JP2005262009A - 浮上濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浮上性濾材による濾過層下面側の目詰りが抑制され、濾過層の洗浄頻度が少なくて済む浮上濾過装置を提供する。
【解決手段】濾過塔10内の濾過層13は、小粒径濾材よりなる小粒径層11と、その下側の大粒径濾材よりなる大粒径層12とからなる。ポンプPを駆動することにより、原水槽1内の原水が配管2,3,4を介して濾過塔10内に旋回方向に導入されると共に、大粒径層12の下部の大粒径濾材が水と共に配管21を介して配管2に導入され、さらにポンプP、配管3,4を介して循環する。濾過塔10内の水の一部が配管41、沈降物受入槽50、配管55とを介して配管3へ循環する。配管55は配管3に対し斜交しているため、配管55内の水がエゼクタ作用により配管3内に吸引される。
【選択図】図1

Description

本発明は、原水を浮上性濾材により濾過処理する浮上濾過装置に関する。
水を浮上濾過処理する浮上式の濾過装置にあっては、濾過器内に浮上性濾材(以下、単に浮上濾材ないし濾材ということがある。)による濾過層を形成し、水を上向流方式にて通水し、濾過層を通過した水を濾過処理水として流出させる。この浮上性濾材は、比重が水の比重と同等以下のものである。濾過器内の上部には、濾材の流出を防ぐための多孔板やメッシュ等よりなる濾材支持体が設けられており、この濾材支持体の下側に浮上性濾材による濾過層が形成されている。
この浮上性濾材よりなる濾過層の目詰りを防ぐために、濾過層を撹拌する撹拌翼を備えた浮上濾過装置が特開2001−300209号公報に記載されている。この浮上濾過装置にあっては、濾過層が目詰りすると撹拌翼を回転させて濾過層を撹拌し、濾過層の下面に堆積した汚濁物(目詰り層)を払い落すようにしている。
この特開2001−300209号の浮上濾過装置では、濾過層下面に生じた目詰り層を取り除くことはできるが、目詰り層の形成を抑制することはできない。そのため、目詰り層の払い落しを頻繁に行う必要がある。
特開2004−16987号公報には、
浮上濾材を収容した濾過塔内の浮上濾材層の下側に原水を接線方向に導入すること;
濾過層の下部から浮上濾材の一部を取り出し、ポンプを介して濾過層の下側に戻すこと;
濾過塔の底部から、浮上濾材を含む沈降物を静止塔に導入し、浮上濾材と夾雑物とを比重差分離し、沈降した夾雑物を静止塔底部から排出し、浮上した浮上濾材を原水導入配管に戻すこと;
が記載されている。
特開2001−300209号公報 特開2004−16987号公報
上記特開2004−16987号公報のように、浮上濾材よりなる濾過層の下部から浮上濾材を取り出し、ポンプを介して濾過層の下側に戻すと、浮上濾材がポンプを通過する際に浮上濾材表面に付着した夾雑物が剥離され濾過層の目詰りが抑制される。
この特開2004−16987号公報では、濾過塔から静止塔に流れ込んだ浮上濾材が、該静止塔内で夾雑物と離れて浮上し、該静止塔から原水供給管の原水ポンプ上流側に戻されている。この構成であると、静止塔から浮上濾材を原水供給管へ戻す作用が弱く、浮上濾材が静止塔内に残留したままとなるおそれがある。
本発明は、濾過塔底部から流出した浮上濾材含有沈降物を沈降物受入槽に受け入れ、この沈降物受入槽で浮上濾材と沈降物とを分離した後、この浮上濾材がスムーズに原水導入配管に送られるよう構成された浮上濾過装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その一態様において、浮上濾材含有沈降物を受け入れた沈降物受入槽内において、浮上濾材と沈降物とが効率良く分離されるようにすることを目的とする。
本発明(請求項1)の浮上濾過装置は、筒軸方向を上下方向とした筒形の濾過塔内に浮上濾材による濾過層が形成された浮上濾過装置において、該濾過層の下部に原水を旋回方向に導入して該濾過層下部に旋回流動を生じさせる原水導入配管と、該濾過層下部から該浮上濾材の一部を取り出し再度該濾過層下部に導入する濾材循環手段と、該濾過塔の底部から浮上濾材含有沈降物が導入され該浮上濾材含有沈降物から浮上濾材を分離するための沈降物受入槽と、該沈降物受入槽内で固形分が分離された浮上濾材を前記原水導入配管に導く浮上濾材返送手段と、を備えてなり、該浮上濾材返送手段は、前記原水導入配管に設けられたエゼクタ式吸引手段を有し、該エゼクタ式吸引手段によって該沈降物受入槽から浮上濾材を吸引して該原水導入配管に返送するものであることを特徴とするものである。
