JP2005261535A - 把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置を大型化することなく、異なるサイズの対象物を一定の把持力で把持することができる把持装置を提供すること。
【解決手段】 把持装置1は、スライド機構の前側先端に取り付けられるベース部材10に設けられた基軸20、21に回動可能に設けられた第1、第2のアーム22、23と、基軸より外側でベース部材に設けられた補助軸28、29に回動可能に設けられた第3、第4のアーム26、27と、第1、第2のアームを開閉方向に駆動する開閉駆動機構30と、第1、第3のアームの先端に取り付けられた支持部材40を介して開閉方向に変位可能の第1の爪24と、第2、第4のアームの先端に取り付けられた支持部材41を介して開閉方向に変位可能に設けられた第2の爪25とを有し、第1の爪24は、支持部材に対して閉方向に付勢され、閉方向への変位を検知するフォトインタラプタ50を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、景品取得ゲーム機、特に、ケース内正面壁に設けられた景品つり下げ棒につり下げられた景品を取得するゲーム機において、景品を把持する把持装置の改良に関するものである。
この種の景品取得ゲーム機は、例えば特許文献1の図1に示されている。ケース内正面壁に設けられた複数の景品つり下げ棒に、それぞれ複数の景品がつり下げられ、ケース内手前側にハンド装置が備えられている。ハンド装置は、正面壁と平行な面内で上下方向と左右いずれかの横方向に移動可能な移動機構に載置されており、正面壁に対して垂直な方向に進退可能なスライド機構と、このスライド機構の先端に設けられた把持装置とを備えている。把持装置には、特許文献1の図19に示されるように、景品を把持するための一対の爪と、この爪を開閉するための開閉駆動機構とが設けられている。開閉駆動機構は、モータの駆動力により回転する一対の歯車と、この歯車と同軸で設けられたねじりばねとを備えており、爪は、ねじりばねを介して歯車に連結して回動可能となっている。
なお、ゲーム機には、ハンド装置を上方向に移動させる際に押す「上ボタン」と、ハンド装置を横方向に移動させる際に押す「横ボタン」とが設けられている。ハンド装置は、使用前には左下の初期位置に設定されている。遊戯者は、ゲームを開始すると、狙いをつけた景品の高さにハンド装置が移動するまで上ボタンを押し続け、狙いの高さまで移動したら上ボタンから手を離し、狙った景品の横方向の位置にハンド装置が移動するまで横ボタンを押し続ける。狙いの位置まで移動したら、横ボタンから手を離す。すると、ハンド装置は移動を停止する。ゲーム機内の制御装置は、スライド機構を制御して景品に向かって把持装置をスライドさせる。このとき、把持装置の爪は全開状態となっている。
把持装置が景品の位置まで達すると、制御装置は、スライド機構を停止させ、予め設定された秒数だけ開閉駆動機構のモータを駆動して爪を閉方向へ駆動して景品を把持させようとする(引用文献1の段落0084参照)。景品はうまく把持できる場合もあれば、把持できない場合もある。いずれの場合にも、制御装置は、スライド機構を制御してハンド装置をゲーム機手前側に戻し、移動機構を制御してハンド装置を初期位置に戻し、爪を開く。景品が把持されていた場合には、爪を開いたときに景品は落下口に落ちて遊戯者に提供される。
特開2001−252462号公報 図1、図19
しかしながら、特許文献1に開示される把持装置では、爪の閉じ量がモータの駆動時間のみによって制御されているため、景品の大きさが異なると把持力が異なるという問題があった。
一方、従来から、景品の大きさによらずに一定の把持力を得られる把持装置は存在する。把持力を一定に保つためには、ポテンショメータやロータリーエンコーダにより閉動作中に爪が景品に当たってロックするタイミングを検出し、ロック後に予め設定された駆動時間だけモータを駆動し続けることにより、ねじりばねに一定のテンションを与え、これにより把持力を一定に保つことができる。しかしながら、これらの把持装置は把持力の制御にポテンショメータやロータリーエンコーダを必要とするため、把持装置が大型化するという問題があった。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、装置全体を大型化することなく、異なるサイズの対象物を一定の把持力で把持することができる把持装置を提供することを目的とする。
