JP2003127508A - オフラインプリント方法、出力制御データの作成方法、およびソフトウェア - Google Patents

オフラインプリント方法、出力制御データの作成方法、およびソフトウェア

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JP2003127508A
JP2003127508A JP2002196469A JP2002196469A JP2003127508A JP 2003127508 A JP2003127508 A JP 2003127508A JP 2002196469 A JP2002196469 A JP 2002196469A JP 2002196469 A JP2002196469 A JP 2002196469A JP 2003127508 A JP2003127508 A JP 2003127508A
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Kazuyuki Murata
和行 村田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱可能な記憶媒体を用いたオフラインプリ
ント機能を実現する。 【解決手段】 プリントジョブコマンドファイルと画像
データファイルが格納されたメモリカードをPCカード
スロット89に挿入し、CPU85はプリントジョブコ
マンドファイルを解析し、レーザプリンタ部やソータ部
の制御回路に必要な設定を行う。CPU85は、プリン
トジョブコマンドファイル内の画像データファイル名を
参照して、このファイルをメモリカードから読み込みプ
リントする。画像データが圧縮されている場合、CPU
85は圧縮伸長回路86を用いて画像データをページメ
モリ84に展開する。プリントジョブコマンドファイル
に指定されたプリント出力が全て終了すると、CPU8
5はメモリカードに格納されていたプリントジョブコマ
ンドファイル及び画像データファイルを消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着脱可能な記憶媒
体を用いて画像出力機能をオフラインで利用できるオフ
ラインプリント方法、かかるオフラインプリント方法に
用いる画像データの出力制御データを作成する方法およ
びソフトウェアに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル複写機は高速化及び多
機能化が要求され、複写機能に加えてファクシミリ機能
やプリンタ機能等を加えたいわゆるディジタル複合機が
登場している。以下、図面を参照しつつ、従来のディジ
タル複写機について説明する。
【0003】図13は、従来のディジタル複写機の画像
信号の流れを示すブロック図である。図13に示す従来
のディジタル複写機は、原稿を走査して原稿からの反射
光を電気信号に変換するイメージセンサ71と、イメー
ジセンサ71からのアナログ画像信号をデジタル画像信
号に変換するA/D変換器72と、ディジタル画像信号
に対してエッジ強調、トリミング、中間調処理等の画像
処理や編集処理を行う画像処理回路73と、画像処理回
路73からの画像信号をバッファリングして、レーザド
ライバ78に出力するための速度調整を行うバッファメ
モリ74と、半導体レーザ79を駆動するためのレーザ
ドライバ78と、CPUバス83により接続されたCP
U85、LANコントローラ80、ページメモリ84、
パラレルI/F81、CCU(コミュニケーションコン
トロールユニット)82及び圧縮伸長回路86等で構成
されている。
【0004】半導体レーザ79から発せられた光は、公
知レーザプリンタの方法により記録紙に画像を形成する
基となる。CPU85は、RAM及びROM(図示せ
ず)を備え、ディジタル複写機全体の制御を行う。ペー
ジメモリ84は、少なくとも画像データ1頁分を格納で
きる容量を持ち、バッファメモリ74と接続されてい
る。ページメモリ84に格納された画像データは、バッ
ファメモリ74を介してレーザドライバ78に出力さ
れ、記録紙に記録される。
【0005】LANコントローラ80は、ローカルエリ
アネットワーク(LAN)により、外部機器との通信を
行うためのものである。ディジタル複写機をリモートプ
リンタとして使用する場合、コンピュータ等の外部機器
は、LAN経由で、プリント制御コマンドや画像データ
をディジタル複写機に送信する。CPU85は、LAN
経由で受信した画像データを、受信したプリント制御コ
マンドに基づいてページメモリに展開する。パラレルI
/F81を用いて、ディジタル複写機と外部装置を1対
1で接続することも可能である。この場合、ディジタル
複写機を外部装置のプリンタとして使用するとき、外部
機器は、ディジタル複写機のパラレルI/Fを介してプ
リント制御コマンドや画像データをディジタル複写機に
送信する。
【0006】CCU82は、モデム87を用いて公衆回
線を介して外部ファクシミリ装置との通信を行う。ファ
クシミリ受信された画像データは、圧縮伸長回路86で
伸長され、ページメモリ84に転送され、プリント出力
される。また、ファクシミリ送信のために読み込まれた
原稿画像データはページメモリ84に格納された後、圧
縮伸長回路86で圧縮され、CCU82、モデム87を
介して外部ファクシミリ装置に送信される。外部装置か
ら、ディジタル複写機の持つイメージスキャナ機能を用
いる場合、外部装置は、パラレルI/F81を介して原
稿読み取り制御コマンドをディジタル複写機に送信し、
読み取った原稿画像データをディジタル複写機から外部
装置に送信する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、毎分数十枚以
上の複写能力を持つ高速なディジタルPPCは、複写室
や廊下等の共用のスペースに設置される場合が多い。パ
ーソナルコンピュータ等で作成した文書を複数部複写す
る場合、ユーザは近くにあるプリンタで原稿を出力し、
この原稿をディジタル複写機が設置されている場所へ持
っていき、ディジタル複写機でソータ等を用いて複数部
の複写を行うことになる。特に、ユーザの使用している
パーソナルコンピュータがノートタイプ等であって、L
ANに接続されていない場合、ディジタル複写機の備え
るリモートプリント機能を使用することはできない。こ
