JP2005262861A - 印刷装置、印刷方法、調整方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、調整方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷装置に対する操作を簡易に行うことができるようにする。
【解決手段】 本発明の印刷装置は、媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整するコントローラとを有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、調整方法及びプログラムに関する。
近年、ディジタルカメラの普及により、撮影した画像を自宅において自由に印刷できる印刷装置に対する需要が高まっている。一方、ディジタルカメラによって撮影された画像を印刷装置によって印刷する際には、印刷しようとする画像を特定するとともに、印刷用紙の種類、サイズ、および、画質等を設定する必要がある。
しかし、このような設定作業は操作に慣れていないユーザには負担であり、また、操作に慣れているユーザにとっても煩雑である。
そこで、本願出願人は、印刷の候補となる画像群をインデックス画像として印刷用紙に印刷し、このインデックス画像を参照して、印刷を行う発明を既に提案している(特許文献1参照)。
特開2002−283643号公報(要約書)
上記発明では、ユーザは、インデックス画像を参照しつつ印刷装置に接続されたコンピュータの入力装置または印刷装置に具備されている操作パネルを操作している。しかし、印刷装置の操作パネルによる操作は煩雑であり、また、誤操作されやすいという問題がある。
そこで、本発明は、印刷装置に対する操作を簡易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え、前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、
前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、
前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整するコントローラと
を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え、前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、
前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、
前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整するコントローラと
を有することを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、印刷機構の動作を調整する操作を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記印刷機構は、往復移動する前記印刷ヘッドから前記インクを吐出して前記画像を印刷するものであり、前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、往路に対する復路のインク吐出タイミングを調整することが望ましい。このような印刷装置によれば、いわゆるBi−D調整(インクの吐出タイミングの調整)を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送量を調整することが望ましい。このような印刷装置によれば、いわゆるPF調整(搬送機構による搬送量の調整)を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、前記搬送動作又は前記インク吐出動作の調整量をそれぞれ異ならせて印刷された複数のパターンがあり、前記複数のパターンのうちの2つのパターンにマークがあることを前記センサが検出したとき、前記コントローラは、前記2つのパターンに対応する2つの調整量の中間の調整量にて、前記搬送動作又は前記インク吐出動作を調整することが望ましい。このような印刷装置によれば、複数のパターンの中から1つのパターンをユーザが絞りきれなくても、適正に調整を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、確認用のマークがあり、前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、調整された前記動作にて、マークシートを再度印刷することが望ましい。このような印刷装置によれば、調整後に適正なパターンが印刷されるか否かを再確認してから実際の印刷を行うことができるので、印刷の失敗が少なくなる。
前記印刷ヘッドは、複数のノズルを備え、前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記ノズルの目詰まりを調整することが望ましい。このような印刷装置によれば、ノズルの目詰まりの調整を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、印刷対象となる画像の一覧を含む画像選択用マークシートを前記印刷機構に印刷させ、前記画像選択用マークシートを印刷させる際に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記印刷機構に印刷させ、前記センサに前記画像選択用マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記調整が必要であると決定した場合、前記動作を調整するためのマークシートを前記印刷機構に印刷させることが望ましい。このような印刷装置によれば、実際に画像を印刷する前に、ユーザが調整を必要と判断したときに、簡易に調整を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記画像の一覧に対応するマークを前記センサに検出させる前に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記センサに検出させることが望ましい。このような印刷装置によれば、速やかに印刷機構の調整を行うことができる。
媒体を搬送する搬送動作と、移動する印刷ヘッドからインクを吐出するインク吐出動作とを繰り返して、前記媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
前記媒体にマークシートを印刷し、
前記マークシートをセンサにより検出し、
前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送動作及び前記インク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する
ことを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、印刷機構の動作を調整する操作を簡易に行うことができる。
媒体を搬送する搬送動作と、移動する印刷ヘッドからインクを吐出するインク吐出動作とを繰り返して、前記媒体に画像を印刷する印刷装置の調整方法であって、
前記媒体にマークシートを印刷し、
前記マークシートをセンサにより検出し、
前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送動作及び前記インク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する
ことを特徴とする調整方法。
このような調整方法によれば、印刷機構の動作を調整する操作を簡易に行うことができる。
媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、を有する印刷装置に、
前記印刷機構にマークシートを印刷させる機能と、
前記センサに前記マークシートを検出させる機能と、
前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷機構の動作を調整する操作を簡易に行うことができる。
また、複数の印刷特性パターンを印刷する印刷特性パターン印刷手段と、複数の印刷特性パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引(給紙)する吸引手段と、複数の印刷特性パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークを検出するためのセンサと、センサによって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ印刷特性を関連付けたデータベースを記憶する記憶手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報とデータベースとを照合して印刷特性を決定する印刷特性決定手段とを備えた印刷装置としている。このため、印刷に際して、各種設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
なお、後述のCPU61は、複数の印刷特性パターンを印刷する印刷特性パターン印刷手段と、複数の印刷特性パターンが印刷されたマークシートをプリンタ1の内部へ吸引する吸引手段と、光学センサ53によって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報に基づいて印刷特性を決定する印刷特性決定手段と、光学センサ53によってマークシート上に付けられたマークに基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて、再度、印刷特性の確認のための印刷を実行する確認用印刷実行手段とを兼ねている。また、後述のCPU361は、複数の印刷特性パターンを印刷する印刷特性パターン印刷手段と、複数の印刷特性パターンが印刷されたマークシートをプリンタ302の内部へ吸引する吸引手段と、光学センサ353によって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、光学センサ353によってマークシート110等上に付けられたマーク85等に基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマーク114等が検出されると、当該付けられたマーク85等に基づいて決定される印刷特性にて、再度、印刷特性の確認のための印刷を実行する確認用印刷実行手段とを兼ねている。なお、CPU361は、さらに、読み取り手段によって読み取られたマーク85等の位置の情報に基づいて印刷特性を決定する印刷特性決定手段の一部を兼ねても良い。
