JP2005268321A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィにおいて、露光により発生するアウトガスや酸によりレジストパターンの形状が劣化したり、剥離するのを防ぐと共に、下地膜からの反射を防止して矩形状のレジストパターンを再現性良く形成する。
【解決手段】 リソグラフィに用いる露光光の波長における吸収率が高い第一の有機材料と、膜密度が大きく且つ光安定性が高い第二の有機材料とを含む反射防止膜4をゲート電極膜3の上に形成し、リソグラフィにより前記反射防止膜4の上にレジストパターン5aを形成する。性質の異なる二つの有機材料を含む反射防止膜4を形成することにより、露光時に反射防止膜4からアウトガスが発生するのを抑制し、且つ露光時に発生した酸がフォトレジスト膜から反射防止膜4に拡散することを防ぎ、矩形状のレジストパターンを再現性良く形成することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 リソグラフィに用いる露光光の波長における吸収率が高い第一の有機材料と、膜密度が大きく且つ光安定性が高い第二の有機材料とを含む反射防止膜4をゲート電極膜3の上に形成し、リソグラフィにより前記反射防止膜4の上にレジストパターン5aを形成する。性質の異なる二つの有機材料を含む反射防止膜4を形成することにより、露光時に反射防止膜4からアウトガスが発生するのを抑制し、且つ露光時に発生した酸がフォトレジスト膜から反射防止膜4に拡散することを防ぎ、矩形状のレジストパターンを再現性良く形成することができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、半導体装置の製造方法に関するものであり、特に反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィ技術に関する。
半導体装置製造のキーテクノロジーであるリソグラフィにおいて、レジストパターンの下地膜からの露光光の反射を抑制するプロセスが必須となっている。
現在、半導体デバイスの量産で適用されている波長248nmのエキシマレーザーを用いたKrFリソグラフィや波長193nmのArFリソグラフィでは、有機材料をフォトレジスト膜下層に形成し反射を抑制するBARC(Bottom Anti Reflective Coating)法が多く用いられている。
また、ArFの次世代技術である波長157nmのF2リソグラフィにおいては、フッ素含有レジストは高い透明性を有しており、有望視されている。
現在、半導体デバイスの量産で適用されている波長248nmのエキシマレーザーを用いたKrFリソグラフィや波長193nmのArFリソグラフィでは、有機材料をフォトレジスト膜下層に形成し反射を抑制するBARC(Bottom Anti Reflective Coating)法が多く用いられている。
また、ArFの次世代技術である波長157nmのF2リソグラフィにおいては、フッ素含有レジストは高い透明性を有しており、有望視されている。
図19〜図21は、BARC法を用いてゲート電極を形成する半導体装置の製造方法を、半導体装置の断面図により説明する工程説明図である(ゲート絶縁膜の形成は、説明を省略する)。
まず、図19に示すように、半導体基板1の上にゲート電極膜3、および反射防止膜4を形成する。さらに、反射防止膜4の上にフッ素を含有するフォトレジスト膜5を形成し、フォトマスク6を用い、F2リソグラフィの露光装置によりフォトレジスト膜5の表面に露光光7を照射する。このとき、フォトレジスト膜5の表面で、露光光7が照射される幅はL1である。
まず、図19に示すように、半導体基板1の上にゲート電極膜3、および反射防止膜4を形成する。さらに、反射防止膜4の上にフッ素を含有するフォトレジスト膜5を形成し、フォトマスク6を用い、F2リソグラフィの露光装置によりフォトレジスト膜5の表面に露光光7を照射する。このとき、フォトレジスト膜5の表面で、露光光7が照射される幅はL1である。
次に、図20に示すように、フォトレジスト膜5(図19参照)の現像を行い、レジストパターン5aを形成する。このとき、露光によりフォトレジスト膜5から発生した触媒、例えば酸(H+)の一部が反射防止膜4へ拡散し、フォトレジスト膜5の反射防止膜4との界面付近は酸(H+)の濃度が低くなるため、アルカリ性である現像液に難溶となり、レジストパターン5aは上端部がL1、下端部の幅がL2(L1<L2)の裾を引いた形状となってしまう。
次に、図21に示すように、裾を引いた形状のレジストパターン5aをマスクとして反射防止膜4およびゲート電極膜3(図20参照)をエッチングし、反射防止膜パターン4aおよびゲート電極3aを形成する。さらに、図示しないが、レジストパターン5aおよび反射防止膜4aをアッシングにより除去する。
このとき、図21に示すように、レジストパターン5aが裾を引いた形状となっていることにより、ゲート電極3aの幅がL2となり、露光されたフォトレジスト膜5の幅であるL1(図19参照)よりも大きくなってしまい、微細加工を阻害してしまう。
また、露光により反射防止膜4(図19参照)から発生したアウトガスがフォトレジスト膜5と反射防止膜4との界面に拡散し、レジストパターン5a(図20参照)の形状が劣化したり、レジストパターン5aと反射防止膜4(図20参照)の密着性の劣化により、レジストが剥離したりする問題が生じてしまう。
