JP2005260500A - データ検出装置、および多チャンネルデータ検出装置 - Google Patents

データ検出装置、および多チャンネルデータ検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 データに不具合が生じていても所望のデータを抽出することができる。
【解決手段】 プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hは、フリップフロップ101a〜101iによって出力された受信データのビット値と自己に保有するプリアンブル〈A〉一致パターンとが一致すれば出力値を「1」にする。プリアンブル〈B〉一致検出部103bは、受信データのビット値と自己に保有するプリアンブル〈B〉一致パターンとが一致すれば出力値を「1」にする。プリアンブル〈B〉一致検出部103aは、フリップフロップ101iより出力された受信データDxのビット値と自己に保有するプリアンブル〈B〉一致パターンとが一致すれば出力値を「1」にする。誤りパターン判定部104は、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bからの出力値が表すパターンと自己に保有している誤りパターンとが一致すれば、データ検出信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信したデータの中から必要なデータを抽出するデータ検出装置および多チャンネルデータ検出装置に関するものである。
従来、データ検出装置として特許文献1が知られている。図22に、データ検出装置の従来例を示す。この装置は、パターン検出手段161と、同期検出手段162と、非同期検出手段163と、論理和演算手段164と、フリップフロップ165とを備える。パターン検出手段161に入力される受信データは、フレーム同期パターンとデータとから構成されている。フレーム同期パターンは1フレーム毎に周期的に存在し、データの同期をとるための特殊なパターン列である。パターン検出手段161は、入力された受信データにフレーム同期パターンが存在するか否かを検出し、存在する場合には一致信号を出力し、存在しない場合に不一致信号を出力する。同期検出手段162は、パターン検出手段161からの一致信号をカウントする。非同期検出手段163は、パターン検出手段163からの不一致信号をカウントする。同期検出手段162は、連続してN回一致信号が出力されると、フリップフロップ165を1にセットし同期状態に移行するとともに論理和演算手段164を介して同期検出手段162および非同期検出手段163のカウンタをリセットする。
同様に、非同期検出手段163は、同期状態で連続してM回不一致信号が出力されると、フリップフロップ165を0にリセットし非同期状態に移行するとともに論理和演算手段164を介して同期検出手段162および非同期検出手段163のカウンタをリセットする。
以上のように、同期状態へ移行すると、フレーム同期パターンを基準に受信データ中のデータが正しく検出できる。フレーム同期パターンは周期的に存在するので、同期状態に移行後、フレーム同期パターンの周期後再びフレーム同期パターンをパターン検出手段161で検出すれば、引き続き同期状態が維持できる。
特開昭60−91739号公報(第6頁、図2)
以上のように、上記した従来の構成では、識別信号(フレーム同期パターン)を周期的に検出することが必要である。したがって、フレーム同期パターンのように周期的な同期パターンが存在しないような場合には、識別信号を正確に検出することができずデータを正しく抽出することができない。
また、伝送経路による影響を受け、データにビット誤りや遅延差(スキュー)が発生する場合がある。このように伝送経路の影響等によりデータに不具合が生じると、ビット誤りによって識別信号の検出が困難になったり、スキューによってデータを抽出するタイミングにずれが生じたりする可能性がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、データに不具合が生じている場合でも、必要なデータを正確に検出することができるデータ検出装置および多チャンネルデータ検出装置を提供することを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、データ検出装置は、Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データの中から所定の規格に基づいた識別信号を検出する。データ検出装置は、P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを備える。P個の第1比較部の各々は、パラレル入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較する。Q個の第2比較部の各々は、P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較する。判定部は、P個の第1比較部における比較結果と第2比較部における比較結果とに応じて、識別信号を検出したか否かを判定する。
パラレル入力データでは、ビット幅がNビットでありビット長が1ビットのNビットデータが長さ方向に連続している。識別信号は、連続する(P+Q)個のNビットデータによって構成される。識別信号のうち先頭からP個のNビットデータの各々は第1のパターンを示す。識別信号のうちP個のNビットデータの後ろに続くQ個のNビットデータの各々は第2のパターンを示す。上記データ検出装置では、判定部は、識別信号に適応した複数の比較部による比較結果に応じて、識別信号の検出の有無を判定する。例えば、識別信号のうち先頭からP個のNビットデータがP個の第1比較部によって比較され識別信号のうちP個のNビットデータの後ろに続くQ個のNビットデータがQ個の第2比較部によって比較されたとする。この場合、P個の第1比較部の各々は入力したNビットデータと第1のパターンとが一致すると判断し、Q個の第2比較部の各々は入力したNビットデータと第2のパターンとが一致すると判断する。次に、判定部は、P個の第1比較部のうちすべてにおいて一致すると判断されQ個の第2比較部のうちすべてにおいて一致すると判断されると、識別信号を検出したと判定する。このようにすれば、識別信号を検出することができる。この他にも、第1比較部および第2比較部における判断基準に幅を持たせたり、判定部における判定基準に幅を持たせたりすることができる。これにより、データにビット誤りが発生した場合でも、強力な誤り訂正を用いることなく、正しく識別信号を検出することができる。例えば、伝送経路の不具合によってビット誤りが発生した場合でも、正しく識別信号を検出することができ、データを正しく抽出することができる。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、直列に接続された(P+Q)個のデータ保持部を備える。(P+Q)個のデータ保持部のうち先頭のデータ保持部には、所定のタイミングに同期して、上記パラレル入力データが入力される。上記(P+Q)個のデータ保持部のうち先頭以外のデータ保持部の各々は、上記所定のタイミングに同期して、そのデータ保持部の直前に接続されたデータ保持部に保持されているデータを保持する。上記P個の第1比較部の各々は、(P+Q)個のデータ保持部のうち前半P個のデータ保持部のいずれか1つに保持されているデータと上記第1のパターンとを比較する。上記Q個の第2比較部の各々は、(P+Q)個のデータ保持部のうち後半Q個のデータ保持部のいずれか1つに保持されているデータと上記第2のパターンとを比較する。
上記データ検出装置では、複数段のデータ保持部によって、パラレル入力データを先頭から順番にNビットずつ入力することができる。
好ましくは、上記P個の第1比較部の各々は、上記P個のデータのうちいずれか1つと上記第1のパターンとが一致するか否かを判断する。上記Q個の第2比較部の各々は、上記Q個のデータのうちいずれか1つと上記第2のパターンとが一致するか否かを判断する。上記判定部は、上記P個のデータのうちいずれか1つと上記第1のパターンとが一致しないと判断した第1比較部の個数および/または上記Q個のデータのうちいずれか1つと上記第2のパターンとが一致しないと判断した第2判断部の個数が所定の個数よりも少なければ、上記識別信号を検出したと判定する。
上記データ検出装置では、判定部は、すべての第1比較部およびすべての第2比較部において入力したデータが所定のパターンと一致すると判断される場合だけでなく、入力したデータが所定のパターンと一致しないと判断する第1および第2比較部の個数が所定の個数よりも少ない場合にも、識別信号を検出したと判定する。このように、判定部における判定基準に幅を持たせることにより、ビット誤りが発生している場合でも識別信号を検出することができる。
好ましくは、上記P個の第1比較部の各々は、上記P個のデータのうちいずれか1つと上記第1のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断する。上記Q個の第2比較部の各々は、上記Q個のデータのうちいずれか1つと上記第2のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断する。上記判定部は、上記P個の第1比較部のうちすべてにおいて一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いと判断され、かつ、上記Q個の第2比較部のうちすべてにおいて一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いと判断されると、上記識別信号を検出したと判定する。
上記データ検出装置では、判定部は、すべての第1比較部およびすべての第2比較部において入力したデータが所定のパターンと完全一致すると判断される場合だけでなく、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いと判断される場合にも、識別信号を検出したと判定する。このように、第1比較部および第2比較部における判断基準に幅を持たせることにより、ビット誤りが発生している場合でも識別信号を検出することができる。
好ましくは、上記P個の第1比較部の各々は、上記P個のデータのうちいずれか1つと上記第1のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断する。上記Q個の第2比較部の各々は、上記Q個のデータのうちいずれか1つと上記第2のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断する。上記判定部は、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少ないと判断した上記第1比較部の個数と一致しているビットの個数が所定の個数よりも少ないと判断した上記第2判断部の個数とが所定の個数よりも少なければ、上記識別信号を検出したと判定する。
上記データ検出装置では、第1比較部および第2比較部における判断基準に幅を持たせ、かつ、判定部における判定基準に幅を持たせることにより、ビット誤りが発生している場合でも識別信号を幅広く検出することができる。
好ましくは、上記判定部は、上記P個の第1比較部による比較結果と上記Q個の第2比較部による比較結果とから得られた長さ(P+Q)のパターン(比較結果パターン)と第3のパターンとの比較結果に応じて、上記識別信号を検出したか否かを判定する。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、誤り率検出部を備える。誤り率検出部は、上記パラレル入力データの誤り率を検出する。上記判定部は、さらに、誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、上記比較結果パターンとの比較に用いる上記第3のパターンを変更する。
上記データ検出装置では、誤り率に応じて、判定部が使用する第3のパターンを変更することにより、誤検出の可能性がさらに少なくすることができる。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、誤り率検出部を備える。誤り率検出部は、上記パラレル入力データの誤り率を検出する。上記第1比較部は、さらに、誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、前記第1のパターンを変更する。上記第2比較部は、さらに、誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、上記第2のパターンを変更する。
上記データ検出装置では、誤り率に応じて、第1比較部が使用する第1のパターンを変更し、第2比較部が使用する第2のパターンを変更することにより、誤検出の可能性がさらに少なくすることができる。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、第1誤り訂正部と、第2誤り訂正部とを備える。第1誤り訂正部は、入力した上記パラレル入力データと上記第1のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ上記第1のパターンをそのパラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければそのパラレル入力データを出力する。第2誤り訂正部は、入力した上記パラレル入力データと上記第2のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ上記第2のパターンをそのパラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければそのパラレル入力データを出力する。上記P個の第1比較部の各々は、上記第1誤り訂正部を介して入力された上記パラレル入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較する。上記Q個の第2比較部の各々は、上記第2誤り訂正部を介して入力された上記P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較する。
上記データ検出装置では、識別信号にビット誤りが発生している場合、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部は、所定のパターンをパラレル入力データとして出力する。つまり、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部によってビット誤りが発生している識別信号を正しい識別信号に訂正するので、冗長な誤り訂正符号を付加して誤り訂正を行うことなく簡易な構成で正確に識別信号を検出することができる。さらに、第1比較部および第2比較部における判断基準に幅を持たせたり判定部における判定基準に幅を持たせたりすることにより、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部においてビット誤りが完全に訂正されなくとも識別信号を検出することができる。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、誤り率検出部を備える。誤り率検出部は、上記パラレル入力データの誤り率を検出する。上記第1誤り訂正部および第2誤り訂正部は、誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、上記所定の個数を変更する。
上記データ検出装置では、誤り率に応じて第1比較部および第2比較部が使用する所定の個数を変更することにより、誤検出の可能性がさらに少なくすることができる。
この発明のもう1つの局面に従うと、多チャンネルデータ検出装置は、K個の入力データの遅延差を補正する。K個の入力データの各々は、所定の規格に基づいた識別信号を含む。多チャンネルデータ検出装置は、K個の第1の識別信号検出部と、K個の遅延部と、K個のスキュー補正部と、K個の第2の識別信号検出部と、スキュー判定部とを備える。K個の第1の識別信号検出部は、K個の入力データに対応する。K個の遅延部は、K個の入力データに対応する。K個のスキュー補正部は、K個の入力データに対応する。K個の第2の識別信号検出部は、K個の遅延部に対応する。K個の第1の識別信号検出部の各々は、対応する入力データの中から識別信号を検出する。K個の遅延部の各々は、対応する入力データを遅延させる。K個の第2の識別信号検出部の各々は、対応する遅延部によって遅延された入力データの中から識別信号を検出する。スキュー判定部は、K個の第1の識別信号検出部とK個の第2の識別信号検出部とが上記識別信号を検出するタイミングに基づいて、K個の入力データの間に存在する遅延差を判定する。K個のスキュー補正部の各々は、スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する入力データの遅延量を調整する。
上記多チャンネルデータ検出装置では、識別信号を検出することにより入力データの中から抽出すべきデータの先頭を検出することができる。入力データの間に遅延差があると入力データの各々における抽出すべきデータの先頭がずれるので、スキュー判定部は、その位置のずれを判定することによりK個の入力データの間に存在する遅延差を判定する。例えば、スキュー判定部によって第2の受信データが第1の受信データに対して1クロック分遅延していると判断されると、第1の受信データに対応するスキュー補正部は、その第1の受信データを1クロック遅延させる。これにより、簡易な構成でチャンネル間の遅延差を補正することができ、データを正しく抽出することができる。
好ましくは、上記K個のスキュー補正部の各々は、上記スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する上記入力データと上記遅延部によって遅延された入力データとのうちいずれか一方を選択する。
この発明のさらにもう1つの局面に従うと、多チャンネルデータ検出装置は、K個の入力データの遅延差を補正する。K個の入力データの各々は、所定の規格に基づいた識別信号を含む。多チャンネルデータ検出装置は、K個の識別信号検出部と、K個のスキュー補正部と、スキュー判定部とを備える。K個の識別信号検出部は、K個の入力データに対応する。K個のスキュー補正部は、K個の入力データに対応する。K個の識別信号検出部の各々は、対応する入力データの中から識別信号を検出する。スキュー判定部は、K個の識別信号検出部が識別信号を検出するタイミングに基づいて、K個の入力データの間に存在する遅延差を判定する。K個のスキュー補正部の各々は、スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する入力データの遅延量を調整する。
