JP2005256867A - 吸着装置 - Google Patents
吸着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005256867A JP2005256867A JP2004065816A JP2004065816A JP2005256867A JP 2005256867 A JP2005256867 A JP 2005256867A JP 2004065816 A JP2004065816 A JP 2004065816A JP 2004065816 A JP2004065816 A JP 2004065816A JP 2005256867 A JP2005256867 A JP 2005256867A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- press
- polymer
- suction
- surface portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
- Supports Or Holders For Household Use (AREA)
Abstract
【課題】 本発明は、極めて商品価値の高い画期的な吸着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 内側面に被吸着面1に吸着する吸着部2を設けた吸盤体3と、この吸盤体3の外側面に突設される突設体4と、前記吸盤体3の外面部に添設され、前記突設体4が貫通される基体6とを有し、被吸着面1に当てがった基体6に対して突設体4を突出方向へ移動せしめることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じるように構成されており、前記突設体4に基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5を設け、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入される圧嵌挿入体7を設け、この圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するように前記圧嵌挿入体7,突設体4の対向部5若しくは基体6の外面部6Aの形状を設定したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 内側面に被吸着面1に吸着する吸着部2を設けた吸盤体3と、この吸盤体3の外側面に突設される突設体4と、前記吸盤体3の外面部に添設され、前記突設体4が貫通される基体6とを有し、被吸着面1に当てがった基体6に対して突設体4を突出方向へ移動せしめることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じるように構成されており、前記突設体4に基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5を設け、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入される圧嵌挿入体7を設け、この圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するように前記圧嵌挿入体7,突設体4の対向部5若しくは基体6の外面部6Aの形状を設定したものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、吸着装置に関するものである。
従来から、例えば実開昭61−161413号に開示される強力な吸着力が得られる吸着装置(以下、従来例)が提案されている。
この従来例は、内側面に被吸着面1に吸着する吸着部を設けた吸盤体と、この吸盤体の外側面に突設される突設体と、前記吸盤体の外面部に添設され、前記突設体が貫通される基体とを有し、この基体の正面部に突出する突設体を突出方向へ移動せしめることで被吸着面とこの被吸着面に当接させた吸着部との間が減圧状態となり、被吸着面に対する吸着力が生じるように構成され、更に、突設体の先端部に基体に起伏動自在に設けられるフック体が連結され、このフック体の回動基端部に設けた突起(偏心カム部)を支点として該吊り下げフックを伏し動させることで突設体を引き動し得るように構成されたものである。
この従来例は、それまで提案されていた樹脂製の吸盤に比し非常に強力な吸着力が得られるもとされる。
ところが、従来例は、前述した突設体を引き動させる為の突起の設定(形状設定や寸法設定など)が難しいなど、その構造が複雑である故に品質が安定せず、しかも、従来例を構成する基体やフック体は樹脂製であり、よって、フック体の起伏動を繰り返し行うことで突起と該突起が接触する部位とが磨耗して(負荷が一箇所に掛かり易く磨耗し易い)、突設体の良好な引き動作用及びこの突設体を引き出した状態を保持する保持作用が得られなくなり良好な吸着効果が得られなくなってしまうなどの問題点がある。
また、従来例は、専らフックとしての使用目的に限定されているのが現状である。
本出願人は、この吸着装置に着目し、試験・研究を繰り返し行った結果、従来にない作用効果を発揮する画期的な吸着装置を発明した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
