JP2005262446A - レーザ画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 幅広い材質、形状の被画像形成媒体上に所望の画像を形成可能なレーザ画像形成装置を提供する。
【解決手段】 レーザ画像形成装置1は、レーザ光源2を備えた画像形成手段3、搬送手段4、制御手段6及び検知手段8から構成される。制御手段6は、レーザ光源2の走査速度及び搬送手段4の搬送速度を制御することによりレーザ照射時間の制御を行うとともに、検知手段8により検知された被画像形成媒体5の位置及び形状に基づいて画像形成動作中における被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離の変化量を算出する。そして、画像形成開始後、前記算出結果に基づいてレーザ走査中に走査レール3aを支持体3bに沿って矢印Z方向に平行移動させ、レーザ光Lの焦点が常に被画像形成媒体5上となるように自動調整を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光源から射出されるレーザ光により被画像形成媒体上に文字や画像等を形成するレーザ画像形成装置に関する。
従来、レーザ光を利用して、被画像形成媒体の表面に文字、記号等をマーキングする技術として、Xレイフィルム等の感光材料へレーザ光を照射して感光材料の表面に熱被りや変形によってマーキングを行う方法や、レーザの熱量により媒体表面を変質させることにより、食品や樹脂製品等にレーザ印字する方法が提案されている。
レーザ光を被画像形成媒体へ照射する際、当該被画像形成媒体を所定の方向(主走査方向)へ搬送しながら、レーザ光を主走査方向と直交する方向(副走査方向)へ走査することで、複数のドットを所定の領域へ形成し、このドットの組み合わせによって文字や記号等の所望のパターンをマーキングすることができる。
このようなレーザマーキング装置においては、被画像形成媒体の厚みや形状等によってレーザ光の焦点が変動するため、被画像形成媒体を変更する際にはレーザ光の焦点距離をその都度調整する必要があった。例えば特許文献1には、レーザ光源及び偏光レンズユニットを移動可能なキャリッジ上に配置し、被画像形成媒体上にレーザ光の焦点を適正に設定する方法が開示されている。
また、特許文献2には、レーザ射出時間差による焦点距離の変動を防止するため、被画像形成媒体の搬送速度の変化を検知し、速度変化に追従してレーザ光の焦点距離を自動調整することにより、ドットサイズを安定化してマーキングパターンを高画質化する方法が開示されている。
上記のレーザマーキング装置は、製造業者が業務用設備として使用するのが一般的であり、被画像形成媒体も部品や食品等の一定のものに限られている。そのため、被画像形成媒体を他の製品に変更したい場合は、装置のレーザ出力や焦点距離等の設定を製品に応じて変更する必要が生じ、1台のマーキング装置で同時に多種多様の製品に対応できないという問題点があった。
また、一般ユーザがレーザマーキング装置を使用する場合、写真画像等の複雑な画像を種々の私有物にマーキング可能な装置を要求することが考えられるが、上述したような従来のレーザマーキング装置では、マーキングパターンはロットナンバーや製造年月日等の文字、数字や、自社製品を表すマーク等の単純なものに限られ、一般ユーザの要望に応えることは困難であった。
特開2002−219586号公報 特開2003−341132号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、幅広い材質、形状の被画像形成媒体上に所望の画像を形成可能なレーザ画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、レーザ光源を有し、該レーザ光源から射出されるレーザ光により被画像形成媒体を走査して画像を形成する画像形成手段と、前記被画像形成媒体を支持して所定方向に搬送する搬送手段と、前記被画像形成媒体の位置及び形状を検知する検知手段と、前記画像形成手段、前記搬送手段及び前記検知手段の動作を制御する制御手段と、を備えたレーザ画像形成装置において、前記制御手段は、画像形成動作中における前記レーザ光源と前記被画像形成媒体との距離を前記検知手段の検知結果に追従して調整可能としたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記画像形成手段により形成される画像データを入力するデータ入力手段を備えたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記データ入力手段は、ネットワーク又は情報記録媒体を通じて画像データを読み込むデータ読込手段であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