本発明(請求項2)の浮上濾過装置は、請求項1において、該浮上性濾材は、比較的高比重かつ大粒径の大粒径濾材と比較的低比重かつ小粒径の小粒径濾材とを含んでおり、該小粒径濾材により濾過層の上部側が構成され、大粒径濾材により濾過層の下部側が構成されており、濾過操作時に原水が大粒径濾材よりなる濾過層の上下方向の途中部分に導入され、これにより、濾過操作時には、該濾過層には上から順に小粒径濾材よりなる固定層、大粒径濾材よりなる固定層及び大粒径濾材よりなる流動層が形成されることを特徴とするものである。
本発明(請求項3)の浮上濾過装置は、請求項2において、前記沈降物受入槽内に、該大粒径濾材よりも開口が小さいフィルタが設けられており、該フィルタ通過物を該沈降物受入槽から排出することを特徴とするものである。
本発明(請求項4)の浮上濾過装置は、請求項3において、該沈降物受入槽内には、該フィルタによって区画された上室及び下室が設けられており、該フィルタの下側に気体を供給する手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明(請求項5)の浮上濾過装置は、請求項3又は4において、該濾過塔から該沈降物受入槽に沈降物を流入させるための弁が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の浮上濾過装置によると、浮上濾材による濾過層の下部が旋回流動するので、濾過層の下面部が懸濁物質で目詰りしにくい。そのため、洗浄頻度を少なくしても低圧損で濾過運転を継続することができる。また、浮上濾材として粒度の小さいものを用いても、目詰りによる圧損の増大が十分に抑制される。
本発明では、この濾過運転を行っているときに、濾過層の下部から該浮上濾材の一部を取り出し再度該濾過層下部に導入するのであるが、この濾過層下部に再導入される濾材が濾過層に衝突して濾過層下部を撹乱させ、旋回流動層の形成と濾過層下部の更新が促進される。また、濾材の衝突により濾材に付着している付着物が剥離するので、濾過層の目詰りが抑制される。
本発明の浮上濾過装置において、濾過運転を行っていると、浮上濾材に固形分が付着して一部の浮上濾材が濾過塔の底部に沈降する。この浮上濾材含有沈降物は、濾過塔から沈降物受入槽に導入され、この沈降物受入槽内において浮上濾材と付着固形分とが分離される。浮上濾材は、この沈降物受入槽内において浮上し、原水導入配管を介して濾過塔に戻される。
本発明では、この原水導入配管にエゼクタ式吸引手段を設け、このエゼクタ式吸引手段によって沈降物受入槽内の浮上濾材を吸引して原水導入配管に導くようにしているので、浮上濾材が沈降物受入槽から原水導入配管へスムーズに移送される。このため、沈降物受入槽内に浮上濾材が残留することが防止される。
本発明(請求項2)の浮上濾過装置によると、濾過層の下部が大粒径濾材よりなる流動層となっていることから、濾過層の目詰りを長期にわたって抑制することができる。また、濾過層の上部が小粒径濾材よりなるため、純度の高い濾過処理水を得ることができる。
本発明(請求項3)の浮上濾過装置によると、沈降物受入槽内に設けられたフィルタにより、濾材の流出が防止される。このフィルタの開口が比較的大きいので、フィルタの目詰りも抑制される。
本発明(請求項4)の浮上濾過装置によると、フィルタの下側に空気等の気体を導入することにより、固形分が付着した浮上濾材が該沈降物受入槽内で撹拌され、付着固形分が浮上濾材から効率良く分離される。また、沈降物受入槽内で固まった汚泥がほぐれて細かくなり、フィルタを通して排出できるようになる。
なお、請求項3又は4においては、請求項5の通り、沈降物移送用の弁を開くことにより濾過塔内の沈降物を沈降物受入槽に流入させることが好ましい。濾過塔底部においても、比較的高比重且つ大粒径の濾材が比較的低比重且つ小粒径の濾材の下側に沈積しているので、弁を開いたときに先に大粒径の濾材が沈降物受入槽内に流入し、後から小粒径の濾材が流入してくる。そのため、沈降物受入槽内のフィルタの開口が小粒径濾材の粒径よりも大きくても、小粒径濾材はフィルタを殆ど通過しない。