内側面に被吸着面1に吸着する吸着部2を設けた吸盤体3と、この吸盤体3の外側面に突設される突設体4と、前記吸盤体3の外面部に添設され、前記突設体4が貫通される基体6とを有し、被吸着面1に当てがった基体6に対して突設体4を突出方向へ移動せしめることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じるように構成されており、前記突設体4に基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5を設け、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入される圧嵌挿入体7を設け、この圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するように前記圧嵌挿入体7,突設体4の対向部5若しくは基体6の外面部6Aの形状を設定したことを特徴とする吸着装置に係るものである。
また、前記圧嵌挿入体7は、所定長を有し、この圧嵌挿入体7の厚みを圧嵌挿入体7の挿入方向の先端側から基端側へ厚くなるように設定したことを特徴とする請求項1記載の吸着装置に係るものである。
また、前記圧嵌挿入体7は、所定長を有し、この圧嵌挿入体7を基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、圧嵌挿入体7の挿入方向の先端側から基端側の肉厚部へ乗り上げし得るように前記対向部5の形状を設定したことを請求項1,2のいずれか1項に記載の吸着装置に係るものである。
また、前記基体6に貫通する突設体4の先端部若しくはその近傍に抜け止め部材17を設け、この抜け止め部材17を前記基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5としたことを特徴とする特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸着装置に係るものである。
また、前記圧嵌挿入体7を、基体6の外面部6Aに重合状態に配設され該基体6の外面部6Aを被覆し得る重合体8の重合面部8Aに設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸着装置に係るものである。
また、前記重合体8をスライドさせるガイド部9を基体6の外面部6Aに設け、このガイド部9に重合体8をスライドさせた際、前記基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに前記圧嵌挿入体7が挿入されるように構成したことを特徴とする請求項5記載の吸着装置に係るものである。
また、前記基体6に重合体8を重合連結させた際、この基体6と重合体8とで物品係止具16を挟持保持し得るように構成されていることを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の吸着装置に係るものである。
また、前記基体6にフック部14を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸着装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、品質が安定して生産性が良好となり、しかも、耐久性に秀れて良好な吸着効果を維持することができ、そして更に、従来にない構造から種々の使用目的に合った製品化が可能となるなど極めて商品価値に秀れ画期的な吸着装置となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、被吸着面1に当てがった基体6に対して突設体4を突出方向へ移動せしめることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じることになる。
ところで、本発明は、突設体4に基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5を設け、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入される圧嵌挿入体7を設け、この圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するように前記圧嵌挿入体7,突設体4の対向部5若しくは基体6の外面部6Aの形状を設定している。
従って、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入体7を圧嵌挿入させるという比較的精度が出し易い簡易構造により突設体4を突出方向へ移動せしめる構成としたから、極めて品質が安定して生産性が良好となり、しかも、例えば各パーツを樹脂製としても負荷が一箇所に偏りにくい構造故に磨耗の問題点も生じることも可及的に防止され、耐久性に秀れて良好な吸着効果を維持することができる。