本発明の把持装置は、上記の目的を達成させるため、請求項1に記載したように、直線的に進退可能なスライド機構の先端に設けられ、対象物を把持する構成において、スライド機構の先端に取り付けられたベース部材と、ベース部材に設けられた一対の基軸を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられた第1、第2のアームと、第1、第2のアームを開閉方向に駆動する開閉駆動機構と、第1のアーム及び第2のアームの先端に、それぞれ取り付けられ、第1、第2のアームに連動して開閉して対象物を把持する第1、第2の爪とを備え、第1、第2の少なく共一方の爪は、対応するアームに対して開閉方向に変位可能に取り付けられ、爪を閉方向に付勢する付勢手段と、爪が付勢手段の付勢力に抗して開方向に変位した際に、変位を検出する変位検出器とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項2のように、基軸より開閉方向の外側でベース部材に設けられた一対の補助軸を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられ、それぞれ第1、第2のアームと共に平行リンクを構成する第3、第4のアームを設けてもよい。この場合には、第1の爪は、第1のアーム及び第1のアームに連動する第3のアームの先端に取り付けられた第1の支持部材に対して変位可能に取り付けられ、第2の爪は、第2のアーム及び該第2のアームに連動する第4のアームの先端に取り付けられた第2の支持部材に対して変位可能に取り付けられていることが望ましい。
なお、各アームに支持部材を介して各爪を取り付ける場合には、請求項3に記載したように、爪と支持部材との間に調心機構を設けることが望ましい。調心機構は、各支持部材の先端、基端と開閉方向の外側に突設されたピローボールと、各ピローボールに対応して各爪に形成された長穴とから構成することができる。
さらに、開閉駆動機構は、請求項4に記載したように、ベース部材に固定され、駆動ギヤを回転させるモータと、一対の基軸を中心に回転可能に配置され、互いに噛合すると共に、一方が駆動ギヤに噛合する一対の従動ギヤと、一対の基軸の回りにそれぞれ巻回されて、各従動ギヤと各アームとの間に懸架され、各アームを閉じる方向に付勢する一対のねじりばねと、従動ギヤにそれぞれ形成され、第1、第2のアームを開方向に駆動する際に、アームに接触してねじりばねの付勢力に抗して第1、第2のアームを開方向に回動させる接触部とを備えることが望ましい。
請求項1の構成では、第1、第2の爪の間に対象物が把持されると、爪がアームに対して開方向に変位し、この変位が変位検出器により検出されて対象物が把持されたことが検知される。変位検出器は、変位によるオンオフのみを検知すれば足りるため、フォトインタラプタやマイクロスイッチといった小型の検出器を使用することができ、装置を大型化することがない。爪の変位が検出されてからの開閉駆動装置の駆動時間を一定にすれば、対象物のサイズにかかわりなく、一定の把持力で対象物を把持することが可能となる。
また、請求項2の構成によれば、第1、第2の爪を把持面が互いにほぼ平行な状態で開閉するため、対象物が箱状である場合にも、箱のサイズによらず、爪と箱との接触面積を大きく確保することができ、対象物を確実に把持することが可能となる。
さらに、請求項3のようにピローボールを利用した調心機構を設けることにより、爪の不必要なガタツキを抑えつつ、ピローボールの球体に案内されて爪の開閉方向への変位がスムーズとなり、対象物から離れたときに爪が押し付けられた位置でロックするのを防ぐことができる。
