JP2004015787A - リモート制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1台のリモート制御装置で複数の機器を制御可能とする。
【解決手段】通信I/F7を備え、定期的に制御対象機器を検知する処理を行うことで、本リモート制御装置と通信可能な制御対象機器を検知し、制御対象機器から機器制御データを自動的に受信し、本リモート制御装置内部の制御情報メモリ23へ格納する。データ変換手段21は、この機器制御データを用いて、キー入力されたコードを機器制御コードへ変換し、通信I/F7を使って制御対象機器へ制御コードを送信する。リモート制御装置の画面には、制御可能な機器一覧を表示し、その中から制御する制御対象機器が選択された場合は、機器制御データに基づき、機能に対応したキー割当てが画面上に表示され、ユーザはこのキー割当てにしたがって制御対象機器を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】通信I/F7を備え、定期的に制御対象機器を検知する処理を行うことで、本リモート制御装置と通信可能な制御対象機器を検知し、制御対象機器から機器制御データを自動的に受信し、本リモート制御装置内部の制御情報メモリ23へ格納する。データ変換手段21は、この機器制御データを用いて、キー入力されたコードを機器制御コードへ変換し、通信I/F7を使って制御対象機器へ制御コードを送信する。リモート制御装置の画面には、制御可能な機器一覧を表示し、その中から制御する制御対象機器が選択された場合は、機器制御データに基づき、機能に対応したキー割当てが画面上に表示され、ユーザはこのキー割当てにしたがって制御対象機器を制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ、ビデオ、オーディオ等の複数の機器を遠隔制御可能なリモート制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリモート制御装置は、1台の装置を使って1つの機器を制御するのが一般的であったが、最近では、1台のリモート制御装置を使い、あらかじめ決められた複数の機器を制御することが可能なユニバーサルリモート制御装置も発売されている。
【0003】
また、特開平8−214376号公報に記載のように、ユーザが操作することで、リモート制御装置に機器の制御情報を学習させるような装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように1台のリモート制御装置を使って1つの機器を制御するのは、多くの制御対象機器が存在する現状では、大変効率が悪い。しかし、従来のユニバーサルリモート制御装置は、あらかじめ決められた種類の機器しか制御できないうえ、キー割当てが決まっているため、それまでにない、新たな機能を提供するような機器を制御することができない。
【0005】
また、特開平8−214376号公報では、リモート制御装置に学習させる仕組みが提案されているが、リモート制御装置にデータをダウンロードするにはユーザが操作しなければならない。このとき、ユーザは非常に多くの機器リストの中から自らが所有する機器を選択する必要がある。逆に、機器リストが少なければユーザが所有する機器との適合性が低くなるため、リモート制御装置に機器制御データを配信する必要がある。このデータ配信には、CATV・TV放送・衛星放送などの大掛かりな仕組みが必要となり、さらに配信されたデータを受取り変換する機器が別途必要となる。その結果、リモート制御装置へ機器制御データを送信する間、テレビを占有してしまうなどの問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明では、1台で複数の機器を制御でき、ユーザが操作することなく機器制御データが自動的にダウンロードされ、今までにない新しい機能を持った機器でも制御することが可能なリモート制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のリモート制御装置は、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルと、通信可能な制御対象機器を検知する機器検知手段と、検知した制御対象機器との通信を行う通信手段と、検知した制御対象機器の識別情報を入手して、メモリに格納された識別情報を検索することにより検知した制御対象機器の機器制御データをすでに格納済みかどうかを判断することで、機器制御データを受信するかどうかの制御を行うとともに、その判断結果に応じて、検知した制御対象機器と通信して機器制御データを受信し、メモリへ格納する機器情報制御手段とを備え、機器検知手段は、通信手段を使って定期的に通信可能な制御対象機器を問い合わせることで、自動的に機器制御データを入手し、メモリへ格納するものであり、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、通信手段を使って制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、通信手段を使って制御対象機器へ制御コードを送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、1台で複数の制御対象機器を制御でき、ユーザが操作することなく機器制御データが自動的にダウンロードされ、今までにない新しい機能を持った制御対象機器でも制御することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルと、通信可能な制御対象機器を検知する機器検知手段と、検知した制御対象機器との通信を行う通信手段と、検知した制御対象機器の識別情報を入手して、メモリに格納された識別情報を検索することにより検知した制御対象機器の機器制御データをすでに格納済みかどうかを判断することで、機器制御データを受信するかどうかの制御を行うとともに、その判断結果に応じて、検知した制御対象機器と通信して機器制御データを受信し、メモリへ格納する機器情報制御手段とを備え、機器検知手段は、通信手段を使って定期的に通信可能な制御対象機器を問い合わせることで、自動的に機器制御データを入手し、メモリへ格納するものであり、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、通信手段を使って制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、通信手段を使って制御対象機器へ制御コードを送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするリモート制御装置であり、ユーザが機器の制御データをこのリモート制御装置へ明示的に受信する必要がなく、新たな制御対象機器が設置された場合、自動的にリモート制御装置内のメモリへ格納されるという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、表示装置の画面サイズ、キー数等をプロファイルとして有し、このプロファイルを制御対象機器へ送信することで、画面サイズ、キー数等が変わっても、それに対応した制御データを入手可能とした請求項1記載のリモート制御装置であり、このプロファイルを用いることにより、本発明のリモート制御装置のハードウェア構成に応じた機器制御データを作ることが可能になり、将来的に構成が異なるリモート制御装置が現れても容易に対応することが可能となる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された送信元となる制御対象機器からデータを受信し、指定された送信先となる制御対象機器へデータを転送するか、あるいは、自立的通信が可能な制御対象機器同士ならば、指定された送信元の制御対象機器から指定された送信先の制御対象機器へ直接データを転送できるよう制御するデータ転送手段とを備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、データの転送元、データの転送先を指定すれば、転送元からデータを受取り転送先へデータを転送することができるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器から音声や映像のデータを受信し、音声や映像の再生を行うデータ処理手段とを備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、制御対象機器から音声や映像のデータを受信し、再生することができるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器からウェブページデータやメールデータを受信し、表示装置への表示や制御対象機器によるインターネット操作等を行うデータ処理手段と、を備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、ウェブページデータやメールデータを受信し、表示装置への表示や制御対象機器によるインターネット操作等を行うことができるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項6に記載の発明は、複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、赤外線のような電磁波の通信インターフェースと、USBのようなパソコンと接続可能な通信インターフェースと、パソコンから機器制御データをダウンロードし、メモリへ格納する手段と、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルとを備え、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、電磁波として制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、電磁波として送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするリモート制御装置であり、インターネットからのダウンロードや配布されたCD−ROMなどから入手した機器制御データをパソコン経由でリモート制御装置へ格納することができ、この機器制御データを使って、ユーザのキーまたはタッチパネル入力を制御対象機器の制御コードへ変換し、赤外線等の従来の電磁波の通信インターフェースでこのコードを発行することにより、従来の制御対象機器でも制御することが可能となる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図である。
【0017】
ROM1は、本装置を動作させるためのプログラム等を格納する。RAM2は、プログラムを実行し、一時的にデータを保持するための領域である。CPU3は、さまざまな演算、処理を実行する。SRAM4は、制御対象機器9を制御するための機器制御データや制御対象機器9の識別情報を格納し、保持するための領域である。キーボード5およびタッチパネル6は、ユーザの入力を受け付ける。タッチパネル6はなくても良い。通信I/F(インターフェース)7は、制御対象機器9との通信を行うものである。ここで想定する通信I/F7は、Bluetooth、HomeRF、802.11などの双方向無線通信I/Fである。このような通信I/F7を備えることにより、本装置に対応した制御対象機器9は、本装置と通信することが可能となる。赤外線など家電製品でよく使われる通信I/Fについては後述する。表示装置8は、制御対象機器9の一覧や制御対象機器9の操作のためのキー割当て等を表示する。