このような問題に対して、複数の膜を用いて反射防止膜の消衰係数をフォトレジスト膜との界面側から基板側に向かって変化させる方法や、反射防止膜とフォトレジスト膜との界面にバリア膜を設けることで、下地膜からの反射を抑えたり、フォトレジスト膜からの酸の拡散を抑制する方法が図られている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、上記いずれの方法においても、加工すべき下地膜の上に膜質や膜厚を最適化した複数の膜を形成する必要があり、工程が増加したり、条件設定が煩雑となるという問題があった。
特開平9−171952号公報
特開平9−80755号公報
上述のように、F2リソグラフィにおいて有望視されているフッ素含有レジストは、露光により発生した酸の一部が反射防止膜へ拡散してレジストパターンの形状を劣化させるという課題があった。
また、露光時に反射防止膜から発生したアウトガスがフォトレジスト膜と有機反射防止膜の界面に拡散し、レジストパターンの形状を劣化させたり、剥離させたりするという課題があった。
さらに、消衰係数の異なる複数の膜を形成するとき、膜質や膜厚を最適化した複数の膜を形成する必要があり、工程が増加したり、条件設定が煩雑となるという課題があった。
また、露光時に反射防止膜から発生したアウトガスがフォトレジスト膜と有機反射防止膜の界面に拡散し、レジストパターンの形状を劣化させたり、剥離させたりするという課題があった。
さらに、消衰係数の異なる複数の膜を形成するとき、膜質や膜厚を最適化した複数の膜を形成する必要があり、工程が増加したり、条件設定が煩雑となるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィにおいて、剥離や形状劣化を抑制した、良好な矩形状のレジストパターンを工程を増加させることなく、再現性良く形成することができる、優れた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上に第一の膜を形成する工程と、前記第一の膜の上に反射防止膜を形成する工程と、前記反射防止膜の上にフォトレジスト膜を形成する工程と、前記フォトレジスト膜を露光および現像して前記反射防止膜の上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを介して前記反射防止膜を選択的にエッチングし、前記レジストパターンの下に反射防止膜パターンを形成する工程と、前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを介して前記第一の膜を選択的にエッチングする工程とを備え、前記反射防止膜は、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料を含み、前記第一の有機材料は、前記露光の露光光の波長における吸収率が相対的に高く、前記第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いことを特徴とする。
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また、本発明に係る別の半導体装置の製造方法は、基板上に第一の膜を形成する工程と、前記第一の膜の上に第二の膜を形成する工程と、前記第二の膜の上に反射防止膜を形成する工程と、前記反射防止膜の上にフォトレジスト膜を形成する工程と、前記フォトレジスト膜を露光および現像して前記反射防止膜の上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを介して前記反射防止膜を選択的にエッチングし、前記レジストパターンの下に反射防止膜パターンを形成する工程と、前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを介して前記第二の膜を選択的にエッチングし、前記反射防止膜パターンの下にハードマスクを形成する工程と、前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを除去して前記ハードマスクの表面を露出させる工程と、前記ハードマスクを介して前記第一の膜を選択的にエッチングする工程とを備え、前記反射防止膜は、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料を含み、前記第一の有機材料は、前記露光の露光光の波長における吸収率が相対的に高く、前記第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いことを特徴とする。
本発明のその他の特徴については、以下において詳細に説明する。
本発明のその他の特徴については、以下において詳細に説明する。
本発明によれば、反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィにおいて、剥離や形状劣化を抑制した、良好な矩形状のレジストパターンを工程を増加させることなく、再現性良く形成することができる、優れた半導体装置の製造方法を得ることができる。
実施の形態1.