記データ入力手段は、原稿画像を読み取り、画像データに変換する画像読取手段であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記レーザ光の出力を制御するレーザ出力制御手段を備え、前記レーザ出力制御手段は、前記被画像形成媒体の材質に応じて前記レーザ光の出力を制御することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記被画像形成媒体の被画像形成面は、所定の出力のレーザ光により所定の色に発色する単色層が複数積層された多色複合層により形成されており、前記レーザ出力制御手段は、前記多色複合層が画像データの色彩に応じて発色するように前記レーザ光の出力を制御することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のレーザ画像形成装置において、前記被画像形成媒体は、軟性材料であることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、画像形成動作中における被画像形成媒体の位置及び形状を検知手段により検知して、画像形成動作中にレーザ光源と被画像形成媒体との距離を自動調整可能としたので、多様な形状の被画像形成媒体上にレーザ画像を形成することができる。そのため、製造業者が使用する場合は1台の装置で幅広い形状の製品にレーザマーキングすることができ、一般ユーザが使用する場合には様々な形状の私有物にも高画質な画像を形成することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のレーザ画像形成装置において、形成される画像データを入力するデータ入力手段を備えたことにより、文字及び数字や単純なマーク等に限らず、複雑な画像を被画像形成媒体上に形成することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成のレーザ画像形成装置において、データ入力手段を、ネットワーク又は情報記録媒体を通じて画像データを読み込むデータ読込手段としたことにより、パソコンの描画アプリケーションで作成した画像やネットワーク上のデジタル画像等を画像データとして取り込んで被画像形成媒体上に形成することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2の構成のレーザ画像形成装置において、データ入力手段を、原稿画像を読み取り画像データに変換する画像読取手段としたことにより、写真やイラスト等の原稿画像を画像データとして取り込んで被画像形成媒体上に形成することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成のレーザ画像形成装置において、レーザ光の出力を制御するレーザ出力制御手段を備え、被画像形成媒体の材質に応じて前記レーザ光の出力を制御することにより、幅広い材質の被画像形成媒体上に高画質な画像を形成することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第5の構成のレーザ画像形成装置において、被画像形成媒体の被画像形成面を多色複合層で形成し、レーザ出力制御手段により画像データの色彩に応じて発色するようにレーザ光の出力を制御することにより、カラー画像の形成が可能となる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1乃至第6のいずれかの構成のレーザ画像形成装置において、被画像形成媒体を軟性材料としたことにより、食品や菓子等にも対応した幅広い用途を持つレーザ画像形成装置とすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1において、1はレーザ画像形成装置本体である。2はレーザ光源であり、レーザ光Lを下向きに射出する。3はレーザ光源2から射出されるレーザ光Lにより後述する被画像形成媒体5を走査して画像を形成する画像形成手段であり、レーザ光源2、走査レール3a及び支持体3bから構成される。レーザ光源2は走査レール3aに左右方向(図の矢印Y方向)に往復移動可能に取り付けられており、走査レール3aは左右の支持体3bに、上下方向(図の矢印Z方向)に往復移動可能に取り付けられている。これにより、レーザ光源2はYZ平面上を自由に移動可能となっている。
4は、被画像形成媒体5を搬送する搬送手段である。搬送手段4は、搬送レール4aと、被画像形成媒体5を載置して支持するステージ4bとから成り、図示しない駆動手段によりステージ4bを搬送レール4aに沿って矢印X方向に所定の速度で移動する。なお、搬送手段4の構成は被画像形成媒体5の種類に応じて適宜選択することができる。例えば搬送手段4として搬送ベルトを用いた場合、大型の被画像形成媒体5の載置も可能となり、送り側と巻き取り側のローラを設置すれば、長尺シート状の被画像形成媒体5を使用することもできる。被画像形成媒体5としては、レーザ光により媒体表面を変質させて画像形成が可能であれば種々の材質、形状のものが使用できる。
