JP2005260656A - 密着型イメージセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】新規にコントロール端子を設けることなく、画像入力装置の高速化に対応できる多数解像度切り換え機能を実現する新規な構成を有する光電変換装置を提案することにより、多機能で且つ安価な密着型イメージセンサを提供することを課題とする。
【解決手段】クロック入力端子及びスタートパルス入力端子及び受信端子及び送信端子を有する光電変換装置において、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号を用いて解像度制御信号を生成する解像度制御信号生成手段を有することを特徴とする密着型イメージセンサ。
【選択図】図1
【解決手段】クロック入力端子及びスタートパルス入力端子及び受信端子及び送信端子を有する光電変換装置において、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号を用いて解像度制御信号を生成する解像度制御信号生成手段を有することを特徴とする密着型イメージセンサ。
【選択図】図1
Description
本発明は、解像度切り換え機能を有する1次元、2次元の光電変換装置に、クロック入力端子及びスタートパルス入力端子及び受信端子及び送信端子を有する光電変換装置をマルチ実装した密着型イメージセンサに関する。
近年、光電変換装置の分野においては、縮小光学系を用いたCCDセンサ、複数の光電変換装置を実装した等倍系の密着型イメージセンサの開発が盛んに行われている。
特許文献1には、ユーザが利用条件に合わせて、新規に解像度情報信号を受信するための受信端子を設けることで解像度切り換え機能を有する光電変換装置を実現する手段が提案されている。
図11は当該公開公報に提案されている密着型イメージセンサ用集積回路の回路図である。この従来技術においては、光電変換装置内部に第1コントロール(MODE1)端子と第2コントロール(MOFE2)端子を設け、それらの端子にユーザが、HIGHレベル又はレベルの信号を入力することによって高解像度モードと中解像度モード及び低解像度モードの解像度切り換え機能を実現している。
図11について概略説明すると、外部からスタートパルスとクロック信号をタイミング発生回路に供給してΦ1信号、Φ2信号等のシフトレジスタ制御信号を生成する。タイミング発生回路で生成したΦ1 信号、Φ2信号と外部から供給されたMODE1信号とMODE2信号を用いて、解像度制御信号を生成してシフトレジスタブロックに供給し、解像度切り換え機能を実現している。
特許文献1のように新規に第1コントロール(MODE1)端子と第2コントロール(MODE2)端子を設けることによって、4種類の解像度切り換えが容易に実現できる。
又、特許文献2には、新規にコントロール端子を設けることなく解像度切り換え機能を有する光電変換装置を実現する手段が提案されている。
図12は当該公開公報に提案されている密着型イメージセンサ用集積回路の回路図である。この技術はスタートパルス入力端子(全ての光電変換装置同時に駆動させるスタートパルス)に任意解像度に適用なパルス幅を入力することにより、2種類の解像度制御信号を生成する。生成された2種類の解像度制御信号の組み合わせで、4種類の解像度を有する光電変換装置が実現できるようになっている。
図12について概略説明すると、任意解像度に応じた外部からスタートパルス入力端子に供給されるスタートパルス幅を変え、前記スタートパルス及びクロック信号を用い、解像度制御信号1(φM1)、解像度制御信号2(φM2)を生成する。前記制御信号φM1,φM2の変化によって、例えば、シフトレジスタ6を制御し、受光素子アレイ7において光電変換された電圧を、走査線19を解像度1の場合には1本ごとに、解像度2の場合には、2本1組として、解像度3の場合には、4本1組として、解像度4の場合には、8本1組として読み出すことにより解像度切り換え機能を実現している。
以下は2種類の解像度制御信号φM1,φM2の変化によって4種類の解像度を有する光電変換装置の一例である。
解像度モード 制御信号 解像度
ΦM1 ΦM2
解像度1 L L 1200dpi
解像度2 H L 600dpi
解像度3 L H 300dpi
解像度4 H H 150dpi
従来技術2のように新規にコントロール端子を設けずに、4種類の解像度切り換え機能を有する光電変換装置を実現することで、低コストな密着型イメージセンサを提供することができる。
ΦM1 ΦM2
解像度1 L L 1200dpi
解像度2 H L 600dpi
解像度3 L H 300dpi
解像度4 H H 150dpi
従来技術2のように新規にコントロール端子を設けずに、4種類の解像度切り換え機能を有する光電変換装置を実現することで、低コストな密着型イメージセンサを提供することができる。
