JPH0199012A - カメラ等のズーム装置 - Google Patents

カメラ等のズーム装置

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JPH0199012A
JPH0199012A JP25670087A JP25670087A JPH0199012A JP H0199012 A JPH0199012 A JP H0199012A JP 25670087 A JP25670087 A JP 25670087A JP 25670087 A JP25670087 A JP 25670087A JP H0199012 A JPH0199012 A JP H0199012A
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JP
Japan
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gear
lens
focusing
cam
ring
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JP25670087A
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English (en)
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Yukio Ogawa
幸雄 小川
Hideo Ko
秀夫 高
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明はカメラや観測装置等の光学機器と共に使用す
るズーム装置に関し、更に詳細には、合焦レンズ位置が
被写体距離と変倍レンズ位置との2変数によって変化す
る型式の自動ズーム装置に関するものである。
[発明の背景] カメラ等に使用されるズームレンズには種々の型式のも
のが知られている。従来量も一般的に用いられているズ
ームレンズは、いわゆる後玉固定型のものであり、この
型式のズームレンズは被写体側から順に、合焦レンズ、
変倍レンズ、補正レンズ、リレーレンズ、の4群のレン
ズが配置された構造のものである。この後玉固定型ズー
ムレンズは、合焦レンズの位置が変倍レンズの位置の関
数とはならないため合焦レンズの位置決定が簡単であり
、従って、比較的簡単な機械的連動機構によって変倍レ
ンズと合焦レンズとの連動を行わせることができるとと
もに無段階ズーミングが可能であるという長所があるが
、反面、前玉が非常に大きく且つ重いため大型で操作性
が悪く、また、被写体距離の変動に対して合焦レンズの
穆動量が大きいため高速動作が極めて困難であるという
欠点もあった。
前記の後玉固定型ズームレンズに対し前玉固定型ズーム
レンズが知られている。後者では後玉固定型ズームレン
ズの如き欠点がない代り、合焦レンズの移動量が変倍レ
ンズの位置と被写体距離との2つの変数によって変って
くるという特性があるため機械的機構ではこの型式(前
玉固定型)を実現することが極めて困難であり、従って
理論的には知られていても実用化されていない。また、
前玉固定型の場合、合焦レンズ穆動量を決定するために
はマイクロコンピュータの如き演算装置が必要となるが
、あらゆる変倍レンズ位置とあらゆる被写体距離とに対
応する合焦レンズ穆動量を演算するには大容量の高速演
算装置を要することになるため、電子装置の面からも実
現困難であった。
[発明の目的コ この発明の目的は、後玉固定型ズーム装置よりも小型且
つ軽量であるとともに合焦レンズ穆動量の演算を従来の
前玉固定型ズーム装置よりも簡単に且つ高速に行うこと
ができる、新規なズーム装置を提供することである。
[発明の概要コ この発明によるズーム装置では変倍レンズがテレ端とワ
イド端との間の予め定められた複数の位置とテレ端及び
ワイド端にのみ停止するように駆動される一方、該変倍
レンズの停止位置と被写体等の距離との2変数によって
定まる合焦位置に合焦レンズが位置決めされるように構
成されていることを特徴とするものである。この発明に
よるズーム装置では、テレ端とワイド端との間の所定の
位置のみに変倍レンズを停止させることができるように
構成し、該所定位置に対する合焦レンズの合焦位置を演
算するように構成したので演算装置として比較的小容量
のものを使用することができ、従って、従来は実現困難
であった前玉固定型の自動ズーム装置を実現することが
できる。その結果、本発明によれば、従来実用されてい
る後玉固定型のズーム装置よりも軽量且つ小型のズーム
装置が提供される。また、従来提案されている前玉固定
型のズーム装置よりもコストの安価な実用的なズーム装
置が提供される。
[発明の実施例] 以下に図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明によるズーム装置の一実施例における機
械的構造部分の分解斜視図である。
同図において、1は後端にギヤ2を具備するとともに外
周面にはカム溝3及び4が形成されているカムリング、
5は1群レンズ(前玉)、6は1群レンズ5が固定され
ている前地板、7は合焦用の2群レンズ(中玉)、8は
2群レンズ7が固定されているホルダー、15は該ホル
ダー8の光軸方向の位置を制御するためのフェイスカム
56を具備した回転リング、16は回転リング15を回
転可能に支持するとともに公知の絞り羽根54等の絞り
ユニット(不図示)を担持している2群地板、11は3
群レンズ(後玉)、12は3群レンズ11が固定されて
