JP2005259460A - 可動接点付シート及びこれを用いた入力装置 - Google Patents

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Kazunari Takahashi
一成 高橋
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Abstract

【課題】 可動接点と固定接点との接触を確実に行なえると共に、2段スイッチ操作が可能な可動接点付シート及びこれを用いた入力装置を提供する。
【解決手段】 第1の可動接点3を下面側に保持する第1のシート4と、第1のシート4の上面側に配置されると共に、下面側に第2の可動接点5を保持する第2のシート6とを備え、第1のシート4に、第1の可動接点3の一部が露出可能な第1の開口部4aを設け、第1の開口部4aを介して第1の可動接点3と第2の可動接点5とを接触可能に対向させると共に、第1の開口部4aの外周に第2の可動接点5の外周縁部5bが露出可能な第2の開口部4bを設け、第2の可動接点5の外周縁部5bを第2の開口部4bに一致させた状態で、第2の可動接点5を第1のシート4の上面側に第2のシート6で保持させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子機器等の入力装置に使用される可動接点付シートに係り、特に1段スイッチ用の可動接点と2段スイッチ用の可動接点とを備えた可動接点付シート及びこれを用いた入力装置に関する。
従来の2段スイッチの構造としては、ドーム状の可動接点全体を基台(配線基板)の固定接点から浮かした状態で、基板に積層されるシート(カバーフィルム)に貼り付けた構成からなり、シートが押圧されると可動接点の外周縁部が下降し1段目の固定接点と接触して1段目のスイッチがオンし、更にシートを押圧することにより可動接点が反転してその中央部が2段目の固定接点と接触して2段目のスイッチがオンになる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の2段スイッチの構造を図に基づいて説明する。
図6は従来の2段スイッチの分解斜視図、図7は図6のX−X線における断面図、図8は接点パターンの要部上面図である。
図において、21は下方絶縁基体である配線基板で、上面には、第一〜第三接点22〜24が配されている。第一接点22は、円形に形成された第三接点24の外周から所定の間隔をあけて同芯的に配された内周細幅部22Aに、所定の角度ピッチで外方に突出形成された放射状部22Bにより構成されている。
また、第二接点23は、上記第一接点22の放射状部22Bの外周部から僅かな間隔をあけて第三接点24に同芯的に配された外周細幅部23Aに、上記第一接点22の放射状部22Bどうしの間の部分に向かって延設形成された放射状部23Bによって構成されている。
第一接点22の引き出し部22Cは、放射状部22Bの外周部から引き出されており、また、第二接点23の引き出し部23Cは、放射状部23Bの外周部から引き出されている。また、第一および第二接点22、23によって周囲を囲まれている第三接点24は、スルーホール部24Aを介して配線基板21の裏面側に導出されて引き出し部24Bにより引き出されている。また、上記第一および第二接点22、23の最外周位置およびその引き出し部22C,23Cの上部には絶縁レジスト25が塗布形成されている。
また、上記配線基板21の上方には、スペーサ26が配設され、上記第一〜第三接点22〜24からなる接点パターンと、スペーサ26に設けられた孔26Aの位置は対応している。また、スペーサ26の上方には、上方絶縁基材である可撓性を有するカバーフィルム28が粘着剤28Aにより粘着固定されており、スペーサ26の孔26A内に対応するカバーフィルム28の裏面には、円形ドーム状に形成された金属薄板製の可動接点29の中央頂点部29Bおよびその近傍が粘着剤28Aにより固着されている。
そして、可動接点29は、上記配線基板21上に略リング状に配列されている第一および第二接点22、23の放射状部22B、23Bの幅方向の中間位置に外周下端29Aが対応するように、かつその放射状部22B、23Bと外周下端29Aとは、上下方向に所定の間隔をあけるようにして、カバーフィルム28に固着されてスペーサ26の孔26A内に収容されている。
次に動作を説明すると、カバーフィルム28の上方から所定の操作力を加えると、カバーフィルム28が少し撓んで可動接点29全体が下方に移動し、外周下端29Aが、第一および第二接点22、23の放射状部22B、23Bに当接して、第一接点22と第二接点23との間を接続させ導通させる。