以下、図面を参照して本発明について詳細に説明する。
第1図は本発明の実施の形態に係る浮上濾過装置の系統図である。第2図は濾過器の水平断面図である。
この浮上濾過装置は、原水槽1内の原水を配管2、バルブV、ポンプP、配管3、バルブV、配管4を介して濾過塔10内に導入し、浮上性濾材よりなる濾過層13によって濾過し、集水管14及び配管30より濾過処理水として取り出し、この濾過処理水をバルブV及び配管31を介して濾過水槽33に導くようにしたものである。
なお、濾過水槽33内の水を配管2に導くためにバルブVを備えた配管5が配管2に合流しており、また、配管3から分岐した配管6がバルブV及び配管8を介して濾過塔10の頂部近傍に接続されている。
この濾過塔10は、上端部及び下端部付近を除いて円筒形状であり、筒軸方向を上下方向にして設置されている。この濾過塔10内の最上部には集水管14が設けられている。また、濾過器13内の上部には、浮上性濾材よりなる濾過層13が形成されている。この濾過層13は、小粒径濾材よりなる濾過層(以下、小粒径層と称することがある。)11と、その下側の大粒径濾材よりなる濾過層(以下大粒径層と称することがある。)12とからなる。
大粒径濾材及び小粒径濾材の比重は原水の比重と同等以下であり、確実に浮上するように比重は原水の比重よりも所要程度小さいことが好ましい。小粒径濾材の比重は大粒径濾材の比重よりも小さく、後述の通り、逆洗後に小粒径濾材の方が大粒径濾材よりも先に浮上するように、小粒径濾材の比重が大粒径濾材の比重よりも所要程度小さいものとなっている。例えば、小粒径濾材の比重が0.08〜0.30、大粒径濾材の比重が0.50〜0.95であることが好ましく、特に小粒径濾材の比重が0.10〜0.15、大粒径濾材の比重が0.85〜0.95であることが好ましい。
これら大粒径濾材及び小粒径濾材の粒径は、原水中の懸濁物質の粒径や要求処理水水質に応じて適宜選択されるが、通常の場合、大粒径濾材は0.7〜2.5mmとりわけ1.0〜1.5mm、小粒径濾材は0.1〜0.6mmとりわけ0.3〜0.5mm程度のものが好適である。
浮上性濾材の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの合成樹脂、無機質発泡体など各種のものを用いることができるが、中でも発泡スチロール等の発泡合成樹脂が好適である。
大粒径濾材及び小粒径濾材は、表面に界面活性剤やポリビニルアルコールを担持させる等の表面親水化処理を施すことが好ましい。これにより、後述の逆洗後の静置時に、大粒径濾材と小粒径濾材との凝集が防止され、適切に大粒径層と小粒径層を形成することができる。
これら大粒径濾材及び小粒径濾材の充填量は、該濾過層13の下面が配管4の接続部よりも若干下位となるようにする。また、小粒径層11と大粒径層12との界面が配管4の接続部よりも所要距離上位となるようにする。
この原水導入用の配管4は、第2図に示される通り、それから濾過塔10内に導入される原水の導入方向が円筒形濾過塔10の水平断面において旋回方向となるように接続されており、好ましくは該配管4は円筒形濾過塔10に対し接線方向に接続される。
濾過塔10の側面には、濾過層13の下部より若干下方に、浮上性濾材と原水の混合物を取り出すための配管21が接続されている。この配管21は、上記配管2のうち原水ポンプPより下流の位置に接続されている。この配管21にはバルブVが設けられている。
前記処理水取り出し用の配管30には、該配管30内を大気に連通させるための大気開放用バルブVが設けられている。
配管30からは配管32が分岐しており、該配管32はバルブVを介して汚泥貯槽60に導かれている。
濾過塔10の下部は下端に向かって縮径するテーパ形状となっている。