【0018】
図2は図1のリモート制御装置の機能ブロック図である。
【0019】
機器検知手段12は、通信可能な制御対象機器9が存在するかどうか検知するための通信リクエストを定期的に発信することで、制御対象機器9の検知を行う。機器情報制御手段13は、機器検知手段12により検知した制御対象機器9の識別情報を受信し、必要に応じて機器制御データを受信し、制御情報メモリ23に制御対象機器9の識別情報および機器制御データを格納する。UI(ユーザーインターフェース)手段15は、制御対象機器9の選択等を行う手段である。
【0020】
通信手段16は、通信I/F7により他の制御対象機器9との通信を制御する。表示制御手段18は、表示装置8により表示する内容を切り替える。表示装置8は、通常は制御可能な機器一覧を表示している。共通動作環境手段20は、制御対象機器9から受信した制御データを実行するための共通のアプリケーション実行環境であり、ハードウェア構成の違いを吸収する仮想マシンのようなものである。このような仮想マシン用に作られたプログラムであれば、CPU3などのハードウェア構成が異なる機器で作られたプログラムであっても、この仮想マシン上で動作させることが可能となる。このような仮想マシンは世の中にすでに提案されており、それらの提案されているものを使っても良いし、独自に開発した仮想マシンを使用しても構わない。
【0021】
データ変換手段21は、制御情報メモリ23に格納された変換テーブル25を使い、キーやタッチパネルデータを機器制御コードへ変換するものである。これらの制御コードは対応する制御対象機器9へ送信される。制御プログラム22は、制御情報メモリ23からRAM2上へ読み込まれ、共通動作環境手段20上で動作するプログラムである。このプログラムは、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換する。
【0022】
図2の制御情報メモリ23内にある識別情報テーブル24は、制御対象機器9の識別情報を一覧として保持するテーブルである。例えば、分類フィールドには、テレビ、ビデオ、電灯などの制御対象機器9の大まかな分類を示すコードを、メーカーフィールドには制御対象機器9を作った会社名を、品番フィールドには制御対象機器9の品番を、IDフィールドには同一制御対象機器9を識別するための製造番号のような番号を、バージョンフィールドには機器制御データのバージョンをそれぞれ保持する。この識別情報テーブル24により、表示装置8へ表示する制御対象機器一覧を生成し、制御情報メモリ23へ制御対象機器9の制御情報を格納するかどうかを決定することができる。なお、この識別情報テーブル24は一例であり、各フィールドの値は、各メーカーが自由に決めることができる。例えば、あるメーカーはミニコンポ用制御データを開発するにあたって、分類はステレオでもミニコンポでも構わないし、別のメーカーは、オーディオという分類かもしれない。いずれにしても、ユーザにとってうまく識別できるように各メーカーがこの識別情報を設定すればよい。
【0023】
図2の制御情報メモリ23内にある変換テーブル25は、キーやタッチパネルのコードを機器制御コードへ変換するテーブルデータの一例である。例えば、“キー1”が押された場合は、“PAUSE”に相当するコードへ変換され、“キー2”が押されたときは“STOP”に相当するコードへ変換される。この変換テーブル25は、制御対象機器9を製造するメーカーが自由に作ることが可能である。
【0024】
図2の制御情報メモリ23内にある制御プログラム26は、キーやタッチパネルのコードを機器制御コードへ変換するプログラムである。このプログラムはまったくのブラックボックスであり、制御対象機器9のメーカーが自由に作成することができる。本リモート制御装置は、この制御プログラム26が指示する通りに画面に表示し、この制御プログラム26によりキーやタッチパネルコードから変換された制御コードを受け取るだけである。
【0025】
このような構成のリモート制御装置は、図3のフローチャートに基づいて機器制御データの受信動作を行う。
【0026】
機器検知手段12は、通信I/F7を使い他の制御対象機器9に対して機器の識別情報を問い合わせるリクエストを定期的に発信する(S1)。本リモート制御装置に対応した制御対象機器9は、本装置からのリクエストを受信すると、図2の制御情報メモリ23内の識別情報テーブル24にあるような識別情報を用いて本リモート制御装置へ応答する(S2)。
【0027】
機器検知手段12は、識別情報を受信すると(S3)、機器情報制御手段13へ識別情報を渡す。機器情報制御手段13は、受け取った識別情報を制御情報メモリ23内の識別情報テーブル24と一つずつ比較し、この機器の制御データがすでに制御情報メモリ23内に格納されているかどうかチェックする(S4、S5)。具体的には、分類、メーカー、品番等が一致するかどうかチェックし、一致する場合は、制御情報メモリ23に格納されているバージョンが古いかどうかチェックし(S6、S7)、新しい場合は何も処理をしない。分類、メーカー、品番が一致しない場合またはそれらが一致してもバージョンが古い場合は、その制御対象機器9へ機器制御データの送信リクエストを発行する(S8)。
【0028】
リクエストを受けた制御対象機器9は自分のメモリにある制御データを送信する。本リモート制御装置は、この制御対象機器9から送信されたデータを受信し(S9)、制御情報メモリ23内に書き込む。受信が完了したら、識別情報テーブル24へ識別情報を書き込む(S10)。また、本リモート制御装置の表示装置8の制御対象機器一覧へ登録した機器を追加表示する(S11)。
【0029】
このとき受信した機器制御データがテーブルであるかプログラムであるかは、識別情報のフィールドにその情報を入れておけば判断可能である。一度、格納された機器制御データは、後述するようにユーザの機器選択操作により呼び出される。また、制御対象機器9の数が増え、制御情報メモリ23の容量が足りなくなった場合は、図2の識別情報テーブル24に未記載であるが、機器制御データの登録日、機器を最後に使用した日付などの削除条件のフィールドを追加することで、例えば古い順に機器制御データを削除すれば容量を増やすことが可能となる。また、同じ制御対象機器9が複数台ある場合でも、製造番号などのID情報をもとに機器を一意に識別することが可能となる。
【0030】
上記のような処理を定期的に行うことにより、新たな制御対象機器9が本リモート制御装置と通信可能な範囲に運ばれると、自動的に本リモート制御装置にその新たな制御対象機器9の機器制御データが組み込まれることになり、ユーザの操作を必要とせず、自動的に制御データの追加・更新が行われる。
【0031】
次に機器の操作であるが、図4の図1のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャートに基づいて本リモート制御装置を使い、制御対象機器9の制御を行う。
【0032】
本リモート制御装置は、電源投入後の定常状態では、図5(a)に示すような制御対象機器一覧を表示している。ユーザは、キー配列にある上下カーソルキーを操作することで、機器一覧の中から自分が操作したい制御対象機器9を選択し、キー配列の中の“ENTER”を押下する(S21)。この時点でユーザが操作したい制御対象機器9が確定するので、機器情報制御手段13は制御情報メモリ23の中から該当する制御対象機器9の制御データを読み取る(S22)。
【0033】
ここで、この制御データが制御プログラム26であれば、共通動作環境手段20で動作するように読み込み、テーブルデータであればデータ変換手段21が処理することができるように読み込む(S23)。この読み込まれた機器制御データに基づいて、制御プログラム22自身またはデータ変換手段21により表示データが作成され、図5(b)に示すようにキー割当てが表示装置8へ表示される(S24)。
【0034】
例えば、図2のような変換テーブル25の場合、データ変換手段21は図5(b)に示すように、キーの配列上にそのキーのコード、アイコンを表示する。これはあくまでも例であって、アイコンを表示しなくてもよいし、文字を表示せずアイコンだけ表示しても構わない。そのような情報は、図示していないが、図2の変換テーブル25に1bitのON/OFF情報を付加するだけで実現可能である。データ変換手段21は、変換テーブル25にしたがい、キーコードに対応する制御コード、アイコンを画面に表示するだけである。図5(a),(b)の例では、あらかじめいくつかのキーを予約キーとして設定している。すなわち、一般的に使われそうな“上下左右カーソルキー”、“ENTER(確定)キー”、“POWER(電源)キー”、機器一覧を表示する“MENUキー”および機器の機能数が多過ぎてキーの数が不足するときに必要な、次のキー割当てを表示するための“NEXT(次画面)キー”である。これらの予約キーは確定したものではなく、例えば、“0〜9キー”を予約キーとしてもいいし、どのように設定してもいい。
【0035】
制御プログラム26の場合、まったくのブラックボックスであり、本リモート制御装置は、この制御プログラム26が作成する表示データにしたがって、表示装置8へ表示するだけである(S24)。もちろんこの制御プログラム26は本リモート制御装置に適応した表示データを作るように、あらかじめ決められた条件でプログラムされているものとする。
【0036】
さて、このように表示装置8へ表示されたキー割当て一覧にしたがってユーザは操作するわけであるが(S25)、例えば、図5(b)にある“PLAYキー”が押された場合、データ変換手段21は押されたキーコードから変換テーブル25を検索し、該当のキーコードが見つかった場合、制御コードを変換テーブル25から取り出す。見つからなかった場合は、あらかじめ決められたNOP(何も送信しない)コードのようなものを出力する(S26)。変換されたコードは、該当する制御対象機器9へ、通信手段16を経由して送信される(S27)。制御対象機器9側は、受信したコードを解析して対応する機能、この例の場合、再生機能を実行する。
【0037】
制御データが制御プログラム26の場合も同様に、キーが入力されるとこの制御プログラム26で制御コードへ変換されて出力されるので(S26)、この制御コードを制御対象機器9へ送信する(S27)。
【0038】
このような処理を行うリモート制御装置であれば、制御対象機器9にいかなる機能が追加されようとも、制御対象機器9側が変換テーブル25のデータや制御プログラム26を自由に作ることが可能であるため、何ら問題なくリモート制御を行うことが可能となる。
【0039】
