JP4920225B2 - データ再生回路、およびそれを搭載した電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、同一チャネル中にビデオデータおよびオーディオデータが混在するデータを受信して再生するデータ再生回路、およびそれを搭載した電子機器に関する。
PC(personal computer)本体とモニタ間のデジタルインターフェース規格であるDVI(Digital Visual Interface)が利用されている。DVIは小振幅差動伝送方式を採用し、4チャネルのシリアルデータを転送する。4チャネルの内、RGB三色にそれぞれ1チャネル割り当てられ、残りの1チャネルがクロックに割り当てられる。DVIは最大5Gbpsの伝送能力を持つ。
HDMI(High-Definition Multimedia Interface)はDVIと下位互換性を持ち、DVDプレーヤやセットトップボックスなどのビデオ機器と、テレビなどのディスプレイとの間のデジタルインターフェースとして普及してきている。HDMIはDVIの物理層を利用して、オーディオデータや各種の制御情報を伝送するためのデータアイランド(Data Island)をビデオブランキング区間に挿入している。これにより、HDTV(High Definition TeleVision)を含め、高品質なオーディオビジュアルデータの伝送が可能になる。
本出願人は、特許文献1にて、スキューとジッタを含んだ信号から正しい信号を取り出すために、オーバーサンプリングしたデータ列から最も安定したデータ列を選択する技術を開示した。
特開2004−88386号公報
当然のことであるが、ケーブル長さや送受信の終端ミスマッチングなどの要因で、受信データにはエラーが生じ得る。特に、オーディオデータに生じたエラーは、当該オーディオデータ再生時の不連続な音や雑音発生の原因になり得る。視聴者は、ビデオデータのエラーによる画像のちらつきなどより、そのような不連続な音や雑音に敏感であるため、ビデオデータのエラーより、オーディオデータのエラーを低減する要請が強い。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一チャネル中にビデオデータとオーディオデータが混在する信号を視聴者にとって高品質な態様で受信再生することができるデータ再生回路、およびそれを搭載した電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のデータ再生回路は、同一チャネル中にビデオデータおよびオーディオデータが混在するデータを受信し、再生するデータ再生装置であって、受信データを複数のサンプリングエッジでオーバーサンプリングするオーバーサンプル部と、各サンプリングエッジでサンプリングされたデータ列と、受信データ中の所定位置を特定するための識別符号とを照合する照合部と、照合部の照合結果を参照して、複数のサンプリングエッジからひとつを選択するエッジ選択部と、オーディオデータに通信エラーが発生しているか否かを検出するエラー検出部と、を備える。エッジ選択部は、通信エラーを抑制するようサンプリングエッジを適応的に切り替える。
この態様によると、同一チャネル中にビデオデータとオーディオデータが混在する信号を受信する際、オーディオデータの通信エラーを可及的に抑制するようサンプリングエッジを切り替えることにより、視聴者にとって高品質な態様で受信再生することができる。
エッジ選択部は、通信エラーが発生している間、サンプリングされるデータ列の遷移度合いが最も小さいサンプリングエッジに適応的に切り替え、オーディオデータが正常に受信されている間、現在選択しているサンプリングエッジに固定してもよい。オーディオデータに通信エラーが生じていない場合、そのサンプリングエッジを維持することにより、通信エラーの発生を抑制することができる。
エッジ選択部は、通信エラーの有無を参照するためのエラーレジスタを含んでもよい。エラー検出部は、検査単位のオーディオデータに対する検査が終了するたびに、エラー検出の有無を示す情報をエラーレジスタにセットしてもよく、エッジ選択部は、サンプリングエッジを切り替えたとき、エラーレジスタの値をリセットしてもよい。サンプリングエッジを切り替えた後、次のオーディオデータに対する通信エラーの発生を示す情報が通知されるまで、サンプリングエッジの切り替えを停止することにより、切り替え先のサンプリングエッジのオーディオデータの受信状況を確認することができる。