6は画像形成手段3、搬送手段4及び後述する検知手段8の駆動を制御する制御手段であり、搬送手段4により矢印X方向(走査方向)に移動する被画像形成媒体5が走査レール3aの下を通過するタイミングに合わせてレーザ光源2を矢印Y方向(副走査方向)に往復移動させるとともに、形成される画像データに基づく画像信号をレーザ光源2に送信し、被画像形成媒体5上に所望の画像を形成する。また、制御手段6は画像形成手段3の走査速度及び搬送手段4の搬送速度を制御することによりレーザ照射時間の制御も同時に行う。7は操作パネルであり、ユーザが装置の機能や印刷条件等の設定を行う操作キー7aと、設定条件や装置の状態等を表示する表示部7bとから構成される。
8は、被画像形成媒体5の三次元方向の位置及び形状を検知する検知手段であり、ステージ4b上の被画像形成媒体5の位置及び形状を予め検知して制御手段6に送信する。制御手段6は検知結果に基づいて画像形成動作中における被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離の変化量を算出しておく。そして、画像形成開始後、前記算出結果に基づいてレーザ走査中に走査レール3aを支持体3bに沿って矢印Z方向に平行移動させ、レーザ光Lの焦点が常に被画像形成媒体5上となるように自動調整を行う。
検知手段8としては、被画像形成媒体に赤外線や超音波を照射し、その反射により距離計測を行う方法(アクティブ方式)や、被画像形成媒体からの受光のみで行う方法(パッシブ方式)の他、CCDカメラ等で予め被画像形成媒体を撮影しておき、撮影された画像をデータ化して処理することにより被画像形成媒体の形状や位置を検知する方法を用いることもできる。また、被画像形成媒体が透明体である場合には、光センサに偏光板を組み合わせた透明体専用センサが用いられる。
なお、予め被画像形成媒体を撮影しておく場合は、画像形成手段3により形成される画像と、撮影された被画像形成媒体5の位置及び形状とを操作パネル7の表示部7bに重ねて表示可能とすることにより、画像の印字ずれを未然に防止できるとともに、被画像形成媒体5の所望の位置に合わせて画像形成を行うことができるためより好ましい。
アクティブ方式やパッシブ方式により被画像形成媒体の位置及び形状の検知を行う場合は、検知手段8による被画像形成媒体5の位置検知は画像形成動作中に行うことも可能である。その場合、レーザ走査による画像形成よりも所定時間先行させて検知を行い、制御手段6は所定時間内に検知位置における被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を順次算出する。次いで、レーザ光Lが検知位置に到達した際に検知結果に応じて焦点距離を自動調整する。
特に、厚みが一定なシート状の被画像形成媒体を用いる場合には焦点距離の調整が不要であるため矢印XY方向の位置検知のみで良く、反対にステージ4bの特定の面積部分にのみ画像形成が可能な場合等、矢印XY方向の座標を決定する必要がない場合には矢印Z方向の位置検知のみで良いため、検知手段8による検知時間も短くなり、画像形成動作中の位置検知も十分に可能となる。
上記構成とすることにより、被画像形成媒体の大きさ、形状、及び材質によらず高画質な画像の形成が可能となるため、焦点距離の設定を逐一変更することなく、1台のレーザ画像形成装置で多種の製品へレーザマーキングすることができる。さらに、様々な物品へのレーザプリントを要求する一般ユーザのニーズにも応えることができる。
図2は、本発明の第2実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、第1実施形態の構成に加え、形成される画像のデータを外部から入力するデータ入力手段と、入力された画像データを記憶する記憶手段とを備えている。ここでは、データ入力手段として、ネットワーク又は情報記録媒体を通じて画像データを読み込むデータ読込手段9を用いている。
データ読込手段9は、インターネットのウェブサーバ上に蓄積された画像データや、パソコン等の描画アプリケーションで作成された画像データを、ネットワーク或いは磁気ディスク等の情報記録媒体を介してレーザ画像形成装置内に取り込む。取り込まれた画像データは記憶手段10内に記憶される。記憶手段10には複数の画像の記憶が可能であり、画像形成時に制御手段6により記憶手段10に記憶された所望の画像が再生される。制御手段6は、再生された画像に基づいて画像形成手段3により被画像形成媒体5上に画像を形成する。この構成により、ユーザはネットワーク上からダウンロードした画像やパソコン等で作成した画像等、所望の複雑な画像を自由に取り込んで被画像形成媒体上に形成することが可能となる。