一方、カバーフィルム28の上方から可動接点29の反転動作力より大きい押圧操作力を加えると、まずカバーフィルム28が撓んで可動接点29全体が下方に移動してその外周下端29Aが第一および第二接点22、23 に当接した後、可動接点29が反転動作して、中央頂点部29Bが第三接点24に当接した状態となる。
このように本実施のスイッチは、操作する際の力の大きさによって二通りの回路の接続状態を使い分けて得ることができるものである。
特開2001−297657号公報
しかしながら、上述した従来の2段スイッチの構造においては、可動接点29全体が配線基板21に配設された固定接点である第一〜第三接点22〜24から浮き上がっているため、カバーフィルム28との取付け状態によっては固定接点との接触が不安定になり、また、カバーフィルム28から脱落する可能性があるという問題があった。
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、可動接点と固定接点との接触を確実に行なえると共に、2段スイッチ操作が可能な可動接点付シート及びこれを用いた入力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、ドーム状の膨出部を有する第1の可動接点と、この第1の可動接点よりも一回り大きなドーム状の膨出部を有し、前記第1の可動接点の上方に配置される第2の可動接点と、前記第1の可動接点を下面側に保持する第1のシートと、この第1のシートの上面側に配置されると共に、下面側に前記第2の可動接点を保持する第2のシートとを備え、前記第1のシートに、前記第1の可動接点の一部が露出可能な第1の開口部を設け、この第1の開口部を介して前記第1の可動接点と前記第2の可動接点とを接触可能に対向させると共に、前記第1の開口部の外周に前記第2の可動接点の外周縁部が露出可能な第2の開口部を設け、前記第2の可動接点の外周縁部を前記第2の開口部に一致させた状態で、前記第2の可動接点を前記第1のシートの上面側に前記第2のシートで保持させた構成とした。
また、第2の解決手段として、前記第2の可動接点は、その外周縁部を前記第2の開口部から前記第1のシートの下面側へ貫通させて延出した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記第1のシートの下面に粘着層を設け、前記第1の可動接点及び第2の可動接点と前記第2のシートを一体として剥離可能なように、前記第1のシートを前記粘着層により剥離シートに保持した構成とした。
また、第4の解決手段として、前記第1のシートの下面側に前記第1の可動接点を複数個保持すると共に、前記第2の可動接点を保持する前記第2のシートを、前記第1の可動接点を保持した前記第1のシートの上面に対応させて部分的に設けるようにした構成とした。
また、第5の解決手段として、第1乃至第4の解決手段の何れかに記載の可動接点付シートと、前記第1の可動接点、及び前記第2の可動接点と接続される複数の固定接点が配設され、これらの固定接点に対応させて前記可動接点付シートが積層される基台とを備えた構成とした。
上述したように、本発明の可動接点付シートは、ドーム状の膨出部を有する第1の可動接点と、第1の可動接点よりも一回り大きなドーム状の膨出部を有し、第1の可動接点の上方に配置される第2の可動接点と、第1の可動接点を下面側に保持する第1のシートと、第1のシートの上面側に配置されると共に、下面側に第2の可動接点を保持する第2のシートとを備え、第1のシートに、第1の可動接点の一部が露出可能な第1の開口部を設け、第1の開口部を介して第1の可動接点と第2の可動接点とを接触可能に対向させると共に、第1の開口部の外周に第2の可動接点の外周縁部が露出可能な第2の開口部を設け、第2の可動接点の外周縁部を第2の開口部に一致させた状態で、第2の可動接点を第1のシートの上面側に第2のシートで保持させたことから、2段スイッチ用の下側の第1の可動接点を保持する第1のシートに第1の開口部を設け、第1のシートの上面側に保持した上側の第2の可動接点を、この第1の開口部を介して第1の可動接点と接触可能に保持すると共に、その外周縁部を第2の開口部を介して第1のシートの下側へ露出させたので、第1のシートの第1及び第2の開口部を介して上側の第2の可動接点と、下側の第1の可動接点及び第1のシートの下面側に配設される基板の固定接点との接触を確実に行なえ、2段スイッチ操作が可能となる。
また、共通の第1のシートに上側及び下側の第1及び第2の可動接点を一体的に保持できるので、スイッチの組立が容易となる。