また、上記の印刷特性が、双方向印刷時における往路および復路のギャップ調整または紙送り方向の調整である印刷装置としている。このため、特に、双方向印刷時における往路および復路のギャップ調整(Bi−D調整)あるいは紙送り方向の調整(PF調整)を行う場合に、ユーザがマークシート上に印刷された複数のBi−D調整パターンあるいは複数のPF調整パターンの内の一部(複数の場合もある)を選択して、そのマークシートを読み込ませるだけで、Bi−D調整あるいはPF調整を簡易に実行できる。
また、上記のセンサが、紙送り方向と直交する主走査方向を往復移動する印刷ヘッドに取り付けられる光学センサである印刷装置としている。このため、紙端検出等に使用されている光学センサを利用することにより、マークシートの読み取りができる。したがって、別のセンサ、当該センサを走査させる別の駆動手段を備えることないので、印刷装置の製造コストを低減することができる。
また、上記のセンサをCCDカメラとし、そのCCDカメラを紙送り方向またはその方向と直交する主走査方向にスキャンすることによって、マークの位置の情報を読み取る印刷装置としている。このようなスキャナ機能を付加させることによっても、マークシートの読み取りが可能である。したがって、スキャナ機能を持つ印刷装置の場合、マークシート読み取り用の別個のセンサを設けることなく、マークシートの読み取りができる。したがって、印刷装置の製造コストを低減することができる。
また、上記の印刷特性決定手段が、マークシート上の2つのマークを検出した場合に、それらのマークが示す両印刷特性の中間の印刷特性を決定する印刷装置としている。このため、複数の印刷特性を示すパターンの印刷状態が良好でない場合あるいは印刷装置の分解能が小さい場合に、1つに絞りきれなくても、適正と思われる2つのチェックボックスにマークすることによって、適正な印刷特性を実行することができる。
また、上記のセンサによって、マークシート上に付けられたマークに基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて、再度、印刷特性の確認のための印刷を実行する確認用印刷実行手段を、さらに備えた印刷装置としている。このため、ユーザがマークした印刷特性パターンで適正な印刷特性が実現できるか否かを再確認してから、実際の印刷を行うことができる。したがって、印刷の失敗が少なくなる。
また、複数の印刷特性パターンを印刷する印刷特性パターン印刷ステップと、複数の印刷特性パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引ステップと、複数の印刷特性パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークの位置を検出する位置検出ステップと、マークの位置の情報を読み取る読み取りステップと、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ印刷特性を関連付けたデータベースを参照して、読み取られたマークの位置に基づく印刷特性を決定する印刷特性決定ステップとを有する印刷特性調整方法としている。このため、印刷に際して、各種設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、上記の印刷特性決定ステップが、マークシート上の2つのマークを検出した場合、それらマークが示す両印刷特性の中間の印刷特性を決定する印刷特性調整方法としている。このため、複数の印刷特性を示すパターンの印刷状態が良好でない場合あるいは印刷装置の分解能が小さい場合に、1つに絞りきれなくても、適正と思われる2つのチェックボックスにマークすることによって、適正な印刷特性を実行することができる。
また、上記のマークシート上に付けられたマークに基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて、再度、印刷特性の確認のための印刷を実行する確認用印刷実行ステップを、さらに有する印刷特性調整方法としている。このため、ユーザがマークしたパターンで適正な印刷特性が実現できるか否かを再確認してから、実際の印刷を行うことができる。したがって、印刷の失敗が少なくなる。
また、印刷特性を調整する処理をコンピュータに実行させる印刷特性調整用プログラムであって、コンピュータを、複数の印刷特性パターンを印刷する印刷特性パターン印刷手段、複数の印刷特性パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段、複数の印刷特性パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ印刷特性を関連付けたデータベースを参照して、読み取られたマークの位置の情報に基づく印刷特性を決定する印刷特性決定手段として機能させる印刷特性調整用プログラムとしている。このため、このプログラムを印刷装置にインストールして実行させることにより、印刷に際して、各種設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、上記の印刷特性決定手段が、マークシート上の2つのマークを検出した場合、それらマークが示す両印刷特性の中間の印刷特性を決定するようにする印刷特性調整用プログラムとしている。このため、このプログラムを印刷装置にインストールして実行させることにより、複数の印刷特性を示すパターンの印刷状態が良好でない場合あるいは印刷装置の分解能が小さい場合に、1つに絞りきれなくても、適正と思われる2つのチェックボックスにマークすることによって、適正な印刷特性を実行することができる。
また、コンピュータを、さらに、マークシート上に付けられたマークに基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて、再度、印刷特性の確認のための印刷を実行する確認用印刷実行手段として機能させる印刷特性調整用プログラムとしている。このため、このプログラムを印刷装置にインストールして実行させることにより、ユーザがマークしたパターンで適正な印刷特性が実現できるか否かを再確認してから、実際の印刷を行うことができる。したがって、印刷の失敗が少なくなる。
===第1の実施の形態===
まず、本発明の第1の実施の形態における印刷装置の概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。
図1は、印刷装置であるプリンタ1の外観を示す図である。
図1に示すプリンタ1は、パーソナルコンピュータとの接続なしに印刷を実行できる「スタンドアローン型プリンタ」である。このプリンタ1の後側上方および前面下方には、それぞれ給紙口2および排紙口3が設けられている。印刷媒体の一例である印刷用紙4を給紙口2に挿入して、印刷指示を実行すると、当該印刷用紙4はプリンタ1の内部に給紙されながら印刷されて、排紙口3から排出される。
また、プリンタ1の前面には、液晶ディスプレイ5が配置され、当該液晶ディスプレイの両側には、各種操作ボタンが設けられた操作パネル6が配置されている。電源のオン・オフ、印刷媒体の種類の設定、インクカートリッジの交換時の操作、ヘッドクリーニング等は、操作パネル6にある各種の操作キー7を操作することによって実行される。なお、液晶ディスプレイ5の代わりに、CRT(Cathode Ray Tube)モニタを採用しても良い。
図2は、プリンタ1の主要部の構成例を示すブロック図である。
プリンタ1は、メモリカードに代表される情報記録媒体に格納されるデータを読み取りあるいは当該情報記録媒体に情報を記録するドライブユニット8を備えている。また、プリンタ1は、各構成部と操作パネル6との間における信号の送受信、液晶ディスプレイ5への映像信号の送信およびドライブユニット8との間における情報の送受信を司る制御回路10を備えている。
また、プリンタ1は、搬送機構(副走査送り機構)と、キャリッジ移動機構(主走査送り機構)とを有している。搬送機構は、紙送りモータ30によって印刷用紙4を搬送する。キャリッジ移動機構は、キャリッジモータ31によってキャリッジ32を紙送りローラ33の軸方向に往復移動させる。ここで、搬送機構による印刷用紙4の送り方向を搬送方向(副走査方向ともいう)といい、キャリッジ移動機構によるキャリッジ32の移動する方向を移動方向(主走査方向ともいう)という。
また、プリンタ1は、キャリッジ32に搭載されると共に印刷ヘッド34を備える印刷ヘッドユニット35と、この印刷ヘッドユニット35を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構とを備えている。
キャリッジ32には、図1に示すように、各種インクカートリッジ41〜47が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ41,42,43,44,45,46,47は、それぞれダークイエロー(DY)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクを収納したカートリッジである。
印刷ヘッド34には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙4の搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列が形成されている。
また、キャリッジ32の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ33に沿わされた印刷用紙4に染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
