JP2005259528A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池に循環させる冷却液の導電率を短時間で低下させて燃料電池を起動開始するのに要する時間を短時間とする。
【解決手段】 流路L3、流路L1、導電率センサ2を有する領域Aと、流路L2に循環ポンプ7及び導電率センサ8が設けられた領域Bと、バイパス流路L4,L5にバイパス用ポンプ11及びイオンフィルタ10が設けられた領域Cとを備える。燃料電池1の発電の開始前に、導電率センサ2により検出された純水の導電率が起動時基準値を超えている場合には、バイパス用ポンプ11を駆動して領域Aと領域Cとの間で純水を循環させて、イオンフィルタ10により燃料電池1内の純水の導電率を低下させる。そして、純水の導電率が起動時基準値を下回った場合には、燃料電池1の発電を開始し、循環ポンプ7を駆動して、少なくとも領域B及び領域Cで純水を循環させて、イオンフィルタ10により領域Bに存在する純水の導電率を低下させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されて発電する燃料電池の温度調整を行うために燃料電池内に冷却液を循環させる燃料電池システムに関する。
従来より、燃料電池の発電の高効率化を図り、燃料電池の温度を所定範囲に維持するために燃料電池に冷却液としての純水を供給する燃料電池システムが知られている。このような燃料電池システムは、燃料電池に供給する純水の導電率が上昇することによる漏電を防止するために、冷却水の導電率を所定値以下に維持することが必要となる。
そこで、従来より、燃料電池の起動中において、燃料電池システムを流れる純水の導電率が上昇した場合、燃料電池に循環させる純水流量を減らし、イオンフィルタ側に多く純水を流すようにバルブ等を調整して、純水の水質維持を実現する技術が、例えば下記の特許文献1などにて知られている。
特開2002−313377号公報(第4,5頁、第1図)
しかしながら、上述した従来の燃料電池システムでは、燃料電池を長期間起動しないで放置しておくと、純水流路内の純水の導電率が上昇してしまい、燃料電池を起動して発電された電気エネルギが純水(冷却水)を伝わり、燃料電池の出力低下或いは漏電を起こす確率が高まってしまう。
これを回避するには、燃料電池システム全体の純水の導電率を下げる必要があり、燃料電池の起動までに長時間を要することがあった。さらに、燃料電池が起動できない期間においては、純水をイオンフィルタに流すためのポンプに供給する電力を二次電池から取り出す必要があるので、燃料電池の起動前に二次電池の充電残量が少なくなって燃料電池を起動できなくなる可能性があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、燃料電池に循環させる冷却液の導電率を短時間で低下させて燃料電池を起動開始するのに要する時間を短時間とすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料電池にガスを供給して発電させる場合に、燃料電池に被循環流体を循環させる燃料電池システムにおいて、燃料電池に被循環流体を供給する燃料電池入口流路と、燃料電池を通過した被循環流体が供給される燃料電池出口流路と、燃料電池内の被循環流体の導電率を検出する第1導電率検出手段とを有する第1領域と、燃料電池出口流路と燃料電池入口流路とを接続する流体循環流路を有し、当該流体循環流路に循環ポンプ及び第2導電率検出手段が設けられた第2領域と、流体循環流路と燃料電池出口流路との分岐点と、流体循環流路と燃料電池入口流路との分岐点とを接続するバイパス流路を有し、当該バイパス流路にバイパス用ポンプ及び導電率低下手段とが設けられた第3領域とを備えた構成となっている。
この燃料電池システムは、燃料電池の発電を開始させる前に、第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、バイパス用ポンプを駆動して第1領域と第3領域との間で被循環流体を循環させて、導電率低下手段により燃料電池内の被循環流体の導電率を低下させる。そして、第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が起動時基準値を下回った場合には、燃料電池の発電を開始し、循環ポンプを駆動して、少なくとも第2領域及び第3領域で被循環流体を循環させて、導電率低下手段により第2領域に存在する被循環流体の導電率を低下させることにより、上述の課題を解決する。
また、本発明は、燃料電池にガスを供給して発電させる場合に、燃料電池に被循環流体を循環させる燃料電池システムにおいて、燃料電池システム全体で循環させている被循環流体を燃料電池内に流す流体循環系と、前記燃料電池近傍に設けられ、被循環流体を貯蔵するタンクと、タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を測定する導電率測定手段と、前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させるタンク用導電率低下手段と、前記燃料電池と前記タンクとの間で被循環流体を循環させる循環手段とを備えた構成となっている。