また、第2の可動接点は、外周縁部を第2の開口部から第1のシートの下面側へ貫通させて延出したことから、固定接点に段差のないプリント基板などの基板を用いても上側の第2の可動接点と固定接点との接触を確実に行なえる。
また、第1のシートの下面に粘着層を設け、第1の可動接点及び第2の可動接点と第2のシートを一体として剥離可能なように、第1のシートを粘着層により剥離シートに保持したことから、可動接点付シートの搬送や組立て作業における取り扱いを容易に行なえる。
また、第1のシートの下面側に第1の可動接点を複数個保持すると共に、第2の可動接点を保持する第2のシートを、第1の可動接点を保持した第1のシートの上面に対応させて部分的に設けるようにしたことから、2段スイッチ用の第2の可動接点と、1段スイッチ用の第1の可動接点を共通の第1のシートに混載でき、スイッチへの組み込みが容易となる。
また、2段スイッチ用の第2の可動接点の保持用の第2のシートを部分的に設けるようにしたので、可動接点付シートの厚みが増すことによる操作フィーリングの劣化を防止できる。
また、第1乃至第4の解決手段の何れかに記載の可動接点付シートと、第1の可動接点、及び第2の可動接点と接続される複数の固定接点が配設され、これらの固定接点に対応させて可動接点付シートが積層される基台とを備えたことから、可動接点付シートを固定接点が配設された基板上に積層するだけで2段スイッチが得られるので、2段スイッチを備えた入力装置の組立を簡単に行なうことができる。
以下、本発明の可動接点付シート及びこれを用いた入力装置の実施形態を図1乃至図5に示す。図1は本発明の可動接点付シートの分解斜視図、図2は本発明の可動接点付シートの要部断面図、図3は本発明の可動接点付シートの1段目用スイッチの動作状態を示す要部断面図、図4は本発明の可動接点付シートの2段目用スイッチの動作状態を示す要部断面図、図5は本発明の可動接点付シートを使用したシートタイプのスイッチを示す分解斜視図である。
図1及び図2において、可動接点付シートが積層される基台となる回路基板1は、フェノール樹脂等の積層板で平板状に形成されており、この回路基板1の表面には、銅箔などの導電性の金属材料からなる複数の固定接点2が配設されている。この固定接点2は、中央に設けられた円形の第1接点部2aと、この第1接点部1aの外周に円環状に設けられた第2接点部2bと、更にこの第2接点部2bの外周に円環状に設けられた第3接点部2cとを有している。これらの第1接点部2a乃至第3接点部2cは個々に離間して非導通となっており、図示しないリードパターンと回路基板1の裏面で接続されている。
第1の可動接点3は、導電性の金属板でドーム状の膨出部を有する円形状に形成されており、前記固定接点2と接続される中央頂部3aと外周縁部3bとを有している。この第1の可動接点3が前記回路基板1上に配設される際には、外周縁部3bが前記第2接点部2bと常時接触した状態で載置され、中央頂部3a下面が前記第1接点部2aと一定の空隙を持って対向して配置されるものとなる。
第1のシート4は、ポリイミド等からなるフィルム状の絶縁材から形成されている。この第1のシート4には、円形状の貫通孔からなる第1の開口部4aと、この第1の開口部4aの外周にそれぞれ対向して設けられた一対の円弧状の貫通孔からなる第2の開口部4b、4bとを有している。
また、第1のシート4の下面側には一面に粘着層(図示せず)が形成されており、この粘着層に前記第1の可動接点3のドーム部の上面側が貼着されて、第1のシート4に第1の可動接点3が一体化されている。この時、前記第1の開口部4aから、第1の可動接点3の中央頂部3aの上面側が露出した状態となっている。
第2の可動接点5は、導電性の金属板で外形が略楕円状に形成されており、前記第1の可動接点3よりも一回り大きなドーム状の膨出部を有している。この第2の可動接点5は、前記第1の可動接点3と接続される中央頂部5aと前記固定接点2と接続される一対の外周縁部5bとを有している。この一対の外周縁部5bは第2の可動接点5の長手方向に設けられており、短手方向の外周縁部よりも下方に向けて長く突出して段部が形成されている。

第2の可動接点5が前記回路基板1上に配設される際には、一対の外周縁部5bが前記第1のシート4の第2の開口部4bを介して前記第3接点部2cと常時接触した状態で載置され、中央頂部5a下面に設けられた突起5cが前記第1のシート4の第1の開口部4aを介して第1の可動接点3の中央頂部3a上面と一定の空隙を持って対向して配置されるものとなる。また、短手方向の外周縁部と、第1のシート4の開口部4a、4bとは対向しておらず、第1のシート4の表面によって第2の可動接点5の抜け落ちが防止されている。