印刷用紙4を搬送する搬送機構は、紙送りモータ30の回転を紙送りローラ33と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。また、キャリッジ32を往復動させるキャリッジ移動機構は、紙送りローラ33の軸と並行に架設されキャリッジ32を摺動可能に保持する摺動軸50と、キャリッジモータ31との間に無端の駆動ベルト51を張設するプーリ52と、キャリッジ32の原点位置を検出するとともに、後述するマークシート上のマークを検出するための光学センサ53とを備えている。なお、光学センサ53は、光を印刷用紙4およびマークシートに対して投射する光源と、印刷用紙4およびマークシートからの反射光を対応する画像信号に変換する、例えば、フォトダイオード(または、CCD(Charge Coupled Device)素子)とによって構成されている。光学センサ53は、キャリッジ32に搭載されているので、キャリッジ32の移動方向に移動可能である。この光学センサ53は、紙の有無を検出することもできるので、キャリッジ32の移動中に紙の端部を検出して紙幅を検出したり、搬送中の紙の端部を検出して紙の上端や下端を検出したりできる。
なお、マークシートとは、チェックボックス等のマークが印刷された用紙である。ユーザはマークを選択的に鉛筆で塗りつぶし、光学センサ53は、マークが塗りつぶされているか否かを検出する。これにより、プリンタは、マークシートを介して、ユーザの指示を受けることが可能となる。
図3は、図2に示す制御回路10の内部の構成例を示す図である。
図3に示すように、制御回路10は、CPU(Central Processing Unit)61、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))62、RAM(Random Access Memory)63、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))64、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)65を備えている。ここで、制御回路10のCPU61は、ROM62に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行する。このCPU61は、プリンタ内の各部を制御するためのコントローラ(制御部)となる。例えば、CPU61は、キャリッジ移動機構を制御してキャリッジ(及び印刷ヘッド)を移動させ、搬送機構を制御して印刷用紙を搬送方向に搬送させ、また、ヘッド駆動機構を制御して印刷ヘッドにインクを吐出させることができる。また、CPU41は、光学センサ53の検出結果に基づいて、プリンタ内の各部を制御することもできる。
制御回路10は、さらに、外部の操作パネル7、ドライブユニット8およびモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路66と、このI/F専用回路66に接続され印刷ヘッドユニット35を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路67と、紙送りモータ30およびキャリッジモータ31を駆動するモータ駆動回路68と、CPU61から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して液晶ディスプレイ5に出力するビデオ回路69とを備えている。制御回路10の内部の各構成部は、バス70にて接続されており、互いに各種信号の送受信が可能となっている。
ドライブユニット8には、図示していないディジタルカメラの記憶媒体であるメモリカードが挿入され、メモリカードに記録されている情報を読み出して印刷が行われる。なお、ドライブユニット8の代わりに、所定のインタフェース回路を具備しておき、ディジタルカメラと有線または無線にて、画像情報を送受信するようにしても良い。メモリカードは、半導体記憶装置によって構成され、図示していないディジタルカメラに着脱可能に装着され、撮像された画像を格納するように構成されている。
次に、プリンタ1の印刷特性の調整方法について、図4から図13に基づいて説明する。
図4は、ユーザが筆記用具を使用して適正と思われる印刷特性を指定するためのマークシート80の一例を示す図である。
このマークシート80には、双方向印刷時における往路および復路のインク吐出タイミング調整(Bi−D調整)のパターンを印刷したBi−D調整パターン印刷領域81と、各パターンの下に配置されるチェックボックス印刷領域82とがある。図4に示すマークシート80上には黒塗りのマーク84が付けられているが、最初に、ユーザがマーク85を書き込む前の状態のマークシート80が印刷される。
Bi−D調整パターン印刷領域81には、印刷特性パターンの一例として、A〜Eに示す5種類のBi−D調整パターン83が描かれている。これらの5種類のBi−D調整パターン83は、Bi−D調整を行うに先立ち、マークシート80に印刷される。各Bi−D調整パターン83は、印刷ヘッド34を図4に示すマークシート80上の左から右に移動(往路方向に移動)して印刷した縦ライン83aと、マークシート80上の右から左に移動(復路方向に移動)して印刷した縦ライン83bとから構成されている。各Bi−Dパターンを形成するときの往路に対する復路のインク吐出タイミングは、それぞれ異なる。そのため、各Bi−Dパターンの縦ライン83aに対する縦ライン83bの位置が、それぞれ異なる。
一方、チェックボックス印刷領域82には、ユーザがマークするためのチェックボックス84が描かれている。ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート80を目視して、最も適正なBi−D調整パターンを選択して、その下方にあるチェックボックス84を塗りつぶして、マークシート80をプリンタ1に給紙させる。ここで、最も適正なBi−D調整パターン83とは、縦ライン83aと縦ライン83bとが一直線になるパターンをいう。特定のチェックボックス84を塗りつぶしたマークシート80をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図4における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク85を検出する。
図5は、ユーザが筆記用具を使用して適正と思われる印刷特性を指定するためのマークシート90の一例を示す図である。
このマークシート90には、印刷時の搬送量調整(PF調整)のパターンを印刷したPF調整パターン印刷領域91と、各パターンの右側に配置されるチェックボックス印刷領域92とがある。図5に示すマークシート90も、図4に示すマークシート80と同様、最初に、ユーザがマーク95を書き込む前の状態で印刷される。
PF調整パターン印刷領域91には、印刷特性パターンの一例として、A〜Eに示す5種類のPF調整パターン93が描かれている。これらの5種類のPF調整パターン93は、PF調整を行うに先立ち、マークシート90に印刷される。各PF調整パターン93は、上方にある横ライン93aと、下方にある横ライン93bとから構成されている。2つの横ラインのうちの一方の横ラインが印刷された後、所定の搬送量にて印刷用紙が搬送され、この搬送後に他方の横ラインが印刷される。5種類のPF調整パターンは、一方のラインの印刷と他方のラインの印刷との間に行われる搬送の搬送量がそれぞれ異なる。
一方、チェックボックス印刷領域92には、ユーザがマークするためのチェックボックス94が描かれている。ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート90を目視して、最も適正なPF調整パターンを選択して、その右側にあるチェックボックス94を塗りつぶして、マークシート90をプリンタ1に給紙させる。ここで、最も適正なPF調整パターン93とは、横ライン93aと横ライン93bとが一直線になるパターンをいう。特定のチェックボックス94を塗りつぶしたマークシート90をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図5における移動方向の各点線上を順に移動して、黒塗りのマーク95を検出する。なお、光学センサ53は、マークシート90の幅一杯に移動方向を移動せずに、チェックボックス印刷領域92の部分のみを移動しても良い。
図6は、図4および図5に示すマークシート80,90を用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。
ユーザが、プリンタ1に印刷用紙4を挿入して、操作キー7によってBi−D調整あるいはPF調整等の印刷特性の調整を指示すると、プリンタ1は、Bi−D調整パターン83あるいはPF調整パターン93等の印刷特性パターンデータを作成する(ステップS101)。
次に、プリンタ1は、その印刷特性パターンの印刷位置を記憶し(ステップS102)、挿入された印刷用紙4を給紙しながら印刷特性パターンを印刷する(ステップS103)。次に、ユーザは、マークシート80,90を見て、最も適正と思われるBi−D調整パターン83あるいはPF調整パターン93を選択して、その下あるいは右にあるチェックボックス84,94を塗りつぶし、当該チェックボックス84,94を塗りつぶしたマークシート80,90をプリンタ1の給紙口2に挿入する。
プリンタ1は、マークシート80,90を給紙したか否かを判断し(ステップS104)、給紙に失敗したり、マークシート80,90が存在しなかった等の理由により給紙していない場合には、待機状態となり、再度、ステップS104の判断を行う。一方、マークシート80,90を給紙した場合には、プリンタ1は、続いて、チェックボックス84,94にマークされているか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105の判断の結果、チェックボックス84,94にマーク85,95がある場合には、プリンタ1は、塗りつぶされたマーク85,95の位置とステップS102において記憶したデータベースとを照合して(ステップS106)、当該マーク85,95の位置に対応するBi−D調整あるいはPF調整等の印刷特性を決定する(ステップS107)。一方、ステップS105において、チェックボックス84,94にマーク85,95がない場合には、プリンタ1は、マークシート80,90を使った印刷特性の調整を行わず、現状の印刷特性を維持する。かかる一連の処理をもって、印刷特性の調整処理は終了する。