この燃料電池システムは、燃料電池の発電を開始させる前に、前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、前記流体循環系に存在する被循環流体よりも優先して、前記タンク用導電率低下手段により前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させて、前記タンクに貯蔵された被循環流体を前記流体循環系の流路のうち、前記燃料電池内の流路に導入し、前記燃料電池と前記タンクの間で循環させることにより、上述の課題を解決する。
本発明によれば、燃料電池の発電を開始させる前に、燃料電池内の被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、燃料電池内の被循環流体の導電率を低下させ、燃料電池内の被循環流体の導電率が起動時基準値を下回った場合には、燃料電池の発電を開始し、少なくとも第2領域及び第3領域で被循環流体を循環させて第2領域に存在する被循環流体の導電率を低下させるので、燃料電池内の導電率を他の流路と比較して先に低減させるので、システム起動指令がなされた時刻から燃料電池を発電開始する時刻までの期間を短時間とすることができ、システムの起動時間を短くすることができる。
また、他の本発明によれば、燃料電池の発電を開始させる前に、タンクに貯蔵された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、流体循環系に存在する被循環流体よりも優先してタンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させて、当該タンクに貯蔵された被循環流体を流体循環系の流路のうち、燃料電池内の流路に導入するので、燃料電池内の導電率を効率的に低減させることができると共に、流体循環系の被循環流体をタンクに貯蔵されていた被循環流体と混合して、流体循環系の導電率を低下させることができ、燃料電池の起動時間を短くすることができる。
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明は、例えば図1に示すように構成された第1実施形態に係る燃料電池システムに適用される。
[燃料電池システムの構成]
この燃料電池システムは、図1に示すように、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることにより発電する燃料電池スタック1(燃料電池)を備える。この燃料電池スタック1は、例えば、固体高分子電解質膜を挟んで空気極と水素極とを対設した燃料電池セル構造体をセパレータで挟持し、セル構造体を複数積層して構成されている。本例においては、燃料電池スタック1が発電反応を発生させるための燃料ガスとして水素ガスを水素極に供給すると共に、酸化剤ガスとして酸素を含む空気を空気極に供給し、更に、燃料電池スタック1内に形成された純水流路に冷却水として純水を循環させる燃料電池システムについて説明する。
この燃料電池システムは、燃料電池スタック1の温度調整をする冷却水(被循環流体)を循環させる冷却水系、燃料電池スタック1に空気を供給する空気系、燃料電池スタック1に水素ガスを供給する水素ガス系を備える。なお、図1では、空気系及び水素ガス系の図示を省略しているが、燃料電池スタック1を発電させるための空気配管やコンプレッサ、水素ガス配管や水素タンク等の部品を備える。
この燃料電池システムは、燃料電池スタック1を発電させる通常発電時において、コントロールユニット20により、水素ガス及び空気を供給して燃料電池スタック1を発電させるように空気系部品及び水素ガス系部品を制御する。このとき、燃料電池システムは、燃料電池スタック1が発電反応により発熱するが、コントロールユニット20により、以下に説明する冷却水系部品を制御して、燃料電池スタック1内に純水を循環させて燃料電池スタック1の温度を調整する。
この冷却水系は、主流路であるスタック出口流路L1(燃料電池出口流路)、純水冷却流路L2(流体循環流路)及びスタック入口流路L3(燃料電池入口流路)の順に、燃料電池スタック1を通過した純水を再度燃料電池スタック1の冷却水入口に導くことにより、燃料電池スタック1内の純水流路に純水を循環させる。なお、以下の説明では、冷却水として純水を使用する場合について説明するが、冷却水として、例えば水にエチレングリコール等の凍結防止剤を混入した液体を使用した場合であっても良い。
また、この冷却水系は、スタック出口流路L1と純水冷却流路L2との分岐点及び純水冷却流路L2とスタック入口流路L3との分岐点から分岐し、主流路をバイパスして純水を循環させる第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5(バイパス流路)を備える。このような冷却水系は、スタック入口流路L3及びスタック出口流路L1を含む領域A(第1領域)、純水冷却流路L2を含む領域B(第2領域)、及び領域Aと領域Bとの分岐点から純水をバイパスする第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5を含む領域C(第3領域)の3つの流路領域に区分されて構成されている。
スタック出口流路L1は、一方が燃料電池スタック1の純水出口と接続され、他方がスタック出口導電率センサ2(第1導電率検出手段)を介して第1三方弁3に接続されている。
スタック出口導電率センサ2は、燃料電池スタック1を通過した純水の導電率(スタック出口導電率)を検出し、当該検出値がセンサ信号としてコントロールユニット20に読み込まれる。これにより、コントロールユニット20は、燃料電池スタック1内の純水の導電率を検出する。
