージを配信できる。また、見えない部屋の操作は複数ユーザによって同時に操作されることも考えられ、混乱を招くことが考えられるが、ゲートウェイ装置800により、制御がきちんとなされるように制御を管理すると共に、複数ユーザによる操作の混乱を回避することが可能となる。
なお、上記した第2から第7の実施の形態では、メッセージは、メッセージフォーマットに格納された文字情報に必要なパラメータを代入することにより作成された。しかし、ゲートウェイ装置が作成し送信するメッセージは、文字情報に限らない。遠隔装置により表示可能なものであれば、メッセージの形式はどのようなものであってもよい。例えば、音声情報であってもよいし、画像情報であってもよい。
また、上記した第2から第7の実施の形態では、メッセージの送信先を識別する情報を、リモコン管理テーブルに予め格納しておき、格納した情報をもとに、メッセージの送信等の処理を行なった。しかし、本発明は、このような実施の形態には限定されない。例えば、ゲートウェイ装置が、設定の変更が可能な通信インタフェースを遠隔装置に提供するようにしてもよい。また、ゲートウェイ装置と遠隔装置とが共に通信ネットワークに接続して、情報の交換を行なうようにしてもよい。
また、上記した実施の形態におけるアダプタ72A,…,72Dはそれぞれ、設置対象の機器70A,…,70Dと通信可能な、機器70A,…,70Dに別個の筐体に構成されたものであってもよいし、機器70A,…,70Dに内蔵されたものであってもよい。
また、上記した実施の形態では、センサ92Aとセンサ92Bとが利用者を感知し、特定して利用者情報をゲートウェイ装置に送信した。しかし、利用者情報を取得する方法はこのような方法には限定されない。例えば、無線信号技術を用いて利用者情報を取得してもよい。この場合、遠隔装置は無線による信号送信の機構を実装し、部屋80A又は80Bにはコーディネータを設置する。コーディネータは、遠隔装置と信号の送受信を行ない、遠隔装置を特定する。特定した遠隔装置に関する情報をゲートウェイ装置に送信する。そのとき、ゲートウェイ装置は、遠隔装置に関する情報をもって、利用者情報してもよいし、リモコン管理テーブルをもとに、遠隔装置に関する情報から利用者情報を同定するようにしてもよい。また、遠隔装置側に、利用者情報を保持する機構をさらに実装し、無線信号により保持された利用者情報をコーディネータに送信するようにしてもよい。
遠隔装置とコーディネータとの間では、無線信号が常時送受信されるようにしてもよい。また、ユーザが遠隔装置を用いて、所定の操作を行なったことに応答して、遠隔装置が無線信号を発信するようにしてもよい。また、ユーザが機器を利用しようとして図6に示す初期画面200を表示させる所定の操作を行なったことに応答して、無線信号を発信する方法を用いてもよい。
上記した実施の形態では、画面情報テーブルは、画面情報のアドレス毎に、画面情報の作成に必要な情報を格納するものであったが、画面情報テーブルは、このような形態のものには限定されない。例えば、機器が設置される部屋毎に必要な情報を格納するようにしてもよい。センサが検出したユーザについて、センサが設置されている部屋の管理テーブルを用いて機器の操作メニューを提供してもよい。
また、機器の操作とその操作者とを対応付けて、それらについての情報を画面情報テーブルに格納するようにしてもよい。例えば、エアコンのタイマ予約の情報とタイマ予約を行なったユーザに関する情報とを格納するようにすると、誰がエアコンのタイマ予約を設定したかを示す情報をモニタ領域に表示することが可能になる。さらに、ユーザが退室した時間を対応付けてもよい。この場合、センサや無線信号の検出範囲内に存在していたユーザが検出範囲外になったときに、ゲートウェイ装置へ信号を送り、その時間を測定して取得情報として保存する。保存した情報を含むモニタ領域を表示するようにすると、利用者が不在となった時間を遠隔装置のユーザが確認することが可能になる。ユーザにとって利用者が不在となった時間が分かるということは、機器の利用者が「トイレ」や「外来者対応」などのために席を一時的にはずしているかどうかを判断するのに役立つ。機器の電源類はついているが利用者が不在であることがモニタ領域に表示されると、その部屋に居た最後のユーザの退室時間をもとに、機器の遠隔操作が必要か否かを遠隔装置のユーザが判断する際に便利である。例えば、退室時間から長い時間が経過しているようであれば、電源の切り忘れと判断し、機器の電源を遠隔操作することもできる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
60、290 システム、70A,…,70D 機器、72A,…,72D アダプタ、92A,92B センサ、96、96A,96B,96C 遠隔装置 100、300、420、510、580、800 ゲートウェイ装置、120 通信部、122、322、592、822 遠隔操作信号受信部、124、512 機器情報取得部、126、326、594 遠隔操作情報保存部、128、582、828 画面作成部、130 画面送信部、132、842 制御信号送信部、140 画面フォーマット、142、620 画面情報テーブル、144A,… アプリケーション、240 コンピュータ、242 CPU、244 ROM、246 RAM、248 ハードディスク、250 ネットワークインタフェース、252 CD−ROM、254 CD−ROMドライブ、330、422、514、596、830 メッセージ作成部、332 メッセージ送信部、340 リモコン管理テーブル、342 メッセージフォーマット、424 ユーザ名保存部、520 イベント受信部、602 送信先登録部、604 利用者登録部、610 送信先管理テーブル、612 利用者管理テーブル、820 返信信号受信部、840 制御信号一時保存部、860 制御情報管理テーブル、862 タイマ部