JP2005256694A - 内燃機関における動弁系の潤滑構造 - Google Patents

内燃機関における動弁系の潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 オイルギャラリを経ることのない動弁系専用の潤滑油供給路の配設により動弁系における潤滑油供給の圧力降下を防止して、該動弁系における充分な潤滑油供給量を確保してその潤滑効率の向上を図る。
【解決手段】 クランク軸1の図示における左方端に、該クランク軸1と共に回転するフィードポンプPfが配設され、フィードポンプPfから供給される潤滑油はオイルクーラー11,オイルフィルタ12を経て、一方はオイルギャラリF5への潤滑油供給路を通して該オイルギャラリF5へと供給され、オイルギャラリF5からクランク軸1のジャーナル部1gやクランクピン部1a等に供給される。また、他方は動弁系4への専用の潤滑油供給路F10,F11を通して該動弁系4へと供給される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関の構造に関し、特に内燃機関におけるカム軸等の動弁系の潤滑構造に関する。
従来からきわめて一般的に採用されている内燃機関におけるカム軸等の動弁系の潤滑構造は、オイルポンプによりオイルストレーナから吸込まれた潤滑油が、オイルポンプから潤滑油流入路を経てオイルフィルタ内を通過して、オイルギャラリに送られ、このオイルギャラリから分岐した潤滑油供給路を通してなされる構造とされ、この潤滑油供給路は該オイルギャラリを経て内燃機関の各所に潤滑油を供給する潤滑油供給路の一つとして構成されているものである。また、オイルフィルタ内を通過した潤滑油がオイルギャラリを経ることなく、オイルフィルタの潤滑油出口の近傍から分岐した潤滑油供給路を通して直接カム軸等の動弁系に供給される構造のものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平6−18007号公報(第2頁−第3頁、第4図)
図13に図示される上記特許文献1に記載の発明には、内燃機関0Eにおける潤滑構造が記載されており、この潤滑構造は、内燃機関(エンジン)0Eのクランク軸01の軸端に設けられたオイルポンプ0Pfを備え、クランク軸01の回転に伴うこのオイルポンプ0Pfの回転によりオイルストレーナから潤滑油が吸込まれ、ポンプ0Pf内で圧力が高められた潤滑油は潤滑油供給路0F1からオイルフィルタ012に送られるようになされている。
オイルフィルタ012に送られた潤滑油は該フィルタ012内を通過して濾過された後、その潤滑油の一部が、オイルフィルタ012の潤滑油出口近傍において分岐する潤滑油供給路0F2,0F3の内一方の水平指向の供給路0F2を通じてオイルギャラリ0F4へと供給されるようになされており、この供給路0F2はシリンダブロックのウオータジャケットに近接した位置において延設されている。したがって、供給路0F2を通じてオイルギャラリ0F4に好適に冷却された潤滑油が供給される。
オイルギャラリ0F4に供給された潤滑油は、該オイルギャラリ0F4からさらに複数の分岐供給路0F5を介してクランク軸01の軸受部等に供給される。また、他の潤滑油の一部は前記オイルフィルタ012の潤滑油出口近傍において分岐するオイルギャラリ0F4に接続しない他方の略垂直指向の供給路0F3を通して、カム軸等の動弁系へと直接供給されるようになされている。
ところで、従来一般に採用されている内燃機関における動弁系への潤滑油の供給は、上述したようにオイルギャラリから分岐した供給路を介してなされている。ところが、このような動弁系への潤滑油供給構造は、動弁系の配設位置が他の潤滑油供給部に比べて相対的に高い位置であり、しかもオイルギャラリからの距離も他の潤滑油供給部に比べて相対的に遠いことから、機関の低速運転時等に供給油の供給圧力が降下する現象が発生し、動弁系への充分な潤滑油の油量が確保できず、動弁系における確実で効果的な潤滑が求められる。
この点上述した特許文献1に記載の発明の内燃機関における潤滑構造においては、オイルフィルタを通過した潤滑油は、オイルフィルタの潤滑油出口の近傍において分岐したオイルギャラリを経由することのない供給路を通じて直接動弁系へと供給されるようになされたものであるから、上述の動弁系への供給油の圧力降下現象の発生防止という視点においては一応有利性のある構造とされている。
しかしながら、この発明の上記構造においては動弁系における充分な潤滑油供給量の確保は保証されるものではなく、確実な潤滑油供給量の確保には構造上の明確な工夫が要求されるところであり、しかも、この発明は、潤滑油供給路をウオータジャケットに近接して延設させることで、潤滑油の好適な冷却を促すことを課題とする発明であり、もともと動弁系への潤滑油の供給における充分な油量の確保という視点を持つものではなく、動弁系への潤滑油供給圧力の降下防止による充分な油量の確保という視点が意識された構造的な配慮も存在するところではない。したがって、この発明は、動弁系への潤滑油供給における圧力降下防止による充分な油量の確保という視点からは構造上の改良余地が残されたものである。