上記多チャンネルデータ検出装置では、識別信号を検出することにより入力データの中から抽出すべきデータの先頭を検出することができる。入力データの間に遅延差があると入力データの各々における抽出すべきデータの先頭がずれるので、スキュー判定部は、その位置のずれを判定することによりK個の入力データの間に存在する遅延差を判定する。例えば、スキュー判定部によって第2の受信データが第1の受信データに対して1クロック分遅延していると判断されると、第1の受信データに対応するスキュー補正部は、その第1の受信データを1クロック遅延させる。これにより、簡易な構成でチャンネル間の遅延差を補正することができる。
好ましくは、上記識別信号検出部の各々は、対応する上記入力データの中から識別信号を検出すると、データ検出信号を出力する。上記スキュー判定部は、K個の遅延部と、スキュー検出部とを含む。K個の遅延部は、上記K個の識別信号検出部に対応する。K個の遅延部の各々は、対応する識別信号検出部からのデータ検出信号を遅延させる。スキュー検出部は、上記K個の識別信号検出部からのデータ検出信号とK個の遅延部の各々からのデータ検出信号とに基づき、上記K個の入力データの間に存在するスキューを検出する。K個のスキュー補正部の各々は、対応する入力データの中から上記識別信号検出部によって識別信号が検出されるとその入力データを格納し、スキュー検出部によって検出された遅延差に基づいて自己に格納している入力データを出力する。
好ましくは、上記識別信号検出部の各々は、対応する上記入力データの中から識別信号を検出すると、データ検出信号を出力する。上記スキュー判定部は、K個の遅延部と、スキュー検出部とを含む。K個の遅延部は、上記K個の識別信号検出部に対応する。K個の遅延部の各々は、対応する識別信号検出部からのデータ検出信号を遅延させる。スキュー検出部は、上記K個の識別信号検出部からのデータ検出信号とK個の遅延部の各々からのデータ検出信号とに基づき、上記K個の入力データの間に存在するスキューを検出する。上記スキュー補正部の各々は、遅延部と、選択部とを含む。遅延部は、対応する上記入力データを遅延させる。選択部は、スキュー検出部によって検出された遅延差に応じて、対応する上記入力データと遅延部によって遅延された入力データとのうちいずれか一方を選択する。
好ましくは、上記K個の入力データの各々は、さらに、Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データである。上記識別信号検出部の各々は、P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを含む。P個の第1比較部の各々は、上記入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較する。Q個の第2比較部の各々は、P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較する。判定部は、P個の第1比較部における比較結果とQ個の第2比較部における比較結果とに応じて、上記識別信号を検出したか否かを判定する。
上記多チャンネルデータ検出装置では、入力データにビット誤りが発生している場合でも判定部によって識別信号を検出することができるので、これらの信号を用いてスキューを補正することができる。
好ましくは、上記K個の入力データの各々は、さらに、Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データである。上記識別信号検出部の各々は、P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを含む。P個の第1比較部の各々は、上記入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較する。Q個の第2比較部の各々は、P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較する。判定部は、P個の第1比較部における比較結果とQ個の第2比較部における比較結果とに応じて、上記識別信号を検出したか否かを判定する。
上記多チャンネルデータ検出装置では、入力データにビット誤りが発生している場合でも判定部によって識別信号を検出することができるので、これらの信号を用いてスキューを補正することができ、データを正しく抽出することができる。
好ましくは、上記データ検出装置は、さらに、第1誤り訂正部と、第2誤り訂正部とを備える。第1誤り訂正部は、入力した上記パラレル入力データと上記第1のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ上記第1のパターンをそのパラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければそのパラレル入力データを出力する。第2誤り訂正部は、入力した上記パラレル入力データと上記第2のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ上記第2のパターンをそのパラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければそのパラレル入力データを出力する。上記(P+Q)個のデータ保持部のうち先頭のデータ保持部には、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部を介して上記パラレル入力データが入力される。
上記データ検出装置では、識別信号にビット誤りが発生している場合、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部は、所定のパターンをパラレル入力データとして出力する。つまり、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部によってビット誤りが発生している識別信号を正しい識別信号に訂正するので、冗長な誤り訂正符号を付加して誤り訂正を行うことなく簡易な構成で正確に識別信号を検出することができる。さらに、第1比較部および第2比較部における判断基準に幅を持たせたり判定部における判定基準に幅を持たせたりすることにより、第1誤り訂正部および第2誤り訂正部においてビット誤りが完全に訂正されなくとも識別信号を検出することができる。
以上のように、データにビット誤りが発生した場合でも、強力な誤り訂正を用いることなく、正しく識別信号を検出することができる。例えば、伝送経路の不具合によってビット誤りが発生した場合でも、正しく識別信号を検出することができ、データを正しく抽出することができる。
また、簡易な構成でチャンネル間の遅延差を補正することができ、データを正しく抽出することができる。
さらに、入力データにビット誤りが発生している場合でも判定部によって識別信号を検出することができるので、これらの信号を用いてスキューを補正することができ、データを正しく抽出することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
<全体構成>
この発明の第1の実施形態によるデータ検出装置1の全体構成を図1に示す。この装置1は、所定のフォーマットの基づいて判別信号が付加されたデータ(受信データData)の中から識別信号を検出する。この装置1は、フリップフロップ101a〜101iと、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hと、プリアンブル〈B〉一致検出部103a、103bと、誤りパターン判定部104と、誤り率検出部105とを備える。フリップフロップ101a〜101iは、クロックに同期して、受信データDataのうち先頭から10ビット分(以下、受信データDxと記す)を入力しかつ以前に保持していた受信データDxを出力する。プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hは、フリップフロップ101a〜101iによって出力された受信データDxのビット値と自己に保有するプリアンブル〈A〉一致パターンとが一致すれば一致検出信号を出力し(出力値を「1」にし)、一致しなければ一致検出信号を出力しない(出力値を「0」にする)。プリアンブル〈B〉一致検出部103bは、受信データDataのうち先頭から10ビット分(受信データDx)のビット値と自己に保有するプリアンブル〈B〉一致パターンとが一致すれば一致検出信号を出力し(出力値を「1」にし)、一致しなければ一致検出信号を出力しない(出力値を「0」にする)。プリアンブル〈B〉一致検出部103aは、フリップフロップ101iより出力された受信データDxのビット値と自己に保有するプリアンブル〈B〉一致パターンとが一致すれば一致検出信号を出力し(出力値を「1」にし)、一致しなければ一致検出信号を出力しない(出力値を「0」にする)。誤りパターン判定部104は、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々からの出力値が表すパターン(出力値パターン)と自己に保有している誤りパターンとが一致すれば、データ検出信号を出力する。誤り率検出部105は、受信データDataの誤り率に応じて誤りパターン判定部104を制御する。
<受信データDataの構成図>
図1に示したデータ検出装置1によって受信される受信データDataの一例を図2に示す。受信データDataは、10ビット幅のパラレルデータであり、1ビット幅のシリアルデータを10ビット毎にシリアル・パラレル変換することによって生成される。なお、データの幅を10ビットとしたのは、シリアルデータ伝送の安定化とシリアルクロックの再生の容易化のために、元々8ビットのデータを所定の変換アルゴリズムを用いて10ビットに変換したためである。受信データDataは、10ビットのプリアンブル〈A〉Da1〜Da8と10ビットのプリアンブル〈B〉Db1,Db2とからなる識別信号と、10×L(Lはデータの長さで自然数)ビットの情報データDmainで構成される。このため、情報データDmainの先頭を検出した後、図1には図示されていない逆変換アルゴリズムにより、10ビットデータは8ビットデータに復元される。
また、情報データDmainの最後尾には、誤り訂正符号Deが付加されていてもよい。このような誤り訂正符号Deとしては、例えば、BCH符号が知られている。誤り訂正符号Deは、一般的に、情報データDmainに対して所定の演算を行うことによって生成される。なお、この誤り訂正符号Deは情報データDmainに対するものであって、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8やプリアンブル〈B〉Db1,Db2には含まれない。また、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2は情報データDmainの先頭を検出するための識別信号であり、固定値が使用される。
ここで、ビット誤りが発生していないプリアンブル〈A〉に含まれる10個のビット値が表す並び(正常なプリアンブル〈A〉が示すパターン)をPa[0:9]とし、ビット誤りが発生していないプリアンブル〈B〉に含まれる10個のビット値が表す並び(正常なプリアンブル〈B〉が示すパターン)をPb[0:9]とし、実際に入力された10ビット分の受信データDxに含まれる10個のビット値が示す並び(入力したプリアンブル〈B〉が示すパターン)をDx[0:9]とする。
なお、図2の例ではプリアンブル〈A〉を8個、プリアンブル〈B〉を2個としたが、これに限るものではなく、一般にP個(Pは自然数)のプリアンブル〈A〉とQ個(Qは自然数)のプリアンブル〈B〉であってよい。また、周期的に存在する必要もない。
<プリアンブル〈A〉一致パターン・プリアンブル〈B〉一致パターン>
図1に示したプリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hの各々に保有されているプリアンブル〈A〉一致パターンは、正常なプリアンブル〈A〉のパターンPa[0:9]を表している。また、図1に示したプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々に保有されているプリアンブル〈B〉一致パターンは、正常なプリアンブル〈B〉のパターンPb[0:9]を表している。
<誤りパターン判定部に保有されてるデータパターン>
図1に示した誤りパターン判定部104に保有されている誤りパターンの一例を図3(a),(b)に示す。誤りパターンとは、10個のビット値によって構成されており、その並びは左側から順にプリアンブル〈B〉一致検出部103bの出力値、プリアンブル〈B〉一致検出部103aの出力値、プリアンブル〈A〉一致検出部102hの出力値と対応しており、一番右側がプリアンブル〈A〉一致検出部102aの出力値と対応する。
図3(a)に示した誤りパターン群1には、10個のビット値がすべて「1」である誤りパターンP101と、10個のビット値のうちいずれか1個のビットが「0」であり他の9個のビット値が「1」である誤りパターンP102〜P111とがを含まれる。
図3(b)に示した誤りパターン群2には、10個のビット値のうちいずれか2個のビットが「0」であり他の9個のビット値が「1」である誤りパターンP201〜P245が含まれる。
<動作>
図1に示したデータ検出装置1による動作について説明する。
まず、フリップフロップ101iおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103bは、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データ(受信データDx1)を入力する。
プリアンブル〈B〉一致検出部103bは、入力した受信データDx1のビット値Dx1[0:9]と自己に保有しているプリアンブル〈B〉一致パターンPb[0:9]とを比較して、一致すれば誤りパターン判定部104への出力値を「1」にし一致しなければ誤りパターン判定部104への出力値を「0」にする。
次に、フリップフロップ101iは、クロックに同期して、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データ(受信データDx2)を入力し、保持していた受信データDx1をフリップフロップ101hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103aに出力する。一方、プリアンブル〈B〉一致検出部103bは、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データ(受信データDx2)を入力し、入力した受信データDx2のビット値Dx2[0:9]と自己に保有しているプリアンブル〈B〉一致パターンPb[0:9]とを比較して、一致すれば誤りパターン判定部104への出力値を「1」にし一致しなければ誤りパターン判定部104への出力値を「0」にする。
また、フリップフロップ101hは、クロックに同期して、フリップフロップ101iより出力された受信データDx1を入力する。また、プリアンブル〈B〉一致検出部103aは、フリップフロップ101iより出力された受信データDx1のビット値Dx1[0:9]と自己に保有しているプリアンブル〈B〉一致パターンPb[0:9]とを比較して、一致すれば誤りパターン判定部104への出力値を「1」にし一致しなければ誤りパターン判定部104への出力値を「0」にする。
このように、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップに順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々は受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
また、誤りパターン判定部104は、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a、103bの各々からの合計10個の出力値が表すパターン(出力値パターン)と自己に保有している誤りパターンとが一致するか否かを判定する。出力値パターンと誤りパターンとが一致すると判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力する。一方、出力値パターンと誤りパターンとが一致しないと判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力しない。
次に、例えば図2に示すように、このデータ検出信号を基準に情報データDmainの期間Lと同じ長さだけ出力値が「1」となるデータ区間信号を後段の装置によって生成すれば、受信データDataの中から情報データDmainの区間を正しく抽出することができる。
このようにして、データ検出装置10は、受信データDataの中から情報データDmainの先頭を検出することにより情報データDmainを抽出する。
<誤りパターン検出部104による動作>
次に、誤りパターン検出部104による動作について、誤りパターン判定部104が保有する誤りパターン群の種類に応じて説明する。
《誤りパターン1群を保有する場合》
まず、誤りパターン判定部104が、誤りパターン群1(図3(a))を保有している場合について説明する。
ここで、ビット誤りが発生していない受信データDataが入力されると、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々からの出力値は、すべて「1」になる。この出力値が表すパターンと誤りパターン群1の誤りパターンP101とが一致するので、誤りパターン判定部104は、データ検出信号を出力する。
また、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2のうちいずれか1つにビット誤りが発生している受信データDataが入力されると、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々からの出力値のうちいずれか1つは「0」になり他の9つは「1」になる。例えば、プリアンブル〈A〉Da5にビット誤りが発生していると、各々からの出力値はプリアンブル〈B〉一致検出部103bからプリアンブル〈A〉一致検出部102aへ順番に「1111101111」となる。この出力値が表すパターンと誤りパターン群1の誤りパターンP107とが一致するので、誤りパターン判定部104は、データ検出信号を出力する。
このように、1つのプリアンブル〈A〉もしくは1つのプリアンブル〈B〉中でバースト的に複数ビット誤りが発生していても、正しくデータの先頭を検出することができる。
