JP2005265000A - ガス容器用搬送具 - Google Patents

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Abstract

【課題】把手部の早期の劣化を防止するとともに、搬送作業者への負担を軽減し、ガス容器の全高を低く抑える。また、プロテクタを備えないバルブ装置を固定したガス容器にも適用できるようにし、バルブ装置全体を目視でき、バルブ装置の気密性能の点検作業や漏洩検知液の乾燥などを容易にし、しかも簡単に装着できるようにする。
【解決手段】本体部(2)と、この本体部(2)に連結された把手部(3)とを備える。本体部(2)には厚さ方向に挿通孔(16)を貫通形成する。挿通孔(16)にガス容器(4)とバルブ装置(5)との接続部(6)を挿入し、本体部(2)を接続部(6)の周囲へ回動自在に外嵌する。本体部(2)を接続部(6)の周囲から離脱不能に、バルブ装置(5)のハウジング(8)に係止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用酸素ボンベなどの、バルブ装置付きガス容器を持ち運ぶためのガス容器用搬送具に関する。
今日、医療現場や家庭内において、酸素吸入等のために小型のガス容器が多く用いられている。このガス容器の首部には、所定量の酸素ガスを取り出すためのバルブ装置が取り付けられており、このバルブ装置のガス出口に配管を介して酸素吸入器等が接続され、患者が所定量の酸素を吸入できるようにしてある。
上記のガス容器は比較的軽量であり、専用台やキャリーなどへ載置する場合、あるいは患者の傍などへ短距離間を移動させる場合などには、バルブ装置とガス容器の底部とを抱えて持ち運ばれる。しかしこの搬送方法では、搬送作業者がガス容器を身体の前面に持ち上げなければならず、作業者にかかる負担が大きいうえ、1本のガス容器を搬送するのに両手を必要とするなどの問題があり、より簡便に搬送できる搬送具が望まれていた。
そこで従来、上記のガス容器を搬送する搬送具として、バルブ装置の周囲に付設されたプロテクタに搬送用把手部を取り付け、この把手部を把持することで簡便に持ち運べるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
即ち、この従来技術は、例えば図6に示すように、ガス容器(51)へ固定されたバルブ装置(52)の周囲に、このバルブ装置(52)の略全体を覆う状態にプロテクタ(53)を固定してあり、このプロテクタ(53)にガス容器用搬送具(50)としての把手部(54)を付設してある。
上記のプロテクタ(53)にはバルブ装置(52)のガス出口(55)や充填口(56)、圧力計(57)などと対応する位置にそれぞれ開口部(58…)が形成してあり、ガス取出し用の配管等はこの開口部(58)を介してバルブ装置に接続される。
上記の把手部(54)は、ガス取出し用配管などと干渉したり圧力計(57)の目視の障害となったりしないように、プロテクタ(53)の上部に支持部(59)を形成して、この支持部(59)に上下方向へ揺動可能に連結してあり、搬送しない状態では、バルブ装置(52)を上方から容易に確認し操作できるように、仮想線で示すように斜め上方へ傾斜した姿勢で止め置かれる。
特開2002−327899号公報
上記従来のガス容器用搬送具は、搬送作業者が搬送具である把手部を片手で把持して、ガス容器を下方へ垂下させた状態で搬送するので、容易に搬送できる利点があるが、つぎのような問題点があった。
(1) バルブ装置に固定されたプロテクタに把手部が連結されているため、この把手部をガス容器の軸心回りに回動させることができない。このため、専用台などに載置されているガス容器を持ち上げる際、ガス容器の姿勢によっては、この上記の把手部や支持部などにねじれ力が加わる場合がある。この結果、上記の把手部が早期に劣化し易く、また、搬送作業者に大きな負担が加わり、搬送作業が困難になる虞がある。