また、このように、前記第2の可動接点5の外形を略楕円状に形成して、互いの幅狭方向に沿って回路基板1上に配設するようにすれば、縦方向の配列ピッチを狭くすることが可能となり、スイッチの小型化が図れるものとなる。
第2のシート6は、同じくポリイミド等からなるフィルム状の絶縁材から形成されており、この第2のシート6の下面側には一面に粘着層(図示せず)が形成されている。また、この第2のシート6は、前記第1のシート4に比べて外形が小さく形成されており、前記粘着層に前記第2の可動接点5のドーム部の上面側が貼着されている。
そして、第2の可動接点5が貼着された前記第2のシート6が、前記第1のシート4の上面側に取付けられて第2の可動接点5が第1のシート4上に一体化されている。この時、第2の可動接点5は、前記第1の可動接点3の上方に一定の空隙を保持して対向して配置されており、前記第1のシート4の第2の開口部4bから、第2の可動接点5の外周縁部5bが露出した状態となっている。
本発明の可動接点付シートは、上記した構成となっており、前記第1のシート4に、前記第1の可動接点3の中央頂部3aが露出可能な第1の開口部4aを形成して、この第1の開口部4aを介して前記第1の可動接点3の中央頂部3aの上面と、前記第2の可動接点5の中央頂部5aの下面に設けられた突起5cとを接触可能に対向させて配置すると共に、前記第1の開口部4aの外周に、前記第2の可動接点5の外周縁部5bが露出可能な第2の開口部4bを形成して、前記第2の可動接点5の外周縁部5bを、この第2の開口部4bに一致させた状態で、前記第2の可動接点5を前記第1のシート4の上面側に、前記第2のシート6の粘着層によって貼着して保持させることにより可動接点付シートとしてシート状に一体化させたものとなっている。
また、この時、前記第2の可動接点5は、その外周縁部5bを前記第2の開口部4bから前記第1のシート4の下面側へ貫通させて延出させた状態で形成しており、こうすることにより、固定接点2に段差のない回路基板1を用いた場合においても、上側の第2の可動接点5と固定接点2との接触を確実に行なえるものとなっている。
尚、図示はしないが、前記第1のシート4の下面に形成した粘着層を利用して、前記第1の可動接点3及び第2の可動接点5と、前記第2のシート6とを一体として剥離可能なように、前記第1のシート4に形成した粘着層により剥離シート(図示せず)に貼着することで保持するようにしても良い。
このようにすれば、可動接点付シートの搬送や組立て作業における取り扱いを容易に行なえるものとなる。
次に、図3及び図4を用いて上記構成の可動接点付シートの動作を説明する。
まず、初期状態(図2参照)においては、回路基板1に設けられた固定接点2は、第2接点部2bが第1の可動接点3の外周縁部3bと接続されているが、第1接点部2aが第1の可動接点3の中央頂部3aとは離間しており、下側の2段スイッチ用の接点部はオフ状態となっている。
また、この時、第3接点部2cが第2の可動接点5の外周縁部5bと接続されているが、その中央頂部5aの下面の突起5cが第2接点部2bに接続されている第1の可動接点3の中央頂部3aとは離間しており、上側の1段スイッチ用の接点部もオフ状態となっている。
この状態から、図3に示すように、可動接点付シートが押圧(第2のシート6の上面側が押圧)されると、第2の可動接点5が下方へ撓んで(あるいは反転して)クリック感触を発生し、中央頂部5aの下面の突起5cが、第1のシート4の第1の開口部4aを介して下側に配置された第1の可動接点3の中央頂部3aの上面に当接する。この当接により、固定接点2の第2の接点部2bと第3の接点部2cとが第1及び第2の可動接点3、5を介して接続されるものとなり、上側の1段スイッチ用の接点部がオン状態となる。
次に、図4に示すように、更に可動接点付シートが押圧されると、更に第2の可動接点5が下方へ撓んで、中央頂部5aの下面の突起5cが、第1の可動接点3の中央頂部3aを下方へ押圧することにより、第1の可動接点3が下方へ撓んで(あるいは反転して)クリック感触を発生し、中央頂部3aの下面が対向して配設された固定接点2の第1接点部2aと当接する。この当接により、固定接点2の第1の接点部2aと第2の接点部2bとが第1の可動接点3を介して接続されるものとなり、下側の2段スイッチ用の接点部もオン状態となる。
この時、固定接点2は、第1の可動接点3及び第2の可動接点5を介して、第1接点部2aと第2接点部2bと第3接点部2cとが互いに電気的に接続されるものとなっている。