新規にコントール端子を設けない光電変換装置である従来技術2を例に挙げてみると、最低でも、光電変換装置内部と外部との信号伝達に必要な端子は、1個の光電変換装置当たり7箇所(光電変換装置の電源電圧入力端子、GND端子、クロック入力端子、全ての光電変換装置が同時に駆動させるスタートパルス入力端子、光電変換装置の第1画素読み出し開始信号を受けるための受信端子、次の光電変換装置の第1画素読み出し開始信号を出力するための送信端子、画像信号を出力するための出力端子)が必要である。仮に10個の光電変換装置を1列にマルチ実装すると、計70箇所のワイヤボンディングが必要である。
一方、従来技術1では新規に解像度切り換え用(MODE1)端子、解像度切り換え用(MODE2)端子を設けることによって解像度切り換え機能を実現しているため、解像度切り換え用の端子を必要としない従来技術2と比べて20箇所も多くのワイヤボンディングが必要である。更に、光電変換装置内にパッドを設ける領域及び保護回路を設ける領域が必要とし、レイアウト設計の自由度低下の起因になる。又、実装するモジュール基板上でも解像度切り換え用の配線が必要であるため、実装コスト増加の副作用は避けられない。
従来技術2は、解像度切り換え用の端子が必要ないという利点がある反面、高速化になるとクロック幅が狭くなり、従来技術2のようにスタートパルスのダウンエッジを制御し、クロック信号がHIGHか或はLOWの時にサンプリングすることによって解像度制御信号を生成することは困難である。
上記の理由で、スタートパルスのダウンエッジ制御をすることによって、解像度制御信号を生成する方法は、高速化を考慮した時に最適な解像度切り換え手段ではないことが明らかである。
上記の2つの従来技術を例に挙げて説明したが、コストの面、駆動高速化の面について考えてみると従来技術1及び従来技術2はどちらも一長一短を有している。
本発明の目的は、新規なコントロール端子を設けずに駆動高速化に対応できる光電変換装置の解像度切り換え機能を実現することができる多機能で安価な密着型イメージセンサを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、クロック入力端子及びスタートパルス入力端子及び受信端子及び送信端子を有する光電変換装置がマルチ実装され、且つ、それぞれの光電変換装置の送信端子は次に動作開始すると設定された光電変換装置の受信端子と接続された密着型イメージセンサにおいて、前記複数の光電変換装置のうち、少なくとも1個の光電変換装置の受信端子は外部からの解像度情報信号が入力され、且つ、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号を用い、解像度制御信号を生成する解像度制御信号生成手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記解像度制御信号生成手段において、最初に出力読み出し開始されると設定された第1光電変換装置の第1画素の出力信号が読み出しされる前に、全ての光電変換装置が一括で各受信端子に供給される解像度情報信号をデコードする手段であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記受信端子に入力される解像度情報信号に加えて第1画素読み出し開始制御情報信号が入力され、且つ、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号及び第1画素読み出し開始制御情報信号を用い、解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する解像度制御信号生成手段及び第1画素読み出し開始制御信号生成手段を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記解像度制御信号生成手段及び第1画素読み出し開始制御信号生成手段において、最初に出力読み出し開始されると設定された第1光電変換装置の第1画素の出力信号が読み出しされる前に、全ての光電変換装置が一括で各受信端子に供給される解像度情報信号及び第1画素読み出し開始制御情報信号をデコードする手段であることを特徴とする。
本発明によれば、外部から入力されるクロック信号及びスタートパルス及び受信端子に入力される信号を入力とする解像度制御信号生成手段を設けることで、前記従来技術1が必要であった解像度情報信号入力端子が不要となり、その上、前記従来技術2より高速化に対応できる解像度切り換え機能を有する密着型イメージセンサを実現できる。その結果、低コストで、且つ、高速化に対応できる解像度切り換え機能を有する密着型イメージセンサを得ることができるため、その効果は極めて絶大である。更に、将来的に高速化に対応する多数解像度を有する光電変換装置の要求を考慮するとより一層の効果が期待できる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本発明は、全ての光電変換装置が同時に解像度情報信号をデコードする一括読み出し期間とそれぞれの光電変換装置が順次に出力読み出し期間の2種類の動作期間が別けられる。