図7は、図4に示すマークシート80に確認用のマーク114を書き込むことができる確認用チェックボックス112,113を付加したマークシート110の一例を示す図である。また、図8は、図7に示すマークシート110の給紙後に新たに給紙した印刷用紙4に、再度、Bi−D調整パターンが印刷されたマークシート120の一例を示す図である。
図7に示すマークシート110における図4に示すマークシート80と共通する部分については、その説明を省略する。マークシート110の下方には、確認用チェックボックスの印刷領域111がある。この確認用チェックボックスの印刷領域111には、ユーザが書き込んだマーク85のパターンでBi−D調整が実行されるか否かを再確認したい場合に塗りつぶす確認用チェックボックス112と、再確認を要しない時に塗りつぶす確認用チェックボックス113とが印刷されている。
このマークシート110において、最も適正なBi−D調整パターンは、Dで示すBi−D調整パターン83である。この場合、ユーザは、再度、Bi−D調整を行い、最も適正なBi−D調整パターンが真ん中に印刷されることを確認したい場合がある。かかる場合、ユーザは、Dに示すBi−D調整パターン83の下にあるチェックボックス84と確認用チェックボックス112を塗りつぶして、マークシート110をプリンタ1に給紙させる。すると、光学センサ53は、図7の2本の点線に示されるように、チェックボックス印刷領域82および確認用チェックボックスの印刷領域111の2つの領域を移動方向に移動し、マーク85の位置と確認用のマーク114の位置とを検出する。この検出に基づくBi−D調整後、再び、Bi−D調整パターン83を印刷用紙4に印刷させることが可能になる。
具体的には、マークシート110の給紙後に、別の新しい印刷用紙4をプリンタ1に給紙させることによって、新たなBi−D調整後のBi−D調整パターンが印刷されたマークシート120を出力することができる。ユーザは、新たなBi−D調整後のBi−D調整パターンが印刷されたマークシート120を見て、Bi−D調整パターン印刷領域81の真ん中に一直線の縦のラインを確認できれば、適正なBi−D調整が実行されたと理解する。
なお、確認用チェックボックス113は必須ではなく、確認用チェックボックス112のみを設け、当該確認用チェックボックス112における確認用のマーク114の有無のみによって、Bi−D調整後にBi−D調整パターンの印刷の要否を判断させるようにしても良い。
図9は、図5に示すマークシート90に確認用のマーク134を書き込むことができる確認用チェックボックス132,133を付加したマークシート130の一例を示す図である。また、図10は、図9に示すマークシート130の給紙後に新たに給紙した印刷用紙4に、再度、PF調整パターンが印刷されたマークシート140の一例を示す図である。
図9に示すマークシート130における図5に示すマークシート90と共通する部分については、その説明を省略する。マークシート130の下方には、確認用チェックボックスの印刷領域131がある。この確認用チェックボックスの印刷領域131には、ユーザが書き込んだマーク95のパターンでPF調整が実行されるか否かを再確認したい場合に塗りつぶす確認用チェックボックス132と、再確認を要しない時に塗りつぶす確認用チェックボックス133とが印刷されている。
このマークシート130において、最も適正なPF調整パターンは、Dで示すPF調整パターン93である。この場合、ユーザは、Dに示すPF調整パターン93の右側にあるチェックボックス94と確認用チェックボックス132を塗りつぶして、マークシート130をプリンタ1に給紙させる。すると、光学センサ53は、図9の6本の点線に示されるように、チェックボックス印刷領域92および確認用チェックボックスの印刷領域131を移動方向に移動し、マーク95の位置と確認用のマーク134の位置とを検出する。この検出に基づくPF調整後、再び、PF調整パターン93を印刷用紙4に印刷させることが可能になる。
具体的には、マークシート130の給紙後に、別の新しい印刷用紙4をプリンタ1に給紙させることによって、新たなPF調整後のPF調整パターンが印刷されたマークシート140を出力することができる。ユーザは、新たなPF調整後のPF調整パターンが印刷されたマークシート140を見て、PF調整パターン印刷領域91の真ん中に一直線の横のラインを確認できれば、適正なPF調整が実行されたと理解する。
なお、確認用チェックボックス133は必須ではなく、確認用チェックボックス132のみを設け、当該確認用チェックボックス132における確認用のマーク132の有無のみによって、PF調整後にPF調整パターンの印刷の要否を判断させるようにしても良い。
図11は、図7および図9に示すマークシート110,130を用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。
ユーザが、プリンタ1に印刷用紙4を挿入して、操作キー7によってBi−D調整あるいはPF調整等の印刷特性の調整を指示すると、プリンタ1は、Bi−D調整パターン83あるいはPF調整パターン93等の印刷特性パターンデータを作成する(ステップS201)。
次に、プリンタ1は、その印刷特性パターンおよび確認用チェックボックス112,113,132,133の印刷位置を記憶し(ステップS202)、挿入された印刷用紙4を給紙しながら印刷特性パターンおよび確認用チェックボックス112,113,132,133を印刷する(ステップS203)。次に、ユーザは、マークシート110,130を見て、最も適正と思われるBi−D調整パターン83あるいはPF調整パターン93を選択して、その下あるいは右にあるチェックボックス84,94と、確認用チェックボックス112,132若しくは113,133のいずれかを塗りつぶし、マークシート110,130をプリンタ1の給紙口2に挿入する。
プリンタ1は、マークシート110,130を給紙したか否かを判断し(ステップS204)、給紙に失敗したり、マークシート110,130が存在しなかった等の理由により給紙していない場合には、待機状態となり、再度、ステップS204の判断を行う。一方、マークシート110,130を給紙した場合には、プリンタ1は、続いて、チェックボックス84,94にマークされているか否かを判断する(ステップS205)。
ステップS205の判断の結果、チェックボックス84,94にマーク85,95がある場合には、プリンタ1は、塗りつぶされたマーク85,95の位置とステップS202において記憶したデータベースとを照合して(ステップS206)、当該マーク85,95の位置に対応するBi−D調整あるいはPF調整等の印刷特性を決定する(ステップS207)。一方、ステップS205において、チェックボックス84,94にマーク85,95がない場合には、プリンタ1は、マークシート110,130を使った印刷特性の調整を行わず、現状の印刷特性を維持する。
ステップS207に引き続いて、プリンタ1は、マークシート110,130上の確認用チェックボックス112,132に確認用のマーク114,134があるか否かを判断する(ステップS208)。この結果、確認用のマーク114,134がある場合には、ステップS201に戻り、再度、印刷特性パターンデータの作成、およびそれ以降の処理を行う。一方、確認用のマーク114,134がない場合には、印刷特性の調整処理は終了する。
図12は、ユーザが筆記用具を使用して適正と思われる印刷特性を2つ指定したマークシート80の一例を示す図である。
このマークシート80には、図12に示すように、ユーザが適正と判断するBi−D調整パターン83(CおよびDに示すパターン)が2つ存在する。複数のBi−D調整パターン83の印刷状態が良好でない場合あるいはプリンタ1の分解能が小さい場合があるからである。かかる場合を想定し、ユーザが適正と思われる2つのBi−D調整パターン83,83の各下方にあるチェックボックス84,84にマーク85,85がある場合には、当該Bi−D調整パターン83,83の中間の印刷特性に調整することができる。
図13は、ユーザが筆記用具を使用して適正と思われる印刷特性を2つ指定したマークシート90の一例を示す図である。
このマークシート90にも、上述のマークシート80と同様に、ユーザが適正と判断するPF調整パターン93(CおよびDに示すパターン)が2つ存在する。かかる場合を想定し、ユーザが適正と思われる2つのPF調整パターン93,93の各右側にあるチェックボックス94,94にマーク95,95がある場合には、当該PF調整パターン93,93の中間の印刷特性に調整される。
図12および図13に示すように、2つのチェックボックス84,84若しくは94,94にマーク85,85若しくは95,95が存在する場合、図6に示すフローチャートのステップS107では、両Bi−D調整パターン83,83若しくは両PF調整パターン93,93の中間の印刷特性に調整される。
なお、図7に示すマークシート110あるいは図9に示すマークシート130のように、確認用チェックボックス112,132若しくは132,133が付記されている場合にも、2つのチェックボックス84,84若しくは94,94にチェックがされる場合もある。この場合にも、図11に示すフローチャートのステップS207では、両Bi−D調整パターン83,83若しくは両PF調整パターン93,93の中間の印刷特性に調整されるようにしても良い。
===第2の実施の形態===
次に、プリンタとコンピュータとから構成される印刷装置の実施の形態について、図14から図17を参照して説明する。
図14は、プリンタ302とコンピュータ303によって構成される印刷装置301の概略構成図である。図15は、プリンタ302の構成例を示すブロック図である。図16は、コンピュータ303の構成例を示す図である。図17は、コンピュータ303に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。