第1三方弁3は、スタック出口流路L1を通過した純水が供給され、一方の開口が純水冷却流路L2に接続され、他方の開口が第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5に接続されている。この第1三方弁3は、コントロールユニット20により、図示しないアクチュエータに制御信号が供給されて駆動されることにより、スタック出口流路L1側開口の開閉、純水冷却流路L2側開口の開閉、及び、第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側開口の開度が制御される。
純水冷却流路L2は、一方が第1三方弁3と接続され、他方が第2三方弁9に接続されている。この純水冷却流路L2には、通常発電時における純水の上流から下流、すなわち第1三方弁3から第2三方弁9に向かって、補機類4、ラジエータ5、リザーバタンク6、主流路循環ポンプ7(循環ポンプ)、冷却路導電率センサ8(第2導電率検出手段)の順に冷却系部品が設けられている。
補機類4は、燃料電池システムにおいて純水による冷却を必要とする部品であって、例えば燃料電池スタック1に供給する水素ガスの温度を上昇させる水素ヒータ、燃料電池スタック1に供給する圧縮空気の温度を低下させるアフタークーラ等や、当該冷却を必要とする部品と接続された熱交換器が挙げられる。この補機類4は、第1三方弁3から純水が供給されると、当該純水との間で熱交換を行ってラジエータ5に送る。
ラジエータ5は、純水が導入されると、当該純水の温度を低下させる。ここで、ラジエータ5は、外部からの送風又は図示しないラジエータファンがコントロールユニット20により制御されることによる送風を受け、純水冷却流路L2から送られた純水の熱交換を行って、冷却水の温度を低下させて所望の温度とする。
リザーバタンク6は、例えば、上部が大気開放されたタンクからなり、純水が熱膨張した場合の膨張分に相当する純水を吸収すると共に、純水の収縮分に相当する純水を補給する。これにより、冷却水系は、燃料電池スタック1の温度に応じて、コントロールユニット20により所望の純水流量を燃料電池スタック1に導入することができる。
主流路循環ポンプ7は、コントロールユニット20からの制御信号により図示しないポンプモータが駆動され、リザーバタンク6に貯蔵された純水を吸入して第2三方弁9側に吐出する。この主流路循環ポンプ7により吐出された純水は、冷却路導電率センサ8により導電率が検出される。
第2三方弁9は、主流路循環ポンプ7から吐出された純水が供給され、一方の開口がスタック入口流路L3に接続され、他方の開口が第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5に接続されている。この第2三方弁9は、コントロールユニット20により、図示しないアクチュエータに制御信号が供給されて駆動されることにより、純水冷却流路L2側開口の開閉、スタック入口流路L3側開口の開閉、及び、第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側開口の開度が制御される。
そして、第2三方弁9からスタック入口流路L3に導入された純水は、再度燃料電池スタック1内に導入されることになる。
更に、冷却水系は、領域Cに含まれる第1バイパス流路L4にイオンフィルタ10(導電率検出手段)が設けられ、第2バイパス流路L5にバイパス用ポンプ11(バイパス用ポンプ)及び遮断弁12が設けられて構成されている。
イオンフィルタ10は、第1三方弁3又は第2三方弁9から純水が導入されると、当該純水に含まれるイオンを除去することにより、純水の導電率を低下させる。バイパス用ポンプ11は、コントロールユニット20からの制御信号に応じてポンプモータの回転数が制御され、領域Cを通過する純水流量を調整する。このバイパス用ポンプ11は、第1三方弁3側が純水吸入側とされ、第2三方弁9側が純水吐出側とされている。遮断弁12は、コントロールユニット20から、図示しないアクチュエータに制御信号が供給されて駆動されることにより、開閉が制御される。
なお、この冷却水系において、循環される冷却水にイオンを溶出する冷却水系部品としては、例えば燃料電池スタック1、ラジエータ5を始めとして、各流路を形成する配管が挙げられる。
このような冷却水系は、燃料電池スタック1の通常発電時においては、図2に示すように、ラジエータ5で所望の温度に調整されてリザーバタンク6に貯蔵された純水を主流路循環ポンプ7で吐出することで、第2三方弁9を介して燃料電池スタック1に導入する。そして、冷却水系は、燃料電池スタック1で熱交換された純水を第1三方弁3を介してラジエータ5に導入することで、再度所望の温度とされてリザーバタンク6に蓄積する。また、冷却水系は、第1三方弁3及び第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度が調整され、燃料電池スタック1に循環させる純水の一部をイオンフィルタ10に通過させている。
このとき、コントロールユニット20は、燃料電池スタック1の温度に応じて、主流路循環ポンプ7の回転数やラジエータファンを駆動してラジエータ5の冷却能力を調整し、燃料電池スタック1に導入する純水流量及び純水温度を調整する。
また、コントロールユニット20は、スタック出口導電率センサ2や冷却路導電率センサ8で検出されている純水の導電率を読み込み、イオンフィルタ10を通過させる純水量を演算して、第1三方弁3の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度、及び、第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度を調整する。更にコントロールユニット20は、バイパス用ポンプ11を停止状態とすると共に、遮断弁12を閉状態とする。