また、本リモート制御装置のキー配列を制御対象機器9のどのような機能に割当てるかは、完全に制御対象機器9側の制御コード作りに委ねられているため、今までにない新しい機能をキーに割当てることが可能となる。例えば、画面を回転させられるテレビがあったとして、本リモート制御装置の任意のキーをその機能に割当てるよう制御データを定義すればよい。ユーザは、このようなリモート制御装置のパネルに表示されるキー割当てにしたがって操作するだけである。
【0040】
また、本リモート制御装置は、図6のような表示領域やキーに関するプロファイル情報を持つことができる。この情報は画面サイズ(ドット数、表示文字数)、キーの数、キー配列(キーの縦、横の数)、など本リモート制御装置自身に関する情報である。
【0041】
このようなプロファイルを持つことにより、本リモート制御装置から他の制御対象機器9へプロファイルを送信し、プロファイルを受け取った制御対象機器9は、本リモート制御装置の構成に対応した機器制御データを作ることができるようになる。例えば、キーを20個持つリモート制御装置の場合、1セットのキーにより最大20の機能を割り当てることが可能であるが、制御対象機器9がそれを超える40の機能をもつ場合は、2画面分のキー割当てを用意する必要がある。あるいは、キーを15個しか持たないリモート制御装置の場合、3画面分のキー割当てを用意する必要があるが、このプロファイルを用いることにより、制御対象機器9側は動的にキー割当てデータを作ることが可能となる。もちろんこのプロファイルはキーの数だけでなく、画面サイズ、色数等の情報を持つことが可能であり、それらの情報を使って本リモート制御装置専用の機器制御データを作ることが可能である。すなわち、プロファイルを提供することで、柔軟に対応することが可能となる。
【0042】
また、あらかじめ機器メーカーへこのプロファイルを提供しておくことにより、このプロファイルに対応した、いくつかの機器制御データをメーカーが用意しておくことも可能となる。
【0043】
(実施の形態2)
第2実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置において、二つの制御対象機器間でデータ転送を制御する機能を持つものである。
【0044】
図7は第2実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図であり、図8(a),(b),(c),(d)は操作画面の例を示す図である。
【0045】
図7に示すように、第2実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置の構成に加えて、データ転送手段27およびデータバッファ28を有する。データ転送手段27は、例えば、ftpのようなLANにおける通常のファイル転送、BluetoothのFilepushようなファイル転送、あるいはそれ以外の独自のファイル転送などによりデータ転送を行うものである。
【0046】
図5(a)に示すように、本リモート制御装置の画面に制御対象機器一覧が表示されている状態で、“MENUキー”を押下すると、図8(a)に示すように機能選択メニューが画面上に表示される。この中から、「データの転送」を選択すると、図8(b)に示すように転送元となる機器一覧が表示される。この中から転送元の機器を選び確定すると、図8(c)に示すように転送するデータの種類が表示される。転送されるデータが選択されると、図8(d)に示すように転送先の機器一覧が表示されるので、同様に選択を行う。
【0047】
確定により選択が行われると、本リモート制御装置は、転送元の制御対象機器9よりデータを受信し、そのデータを転送先の制御対象機器9へ送信する。制御対象機器9自体がBluetoothのように自立的にデータ通信する機能を持っていれば、本リモート制御装置がデータを受け取ることなく、転送元の制御対象機器9と転送先の制御対象機器9間で直接データの送受信を行うことができるので、本リモート制御装置は転送元と転送先を指定するだけでよい。
【0048】
このようなリモート制御装置では、ユーザ操作により転送元と転送先が指定されると図7のデータ転送手段27が、指定された制御対象機器9へデータ送信のリクエストを送る。リクエストを受け取った制御対象機器9はデータを1パケット分だけ本リモート制御装置へ送信する。本リモート制御装置が制御対象機器9からデータを受信すると、そのデータを一旦データバッファ28へ貯めてから転送先の制御対象機器9へデータの受信リクエストを出す。
【0049】
データ受信リクエストを受けた制御対象機器9は、受信可能であれば受信可能の応答を出す。制御対象機器9から受信可能であるとの応答を受けた本リモート制御装置は、データバッファ28からデータを読込み、転送先の制御対象機器9へデータを送信する。転送先の制御対象機器9は、本リモート制御装置から送信されたデータを受け取る。以下、同様の処理を繰り返すことにより転送元の制御対象機器9から転送先の制御対象機器9へデータを受け渡すことが可能となる。
【0050】
ここで、転送されるデータは、例えば玄関のインターホンから送るのであれば映像や音声であり、ミニコンポから送るのであれば高品質なオーディオデータとなる。送信先の制御対象機器9は、例えばビデオであればインターホンから映像と音声を受け取り、ミニコンポであればオーディオデータを受け取り、受信後これらのデータを録画できるように制御することも可能になる。
【0051】
これら転送されるデータは、制御対象機器9が独自に決めるものであり、先ほど図8(a)で説明した転送元を選ぶ操作の後に転送するデータの種類を選ぶことになる。また、制御対象機器9が対応可能なデータ種別を、あらかじめ本リモート制御装置へ登録しておくことで、転送先に表示可能な制御対象機器9を選択的に表示することも可能である。例えば、送信元にテレビの画像を選んだときは、送信先に電灯を表示しない、などの制御が可能となる。
【0052】
(実施の形態3)
第3実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置において、制御対象機器からデータを受取り、受け取ったデータをデータ種別に応じて処理する機能を持つものである。本リモート制御装置において、図8(a)に示すように機能一覧を表示させ、この中から「データの受信」を選択すると、図8(b)に示すように転送元の機器一覧が表示されるので、この中から制御対象機器9を選択する。すると、図8(c)に示すように受信するデータの種類の一覧が表示されるので、この中から転送するデータを選択する。選択が完了したら制御対象機器9へデータ送信リクエストを出し、制御対象機器9からデータが返ると本リモート制御装置はデータを受取り、そのデータにしたがって処理を行う。例えば、ミニコンポからオーディオデータを受け取った場合、受け取ったオーディオデータを再生する。
【0053】
図9にこのようなリモート制御装置の機能ブロック図を示す。
【0054】
図9に示すリモート制御装置において、ユーザが通信する制御対象機器9を選択すると、データ処理手段29は通信手段16を使い、指定した制御対象機器9へデータ送信リクエストを出す。そして、リモート制御装置は、制御対象機器9からのデータを受信すると、内部のデータバッファ28へデータを格納しながらデータの処理を開始する。例えば、圧縮されたオーディオデータの場合は、オーディオデータを復元しながら音楽の再生を行う。あるいは、データバッファ28に十分容量があるならば、一旦すべてのデータを受信してから復元・再生することも可能である。
【0055】
受け取るデータがウェッブデータやメールデータならば、データ処理手段29がそれらのデータを受取り、ROM1内にあるブラウザやメールクライアントを立上げ、それらのソフトウェアがウェッブ表示したり、メールを受信したりすることが可能となる。本リモート制御装置と通信可能なI/Fを持つパソコンやルータとのデータ通信であれば、HTMLやPOP/SMTP等のプロトコルを用いて通信を行うことで、それらのインターネット処理が可能となる。
【0056】
(実施の形態4)
図10は本発明の第4実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図である。
【0057】
ROM101は、本装置を動作させるためのプログラム等を格納する。RAM102は、プログラムを実行し、一時的にデータを保持するための領域である。CPU103は、さまざまな演算、処理を実行する。SRAM104は、制御対象機器110を制御するための機器制御データや制御対象機器110の識別情報を格納し、保持するための領域である。USBまたはシリアルなどの通信I/F105は、パソコン111と接続し、本リモート制御装置へ機器制御データをダウンロードするために使用する。キーボード106およびタッチパネル107は、ユーザの入力を受け付ける。通信I/F108は、制御対象機器110との片方向通信を行うものである。ここで想定する通信I/F108は、家電製品等でよく使われている赤外線などの電磁波の通信I/F108である。赤外線を受光可能な制御対象機器110は多数存在し、本リモート制御装置と通信することが可能である。表示装置109は、制御対象機器110の一覧や制御対象機器110の操作のためのキー割当て等を表示する。
【0058】
図11は図10のリモート制御装置の機能ブロック図である。
【0059】
ダウンロード手段123は、パソコン111から機器制御データを受信するための手段である。機器情報制御手段124は、ダウンロードする制御対象機器110の識別情報を受信し、必要に応じて機器制御データを受信し、制御情報メモリ134に機器の識別情報および機器制御データを格納する。UI手段126は、制御対象機器110の選択等を行うユーザーインターフェースである。
【0060】
表示制御手段129は、表示装置109により表示する内容を切り替える。表示装置109は、通常は制御可能な機器一覧を表示している。共通動作環境手段131は、制御対象機器110からダウンロードした制御データを実行するための共通のアプリケーション実行環境であり、ハードウェア構成の違いを吸収する仮想マシンのようなものである。このような仮想マシン用に作られたプログラムであれば、CPU103などのハードウェア構成が異なる機器で作られたプログラムであっても、この仮想マシン上で動作させることが可能となる。このような仮想マシンは世の中にすでに提案されており、それら提案されているものを使っても良いし、独自に開発した仮想マシンを使用しても構わない。
【0061】
データ変換手段132は、制御情報メモリ134に格納された変換テーブル136を使い、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換するものである。これらの制御コードは対応する制御対象機器110へ送信される。制御プログラム133は、制御情報メモリ134からRAM102上へ読み込まれ、共通動作環境手段131上で動作するプログラムである。このプログラムは、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換する。
【0062】
図11の制御情報メモリ134内にある識別情報テーブル135、変換テーブル136、制御プログラム137は、第1実施の形態で述べたものと同様である。
【0063】
このような構成のリモート制御装置は、図12のフローチャートに基づいて機器制御データの受信動作を行う。