いる3群地板、である。2群レンズ7(合焦用レンズ)
を担持しているホルダー8及び該ホルダー8の位置決め
制御のための回転リング15を支持している2群地板1
6並びに変倍用の3群レンズ11を担持している3群地
板12はカムリング1の中に収容されており、該カムリ
ング1内で光軸と平行に延在する上下2木のガイドバー
9及びlOに支持されるとともに該ガイドバー9及び1
0に沿って摺動可能となっている。
23は後地板であり、後地板23の前面には光軸と平行
に延在する3木の支持棒24〜26が突設されている。
支持棒24〜26は光軸(後地板23の中心)を中心と
する同一円周上に配置され、各支持棒24〜26の外周
面は同一曲率半径の円周面の一部になっており、カムリ
ング1が各支持棒24〜26の外周面に回転可能に嵌装
されている。各支持棒24〜26の全長はカムリング1
を各支持棒24〜26に嵌装した状態ではカムリング1
の前端からやや前方へ突出する長さとなっている。各支
持棒24〜26の前端面に穿設されたねし孔24a〜2
[iaは前地板6に穿設されたビス挿入孔(バカ孔)8
a〜6cに整列しており、ビス挿入孔68〜6Cを通っ
てねし孔24a〜26aにねし込まれるビス59a及び
59b並びに59cによって前地板6が支持棒24〜2
6の前端面に締結されるようになっている。すなわち、
前地板6及び1群レンズ5は後地板23に対して固定さ
れており、本実施例のズーム装置は前玉固定型の構造と
なっている。
前地板6と後地板23には互いに整列する3対の孔(4
8,51)及び(49,52)並びに(50,53)が
穿設されている。このうち、孔48及び51にはカムリ
ング1内を貫通する上部ガイドバー9の両端が嵌入固定
され、孔49及び52には同じくカムリング1内を貫通
する下部ガイドバー10の両端が嵌入固定されており、
また、孔50及び孔53には同じくカムリング1内を貫
通する後述のオートフォーカス用駆動軸17の端部17
a及び17bが回転可能に挿入支持されている。
2群レンズ7を担持しているホルダー8はその上端部に
おいて上部ガイドバー9に対して相対摺動可能に懸吊支
持されており、下端部には下部ガイドバー10に係合す
るU形の切欠き8aが形成されている。また、ホルダー
8の後端面には回転リング15のフェイスカム56と係
合する従動子としての突起55が設けられており、ホル
ダー8を常に後方に引張るばね75によって突起55が
常にフェイスカム56に圧接されている。
フェイスカム56を前面側に具備している回転リング1
5は回転のみ可能に2群地板16に支持されており、2
群地板16から前方に突出した回転リング外周面には後
述のギヤ18と常時噛み合うギヤ部73が形成されると
ともに該ギヤ部73と平行にラチェツト歯部74が設け
られている。このラチェツト歯部74は後述のストップ
レバー19と係合する部材であり、該ストップレバー1
9とともに回転リング15の回転停止位置を制御する装
置(すなわち、合焦レンズ7の合焦移動量制御手段)を
構成している。
ラチェツト歯部74の列と同じ回転リングの周面上には
ラチェツト歯部74の列と周方向に少し離れた位置に突
起57が形成されており、この突起57は後に説明する
ようにストップレバー19の先端の爪19aが該突起5
7に乗り上げた時にストップレバー19の後端のアーマ
チュア21を電磁マグネット90のヨーク20に近づけ
させるためのものである。
回転リング15はフェイスカム56の周長と同じ周長だ
け回転しつるように2群地板16に支持されており、2
群地板16には回転リング15の最大回転角範囲を定め
る不図示のストッパーが設けられている。
回転リング15の前面には回転リング15の回転角検出
用(すなわち、2群レンズ7の光軸方内務動量乃至くり
出し量の検出用)の導体パターン86が形成され、該導
体パターン86に摺動接触する2本の接片85がが不図
示の静止部に取付られている。
回転リング15を担持している2群地板16は上部ガイ
ドバー9に相対摺動可能に懸吊支持されるとともに、下
部ガイドバー10と相対摺動可能に係合するためのU形
切欠き16aを下部周面に有している。また、2群地板
16の外周面にはカムリング1の外周面のカム溝3に摺
動可能に係合するビン13が突設されている。
3群レンズ11を担持している3群地板12も2群地板
16と同じく、上部ガイドバー9に相対摺動可能に懸吊
支持されており、また、下部ガイドバー10に相対摺動
可能に係合するためのU形切欠き12aを下部周面に具
備するとともにカムリング1のカム溝4に相対摺動可能
に挿入されるピン14を外周面に有している。
回転リング15の停止位置を制御するためのストップレ
バー19は光軸と平行な軸19bを中心として回動じつ
るように構成されたL字形レバーであり、ストップレバ
ー19はばね22によって常に反時計方向に附勢されて
いる。該ストップレバー19は回転リング15のラチェ
ツト歯部74に係合する爪19aを一方の腕に有すると
ともに他方の腕には電磁マグネット90のヨーク20に
吸引されるアーマチュア21が取付けられている。電磁
マグネット90はストップレバー19の爪19aを回転
リング15のラチェツト歯部74から引き上げておくた
めの制御部材であり、ヨーク20とそれに巻かれたコイ
ル69とを有し、後述の電気的構成要素の一つになって
いる。
電磁マグネット90とストップレバー19とは2群地板
16に連結された可動支持部材上に支持されており、該
可動支持部材が2群地板16とともに光軸に沿って移動
する時には該電磁マグネット90とストップレバー19
も2群地板16とともに移動しうるようになフている。
