JP2005264885A - 液化ガス燃料貯留容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 余剰液化ガス燃料を容器内に戻す構成とした場合に、該燃料が戻る時に発生する音を低減し得る液化ガス燃料貯留容器を提案する。
【解決手段】 容器本体の上部に接続された燃料リターン管3に、上端管口7が接続され、液相排出口8が容器底面近傍に配された傾斜状の主管路5と、該主管路5から分岐し、気相排出口9が容器本体の内部空域に配された副管路6とから構成される液化ガス燃料用分岐管4を備えるものとする。又は、最大充填時に燃料充填域となる位置に接続された燃料リターン管に、下端管口が接続され、気相排出口が容器本体の内部空域に配された主管路と、該主管路から分岐し、液相排出口が該容器底面近傍に配された傾斜状の副管路とから構成される液化ガス燃料用分岐管を備えるものとする。これにより、容器内に発生する着水音等の音量を低減することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液化石油ガス等の液化ガスを貯留する液化ガス燃料貯留容器に関し、詳しくは、エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を戻すための燃料リターン管が接続されている液化ガス燃料貯留容器に関する。
例えば、自動車の燃料に用いられる液化ガス燃料を充填する液化ガス燃料貯留容器にあっては、自動車のトランク等に横置きにして搭載されることが一般的である。このような貯留容器には、液化ガスを充填する充填バルブ、容器内の液化ガスを使用する取出バルブ、予め設定された最大充填量を越えて充填されないようにする過充填防止装置、液化ガスの充填量を視認可能とする液面計等が夫々に配設されている。一方、このような液化ガス燃料で動く自動車では、従来、ガソリンを燃料とする自動車のように、エンジンで消費されなかった余剰燃料を燃料タンクに戻すようなシステムは設けられていない。しかし、近年、ガソリンを用いる自動車と同様に、エンジンへの燃料供給が電子制御化されることに伴って、液化ガス燃料を用いる自動車にあっても、余剰燃料を燃料貯留容器に戻すシステムの採用が求められている。
ところで、上記したガソリンを燃料とする自動車にあって、エンジンから戻る余剰燃料には、該エンジン内で加熱されることにより生ずる気泡(ベーパー)を含んでいる。この気泡を含んだ状態のガソリンがエンジンに供給されると、ベーパーロック現象を誘発することから、燃料タンク内に戻る時点で、液状のガソリンと気泡とを分離させることが必要となっている。このため、燃料タンクの内部に、液状のガソリンから気泡を分離させる気液分離装置を配設するようにしていることが一般的である。この気液分離装置として、例えば、特許文献1のように、上端部に気泡吐出口を設け、余剰燃料の流れてくる燃料リターン管が貫挿された気液分離部と、下端に液状のガソリンの吐出口を設けた扁平断面形状の燃料排出部とが上下方向に連成されてなる、所定容量の中空部を郭成してなる筐体状のものが提案されている。かかる構成の気液分離装置にあっては、比較的大きな容積をもつ気液分離部に、燃料リターン管から流入したガソリンが流れることにより、該ガソリンの液体内に分散する気泡を離出させるようにして、気泡(ベーパー)を分離することができるようになっている。そして、分離された気泡は、気泡吐出口から燃料タンク内の上部に排出され、液状のガソリンは燃料排出部を流下して吐出口からタンク内に排出されるようになっている。
特許公報第2645958号
ところで、液化ガス燃料を使用する自動車にあっても、エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を、液化ガス燃料貯留容器に戻す時には、該エンジンの下流側に設けられたレギュレータによって該貯留容器の内圧まで減圧されることが必要である。このため、液化ガス燃料貯留容器に戻ってくる余剰液化ガス燃料は、減圧により燃料の一部が気化し、液相と気相とが混合した状態となっている。この余剰液化ガス燃料が流れる燃料リターン管の接続位置に比して、液化ガス燃料貯留容器内に貯留する液化ガス燃料の液面高さが低い場合には、戻って来た余剰液化ガス燃料の液相が、該液面に落下した時に着水音を生じる。一方、燃料リターン管の接続位置に比して、液面高さが高い場合には、戻って来た余剰液化ガス燃料の気相が上昇し、液面で弾ける時に破裂音が生じる。このような着水音や破裂音は、車内に響くこととなる。液化石油ガスを燃料とする自動車は、タクシーが主流であることから、トランクに配置した液化ガス燃料貯留容器で生ずる前記着水音や破裂音は、後部座席に搭乗する乗客に、不快感を誘発させるという問題が生じる。