図14に示すように、プリンタ302は、紙送りモータ330によって印刷用紙4を搬送する搬送機構と、キャリッジモータ331によってキャリッジ332を紙送りローラ333の軸方向に往復動させるキャリッジ移動機構とを有している。移動方向および搬送方向の定義は、第1の実施の形態における定義と同様である。
また、プリンタ302は、キャリッジ332に搭載されると共に印刷ヘッド334を備える印刷ヘッドユニット335と、この印刷ヘッドユニット335を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ330、キャリッジモータ331、印刷ヘッドユニット335および操作パネル307との信号のやり取りを司る制御回路310とを備えている。
制御回路310は、コネクタ304を介してコンピュータ303に接続されている。コンピュータ303は、プリンタ302用のドライバを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ302における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェイスを構成している。
キャリッジ332には、図14に示すように、各種インクカートリッジ341〜347が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ341,342,343,344,345,346,347は、それぞれダークイエロー(DY)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクを収納したカートリッジである。
キャリッジ332の下部には印刷ヘッド334が設けられている。印刷ヘッド334には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙4の搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列が形成されている。
また、キャリッジ332の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ333に沿わされた印刷用紙4に染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
印刷用紙4を搬送する搬送機構は、紙送りモータ330の回転を紙送りローラ333と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。また、キャリッジ332を往復動させるキャリッジ移動機構は、紙送りローラ333の軸と並行に架設されキャリッジ332を摺動可能に保持する摺動軸350と、キャリッジモータ331との間に無端の駆動ベルト351を張設するプーリ352と、印刷用紙4の印刷開始位置および前述のマークシート80等上のマーク85等を検出するための光学センサ353とを備えている。
光学センサ353は、印刷用紙4に対して光を投射するための光源(例えば、LED(Light Emitting Diode))と、印刷用紙4によって反射されてきた光を電気信号に変換するための検出部(例えば、フォトダイオード)によって構成されている。光学センサ353は、キャリッジ332に搭載されているので、キャリッジ332の移動方向に移動可能である。この光学センサ353は、紙の有無を検出することもできるので、キャリッジ332の移動中に紙の端部を検出して紙幅を検出したり、搬送中の紙の端部を検出して紙の上端や下端を検出したりできる。
図15に示すように、制御回路310は、CPU(Central Processing Unit)361、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))362、RAM(Random Access Memory)363、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))364、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)365を備え、これらの間をバス370によって信号の送受信を可能な算術論理演算回路として構成されている。EEPROM365は、マークシート80等上の各マーク85等の位置の情報に対してそれぞれ印刷特性を関連付けたデータベースを記憶する記憶手段である。
この制御回路310は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路366と、このI/F専用回路366に接続され印刷ヘッドユニット335を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路367と、紙送りモータ330およびキャリッジモータ331を駆動するモータ駆動回路368とを備えている。
I/F専用回路366は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ304を介してコンピュータ303から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
図16に示すように、コンピュータ303は、CPU401、ROM402、RAM403、HDD(Hard Disk Drive)404、ビデオ回路405、I/F406、バス407、表示装置305、入力装置408および外部記憶装置409によって構成されている。
ここで、CPU401は、ROM402およびHDD404に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御するコントローラ(制御部)である。CPU401は、プリンタ内の各部を制御するための制御コードをプリンタに送信することにより、キャリッジ移動機構を制御してキャリッジ(及び印刷ヘッド)を移動させ、搬送機構を制御して印刷用紙を搬送方向に搬送させ、また、ヘッド駆動機構を制御して印刷ヘッドにインクを吐出させることができる。また、CPU401は、光学センサ353の検出結果を受信し、その検出結果を解析し、解析結果に応じた制御コードをプリンタに送信することもできる。
ROM402は、CPU401が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納しているメモリである。RAM403は、CPU401が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD404は、CPU401からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータおよびプログラムを読み出すとともに、CPU401の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路405は、CPU401から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置305に出力する回路である。I/F406は、入力装置408および外部記憶装置409から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ302に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス407は、CPU401、ROM402、RAM403、HDD404、ビデオ回路405およびI/F406を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置305は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路405から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。入力装置408は、例えば、キーボードあるいはマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F406に供給する装置である。
外部記憶装置409は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU401に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU401から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
図17は、コンピュータ303に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ303のハードウエアと、HDD404に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ303には、アプリケーションプログラム411、ビデオドライバプログラム412、およびプリンタドライバプログラム420が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
アプリケーションプログラム411は、例えば、画像処理プログラムであり、画像処理後のデータを、プリンタドライバプログラム420およびビデオドライバプログラム412に出力する。
ビデオドライバプログラム412は、ビデオ回路405を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラム411から供給されたデータに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置305に供給して表示させる。
プリンタドライバプログラム420は、解像度変換モジュール421、色変換モジュール422、色変換テーブル423、ハーフトーンモジュール424、LUT(Look Up Table)425、および印刷データ生成モジュール426によって構成されており、アプリケーションプログラム411によって生成されたデータに対して後述する種々の処理を施して印刷データを生成し、プリンタ302に供給する。また、プリンタドライバプログラム420は、画像を印刷しようとする印刷媒体の種類に応じてLUT425を更新する処理も実行する。
