JP2005260403A - 光トランシーバ装置及び光送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の光波長λ1,λ2を発振できる光送信手段6と、複数の光波長λ3,λ4を受信できる光受信手段7と、光受信手段7の入力レベルを検出するモニタ手段8と、モニタ手段8の信号により光送信手段6の発振波長を制御する制御手段9を有し、光送信手段6及び光受信手段7は複数の光ファイバ線路5a,5bに受動素子11を介して接続され、受動素子11は光ファイバ線路5aと波長λ1,λ3を対応させると共にファイバ線路5bと波長λ2,λ4を対応させる機能を有し、光送信手段6で波長λ1(λ2)の光を出力する一方、光受信手段7で受信される波長λ3(λ4)の受光レベルが低下したことがモニタ手段8により検出されたときに、制御手段9は、一且、光送信手段6からの光出力を一定時間停止した後、光送信手段6の発振波長を波長λ1(λ2)から他の波長λ2(λ1)へ変更することにより、受動素子11が変更された波長λ2,λ4に対応した光ファイバ線路5bへ通信経路を切り替える。
【選択図】 図1
Description
一般に、光ファイバを用いるようなリンクは大容量のトラヒックを担うものであるので情報の疎通確保に対する信頼性を要求される。
一例として、図5に示すような構成が挙げられる。
ネットワークノード装置1には光トランシーバ2a,2bを挿入するポート3a,3bがある。
光トランシーバ2a,2bの動作は、ネットワークノード装置1中のスイッチ4にて操作されている。
通常は、光トランシーバ2aが稼動中の状態にあり、光ファイバ線路5aを用いて通信を行っている。
ネットワークノード装置1が光ファイバ線路5aを介する通信において異常を検知したときには光ファイバ線路5a上に異常が発生したとみなし、スイッチ4を用いて動作させる光トランシーバを2aから2bに切り替える。
ここで、ネットワークノード装置1が検知できる異常には、光入力レベルの低下、クロック抽出の失敗、フレーム構造の異常、対向装置からの警報などがある。
また、特許文献1に示されるような光クロスコネクトと複数の光トランシーバを有する装置とを用いる方法がある。
例えば、図5に示すような構成では、光トランシーバを2つ必要とする。
また、いずれの方法においても切り替え制御はネットワークノード装置が行うこととなる。
また、経路の二重化に際して光トランシーバを複数個使用する必要も無く、一つのみで済むので構成が簡易なものとなる。
また、対向装置の動作状態などのシステム動作状態を把握することも可能となる。
図1に示すように、光トランシーバ2cはネットワークノード装置1の有するポート3に挿入される。
光トランシーバ2cは、複数の波長で発信することのできる光送信機6、光受信機7、光受信機7に接続されるモニタ回路8、モニタ回路8の出力を受けて光送信機6を制御するドライバ9及びポート3とのインタフェース回路10を有する。
また、インタフェース回路10は、光受信機7より出力された信号を整形してポート3を介して装置1に送る機能をもつ。
また、インタフェース回路10は、ポート3から供給される光トランシーバ駆動のための電力の受電や、光トランシーバ動作状態をネットワークノード装置1に通知したり、ネットワークノード装置1からの光トランシーバ駆動制御信号を受信したりするなどの機能を有してもかまわない。
ドライバ9は、インタフェース部10から供給される変調信号をもとに光送信機6を駆動するとともに、モニタ回路8からもたらされた光受光レベルについての情報を受けて光送信機6の発振波長を変化させる機能、及び内部にタイマを有し、予め設定した時間のあいだ光出力を停止する機能とを有する。
光フィルタ11は、光フィルタに入射若しくは出射した光の波長と出射若しくは入射する光ファイバとを対応づける機能を有する、波長依存性を持つ受動素子である。
このような受動素子として、波長周回性をもつアレイ型導波路格子や、グレーティングミラーを用いた波長分離フィルタや、光バンドパスフィルタと光結合器からなる装置の適用が考えられる。