本発明は、全ての光電変換装置が同時に解像度情報信号をデコードする一括読み出し期間とそれぞれの光電変換装置が順次に出力読み出し期間の2種類の動作期間が別けられる。
図1a)は4個の光電変換装置をマルチ実装した密着型イメージセンサの回路図である。図1a)において、光電変換装置外部から受信端子に供給される解像度情報信号をデコードする一括読み出し期間の密着型イメージセンサの簡略回路図を示す。
図1b)は4個の光電変換装置をマルチ実装した密着型イメージセンサの回路図を示す。図1b)において、各光電変換装置の出力読み出し期間の簡略回路図を示す。出力読み出し期間は第1光電変換装置の第1画素から出力読み出し開始し、第1光電変換装置の最後画素の出力読み出しが終わる前の数画素で第1画素読み出し開始信号(END信号)を送信端子へ転送し、次の光電変換装置の受信端子に供給され、その光電変換装置の第1画素が出力読み出し開始される。
図2は本発明の実施形態1における2個の光電変換装置を実装した密着型イメージセンサ内部の回路ブロック図である。
図2において、光電変換素子を含む光電変換装置は、第1画素読み出し開始信号を制御する入力端子1(以下、SEL端子)、第1画素読み出し開始信号及び解像度情報信号受信端子2、スタートパルスを入力するスタートパルス入力端子3、外部からクロック信号を入力するクロック入力端子4、タイミング発生回路で生成された第1画素読み出し開始信号(SRSTP1信号)線5、第1画素読み出し開始信号制御回路6、第1画素読み出し開始信号(STP1)線7、シフトレジスタ駆動パルス(Φ1信号)線8、シフトレジスタ駆動パルス(Φ2信号)線9、シフトレジスタ駆動パルスを生成するタイミング発生回路10、ノイズ信号読み出し(TN)制御信号線11a、光信号とノイズ信号読み出し(TS)制御信号線11b、蓄積されたノイズ信号或は光信号を転送する(TM)制御信号線11c、シフトレジスタ回路12、解像度制御信号生成回路13、外部から受信端子に入力されたMOSTP1信号をSTP1に変換するための制御(STPSCN)信号線14、走査配線15、受光素子アレイ16、次の光電変換装置の第1画素読み出し開始信号(END信号)17、解像度制御(ΦR1)信号線18、解像度制御(ΦR2)信号線19、各々の光電変換素子の出力を取り出すための出力(Vout )端子20、次の光電変換装置の読み出し開始信号及び解像度情報信号の出力送信端子21から構成されている。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図2において、第1光電変換装置の受信端子2にユーザの使用によって解像度情報信号が供給される。第1光電変換装置以外の受信端子2’は前の光電変換装置の送信端子21と接続される。第1光電変換装置のSEL端子1は、光電変換装置外部の電源電圧電位に固定する。第1光電変換装置以外のSEL’端子は光電変換装置内部のGNDに固定される。
電源電圧が挿入された後、全ての光電変換装置のクロック入力端子にクロック信号が供給され、スタートパルス入力端子にスタートパルスが供給される。
前記クロック信号及び前記スタートパルスはタイミング発生回路10に挿入され、ここでシフトレジスタ駆動パルスΦ1信号及びΦ2信号及びTN信号及びTM信号及びTS信号及び第1画素読み出し開始信号(SRSTP1信号)が生成される。
前記タイミング発生回路で生成された前記Φ1信号及び前記Φ2信号は、シフトレジスタ回路12に供給される。前記SRSTP1信号は、第1画素読み出し開始制御回路6に供給される。前記TN信号及び前記TM信号及び前記TS信号は、解像度制御信号生成回路に供給される。
図3は第1画素読み出し開始制御回路図を示す。
図3において、第1光電変換装置は外部からSEL端子に供給される電源電圧によってタイミング発生回路から供給される第1画素読み出し開始(SRSTP1)信号を制御し、シフトレジスタ回路へ転送する。一方、第1光電変換装置以外のSEL端子はフローティング或は外部でGNDに固定される。SEL端子がGNDに固定されると光電変換装置外部から受信端子に供給される解像度情報信号(MOSTP1信号)及び第1画素読み出し開始信号が制御され、STP1信号を生成し、シフトレジスタ回路へ伝送される。
本実施形態では第1光電変換装置のSEL端子が電源電圧に固定され、それ以外の光電変換装置のSEL端子はGNDに固定、或はフローティング状態に設定されている。何れにせよ、逆の場合で、第1光電変換装置のSEL端子をGNDに固定、或はフローティング状態に設定し、それ以外のSEL端子は電源電圧に固定することでSTP1信号を制御することも可能である。