《誤りパターン群1+誤りパターン群2が保有されている場合》
次に、誤りパターン判定部104が、誤りパターン群1に加えて誤りパターン群2(図3(a))を保有している場合について説明する。
ここで、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2のうちいずれか2つにビット誤りが発生している受信データDataが入力されると、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々からの出力値のうちいずれか2つは「0」になり他の8つは「1」になる。例えば、各々からの出力値が、プリアンブル〈B〉一致検出部103bからプリアンブル〈A〉一致検出部102aへ順番に「1111111001」であるならば、この出力値が表すパターンと誤りパターン群2の誤りパターンP202とが一致するので、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力する。
このように、図3(a),(b)に示した誤りパターン群1,2を用いることで、強力な誤り訂正を用いることなく、受信データにビット誤りが発生した場合でも正しく識別信号を検出することができる。
<誤検出の可能性>
次に、データ検出装置1に識別信号(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2)が完全に入力されていない場合に、誤りパターン判定部104が誤ってデータ検出信号を出力する可能性について説明する。
ビット誤りが発生していない受信データDataが順次入力されて、プリアンブル〈A〉一致検出部102b〜102hにプリアンブル〈A〉Da1〜Da7が入力されプリアンブル〈B〉一致検出部103aにプリアンブル〈A〉Da8が入力されプリアンブル〈B〉一致検出部103bにプリアンブル〈B〉Db1が入力されたとする。つまり、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1はデータ検出装置1に入力されたがプリアンブル〈B〉Db2は入力されていないとする。
この場合、プリアンブル〈A〉一致検出部102aからの出力値は「0」である。さらに、プリアンブル〈B〉一致検出部103aにはプリアンブル〈A〉Da8が入力されているので、プリアンブル〈B〉一致検出部103aからの出力値は「0」である。また、プリアンブル〈A〉一致検出部102b〜102hにはプリアンブル〈A〉Da1〜Da7が入力されプリアンブル〈B〉一致検出部103bにはプリアンブル〈B〉Db1が入力されているので、プリアンブル〈A〉一致検出部102b〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103bの各々からの出力値はすべて「1」である。つまり、各々の出力値が表すパターン(出力値パターン)は、プリアンブル〈B〉一致検出部103bからプリアンブル〈A〉一致検出部102aへ順番に「1011111110」となる。
この場合、図3(a)の誤りパターン群1に含まれる誤りパターンP101〜P111のいずれもこの出力値パターンと一致しない。また、図3(b)の誤りパターン群2に含まれる誤りパターンP216は、この出力値パターンと一致する。よって、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力しない。
このように、2種類の一致検出部(プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hとプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103b)を用いることによって、誤検出を防止することができる。
<誤り率検出部の動作>
次に、図1に示した誤り率検出部105による動作について説明する。
まず、誤り率検出部105は、上述の動作によって検出された情報データDmainおよび誤り訂正符号Deを入力する。
次に、誤り率検出部105は、入力した情報データDmainに対して誤り訂正符号Deを生成する演算と同様の演算を用いて、誤り率検出用データDkを生成する。
次に、誤り率検出部105は、生成した誤り率検出用データDkのビット値とビット誤りが発生していない誤り訂正符号Deのビット値(正常な誤り訂正符号Deのビット値)とを比較し、一致するビット値の個数を検出する。
一致するビット値の個数がしきい値以上であるとき、誤り率検出部105は、誤りパターン群1を選択するように指示する選択信号を誤りパターン判定部104に出力する。一方、一致するビット値の個数がしきい値よりも少ないとき、誤り率検出部105は、誤りパターン群2を選択するように指示する選択信号を誤りパターン判定部104に出力する。
次に、誤りパターン判定部104は、誤り率検出部105からの選択信号に従って、誤りパターン群のうち上述の動作に使用する誤りパターン群を選択する。
このように、誤り率検出部105は、誤り率検出用データDkのビット値と正常な誤り訂正符号Deのビット値とを比較することによって誤り率を検出する。
<誤り率検出部の変形例1>
また、誤り率検出部105が受信データDataと同じ伝送経路を介して伝送される固定データを入力し、その固定データを用いることによって誤り率を算出しても構わない。例えば、次のような処理が挙げられる。
まず、データ検出装置1は、所定のビット値を示す固定データが付加された受信データDataを入力する。
次に、誤り率検出部105は、その固定データを入力し、入力した固定データのビット値とビット誤りが発生していない固定データ(正常な固定データのビット値)とを比較する。
一致するビット値の個数がしきい値以上であるとき、誤り率検出部105は、誤りパターン群1を選択するように指示する選択信号を誤りパターン判定部104に出力する。一方、一致するビット値の個数がしきい値よりも少ないとき、誤り率検出部105は、誤りパターン群2を選択するように指示する選択信号を誤りパターン判定部104に出力する。
このように、誤り率検出部105は、入力した固定データのビット値と正常な固定データのビット値とを比較することによって誤り率を検出する。
<誤り率検出部の変形例2>
さらに、図1に示したデータ検出装置1から誤り率検出部105を省略した構成を有する誤り率検出用データ検出部を用意し、その誤り率検出用データ検出部を図1に示した誤り率検出部105の前段に接続する構成によって誤り率を検出しても構わない。この場合、例えば、次のような処理を行えばよい。
まず、誤り率検出用データ検出部は、受信データDataを入力し、上述の処理によって識別信号を検出する。誤り率検出用データ検出部は、識別信号を検出すると、データ検出信号を誤り率検出部105に出力する。
次に、誤り率検出部105は、誤り率検出部105は、データ検出信号を基準に情報データDmainの期間Lと同じ長さだけ出力値が「1」となるデータ区間信号を生成して、生成したデータ区間信号に基づいて受信データDataの中から情報データDmainの区間を抽出する。
次に、誤り率検出部105は、上述のように、抽出した情報データDmainに対して誤り訂正符号Deを生成する演算と同様の演算を用いて誤り率検出用データDkを生成し、生成した誤り率検出用データDkのビット値と正常な誤り訂正符号Deのビット値とを比較することによって誤り率を検出する。
<効果>
以上のように、誤りパターン判定部104における判定基準に幅を持たせることにより、強力な誤り訂正を用いることなく、受信データにビット誤りが発生した場合でも正しく識別信号を検出することができる。よって、後段の装置は、正しく情報データDmainを抽出することができる。
2種類の識別データ(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8とプリアンブル〈B〉Db1,Db2)に対して2種類の一致検出部を用いることによって、誤検出を防止することができる。
また、誤り率に応じて誤りパターン判定部104が使用する誤りパターン群1,2を変更することにより、誤検出の可能性がさらに少なくすることができる。
なお、誤りパターンの数を増やすと、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a、103b各々の出力値のうちのいずれか3つ以上が「0」となった場合も同様に処理することができる。この場合、10個のビット値のうちいずれか3つが「0」で他の7つが「1」である誤りパターンを用いればよい。但し、その場合、誤検出を防ぐために図3(b)に示した誤りパターP216のような誤りパターンを作成すべきである。
(第2の実施形態)
<全体構成>
この発明の第2の実施形態によるデータ検出装置2の全体構成を図4に示す。この装置2は、図1に示したプリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hとプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bと誤りパターン判定部104と誤り率検出部105とに代えて、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hとプリアンブル〈B〉検出部203a,203bと判定部204とを備える。その他の構成は図1と同様である。プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々は、入力した10ビット分の受信データ(受信データDx)のビット値と自己に保有しているプリアンブル〈A〉類似パターンとが一致すると、検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は、入力した10ビット分の受信データ(受信データDx)のビット値と自己に保有しているプリアンブル〈B〉類似パターンとが一致すると、検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。判定部204は、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々からの出力値がすべて「1」であると、データ検出信号を出力する。
<プリアンブル〈A〉検出部の内部構成>
図4に示したプリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの内部構成を図5(a)に示す。プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々の内部構成は同様であるので、代表としてプリアンブル〈A〉検出部202aの内部構成を図5(a)に示す。プリアンブル〈A〉検出部202aは、比較テーブル211と比較部212とを含む。比較テーブル211は、自己にプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210を格納する。比較部212は、入力した受信データDxと比較テーブル211に格納されたプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210とが一致すると検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。
<プリアンブル〈B〉検出部の内部構成>
図4に示したプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの内部構成を図5(b)に示す。プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々の内部構成は同様であるので、代表としてプリアンブル〈B〉検出部203aの内部構成を図5(b)に示す。プリアンブル〈B〉検出部203aは、比較テーブル221と比較部222とを含む。比較テーブル221は、自己にプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210を格納する。比較部222は、入力した受信データDxと比較テーブル221に格納されたプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210とが一致すると検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。
<プリアンブル〈A〉類似パターン・プリアンブル〈B〉類似パターン>
図5(a)に示した比較テーブル211に格納されているプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210について説明する。正常なプリアンブル〈A〉が示すビット値Pa[0:9]が先頭から順番にA0,A1,A2,・・・,A9であるとすると、プリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210の各々はビット値A0〜A9のうちいずれか1つをビット値Xに置き換えたパターンである。ビット値Xは任意のビット値を示している(「0」,「1」のどちらでもいい)。例えば、プリアンブル〈A〉類似パターンA203は、ビット値A7の代わりにビット値Xがあり、先頭から7番目のビット値が任意のビット値であるプリアンブル〈A〉一致パターンを示す。
図5(b)に示した比較テーブル221に格納されているプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210について説明する。正常なプリアンブル〈B〉が示すビット値Pb[0:9]が先頭から順番にB0,B1,B2,・・・,B9であるとすると、プリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210の各々はビット値B0〜B9のうちいずれか1つをビット値Xに置き換えたパターンである。ビット値Xは任意のビット値を示している(「0」,「1」のどちらでもいい)。例えば、プリアンブル〈B〉類似パターンB203は、ビット値B7の代わりにビット値Xがあり、先頭から7番目のビット値が任意のビット値であるプリアンブル〈B〉一致パターンを示す。
<動作>
図4に示したデータ検出装置2による動作について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップへ順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bは、受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
このとき、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々では、比較部212は、比較テーブル211に格納されたプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210と入力した受信データDxと比較する。プリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210のうちいずれかと受信データDxとが一致すると判定すると、比較部212は検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。
一方、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々では、比較部222は、比較テーブル221に格納されたプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210と入力した受信データDxと比較する。プリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210のうちいずれかと受信データDxとが一致すると判定すると、比較部222は検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。
また、判定部204は、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々からの出力値がすべて「1」であると、データ検出信号を出力する。
次に、例えば図2に示すように、このデータ検出信号を基準に情報データDmainの期間Lと同じ長さだけ出力値が「1」となるデータ区間信号を後段の装置によって生成すれば、受信データDataの中から情報データDmainの区間を正しく抽出することができる。
<プリアンブル〈A〉検出部による動作>
次に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々による動作について説明するが、代表としてプリアンブル〈A〉検出部202aの動作について説明する。
ビット誤りが発生していない受信データDataをデータ検出装置2に入力する場合、入力されるプリアンブル〈A〉Da1〜Da8のビット値は正常なプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]を示す。よって、比較部212は、受信データDataに含まれるプリアンブル〈A〉Da1〜Da8のうちいずれかを入力すると、そのプリアンブル〈A〉と比較テーブル211に格納されているプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210とが一致すると判定して、検出信号を出力する。
また、プリアンブル〈A〉Da2に1ビット誤りが発生している受信データDataをデータ検出装置2に入力する場合、入力されるプリアンブル〈A〉Da2のビット値のうちいずれか1つは誤ったビット値を示し、他の9つは正しいビット値を示す。例えば、プリアンブル〈A〉Da2の先頭から7番目のビット値が誤っている場合、比較部212は、そのプリアンブル〈A〉Da2と比較テーブル211に格納されているプリアンブル〈A〉類似パターンA203と一致すると判定して、判定部204への出力値を「1」にする。
<プリアンブル〈B〉検出部による動作>
次に、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々による動作について説明するが、代表としてプリアンブル〈B〉検出部203aの動作について説明する。
ビット誤りが発生していない受信データDataをデータ検出装置2に入力する場合、入力されるプリアンブル〈B〉Db1,Db2のビット値は正常なプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]を示す。よって、比較部222は、受信データDataに含まれるプリアンブル〈B〉Db1,Db2のうちいずれかを入力すると、そのプリアンブル〈B〉と比較テーブル221に格納されているプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210とが一致すると判定して、判定部204への出力値を「1」する。