以上により光ファイバ線路5a,5bを用いた経路の二重化が行われている。
光送信機6の発振波長は複数の値を取り得、また、光受信機7は複数の波長に対し感度を有する。
ここでは説明の簡単のため、光送信機6は2つの相異なる波長λ1,λ2で発振できるものとする。
また、対向する光通信装置にあっては、2つの相異なる波長λ3,λ4で発振できるものとする。
なお、ここにおいては説明を簡単にするため光ファイバ線路5a,5bの2経路のみの切り替えを行うものとしてあらわしてあるが、3経路以上であってもかまわない。
以下、これの光送信機の発振波長の切り替え動作の概要について述べる。
このとき、対向する光通信装置との通信は、図中実線で示す通り、光ファイバ5aを用いて行われる。
通常に光ファイバ通信が行われているときには、光受信機7には対向する光通信装置からの光信号が入射しており、その光パワーは通信を安定に行うに足る、予め設定された閾値以上にある。
つぎに、光通信に使用している光ファイバ5aの破断等により通信が正常に行われなくなったときには、先ず光受信機7に入射する波長λ3の光パワーのレベルが低下する。
光レベルを随時に監視しているモニタ8にて、予め設定した閾値より小さくなったことが検出されると、モニタ8はドライバ9に光レベル低下に関する情報をもたらす。
光フィルタ11は、波長λ2の光は光ファイバ線路5bに対応づけているので、爾後の光信号は、図中破線で示す通り、光ファイバ線路5bを介して送信されることとなる。
ここで、光出力の停止により、更に安定な切り替えを実現することができる理由を述べる。
これの対策として波長切り替えを行うときには一旦、光出力を停止することにより、対向する光トランシーバに意図的に光レベル低下を検知させ、対向する光トランシーバにも切り替えを開始させるという方法をとることにより、あい対する光トランシーバ双方ともに切り替えを行うようにすることで安定な切り替えが実現できる。
更に、ドライバ9において光出力を停止している時間を定めるのにもタイマを用いることが可能である。
また、光通信経路の切り替えは、光送信機の波長切り替えと受動素子の組み合わせという簡易な構成で行われる。
電源投入ステップS1の後、ステップS2に示すように先ずλ1にて発光する。
このとき、条件分岐ステップS3にあるように受光レベルをモニタし、光レベルが閾値以下でなければ通信確立ステップS4とする。
通信確立後も随時条件分岐ステップS3にて光レベルを判定しつづける。
また、光レベルが閾値以下ならば、タイマ設定・起動ステップS5へ移行し、タイマを起動する。
観察は、ステップS6において行われ、一定時間の間に光レベルが閾値より大きくなれば、通信確立ステップS4へ移行する。
一定時間の間、光レベルが閾値以下の状態のまま、ステップS7でタイマが満了すると、今度はタイマ設定・起動ステップS8へ移行する。
タイマ満了後、ステップS11にて別の波長λ2で光源の発光が始まり、再び条件分岐ステップS3へ移行する。
ステップS3にて受光レベルが閾値を下回っていることが検出されなければ、通信確立ステップS4へ移行し、切り替えは完了する。
なお、上述したステップS1〜S11は、ネットワークノード装置1からインターフェース10を介した指令を受けてドライバ9が実行するようにしても良いし、更に、ハードウェアによって実現するものに限らず、コンピュータソフトウェアで実現しても良い。
図中、8aは光受信機7にて受光した光のパワーレベルを検出するレベルモニタ、12a,12bは光送信機6中に備え付けられた、それぞれ相異なる波長λ1,λ2で発振するレーザ光源、13はレーザ光源12a,12bの光を同一光路に導く光結合器である。
レベルモニタ8aにおいて受光パワーが予め設定したレベル以下であることを検知した場合、これをドライバ9に通知する。
受動素子である光フィルタ11により、波長に応じて光ファイバ線路5a,5bのいずれかに経路が振りかえられる。
以上の動作により、受光パワーレベルが小さいときには別経路に切り替えを行うことができる。
また、経路の二重化に際して、光トランシーバを複数個使用する必要も無く、一つの光トランシーバ2cのみで済むので構成が簡易なものとなる。