なお、開閉駆動機構を請求項4に記載したように構成することにより、モータはねじりばねを介して各アームに連結されるため、爪に外力が加わった場合にも、モータに余分な負荷をかけることがない。また、アームを開くときには、従動ギヤに形成された接触部がアームを押して開くため、従動ギヤとアームとは一定の位置関係を保ったまま共に回転する。ねじりばねは従動ギヤとアームとの間に懸架されているため、アームを開くときにはねじりばねのトルクは一定である。アームを閉じる際には、従動ギヤがねじりばねの一端を回動させることにより、他端に接続されたアームが連動する。アームが対象物を挟んでロックした後にも、モータを駆動して従動ギヤを回動させることにより、ねじりばねのトルクを変化させることができる。したがって、モータの回転角度の設定を変えることにより、ねじりばねのねじり角度を変え、対象物に対する爪の把持力を適切な値となるように調整することができる。
以下、本発明にかかる把持装置の実施の形態を説明する。なお、実施の形態の把持装置も、従来例で説明した特許文献1の図1に示されるような景品取得ゲーム機に適用される。すなわち、ゲーム機のケース内正面壁に複数の景品つり下げ棒が設けられ、これらの棒に景品がつり下げられる。そして、ケース内手前側に上下左右に移動可能なハンド装置が備えられ、このハンド装置に設けられたスライド機構の先端に把持装置が取り付けられる。ハンド装置の移動機構、スライド機構は従来と同一であるため、説明は省略する。
次に、図1〜図4に基づいて、実施の形態に係る把持装置1の全体構成について説明する。図1は、実施の形態に係る把持装置1の構成を示す平面図、図2は、把持装置1のギヤカバーを外した状態の平面図、図3は、把持装置1の裏面を示す背面図、図4は、図1中のIV−IV線に沿う把持装置1の縦断側面図である。図1〜図3は、左右の爪が全開している状態、図4は左右の爪が閉じた状態を示している。
なお、図3及び後述の図5及び図6の各背面図は、図1との比較で説明する便宜上、図1の状態から装置を下側を上方向に反転した状態で示したものである。
また、以下の説明における前後、上下、左右の各方向は、把持装置1がゲーム機に取り付けられた際の遊戯者から見た方向として定義する。
把持装置1は、図示せぬスライド機構の前側先端に取り付けられるベース部材10と、ベース部材10に設けられた一対の基軸20、21を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられた第1、第2のアーム22、23と、基軸より開閉方向の外側でベース部材10に設けられた一対の補助軸28、29を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられ、それぞれ第1、第2のアーム22、23と共に平行リンクを構成する第3、第4のアーム26、27と、第1、第2のアーム22、23を開閉方向に駆動する開閉駆動機構30(図2参照)と、第1のアーム22及び第1のアーム22に連動する第3のアーム26の先端に取り付けられた第1の支持部材40を介して開閉方向に変位可能に取り付けられた第1の爪24と、第2のアーム23及び第2のアーム23に連動する第4のアーム27の先端に取り付けられた第2の支持部材41を介して開閉方向に変位可能に取り付けられた第2の爪25とを備えている。
第1、第2の爪24、25は、開閉駆動機構30により第1、第2のアーム22、23が開閉方向に回動すると、これに伴って開閉方向に変位するが、このとき、第1、第2のアーム22、23と平行リンクを構成する第3、第4のアーム26、27が連動して回動するため、それぞれ把持面を互いにほぼ平行に保ちつつ開閉して対象物を把持することができる。
第1、第2の爪24、25は、それぞれ内部に下側に開放する空間が形成されており(図4参照)、この空間内に配置された第1、第2の支持部材40、41を介して各アームに対して取り付けられている。すなわち、第1、第3のアーム22、26の先端は、第1の支持部材40の異なる位置に回動可能に固定され、第1の爪24は、調心機構を介して第1の支持部材40に対して開閉方向に変位可能に取り付けられている。
また、第2、第4のアーム23、27の先端は、第2の支持部材41の異なる位置に回動可能に固定され、第2の爪25は、調心機構を介して第2の支持部材41に対して開閉方向に変位可能に取り付けられている。