【0064】
ダウンロード手段123は、本リモート制御装置と通信I/F105により接続したパソコン111(S101)から制御対象機器110の識別情報を受信する(S102)。ダウンロード手段123は、受信した識別情報を機器情報制御手段124へ渡す。機器情報制御手段124は、受け取った識別情報を制御情報メモリ134内の識別情報テーブル135と一つずつ比較し、この制御対象機器110の制御データがすでに制御情報メモリ134内に格納されているかどうかチェックする(S103、S104)。具体的には、分類、メーカー、品番が一致するかどうかチェックし、一致する場合は、制御情報メモリ134に格納されているバージョンが古いかどうかチェックし(S105)、新しい場合は何も処理をしない。分類、メーカー、品番が一致しない場合またはそれらが一致してもバージョンが古い場合は(S106)、パソコン111へ機器制御データのダウンロード要求を出し(S107)、機器制御データを受信して(S108)、制御情報メモリ134内に書き込む。この受信が完了したら、識別情報テーブル135へ識別情報を書き込む(S109)。また、本リモート制御装置が表示している制御対象機器一覧へ登録した機器を追加表示する(S110)。
【0065】
このとき受信した制御データがテーブルであるかプログラムであるかは、識別情報のフィールドにその情報を入れておけば判断可能である。一度、格納された機器制御データは、後述するようにユーザの機器選択操作により呼び出される。また、制御対象機器110の数が増え、制御情報メモリ134の容量が足りなくなった場合は、図示していないが、機器制御データの登録日、機器を最後に使用した日付などの削除条件のフィールドを識別情報テーブル135に追加することで、例えば古い順に制御データを削除すれば容量を増やすことが可能となる。また、同じ制御対象機器110が複数台ある場合でも、赤外線の指向性は狭いので、従来のリモート制御装置と同様に制御する機器に向けて操作すればよい。
【0066】
上記のような処理により、本リモート制御装置とパソコン111を接続すれば、制御対象機器110の制御データを本リモート制御装置へダウンロードすることが可能となる。
【0067】
次に機器の操作であるが、図13のフローチャートに基づいて本リモート制御装置を使い、制御対象機器110の制御を行う。
【0068】
本リモート制御装置は、電源投入後の定常状態では、図5(a)に示すような制御対象機器一覧を表示している。ユーザは、キー配列にある上下カーソルキーを操作することで、機器一覧の中から自分が操作したい制御対象機器110を選択し、キー配列の中の“ENTER”を押下する(S121)。この時点でユーザが操作したい制御対象機器110が確定するので、機器情報制御手段124は制御情報メモリ134の中から該当する制御対象機器110の制御データを読み取る(S122)。
【0069】
ここで、この制御データが制御プログラム137であれば、共通動作環境手段131で動作するように読み込み、テーブルデータであればデータ変換手段132が処理することができるように読み込む(S123)。この読み込まれた機器制御データに基づいて、制御プログラム133自身またはデータ変換手段132により表示データが作成され、図5(b)に示すようにキー割当てが表示装置109に表示される(S124)。
【0070】
例えば、図11のような変換テーブル136の場合、データ変換手段132は図5(b)に示すように、キーの配列上にそのキーのコード、アイコンを表示する。これはあくまでも例であって、アイコンを表示しなくてもよいし、文字を表示せずアイコンだけ表示しても構わない。そのような情報は、図示していないが、図11の変換テーブル135に1bitのON/OFF情報を付加するだけで実現可能である。データ変換手段132は、変換テーブル136にしたがい、キーに対応する制御コード、アイコンを画面に表示するだけである。図5(a),(b)の例では、あらかじめいくつかのキーを予約キーとして設定している。すなわち、一般的に使われそうな“上下左右カーソルキー”、“ENTER(確定)キー”、“POWER(電源)キー”、機器一覧を表示する“MENUキー”および機能数が多過ぎてキーの数が不足するときに必要な、次のキー割当てを表示するための“NEXT(次画面)キー”である。これらの予約キーは確定したものではなく、例えば、“0〜9キー”を予約キーとしてもいいし、どのように設定してもいい。
【0071】
制御プログラム137の場合、まったくのブラックボックスであり、本リモート制御装置は、この制御プログラム137が作成する表示データにしたがって、表示装置109に表示するだけである(S124)。もちろんこの制御プログラム137は本リモート制御装置に適応した表示データを作るように、あらかじめ決められた条件でプログラムされているものとする。
【0072】
さて、このように表示装置109に表示されたキー割当て一覧にしたがってユーザは操作するわけであるが、例えば、図5(b)にある“PLAYキー”が押された場合(S125)、データ変換手段132は押されたキーコードから変換テーブル136を検索し、該当のキーコードが見つかった場合、制御コードを変換テーブル136から取り出す(S126)。見つからなかった場合は、あらかじめ決められたNOP(何も送信しない)コードのようなものを出力する。変換されたコードは、従来のリモート制御装置と同じく赤外線へ変換されて制御対象機器110へ送信される(S127)。制御対象機器110側は、従来のリモート制御装置からのデータと認識して動作する。制御プログラム137の場合も同様に、キーが入力されると制御コードへ変換して出力されるので、そのコードを赤外線送信する。
【0073】
このような処理を行うリモート制御装置であれば、制御対象機器110にいかなる機能が追加されようとも、制御対象機器110側が変換テーブル136のデータや制御プログラム137を自由に作ること可能であるため、何ら問題なくリモート制御を行うことが可能となる。また、従来からあるようなリモート制御装置で制御できる制御対象機器に対応することが可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0075】
(1)請求項1に記載の発明により、1台のリモート制御装置を使って複数の制御対象機器を遠隔制御することが可能となる。また、新たに制御対象機器が追加された場合でも、本リモート制御装置は自動でその制御対象機器を認識し、自動で制御対象機器の機器制御データを受信するため、ユーザは何ら操作することなく新しく追加された制御対象機器を本リモート制御装置を使って操作できるようになる。
【0076】
(2)請求項2に記載の発明により、今までになかったような機能を持つ制御対象機器が現れても、制御対象機器側が制御データを作るので、何の問題もなく新しい機能を本リモート制御装置により制御できるようになる。
【0077】
(3)請求項3,4,5に記載の発明により、制御対象機器間のデータ転送の制御を行い、制御対象機器から音声、映像、ウェッブ、メール等のデータを受信し、本リモート制御装置で再生や表示を行い、制御対象機器の遠隔制御を行いながら再生装置としても動作させることが可能となる。
【0078】
(4)請求項6に記載の発明により、パソコンから制御データをリモート制御装置へダウンロードし、この制御データを使ってキー入力を赤外線に変換して送信することで、既存の赤外線等の通信インターフェースを持つさまざまな機器に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図
【図2】図1のリモート制御装置の機能ブロック図
【図3】図1のリモート制御装置による機器制御データの受信動作フローチャート
【図4】図1のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャート
【図5】表示画面の例を示す図
【図6】プロファイルの例を示す図
【図7】第2実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図
【図8】操作画面の例を示す図
【図9】本発明の第3実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図
【図10】本発明の第4実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図
【図11】図10のリモート制御装置の機能ブロック図
【図12】図10のリモート制御装置による機器制御データの受信動作フローチャート
【図13】図10のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャート
【符号の説明】
1,101 ROM
2,102 RAM
3,103 CPU
4,104 SRAM
5,106 キーボード
6,107 タッチパネル
7,105,108 通信I/F
8,109 表示装置
9,110 制御対象機器
12 機器検知手段
13,124 機器情報制御手段
15,126 UI手段
16 通信手段
18,129 表示制御手段
20,131 共通動作環境手段
21,132 データ変換手段
22,26,133,137 制御プログラム
23,134 制御情報メモリ
24,135 識別情報テーブル
25,136 変換テーブル
26,137 制御プログラム
27 データ転送手段
28 データバッファ
29 データ処理手段
111 パソコン
123 ダウンロード手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ、ビデオ、オーディオ等の複数の機器を遠隔制御可能なリモート制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリモート制御装置は、1台の装置を使って1つの機器を制御するのが一般的であったが、最近では、1台のリモート制御装置を使い、あらかじめ決められた複数の機器を制御することが可能なユニバーサルリモート制御装置も発売されている。
【0003】
また、特開平8−214376号公報に記載のように、ユーザが操作することで、リモート制御装置に機器の制御情報を学習させるような装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように1台のリモート制御装置を使って1つの機器を制御するのは、多くの制御対象機器が存在する現状では、大変効率が悪い。しかし、従来のユニバーサルリモート制御装置は、あらかじめ決められた種類の機器しか制御できないうえ、キー割当てが決まっているため、それまでにない、新たな機能を提供するような機器を制御することができない。
【0005】
