JP3093231B2 - 画像記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、登録されているカラーイメージを用いて、
出力画像の指定された閉領域の内部を表現する処理を行
うカラー画像処理方法に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の画像記録装置において、任意の閉領域
を塗りつぶすために用いることができる色情報は、カラ
ーパレツトと呼ばれる色情報を記憶したテーブルに予め
登録されている固定的な色のみであった。

［発明が解決しようとする課題］ このため、使用者が所望の色調を再生，記録したい場
合には、このような固定的な色の組み合わせによって近
似的に再現することしかできなかった。

そこで、本発明はかかる従来技術の欠点を除去し、リ
アリティーの高い色合いを再現することができるカラー
画像処理方法を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段及び作用］ 上記目的を達成するために、本発明のカラー画像処理
方法は、カラーイメージパレットに登録すべきカラーイ
メージを取り込む取り込み工程と、前記カラーイメージ
パレットのイメージサイズに応じて、前記取り込んだカ
ラーイメージを編集する編集工程と、前記編集されたカ
ラーイメージを前記カラーイメージパレットに登録する
登録工程と、前記登録工程により登録された複数のカラ
ーイメージのうちの１つを選択する選択工程と、前記選
択されたカラーイメージを用いて、出力画像における指
定された閉領域の内部を表現する処理を行う処理工程と
を有することを特徴とする。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例を示す印刷装置の構成を
説明するブロツク図である。１はホストコンピユータ
で、プリントデータおよび制御コードからなる印字情報
を印刷装置３に出力する。また、ホストコンピユータ１
には、カラーイメージを取り込むためのカラーイメージ
スキヤナ２が付属し、ホストコンピユータ内にカラー画
像をカラーイメージデータとして取り込むことが可能で
ある。印刷装置３は、制御部31,カラーイメージパレツ
ト32,フレームメモリー33,カラープリンタ部34等から構
成され、制御部31はカラープリンタ部34を制御するため
の各種処理のほか、カラーイメージ処理311等を含む。
カラーイメージ処理311は、ホストコンピユータ１がカ
ラーイメージスキヤナ２でスキヤニングしたカラーイメ
ージデータをカラーイメージパレツト32に格納，管理を
行う。カラーイメージパレツト32は、第２図のような構
成をしており、先頭には、管理用テーブルがおかれ、各
パレツト（イメージ登録領域）には管理用の番号が割り
振られている。フレームメモリ33は印刷されるべきカラ
ーの文字や図形やイメージ等のパターンを展開する領域
である。ここへ展開された印字パターンデータが、カラ
ープリンタ部34に送出されることにより、記録紙に永久
可視画像形成される。カラープリンタ34は、インクジエ
ツトプリンタ、レーザービームプリンタ、ドツトプリン
タ、熱転写プリンタ、等カラー画像記録が可能なもので
ある。

次に第３図を参照しながら、この発明による印刷処理
について説明する。第３図は、この発明による印刷処理
手順の一例を説明するフローチヤートである。なおS1〜
S7は各ステツプを示す。

まず、カラーイメージパレツトに登録すべきカラーイ
メージの素材を決定する（S1）。次にカラーイメージス
キヤナによりそのカラーイメージをコンピユータ内に取
り込む（S2）。コンピユータ内では、カラーイメージパ
レツトのイメージサイズに合うように読み込んだカラー
イメージから必要なイメージ部分を編集し（S3）、カラ
ーイメージパレツト登録コマンドによって、カラーイメ
ージパレツトへの登録を行う（S4）。以上のステツプを
繰り返すことにより、プリンタ内のいくつものカラーイ
メージパレツトを登録することが可能である。

次にカラーイメージパレツトを利用するための処理手
順について述べる。まず、どのカラーイメージパレツト
を使用するかを、ホストコンピユータからのコマンドに
よって選択する（S5）。そのあとは選択されたカラーイ
メージパレツトによる塗りつぶしをともなう文字や図形
の描画コマンドを使い原稿を作成する（S6）。これらの
コマンドにより指定された文字や図形の閉領域が、カラ
ーイメージパレツトに登録されたカラーイメージで塗り
つぶされ、目的とする出力結果を得ることができる（S
7）。

例えば、第４図に示すように、実際のメロンの色をカ
ラーイメージパレツトに登録して使うことにより、従来
では表現しにくかった“メロンの色”という非常に抽象
的な色あいに対しても、リアルに再現できるばかりか、
三角形のメロンをイメージして出力することも可能とな
る。

以上説明したように、本発明の上記実施例によれば、
必要とする実際の色調を入力するためのカラーイメージ
入力手段、このカラーイメージデータをカラーイメージ
パレツトと呼ばれる、特定の領域に格納する手段、格納
されているカラーイメージデータを番号等によって選び
出す選択手段、選びだしたカラーイメージを用いて任意
の閉領域を塗りつぶす描画手段を設けることにより、従
来では困難だったリアリテイーの高い色あいの再現とい
うことが、印刷装置内で簡単に行えるようになる。

［他の実施例］ 前記実施例ではカラーイメージの登録のために、ホス
トコンピユータとそれに付属するカラーイメージスキヤ
ナを用いたが、入力手段はこれに限らず例えば、スチル
ビデオカメラ（Canon Q−PIC）のような物であっても良
い。この場合は、スチル・ビデオカメラにおけるフイル
ムとも言えるべきフロツピーデイスクに目的とするカラ
ーイメージデータが入っているため、プリンタにそのフ
ロツピーデイスクを読み取る装置を付けることにより、
カラーイメージデータの入力方法をより広げることも可
能である。

また、記憶手段に格納する画像データは、色データの
みでも良いしまた、パターンデータを含んでいてもよ
い。

［発明の効果］ 本発明によれば、登録されたカラーイメージを用いて
所定の閉領域の内部を表現することができるので、リア
リティーの高い色合いを再現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の印刷装置の構成を示すブロツ
ク図、 第２図はカラーイメージパレツトの構成を示す図、 第３図は印刷処理手順の一例を説明するフローチヤー
ト、 第４図は本発明の実施例における出力例を説明する図で
ある。 １……ホストコンピユータ ２……カラーイメージスキヤナ ３……印刷装置 31……制御部 32……カラーイメージパレツト 33……フレームメモリ 34……カラープリンタ部 311……カラーイメージ処理部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カラーイメージパレットに登録すべきカラ
   ーイメージを取り込む取り込み工程と、 前記カラーイメージパレットのイメージサイズに応じ
   て、前記取り込んだカラーイメージを編集する編集工程
   と、 前記編集されたカラーイメージを前記カラーイメージパ
   レットに登録する登録工程と、 前記登録工程により登録された複数のカラーイメージの
   うちの１つを選択する選択工程と、 前記選択されたカラーイメージを用いて、出力画像にお
   ける指定された閉領域の内部を表現する処理を行う処理
   工程とを有することを特徴とするカラー画像処理方法。