次に、外部からスタートパルス入力端子3に供給されるスタートパルス及び受信端子2に供給される(MOSTP1)信号及びタイミング発生回路により生成されたTN信号11a及びTM信号11b及びTS信号11c及びシフトレジスタ回路により生成されたEND信号17、それぞれの信号は解像度制御信号生成回路13に供給される。
解像度制御信号生成回路13は前記スタートパルス3及び前記受信端子に入力される信号2及び前記END信号17及び前記T信号11a及び前記TM信号11b及び前記TS信号11cを用いて解像度制御信号を生成する。
次に、図4及び図5を用いて本実施形態1の解像度制御信号を生成する動作について説明する。
以下は光電変換装置外部から受信端子に供給される解像度情報信号をデコードする一括読み出し期間の詳細について説明する。
図4は解像度制御信号生成回路図、図5は解像度制御信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
図4においては、外部からスタートパルス入力端子に供給される前記スタートパルスが挿入されるとFF3回路25とFF4回路26がリセットされ、それぞれのFF3の出力25a、FF4の出力26aがLOWレベルに固定される。従って、SW27がオフ、SW22aがオン、SW22bがオフ、SW28aがオン、SW28bがオフという状態になる。
次に、TN信号がHIGHレベルになると外部から受信端子に供給された解像度情報信号レベルはTN信号の立ち上がり時間にFF1によってラッチされ、第1解像度制御信号(ΦR1)が生成される。
TM第1パルス目の信号がHIGHレベルになると外部から受信端子に供給された解像度情報信号レベルはTM信号の立ち上がり時間にFF2によってラッチされ、第2解像度制御信号(ΦR2)が生成される。
TS信号がHIGHレベルになると25aがHIGHレベルになり、SW27がオンになって26a信号がSW28a及びSW28bの制御信号となり、又、STPSCN信号として第1画素読み出し開始信号制御回路へ供給される。前記25aがHIGHレベルになることによってSW22aがオフとなり、TM信号線11cとFF2回路24が遮断される。一方、SW22bがオンとなり、TM第2パルス目がFF4回路に供給される。
そして、SW28aはTM第2パルス目の信号がHIGHレベルになるまで、ずっとオンするため、外部から受信端子に供給された(MOSTP1)信号が送信端子へ転送され、次の光電変換装置の受信端子に入力される。前記TM第2パルス目の信号がHIGHレベルになるとSW28aがオフ、SW28bがオンになり、シフトレジスタ回路12から供給された(END)信号が送信端子へ転送され、次の光電変換装置の受信端子に入力される。
解像度制御信号生成回路で生成された2種類の制御信号前記ΦR1信号と前記ΦR2信号を組み合わせることによって4種類の解像度を有する光電変換装置が実現される。
以下は前記ΦR1信号と前記ΦR2信号の組み合わせで4種類の解像度を生成する方法について説明する。
解像度モード 制御信号 解像度
ΦR1 ΦR2
解像度1 H H 2400dpi
解像度2 L L 1200dpi
解像度3 H L 600dpi
解像度4 L H 300dpi
前記ΦR1信号と前記ΦR2信号を用いて走査線15を制御し、任意の解像度を動作させることができる。ここでは、走査線15を解像度1の場合には1本ごとに、解像度2の場合には2本1組として、解像度3の場合には4本1組として、解像度4の場合には8本1組として読み出すことにより解像度切り換えを実現できる。
ΦR1 ΦR2
解像度1 H H 2400dpi
解像度2 L L 1200dpi
解像度3 H L 600dpi
解像度4 L H 300dpi
前記ΦR1信号と前記ΦR2信号を用いて走査線15を制御し、任意の解像度を動作させることができる。ここでは、走査線15を解像度1の場合には1本ごとに、解像度2の場合には2本1組として、解像度3の場合には4本1組として、解像度4の場合には8本1組として読み出すことにより解像度切り換えを実現できる。
解像度切り換え手段は前記ΦR1信号と前記ΦR2信号の組み合わせでシフトレジスタ回路を制御し、予め設定した解像度モードを選択することができる。本発明では上記のような制御信号の組み合わせで解像度を設定しているが、ユーザの任意に合わせて制御信号の組み合わせと解像度モードの設定が自由にできる。又、本発明では4種類の解像度であるが、多種類の解像度は以下の1)式を用いて設計可能である。
N=2m … 1)
但し、Nは解像度の数であり、自然数である。mは制御信号の数であり、自然数である。
但し、Nは解像度の数であり、自然数である。mは制御信号の数であり、自然数である。
図6は解像度制御信号生成回路の動作を示すタイミングチャート2を示す。
図6において、上記の1)式を用いて、2種類の解像度を有する光電変換装置について説明する。
ユーザにより受信端子に入力される信号がHIGHかLOWかによって任意の解像度を制御する。上記で述べたように光電変換装置外部から受信端子に供給された解像度情報信号レベルはTN信号の立ち上がり時間にFF1によってラッチされ、第1解像度制御信号(ΦR1)が生成される。
