JPH08224930A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の機構調整にかかわる設定データ等の情
報入力用シートへの書き込み、読み出しを可能とし、そ
のデータ設定を容易とする画像処理装置および画像処理
方法を提供する。 【解決手段】 情報入力用シート２０１０からデータを
読み取る読取手段１と、読み取られたデータを判別する
データ判別手段１２３と、判別データに基づき情報入力
用シート上の所定の設定項目につき設定可能なデータ設
定手段３，１２３と、情報入力用シートをプリント出力
するプリント出力手段２とを具備し、情報入力用シート
２０１０に既設定データ記載の第１データ欄２０５１
と、データの変更設定が可能な第２データ欄２０５２と
を所定の設定項目別に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
画像処理方法に関し、特に装置の設定内容の変更を容易
に行える画像処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、この種の装置、例えば複写機
において、サービスマンが設定を行うサービスモードや
ユーザが設定を行うユーザモード等を有するものが知ら
れている。通常、サービスモードでは、例えば帯電器の
電位の調整といった画像形成に関わるデータ等の専門の
サービスマンが行うべき設定を行い、また、ユーザモー
ドでは、例えば装置の電源立ち上げ時の初期状態等の装
置の動作仕様をユーザの好み通りに設定を行うものであ
る。これらの設定は一般的に操作部に設けられているハ
ードキーやタッチパネル等を用いたり、ディップスイッ
チ等を用いて行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
装置の機能の多彩化等により調整サービス項目やユーザ
モードの設定項目が増加する傾向にあり、従来のように
操作部等からの操作を行う場合その操作が煩雑になって
しまうといった問題があった。このため、各種設定項目
についての設定や変更が正確、迅速に行えなくなってし
まう。設定項目が増えれば増えるほどその設定に長時間
を費やす結果を招いていた。

【０００４】本発明は、かかる従来の問題に着目し、そ
の解決を図るべくなされたものであり、本発明の目的は
装置の設定内容を容易に、かつ正確に変更可能な画像処
理装置を提供することにある。

【０００５】また、本発明の目的は大幅なコストアップ
を招くことなく容易に装置の設定内容を変更可能とした
画像処理装置および画像処理方法を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による画像処理装
置の第１の形態は、情報入力用シートからデータを読み
取る読取手段と、前記読取手段により読み取ったデータ
を判別する判別手段と、前記判別手段により判別したデ
ータに基づき所定の設定項目の設定を行う設定手段と、
前記設定手段により設定されたデータが記入された情報
入力用シートをプリント出力する出力手段とを有し、前
記情報入力用シートは前記設定手段で設定された現設定
データ記入済みの第１データ欄と変更設定可能な第２デ
ータ欄とを有することを特徴とするものである。

【０００７】また、本発明による画像処理装置の第２の
形態は、情報入力用シートからデータを読み取る読取手
段と、前記読取手段により読み取ったデータを判別する
判別手段と、前記判別手段により判別したデータに基づ
き所定の設定項目の設定を行う設定手段と、画像データ
の出力を行う出力手段とを有し、前記設定手段は、前記
出力手段の出力特性の設定を行うことを特徴とするもの
である。

【０００８】更にまた、本発明による画像処理装置の第
３の形態は、画像を読み取る読取手段と、画像を形成す
る画像形成手段と、前記画像形成手段により形成される
画像の品位に関わるデータを設定する設定手段とを有
し、前記設定手段は、前記読取手段で該設定用の情報入
力シートを読み取ることにより得られたデータを用いて
設定を行うことを特徴とするものである。

【０００９】また、本発明による画像処理方法の第１の
形態は、情報入力用シートからデータを読み取る読取ス
テップと、前記読取ステップで読み取ったデータを判別
する判別ステップと、前記判別ステップで判別したデー
タに基づき所定の設定項目の設定を行う設定ステップ
と、前記設定ステップで設定したデータが記入された情
報入力用シートをプリント出力する出力ステップとを有
し、前記出力ステップで出力する情報入力用シートは前
記設定ステップで設定された現設定データ記入済みの第
１データ欄と変更設定可能な第２データ欄とを有するこ
とを特徴とするものである。