また、この冷却水系は、システム起動時であって燃料電池スタック1の発電を開始させる前に、図3に示すように、コントロールユニット20により、第1三方弁3の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度、及び、第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度が通常発電時よりも大きくされ、更に、第1三方弁3のスタック出口流路L1側の開口及び第2三方弁9のスタック入口流路L3側の開口が開状態とされ、バイパス用ポンプ11が駆動されると共に遮断弁12が開状態とされる。これにより、冷却水系は、領域A、及び領域Cの第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5のみに純水を循環させる状態となる。
更に、この冷却水系は、システム起動時であって燃料電池スタック1の発電を開始させた後には、図4に示すように、コントロールユニット20により、第1三方弁3の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度、及び、第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度が通常発電時よりも大きくされ、更に、第1三方弁3及び第2三方弁9の純水冷却流路L2側の開口が開状態とされ、バイパス用ポンプ11が停止されると共に遮断弁12が閉状態とされる。これにより、冷却水系は、領域B、及び、領域Cの第1バイパス流路L4のみに純水を循環させる状態となる。
[燃料電池システムの起動時動作]
つぎに、上述した燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック1の発電を開始する指令がコントロールユニット20に入力された場合における冷却水系の起動時動作について図5のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する冷却水系の起動時動作は、例えば燃料電池システムが車両に搭載され、燃料電池スタック1の発電電力を駆動モータ等に供給する場合において、運転者によりIGNスイッチがオン操作されたことに応じたシステム起動指令がコントロールユニット20に入力されたことに応じて1回のみ実行される。
図5によれば、先ず、コントロールユニット20にシステム起動指令が入力されると、ステップS1において、コントロールユニット20は、燃料電池スタック1に水素ガス及び空気を供給させていない状態、すなわち燃料電池スタック1の発電を開始させずに、主流路循環ポンプ7を駆動させる。また、コントロールユニット20は、第1三方弁3及び第2三方弁9を、図2に示すように、領域A及び領域B、並びに領域Cの第1バイパス流路L4のみに純水を循環させるように調整する。
次にコントロールユニット20は、ステップS2において、ステップS1で主流路循環ポンプ7の駆動を開始すると略同時に内部のタイマを作動させ、ステップS3において、ステップS2で作動させたタイマの値が予め設定しておいた設定時間を経過したらタイマを停止させる。ここで、予め設定された設定時間は、主流路、第1バイパス流路L4内の純水が一通り循環する時間、すなわち冷却水系の純水の導電率が均一とすることができる時間であって、ステップS1における主流路循環ポンプ7の回転数や純水容量等のシステムの設計に応じて設定されている。
次にコントロールユニット20は、ステップS4において、スタック出口導電率センサ2からのセンサ信号を読み込み、スタック出口導電率が起動時基準値を超えているか否かを判定する。ここで、起動時基準値は、例えば燃料電池スタック1が発電した場合に、燃料電池スタック1と純水との間で漏電が発生する可能性がある純水の導電率よりも所定値だけ低い導電率が設定されている。
そして、スタック出口導電率が起動時基準値を超えていないと判定した場合には、燃料電池スタック1を発電させても漏電が発生しない純水の導電率であるので、ステップS5に処理を進め、燃料電池スタック1に水素ガス及び空気を供給して燃料電池スタック1の発電を開始させる。一方、スタック出口導電率が起動時基準値を超えていると判定した場合にはステップS6に処理を進める。
コントロールユニット20は、ステップS6において、第1三方弁3及び第2三方弁9のバイパス側、すなわち第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口を開状態、主流路循環ポンプ7を停止状態、遮断弁12を開状態、バイパス用ポンプ11を作動状態にするようにそれぞれ制御する。これにより、冷却水系は、図3に示すように、領域A及び領域Cのみで純水が循環する状態となり、純水をイオンフィルタ10に通過させることで、燃料電池スタック1内を含む領域A及び領域Cに存在する純水の導電率を低下させる。
次にコントロールユニット20は、ステップS6で制御した冷却水系の状態を保持した状態で、ステップS7においてスタック出口導電率センサ2からのセンサ信号を読み込み、スタック出口導電率が起動時基準値を超えているか否かを判定し、超えていると判定した場合には領域A及び領域Cで純水を循環させる状態を継続し、超えていないと判定した場合にはステップS8に処理を進める。