オートフォーカス用の駆動軸17はその大部分が外周面
をいわゆる2方取りされた非円形断面形状の非円柱部分
として構成されており、該非円柱部分には回転リング1
5のギヤ部73と常に噛み合うギヤ18が軸方向のみ移
動可能に嵌装されている。また、該駆動軸17の後方の
端部17bには該駆動軸17に動力を伝達するためのギ
ヤ27が固着されている。
カムリング1の外周面にはカムリング1の回動停止後の
位置(すなわち、ズーミング操作後の焦点距離又はズー
ミングによる焦点距離の変化)を検出するための導体パ
ターン板78が取付られており、該導体パターン板78
上の導体パターンに摺動接触する3個の摺動接片77a
〜77cが不図示の静止構造体に取付けられている。
ここで摺動接片77a〜77cはカムリング1がズーミ
ングのために回動された時の2群地板16及び3群地板
12のそれぞれの軸方向移動量を検出する検出手段を構
成しており、これらの検出手段は後に説明する電気的構
成に含まれている。
カムリング1の外側にはギヤ27及びカムリング1のギ
ヤ2を回転駆動するための駆動機構が配置されており、
該駆動機構は以下の如き機械要素から構成されている。
60はギヤ2及びギヤ27に動力を供給するための可逆
転型のモータ、32はモータ60の軸に固定されたビニ
オン、31はピニオン32と噛み合うリング型のギヤ、
70はギヤ31の中心孔63内でギヤ31に対して相対
回転可能に支持される第1太陽ギヤ、71は第1太陽ギ
ヤ70の構成要素であるギヤ65に噛み合うとともに後
述の第2太陽ギヤ72の構成ギヤの一つに噛み合ってギ
ヤ31の中心孔63の周囲を公転可能な遊星ギヤ、72
は第1太陽ギヤ71と同一軸線上に配置されるとともに
遊星ギヤ71の構成要素であるギヤ67と噛み合う第2
太陽ギヤ、である。ギヤ31及び第1太陽ギヤ7゜並び
に第2太陽ギヤ72並びに遊星ギヤ71は減速機構兼伝
達切換機構を構成している。
第1太陽ギヤ70はギヤ27への動力伝達系の一部を構
成しており、ギヤ31の中心孔63に相対回転可能に嵌
装されるジャーナル部64と、ギヤ31の中心孔63か
ら前方に突出して遊星ギヤ71の大ギヤ58に噛み合う
ギヤ65と、ギヤ27に対する動力伝達系の一部である
ギヤ28に噛み合うギヤ34と、を有している。
第2太陽ギヤ72はギヤ2及びカムリング1に対する動
力伝達系の一部を構成しており、遊星ギヤ71の小ギヤ
67に噛み合うギヤ33と、第1中間ギヤ30に噛み合
うギヤ66と、を有している。
遊星ギヤ71は前記の2個のギヤ58及び67を有して
おり、両ギヤに共通の軸62はギヤ31の面上に支持さ
れている。
ギヤ2に対する動力伝達系は図示のように、第2太陽ギ
ヤ72、該ギヤ72に噛み合う第1中間ギヤ30、該ギ
ヤ30に噛み合う第2中間ギヤ61、該ギヤ61に噛み
合うとともにギヤ2に噛み合う第3中間ギヤ29、によ
って構成されており、更に第2中間ギヤ61にはカムリ
ング1を所定回転角位置毎に(本実施例では第2中間ギ
ヤ61の1回転毎に)停止させることのできる定位置停
止機構が連結されている。
該定位置停止機構は、第2中間ギヤ61に固定された割
り出し盤68(すなわちインデックスディスク)と、該
割り出し盤68の外周部の切欠き47にとび込む爪41
aを一方の腕の先端に有したL字形の割り出しレバー4
1と、によって構成されており、該レバー41の他方の
腕41bには該レバー41をその枢着軸41cを中心と
して反時計方向(すなわち、爪41aを常に割り出し盤
68の切欠き47内に進入させる方向)に附勢するばね
42が係止されている。
該定位置停止機構は3群レンズ11(変倍レンズ)をそ
の全ストローク(すなわちテレ端とワイド端との間の長
さ)において所定の複数の位置のみに停止させるために
設けられた機構であり、該機構によりカムリング1は所
定の回転角位置にのみ停止されるとともに3群レンズ1
1はその全ストロークにおいて所定の位置にのみ停止さ
れる。
3群レンズ11の停止位置(3群地板12の停止位置)
が多い程、無段階ズーミングに近付くが、停止位置が5
ケ所程度であっても無段階ズーミングにくらへて操作感
に著るしい差異は生じない。カムリング1のギヤ2の歯
数とギヤ29及びギヤ61の歯数は3群レンズ11の停
止位置の個数によって定まる。たとえばテレ端とワイド
端との間に4個の停止位置を設けたとすると、6個の焦
点距離に設定可能なズーム装置となり、その場合、カム
リング1のカム溝4の全回動角に対して割り出し盤68
が5回転するようにギヤ2とギヤ29及び61の歯数を
定めればよい。
割り出しレバー41の腕41bの先端はスイッチ36の
1個の接片36aにばね42の力によって圧接されてお
り、爪41aが割り出し盤68の切欠き47内に入り込
んでいる図示の状態では該接片38aは他方の接片36
bから離され、爪41aが切欠き47から外に出た時に
は接片36a と接片38b とが接触するようになっ
ている。
スイッチ36は後に説明するようにモータ60の通電を
制御するスイッチであり、接片36aと接片36bとが
接触した時にはON、両接片が離れている時にはOFF
 、となるスイッチである。なお第1図の状態では両接
片が互いに離されている。
割り出しレバー41はスイッチ36の操作と変倍レンズ
駆動系のロック及びロック解除操作とを所定の時間差を
以て順次的に行わせるための順序操作手段を構成してお
り、割り出しレバー41の腕41bの先端に矢印A方向
の力を加えた時には先ずスイッチ36がONL、た後に
所定の時間差を以て爪41aが割り出し盤68の切欠き
47内から脱出し、また、腕41bの先端が矢印Aとは
逆向きにして下降する時には先ず爪41aが割り出し盤