れらの場合、原稿画像を一度紙に出力してから複写する
ため、画像の劣化が起こるという問題点がある。
【0008】一方、ユーザのパーソナルコンピュータが
LANによりディジタル複写機と接続されている場合、
ユーザはディジタル複写機の備えるリモートプリント機
能を使用できる。従って、ユーザはディジタル複写機の
持つソータ等の機能を直接自分のパーソナルコンピュー
タから利用することができる。しかしながら、ディジタ
ル複写機のリモートプリント機能を使用しても、結局、
ユーザは出力されたプリンタアウトを取るために、離れ
た場所にあるディジタル複写機の設置場所へ出向かなけ
ればならない。さらに、リモートプリント機能を使って
大量のコピーを行う場合、ディジタル複写機において紙
ジャムや記録紙切れ等が発生する可能性が高い。そのた
め、ユーザはリモートプリント機能を使用しているにも
関わらず、離れた場所にあるディジタル複写機の設置場
所へ出向く必要がある。すなわち、高速なディジタル複
写機におけるリモート(オンライン)プリント機能は、
余り意味のない機能であるということができる。
【0009】同様に、ユーザのパーソナルコンピュータ
から、パラレルI/FやLANを用いてオンラインで、
ディジタル複写機のイメージスキャナ機能を使用する場
合、ユーザが読み取り原稿をディジタル複写機のイメー
ジスキャナ部にセットする必要があるため、ユーザは離
れたところにあるディジタル複写機の設置場所へ出向く
必要がある。すなわち、ディジタル複写機と、そのイメ
ージスキャナ機能を使用しようとするコンピュータの場
所が離れている場合、オンラインで接続することは余り
意味のないことである。
【0010】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、着脱可能な記憶媒体を
用いて画像出力機能をオフラインで利用できるオフライ
ンプリント方法、かかるオフラインプリント方法に用い
る画像データの出力制御データを作成する方法およびソ
フトウェアを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1のオフラインプリント方法は、着
脱可能な記憶媒体にオフラインで生成および格納された
画像データを、記憶媒体にオフラインで生成および格納
された画像データの出力制御データに基づいて出力する
オフラインプリント方法であって、記憶媒体が装着され
たことを検出する工程と、検出工程により検出された記
憶媒体に、画像データおよび出力制御データが存在する
か否かを検索する工程とを有することを特徴とする。
【0012】本発明に係るオフラインプリント方法で
は、検索工程により画像データおよび出力制御データの
存在が確認された場合において、出力制御データを解析
する工程と、解析工程による解析結果に基づいて必要な
設定を行う工程と、画像データを記憶媒体から読み込み
プリントする工程とを有することを特徴とする。
【0013】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2のオフラインプリント方法は、着脱可能な記憶媒体
にオフラインで生成および格納された画像データを、記
憶媒体にオフラインで生成および格納された画像データ
の出力制御データに基づいて出力するオフラインプリン
ト方法であって、画像データを出力した後に、記憶媒体
に格納された出力制御データを消去することを特徴とす
る。
【0014】前記の目的を達成するため、本発明に係る
出力制御データの作成方法は、着脱可能な記憶媒体にオ
フラインで生成および格納された画像データを、記憶媒
体にオフラインで生成および格納された画像データの出
力制御データに基づいて出力するオフラインプリント方
法に用いる出力制御データを作成する方法であって、記
憶媒体に格納されたプリンタとして備えているプリント
機能情報を参照してプリント機能設定を行うための設定
画面を表示する工程と、表示工程により表示された設定
画面上で設定されたプリント機能設定に基づいて、出力
制御データを生成する工程と、生成工程により生成され
た出力制御データを記憶媒体に格納する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0015】本発明に係る出力制御データの作成方法は
さらに、設定画面上で設定されたプリント機能設定とプ
リント機能情報との間に矛盾がないかをチェックする工
程を有することを特徴とする。
【0016】ここで、チェック工程において矛盾が検出
された場合、警告を表示し、プリント機能の再設定を指
示することが好ましい。
【0017】本発明に係る出力制御データの作成方法は
さらに、プリント機能情報をあらかじめ記憶媒体にダウ
ンロードする工程を有することを特徴とする。
【0018】前記の目的を達成するため、本発明に係る
ソフトウェアは、着脱可能な記憶媒体にオフラインで生
成および格納された画像データを、記憶媒体にオフライ
ンで生成および格納された画像データの出力制御データ
に基づいて出力するオフラインプリント方法に用いる出
力制御データを作成するソフトウェアであって、記憶媒
体に格納されたプリンタとして備えているプリント機能
情報を参照してプリント機能設定を行うための設定画面
を表示する処理と、表示された設定画面上で設定された
プリント機能設定に基づいて、出力制御データを生成す
る処理と、生成された出力制御データを記憶媒体に格納
する処理とを実行することを特徴とする。
【0019】本発明に係るソフトウェアはさらに、設定
画面上で設定されたプリント機能設定とプリント機能情
報との間に矛盾がないかをチェックする処理を実行する
ことを特徴とする。
【0020】ここで、プリント機能設定とプリント機能
情報との間に矛盾がある場合、警告を表示し、プリント
機能の再設定を指示する処理を実行することが好まし
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しつつ説明する。図1は、本発明に係るオフライン
プリント方法が適用されるディジタル複写機の構成を示
す断面図であり、図2は、図1のディジタル複写機の画
像信号の流れを示すブロック図である。図1に示すディ
ジタル複写機は、原稿台1上に設けられたオートドキュ
メントフィーダ(以下、ADFとする)50と、原稿台