このように、第1及び第2の可動接点3、5が一体に貼着された上記構成の可動接点付シートを、固定接点2が配設された回路基板1上に、第1及び第2の可動接点3、5と固定接点2とを対向させて積層するだけで所望の2段スイッチを得ることができるので、2段スイッチを備えた入力装置の組立を簡単に行なうことができるものとなっている。
尚、上記実施例では、第2の可動接点5を、略楕円状に形成してドーム状の膨出部の中央頂部5aを挟んで円弧状をした一対の外周縁部5b、5bを設け、この一対の外周縁部5b、5bを、第1のシート4の第1の開口部4aの外周にそれぞれ対向して形成した一対の円弧状の第2の開口部4b、4bを介して延出させ、下側に配設された固定接点2の第3接点部と接続させるようにしたが、これに限らず、第2の可動接点5を、円形ドーム状とし、複数(例えば4個)の脚部を有する十字状に形成すると共に、第1のシート4に複数(例えば4個)の第2の開口部4bを形成して、これらの脚部の外周縁部をそれぞれの第2の開口部4bを介して延出するようにしても良い。
また、上記実施例では、基台としての前記回路基板1をフェノール樹脂積層板等からなる平板状の基板で形成して表面に導電性の銅箔等の金属材料を配設するようにしたが、これに限らず、合成樹脂等の絶縁材で平板状あるいは箱型のハウジング状に形成しても良く、この場合には、前記固定端子2を導電性の金属板で形成して、金属板表面が内底面に表出するようにインサート成形などの方法で一体に埋設して接点部を形成するようにしても良い。
図5は、上記構成の可動接点付シートを使用したシートタイプのスイッチを示している。
図において、回路基板11はやや大きめの長方形に形成され、この回路基板11には複数の固定接点が配設されている。この固定接点は、1段スイッチ用の固定接点12、及び2段スイッチ用の固定接点13とが混載された状態で形成されている。本実施例においては、中央の1箇所のみに2段スイッチ用の固定接点13が形成されており、他は全て1段スイッチ用の固定接点12が形成されている。
第1のシート14は同じくやや大きめの長方形に形成され、この第1のシート14には、中央に2段スイッチ用の第2の可動接点5が取り付けられる第1及び第2の開口部14a、14bが形成されている。この第1及び第2の開口部14a、14bの上面側に、第2の可動接点5が貼着された第2のシート6が取付けられるものとなっている。
また、第1のシート14の下面側には一面に粘着層(図示せず)が形成されており、この粘着層によって複数の第1の可動接点3が貼着されている。そして、この第1のシート14の中央に貼着される第1の可動接点3の中央頂部3aの上面が、前記第1の開口部14aから露出した状態で取り付けられており、この第1の可動接点3の中央頂部3aの上面側に第2の可動接点5の中央頂部5aの下面側が一定の空隙を保持した状態で対向して取り付けられている。
そして、中央に配設された第1及び第2の可動接点3、5と固定接点13によって、2段スイッチ操作が可能な2段スイッチが形成され、その周辺に配置された複数の第1の可動接点3と固定接点12によって、1段スイッチ操作が可能な1段スイッチが形成されるものとなっている。
尚、上記構成では、2段スイッチの一部を形成する第2の可動接点5及び第2のシート6を、第1のシート14の中央にのみ形成するようにしたが、適宜、第1のシート14の所望の箇所に前記第1及び第2の開口部14a、14bを設けて、これらの第1及び第2の開口部14a、14bの上面側に、第2の可動接点5が貼着された複数の第2のシート6を取付けるようにしても良い。
また、1段スイッチ操作が可能な1段スイッチには、第2の可動接点5よりも外形が一回り小さな円形の第1の可動接点3を設けるようしたが、これに限らず、第2の可動接点5と同様な大きさの可動接点を用いるようにしても良く、外形も楕円状に形成しても良い。
このように、第1のシート14の下面側に第1の可動接点3を複数個保持すると共に、第2の可動接点5を保持する第2のシート6を、第1の可動接点3を保持した第1のシート14の上面に対応させて部分的に設けるようにしたことから、2段スイッチ用の第2の可動接点5と、1段スイッチ用の第1の可動接点3を共通の第1のシート14に混載できるので、シートタイプのスイッチの組み込みが容易に行なえるものとなっている。
また、2段スイッチ用の第2の可動接点5の保持用の第2のシート6を、適宜、第1のシート14の所望の箇所に部分的に設けるようにしたので、1段スイッチ用の第1の可動接点3の上面のシートの厚みが増すことによる操作フィーリングの劣化を防止できるものとなっている。
