実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るリモートコントロール装置において操作ユニット2が本体に収納された状態(第1位置)における外観構成を示す図、図2は、図1に示すリモートコントロール装置において操作ユニット2が使用可能な状態(第2位置)における外観構成を示す図、図3は、図1に示すリモートコントロール装置において操作ユニット2が使用可能な状態(第2位置)における外観構成を示す図である。図1〜図3において、各(a)は平面図、各(b)は対応する(a)の左側面図、各(c)は対応する(a)の右側面図である。
本実施の形態1に係るリモートコントロール装置は、本体1と、操作ユニット2とから概略構成されている。本体1は、上部本体1aと、下部本体1bとから構成されており、上端部と下端部で互いに接続されている。操作ユニット2は、上部本体1aと下部本体1bとの間に形成された空間(以下、「収納空間」と称する。)1cに収納可能に構成されている。上部本体1aは、平面より見た全体形状が略矩形状を呈しているが、中央よりやや上端部寄りの位置で長軸に対称にややくびれたくびれ部1aaが形成されている。また、上部本体1aは、下端部が丸みを帯びている。さらに、上部本体1a及び下部本体1bの上端部には、図示しないが、赤外線パルスの制御信号(以下、「リモコン信号」と称する。)を出射する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が取り付けられており、半透明な合成樹脂製のカバー3が嵌合されている。
上部本体1aには、図1(a)、図2(a)及び図3(a)に示すように、上端部近傍の図中左から右に向かって一列に順に、電源ボタン11、入力切換ボタン12、画面表示ボタン13、消音ボタン14が並んで設けられている。電源ボタン11は、後述するリモコンモード時に押下されるたびに、AV機器や家電機器等、本実施の形態1に係るリモートコントロール装置により遠隔操作可能な複数の機器のうち、選択されている機器の電源のオン/オフが指示されるボタンである。また、電源ボタン11は、本実施の形態1においては、押下されることにより、上記複数の機器の電源を連続して操作することが可能な連続電源操作モードへの遷移が指示可能である。入力切換ボタン12は、選択されている機器の複数の入力端子に複数の外部機器がそれぞれ接続されている場合、押下されるたびに、対応する入力端子からの信号の入力を許可する外部機器の切換を指示されるボタンである。画面表示ボタン13は、選択されている機器が表示部を有している場合、押下されることにより、当該表示部に選局中のチャンネルのチャンネルサイン等の表示が指示されるボタンである。消音ボタン14は、選択されている機器が音声出力部を有している場合、押下されるたびに、当該音声出力部からの音声出力の一時停止と、一時停止解除とが交互に指示されるボタンである。
また、上部本体1aには、図1(a)、図2(a)及び図3(a)に示すように、上記電源ボタン11から長手方向下端部側に所定距離離れて第1ファンクションボタン(F1)15が設けられているとともに、上記消音ボタン14から長手方向下端部側に所定距離離れて第2ファンクションボタン(F2)16が設けられている。第1ファンクションボタン(F1)15は、後述する機器選択モード時に操作ユニット2を構成する液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の左側のタブ(第1行第1列)92に対応し、押下されることにより各シーンを構成する「グループ1」の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の左側上段(第1行第1列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
ここで、機器選択モードとは、本実施の形態1に係るリモートコントロール装置が遠隔操作可能な複数の機器のうちのいずれの機器を遠隔操作するかを選択したり、各機器のうちのいずれかの機器の電源のオン/オフを制御するためのモードである。リモコンモードとは、機器選択モードで選択された機器を遠隔操作するために、当該機器にリモコン信号を送信するモードである。
第2ファンクションボタン(F2)16は、後述する機器選択モード時に上記液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の右側のタブ(第1行第2列)97に対応し、押下されることにより各シーンを構成する「グループ2」の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の右側上段(第1行第2列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
上部本体1aのくびれ部1aaの略中央には、図1(a)、図2(a)及び図3(a)に示すように、ジョイスティック17が設けられている。ジョイスティック17は、本体1の平面に対して上方向、下方向、左方向、右方向あるいは斜め方向に傾けられることにより、上記液晶パネル58又は選択されている機器が表示部を有している場合の当該表示部に表示されている複数のコマンドボタンや選択項目等(以下、「コマンドボタン等」と略する。)のうち、傾けられた方向に存在するコマンドボタン等にフォーカスが移動されて当該コマンドボタン等に対応した機能の選択等が指示され、本体1の厚さ方向に押下されることにより選択されているコマンドボタンに対応した機能の実行や選択項目の選択等が指示されるポインティングデバイスである。
ここで、フォーカスについて説明する。表示画面に複数のボタンやテキストボックス等が表示されている場合、これらのうち、入力を受け付けることができるのは1つだけであるが、その入力を受け付ける状態になっていることをフォーカスを持つという。あるボタン等がフォーカスを持っているか否かは、コマンドボタンの場合には破線で囲まれたり、ハイライト表示になる、テキストボックスの場合には内部でカーソルが点滅する、ドロップダウンリストボックスの場合にはメニューが選択反転する、などにより判断することができる。
さらに、ジョイスティック17の左上部外周に接して略円弧状を呈した第3ファンクションボタン(F3)22が、ジョイスティック17の右上部外周に接して略円弧状を呈した第4ファンクションボタン(F4)23がそれぞれ設けられている。同様に、ジョイスティック17の左下部外周に接して略円弧状を呈した第5ファンクションボタン(F5)24が、ジョイスティック17の右下部外周に接して略円弧状を呈した第6ファンクションボタン(F6)25がそれぞれ設けられている。
第3ファンクションボタン(F3)22は、後述する機器選択モード時に上記液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の左側中段(第2行第1列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機器の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の左側中段(第2行第1列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
第4ファンクションボタン(F4)23は、後述する機器選択モード時に上記液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の右側中段(第2行第2列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機器の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の右側中段(第2行第2列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
第5ファンクションボタン(F5)24は、後述する機器選択モード時に上記液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の左側下段(第3行第1列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機器の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の左側下段(第3行第1列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
第6ファンクションボタン(F6)25は、後述する機器選択モード時に上記液晶パネル58に表示されているタブを含めた3行2列の計6個のコマンドボタン(図10〜図14及び図15(a)参照)の右側下段(第3行第2列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機器の選択が指示されたり、後述するリモコンモード時に上記液晶パネル58に表示されている3行2列の計6個のコマンドボタン(図15(b)及び(c)参照)の右側下段(第3行第2列)のコマンドボタンに対応し、押下されることにより当該コマンドボタンに表示されている機能の実行が指示されるボタンである。