ここで、解像度変換モジュール421は、アプリケーションプログラム411から供給されたデータの解像度を、印刷ヘッド334の解像度に応じて変換する処理を行う。
色変換モジュール422は、R,G,B(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル423を参照して、C,M,Y,K,LC,LM,DY(Cyan, Magenta, Yellow, Black, Light Cyan, Light Magenta, Dark Yellow)表色系の画像データに変換する処理を行う。
ハーフトーンモジュール424は、ディザ処理により、C,M,Y,K,LC,LM,DY表色系によって表された画像データを、LUT425を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。
印刷データ生成モジュール426は、ハーフトーンモジュール424から出力されたビットマップデータから、ドットの記録状態を示すラスタデータと、搬送量(副走査送り量)を示すデータとを含む印刷データを生成して、プリンタ302に供給する。
なお、第1の実施の形態において図4から図13に基づいて説明した処理は第2の実施の形態でも同様の処理であるため、その説明を省略する。
以上、本発明の各実施の形態についてそれぞれ説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、上述の各実施の形態では、チェックボックスとして、楕円形状のものを用いるようにしたが、これ以外にも、例えば、矩形または円その他の形状を用いることも可能である。また、光学センサ53,353を印刷ヘッド34,334に設けるのではなく、駆動ベルト51,351等の他の往復動作部材に設置するようにしても良い。
また、マークシート80等に対して、マークシート80等の種類を判別するためのコード(例えば、バーコード)を印刷し、いずれのマークシート80等が挿入されているかを判別するようにしても良い。そのような実施の形態によれば、マークシート80等を誤って挿入した場合でも、誤認識を防止できる。
また、マークシート80等を印刷する際に、予めチェックボックス印刷領域82等を印刷した印刷用紙4を給紙口2から挿入すると複数の印刷特性パターン83等のみが印刷されるようにしても良い。さらに、光学センサ53,353は、マークシート80等上のマーク85等ではなくチェックボックス84等に開けた穴(マークの下位概念)の有無を検出しても良い。さらに、光学センサ53の代わりに、光源と、印刷用紙4およびマークシート80とを挟んで光源の裏側に配置した受光素子とから構成されるセンサとを採用し光の透過度によって印刷用紙4の端部およびマークシート80等上のマーク85等の位置を検出するようにしても良い。さらに、センサとして、磁気センサを用いて、マーク85等に含まれる磁性粉の存在を検出するようにしても良い。
また、上記の実施の形態では、チェックボックス84等の位置の情報を、EEPROM65,365に記憶するようにしたが、例えば、P−ROM62,362に格納したり、パーソナルコンピュータ303のHDD404に格納するようにしても良い。
また、上記の実施の形態では、印刷特性として、Bi−D調整、PF調整を例に説明したが、明度、彩度、コントラスト、紙送り量、用紙サイズ、用紙種類、画質、縁無し印刷、複数の画像を1枚の印刷用紙に印刷する場合の画像のレイアウト等を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これら4色に代えて、または、4色に加えて淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしても良い。また、上述の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタを用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。または、いわゆるレーザープリンタ等に対しても本発明を適用することが可能であることはいうまでもない。
なお、上述の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO等がある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
===第3実施形態===
<画像印刷用のマークシートについて>
第3実施形態のプリンタの構造は第1実施形態と同様なので、説明を省略する。
図18は、第3実施形態のフロー図である。プリンタのCPU61は、P−ROM62に記憶されているプログラムに従って、プリンタ内の各部を制御して、このフローを実行する。なお、このフローは、メモリカードがドライブユニット8に挿入されたとき、又は、プリンタにデジタルカメラ(このデジタルカメラにはメモリカードが入っている)が接続されたとき、開始される。
メモリカードには、デジタルカメラで記録された複数の画像データが格納されている。ユーザがデジタルカメラで風景等を撮影したとき、デジタルカメラは、設定された条件で主データを作成すると共に、この主画像データによりサムネイル画像データを作成し、主画像データとサムネイル画像データとを画像データとしてメモリカードに記憶する。このため、メモリカードの各画像データは、高解像度の主画像データと、この主画像データから作成されたサムネイル画像データとを有している。
まず、プリンタのCPU61は、メモリカードから、全ての画像データのサムネイル画像データを読み取る(ステップS301)。CPU61は、読み取ったサムネイル画像データをRAM63上に展開し、画像印刷用のマークシートを印刷するための印刷信号を生成する。CPU61は、生成した印刷信号に基づいて、プリンタ内の各部(キャリッジ移動機構、搬送機構、ヘッド駆動機構等)を制御し、画像印刷用のマークシートを印刷させる(ステップS302)。
図19は、画像印刷用のマークシート73の説明図である。このマークシート73には、メンテナンスの要否を選択するメンテナンス指示領域74と、印刷方式選択領域75と、画像選択領域76とがある。印刷方式選択領域75には、「用紙サイズ」等の各項目に対応させてチェックボックスが印刷されている。画像選択領域76には、サムネイル画像データに基づくサムネイル画像と、各サムネイル画像に対応するチェックボックスとが印刷されている。
ユーザは、画像選択領域76に印刷されているサムネイル画像を見て、プリンタのメンテナンスが必要か否かを判断し、メンテナンス指示領域74のチェックボックスを塗りつぶす。例えば、サムネイル画像の画質が粗悪である場合、メンテナンスが必要であることを指示するチェックボックスを塗りつぶす(図20)。ユーザは、メンテナンスが不要である場合、印刷方式選択領域75のチェックボックスを塗りつぶして用紙サイズ等の選択を行うとともに、画像選択領域76のチェックボックスを塗りつぶして、印刷を希望する画像の選択と枚数の指示を行う(図21)。ユーザは、マークシートへの記入を終えた後、プリンタの給紙口2にマークシートをセットする。このとき、メンテナンス指示領域74が画像選択領域76よりも先に給紙されるようにして、ユーザは、マークシートをプリンタにセットする。
次に、プリンタのCPU61は、マークシートの給紙を開始する(ステップS303)。まず、CPU61は、光学センサ53がメンテナンス指示領域74のチェックボックスを読み取り可能な位置まで、マークシートを搬送機構に搬送させる。搬送後、CPU61は、キャリッジを移動方向に移動させ、メンテナンス指示領域74のチェックボックスを光学センサ53に読み取らせる。そして、光学センサ53の読取結果に基づいて、CPU61は、メンテナンスが必要か否かを判断する(ステップS304)。
メンテナンスが不要な場合、CPU61は、光学センサ53が印刷方式選択領域75のチェックボックスを読み取り可能な位置まで、更にマークシートを搬送させる。搬送後、CPU61は、キャリッジを移動方向に移動させ、印刷方式選択領域75のチェックボックスを光学センサ53に読み取らせる(ステップS305)。そして、CPU61は、読取結果から印刷方式を決定し、決定された印刷方式をRAM63に記憶する。
その後、CPU61は、光学センサ53が画像選択領域76のチェックボックスを読み取り可能な位置まで、更にマークシートを搬送させる。搬送後、CPU61は、キャリッジを移動方向に移動させ、画像選択領域76のチェックボックスを光学センサ53に読み取らせる(ステップS306)。CPU61は、読取結果に基づいて、ユーザが選択した画像を特定し、その画像の印刷枚数を決定する。
次に、CPU61は、メモリカードから、ユーザが選択した画像に対応する画像データの主画像データを読み取る(ステップS307)。CPU61は、読み取った主データをRAM63上に展開し、印刷方式選択領域75の読取結果により決定された印刷方式に従って、印刷信号を生成する。そして、CPU61は、生成した印刷信号に基づいて、プリンタ内の各部を制御し、印刷方式選択領域75の読取結果により決定された印刷枚数分の画像を印刷させる(ステップS308)。
ステップS304において、メンテナンスが必要と判断された場合、CPU61は、画像印刷用のマークシート73を搬送機構に排紙させ、プリンタ内の各部を制御してメンテナンス用のマークシートを印刷させる。メンテナンス用のマークシートとは、プリンタの各部をメンテナンスするためのマークシートである。このメンテナンス用のマークシートには、前述の双方向印刷のインク吐出タイミングを調整(Bi−D調整)するためのマークシートや、前述の搬送量を調整(PF調整)するためのマークシートが含まれる。これらのマークシートが印刷された後の処理については、既に説明されているので、説明を省略する。以下、メンテナンス用のマークシートとして、ノズルの吐出検査に用いられるマークシートについて説明する。
<ノズルの構成について>
まず、検査対象となるノズルの構成について説明する。図22は、ノズルの配列を示す説明図である。