(2) 上記の把手部はプロテクタの開口部等と干渉しない位置に配置する必要があり、ガス容器を床面などに静置した状態では、図6の仮想線に示すように、この把手部はバルブ装置の斜め上方に配置される。このため、この把手部が突出した分、ガス容器のバルブ装置等を含む全高が高くなる問題がある。
(3) 上記のバルブ装置は小形化によりプロテクタを必要としない場合や、配管等の作業性向上の観点からプロテクタを省略する場合があるが、上記の従来技術ではプロテクタに把手部を付設しているため、このプロテクタを省略したバルブ装置付きガス容器には適用できない問題がある。
(4) 上記のバルブ装置の接続部等は、漏洩検知液を塗布してガス漏れの有無が目視により検知されるが、上記のプロテクタがバルブ装置を覆っているため、その塗布部を容易に目視できず気密性能の点検作業が困難である。また、プロテクタがバルブ装置に固定されているため、この固定部に上記の漏洩検知液が溜まると容易に乾燥せず、この部分からバルブ装置に腐食などの劣化を生じる虞もある。
(5) 上記の把手部は、バルブ装置の略全体を覆うプロテクタに付設してあるため、この搬送具を取り付けるには上記のプロテクタをバルブ装置に固定しなければならず、取付け作業が煩雑になる。
本発明は上記の問題点を解消し、把手部の早期の劣化を防止するとともに、搬送作業者への負担を軽減し、ガス容器のバルブ装置等を含む全高を低く抑え、プロテクタを備えないバルブ装置を固定したガス容器にも適用でき、バルブ装置全体の目視や気密性能の点検作業、漏洩検知液の乾燥などを阻害する虞がなく、しかも簡単に装着することができる、ガス容器用搬送具を提供することを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1から図5に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち、本発明はガス容器用搬送具に関し、バルブ装置(5)付きガス容器(4)を持ち運ぶためのガス容器用搬送具であって、厚さ方向に貫通形成された挿通孔(16)を有する本体部(2)と、この本体部(2)に連結された把手部(3)とを備え、上記の挿通孔(16)へ上記のガス容器(4)とバルブ装置(5)との接続部(6)を挿入して、上記の本体部(2)をこの接続部(6)の周囲へ回動自在に外嵌し、この本体部(2)を接続部(6)の周囲から離脱不能に、上記のバルブ装置(5)のハウジング(8)に係止したことを特徴とする。
上記の接続部は、通常、上記のガス容器の首部と、この首部に螺着される上記のバルブ装置のハウジングに形成された脚ネジ部とを含む。上記の本体部は、この脚ネジ部と首部との少なくとも一方に外嵌すればよく、上記のバルブ装置のハウジングの外面のうち、ガス容器に臨む端面を、矩形などの多角形に形成して、その角部に上記の挿通孔の周縁を係止することができる。このように構成することで、バルブ装置のハウジングを過大にすることなく、上記の本体部を、上記の接続部の周囲から離脱不能に、上記のバルブ装置のハウジングに確実に係止することができる。
なお、上記の本体部に形成した挿通孔は、特定の断面形状に限定されないが、本体部を回動自在とするため、平面視で円形に形成すると好ましい。
上記の把手部は、上記の本体部の厚さ方向と直交する軸心まわりに揺動自在に構成することができる。これにより、使用時はこの把手部をバルブ装置の上方へ揺動移動させ、この把手部を把持して持ち運ぶことにより、ガス容器を鉛直に垂下させた姿勢で容易に搬送することができる。また、ガス容器を所定位置に静置した状態では、把手部をバルブ装置とガス容器の接続部よりも下方位置へ揺動移動させ、バルブ装置の操作に邪魔にならないようにすることができる。
上記の把手部を、上記の本体部の厚さ方向と直交する軸心まわりに揺動自在にする構成としては、例えば、上記の把手部に腕部を設け、この腕部と本体部の外周面とのいずれか一方に支軸を形成するとともに、他方にこの支軸を支持する軸受部を形成することができる。