また、図1(a)、図2(a)及び図3(a)において、第5ファンクションボタン(F5)24及び第6ファンクションボタン(F6)25の下部には、これらを囲むように、図中左から右に向かって順に、機器ボタン26、青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29、黄色ボタン30が並んで設けられている。機器ボタン26は、押下されることにより、後述するリモコンモードと後述する機器選択モードとの間の遷移が指示されるボタンである。青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30は、カラーボタン31を構成しており、選択されている機器がデジタル放送を受信可能な機器である場合、デジタル放送の電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)やデータ番組の操作に用いられたり、後述する機器選択モードにおいて機器ボタン26が押下された後の所定時間内に押下されることにより対応した機器の電源オン/オフが指示されたりするボタンである。
さらに、図1(a)、図2(a)及び図3(a)において、機器ボタン26及びカラーボタン31の下部には、チャンネルボタン32、音量ボタン33、選局ボタン34、放送切換ボタン35、巻き戻しボタン36、再生ボタン37、早送りボタン38、スキップボタン39、停止ボタン40、一時停止ボタン41、頭出しボタン42、録画ボタン43及び録画停止ボタン44がそれぞれ設けられている。これらのボタンは、当該ボタンに本来付与された機能を果たす、即ち、選択されている機器を遠隔操作するために、当該機器にリモコン信号の送信を指示するために用いられる他、任意の2つのボタン、例えば、録画ボタン43及び録画停止ボタン44が、同時に所定時間(例えば、1秒)以上、いわゆる「長押し」されることにより、このリモートコントロール装置の電源の待機状態が指示される。ここで、待機状態とは、このリモートコントロール装置自体の電力消費量を削減するために、このリモートコントロール装置を構成する制御部が特定の命令を実行せず、空の命令をループ実行している状態をいう。
以上説明した各種ボタンの下部には、図示しないが白色LED等からなる発光素子が設けられており、このリモートコントロール装置の使用時に連続点灯したり、点滅点灯したりするように構成されている。
次に、操作ユニット2の構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、図1(a)に示すリモートコントロール装置において上部本体1aを取り外した状態における外観構成を示す平面図、図5は、図2(a)に示すリモートコントロール装置において上部本体1aを取り外した状態における外観構成を示す平面図である。図6は、図1に示すリモートコントロール装置において操作ユニット2が使用可能な状態における外観構成を示す一部斜視図である。
操作ユニット2は、図4及び図5に示すように、略円盤状を呈する円盤状部51と、略立方体状を呈する立方体状部52とが一体的に形成されて構成されている。円盤状部51の略中央部には、貫通孔51aが穿設されている。一方、下部本体1bの中央よりやや上端部寄りの位置には、図4及び図5に示すように、円筒状を呈する軸53が設けられており、操作ユニット2の貫通孔51aがこの軸53に遊嵌されることにより、操作ユニット2が上部本体1aと下部本体1bとの間で回動可能に構成されている。
円盤状部51の立方体状部52とは反対側の端部51bの側面には、サブ方向キー54が取り付けられている。サブ方向キー54は、操作ユニット2が使用可能な状態に固定された際(図2(a)又は図3(a)参照)に、上記円盤状部51の端部側面に沿った上下方向(図2(a)、図3(a)及び図5中a方向及びb方向)と、上記端部側面に向かう方向(図2(a)、図3(a)及び図5中c方向)とに操作可能に構成されている。このサブ方向キー54の操作とその操作に対応した機能の詳細については後述する。
また、円盤状部51の端部51c及び51dの各側面には、貫通孔51aを中心として対称な位置に、ホールIC55a及び55bがそれぞれ取り付けられている。ホールIC55a及び55bは、操作ユニット2が使用可能な位置(図2(a)又は図3(a)参照)まで回動されると、下部本体1bの端部近傍略中央に取り付けられた磁石56が形成する磁界を検出し、それぞれ検出信号を図示せぬ制御部に供給する。図示せぬ制御部は、上記検出信号が入力されることにより初めて操作ユニット2を使用可能とし、かつ、液晶パネル58に画面を表示する。これにより、操作者に使用意志がないにもかかわらず操作ユニット2が収納空間1cから取り出された場合でも、無駄な電力の消費を防止することができる。なお、操作ユニット2が図2(a)又は図3(a)の状態に移動し、いずれかのボタン(例えば、電源ボタン11等)が操作された時に、液晶パネル58に画面表示がなされるように構成しても良い。
さらに、円盤状部51の端部51c及び51dの近傍であって、操作ユニット2が収納空間1cに収納された状態において上部本体1aにその表面が覆われずに操作者が操作ユニット2の表面を目視可能な位置、即ち、上部本体1aのくびれ部1aaの近傍には、青色LED57a、 赤色LED57b、緑色LED57c及び黄色LED57dが、各頭部が円盤状部51の表面よりやや突出するように、はめ込まれている。青色LED57a及び赤色LED57bはホールIC55aの近傍に、緑色LED57c及び黄色LED57dはホールIC55bの近傍にそれぞれ設けられている。
立方体状部52の略中央には、液晶パネル58がはめ込まれているとともに、液晶パネル58の表面には、タッチパネル59が設けられている。タッチパネル59は、光学方式、感圧方式、静電方式、あるいは超音波表面弾性波方式により、操作者の指が触れた位置を検出して検出信号を図示せぬ制御部に供給する。一方、立方体状部52の端部近傍には、機器切換ボタン60、ページ切換ボタン61及び設定ボタン62がそれぞれ設けられている。なお、操作ユニット2が図2に示す状態であっても、操作ユニット2が図3に示す状態であっても、液晶パネル58には、複数の選択項目が同一の位置関係、即ち、上部本体1aを中心として鏡面対称となる位置関係で表示されるように構成されている。
機器切換ボタン60は、押下されることにより、このリモートコントロール装置により遠隔操作可能な複数の機器の中から制御対象である機器の切換が指示されるボタンである。ページ切換ボタン61は、押下されることにより、液晶パネル58に表示されている選択項目の一覧のページ単位の切換が指示されるボタンである。設定ボタン62は、押下されることにより、設定メニュー画面(モード)とリモコン操作画面(モード)との切換が指示されるボタンである。設定メニュー画面(モード)は、制御対象である機器の追加又は削除やこのリモートコントロール装置自体に関する各種設定を行う画面(モード)である。一方、リモコン操作画面(モード)は、制御すべき機器を選択し、当該機器に対してリモコン信号を送信して各種の操作を行う画面(モード)である。なお、立方体状部52には、図示しないが、タッチパネル59が操作されたことにより、立方体状部52を振動させるバイブレータが内蔵されている。後述する制御部(図示略)は、液晶パネル58に表示された複数のコマンドボタンのうち、登録された機器や機能を表す文字等がその表面に表示されているコマンドボタンに対応したタッチパネル59の部分が正しく押下された場合にそのことを示すためにバイブレータを駆動する。
立方体状部52の円盤状部51とは反対側の端部52aの側面には、図6に示すように、一端部52aaから略中央部まで及び他端部52abから略中央部までに案内溝63a及び63bがそれぞれ形成されているとともに、略中央部に有底穴64が穿設されている。一方、下部本体1bの下端部近傍の略中央には、図4に示すように、材軸方向の上端部に向かって保持針65が取り付けられ、ばね66により上端方向に付勢されている。そして、例えば、操作ユニット2が図2に示す状態から、操作者が操作ユニット2を反時計回りに回動させて収納空間1cに収納させる際、まず、操作ユニット2を構成する立方体状部52の他端部52abにおいて案内溝63bの底部にばね66により付勢された保持針65が当接し、操作者が操作ユニット2を収納空間1cに押し込み続けることにより、操作ユニット2は、案内溝63bの底部に保持針65が当接しつつ移動する。そして、操作ユニット2が収納空間1cに完全に収納されると、保持針65が案内溝63bを乗り越えて有底穴64に遊挿される。一方、例えば、操作ユニット2が図3に示す状態から収納空間1cに操作ユニット2を収納する場合には、操作ユニット2を時計回りに回動させれば良い。