【００１０】更にまた、本発明による画像処理方法の第
２の形態は、情報入力用シートからデータを読み取る読
取ステップと、前記読取ステップで読み取ったデータを
判別する判別ステップと、前記判別ステップで判別した
データに基づき所定の設定項目の設定を行う設定ステッ
プと、画像データの出力を行う出力ステップとを有し、
前記設定ステップでは前記出力ステップで画像データを
出力する際の出力特性の設定を行うことを特徴とするも
のである。

【００１１】本発明によれば、情報入力用シートの現設
定データ記入済の第１データ欄とデータの変更設定が可
能な第２データ欄とから読取手段によってデータを読み
取った上、これらを例えばプリント出力手段等の出力手
段により出力することで、サービスモードやユーザモー
ドの設定が極めて容易に行える。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
一実施形態例を詳細に説明する。

【００１３】図１は本発明の一実施形態例による画像処
理装置の概略構成を示す。

【００１４】図１において、リーダ部１は原稿の画像を
読み取り、原稿画像に応じた画像データ（ビットマップ
デジタルデータ）をプリンタ部２及び画像入出力制御部
３へ出力する。プリンタ部２は複数種類の被記録材（以
下で記録シートと呼ぶ）を個別に収納するカセットを有
し、プリント命令によりリーダ部１及び画像入出力制御
部３からの画像データに応じた画像を記録シート上に可
視像として記録出力する。画像入出力制御部３はリーダ
部１に接続されており、ファクシミリ部４、ファイル部
５、ないしファイル部５にさらに接続される光磁気ディ
スクドライブユニット６、本装置外のコンピュータまた
はワークステーション（ＰＣ／ＷＳ）（以下ではこれら
を含めてコンピュータという）２０と接続するためのコ
ンピュータインターフェイス部７、コンピュータ２０か
らの情報を可視像とするためのフォーマッタ部８、リー
ダ部１からの情報やコンピュータ２０からの情報等コア
部１０を介して入力された情報を一時的に蓄積するため
のイメージメモリ部９、および上記各部を機能的に制御
するためのコア部１０などからなる。

【００１５】ファクシミリ部４は電話回線１１を介して
受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像デ
ータをコア部１０へ転送し、又、コア部１０から転送さ
れた画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データ
を電話回線１１を介して送信する。ファイル部５には光
磁気ディスクドライブユニット６が接続されており、フ
ァイル部５はコア部１０から転送された画像データを圧
縮し、その画像データを検索するためのキーワードとと
もに光磁気ディスクドライブユニット６にセットされた
光磁気ディスクに記憶させる。又、ファイル部５はコア
部１０を介して転送されたキーワードに基づいて光磁気
ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検
索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長され
た画像データをコア部１０へ転送する。コンピュータイ
ンターフェイス部７は、パーソナルコンピュータ又はワ
ークステーション（ＰＣ／ＷＳ）２０とコア部１０の間
のインターフェイスである。フォーマッタ部８はＰＣ／
ＷＳ２０から転送された画像を表すコードデータをプリ
ンタ部２で記録できる画像データに展開するものであ
り、イメージメモリ部９では先にも述べたように各部か
ら転送されたデータを一時的に記憶する。

【００１６】コア部１０については後述するが、コア部
１０はリーダ部１、ファクシミリ部４、ファイル部５、
コンピュータインターフェイス部７、フォーマッタ部
８、イメージメモリ部９のそれぞれの間のデータの流れ
を制御するものである。

【００１７】図２はリーダ部１及びプリンタ部２の断面
図である。リーダ部１の原稿給送装置１０１はフェイス
アップでセットされた原稿を最終頁から順に１枚ずつプ
ラテンガラス１０２上へ給送し、原稿の読み取り動作終
了後、プラテンガラス１０２上の原稿を排出するもので
ある。原稿がプラテンガラス１０２上に搬送されると、
ランプ１０３を点灯し、そしてスキャナユニット１０４
の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原
稿からの反射光は、ミラー１０５，１０６，１０７、及
びレンズ１０８によってＣＣＤイメージセンサ（以下Ｃ
ＣＤという）１０９へ導かれる。このように、走査され
た原稿の画像はＣＣＤ１０９によって読み取られる。Ｃ
ＣＤ１０９から出力される画像データは、所定の処理が
施された後、プリンタ部２及び画像入出力制御部３のコ
ア部１０へ転送される。