照合部による照合結果を蓄積していく蓄積レジスタをさらに備えてもよい。照合部は、ビデオデータのブランキング区間ごとに、各サンプリングエッジでサンプリングされたデータ列をシフトさせながら、ブランキング区間を特定するための識別符号と照合し、各サンプリングエッジでサンプリングされるデータ列の遷移度合いを蓄積レジスタに記録し、エッジ選択部は、サンプリングエッジを切り替えるとき、蓄積レジスタを参照して、データ列の遷移度合いが最も小さいサンプリングエッジを統計的に求めてもよい。統計的に切り替え先のサンプリングエッジを求めることにより、サンプリングエッジの切り替え精度を高めることができる。
ビデオデータのブランキング区間に挿入されたオーディオデータを分離して、エラー検出部に供給するビデオ/オーディオ分離部をさらに備えてもよい。オーディオデータを分離した後に、オーディオデータの通信エラーを考慮してサンプリングエッジを切り替えることにより、画像ノイズ抑制より音声ノイズ抑制を優先させたサンプリングエッジ切り替え処理を実現することができる。
本発明の別の態様は、電子機器である。この電子機器は、上述した態様のデータ再生回路と、データ再生回路により再生されたビデオデータを表示する表示部と、データ再生回路により再生されたオーディオデータを音声出力するスピーカと、を備える。
この態様によると、画像ノイズ抑制より音声ノイズ抑制を優先させることにより、視聴者にとって高品質な態様で受信再生することができる機器を実現することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、同一チャネル中にビデオデータとオーディオデータが混在する信号を、視聴者にとって高品質な態様で受信再生することができる。
本発明は、人間の視覚特性や聴覚特性を考慮して、ビデオデータおよびオーディオデータが混在するシリアルデータを最適に受信して再生する手法を提供するものである。以下、ビデオデータおよびオーディオデータが混在するシリアルデータとして、HDMI規格の受信信号を例に説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるデータ再生回路の構成を示すブロック図である。本実施形態におけるデータ再生回路100は、DVDプレーヤなどの機器からHDMI規格で送信されてくるデータを受信して、再生する回路である。テレビなどに搭載される。HDMIは、DVIと同様に、色の三原色に対応して、Rチャネル、Gチャネル、Bチャネルおよびシステムクロックに対応するCLKチャネルの計4チャネルを持つ。Rチャネル、GチャネルおよびBチャネルのブランキング区間にオーディオデータや制御信号が挿入される。
データ再生回路100は、シリアルデータ再生回路10、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)デコーダ20、A/V分離回路30、エラー検出回路40、オーディオデータ再生回路50およびパネルインタフェース60を備える。これらは、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。上記CLKチャネルは図示しないPLL回路に入力され、当該PLL回路は上記したそれぞれの回路10〜60にクロックを供給する。
シリアルデータ再生回路10は、Rチャネル、GチャネルおよびBチャネルの各シリアルデータのジッターおよびスキューを補正して同期をとり、次段のTMDSデコーダ20に供給する。シリアルデータ再生回路10の詳細については後述する。
TMDSデコーダ20は、TMDS符号化された信号を復号し、水平、垂直同期信号と共に3チャネルのビデオ信号をA/V分離回路30に供給する。A/V分離回路30は、供給されたビデオ信号のブランキング区間からチャネルごとにオーディオ信号および制御信号を抽出する。A/V分離回路30は、オーディオ信号および制御信号が取り除かれたビデオ信号をパネルインタフェース60に供給し、当該オーディオ信号および制御信号をエラー検出回路40に供給する。パネルインタフェース60は、供給されたビデオ信号をディスプレーパネル用の信号に変更し、後述する表示部120に出力する。例えば、RGBフォーマットからYUVフォーマットに変換する。