ここで、図5及び図6も参照して第1の爪24の構成について詳しく説明する。なお、図5及び図6は、それぞれ第1の爪24を裏面から見た背面の拡大図であり、爪24を厚さ方向の半分の位置で切断して示している。第1の爪24側の調心機構は、第1の支持部材40の先端、基端と開閉方向の外側の3箇所に突設されたピローボール40aと、各ピローボール40aに対応して第1の爪24の内壁に形成された長穴24aとから構成され、第1の爪24が第1の支持部材40に対してスムーズに変位できるように支持している。なお、各ピローボール40aは、支持部材に埋め込まれた円柱状の軸と、この軸の先端に固定された軸より大径の球体とから構成されている。
また、第1の爪24と第1の支持部材40との間には、爪の閉方向の隙間に第1の爪24を閉方向に付勢する付勢手段として一対のコイルばね40bが設けられ、さらに爪24の開閉方向の変位を検出するために変位検出器としてのフォトインタラプタ50が設けられている。フォトインタラプタ50は、第1の爪24の内部空間の外側の内壁から閉方向に延びる遮光板51と、第1の支持部材40に固定されたフォトカプラ52とから構成されている。フォトカプラ52には、遮光板51を挟むように発光ダイオードとフォトトランジスタとが設けられている。
このため、第1の爪24は、対象物に当たっていないフリーの状態では、図5に示すように、コイルばね40bの付勢力により第1の支持部材40に対して閉方向に押し付けられる。この状態では、遮光板51がフォトカプラ52の発光ダイオードとフォトトランジスタとの間に位置するため、フォトカプラ52の出力はオフとなる。
第1、第2の爪24、25が対象物を把持すると、図6に示すように、第1の爪24はコイルばね40bによる付勢力に抗して第1の支持部材40に対して開方向に変位する。この状態では、遮光板51がフォトカプラ52の発光ダイオードとフォトトランジスタとの間から待避するため、フォトカプラ52の出力はオンになる。
同様にして、第2の爪25側の調心機構も、第2の支持部材41に突設された3本のピローボール41aと、第2の爪25の内壁に形成された長穴25aとから構成されており、第2の爪25と第2の支持部材41との間には、爪の閉方向の隙間に第2の爪25を閉方向に付勢する付勢手段として一対のコイルばね41bが設けられている。ただし、第2の爪25には変位検出器は設けられていない。
ベース部材10は、図1及び図2に示すように、スライド機構の先端に固定されるマウント部11、このマウント部11に対して1cm程度のストロークで前後方向にスライド可能に取り付けられたベースプレート12と、ベースプレート12に対して上下方向に所定の間隔をおいて固定されたギヤカバー13とを備える。マウント部11は、左右の側壁とこれらを接続する底壁とから成る。ベースプレート12は、マウント部11の側壁に外側から対向する側壁と、アーム等の主要部品が設けられる底壁とを備えている。マウント部11とベースプレート12の側壁の間には、左右両側に直線案内用軸受14、14が設けられており、相互にスライドできるように構成されている。
また、図3及び図4に示すように、マウント部11とベースプレート12の間には、圧縮コイルばね15が設けられており、これによりベースプレート12をスライド方向の前方に付勢している。なお、マウント部11には、ベースプレート12がマウント部11に対してスライド方向の後方に押された際にオンする第1のマイクロスイッチMS1が設けられている。
図2に示す基軸20、21は、ベースプレート12のスライド方向前方側でベースプレート12に対して垂直に固定されており、それぞれ第1のアーム22、第2のアーム23が開閉方向に回動可能に取り付けられている。同様に、図2に示す補助軸28、29も、ベースプレート12に垂直に固定されており、それぞれ第3のアーム26と第4のアーム27とが開閉方向に回動可能に取り付けられている。各アームの先端は、各支持部材40、41に回動可能に接続されている。このため、各支持部材40、41に取り付けられた第1、第2の爪24、25は、対象物に接触していないフリーの状態では、相対する把持面を平行に保ちながら開閉する。
ベースプレート12の先端側の両サイドは、前方に突出する突出部12a、12bとして形成されており、その間隔は第1、第2の爪24、25の全開時の幅に合わせて設定されている。図3に示すように、ベースプレート12の一方の突出部12aの下面には発光部43が取り付けられ、他方の突出部12bの下面には受光部44が取り付けられている。これらの発光部43及び受光部44は、対象物検知センサを構成している。