また、プリアンブル〈B〉Db1に1ビット誤りが発生している受信データDataをデータ検出装置2に入力する場合、入力されるプリアンブル〈B〉Db1のビット値のうちいずれか1つは誤ったビット値を示し、他の9つは正しいビット値を示す。例えば、プリアンブル〈B〉Db1の先頭から7番目のビット値が誤っている場合、比較部222は、そのプリアンブル〈B〉Db1と比較テーブル221に格納されているプリアンブル〈B〉類似パターンB203とが一致すると判定して、判定部204への出力値を「1」する。
<プリアンブル〈A〉検出部の変形例>
ここで、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの内部構成の変形例について説明する。なお、データ検出装置2は、図1のような誤り率算出部105を備えており、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hは、誤り率検出部105からの選択信号が入力されるものとする。また、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々の内部構成は同様の構成であるので、代表してプリアンブル〈A〉検出部202aの内部構成を図6に示す。このプリアンブル〈A〉検出部202aは、比較テーブル211a,211bと、比較部212とを含む。比較テーブル211aは、図5(a)に示した比較テーブル211と同様の構成である。比較テーブル211bは、プリアンブル〈A〉類似パターンA221〜A265を格納する。プリアンブル〈A〉類似パターンA221〜A265の各々は、正常なプリアンブル〈A〉のビット値A0〜A9のうちいずれか2つをビット値Xに置き換えたパターンである。比較部212は、誤り率検出部105からの選択信号に応じて、比較テーブル211a,211bのうち受信データDxとの比較に用いる比較テーブルを選択する。
次に、図6に示したプリアンブル〈A〉検出部202aの動作について説明する。
まず、誤り率検出部105は、第1の実施形態と同様に、誤り率を検出する。一致するビット数がしきい値以上であるとき、誤り率検出部105は、比較テーブル211aを選択するように指示する選択信号を比較部212に出力する。一方、一致するビット数がしきい値よりも少ないとき、誤り率検出部105は、比較テーブル211bを選択するように指示する選択信号を出力する。
次に、比較部212は、誤り率検出部105からの選択信号に応じて、比較テーブル211a,211bのうち受信データDxとの比較に用いる比較テーブルを選択する。
なお、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々が比較テーブル211a,211bの両方を用いても構わない。
<プリアンブル〈B〉検出部の変形例>
また、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの内部構成の変形例について説明する。なお、データ検出装置2は、図1のような誤り率算出部105を備えており、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hは、誤り率検出部105からの選択信号が入力されるものとする。プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々の内部構成は同様の構成であるので、代表してプリアンブル〈B〉検出部203aの内部構成を図7に示す。このプリアンブル〈B〉検出部203aは、比較テーブル221a,221bと、比較部222とを含む。比較テーブル221aは、図5(b)に示した比較テーブル221と同様の構成である。比較テーブル221bは、プリアンブル〈B〉類似パターンB221〜B265を格納する。プリアンブル〈B〉類似パターンB221〜B265の各々は、正常なプリアンブル〈B〉のビット値B0〜B9のうちいずれか2つをビット値Xに置き換えたパターンである。比較部222は、誤り率検出部105からの選択信号に応じて、比較テーブル221a,221bのうち受信データDxとの比較に用いる比較テーブルを選択する。
プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々が複数の比較テーブル(比較テーブル221a,比較テーブル221b)を含んでいる場合も、図6に示したプリアンブル〈A〉検出部202aと同様に、比較部222は、誤り率検出部105からの選択信号に応じて、比較テーブル221a,221bのうち受信データDxとの比較に用いる比較テーブルを選択する。
<効果>
以上のように、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bにおける判断基準に幅を持たせることにより、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8あるいはプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に1ビット誤りが発生している場合でも、正しく識別信号を検出することができる。
また、プリアンブル〈A〉検出部およびプリアンブル〈B〉検出部の内部構成が図6,7のようである場合、誤り率に応じて比較に使用する比較テーブルを変更することにより、誤検出の可能性をさらに少なくすることができる。
(第3の実施形態)
<全体構成>
この発明の第3の実施形態によるデータ検出装置3の全体構成を図8に示す。この装置3は、図4に示した判定部204に代えて、図1に示した誤りパターン判定部104を備える。その他の構成は図4と同様である。
<動作>
図8に示したデータ検出装置3による動作について説明する。
まず、第2の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつ後段のフリップフロップへ順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2を順次入力する。プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々では、比較部212は、比較テーブル211に格納されたプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210のいずれかと入力した受信データDxとが一致すると、検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。一方、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々では、比較部222は、比較テーブル221に格納されたプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210のいずれかと受信データDxとが一致すると判定すると、検出信号を出力する(出力値を「1」にする)。
また、誤りパターン判定部104は、第1の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々からの出力値が表すパターンと自己に保有している誤りパターンとが一致すると判断すると、データ検出信号を出力する。
上述の動作について、誤りパターン判定部104に図3(a)に示した誤りパターン群1が保有されている場合を例に挙げて説明する。
ここで、プリアンブル〈A〉Da1,Da3〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に1ビット誤りが発生しておりプリアンブル〈A〉Da2に2ビット誤りが発生している受信データDataがデータ検出装置3に入力されると、プリアンブル〈A〉検出部202a,202c〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々からの出力値は「1」になり、プリアンブル〈A〉検出部202bからの出力値は「0」になる。よって、これらの出力値が示すパターン(出力値パターン)は、プリアンブル〈B〉検出部203bから順番に「1111111101」となる。この出力値パターンと誤りパターン判定部104に保有されている誤りパターンP110とが一致するので、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力する。このように、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8あるいはプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に1ビット誤りや2ビット誤りが存在するような場合でも、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bによって1ビット誤りを補正することができ、さらに誤りパターン判定部104によって2ビット以上の誤りについても100%ではないが補正することができる。
<効果>
以上のように、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bにおける判断基準に幅を持たせ、かつ、誤りパターン判定部104における判定基準に幅を持たせることで、第2の実施形態と比べて識別信号を検出する性能が改善できる。
なお、図3(a),(b)の誤りパターン群1,2、図6の比較テーブル211a,211b、および図7の比較テーブル221a,221b等を、データ検出装置3が識別信号を検出する性能に合わせて最適化してもよい。
また、言うまでもなく、図3(a),(b)の誤りパターン群1,2、図6の比較テーブル211a,211b、および図7の比較テーブル221a,221bのように、誤りパターン群および比較テーブルを複数用意して誤り率によって適応的に切り替えることにより、誤検出の可能性がさらに少なくすることができる。
(第4の実施形態)
<全体構成>
この発明の第4の実施形態によるデータ検出装置4の全体構成を図9に示す。この装置8は、図1に示したフリップフロップ101a〜101i,プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102h,およびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bと、図4に示した判定部204と、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402とを備える。プリアンブル〈A〉誤り検出部401は、ビット誤りが発生しているプリアンブル〈A〉のビット値を正常なプリアンブル〈A〉のビットPa[0:9]に訂正する。プリアンブル〈B〉誤り訂正部402は、ビット誤りが発生しているプリアンブル〈B〉のビット値を正常なプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]に訂正する。
<プリアンブル〈A〉誤り訂正部401の内部構成>
図9に示したプリアンブル〈A〉誤り訂正部401の内部構成を図10に示す。プリアンブル〈A〉誤り訂正部401は、ビット誤り検出部411と、正常プリアンブル〈A〉格納部412と、選択部413とを含む。ビット誤り検出部411は、比較部212と同様の構成であり、入力した10ビットの受信データ(受信データDx)と比較テーブル211に格納されたプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜210のうちいずれかとが一致すると、選択部413に切替信号を出力する(出力値を「1」にする)。正常プリアンブル〈A〉格納部412には、ビット誤りが発生していないプリアンブル〈A〉のビット値(正常なプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9])が格納されている。選択部413は、ビット誤り検出部411からの切替信号に応じて、外部より入力された受信データDxおよび正常プリアンブル〈A〉格納部412に格納されている正常なプリアンブル〈A〉のうちいずれか一方を出力する。
<プリアンブル〈B〉誤り訂正部402の内部構成>
図9に示したプリアンブル〈B〉誤り訂正部402の内部構成を図10に示す。プリアンブル〈B〉誤り訂正部402は、ビット誤り検出部421と、正常プリアンブル〈B〉格納部422と、選択部423とを含む。ビット誤り検出部421は、比較部222と同様の構成であり、入力した受信データDxと比較テーブル221に格納されたプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210のうちいずれかとが一致すると、選択部423に切替信号を出力する(出力値を「1」にする)。正常プリアンブル〈B〉格納部422には、ビット誤りが発生していないプリアンブル〈B〉のビット値(正常なプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9])が格納されている。選択部423は、ビット誤り検出部421からの切替信号に応じて、外部より入力された受信データDxまたは正常プリアンブル〈B〉格納部422に格納されている正常なプリアンブル〈B〉を出力する。
<誤訂正の確率>
なお、プリアンブル〈A〉以外の箇所を誤ってプリアンブル〈A〉へと訂正する確率は極めて低い。なぜなら、10ビットの受信データDxをプリアンブル〈A〉に誤って訂正してしまう確率は10/1024(約1/100)である。また、プリアンブル〈B〉以外の箇所を誤ってプリアンブル〈B〉へと訂正する確率もプリアンブル〈A〉の場合と同様に低い。さらに、プリアンブル〈A〉とプリアンブル〈B〉は合わせて10個あるので、全てを誤る確率はおよそ1/10の20乗であって、ほとんど発生しないと考えてよい。
<動作>
図9に示したデータ検出装置4による動作について説明する。
まず、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401に含まれるビット誤り検出部411は、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データ(受信データDx1)を入力し、入力した受信データDx1のビット値Dx1[0:9]が自己に格納されているプリアンブル〈A〉類似パターンA201〜A210のうちいずれかと一致するか否かを判定する。ビット誤り検出部411は、一致すると判断すると選択部413への出力値を「1」にし、一致しないと判断すると選択部413への出力値を「0」にする。
次に、選択部413は、ビット誤り検出部411からの出力値が「1」であると、正常プリアンブル〈A〉格納部412に格納されている正常なプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]を受信データDx1として出力する。一方、選択部413は、ビット誤り検出部411からの出力値が「0」であると、受信データDx1をそのまま出力する。
次に、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402は、プリアンブル〈A〉誤り検出部401より出力された受信データDx1を入力し、入力した受信データDx1のビット値が自己に格納されているプリアンブル〈B〉類似パターンB201〜B210のうちいずれかと一致するか否かを判定する。ビット誤り検出部421は、一致すると判断すると選択部423への出力値を「1」にし、一致しないと判断すると選択部423への出力値を「0」にする。
次に、選択部423は、ビット誤り検出部421からの出力値が「1」であると、正常プリアンブル〈B〉格納部422に格納されている正常なプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]を受信データDx1として出力する。一方、選択部423は、ビット誤り検出部421からの出力値が「0」であると、受信データDx1をそのまま出力する。
次に、第1の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップに順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々は受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
また、第2の実施形態と同様に、判定部204は、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a、103bの各々からの10個の出力値がすべて「1」であると判定すると、データ検出信号を出力する。
<具体例>
例えば、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に1ビット誤りが発生している受信データDataを入力する場合を説明する。
この場合、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401によって、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8の各々は正常なビット値Pa[0:9]に訂正される。次に、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402によって、プリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々は正常なビット値Pb[0:9]に訂正される。次に、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bにプリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2に入力されると、各々からの出力値が示すパターン(出力値パターン)はプリアンブル〈B〉一致検出部103bから順番に「1111111111」となる。よって、判定部204はデータ検出信号を出力する。
<効果>
以上のように、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に1ビット誤りが発生している場合でも、冗長な誤り訂正符号を付加して誤り訂正を行うことなく、簡易な構成で正確に識別信号を検出することができる。
なお、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402が1ビット誤りを訂正する場合について説明したが、2ビット以上訂正する場合についても同様の効果が得られる。この場合、ビット誤り検出部411,421の内部構成が図6,7のようであればよい。
(第5の実施形態)