ステップS8において、コントロールユニット20は、燃料電池スタック1を発電させても漏電が発生しない純水の導電率となったので、燃料電池スタック1に水素ガス及び空気を供給して燃料電池スタック1の発電を開始させる。
次にコントロールユニット20は、ステップS9において、バイパス用ポンプ11を停止状態、遮断弁12を閉状態、第1三方弁3及び第2三方弁9のバイパス側の開度を通常開度、第1三方弁3の純水冷却流路L2側の開度及び第2三方弁9のスタック入口流路L3側の開度を通常開度、主流路循環ポンプ7を作動状態とするようにそれぞれ制御する。これにより、冷却水系は、図2に示すように、領域A及び領域Bからなる主流路で純水を循環させると共に、主流路の一部の純水をバイパス流路で循環させる。ここで、第1三方弁3及び第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開口の開度は、イオンフィルタ10に適量の純水を通過させるように設定され、例えばイオンフィルタ10の寸法や純水の抵抗等を考慮して設定される。
なお、ステップS5又はステップS8で燃料電池スタック1の発電を開始する前の期間では、図示しない二次電池に蓄積された電力によって冷却水系の各部を駆動し、ステップS5又はステップS8で燃料電池スタック1の発電を開始した後には、主として燃料電池スタック1の発電電力を冷却水系の各部に供給して駆動させることになる。
次に、ステップS5又はステップS8で燃料電池スタック1を起動した後、図2に示すような冷却水系の状態で、ステップS10において、コントロールユニット20により、冷却路導電率センサ8からのセンサ信号を読み込み、冷却水系の流路全体の純水の導電率を認識し、当該導電率が通常時基準値を超えているか否かを判定する。ここで、通常時基準値は、ステップS4やステップS7における導電率よりも低い導電率が設定されており、例えば所定の燃料電池スタック1の出力低下幅とならないような純水の導電率が設定されている。
そして、コントロールユニット20は、流路全体の純水の導電率が通常時基準値を超えていないと判定した場合には、燃料電池スタック1の出力低下が発生しない導電率まで低下したので処理を終了し、流路全体の純水の導電率が通常時基準値を超えていると判定した場合にはステップS11に処理を進める。なお、この起動時動作を終了した後は、コントロールユニット20により、スタック出口導電率センサ2や冷却路導電率センサ8によって検出される導電率が通常時基準値より高い場合に、領域Cのイオンフィルタ10に通過させる純水量を多くして、燃料電池スタック1の出力低下が発生しない導電率に純水を維持する動作に移行することになる。
ステップS11において、コントロールユニット20は、第1三方弁3及び第2三方弁9の第1バイパス流路L4及び第2バイパス流路L5側の開度を通常開度よりも大きい状態に制御し、冷却水系を図4に示すような状態にする。これにより、冷却水系は、主流路循環ポンプ7により循環させている全純水流量をイオンフィルタ10に通過させることにより、領域B及び領域Cに存在する純水の導電率を低下させる。なお、このステップS11においては、第1三方弁3及び第2三方弁9の開度を調整する前に、主流路循環ポンプ7を一旦停止させることにより第1三方弁3及び第2三方弁9に印加される水圧を低減させることが望ましい。
そして、コントロールユニット20は、ステップS12において、冷却路導電率センサ8からのセンサ信号を読み込み、導電率が通常時基準値を超えているか否かを判定し、超えていると判定した場合には領域B及び領域Cのみで純水を循環させる状態を継続し、超えていないと判定した場合にはステップS13に処理を進め、第1三方弁3及び第2三方弁9を通常開度とすることで、冷却水系を再度図2に示すような状態にして処理を終了する。なお、このステップS13においては、第1三方弁3及び第2三方弁9の開度を調整する前に、主流路循環ポンプ7を一旦停止させることにより第1三方弁3及び第2三方弁9に印加される水圧を低減させることが望ましい。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによれば、スタック出口導電率が高い場合には、燃料電池スタック1の発電を開始する前に図3に示したような流路で純水を循環させるので、燃料電池スタック1内の純水の導電率を他の流路の純水と比較して先に低減させるので、システム起動指令がなされた時刻から燃料電池スタック1を発電開始する時刻までの期間を短時間とすることができる。したがって、この燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1の発電を開始する前に使用する二次電池の電力量を抑制して二次電池が電力不足となることを回避することができ、更には二次電池の電力不足によってシステムの起動が不能となってしまうことを抑制することができる。
また、この燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1の発電を開始した後に、図2に示すような通常発電時の流路で純水を循環させ、冷却水系の流路全体の導電率が高い場合には図4に示すような冷却水系の流路で純水を循環させるので、燃料電池スタック1の発電電力を使用して確実に冷却水系全体の純水の導電率を低減させることができる。
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る燃料電池システムは、燃料電池スタック1の発電反応により発生する生成水を利用して、効率的に冷却水系の純水の導電率を低下させる点で、第1実施形態に係る燃料電池システムとは異なる。