1の下方に設けられたイメージスキャナ部100と、イ
メージスキャナ部100とは独立して設けられたレーザ
プリンタ部200と、例えばイメージスキャナ部100
上に設けられた操作部300等で構成されている。操作
部300はPCカードスロット89を含む。
【0022】イメージスキャナ部100は、露光ランプ
101と、第1ミラー102と、等速ユニット103
と、第2ミラー104と、第3ミラー105と、半速ユ
ニット106と、レンズ107と、イメージセンサ10
8等で構成されている。また、レーザプリンタ部200
は、半導体レーザ、ポリゴンモータ、ポリゴンミラー及
びレーザ光学系(図示せず)を含むレーザスキャナユニ
ット201と、ミラー202と、感光体ドラム203
と、主帯電器204と、現像器205と、転写帯電器2
06と、クリーナ207と、除電ランプ208と、搬送
ベルト209と、定着器210と、ガイド211と、排
紙ローラ212と、給紙ローラ213、214及び21
5と、ガイド216と、タイミングローラ217と、記
録紙カセット218、219及び220と、ソータ22
1等で構成されている。
【0023】以上のように構成されたデジタル複写機に
おける複写機としての基本動作について説明する。AD
F50に載置された複数の原稿は、ADFにより、一枚
ずつ透明なガラス板の原稿台1上に下向きに置かれる。
露光ランプ101は原稿を露光する。第1ミラー102
は、原稿からの反射光を第2ミラー104の方向に反射
する。露光ランプ101及び第1ミラー102よりなる
等速ユニット103は、矢印P方向に一定速度で移動
し、原稿を走査する。第2ミラー104及び第3ミラー
105は、第1ミラー102からの反射光を更に反射す
る。第2ミラー104及び第3ミラー105よりなる半
速ユニット106は、等速ユニット103と同じ方向
に、等速ユニット103の半分の速度で移動する。原稿
からの反射光は、レンズ107で集束されイメージセン
サ108上に集束される。感光体ドラム203は矢印R
方向に一定の速度で回転する。主帯電器204は感光体
ドラム203を一様に帯電する。レーザスキャナユニッ
ト201より出射されたレーザ光は、ミラー202で反
射され、感光体ドラム203上を露光走査して、感光体
ドラム203上に静電潜像を形成する。現像器205
は、トナーにより静電潜像を現像し、感光体ドラム20
3上にトナー像を形成する。
【0024】各記録紙カセット218、219及び22
0は脱着可能であり、必要な大きさ及び方向に応じてそ
れぞれサイズの異なる種類の記録紙を所定数の範囲内で
保持する。給紙ローラ213、214及び215は、記
録紙カセット内の記録紙を1枚ずつ給紙する。ガイド2
16は、給紙された記録紙をガイドし、タイミングロー
ラ217へ導く。タイミングローラ217は、給紙され
た記録紙を感光体ドラム203上のトナー像に合わせる
ためのレジストレーションを行い、給紙タイミングを調
整する。感光体ドラム203上のトナー像は、転写帯電
器206が発生する電界により記録紙に転写される。搬
送ベルト209は、矢印Q方向に移動し、記録紙を定着
器210に搬送する。定着器210は、記録紙上のトナ
ーを記録紙に熱により定着する。ガイド211は、定着
器210からの記録紙を排紙ローラ212に導く。排紙
ローラ212は定着器210からの記録紙をソータ22
1に導く。ソータ221は複数の排紙トレイ(ビン)を
備え、部単位での複写時の丁合を行う。また、ソータ2
21は、ステープル(ホチキス止め)機能や、パンチ機
能を備える。クリーナ207は感光体ドラム203上に
残留したトナーを感光体ドラム203上から除去する。
除電ランプ208は感光体ドラム203を露光すること
により、感光体上の電荷を消去する。
【0025】次に、図1のディジタル複写機の画像信号
の流れに基づいた構成を図2を参照しつつ説明する。図
2に示すように、ディジタル複写機は、原稿を走査して
原稿からの反射光を電気信号に変換するイメージセンサ
71と、イメージセンサ71からのアナログ画像信号を
デジタル画像信号に変換するA/D変換器72と、ディ
ジタル画像信号に対してエッジ強調、トリミング、中間
調処理等の画像処理や編集処理を行う画像処理回路73
と、画像処理回路73からの画像信号をバッファリング
して、レーザドライバ78に出力するための速度調整を
行うバッファメモリ74と、半導体レーザ79を駆動す
るためのレーザドライバ78と、CPUバス83により
接続されたCPU85、LANコントローラ80、ペー
ジメモリ84、パラレルI/F81、CCU(コミュニ
ケーションコントロールユニット)82、圧縮伸長回路
86、PCカードコントローラ88等で構成されてい
る。
【0026】半導体レーザ79から発せられた光は、公
知レーザプリンタの方法により記録紙に画像を形成する
基となる。CPU85は、RAM及びROM(図示せ
ず)を備え、ディジタル複写機全体の制御を行う。ペー
ジメモリ84は、少なくとも画像データ1頁分を格納で
きる容量を持ち、バッファメモリ74と接続されてい
る。ページメモリ84に格納された画像データは、バッ
ファメモリ74を介してレーザドライバ78に出力さ
れ、記録紙に記録される。
【0027】LANコントローラ80は、ローカルエリ
アネットワーク(LAN)により、外部機器との通信を
行うためのものである。ディジタル複写機をファクシミ
リ送信サーバとして使用する場合、コンピュータ等の外
部機器は、LAN経由で送信先電話番号や画像データを
ディジタル複写機に送信する。CPU85は、LAN経
由で外部機器から受信した画像データを、必要により圧
縮伸長回路86により圧縮する。CCU(コミュニケー
ションコントロールユニット)82は、モデム87を用
いて、圧縮伸長回路86でMH圧縮された画像データ
を、公衆回線を介して外部ファクシミリ装置に送信す
る。
【0028】なお、パラレルI/F81を用いて、ディ
ジタル複写機と外部機器を1対1で接続することも可能
である。この場合、ディジタル複写機を近くのコンピュ
ータから制御することも可能である。専用のディジタル
複写機制御ソフトウエアを、ディジタル複写機に接続さ
れたコンピュータ上で実行することにより、例えば、複
写枚数/部数、記録用紙サイズ、コピー濃度、拡大率、
両面複写の要不要、出力される記録紙のソーティング方
法の設定等の複写モードの設定はもとより、枠消しの有