また、圧嵌挿入体7を、基体6の外面部6Aに重合状態に配設され該基体6の外面部6Aを被覆し得る重合体8の重合面部8Aに設けた場合には、前述した基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sへ圧嵌挿入体7を圧嵌挿入させることで重合体8の連結が達成されることになり、しかも、被吸着面1に吸盤体3を吸着するための吸着構造を重合体8で隠蔽することができ、そして更に、基体6に重合体8を重合させて吸着させるという従来にない構造から、例えば基体6や重合体8を適宜デザイン化して様々な形状の物品係止具としたり、例えば重合体8の表面にデザインを施して飾りとして構成しても良いなど、従来にない構造から種々の使用目的に合った製品化が可能となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、内側面に被吸着面1に吸着する吸着部2を設けた吸盤体3と、この吸盤体3の外側面に突設される突設体4と、前記吸盤体3の外面部に添設され、前記突設体4が貫通される基体6とを有し、被吸着面1に当てがった基体6に対して突設体4を突出方向へ移動せしめることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じるように構成されており、前記突設体4に基体6の外面部6Aに対して対向状態となる対向部5を設け、この基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入される圧嵌挿入体7を設け、この圧嵌挿入体7を圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するように前記圧嵌挿入体7,突設体4の対向部5若しくは基体6の外面部6Aの形状を設定したものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
吸盤体3は、図4〜7に図示したように適宜な可撓性を有する合成樹脂製の部材を皿形状に形成したものであり、その内面部には被吸着面1に吸着する環状平坦部2a,環状テーパー部2b及び平坦底部2cから成る吸着部2が形成されている。
また、吸盤体3は、その外面部に突設体4が突設されている。
この突設体4は、図4〜7に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を形成したものであり、円形状の板状部4aと、該板状部4aの中央に立設される棒状部4bとで構成され、前述した吸盤体3の成形時に該吸盤体3の平坦底部2cに板状部4aをインサート成形することで吸盤体3に対して連結されている。
また、突設体4は、その先端部にして左右側面位置に基体6の外面部Aに対向状態となる対向部5が設けられており、この対向部5は棒状部4bの先端部に棒部材17を貫通状態に着脱自在に配設して構成されている。
この対向部5は、後述する基体6に設けた貫通孔6aに突設体4を貫通させ、この貫通させた突設体4の先端部に棒部材17を配設することで基体6に対して突設体4を抜け止め状態に連結するものとして機能し、しかも、この対向部5は基体6の外面部6Aとの間隙Sに後述する重合体8に設けられる圧嵌挿入体7を圧嵌挿入し得るように構成されている。
基体6は、図1〜7に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を正面視楕円形の板状に形成したものであり、その内面部には前述した吸盤体3の外面部に添設される添設部10が一体成形されている。
添設部10は、環状平坦部10a及び環状テーパー部10bとから成る皿形状に形成されており、前述した吸盤体3に係る吸着部2の環状平坦部2a及び環状テーパー部2b夫々の外面部に添設されるように構成されている。
この添設部10の環状平坦部10aは、突設体4を引き動させる際、可撓性を有する故に変形し易い吸盤体3の環状平坦部2aをしっかりと押圧して保形するためものである。
また、基体6は、その外面部中央位置に前述した突設体4を貫通させる貫通孔6aが形成されており、この貫通孔6aに対して突設体4はスライド移動自在に貫通することになる。
本実施例では、この被吸着面1に当てがった基体6の外面部6Aに突出する突設体4を突出方向へ移動せしめた際、基体6の添設部10が吸盤体3(吸着部2の環状平坦部2a)を押圧するとともに、吸盤体3の吸着部2の一部(環状テーパー部2b及び平坦底部2c)が被吸着面1から当接状態若しくは近接状態から離反することで、被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じることになり、そして、この吸着力は突設体4の引き動作用を維持することで維持されることになる。
また、基体6は、その外面部下方位置には突出片18が横設されており、この突出片18は後述する基体6の外面部6Aに設けられるリブ19,20と共に重合体8をスライドさせる際のガイド部9として機能し、且つ、重合体8を重合状態とさせた後は該重合体8を支持するものとして機能する。
また、基体6の外面部6Aの下方位置にして突出片18の下面には吊り下げ用のフック部14が形成されている。
従って、本実施例は、このフック部14を設けたことで物を吊り下げる物品係止具として使用し得ることになる。尚、本実施例は、基体6にフック部14を設けているが、後述する重合体8に設けても良いなど適宜設計変更し得るものであり、例えばこのフック部14を設けず、基体6の添設部10の付近を引っ掛け部位として使用するようにしても良い。
また、基体6は、その外面部6Aにして貫通孔6aを挟んだ上下位置に一対のリブ19,20が形成されており、この一対のリブ19,20は前述した突出片18とともに後述する重合体8の重合面部8Aに形成される一対のリブ21,22を内側に配して該重合体8をスライドさせるガイド部9として機能し、且つ、後述する物品係止具16を係止保持するものとしても機能する。
