JP2005262362A - 回転電機のシャフト、シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置 - Google Patents

回転電機のシャフト、シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置 Download PDF

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【課題】インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる回転電機のシャフト、該シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置を提供する。
【解決手段】研削装置1には、一定速度で回転するターンテーブル36が備えられている。該ターンテーブル36には、大径部用調整車56及び小径部用調整車66、及びブレードを備えた4つの加工ステーション41,43が備えられている。ターンテーブル36、及び加工ステーション41,43の上部に備えられた研削砥石23は一定速度で回転される。加工ステーション41,43がワーク投入位置を通過する度にワーク4が研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間に投入され、ターンテーブル36の回転により加工ステーション41,43がワーク排出位置に移動される間にワーク4に研削加工が施される。研削装置1ではワークの投入・排出を含めた加工工程が連続的に行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は回転電機に備えられるシャフト、該シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置に関するものである。
従来、回転電機に備えられるシャフトは、その外径の真円度を高めるために、外周面に研削加工が施される。この研削加工では、シャフトの形状によって研削方法が選択される。例えば、シャフトの形状が段付きでなくストレート状の場合は、生産性の高いスルーフィード研削方式を選択することができる。また、シャフトの形状が段付きの場合は、インフィード研削方式が選択される。
近年は、製造コストを低減させる目的から、複数の部品が一体化されることが多くなっている。回転電機のシャフトも例外ではなく、複数の部品を一体化した段付き形状のものが多くなっている。そこで、研削加工においては、様々な形状のシャフトにも対応することができる所謂自由度の高いインフィード研削方式が選択されることが多い。インフィード研削方式を用いた研削装置は、例えば特許文献1にて開示されているものがある。
特許文献1にて開示されている研削装置は、ベッドを備えており、該ベッド上には、一方向に移動して位置調節可能な砥石台が備えられている。砥石台上には、該砥石台と直交する方向(切込送り方向)に位置調節可能な切込台が備えられている。切込台上には、前記砥石台の移動方向と平行に、砥石スピンドルが取り付けられており、該砥石スピンドルの端部には研削砥石が取り付けられている。また、切込台の側部には切込送り機構が備えられている。尚、研削砥石は、砥石スピンドルを介してモータにより駆動される。
また、研削装置は、調整車台を備えている。この調整車台には、調整車駆動モータと、調整車スピンドルが備えられている。そして、調整車スピンドルの先端には、調整車が取り付けられており、この調整車と前記研削砥石との間隙部分でワークを研削する。
更に、研削装置は、調整車の外周に僅かの隙間を有して配設されるインデックスドラムを備えている。このインデックスドラムには、円周を8等分した間隔で8個の支持板が固着されている。そして、調整車の近隣には分割駆動ユニットが設けられており、インデックスドラムを45°ずつ分割回転させ、各支持板を順次加工位置に位置決めして停止させる。また、インデックスドラムの真上には、インデックスドラムと同期して回転するワーク供給車が配設されている。該ワーク供給車は、ワークを1つずつ取り出してインデックスドラムの最上部に位置決めされた支持板の側部にワークを供給する。
上記のように構成された研削装置を用いて研削加工を行う場合、ワーク供給車から、停止中のインデックスドラムにワークが投入される。このワークの供給は、インデックスドラムが周方向に支持板1つ分、即ち45°回転する毎に行われる。インデックスドラムが支持板1つ分回転すると、該インデックスドラムは位置決め停止してワークを加工位置(研削砥石と調整車との最小間隙部分)に停止させる。次いで、研削砥石が切込送り機構によって切込送りされ、ワークに研削加工を施す。研削が終了すると、研削砥石は原位置に復帰する。その後、インデックスドラムが支持板1つ分回転して停止する。この時、次に加工されるワークが加工位置に位置決め停止されるとともに、加工が終了したワークが加工位置から下方に順次移動されて排出される。
特開平5−123949号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されている研削装置は、インデックスドラムを分割回転させて支持板を加工位置に位置決めした後に、該支持板に支持されたワークを加工する。また、この研削装置は、加工位置に支持されたワーク毎に、研削砥石の所定位置まで切込み送りする動作と、研削砥石を原位置に復帰させる動作とを行っている。これらは、加工工程のサイクルタイムを短縮する妨げとなっており、生産性が低いという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる回転電機のシャフト、該シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、回転する研削砥石と調整車との間にシャフトとなるワークを挟み、支持部材によって前記ワークを支持しながら研削してシャフトを形成するシャフトの製造方法であって、前記ワークは、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工後に前記ワークを排出するワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われる。