68の切欠き47内に挿入された後にスイッチ36がO
FFするようになっている。
なお、この順序操作手段は該割り出しレバー41の如き
L形しバーばかりでなく、他の形式の手段・(例えば電
気的タイヤ−機能を備えた順序操作手段)によっても実
現しつるものである。
ここで再び、カムリング1に関連する構造を説明する。
カムリング1の前端部外周面にはピン1aが突設され、
該ピン1aには不図示の構造部材に取付けられたばね8
9の一端が係止されており、該ばね89によってカムリ
ング1は図において反時計方向に附勢されている。この
ばね89は、割り出し盤68の切欠き47に割り出しレ
バー41の爪41aが入り込んだ図示の状態においてギ
ヤ2及びギヤ29並びにギヤ61の噛み合いにおけるバ
ックラッシュを除去するためのものであり、カムリング
1の回転停止後において該バックラッシュによりカムリ
ング1が時計方向に微回動するのを阻止する役割を果た
している。
第1図に示した構成において、カムリング1及びその駆
動系は3群レンズ即ち変倍レンズ11を任意の変倍位置
に移動させる変倍レンズ移動手段を構成しており、導体
パターン板78及びそれに摺接する接片77は変倍レン
ズ位置検出手段を構成している。一方、割り出し盤68
と割り出しレバー41とは変倍レンズを長焦点端(テレ
端)と短焦点端(ワイド端)との間の複数の設定位置に
のみ停止させるための変倍レンズ定位置停止手段を構成
し、ギヤ27の駆動系及びギヤ18並びに回転リング1
5と、回転リング15の回動角を制御することによって
合焦レンズ7の光軸方向位置を制御する諸要素(すにわ
ち、ストップレバー19及び電磁マグネット90並びに
フェイスカム56、導体パターン86と摺動接片85等
の部材)と、は合焦レンズ移動手段を構成している。
また、導体パターン板78と摺動接片77とから成る変
倍レンズ位置検出手段、導体パターン86と摺動接片8
5とから成る合焦レンズ位置検出手段、スイッチ36、
電磁マグネット90、モータ60、後述の合焦位置演算
手段及び後述の各種信号発生用スイッチ、は本実施例の
ズーム装置の電気的構成要素となっている。
第2図は本実施例のズーム装置の電気的構成及び本実施
例のズーム装置を装備したカメラの電気的構成の概略を
示した図である。
第2図において、60は前記のモータ、91〜94は該
モータ60に対する電流の供給及び電流方向を制御する
ためのモータ駆動回路を構成しているトランジスタ、6
9は前記電磁マグネット90のコイル、95は該コイル
69に対する通電をオンオフさせるためのトランジスタ
、R1−R5は抵抗、96は長焦点(テレ)側に光学系
を設定操作する時にONするテレ選択スイッチ、97は
短焦点(ワイド)側に光学系を設定操作する時にONす
るワイド選択スイッチ、98はカメラのレリーズボタン
をハーフストローク押下げた時にONするレリーズ第1
スイツチ、99は該レリーズボタンをフルストローク押
下げた時にONするレリーズ第2スイツチ、101は2
群レンズ7が初期位置に位置決めされたことを検出した
時にONする初期位置検出スイッチ、102は回転リン
グ15の導体パターン86とそれに摺接する接片85と
によって構成された合焦レンズ位置検出手段、である。
100は変倍レンズ位置に対する合焦位置を演算するた
めの演算部を有したマイクロコンピュータの如き制御装
置、103はカメラ本体に収容された公知の測距回路、
104は同じく公知の自動露出制御回路(AE回路)、
である。
前記構成において測距回路103及びAE回路104 
と前記スイッチ96〜99とはいずれも不図示のカメラ
本体に設けられており、また、制御装置100もカメラ
本体に設けられているものであるが、これらのうち、前
期スイッチ96〜99及びスイッチ101と、前記制御
装置の中の合焦位置演算部及びモータ60を制御するた
めの制御部並びに電磁マグネット90を制御するための
制御部とは本実施例のズーム装置の電気的構成要素とな
っている。
第3図は制御装置100における基本的な制御動作のフ
ローチャートである。同図において、置E、、 WID
E、レリーズと記載されたブロックは置Eの場合の制御
動作のサブルーチン、WIDEの場合の制御動作のサブ
ルーチン、レリーズの場合の制御動作のサブルーチン、
を表わし、これらのサブルーチンは第4図乃至第6図に
示されている。
次に第1図乃至第6図を参照して本実施例のズーム装置
を装着したカメラの各部の動作を説明する。
撮影に際してカメラ使用者はまず、望遠撮影が広角撮影
かを選択しなければならない。
不図示の電源スィッチが投入されて制御装置100が作
動可能状態になると、該制御装置100は第3図のフロ
ーチャートで示される制御動作を行う状態となる。
この状態で使用者がたとえば不図示のテレ選択ボタンを
押して該ボタンに連動するテレ選択スイッチ96がON
になると制御装置100は第5図のテレのサブルーチン
辷よる制御動作を開始するための準備状態に移行する。
次にカメラ使用者が不図示のズームボタンを押すことに
よって、第1図の割り出しレバー41の一方の腕41b
を図示矢印Aの方向に押すと、スイッチ36の接片36
a゛が第1図において該腕41bとともに上昇して他方
の接片36bと接触し、その結果、スイッチ36がON
となる。制御装置100にスイッチ36がONになった
信号が入ると、制御装置100はトランジスタ91のベ
ース印加電圧を低下させる出力信号を発生し、その結果
、トランジスタ91がONとなってトランジスタ91の
エミッタからコレクタに電流が流れる。トランジスタ9
1のコレクタに電流が流れると、該コレクタに接続され