また、特開平8−214376号公報では、リモート制御装置に学習させる仕組みが提案されているが、リモート制御装置にデータをダウンロードするにはユーザが操作しなければならない。このとき、ユーザは非常に多くの機器リストの中から自らが所有する機器を選択する必要がある。逆に、機器リストが少なければユーザが所有する機器との適合性が低くなるため、リモート制御装置に機器制御データを配信する必要がある。このデータ配信には、CATV・TV放送・衛星放送などの大掛かりな仕組みが必要となり、さらに配信されたデータを受取り変換する機器が別途必要となる。その結果、リモート制御装置へ機器制御データを送信する間、テレビを占有してしまうなどの問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明では、1台で複数の機器を制御でき、ユーザが操作することなく機器制御データが自動的にダウンロードされ、今までにない新しい機能を持った機器でも制御することが可能なリモート制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のリモート制御装置は、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルと、通信可能な制御対象機器を検知する機器検知手段と、検知した制御対象機器との通信を行う通信手段と、検知した制御対象機器の識別情報を入手して、メモリに格納された識別情報を検索することにより検知した制御対象機器の機器制御データをすでに格納済みかどうかを判断することで、機器制御データを受信するかどうかの制御を行うとともに、その判断結果に応じて、検知した制御対象機器と通信して機器制御データを受信し、メモリへ格納する機器情報制御手段とを備え、機器検知手段は、通信手段を使って定期的に通信可能な制御対象機器を問い合わせることで、自動的に機器制御データを入手し、メモリへ格納するものであり、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、通信手段を使って制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、通信手段を使って制御対象機器へ制御コードを送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、1台で複数の制御対象機器を制御でき、ユーザが操作することなく機器制御データが自動的にダウンロードされ、今までにない新しい機能を持った制御対象機器でも制御することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルと、通信可能な制御対象機器を検知する機器検知手段と、検知した制御対象機器との通信を行う通信手段と、検知した制御対象機器の識別情報を入手して、メモリに格納された識別情報を検索することにより検知した制御対象機器の機器制御データをすでに格納済みかどうかを判断することで、機器制御データを受信するかどうかの制御を行うとともに、その判断結果に応じて、検知した制御対象機器と通信して機器制御データを受信し、メモリへ格納する機器情報制御手段とを備え、機器検知手段は、通信手段を使って定期的に通信可能な制御対象機器を問い合わせることで、自動的に機器制御データを入手し、メモリへ格納するものであり、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、通信手段を使って制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、通信手段を使って制御対象機器へ制御コードを送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするリモート制御装置であり、ユーザが機器の制御データをこのリモート制御装置へ明示的に受信する必要がなく、新たな制御対象機器が設置された場合、自動的にリモート制御装置内のメモリへ格納されるという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、表示装置の画面サイズ、キー数等をプロファイルとして有し、このプロファイルを制御対象機器へ送信することで、画面サイズ、キー数等が変わっても、それに対応した制御データを入手可能とした請求項1記載のリモート制御装置であり、このプロファイルを用いることにより、本発明のリモート制御装置のハードウェア構成に応じた機器制御データを作ることが可能になり、将来的に構成が異なるリモート制御装置が現れても容易に対応することが可能となる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された送信元となる制御対象機器からデータを受信し、指定された送信先となる制御対象機器へデータを転送するか、あるいは、自立的通信が可能な制御対象機器同士ならば、指定された送信元の制御対象機器から指定された送信先の制御対象機器へ直接データを転送できるよう制御するデータ転送手段とを備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、データの転送元、データの転送先を指定すれば、転送元からデータを受取り転送先へデータを転送することができるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器から音声や映像のデータを受信し、音声や映像の再生を行うデータ処理手段とを備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、制御対象機器から音声や映像のデータを受信し、再生することができるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器からウェブページデータやメールデータを受信し、表示装置への表示や制御対象機器によるインターネット操作等を行うデータ処理手段と、を備えた請求項1または2に記載のリモート制御装置であり、ウェブページデータやメールデータを受信し、表示装置への表示や制御対象機器によるインターネット操作等を行うことができるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項6に記載の発明は、複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、赤外線のような電磁波の通信インターフェースと、USBのようなパソコンと接続可能な通信インターフェースと、パソコンから機器制御データをダウンロードし、メモリへ格納する手段と、制御対象機器の一覧や制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルとを備え、メモリへ格納される機器制御データは、キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、機器制御データが制御プログラムの場合に、制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく制御プログラムを動作させ、制御プログラムから出力された制御コードを、電磁波として制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、機器制御データが変換テーブルデータの場合に、キーまたはタッチパネルのデータを変換テーブルデータにしたがって制御対象機器の制御コードへ変換し、電磁波として送信するデータ変換手段とを備えたことを特徴とするリモート制御装置であり、インターネットからのダウンロードや配布されたCD−ROMなどから入手した機器制御データをパソコン経由でリモート制御装置へ格納することができ、この機器制御データを使って、ユーザのキーまたはタッチパネル入力を制御対象機器の制御コードへ変換し、赤外線等の従来の電磁波の通信インターフェースでこのコードを発行することにより、従来の制御対象機器でも制御することが可能となる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図である。
【0017】
ROM1は、本装置を動作させるためのプログラム等を格納する。RAM2は、プログラムを実行し、一時的にデータを保持するための領域である。CPU3は、さまざまな演算、処理を実行する。SRAM4は、制御対象機器9を制御するための機器制御データや制御対象機器9の識別情報を格納し、保持するための領域である。キーボード5およびタッチパネル6は、ユーザの入力を受け付ける。タッチパネル6はなくても良い。通信I/F(インターフェース)7は、制御対象機器9との通信を行うものである。ここで想定する通信I/F7は、Bluetooth、HomeRF、802.11などの双方向無線通信I/Fである。このような通信I/F7を備えることにより、本装置に対応した制御対象機器9は、本装置と通信することが可能となる。赤外線など家電製品でよく使われる通信I/Fについては後述する。表示装置8は、制御対象機器9の一覧や制御対象機器9の操作のためのキー割当て等を表示する。
【0018】
図2は図1のリモート制御装置の機能ブロック図である。
【0019】
機器検知手段12は、通信可能な制御対象機器9が存在するかどうか検知するための通信リクエストを定期的に発信することで、制御対象機器9の検知を行う。機器情報制御手段13は、機器検知手段12により検知した制御対象機器9の識別情報を受信し、必要に応じて機器制御データを受信し、制御情報メモリ23に制御対象機器9の識別情報および機器制御データを格納する。UI(ユーザーインターフェース)手段15は、制御対象機器9の選択等を行う手段である。
【0020】
通信手段16は、通信I/F7により他の制御対象機器9との通信を制御する。表示制御手段18は、表示装置8により表示する内容を切り替える。表示装置8は、通常は制御可能な機器一覧を表示している。共通動作環境手段20は、制御対象機器9から受信した制御データを実行するための共通のアプリケーション実行環境であり、ハードウェア構成の違いを吸収する仮想マシンのようなものである。このような仮想マシン用に作られたプログラムであれば、CPU3などのハードウェア構成が異なる機器で作られたプログラムであっても、この仮想マシン上で動作させることが可能となる。このような仮想マシンは世の中にすでに提案されており、それらの提案されているものを使っても良いし、独自に開発した仮想マシンを使用しても構わない。
【0021】
データ変換手段21は、制御情報メモリ23に格納された変換テーブル25を使い、キーやタッチパネルデータを機器制御コードへ変換するものである。これらの制御コードは対応する制御対象機器9へ送信される。制御プログラム22は、制御情報メモリ23からRAM2上へ読み込まれ、共通動作環境手段20上で動作するプログラムである。このプログラムは、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換する。
【0022】
図2の制御情報メモリ23内にある識別情報テーブル24は、制御対象機器9の識別情報を一覧として保持するテーブルである。例えば、分類フィールドには、テレビ、ビデオ、電灯などの制御対象機器9の大まかな分類を示すコードを、メーカーフィールドには制御対象機器9を作った会社名を、品番フィールドには制御対象機器9の品番を、IDフィールドには同一制御対象機器9を識別するための製造番号のような番号を、バージョンフィールドには機器制御データのバージョンをそれぞれ保持する。この識別情報テーブル24により、表示装置8へ表示する制御対象機器一覧を生成し、制御情報メモリ23へ制御対象機器9の制御情報を格納するかどうかを決定することができる。なお、この識別情報テーブル24は一例であり、各フィールドの値は、各メーカーが自由に決めることができる。例えば、あるメーカーはミニコンポ用制御データを開発するにあたって、分類はステレオでもミニコンポでも構わないし、別のメーカーは、オーディオという分類かもしれない。いずれにしても、ユーザにとってうまく識別できるように各メーカーがこの識別情報を設定すればよい。