無、トリミング領域の設定、ネガポジ反転等編集処理の
領域設定等複雑な画像編集処理の設定も、コンピュータ
のディスプレイやマウスを用いて可能となる。
【0029】ファクシミリ受信された画像データは、圧
縮伸長回路86で伸長され、ページメモリ84に転送さ
れ、プリント出力される。また、ファクシミリ送信のた
めに読み込まれた原稿画像データは、ページメモリ84
に格納された後、圧縮伸長回路86で圧縮され、CCU
82、モデム87を介して外部ファクシミリ装置に送信
される。
【0030】PCカードコントローラ87は、PCカー
ドスロット89に装着されたメモリカードのCPU85
からのアクセスを制御する。PCカードスロット89に
装着されたメモリカードに、プリント出力制御情報が格
納されているプリントジョブコマンドファイル及びプリ
ントする画像データファイルが存在すると、本発明のデ
ィジタル複写機は、プリント出力制御情報に基づいて、
画像データをプリントする。ディジタル複写機の場合、
ソータやフィニッシャ等のオプション機器の装着状態や
設定可能な編集機能はオプション構成により異なる場合
が多い。このため、プリンタとして備えている機能情報
をプリント機能情報ファイルとしてメモリカードに格納
しておくことが好ましい。このオフラインプリント機能
についての詳細については後述する。
【0031】また、PCカードスロット89に装着され
たメモリカードに、読み取り制御情報が格納されている
スキャンジョブコマンドファイルが存在すると、本発明
の複写機は、前記読み取り制御情報に基いて、セットさ
れた原稿画像を読み取り、画像データファイルとして前
記メモリカードに格納する。ユーザが原稿をセットした
後、ユーザが操作部300のスタートボタン(図示せ
ず)を押すことにより原稿の読み取りが開始される。デ
ィジタル複写機の場合、ADF等のオプション機器の装
着状態や画像読み取り機能はオプション構成により異な
る場合が多い。このため、本発明のディジタル複写機
は、イメージスキャナとして備えている画像読み取り機
能情報を画像読み取り機能情報ファイルとしてメモリカ
ードに格納する。このオフライン画像入力機能について
の詳細については後述する。
【0032】(オフラインプリント機能)次に、ディジ
タル複写機におけるオフラインプリント機能について説
明する。ユーザは、あらかじめディジタル複写機に自分
のメモリカードを装着し、プリント機能情報ファイルを
メモリカードにダウンロードする。プリント機能情報フ
ァイルの内容を図3に示す。以下、図3に示すプリント
機能情報ファイルの内容について説明する。
【0033】プリント機能情報ファイルの書式は、各行
ごとに以下のように記載される。 [機能項目] [選択可能な機能のリスト] 又は、 [機能項目] [機能の能力] なお、選択可能な機能のリストの中で最初に書かれてい
る設定値がデフォルト値である。
【0034】図3に示したプリント機能情報ファイルの
各行の意味を以下に示す。
【0035】1行目:記録紙サイズは、A4、A4R、
B4、A3、B5、B5Rが設定可能であり、デフォル
トはA4である。
【0036】2行目:記録解像度は400DPI、60
0DPIが選択でき、デフォルトは400DPIであ
る。
【0037】3行目:グレイレベル(画素あたりのデー
タビット数)は1、2、4、8ビットが選択でき、デフ
ォルト値は1ビットである。
【0038】4行目:画像データファイルフォーマット
はTIFF、JPRG、PCL5が選択でき、デフォル
トはTIFFである。
【0039】5行目:画像データファイルフォーマット
としてTIFFを選択した場合、データ圧縮方法はG3
(MH)、G4(MMR)、RLE(ランレングス)、
LZWが選択でき、デフォルトはG3である。
【0040】6行目:両面プリント機能が有り、両面プ
リントの要否が設定できる。デフォルトでは片面プリン
トが設定される。
【0041】7行目:中とじ印刷機能があり、中とじ印
刷機能を使用するとプリントするページ順序を並べ替え
て画像データの2倍の面積サイズの記録紙に片面あたり
2頁プリントし中とじできる。デフォルトでは中とじ機
能は使用しない。
【0042】8行目:ソータの動作の設定で、ソータ不
使用、ページ毎にスタック、部単位で丁合の内いずれか
を指定可能である。デフォルトの設定は、ソータ不使用
である。
【0043】9行目:ソータの排紙トレイ(ビン)の数
が20であることを示す。ソータでの20部を越える丁
合はできない。
【0044】10行目:ソータ機能を使用する場合、各
ビンにスタック可能な最大記録紙枚数を示す。
【0045】11行目:ステープル(ホチキス止め)の
有無が指定可能である。
【0046】12行目:ステープルする場合の、止め位
置の指定が可能であり、1〜4までの4種類の内1つを
選択できる。デフォルトは1である。ステープル止め位
置と指定する番号の関係を図4に示す。
【0047】13行目:ステープル機能を使用する場
合、ステープル可能な最大記録紙枚数を示す。
【0048】14行目:パンチ(穴あけ)の有無が指定
できる。デフォルトはパンチ無しである。
【0049】15行目:パンチ機能を使用する場合、パ
ンチ可能な最大記録紙枚数を示す。
【0050】ユーザは、パーソナルコンピュータ上で実
行されるワードプロセッサやDTP(デスクトップパブ
リッシング)ソフトウエア等の文書/画像作成アプリケ
ーションソフトウエアを用いて文書/画像を作成する。
本発明のディジタル複写機用のプリンタドライバソフト
ウエアを、あらかじめユーザの使用するパーソナルコン
ピュータにインストールしておく。ユーザの作成した文
書や画像を本発明のディジタル複写機を用いてオフライ
ンプリントする場合、プリント機能情報ファイルがダウ
ンロードされたメモリカードをユーザのパーソナルコン
ピュータに装着する。ユーザは、文書/画像作成アプリ
ケーションソフトウエアからプリンタドライバを起動す
る。プリンタドライバは、メモリカードに記憶されてい
るプリント機能情報ファイルを参照して、ディジタル複
写機のプリント機能設定をユーザに行わせるためのダイ
アログボックスを、パーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示する。
【0051】次に、図3に示したプリント機能情報ファ
イルに対応する前記ダイアログボックスの概略表示を図