【００１８】プリンタ部２のレーザドライバ２２１はレ
ーザ発光部２０１を駆動するものであり、リーダ部１か
ら出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光
部２０１に発光させる。このレーザ光は感光ドラム２０
２に照射され、感光ドラム２０２にはレーザ光に応じた
潜像が形成される。この感光ドラム２０２の潜像の部分
には現像器２０３によって現像剤が付着される。そし
て、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセ
ット２０４及びカセット２０５のいずれかから記録シー
トを送給して転写部２０６へ搬送し、感光ドラム２０２
に付着された現像剤を記録シートに転写する。現像剤の
乗った記録シートは定着部２０７に搬送され、定着部２
０７の熱と圧力により現像剤は記録シートに定着され
る。定着部２０７を通過した記録シートは排出ローラ２
０８によって排出され、ソータ２２０は排出された記録
シートをそれぞれのビンに収納して記録シートの仕分け
を行う。なお、ソータ２２０は仕分けが設定されていな
い場合は最上ビンに記録シートを収納する。また、両面
記録が設定されている場合は、排出ローラ２０８のとこ
ろまで記録シートを搬送した後、排出ローラ２０８の回
転方向を逆転させ、フラッパ２０９によって再給搬送路
へ導く。多重記録が設定されている場合は、記録シート
を排出ローラ２０８まで搬送しないようにフラッパ２０
９によって再給搬送路へ導く。再給搬送路へ導かれた記
録シートは上述したタイミングで転写部２０６へ送出さ
れる。

【００１９】図３はリーダ部１の信号処理回路の構成を
示すブロック図である。ＣＣＤ１０９から出力された画
像データはＡ／Ｄ・ＳＨ部１１０でアナログ／デジタル
変換が行われるとともに、シェーディング補正が行われ
る。Ａ／Ｄ・ＳＨ部１１０によって処理された画像デー
タは画像処理部１１１を介してプリンタ部２へ転送され
るとともに、インターフェイス部１１３を介して画像入
出力制御部３のコア部１０へ転送される。ＣＰＵ１１４
は操作部１１５で設定された設定内容に応じて画像処理
部１１１及びインターフェイス１１３を制御する。例え
ば、操作部１１５でトリミング処理を行って複写を行う
複写モードが設定されている場合は、画像処理部１１１
でトリミング処理を行わせてプリンタ部２へ転送させ
る。また、操作部１１５でファクシミリ送信モードが設
定されている場合は、インターフェイス１１３から画像
データと設定されたモードに応じた制御コマンドをコア
部１０へ転送させる。このようなＣＰＵ１１４の制御プ
ログラムはメモリ１１６に記憶されており、ＣＰＵ１１
４はメモリ１１６を参照しながら制御を行う。また、メ
モリ１１６はＣＰＵ１１４の作業領域としても使われ
る。

【００２０】図４はコア部１０のブロック図である。リ
ーダ部１からの画像データはデータ処理部１２１へ転送
されるとともに、リーダ部１からの制御コマンドはＣＰ
Ｕ１２３へ転送される。データ処理部１２１は画像の回
転処理や変倍処理などの画像処理を行うものであり、リ
ーダ部１からデータ処理部１２１へ転送された画像デー
タは、リーダ部１から転送された制御コマンドに応じ
て、インターフェイス１２０を介してファクシミリ部
４、ファイル部５、コンピュータインターフェイス部７
へ転送される。また、コンピュータインターフェイス７
を介して入力された画像を表すコードデータは、データ
処理部１２１に転送された後フォーマッタ部８へ転送さ
れて画像データに展開され、この画像データはデータ処
理部１２１に転送された後、ファクシミリ部４やプリン
タ部２へ転送される。ファクシミリ部４からの画像デー
タは、データ処理部１２１へ転送された後、プリンタ部
２やファイル部５、コンピュータインターフェイス部７
へ転送される。また、ファイル部５からの画像データ
は、データ処理部１２１へ転送された後、プリンタ部２
やファクシミリ部４、コンピュータインターフェイス部
７へ転送される。ＣＰＵ１２３はメモリ１２４に記憶さ
れている制御プログラム、及びリーダ部１から転送され
た制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、
メモリ１２４はＣＰＵ１２３の作業領域としても使われ
る。このように、コア部１０を中心に、原稿画像の読み
取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コ
ンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させ
た処理を行うことが可能である。また、コア部１０のＣ
ＰＵ１２３は各部のＣＰＵと通信を行い、各部の動作を
制御可能である。