請求項2に記載の発明は、回転電機のシャフトとなるワークにおいて、回転する研削砥石と調整車との間に前記ワークにおける軸受取付部となる部分を挟んで、支持部材によって前記ワークを支持しながら研削を行うシャフトの製造方法であって、前記ワークは、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工後に前記ワークを排出するワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のシャフトの製造方法において、前記調整車と前記支持部材とを備えた複数の加工ステーションが、前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで移動するに伴って、前記加工ステーション毎に前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシャフトの製造方法において、前記加工ステーションの前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置への移動に伴って前記調整車の前記研削砥石側への移動量を変化させる切込み量調節手段により、前記調整車を前記研削砥石側へ移動させて前記ワークに対して切込みを与える。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシャフトの製造方法を用いて製造された回転電機のシャフトとした。
請求項6に記載の発明は、研削砥石と、前記研削砥石を回転駆動する第1駆動部と、前記研削砥石との間にワークを挟む調整車、該調整車を回転駆動する第2駆動部、及び前記ワークを支持する支持部材を備えた加工ステーションと、前記加工ステーションを、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工が終了した前記ワークを排出するワーク排出位置まで移動させるターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転駆動する第3駆動部とを備え、前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで、前記ワークに研削加工を施しながら該ワークを移動させ、前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程を連続的に行うシャフトの研削装置とした。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のシャフトの研削装置において、前記加工ステーションを複数備えた。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のシャフトの研削装置において、前記ワークに対する切込み量は、前記調整車の前記研削砥石側への移動によって調整され、前記加工ステーションの前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置への移動に伴って前記調整車の前記研削砥石側への移動量を変化させる切込み量調節手段を備えた。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のシャフトの研削装置において、前記切込み量調節手段は、前記加工ステーションの移動経路に合わせて配設され、前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで移動する間に研削される前記ワークの切込み量に合わせて高さが設定されたテンプレートと、前記テンプレートに当接し、前記テンプレートに沿って前記調整車を移動させる調整車支持部材とからなる。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ワークは、ワーク投入位置からワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、該ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われるため、ワーク一個における加工時間が短縮される。ここで、ワーク一個における加工時間とは、ワークが投入されてから同ワークに研削加工が施されて排出されるまでにかかる時間である。従って、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、シャフトとなるワークの軸受取付部となる部分を研削する際、ワークは、ワーク投入位置からワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、該ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われるため、ワーク一個における加工時間が短縮される。ここで、ワーク一個における加工時間とは、ワークが投入されてから同ワークに研削加工が施されて排出されるまでにかかる時間である。従って、ワークにおいて軸受取付部となる部分を研削するにあたり、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、調整車と支持部材とを備えた複数の加工ステーションがそれぞれワーク投入位置からワーク排出位置まで移動する。そして、加工ステーション毎にワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われる。よって、単位時間あたりに製造されるワークの個数が多くなり、実効的な製造時間が短縮されるため、より生産性を向上させることができる。ここで、実効的な時間とは、ワーク排出位置において、ワークが排出されてから、次のワークが排出されるまでにかかる時間である。
請求項4に記載の発明によれば、切込み量調節手段は、加工ステーションのワーク投入位置からワーク排出位置への移動に伴って調整車の研削砥石側への移動量を変化させる。従って、加工ステーションがワーク投入位置からワーク排出位置に移動すると、切込み量調節手段によって調整車が研削砥石側に移動されてワークに対して切込みが与えられる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の作用を有して形成された回転電機のシャフトを得る。