一方、上記の把手部は、上記の本体部へ一体的に連結固定してもよい。この場合には、把手部と本体部とを一体に形成して部品点数を少なくでき、安価に実施できるうえ、ガス容器の底部から把手部までの高さ寸法を短くできるので、ガス容器の搬送が容易となる。また、この把手部が本体部に確りと固定されているので、この把手部の形状によってはこれをベッドフレームなどに係止させて、ガス容器の転倒などを簡単に防止することができる。
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1) 本体部はバルブ装置とガス容器との接続部の周囲へ回動自在に外嵌されていることから、ガス容器を持ち上げる際に把手部へねじり力が加わる虞があると、本体部を接続部の周囲で回動させることで簡単にこのねじり力を逃すことができる。この結果、把手部の早期の劣化を防止できるとともに、搬送作業者への負担を軽減することができる。
(2) 本体部はバルブ装置とガス容器との接続部の周囲に配置されるため、ガス容器を所定箇所へ静置した状態では、把手部をバルブ装置の上方へ位置させる必要がなく、ガス容器のバルブ装置等を含む全高を低く抑えることができる。しかも、バルブ装置のガス出口や充填口、残量計などよりも下方に配置されるので、バルブ装置全体の目視や気密性能の点検作業などを阻害する虞がない。また、プロテクタを備えないバルブ装置を固定したガス容器にも適用することができる。
(3) 本体部は上記の接続部に回動自在に外嵌されていることから、本体部と接続部との間に隙間が形成されている。この結果、気密性能の点検作業に使用した漏洩検知液がこの本体部とガス容器やバルブ装置との間に侵入しても、簡単に乾燥することができ、この漏洩検知液の残留による腐食などの発生を防止することができる。
(4) 上記の本体部は、例えばバルブ装置をガス容器に接続する際に、上記の挿通孔へバルブ装置とガス容器の接続部を挿入するだけでよく、簡単に装着することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1と図2は本発明の第1実施形態を示し、図1はバルブ装置付きガス容器に装着した状態のガス容器用搬送具の一部破断図であり、図2(a)は把手部を水平位置へ揺動させた状態での図1のII−II線矢視断面図、図2(b)は図2(a)のB部の拡大断面図である。
図1および図2に示すように、このガス容器用搬送具(1)はポリアミドなどの合成樹脂材料で形成された、本体部(2)とこれに揺動自在に連結された把手部(3)とからなり、この本体部(2)がガス容器(4)とバルブ装置(5)との接続部(6)に装着され、上記の把手部(3)を把持して持ち上げることで、ガス容器(4)を搬送できるようにしてある。
なお、この実施形態では上記のガス容器用搬送具(1)を合成樹脂で形成したので、軽量で安価に実施できるが、本発明のガス容器用搬送具はガス容器を搬送できる剛性を備えておればよく、金属など他の材料で形成してもよい。
上記の接続部(6)はガス容器(4)の首部(7)と、バルブ装置(5)のハウジング(8)に形成した脚ネジ部(9)とからなる。即ち、図1において、上記のバルブ装置(5)には、ハウジング(8)の下部に脚ネジ部(9)が形成してあり、この脚ネジ部(9)がガス容器(4)の首部(7)へ保密状に螺着固定してある。
上記のハウジング(8)には、側面に開閉操作ハンドル(10)とガス残量計(11)とガス充填口(12)とが設けてある。ハウジング(8)の上部に流量設定器(13)が付設してあり、この流量設定器(13)の上部にガス出口(14)が設けてある。このガス出口(14)は脚ネジ部(9)に形成したガス流路(15)(図2(a)を参照)を介してガス容器(4)の内部空間に連通してあり、上記の開閉操作ハンドル(10)と流量設定器(13)を操作することにより、ガス容器(4)内の貯蔵ガスがこのガス出口(14)から所定の流量で取り出される。
上記の接続部(6)に装着されたガス容器用搬送具(1)の本体部(2)には、図1における上下方向、即ちこの本体部(2)の厚さ方向に挿通孔(16)が貫通形成してある。この挿通孔(16)は平面視で円形に形成してあり、内面は上記のガス容器(4)の首部(7)の外周面に沿った形状にしてある。この挿通孔(16)に上記の首部(7)が挿入されるが、この首部(7)と挿通孔(16)との間には僅かな隙間が形成してあり、これにより、上記の本体部(2)は上記の接続部(6)の周囲を自由に回動することができる。