【００２１】次に、本発明にかかる情報入力用シート
（マークシート）によるサービスモード及びユーザモー
ドのデータ設定処理動作について図５乃至図７を用いて
説明する。

【００２２】なお、本実施形態例では、一例としてサー
ビスモードのデータ設定用のマークシートを用いた場合
のコア部１０による処理動作について説明する。

【００２３】図５は装置の動作仕様を設定するためのマ
ークシート２０１０の基本的なフォーマットを示す。２
０１１から２０１５まではマークシートの検知、マーク
シートの方向検知、マークシートの位置合わせ等を行う
ためのパターン、２０１６はマークシートの種別を識別
するためのパターン、２０２０はマークシートのページ
を指定するページ指定欄、２０３０は全データ再設定
欄、２０４１は帯電器のグリット電位を設定するグリッ
ド電位設定欄、２０４２は現像器のバイアス電位を設定
するバイアス電位設定欄、２０４３はランプの光量を設
定するランプ光量設定欄、２０４４は画像の水平方向位
置補正値を設定する水平位置設定欄、２０４５は画像の
垂直方向位置補正値を設定する水平位置設定欄である。

【００２４】また、１点鎖線で囲んで示す２０５１はこ
の情報入力シート２０１０をプリントアウトする際に当
該画像処理装置で設定されているデータを示す各データ
の既設定欄、同じく２０５２はデータを変更設定する場
合にデータをマークするためのデータ変更設定欄であ
る。ここでは形成される画像の品位に関わるデータ（記
録出力特性）を設定する場合の一例を示した。ただし、
本例に示す２０４１から２０４５までの各データはあく
までも一例であり、画像処理装置のこのような機械調整
値は多数あり、１ページでは示せないのが通例である。
従って、複数ページにわたってこのような情報入力シー
トが用意される。なお、この場合、何ページ目の情報入
力シートであるかはページ指示欄２０２０によって示さ
れる。

【００２５】また、図５は通常サービスマンが設定する
画像処理装置本体個別の機械調整サービス項目について
の場合の情報入力シートであるが、装置の機能の多彩化
に具えて、電源投入時（デフォルト）の初期状態の設
定、ソータモードの設定、エラー時の処理方法の設定等
のユーザが好みに応じて設定するユーザモードの設定項
目が増加するため、こういったユーザモードの設定項目
についての設定を行うために情報入力シートを用いるよ
うにしても有効である。

【００２６】図６は図５に示した情報入力シートを用い
た処理手順の一例を示す。この処理手順はコア部１０の
ＣＰＵ１２３がメモリ１２４に格納されているプログラ
ムに基づき制御するものである。

【００２７】まず、ステップＳ１で操作部１１５のスタ
ートキーの押下によりＣＰＵ１２３はＣＰＵ１１４に原
稿画像を読み取り、読み取った画像データを画像入出力
制御部３へ転送するよう指示する。すると、リーダ部１
の原稿給送装置１０１にセットされた原稿の束から、１
枚ずつ順次原稿がプラテンガラス１０２上に搬送され、
原稿画像が読み取られ、この読み取られた画像データは
コア部１０に送られる。そして、その画像データがイメ
ージメモリ部９に送られ記憶される。

【００２８】ついでステップＳ２では、イメージメモリ
部９に記憶された画像データにパターン２０１１〜２０
１５が存在するか否かを調べるためのパターンマッチン
グを行う。

【００２９】そしてステップＳ３ではパターン２０１１
〜２０１５の存在、さらにパターン２０１１〜２０１５
により方向、位置を合わせてパターン２０１６を識別
し、各パターンを予めメモリ１２４に設定されている雛
型のパターンと比較することにより、イメージメモリ部
９に記憶した画像データが所定のマークシートであるか
否かを判断する。そして、所定のマークシートであると
の判断の場合はステップＳ４に進み、所定のマークシー
トではないとの判断の場合は他の原稿であると判断して
ステップＳ６に進む。