請求項6に記載の発明によれば、シャフトの研削装置は、ワーク投入位置からワーク排出位置まで、ワークに研削加工を施しながらワークを移動させ、ワークの投入及び排出を含めた加工工程を連続的に行うため、ワーク一個における加工時間が短縮される。ここで、ワーク一個における加工時間とは、ワークが投入されてから同ワークに研削加工が施されて排出されるまでにかかる時間である。従って、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、加工ステーションが複数備えられており、各加工ステーションそれぞれにおいてワークに研削加工を施すことができる。よって、同時に複数のワークに研削加工を施すことができ、単位時間あたりに製造されるワークの個数が多くなって実効的な製造時間が短縮される。その結果、より生産性を向上させることができる。ここで、実効的な製造時間とは、ワーク排出位置において、ワークが排出されてから、次のワークが排出されるまでにかかる時間である。
請求項8に記載の発明によれば、切込み量調節手段は、加工ステーションのワーク投入位置からワーク排出位置への移動に伴って調整車の研削砥石側への移動量を変化させる。従って、加工ステーションがワーク投入位置からワーク排出位置に移動すると、切込み量調節手段によって調整車が研削砥石側に移動されてワークに対して切込みが与えられる。
請求項9に記載の発明によれば、調整車支持部材がテンプレートに当接し、切込み量に合わせて設定された高さの分だけ調整車を研削砥石側へ移動させる。すると、ワークが調整車の移動に伴って研削砥石側へ移動されて研削される。従って、ワークに切込みを与えるために複雑な機構を必要とせず、調整車支持部材をテンプレートに当接させた状態で加工ステーションがワーク投入位置からワーク排出位置へ移動するだけで、即ちターンテーブルが回転するだけでワークに切込みを与えることができる。
本発明によれば、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性が得られる回転電機のシャフト、該シャフトの製造方法、及びシャフトの研削装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は本実施形態のシャフトの研削装置1を示す。この研削装置1は、図2に示す回転電機としてのモータ2に備えられるシャフト3を形成するためのワーク4に研削加工を施すためのものである。
ここで、モータ2の概略構成を説明する。
モータ2は、モータ本体5と、減速部6と、クラッチ7とを備えている。モータ本体5は、略有底円筒状のヨーク8と、ヨーク8に対して固定された軸受9a,9bと、軸受9a,9bによって回転可能に支持された回転軸10と、該回転軸10に固定された電気子11とを備えている。
減速部6は、ギヤハウジング12と、軸受13a,13bと、シャフト3と、ウォームホイール14と、出力軸15とを備えている。ギヤハウジング12には、モータ本体5側から回転軸10の軸方向に沿って伸びるシャフト収容部12aと、該シャフト収容部12aと連通するウォームホイール収容部12bとが形成されている。軸受13a,13bは、略円筒状のすべり軸受であって、シャフト収容部12aに収容されている。
ワーク4を加工して形成されるシャフト3は、図3に示すように、大径部3aと小径部3bとを備えている。大径部3aは、前記軸受13aが取り付けられる軸受取付部3cを備えている。小径部3bには、ウォームホイール14と噛合されるウォーム3dが形成されている。また、小径部3bの先端には前記軸受13bが取り付けられる軸受取付部3eが形成されている。従って、研削装置1により研削されるワーク4は、大径部4aと小径部4bとを備えている。このシャフト3は、シャフト収容部12aの内部で、軸受13a,13bによって回転可能に支持されている。
前記回転軸10は、クラッチ7を介してシャフト3に連結されている。このクラッチ7は、回転軸10からシャフト3に回転を伝達すると共に、該シャフト3から回転軸10へ回転が伝達されることを阻止するものである。
上記のように構成されたモータ2は、外部電源から電源が供給されて回転軸10が回転駆動される。そして、この回転はクラッチ7、シャフト3、及びウォームホイール14を介して出力軸15に伝達される。
次に、研削装置1の構成を説明する。
図1に示すように、研削装置1の基台21は略コの字状を成し、基台本体21aと、該基台本体21aの上部側の一辺において上方へ延びる背部21bと、該背部21bの上部から基台本体21aと同方向に延設された基台上部21cとから構成される。
基台上部21cの内部には、第1駆動部としてのモータ22が備えられている。このモータ22は、基台上部21cの下側に備えられる研削砥石23を回転させるためのものである。研削砥石23は、例えば、CBN、ダイヤモンド、ビトリファイド、レジノイドホイール等のいずれかよりなる。研削砥石23は略円板状を成しており、水平回転するように基台上部21cに吊下されている。研削砥石23は、下面周縁部にワークの加工形状に対応した加工面23aが形成されている。その加工面23aは、例えば図1において、ワーク4の大径部4aと小径部4bとを同時に研削できるように形成された段部23bである。研削砥石23の上面中央には砥石回転軸24が固定されている。砥石回転軸24は、基台上部21cの内部に配設された一対の軸受25a,25bによって回転可能に支持されている。モータ22の回転軸22aと砥石回転軸24とには一対のプーリ26a,26bがそれぞれ一体回転可能に取着され、このプーリ26a,26bには2本のベルト27が掛けられている。従って、モータ22が駆動されると、プーリ26a,26bを介してその回転が砥石回転軸24に伝達され、研削砥石23が軸方向下側から見て反時計方向に回転する。
基台21が成すコの字状の内側において、背部21bには、該背部21bに対して上下方向にスライド可能なスライドガイド31が設けられている。このスライドガイド31は、背部21bの内部に備えられたボールねじ機構32のナット32aに接続されている。そして、ボールねじ機構32のねじ軸32bの下端にモータ33が接続されており、該モータ33の回転によりねじ軸32bが回転すると、ナット32aがねじ軸32bに沿って上方若しくは下方に移動し、それに伴いスライドガイド31が上方若しくは下方に移動する。