上記のバルブ装置(5)のハウジング(8)のうち、上記の脚ネジ部(9)の周囲でガス容器(4)に臨む端面(17)は、図2(a)の仮想線に示すように矩形に形成されており、その対角線の長さは上記の挿通孔(16)の上端の内径よりも長い。このため、上記の挿通孔(16)の周縁はこの端面(17)の角部(18)に係止され、これにより、上記の本体部(2)が上記の接続部(6)の周囲から離脱できないようにしてある。
図2(a)に示すように、上記の本体部(2)に連結されている把手部(3)は、1対の腕部(19・19)とこの腕部(19・19)同士を互いに連結する把持部(20)とからなる、コ字形に形成してある。
上記の各腕部(19)の先端内面には、互いに対向する方向へ支軸(21)が設けてあり、本体部(2)の両側面に形成した軸受部(22)へこの支軸(21)が挿入してある。これにより、上記の把手部(3)は、図1に示すように、ガス容器(4)の側部に沿って斜め下方へ位置させた静置姿勢(S)と、ガス容器(4)の上方へ立設させた搬送姿勢(T)との間で切替できるように、本体部(2)の厚さ方向と直交する軸心まわりに自在に揺動させることができる。
図1に示すように、上記の把手部(3)を静置姿勢(S)に切り替えた状態では、ガス容器用搬送具(1)がバルブ装置(5)よりも下方に位置しており、バルブ装置(5)の上方に飛び出さないうえ、バルブ装置(5)への配管の接続や、バルブ装置(5)全体の目視が容易であり、気密性能の点検作業や漏洩検知液の乾燥などをこのガス容器用搬送具(1)が阻害する虞がない。
一方、図1の仮想線に示すように、上記の把手部(3)を搬送姿勢(T)に切り替えた状態では、把持部(20)がバルブ装置(5)の上方に間隔を置いて位置するので、搬送作業者はこの把持部(20)を簡単に掴んで持ち運ぶことができる。なお、この搬送姿勢(T)への切替の際に、ガス容器用搬送具(1)をガス容器(4)の軸心まわりに回動できるので、把手部(3)の腕部(19)などにねじれ力が加わることを簡単に防止できるうえ、バルブ装置(5)のガス出口(14)に配管が接続されていても、この配管と干渉しないように把持部(3)を搬送姿勢(T)へ簡単に切り替えることができる。
なお、上記の支軸(21)は腕部(19)を撓ませることで上記の軸受部(22)へ簡単に挿入されるが、図2(b)に示すように、この支軸(21)の先端には抜止部(23)が突設してあり、軸受部(22)の奥壁に形成した係止孔(24)へこの抜止部(23)を挿嵌することで、把手部(3)が本体部(2)から容易に外れないようにしてある。
図1に示すように、上記の本体部(2)の側面のうち、上記の軸受部(22)の上方に係合溝(25)が形成してある。一方、図2(b)に示すように、この係合溝(25)と対向する上記の腕部(19)の先端内面には係止突起(26)が形成してある。上記の把手部(3)を搬送姿勢(T)に切り替えると、上記の係止突起(26)が上記の係合溝(25)に係止され、把手部(3)がこの搬送姿勢(T)に保持される。このため、搬送作業者がこの搬送姿勢(T)にある把手部(3)の把持部(20)を簡単に掴むことができる。
上記の第1実施形態では、腕部に支軸を形成し、本体部に軸受部を形成したが、上記の把手部は本体部の厚さ方向と直交する軸心まわりに揺動自在であればよく、本体部の側面に支軸を形成して、この支軸を支持する軸受部を把手部に形成してもよい。また本発明では上記の把手部を本体部と一体的に形成することも可能である。
図3と図4は本発明の第2実施形態を示し、図3はバルブ装置付きガス容器に装着した状態のガス容器用搬送具の側面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面図である。