【００３０】ステップＳ４では判断されたマークシート
上の各パターン基準位置のオフセット座標を計算した
上、ページ指示欄２０２０、全データ再設定欄２０３
０、グリット電位設定欄２０４１、バイアス電位設定欄
２０４２、ランプ光量設定欄２０４３、水平方向位置補
正値の設定欄２０４４および垂直方向位置補正値の設定
欄２０４５を順次に読み取る。なおここで、マーク欄に
マークが記されているか否かの判断は、各マーク欄での
黒画素の個数をカウントし、この黒画素の個数が所定の
しきい値を超えているかどうかによって判断する。次
に、ステップＳ５では、読み取ったマーク欄の設定内容
に従い、これらを画像処理装置の各データとしてＣＰＵ
１２３が指示を出し、設定を行った後、ステップＳ７に
進む。

【００３１】また、ステップＳ３の判断で所定のマーク
シートではないと判定した場合は、ステップＳ６におい
て現在設定されている設定条件に従って読み取った原稿
を処理し、ステップＳ７に進む。通常はコピー処理を行
うので、読み取った原稿画像の画像データをプリンタ部
２に送りプリントアウトする。

【００３２】かくして、ステップＳ７で原稿給送装置１
０１にセットされた原稿束をすべて読み取ったかどうか
をＣＰＵ１２３がリーダ部１のＣＰＵ１１４と通信する
ことにより判断する。そして、読み取られていない原稿
が原稿給送装置１０１に残っているとの判断の場合は、
ステップＳ１に戻り、原稿をすべて読み取った場合には
処理を終了する。

【００３３】ここで、ステップＳ５のデータ設定につい
て図７に示すフローチャートに基づき説明する。

【００３４】ステップＳ５０１で全データ再設定欄２０
３０にマークが記入されていると判断した場合にはステ
ップＳ５０２に進み、既設定欄２０５１の設定データ２
０４１から２０４５までの各データが設定される。ここ
では画像品位に関するデータの設定を行うのでＣＰＵ１
２３はリーダ部１のＣＰＵ１１４にその旨指示を出し設
定させる。そして、ステップＳ５０３に進み、設定され
ている設定内容が現設定値として既設定欄２０５１に記
入され、図５のような変更設定に利用可能な情報入力シ
ート（全データ再設定欄２０３０および変更設定欄２０
５２のマーキングエリアはブランク）をプリンタ部２で
カセット内の記録シートに記録しプリントアウトさせ
る。

【００３５】一方、全データ再設定欄２０３０にマーク
が記入されていなかった場合はステップＳ５０４に進
み、既設定欄２０５１の各データと、画像処理装置に現
時点で設定されている各設定項目に該当する各データと
を比較し、各データがすべて一致していたら、データ変
更設定を許可すべくステップＳ５０５に進み、変更設定
欄２０５２にマークされている各データが認識され、設
定される部分を制御するＣＰＵ（ここではＣＰＵ１１
４）に指示を出すことにより設定される。そして、ステ
ップＳ５０６に進み、ステップＳ５０５で設定した設定
内容を現設定値としてステップＳ５０３と同様に変更設
定に利用可能な情報入力シートをプリンタ部２でプリン
トアウトさせる。

【００３６】また、ステップＳ５０４で各データが１つ
でも異なると判断した場合には、現設定データと既設定
欄２０５１のデータが異なる旨を操作部１１５に設けら
れた表示部に表示することによりエラーの通知を行い、
ステップＳ５０３，５０６と同様に現時点で設定されて
いる設定値を既設定欄２０５１にマークした変更設定に
利用可能な情報入力シートをプリンタ部２でプリントア
ウトさせる。

【００３７】以上の動作はメモリ１２４に格納されたプ
ログラムに基づきＣＰＵ１２３の制御で行うものである
が、リーダ部１のメモリ１１６に動作プログラムを格納
し、ＣＰＵ１１４が制御するようにしてもよい。また、
動作プログラムを着脱可能なフロッピーディスク等のメ
モリに格納して他の装置で動作可能としてもよい。