スライドガイド31には固定台34が固定されており、固定台34の上部には円板状を成す支持台35が固定されている。支持台35の上部には、円板状のターンテーブル36が備えられている。ターンテーブル36には、下面中央にテーブル回転軸37の上端が固定されている。そして、該テーブル回転軸37は、支持台35を貫通し、更に固定台34の下端にまで達している。テーブル回転軸37は、固定台34の内部においては、該固定台34の上下方向両端に設けられた一対の軸受38a,38bによって回転可能に支持されている。また、テーブル回転軸37の下端は、固定台34の下部に固定された第3駆動部としてのモータ39に接続されており、該モータ39の回転により、テーブル回転軸37が回転されてターンテーブル36が軸方向上側から見て反時計方向に回転する。また、スライドガイド31が上方若しくは下方に移動すると、それに伴い、固定台34及び支持台35と共にターンテーブル36が上方若しくは下方に移動する。
図4に示すように、ターンテーブル36の上面には、周方向に沿って等角度間隔を有する複数(本実施形態では4つ)の加工ステーション41〜44が設けられている。図5に示すように、加工ステーション41は、ターンテーブル36に対し、径方向に沿って延びるように立設されたガイド板51を備えている。ガイド板51には、ターンテーブル36の径方向の両側に、ガイド板51に対して上下方向にスライド可能な支持部52,53が設けられている。2つの支持部52,53のうち、ターンテーブル36の径方向外側に位置する支持部52には、その径方向外側の側面に第2駆動部としてのモータ54が固定されている。そして、該モータ54に接続された回転軸55が支持部52を貫通しており、該回転軸55の先端には、支持部52の径方向内側に備えられた調整車としてのゴム製の大径部用調整車56が固定されている。また、支持部52の下端面には、調整車支持部材としての調整車支持棒57が固定されており、該調整車支持棒57の先端には、ローラ58が取り付けられている。該ローラ58は、ターンテーブル36の下側で支持台35の上面に固定されたテンプレート60の上面に当接している。テンプレート60は、ターンテーブル36の周方向に沿って円環状に、且つ後述する加工工程に応じた高さに形成されている。従って、テンプレート60の上面に当接する調整車支持棒57は、そのテンプレート60の高さに応じて上下動する。そして、該調整車支持棒57が上下方向に移動すると、それに伴って支持部52がガイド板51に案内されながら上下方向に移動して大径部用調整車56が上下方向に移動される。
ターンテーブル36の径方向の内側に位置する支持部53には、その径方向内側の側面に第2駆動部としてのモータ64が固定されている。そして、該モータ64に接続された回転軸65が支持部53を貫通しており、該回転軸65の先端には、支持部53の径方向外側に備えられた調整車としてのゴム製の小径部用調整車66が取り付けられている。また、支持部53の下端面には、調整車支持部材としての調整車支持棒67が固定されており、該調整車支持棒67の先端には、ローラ68が固定されている。該ローラ68は、ターンテーブル36の下側で支持台35の上面に固定されたテンプレート70の上面に当接している。テンプレート70は、ターンテーブル36の周方向に沿って円環状に、且つ後述する加工工程に応じた高さに形成されている。従って、テンプレート70の上面に当接する調整車支持棒67は、そのテンプレート70の高さに応じて上下動する。そして、該調整車支持棒67が上下方向に移動すると、それに伴って支持部53がガイド板51に案内されながら上下方向に移動して小径部用調整車66が上下方向に移動される。
支持部53の上面には、ブレード支持棒69aが固定されている。そして、図6に示すように、ブレード支持棒69aの先端には、支持部材としての板状のブレード69が、前記研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間に位置するように固定されている。即ち、本実施形態の研削装置1は、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車との間にワーク4を挟み、ブレード69によってワーク4を支持して研削するセンタレス方式の研削装置であって、インフィード研削方式と同様の加工工程によりワーク4を研削する。
加工ステーション42〜44は、上記した加工ステーション41と同様の構成を成しており、それぞれガイド板51、支持部52,53、モータ54,64、回転軸55,65、大径部用調整車56、小径部用調整車66、調整車支持棒57,67、及びブレード69等を備えている。
図5に示すように、支持台35とターンテーブル36との間には2つの曲線ガイド71,72が設けられている。両曲線ガイド71,72は、2つのテンプレート60,70の間に配設されている。各曲線ガイド71,72は円環状に形成され、係方向に並列されている。また、各曲線ガイド71,72の回転中心はテーブル回転軸37の回転中心と一致している。両曲線ガイド71,72は、ワーク4の加工に際して加工ステーション41〜44の上下位置を保持すると共に、上面に加工ステーション41〜44が固定されたターンテーブル36の円滑な回転を補助する。
図4に示すように、研削砥石23及びターンテーブル36の周囲の2箇所には、加工ステーション41〜44にワーク4が投入されるワーク投入位置Aと、加工ステーション41〜44から研削加工後のワーク4が排出されるワーク排出位置Bとが設定されている。ワーク投入位置Aとワーク排出位置Bとは180°間隔に設定されている。そして、ワーク投入位置Aには図示しない投入装置が設けられ、該投入装置は、搬送コンベア74によって搬送されたワーク4を研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間に投入する。ワーク排出位置Bには排出用チャック等の図示しない排出装置が設けられ、研削加工が終了したワーク4を搬送コンベア75上に排出する。