図1〜図9は、本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法を、半導体装置の断面により順を追って説明する工程説明図である。本実施の形態では、F2リソグラフィ技術を用いて半導体基板上に金属絶縁膜半導体(Metal Insulator Semiconductor;以下、MISと称する)型トランジスタのゲート電極を形成する例を示す。
図1〜図9は、本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法を、半導体装置の断面により順を追って説明する工程説明図である。本実施の形態では、F2リソグラフィ技術を用いて半導体基板上に金属絶縁膜半導体(Metal Insulator Semiconductor;以下、MISと称する)型トランジスタのゲート電極を形成する例を示す。
まず、図1に示すように、半導体基板1の主面上に、ゲート絶縁膜2を形成する。例えば、半導体基板1を酸素ガスや水素ガスを用いたランプアニールにより急速加熱処理し、半導体基板1の主面上に1〜2nm程度の薄いシリコン酸化膜を形成する。
次に、ゲート絶縁膜2の上に、MIS型トランジスタのゲート電極を形成するため、第一の膜3として、タングステンからなるゲート電極膜3を化学気相成長(Chemical Vapor Deposition;以下、CVDと称する)法により、50nm程度の膜厚で形成する。
次に、ゲート絶縁膜2の上に、MIS型トランジスタのゲート電極を形成するため、第一の膜3として、タングステンからなるゲート電極膜3を化学気相成長(Chemical Vapor Deposition;以下、CVDと称する)法により、50nm程度の膜厚で形成する。
次に、図2に示すように、ゲート電極膜3の上に、後に行うリソグラフィで用いる反射防止膜4を50nm程度の膜厚で形成し、205℃の温度で60秒程度ベーキングする。
さらに、反射防止膜4の上に、F2(波長157nm)リソグラフィで用いるフッ素を含有するフォトレジスト膜5を200nm程度の膜厚で形成し、110℃の温度で60秒程度ベーキングする。
さらに、反射防止膜4の上に、F2(波長157nm)リソグラフィで用いるフッ素を含有するフォトレジスト膜5を200nm程度の膜厚で形成し、110℃の温度で60秒程度ベーキングする。
ここで、前述の反射防止膜4について、詳細に説明する。反射防止膜4は、異なる性質を有する第一の有機材料と、第二の有機材料とを含んでいる。
このとき、第一の有機材料は、F2リソグラフィで用いる露光光の波長(157nm)における吸収率(以下、「光吸収率」と称する)が、第二の有機材料と比較して相対的に高く、第二の有機材料は、膜密度が第一の有機材料と比較して相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いという性質を有する。
このとき、第一の有機材料は、F2リソグラフィで用いる露光光の波長(157nm)における吸収率(以下、「光吸収率」と称する)が、第二の有機材料と比較して相対的に高く、第二の有機材料は、膜密度が第一の有機材料と比較して相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いという性質を有する。
本実施の形態においては、第一の有機材料として、臭素やヨウ素などのハロゲン元素を含むハロゲン系ポリマーを用い、第二の有機材料としてノボラック系ポリマーを用いる。両者を所定の混合比、例えば1:1の混合比で均一に混合し、ゲート電極膜3の上に、スピンコート法により1000〜2000rpm程度の回転数で塗布することにより形成する。
一般にハロゲン系ポリマーは、50nm程度の膜厚で形成するとき、F2リソグラフィの露光に用いられる露光光7の波長(157nm)において、下地膜であるタングステン金属膜からの反射光を抑制できる消衰係数k(0.30〜0.50)を有し、光吸収率が高いので、レジストパターンの寸法変動を抑制することができる。
また、膜密度が小さいためエッチングレートが大きく、容易にエッチングすることができる。
また、膜密度が小さいためエッチングレートが大きく、容易にエッチングすることができる。
一方、ノボラック系ポリマーは、KrFリソグラフィ等で反射防止膜として用いられ、膜密度が大きいため、フォトレジスト膜から発生した酸が反射防止膜4に拡散することを防ぎ、後に形成するレジストパターンを裾引きのない、矩形状に形成することができる。
また、光安定性が高く、F2リソグラフィにおいて露光時にアウトガスが発生しないので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
また、光安定性が高く、F2リソグラフィにおいて露光時にアウトガスが発生しないので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
このように、反射防止膜4は、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料とを含み、両者を所定の混合比、例えば1:1の混合比で均一に混合して形成すると、両者の性質を併せ持つことができる。
上記の反射防止膜4の形成方法において、第一の有機材料と、第二の有機材料とを所定の混合比で混合し、ゲート電極膜3の上に塗布した後、ベーキング温度を調節することにより、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーを反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させ、且つ、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーを反射防止膜4の表面側に偏析させる(以下、「偏析法」と称する)ようにしてもよい。
そのためには、反射防止膜4をゲート電極膜3の上に塗布後、ベーキングの温度を高くして、150℃〜200℃の温度で60秒間のベーキングを行うようにする。表面張力の異なる二種類の膜を混合してゲート電極膜3の上に塗布し、上記の条件でベーキングすると、相対的に表面張力の大きい膜が反射防止膜4の半導体基板1側に偏析し、且つ、表面張力の小さい方の膜が反射防止膜4の表面側に偏析する。
本実施の形態においては、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーの方が、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーよりも相対的に表面張力が大きいため、上記のベーキング後に、第一の有機材料が反射防止膜4の半導体基板1側に偏析し、第二の有機材料が表面側に偏析する。