5に示す。図5において、START Page −E
NDPage、Copies及びData File
Nameの文字の右側にある矩形領域は、エディットボ
ックスであり、プリント開始ページ、終了ページ、プリ
ント部数及び画像データファイル名を入力する。その他
の行の○印は、択一で選択するラジオボタンである。●
印が選択されている項目を示している。画像データファ
イルフォーマットとしてTIFFを選択した場合のみ、
TIFF Compressionの選択項目が有効で
ある。前記ダイアログボックスでソータを使用すると設
定した場合、プリンタドライバは、プリント機能情報フ
ァイルのMax SortやMax Stackの値を
チェックし、プリント部数やページ数の設定と矛盾する
場合はユーザに警告する。同様に、ステープル機能やパ
ンチ機能を使用する場合は、プリント機能情報ファイル
のMax StapleSheetsやMax Pun
chの値をチェックし、プリント部数やページ数の設定
と矛盾する場合はユーザに警告する。
【0052】ユーザは、ダイアログボックスの各項目の
設定を行った後、図5のOKボタンをマウスでクリック
する。プリンタドライバは、前記ダイアログボックスで
の設定に基づいてプリントジョブコマンドファイル及び
画像データファイルを作成しメモリカードに格納する。
図5のダイアログボックスの設定に対応するプリントジ
ョブコマンドファイルの内容を図6に示す。図6のプリ
ントジョブコマンドファイルの1行目(Reset)
は、プリント機能設定値をデフォルト値にリセットする
ことを示している。Data Fileの項は、プリン
トする画像ファイル名が記載される。図5の場合、画像
ファイル名はsample.tifである。画像ファイ
ルはマルチページ(複数ページ)画像が1つのファイル
に格納されている。なお、プリントジョブコマンドファ
イルは、複数のジョブを1つのファイルにまとめること
が可能である。すなわち、複数の画像ファイルを異なっ
たプリント機能の設定で出力することができる。
【0053】プリンタドライバの処理のフローチャート
を図7に示す。プリンタドライバは、プリント機能情報
ファイルをメモリカードから読み込み、それに基づいて
プリント機能設定用のダイアログボックスを表示する。
ユーザは、ダイアログボックスの各設定項目を設定した
後、OKボタンをクリックする。プリンタドライバはダ
イアログボックスの設定に矛盾がないかチェックし、矛
盾がある場合警告を表示し、ダイアログボックスの再設
定をユーザに行わせる。矛盾がない場合は、プリントジ
ョブコマンドファイルと画像データファイルを作成しメ
モリカードに格納する。
【0054】ユーザは、プリントジョブコマンドファイ
ルと画像データファイルが格納されたメモリカードをユ
ーザのパーソナルコンピュータから抜き出し、PCカー
ドスロット89に挿入する。CPU85は、PCカード
コントローラ87を介してメモリカードが挿入されたこ
とを検出し、プリントジョブコマンドファイルがメモリ
カードに存在どうかをサーチする。プリントジョブコマ
ンドファイルが存在する場合、CPU85はプリントジ
ョブコマンドファイルを解析し、レーザプリンタ部やソ
ータ部の制御回路(図示せず)に必要な設定を行う。C
PU85は、プリントジョブコマンドファイル内の画像
データファイル名を参照して、画像データファイルをメ
モリカードから読み込みプリントする。画像データが圧
縮されている場合、CPU85は圧縮伸長回路86を用
いて画像データをページメモリ84に展開する。中とじ
印刷等を行う場合は、画像データファイルのページ順と
プリントする順序は同一ではないので、CPU85は適
当な順序で画像データファイル中の各ページをプリント
するように制御する。プリントジョブコマンドファイル
に指定されたプリント出力が全て終了すると、CPU8
5はメモリカードに格納されていたプリントジョブコマ
ンドファイル及び画像データファイルを消去する。
【0055】パーソナルコンピュータ等で作成した文書
等の画像データ及びその画像データの出力制御データ
(プリントジョブコマンドファイル)を着脱可能な記録
媒体にユーザのパーソナルコンピュータより生成・格納
し、この記憶媒体をPCカードスロット89に装着する
ことにより、記憶媒体に記憶された画像データを所望の
出力形態でオフラインで出力することが可能である。従
って、ユーザは文書等をパーソナルコンピュータで作成
した時点で、複写部数やソーティング又はステープルの
方法まで指定可能となる。そのため、従来のように一旦
手近にあるプリンタで印刷し、その印刷原稿を複写する
必要がなくなり、複写物の画質の劣化も無なくなる。特
に、ノートタイプのコンピュータの場合、持ち運び可能
とするために外部機器にLAN等で接続されていないこ
とが多い。このような場合でも本発明のデジタル複写機
によれば、メモリカード等を用いて容易にオフラインプ
リントすることが可能である。
【0056】さらに、高速複写機の場合はソータやフィ
ニッシャ等のオプション機器の構成が様々であるため、
その複写機の持つプリント機能を特定することが困難で
ある。図1の概略構成図において、ソータ221代えて
フィニッシャ222を装着したディジタル複写機の構成
を図8に示す。フィニッシャとは、部単位でスタックし
た後、ホチキス止めする装置であり、特に、ディジタル
複写機において、ソータの代りに部単位の丁合を行うた
めに電子フィニッシャが用いられる。電子フィニッシャ
は、ディジタル複写機内にハードディスク装置等の大容
量の記憶手段を備え、読み取った複数ページの原稿の画
像データを一旦記憶し、部単位でプリントを行い、部単
位で丁合を行う。そのため、機械式のソータが不要とな
る。
【0057】ソータ221に代えてフィニッシャ222
をディジタル複写機に装着する場合、ハードディスク装
置もディジタル複写機に付加する。フィニッシャの機能
として、プリントされた記録紙の折り込み処理を行う機
能を持つものもある。また、自動両面ユニットと称する
オプション機器をディジタル複写機に装着しなければ両
面プリントができない場合もある。このように複写機の
オプション機器の装着状態により、本体が同一機種であ
っても複写機のプリント出力機能が異なる場合も生じ
る。本発明のディジタル複写機は、記憶媒体に複写機の
持つプリント機能情報をダウンロードできるので、ユー