ワーク4は、加工ステーション41〜44のいずれかによってワーク投入位置Aからワーク排出位置Bに移動される間に研削加工が施される。研削加工は、粗研・精研・スパークアウトを含む。前記テンプレート60,70は、ワーク投入位置Aからワーク排出位置Bまでワーク4が移動する間に、ワーク4に切込みを与えるように高さが設定されている。即ち、前記テンプレート60,70は、各加工ステーション41〜44がワーク投入位置Aからワーク排出位置Bに移動する間に、前記調整車支持棒57,67を上下方向に移動させることにより、ひいては大径部用調整車56及び小径部用調整車66を上下方向に移動させてワーク4に対する切込み量を調整する。このテンプレート60,70は、調整車支持棒57,67と共に切込み量調節手段を構成する。
図7(a)に示すように、テンプレート60,70は、支持台35の軸方向から見ると円環状を成している。図7(b)に示すように、テンプレート60,70における支持台35の軸方向(上下方向)の高さは、粗研・精研・スパークアウトそれぞれの工程における切込み量に応じて設定されている。具体的には、テンプレート60,70は、粗研・精研・スパークアウトそれぞれの工程における切込み量に応じて高さが設定された粗研部81、精研部82、及びスパークアウト部83を備えている。
粗研部81、精研部82、及びスパークアウト部83について、ワーク4が投入されるワーク投入位置Aからワーク4が排出されるワーク排出位置Bまで、テンプレート60,70をターンテーブル36の回転方向に辿って説明する。まず、ワーク投入位置Aでは、テンプレート60,70は、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔が、加工されるワーク4の直径よりも大きくなるように低く形成されている。ワーク投入位置Aを過ぎると、テンプレート60,70の高さは徐々に増していく。そして、ワーク4と研削砥石23とが当接する高さとなった位置から粗研部81が始まる。粗研部81は、粗研部81の終点で粗研による切込み量を満足するように徐々に高さを増して傾斜している。粗研部81が終了すると精研部82が始まる。精研部82は、粗研部81よりも緩やかに傾斜して高さを増しており、粗研部81よりも進行方向に長く形成されている。精研部82が終了するとスパークアウト部83が始まる。スパークアウト部83は傾斜しておらず、支持台35の上面と平行に形成されている。スパークアウト部83が終了すると、テンプレート60,70は、徐々に高さを減らしていき、ワーク排出位置Bでは、ワーク投入位置Aでの高さと等しくなる。尚、図7(b)では理解を促すために上下方向の寸法を誇張して示しているが、実際にはテンプレート60,70における上下方向の高さの変化はこれほど顕著ではない。
このように形成されたテンプレート60,70の上面に、各加工ステーション41〜44がその自重により調整車支持棒57,67に取り付けられたローラ58,68を当接させている。そして、ターンテーブル36の回転に伴って各加工ステーション41〜44が回転すると、調整車支持棒57,67が先端のローラ58,68をテンプレート60,70の上面に当接させながら移動することにより、調整車支持棒57,67がテンプレート60,70の高さの変化に合わせて上下動する。調整車支持棒57,67が上下動すると、ガイド板51に案内されながら支持部52,53が上下動し、大径部用調整車56及び小径部用調整車66の研削砥石23側への移動量が変化される。その結果、ワーク4に切込みが与えられる。
図4に示すように、ターンテーブル36(研削砥石23)の外側には、ワーク投入位置Aからワーク排出位置Bまでの2箇所に、図示しない循環ろ過装置より供給される研削液を吹きかける研削液吹きかけ装置85,86が備えられている。これらの研削液吹きかけ装置85,86は、各加工ステーション41〜44が該研削液吹きかけ装置85,86の前を通過する際に、ワーク4を狙って研削液を吹きかける。
ターンテーブル36(研削砥石23)の近傍には、大径部用調整車56及び小径部用調整車66のワーク4に対するグリップ力を回復させるために、両調整車56,66の側面を削る調整車用ドレッサ装置87が備えられている。調整車用ドレッサ装置87は、ダイヤモンド製のドレッサ87aと、ドレッサ87aに送りをかけるためのアクチュエータ87bと、大径部用調整車56及び小径部用調整車66に対して切込みを与えるためのアクチュエータ87cと、ドレッサ87aの移動を案内するガイド87dとから構成されている。
また、ターンテーブル36(研削砥石23)の近傍には、研削砥石23の目立てを行うための研削砥石用ドレッサ装置88も備えられている。研削砥石用ドレッサ装置88は、調整車用ドレッサ装置87と同様に、ダイヤモンド製のドレッサ88aと、ドレッサ88aに送りをかけるためのアクチュエータ88bと、研削砥石に対して切込みを与えるためのアクチュエータ88cと、ドレッサ88aの移動を案内するガイド88dとから構成されている。調整車用ドレッサ装置87及び研削砥石用ドレッサ装置88を用いる際には、前記モータ33を駆動させてスライドガイド31を下方に移動させ、ターンテーブル36を下方に移動させることにより、作業を容易に行うことができる。
図1に示すように、研削装置1は、制御装置89を備えている。この制御装置89は、各モータ22,33,39,54,64の駆動を制御している。具体的には、研削砥石23及びターンテーブル36が互いに逆方向に一定速度で回転するようにモータ22及びモータ39を制御している。更に、制御装置89は、加工ステーション41〜44の位置を図示しないセンサにより検出し、その検出信号に応じてモータ54,64を制御して大径部用調整車56及び小径部用調整車66の回転速度を制御している。また、制御装置89は、研削液吹きかけ装置85,86による研削液吹きかけのタイミングを制御している。
次に、上記のように構成された研削装置1の動作を説明する。
研削砥石23は、モータ22が駆動されることにより、軸方向下側から見て反時計方向に一定速度で回転している。ターンテーブル36は、モータ39が駆動されることにより、軸方向上側から見て反時計方向に一定速度で回転している。即ち、研削砥石23とターンテーブル36とは互いに逆方向に回転している。各加工ステーション41〜44の大径部用調整車56及び小径部用調整車66は、モータ54,64が駆動されることにより、ターンテーブル36の径方向外側から見て反時計方向に回転している。