上記した本発明の実施例によれば、前記第1のシート4、14に、第1の可動接点3の一部が露出可能な第1の開口部4a、14aを設け、この第1の開口部4a、14aを介して第1の可動接点3と第2の可動接点5とを接触可能に対向させると共に、この第1の開口部4a、14aの外周に第2の可動接点5の外周縁部5bが露出可能な第2の開口部4b、14bを設け、第2の可動接点5の外周縁部5bをこの第2の開口部4b、14bに一致させた状態で、第2の可動接点5を第1のシート4、14の上面側に第2のシート6で保持させるようにしたことから、2段スイッチ用の下側の第1の可動接点3を保持する前記第1のシート4、14に第1の開口部4a、14aを設け、第1のシート4、14の上面側に保持した上側の第2の可動接点5を、この第1の開口部4a、14aを介して第1の可動接点3と接触可能に保持すると共に、その外周縁部3bを第2の開口部4b、14bを介して第1のシート4、14の下側へ露出させたので、第1のシート4、14の第1及び第2の開口部4a、14a及び4b、14bを介して上側の第2の可動接点5と、下側の第1の可動接点3及び第1のシート4、14の下面側に配設される回路基板1、11の固定接点2、及び12、13との接触を確実に行なえると共に、2段スイッチ操作が可能な可動接点付シートを提供できるものとなっている。
また、共通の第1のシート4、14に、上側及び下側の第1及び第2の可動接点3、5を一体的に保持できるので、スイッチの組立が容易に行なえるものとなっている。
本発明の可動接点付シートを示す分解斜視図である。 本発明の可動接点付シートを示す要部断面図である。 本発明の可動接点付シートの1段目用スイッチの動作状態を示す要部断面図である。 本発明の可動接点付シートの2段目用スイッチの動作状態を示す要部断面図である。 本発明の可動接点付シートを使用したシートタイプのスイッチを示す分解斜視図である。 従来の2段スイッチを示す分解斜視図である。 従来の図6のX−X線における断面図である。 従来の接点パターンを示す要部上面図である。
符号の説明
1:回路基板(基台)
2:固定接点
2a:第1接点部
2b:第2接点部
2c:第3接点部
3:第1の可動接点
3a:中央頂部
3b:外周縁部
4:第1のシート
4a:第1の開口部
4b:第2の開口部
5:第2の可動接点
5a:中央頂部
5b:外周縁部
5c:突起
6:第2のシート
11:回路基板
12:固定接点
13:固定接点
14:第1のシート
14a:第1の開口部
14b:第2の開口部

Claims (5)

  1. ドーム状の膨出部を有する第1の可動接点と、この第1の可動接点よりも一回り大きなドーム状の膨出部を有し、前記第1の可動接点の上方に配置される第2の可動接点と、前記第1の可動接点を下面側に保持する第1のシートと、この第1のシートの上面側に配置されると共に、下面側に前記第2の可動接点を保持する第2のシートとを備え、前記第1のシートに、前記第1の可動接点の一部が露出可能な第1の開口部を設け、この第1の開口部を介して前記第1の可動接点と前記第2の可動接点とを接触可能に対向させると共に、前記第1の開口部の外周に前記第2の可動接点の外周縁部が露出可能な第2の開口部を設け、前記第2の可動接点の外周縁部を前記第2の開口部に一致させた状態で、前記第2の可動接点を前記第1のシートの上面側に前記第2のシートで保持させたことを特徴とする可動接点付シート。
  2. 前記第2の可動接点は、その外周縁部を前記第2の開口部から前記第1のシートの下面側へ貫通させて延出したことを特徴とする請求項1記載の可動接点付シート。
  3. 前記第1のシートの下面に粘着層を設け、前記第1の可動接点及び第2の可動接点と前記第2のシートを一体として剥離可能なように、前記第1のシートを前記粘着層により剥離シートに保持したことを特徴とする請求項1、又は2記載の可動接点付シート。
  4. 前記第1のシートの下面側に前記第1の可動接点を複数個保持すると共に、前記第2の可動接点を保持する前記第2のシートを、前記第1の可動接点を保持した前記第1のシートの上面に対応させて部分的に設けるようにしたことを特徴とする請求項3記載の可動接点付シート。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の可動接点付シートと、前記第1の可動接点、及び前記第2の可動接点と接続される複数の固定接点が配設され、これらの固定接点に対応させて前記可動接点付シートが積層される基台とを備えたことを特徴とする入力装置。
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