図1(a)から分かるように、操作ユニット2は、その幅が上部本体1a及び下部本体1bのそれぞれの幅より僅かに広いため、立方体状部52の一端部52aa及び他端部52abが上部本体1a及び下部本体1bの下端部の左端及び右端から僅かに露出する。従って、操作ユニット2をリモートコントロール装置の収納空間1cから取り出す場合には、操作者は、操作ユニット2を構成する立方体状部52の一端部52aa又は他端部52abのうち、取り出す側と反対側の端部を収納空間1c内に押し入れる。これにより、下部本体1bの下端部近傍の略中央に設けられている保持針65の先端が、立方体状部52の端部52aの側面略中央部に穿設された有底穴64から押し出され、案内溝63a又は63bに侵入するとともに、操作ユニット2の取り出す側の端部が上部本体1a及び下部本体1bの下端部の左端又は右端から指でつまめるほど露出する(飛び出す)。従って、操作者は、例え、幼児や高齢者など指の力が弱くても、露出した部分を指でつまんで操作ユニット2を取り出すことができる。また、操作ユニット2を使用しない場合には、タッチパネル59や液晶パネル58の破損、汚れ、あるいは誤動作を防止することができる。さらに、本体1の形状を大きく変更する必要がないので、デザインを崩さなくてすむ。
このリモートコントロール装置は、既述した各種ボタン及び液晶パネル58の他、図示しないが、制御部と、記憶部と、警告音発生部と、通信部等とを有している。制御部は、CPU(中央処理装置)等からなり、記憶部に記憶されている機器選択プログラム等の各種プログラムに基づいて、機器選択処理等の各種処理を実行し、リモートコントロール装置の全体を制御する。即ち、例えば、機器選択プログラムが記憶部から読み出されると、制御部に読み込まれ、制御部の動作を制御する。制御部は、機器選択プログラムが起動されると、機器選択プログラムの制御により、後述する機器選択処理を実行するのである。
記憶部は、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の半導体メモリ等からなる。記憶部には、制御部が実行する各種プログラムの他、各種のデータが記憶される。警告音発生部は、制御部の制御の下、誤った操作が行われた場合等に警告音を発生する。通信部は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス等からなり、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略する。)等とUSBケーブルを介して接続されることにより、記憶部に記憶されているプログラムや制御コードのバージョンアップ等が行われる際に使用される。図6には、USBコネクタ67が示されている。
このリモートコントロール装置で遠隔操作可能な機器としては、例えば、以下に示すものが挙げられる。即ち、AV機器では、テレビジョン受像機、テレビ受信機能を備えたパーソナルコンピュータ、プロジェクタ、プロジェクタ用スクリーン、BS/CSチューナ、DVDレコーダ、DVDプレーヤ、VTR、ビデオディスクプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤ、アンプ、ラジオカセットレコーダ、カラオケ装置などがある。一方、家電機器では、エアーコンディショナー(以下、「エアコン」と略する。)、照明装置(以下、「照明」と略する。)、空気清浄機、石油ファンヒーター、セラミックファンヒーター、ハロゲンヒータ、扇風機、加湿機、除湿機、衣類乾燥除湿機、イオンコンディショナー、自走式掃除機、換気扇、ゲーム機、固定電話機などがある。リモートコントロール装置で遠隔操作可能なその他の機器としては、例えば、サンルーフ、ブラインド、カーテン、天窓、シャッター、防犯システム、システムバス、インターフォンなどがある。そして、このリモートコントロール装置で遠隔操作可能な機器の最大台数は16台であるとする。
次に、上記構成のリモートコントロール装置の使用方法について説明する。まず、前提として、このリモートコントロール装置が適用される家屋には、リビングルームとシアタールームとがあるものとする。リビングルームには、例えば、図7に示すように、液晶パネルをディスプレイに用いたテレビジョン受像機(以下、「液晶テレビ」と略する。)71と、DVDレコーダ72と、BS/CSチューナ73と、エアコン74と、照明75と、空気清浄機76とが設置されているものとする。一方、シアタールームには、例えば、図8に示すように、プロジェクタ81と、VTR82と、アンプ83と、スピーカ84L及び84Rと、エアコン85と、照明86と、空気清浄機87とが設置されているものとする。
また、リビングルームは「シーン1」に、シアタールームは「シーン2」にそれぞれ割り当てられるとともに、「シーン1」では、液晶テレビ71、DVDレコーダ72及びBS/CSチューナ73が「グループ1」(AV機器系)に、エアコン74、照明75及び空気清浄機76が「グループ2」(家電機器系)にそれぞれ分類されているものとする。一方、「シーン2」では、プロジェクタ81、VTR82及びアンプ83が「グループ1」(AV機器系)に、エアコン85、照明86及び空気清浄機87が「グループ2」(家電機器系)にそれぞれ分類されているものとする。
次に、上記構成のリモートコントロール装置が実行する機器選択処理について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。まず、現在の状態として、このリモートコントロール装置の電源がオンされており、図2に示すように、右利きの操作者が使用しやすいように、操作ユニット2が本体左側に本体に対して略90度の角度をなして固定されているものとする。さらに、このリモートコントロール装置の現在の動作モードは、リモコンモードであるとする。
このような状態及び動作モードにおいて、機器ボタン26が押下されると、リモートコントロール装置の制御部は、図9に示すステップSP2以降の機器選択モードへ遷移する(ステップSP1の判断結果が「YES」)。機器選択モード中は、上部本体1aを構成する機器ボタン26、第1ファンクションボタン(F1)15、第2ファンクションボタン(F2)16、第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24、第6ファンクションボタン(F6)25のそれぞれの下部に設けられているLEDが点滅点灯される。また、上部本体1aを構成する青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30のそれぞれの下部に設けられているLEDが連続点灯されるとともに、上部本体1aを構成する他のボタンのそれぞれの下部に設けられているLEDは消灯される。なお、機器ボタン26以外のボタンが押下された場合には、リモートコントロール装置の制御部は、リモコンモードにおいて押下された当該ボタンに応じた処理を実行するが、この実施の形態1とは直接に関係しないので、ここでは特に説明しない。
ステップSP2では、リモートコントロール装置の制御部は、液晶パネル58に、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際に選択されていたシーン、グループ及び当該グループに属する機器のそれぞれの名称等を液晶パネル58に表示した後、ステップSP3へ進む。今の場合、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際には、「シーン1」、「グループ1」及び「グループ1」に属する「液晶テレビ」、「VTR」、「BS/CSチューナ」のうち、「液晶テレビ」がそれぞれ選択されていたとする。従って、液晶パネル58には、図10(a)に示すように、左上部にLEDマーク91、このLEDマーク91の右隣には「シーン1」が選択されていることを示す「シーン1」の文字がそれぞれ表示される。
また、液晶パネル58には、タブ92と、2行2列の計4個のコマンドボタン93〜96と、タブ97とが表示される。タブ92の表面には「グループ1」が選択されていることを示す「グループ1」の文字が、コマンドボタン93、94及び96のそれぞれの表面には液晶テレビ71、BS/CSチューナ73及びDVDレコーダ72のそれぞれの機器が選択可能であることを示す「液晶テレビ」、「BS/CSチューナ」及び「VTR」の文字がそれぞれ表示される。「グループ1」では、最大4台の機器が選択可能に構成されているが、今の場合、リビングルームには、「グループ1」(AV機器系)に属する機器としては、上記3台のみが設置されており、コマンドボタン93、94及び96にのみ機器が登録されているので、コマンドボタン95の表面には、何も表示されない。
さらに、コマンドボタン93の左上角部には青色のLEDマーク93aが、コマンドボタン94の左上角部には黄色のLEDマーク94aが、コマンドボタン95の右上角部には赤色のLEDマーク95aが、コマンドボタン96の右上角部には緑色のLEDマーク96aがそれぞれ表示される。これらのLEDマーク93a、94a、95a及び96aは、上部本体1aの青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30に対応している。また、「グループ2」が選択されていないことを示すために、タブ97が「グループ1」の層よりも下層にあるように表示されるとともに、タブ97には「グループ2」の文字が白抜きで表示される。