<全体構成>
この発明の第5の実施形態によるデータ検出装置5の全体構成を図11に示す。この装置5は、図1に示したデータ検出装置1に加えて、図9に示したプリアンブル〈A〉誤り訂正部401とプリアンブル〈B〉誤り訂正部402を備える。その他の構成は図1と同様である。
<動作>
図11に示したデータ検出装置5による動作について説明する。
まず、第4の実施形態と同様に、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データが順次入力される。
次に、第4の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401によってプリアンブル〈A〉Da1〜Da8の各々のビット値が正しいプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]に訂正され、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402によってプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々のビット値が正しいプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]に訂正される。
次に、第1の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップに順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々は受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
次に、第1の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈A〉一致パターンとを比較して出力値を決定し、プリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈B〉一致パターンとを比較して出力値を決定する。
また、第1の実施形態と同様に、誤りパターン判定部104は、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a、103bの各々からの10個の出力値が表すパターン(出力値パターン)と自己に保有している誤りパターンとが一致するか否かを判定する。出力値パターンと誤りパターンとが一致すると判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力する。一方、出力値パターンと誤りパターンとが一致しないと判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力しない。
<具体例>
例えば、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブルDb2の各々に1ビット誤りが発生しておりプリアンブル〈B〉Db1に2ビット誤り以上が発生している受信データDataを入力する場合を説明する。
この場合、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401によって、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8の各々は正常なプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]に訂正される。次に、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402によって、プリアンブル〈B〉Db2は正常なプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]に訂正される。次に、プリアンブル〈A〉一致検出部102a〜102hおよびプリアンブル〈B〉一致検出部103a,103bにプリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2に入力されると、各々の出力値が示すパターン(出力値パターン)はプリアンブル〈B〉一致検出部103bから順番に「1011111111」となる。よって、誤りパターン判定部104は、この出力値パターンが誤りパターンP103と一致するで、データ検出信号を出力する。
<効果>
以上のように、誤り訂正部401および誤り訂正部402によってビット誤りを完全に訂正することができない場合でも、正しく識別信号を検出することができる。よって、本実施形態は、第4の実施形態に比べて識別信号を検出する性能がよい。
なお、検出する性能に合わせて、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402が誤り訂正するビット数や、誤りパターン判定部104が使用する誤りパターン群をデータ検出装置5の性能にあわせて最適化してもよい。
(第6の実施形態)
<全体構成>
この発明の第6の実施形態によるデータ検出装置6の全体構成を図12に示す。この装置は、図4に示したデータ検出装置2に加えて、図9に示したプリアンブル〈A〉誤り訂正部401とプリアンブル〈B〉誤り訂正部402とを備える。
<動作>
図12に示したデータ検出装置6による動作について説明する。
まず、第4の実施形態と同様に、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データが順次入力される。
次に、第4の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401によってプリアンブル〈A〉Da1〜Da8の各々のビット値が正しいプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]に訂正され、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402によってプリアンブル〈B〉Db2,Db2の各々のビット値が正しいプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]に訂正される。
次に、第2の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップに順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
次に、第2の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈A〉類似パターンA221〜A265とを比較して出力値を決定し、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈B〉類似パターンB221〜B265とを比較して出力値を決定する。
また、第2の実施形態と同様に、判定部204は、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a、203bの各々からの10個の出力値がすべて「1」であると判定すると、データ検出信号を出力する。
<具体例>
例えば、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々に2ビット誤りが発生している受信データDataを入力する場合を説明する。なお、ビット誤り検出部411の内部構成は図5(a)に示したものであり、ビット誤り検出部421の内部構成は図5(b)に示したものであり、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々の内部構成は図6に示したものであり、プリアンブル〈B〉203a,203bの各々の内部構成は図7に示したものであるとする。
この場合、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402において、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2はビット誤りが訂正されない。次に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bにプリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2が入力されると、各々の出力値が示すパターン(出力値パターン)はプリアンブル〈B〉検出部203bから順番に「1111111111」となる。よって、判定部204は、データ検出信号を出力する。
<効果>
以上のように、誤り訂正部401および誤り訂正部402によってビット誤りを完全に訂正することができない場合でも、正しく識別信号を検出することができる。よって、本実施形態は、第4の実施形態に比べて識別信号を検出する性能がよい。
(第7の実施形態)
<全体構成>
この発明の第7の実施形態によるデータ検出装置7の全体構成を図13に示す。この装置は、図8に示したデータ検出装置3に加えて、図9に示したプリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402を備える。
<動作>
図13に示したデータ検出装置7の動作について説明する。
まず、第4の実施形態と同様に、受信データDataのうち先頭から10ビット分の受信データが順次入力される。
次に、第4の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401によってプリアンブル〈A〉Da1〜Da8の各々のビット値が正しいプリアンブル〈A〉のビット値Pa[0:9]に訂正され、プリアンブル〈B〉誤り訂正部402によってプリアンブル〈B〉Db1,Db2の各々のビット値が正しいプリアンブル〈B〉のビット値Pb[0:9]に訂正される。
次に、第3の実施形態と同様に、フリップフロップ101a〜101iが受信データDataを10ビットずつクロック毎に後段のフリップフロップに順次シフトすることによって、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は受信データDataを10ビットずつ順次入力する。
次に、第3の実施形態と同様に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈A〉類似パターンA221〜A265とを比較して出力値を決定し、プリアンブル〈B〉検出部203a,203bの各々は入力した受信データと自己に保有しているプリアンブル〈B〉類似パターンB220〜B265とを比較して出力値を決定する。
また、第3の実施形態と同様に、誤りパターン判定部104は、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a、203bの各々からの10個の出力値が表すパターン(出力値パターン)と自己に保有している誤りパターンとが一致するか否かを判定する。出力値パターンと誤りパターンとが一致すると判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力する。一方、出力値パターンと誤りパターンとが一致しないと判断すると、誤りパターン判定部104はデータ検出信号を出力しない。
<具体例>
例えば、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブルDb2の各々に2ビット誤りが発生しておりプリアンブル〈B〉Db2に3ビット誤り以上が発生している受信データDataを入力する場合を説明する。なお、ビット誤り検出部411の内部構成は図5(a)に示したものであり、ビット誤り検出部421の内部構成は図5(b)に示したものであり、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hの各々の内部構成は図6に示したものであり、プリアンブル〈B〉203a,203bの各々の内部構成は図7に示したものであるとする。
この場合、プリアンブル〈A〉誤り訂正部401およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部402において、プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2はビット誤りが訂正されない。次に、プリアンブル〈A〉検出部202a〜202hおよびプリアンブル〈B〉検出部203a,203bにプリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2に入力されると、各々の出力値が示すパターン(出力値パターン)はプリアンブル〈B〉検出部203bから順番に「1011111111」となる。よって、誤りパターン判定部104は、この出力値パターンが誤りパターンP110と一致するので、データ検出信号を出力する。
<効果>
以上のように、誤り訂正部401および誤り訂正部402によってビット誤りを完全に訂正することができない場合でも、正しく識別信号を検出することができる。よって、本実施形態は、第4の実施形態に比べて識別信号を検出する性能がよい。
(第8の実施形態)
<全体構成>
この発明の第8の実施形態による多チャンネルデータ検出装置8の全体構成を図14に示す。この装置8は、伝達経路が異なる複数の受信データ(第1の受信データData1および第2の受信データData2)を入力し、その受信データ間に存在する遅延差(スキュー)を「0」に調整するとともに複数の受信データの各々に含まれる識別信号を検出する。この装置8は、入力端子801a,801bと、フリップフロップ802a、802bと、2チャンネルデータ検出部803a〜803cと、スキュー判定部804と、選択部805a、805bとを備える。入力端子801aは、外部より第1の受信データData1を入力する。入力端子801bは、外部より第2の受信データData2を入力する。フリップフロップ802aは、入力端子801aに入力された第1の受信データData1を1クロック分遅延させる。フリップフロップ802bは、入力端子801bに入力された第2の受信データData2を1クロック分遅延させる。2チャンネルデータ検出部803aは、フリップフロップ802aによって遅延された第1の受信データData1と入力端子801bに入力された第2の受信データData2との間にスキューがないと判断すると、タイミング一致信号S803aを出力する。2チャンネルデータ一致検出部803bは、入力端子801aに入力された第1の受信データData1と入力端子801bに入力された第2の受信データData2との間にスキューがないと判定すると、タイミング一致信号S803bを出力する。2チャンネルデータ一致検出部803cは入力端子801aに入力された第1の受信データData1とフリップフロップ802bによって遅延された第2の受信データData2との間にスキューがないと判定すると、タイミング一致信号S803cを出力する。スキュー判定部804は、2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々からのタイミング一致信号S803a〜S803cに基づいて、入力端子からの受信データおよびフリップフロップからの受信データのうちどちらを選択するのかを指示する選択信号S804a,S804bを選択部805a,805bの各々に出力しかつ後段の装置にデータ抽出開始信号Stを出力する。選択部805aは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804aに基づき、入力端子801aに入力された第1の受信データData1およびフリップフロップ802aによって遅延された第1の受信データData1のうちいずれか一方を選択し、選択した第1の受信データData1を後段の装置に出力する。選択部805bは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804bに基づき、入力端子801bに入力された第2の受信データおよびフリップフロップ802bによって遅延された第2の受信データData2のうちいずれか一方を選択し、選択した第2の受信データData2を後段の装置に出力する。
<2チャンネルデータ検出部803a〜803cの内部構成>
図14に示した2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々の内部構成について説明する。2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々の内部構成は同様なので、代表して2チャンネルデータ検出部803aの内部構成を図15に示す。2チャンネルデータ検出部803aは、識別信号一致検出部806a,806bと、論理積演算部807とを含む。識別信号一致検出部806aは、第1の受信データData1を入力し、入力した受信データData1の中から識別信号(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2)を検出するとデータ検出信号S806aを論理積演算部807に出力する。識別信号一致検出部806bは、第2の受信データData2を入力し、入力した受信データData2の中から識別信号(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2)を検出するとデータ検出信号S806bを論理積演算部807に出力する。論理積演算部807は、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806aおよび識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806bのうち両方を入力すると、タイミング一致信号S803aを出力する。
<第1の受信データData1および第2の受信データData2の構成>
図14に示した多チャンネルデータ検出装置8に入力される第1の受信データData1および第2の受信データData2を図16(a),(e)に示す。第1の受信データData1および第2の受信データData2は、図2に示した受信データDataと同様の構成である。第1の受信データData1は、情報データDmainとして第1の情報データDmain1を有する。第2の受信データData2は、情報データDmainとして第2の情報データDmain2を有する。なお、第1の受信データData1のデータ長は、第2の受信データData2のデータ長と等しい。
<動作>
図14に示した多チャンネルデータ検出装置8による動作について説明する。
まず、入力端子801aは、外部より第1の受信データData1を入力する。一方、入力端子801bは、外部より第2の受信データData2を入力する。