【００３８】以上述べたような実施形態例によれば、画
像形成の際の画像の品位に関わる画像処理装置内のデー
タ調整といったサービスモードでの複雑で、また多数の
項目にわたる調整を容易にかつ迅速に行うことができ
る。また、既設定値と比較しながら変更データの設定を
行うことができ、正確な設定が可能となる。更にまた、
既設定欄のデータが現設定値と異なっていればエラー表
示するので一層正確な設定を可能とする。また、誤まっ
て設定データを記憶していたメモリをクリアしたり、記
憶内容を破壊してしまったとしても全データ再設定欄２
０３０にマークして情報入力シートを読み取らせること
により既設定値を容易に再設定することができる。ま
た、リーダ部とプリンタ部を通常の原稿読み取りおよび
画像記録と兼用でき、また情報入力シートも通常の画像
記録に用いる記録シートに記録させるようにしたのでコ
ストアップを抑えることができる。また、上記実施例は
サービスモードでの処理であるが通常のコピーモードで
は、一旦メモリに格納せず、ダイレクトに複写を行う。

【００３９】また、操作部１１５からの指示等により情
報入力シートを強制的に複数枚コピーし、これらを用い
て、原稿（テストプリント用）毎にコピー特性を異なら
せてコピーすることも可能となる。これは原稿束と原稿
束の間に設定値をマークした情報入力シートを入れるこ
とにより、情報入力シートにより設定が行われた後に読
み取られる原稿の複写特性を変えることができるもので
ある。

【００４０】また、図７のステップＳ５０７でエラー表
示をした場合は変更設定データを無効とするようにした
が、オペレータに表示等で変更するか否か問い合わせ、
変更するよう指示があれば変更設定を実行するようにし
てもよい。

【００４１】また、設定処理後に現設定値をマークした
変更設定に利用可能な情報入力シートをプリントアウト
するので、迅速に変更設定を再び行えるとともに現設定
値を容易に確認できる。

【００４２】なお、以上に述べた実施形態例では、情報
入力シートを一般に使用されているマークシートとして
述べたが、本発明の適用はかかるマークシートに限られ
るものではなく、光学的画像読取手段を搭載した画像処
理装置であれば情報入力用シートとしては光学的に読み
取りが可能なマークの記載が可能なシートであればよ
く、数字、文字等をマークとして用いることにより同様
の処理を行うことが可能である。

【００４３】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、情
報入力シートを用いて画像処理装置のユーザモードやサ
ービスモードにかかわるデータを正確、迅速に変更およ
び再設定することが可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明画像処理装置の回路構成の一例を示すブ
ロック図である。

【図２】本発明にかかるリーダ部及びプリンタ部の構成
を示す断面図である。

【図３】本発明にかかるリーダ部の回路構成を示すブロ
ック図である。

【図４】本発明にかかるコア部の回路構成を示すブロッ
ク図である。

【図５】本発明にかかるデータ設定用情報入力シートの
フォーマットの一例を示す図である。

【図６】本発明によるデータ設定時の処理動作の手順を
示すフローチャートである。

【図７】図６に示すフローチャートの読み取りデータ設
定動作時における詳細手順を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ リーダ部 ２ プリンタ部 ３ 画像入出力制御部 ４ ファクシミリ部 ５ ファイル部 ６ 光磁気ディスクドライブユニット ９ イメージメモリ部 １０ コア部 １１ 電話回線 ２０ パーソナルコンピュータまたはワークステーショ
ン １０１ 原稿給送装置 １０９ ＣＣＤ １１０ Ａ／Ｄ・ＳＨ（Ａ／Ｄ変換・シェーディング）
部 １１１ 画像処理部 １１４，１２３ ＣＰＵ １１５ 操作部 １１６ メモリ １２１ データ処理部 ２０１０ マークシート（情報入力用シート） ２０２０ ページ指定欄 ２０３０ 全データ再設定欄 ２０５１ データ既設定欄 ２０５２ データ変更設定欄