濾過塔10の下端には、沈降した汚泥及び濾材を排出するための配管41が設けられ、この配管41にはバルブVが設けられている。配管41を介して排出された汚泥及び濾材は、沈降物受入槽50に導入される。この沈降物受入槽50内は、略逆円錐形のフィルタ51によって上室52と下室53とに区画されており、汚泥及び濾材は該上室52に導入される。このフィルタ51の開口大きさは大粒径濾材よりも小さいが小粒径濾材よりも大きいものとなっている。なお、この沈降物受入槽50は、濾過塔10の下端より下の位置に設けられると、沈降物が濾過塔10から沈降物受入槽50に移行し易いので好ましい。
沈降物受入槽50の上端は、濾材の流出用の配管54、バルブV10及び配管55を介して原水導入用配管3に接続されている。この配管55は、該配管3の下流側に向って徐々に配管3に接近するように該配管3に対し斜交している。このため、配管3内をポンプPから水が流れると、配管3と配管55と合流付近に対し配管55内の水がエゼクタ作用により配管3内に吸引されるようになっている。ただし、配管55を配管3に斜交させる代りにエゼクタを配管3に設け、このエゼクタに配管55を接続してもよい。
配管54からは、バルブV11付きの配管56が分岐している。
上室52内から汚泥を汚泥貯槽60へ排出するように、バルブV12付きの配管56が該沈降物受入槽50内に差し込まれている。この配管56は、フィルタ51の中央部から上方に立ち上げられている。
下室53内から汚泥を汚泥貯槽60へ排出するように、バルブV13付きの配管57が汚泥貯槽60の底部に接続されている。
この実施の形態では、下室53内に空気を吹き込むように、バルブV14付きの配管58が沈降物受入槽50に接続されている。
なお、汚泥貯槽60内の汚泥は、ポンプを有する汚泥取り出し用配管(図示略)を介して汚泥処理工程へ送泥可能とされている。
このように構成された浮上濾過装置を用いて浮上濾過運転を行う作動について次に説明する。
第1工程:水張り
先ず濾過運転の準備運転として、バルブV,V,V,V,V10を開とし、その他のバルブ(V〜V,V,V11〜V14)を閉として、ポンプPを駆動する。このポンプPを駆動することにより、原水槽1内の原水が配管2,3,4を介して濾過塔10内に導入され、この濾過塔10内の空気がバルブVから放出され、濾過塔10内が満水状態とされる。また、濾過塔10内の水の一部が配管41を介して沈降物受入槽50内に導入され、この沈降物受入槽50内が満水状態とされた後、余剰の原水は配管55を介して配管3に戻される。なお、この沈降物受入槽50への水張りの初期において、バルブV10を閉、バルブV11を開とし、沈降物受入槽50内の空気が配管56から放出されるようにしてもよい。
第2工程:濾材撹拌
次に、バルブV,V,V,V,V,V10を開とし、その他のバルブV,V,V,V,V11〜V14を閉とし、ポンプPを作動させる。これにより、濾過塔10内の水が配管3,4,6及び配管21,41,55を介して循環し、濾過層13の濾材全体が撹拌される。
第3工程:沈静
次に、ポンプPを停止すると共に、バルブV,V,V10を開とし、それ以外のすべてのバルブを閉とする。これにより、濾過塔10内の水が沈静化し、濾過塔10内に上側の小粒径層11及び下側の大粒径層12よりなる濾過層13が形成される。
第4工程:濾材層洗浄
濾過運転を開始するに先立って、濾過層13の洗浄工程を行う。この洗浄工程にあっては、バルブV,V,V,V,V,V10を開、その他のバルブを閉とし、ポンプPを駆動する。これにより、原水槽1内の原水が配管3,4、濾過層13、配管32の順に流れ、汚泥貯槽60へ排出される。この通水を継続すると、濾過層13の流出水水質が次第に良好になってくるので、流出水水質が規定よりも良好となった時点でこの洗浄工程を終了する。
なお、この洗浄運転中には、大粒径層12の下部が配管4からの流入水により旋回流動し、旋回流動層12aを形成する。また、配管21と、配管41、沈降物受入槽50、配管55とを介して濾過塔10内の水の一部が配管3へ吸い出されて循環する。後述の第5工程においても同様である。
第5工程:通水
そこで、第4工程の状態からバルブVを閉、バルブVを開とし(即ち、V〜V,V,V,V10を開、その他のバルブを閉とし)、ポンプPを駆動する。これにより、原水槽1内の原水が配管3,4、濾過塔10内の濾過層13、配管30,31の順に流れ、濾過水が濾過水槽33に導入される。