エラー検出回路40は、BCH(Bose-Chaudhuri Hocquenghem Code)エラー検出回路42およびECC(Error Correcting Code)訂正回路44を備える。HDMI規格におけるBCH符号は符号語間距離が2未満の符号語体系である。64ビットの符号語に対して1ビットエラーは訂正可能である。これに対し、2ビット以上のエラーは、検出は可能であるが、訂正は不可能である。BCHエラー検出回路42は、チャネルごとにBCH剰余(以下、シンドロームと呼ぶ。)を生成することにより、正常に受信できたか否かを判定する。シンドロームが零の場合、正常に受信できたと判定することができる。ECC訂正回路44は、シンドロームを参照して1ビットエラーの場合、そのエラー位置を特定して、そのエラーを訂正する。
BCHエラー検出回路42およびECC訂正回路44は、エラーを検出した場合およびエラーを訂正した場合、その旨をシリアルデータ再生回路10に通知する。オーディオデータに対する1回の検査または1回の訂正が終了するたびに通知することができる。なお、チャネルごとにエラー検出数やエラー訂正数をカウンタでカウントしていき、所定数まで累積した際に、シリアルデータ再生回路10に通知してもよい。
オーディオデータ再生回路50は、図示しないPLL回路からのサンプリングクロックにしたがい、オーディオデータを再生する。再生したデータをI2S(Inter-IC Sound)やS/PDIF(Sony Philips Digital Interface)フォーマットなどを用いて、後述するスピーカ110に出力してもよい。
本実施形態にて、シリアルデータ再生回路10は、ビデオ信号のブランキング期間中に使用される特定のスペシャルキャラクタを利用して、ビデオ信号再生時のジッターやスキューを補正する。HDMI規格によれば、システムを駆動するのに使用する最小のクロックである1システムクロックに10ビットのシリアルデータが転送される。スペシャルキャラクタは、ブランキングを表す信号であり、ブランキング区間中に10ビットで挿入される。スペシャルキャラクタには4種類がある。
図2は、シリアルデータ再生回路の構成を示すブロック図である。シリアルデータ再生回路10は、オーバーサンプル回路70、エッジレジスタ72、セレクタ73、エッジ照合回路74、エッジ遷移状態レジスタ76およびエッジ選択部78を備える。
オーバーサンプル回路70は、チャネルごとにシリアルデータをn(2以上の整数)倍オーバーサンプリングする。すなわち、シリアルデータに対するサンプル位置(以下、エッジと呼ぶ。)を目的周波数のn倍に設定する。以下、3倍オーバーサンプリングの例で説明する。3倍オーバーサンプリングしたことにより、生成した3種類のデータ列を、エッジAレジスタ72A、エッジBレジスタ72BおよびエッジCレジスタ72Cにそれぞれ出力する。
エッジAレジスタ72A、エッジBレジスタ72BおよびエッジCレジスタ72Cは、2システムクロック分のビット数から1ビットを引いたデータ列、すなわち19ビットのデータ列を保持する。その19ビットのデータ列を所定のタイミングでエッジA照合回路74A、エッジB照合回路74BおよびエッジC照合回路74Cにそれぞれ出力する。また、エッジAレジスタ72A、エッジBレジスタ72BおよびエッジCレジスタ72Cは、その19ビットのデータ列をセレクタ73にも出力する。
エッジA照合回路74A、エッジB照合回路74BおよびエッジC照合回路74Cは、エッジAレジスタ72A、エッジBレジスタ72BおよびエッジCレジスタ72Cから供給されるデータ列の連続する下位10ビットから連続する上位10ビットまでの各10ビットで構成される計10パターンのそれぞれと上記スペシャルキャラクタとを照合し、一致するパターンの位置を記録する。
エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cは、エッジA照合回路74A、エッジB照合回路74BおよびエッジC照合回路74Cでの照合結果をそれぞれ累積的に記録する。すなわち、当該照合結果を蓄積していく蓄積レジスタとして機能する。例えば、エッジA照合回路74Aにて、供給されるデータ列の下位10ビットとスペシャルキャラクタとが一致した場合、エッジA遷移状態レジスタ76Aの現在の値を上位に1ビットシフトされて、最下位ビットに0が入力される。一致しない場合、上位に1ビットシフトされて、最下位ビットに1が入力される。一致しない間、1が入力されることになり、一致した時点で0が入力されることになる。