また、基体6は、その外面部6Aの外周縁部に壁部6bが立設されており、この壁部6bの正面視左側の上下所定位置には凹部6b’が設けられ、後述する物品係止具16に係る係止部16aを係止し得る係止凹部として構成され、一方、壁部6bの正面視右側の所定位置には巾広の凹部6b”が設けられ、物品係止具16に係る係止部16aの係止凹部として構成されるとともに、後述する重合体8のスライド配設を許容する開放部として構成されている。
また、基体6の外面部6Aには該外面部6Aを被覆する重合体8が重合状態で配設される。
この重合体8は、図1,2に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を形成したものであり、正面視楕円形状に形成されている。
また、重合体8は、その内面部にして基体6の外面部6Aに重合させる重合面部6Aの中央所定位置に一対のリブ21,22が形成されるとともに、下方所定位置に突出片23が形成されており、この一対のリブ21,22及び突出片23を、前述した基体6の外面部6Aに設けた一対のリブ19,20及び突出片18を利用して、基体6の側方からスライド配設させて基体6に対して重合し得るように構成されている。尚、この基体6に設けた一対のリブ19,20及び突出片18と重合体8に設けた一対のリブ21,22及び突出片23だけでは基体6に対する重合体8の連結は行われず、後述する圧嵌挿入体7を基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入(楔連結)することで基体6に対する重合体8の堅固な連結が達成される。
また、この重合体8に設けた一対のリブ21,22は、後述する物品係止具16を係止保持する係止部として機能する。
また、重合体8は、その重合面部8Aの所定位置に一対の圧嵌挿入体7が設けられている。
この圧嵌挿入体7は、図2に図示したようにリブ21,22の内面中央位置に配設される板状体24に一端部が開口する溝部24aを傾斜状に形成して構成されている。
この圧嵌挿入体7は、基体6の外面部6Aと対向部5との間隙Sに圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動する形状に設定されている。
具体的には、圧嵌挿入体7は、所定長を有し、この圧嵌挿入体7の厚みを圧嵌挿入体7の挿入方向の先細り先端側から基端側へ徐々に厚くなる先細り形状に設定されており、更に具体的には、基体6の外面部6Aと対向部5との間隙Sへの圧嵌挿入に際して、対向部5にスライド当接するスライド部7aが、突設体4を上面部6Aに対して起き上がり傾斜状となるように前記重合体8の重合面部8Aに設けられており、基体6の外面部6Aと対向部5との間隙Sに圧嵌挿入した際、基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動して突設体4を突出方向へ移動せしめるように構成されている。
従って、基体6に対して重合体8を側方からスライド配設して重合連結させた際、突設体4は突出方向へ移動せしめられて吸盤体3における吸着作用が生じることになり、しかも、基体6に重合体8を重合させている間はこの突設体4の突出方向への移動は維持されて吸盤体3の吸着作用は維持されることになり、重合体8を外すことで突設体4の突動作用は解除される。尚、本実施例では、圧嵌挿入体7の形状に工夫を施すことで基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動するようにしているが、この他にも例えば対向部5の形状や基体6の外面部6Aの形状なども適宜設計変更することで同様の作用を得るようにしても良い。
また、本実施例は、重合体8の外面部8Bに文字やデザインなどを直接施したりシールなどを貼って表示する表示部15を設けている。
物品係止具16は、図1,2に図示したように適宜な金属製の棒材で形成したものであり、上部に一対の棒材を並設して成る係止部16aと、下部に棒材を適宜折り曲げ形成して成る物品係止部16bとで構成されている。
係止部16aは、基体6の外面部6Aに設けた一対のリブ19,20夫々に添設されて係止されるように構成されており、この係止部16aを基体6のリブ19,20に係止し、この状態で基体6に重合体8をスライド配設して重合連結することで、この係止部16aは基体6のリブ19,20及び重合体8この基体6と重合体8のリブ21,22とで挟持された状態となり、物品係止具16は基体6と重合体8とで挟持保持されるように構成されている。
本実施例では、物品係止部16bとしてティッシュボックスを横置き状態に係止保持し得る構成の物品係止部16bが採用されている。
本実施例は上述のように構成したから、吸盤体3の吸着部2を被吸着面1に当接させ、この状態で基体6の外面部6Aに重合体8をスライド配設して重合連結する。
この際、重合体8の重合面部8Aに設けた圧嵌挿入体7が基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入されることになり、この圧嵌挿入体7の圧嵌挿入に伴い基体6の外面部6Aに対して対向部5が離反移動すると、該突設体4が突出方向へ移動せしめられることで被吸着面1とこの被吸着面1に当接させた吸盤体3との間が減圧状態となり、被吸着面1に対する吸着力が生じて吸盤体3は被吸着面1に吸着することになる(図4〜7参照)。