そして、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際に選択されていた機器については、当該機器の名称が表示されたコマンドボタン93〜96の左上角部又は右上角部に表示されたLEDマーク93a、94a、95a又は96aが点滅表示される。一方、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際に選択されていなかった機器については、当該機器の名称が表示されたコマンドボタン93〜96の左上角部又は右上角部に表示されたLEDマーク93a、94a、95a又は96aが連続表示される。
今の場合、液晶テレビ71が選択されているので、コマンドボタン93の左上角部に表示されたLEDマーク93aが点滅表示されるとともに、コマンドボタン94の左上角部に表示されたLEDマーク94a、コマンドボタン95及び96のそれぞれの右上角部にそれぞれ表示されたLEDマーク95a及び96aが連続表示される。なお、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際に選択されていた機器に対応したLEDマークと、当該LEDマークに対応したカラーボタン31のいずれかの下部に設けられているLEDとのいずれか一方又は両方が点滅表示又は点滅点灯されるように構成しても良い。
また、図10(a)では、略中央に、選択状態表示部99が表示されている。選択状態表示部99は、垂直に延びる竿部100と、竿部100の上端に設けられた上端輪部101と、竿部100の途中から水平方向に右又は左に延びる横木部102と、横木部102の端部に設けられた白丸部103と、竿部100の下端に設けられた下端輪部104とから構成されている。上端輪部101及び下端輪部104は、それぞれページの始まりと終わりを示している。従って、竿部100の上端又は下端のいずれかあるいは両方に上端輪部101又は下端輪部104のいずれかあるいは両方が設けられていない場合には、前のページ又は後ろのページのいずれかあるいは両方がさらに用意されていることを示している。
また、横木部102及び白丸部103は、その延長線上に存在するタグ又はコマンドボタンが選択されていることを示しており、サブ方向キー54が、操作ユニット2を構成する円盤状部51の端部側面に向かう方向(図2(a)及び図5中c方向)とに操作されることにより、当該選択が決定されるように構成されている。
さらに、図10(a)では、最下段左端に白抜きの「ページ」という文字、その右隣に「:シーン切換」という文字、その右隣に上部本体1aに設けられたカラーボタン31、即ち、青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30を示すマーク、その右隣に「:他機器電源操作」という文字が順次表示されている。白抜きの「ページ」という文字及びその右隣の「:シーン切換」という文字は、操作ユニット2の立方体状部52を構成するページ切換ボタン61が操作されることにより、液晶パネル58に表示される「シーン」が切り換えられることを案内(ガイド表示)している。
一方、カラーボタン31を示すマーク及びその右隣の「:他機器電源操作」という文字は、機器の名称が表示されたコマンドボタン93〜96に表示されたLEDマーク93a、94a、95a及び96aと青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30とが対応しており、青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29又は黄色ボタン30のいずれかが押下されると、対応した機器に対して当該機器の電源をオン/オフさせるための電源コード信号が送信されることを案内(ガイド表示)している。
ステップSP3では、リモートコントロール装置の制御部は、シーンの切換が指示されたか否かを判断する。リモートコントロール装置の制御部は、(i)操作ユニット2を構成するページ切換ボタン61が押下されたか否か、又は(ii)操作ユニット2を構成するサブ方向キー54が円盤状部51の端部側面に向かう方向(図2(a)及び図5中c方向)に所定時間(例えば、1秒)以上、いわゆる「長押し」されたか否かによりシーンの切換指示の有無を判断する。そして、操作者が、ページ切換ボタン61を押下するか又はサブ方向キー54を図2(a)及び図5中c方向に長押しすると、ステップSP3の判断結果が「YES」となり、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP4へ進む。
ステップSP4では、リモートコントロール装置の制御部は、今まで液晶パネル58に表示されていたグループが属するシーン(以下、「第1のシーン」と称する。)とは異なるシーン(以下、「第2のシーン」と称する。)であって、前回第2のシーンから第1のシーンに切り換えられる際に使用されていたグループ及び当該グループに属する機器のそれぞれの名称等を液晶パネル58に表示した後、ステップSP5へ進む。
なお、初期設定では、初めて第2のシーンに切り換えられた際に液晶パネル58に表示されるグループとして「グループ1」が設定されているが、「グループ1」に機器が一つも登録されていない場合には、リモートコントロール装置の制御部は、「グループ2」に遷移する。今の場合、以上の処理により液晶パネル58の画面が図10(a)に示すものから図11(a)に示すものに変更されたとする。図11(a)において、図10(a)の各部に対応する部分には同一の符号を付け、コマンドボタン93〜96以外は同一の役割を果たしているので、その説明を省略する。
図11(a)では、液晶パネル58に、左上部にLEDマーク91、このLEDマーク91の右隣には「シーン2」が選択されていることを示す「シーン2」の文字がそれぞれ表示される。また、液晶パネル58には、タブ92と、2行2列の計4個のコマンドボタン93〜96と、タブ97とが表示される。タブ92の表面には「グループ1」が選択されていることを示す「グループ1」の文字が、コマンドボタン93、94及び96のそれぞれの表面には、図8に示すシアタールームに設置されているプロジェクタ81、アンプ83及びVTR82のそれぞれの機器が選択可能であることを示す「プロジェクタ」、「アンプ」及び「DVDレコーダ」の文字がそれぞれ表示される。「グループ1」では、最大4台の機器が選択可能に構成されているが、今の場合、シアタールームには、「グループ1」(AV機器系)に属する機器としては、上記3台のみが設置されており、コマンドボタン93、94及び96にのみ機器が登録されているので、コマンドボタン95の表面には、何も表示されない。
そして、前回この第2のシーンから第1のシーンに切り換えられる際に選択されていた機器については、当該機器の名称が表示されたコマンドボタン93〜96の左上角部又は右上角部に表示されたLEDマーク93a、94a、95a又は96aが点滅表示される。一方、前回この第2のシーンから第1のシーンに切り換えられる際に選択されていなかった機器については、当該機器の名称が表示されたコマンドボタン93〜96の左上角部又は右上角部に表示されたLEDマーク93a、94a、95a又は96aが連続表示される。
なお、初期設定では、初めて第2のシーンに切り換えられた際に液晶パネル58に表示されるグループを構成する機器のうち、選択されていたとする機器として青色のLEDマークが設けられたコマンドボタンの表面に表示された機器が設定されているので、リモートコントロール装置の制御部は、当該青色のLEDマークを点滅表示させる。一方、青色のLEDマークが設けられたコマンドボタンにいずれの機器も登録されていない場合には、リモートコントロール装置の制御部は、選択されていたとする機器として黄色のLEDマークが設けられたコマンドボタンの表面に表示された機器を選択して当該黄色のLEDマークを点滅表示させ、青色及び黄色のいずれのLEDマークが設けられたコマンドボタンにいずれの機器も登録されていない場合には、選択されていたとする機器として赤色のLEDマークが設けられたコマンドボタンの表面に表示された機器を選択して当該赤色のLEDマークを点滅表示させ、青色、黄色及び赤色のいずれのLEDマークが設けられたコマンドボタンにいずれの機器も登録されていない場合には、選択されていたとする機器として緑色のLEDマークが設けられたコマンドボタンの表面に表示された機器を選択して当該緑色のLEDマークを点滅表示させる。
今の場合、VTR82が選択されていたとすると、コマンドボタン96の右上角部に表示されたLEDマーク96aが点滅表示されるとともに、コマンドボタン93及び94のそれぞれの左上角部にそれぞれ表示されたLEDマーク93a及び94a、コマンドボタン95の右上角部に表示されたLEDマーク95aが連続表示される。
なお、機器が一つも登録されていないシーン、即ち、グループ1の4つのコマンドボタンのすべての表面及びグループ2の4つのコマンドボタンのすべての表面に機器を表す文字等が表示されていないシーンが選択された場合は、リモートコントロール装置の制御部は、当該シーンへの切換を行わずに、警告音発生部を制御して警告音を出力させるとともに、液晶パネル58には、例えば、「選択されたシーンには機器が何も登録されていません。」等のエラーメッセージを表示させる。