すなわち、第1、第2の爪24、25の間に対象物が存在しない場合には、発光部43から発した検出光が受光部44により受光され、受光部44の出力はオンになる。一方、爪の間に対象物が入ると、検出光が遮光され、受光部44の出力はオフになる。発光部43には、図4に示すように光路窓43aが形成されており、この光路窓43aを通して検出光が投光される。図示はしないが、受光部44にも、同様の位置に光路窓が設けられており、受光部44は、この光路窓を通して入射する検出光を受光する。
次に、上記のアームを駆動する開閉駆動機構30の構成について、図1〜図7に基づいて説明する。図7は、図2に示すギヤ部分の拡大図である。なお、実際の配置では、各従動ギヤ32、33の下側に各アーム22、23、ねじりばね34、35が配置されているが、図7では説明のため、全て実線で示している。
開閉駆動機構30は、ベースプレート12の下面に固定されて駆動ギヤ31a(図2、図4、図7参照)を回転させるモータ31と、基軸20を中心に回転可能に配置されて駆動ギヤ31aに噛合する第1の従動ギヤ32と、基軸21を中心に回転可能に配置され、第1の従動ギヤ32に噛合する第2の従動ギヤ33と、基軸20、21の回りにそれぞれ巻回されて、各従動ギヤ32、33と第1、第2のアーム22、23との間に懸架され、各アームを閉じる方向に付勢する一対のねじりばね34、35とを備えている。
なお、モータ31は、ステッピングモータ又はシンクロナスモータを使用し、これらのモー夕の回転角度の設定器(図示せず)を備えておくものとする。モータ31の回転角度は、ステッピングモータの場合には駆動用パルスのパルス数により、シンクロナスモータの場合には通電時間により決定されるため、設定器により対象物に応じてパルス数、通電時間を設定すればよい。
図7に基づいて基軸20、21回りの構成を詳細に説明する。基軸20の回りには、第1のアーム22の基端、第1の従動ギヤ32、そしてねじりばね34が組み付けられている。また、基軸21の回りには、第2のアーム23の基端、第2の従動ギヤ33、そしてねじりばね35が組み付けられている。第1、第2のアーム22、23と第1、第2の従動ギヤ32、33とは直接連結されておらず、ねじりばね34、35を介して連結されている。すなわち、ねじりばね34、35は、それぞれの一端が第1、第2のアーム22、23から上方向に向けて突出する係合ピン22a、23aの上端に係合し、他端が第1、第2の従動ギヤ32、33から下方に向けて突出するそれぞれ2本の係合ピン32a、32b、33a、33bの間に係合している。
ねじりばね34、35には、両係合ピンに係合している限り、常にテンションがかかるように組み付けられており、第1、第2のアーム22、23をそれぞれアームが閉じる方向に付勢している。
また、従動ギヤ32、33には、第1、第2のアーム22、23の係合ピン22a、23aに接触する接触部として駆動ピン32c、33cが設けられている。第1、第2のアーム22、23を開く場合には、これらの駆動ピン32c、33cを係合ピン22a、23aに接触させて押すことにより、ねじりばね34、35の付勢力に抗して第1、第2のアーム22、23が開方向に回動する。
第1、第2のアーム22、23を開方向に回動させる際には、係合ピン22aと32a、係合ピン23aと33aとの相対的な位置関係は変化しないため、ねじりばね34、35により発生するトルクは一定に保たれる。
一方、第1、第2のアーム22、23を閉じる方向に駆動する際には、第1の従動ギヤ32を反時計回り、第2の従動ギヤ33を時計回りに回転させる。第1、第2の爪24、25が物体に接触していない場合(フリーの状態)には、係合ピン22a、23aが駆動ピン32c、33cに接触した状態で第1、第2のアーム22、23は閉方向に回動する。閉動作の途中で第1、第2の爪24、25が物体に接触すると、各爪24、25が図2に示す各支持部材40、41に対して開方向に変位し、続いて各アームの閉じる方向への回動が規制される。この状態で更に第1、第2の従動ギヤ32、33を回転させると、駆動ピン32c、33cは係合ピン22a、23aから離れ、従動ギヤ32、33の係合ピン32a、33aが第1、第2のアーム22、23の係合ピン22a、23aより大きく移動する。