即ち、ポンプPを駆動することにより、原水槽1内の原水が配管2,3,4を介して濾過塔10内に旋回方向に導入されると共に、大粒径層12の下部の大粒径濾材の一部が水と共に配管21を介して配管2に導入され、さらにポンプP、配管3を介して循環する。このように、浮上濾過運転中は、この導入された原水及び循環浮上濾材により、大粒径層12の下部に旋回流動層12aが形成される。原水は、この旋回流動層12aを含む大粒径層12及び小粒径層11を通って濾過処理された後、集水管14を通り、配管30,31から濾過水槽33へ送られる。この濾過運転に際し、濾過層13の下部が旋回流動層12aを形成するため、濾過層13の下部での浮上性濾材の目詰りが抑制され、濾過層13の洗浄頻度を著しく少なくしても、低圧損にて連続して長期に亘り濾過運転を続行することができる。濾過層13のうち、目詰りが生じ易い下部は大粒径濾材よりなる流動層12a及び大粒径層12であるため目詰りが防止される。また、濾過層13の上部が小粒径層11となっているため、高精度の濾過が可能であり、これにより、高純度の濾過処理水を得ることができる。
上述のように、原水が旋回方向に導入されることにより濾過層13下部に大粒径濾材の旋回流動層12aが形成されるが、この際、原水と共に旋回流動層12aに循環浮上性濾材も導入されるので、濾材が濾過層下表面へ衝突して濾過層下部を撹乱させ、旋回流動層12aの形成と更新を容易にする。また、濾材の衝突は濾材に付着している付着物を剥離させ、目詰りの抑制に寄与する。さらに、大粒径濾材で形成される固定層は旋回流の影響で逆円錐形となるので、最も目詰りの起こりやすい濾過層下面の面積が大きくなる。従って、この浮上濾過装置は、例えばSS1000mg/L以上のSS濃度が非常に高い原水を濾過することも可能である。
そして、旋回流動が形成されることにより、濾過層下方の濾過塔10内の水も旋回し、原水に含有されている比較的重質の懸濁物質、旋回流動によって濾材から剥離した濾滓がサイクロン作用によって濾過塔10内中央部付近に集合して沈降しやすい状態になり、濾過塔10の底へ沈降する。濾過塔10の底部に沈降した汚泥は配管41から沈降物受入槽50へ排出される。
なお、原水導入用のポンプPを用いて浮上性濾材を循環させる実施例を示したが、濾過塔50の大きさ等の条件によっては、濾材循環専用のポンプを設置し、旋回流動をさらに強く起こすようにしてもよい。
浮上濾過運転中に沈降物受入槽50の下部に溜まった汚泥を抜き出す際には、バルブV13を開としてこの汚泥を配管57を介して汚泥貯槽60に抜き出す。
上記の如く、濾過運転を長期に亘り継続すると、次第に濾過圧損が増大してくるので、濾過層13の逆洗を行う。
この逆洗に先立って、まず前記第3工程のバルブ状態として沈静化させるのが好ましい。これは、濾過層13の下部に混在することがある小粒径濾材をなるべく濾過層13の上側に戻し、次の排泥工程時に小粒径濾材が沈降物受入槽50へ流出しないようにするためである。ただし、この逆洗に先立って沈静化工程は省略されてもよい。
第6工程:排泥
ポンプPを停止した状態で、バルブV,V,V13を開、その他のバルブを閉とする。これにより、濾過塔10内の水が配管41、沈降物受入槽50及び配管57を介して汚泥貯槽60へ排出され、濾過塔10及び沈降物受入槽50内に沈積していた汚泥が汚泥貯槽60へ排出される。濾過塔10へは上部からバルブVを介して空気が導入される。
第7工程:水張り
次に、バルブV,V,V,V,V10を開、その他のバルブを閉とし、ポンプPを駆動し、濾過水槽33内の濾過水で濾過塔10内を満たす。濾過塔10内の空気はバルブVを介して大気へ放出される。
第8工程:逆洗
そこで、バルブV,V,V,V,V10を常開とし、その他のバルブを閉とし、ポンプPを駆動する。これにより、濾過塔10の下部及び底部からそれぞれ配管21及び配管41、沈降物受入槽50、配管55を介して水が抜き出されると共に、この水が配管8を介して濾過塔10の上部に導入され、濾過塔10内の水が循環され、濾過層13が逆洗される。なお、間欠的にバルブV又はV13を開弁させ、逆洗中に水の一部を配管32又は57を介して汚泥貯槽60へ排出する。このように水を汚泥貯槽60へ排出するときには濾過水槽33内の水が配管5,3,6,8を介して濾過塔10へ補充される。
バルブVを開閉すると、そのときの衝撃により集水管14も洗浄される。