一方、ステップSP3の判断結果が「NO」の場合、即ち、シーンの切換が指示されていない場合には、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP5へ進む。ステップSP5では、リモートコントロール装置の制御部は、グループの切換が指示されたか否かを判断する。リモートコントロール装置の制御部は、(A)サブ方向キー54のa方向又はb方向への操作により現在選択されているグループとは異なるグループの名称が表示されたタブが選択され、かつ、サブ方向キー54のc方向への操作により決定されたか否か、(B)タッチパネル58のタブ92又は97に対応した部分が押下されたか否か、(C)第1ファンクションボタン(F1)15又は第2ファンクションボタン(F2)16が押下されたか否かによりグループの切換指示の有無を判断する。
そして、操作者が上記(A)〜(C)いずれかの操作を行うと、ステップSP5の判断結果が「YES」となり、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP6へ進む。ステップSP6では、リモートコントロール装置の制御部は、今まで液晶パネル58に表示されていたグループとは異なるグループ及び当該グループに属する機器のそれぞれの名称等を液晶パネル58に表示した後、ステップSP7へ進む。今の場合、以上の処理により液晶パネル58の画面が図10(a)に示すものから図10(b)に示すものに変更されたとする。図10(b)において、図10(a)の各部に対応する部分には同一の符号を付け、コマンドボタン110〜113及びLEDマーク110a、111a、112a及び113a以外は同一の役割を果たしているので、その説明を省略する。
図10(b)では、液晶パネル58に、タブ97と、2行2列の計4個のコマンドボタン110〜113と、タブ92とが表示される。タブ97の表面には「グループ2」が選択されていることを示す「グループ2」の文字が、コマンドボタン110、111及び113のそれぞれの表面には、図7に示すリビングルームに設置されているエアコン74、空気清浄機76及び照明75のそれぞれの機器が選択可能であることを示す「エアコン」、「空気清浄機」及び「照明」の文字がそれぞれ表示される。「グループ2」では、最大4台の機器が選択可能に構成されているが、今の場合、リビングルームには、「グループ2」(家電機器系)に属する機器としては、上記3台のみが設置されており、コマンドボタン110、111及び113にのみ機器が登録されているので、コマンドボタン112には、何も表示されない。
ここで、上記(A)〜(C)の手法のうち、(A)の手法について、図10及び図12〜図14を参照して説明する。まず、液晶パネル58に表示されている同一の表示画面及び同一の「層」に存在するタブ又はコマンドボタンをサブ方向キー54により選択し、決定する手法について図12及び図13を参照して説明する。図12(a)は、選択状態表示部99を構成する横木部102及び丸部103がタブ92の上端部近傍に対向するように竿部100に接続されており、これにより、タブ92が選択された状態を表示している。
液晶パネル58に図12(a)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図12(b)に示すように、上記横木部102及び丸部103がタブ97の下端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、タブ97、即ち、「グループ2」が選択された状態が表示される。
次に、液晶パネル58に図12(b)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図12(c)に示すように、上記横木部102及び丸部103がコマンドボタン93の上端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、コマンドボタン93が選択された状態、即ち、操作する機器として液晶テレビ71が選択された状態が表示される。
次に、液晶パネル58に図12(c)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図13(a)に示すように、上記横木部102及び丸部103がコマンドボタン96の下端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、コマンドボタン96が選択された状態、即ち、操作する機器としてDVDレコーダ72が選択された状態が表示される。
次に、液晶パネル58に図13(a)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図13(b)に示すように、上記横木部102及び丸部103がコマンドボタン94の上端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、コマンドボタン94が選択された状態、即ち、操作する機器としてBS/CSチューナ73が選択された状態が表示される。
次に、液晶パネル58に図13(b)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図13(c)に示すように、上記横木部102及び丸部103がコマンドボタン95の下端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、コマンドボタン95が選択された状態が表示されるが、今の場合、コマンドボタン95にはいずれの機器も登録されていないので、仮にこの状態で操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すc方向に操作すると、リモートコントロール装置の制御部は、警告音発生部を制御して警告音を出力させるとともに、液晶パネル58には、例えば、「機器が登録されていません。」等のエラーメッセージを重畳表示させる。
次に、液晶パネル58に図13(c)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図12(a)に示すように、上記横木部102及び丸部103がタブ92の上端部近傍に対向するように竿部100に接続されたことを示す画面に変更され、これにより、タブ92が選択された状態が表示される。
一方、液晶パネル58に図12(a)に示す画面が表示されている状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すa方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図13(c)に示す画面に変更される。以下、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すa方向に操作するごとに、液晶パネル58の画面は、図13(b)に示す画面、図13(a)に示す画面、図12(c)に示す画面、図12(b)に示す画面及び図12(a)に示す画面に順次変更される。
従って、液晶パネル58に図12(a)に示す画面が表示された状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すb方向に操作することにより、液晶パネル58の画面が図10(a)及び図12(b)に示す画面に変更された後、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すc方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図10(b)に示す画面に変更され、「グループ2」が選択された状態となる。
この場合、リモートコントロール装置の制御部は、上部本体1aを構成する機器ボタン26、第1ファンクションボタン(F1)15、第2ファンクションボタン(F2)16、第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24、第6ファンクションボタン(F6)25のそれぞれの下部に設けられているLEDの点滅点灯のパターンについて、「グループ1」が選択されている状態と「グループ2」が選択されている状態とで異ならせる。
なお、液晶パネル58に図10(b)に示す画面が表示された状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すc方向に操作した場合、既に「グループ2」が選択された状態にあるので、リモートコントロール装置の制御部は、何らの動作もしない。このことは、上記した(B)及び(C)の手法の場合も同様である。
一方、液晶パネル58に図10(b)に示す画面が表示された状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すa方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図14(a)に示す画面に変更される。次に、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すc方向に操作すると、液晶パネル58の画面は、図14(b)に示す画面に変更され、「グループ1」が選択された状態となる。なお、液晶パネル58に図14(b)に示す画面が表示された状態において、操作者がサブ方向キー54を図2(a)に示すc方向に操作した場合、既に「グループ1」が選択された状態にあるので、リモートコントロール装置の制御部は、何らの動作もしない。このことは、上記した(B)及び(C)の手法の場合も同様である。