第1のアーム22に設けられた係合ピン22aの下端は、図3に示すようにベースプレート12に形成された円弧状のガイド穴12cに沿って移動する。すなわち、このガイド穴12cにより、第1のアーム22の可動範囲が規制されている。第2のマイクロスイッチMS2は、第1のアーム22に設けられた係合ピン22aがアームの全開位置に相当する位置に達すると、係合ピン22aに押されてオンする。
モータ31を制御して駆動ギヤ31aを図7中の時計回りに回転させると、第1の従動ギヤ32は時計回り、第2の従動ギヤ33は反時計回りに回転し、第1、第2のアーム22、23を開く方向に駆動し、第1、第2の爪24、25の間隔が広がる。他方、駆動ギヤ31aを反時計回りに回転させると、第1、第2のアーム22、23は閉じる方向に駆動され、第1、第2の爪24、25の間隔が狭くなる。閉動作の途中で第1、第2の爪24、25が物体に接触し、更にモータ31を回転させると、ねじりばね34、35が圧縮され、ねじりばね34、35のトルクにより発生する把持力が徐々に強くなる。
把持力は、爪が物体に当たってロックされてからの従動ギヤの回転角度により決定されるため、変位検出器のフォトカプラ52の出力がオンからオフになったタイミングからの駆動量、すなわち、モータ31の回転角度を設定器に設定されたパルス数、あるいは通電時間に基づき把持対象物に応じて調節することにより、所望の把持力を発揮させることができる。また、このパルス数、通電時間が一定であれば、対象物のサイズにかかわりなく、一定の把持力で対象物を把持させることができる。
次に、上記のように構成された把持装置1をゲーム機に適用した場合の作用について説明する。ゲーム機の遊戯方法は、従来と同様である。すなわち、遊戯者は、ゲームを開始すると、狙いをつけた景品の高さにハンド装置が移動するまで上ボタンを押し続け、狙いの高さまで移動したら上ボタンから手を離し、狙った景品の横方向の位置にハンド装置が移動するまで横ボタンを押し続ける。狙いの位置まで移動したら、横ボタンから手を離す。すると、ハンド装置は移動を停止する。ゲーム機内の制御装置は、スライド機構を制御して景品に向かって把持装置1をスライドさせる。
このとき、把持装置1の第1、第2の爪24、25は全開状態となっている。すなわち、第2のマイクロスイッチMS2がオンするまでモータ31を駆動して第1、第2の爪24、25の間隔を開いておく。
制御装置は、対象物検知センサの受光部44の受光信号が途切れると、第1、第2の爪24、25の間に景品が入ったと判断し、スライド機構を停止させ、モータ31を制御して把持装置1の第1、第2の爪24、25を閉方向に駆動して景品を把持させようとする。爪24、25が対象物に接触して把持すると、爪24、25は第1、第2の支持部材40、41に対して開方向に変位する。そして、この変位に応じてフォトカプラ52の出力がオンからオフに切り替わる。制御装置は、この切り替わりのタイミングで第1、第2の爪24、25が対象物に接触したことを検知し、設定器に設定された駆動量だけさらにモータ31を回転させて対象物を把持させる。
このように、変位検出器を設けることにより、第1、第2の爪24、25が対象物に接触するタイミングを正確に検知することができ、対象物のサイズによらず把持力を正確に制御することができる。
また、各爪24、25は把持面を互いに平行に保ちながら開閉するため、景品が箱状のものであっても、そのサイズにかかわらず、把持面全面で景品を把持することができる。把持の動作が終了すると、制御装置は、スライド機構を制御してハンド装置をゲーム機手前側に戻し、移動機構を制御してハンド装置を初期位置に戻し、第1、第2の爪24、25を開く。景品が把持されていた場合には、第1、第2の爪24、25を開いたときに景品は落下口に落ちて遊戯者に提供される。
なお、対象物検知センサにより対象物が検知される前に、把持装置1が正面壁、あるいは景品つり下げ棒に衝突した場合には、第1のマイクロスイッチMS1がオンして制御装置に異常を伝え、スライド機構の前進が停止され、ハンド装置は初期位置に戻される。