【0023】
図2の制御情報メモリ23内にある変換テーブル25は、キーやタッチパネルのコードを機器制御コードへ変換するテーブルデータの一例である。例えば、“キー1”が押された場合は、“PAUSE”に相当するコードへ変換され、“キー2”が押されたときは“STOP”に相当するコードへ変換される。この変換テーブル25は、制御対象機器9を製造するメーカーが自由に作ることが可能である。
【0024】
図2の制御情報メモリ23内にある制御プログラム26は、キーやタッチパネルのコードを機器制御コードへ変換するプログラムである。このプログラムはまったくのブラックボックスであり、制御対象機器9のメーカーが自由に作成することができる。本リモート制御装置は、この制御プログラム26が指示する通りに画面に表示し、この制御プログラム26によりキーやタッチパネルコードから変換された制御コードを受け取るだけである。
【0025】
このような構成のリモート制御装置は、図3のフローチャートに基づいて機器制御データの受信動作を行う。
【0026】
機器検知手段12は、通信I/F7を使い他の制御対象機器9に対して機器の識別情報を問い合わせるリクエストを定期的に発信する(S1)。本リモート制御装置に対応した制御対象機器9は、本装置からのリクエストを受信すると、図2の制御情報メモリ23内の識別情報テーブル24にあるような識別情報を用いて本リモート制御装置へ応答する(S2)。
【0027】
機器検知手段12は、識別情報を受信すると(S3)、機器情報制御手段13へ識別情報を渡す。機器情報制御手段13は、受け取った識別情報を制御情報メモリ23内の識別情報テーブル24と一つずつ比較し、この機器の制御データがすでに制御情報メモリ23内に格納されているかどうかチェックする(S4、S5)。具体的には、分類、メーカー、品番等が一致するかどうかチェックし、一致する場合は、制御情報メモリ23に格納されているバージョンが古いかどうかチェックし(S6、S7)、新しい場合は何も処理をしない。分類、メーカー、品番が一致しない場合またはそれらが一致してもバージョンが古い場合は、その制御対象機器9へ機器制御データの送信リクエストを発行する(S8)。
【0028】
リクエストを受けた制御対象機器9は自分のメモリにある制御データを送信する。本リモート制御装置は、この制御対象機器9から送信されたデータを受信し(S9)、制御情報メモリ23内に書き込む。受信が完了したら、識別情報テーブル24へ識別情報を書き込む(S10)。また、本リモート制御装置の表示装置8の制御対象機器一覧へ登録した機器を追加表示する(S11)。
【0029】
このとき受信した機器制御データがテーブルであるかプログラムであるかは、識別情報のフィールドにその情報を入れておけば判断可能である。一度、格納された機器制御データは、後述するようにユーザの機器選択操作により呼び出される。また、制御対象機器9の数が増え、制御情報メモリ23の容量が足りなくなった場合は、図2の識別情報テーブル24に未記載であるが、機器制御データの登録日、機器を最後に使用した日付などの削除条件のフィールドを追加することで、例えば古い順に機器制御データを削除すれば容量を増やすことが可能となる。また、同じ制御対象機器9が複数台ある場合でも、製造番号などのID情報をもとに機器を一意に識別することが可能となる。
【0030】
上記のような処理を定期的に行うことにより、新たな制御対象機器9が本リモート制御装置と通信可能な範囲に運ばれると、自動的に本リモート制御装置にその新たな制御対象機器9の機器制御データが組み込まれることになり、ユーザの操作を必要とせず、自動的に制御データの追加・更新が行われる。
【0031】
次に機器の操作であるが、図4の図1のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャートに基づいて本リモート制御装置を使い、制御対象機器9の制御を行う。
【0032】
本リモート制御装置は、電源投入後の定常状態では、図5(a)に示すような制御対象機器一覧を表示している。ユーザは、キー配列にある上下カーソルキーを操作することで、機器一覧の中から自分が操作したい制御対象機器9を選択し、キー配列の中の“ENTER”を押下する(S21)。この時点でユーザが操作したい制御対象機器9が確定するので、機器情報制御手段13は制御情報メモリ23の中から該当する制御対象機器9の制御データを読み取る(S22)。
【0033】
ここで、この制御データが制御プログラム26であれば、共通動作環境手段20で動作するように読み込み、テーブルデータであればデータ変換手段21が処理することができるように読み込む(S23)。この読み込まれた機器制御データに基づいて、制御プログラム22自身またはデータ変換手段21により表示データが作成され、図5(b)に示すようにキー割当てが表示装置8へ表示される(S24)。
【0034】
例えば、図2のような変換テーブル25の場合、データ変換手段21は図5(b)に示すように、キーの配列上にそのキーのコード、アイコンを表示する。これはあくまでも例であって、アイコンを表示しなくてもよいし、文字を表示せずアイコンだけ表示しても構わない。そのような情報は、図示していないが、図2の変換テーブル25に1bitのON/OFF情報を付加するだけで実現可能である。データ変換手段21は、変換テーブル25にしたがい、キーコードに対応する制御コード、アイコンを画面に表示するだけである。図5(a),(b)の例では、あらかじめいくつかのキーを予約キーとして設定している。すなわち、一般的に使われそうな“上下左右カーソルキー”、“ENTER(確定)キー”、“POWER(電源)キー”、機器一覧を表示する“MENUキー”および機器の機能数が多過ぎてキーの数が不足するときに必要な、次のキー割当てを表示するための“NEXT(次画面)キー”である。これらの予約キーは確定したものではなく、例えば、“0〜9キー”を予約キーとしてもいいし、どのように設定してもいい。
【0035】
制御プログラム26の場合、まったくのブラックボックスであり、本リモート制御装置は、この制御プログラム26が作成する表示データにしたがって、表示装置8へ表示するだけである(S24)。もちろんこの制御プログラム26は本リモート制御装置に適応した表示データを作るように、あらかじめ決められた条件でプログラムされているものとする。
【0036】
さて、このように表示装置8へ表示されたキー割当て一覧にしたがってユーザは操作するわけであるが(S25)、例えば、図5(b)にある“PLAYキー”が押された場合、データ変換手段21は押されたキーコードから変換テーブル25を検索し、該当のキーコードが見つかった場合、制御コードを変換テーブル25から取り出す。見つからなかった場合は、あらかじめ決められたNOP(何も送信しない)コードのようなものを出力する(S26)。変換されたコードは、該当する制御対象機器9へ、通信手段16を経由して送信される(S27)。制御対象機器9側は、受信したコードを解析して対応する機能、この例の場合、再生機能を実行する。
【0037】
制御データが制御プログラム26の場合も同様に、キーが入力されるとこの制御プログラム26で制御コードへ変換されて出力されるので(S26)、この制御コードを制御対象機器9へ送信する(S27)。
【0038】
このような処理を行うリモート制御装置であれば、制御対象機器9にいかなる機能が追加されようとも、制御対象機器9側が変換テーブル25のデータや制御プログラム26を自由に作ることが可能であるため、何ら問題なくリモート制御を行うことが可能となる。
【0039】
また、本リモート制御装置のキー配列を制御対象機器9のどのような機能に割当てるかは、完全に制御対象機器9側の制御コード作りに委ねられているため、今までにない新しい機能をキーに割当てることが可能となる。例えば、画面を回転させられるテレビがあったとして、本リモート制御装置の任意のキーをその機能に割当てるよう制御データを定義すればよい。ユーザは、このようなリモート制御装置のパネルに表示されるキー割当てにしたがって操作するだけである。
【0040】
また、本リモート制御装置は、図6のような表示領域やキーに関するプロファイル情報を持つことができる。この情報は画面サイズ(ドット数、表示文字数)、キーの数、キー配列(キーの縦、横の数)、など本リモート制御装置自身に関する情報である。
【0041】
このようなプロファイルを持つことにより、本リモート制御装置から他の制御対象機器9へプロファイルを送信し、プロファイルを受け取った制御対象機器9は、本リモート制御装置の構成に対応した機器制御データを作ることができるようになる。例えば、キーを20個持つリモート制御装置の場合、1セットのキーにより最大20の機能を割り当てることが可能であるが、制御対象機器9がそれを超える40の機能をもつ場合は、2画面分のキー割当てを用意する必要がある。あるいは、キーを15個しか持たないリモート制御装置の場合、3画面分のキー割当てを用意する必要があるが、このプロファイルを用いることにより、制御対象機器9側は動的にキー割当てデータを作ることが可能となる。もちろんこのプロファイルはキーの数だけでなく、画面サイズ、色数等の情報を持つことが可能であり、それらの情報を使って本リモート制御装置専用の機器制御データを作ることが可能である。すなわち、プロファイルを提供することで、柔軟に対応することが可能となる。
【0042】
また、あらかじめ機器メーカーへこのプロファイルを提供しておくことにより、このプロファイルに対応した、いくつかの機器制御データをメーカーが用意しておくことも可能となる。
【0043】
(実施の形態2)
第2実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置において、二つの制御対象機器間でデータ転送を制御する機能を持つものである。
【0044】
図7は第2実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図であり、図8(a),(b),(c),(d)は操作画面の例を示す図である。
【0045】
図7に示すように、第2実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置の構成に加えて、データ転送手段27およびデータバッファ28を有する。データ転送手段27は、例えば、ftpのようなLANにおける通常のファイル転送、BluetoothのFilepushようなファイル転送、あるいはそれ以外の独自のファイル転送などによりデータ転送を行うものである。
【0046】
図5(a)に示すように、本リモート制御装置の画面に制御対象機器一覧が表示されている状態で、“MENUキー”を押下すると、図8(a)に示すように機能選択メニューが画面上に表示される。この中から、「データの転送」を選択すると、図8(b)に示すように転送元となる機器一覧が表示される。この中から転送元の機器を選び確定すると、図8(c)に示すように転送するデータの種類が表示される。転送されるデータが選択されると、図8(d)に示すように転送先の機器一覧が表示されるので、同様に選択を行う。