印刷ヘッドの下面には、ブラックインクノズル列(K)と、シアンインクノズル列(C)と、マゼンタインクノズル列(M)と、イエローインクノズル列(Y)が形成されている。各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル列の複数のノズルは、紙搬送方向に沿って、1/180インチの間隔でそれぞれ整列している。また、各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど小さい番号が付されている。
プリンタが長時間印刷を行わない場合、ノズルからインクが蒸発し、インクの粘性が高くなり、印刷時にノズルからインクが吐出できなくなるおそれがある。インクを吐出できないノズル(吐出不良のノズル)がある場合、印刷画像に白スジ(バンディング)ができ、画質が劣化してしまう。例えば、吐出不良のノズルがある場合に上記の画像印刷用のマークシート73を印刷すると、画像選択領域76に印刷されたサムネイル画像に白スジができている。このような場合、ユーザは画像印刷用のマークシート73を用いてメンテナンスを指示し、プリンタは、ノズルの吐出検査用のマークシートを印刷する。
<ノズルの吐出検査用のマークシートについて>
図23は、ノズルの吐出検査に用いられるマークシートの説明図である。このマークシートには、ノズルチェックパターン群70と、クリーニングの要否を指示するためのチェックボックス72とが印刷されている。図24Aは、ノズルチェックパターン群70を構成するノズルチェックパターン71の説明図である。図24Bは、インクを吐出しないノズルが存在する場合(吐出不良の場合)のノズルチェックパターンの一例である。図25は、ノズルチェックパターン71の構成の説明図である。図26は、ノズルチェックパターン71を構成するブロックパターンBLの説明図である。
ノズルチェックパターン群70は、複数のノズルチェックパターン71から構成される。この複数のノズルチェックパターン71は、キャリッジ移動方向に沿って隣接して形成されている。各ノズルチェックパターンは、色インク毎に区分されて構成されている。例えば、図23に「Y」と記載されているノズルチェックパターン71は、イエローインクのみによって構成されている。すなわち、同図において、「Y」と記載されているノズルチェックパターン71は、イエローインクを吐出するノズルによって形成されている。そして、後述するように、このノズルチェックパターン71は、イエローインクを吐出するノズルの吐出検査に用いられる。他の色のノズルチェックパターン71も同様に構成されている。
一つのノズルチェックパターン71は、キャリッジ移動方向に9個のブロックパターンBL、搬送方向に20個のブロックパターンBLが配列され、計180個のブロックパターンBLから構成される。一つのブロックパターンBLは、一つのノズルに対応している。そのため、180個のブロックパターンBLは、180個のノズルを検査するためのパターンとなる。
各ブロックパターンBLは、キャリッジ移動方向に沿って1/720インチ間隔にて56ドット、搬送方向に沿って1/360インチ間隔にて18ドット、から構成される長方形のパターンである。同じブロックパターンBL内のドットは、同じノズルから吐出されたインク滴によって形成される。例えば、図25において「♯1」と記載されているブロックパターンBLは、ノズル♯1から吐出されたインク滴のみによって形成される。これにより、各ブロックパターンBLは、そのブロックパターンBLを形成するノズルと対応づけられる。仮に、インク不吐出ノズル(インクが吐出されないノズル)が存在した場合、図24Bに示すように、ノズルチェックパターン71に長方形の空白のパターンが発生する。つまり、空白のパターンの有無を検出することにより、インク不吐出ノズルが存在するか否かを検査することができる(ノズルの目詰まりを検出することができる)。
図27は、ノズルチェックパターン71の1行目の9個のブロックパターンの形成方法の説明図である。同図は、1回のドット形成処理(キャリッジが移動する間にヘッドからインクを吐出する処理)にて形成されるドット列(図26のキャリッジ移動方向に並ぶ56個のドット列)を示している。また、同図の左側の番号はノズル番号を示しており、ノズル番号の位置は、ブロックパターンBLに対する各ノズルの位置を示している。
まず、ブロックパターンBLの搬送方向下流側の先端位置がノズル♯9と対向するように、紙が給紙される。その後、プリンタは1回目のドット形成処理を実行し、キャリッジ36が所定の位置に達したときにノズル♯9からインクを間欠的に吐出する。これにより、ノズル♯9に対応するブロックパターンの下流側位置にドット列が形成される。
次に、プリンタは、ノズルピッチの半分(1/360インチ)だけ紙を搬送ユニットにより搬送する。そして、プリンタは2回目のドット形成処理を実行し、キャリッジが所定の位置に達した位置にてノズル♯9からインクを間欠的に吐出する。これにより、1回目のドット形成処理により形成されたドット列の搬送方向上流側に隣接して、ドット列が形成される。
次に、プリンタは、ノズルピッチの半分だけ紙を搬送ユニットにより搬送する。そして、プリンタは、3回目のドット形成処理を実行する。3回目のドット形成処理では、プリンタは、ノズル♯9とノズル♯8からインクを間欠的に吐出する。2回目のドット形成処理により形成されたドット列の搬送方向上流側に隣接して、ノズル♯9から吐出されたインクによって、ドット列が形成される。また、ノズル♯8から吐出されたインクによって、ノズル♯8に対応するブロックパターンBLの下流側位置にドット列が形成される。
次に、プリンタは、ノズルピッチの半分だけ紙を搬送ユニットにより搬送する。そして、プリンタは、4回目のドット形成処理を実行する。4回目のドット形成処理でも、プリンタは、ノズル♯9とノズル♯8からインクを間欠的に吐出し、3回目のドット形成処理により形成されたドット列の搬送方向上流側に隣接して、ドット列が形成される。このように、ドット形成処理と搬送処理とを実行してドット列を2回形成するとともに、2回のドット形成処理毎にインクを吐出させるノズルを搬送方向上流側から1つずつ増やしていく。
18回目のドット形成処理にて、ノズル♯9に対応するブロックパターンが完成する。このため、19回目のドット形成処理では、ノズル♯9からのインクの吐出を停止する。その後、2回のドット形成処理毎に搬送方向上流側に位置するノズルから順次1つずつインクの吐出を停止させていく。
そして、34回目のドット形成処理にて、1行目の9個のブロックパターンが完成する。
ここまでの説明は、ノズルチェックパターン71の最も搬送方向下流側に位置する1行目の9個のブロックパターンの形成方法について説明したが、1行目の9個のブロックパターンが形成されている間に、他の行の9個のブロックパターンも同時に形成されている。すなわち、ノズル♯1〜ノズル♯180までの180個のノズルを、連続する9個のノズルを一組とする20組のノズルグループとし、各ノズルグループ毎に9個のブロックパターンが同様の手順にて形成されている。例えば、ノズル♯9によりドット列が形成されているとき、ノズル♯9N(Nは整数)から同じタイミングにてインクが吐出されている。
ユーザは、ノズルの吐出検査用のマークシートに印刷されたノズルチェックパターン71を観察し、図24Bのような空白のパターンの有無を検査する。もし、空白のパターンがなければ、ユーザは、クリーニングが不要であることを示すチェックボックス72を塗りつぶす。もし、空白のパターンがあれば、ユーザは、クリーニングが必要であることを示すチェックボックス72を塗りつぶす。そして、ノズルの吐出検査用のマークシートをプリンタにセットする。
プリンタのCPU61は、光学センサ53がチェックボックスを読み取り可能な位置まで、マークシートを搬送機構に搬送させる。搬送後、CPU61は、キャリッジを移動方向に移動させ、チェックボックスを光学センサ53に読み取らせる。そして、光学センサ53の読取結果に基づいて、CPU61は、クリーニングが必要か否かを判断する。
CPU61は、クリーニングが必要であると判断した場合、ヘッド駆動機構を制御して、インクを強制的に吐出させる。これにより、ノズル内のゴミが外部に吐出され、ノズルの吐出不良を解消することができる。また、CPU61は、クリーニングが必要であると判断した場合、印刷ヘッドにキャップ(不図示)を被せてキャップ内を負圧にし、ノズル内のインクを吸引してもよい。
上記の説明では、プリンタのCPU61が、ステップS301〜S308の処理、メンテナンス用マークシートの印刷等の処理を行っている。しかし、これに限られるものではない。例えば、コンピュータ303にインストールされているプリンタドライバが、プリンタに、これらの処理を実現させてもよい。