なお、このように濾過塔10内の水を循環させて逆洗する工程にあっては、大粒径濾材及び小粒径濾材は撹拌、混合される。この際、濾材同士が衝突し、濾材に付着した異物が剥離する。特に、濾材には比重の大きい大粒径濾材が含まれており、この大粒径濾材は衝突力が大きいことから、小粒径濾材のみしかない場合に比べて洗浄効果が大幅に向上する。
第9工程:フィルタ洗浄
その後、ポンプPを停止すると共にバルブV11,V14を開、その他のバルブを閉とする。また、配管58を介して沈降物受入槽50内に空気を吹き込む。これにより、フィルタ51その他の沈降物受入槽50内部が洗浄される。空気混じりの水は配管56を介して排出される。このとき、沈降物に巻き付かれて小粒径濾材が下室53にまで落ちてしまったとしても、空気の吹き込み効果で沈降物が小粒径濾材から剥れ、この小粒径濾材がフィルタ51を通過して濾過塔10に返送可能となるので、小粒径濾材が汚泥貯槽60に排出される心配がない。なお、沈降物受入槽50に気体を供給する手段としてバルブV14付きの配管58を設けたが、この配管58に代えて又はこの配管58と共に、沈降物受入槽50に振動機を取り付けてもよい。この場合、振動機による効果で沈降物が小粒径濾材から剥れる。
第10工程:排泥
その後、バルブV,V,V13を開とし、その他のバルブを閉とする。これにより、濾過塔10内の水が配管41、沈降物受入槽50、配管57を介して汚泥貯槽60へ排出され、濾過塔10及び沈降物受入槽50内の汚泥も汚泥貯槽60へ排出される。
その後、好ましくは、上記第6工程〜第10工程の一連の工程を1〜5回繰り返す。
その後、第1工程に復帰し、第2工程〜第4工程の各工程を経て第5工程の通水運転に移行し、濾過運転を行う。
実施の形態に係る浮上濾過装置の系統図である。 図1の濾過器の水平断面図である。
符号の説明
1 原水槽
10 濾過塔
11 小粒径層
12 大粒径層
12a 流動層
13 濾過層
33 濾過水槽
50 沈降物受入槽
60 汚泥貯槽

Claims (5)

  1. 筒軸方向を上下方向とした筒形の濾過塔内に浮上濾材による濾過層が形成された浮上濾過装置において、
    該濾過層の下部に原水を旋回方向に導入して該濾過層下部に旋回流動を生じさせる原水導入配管と、
    該濾過層下部から該浮上濾材の一部を取り出し再度該濾過層下部に導入する濾材循環手段と、
    該濾過塔の底部から浮上濾材含有沈降物が導入され該浮上濾材含有沈降物から浮上濾材を分離するための沈降物受入槽と、
    該沈降物受入槽内で固形分が分離された浮上濾材を前記原水導入配管に導く浮上濾材返送手段と、
    を備えてなり、
    該浮上濾材返送手段は、前記原水導入配管に設けられたエゼクタ式吸引手段を有し、該エゼクタ式吸引手段によって該沈降物受入槽から浮上濾材を吸引して該原水導入配管に返送するものであることを特徴とする浮上濾過装置。
  2. 請求項1において、該浮上性濾材は、比較的高比重かつ大粒径の大粒径濾材と比較的低比重かつ小粒径の小粒径濾材とを含んでおり、
    該小粒径濾材により濾過層の上部側が構成され、大粒径濾材により濾過層の下部側が構成されており、
    濾過操作時に原水が大粒径濾材よりなる濾過層の上下方向の途中部分に導入され、これにより、濾過操作時には、該濾過層には上から順に
    小粒径濾材よりなる固定層、
    大粒径濾材よりなる固定層及び
    大粒径濾材よりなる流動層
    が形成されることを特徴とする浮上濾過装置。
  3. 請求項2において、前記沈降物受入槽内に、該大粒径濾材よりも開口が小さいフィルタが設けられており、該フィルタ通過物を該沈降物受入槽から排出することを特徴とする浮上濾過装置。
  4. 請求項3において、該沈降物受入槽内には、該フィルタによって区画された上室及び下室が設けられており、該フィルタの下側に気体を供給する手段が設けられていることを特徴とする浮上濾過装置。
  5. 請求項3又は4において、該濾過塔から該沈降物受入槽に沈降物を流入させるための弁が設けられていることを特徴とする浮上濾過装置。
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