以下は前記ΦR1単体を用いて2種類の解像度切り換えを実現する方法について説明する。
解像度モード 制御信号 解像度
ΦR1
解像度1 H 2400dpi
解像度2 L 1200dpi
前記ΦR1信号を用いて走査線を制御し、任意の解像度を動作させることができる。ここでは走査線15を解像度1の場合には1本ごとに、解像度2の場合には、2本1組として出力読み出すことにより解像度切り換えを実現している。
ΦR1
解像度1 H 2400dpi
解像度2 L 1200dpi
前記ΦR1信号を用いて走査線を制御し、任意の解像度を動作させることができる。ここでは走査線15を解像度1の場合には1本ごとに、解像度2の場合には、2本1組として出力読み出すことにより解像度切り換えを実現している。
上記で述べたようにΦR1及びΦR2はそれぞれTN信号、TM信号の立ち上がり時間にそれぞれのFF1,FF2によってラッチされ、解像度制御信号として生成される。従って、TN信号の立ち上がりとTM信号の立ち上がりの期間を十分に設計することで、光電変換装置の高速化の要求に対しても容易に対応できる。
<実施の形態2>
図7は本発明の実施形態2における2個の光電変換装置を実装した密着型イメージセンサ内部の回路ブロック図である。
図7は本発明の実施形態2における2個の光電変換装置を実装した密着型イメージセンサ内部の回路ブロック図である。
本実施形態2は前記実施形態1で説明した新規に解像度情報信号入力端子を設けることなく解像度切り換え機能を有する光電変換装置を実現しながら、更に光電変換装置外部から供給される第1画素読み出し開始制御信号を受信するための入力端子(SEL端子)を設けずに、受信端子を共有して受信端子に供給される信号を用いて解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する手段を有することを特徴とする密着型イメージセンサである。
次に、本実施形態2の動作を説明する。
図7は外部から第1画素読み出し開始制御信号を受信するためのSEL端子が設けていないことを示す。本技術では、受信端子に供給される前記解像度情報信号の他に第1画素読み出し開始制御信号を加え、解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号生成回路13によって、光電変換装置内部で解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する。
次に、図8及び図9を用いて、本実施形態2の解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する動作を説明する。
図8は解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号生成回路図を示す。図9は解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
図8においては、解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号生成回路13は、前記スタートパルス3及び前記解像度情報信号及び第1画素読み出し開始制御情報信号2及び前記END信号17及び前記TN信号11a及び前記TM信号11b及び前記TS信号11c及びPDRES信号11dを用いて、解像度制御信号ΦR1,ΦR2及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する。
図8に示す解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号生成回路においては、外部からスタートパルス入力端子に供給される前記スタートパルスが挿入されるとFF3回路25とFF4回路26がリセットされ、それぞれのFF3の出力25a、FF4の出力26aがLOWレベルに固定される。従って、SW27がオフ、SW22aがオン、SW22bがオフ、SW28aがオン、SW28bがオフ、SW30aがオン、SW30bがオフという状態になる。
上記の状態では外部から受信端子に供給されたMOSTP1信号がSW30aとSW28aを介して送信端子へ転送され、次の光電変換装置の受信端子に入力される。又、前記のMOSTP1信号がFF1回路23及びFF2回路24及びFF5回路31のそれぞれのデータ入力端子へ供給される。
そして、TN信号の立ち上がり時間にFF1回路のデータ入力端子に入力された解像度情報信号レベルがラッチされ、第1解像度制御信号(ΦR1)が生成される。
次に、TM第1パルス目の立ち上がり時間にFF2回路のデータ入力端子に入力された解像度情報信号レベルがラッチされ、第2解像度制御信号(ΦR2)が生成される。