エッジ選択部78は、エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cを参照して、最も安定したエッジを選択する。その際、エラー検出回路40から通知されたエラー検出情報およびエラー訂正情報を参酌する。エッジ選択部78は、選択したエッジをセレクタ73に通知する。セレクタ73は、通知されたエッジの出力を選択し、後段に出力する。
図3は、エッジ選択部の構成を示す図である。エッジ選択部78は、エラーレジスタ80、現在エッジレジスタ82、安定エッジ判定回路84、エッジ比較回路86、エラーレジスタ判定回路88およびエッジ選択回路90を備える。エラーレジスタ80は、エラー検出回路40から通知されるエラー検出情報およびエラー訂正情報により値がセットされる。エラーが検出されたり、訂正されたりした場合、1がセットされ、正常に受信されている場合、0がセットされる。エラーレジスタ80の動作クロックCLKは、ECC訂正回路44の単位訂正期間を表すクロックと同期したものを利用することができる。
現在エッジレジスタ82は、複数のサンプリングエッジから現在選択しているエッジを示す識別情報を保持する。本実施形態では、エッジA、エッジBおよびエッジCのいずれかを示す識別情報を保持する。安定エッジ判定回路84は、エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cを参照して、最も安定したエッジを選択する。上述した例では、これらのレジスタに1が多く記録されているほど、受信データが激しく遷移しており、0が多く記録されているほど、受信データが安定していることが分かる。したがって、安定エッジ判定回路84は、エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cのうち、最も0が多いレジスタのエッジを最も安定したエッジと判定する。
エッジ比較回路86は、現在エッジレジスタ82から入力される現在選択されているエッジと、安定エッジ判定回路84から入力される最も安定したエッジとを比較する。両エッジが一致した場合、現在選択されているエッジを維持するようエッジ選択回路90に通知する。一致しない場合、エラーレジスタ80を参照するようエラーレジスタ判定回路88に通知する。
エラーレジスタ判定回路88は、エラーレジスタ80の値が0か否かを判定する。0の場合、現在選択されているエッジを維持するようエッジ選択回路90に通知する。1の場合、エラーレジスタ80の値をリセットして、0にする。それとともに、安定エッジ判定回路84が最も安定していると判定したエッジを選択するようエッジ選択回路90に通知する。もちろん、以上の処理はチャネル単位に行われている。
図4は、本実施形態におけるデータ再生回路100の安定したエッジを特定するまでの動作を説明するフローチャートである。まず、オーバーサンプル回路70は、チャネルごとにシリアルデータを3倍オーバーサンプリングする(S10)。そして、3種類のエッジでサンプリングするデータ列がブランキング区間のデータ列であるか否かをそれぞれ判定する(S12)。ブランキング区間のデータ列である場合(S12のY)、各エッジ照合回路74A〜Cは、ブランキング区間にサンプリングした上記データ列とスペシャルキャラクタとが一致するか否かをそれぞれ判定する(S14)。
一致しないエッジについて(S14のN)、対応するエッジレジスタ72に保持されている上記データ列を上位に1ビットシフトする(S16)。次に、上記データ列をシフトしたエッジについて、エッジ遷移状態レジスタ76(図中、エッジ遷移フラグと表記)の最下位ビットに1を入力し、上位に1ビットシフトする(S18)。そして、ステップS14に遷移する。
ステップS14にて、スペシャルキャラクタと一致したエッジについて(S14のY)、エッジ遷移状態レジスタ76の最下位ビットに0を入力し、上位に1ビットシフトする(S20)。
次に、安定エッジ判定回路84は、すべてのエッジ遷移状態レジスタ76A〜Cを参照して、最も遷移の少ない安定したエッジを選択する(S22)。具体的には、最も1の値が少ないレジスタのエッジを選択する。
図5は、本実施形態におけるデータ再生回路100のエッジを選択する動作を説明するフローチャートである。エッジ比較回路86は、現在選択されているエッジとステップS22にて判定した最も安定したエッジとが一致するか否かを比較する(S24)。一致する場合(S24のY)、エッジ選択回路90は、現在選択されているエッジを維持し、そのエッジでサンプリングしたデータを後段に出力する(S28)。