次に、フリップフロップ802aは、入力端子801aに入力された第1の受信データData1を1クロック分遅延させて、2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々に出力する。一方、フリップフロップ802bは、入力端子801bに入力された第2の受信データData2を1クロック分遅延させて、2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々に出力する。
次に、2チャンネルデータ検出部803aにおいて、識別信号一致検出部806aはフリップフロップ802aによって遅延された第1の受信データData1を入力し、識別信号一致検出部806bは入力端子801bに入力された第2の受信データData2を入力する。
一方、2チャンネルデータ検出部803bにおいて、識別信号一致検出部806aは入力端子801aに入力された第1の受信データData1を入力し、識別信号一致検出部806bは入力端子801bに入力された第2の受信データData2を入力する。
一方、2チャンネルデータ検出部803cにおいて、識別信号一致検出部806aは入力端子801aに入力された第1の受信データData1を入力し、識別信号一致検出部806bはフリップフロップ802bによって遅延された第2の受信データData2を入力する。
次に、2チャンネルデータ検出部803a〜803cの各々に含まれる識別信号一致検出部806aは、入力した第1の受信データData1の中から識別信号を検出すると、データ検出信号S806aを出力する。例えば、識別信号一致検出部806aは、ビット誤りが発生していない識別信号のパターン(正常な識別信号のパターン)P[10:10]を自己に格納しており、入力した第1の受信データ(100ビット)が自己に格納している正常な識別信号のパターンP[10:10]と一致すると、データ検出信号S806aを出力する。一方、2チャンネルデータ検出部803a,803b,803cの各々に含まれる識別信号一致検出部806bは、入力した第2の受信データData2の中から識別信号を検出すると、識別信号検出部806aと同様に、データ検出信号S806bを出力する。
次に、2チャンネルデータ検出部803a,803b,803cの各々に含まれる論理積演算部807は、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806aおよび識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806bのうち両方を入力すると、それぞれタイミング一致信号S803a,S803b,S803cをスキュー判定部804に出力する。
次に、スキュー判定部804は、2チャンネルデータ検出部803a,803b,803cからのタイミング一致信号S803a,S803b,S803cに応じて、選択部805aに選択信号S804a(入力端子801aからの第1の受信データData1およびフリップフロップ802aからの第1の受信データData1のうちどちらを選択するのかを指示する信号)を出力するとともに選択部805bに選択信号804b(入力端子801bからの第2の受信データData2およびフリップフロップ802bからの第2の受信データData2のうちどちらを選択するのかを指示する信号)を出力する。例えば、スキュー判定部804は、2チャンネルデータ検出部803bよりタイミング一致信号S803bが出力されると、入力端子801aに入力された第1の受信データData1を選択するように指示する選択信号S804aを選択部805aに出力するとともに、入力端子801bに入力された第2の受信データData2を選択するように指示する選択信号S804bを選択部805bに出力する。
さらに、スキュー判定部804は、選択部805a,805bに選択信号S804a,S804bを出力するとともに、後段の装置にデータ抽出開始信号Stを出力する。
次に、選択部805aは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804aに基づき、入力端子801aからの第1の受信データData1およびフリップフロップ802aからの第1の受信データData1のうち一方を選択し、選択した第1の受信データを後段の装置に出力する。一方、選択部805bは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804bに基づき、入力端子801bからの第2の受信データData2およびフリップフロップ802bからの第2の受信データData2のうち一方を選択し、選択した第2の受信データを後段の装置に出力する。
次に、例えば、このデータ抽出開始信号Stを基準に情報データDmainの期間Lと同じ長さだけ出力値が「1」となるデータ区間信号を後段の装置によって生成すれば、後段の装置は受信データData1,Data2の中から情報データDmain1,Dmain2の区間を正しく抽出することができる。
<具体例>
次に、上述の動作について、第2の受信データData2が第1の受信データData1に対して1クロック分遅延しており(図16(a),(e))、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に1クロック分のスキューがある場合を例として説明する。なお、第1の受信データData1および第2の受信データData2には、ビット誤りが発生していないものとする。
この場合、2チャンネルデータ検出部803aにおいて、識別信号一致検出部806a,806bがデータ検出信号S806a,S806bを同じタイミングで出力している(図16(d),(f))ので、論理積演算部807はタイミング一致信号S803aをスキュー判定部804に出力する(図16(i))。
一方、2チャンネルデータ検出部803bにおいて、識別信号一致検出部806a,806bがデータ検出信号S806a,S806bを同じタイミングで出力していない(図16(b),(f))ので、論理積演算部807はタイミング一致信号S803bを出力しない。また、2チャンネルデータ検出部803cにおいて、識別信号一致検出部806a,806bがデータ検出信号S806a,S806bを同じタイミングで出力していない(図16(b),(h))ので、論理積演算部807はタイミング一致信号S803cを出力しない。
次に、スキュー判定部804は、2チャンネルデータ検出部803aよりタイミング一致信号S803aが出力されているので、第2の受信データが第1の受信データに対して1クロック遅延していることを検出する。よって、スキュー判定部804は、フリップフロップ802aからの第1の受信データData1を選択するように指示する選択信号S804aを選択部805aに出力し、かつ、入力端子801bに入力された第2の受信データData2を選択するように指示する選択信号S804bを選択部805bに出力する。さらに、スキュー判定部804は、選択部805a,805bに選択信号S804a,S804bを出力するとともにデータ抽出開始信号Stを後段の装置に出力する。
次に、選択部805aは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804aに従って、フリップフロップ802aより出力される1クロック遅延した第1の受信データData1を選択し、選択した第1の受信データData1を後段の装置に出力する。一方、選択部805bは、スキュー判定部804より出力された選択信号S804bに従って、入力端子801bに入力された第2の受信データData2を選択し、選択した第2の受信データData2を後段の装置に出力する。
次に、例えば、後段の装置は、スキュー判定部804からのデータ抽出開始信号Stを基準に情報データDmainの期間Lと同じ長さだけ出力値が「1」となるデータ区間信号を生成して、受信データData1,Data2の中から情報データDmain1,Dmain2の区間を正しく抽出する。
<効果>
以上のように、簡易な構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2を抽出するタイミングを正しく検出することができる。
なお、2チャンネルの場合を例にとって説明したが、一般にKチャンネル(Kは自然数)以上の場合も同様の構成で、チャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
また,チャンネル間のスキューが1クロックの場合を例にとって説明したが、2クロック以上の場合でも、補正するスキューのクロック数だけフリップフロップを接続し、2チャンネルデータ検出部で識別信号を検出することで、同様の構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
(第9の実施形態)
<全体構成>
この発明の第9の実施形態による多チャンネルデータ検出装置9の全体構成を図17に示す。この装置9は、入力端子901a,901bと、識別信号一致検出部806a,806bと、スキュー判定部902と、制御部903と、バッファ904a,904bとを備える。入力端子901aは、外部より第1の受信データData1を入力する。入力端子901bは、外部より第2の受信データData2を入力する。スキュー判定部902は、識別信号一致検出部806a,806bの各々から出力されるデータ検出信号S806a,S806bを入力し、入力したデータ検出信号S806a,S806bを制御部903へ出力する。また、スキュー判定部902は入力したデータ検出信号S806a,S806bに基づいて、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に存在するスキューが「0」になるタイミングを検出し、そのタイミングを示すタイミング一致信号S902を制御部903に出力する。制御部903は、識別信号一致検出部806a,806bの各々からのデータ検出信号S806a,S806bに基づきバッファ904a,904bの各々に書込開始信号Swを出力し、スキュー判定部902からのタイミング一致信号S902に基づきバッファ904a,904bの各々に読出開始信号Srを出力するとともにデータ抽出開始信号Stを後段の装置に出力する。バッファ904aは、制御部903からの書込開始信号Swに基づき入力端子901aに入力された第1の受信データData1を格納し、制御部903からの読出開始信号Srに基づき格納している第1の受信データData1を出力する。バッファ904bは、制御部903からの書込開始信号Swに基づき入力端子901bに入力された第2の受信データData2を格納し、制御部903からの読出開始信号Srに基づき格納している第2の受信データData2を出力する。
<スキュー判定部902の内部構成>
図17に示したスキュー判定部902は、フリップフロップ905a,905bと、スキュー検出部906とを含む。フリップフロップ905aは、識別信号一致検出部806aより出力されたデータ検出信号S806aを1クロック分遅延させ、遅延したデータ検出信号S905aを出力する。フリップフロップ905bは、識別信号一致検出部806bより出力されたデータ検出信号S806bを1クロック分遅延させ、遅延したデータ検出信号S905bを出力する。スキュー検出部906は、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806a,フリップフロップ905aからのデータ検出信号S905a,識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806b,およびフリップフロップ905bからのデータ検出信号S905bに基づきタイミング一致信号S902を出力する。
<動作>
図17に示した多チャンネルデータ検出装置9による動作について説明する。
まず、入力端子901aは、外部より第1の受信データData1を入力する。一方、入力端子901bは、外部より第2の受信データData2を入力する。
次に、識別信号一致検出部806aは、入力端子901aに入力された第1の受信データData1に対して第8の実施形態と同様の処理を行い、データ検出信号S806aを出力する。一方、識別信号一致検出部806bは、入力端子901bに入力された第2の受信データData2に対して第8の実施形態と同様の処理を行い、データ検出信号S806bを出力する。
次に、制御部903は、スキュー判定部902を介して識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806aを入力すると、バッファ904aに書込開始信号Swを出力する。バッファ904aは、制御部903から書込開始信号Swが出力されると、入力端子901aが入力している第1の受信データData1を格納し始める。また、制御部903は、スキュー判定部902を介して識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806bを入力すると、バッファ904bに書込開始信号Swを出力する。バッファ904bは、制御部903から書込開始信号Swが出力されると、入力端子901bが入力している第2の受信データData2を格納し始める。
次に、フリップフロップ905aは、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806aを1クロック分遅延させ、遅延したデータ検出信号S905aをスキュー検出部906に出力する。一方、フリップフロップ905bは、識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806bを1クロック分遅延させ、遅延したデータ検出信号S905bをスキュー検出部906に出力する。
次に、スキュー検出部906は、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806a,フリップフロップ905aからのデータ検出信号S905a,識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806b,およびフリップフロップ905bからのデータ検出信号S905bのうち出力されるタイミングが同じになる組み合わせを検出し、検出したデータ検出信号の立ち上がりに同期してタイミング一致信号S902を制御部903に出力する。
次に、制御部903は、スキュー検出部906よりタイミング一致信号S902が出力された時点から第1の受信データData1に含まれる第1の情報データDmain1(または第2の受信データData2に含まれる第2の情報データDmain2)の長さL分経過した後、読出開始信号Srをバッファ904a,904bに出力するとともにデータ抽出開始信号Stを外部に出力する。
次に、バッファ904aは、制御部903より読出開始信号Srが出力されると、自己に格納している第1の受信データData1を後段の装置に出力し始める。一方、バッファ904bは、制御部903より読出開始信号Srが出力されると、自己に格納している第2の受信データData2を後段の装置に出力し始める。
次に、例えば、後段の装置は、制御部903からのデータ抽出開始信号Stを入力すると、バッファ904aからの第1の情報データDmain1とバッファ904bからの第2の情報データDmain2を取得する。
<具体例>
次に、上述の動作について、第2の受信データData2が第1の受信データData1に対して1クロック分遅延しており(図16(a),(e))、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に1クロック分のスキューがある場合を例として説明する。なお、第1の受信データData1および第2の受信データData2には、ビット誤りが発生していないものとする。
まず、識別信号一致検出部806bからデータ一致検出信号S806bが出力され制御部903がバッファ904bに対して書込開始信号Swを出力すると、バッファ904bは、入力端子901bに入力されている第2の受信データData2を格納し始める。つまり、バッファ904bは、第2の受信データData2のうち第2の情報データDmain2を格納する。
次に、識別信号一致検出部806aからデータ一致検出信号S806aが出力され制御部903がバッファ904aに対して書込開始信号Swを出力すると、バッファ904aは、入力端子901aに入力されている第1の受信データData1を格納し始める。つまり、バッファ904aは、第1の受信データData1のうち第1の情報データDmain1を格納する。
次に、識別信号一致検出部806a,806bおよびフリップフロップ905a,905bより出力されるデータ検出信号S806a,S806b,S905a,S905bは、図16(b),(f),(d),(h)にようになる。図16のように、識別信号一致検出部806bからデータ検出信号S806bが出力されるタイミング(図16(d))とフリップフロップ905aからデータ検出信号S905aが出力されるタイミング(図16(f))とが一致しそれ以外の組み合わせではタイミングが一致しないので、スキュー検出部906は、第2の受信データData2が第1の受信データData1に対して1クロック遅延していることを検出する。
次に、スキュー検出部906がデータ検出信号S806b(またはデータ検出信号S905a)の立ち上がりに同期してタイミング一致信号S902を出力すると(図16(i))、制御部903は、データ検出信号S902の立ち上がりから第1の情報データDmain1(または第2の情報データDmain2)の長さL分経過した後、読出開始信号Sr(図16(j))をバッファ904a,904bの各々に出力するとともにデータ抽出開始信号Stを後段の装置に出力する。
次に、バッファ904aは、制御部903より読出開始信号Srが出力されると、自己に格納している第1の情報データDmain1を後段の装置に出力し始める。一方、バッファ904bは、制御部903より読出開始信号Srが出力されると、自己に格納している第2の情報データDmain2を後段の装置に出力し始める。
<効果>
以上のように、簡易な構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
なお、2チャンネルの場合を例にとって説明したが、Kチャンネル(Kは自然数)以上の場合も同様の構成で、チャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
また,チャンネル間のスキューが1クロックの場合を例にとって説明したが、2クロック以上の場合でも、補正するスキューのクロック数だけフリップフロップを接続し、スキュー検出部でチャンネル間スキューを検出することで、同様の構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
(第10の実施形態)