そのためには、反射防止膜4をゲート電極膜3の上に塗布後、ベーキングの温度を高くして、150℃〜200℃の温度で60秒間のベーキングを行うようにする。表面張力の異なる二種類の膜を混合してゲート電極膜3の上に塗布し、上記の条件でベーキングすると、相対的に表面張力の大きい膜が反射防止膜4の半導体基板1側に偏析し、且つ、表面張力の小さい方の膜が反射防止膜4の表面側に偏析する。
本実施の形態においては、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーの方が、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーよりも相対的に表面張力が大きいため、上記のベーキング後に、第一の有機材料が反射防止膜4の半導体基板1側に偏析し、第二の有機材料が表面側に偏析する。
このとき、図2に示す反射防止膜4において、反射防止膜4の半導体基板1側に第一の有機材料(4A)を偏析させ、且つ、表面側に第二の有機材料(4B)を偏析させたときの、反射防止膜4の拡大図を図3に示す。
このように、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料膜を、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させることによりゲート電極膜3からの反射光を抑制する効果が大きくなり、後に形成するレジストパターンの寸法変動をさらに効果的に抑制することができる。
また、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料を、反射防止膜4の表面側に偏析させることによりフォトレジスト膜5から発生する酸の拡散をさらに効果的に抑制し、後に行う露光において反射防止膜4からアウトガスが発生することを、さらに効果的に抑制することができる。
このように、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料膜を、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させることによりゲート電極膜3からの反射光を抑制する効果が大きくなり、後に形成するレジストパターンの寸法変動をさらに効果的に抑制することができる。
また、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料を、反射防止膜4の表面側に偏析させることによりフォトレジスト膜5から発生する酸の拡散をさらに効果的に抑制し、後に行う露光において反射防止膜4からアウトガスが発生することを、さらに効果的に抑制することができる。
なお、上記の偏析法によれば、第一の有機材料と第二の有機材料とを均一に混合する方法と比較して、それぞれの有機材料の特性が、より効果的に作用することから、反射防止膜4の全体の膜厚を薄膜化することも可能である。
次に、図4に示すように、フォトマスク6を用い、157nmの波長の露光光を用いるF2リソグラフィの露光装置により、露光光7をフォトレジスト膜5の上に照射する。このとき、フォトレジスト膜5の領域Aの部分に露光光7が照射される。
この後、図示しないが、110℃の温度で60秒程度のベーキングを行う。
この後、図示しないが、110℃の温度で60秒程度のベーキングを行う。
ここで、反射防止膜4はノボラック系ポリマーと、それよりも相対的に光吸収率が高く、下地膜からの反射光を抑制することができるハロゲン系ポリマーとを混合して形成するようにしたので、ノボラック系ポリマーのみを単独に用いる場合よりも光吸収率が高くなり、ゲート電極膜3からの反射光を効果的に吸収するため、レジストパターンの寸法変動を効果的に抑制することができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料が、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料が、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4はハロゲン系ポリマーと、それよりも相対的に膜密度が大きいノボラック系ポリマーとを混合して形成するようにしたので、ハロゲン系ポリマーのみを単独に用いる場合よりも膜密度が大きくなり、フォトレジスト膜5から発生した酸が反射防止膜4へ拡散することを効果的に抑制するので、後の工程で形成するレジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4はハロゲン系ポリマーと、それよりも光安定性が高いノボラック系ポリマーとを混合して形成するようにしたので、ハロゲン系ポリマーのみを単独に用いる場合よりも光安定性が高くなり、露光におけるアウトガスの発生を抑制することができる。従って、後の工程で形成するレジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
次に、図5に示すように、フォトレジスト膜5(図4参照)の現像を行い、露光光7が照射されたフォトレジスト膜5の領域Aの部分を除去し、レジストパターン5aを形成する。
このとき用いる現像液は、例えば、2.38%の濃度のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide;以下、TMAHと称する)である。
このとき用いる現像液は、例えば、2.38%の濃度のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide;以下、TMAHと称する)である。
次に、図6に示すように、CF4/O2系ガスを用い、レジストパターン5aをマスクとして反射防止膜4(図5参照)をエッチングして、レジストパターン5aの下に反射防止膜パターン4aを形成する。
このとき、反射防止膜4はノボラック系ポリマーと、それよりも相対的に膜密度が小さいハロゲン系ポリマーとを混合して形成するようにしたので、ノボラック系ポリマーのみを単独に用いる場合よりも膜密度が小さくなり、エッチングレートが大きくなる。従って、この工程におけるレジストパターン5aの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、反射防止膜4の全体の膜厚を薄膜化することもできるため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、反射防止膜4の全体の膜厚を薄膜化することもできるため、上記効果はさらに大きくなる。