TS信号がLOWレベル時はSW28aがオン状態であるため、外部から受信端子に供給された(MOSTP1)信号が送信端子へ転送され、次の光電変換装置の受信端子に入力される。
TS信号がHIGHレベルになると25a信号がHIGHレベルとなり、SW28aがオフすることによって受信端子と送信端子が遮断される。
一方、SW28bがオンとなり、END信号17はSW28bを介して送信端子へ転送され、次の光電変換装置の受信端子に入力される。それに、SW22aがオフとなり、TM信号線とFF回路が遮断される。一方、SW222bがオンとなり、TM第2パルス目がFF4回路に供給される。又、25a信号がSW30a及びSW30bの制御信号となる。
そして、TM第2パルス目の信号の立ち上がりが挿入されるまではSTPSCN信号14がLOW状態であり、図3に示すように、各光電変換装置の受信端子の配線とシフトレジスタ回路を遮断し、MOSTP1信号を通過させない。TM第2パルス目の信号の立ち上がりが挿入されるとSTPSCN信号14がHIGH状態となり、第1光電変換装置以外の光電変換装置の受信端子に供給されるMOSTP1信号をSTP1信号に変調し、シフトレジスタ回路へ転送され、第1画素読み出し開始信号となる。
次に、PDRES信号がHIGHレベルになると、FF5回路のデータ入力端子に入力された信号レベルがラッチされ、第3制御信号(ΦR3)32が生成され、第1画素読み出し開始制御信号となる。
以下、解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号の生成法について説明する。
解像度モード 制御信号 第1画素読み出し開始制御信号(ΦR3)
ΦR1 ΦR2 第1光電変換装置 その他の光電変換装置
解像度1 H H H L
解像度2 L L H L
解像度3 H L H L
解像度4 L H H L
上記の第1画素読み出し開始制御信号生成について概略して説明する。
ΦR1 ΦR2 第1光電変換装置 その他の光電変換装置
解像度1 H H H L
解像度2 L L H L
解像度3 H L H L
解像度4 L H H L
上記の第1画素読み出し開始制御信号生成について概略して説明する。
第1光電変換装置の受信端子に入力される(MOSPT1)信号は次の光電変換装置の受信端子へ送信する前にTS信号の立ち上がり時間に変調され、第1光電変換装置の第1画素読み出し開始制御信号生成回路に供給される信号とその他の光電変換装置の第1画素読み出し開始制御信号生成回路に供給される信号が異なる。従って、PDRES信号の立ち上がり時間にFF5回路によって生成された第1画素読み出し開始制御信号はそれぞれ第1光電変換装置がHIGHレベル、その他の光電変換装置はLOWレベルとなる。
上記のように、本発明では第1画素読み出し開始制御信号がHIGHレベルで光電変換装置内部のSRSPT1を制御し、SPTを生成してシフトレジスタ回路へ転送する。一方、第1画素読み出し開始制御信号がLOWレベルの場合は外部から受信端子に供給されたMOSTP1信号を制御し、SPT1を生成してシフトレジスタ回路へ転送する。この手段を用いれば逆の場合でも容易に設計できる。
上記述した実施形態1及び実施形態2については主に光電変換装置をマルチ実装した密着型イメージセンサについて説明した。更に、本発明は密着型イメージセンサだけでなく、図10に示した光電変換装置をマルチ実装した縮小光学系マルチイメージセンサにも適用する。
本発明は、光電変換装置をマルチ実装した密着型イメージセンサに対して有用である。
C1〜C4 光電変換装置
1,1’ 第1画素読み出し開始制御信号(SEL)入力端子
2,2’ 第1画素読み出し開始信号又は解像度情報信号(SI)入力端子
3,3’ スタートパルスを入力するスタートパルス(SP)入力端子
4,4’ 外部からクロック信号を入力するクロック(CLK)入力端子
5,5’ 第1画素読み出し開始信号(SRSTP1信号)線
6,6’ 第1画素読み出し開始信号制御回路
7,7’ 第1画素読み出し開始信号(STP1信号)線
8,8’ シフトレジスタを駆動させるΦ1信号線
9,9’ シフトレジスタを駆動させるΦ2信号線
10,10’ タイミング発生回路
11a,11a’ ノイズ信号読み出し(TN)制御信号線
11b,11b’ 光信号とノイズ信号読み出し(TS)制御信号線
11c,11c’ (TM)制御信号線
11d,11d’ (PDRES)制御信号線
12,12’ シフトレジスタ回路
13,13’ 解像度制御信号生成回路
14,14’ (STPSCN)信号線
15,15’ 走査線
16,16’ 受光素子アレイ
17,17’ 次の光電変換装置の第1画素読み出し開始信号(END信号)
18,18’ 解像度制御(ΦR1)信号線
19,19’ 解像度制御(ΦR2)信号線
20,20’ 各光電変換素子の出力を取り出す出力(Vout )端子
21,21’ 送信(NEXT)端子
1,1’ 第1画素読み出し開始制御信号(SEL)入力端子