なお、機器が一つも登録されていないグループ、即ち、当該グループの4つのコマンドボタンのすべての表面に機器を表す文字等が表示されていないグループが選択された場合は、リモートコントロール装置の制御部は、当該グループへの切換を行わずに、警告音発生部を制御して警告音を出力させるとともに、液晶パネル58には、例えば、「選択されたグループには機器が何も登録されていません。」等のエラーメッセージを表示させる。
また、上記ステップSP3の「YES」、ステップSP4、ステップSP5の処理を経た場合、即ち、シーンを「シーン1」から「シーン2」に切り換えた後にグループを「グループ1」から「グループ2」に切り換えた場合、液晶パネル58の画面は、図10(a)に示すものから図11(a)に示すものを経て図11(b)に示すものに変更される。図11(b)において、図11(a)の各部に対応する部分には同一の符号を付け、コマンドボタン110〜113及びLEDマーク110a、111a、112a及び113a以外は同一の役割を果たしているので、その説明を省略する。
図11(b)では、液晶パネル58に、タブ97と、2行2列の計4個のコマンドボタン110〜113と、タブ92とが表示される。タブ97の表面には「グループ2」が選択されていることを示す「グループ2」の文字が、コマンドボタン110、111及び113のそれぞれの表面には、図8に示すシアタールームに設置されているエアコン85、空気清浄機87及び照明86のそれぞれの機器が選択可能であることを示す「エアコン」、「空気清浄機」及び「照明」の文字がそれぞれ表示される。「グループ2」では、最大4台の機器が選択可能に構成されているが、今の場合、シアタールームには、「グループ2」(家電機器系)に属する機器としては、上記3台のみが設置されており、コマンドボタン110、111及び113にのみ機器が登録されているので、コマンドボタン112の表面には、何も表示されない。
ステップSP7では、リモートコントロール装置の制御部は、最大4台の機器の中からいずれかの機器が選択されたか否かを判断する。リモートコントロール装置の制御部は、(1)サブ方向キー54のa方向又はb方向への操作によりいずれかの機器に対応したコマンドボタンが選択され、かつ、サブ方向キー54のc方向への操作により決定されたか否か、(2)いずれかの機器に対応した、タッチパネル58を構成するコマンドボタン93〜96、110〜113のいずれかが押下されたか否か、(3)第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24、第6ファンクションボタン(F6)25のいずれかが押下されたか否かにより機器選択指示の有無を判断する。
そして、操作者が上記(1)〜(3)いずれかの操作を行うと、ステップSP7の判断結果が「YES」となり、リモートコントロール装置の制御部は、リモコンモードに遷移し、液晶パネル58に選択された機器を操作するための機器操作画面を表示する。ここで、図15を参照して、機器選択をした場合の液晶パネル58の具体的な表示例について説明する。図15(a)は、図10(a)と同様に、即ち、操作者がリビングルームに滞在し、リモートコントロール装置を操作して同装置を機器選択モードに設定し、かつ、「グループ1」を選択した状態とした場合の液晶パネル58の画面例である。また、前回この機器選択モードからリモコンモードに遷移する際には、液晶テレビ71が選択されていたものとする。従って、コマンドボタン93の左上角部に表示されたLEDマーク93aが点滅表示されるとともに、コマンドボタン94の左上角部に表示されたLEDマーク94a、コマンドボタン95及び96のそれぞれの右上角部にそれぞれ表示されたLEDマーク95a及び96aが連続表示される。
このような状態において、操作者が上記(1)〜(3)いずれかの操作により、液晶テレビ71の操作を選択したとすると、液晶パネル58には、例えば、図15(b)に示す画面が表示される。図15(b)では、液晶パネル58に、左上部にLEDマーク120、このLEDマーク120の右隣には液晶テレビ71が選択されていることを示す「液晶テレビ」の文字がそれぞれ表示されるとともに、LEDマーク120が点滅表示される。また、液晶パネル58には、3行2列の計6個のコマンドボタン121〜126と、ページ表示127とが表示される。コマンドボタン121〜126には、「番組表」、「番組情報」、「AVポジション」、「裏番組表」、「データ連動(d)」及び「3桁入力」という文字がそれぞれ表示される。
表面に「番組表」が表示されたコマンドボタン121は、デジタル放送の所望の番組を検索したり、予約したりするためにEPGを液晶テレビ71のディスプレイに表示させるためのものである。表面に「番組情報」が表示されたコマンドボタン122は、視聴中のデジタル放送の番組の詳細な情報を液晶テレビ71のディスプレイに表示させるためのものである。表面に「AVポジション」が表示されたコマンドボタン123は、液晶テレビ71が設置されているリビングルーム等の明るさや再生映像の内容に合わせて、液晶テレビ71を構成する記憶部(図示略)に記憶された映像・音声を好みのものに調整に設定する機能である「AVポジション」に関する設定画面を液晶テレビ71のディスプレイに表示させるためのものである。
表面に「裏番組表」が表示されたコマンドボタン124は、デジタル放送のある番組を視聴中にデジタル放送の他の番組を知りたい場合にEPGからなる裏番組表を液晶テレビ71のディスプレイに表示させるためのものである。表面に「データ連動(d)」が表示されたコマンドボタン125は、デジタル放送の番組に連動したデータ放送がある場合に当該番組に連動したデータ放送の画面を液晶テレビ71のディスプレイに表示させるためのものである。表面に「3桁入力」が表示されたコマンドボタン126は、3桁チャンネル番号を入力して所望のデジタル放送の番組を選局するためのものである。また、ページ表示127における「1/4」という表示は、液晶テレビ71の調整可能な機能が4ページに分割されており、当該画面がその1番目のページであることを示している。
一方、液晶パネル58に図15(a)に示す画面が表示されている状態において、操作者が上記(1)〜(3)いずれかの操作により、DVDレコーダ72の操作を選択したとすると、液晶パネル58には、例えば、図15(c)に示す画面が表示される。図15(c)では、液晶パネル58に、左上部にLEDマーク130、このLEDマーク130の右隣にはDVDレコーダ72が選択されていることを示す「DVDレコーダ」の文字がそれぞれ表示されるとともに、LEDマーク130が点滅表示される。また、液晶パネル58には、3行2列の計6個のコマンドボタン131〜136と、ページ表示137とが表示される。コマンドボタン132、133、135及び136には、「リプレイ」、「ズーム」、「30秒スキップ」及び「チャプターマーク」という文字がそれぞれ表示される。
コマンドボタン131は、一時停止中に押下されるごとに1コマずつコマ送りが指示されるボタンである。表面に「リプレイ」が表示されたコマンドボタン132は、見逃したシーンをすぐに再生させるために、押下されることにより約10秒前のシーンからの再生を指示されるボタンである。表面に「ズーム」が表示されたコマンドボタン133は、押下されることによりデジタル画像処理により現在再生中の画面の拡大表示が指示されるボタンである。コマンドボタン134は、一時停止中に押下されるごとに1コマずつコマ戻しが指示されるボタンである。表面に「30秒スキップ」が表示されたコマンドボタン135は、押下されることにより現在再生中の画面から30秒時間が先に進んだ画面への移動が指示されるボタンである。表面に「チャプターマーク」が表示されたコマンドボタン136は、押下されることにより再生中の画像データの所望の位置へのチャプターの挿入が指示されるボタンである。また、ページ表示137における「1/4」という表示は、DVDレコーダ72の調整可能な機能が4ページに分かれており、当該画面がその1番目のページであることを示している。
一方、ステップSP7の判断結果が「NO」の場合、即ち、操作者が最大4台の選択可能な機器の中からいずれの機器も選択しなかった場合には、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP8へ進む。ステップSP8では、リモートコントロール装置の制御部は、リモートコントロール装置の上部本体1aに設けられたカラーボタン31が押下されたか否かを判断する。カラーボタン31を構成する青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30は、上記したように、液晶パネル58に表示された4つのコマンドボタンの左上角部及び右上角部にそれぞれ表示された青色のLEDマーク、赤色のLEDマーク、緑色のLEDマーク及び黄色のLEDマークに対応している。従って、液晶パネル58に図10(b)に示す画面が表示された状態において、操作者が、例えば、DVDレコーダ72の電源をオンするために、黄色ボタン30を押下すると、ステップSP8の判断結果が「YES」となり、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP9へ進む。