[燃料電池システムの構成]
この燃料電池システムは、図6に示すように、燃料電池スタック1の純水入口1aにスタック入口流路L3と接続された純水入口流路L11を設け、燃料電池スタック1の純水出口1bにスタック出口流路L1と接続された純水出口流路L12を設けることにより、燃料電池スタック1内の純水流路1dとスタック入口流路L3及びスタック出口流路L1とを接続している。純水入口流路L11には、コントロールユニット20により開閉が制御される遮断弁31が設けられている。また、純水流路1dには、コントロールユニット20により開閉が制御される第3三方弁37も設けられている。この第3三方弁37は、第2バイパス配管L15と共に循環手段を構成し、導電率センサ34(導電率測定手段)より上流の導電率低減流路L13と接続している。
また、燃料電池スタック1は、燃料電池スタック1の天地方向における下部に発電反応により発生する生成水を排出する生成水出口1cが形成され、当該生成水出口1cの下部に、燃料電池スタック1の生成水を貯蔵するキャッチタンク32が設けられている。このキャッチタンク32は、少なくとも燃料電池スタック1の起動時に必要な水量を貯蔵する寸法で形成され、例えば燃料電池スタック1の固体高分子電解質膜の大きさや燃料電池セル数、固体高分子電解質膜の性能に応じて設計されることで数リットルオーダーの生成水が貯蔵可能となっている。
このキャッチタンク32に貯蔵された生成水は、キャッチタンク32内に設けられた攪拌機33で攪拌される。この攪拌機33は、コントロールユニット20の制御により駆動し、キャッチタンク32で貯蔵している生成水のイオン濃度を均一にする。また、キャッチタンク32に貯蔵された生成水は、キャッチタンク32に接続された導電率低減流路L13に設けられた導電率センサ34で導電率が検出され、イオンフィルタ35でイオンが除去される。
更に、燃料電池システムは、キャッチタンク32と純水入口流路L11とを接続するバイパス流路L14に生成水供給用ポンプ36が設けられ、生成水供給用ポンプ36がコントロールユニット20により駆動されることにより、キャッチタンク32内の生成水を吸入して純水入口流路L11に吐出する。
また、燃料電池システムの流路全体の水収支がプラスになる場合には、燃料電池システムの流路の適所にプラス分の水を排出する排出機構を設けても良い。
[燃料電池システムの起動時動作]
つぎに、上述した燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック1の発電を開始する指令がコントロールユニット20に入力された場合における冷却水系の起動時動作について図7のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する冷却水系の起動時動作は、例えば燃料電池システムが車両に搭載され、燃料電池スタック1の発電電力を駆動モータ等に供給する場合において、運転者によりIGNスイッチがオン操作されたことに応じたシステム起動指令がコントロールユニット20に入力されたことに応じて1回のみ実行される。
図7によれば、先ず、コントロールユニット20にシステム起動指令が入力されると、ステップS21において、攪拌機33を回転駆動させるように作動させることによりキャッチタンク32内の生成水を攪拌させると共に生成水を導電率センサ34及びイオンフィルタ35に通過させる。
次に、ステップS22において、内部のタイマを作動させ、ステップS23において、ステップS22で作動させたタイマの値が予め設定しておいた設定時間を経過したらタイマを停止させる。ここで、予め設定された設定時間は、キャッチタンク32で貯蔵している生成水のイオン濃度が均一となるのに十分な時間であって、例えばキャッチタンク32の容量や攪拌機33の回転数によって予め実験等により規定されている。
次にコントロールユニット20は、ステップS24において、導電率センサ34からセンサ信号を読み込み、キャッチタンク32に貯蔵している純水(生成水)の導電率が基準値を超えているか否かを判定する。ここで、基準値とは、上述のステップS4における起動時基準値と同値であっても良く、例えば燃料電池スタック1が発電した場合に、燃料電池スタック1と純水との間で漏電が発生する可能性がある純水の導電率よりも所定値だけ低い導電率が設定されている。
そして、コントロールユニット20は、導電率センサ34により検出されている導電率が基準値を超えている場合には攪拌機33を継続して作動させ続けることにより、生成水をイオンフィルタ35に循環させ続け、導電率が基準値を下回った場合にはステップS25に処理を進める。
次にコントロールユニット20は、ステップS25において、遮断弁31を閉状態に作動させ、ステップS26において、生成水供給用ポンプ36を作動させ、さらにステップS27において、第3三方弁37のキャッチタンク32側の開口を開状態とすると共に、スタック出口流路L1側の開口を閉状態とし、ステップS28において攪拌機33の作動を停止させて処理を終了する。これにより、キャッチタンク32内の低い導電率の純水が生成水供給用ポンプ36に取り込まれ、バイパス流路L14、純水入口流路L11から純水流路1dに流れることで、燃料電池スタック1内の純水が導電率の低い純水に置換されることになる。また、キャッチタンク32の生成水を純水流路1d及び冷却水系に導入完了した後は、遮断弁31を開状態、第3三方弁37のキャッチタンク32側の開口を閉状態及び第3三方弁37のスタック出口流路L1側の開口を開状態とすると共に、生成水供給用ポンプ36を停止させて、冷却水系による純水の循環に移行することになる。