本実施形態によれば、ノズルの吐出検査用のマークシートを印刷し、ユーザがチェックしたマークシートを検出し、その検出結果に基づいてクリーニングを行い、印刷ヘッドのノズルを調整している。これにより、ノズルの吐出不良を解消させることができるので、印刷画像の画質を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の概観を示す図である。 図1に示す印刷装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 図1に示す印刷装置中の制御回路の内部の構成例を示す図である。 図1に示す印刷装置中の印刷特性を調整するために使用されるマークシートの一例を示す図である。 図4に示すマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図である。 図4および図5に示すマークシートを用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。 図4に示すマークシートに確認用チェックボックスを付加したマークシートの一例を示す図である。 図7に示すマークシートの給紙後に新たに給紙した印刷用紙に再度印刷特性パターンが印刷されたマークシートの一例を示す図である。 図5に示すマークシートに確認用チェックボックスを付加したマークシートの一例を示す図である。 図9に示すマークシートの給紙後に新たに給紙した印刷用紙に、再度印刷特性パターンが印刷されたマークシートの一例を示す図である。 図7および図9に示すマークシートを用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。 図1に示す印刷装置の印刷特性を調整するために使用されるマークシートであって、ユーザが2つの印刷特性を指定した場合の状態を示す図である。 図12に示すマークシートと別の形態のマークシートであって、ユーザが2つの印刷特性を指定した場合の状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる印刷装置の概略構成を示す図である。 図14に示す印刷装置の内のプリンタの構成を示す図である。 図14に示す印刷装置の内のコンピュータの構成を示す図である。 図14に示す印刷装置の内のコンピュータに実装されているプログラムおよびプリンタドライバの機能を説明するための図である。 第3実施形態のフロー図である。 画像印刷用のマークシート73の説明図である。 メンテナンスが必要である場合のマークシートの説明図である。 メンテナンスが不要な場合のマークシートの説明図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 ノズルの吐出検査に用いられるマークシートである。 図24Aは、ノズルチェックパターン群70を構成するノズルチェックパターン71の説明図である。図24Bは、インクを吐出しないノズルが存在する場合(吐出不良の場合)のノズルチェックパターンの一例である。 ノズルチェックパターン71の構成の説明図である。 ブロックパターンBLの説明図である。 9個のブロックパターンの形成方法の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ 30 紙送りモータ
32 キャリッジ 33 紙送りロータ
34 印刷ヘッド 53 光学センサ
61 CPU 65 EEPROM
80 マークシート 85 マーク
90 マークシート 95 マーク
110 マークシート 114 確認用のマーク
120 マークシート 130 マークシート
134 確認用のマーク 140 マークシート
301 印刷装置 302 プリンタ
303 コンピュータ 330 紙送りモータ
332 キャリッジ 333 紙送りロータ
334 印刷ヘッド 353 光学センサ
361 CPU 365 EEPROM
401 CPU

Claims (12)

  1. 媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え、前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、
    前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整するコントローラと
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷機構は、往復移動する前記印刷ヘッドから前記インクを吐出して前記画像を印刷するものであり、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、往路に対する復路のインク吐出タイミングを調整する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送量を調整する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、前記搬送動作又は前記インク吐出動作の調整量をそれぞれ異ならせて印刷された複数のパターンがあり、
    前記複数のパターンのうちの2つのパターンにマークがあることを前記センサが検出したとき、前記コントローラは、前記2つのパターンに対応する2つの調整量の中間の調整量にて、前記搬送動作又は前記インク吐出動作を調整する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、確認用のマークがあり、
    前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、調整された前記動作にて、マークシートを再度印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、複数のノズルを備え、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記ノズルの目詰まりを調整する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、
    印刷対象となる画像の一覧を含む画像選択用マークシートを前記印刷機構に印刷させ、
    前記画像選択用マークシートを印刷させる際に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記印刷機構に印刷させ、
    前記センサに前記画像選択用マークシートを検出させ、
    前記センサの検出結果に基づいて前記調整が必要であると決定した場合、前記動作を調整するためのマークシートを前記印刷機構に印刷させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、前記画像の一覧に対応するマークを前記センサに検出させる前に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記センサに検出させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え、前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、
    前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整するコントローラと
    を有し、
    前記印刷機構は、往復移動する前記印刷ヘッドから前記インクを吐出して前記画像を印刷するものであり、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、往路に対する復路のインク吐出タイミングを調整し、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送量を調整し、
    前記マークシートには、前記搬送動作又は前記インク吐出動作の調整量をそれぞれ異ならせて印刷された複数のパターンがあり、
    前記複数のパターンのうちの2つのパターンにマークがあることを前記センサが検出したとき、前記コントローラは、前記2つのパターンに対応する2つの調整量の中間の調整量にて、前記搬送動作又は前記インク吐出動作を調整し、
    前記マークシートには、確認用のマークがあり、
    前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、調整された前記動作にて、マークシートを再度印刷し、
    前記印刷ヘッドは、複数のノズルを備え、
    前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて、前記ノズルの目詰まりを調整し、
    前記コントローラは、
    印刷対象となる画像の一覧を含む画像選択用マークシートを前記印刷機構に印刷させ、
    前記画像選択用マークシートを印刷させる際に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記印刷機構に印刷させ、
    前記センサに前記画像選択用マークシートを検出させ、
    前記センサの検出結果に基づいて前記調整が必要であると決定した場合、前記動作を調整するためのマークシートを前記印刷機構に印刷させ、
    前記コントローラは、前記画像の一覧に対応するマークを前記センサに検出させる前に、前記印刷機構の調整の要否を決定するためのマークを前記センサに検出させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 媒体を搬送する搬送動作と、移動する印刷ヘッドからインクを吐出するインク吐出動作とを繰り返して、前記媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
    前記媒体にマークシートを印刷し、
    前記マークシートをセンサにより検出し、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送動作及び前記インク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する
    ことを特徴とする印刷方法。
  11. 媒体を搬送する搬送動作と、移動する印刷ヘッドからインクを吐出するインク吐出動作とを繰り返して、前記媒体に画像を印刷する印刷装置の調整方法であって、
    前記媒体にマークシートを印刷し、
    前記マークシートをセンサにより検出し、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送動作及び前記インク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する
    ことを特徴とする調整方法。
  12. 媒体を搬送する搬送機構と移動中にインクを吐出する印刷ヘッドとを備え前記媒体に画像を印刷する印刷機構と、前記媒体に印刷された前記画像を検出するセンサと、を有する印刷装置に、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させる機能と、
    前記センサに前記マークシートを検出させる機能と、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記搬送機構の搬送動作及び前記印刷ヘッドのインク吐出動作の少なくとも一方の動作を調整する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。

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