よって、本実施例によれば、基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに圧嵌挿入体7を圧嵌挿入させるという比較的精度が出し易い簡易構造により突設体4を突出方向へ移動せしめる構成としたから、極めて品質が安定して生産性が良好となり、しかも、例えば各パーツを樹脂製としても負荷が一箇所に偏りにくい構造故に磨耗の問題点も生じることも可及的に防止され、耐久性に秀れて良好な吸着効果を維持することができる。
また、本実施例は、圧嵌挿入体7は、所定長を有し、この圧嵌挿入体7の厚みを圧嵌挿入体7の挿入方向の先端側から基端側へ厚くなるように設定したから、それだけ負荷が一箇所に偏りにくい構造となり、各パーツを樹脂製としても磨耗の問題が生じることも可及的に防止され、より一層耐久性に秀れたものとなる。
また、本実施例は、圧嵌挿入体7を、基体6の外面部6Aに重合状態に配設され該基体6の外面部6Aを被覆し得る重合体8の重合面部8Aに設けたから、前述した基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sへ圧嵌挿入体7を圧嵌挿入させることで重合体8の連結が達成されることになり、しかも、被吸着面1に吸盤体3を吸着するための吸着構造を重合体8で隠蔽することができ、そして更に、基体6に重合体8を重合させて吸着させるという従来にない構造から、例えば基体6や重合体8を適宜デザイン化して様々な形状の物品係止具としたり、例えば重合体8の表面にデザインを施して飾りとして構成しても良いなど、従来にない構造から種々の使用目的に合った製品化が可能となる。
また、本実施例は、重合体8をスライドさせて重合状態に配設するためのガイド部9を基体6の外面部6Aに設け、このガイド部9に重合体8をスライドさせた際、前記基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sに前記圧嵌挿入体7が挿入されるように構成したから、仮にこのガイド部9が無い場合、基体6の外面部6Aに重合体8を重合させて連結するという見えない位置での連結構造故に、基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sへ圧嵌挿入体7を圧嵌挿入が良好に連結が行われないと言う問題点が生じ得るが、この点、本実施例は、ガイド部9に重合体8をスライドさせるだけで自動的に基体6の外面部6Aと突設体4の対向部5との間隙Sへ圧嵌挿入体7を圧嵌挿入することができることになり非常に操作性が良好である。
また、本実施例は、基体6にフック部14を設けたから、例えば小物などの物品を吊り下げることができ非常に便利となる。
また、本実施例は、重合体8の外面部8Bに文字やデザインなどを表示する表示部15を設けたから、単なる吸盤機構だけでなくより一層の付加価値が付与されることになる。
また、本実施例は、基体6に重合体8を重合連結させた際、この基体6と重合体8とで物品係止具16を挟持保持し得るように構成されているから、効率良く且つ堅固に物品係止具16を被吸着面1に配設することができることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
S 間隙
1 被吸着面
2 吸着部
3 吸盤体
4 突設体
5 対向部
6 基体
6A 外面部
7 圧嵌挿入体
8 重合体
8A 重合面部
17 抜け止め部材
1 被吸着面
2 吸着部
3 吸盤体
4 突設体
5 対向部
6 基体
6A 外面部
7 圧嵌挿入体
8 重合体
8A 重合面部
17 抜け止め部材
Claims (8)
- 内側面に被吸着面に吸着する吸着部を設けた吸盤体と、この吸盤体の外側面に突設される突設体と、前記吸盤体の外面部に添設され、前記突設体が貫通される基体とを有し、被吸着面に当てがった基体に対して突設体を突出方向へ移動せしめることで被吸着面とこの被吸着面に当接させた吸盤体との間が減圧状態となり、被吸着面に対する吸着力が生じるように構成されており、前記突設体に基体の外面部に対して対向状態となる対向部を設け、この基体の外面部と突設体の対向部との間隙に圧嵌挿入される圧嵌挿入体を設け、この圧嵌挿入体を圧嵌挿入した際、基体の外面部に対して対向部が離反移動するように前記圧嵌挿入体,突設体の対向部若しくは基体の外面部の形状を設定したことを特徴とする吸着装置。
- 前記圧嵌挿入体は、所定長を有し、この圧嵌挿入体の厚みを圧嵌挿入体の挿入方向の先端側から基端側へ厚くなるように設定したことを特徴とする請求項1記載の吸着装置。
- 前記圧嵌挿入体は、所定長を有し、この圧嵌挿入体を基体の外面部と突設体の対向部との間隙に圧嵌挿入体を圧嵌挿入した際、圧嵌挿入体の挿入方向の先端側から基端側の肉厚部へ乗り上げし得るように前記対向部の形状を設定したことを請求項1,2のいずれか1項に記載の吸着装置。
- 前記基体に貫通する突設体の先端部若しくはその近傍に抜け止め部材を設け、この抜け止め部材を前記基体の外面部に対して対向状態となる対向部としたことを特徴とする特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸着装置。
- 前記圧嵌挿入体を、基体の外面部に重合状態に配設され該基体の外面部を被覆し得る重合体の重合面部に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸着装置。
- 前記重合体をスライドさせるガイド部を基体の外面部に設け、このガイド部に重合体をスライドさせた際、前記基体の外面部と突設体の対向部との間隙に前記圧嵌挿入体が挿入されるように構成したことを特徴とする請求項5記載の吸着装置。