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報入力用シートからデータを読み取る
   読取手段と、 前記読取手段により読み取ったデータを判別する判別手
   段と、 前記判別手段により判別したデータに基づき所定の設定
   項目の設定を行う設定手段と、 前記設定手段により設定されたデータが記入された情報
   入力用シートをプリント出力する出力手段とを有し、 前記情報入力用シートは前記設定手段で設定された現設
   定データ記入済みの第１データ欄と変更設定可能な第２
   データ欄とを有することを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 前記設定手段は、情報入力用シートの第
   ２データ欄に記入されているデータに基づいて設定を行
   うことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
3. 【請求項３】 更に、現設定データと情報入力用シート
   の第１データ欄に記入されているデータが一致している
   か否か判断する判断手段を有し、 前記判断手段で不一致と判断した場合に前記設定手段は
   設定を行わないことを特徴とする請求項１または２に記
   載の画像処理装置。
4. 【請求項４】 前記判断手段で不一致と判断した場合
   は、前記出力手段により現設定データが入力された情報
   入力用シートをプリント出力することを特徴とする請求
   項１ないし３のいずれかの項に記載の画像処理装置。
5. 【請求項５】 情報入力用シートからデータを読み取る
   読取手段と、 前記読取手段により読み取ったデータを判別する判別手
   段と、 前記判別手段により判別したデータに基づき所定の設定
   項目の設定を行う設定手段と、 画像データの出力を行う出力手段とを有し、 前記設定手段は、前記出力手段の出力特性の設定を行う
   ことを特徴とする画像処理装置。
6. 【請求項６】 前記読取手段で前記情報入力用シートと
   は異なる原稿画像を読み取り、前記出力手段により出力
   することで原稿の複写が可能であることを特徴とする請
   求項５に記載の画像処理装置。
7. 【請求項７】 前記出力手段は、前記設定手段により設
   定したデータを入力した情報入力用シートを出力するこ
   とを特徴とする請求項５または６に記載の画像処理装
   置。
8. 【請求項８】 画像を読み取る読取手段と、 画像を形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段により形成される画像の品位に関わる
   データを設定する設定手段とを有し、 前記設定手段は、前記読取手段で該設定用の情報入力シ
   ートを読み取ることにより得られたデータを用いて設定
   を行うことを特徴とする画像処理装置。
9. 【請求項９】 前記設定手段で設定されるデータはサー
   ビスマンが設定を行うべきデータであることを特徴とす
   る請求項８に記載の画像処理装置。
10. 【請求項１０】 前記画像形成手段は前記読取手段によ
    り読み取った画像を形成することを特徴とする請求項８
    または９に記載の画像処理装置。
11. 【請求項１１】 情報入力用シートからデータを読み取
    る読取ステップと、 前記読取ステップで読み取ったデータを判別する判別ス
    テップと、 前記判別ステップで判別したデータに基づき所定の設定
    項目の設定を行う設定ステップと、 前記設定ステップで設定しデータが記入された情報入力
    用シートをプリント出力する出力ステップとを有し、 前記出力ステップで出力する情報入力用シートは前記設
    定ステップで設定された現設定データ記入済みの第１デ
    ータ欄と変更設定可能な第２データ欄とを有することを
    特徴とする画像処理方法。
12. 【請求項１２】 前記設定ステップでは前記情報入力用
    シートの第２データ欄に記入されているデータに基づい
    て設定を行うことを特徴とする請求項１１に記載の画像
    処理方法。
13. 【請求項１３】 更に、現設定データを情報入力用シー
    トの第１データ欄に記入されているデータとが一致して
    いるか否か判断する判断ステップとを有し、 前記判断ステップで不一致と判断した場合は前記設定ス
    テップでは設定を行わないことを特徴とする請求項１１
    に記載の画像処理方法。
14. 【請求項１４】 前記判断ステップで不一致と判断した
    場合は、前記出力ステップで現設定データが記入された
    情報入力用シートをプリント出力することを特徴とする
    請求項１３に記載の画像処理方法。
15. 【請求項１５】 情報入力用シートからデータを読み取
    る読取ステップと、 前記読取ステップで読み取ったデータを判別する判別ス
    テップと、 前記判別ステップで判別したデータに基づき所定の設定
    項目の設定を行う設定ステップと、 画像データの出力を行う出力ステップとを有し、 前記設定ステップでは前記出力ステップで画像データを
    出力する際の出力特性の設定を行うことを特徴とする画
    像処理方法。
16. 【請求項１６】 前記読取ステップで前記情報入力用シ
    ートとは異なる原稿画像を読み取り、前記出力ステップ
    で出力することにより原稿の複写が可能であることを特
    徴とする請求項１５に記載の画像処理方法。
17. 【請求項１７】 前記出力ステップでは前記設定ステッ
    プで設定したデータを入力した情報入力用シートを出力
    する請求項１５に記載の画像処理方法。