一方、上述した従来構成の筐体状の気液分離装置にあっては、液体内に気泡(ベーパー)が分散するガソリンの場合に、液体と該気泡とを分離させる優れた作用を発揮し得るものであるが、この分離を行う気液分離部は比較的大きな容積に形成されているため、当該装置の筐体内で発生する着水音や破裂音が共鳴作用を生じ易い。ここで、液化ガス燃料は、ガソリンに比して沸点が低いことから、液相と気相とに分離した状態で戻ってくるため、一塊りの液相が着水する毎に比較的大きな着水音を発する。また、この気相が一旦液体内に入り離出される場合には、ガソリンの気泡に比して破裂音も大きい。このように発生した音は、比較的大きな容積の筐体内で共鳴して増幅されることともなり得るから、上述した問題を解決することができない。したがって、このような従来構成の気液分離装置は、ガソリンの燃料タンクには好適であるが、液化ガスの燃料貯留容器には適していない。
本発明は、かかる上記問題点を解決し、余剰液化ガス燃料が容器内に戻った時に生じる着水音や破裂音を、充分に消音し得る液化ガス燃料容器を提案するものである。
本発明の第一発明は、エンジンに供給される液化ガス燃料を貯留する容器本体の、該液化ガス燃料の最大充填時に内部空域となる上部に、該エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を戻す燃料リターン管が接続されてなり、上端管口が燃料リターン管に接続され、余剰液化ガス燃料の液相を排出する下端の液相排出口が、該容器底面近傍に配されるようにして、傾斜状に連通された主管路と、該主管路から、上端管口に対して上方に向かって枝分かれするように突成され、容器本体の内部空域に配された気相排出口を介して、余剰液化ガス燃料の気相を排出する副管路とから構成される液化ガス燃料用分岐管を備えている液化ガス燃料貯留容器である。この第一発明は、液化ガス燃料を容器内に最大充填量貯留させた時に、容器内の上部に残る内部空域となる容器本体の上部に、燃料リターン管を接続するようにした場合の構成である。一方、後述する第二発明は、この最大充填量貯留された時に、液化ガス燃料が貯留されている充填量域となる部位に、燃料リターン管を接続するようにした場合の構成である。
ここで、エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料は、上述したように、液相と気相とが分離して混在する状態で、燃料リターン管を通じて容器内に戻って来る。この余剰液化ガス燃料は、本発明にかかる液化ガス燃料用分岐管の上端管口から主管路に流入すると、傾斜状の該主管路に沿って流下する。そして、副管路の突成された分岐部で、液相と分離状態にある気相は、液相から分別して副管路に入って上昇し、液相はそのまま主管路を流れ落ちることとなる。このように、余剰液化ガス燃料は液相と気相とが分離した状態で流入することから、本構成の主管路と該主管路から上方に突成する副管路とにより、容易かつ確実に分別させることができる。したがって、余剰液化ガス燃料の気相は、副管路から気相排出口を介して、当該液化ガス燃料貯留容器内の空域に戻り、液相は主管路を流下して、該容器内に貯留する液化ガス燃料液に戻ることとなる。
このように、本発明の液化ガス燃料用分岐管によって分別される余剰液化ガス燃料の気相は、容器内に貯留する液化ガス燃料が、主管路と副管路との分岐部よりも低い液面高さである場合には、該液化ガス燃料液内に入ることがなく、該気相が液面で弾けることによる破裂音も発生しない。また、副管路との分岐部よりも高い液面高さである場合には、副管路内に在る液面で弾けて破裂音が発生する。この破裂音は、副管路の管構造により伝播されることとなるため、上述した従来構成のように広い容積の筐体による共鳴作用を生じず、気相排出口から発せられる音量が抑制されることとなり得る。一方、主管路は傾斜状に形成されていることから、余剰液化ガス燃料の液相は、該主管路を比較的緩やかに流下し、容器内に貯留する液化ガス燃料の液面に滑らかに着水する。これにより、液相の着水時に生ずる着水音を小さくすることができ得る。そして、この主管路の液相排出口は容器底面近傍に設けられていることから、燃料切れ直前という極めて希な状態でない限り、該主管路内にも液化ガス燃料が貯留している。すなわち、前記した余剰液化ガス燃料の液相は、主管路内に貯留する液面で着水して着水音を発生する。この着水音は、主管路と副管路を通じて伝播されることとなるため、前記のように共鳴作用を生じず、気相排出口から発せられる音量も抑制されることとなり得る。したがって、本構成の液化ガス燃料用分岐管によれば、余剰液化ガス燃料が液化ガス燃料貯留容器に戻ることによる音の発生を抑制でき、さらに該容器内に響く音量をも低減させることができる。そして、本発明の液化ガス燃料貯留容器がタクシー等のトランクに配置されている場合にあっても、このような音が車内に響くこともなく、搭乗者に不快感を生じさせることを防ぎ得る。