<全体構成>
この発明の第10の実施形態による多チャンネルデータ検出装置10の全体構成を図18に示す。この装置10は、図17に示したスキュー判定部902と制御部903とバッファ904a,904bに代えて、スキュー判定部1001と遅延補正部1002a,1002bとを備える。その他の構成は図17と同様である。スキュー判定部1001は、識別信号一致検出部806a,806bの各々から出力されるデータ検出信号S806a,S806bに基づいて、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に存在するスキューが「0」になるタイミングを示すタイミング一致信号S1001を後段の装置に出力し、かつスキューを「0」にするためのスキュー補正信号Scを遅延補正部1002a,1002bの各々に出力する。遅延補正部1001a,1001bの各々は、スキュー判定部1001からのスキュー補正信号Scに応じて、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に存在するスキューを補正する。
<スキュー判定部1001の内部構成>
図18に示したスキュー判定部1001は、図17に示したスキュー検出部906に代えて、スキュー検出部1003を含む。その他の構成は図17と同様である。スキュー検出部1003は、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806a,フリップフロップ905aからのデータ検出信号S905a,識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806b,およびフリップフロップ905bからのデータ検出信号S905bに基づき、タイミング一致信号S1001を後段の装置に出力しスキュー補正信号Scを遅延補正部1002a,1002bの各々に出力する。
<遅延補正部1002a,1002bの内部構成>
図18に示した遅延補正部1002aは、フリップフロップ1004aと、選択部1005aとを含む。フリップフロップ1004aは、入力端子901aに入力された第1の受信データData1を1クロック分遅延させる。選択部1005aは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、入力端子901aに入力された第1の受信データData1およびフリップフロップ1004aによって遅延された第1の受信データData1のうち一方を選択し、選択した第1の受信データData1を後段の装置に出力する。
図18に示した遅延補正部1002bは、フリップフロップ1004bと、選択部1005bとを含む。フリップフロップ1004bは、入力端子901bに入力された第2の受信データData2を1クロック分遅延させる。選択部1005bは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、入力端子901bに入力された第2の受信データData2およびフリップフロップ1004bによって遅延された第2の受信データData2のうち一方を選択し、選択した第2の受信データData2を後段の装置に出力する。
<動作>
図18に示した多チャンネルデータ検出装置10による動作は、図17に示した多チャンネルデータ検出装置と比較すると、スキューを検出した後の処理が異なる。
まず、スキュー検出部1003は、スキュー検出部906と同様に、識別信号一致検出部806aからのデータ検出信号S806a,フリップフロップ905aからのデータ検出信号S905a,識別信号一致検出部806bからのデータ検出信号S806b,およびフリップフロップ905bからのデータ検出信号S905bのうち出力されるタイミングが同じになる組み合わせを検出する。
一方、フリップフロップ1004aは、入力端子901aに入力された第1の受信データData1を1クロック分遅延する。また、フリップフロップ1004bは、入力端子901bに入力された第2の受信データData2を1クロック分遅延する。
次に、スキュー検出部1003は、検出したデータ検出信号の立ち上がりに同期してデータ抽出開始信号Stを後段の装置に出力するとともに、入力端子からの受信データおよびフリップフロップからの受信データのうちどちらを選択するのかを指示するスキュー補正信号Scを遅延補正部1002a,1002bに出力する。
次に、選択部1005aは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、入力端子901aに入力された第1の受信データData1およびフリップフロップ1004aによって遅延された第1の受信データData1のうち一方を選択し、選択した第1の受信データData1を後段の装置に出力する。一方、選択部1005bは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、入力端子901bに入力された第2の受信データData2およびフリップフロップ1004bによって遅延された第2の受信データData2のうち一方を選択し、選択した第2の受信データData2を後段の装置に出力する。
<具体例>
次に、上述の動作について、第2の受信データData2が第1の受信データData1に対して1クロック分遅延しており、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に1クロック分のスキューがある場合を例として説明する(図16(a),(e))。なお、第1の受信データData1および第2の受信データData2には、ビット誤りが発生していないものとする。
この場合、スキュー検出部1003は、第9の実施形態と同様に、第2の受信データData2が第1の受信データData1に対して1クロック遅延していることを検出し、データ検出信号S806b(またはデータ検出信号S905a)の立ち上がりに同期して、データ抽出開始信号Stを後段の装置に出力する。これと同時に、スキュー検出部1003は、フリップフロップ1004aによって遅延された第1の受信データData1を選択するように指示するスキュー補正信号Scを選択部1005aに出力し、入力端子901bからの第2の受信データData2を選択するように指示するスキュー補正信号Scを選択部1005aに出力する。
次に、選択部1005aは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、フリップフロップ1004aによって遅延された第1の受信データを後段の装置に出力する。一方、選択部1005aは、スキュー検出部1003からのスキュー補正信号Scに応じて、入力端子901aに入力された第1の受信データを後段の装置に出力する。
<効果>
以上のように、簡易な構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
なお、2チャンネルの場合を例にとって説明したが、Kチャンネル(Kは自然数)以上の場合も同様の構成で、チャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
また,チャンネル間のスキューが1クロックの場合を例にとって説明したが、2クロック以上の場合でも、補正するスキューのクロック数だけフリップフロップを接続し、スキュー検出部でチャンネル間スキューを検出することで、同様の構成でチャンネル間のスキューを0に調整し、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。
(第11の実施形態)
<スキューとビット誤りの関係>
伝送経路に不具合がある場合、伝送経路が異なる複数の受信データ間にスキューが発生しやすい。また、不具合がある伝送経路を通過する受信データにはビット誤りが発生している可能性が高い。よって、複数の受信データ間にスキューが発生している場合、受信データにビット誤りが発生している可能性が高い。
<全体構成>
この発明の第11の実施形態による多チャンネルデータ検出装置11は、図14に示す2チャンネルデータ検出部803a,803b,803cに代えて、図19に示す2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cを備える。その他の構成は図14と同様である。2チャンネルデータ検出部1101aは、フリップフロップ802aによって遅延された第1の受信データData1と入力端子801bに入力された第2の受信データData2との間にスキューがないと判断すると、タイミング一致信号S1101aを出力する。2チャンネルデータ一致検出部1101bは、入力端子801aに入力された第1の受信データData1と入力端子801bに入力された第2の受信データData2との間にスキューがないと判定すると、タイミング一致信号S1101bを出力する。2チャンネルデータ一致検出部1101cは入力端子801aに入力された第1の受信データData1とフリップフロップ802bによって遅延された第2の受信データData2との間にスキューがないと判定すると、タイミング一致信号S1101cを出力する。スキュー判定部804は、2チャンネルデータ検出部1101a〜1101cの各々からのタイミング一致信号S1101a〜S1101cに基づいて、入力端子からの受信データおよびフリップフロップからの受信データのうちどちらを選択するのかを指示する選択信号S804a,S804bを選択部805a,805bの各々に出力しかつ後段の装置にデータ抽出開始信号Stを出力する
<2チャンネルデータ検出部の内部構成>
図19に示した2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cについて説明する。2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cの各々の内部構成は同様であるので、代表として2チャンネルデータ検出部1101aの内部構成を図19に示す。2チャンネルデータ検出部1101aは、図15に示した識別信号一致検出部806a,806bに代えて、データ検出装置1a,1bを備える。その他の構成は図15と同様である。データ検出装置1a,1bの各々は、図1に示したデータ検出装置1と同様の構成であり、受信データData1またはData2を入力してデータ検出信号S1aまたはS1bを出力する。
<動作>
この発明の第11の実施形態による多チャンネルデータ検出装置11の動作は、第8の実施形態と比較すると、2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cの各々における動作が異なる。
2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cの各々におけるデータ検出装置1aは、入力した第1の受信データData1に対して第1の実施形態と同様の処理を行い識別信号(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2)を検出し、データ検出信号S1aを出力する。
2チャンネルデータ検出部1101a,1101b,1101cの各々におけるデータ検出装置1bは、入力した第2の受信データData2に対して第1の実施形態と同様の処理を行い識別信号(プリアンブル〈A〉Da1〜Da8およびプリアンブル〈B〉Db1,Db2)を検出し、データ検出信号S1bを出力する。
<第8の実施形態との比較>
ここで、第1の受信データData1および第2の受信データData2にビット誤りが発生している場合における第8の実施形態の動作および本実施形態の動作について説明する。
この場合、第8の実施形態による多チャンネルデータ検出装置8では、識別信号一致検出部806a,806bに保有されている識別信号パターンP[10:10]と入力した識別信号のビットパターンとが一致しないので、識別信号一致検出部806a,806bはデータ検出信号S806a,S806bを出力しない。
一方、本実施形態による多チャンネルデータ検出装置11では、データ検出装置1a,1bは、第1の実施形態と同様の処理を行うことにより、識別信号を検出することができるので、データ検出信号S1a,S1bを出力する。
<効果>
以上のように、受信データにビット誤りが発生している場合でもデータ検出信号S1a,S1bが出力されるので、これらの信号S1a,S1bを用いてスキューを「0」に調整することができ、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。本実施形態は、第8の実施形態に比べて情報データを検出する性能がよい。
なお、本実施形態では、データ検出装置1a,1bとして図1に示したデータ検出装置1を用いたが、これに限らず、図4,8,9,11,12,13に示したデータ検出装置2,3,4,5,6,7を用いても構わない。
(第12の実施形態)
<全体構成>
この発明の第12の実施形態による多チャンネルデータ検出装置12の全体構成を図20に示す。この装置12は、図17に示した識別信号一致検出部806a,806bに代えて、データ検出装置1a,1bを備える。その他の構成は図17と同様である。データ検出装置1a,1bは、図1に示したデータ検出装置1と同様の構成であり、受信データを入力してそれぞれデータ検出信号S1a,S1bを出力する。スキュー判定部902は、データ検出措置1a,1bの各々から出力されるデータ検出信号S1a,S1bを入力し、入力したデータ検出信号S1a,S1bを制御部903へ出力する。また、スキュー判定部902は入力したデータ検出信号S1a,S1bに基づいて、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に存在するスキューが「0」になるタイミングを検出し、そのタイミングを示すタイミング一致信号S902を制御部903に出力する。制御部903は、データ検出装置1a,1bの各々からのデータ検出信号S1a,S1bに基づきバッファ904a,904bの各々に書込開始信号Swを出力し、スキュー判定部902からのタイミング一致信号S902に基づきバッファ904a,904bの各々に読出開始信号Srを出力するとともにデータ抽出開始信号Stを後段の装置に出力する。
<第9の実施形態との比較>
ここで、第1の受信データData1および第2の受信データData2にビット誤りが発生している場合における第9の実施形態の動作および本実施形態の動作について説明する。
この場合、第9の実施形態による多チャンネルデータ検出装置9では、識別信号一致検出部806a,806bに保有されている識別信号パターンP[10:10]と入力した識別信号のビットパターンとが一致しないので、識別信号一致検出部806a,806bはデータ検出信号S806a,S806bを出力しない。
一方、本実施形態による多チャンネルデータ検出装置12では、データ検出装置1a,1bは、第1の実施形態と同様の処理を行うことにより、識別信号を検出することができるので、データ検出信号S1a,S1bを出力する。
<効果>
以上のように、受信データにビット誤りが発生している場合でもデータ検出信号S1a,S1bが出力されるので、これらの信号S1a,S1bを用いてスキューを「0」に調整することができ、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。本実施形態は、第9の実施形態に比べて情報データを検出する性能がよい。
なお、本実施形態では、データ検出装置1a,1bとして図1に示したデータ検出装置1を用いたが、これに限らず、図4,8,9,11,12,13に示したデータ検出装置2,3,4,5,6,7を用いても構わない。
(第13の実施形態)
<全体構成>
この発明の第13の実施形態による多チャンネルデータ検出装置13の全体構成を図21に示す。この装置13は、図18に示した識別信号一致検出部806a,806bに代えて、データ検出装置1a,1bを備える。その他の構成は図18と同様である。データ検出装置1a,1bは、図1に示したデータ検出装置1と同様の構成であり、受信データを入力してそれぞれデータ検出信号S1a,S1bを出力する。スキュー判定部1001は、データ検出装置1a,1bの各々から出力されるデータ検出信号S1a,S1bに基づいて、第1の受信データData1と第2の受信データData2との間に存在するスキューが「0」になるタイミングを示すタイミング一致信号S1001を後段の装置に出力し、かつスキューを「0」にするためのスキュー補正信号Scを遅延補正部1002a,1002bの各々に出力する。
<第10の実施形態との比較>
ここで、第1の受信データData1および第2の受信データData2にビット誤りが発生している場合における第10の実施形態の動作および本実施形態の動作について説明する。
この場合、第10の実施形態による多チャンネルデータ検出装置10では、識別信号一致検出部806a,806bに保有されている識別信号パターンP[10:10]と入力した識別信号のビットパターンとが一致しないので、識別信号一致検出部806a,806bはデータ検出信号S806a,S806bを出力しない。
一方、本実施形態による多チャンネルデータ検出装置13では、データ検出装置1a,1bは、第1の実施形態と同様の処理を行うことにより、識別信号を検出することができるので、データ検出信号S1a,S1bを出力する。
<効果>
以上のように、受信データにビット誤りが発生している場合でもデータ検出信号S1a,S1bが出力されるので、これらの信号S1a,S1bを用いてスキューを「0」に調整することができ、情報データDmain1,Dmain2の抽出するタイミングを正しく検出することができる。本実施形態は、第10の実施形態に比べて情報データを検出する性能がよい。
なお、本実施形態では、データ検出装置1a,1bとして図1に示したデータ検出装置1を用いたが、これに限らず、図4,8,9,11,12,13に示したデータ検出装置2,3,4,5,6,7を用いても構わない。
本発明は、DVDプレイヤー,液晶テレビ,デジタルテレビのインターフェイス等について有用である。