たトランジスタ92のベースにベース電流が流入するこ
とになり、従フてトランジスタ92もONとなり、トラ
ンジスタ92のコレクタからモータ60の電機子を通っ
てトランジスタ92のコレクタに電源VBΔTから電流
が流れることになり、モータ60が起動する。
なお、ワイド選択スイッチ97がONシた時には制御装
置100はトランジスタ93をONさせる出力信号を発
生し、テレ選択スイッチ96がONL/た時には制御装
置100はトランジスタ91をONさせる出力信号を発
生する。すなわち、テレ選択スイッチ96及びワイド選
択スイッチ97はモータ60の回転方向の選択と制御装
置100内の制御シーケンスの選択とを行う機能を有し
ている。
前記のように撮影者がテレ選択ボタンを押してトランジ
スタ91及び92がONシた時、モータ60は第1図で
ピニオン32を時計方向に回転させる向きに回転(この
向きを正転と定義する)を始めるが、この時には、まだ
、割り出しレバー41の爪41aが割り出し盤68の切
欠き47内に入った状態であるため(すなわち、該レバ
ー41の2木の腕の長さやスイッチ36の2個の接片の
設置位置、割り出し盤68の切欠き47の深さ、爪41
aの長さ、等はスイッチ36がONするタイミングより
も爪41aが切欠き47から脱出するタイミングの方が
あとになるように設定されている)、ギヤ61は拘束状
態にあり、従って、第2太陽ギヤ72はロックされた状
態に保持されている。
前記のようにモータ60の正転によりピニオン32が第
1図で時計方向に回転を始めると、ギヤ31は反時計方
向に回転され、該ギヤ31に担持されている遊星ギヤ7
1及びその軸62にはギヤ31の中心軸線のまわりを反
時計方向に公転するトルクが与えられる。この時、遊星
ギヤ71の中の小ギヤ67と噛み合っている第2太陽ギ
ヤ72中の大ギヤ33は前記のように回転不可能状態に
間接的にロックされているので第2太陽ギヤ72は回転
しないため、遊星ギヤ71は第2太陽ギヤ72の大ギヤ
33の周囲を反時計方向に転勤し、従ってギヤ71は反
時計方向に自転しつつ同方向に公転する。
一方、遊星ギヤ71中の大ギヤ58と噛み合っている第
1太陽ギヤ70中の小ギヤ65はロックされていないの
で、該ギヤ58がギヤ65の周囲を反時計方向に自転し
つつ公転すると、該ギヤ65が時計方向に回転される。
従って、第1太陽ギヤ70が時計方向に回転されるため
、その中の大ギヤ34は時計方向に、該ギヤ34と噛み
合っている中間ギヤ28は反時計方向に、駆動軸17上
のギヤ27が時計方向に、それぞれ回転される。その結
果、該軸17も時計方向に回転され、ギヤ18が時計方
向に回転されるため、該ギヤ18と噛み合っているギヤ
部73を有した回転リング15には反時計方向に回転す
るトル々が与えられる。このため、回転リング15は第
1図の位置から反時計方向に回転を始めるが、ストップ
レバー19の先端の爪19aが回転リング15上の突起
57に乗り上げた時に該回転リング15は不図示のスト
ッパーに衝突して回転を阻止され、その時点で回転リン
グ15は停止される。ストップレバー19の爪19aが
突起57に乗り上げたことによりストップレバー19は
その枢着点を中心として時計方向に回動されるため、該
レバー19に取付けられたアーマチュア21が電磁マグ
ネット90のコイル69に近接するが、この時にはコイ
ル69に通電されていないのでアーマチュア21がヨー
ク20に吸着されない。
回転リング15の回転が前記不図示のストッパーで阻止
されると、第1太陽ギヤ70はロックされた状態となる
ため、ギヤ65の回転は停止する。
一方、回転リング15の回転停止とほぼ同時に割り出し
レバー41の爪41aが割り出し盤68の切欠き47中
から脱出するため、ギヤ61及び第2太陽ギヤ72のロ
ックが解除されたことになり、第2太陽ギヤ72が回転
可能となる。
なお、割り出しレバー41の腕41bに対する矢印へ方
向の抑圧操作は、変倍レンズがカメラ使用者の望む変倍
位置に到達するまで継続されることになるが、この押圧
操作の継続(維持)はカメラ使用者の指によらずに機械
的ロック手段や電磁的ロック手段によって行ってもよい
以上のように第1太陽ギヤ70がロックされるとともに
第2太陽ギヤ72のロックが解除されると、反時計方向
の公転トルクが与えられている遊星ギヤ71は、今度は
第1太陽ギヤ70中の小ギヤ65の周囲に沿って反時計
方向に転勤を開始するため、該ギヤ65と噛み合ってい
るギヤ58は軸62を中心として反時計方向に自転しつ
つギヤ31の中心軸線のまわりに反時計方向に公転する
ことになる。その結果、ギヤ58と噛み合っているギヤ
33を有した第2太陽ギヤ72は時計方向に回転を始め
る。従って、ギヤ66と噛み合うギヤ30は反時計方向
に、ギヤ61は時計方向に、ギヤ29は反時計方向に、
それ゛ぞれ回転され、カムリング1はギヤ2とともに時
計方向に回転を始める。このため、カムリング1のカム
溝3及び4に係合しているビン13及び14を有してい
る2群地板16及び3群地板12はガイドバー9及びl
Oに案内されつつそれぞれのカム溝3及び4の傾斜角に
対応した軸方向移動量で光軸と平行に且つ前方に向って
動かされる。この場合、2群地板16がカム溝3の傾斜
角に応じた光軸と平行に移動すると、2群地板16に担
持されている回転リング15も該地板16と共に移動し
、回転リング15のフェイスカム56にばね75で圧接
されている突起55を有した2群レンズホルダー8も該
地板16とともに光軸方向に沿って動かされるため、2
群レンズ7もカム溝3の傾斜角に応じて前方へ向って動
かされることになる。この時、回転リング15のギヤ部