なお、上述した燃料電池システムは、IGNスイッチがオン操作された後に行う起動時動作について説明したが、燃料電池システムの停止中(保管中)であっても、例えば所定期間毎に導電率センサ34を作動させ、生成水の導電率が基準値以上になったら撹拌機33を作動させ、イオンフィルタ35で導電率を下げても良い。ここで、撹拌機33としては、例えばマグネティックスターラのような駆動電力が少ないものを用いて二次電池から電力供給を受けることが望ましく、更には撹拌機33に電源を内蔵したものを用いても良い。
また、上述の図7に示した起動時動作は、燃料電池スタック1の発電を開始する前であって、上述のステップS1〜ステップS8の動作と同時に行っても良く、図5の起動時動作を開始する前に行っても良い。なお、この際、燃料電池スタック1をバイパスさせる流路を設ける。例えば、スタック入口流路L3とスタック出口流路L1を繋ぐ新たな流路及びバルブを設け、同時に動作させる場合はバルブを開にする。また、燃料電池システムの流路全体の導電率が低い場合(基準値以下の場合)は、ステップS21からステップS28の制御は行わず、ステップS1からステップS13の制御のみを行う。この場合、燃料電池システム全体の導電率を、さらに効率よく低減させることができる。
更に、ステップS26で生成水供給用ポンプ36から純水流路1dに生成水を導入するに際しては、冷却水系を図3に示すような状態としておき、冷却水系を流れる純水と生成水とを混合させることにより、より効率的に冷却水系の導電率を低減させるようにしても良い。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムによれば、起動時に最低限必要な水量の燃料電池スタック1の生成水をキャッチタンク32に貯蔵しておき、当該貯蔵した生成水及び燃料電池スタック1内の冷却水の導電率を導電率低減流路L13のイオンフィルタ35で低減させた後に燃料電池スタック1に導入することができ、純水流路1dの純水の導電率を効率的に低減させることができるので、燃料電池スタック1の出力不足や漏電の発生を抑制することができる。
更にこの燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1の起動時間を短くすることができる。すなわち、この燃料電池システムによれば、上述した図3に示した状態の冷却水系よりも短い流路長さの導電率低減流路L13に生成水を循環させて導電率を低下させることにより、図3に示した状態よりも短時間で生成水の導電率を基準値以下とするという効果と、更には冷却水系の純水と生成水とを混合して導電率を低減させるという効果との相乗効果によって、更に起動時間を短くすることができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
すなわち、純水を冷却用として使用する場合についてのみ説明したが、燃料電池スタック1に供給するガスを加湿するための純水に適用しても同様に起動時間を短縮するという効果を得ることができる。
本発明を適用した燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した燃料電池システムにおいて、通常発電時の純水の流れを説明するためのブロック図である。 本発明を適用した燃料電池システムにおいて、起動時の純水の流れを説明するためのブロック図である。 本発明を適用した燃料電池システムにおいて、起動時の純水の流れの他の場合を説明するためのブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムの起動時動作の手順を示すフローチャートである。 本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムの起動時動作の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池スタック
1a 純水入口
1b 純水出口
1c 生成水出口
1d 純水流路
2 スタック出口導電率センサ
3 第1三方弁
4 補機類
5 ラジエータ
6 リザーバタンク
7 主流路循環ポンプ
8 冷却路導電率センサ
9 第2三方弁
10,35 イオンフィルタ
11 バイパス用ポンプ
12,31 遮断弁
20 コントロールユニット
32 キャッチタンク
33 攪拌機
34 導電率センサ
36 生成水供給用ポンプ
37 第3三方弁
L1 スタック出口流路
L2 純水冷却流路
L3 スタック入口流路
L4 第1バイパス流路
L5 第2バイパス流路
L11 純水入口流路
L12 純水出口流路
L13 導電率低減流路
L14 バイパス流路
L15 第2バイパス流路

Claims (7)

  1. 燃料電池にガスを供給して発電させる場合に、前記燃料電池に被循環流体を循環させる燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池に被循環流体を供給する燃料電池入口流路と、前記燃料電池を通過した被循環流体が供給される燃料電池出口流路と、前記燃料電池内の被循環流体の導電率を検出する第1導電率検出手段とを有する第1領域と、
    前記燃料電池出口流路と前記燃料電池入口流路とを接続する流体循環流路を有し、当該流体循環流路に循環ポンプ及び第2導電率検出手段が設けられた第2領域と、
    前記流体循環流路と前記燃料電池出口流路との分岐点と、前記流体循環流路と前記燃料電池入口流路との分岐点とを接続するバイパス流路を有し、当該バイパス流路にバイパス用ポンプ及び導電率低下手段とが設けられた第3領域とを備え、