一致しない場合(S24のN)、エラーレジスタ判定回路88は、エラーレジスタ80の値が0であるか否かを判定する(S26)。0の場合(S26のY)、現在選択されているエッジを維持し、そのエッジでサンプリングしたデータを後段に出力する(S28)。1の場合(S26のN)、エラーレジスタを0にリセットする(S30)。それと共に、エッジ選択回路90は、現在のエッジからステップS22にて判定した最も安定したエッジに変更し、そのエッジでサンプリングしたデータを後段に出力する(S32)。
図6は、エッジ遷移状態レジスタの一例を示す。この例では16ビットのエッジ遷移状態レジスタで説明する。上述したように3倍オーバーサンプリングした場合、エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cが必要となる。あるエッジでサンプリングしたデータ列がスペシャルキャラクタと常に一致する場合、これらのレジスタ76A〜Cの値はすべて0になる。反対に常に一致しない場合、すべて1となる。サンプリングしたデータ列がシフトされて一致する場合、0と1が混在することになる。すなわち、レジスタの値に1が多いほど、ジッターやスキューの影響を受けやすいサンプリングエッジであることが分かる。逆にいえば、レジスタの値に1が多いほど、安定したサンプリングエッジであることが分かる。
また、複数ビットのレジスタを用いると、受信データの遷移状態を統計的に把握することができる。図6では、過去15回分のスペシャルキャラクタとの照合結果を記録することができ、新たな照合結果が最下位ビットに記録されると、最も古い照合結果が最上位ビットからオーバーフローする。
以上の説明から明らかなように本実施形態によれば、オーディオデータパケットにエラーがない場合、現在選択されているエッジを選択し、エラーが発生した場合、最も安定したエッジに切り替えることにより、音声途切れや雑音を可及的に抑制することができる。すなわち、オーディオデータパケットを正常に受信できている状態では、サンプリングエッジを切り替えないほうが、そのパケットの伝送エラーを引き起こす可能性が低いといえる。逆に伝送エラーが発生している状態では、サンプリングエッジを切り替えたほうが、そのエラーが解消される可能性が高いといえる。本来、最も安定したエッジに即時適応的に切り替えたほうが画像ノイズを低減させる観点からは好ましいが、画像ノイズより音声ノイズのほうが人間にとって感じやすいため、オーディオデータパケットのエラー低減を優先させる。また、サンプリングエッジを切り替える際に統計的手法を利用することにより、サンプリングエッジの切り替え精度を高めることができる。
次に、上記実施形態におけるデータ再生回路を搭載した電子機器について説明する。図7は、データ再生回路を搭載した電子機器の構成を示す図である。電子機器200は、テレビなどのセット機器が該当し、シリアル伝送により送信されてきたビデオデータおよびオーディオデータを再生する機能を備える。
電子機器200は、データ再生回路100、スピーカ110および表示部120を備える。スピーカ110は、オーディオデータ再生回路50から出力されたデータを音声出力する。表示部120は、パネルインタフェース60から出力されたデータを画像表示する。
この電子機器200は上記実施形態におけるデータ再生回路100を搭載しているため、人間の感覚器官の特性を考慮して、ビデオデータおよびオーディオデータを可及的に高品質な態様で受信再生することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、エッジ選択回路90が最も安定したエッジを選択する際、エッジA遷移状態レジスタ76A、エッジB遷移状態レジスタ76BおよびエッジC遷移状態レジスタ76Cのスコアを単純に評価した。この点、最近の照合結果ほど重み付けを上げて、そのサンプリングエッジの遷移状態を総合的に評価してもよい。サンプリングエッジの切り替え精度をさらに高めることができる。