ステップSP9では、リモートコントロール装置の制御部は、押下されたカラーボタン31に対応した機器の電源をオン/オフさせるための電源コード信号を作成し、上部本体1a及び下部本体1bの上端部に設けられた図示せぬLEDから上記電源コード信号に応じたリモコン信号を送信させた後、ステップSP10へ進む。今の場合、操作者が黄色ボタン30を押下したので、リモートコントロール装置の制御部は、黄色ボタン30に対応したDVDレコーダ72の電源をオンさせるための電源コード信号を作成し、上部本体1a及び下部本体1bの上端部に設けられた図示せぬLEDから上記電源コード信号に応じたリモコン信号を送信させる。ステップSP10では、リモートコントロール装置の制御部は、後述するステップSP12の処理でセットされるタイマーをリセットした後、ステップSP2へ戻る。
一方、ステップSP8の判断結果が「NO」の場合、即ち、リモートコントロール装置の上部本体1aに設けられたカラーボタン31のいずれも押下されなかった場合には、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP11へ進む。ステップSP11では、リモートコントロール装置の制御部は、リモートコントロール装置の上部本体1aに設けられた機器ボタン26が押下されたか否かを判断する。ステップSP11の判断結果が「YES」の場合には、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP12へ進む。
ステップSP12では、リモートコントロール装置の制御部は、所定時間TAをカウントするタイマをセットした後、ステップSP13へ進む。この所定時間TAは、例えば、0〜9秒の間で操作者が設定することができる。ステップSP13では、リモートコントロール装置の制御部は、上記所定時間TAが経過したか否かを判断する。ステップSP13の判断結果が「NO」の場合には、リモートコントロール装置の制御部は、何もせず、ステップSP2へ戻る。一方、ステップSP13の判断結果が「YES」の場合、即ち、上記所定時間TAが経過した場合には、リモートコントロール装置の制御部は、リモコンモードへ遷移する。また、ステップSP11の判断結果が「NO」の場合、即ち、リモートコントロール装置の上部本体1aに設けられた機器ボタン26が押下されなかった場合には、リモートコントロール装置の制御部は、ステップSP2へ戻る。
以上においては、このリモートコントロール装置の電源がオンされており、図2に示すように、右利きの操作者が使用しやすいように、操作ユニット2が本体左側に本体に対して略90度の角度をなして固定されていることを前提として、説明している。しかし、以上の説明は、このリモートコントロール装置の電源がオンされており、図3に示すように、左利きの操作者が使用しやすいように、操作ユニット2が本体右側に本体に対して略90度の角度をなして固定されている場合についても、そのまま当てはまる。
このように、本発明の実施の形態1によれば、部屋(シーン)ごとに設置された機器を分類するとともに、各部屋においても各機器をグループごとに分類して機器選択モード時に液晶パネル58に表示している。また各グループの名称は、タブに表示している。このため、各部屋(シーン)に設置されている機器が一目でわかりやすいとともに、最大16台の機器について、選択する手間も時間もかからない。従って、このリモートコントロール装置の操作性が良好である。
また、本発明の実施の形態1によれば、サブ方向キー54を設け、操作ユニット2が使用可能な状態に固定された際(図2(a)又は図3(a)参照)に、上記円盤状部51の端部側面に沿った上下方向(図2(a)、図3(a)及び図5中a方向及びb方向)と、上記端部側面に向かう方向(図2(a)、図3(a)及び図5中c方向)とに操作可能に構成されている。従って、操作者は、指を離すことなく、しかも、指を動かす向きが上下方向及び端部側面に向かう方向の2通りしかないので、誰でもブラインドタッチがしやすく、操作性が良い。また、指に負担がかからない。さらに、従来のカーソルボタンの場合、カーソルボタンの操作方向とフォーカスの移動方向とは平行であるが、本発明の実施の形態1に係るサブ方向キー54は、指を上下方向に操作することにより、フォーカスがジグザグに移動するといった従来にはない動きをするので、面白みがある。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、現在の使用状態が、このリモートコントロール装置の電源がオンされており、図2又は図3に示すように、操作ユニット2が本体左側又は右側に本体に対して略90度の角度をなして固定されている場合について説明している。しかし、本発明は、上述の実施の形態1に限らず、図1に示すように、操作ユニット2が収納空間1cに収納されている場合にも適用することができる。
まず、前提として、機器選択モードであって、かつ、液晶パネル58に図10(a)に示す画面が表示されている状態において、操作者が操作ユニット2を収納空間1cに収納したとする。この場合、上部本体1aを構成する機器ボタン26、第1ファンクションボタン(F1)15、第2ファンクションボタン(F2)16、第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24、第6ファンクションボタン(F6)25のそれぞれの下部に設けられているLEDが点滅点灯される。また、上部本体1aを構成する青色ボタン27、赤色ボタン28、緑色ボタン29及び黄色ボタン30のそれぞれの下部に設けられているLEDが連続点灯されるとともに、上部本体1aを構成する他のボタンのそれぞれの下部に設けられているLEDは消灯され、液晶パネル58には何も表示されない。
また、液晶パネル58に表示されている図10(a)に示す画面のタブ92及び97、コマンドボタン93、96、94及び96と、上部本体1aを構成する第1ファンクションボタン(F1)15、第2ファンクションボタン(F2)16、第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24及び第6ファンクションボタン(F6)25との対応関係は、操作ユニット2を使用可能な状態とした場合と、操作ユニット2を収納空間1cに収納した場合とでは変更されないように構成されている。
また、操作ユニット2が収納空間1cに収納されている状態では、操作ユニット2を構成する青色LED57a、 赤色LED57b、緑色LED57c及び黄色LED57dのうち、現在選択されている機器に対応したものが点滅点灯するように構成されている。今の場合、操作ユニット2が収納空間1cに収納されるまでは、液晶パネル58に図10(a)に示す画面が表示されており、「シーン1」、「グループ1」及び「グループ1」に属する「液晶テレビ」、「VTR」、「BS/CSチューナ」のうち、「液晶テレビ」が選択されていたとする。
図10(a)では、表面に「液晶テレビ」が表示されたコマンドボタン93の左上角部には青色のLEDマーク93aが表示されているので、操作ユニット2が収納空間1cに収納されると、リモートコントロール装置の制御部は、青色LED57aを点滅点灯させることになる。
このような状態において、操作者は、機器の選択については、第3ファンクションボタン(F3)22、第4ファンクションボタン(F4)23、第5ファンクションボタン(F5)24又は第6ファンクションボタン(F6)25を押下することにより行うことができる。また、グループの切換については、操作者は、第1ファンクションボタン(F1)15又は第2ファンクションボタン(F2)16を押下することにより行うことができる。
このように、本発明の実施の形態2によれば、操作ユニット2が収納空間1cに収納されている状態(第1位置)では、上記した実施の形態1とは異なりシーンの切換を行うことはできないが、この状態であっても、最大8台の機器の選択について上記した実施の形態1と同様な効果を得ることができる。この実施の形態2の発想は、人がパターン認識して1度に記憶することができる項目が通常6個程度であると考えられることからきている。即ち、液晶パネル58に表示される6個の選択項目の配置と、上部本体1aに設けられているボタンの配置とを一対一に対応させるとともに、その対応関係をLEDマーク及びLEDの色やその点滅表示で強調しておくことにより、収納空間1cに収納した場合(第1位置)であっても、操作ユニット2を使用可能な状態とした場合(第2位置)と同様に、違和感なく、遠隔操作すべき機器を選択することができるとともに、現在遠隔操作可能な状態にある機器を一目で確認することができる。従って、同様な機能を有するが所望のリモコン対象機器(例えば、DVDレコーダ)とは異なるリモコン対象機器(例えば、VTR)を誤って選択してしまった場合でも、リモートコントロール装置の操作者は、現在操作可能な機器を直ちに把握することができるので、DVDレコーダを操作しているつもりであるのに、DVDレコーダが作動せずにVTRが作動するので、混乱してしまうことはない。また、本発明の実施の形態2によれば、操作ユニット2を構成する液晶パネル58の画面サイズが小さい場合であっても、良好な操作性を得ることができる。
実施の形態3.