ザはディジタル複写機の持つプリント機能を全て使用す
ることが可能である。
【0058】(オフライン画像入力機能)次に、ディジ
タル複写機におけるオフライン画像入力機能について説
明する。ユーザは、あらかじめディジタル複写機に自分
のメモリカードを装着し、読み取り機能情報ファイルを
メモリカードにダウンロードする。読み取り機能情報フ
ァイルの内容を図9に示す。以下、図9に示した読み取
り機能情報ファイルの内容について説明する。
【0059】読み取り機能情報ファイルの書式は、各行
ごとに以下のように記載される。 [機能項目] [選択可能な機能のリスト] 又は、 [機能項目] [機能の能力] なお、選択可能な機能のリストの中で最初に書かれてい
る設定値がデフォルト値である。
【0060】図9に示した読み取り機能情報ファイルの
各行の意味を以下に示す。
【0061】1行目:読み取り原稿サイズはA4、A4
R、B4、A3、B5、B5Rが設定可能であり、デフ
ォルトはAutoである。Autoとは、原稿サイズを
自動的に検出するのことである。
【0062】2行目:原稿は載置方法は次の3種類が指
定できる。ADF(オートドキュメントフィーダ)から
原稿を給紙して読み取り原稿が無くなるまで読み取る
(ADF)。原稿台に載置された原稿を1枚読み取る
(Flat Bed)。ADFに原稿が載置されている
場合はADFからの原稿を読み取り、そうでない場合は
原稿台上の原稿を読み取る(Auto)。デフォルトは
Autoである。
【0063】3行目:読み取り解像度の最大値は400
DPIであることを示している。
【0064】4行目:読み取り解像度の最小値は250
DPIであることを示している。
【0065】5行目:グレイレベル(画素あたりのデー
タビット数)は1、、2、4、8ビットが選択でき、デ
フォルト値は1ビットである。
【0066】6行目:ハーフトーン処理方法は単純2値
化処理(BI)、ディザ処理(DT)、誤差拡散処理
(ED)のうち1つが選択できる。デフォルトは単純2
値化処理(BI)である。
【0067】7行目:画像データファイルフォーマット
はTIFF、BMP、JPEGが選択でき、デフォルト
はTIFFである。
【0068】8行目:画像データファイルフォーマット
としてTIFFを選択した場合、データ圧縮方法はG3
(MH)、G4(MMR)、RLE(ランレングス)、
LZWが選択でき、デフォルトはG3である。
【0069】9行目:原稿の両面読み取り機能が有り、
両面読み取りの要否が設定できる。デフォルトでは片面
読み取りが設定される。
【0070】10行目:読み取る時、コントラスト調整
機能があり、Auto(自動)、−2(低コントラス
ト)〜2(高コントラスト)が選択できる。デフォルト
はAutoである。
【0071】11行目:読み取り濃度調整機能があり、
Auto(自動)、−2(うすい)〜2(濃い)が選択
できる。デフォルトはAutoである。
【0072】12行目:読み取る時、エッジ強調量の調
整機能があり、Auto(自動)、−2(弱いエッジ強
調)〜2(強いエッジ強調)が選択できる。デフォルト
はAutoである。
【0073】13行目:読み取り領域の指定が可能であ
る。デフォルトは、読み取り領域を指定しない(原稿サ
イズ全面を読み取る)設定である。
【0074】14行目:読み取り領域の指定単位はミリ
(mm)である。
【0075】ディジタル複写機を用いてオフラインプリ
ントする場合、ユーザは、読み取り機能情報ファイルが
ダウンロードされたメモリカードを自己のパーソナルコ
ンピュータに装着する。ユーザは、あらかじめユーザの
使用するパーソナルコンピュータにインストールしてあ
るディジタル複写機用のスキャンジョブコマンドファイ
ル作成ソフトウエアを実行する。このソフトウエアは、
メモリカードの記憶されている読み取り機能情報ファイ
ルを参照して、ディジタル複写機の読み取り機能設定を
ユーザに行わせるためのダイアログボックスを、パーソ
ナルコンピュータのディスプレイに表示する。
【0076】図9に示した読み取り機能情報ファイルに
対応するダイアログボックスの概略表示を図10に示
す。図10において、Scanning Resolu
tion、Scanning Area Positi
on、Scanning Area Length及び
Data File Nameの右側にある矩形領域
は、エディットボックスであり、読み取り解像度、読み
取り領域の左上のXY位置、読み取り領域のXY方向に
長さ、画像データファイル名をそれぞれ入力する。その
他の行の○印は、択一で選択するラジオボタンである。
●印が選択されている項目を示している。画像データフ
ァイルフォーマットとしてTIFFを選択された場合の
み、TIFF Compressionの選択項目が有
効である。また、Scanning Area Set
tingがYesの場合のみ、Scanning Ar
ea Upper−Left Position及びS
canning Area Lengthの設定値が有
効である。スキャンジョブコマンドファイル作成ソフト
ウエアは、読み取り機能情報ファイルのMAX Res
olutionやMIN Resolutionの値を
チェックし、ダイアログボックスのScanning
Resolutionの設定と矛盾する場合はユーザに
警告する。
【0077】ユーザは、ダイアログボックスの各項目の
設定を行った後、図10のOKボタンをクリックする。
スキャンジョブコマンドファイル作成ソフトウエアは、
ダイアログボックスでの設定に基づいてスキャンジョブ
コマンドファイルを作成し、メモリカードに格納する。
図10のダイアログボックス設定に対応するスキャンジ
ョブコマンドファイルの内容を図11に示す。図11の
スキャンジョブコマンドファイルの1行目(Rese
t)は、読み取り機能設定値をデフォルト値にリセット
することを示している。Data Fileの項は、読
み取り画像データを格納する画像ファイル名が記載され
る。図11の場合、画像ファイル名はsample.t
ifである。画像ファイルはマルチページ(複数ペー
ジ)画像が1つのファイルに格納される。なお、スキャ
ンジョブコマンドファイルは、複数のジョブを1つのフ
ァイルにまとめることが可能である。すなわち、複数の
読み取り原稿を異なった読み取り機能の設定で読み取る
ことができる。
【0078】図11に、前記スキャンジョブコマンドフ