図3と図4に示すように、この第2実施形態のガス容器用搬送具(1)は、上記の第1実施形態と同様、本体部(2)とこれに連結された把手部(3)とからなり、本体部(2)はガス容器(4)とバルブ装置(5)との接続部(6)に装着してある。また、上記の本体部(2)には挿通孔(16)が形成してあり、上記の接続部(6)がこの挿通孔(16)に挿入され、これにより本体部(2)がこの接続部(6)へ回動自在に外嵌してある。さらに、バルブ装置(5)のハウジング(8)は脚ネジ部(9)の周囲の端面(17)が矩形に形成されており、その対角線の長さが上記の挿通孔(16)の内径よりも長く、従って、上記の本体部(2)がこの端面(17)に係止されて上記の接続部(6)の周囲から離脱できないように構成されている点も、上記の第1実施形態と同様である。
しかしこの第2実施形態の把手部(3)は、上記の第1実施形態と異なって本体部(2)と一体に形成してあり、本体部(2)の側方に突設してある。従って、この把手部(3)は、本体部(2)とともに接続部(6)の周囲を水平方向へ回動することはできるが、本体部(2)の厚さ方向と直交する軸心まわりに揺動することはできない。
このため、ガス容器(4)の底部から搬送時の把持部(20)までの高さ寸法が短いので、小柄な搬送作業者がガス容器(4)を持ち運ぶ際に、腕を伸ばしてもガス容器(4)の底部が床面に触れる虞を少なくでき、搬送作業者への負担を軽減することができる。
また、この第2実施形態では、把手部(3)を上下に揺動させる必要がないので、図4に示すように腕部(19)を短くでき、ガス容器用搬送具(1)を小形にできるうえ、部品点数が少なく済み、安価に実施することができる。
上記の第2実施形態は、把手部(3)を本体部(2)の側方へ水平方向に突設した。しかし本発明の把手部は、この第2実施形態の形状に限定されず、例えば図5に示す変形例のように形成することも可能である。
即ち、図5(a)に示す第1変形例では、把手部(3)をバルブ装置の操作に邪魔にならない範囲で上方へ湾曲させてある。把持部(3)が斜め上方に向かっているので、搬送作業者は把持部(20)を容易に掴むことができる。
これとは逆に、図5(b)に示す第2変形例では、把持部(20)へ手をかけ得るようにガス容器との間に隙間を残して、把手部(3)を下方に向けて湾曲させてある。搬送作業者は、例えば下方から掬い上げるようにして把持部(20)を簡単に掴むことができる。
図5(c)に示す第3変形例では、把手部(3)の下面に凹曲部(27)を形成してある。この凹曲部(27)は、例えばベッドフレーム(28)などに係止させることができ、これによりガス容器の転倒などを簡単に防止することができる。
なお、上記の各実施形態や各変形例で説明したガス容器用搬送具は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、本体部や把手部の材質、形状、構造などをこれらの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の実施形態では、いずれも上記の挿通孔にガス容器の首部を挿入した。しかし、本発明では上記の本体部がガス容器とバルブ装置との接続部に外嵌されておればよく、バルブ装置の脚ネジ部やその近傍のハウジングに外嵌されたり、これらとガス容器の首部とに亙って外嵌されていてもよい。
また上記の実施形態では、いずれも挿通孔を平面視で円形に形成し、これに対面するハウジングの端面を矩形に形成した。しかし上記の挿通孔は、本体部が接続部に回動自在に外嵌され、且つ、接続部から離脱不能にハウジングに係止されていればよく、挿通孔やハウジングの端面はこれらの形状に限定されない。例えば挿通孔は平面視で多角形に形成したり、星型などに形成することができ、さらには円形の内方へ突部を備えた形状にすることも可能である。
一方、上記のハウジングの形状は、例えば挿通孔が平面視で円形の場合、直径の大きい円形や長径が長い楕円形にすることができ、周囲に突部を備えた円形にすることも可能である。