次に、本実施形態のレーザ画像形成装置の動作について説明する。図3は、第2実施形態のレーザ画像形成装置による画像形成手順を示すフローチャートである。図2を参照しながら、図3のステップに従いレーザ画像形成装置の画像形成操作について説明する。この操作手順では、まず、データ読込手段9により所望の画像がネットワーク上又は記録媒体から読み込まれて記憶手段10に記憶される(ステップS1)。次に、記憶手段10に記憶された画像を表示部7bに再生する(ステップS2)。
次に、被画像形成媒体5の材質に応じて操作パネル7の操作キー7aによりレーザ照射時間を設定する(ステップS3)。また、検知手段8による被画像形成媒体5の位置及び形状の検知も行われる(ステップS4)。このとき、検知された位置及び形状を画像として表示部7bに出力可能としておけば、ステップS2で再生された画像と重ね合わせて位置関係を調整し、被画像形成媒体5上の画像形成位置を決定することができる。
形成される画像及び画像形成位置が決定された後、操作キー7aの操作により画像形成が開始される(ステップS5)。次に、画像形成動作中に焦点距離の調整が必要か否かが判断される(ステップS6)。被画像形成媒体5の厚みが変化するため焦点距離の調整が必要である場合は、検知手段8による検知結果に基づいて制御手段6より画像形成手段3に制御信号が送信される。画像形成手段3は、制御信号により被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を自動調整しながら、ステップS3で設定されたレーザ照射時間となる走査速度でレーザ走査を行う(ステップS7)。
一方、被画像形成媒体5の厚みが変化しない場合は、被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を一定にして焦点距離の調整を行わずにレーザ走査を行う。そして、画像形成動作が終了したか否かが判断され(ステップS8)、ステップS2で再生された画像が形成されている場合は処理を終了する。画像形成中である場合は上記処理を同様に繰り返す(ステップS6〜S8)。
なお、ここでは検知手段8による被画像形成媒体5の位置及び形状の検知(ステップS4)を、予め画像形成前に行うこととしたが、検知手段8による検知を画像形成動作中に行う場合は、制御手段6は画像形成開始(ステップS5)後、レーザ走査による画像形成よりも所定時間先行して検知を行い、検知位置における被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を順次算出する。そして、これに追従して画像形成動作(ステップS6〜S8)が行われることとなる。
図4は、本発明の第3実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1、図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、データ入力手段として、第2実施形態のデータ読込手段9に代えて原稿画像を画像データとして読み取るスキャナ等の画像読取手段11を備えている。
この構成により、ユーザは写真や印刷物等の原稿をレーザ画像形成装置に取り込んで、被画像形成媒体上に形成することが可能となる。なお、データ読込手段9及び画像読取手段11の両方を備えた構成としても良い。本実施形態のレーザ画像形成装置の動作については、画像読取手段11を用いる以外は図3と全く同様に説明されるため、ここでは説明を省略する。
図5は、本発明の第4実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、第2実施形態の構成に加え、レーザ光源2からのレーザ出力値を制御するレーザ出力制御手段12を更に備えている。
この構成とすることにより、被画像形成媒体5の材質に応じてレーザ照射時間を変更する必要がなくなる。即ち、レーザの熱量により媒体表面を変質させて画像を記録するため、より多くの熱量が必要となる被画像形成媒体を用いる場合はレーザ出力値を増加させ、逆に少ない熱量で画像形成が可能な被画像形成媒体を用いる場合はレーザ出力値を低下させることにより、被画像形成媒体5の材質によらず画像形成に要する時間を一定にすることができる。さらに、レーザ走査速度を変更してレーザ照射時間を制御する必要がないため画像形成手段3の制御も容易となる。
また、本実施形態のレーザ画像形成装置によれば、被画像形成媒体5として多層の多色複合層から成る媒体を用いることにより、カラー画像の形成も可能となる。図6に多色複合層の一例を示す。多色複合層13は、黄色層13a、青色層13b、赤色層13c、黒色層13dから成る発色層及び表面層13eの5層が順次積層して構成されている。発色層13a〜13dは、所定出力値のレーザにより所定の色に発色する発色材料を含んでいる。