一方、本発明の第二発明は、エンジンに供給される液化ガス燃料を貯留する容器本体の、該液化ガス燃料の最大充填時に燃料充填域となる位置に、該エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を戻す燃料リターン管が接続されてなり、下端管口が燃料リターン管に接続され、余剰液化ガス燃料の気相を排出する上端の気相排出口が、容器本体の内部空域に配されるようにして連通された主管路と、該主管路から、下端管口に対して下方に向かって枝分かれするように突成され、液化ガス燃料の液相を排出する液相排出口が該容器底面近傍に配された傾斜状の副管路とから構成される液化ガス燃料用分岐管を備えている液化ガス燃料貯留容器である。
かかる構成にあっては、上述したように、気相と液相とが分離して混在する余剰液化ガス燃料が、燃料リターン管から主管路に流入すると、該気相は主管路を通じて上昇して、気相排出口から容器内の空域に排出されることとなる。また、液相は、副管路が突成された分岐部から副管路に流れて、該容器内に貯留する液化ガス燃料液に戻ることとなる。このように、余剰液化ガス燃料は、本構成の主管路と該主管路から上方に突成する副管路とにより、液相と気相とを容易かつ確実に分別させることができる。
ここで、液化ガス燃料貯留容器に貯留している液化ガス燃料の液面が、主管路の下端管口よりも高い場合に、下端管口から余剰液化ガス燃料が流入すると、該余剰液化ガス燃料の気相は、分離状態の液相から分別されて、貯留する液化ガス燃料液内を上昇する。そして、この液面で弾けて破裂音を生じる。この破裂音は、主管路の管構造により伝播されることとなるため、上述した従来構成のように広い容積の筐体による共鳴作用を生じず、気相排出口から発せられる音量が抑制されることとなり得る。一方、余剰液化ガス燃料の液相は、管路内の貯留液中に入ることから該液相による音の発生は生じない。さらに、この液面高さが副管路の突成された分岐部よりも低い場合には、この液相の流入により、液化ガス燃料が傾斜状の副管路に沿って流下する。この副管路の液相排出口は容器底面に設けられていることから、燃料切れ直前という極めて希な状態でない限り、液面は副管路内に存在する。すなわち、副管路に在る液面に滑らかに着水して着水音を発生する。この着水音も、前記同様、気相排出口から発せられる音量が抑制される。また、容器内の液面が下端管口よりも低い場合には、主管路に流入した液相と気相とが直ちに分別し、この時に生じる音も、前記同様、気相排出口から発せられる音量が抑制される。
したがって、本構成の液化ガス燃料用分岐管によれば、余剰液化ガス燃料が液化ガス燃料貯留容器に戻ることによる音の発生を抑制でき、さらに該容器内に響く音量をも低減させることができる。そして、本発明の液化ガス燃料貯留容器がタクシー等のトランクに配置されている場合にあっても、このような音が車内に響くこともなく、搭乗者に不快感を生じさせることを防ぎ得る。
上述した第一発明及び第二発明にあって、液化ガス燃料分岐管の主管路と副管路との分岐部より燃料リターン管側に、多孔質フィルタが配設されているようにした構成が提案される。かかる構成にあっては、燃料リターン管から戻ってくる余剰液化ガス燃料の、分離状態にある気相及び液相を、多孔質フィルタを通すことによって、それぞれを細分化し、整流化することができ得る。このため、細分化された気相により生ずる破裂音や、整流化された液相により生ずる着水音が小さくなり、総じて当該容器内に発生する音量が一層低減されることとなる。而して、本発明の液化ガス燃料貯留容器による、上述した作用効果をさらに高めることができる。
さらに、液化ガス燃料分岐管の気相排出口近傍に、多孔質フィルタが配設されるようにした構成が提案される。かかる多孔質フィルタにより、当該分岐管内で生じた気相による破裂音や液相による着水音の伝播を一層抑制することができ、余剰液化ガス燃料によって生ずる音量の低減効果がさらに向上する。
また、液化ガス燃料分岐管の気相排出口が、該気相排出口の直上流側管路径に比して縮径されているようにした構成も提案される。かかる構成により、当該分岐管内で生じた気相による破裂音や液相による着水音の伝播を一層抑制することができ、余剰液化ガス燃料によって生ずる音量の低減効果がさらに向上する。