上述したような状況の中で、カム軸等の動弁系への潤滑油の供給において、供給油の圧力降下が防止され、とりわけ内燃機関の低速運転時においてもカム軸等の動弁系への充分な潤滑油の供給油量が確保され、かつ確実で効果的な動弁系における潤滑が達成され、しかも簡単かつ安価な潤滑のための改良構造、特に潤滑油の供給油路の配設構造に改良の視点がおかれた前記改良構造の提供が求められている。
本発明は、前記課題を解決するための内燃機関におけるカム軸等の動弁系の潤滑構造に関し、とりわけ機関の低速運転時においてもカム軸等への充分な潤滑油量の確保が達成される潤滑構造の改良に関し、クランク軸の回転に連動して回転するオイルポンプと、該オイルポンプから吐出された潤滑油をオイルギャラリに供給する供給路と、潤滑油を機関各所に供給する複数の分岐供給路とを備え、該分岐供給路の一つを通じて動弁系への潤滑油の供給路が形成される内燃機関における動弁系の潤滑構造において、前記動弁系への潤滑油の供給路は、チェックバルブを介し、オイルギャラリへ向かう供給路の該チェックバルブ上流にて分岐されることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、クランク軸の回転に連動して回転するオイルポンプと、該オイルポンプから吐出された潤滑油をオイルギャラリに供給する供給路と、潤滑油を機関各所に供給する複数の分岐供給路とを備え、該分岐供給路の一つを通じて動弁系への潤滑油の供給路が形成される内燃機関における動弁系の潤滑構造において、前記動弁系への潤滑油の供給路は、チェックバルブを介し、オイルギャラリへ向かう供給路の該チェックバルブ上流にて分岐されるので、その供給圧力の降下が抑えられ、該動弁系への潤滑油の充分な供給油量の確保が可能となり、カム軸と該カム軸を包含する動弁系における確実かつ効果的な潤滑が可能となる。
オイルギャラリが経由されることのない、直接カム軸等の動弁系に潤滑油が供給される動弁系専用の潤滑油供給路が設けられて実施される。
図1ないし図12に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1には、本発明の内燃機関Eが搭載される雪上車60の側面視における全体図が図示されており、また、図2には雪上車60の上面視における全体図が図示されている。そして、これらの図から理解できるように、雪上車60の車体の前方寄りの位置に内燃機関Eが搭載されており、また、車体の前部には左右フロントサスペンション61a,61bが備えられ、各フロントサスペンション61a,61bに操向用のスキー62a,62bが連結されている。
操向用のスキー62a,62bは、ステアリング軸63aやアームピボット、リンクロッド等のステアリング系63の部材を介して車体の略中央部のハンドル63bに連結され、このステアリング系63の部材は、内燃機関Eの前部を通過するように配設されている。
そして、ハンドル63bの後方の車体上に乗員が着座するためのシート64が備えられている。
また、車体の前方寄りの位置に搭載された内燃機関Eの駆動力を、雪上車60走行用の無端トラックベルト65に伝達するための駆動部を構成する駆動プーリ66Aと従動プーリ66Bを備えたVベルト式自動変速機66が備えられており、後述される伝動方式をもってこの自動変速機66により変速された回転駆動力が駆動ホイール67に伝達され、無端トラックベルト65が駆動されて雪上車60が走行駆動されるようになされている。
なお、図示における68は、シート64の下に配設されたラジエターである。
そして、図1,2または図3の参照により明らかなように、これらの図には、内燃機関Eの吸気管E21や排気管E11が図示されており、吸気管E21は、機関E後部から車体の後方に向かって延びて上方に屈曲し、この上方屈曲部にエアクリーナE22が配設され、また、図2から理解できるように4本の排気管E11は、機関Eの前部から車体の前方に向かって2本ずつ集合されて延びて、さらに1本に集合されて車体前方においてU字湾曲して再び車体後方に向かって延びる後方曲折部とされ、この後方曲折部にマフラE12が配設された構造を有している。
また、図3には、内燃機関Eの搭載部近傍の構造が拡大されて示されており、該図にはその車体の一部であるフレームや駆動部の一部であるVベルト式自動変速機66、さらにはステアリング軸63a等のステアリング系63の一部等が図示されており、車体に搭載される機関Eは、そのシリンダ部E0がやや後方に傾斜するような状態で搭載され(図1参照)、この機関Eの図示における左側が雪上車60の車体の前方側を向く機関Eの前部E1とされ、機関Eの前部E1は排気側として構成され、したがって、該前部E1からは既述の排気管E11が延出されている。