図4に示すように、加工ステーション41がワーク投入位置Aに達すると、搬送コンベア74によって搬送されてきたワーク4が図示しない投入装置により加工ステーション41に投入される。この時、テンプレート60,70は、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔がワーク4の直径よりも大きくなるように調整車支持棒57,67を誘導しているため、大径部用調整車56及び小径部用調整車66は下方に移動している。また同時に、制御装置89によって、モータ54,64の回転速度が制御され、大径部用調整車56及び小径部用調整車66の回転速度が小さく抑えられている。
ワーク投入位置Aを通過した加工ステーション41は、ターンテーブル36の回転に伴って、そのままワーク排出位置Bに向かって移動される。加工ステーション41の移動に伴って、調整車支持棒57,67はテンプレート60,70上、即ち粗研部81、精研部82、及びスパークアウト部83上を通過して大径部用調整車56及び小径部用調整車66を切込み量の分だけ研削砥石23側へ移動させる。その結果、ワーク4は、加工ステーション41によって、ワーク投入位置Aからワーク排出位置Bに移動される間に、粗研・精研・スパークアウトが施される。
加工ステーション41がワーク排出位置Bに達すると、調整車支持棒57,67は、テンプレート60によって、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔がワーク4のよりも大きくなるように誘導される。同時に、ワーク4は、ワーク排出位置Bにて待機していた排出用チャックによって加工ステーション41から搬送コンベア75上に排出される。ワーク4が排出された加工ステーション41は、そのままターンテーブル36の回転に伴って移動していき、再びワーク投入位置Aに達し、上記の動作が繰り返される。これらの動作中、ターンテーブル36は停止することなく一定速度で回転し続けており、ワーク4の投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われる。
上記のような動作は、加工ステーション41だけでなく加工ステーション42〜44についても同様である。従って、各加工ステーション41〜44がワーク投入位置Aに達する度にワーク4が投入され、各加工ステーション41〜44がワーク排出位置Bに達する度に研削加工後のワーク4が排出される。
従って、この研削装置1は、ワーク4の投入及び排出を含めた加工工程を連続的に行うと共に、ワーク4の投入、加工、及び排出を同時に実行している。
尚、本実施形態のワーク4よりも直径が大きいワークを研削する場合には、モータ33を駆動してターンテーブル36を下方に移動し、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔を調節する。また、本実施形態のワーク4よりも直径が小さいワークを研削する場合にも、モータ33を駆動してターンテーブル36を上方に移動し、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔を調節する。更に、研削砥石23の厚さが減少した場合にも、ターンテーブル36を移動させて調節する。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)研削装置1は、ワーク投入位置Aからワーク排出位置Bまで、ワーク4に研削加工を施しながらワーク4を移動させ、ワーク4の投入及び排出を含めた加工工程を連続的に行っているため、ワーク4一個における加工時間が短縮される。ここで、ワーク4一個における加工時間とは、ワーク4が投入されてから同ワーク4に研削加工が施されて排出されるまでにかかる時間である。従って、インフィード研削方式を採りながらも、高い生産性を得ることができる。
(2)研削装置1には、4つの加工ステーション41〜44が備えられており、各加工ステーション41〜44それぞれにおいてワーク4に研削加工を施すことができる。即ち、加工ステーション41がワーク投入位置Aを通過してワーク4に研削加工が施されている間に、次にワーク投入位置Aに達した加工ステーション42にワーク4が投入されて研削加工が施される。このような動作が4つの加工ステーション41〜44において繰り返される。よって、同時に複数のワーク4に研削加工を施すことができる。従って、単位時間あたりに製造されるワーク4の個数が多くなり、実効的な製造時間が短縮されるため、より生産性を向上させることができる。ここで実効的な製造時間とは、ワーク排出位置Bにおいて、ワーク4が排出されてから、次のワーク4が排出されるまでにかかる時間である。
(3)調整車支持棒57,67及びテンプレート60,70は、加工ステーション41〜44のワーク投入位置Aからワーク排出位置Bへの移動に伴って、大径部用調整車56及び小径部用調整車66の研削砥石23側への移動量を変化させている。従って、加工ステーション41〜44がワーク投入位置Aからワーク排出位置Bに移動するだけで、即ちターンテーブル36が回転するだけで、調整車支持棒57,67がテンプレート60,70の粗研部81、精研部82、及びスパークアウト部83上を移動し、両調整車56,66が研削砥石23側に移動されてワーク4に切込みが与えられる。
(4)切込み量に合わせて高さが設定されたテンプレート60,70の上面に調整車支持棒57,67のローラ58,68を当接させるだけの単純な構成でワーク4に切込みを与えている。従って、ワーク4に切込みを与えるために複雑な構成を必要としない。また、テンプレート60,70の形状によって切込み量や加工工程を設定しているため、容易に加工工程の時間や切込み量を変更することができる。
(5)ワーク投入位置A及びワーク排出位置Bでは、制御装置89によりモータ54,64が制御されて大径部用調整車56及び小径部用調整車66の回転速度が減速される。従って、ワーク4の投入及び排出を確実に行うことができる。