本発明の第一発明である液化ガス燃料貯留容器は、上述したように、容器本体の、最大充填時に内部空域となる上部に接続された燃料リターン管に、上端管口が接続され、液相排出口が容器底面近傍に配されるようにして、傾斜状に連通された主管路と、該主管路から枝分かれするように突成され、気相排出口が容器本体の内部空域に配された副管路とから構成される液化ガス燃料用分岐管を備えるようにしたものである。一方、第二発明の液化ガス燃料貯留容器は、上述したように、容器本体の、最大充填時に燃料充填域となる位置に接続された燃料リターン管に、下端管口が接続され、気相排出口が、容器本体の内部空域に配されるようにして連通された主管路と、該主管路から枝分かれするように突成され、液相排出口が該容器底面近傍に配された傾斜状の副管路とから構成される液化ガス燃料用分岐管を備えるようにしたものである。このような構成とすることにより、液相と気相とが分離した状態で流入する余剰液化ガス燃料を、該液相と気相とを容易かつ確実に分別することができ、気相は容器内の空域に戻し、液相は容器内に貯留する液化ガス燃料に戻すことができる。そして、液相による着水音や気相による破裂音等を小さくできると共に、上述した従来の、広い容積の筐体からなる構成のように、共鳴作用を生じることがなく、該着水音や破裂音の音量を抑制することができ、容器内に響く音量を低減できる。そして、本発明の液化ガス燃料貯留容器がタクシー等のトランクに配置されている場合にあっても、このような音が車内に響くこともなく、搭乗者に不快感を生じさせることを防ぎ得る。
上述した第一発明及び第二発明にあって、液化ガス燃料分岐管の主管路と副管路との分岐部より燃料リターン管側に、多孔質フィルタが配設されているようにした構成にあっては、液相と気相との分離状態にある余剰液化ガス燃料が該多孔質フィルタを通過することにより、それぞれを細分化し、整流化することができるため、着水音や破裂音を小さくでき、当該容器内に発生する音量が一層低減されることとなる。
また、液化ガス燃料分岐管の気相排出口近傍に、多孔質フィルタが配設されるようにした構成にあっては、着水音や破裂音の伝播を一層抑制でき、余剰液化ガス燃料によって生ずる音量の低減効果がさらに向上する。
また、液化ガス燃料分岐管の気相排出口が、該気相排出口の直上流側管路径に比して縮径されているようにした構成にあっても、着水音や破裂音の伝播を一層抑制でき、余剰液化ガス燃料によって生ずる音量の低減効果がさらに向上する。
本発明の実施形態例を添付図面を用いて詳述する。
本実施形態例にあっては、液化石油ガス(LPG)を液化ガス燃料とし、自動車のトランクに横置きに配置される液化ガス燃料貯留容器1について例示する。この液化ガス燃料貯留容器1は、図1のように、ほぼ円筒形状の胴部と、該胴部の両側開口を塞ぐように溶接された鏡部とから構成されている。この液化ガス燃料貯留容器1には、容器1内に配設された圧送ポンプ53に接続され、自動車のエンジン51に連通する燃料供給管52が設けられている。そして、この圧送ポンプ53により、液化ガス燃料貯留容器1内に貯留された液化ガス燃料2’を、燃料供給管52を通してエンジン51に供給する。また、この液化ガス燃料貯留容器1には、前記エンジン51で消費されなかった余剰液化ガス燃料2を戻すための燃料リターン管3が接続されている。そして、この容器1内には、燃料リターン管3に接続する液化ガス燃料用分岐管4が配設されている。尚、この液化ガス燃料用分岐管4は、本発明の要部に係り、詳しくは後述する。さらに、この燃料リターン管3の、エンジン51と液化ガス燃料貯留容器1との間には、該エンジン51から送られてきた余剰液化ガス燃料2の圧力を、液化ガス燃料貯留容器1の内圧とほぼ同等の圧力状態に減圧するためのレギュレータ55が設けられている。ここで、前記した圧送ポンプ53によりエンジン51に移送された液化ガス燃料2’は、エンジン51により加熱されて高温になるものの、高圧状態であることから、比較的沸点の低い液化石油ガス(LPG)にあっても、液状に保たれている。そして、余剰液化ガス燃料2は、レギュレータ55により減圧されることによって、液相2Aと気相2Bとに分離した状態となり、この状態で液化ガス燃料貯留容器1に戻される(図2参照)。
尚、この自動車用の液化ガス燃料貯留容器1には、図示しない、液化ガス燃料を容器1内に充填するための充填バルブ、容器1内に貯留する液化ガス燃料の充填量を表示する液面計、容器1内に液化ガス燃料が最大充填量を越えて充填されないようにする過充填防止装置等が配設されている。また、上記した燃料リターン管3には、容器1と接続した直上流位置に、該燃料リターン管3を開閉する開閉弁も設けられている(図示省略)。さらに、液化ガス燃料貯留容器1の外側には、自動車のトランクに固定するための固定脚(図示省略)も配設されている。
このような本実施形態例の液化ガス燃料貯留容器1にあって、本発明の要部にかかる液化ガス燃料用分岐管を、以下に示す各実施例に従って詳説する。
ここで、各実施例は、予め定められた液化ガス燃料の最大充填量が充填された状態で、前記燃料リターン管3が、内部空域の存在する容器上部に接続されている構成(実施例1、実施例2)と、液化ガス燃料の燃料充填領域に接続されている構成(実施例3)とについて、それぞれ例示したものである。尚、各実施例1〜3にあって、上記した燃料リターン管3に設けられた開閉弁(図示省略)は、開放状態としている。