また、光送信機6は、波長切り替え時に一旦発光を停止するので、安定した切り替え動作が可能となる。
図中、14a,14bは光受信機7中に備え付けられた受光素子、8b,8cは受光素子14a,14bに接続されたモニタ回路である。
11aは、光受信機7中に備え付けられた波長合分岐フィルタであり、相異なる波長λ3,λ4を別々の方向に出射する機能をもつ。
光受光器7中において波長合分岐フィルタ11aは、波長λ3の光を受光器14aへ、波長λ4の光を受光器14bにそれぞれ導くように設置されている。
即ち、受光素子14a,14bのいずれかに光が入射している。
受信が行われている受光素子14a,14bを特定することで、二重化した光線路である光ファイバ線路5a,5bのいずれを使用しているのか判定することが出来る。
従って、受光素子14a,14bの受信状態を解析することにより、通信システムの動作状態を推定することができる。
また、経路の二重化に際して、光トランシーバを複数個使用する必要も無く、一つの光トランシーバ2cのみですむので構成が簡易なものとなる。
更に、異常の検出手段として、光受信機7による受光レベル低下を用いるため、検出機構も簡易なものとすることができる。
また、光送信機6は、波長切り替え時に一旦発光を停止することにより、安定した切り替え動作が可能となる。
更に、受光素子14a,14bの受信状態を解析することにより、二重化した光線路のうち何れを使用しているかを特定し、対向装置の動作状態などのシステム動作状態を把握することも可能となる。
2,2a,2b,2c 光トランシーバ
3,3a,3b 光トランシーバを挿入するポート
4 光トランシーバを切り替えるスイッチ
5a,5b 光ファイバ線路
6 光送信機
7 光受信機
8,8a,8b,8c モニタ回路
9 ドライバ
10 インタフェース
11,11a 光フィルタ
12a,12b レーザ光源
13 光結合器
14a,14b 受光素子
S1 電源投入ステップ
S2 λ1にて発光ステップ
S3 受光レベル低下検出による条件分岐ステップ
S4 通信確立ステップ
S5 タイマ設定・起動ステップ
S6 受光レベル低下検出による条件分岐ステップ
S7 タイマ満了による条件分岐ステップ
S8 タイマ設定・起動ステップ
S9 光源発光停止ステップ
S10 タイマ満了による条件分岐ステップ
S11 波長切り替え・光源発光開始ステップ
Claims (6)
- 複数の光波長を発振できる光送信手段と、複数の光波長を受信できる光受信手段と、前記光受信手段の入力レベルを検出するモニタ手段と、前記モニタ手段の信号により前記光送信手段の発振波長を制御する制御手段を有することを特徴とする光トランシーバ装置。
- 請求項1記載の光トランシーバ装置において、前記光送信手段は、複数の、それぞれ相異なる波長で発振するレーザ光源を備えることを特徴とする光トランシーバ装置。
- 請求項1記載の光トランシーバ装置において、前記光受信手段は、複数の受光器及び波長合分岐を行う受動素子を備えることを特徴とする光トランシーバ装置。
- 請求項1,2又は3記載の光トランシーバ装置において、前記光受信手段で受信される波長の受光レベルが低下したことが前記モニタ手段により検出されたときに、前記制御手段は、一且、前記光送信手段からの光出力を一定時間停止した後、前記光送信手段の発振波長を停止した波長から他の波長へ変更することを特徴とする光トランシーバ装置。
- 請求項1,2,3又は4記載の光トランシーバ装置において、前記光送信手段及び前記光受信手段は複数の光ファイバ線路に受動素子を介して接続され、当該受動素子は前記光ファイバ線路のそれぞれと複数の波長を対応させる機能を有することを特徴とする光送受信装置。
- 請求項5記載の光送受信装置おいて、前記受動素子は、前記光送信手段が発信波長を変更するに伴い、変更された波長に対応した前記光ファイバ線路へ通信経路を切り替えることを特徴とする光送受信装置。
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