次に、図7に示すように、SF6/N2系ガスを用い、レジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4aをマスクとしてゲート電極膜3(図6参照)をエッチングし、ゲート電極3aを形成する。さらに、図8に示すように、レジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4a(図7参照)をアッシングにより除去する。
このあと、図示しないが、リソグラフィ、イオン注入、および熱処理によりトランジスタの拡散層を形成する。さらに図9に示すように、ゲート絶縁膜2およびゲート電極3a全体を覆うように、プラズマCVD法などにより層間絶縁膜8を形成する。さらに、図示しないが、必要なコンタクトおよび配線等を形成する。
なお、本実施の形態では、F2リソグラフィの反射防止膜として、異なる性質を有する第一の有機材料(ハロゲン系ポリマー)と第二の有機材料(ノボラック系ポリマー)とを1:1の混合比で均一に混合して形成するようにした。
レジストパターンの寸法変動をさらに抑制するためには、ハロゲン系ポリマーの混合比を相対的に大きくして全体としての光吸収率をさらに高くすれば良く、例えばハロゲン系ポリマーとノボラック系ポリマーを2:1の混合比で混合して形成する。
レジストパターンの寸法変動をさらに抑制するためには、ハロゲン系ポリマーの混合比を相対的に大きくして全体としての光吸収率をさらに高くすれば良く、例えばハロゲン系ポリマーとノボラック系ポリマーを2:1の混合比で混合して形成する。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、第一の有機材料および第二の有機材料のそれぞれの特性が、より効果的に作用するので、所定の混合比で均一に混合する場合よりも、さらに好適である。
すなわち、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーを反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させることにより、ゲート電極膜3(図4参照)からの反射光をさらに効果的に抑制することができる。
また、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーを反射防止膜4の表面側に偏析させることにより、露光によりフォトレジスト膜5に発生した酸が反射防止膜4へ拡散することをさらに効果的に抑制し、反射防止膜4からアウトガスが発生することを、さらに効果的に抑制することができる。
すなわち、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーを反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させることにより、ゲート電極膜3(図4参照)からの反射光をさらに効果的に抑制することができる。
また、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーを反射防止膜4の表面側に偏析させることにより、露光によりフォトレジスト膜5に発生した酸が反射防止膜4へ拡散することをさらに効果的に抑制し、反射防止膜4からアウトガスが発生することを、さらに効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、F2リソグラフィで用いる157nmの波長の露光光を用いてリソグラフィを行う例を示した。この例に限らず、157nmよりもさらに短い波長を用いた場合においても、157nmの波長の露光光を用いる場合と同様に、露光により発生する酸がフォトレジスト膜から反射防止膜に拡散しやすくなり、また、反射防止膜4からアウトガスが発生しやすくなり、さらに下地膜からの反射光の影響が大きくなると考えられる。従って、157nm以下の波長の露光光を用いるリソグラフィにおいて、本発明の適用は有効なものであるといえる。
なお、本実施の形態においては、第一の膜3がゲート電極膜3である例を示したが、第一の膜3はゲート電極膜に限られず、絶縁膜などの膜であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、157nmの波長の露光光を用いるF2リソグラフィにおいて、反射防止膜を形成するとき、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料とを含み、第一の有機材料は、光吸収率が相対的に高く、第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高い材料を用いるようにした。
このように形成することにより、第一の有機材料および第二の有機材料の特性をあわせ持つ反射防止膜を形成することができる。
すなわち、露光時においてゲート電極膜からの反射光を効果的に吸収することができるので、レジストパターンの寸法変動を効果的に抑制することができる。また、反射防止膜のエッチングにおけるエッチングレートが大きくなるので、レジストパターン5aの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
さらに、フォトレジスト膜から発生した酸の反射防止膜への拡散を抑制するので、レジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。また、露光における反射防止膜からのアウトガスの発生を抑制することができるので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
すなわち、露光時においてゲート電極膜からの反射光を効果的に吸収することができるので、レジストパターンの寸法変動を効果的に抑制することができる。また、反射防止膜のエッチングにおけるエッチングレートが大きくなるので、レジストパターン5aの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
さらに、フォトレジスト膜から発生した酸の反射防止膜への拡散を抑制するので、レジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。また、露光における反射防止膜からのアウトガスの発生を抑制することができるので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、第一の有機材料および第二の有機材料の特性が、より効果的に作用するので、所定の混合比で均一に混合する場合よりも、さらに効果は大きくなる。
以上より、反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィにおいて、剥離や形状劣化を抑制した、良好な矩形状のレジストパターンを工程を増加させることなく、再現性良く形成することができる、優れた半導体装置の製造方法を得ることができる。
実施の形態2.