73に噛み合っているギヤ18も駆動軸17上を軸線方
向に沿って摺動するので該ギヤ部73とギヤ18との噛
み合い状態は常に保持される。また、ストップレバー1
9を支持している不図示の可動支持部材と電磁マグネッ
ト90を支持している不図示の可動支持部材とは前記し
たように2群地板16に連結されているため、スフ トップレバー19及び電磁マグネット90も該地板16
と共に移動する。
カム溝3とカム溝4のそれぞれの傾斜角は異るため前記
のカムリング1の回転により2群レンズ7と3群レンズ
11とは共に第1図において右方向に前進しつつ両レン
ズ間の相対間隔が縮小してゆくことになる。すなわち、
両レンズを含めた光学系の焦点距離が長くなっていくこ
とになる。
本発明のズーム装置では、カムリング1が回転を開始し
た後、カムリング1の回転を停止(すなわち、レンズ7
及び11の光軸方向の移動を停止すること)できるのは
、割り出し盤68の切欠き47内へ割り出しレバー41
の爪41aが進入した時だけである。すなわち、爪41
aが割り出し盤68の外周面に摺接している時に割り出
しレバー41の腕41bに対するA方向の力を除いても
ギヤ61がロックされることはなく、また、スイッチ3
6の2個の接片36aと36bとは接触状態に保持され
るためモータ60が停止することはなく、従ってカムリ
ング1の回転は継続される。
カメラ使用者が不図示のズームボタンから指を離すこと
によって割り出しレバー41の腕41bに対する矢印A
方向の力を除いた後に該レバーの爪41aが割り出し盤
68の切欠き47の位置にくると、爪41aがばね42
の力によって切欠き47内にとび込み、割り出し盤68
及びギヤ61がロックされる。これに続いて該レバー4
1の腕41bがスイッチ36の接片36aを押下げて該
接片36aと他方の接片36bとの接触を断つのでスイ
ッチ36がOFFとなり、これに対応して制御装置10
0はトランジスタ91及び92をOFFさせることによ
りモータ60を停止させる。
カムリング1の回転が停止されることによって2群レン
ズ7及び3群レンズ11の光軸方向の移動が停止し、両
レンズを含めた光学系が初期状態よりも長い焦点距離に
設定される。
カムリング1に対する駆動力の供給が断たれた後、カム
リング1にはばね89によって反時計方向のトルクが加
えられるためギヤ2及びギャ29並びにギヤ61の噛み
合いにおけるバックラッシュが抑制され、従って、カム
リング1は停止位置からガタつくことはない。
以上の変倍過程において、カムリング1の回転角、すな
わち2群レンズ7の移動量と3群レンズ11の移動量(
すなわち、カムリング1の回転停止時の回転角位置が停
止時の2群レンズ7の位置並びに停止時の3群レンズ1
1の位置に相当)は、カムリング1上の導体パターン板
78と摺動接片77との相対摺動によって電気的に検出
される。
変倍動作が終了し、その終了が不図示の表示装置に表示
されるとレリーズが可能となる。
それ故、カメラ使用者がカメラのレリーズボタンを押し
て該ボタンを先ずハーフストロークだけ押下げると第2
図のスイッチ98がONとなり、この結果生じた信号が
制御装置100に入力されることにより制御装置100
は第3図に示すようにレリーズに関するサブルーチンプ
ログラムの実行を開始する。すなわち、制御装置100
は該スイッチ98のONに応じて第6図に示すように第
2図の測距回路103を作動させて測距を行わせた後、
測距結果を取込んで記憶する。測距が終了すると、測距
終了が不図示の表示装置に表示されるので、この表示に
応じてカメラ使用者がレリーズボタンを更にフルストロ
ークまで押込み操作すると第2図のスイッチ99がON
となり、制御装置100はこれに応じて、まず、第2図
のトランジスタ95をONさせ、続いてトランジスタ9
1及び92をONさせる。
トランジスタ95がONすると、電磁マグネット90の
コイル69に電流が流れて該コイル69が励磁されるた
め、アーマチュア21がヨーク20に吸引可能な状態と
なる。
さて、トランジスタ91及び92がONされるとモータ
60が正方向に(第1図で時計方向)回転を始め、ピニ
オン32は時計方向に、ギヤ31は反時計方向に、それ
ぞれ回転される。この時、割り出し盤68は割り出しレ
バー41によって第1図の如くロックされているので第
2太陽ギヤ72も0ツクされていて回転することができ
ない。
従って、前記したように遊星ギヤ71の小ギヤ67が太
陽ギヤ72の大ギヤ33の周囲を反時計方向に転動する
ため、該ギヤ67は反時計方向に自転しつつ動方向に公
転する。そのため、遊星ギヤ71の大ギヤ58と噛み合
っている第1太陽ギヤ70の小ギヤ65が時計方向に回
転され、ギヤ27及び駆動軸17が時計方向に回転され
る。従って、該軸17と共に回転するギヤ18と噛み合
っているギア部73を有した回転リング15は反時計方
向に回転を始める。これにより前記したようにストップ
レバー19の爪19gが突起57に乗り上げるが電磁マ
グネット90のコイル69に通電が行われているためス
トップレバー19の爪19aがラチェツト歯部74の上
方に引上げられたまま保持される。さらに回転リング1
5が反時計方向に回転して不図示のストッパーに当接す
ると第2図の初期位置検知スイッチ101がONとなり
、該スイッチ101がONシたことに応じて制御装置1
00はモータ60に対する通電方向を切換える。これに
より回転ング15が時計方向に回転を始めるためフェイ
スカム56も同方向に回動し、2群レンズホルダー8の
突起55がフェイスカム56の最も低い位置から徐々に
高い位置へ相対的に移動するので該ホルダー8は結果的