2,2’ 第1画素読み出し開始信号又は解像度情報信号(SI)入力端子
3,3’ スタートパルスを入力するスタートパルス(SP)入力端子
4,4’ 外部からクロック信号を入力するクロック(CLK)入力端子
5,5’ 第1画素読み出し開始信号(SRSTP1信号)線
6,6’ 第1画素読み出し開始信号制御回路
7,7’ 第1画素読み出し開始信号(STP1信号)線
8,8’ シフトレジスタを駆動させるΦ1信号線
9,9’ シフトレジスタを駆動させるΦ2信号線
10,10’ タイミング発生回路
11a,11a’ ノイズ信号読み出し(TN)制御信号線
11b,11b’ 光信号とノイズ信号読み出し(TS)制御信号線
11c,11c’ (TM)制御信号線
11d,11d’ (PDRES)制御信号線
12,12’ シフトレジスタ回路
13,13’ 解像度制御信号生成回路
14,14’ (STPSCN)信号線
15,15’ 走査線
16,16’ 受光素子アレイ
17,17’ 次の光電変換装置の第1画素読み出し開始信号(END信号)
18,18’ 解像度制御(ΦR1)信号線
19,19’ 解像度制御(ΦR2)信号線
20,20’ 各光電変換素子の出力を取り出す出力(Vout )端子
21,21’ 送信(NEXT)端子
Claims (4)
- クロック入力端子及びスタートパルス入力端子及び受信端子及び送信端子を有する光電変換装置がマルチ実装され、且つ、それぞれの光電変換装置の送信端子は次に動作開始すると設定された光電変換装置の受信端子と接続された密着型イメージセンサにおいて、
前記複数の光電変換装置のうち、少なくとも1個の光電変換装置の受信端子は外部からの解像度情報信号が入力され、且つ、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号を用い、解像度制御信号を生成する解像度制御信号生成手段を有することを特徴とする密着型イメージセンサ。 - 前記解像度制御信号生成手段において、最初に出力読み出し開始されると設定された第1光電変換装置の第1画素の出力信号が読み出しされる前に、全ての光電変換装置が一括で各受信端子に供給される解像度情報信号をデコードする手段であることを特徴とする請求項1記載の密着型イメージセンサ
- 前記受信端子に入力される解像度情報信号に加えて第1画素読み出し開始制御情報信号が入力され、且つ、前記クロック入力端子に入力されるクロック信号及び前記スタートパルス入力端子に入力されるスタートパルス及び前記受信端子に入力される解像度情報信号及び第1画素読み出し開始制御情報信号を用い、解像度制御信号及び第1画素読み出し開始制御信号を生成する解像度制御信号生成手段及び第1画素読み出し開始制御信号生成手段を有することを特徴とする請求項1記載の密着型イメージセンサ。
- 前記解像度制御信号生成手段及び第1画素読み出し開始制御信号生成手段において、最初に出力読み出し開始されると設定された第1光電変換装置の第1画素の出力信号が読み出しされる前に、全ての光電変換装置が一括で各受信端子に供給される解像度情報信号及び第1画素読み出し開始制御情報信号をデコードする手段であることを特徴とする請求項3記載の密着型イメージセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004070519A JP2005260656A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | 密着型イメージセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004070519A JP2005260656A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | 密着型イメージセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005260656A true JP2005260656A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35085948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004070519A Withdrawn JP2005260656A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | 密着型イメージセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005260656A (ja) |
-
2004
- 2004-03-12 JP JP2004070519A patent/JP2005260656A/ja not_active Withdrawn
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