(6)ワーク投入位置A及びワーク排出位置Bでは、テンプレート60によって調整車支持棒57,67が案内されて、研削砥石23と大径部用調整車56及び小径部用調整車66との間隔が、ワーク4の直径よりも大きくなるように大径部用調整車56及び小径部用調整車66が移動される。従って、ワーク4の投入及び排出をより確実に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ワーク投入位置A及びワーク排出位置Bでは、大径部用調整車56及び小径部用調整車66の回転速度を減速させているが、減速させなくてもよい。
○上記実施形態では、ターンテーブル36上に4つの加工ステーション41〜44が設けられているが、加工ステーションは4つに限らない。例えば、周方向に沿って等角度間隔を有する5つ以上の加工ステーションを設けても良い。このようにすると、同時に研削加工が施されるワーク4が増えて、より生産性を向上させることができる。
○上記実施形態では、4つの加工ステーション41〜44は、ターンテーブル36上において、周方向に沿って等角度間隔を有するように設けられているが、等角度間隔を有さなくてもよい。
○上記実施形態では、ワーク投入位置A及びワーク排出位置Bはターンテーブル36(研削砥石23)の外側において、180°間隔に設けられているが、この限りでない。ワーク4の材質や、加工工程に応じてワーク投入位置Aとワーク排出位置Bとの距離を長くしたり短くしたりしてもよい。ワーク投入位置Aとワーク排出位置Bとの距離を180°間隔よりも短くした場合には、ワーク投入位置A及びワーク排出位置Bをそれぞれ2箇所以上設定することができ、更に生産性を向上させることができる。
○上記実施形態のワーク4は、大径部4aと小径部4bとを備えた徐々に外径が大きくなる形状であった。しかしながら、研削装置1で研削するワークは、徐々に外径が大きくなるものだけでなく、ワークの軸方向中間部に小径部が備えられた、即ち軸方向の両側に大径部が備えられた形状のものもある。その場合には、大径部用調整車56及び小径部用調整車66と研削砥石23との間隔が大径部よりも大きくなるように調整車支持棒57,67が移動するよう、テンプレート60,70の高さを設定すればよい。
○上記実施形態では、研削液吹きかけ装置85,86は、ターンテーブル16の外側に備えられているが、内側に備えられるものであってもよい。
○上記実施形態では、研削砥石23の下部に加工ステーションが配設される構成であったが、研削砥石23の上部に加工ステーションが配設される構成であってもよい。また、研削砥石23が横向きの(垂直な面に沿って回転可能に配置された)構成であってもよい。
例えば、図8には、研削砥石23の上部に加工ステーションが配設された構成の研削装置90を示す。研削装置90は、基台本体93aと背部93bとからなる略L字状の基台73を備えている。基台本体93aの上部には、研削砥石91が備えられており、基台本体93aの内部に備えられた第1駆動部としてのモータ94によって回転駆動される。背部93bの研削砥石91側の側面には、背部93bに対してスライド可能なスライドガイド95が備えられている。スライドガイド95は、背部93bに固定されたモータ96によってボールねじ機構97を介して上方若しくは下方に移動される。スライドガイド95には固定台98が固定されており、固定台98の下部には支持台99が固定されている。支持台99の下部には、ターンテーブル100が備えられている。ターンテーブル100は、固定台98の上部に固定された第3駆動部としてのモータ101によって回転駆動される。ターンテーブル100の下面には、上記実施形態の加工ステーション41〜44と同様の加工ステーション92が複数(図8では、2つのみ図示)設けられている。加工ステーション92は、上記実施形態の加工ステーション41〜44と同様に構成された加工ステーションの向きを上下逆向きにして固定されている。加工ステーション92の調整車支持棒102,103は、該調整車支持棒102,103の先端に取り付けられたローラ104,105を支持台99の下面に固定されたテンプレート106,107の下面に当接させている。尚、調整車支持棒102,103のローラ104,105が常にテンプレート106,107の下面に当接するように、調整車支持棒102,103を上方へ付勢する図示しない付勢手段が備えられている。このような構成によっても上記実施形態と同様に高い生産性を得ることができる。
○図8に示す研削装置90の加工ステーション92は、上記実施形態の加工ステーション41〜44を上下逆向きにして固定されるものであったが、加工ステーション92及びテンプレート106,107の形状を変更して、図9に示すような構成としてもよい。図9に示す加工ステーション110は、上記実施形態の加工ステーション41〜44と同様にガイド板111、支持部112,113、第2駆動部としてのモータ114,115、大径部用調整車116、小径部用調整車117、及び調整車支持棒118,119を備えている。そして、ガイド板111におけるターンテーブル100の径方向の両側には、ターンテーブル100の下面に固定されたテンプレート120,121が備えられている。このテンプレート120,121は、径方向に沿った断面がコの字状を成すテンプレート保持部120a,121aと、テンプレート保持部120a,121aの内部に固定されたテンプレート本体120b,121bとから構成されている。前記調整車支持棒118,119のローラ118a,119aは、テンプレート本体120b,121bの上面を転がるように取り付けられている。加工ステーション110は、自重又はばね等の図示しない付勢手段による付勢力によって下方に向かって付勢され、その付勢力によって、ワーク4を挟み込むように構成されている。このような構成によっても上気実施形態と同様に高い生産性を得ることができる。
上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシャフトの研削装置において、ワーク投入位置及びワーク排出位置の少なくとも一方では、前記調整車の回転速度を減速することを特徴とするシャフトの製造方法。このように構成すると、ワークの投入及び排出を確実に行うことができる。
(ロ)請求項9に記載のシャフトの研削装置において、前記テンプレートは、粗研用の切込み量が設定された粗研部と、精研用の切込み量が設定された精研部と、スパークアウト用の切込み量が設定されたスパークアウト部とを備えていることを特徴とするシャフトの研削装置。このように構成すると、加工ステーションが移動するだけで、即ちターンテーブルが回転するだけで、ワークに対して粗研、精研、及びスパークアウトを行うことができる。