さらに上記の各実施形態では、いずれも本体部を1つの環状部材で構成した。しかし本発明ではこの本体部を、挿通孔を挟んで分離される2つ割の部材から構成し、両部材を分離可能に互いに固定してもよい。この場合は、この2つ割部材を分離・固定することにより、ガス容器にバルブ装置を固定した状態で、接続部に対してガス容器用搬送具を容易に着脱することができる。
なお、上記のバルブ装置やガス容器の形状・構造等は、上記の実施形態のものに限定されず、例えば流量設定器を備えないバルブ装置などであってもよく、また、ガス容器の貯蔵ガスも特定の種類に限定されないことはいうまでもない。
本発明のガス容器用搬送具は、ガス容器の全高を低く抑えることができるうえ、プロテクタを備えない場合にも適用でき、バルブ装置の操作や気密性能の点検作業などの邪魔にならず、搬送作業者への負担を軽減してガス容器を容易に持ち運べるので、例えば医療用酸素ガスボンベなど、持ち運び可能な比較的小型のガス容器の搬送に好適である。
本発明の第1実施形態を示す、バルブ装置付きガス容器に装着した状態のガス容器用搬送具の一部破断図である。 第1実施形態のガス容器用搬送具を示し、図2(a)は把手部を水平位置へ揺動させた状態での図1のII−II線矢視断面図、図2(b)は図2(a)のB部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示す、図1相当図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 第2実施形態の変形例を示し、図5(a)は第1変形例のガス容器用搬送具の側面図、図5(b)は第2変形例のガス容器用搬送具の側面図、図5(c)は第3変形例のガス容器用搬送具の一部破断側面図である。 従来技術を示す、バルブ装置のプロテクタに付設したガス容器用搬送具の一部破断図である。
符号の説明
1…ガス容器用搬送具
2…本体部
3…把手部
4…ガス容器
5…バルブ装置
6…接続部
7…ガス容器(4)の首部
8…バルブ装置(5)のハウジング
9…脚ネジ部
16…挿通孔
17…ハウジング(8)の端面
18…端面(17)の角部
19…腕部
21…支軸
22…軸受部

Claims (5)

  1. バルブ装置(5)付きガス容器(4)を持ち運ぶためのガス容器用搬送具であって、
    厚さ方向に貫通形成された挿通孔(16)を有する本体部(2)と、この本体部(2)に連結された把手部(3)とを備え、
    上記の挿通孔(16)へ上記のガス容器(4)とバルブ装置(5)との接続部(6)を挿入して、上記の本体部(2)をこの接続部(6)の周囲へ回動自在に外嵌し、
    この本体部(2)を接続部(6)の周囲から離脱不能に、上記のバルブ装置(5)のハウジング(8)に係止したことを特徴とする、ガス容器用搬送具。
  2. 上記の接続部(6)は、上記のガス容器(4)の首部(7)と、この首部(7)に螺着される上記のバルブ装置(5)のハウジング(8)に形成された脚ネジ部(9)とを含み、
    上記の本体部(2)は上記の首部(7)と上記の脚ネジ部(9)との少なくとも一方に外嵌され、
    上記のバルブ装置(5)のハウジング(8)は、上記の脚ネジ部(9)の周囲でガス容器(4)に臨む端面(17)が多角形に形成されて、その端面(17)の少なくとも1つの角部(18)に上記の挿通孔(16)の周縁が係止される、請求項1に記載のガス容器用搬送具。
  3. 上記の把手部(3)が、上記の本体部(2)の厚さ方向と直交する軸心まわりに揺動自在に、この本体部(2)に連結してある、請求項1又は請求項2に記載のガス容器用搬送具。
  4. 上記の把手部(3)は腕部(19)を備え、この腕部(19)と本体部(2)の外周面とのいずれか一方に支軸(21)を形成するとともに、他方にこの支軸(21)を支持する軸受部(22)を形成した、請求項3に記載のガス容器用搬送具。
  5. 上記の把手部(3)が、上記の本体部(2)へ一体的に連結固定してある、請求項1又は請求項2に記載のガス容器用搬送具。
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