上記の実施の形態では、変位検出器としてフォトインタラプタ52を使用し、一方の爪24にのみこれを設けたが、変位検出器としては、マイクロスイッチを利用することもでき、一方のみでなく、双方の爪24、25に設けてもよい。
本発明は景品取得ゲーム機において、景品を把持する把持装置に用いて最適である。この他、各爪が対象物に接触したタイミングを検出することができるため、各種分野の対象物の把持に適用可能である。
本発明の実施の形態にかかる把持装置の構成を示す平面図である。 図1の把持装置のギヤカバーを外した状態の平面図である。 図1の把持装置の裏面を示す背面図である。 図1の把持装置の縦断側面図である。 図1の把持装置の爪を裏側から見た拡大背面図である。 図1の把持装置の爪を裏側から見た拡大背面図である。 図1の把持装置の図2に示すギヤ部分の拡大図である。
符号の説明
1 把持装置
10 ベース部材
12c ガイド穴
20、21 基軸
22、23 第1、第2アーム
22a、23a 係合ピン
24、25 第1、第2の爪
24a、25a 長穴
26、27 第3、第4アーム
30 開閉駆動機構
31 モータ
31a 駆動ギア
32、33 第1、第2の従動ギア
32c、33c 駆動ピン(接触部)
34、35 ねじりばね
40、41 第1、第2の支持部材
43 発光部
44 受光部
43a 光路窓
50 フォトインタラプタ(変位検出器)
51 遮光板
52 フォトカプラ

Claims (4)

  1. 直線的に進退可能なスライド機構の先端に設けられ、対象物を把持する把持装置において、
    前記スライド機構の先端に取り付けられたベース部材と、
    該ベース部材に設けられた一対の基軸を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられた第1、第2のアームと、
    前記第1、第2のアームを開閉方向に駆動する開閉駆動機構と、
    前記第1のアーム及び前記第2のアームの先端に、それぞれ取り付けられ、前記第1、第2のアームに連動して開閉して対象物を把持する第1、第2の爪とを備え、
    前記第1、第2の爪の少なくとも一方は、対応するアームに対して開閉方向に変位可能に取り付けられ、該爪を閉方向に付勢する付勢手段と、該爪が前記付勢手段の付勢力に抗して開方向に変位した際に、該変位を検出する変位検出器とをさらに備えることを特徴とする把持装置。
  2. 前記基軸より開閉方向の外側で前記ベース部材に設けられた一対の補助軸を中心に互いに開閉方向に回動可能に設けられ、それぞれ前記第1、第2のアームと共に平行リンクを構成する第3、第4のアームを備え、
    前記第1の爪は、前記第1のアーム及び該第1のアームに連動する前記第3のアームの先端に取り付けられた第1の支持部材を介して変位可能に取り付けられ、前記第2の爪は、前記第2のアーム及び該第2のアームに連動する前記第4のアームの先端に取り付けられた第2の支持部材を介して変位可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記第1、第2の爪は、それぞれ調心機構を介して前記各支持部材に取り付けられ、前記各調心機構は、前記各支持部材の先端、基端と開閉方向の外側に突設されたピローボールと、前記各ピローボールに対応して前記各爪に形成された長穴とから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の把持装置。
  4. 前記開閉駆動機構は、
    前記ベース部材に固定され、駆動ギヤを回転させるモータと、
    前記一対の基軸を中心に回転可能に配置され、互いに噛合すると共に、一方が前記駆動ギヤに噛合する一対の従動ギヤと、
    前記一対の基軸の回りにそれぞれ巻回されて、前記各従動ギヤと前記各アームとの間に懸架され、各アームを閉じる方向に付勢する一対のねじりばねと、
    前記従動ギヤにそれぞれ形成され、前記第1、第2のアームを開方向に駆動する際に、該アームに接触して前記ねじりばねの付勢力に抗して前記第1、第2のアームを開方向に回動させる接触部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の把持装置。
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