に回転リング15から前方へ押出されてゆく。この時の
回転リング15の回転角は導体パターン86と摺動接片
85とによる合焦レンズ位置検出手段102により電気
的パルス信号として検出され、該パルス信号が制御装置
100内のカウンタで計数されるとともに前記測距結果
と比較される。前記検出手段102から生じたパルスの
カウント値が前記測距結果と等しくならぬ間は回転リン
グ15はギヤ18により時計方向に回転されるので、そ
の間は2群レンズホルダー8の突起55は回転リング1
5のフェイスカム56の低い位置から高い位置へと移動
し、その結果、該ホルダー8は前方へ押し出されてゆく
そして、該カウント値と測距結果とが等しくなると、制
御装置100はトランジスタ95をOFFにする信号を
発生し、トランジスタ95がOFFとなリ、その結果、
電磁マグネット90が消磁されるため、ストップレバー
19の爪19aばばね22の力によってラチェツト歯部
74にとび込んで回転リング15の時計方向の回転を停
止させる。また、制御装置100は同時にトランジスタ
91をOFFにさせる信号を発生するため、トランジス
タ93及び94がOFFとなってモータ60は停止され
、ギヤ18も回転を停止するので回転リング15に対す
る動力供給も停止する。
次いで制御装置100からAE回路104を動作させる
信号が発生して該信号に応じてAE回路104が作動し
、2群地板16内の絞りユニットや不図示のシャッター
機構を動作させて露出制御及び撮影が行われる。
撮影(露光)終了後、AE回路104から露光終了を表
示する信号が制御装置100に伝送されると、制御装置
100は、合焦レンズ7(2群レンズ)を初期位置に戻
し且つ合焦レンズ移動手段を初期状態に戻すために、ト
ランジスタ91をONさせる信号を発生する。
該信号に応じたトランジスタ91がONすると、トラン
ジスタ92もONシ、その結果、モータ60は第1図で
時計方向に回転を始める。この時、割り出し盤68は割
り出しレバー41によってロックされているので第2太
陽ギヤ72もロックされており、従って、前記と同しく
、最終的にギヤ27が第1図で時計方向に回転されるこ
とになるため、回転リング15が反時計方向に回転を始
める。この時、ストップレバー19の爪19aはラチェ
ツト歯部74に係合しているが、ラチェツト歯部74の
歯は爪19aが係合していても回転リング15の反時計
方向の回転を許す向きに傾いているので爪19aが係合
していても回転リング15の反時計方向の回転が阻害さ
れることはない。
回転リング15が反時計方向に回転を始めると、2群ホ
ルダー8の突起55はフェイスカム56の高い位置から
低い位置へ下降していくので2群レンズ7は徐々に後方
へ後退してゆく。そして、該突起55がフェイスカム5
6の最も低い位置に到達した時に前記したように初期位
置検知スイッチ101がオンしてこのイ言号によりモー
タ60は停止し、回転リング15も停止する。
次に撮影者がワイド選択ボタンを押した場合について説
明する。ワイド選択スイッチ97がONされると第5図
のワイドのサブルーチンによる制御動作を開始するため
の準備状態に8行する。そして次に第1図の割り出しレ
バー41の一方の腕41bを矢印へ方向に押すと前記し
たのと同様にスイッチ36がONシ、トランジスタ93
.94がONL/てモータ60はピニオン32を反時計
方向に回転させる向きに回転(逆転)し始める。この時
にはまだ前記したのと同様に太陽ギヤ72はロックされ
た状態に保持されている。従って回転リング15は第1
図の状態から時計方向に回転しようと駆動されるが、ス
トップレバー19の爪19aがラチェツト歯部74の最
初の1歯目に落ち込んでしまうため、時計方向にはそれ
以上の回動はできずロックされた状態となる。この回転
リング15の回動停止とほぼ同時に割り出しレバー41
の爪41aが切欠き47中から脱出するためギヤ61及
び太陽ギヤ72のロックが解除されたことにより、第2
太陽ギヤ72が回転可能となる。
これにより時計方向の公転トルクが与えられている遊星
ギヤ71を介して結局カムリング1は反時計方向に回転
駆動される。従って光学系は短焦点側に設定されること
になる。以上の変倍動作終了後のレリーズ動作について
は前記説明したのと同じであるため省略する。
第7図及び第8図に示した本発明の別の実施例は、カム
リング1の停止後にギヤトレインのバックラッシュよっ
て2群地板16及び3群地板12の停止位置に変動を生
じさせないようにするための構成として前記ばね89に
代る構造を採用したことを特徴とするものである。なお
、第7図及び第8図において第1図と同じ符号で示され
ている部材は第1図に示したものと同じである。
第7図に示した実施例では、カムリング1の2個のカム
溝80及び81が連続的な傾斜溝ではなく階段状の段付
溝として形成されていることを特徴とする。すなわち、
この実施例では、2つのカム溝80及び81が2群地板
16及び3群地板12の停止位置毎に周方向溝部80a
、80b、80c、806゜80e、80f、81a、
81b、81c、81d、81e、81fを有した段付
溝として構成されており、各周方向溝部間では傾斜した
傾斜溝となっている。各停止位置毎に周方向溝部を設け
たため、2群地板16のピン13及び3群地板12のピ
ン14がそれぞれカム溝80及び81内で各停止位置の
周後方溝部に入った時には、該ピンに光軸方向の力が作
用しなくなり、その結果、例えばカムリング停止後にカ
ムリングにギヤトレインからバックラッシュによる逆向
きトルクが加わってカムリングの回転停止位置がわずか