【0047】
確定により選択が行われると、本リモート制御装置は、転送元の制御対象機器9よりデータを受信し、そのデータを転送先の制御対象機器9へ送信する。制御対象機器9自体がBluetoothのように自立的にデータ通信する機能を持っていれば、本リモート制御装置がデータを受け取ることなく、転送元の制御対象機器9と転送先の制御対象機器9間で直接データの送受信を行うことができるので、本リモート制御装置は転送元と転送先を指定するだけでよい。
【0048】
このようなリモート制御装置では、ユーザ操作により転送元と転送先が指定されると図7のデータ転送手段27が、指定された制御対象機器9へデータ送信のリクエストを送る。リクエストを受け取った制御対象機器9はデータを1パケット分だけ本リモート制御装置へ送信する。本リモート制御装置が制御対象機器9からデータを受信すると、そのデータを一旦データバッファ28へ貯めてから転送先の制御対象機器9へデータの受信リクエストを出す。
【0049】
データ受信リクエストを受けた制御対象機器9は、受信可能であれば受信可能の応答を出す。制御対象機器9から受信可能であるとの応答を受けた本リモート制御装置は、データバッファ28からデータを読込み、転送先の制御対象機器9へデータを送信する。転送先の制御対象機器9は、本リモート制御装置から送信されたデータを受け取る。以下、同様の処理を繰り返すことにより転送元の制御対象機器9から転送先の制御対象機器9へデータを受け渡すことが可能となる。
【0050】
ここで、転送されるデータは、例えば玄関のインターホンから送るのであれば映像や音声であり、ミニコンポから送るのであれば高品質なオーディオデータとなる。送信先の制御対象機器9は、例えばビデオであればインターホンから映像と音声を受け取り、ミニコンポであればオーディオデータを受け取り、受信後これらのデータを録画できるように制御することも可能になる。
【0051】
これら転送されるデータは、制御対象機器9が独自に決めるものであり、先ほど図8(a)で説明した転送元を選ぶ操作の後に転送するデータの種類を選ぶことになる。また、制御対象機器9が対応可能なデータ種別を、あらかじめ本リモート制御装置へ登録しておくことで、転送先に表示可能な制御対象機器9を選択的に表示することも可能である。例えば、送信元にテレビの画像を選んだときは、送信先に電灯を表示しない、などの制御が可能となる。
【0052】
(実施の形態3)
第3実施の形態におけるリモート制御装置は、第1実施の形態におけるリモート制御装置において、制御対象機器からデータを受取り、受け取ったデータをデータ種別に応じて処理する機能を持つものである。本リモート制御装置において、図8(a)に示すように機能一覧を表示させ、この中から「データの受信」を選択すると、図8(b)に示すように転送元の機器一覧が表示されるので、この中から制御対象機器9を選択する。すると、図8(c)に示すように受信するデータの種類の一覧が表示されるので、この中から転送するデータを選択する。選択が完了したら制御対象機器9へデータ送信リクエストを出し、制御対象機器9からデータが返ると本リモート制御装置はデータを受取り、そのデータにしたがって処理を行う。例えば、ミニコンポからオーディオデータを受け取った場合、受け取ったオーディオデータを再生する。
【0053】
図9にこのようなリモート制御装置の機能ブロック図を示す。
【0054】
図9に示すリモート制御装置において、ユーザが通信する制御対象機器9を選択すると、データ処理手段29は通信手段16を使い、指定した制御対象機器9へデータ送信リクエストを出す。そして、リモート制御装置は、制御対象機器9からのデータを受信すると、内部のデータバッファ28へデータを格納しながらデータの処理を開始する。例えば、圧縮されたオーディオデータの場合は、オーディオデータを復元しながら音楽の再生を行う。あるいは、データバッファ28に十分容量があるならば、一旦すべてのデータを受信してから復元・再生することも可能である。
【0055】
受け取るデータがウェッブデータやメールデータならば、データ処理手段29がそれらのデータを受取り、ROM1内にあるブラウザやメールクライアントを立上げ、それらのソフトウェアがウェッブ表示したり、メールを受信したりすることが可能となる。本リモート制御装置と通信可能なI/Fを持つパソコンやルータとのデータ通信であれば、HTMLやPOP/SMTP等のプロトコルを用いて通信を行うことで、それらのインターネット処理が可能となる。
【0056】
(実施の形態4)
図10は本発明の第4実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図である。
【0057】
ROM101は、本装置を動作させるためのプログラム等を格納する。RAM102は、プログラムを実行し、一時的にデータを保持するための領域である。CPU103は、さまざまな演算、処理を実行する。SRAM104は、制御対象機器110を制御するための機器制御データや制御対象機器110の識別情報を格納し、保持するための領域である。USBまたはシリアルなどの通信I/F105は、パソコン111と接続し、本リモート制御装置へ機器制御データをダウンロードするために使用する。キーボード106およびタッチパネル107は、ユーザの入力を受け付ける。通信I/F108は、制御対象機器110との片方向通信を行うものである。ここで想定する通信I/F108は、家電製品等でよく使われている赤外線などの電磁波の通信I/F108である。赤外線を受光可能な制御対象機器110は多数存在し、本リモート制御装置と通信することが可能である。表示装置109は、制御対象機器110の一覧や制御対象機器110の操作のためのキー割当て等を表示する。
【0058】
図11は図10のリモート制御装置の機能ブロック図である。
【0059】
ダウンロード手段123は、パソコン111から機器制御データを受信するための手段である。機器情報制御手段124は、ダウンロードする制御対象機器110の識別情報を受信し、必要に応じて機器制御データを受信し、制御情報メモリ134に機器の識別情報および機器制御データを格納する。UI手段126は、制御対象機器110の選択等を行うユーザーインターフェースである。
【0060】
表示制御手段129は、表示装置109により表示する内容を切り替える。表示装置109は、通常は制御可能な機器一覧を表示している。共通動作環境手段131は、制御対象機器110からダウンロードした制御データを実行するための共通のアプリケーション実行環境であり、ハードウェア構成の違いを吸収する仮想マシンのようなものである。このような仮想マシン用に作られたプログラムであれば、CPU103などのハードウェア構成が異なる機器で作られたプログラムであっても、この仮想マシン上で動作させることが可能となる。このような仮想マシンは世の中にすでに提案されており、それら提案されているものを使っても良いし、独自に開発した仮想マシンを使用しても構わない。
【0061】
データ変換手段132は、制御情報メモリ134に格納された変換テーブル136を使い、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換するものである。これらの制御コードは対応する制御対象機器110へ送信される。制御プログラム133は、制御情報メモリ134からRAM102上へ読み込まれ、共通動作環境手段131上で動作するプログラムである。このプログラムは、キーやタッチパネルコードを機器制御コードへ変換する。
【0062】
図11の制御情報メモリ134内にある識別情報テーブル135、変換テーブル136、制御プログラム137は、第1実施の形態で述べたものと同様である。
【0063】
このような構成のリモート制御装置は、図12のフローチャートに基づいて機器制御データの受信動作を行う。
【0064】
ダウンロード手段123は、本リモート制御装置と通信I/F105により接続したパソコン111(S101)から制御対象機器110の識別情報を受信する(S102)。ダウンロード手段123は、受信した識別情報を機器情報制御手段124へ渡す。機器情報制御手段124は、受け取った識別情報を制御情報メモリ134内の識別情報テーブル135と一つずつ比較し、この制御対象機器110の制御データがすでに制御情報メモリ134内に格納されているかどうかチェックする(S103、S104)。具体的には、分類、メーカー、品番が一致するかどうかチェックし、一致する場合は、制御情報メモリ134に格納されているバージョンが古いかどうかチェックし(S105)、新しい場合は何も処理をしない。分類、メーカー、品番が一致しない場合またはそれらが一致してもバージョンが古い場合は(S106)、パソコン111へ機器制御データのダウンロード要求を出し(S107)、機器制御データを受信して(S108)、制御情報メモリ134内に書き込む。この受信が完了したら、識別情報テーブル135へ識別情報を書き込む(S109)。また、本リモート制御装置が表示している制御対象機器一覧へ登録した機器を追加表示する(S110)。
【0065】
このとき受信した制御データがテーブルであるかプログラムであるかは、識別情報のフィールドにその情報を入れておけば判断可能である。一度、格納された機器制御データは、後述するようにユーザの機器選択操作により呼び出される。また、制御対象機器110の数が増え、制御情報メモリ134の容量が足りなくなった場合は、図示していないが、機器制御データの登録日、機器を最後に使用した日付などの削除条件のフィールドを識別情報テーブル135に追加することで、例えば古い順に制御データを削除すれば容量を増やすことが可能となる。また、同じ制御対象機器110が複数台ある場合でも、赤外線の指向性は狭いので、従来のリモート制御装置と同様に制御する機器に向けて操作すればよい。
【0066】
上記のような処理により、本リモート制御装置とパソコン111を接続すれば、制御対象機器110の制御データを本リモート制御装置へダウンロードすることが可能となる。
【0067】
次に機器の操作であるが、図13のフローチャートに基づいて本リモート制御装置を使い、制御対象機器110の制御を行う。
【0068】
本リモート制御装置は、電源投入後の定常状態では、図5(a)に示すような制御対象機器一覧を表示している。ユーザは、キー配列にある上下カーソルキーを操作することで、機器一覧の中から自分が操作したい制御対象機器110を選択し、キー配列の中の“ENTER”を押下する(S121)。この時点でユーザが操作したい制御対象機器110が確定するので、機器情報制御手段124は制御情報メモリ134の中から該当する制御対象機器110の制御データを読み取る(S122)。
【0069】
ここで、この制御データが制御プログラム137であれば、共通動作環境手段131で動作するように読み込み、テーブルデータであればデータ変換手段132が処理することができるように読み込む(S123)。この読み込まれた機器制御データに基づいて、制御プログラム133自身またはデータ変換手段132により表示データが作成され、図5(b)に示すようにキー割当てが表示装置109に表示される(S124)。