(実施例1)
実施例1にあっては、図1のように、エンジン51で消費されなかった余剰液化ガス燃料2を戻す燃料リターン管3が、液化ガス燃料の最大充填時に内部空域となる容器上部に接続されており、該燃料リターン管3に容器1内側から接続された液化ガス燃料用分岐管4が配設されているものである。この液化ガス燃料用分岐管4は、上端管口7が燃料リターン管3に接続され、下端の液相排出口8が該容器1の内側底面の近傍に配された主管路5と、該主管路5から、上端管口7に対して上方に向かって枝分かれするように突成され、上端の気相排出口9が内部空域に配された副管路6とから構成されている。ここで、主管路5は、上端管口7と液相排出口8との間で連通する傾斜状に形成されており、燃料リターン管3から流入した余剰液化ガス燃料2の液相2Aが比較的緩やかに流下するようにしている(図2参照)。また、副管路6は、この主管路5から分岐しており、余剰液化ガス燃料2の気相2Bが上昇して、気相排出口9から排出されるようにしている(図2参照)。
このような液化ガス燃料用分岐管4に戻ってくる余剰液化ガス燃料2は、上述したように、液相2Aと気相2Bとが分離した状態であることから、該液相2Aは上端管口7から下方に向かう主管路5に沿って流下し、気相2Bは該主管路5から上方に突成された副管路6に沿って上昇することとなり、液相2Aと気相2Bとに比較的容易かつ適正に分別することができる。そして、液相2Aは容器1内に貯留する液化ガス燃料2’に戻り、該気相2Bは容器1内の空域に戻ることとなる。これにより、液相2Aと気相2Bとが混在して、容器1内の液化ガス燃料2’や内部空域に戻ることによる着水音や破裂音の発生を防ぎ得る。
さらに、主管路5の液相排出口8は液化ガス燃料貯留容器1の底面近傍に配されていることから(図1参照)、燃料切れ直前のような極希な状態を除き、自動車の走行に充分に供することが可能な量の液化ガス燃料2’が該容器1内に貯留されている場合には、主管路5の管路内に液化ガス燃料2’の液面が存在することとなる。したがって、この主管路5を通じて流下した余剰液化ガス燃料2の液相2Aは、比較的滑らかに液面に着水することができ、この時生ずる着水音は小さいものとなる。また、この着水音は主に、主管路5から副管路6を通じて伝播し、当該液化ガス燃料用分岐管4から容器1内に伝わることとなる。この音の伝播は、長手方向にほぼ一定形状の主管路5及び副管路6内の空域中を進むことから、該音の共鳴作用や増幅作用を生じず、該伝播が抑制されることともなり、気相排出口9から容器1内に伝わる着水音の音量を低下させることができる。一方、液化ガス燃料貯留容器1内にほとんど液化ガス燃料が貯留されていない場合でも、主管路5を通じて流れてきた余剰液化ガス燃料2の液相2Aは、比較的滑らかに容器1内の液化ガス液面に着水することができ、小さな着水音しか生じない。尚、一般的に、燃料がほとんど無くなって来ると、給油するため、このように着水することは希有なことであり、前記のように、主管路5内に存在する液面に着水することがほとんどである。
本実施例1の、液化ガス燃料用分岐管4が配設された液化ガス燃料貯留容器1にあって、液相2Aと気相2Bとに分離した状態の余剰液化ガス燃料2が燃料リターン管3を通じて戻り、主管路5の上端管口7から流入すると、混在する液相2Aと気相2Bとが揃って流下する。ここで、当該液化ガス燃料貯留容器1内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が、図2(イ)のように、主管路5と副管路6との分岐部10よりも低い位置である場合には、該主管路5を流下した余剰液化ガス燃料2が、該分岐部10で液相2Aと気相2Bとに分別される。そして、液相2Aは主管路5に沿って比較的緩やかに流下し、貯留している液化ガス燃料2’の液面に滑らかに着水する。一方、気相2Bは副管路6に沿って上昇し、気相排出口9から容器1内の内部空域に排出される。ここで、液相2Aが液面に着水して生ずる着水音は、上述したように、比較的小さく、当該分岐管4の管路構造によって音の伝播が抑制されることとなる。また、液相2Aと気相2Bとが分別するときにも音は生ずるが、この音は小さく、前記同様、副管路5により伝播が抑制される。
また、当該液化ガス燃料貯留容器1内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が、図2(ロ)のように、主管路5と副管路6との分岐部10よりも高い位置である場合には、余剰液化ガス燃料2の液相2Aと気相2Bとが揃って着水する。この時の着水音は、管路内に貯留する液化ガス燃料2’に妨げられ、ほとんど伝播することができない。一方、気相2Bは、主管路5に貯留する液化ガス燃料2’の液中を進行して副管路6に入り、該副管路6内に在る液面で弾けて、気相排出口9から排出される。この気相2Bが弾けて生じる破裂音は、長手方向にほぼ一定形状の副管路6内の空域中を伝播することとなるから、音の共鳴作用や増幅作用を生じず、気相排出口9から容器1内に伝わる破裂音の音量を抑制でき得る。