ァイル作成ソフトウエアの処理のフローチャートを示
す。このソフトウエアは、読み取り機能情報ファイルを
メモリカードから読み込み、それに基づいて読み取り機
能設定用のダイアログボックスを表示する。ユーザはダ
イアログボックスの各設定項目を設定した後、OKボタ
ンをクリックする。このソフトウエアはダイアログボッ
クスの設定に矛盾がないかチェックし、矛盾がある場合
警告を表示し、ダイアログボックスの再設定をユーザに
行わせる。矛盾がない場合は、スキャンジョブコマンド
ファイルを作成しメモリカードに格納する。
【0079】ユーザは、スキャンジョブコマンドファイ
ルが格納されたメモリカードをユーザのパーソナルコン
ピュータから抜き出し、本発明のディジタル複写機のP
Cカードスロット89に挿入する。CPU85は、PC
カードコントローラ87を介してメモリカードが挿入さ
れたことを検出し、スキャンジョブコマンドファイルが
メモリカードに存在どうかをサーチする。スキャンジョ
ブコマンドファイルが存在する場合、CPU85はスキ
ャンジョブコマンドファイルを解析し、イメージスキャ
ナ部やADF50部の制御回路(図示せず)及び画像処
理回路73に必要な設定を行う。読み取られた原稿画像
データはページメモリ84に格納される。CPU85
は、圧縮伸長回路86を用い、ページメモリに格納され
た画像データを圧縮し、圧縮された画像データをスキャ
ンジョブコマンドファイル内で指定された画像データフ
ァイル名でメモリカードに格納する。
【0080】ユーザは、画像データファイルが格納され
たメモリカードをディジタル複写機から抜き取り、ユー
ザのパーソナルコンピュータに装着する。ユーザは、パ
ーソナルコンピュータで実行される文書作成/画像編集
ソフトウエアを用いてメモリカードに格納された画像デ
ータをアクセスする。
【0081】以上のように、ディジタル複写機の画像入
力機能を使用する場合、原稿の読み取り制御データ(ス
キャンジョブコマンドファイル)を、着脱可能な記録媒
体に格納し、この記憶媒体をディジタル複写機のPCカ
ードスロットに装着する。これにより、ディジタル複写
機は、読み取り画像データを所望の読み取り形態で前記
記憶媒体にオフラインで出力することが可能となり、ユ
ーザは、パーソナルコンピュータのユーザインタフェー
スを用いて読み取り制御データを容易に作成できる。特
に、ノートタイプのコンピュータの場合、持ち運び可能
とするために、外部機器に直接接続されていないことが
多い。このような場合でも本発明のデジタル複写機によ
れば、メモリカード等を用いて容易にオフラインでの原
稿画像の読み取りを行うことが可能となる。
【0082】さらに、複写機の場合、ADFの有無やA
DFの機能(両面読み取りできるかどうか、原稿サイズ
の自動検出機能があるかどうか等)、スライド読み取り
装置の有無等のオプション機器の構成が様々であるた
め、その複写機の持つ画像読み取り機能を特定すること
が困難である。複写機のオプション機器の装着状態によ
り、本体が同一機種であっても複写機の画像読み取り機
能は異なることとなる。しかしながら、記憶媒体に複写
機の持つ画像読み取り機能情報をダウンロードすること
により、ユーザはディジタル複写機のもつ画像読み取り
機能を全て使用することが可能である。
【0083】なお、上記実施形態では、着脱可能な記憶
媒体としてメモリカードを用いたが、フレキシブルディ
スク、光ディスク、リムーバブルハードディスク等を用
いても同様の効果が得られる。また、上記実施形態では
モノクロのディジタル複写機の場合について説明した
が、カラー複写機の場合であっても同様である。さら
に、上記実施形態では機能情報ファイルやジョブコマン
ドファイルは文字データファイルであるが、バイナリー
データにエンコードされたファイルであっても良い。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、着脱可
能な記憶媒体を検出し、パーソナルコンピュータ等で作
成した文書等の画像データ及びその画像データの出力制
御データが記憶媒体に存在するかどうかをサーチして、
その結果存在する場合、出力制御データを解析し、必要
な設定を行って、記憶媒体に記憶された画像データを所
望の出力形態でオフラインで出力することが可能とな
る。
【0085】また、画像データの出力が完了した時点
で、着脱可能な記憶媒体に記憶された出力制御データを
消去することにより、記憶媒体の空容量を常に最大限利
用することができる。
【0086】また、ユーザが、プリンタドライバソフト
ウェアが予めインストールされたパーソナルコンピュー
タに、プリント機能情報が予めダウンロードされた記憶
媒体を装着すると、プリンタドライバによって、記憶媒
体に記憶されているプリント機能情報を参照してプリン
ト機能設定をユーザに行わせるための設定画面をコンピ
ュータディスプレイ上に表示することができる。ユーザ
が設定画面上でプリント機能設定を行うと、プリンタド
ライバによって、設定されたプリント機能設定に基づい
て出力制御データを作成し記憶媒体に格納することがで
きる。この際に、プリンタドライバによって、設定画面
上で設定されたプリント機能設定とプリント機能情報と
の間に矛盾がないかチェックし、矛盾がある場合、警告
を表示し、プリント機能の再設定をユーザに行わせるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディジタル複写機の一実施例の構成
を示す断面図
【図2】 本発明のディジタル複写機の画像信号の流れ
を示すブロック図
【図3】 プリント機能情報ファイルの内容を示す図
【図4】 ステープル止め位置と指定する番号の関係を
示す図
【図5】 プリント機能の設定をユーザに行わせるため
のダイアログボックスを概略的に示す図
【図6】 プリントジョブコマンドファイルの内容を示
す図
【図7】 プリンタドライバの処理のフローチャート
【図8】 フィニッシャを装着した本発明のディジタル
複写機の他の実施例の構成を示す断面図
【図9】 読み取り機能情報ファイルの内容を示す図
【図10】 読み取り機能の設定のためのダイアログボ
ックスを概略的に示す図
【図11】 スキャンジョブコマンドファイルの内容を
示す図
【図12】 スキャンジョブコマンドファイル作成ソフ
トウエアの処理のフローチャート