【0070】
例えば、図11のような変換テーブル136の場合、データ変換手段132は図5(b)に示すように、キーの配列上にそのキーのコード、アイコンを表示する。これはあくまでも例であって、アイコンを表示しなくてもよいし、文字を表示せずアイコンだけ表示しても構わない。そのような情報は、図示していないが、図11の変換テーブル135に1bitのON/OFF情報を付加するだけで実現可能である。データ変換手段132は、変換テーブル136にしたがい、キーに対応する制御コード、アイコンを画面に表示するだけである。図5(a),(b)の例では、あらかじめいくつかのキーを予約キーとして設定している。すなわち、一般的に使われそうな“上下左右カーソルキー”、“ENTER(確定)キー”、“POWER(電源)キー”、機器一覧を表示する“MENUキー”および機能数が多過ぎてキーの数が不足するときに必要な、次のキー割当てを表示するための“NEXT(次画面)キー”である。これらの予約キーは確定したものではなく、例えば、“0〜9キー”を予約キーとしてもいいし、どのように設定してもいい。
【0071】
制御プログラム137の場合、まったくのブラックボックスであり、本リモート制御装置は、この制御プログラム137が作成する表示データにしたがって、表示装置109に表示するだけである(S124)。もちろんこの制御プログラム137は本リモート制御装置に適応した表示データを作るように、あらかじめ決められた条件でプログラムされているものとする。
【0072】
さて、このように表示装置109に表示されたキー割当て一覧にしたがってユーザは操作するわけであるが、例えば、図5(b)にある“PLAYキー”が押された場合(S125)、データ変換手段132は押されたキーコードから変換テーブル136を検索し、該当のキーコードが見つかった場合、制御コードを変換テーブル136から取り出す(S126)。見つからなかった場合は、あらかじめ決められたNOP(何も送信しない)コードのようなものを出力する。変換されたコードは、従来のリモート制御装置と同じく赤外線へ変換されて制御対象機器110へ送信される(S127)。制御対象機器110側は、従来のリモート制御装置からのデータと認識して動作する。制御プログラム137の場合も同様に、キーが入力されると制御コードへ変換して出力されるので、そのコードを赤外線送信する。
【0073】
このような処理を行うリモート制御装置であれば、制御対象機器110にいかなる機能が追加されようとも、制御対象機器110側が変換テーブル136のデータや制御プログラム137を自由に作ること可能であるため、何ら問題なくリモート制御を行うことが可能となる。また、従来からあるようなリモート制御装置で制御できる制御対象機器に対応することが可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0075】
(1)請求項1に記載の発明により、1台のリモート制御装置を使って複数の制御対象機器を遠隔制御することが可能となる。また、新たに制御対象機器が追加された場合でも、本リモート制御装置は自動でその制御対象機器を認識し、自動で制御対象機器の機器制御データを受信するため、ユーザは何ら操作することなく新しく追加された制御対象機器を本リモート制御装置を使って操作できるようになる。
【0076】
(2)請求項2に記載の発明により、今までになかったような機能を持つ制御対象機器が現れても、制御対象機器側が制御データを作るので、何の問題もなく新しい機能を本リモート制御装置により制御できるようになる。
【0077】
(3)請求項3,4,5に記載の発明により、制御対象機器間のデータ転送の制御を行い、制御対象機器から音声、映像、ウェッブ、メール等のデータを受信し、本リモート制御装置で再生や表示を行い、制御対象機器の遠隔制御を行いながら再生装置としても動作させることが可能となる。
【0078】
(4)請求項6に記載の発明により、パソコンから制御データをリモート制御装置へダウンロードし、この制御データを使ってキー入力を赤外線に変換して送信することで、既存の赤外線等の通信インターフェースを持つさまざまな機器に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図
【図2】図1のリモート制御装置の機能ブロック図
【図3】図1のリモート制御装置による機器制御データの受信動作フローチャート
【図4】図1のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャート
【図5】表示画面の例を示す図
【図6】プロファイルの例を示す図
【図7】第2実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図
【図8】操作画面の例を示す図
【図9】本発明の第3実施の形態におけるリモート制御装置の機能ブロック図
【図10】本発明の第4実施の形態におけるリモート制御装置のハードウェア構成図
【図11】図10のリモート制御装置の機能ブロック図
【図12】図10のリモート制御装置による機器制御データの受信動作フローチャート
【図13】図10のリモート制御装置による制御対象機器の制御フローチャート
【符号の説明】
1,101 ROM
2,102 RAM
3,103 CPU
4,104 SRAM
5,106 キーボード
6,107 タッチパネル
7,105,108 通信I/F
8,109 表示装置
9,110 制御対象機器
12 機器検知手段
13,124 機器情報制御手段
15,126 UI手段
16 通信手段
18,129 表示制御手段
20,131 共通動作環境手段
21,132 データ変換手段
22,26,133,137 制御プログラム
23,134 制御情報メモリ
24,135 識別情報テーブル
25,136 変換テーブル
26,137 制御プログラム
27 データ転送手段
28 データバッファ
29 データ処理手段
111 パソコン
123 ダウンロード手段
Claims (6)
- 複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、
前記制御対象機器の一覧や前記制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、
前記表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルと、
通信可能な制御対象機器を検知する機器検知手段と、
検知した制御対象機器との通信を行う通信手段と、
前記検知した制御対象機器の識別情報を入手して、メモリに格納された識別情報を検索することにより前記検知した制御対象機器の機器制御データをすでに格納済みかどうかを判断することで、前記機器制御データを受信するかどうかの制御を行うとともに、その判断結果に応じて、前記検知した制御対象機器と通信して機器制御データを受信し、メモリへ格納する機器情報制御手段とを備え、
前記機器検知手段は、前記通信手段を使って定期的に通信可能な制御対象機器を問い合わせることで、自動的に機器制御データを入手し、メモリへ格納するものであり、
前記メモリへ格納される機器制御データは、前記キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、さらに、前記機器制御データが前記制御プログラムの場合に、前記制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく前記制御プログラムを動作させ、前記制御プログラムから出力された制御コードを、前記通信手段を使って前記制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、
前記機器制御データが前記変換テーブルデータの場合に、前記キーまたはタッチパネルのデータを前記変換テーブルデータにしたがって前記制御対象機器の制御コードへ変換し、前記通信手段を使って前記制御対象機器へ制御コードを送信するデータ変換手段と、
を備えたことを特徴とするリモート制御装置。 - 前記表示装置の画面サイズ、キー数等をプロファイルとして有し、このプロファイルを前記制御対象機器へ送信することで、前記画面サイズ、キー数等が変わっても、それに対応した制御データを入手可能としたことを特徴とする請求項1記載のリモート制御装置。
- 制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、
このユーザーインターフェース手段により指定された送信元となる制御対象機器からデータを受信し、指定された送信先となる制御対象機器へデータを転送するか、あるいは、自立的通信が可能な制御対象機器同士ならば、前記指定された送信元の制御対象機器から前記指定された送信先の制御対象機器へ直接データを転送できるよう制御するデータ転送手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のリモート制御装置。 - 制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、
このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器から音声や映像のデータを受信し、音声や映像の再生を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のリモート制御装置。 - 制御対象機器を指定させるユーザーインターフェース手段と、
このユーザーインターフェース手段により指定された制御対象機器からウェブページデータやメールデータを受信し、前記表示装置への表示や前記制御対象機器によるインターネット操作等を行うデータ処理手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のリモート制御装置。 - 複数の制御対象機器を制御可能なリモート制御装置であって、
赤外線のような電磁波の通信インターフェースと、
USBのようなパソコンと接続可能な通信インターフェースと、
前記パソコンから機器制御データをダウンロードし、メモリへ格納する手段と、
前記制御対象機器の一覧や前記制御対象機器の制御用のキー割当てを画面に表示する表示装置と、
前記表示装置の画面に表示されるキー割当てに従って操作するキーあるいはタッチパネルとを備え、
前記メモリへ格納される機器制御データは、前記キーまたはタッチパネルのデータを制御コードへ変換する制御プログラムまたは変換テーブルデータであり、
さらに、前記機器制御データが前記制御プログラムの場合に、前記制御対象機器とのハードウェア構成の違いに関係することなく前記制御プログラムを動作させ、前記制御プログラムから出力された制御コードを、前記電磁波として前記制御対象機器へ送信する共通動作環境手段と、
前記機器制御データが前記変換テーブルデータの場合に、前記キーまたはタッチパネルのデータを前記変換テーブルデータにしたがって前記制御対象機器の制御コードへ変換し、前記電磁波として送信するデータ変換手段と、
を備えたことを特徴とするリモート制御装置。
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