このように、本実施例1の液化ガス燃料貯留容器1によれば、液化ガス燃料用分岐管4によって、余剰液化ガス燃料が戻ることによって生ずる着水音を小さくできると共に、この着水音や破裂音の伝播を抑制し、該容器1内に発生する音量を充分に低下させることができる。而して、液化ガス燃料を使用するタクシーにあって、この余剰液化ガス燃料による音が車内に響くことを防ぐことができ、後部座席に搭乗する乗客に、不快感を与えることを防止でき得る。
(実施例2)
実施例2にあっては、上述した実施例1と同様に、エンジン51で消費されなかった余剰液化ガス燃料2を戻す燃料リターン管3が、液化ガス燃料の最大充填時に内部空域となる容器上部に接続されており、該燃料リターン管3に接続された液化ガス燃料用分岐管14が配設されているものである(図1参照)。この液化ガス燃料用分岐管14は、図3のように、主管路15と該主管路15から分岐する副管路16とから構成されている。そして、主管路15と副管路16との分岐部10より上流に、図4に示す多孔質フィルタ11が配設されている。ここで、多孔質フィルタ11は、主管路15の流下方向に対して垂直なフィルタ面12に、ほぼ均一に多数の孔13が形成されてなるものとしている。また、副管路16の上端に、該副管路16の管路径に比して縮径された形状の気相排出口19が形成されている。
上述したように、エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料2は、液相2Aと気相2Bとに分離した状態で、燃料リターン管3から戻って来る。そして、この余剰液化ガス燃料2が、主管路15に配設された多孔質フィルタ11を通過することによって、図3のように、その流れを整流化することができ得る。これにより、余剰液化ガス燃料2の、特に液相2Aが、主管路15を一層滑らかに流下することとなり、液面への着水時に発生する着水音をさらに小さくできる。また、当該液化ガス燃料用分岐管14の分岐部10で、余剰液化ガス燃料2の液相2Aと気相2Bとが一層容易に分別でき得る。
上記のように、主管路15を流下した液相により発生した着水音は、該主管路15から副管路16に伝播して、該副管路16の気相排出口19から液化ガス燃料貯留容器1内に伝わっていく。ここで、気相排出口19は、管路径に比して縮径されていることから、副管路16内から容器1内に伝わる音が抑制されることとなり得る。すなわち、この気相排出口19により、着水音の音量を一層低下させることができる。また、当該液化ガス燃料貯留容器1内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が、主管路15と副管路16との分岐部10よりも高い位置である場合には(図2(ロ)参照)、副管路16内の液面で気相2Bが弾けて破裂音が発生する。この破裂音も、前記同様に、縮径された気相排出口19により、容器1内に伝わる音量が抑制されることとなる。
このように、主管路15に多孔質フィルタ11を設け、副管路16の気相排出口19を縮径した構成とすることにより、余剰液化ガス燃料が戻ることによって生ずる着水音を一層小さくできると共に、この着水音や破裂音の伝播を抑制し、該容器1内に発生する音量をさらに低下させることができる。尚、この実施例2にあっては、液化ガス燃料用分岐管14を、主管路15に多孔質フィルタ11を設け、副管路16に縮径された気相排出口19を形成する構成とした以外は、上述した実施例1と同じ構成としたものであり、同じ構成を表す説明及び符号は省略している。
(実施例3)
実施例3にあっては、図5のように、エンジン51で消費されなかった余剰液化ガス燃料2を戻す燃料リターン管3が、液化ガス燃料貯留容器21に貯留される液化ガス燃料2’の最大充填時に燃料充填域となる下部位置に接続されている。そして、この燃料リターン管3に、液化ガス燃料貯留容器21の内側から液化ガス燃料用分岐管24が接続されて設けられている。この液化ガス燃料用分岐管24は、下端管口27が燃料リターン管3に接続され、上端の気相排出口29が液化ガス燃料の最大充填時に内部空域となるところに配された主管路25と、該主管路25から、下端管口27に対して下方に向かって枝分かれするように突成され、下端の液相排出口28が該容器21の内側底面の近傍に配された副管路26とから構成されている。ここで、主管路25は、下端管口27から上方に向かって気相排出口29まで連通してなり、燃料リターン管3から流入した余剰液化ガス燃料2の気相2Bが該主管路25に沿って上昇して、該気相排出口29から排出されるようになっている。また、副管路26は、この主管路25から分岐し、この分岐部22から液相排出口28まで連通する傾斜状に形成されている。