図10〜18は、本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法を、半導体装置の断面により順を追って説明する工程説明図である。実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、F2リソグラフィ技術を用いて半導体基板上にMIS型トランジスタのゲート電極を形成する例を示す。
なお、実施の形態1においては、ゲート電極膜3の上に形成したレジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4aをマスクとして、ゲート電極膜3をエッチングする例を示した(図7参照)が、本実施の形態においては、第一の膜としてゲート電極膜を形成し、ゲート電極膜の上に、第二の膜としてハードマスク膜を形成し、第二の膜を選択的にエッチングして得られるハードマスクをマスクとしてゲート電極膜をエッチングする例を示す。
図10〜18は、本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法を、半導体装置の断面により順を追って説明する工程説明図である。実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、F2リソグラフィ技術を用いて半導体基板上にMIS型トランジスタのゲート電極を形成する例を示す。
なお、実施の形態1においては、ゲート電極膜3の上に形成したレジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4aをマスクとして、ゲート電極膜3をエッチングする例を示した(図7参照)が、本実施の形態においては、第一の膜としてゲート電極膜を形成し、ゲート電極膜の上に、第二の膜としてハードマスク膜を形成し、第二の膜を選択的にエッチングして得られるハードマスクをマスクとしてゲート電極膜をエッチングする例を示す。
まず、図10に示すように、半導体基板1の主面上にゲート絶縁膜2を形成する。次に、ゲート絶縁膜2の上に、ゲート電極膜3を形成する。これらの工程は、実施の形態1と同一の条件により形成する。
さらに、ゲート電極膜3の上にハードマスクを形成するため、第二の膜9として、シリコン窒化膜からなるハードマスク膜9を、プラズマCVD法により30nm程度の膜厚で形成する。
さらに、ゲート電極膜3の上にハードマスクを形成するため、第二の膜9として、シリコン窒化膜からなるハードマスク膜9を、プラズマCVD法により30nm程度の膜厚で形成する。
次に、図11に示すように、ハードマスク膜9の上に反射防止膜4を形成し、ベーキングする。さらに、反射防止膜4の上にフォトレジスト膜5を形成し、ベーキングする。これらの工程は、実施の形態1と同一の条件で形成する。
なお、実施の形態1で示した反射防止膜4を偏析法により形成する場合においても、実施の形態1と同一の条件で形成するものとする。
なお、実施の形態1で示した反射防止膜4を偏析法により形成する場合においても、実施の形態1と同一の条件で形成するものとする。
次に、図12に示すように、フォトマスク6を用い、F2リソグラフィの露光装置により露光光7をフォトレジスト膜5の上に照射する。このとき、フォトレジスト膜5の領域Aに露光光7が照射される。
このとき、実施の形態1と同様に、反射防止膜4は、異なる性質を有する第一の有機材料と、第二の有機材料とを含んでいる。反射防止膜4の形成方法や、第一の有機材料、第二の有機材料、およびこれらの特徴については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
この後、図示しないが、実施の形態1と同様に、フォトレジスト膜5を110℃の温度で60程度ベーキングする。
ここで、反射防止膜4は、実施の形態1と同様の理由により、ハードマスク膜9からの反射光を効果的に吸収するため、レジストパターンの寸法変動を抑制することができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料が、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に光吸収率の高い第一の有機材料が、反射防止膜4の半導体基板1側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4は、実施の形態1と同様の理由により、フォトレジスト膜5から発生した酸が反射防止膜4へ拡散することを効果的に抑制するので、後の工程で形成するレジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4は、実施の形態1と同様の理由により、露光におけるアウトガスの発生を抑制することができる。従って、後の工程で形成するレジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、相対的に膜密度の大きい第二の有機材料が反射防止膜4の表面側に偏析するため、上記効果はさらに大きくなる。
次に、図13に示すように、フォトレジスト膜5(図12参照)の現像を行い、露光光7が照射されたフォトレジスト膜5の領域A(図12参照)の部分を除去し、レジストパターン5aを形成する。この工程についても、実施の形態1と同一の条件で行う。
次に、図14に示すように、N2/O2系ガスを用い、レジストパターン5aをマスクとして反射防止膜4(図13参照)をエッチングし、レジストパターン5aの下に反射防止膜パターン4aを形成する。
このとき、実施の形態1と同様に、反射防止膜4はノボラック系ポリマーと、それよりも相対的に膜密度が小さいハロゲン系ポリマーとを混合して形成するようにしたので、ノボラック系ポリマーのみを単独に用いる場合よりも膜密度が小さくなり、エッチングレートが大きくなる。従って、この工程におけるレジストパターン5aの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