発色材料としては、ハロゲン化銀化合物やスピロピラン化合物等のフォトクロミック化合物や、Fe−Co錯体に代表されるフォトニック結晶等の種々の光応答性材料を用いることができる。なお、ここでは多色複合層13は、黄色、青色、赤色、黒色の4色の発色層を含んでいるが、多色複合層13を形成する発色層の種類及び色数は適宜設定することができる。
レーザ出力制御手段12を用いて、データ読込手段9により取り込まれた画像データの色彩に応じて画像形成中にレーザ出力値を変化させることにより、多色複合層13上に4色カラー画像の形成が可能となる。なお、多色複合層13は、本実施形態のレーザ画像形成装置専用の媒体として用いられるが、例えば、他の被画像形成媒体に多色複合層から成るフィルムをシール等により貼り付ける構成とすれば、幅広い材質及び形状の被画像形成媒体上にカラー画像の形成が可能となるためより好ましい。また、所定の色に発色する発色材料を媒体表面へコーティングすることも可能である。
次に、本実施形態のレーザ画像形成装置の動作について説明する。図7は、第4実施形態のレーザ画像形成装置による画像形成手順を示すフローチャートである。図5を参照しながら、図7のステップに従いレーザ画像形成装置の画像形成操作について説明する。この操作手順では、まず、データ読込手段9により所望の画像がネットワーク上又は記録媒体から読み込まれて記憶手段10に記憶される(ステップS1)。次に、記憶手段10に記憶された画像を表示部7bに再生する(ステップS2)。また、ユーザにより被画像形成媒体5の材質が選定され(ステップS3)、選定された材質に応じたレーザ出力値がレーザ出力制御手段12により同時に設定される(ステップS4)。
次に、検知手段8による被画像形成媒体5の位置及び形状の検知が行われる(ステップS5)。このとき、検知結果を表示部7bに出力可能としておけば、図3と同様に被画像形成媒体5上の所望の位置に画像形成が可能となる。ステップS1からステップS4により形成される画像及び形成位置が決定された後、操作キー7aの操作により画像形成が開始される(ステップS6)。
次に、画像形成動作中に焦点距離の調整が必要か否かが判断される(ステップS7)。被画像形成媒体5の厚みが変化するため焦点距離の調整が必要である場合は、検知手段8による検知結果に基づいて制御手段6より画像形成手段3に制御信号が送信される。画像形成手段3は、制御信号により被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を自動調整しながら、ステップS4で設定されたレーザ出力値でレーザ走査を行う(ステップS8)。一方、被画像形成媒体5の厚みが変化しない場合は、被画像形成媒体5とレーザ光源2との距離を一定にして焦点距離の調整を行わずにレーザ走査を行う。
さらに、画像形成動作中のレーザ出力値の調整が必要であるか否かが判断される(ステップS9)。例えば、図6で示した多色複合層から成る被画像形成媒体5に画像形成を行う場合には、データ読込手段9により取り込まれた画像データがレーザ出力制御手段12に送信され、画像の色彩に応じてレーザ出力値を調整しながらレーザ走査を行う。一方、被画像形成媒体5が多色複合層でない場合は、レーザ出力値の調整を行わずにステップS4で設定された一定のレーザ出力値でレーザ走査を行う(ステップS10)。そして、画像形成動作が終了したか否かが判断され(ステップS11)、ステップS2で再生された画像が形成されている場合は処理を終了する。画像形成中である場合は上記処理を同様に繰り返す(ステップS7〜S11)。
なお、ここでは検知手段8による被画像形成媒体5の位置及び形状の検知(ステップS4)を、予め画像形成前に行うこととしたが、検知手段8による検知を画像形成動作中に行うことも可能である。また、第3実施形態のように、データ読込手段9に代えて、又はデータ読込手段9と共に画像読取手段11を備える構成としても良い。
また、本実施形態においては、レーザ出力制御手段12を制御手段6と別個に設ける構成としたが、制御手段6にレーザ出力制御機能を持たせることによりレーザ出力制御手段を兼用させることも可能である。
本発明は、レーザ光源を有し、該レーザ光源から射出されるレーザ光により被画像形成媒体を走査して画像を形成する画像形成手段と、被画像形成媒体を支持して所定方向に搬送する搬送手段と、被画像形成媒体の位置及び形状を検知する検知手段と、画像形成手段、搬送手段及び検知手段の動作を制御する制御手段と、を備えたレーザ画像形成装置において、制御手段は、画像形成動作中におけるレーザ光源と被画像形成媒体との距離を検知手段の検知結果に追従して調整可能としたこととする。