- 前記基体に重合体を重合連結させた際、この基体と重合体とで物品係止具を挟持保持し得るように構成されていることを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の吸着装置。
- 前記基体にフック部を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004065816A JP2005256867A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004065816A JP2005256867A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 吸着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005256867A true JP2005256867A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35082806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004065816A Pending JP2005256867A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005256867A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010502383A (ja) * | 2006-09-06 | 2010-01-28 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着取り付け可能な角を成す壁面棚 |
KR20160102614A (ko) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | 진우 이 | 진공흡착구 |
-
2004
- 2004-03-09 JP JP2004065816A patent/JP2005256867A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010502383A (ja) * | 2006-09-06 | 2010-01-28 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着取り付け可能な角を成す壁面棚 |
KR20160102614A (ko) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | 진우 이 | 진공흡착구 |
KR101671618B1 (ko) | 2015-02-23 | 2016-11-01 | 진우 이 | 진공흡착구 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1326031A3 (en) | Locking device | |
EP3294371B1 (en) | Mount interface for a medical device | |
EP1029465A3 (en) | Bottom end stop for slide fastener | |
TW201728279A (zh) | 帶扣 | |
US20120036682A1 (en) | Pacifier clip | |
JP2005256867A (ja) | 吸着装置 | |
JP5897665B1 (ja) | 吸盤 | |
US20080244950A1 (en) | Picture Frame with Quick Release Back | |
JP2008094042A (ja) | クリップ | |
JP2008036337A (ja) | ホック具 | |
TWI555945B (zh) | Holding device | |
WO2003084359A1 (fr) | Mecanisme pour broche de verrouillage destinee aux ornements personnels | |
JP2001275717A (ja) | 機器携帯用ベルト端末具 | |
JP2006230797A (ja) | バックル | |
CN111418897A (zh) | 一种电子烟 | |
CN215067966U (zh) | 一种工业平板电脑 | |
JP4427369B2 (ja) | 腕杆を備えるパネル状家具 | |
CN211558811U (zh) | 一种电子烟 | |
JP2010099291A (ja) | 連結機構 | |
JP4855907B2 (ja) | 保持具 | |
JP2002070830A (ja) | 吸 盤 | |
JP4194412B2 (ja) | ボックス掛け具 | |
TW200930085A (en) | A multi-part holder | |
JP2004242926A (ja) | 挟持具 | |
JP3062331U (ja) | 装身用ピン類のための歩数計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060522 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060925 |