(ハ)請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のシャフトの研削装置において、前記テンプレートの回転を補助する曲線ガイドが設けられていることを特徴とするシャフトの研削装置。このように構成すると、テンプレートが円滑に回転することができ、テンプレートに設けられた加工ステーションの軌道が確保される。
研削装置の正面図。 シャフトを備えたモータの断面図。 ワークを加工して形成されたシャフトの正面図。 研削砥石及び加工ステーションの下面図。 加工ステーションの正面図。 加工ステーションの側面図。 (a)は支持台の平面図、(b)はテンプレートに設定された切込み量を示す図。 別例の研削装置の正面図。 別例のテンプレートを示す図。
符号の説明
2…回転電機としてのモータ、3…シャフト、3c,3e…軸受取付部、4…ワーク、22,94…第1駆動部としてのモータ、23,91…研削砥石、36,100…ターンテーブル、39,101…第3駆動部としてのモータ、41〜44,92,110…加工ステーション、54,64,114,115…第2駆動部としてのモータ、56,116…調整車としての大径部用調整車、57,67,102,103,118,119…切込み量調節手段を構成する調整車支持棒、60,70,106,107,120,121…切込み量調節手段を構成するテンプレート、66,117…調整車としての小径部用調整車、69…支持部材としてのブレード、A…ワーク投入位置、B…ワーク排出位置。

Claims (9)

  1. 回転する研削砥石と調整車との間にワークを挟み、支持部材によって前記ワークを支持しながら研削してシャフトを形成するシャフトの製造方法であって、
    前記ワークは、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工後に前記ワークを排出するワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、
    前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われることを特徴とするシャフトの製造方法。
  2. 回転電機のシャフトとなるワークにおいて、回転する研削砥石と調整車との間に前記ワークにおける軸受取付部となる部分を挟んで、支持部材によって前記ワークを支持しながら研削を行うシャフトの製造方法であって、
    前記ワークは、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工後に前記ワークを排出するワーク排出位置まで研削加工を施されながら移動され、
    前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われることを特徴とするシャフトの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシャフトの製造方法において、
    前記調整車と前記支持部材とを備えた複数の加工ステーションが、前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで移動するに伴って、前記加工ステーション毎に前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程が連続的に行われることを特徴とするシャフトの製造方法。
  4. 請求項3に記載のシャフトの製造方法において、
    前記加工ステーションの前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置への移動に伴って前記調整車の前記研削砥石側への移動量を変化させる切込み量調節手段により、前記調整車を前記研削砥石側へ移動させて前記ワークに対して切込みを与えることを特徴とするシャフトの製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシャフトの製造方法を用いて製造された回転電機のシャフト。
  6. 研削砥石と、
    前記研削砥石を回転駆動する第1駆動部と、
    前記研削砥石との間にワークを挟む調整車、該調整車を回転駆動する第2駆動部、及び前記ワークを支持する支持部材を備えた加工ステーションと、
    前記加工ステーションを、前記ワークを投入するワーク投入位置から、研削加工が終了した前記ワークを排出するワーク排出位置まで移動させるターンテーブルと、
    前記ターンテーブルを回転駆動する第3駆動部と
    を備え、
    前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで、前記ワークに研削加工を施しながら該ワークを移動させ、
    前記ワークの投入及び排出を含めた加工工程を連続的に行うシャフトの研削装置。
  7. 請求項6に記載のシャフトの研削装置において、
    前記加工ステーションを複数備えたことを特徴とするシャフトの研削装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のシャフトの研削装置において、
    前記ワークに対する切込み量は、前記調整車の前記研削砥石側への移動によって調整され、
    前記加工ステーションの前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置への移動に伴って前記調整車の前記研削砥石側への移動量を変化させる切込み量調節手段を備えたことを特徴とするシャフトの研削装置。
  9. 請求項8に記載のシャフトの研削装置において、
    前記切込み量調節手段は、
    前記加工ステーションの移動経路に合わせて配設され、前記ワーク投入位置から前記ワーク排出位置まで移動する間に研削される前記ワークの切込み量に合わせて高さが設定されたテンプレートと、
    前記テンプレートに当接し、前記テンプレートに沿って前記調整車を移動させる調整車支持部材とからなることを特徴とするシャフトの研削装置。
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