この発明の第1の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 受信データの構成を示す図である。 誤りパターンの一例を示す図である。 この発明の第2の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 図4に示したプリアンブル〈A〉検出部およびプリアンブル〈B〉検出部の内部構成を示すブロック図である。 図4に示したプリアンブル〈A〉検出部の内部構成を示すブロック図である。 図4に示したプリアンブル〈B〉検出部の内部構成を示すブロック図である。 この発明の第3の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第4の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 図8に示したプリアンブル〈A〉誤り訂正部およびプリアンブル〈B〉誤り訂正部の内部構成を示すブロック図である。 この発明の第5の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第6の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第7の実施形態によるデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第8の実施形態による多データチャンネル検出装置の全体構成を示すブロック図である。 図14に示した2チャンネルデータ検出部の内部構成を示すブロック図である。 第1の受信データおよび第2の受信データの構成を示す図である。 この発明の第9の実施形態による多チャンネルデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第10の実施形態による多チャンネルデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第11の実施形態による多チャンネルデータ検出装置に含まれる2チャンネルデータ検出部の内部構成である。 この発明の第12の実施形態による多チャンネルデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の第13の実施形態による多チャンネルデータ検出装置の全体構成を示すブロック図である。 従来のデータ検出装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2,3,4,5,6,7,8,1a,1b データ検出装置
101a〜101i フリップフロップ
102a〜102h プリアンブル〈A〉一致検出部
103a,103b プリアンブル〈B〉一致検出部
104 誤りパターン判定部
105 誤り率検出部
202a〜202h プリアンブル〈A〉検出部
203a,203b プリアンブル〈B〉検出部
204 判定部
212,222 比較部
211,221,211a,211b 比較テーブル
401 プリアンブル〈A〉誤り訂正部
402 プリアンブル〈B〉誤り訂正部
411,421 ビット誤り検出部
412 正常プリアンブル〈A〉格納部
422 正常プリアンブル〈B〉格納部
423 選択部
801a,801b,901a,901b 入力端子
802a,802b,905a,905b,1004a,1004b フリップフロップ
803a,803b,803c,1101a,1101b,1101c 2チャンネルデータ検出部
804,906,1001 スキュー判定部
805a,805b,1005a,1005b 選択部
806a,806b 識別信号一致検出部
807 論理積演算部
903 制御部
904a,904b バッファ
906,1003 スキュー検出部
Data,Data1,Data2 受信データ
Da1〜Da8 プリアンブル〈A〉
Db1,Db2 プリアンブル〈B〉
De 誤り訂正符号
Dmain,Dmain1,Dmain2 情報データ
P101〜P111,P201〜P218 誤りパターン
A201〜A210,A221〜A265 プリアンブル〈A〉類似パターン
B201〜B210,B221〜B265 プリアンブル〈B〉類似パターン
S803a,S803b,S803c,S902,S1101a,S1101b,S1101c タイミング一致信号
S804a,S804b 選択信号
St データ抽出開始信号
S806a,S806b,S905a,S905b,S1a,S1b データ検出信号
Sw 書込開始信号
Sr 読出開始信号
Sc スキュー補正信号

Claims (17)

  1. Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データの中から所定の規格に基づいた識別信号を検出する装置であって、
    前記装置は、
    P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを備え、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記パラレル入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較し、
    前記判定部は、
    前記P個の第1比較部における比較結果と前記Q個の第2比較部における比較結果とに応じて、前記識別信号を検出したか否かを判定する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記データ検出装置は、さらに
    直列に接続された(P+Q)個のデータ保持部を備え、
    前記(P+Q)個のデータ保持部のうち先頭のデータ保持部には、
    所定のタイミングに同期して、前記パラレル入力データが入力され、
    前記(P+Q)個のデータ保持部のうち先頭以外のデータ保持部の各々は、
    前記所定のタイミングに同期して、当該データ保持部の直前に接続されたデータ保持部に保持されているデータを保持し、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記(P+Q)個のデータ保持部のうち前半P個のデータ保持部のいずれか1つに保持されているデータと前記第1のパターンとを比較し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記(P+Q)個のデータ保持部のうち後半Q個のデータ保持部のいずれか1つに保持されているデータと前記第2のパターンとを比較する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  3. 請求項1において、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記P個のデータのうちいずれか1つと前記第1のパターンとが一致するか否かを判断し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記Q個のデータのうちいずれか1つと前記第2のパターンとが一致するか否かを判断し、
    前記判定部は、
    前記P個のデータのうちいずれか1つと前記第1のパターンとが一致しないと判断した第1比較部の個数と前記Q個のデータのうちいずれか1つと前記第2のパターンとが一致しないと判断した第2判断部の個数とが所定の個数よりも少なければ、前記識別信号を検出したと判定する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  4. 請求項1において、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記P個のデータのうちいずれか1つと前記第1のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記Q個のデータのうちいずれか1つと前記第2のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断し、
    前記判定部は、
    前記P個の第1比較部のうちすべてにおいて一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いと判断され、かつ、前記Q個の第2比較部のうちすべてにおいて一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いと判断されると、前記識別信号を検出したと判定する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  5. 請求項1において、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記P個のデータのうちいずれか1つと前記第1のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記Q個のデータのうちいずれか1つと前記第2のパターンとを比較して、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多いか否かを判断し、
    前記判定部は、
    一致しているビットの個数が所定の個数よりも少ないと判断した前記第1比較部の個数と一致しているビットの個数が所定の個数よりも少ないと判断した前記第2判断部の個数とが所定の個数よりも少なければ、前記識別信号を検出したと判定する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  6. 請求項1において、
    前記判定部は、
    前記P個の第1比較部による比較結果と前記Q個の第2比較部による比較結果とから得られた長さ(P+Q)のパターン(比較結果パターン)と第3のパターンとの比較結果に応じて、前記識別信号を検出したか否かを判定する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  7. 請求項6において、
    前記データ検出装置は、さらに
    前記パラレル入力データの誤り率を検出する誤り率検出部を備え、
    前記判定部は、さらに
    前記誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、前記比較結果パターンとの比較に用いる前記第3のパターンを変更する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  8. 請求項1において、
    前記データ検出装置は、さらに
    前記パラレル入力データの誤り率を検出する誤り率検出部を備え、
    前記第1比較部は、さらに
    前記誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、前記第1のパターンを変更し、
    前記第2比較部は、さらに
    前記誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、前記第2のパターンを変更する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  9. 請求項1において、
    前記データ検出装置は、さらに、
    入力した前記パラレル入力データと前記第1のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ前記第1のパターンを当該パラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければ当該パラレル入力データを出力する第1誤り訂正部と、
    入力した前記パラレル入力データと前記第2のパターンとを比較し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも多ければ前記第2のパターンを当該パラレル入力データとして出力し、一致しているビットの個数が所定の個数よりも少なければ当該パラレル入力データを出力する第2誤り訂正部とを備え、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記第1誤り訂正部を介して入力された前記パラレル入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記第2誤り訂正部を介して入力された前記P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  10. 請求項9において、
    前記データ検出装置は、さらに、
    前記パラレル入力データの誤り率を検出する誤り率検出部を備え、
    前記第1誤り訂正部および第2誤り訂正部は、
    前記誤り率検出部によって検出された誤り率に応じて、前記所定の個数を変更する
    ことを特徴とするデータ検出装置。
  11. K個の入力データの遅延差を補正する装置であって、
    前記K個の入力データの各々は、
    所定の規格に基づいた識別信号を含み、
    前記装置は、
    前記K個の入力データに対応するK個の第1の識別信号検出部,K個の遅延部,およびK個のスキュー補正部と、
    前記K個の遅延部に対応するK個の第2の識別信号検出部と、
    スキュー判定部とを備え、
    前記K個の第1の識別信号検出部の各々は、
    対応する前記入力データの中から前記識別信号を検出し、
    前記K個の遅延部の各々は、
    対応する前記入力データを遅延させ、
    前記K個の第2の識別信号検出部の各々は、
    対応する前記遅延部によって遅延された入力データの中から前記識別信号を検出し、
    前記スキュー判定部は、
    前記K個の第1識別信号検出部と前記K個の第2の識別信号検出部とが前記識別信号を検出するタイミングに基づいて、前記K個の入力データの間に存在する遅延差を判定し、
    前記K個のスキュー補正部の各々は、
    前記スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する前記入力データの遅延量を調整する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  12. 請求項11において、
    前記K個のスキュー補正部の各々は、
    前記スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する前記入力データと前記遅延部によって遅延された入力データとのうちいずれか一方を選択する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  13. K個の入力データの遅延差を補正する装置であって、
    前記K個の入力データの各々は、
    所定の規格に基づいた識別信号を含み、
    前記装置は、
    前記K個の入力データに対応するK個の識別信号検出部およびK個のスキュー補正部と、
    スキュー判定部とを備え、
    前記K個の識別信号検出部の各々は、
    対応する前記入力データの中から前記識別信号を検出し、
    前記スキュー判定部は、
    前記K個の識別信号検出部が前記識別信号を検出するタイミングに基づいて、前記K個の入力データの間に存在する遅延差を判定し、
    前記K個のスキュー補正部の各々は、
    前記スキュー判定部によって判定された遅延差に応じて、対応する前記入力データの遅延量を調整する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  14. 請求項13において、
    前記K個の識別信号検出部の各々は、
    対応する前記入力データの中から識別信号を検出すると、データ検出信号を出力し、
    前記スキュー判定部は、
    前記K個の識別信号検出部に対応するK個の遅延部と、スキュー検出部とを含み、
    前記K個の遅延部の各々は、
    対応する前記識別信号検出部からのデータ検出信号を遅延させ、
    前記スキュー検出部は、
    前記K個の識別信号検出部からのデータ検出信号と前記K個の遅延部からのデータ検出信号とに基づき、前記K個の入力データの間に存在する遅延差を検出し、
    前記K個のスキュー補正部の各々は、
    対応する前記入力データの中から前記識別信号検出部によって識別信号が検出されると当該入力データを格納し、前記スキュー検出部によって検出された遅延差に基づいて自己に格納している入力データを出力する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  15. 請求項13において、
    前記識別信号検出部の各々は、
    対応する前記入力データの中から識別信号を検出すると、データ検出信号を出力し、
    前記スキュー判定部は、
    前記K個の識別信号検出部に対応するK個の遅延部と、スキュー検出部とを含み、
    前記K個の遅延部の各々は、
    対応する前記識別信号検出部からのデータ検出信号を遅延させ、
    前記スキュー検出部は、
    前記K個の識別信号検出部からのデータ検出信号と前記K個の遅延部からのデータ検出信号とに基づき、前記K個の入力データの間に存在する遅延差を検出し、
    前記スキュー補正部の各々は、
    対応する前記入力データを遅延させる遅延部と、
    前記スキュー検出部によって検出された遅延差に応じて、対応する前記入力データと前記遅延部によって遅延された入力データとのうちいずれか一方を選択する選択部とを含む
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  16. 請求項11において、
    前記K個の入力データの各々は、さらに
    Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データであり、
    前記識別信号検出部の各々は、
    P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを含み、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較し、
    前記判定部は、
    前記P個の第1比較部における比較結果と前記Q個の第2比較部における比較結果とに応じて、前記識別信号を検出したか否かを判定する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
  17. 請求項13において、
    前記K個の入力データの各々は、さらに
    Nビット幅(Nは自然数)のパラレル入力データであり、
    前記識別信号検出部の各々は、
    P個(Pは自然数)の第1比較部と、Q個(Qは自然数)の第2比較部と、判定部とを含み、
    前記P個の第1比較部の各々は、
    前記入力データのうち連続した(P+Q)個のデータの先頭からP個のデータのうちいずれか1つと第1のパターンとを比較し、
    前記Q個の第2比較部の各々は、
    前記P個のデータに続くQ個のデータのうちいずれか1つと第2のパターンとを比較し、
    前記判定部は、
    前記P個の第1比較部における比較結果と前記Q個の第2比較部における比較結果とに応じて、前記識別信号を検出したか否かを判定する
    ことを特徴とする多チャンネルデータ検出装置。
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