また、本実施例の液化ガス燃料用分岐管24にあっても、上述した実施例2と同様の多孔質フィルタ11(図4参照)が、下端管口27の直ぐ下流位置に配設している。すなわち、この多孔質フィルタ11の配設位置は、分岐部22よりも上流位置となる。さらに、この多孔質フィルタ11は、副管路26の気相排出口29にも配設されている。
ここで、液化ガス燃料貯留容器21に貯留している液化ガス燃料2’の液面が、図6(イ)のように、主管路25の下端管口27よりも高い位置に在る場合には、該主管路25内に液化ガス燃料が貯留している状態となる。この場合に、下端管口27から余剰液化ガス燃料2が流入すると、該余剰液化ガス燃料2の気相2Bと液相2Aとが分別する。この気相2Bは、下端管口27の直下流位置に配された多孔質フィルタ11により、細分化され、いわゆる小さな気泡となって、主管路25に沿って上昇する。そして、この気相2Bは液面に達すると弾けて、主管路25内の空域に流れることとなる。ここで、気相2Bは小さな気泡であることから、液面で弾けた時に生ずる破裂音が小さくなる。そして、この破裂音は、主管路25内を通じて伝播し、気相排出口29から液化ガス燃料貯留容器21内に伝わることとなる。この音の伝播は、長手方向にほぼ一定形状の主管路25内の空域中を進むことから、該音の共鳴作用や増幅作用を生じず、該伝播が抑制されることともなる。さらに、主管路25内を伝播した破裂音は、気相排出口29に配設された多孔質フィルタ11を通過することにより、音の伝播が一層抑制されることとなる。このように、破裂音を小さくでき、かつ、該音の伝播を抑制できることにより、容器21内に伝わる破裂音の音量を一層低下させることができる。
一方、下端管口27から流入した余剰液化ガス燃料2の液相2Aは、主管路25内に貯留している液化ガス燃料2’に混入する。尚、この混入によっては、極めて小さな音を生ずるのみであり、該燃料2’中の伝播ではほとんど伝わらない。ここで、主管路25に貯留している液化ガス燃料2’の液面高さが分岐部22よりも高い場合には(図6(イ))、副管路26内全体に液化ガス燃料2’が貯留していることとなる。この場合に、余剰液化ガス燃料2の液相2Aが混入すると、主管路25内の液面が上昇すると共に、副管路26内の液化ガス燃料2’を、液相排出公28から容器21内に押し出すこととなる。また、主管路25内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が分岐部22より低い場合には(図6(ロ))、余剰液化ガス燃料2の液相2Aが混入することにより副管路26に流れると、傾斜状の副管路26に沿って比較的緩やかに流下し、該副管路26内に在る液面に着水する。この時生じた着水音は、上述した実施例1と同様に、ほぼ一定形状の副管路26及び主管路25内を伝播して抑制されることとなり、さらに、気相排出口29の多孔質フィルタ11により抑制されて、容器21内に伝わることとなる。
また、液化ガス燃料貯留容器21に貯留している液化ガス燃料2’の液面が、主管路25の下端管口27よりも低い位置に在る場合には(図示省略)、該主管路25内に液化ガス燃料が貯留していない状態となる。この場合に、余剰液化ガス燃料2が下端管口27から流入すると、液相2Aと気相2Bとが直ぐに分別して、該気相2Bは主管路25に沿って上昇し、該液相は主管路25の下部に貯留するか、勢いよく流入して副管路26に入り、該副管路26に沿って比較的緩やかに流下する。ここで、気相2Bが液相2Aと分別した時に生ずる音は、上述した破裂音と同様に、音の伝播が抑制される。また、副管路26を流下した液相は、上述の実施例1と同様、比較的緩やかに流下して、液化ガス燃料の液面に着水することとなる。そして、この着水音は、副管路26及び主管路25と、気相排出口29に配設された多孔質フィルタ11により抑制されて、容器1内に伝わることとなる。
尚、上述の実施例1で前述したように、液化ガス燃料貯留容器21内にほとんど液化ガス燃料が貯留されていない場合でも、主管路25を通じて流れてきた余剰液化ガス燃料2の液相2Aは、比較的滑らかに容器21内の液化ガス液面に着水することができ、小さな着水音しか生じない。そして、一般的に、燃料がほとんど無くなってくると、給油するため、このように着水することは希有なことであり、上記したように、副管路26内に存在する液面に着水することがほとんどである。