次に、図15に示すようにCF4/O2/CH2F2系ガスを用いて、レジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4aをマスクとしてハードマスク膜9(図14参照)をエッチングし、ハードマスク9aを形成する。さらに、図16に示すように、レジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4a(図15参照)をアッシングにより除去して、ハードマスク9aの表面を露出させる。
次に、図17に示すように、SF6/N2系ガスを用い、ハードマスク9aをマスクとしてゲート電極膜3(図16参照)をエッチングし、ゲート電極3aを形成する。
ここで、実施の形態1においては、レジストパターン5aおよび反射防止膜パターン4aをマスクとしてゲート電極膜3をエッチングするようにした(図7参照)が、本実施の形態では、ハードマスク9aをマスクとしてゲート電極膜3をエッチングするようにしたので、実施の形態1よりも、エッチングの選択比を大きくすることができる。従って、実施の形態1よりもさらに再現性良く、ゲート電極3aを矩形状の良好な形状とすることができる。
この後、図示しないが、リソグラフィ、イオン注入、および熱処理によりトランジスタの拡散層を形成する。さらに、図18に示すように、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3a、およびハードマスク9aの全体を覆うように、プラズマCVD法などにより層間絶縁膜8を形成する。その後、図示しないが、必要なコンタクトおよび配線等を形成する。
なお、本実施の形態においても、F2リソグラフィの反射防止膜として、異なる性質を有する第一の有機材料(ハロゲン系ポリマー)と第二の有機材料(ノボラック系ポリマー)とを1:1の混合比で均一に混合して形成するようにした。
レジストパターンの寸法変動をさらに抑制するためには、ハロゲン系ポリマーの混合比を相対的に大きくして全体としての光吸収率をさらに高くすれば良く、例えばハロゲン系ポリマーとノボラック系ポリマーを2:1の混合比で混合して形成する。
レジストパターンの寸法変動をさらに抑制するためには、ハロゲン系ポリマーの混合比を相対的に大きくして全体としての光吸収率をさらに高くすれば良く、例えばハロゲン系ポリマーとノボラック系ポリマーを2:1の混合比で混合して形成する。
また、本実施の形態においても、反射防止膜4を偏析法により形成すると、第一の有機材料および第二の有機材料の特性が、より効果的に作用するので、所定の混合比で均一に混合する場合よりも、さらに好適である。
すなわち、第一の有機材料であるハロゲン系ポリマーを反射防止膜4の半導体基板1側に偏析させることにより、ハードマスク膜9(図12参照)からの反射光をさらに効果的に抑制することができる。
また、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーを反射防止膜4の表面側に偏析させることにより、露光によりフォトレジスト膜5に発生した酸が反射防止膜4へ拡散することをさらに効果的に抑制し、反射防止膜4からアウトガスが発生することをさらに効果的に抑制することができる。
また、第二の有機材料であるノボラック系ポリマーを反射防止膜4の表面側に偏析させることにより、露光によりフォトレジスト膜5に発生した酸が反射防止膜4へ拡散することをさらに効果的に抑制し、反射防止膜4からアウトガスが発生することをさらに効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態においても、F2リソグラフィで用いる157nmの波長の露光光を用いてリソグラフィを行う例を示した。この例に限らず、157nmよりもさらに短い波長を用いた場合においても、157nmの波長の露光光を用いる場合と同様に、露光により発生する酸がフォトレジスト膜から反射防止膜に拡散しやすくなり、また、反射防止膜4からアウトガスが発生しやすくなり、さらに下地膜からの反射光の影響が大きくなると考えられる。従って、157nm以下の波長の露光光を用いるリソグラフィにおいて、本発明の適用は有効なものであるといえる。
なお、本実施の形態においては、第一の膜3がゲート電極膜であり、第二の膜9がハードマスク膜である例を示したが、第一の膜3はゲート電極膜に限られず、絶縁膜などの膜であってもよい。また、第二の膜9は、導電性膜などの膜であっても良い。
以上説明したように、本実施の形態では、157nmの波長の露光光を用いるF2リソグラフィにおいて、反射防止膜を形成するとき、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料とを含み、第一の有機材料は、光吸収率が相対的に高く、第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高い材料を用いるようにした。
また、本実施の形態では、ハードマスク9aをマスクとしてゲート電極膜3をエッチングするようにした。従って実施の形態1よりもさらに再現性良く、ゲート電極3aを矩形状の良好な形状とすることができる。
また、本実施の形態では、ハードマスク9aをマスクとしてゲート電極膜3をエッチングするようにした。従って実施の形態1よりもさらに再現性良く、ゲート電極3aを矩形状の良好な形状とすることができる。
このように形成することにより、第一の有機材料および第二の有機材料の特性をあわせ持つ反射防止膜を形成することができる。
すなわち、露光時においてハードマスク膜からの反射光を効果的に吸収することができるので、レジストパターンの寸法変動を効果的に抑制することができる。また、反射防止膜のエッチングにおけるエッチングレートが大きくなるので、レジストパターンの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