これにより、多様な形状の被画像形成媒体上にレーザ画像を形成することが可能となり、製造業者が使用する場合は1台の装置で幅広い製品にレーザマーキングすることができ、一般ユーザが使用する場合には様々な形状の私有物にも高画質な画像を形成することができるため、ユーザのニーズに応じたレーザ画像形成装置の提供が可能となる。
また、画像データを入力するデータ読込手段や画像読取手段等のデータ入力手段を備えたことにより、パソコン上で作成した画像やネットワーク上のデジタル画像、さらに原稿画像のように複雑な画像を取り込むことができ、被画像形成媒体上に形成可能な画像のバリエーションをより広範囲なものとすることができる。
また、レーザ光の出力を制御するレーザ出力制御手段により被画像形成媒体の材質に応じてレーザ光の出力を制御することとしたので、幅広い材質の被画像形成媒体上に高画質な画像を形成することができ、さらに被画像形成媒体の被画像形成面を多色複合層で形成した場合、画像データの色彩に応じて発色するようにレーザ光の出力を制御することにより、カラー画像の形成が可能となる。
また、被画像形成媒体が軟性材料である場合にも高画質な画像形成が可能となるため、食品や菓子、或いは個人ユーザの私有物等、種々の材質の被画像形成媒体に対応した幅広い用途を持つレーザ画像形成装置を提供できる。
は、本発明の第1実施形態に係るレーザ画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、本発明の第2実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、第2実施形態のレーザ画像形成装置による画像形成手順を示すフローチャートである。 は、本発明の第3実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、本発明の第4実施形態に係るレーザ画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、多色複合層の一例を示す概略断面図である。 は、第4実施形態のレーザ画像形成装置による画像形成手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 レーザ画像形成装置
2 レーザ光源
3 画像形成手段
3a 走査レール
3b 支持体
4 搬送手段
4a 搬送レール
4b ステージ
5 被画像形成媒体
6 制御手段
7 操作パネル
8 検知手段
9 データ読取手段(データ入力手段)
10 記憶手段
11 画像読取手段(データ入力手段)
12 レーザ出力制御手段
13 多色複合層
L レーザ光

Claims (7)

  1. レーザ光源を有し、該レーザ光源から射出されるレーザ光により被画像形成媒体を走査して画像を形成する画像形成手段と、前記被画像形成媒体を支持して所定方向に搬送する搬送手段と、前記被画像形成媒体の位置及び形状を検知する検知手段と、前記画像形成手段、搬送手段、及び検知手段の動作を制御する制御手段と、を備えたレーザ画像形成装置において、
    前記制御手段は、画像形成動作中における前記レーザ光源と前記被画像形成媒体との距離を前記検知手段の検知結果に追従して調整可能としたことを特徴とするレーザ画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段により形成される画像データを入力するデータ入力手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ画像形成装置。
  3. 前記データ入力手段は、ネットワーク又は情報記録媒体を通じて画像データを読み込むデータ読込手段であることを特徴とする請求項2に記載のレーザ画像形成装置。
  4. 前記データ入力手段は、原稿画像を読み取り、画像データに変換する画像読取手段であることを特徴とする請求項2に記載のレーザ画像形成装置。
  5. 前記レーザ光の出力を制御するレーザ出力制御手段を備え、前記レーザ出力制御手段は、前記被画像形成媒体の材質に応じて前記レーザ光の出力を制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のレーザ画像形成装置。
  6. 前記被画像形成媒体の被画像形成面は、所定の出力のレーザ光により所定の色に発色する単色層が複数積層された多色複合層により形成されており、前記レーザ出力制御手段は、前記多色複合層が画像データの色彩に応じて発色するように前記レーザ光の出力を制御することを特徴とする請求項5に記載のレーザ画像形成装置。
  7. 前記被画像形成媒体は、軟性材料であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のレーザ画像形成装置。
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