このように、本実施例3の液化ガス燃料貯留容器21にあっても、燃料リターン管3を通じて戻ってくる余剰液化ガス燃料2により発生する気相2Bによる破裂音や液相2Aによる着水音等を極めて小さくすることができると共に、この音の伝播を抑制することができる。これにより、当該液化ガス燃料貯留容器21内に発生する音量を充分に小さくできるため、液化ガス燃料を使用するタクシーにあって、この余剰液化ガス燃料による音が車内に響くことを防ぐことができ、後部座席に搭乗する乗客に、不快感を与えることを防止でき得る。
本発明にかかる実施形態例としては、上述した実施例1〜実施例3の他にも、様々な形態の構成とすることが可能である。例えば、実施例1にあって、多孔質フィルタ11を分岐部10より上流位置にのみ設けるようにした構成や、実施例3と同様に分岐部10の上流及び気相排出口9近傍の両方に設けるようにした構成等とすることもできる。また、実施例3にあって、多孔質フィルタ11を設けない構成や、管路径に比して縮径された気相排出口を設ける構成等とすることもできる。その他、主管路と副管路とを、異なる断面形状に形成し、気相又は液相の流れに応じて、それぞれの発することになる音を軽減できる適切な形状にすることも可能である。
上述した実施形態例は、液化ガス燃料を使用する自動車の場合について例示したものであるが、本発明にかかる液化ガス燃料貯留容器にあっては、他の車両や工作機械等の液化ガス燃料を用いる様々な用途にも適用可能である。
本発明にかかる、実施例1の液化ガス貯留容器1から構成される自動車の燃料を供給するシステムを表す模式図である。 実施例1の液化ガス燃料用分岐管4内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が、(イ)分岐部10より低い場合と、(ロ)分岐部10より高い場合とを表す説明図である。 本発明にかかる、実施例2の液化ガス燃料用分岐管14を表す説明図である。 液化ガス燃料用分岐管14に配される多孔質フィルタ11を表す正面図である。 本発明にかかる、実施例3の液化ガス貯留容器21から構成される自動車の燃料を供給するシステムを表す模式図である。 実施例3の液化ガス燃料用分岐管24内に貯留する液化ガス燃料2’の液面が、(イ)分岐部22より高い場合と、(ロ)分岐部22より低い場合とを表す説明図である。
符号の説明
1,21 液化ガス燃料貯留容器
3 燃料リターン管
4,14,24 液化ガス燃料用分岐管
5,15,25 主管路
6,16,26 副管路
7 上端管口
8,28 液相排出口
9,19,29 気相排出口
11 多孔質フィルタ
27 下端管口

Claims (5)

  1. エンジンに供給される液化ガス燃料を貯留する容器本体の、該液化ガス燃料の最大充填時に内部空域となる上部に、該エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を戻す燃料リターン管が接続されてなり、
    上端管口が燃料リターン管に接続され、余剰液化ガス燃料の液相を排出する下端の液相排出口が、該容器底面近傍に配されるようにして、傾斜状に連通された主管路と、
    該主管路から、上端管口に対して上方に向かって枝分かれするように突成され、容器本体の内部空域に配された気相排出口を介して、余剰液化ガス燃料の気相を排出する副管路と
    から構成される液化ガス燃料用分岐管を備えていることを特徴とする液化ガス燃料貯留容器。
  2. エンジンに供給される液化ガス燃料を貯留する容器本体の、該液化ガス燃料の最大充填時に燃料充填域となる位置に、該エンジンで消費されなかった余剰液化ガス燃料を戻す燃料リターン管が接続されてなり、
    下端管口が燃料リターン管に接続され、余剰液化ガス燃料の気相を排出する上端の気相排出口が、容器本体の内部空域に配されるようにして連通された主管路と、
    該主管路から、下端管口に対して下方に向かって枝分かれするように突成され、液化ガス燃料の液相を排出する液相排出口が該容器底面近傍に配された傾斜状の副管路と
    から構成される液化ガス燃料用分岐管を備えていることを特徴とする液化ガス燃料貯留容器。
  3. 液化ガス燃料分岐管の主管路と副管路との分岐部より燃料リターン管側に、多孔質フィルタが配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液化ガス燃料貯留容器。
  4. 液化ガス燃料分岐管の気相排出口近傍に、多孔質フィルタが配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液化ガス燃料貯留容器。
  5. 液化ガス燃料分岐管の気相排出口が、該気相排出口の直上流側管路径に比して縮径されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液化ガス燃料貯留容器。



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