さらに、フォトレジスト膜から発生した酸の反射防止膜への拡散を抑制するので、レジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。また、露光におけるアウトガスの発生を抑制することができるので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
すなわち、露光時においてハードマスク膜からの反射光を効果的に吸収することができるので、レジストパターンの寸法変動を効果的に抑制することができる。また、反射防止膜のエッチングにおけるエッチングレートが大きくなるので、レジストパターンの膜減りを抑制し、且つ、スループットを向上させることができる。
さらに、フォトレジスト膜から発生した酸の反射防止膜への拡散を抑制するので、レジストパターンの形状劣化を防ぐことができる。また、露光におけるアウトガスの発生を抑制することができるので、レジストパターンの剥離や形状劣化を防ぐことができる。
また、反射防止膜4を偏析法により形成すると、第一の有機材料および第二の有機材料の特性を効果的に作用するので、所定の混合比で均一に混合する場合よりも、さらに効果は大きくなる。
以上より、反射防止膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィにおいて、剥離や形状劣化を抑制した、良好な矩形状のレジストパターンを工程を増加させることなく、再現性良く形成することができる、優れた半導体装置の製造方法を得ることができる。
1 半導体基板、2 ゲート絶縁膜、3 ゲート電極膜(第一の膜)、3a ゲート電極、4 反射防止膜、4a反射防止膜パターン、5 フォトレジスト膜、5a レジストパターン、6 フォトマスク、7 露光光、8 層間絶縁膜、9 ハードマスク膜(第二の膜)、9a ハードマスク。
Claims (6)
- 基板上に第一の膜を形成する工程と、
前記第一の膜の上に反射防止膜を形成する工程と、
前記反射防止膜の上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
前記フォトレジスト膜を露光および現像して前記反射防止膜の上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンを介して前記反射防止膜を選択的にエッチングし、前記レジストパターンの下に反射防止膜パターンを形成する工程と、
前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを介して前記第一の膜を選択的にエッチングする工程とを備え、
前記反射防止膜は、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料を含み、前記第一の有機材料は、前記露光の露光光の波長における吸収率が相対的に高く、前記第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 基板上に第一の膜を形成する工程と、
前記第一の膜の上に第二の膜を形成する工程と、
前記第二の膜の上に反射防止膜を形成する工程と、
前記反射防止膜の上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
前記フォトレジスト膜を露光および現像して前記反射防止膜の上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンを介して前記反射防止膜を選択的にエッチングし、前記レジストパターンの下に反射防止膜パターンを形成する工程と、
前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを介して前記第二の膜を選択的にエッチングし、前記反射防止膜パターンの下にハードマスクを形成する工程と、
前記レジストパターンおよび前記反射防止膜パターンを除去して前記ハードマスクの表面を露出させる工程と、
前記ハードマスクを介して前記第一の膜を選択的にエッチングする工程とを備え、
前記反射防止膜は、異なる性質を有する第一の有機材料および第二の有機材料を含み、前記第一の有機材料は、前記露光の露光光の波長における吸収率が相対的に高く、前記第二の有機材料は、膜密度が相対的に大きく、且つ、光安定性が相対的に高いことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記反射防止膜は、前記第一の有機材料および前記第二の有機材料を所定の混合比で均一に混合して形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記反射防止膜は、前記第一の有機材料を前記基板側に偏析させ、且つ、前記第二の有機材料を表面側に偏析させて形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第一の有機材料はハロゲン系ポリマーであり、且つ、前記第二の有機材料はノボラック系ポリマーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記露光に用いられる露光光の波長は、157nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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2004
- 2004-03-16 JP JP2004074959A patent/JP2005268321A/ja active Pending
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