上述の各実施の形態では、シーン及びグループの名称を抽象的な「シーン1」、「グループ1」等で示す例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、「シーン1」及び「シーン2」を具体的な部屋の呼称、例えば、「リビングルーム」及び「シアタールーム」に変更可能に構成しても良い。同様に、「グループ1」及び「グループ2」を機器の種類ごとに、「AV機器系」及び「家電機器系」に変更可能に構成したり、使用目的により、例えば、図16に示すように、画像表示装置としてテレビ受像機を用いた場合のAV機器の組み合わせを示す「テレビ」や画像表示装置としてプロジェクタを用いた場合のAV機器の組み合わせを示す「プロジェクタ」と変更可能に構成しても良い。この場合、同一の機器を異なるグループで2重、3重に登録しても良い。以下においても同様である。
また、各グループを構成する4台の機器の液晶パネル58の画面上の配置位置についても、一定のルールを定めて各グループで共通としても良い。例えば、図16に示すように、第1列第1行のコマンドボタンについては映像表示装置、第1列第2行のコマンドボタンについては映像再生装置、第2列第1行のコマンドボタンについてはオーディオ装置、第2列第2行のコマンドボタンについてはその他の装置(図16の例では「エアコン」)をそれぞれ配置可能に構成しても良い。
さらに、各グループをリモートコントロール装置の操作者ごとに割り当て、各操作者が主に使用する機器を登録するように構成しても良い。図17及び図18(a)に登録の一例を示す。図18(a)において、使用文字がひらがな及びカタカナだけであるのは、操作者「ゆうた」が園児又は小学校低学年であるとしているためである。この場合、各機器を選択した場合の各機能の名称についても上記操作者の理解度に応じて変更可能に構成すれば良い。図18(b)の例では、DVDレコーダが選択された場合、DVDの再生を指示するコマンドボタンの名称が「みる」に、DVDのリピート再生を指示するコマンドボタンの名称が「もういちどみる」に、音量の増加を指示するコマンドボタンの名称が「おとをおおきくする」に、音量の減少を指示するコマンドボタンの名称が「おとをちいさくする」に、DVDの再生停止を指示するコマンドボタンの名称が「とめる」にそれぞれ登録されていることを示している。一方、図18(c)の例では、エアコンが選択された場合、エアコンの電源オンを指示するコマンドボタンの名称が「いれる」に、エアコンの電源オフを指示するコマンドボタンの名称が「とめる」に、設定温度の上昇を指示するコマンドボタンの名称が「あつくする」に、設定温度の低下を指示するコマンドボタンの名称が「さむくする」にそれぞれ登録されている。
このように、本発明の実施の形態3によれば、可能な限りリモートコントロール装置の操作者の記憶力、親しみやすさあるいは理解度に応じて、シーン、グループ、機器あるいは機器の機能の名称やグループ分けを設定可能である。従って、より一層使い勝手が向上する。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述した実施の形態1では、操作ユニット2を構成する液晶パネル2に遠隔操作可能な機器や機能に対応した文字を表示する例を示したが、これに限定されず、これらの文字を上部本体1aに設けられた表示部に表示するように構成しても良い。
また、上述した各実施の形態では、サブ方向キー54は、円盤状部51の立方体状部52とは反対側の端部51bの側面に取り付けられている例を示したが、これに限定されない。例えば、操作ユニット2が使用可能な状態において、操作ユニット2が取り出された側とは反対側の本体1の側面(図2(c)及び図3(b)参照)であって、くびれ部1aa近傍に設けても良い。
また、上述した各実施の形態では、操作ユニット2は、上部本体1aと下部本体1bとの間に形成された収納空間1cに収納可能に構成されている例を示したが、これに限定されない。操作ユニット2は、例えば、特開2005−175800号公報に記載されているように、上部本体1aの上面に回転移動可能に取り付ける構成や、逆に下部本体1bの下面に回転移動可能に取り付ける構成にしても良い。
また、上述した実施の形態1では、操作ユニット2を構成する液晶パネル2に遠隔操作可能な機器や機能に対応した「文字」を表示する例を示したが、これに限定されず、機器に対応した機器情報や機能情報、例えば、対応する機器や機能を識別するための名称、通称、記号、コードその他の文字列、図形(アイコン)あるいはこれらの組み合わせのいずれかを表示するように構成しても良い。このうち、図形としては、例えば、テレビジョン受像機や、DVDレコーダ等の機器の外観形状を表すマーク、記録媒体を用いる機器ではカセット、ディスク等の記憶媒体の外観形状を表すマーク、アンテナ等の付属機器を用いる機器では当該付属機器の外観形状を表すマーク、防犯システム等では泥棒の侵入を阻止することを象徴的に表すマークなどがある。
また、上述した実施の形態1では、シーンを機器の設置場所に応じて割り当てるとともに、各シーンごとに各機器を2つのグループに分類する例を示したが、これに限定されない。例えば、シーンを操作者、季節、1日の時間帯(朝、昼、夜)等に応じて割り当てても良いし、各シーンごとに3つ又は4つのグループに分類しても良い。
また、上述した実施の形態1では、シーンの切換は、操作ユニット2を構成するページ切換ボタン61の押下又はサブ方向キー54のc方向への長押しにより行われる例を示したが、これに限定されず、液晶パネル58に他のシーンへの切換を案内する文字を表示し、タッチパネル59の対応する部分の押下により行われるように構成しても良い。
また、上述した各実施の形態では、サブ方向キー54のa方向又はb方向への操作によりタブ、コマンドボタン又は選択項目が選択された後、サブ方向キー54のc方向への操作により決定される例を示したが、これに限定されない。例えば、ジョイスティック17が上方向、下方向、左方向、右方向あるいは斜め方向に傾けられることによりタブ、コマンドボタン又は選択項目が選択された後、ジョイスティック17が本体1の厚さ方向に押下されることにより決定されるように構成してももちろん良い。
さらに、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。