    前記燃料電池の発電を開始させる前に、前記第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、前記バイパス用ポンプを駆動して前記第1領域と前記第3領域との間で被循環流体を循環させて、前記導電率低下手段により前記燃料電池内の被循環流体の導電率を低下させ、
    前記第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が前記起動時基準値を下回った場合には、前記燃料電池の発電を開始し、前記循環ポンプを駆動して、少なくとも前記第2領域及び前記第3領域で被循環流体を循環させて、前記導電率低下手段により前記第2領域に存在する被循環流体の導電率を低下させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第1導電率検出手段で導電率を測定する前に、前記循環ポンプを所定時間駆動することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の発電を開始した後に、前記第2導電率検出手段により検出された前記流体循環流路を流れる被循環流体の導電率が前記起動時基準値よりも低い基準値を超えている場合には、前記循環ポンプを駆動して、前記第2領域及び前記第3領域のみで被循環流体を循環させ、前記導電率低下手段により前記第2領域に存在する被循環流体の導電率を低下させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 燃料電池にガスを供給して発電させる場合に、前記燃料電池に被循環流体を循環させる燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池システム全体で循環させている被循環流体を前記燃料電池内に流す流体循環系と、
    前記燃料電池近傍に設けられ、被循環流体を貯蔵するタンクと、
    前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を測定する導電率測定手段と、
    前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させるタンク用導電率低下手段と、
    前記燃料電池と前記タンクとの間で被循環流体を循環させる循環手段とを備え、
    前記燃料電池の発電を開始させる前に、前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、前記流体循環系に存在する被循環流体よりも優先して、前記タンク用導電率低下手段により前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させて、前記タンクに貯蔵された被循環流体を前記流体循環系の流路のうち、前記燃料電池内の流路に導入し、前記燃料電池と前記タンクの間で循環させることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 前記タンクは、前記燃料電池の発電により発生する生成水を貯蔵することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記流体循環系は、
    前記燃料電池に被循環流体を供給する燃料電池入口流路と、前記燃料電池を通過した被循環流体が供給される燃料電池出口流路と、前記燃料電池内の被循環流体の導電率を検出する第1導電率検出手段とを有する第1領域と、
    前記燃料電池出口流路と前記燃料電池入口流路とを接続する流体循環流路を有し、当該流体循環流路に循環ポンプ及び第2導電率検出手段が設けられた第2領域と、
    前記流体循環流路と前記燃料電池出口流路との分岐点と、前記流体循環流路と前記燃料電池入口流路との分岐点とを接続するバイパス流路を有し、当該バイパス流路にバイパス用ポンプ及び導電率低下手段とが設けられた第3領域とを備え、
    前記燃料電池の発電を開始させる前に、
    前記導電率低下手段のイオンフィルタにより前記タンクに貯蔵された被循環流体の導電率を低下させて、当該タンクに貯蔵された被循環流体を前記流体循環系の流路のうち、前記燃料電池内の流路に導入し、
    前記第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が所定の起動時基準値を超えている場合には、前記バイパス用ポンプを駆動して前記第1領域と前記第3領域との間で被循環流体を循環させて、前記導電率低下手段により前記燃料電池内の被循環流体の導電率を低下させ、
    前記第1導電率検出手段により検出された被循環流体の導電率が前記起動時基準値を下回った場合には、前記燃料電池の発電を開始し、前記循環ポンプを駆動して、少なくとも前記第2領域及び前記第3領域で被循環流体を循環させて、前記導電率低下手段により前記第2領域に存在する被循環流体の導電率を低下させること
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記タンク内の被循環流体を攪拌する攪拌機を備え、
    前記導電率測定手段で導電率を測定する前に、前記攪拌機を所定時間駆動することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
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