に狂ったとしても、2群地板16及び3群地板12の軸
方向停止位置が狂ってくることはない。
第8図に示した実施例では、カムリング1の前端部外周
面に取付けられた歯付部材84と、該歯付部材84の■
形溝82に落込む■形突起83aを具備した押えばね8
3と、によって構成されたカムリング停止位置保持装置
が設けられていることを特徴とする。押えばね83の後
端は不図示の構造部材に固定されており、それ自身のば
ね作用によフてその先端の■形突起83aが歯付部材8
4上に強く圧接されるようになっている。
該歯付部材84は台形歯を有するとともに該台形歯の間
に形成された■形溝82を有しており、該V形溝82は
カムリング1の回転停止位置に対応して設けられている
このカムリング停止位置保持装置を設けることにより、
カムリング1が停止後にカムリング1の微回転を完全に
阻止することができるため、ギヤトレインのバックラッ
シュによってギヤ29からカムリング1を時計方向に回
転させようとするトルクが作用しても2群地板16及び
3群地板12の軸方向停止位置には狂いを生ずることは
なく、従って、変倍レンズ及び合焦レンズの正確な位置
決めを行うことができるので正確な変倍動作が行われる
なお、前記各実施例では、変倍レンズ位置検土手段や合
焦レンズ位置検出手段が、回転体の回転角変化を検出す
る間接方式のものであるが、ガイドバー9及び10に形
成した微細スケールをホルダー8及び2群地板並びに3
群地板に形成した磁気感応手段もしくは光学的格納手段
等によって検出するリニア型検出手段に置換してもよい
また、割り出し盤68と割り出しレバー41とによる定
位置停止機構を他の型式の停止機構及び制御機構に置換
してもよいことは当然である。
すなわち、これらの置換は本発明の技術範囲に含まれる
ものである。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明のズーム装置は変倍レン
ズがテレ端とワイド端との間では所定の複数の位置にの
み停止できるような変倍レンズ穆動機構を有し、該変倍
レンズ停止位置のみに対する合焦レンズ位置に合焦レン
ズを移動させる構成となフているので、本発明によれば
、従来の思想では実現困難であった前玉固定型のズーム
装置を容易に実現することができる。すなわち、本発明
のズーム装置は特定の変倍レンズ位置のみに対する合焦
レンズ位置を演算するように構成されているので大容量
の演算装置が不要であり、従来のカメラに搭載されてい
るような比較的小容量の演算装置によフて制御すること
ができるため、従来提案されている前玉固定型ズーム装
置よりも低コストで製造することができ、また、従来公
知の後玉固定型ズーム装置よりも小型且つ軽量であると
ともに低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のズーム装置において機械的
構造部分を分解して示した斜視図、第2図は第1図のズ
ーム装置の電気的構成要素及びそれに関連する他の電気
的構成要素とを示した図、第3図は第2図に示した電気
的構成要素の一つである制御装置において実行されるプ
ログラムのフローチャート、第4図乃至第6図は第3図
のフローチャートの中のサブルーチンプログラムのフロ
ーチャート、第7図は第1図のズーム装置の一部分に関
する変形実施例を示した図、第8図は第7図の装置の電
気的構成を示した図である。 1・・・カムリング    3及び4・・・カム溝5・
・・1群レンズ    6・・・1群地板7・・・2群
レンズ    8・・・ホルダー9及び10・・・ガイ
ドバー 11・・・3群レンズ12・・・3群地板  
   13及び14・・・ピン15・・・回転リング 
   16・・・2群地板17・・・合焦レンズ用駆動
軸 19・・・ストップレバー  20・・・ヨーク23・
・・後地板      24〜26・・・支持棒54・
・・絞り羽根     55・・・突起56・・・フェ
イスカム   57・・・突起60・・・モータ   
   68・・・割り出し盤41・・・割り出しレバー 47・・・切欠き      70・・・第1太陽ギヤ
71・・・遊星ギヤ     72・・・第2太陽ギヤ
73・・・(回転リング15の)ギヤ部74・・・ラチ
ェツト歯部  90・・・電磁マグネット77・・・摺
動接片     78・・・導体パターン板85・・・
摺動接片     86・・・導体パターン91〜94
・・・トランジスタ 96・・・テレ選択スイッチ97
・・・ワイド選択スイッチ 98・・・第2レリーズスイツチ 99・・・第2レリーズスイツチ 100・・・制御装置    87・・・電磁プランジ
ャ101・・・初期位置検知スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 最長焦点対応位置(テレ端)と最短焦点対応位置(ワイ
    ド端)との間の複数個の位置にのみ変倍レンズを停止さ
    せる変倍レンズ定位置停止手段と、該変倍レンズが停止
    する位置を検出する変倍レンズ停止位置検出手段と、該
    変倍レンズ停止位置検出手段によって検出された変倍レ
    ンズ位置と被写体等の目的物体までの距離との2変数に
    基いて決定される合焦位置に向って合焦レンズを移動さ
    せる合焦移動手段と、を有することを特徴とするカメラ
    等のズーム装置。
JP25670087A 1987-10-12 1987-10-12 カメラ等のズーム装置 Pending JPH0199012A (ja)

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