【図13】 従来のディジタル複写機の画像信号の流れ
を示すブロック図
【符号の説明】
1:原稿台 50:ADF(オートドキュメントフィーダ) 71:イメージセンサ 72:A/D変換器 73:画像処理回路 74:バッファメモリ 78:レーザドライバ 79:半導体レーザ 80:LANコントローラ 81:パラレルI/F 82:CCU 83:CPUバス 84:ページメモリ 85:CPU 86:圧縮伸長回路 87:モデム 88:PCカードコントローラ 89:PCカードスロット 100:イメージスキャナ部 101:露光ランプ 102:第1ミラー 103:等速ユニット 104:第2ミラー 105:第3ミラー 106:半速ユニット 107:レンズ 108:イメージセンサ 200:レーザプリンタ部 201:レーザスキャナユニット 202:ミラー 203:感光体ドラム 204:主帯電器 205:現像器 206:転写帯電器 207:クリーナ 208:除電ランプ 209:搬送ベルト 210:定着器 211:ガイド 212:排紙ローラ 213:給紙ローラ 214:給紙ローラ 215:給紙ローラ 216:ガイド 217:タイミングローラ 218:記録紙カセット 219:記録紙カセット 220:記録紙カセット 221:ソータ 222:フィニッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP04 AQ06 HK08 HX01 2C187 AC07 AD04 AE07 CC06 CC11 CD26 FA08 5C052 AA11 CC11 FA03 FC08 FE01 FE07 5C062 AA02 AA05 AB10 AB17 AB22 AB38 AC58 BA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な記憶媒体にオフラインで生成
    および格納された画像データを、前記記憶媒体にオフラ
    インで生成および格納された前記画像データの出力制御
    データに基づいて出力するオフラインプリント方法であ
    って、 前記記憶媒体が装着されたことを検出する工程と、 前記検出工程により検出された前記記憶媒体に、前記画
    像データおよび前記出力制御データが存在するか否かを
    検索する工程とを有することを特徴とするオフラインプ
    リント方法。
  2. 【請求項2】 前記検索工程により前記画像データおよ
    び前記出力制御データの存在が確認された場合におい
    て、 前記出力制御データを解析する工程と、 前記解析工程による解析結果に基づいて必要な設定を行
    う工程と、 前記画像データを前記記憶媒体から読み込みプリントす
    る工程とを有することを特徴とする請求項1記載のオフ
    ラインプリント方法。
  3. 【請求項3】 着脱可能な記憶媒体にオフラインで生成
    および格納された画像データを、前記記憶媒体にオフラ
    インで生成および格納された前記画像データの出力制御
    データに基づいて出力するオフラインプリント方法であ
    って、 前記画像データを出力した後に、前記記憶媒体に格納さ
    れた前記出力制御データを消去することを特徴とするオ
    フラインプリント方法。
  4. 【請求項4】 着脱可能な記憶媒体にオフラインで生成
    および格納された画像データを、前記記憶媒体にオフラ
    インで生成および格納された前記画像データの出力制御
    データに基づいて出力するオフラインプリント方法に用
    いる前記出力制御データを作成する方法であって、 前記記憶媒体に格納されたプリンタとして備えているプ
    リント機能情報を参照してプリント機能設定を行うため
    の設定画面を表示する工程と、 前記表示工程により表示された前記設定画面上で設定さ
    れた前記プリント機能設定に基づいて、前記出力制御デ
    ータを生成する工程と、 前記生成工程により生成された前記出力制御データを前
    記記憶媒体に格納する工程とを有することを特徴とする
    出力制御データの作成方法。
  5. 【請求項5】 前記出力制御データの作成方法はさら
    に、 前記設定画面上で設定された前記プリント機能設定と前
    記プリント機能情報との間に矛盾がないかをチェックす
    る工程を有することを特徴とする請求項4記載の出力制
    御データの作成方法。
  6. 【請求項6】 前記チェック工程において矛盾が検出さ
    れた場合、警告を表示し、前記プリント機能の再設定を
    指示することを特徴とする請求項5記載の出力制御デー
    タの作成方法。
  7. 【請求項7】 前記出力制御データの作成方法はさら
    に、 前記プリント機能情報をあらかじめ前記記憶媒体にダウ
    ンロードする工程を有することを特徴とする請求項4記
    載の出力制御データの作成方法。
  8. 【請求項8】 着脱可能な記憶媒体にオフラインで生成
    および格納された画像データを、前記記憶媒体にオフラ
    インで生成および格納された前記画像データの出力制御
    データに基づいて出力するオフラインプリント方法に用
    いる前記出力制御データを作成するソフトウェアであっ
    て、 前記記憶媒体に格納されたプリンタとして備えているプ
    リント機能情報を参照してプリント機能設定を行うため
    の設定画面を表示する処理と、 表示された前記設定画面上で設定された前記プリント機
    能設定に基づいて、前記出力制御データを生成する処理
    と、 生成された前記出力制御データを前記記憶媒体に格納す
    る処理とを実行することを特徴とするソフトウェア。
  9. 【請求項9】 前記ソフトウェアはさらに、 前記設定画面上で設定された前記プリント機能設定と前
    記プリント機能情報との間に矛盾がないかをチェックす
    る処理を実行することを特徴とする請求項8記載のソフ
    トウェア。
  10. 【請求項10】 前記プリント機能設定と前記プリント
    機能情報との間に矛盾がある場合、警告を表示し、前記
    プリント機能の再設定を指示する処理を実行することを
    特徴とする請求項9記載のソフトウェア。
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