本発明の実施形態におけるデータ再生回路の構成を示すブロック図である。 シリアルデータ再生回路の構成を示すブロック図である。 エッジ選択部の構成を示す図である。 本実施形態におけるデータ再生回路の安定したエッジを特定するまでの動作を説明するフローチャートである。 本実施形態におけるデータ再生回路のエッジを選択する動作を説明するフローチャートである。 エッジ遷移状態レジスタの一例を示す図である。 データ再生回路を搭載した電子機器の構成を示す図である。
符号の説明
10 シリアルデータ再生回路、 20 TMDSデコーダ、 30 A/V分離回路、 40 エラー検出回路、 42 BCHエラー検出回路、 44 ECC訂正回路、 50 オーディオデータ再生回路、 60 パネルインタフェース、 70 オーバーサンプル回路、 72A エッジAレジスタ、 73 セレクタ、 74A エッジA照合回路、 76A エッジA遷移状態レジスタ、 78 エッジ選択部、 80 エラーレジスタ、 82 現在エッジレジスタ、 84 安定エッジ判定回路、 86 エッジ比較回路、 88 エラーレジスタ判定回路、 90 エッジ選択回路、 100 データ再生回路、 110 スピーカ、 120 表示部、 200 電子機器。

Claims (7)

  1. 同一チャネル中にビデオデータおよびオーディオデータが混在するデータを受信し、再生するデータ再生回路であって、
    受信データを複数のサンプリングエッジでオーバーサンプリングするオーバーサンプル部と、
    各サンプリングエッジでサンプリングされたデータ列と、受信データ中の所定位置を特定するための識別符号とを照合する照合部と、
    前記照合部の照合結果を参照して、前記複数のサンプリングエッジからひとつを選択するエッジ選択部と、
    オーディオデータに通信エラーが発生しているか否かを検出するエラー検出部と、を備え、
    前記エッジ選択部は、前記通信エラーを抑制するようサンプリングエッジを適応的に切り替えることを特徴とするデータ再生回路。
  2. 前記エッジ選択部は、前記通信エラーが発生している間、サンプリングされるデータ列の遷移度合いが最も小さいサンプリングエッジに適応的に切り替え、前記オーディオデータが正常に受信されている間、現在選択しているサンプリングエッジに固定することを特徴とする請求項1に記載のデータ再生回路。
  3. 前記エッジ選択部は、前記通信エラーの有無を参照するためのエラーレジスタを含み、
    前記エラー検出部は、検査単位のオーディオデータに対する検査が終了するたびに、エラー検出の有無を示す情報を前記エラーレジスタにセットし、
    前記エッジ選択部は、サンプリングエッジを切り替えたとき、前記エラーレジスタの値をリセットすることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ再生回路。
  4. 前記照合部による照合結果を蓄積していく蓄積レジスタをさらに備え、
    前記照合部は、ビデオデータのブランキング区間ごとに、各サンプリングエッジでサンプリングされたデータ列をシフトさせながら、ブランキング区間を特定するための識別符号と照合し、各サンプリングエッジでサンプリングされるデータ列の遷移度合いを前記蓄積レジスタに記録し、
    前記エッジ選択部は、サンプリングエッジを切り替えるとき、前記蓄積レジスタを参照して、前記データ列の遷移度合いが最も小さいサンプリングエッジを統計的に求めることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデータ再生回路。
  5. ビデオデータのブランキング区間に挿入されたオーディオデータを分離して、前記エラー検出部に供給するビデオ/オーディオ分離部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデータ再生回路。
  6. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のデータ再生回路。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のデータ再生回路と、
    前記データ再生回路により再生されたビデオデータを表示する表示部と、
    前記データ再生回路により再生されたオーディオデータを音声出力するスピーカと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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