内燃機関Eは、図4にその主要部の縦断面図が示されるように、クランクケース20と、シリンダブロック30と、シリンダヘッド40、さらにはシリンダヘッドカバー50からなる本体構造を備え、そのクランクケース20内には、クランク軸1が回転可能に軸受支持されており、クランク軸1の4つのクランクピン1aにはそれぞれコンロッド1bの大端部1cが回動可能に支持され、コンロッド1bの小端部1dにピストンピン1eを介してそれぞれピストン1fが取付けられている。そして、この記述から理解できるように、本実施例の内燃機関Eは直列4気筒の4サイクル機関である。
クランク軸1はクランクケース20の5箇所のジャーナル部1gにより支持され、その右方端1h寄りの位置においてさらに既述のVベルト式自動変速機66の存在が考慮されたボールベアリング1iによる支持がなされており、このボールベアリング1iによる軸受支持部の外側に延出するクランク軸1の右方延長軸部1jにVベルト式の自動変速機66の駆動プーリ66Aが装着されている。
そして、既述の変速回転駆動力を車両走行のために駆動ホイール67に伝達するVベルト式自動変速機66は、より具体的には、その駆動プーリ66Aの回転駆動力が、図1,3に図示されるように、Vベルト66Cを介して従動プーリ66B側に所望の減速(変速)比をもって伝えられ、該従動プーリ66Bから、該プーリ66Bと同軸の明確には図示されないスプロケットを介して駆動ホイール67と同軸の図示されないスプロケットに伝達されるようになされており、両スプロケット間における駆動力の伝達は、両者間に掛け渡される図示されないチェーン等によりなされている。
駆動プーリ67と同軸のスプロケットに伝達された回転駆動力は、駆動ホイール67を駆動回転せしめ、これにより、雪上車60の走行駆動用無端トラックベルト65がスライドレール65aにガイドされ該レールに沿うように駆動回転されて雪上車60が走行される。
ここで、Vベルト式自動変速機66について図5を参照して簡単に説明しておくと、機関Eの低速回転時や停止時には、駆動プーリ66A側はそのV溝66aの幅が拡がるように、すなわち、該プーリ66Aの実質的な有効径が小さくなるように、また、従動プーリ66B側はそのV溝66bの幅が狭くなるように、すなわち、該プーリ66Bの実質的な有効径が大きくなるように、それぞれ従動プーリ66B側に設けられた図示されないバネの作用により保持されている。
そして、駆動プーリ66Aの駆動プーリ片部66A2には、図5においては図示されないがウエイト部材が装備されており、このウエイト部材はVベルト式自動変速機66における減速(変速)比を変える作用をなし、機関E(クランク軸1)の回転に応じた遠心力の作用で該ウエイト部材が前記プーリ片部66A2の径方向において移動し、これに伴い該プーリ片部66A2がV溝66aの幅を変化させる方向に移動することで、前記減速比が変えられ自動的に無段変速がなされる構造とされている。
すなわち、機関E(クランク軸1)の高速回転時には、遠心力の作用で前記図示されないウエイト部材が前記バネ力(従動プーリ66Bのバネ)に抗して可動プーリ片部66A2の径方向外方へと移動し、可動プーリ片部66A2が駆動プーリ66AのV溝66aの幅を狭める方向に移動させられる。したがって、該V溝66aに掛けられたVベルト66CはそのV溝66aとの接触位置を径方向外方へと移行され、実質的な駆動プーリ66Aの有効径が大きくされる。
一方、従動プーリ66Bにおいては、駆動プーリ66A側におけるVベルト66Cのその接触位置の径方向外方への移行に応じて、逆にV溝66bの幅が拡がる方向にプーリ片部66B1が図示されない前記バネ力に抗して移動させられ、これにより、従動プーリ66Bの実質的な有効径が小さくされ減速比が小さくされ、この減速比をもつて無端トラックベルト65が駆動され、雪上車60は高速で走行されることになる。
また、機関E(クランク軸1)の低速走行時には、ウエイト部材は可動プーリ片部66A2の径方向内側に位置して、可動プーリ片部66A2はV溝66aの幅が拡げられる方向に移動されるので、駆動プーリ66Aの実質的な有効径が小さくされ、一方、従動プーリ66Bにおいては逆にV溝66bの幅が狭められ、従動プーリ66Bの実質的な有効径が大きくされ、減速比が大きくされ、この減速比をもって無端トラックベルト65が駆動され、雪上車60は低速で走行することになる。なお、このようなVベルト式自動変速機66そのものは、既に知られたところである。
再び図4を参照して、該図から理解できるように、クランク軸1の右方端1h寄りのボールベアリング1i支持部に隣接する位置には径の小さいスプロケット1kが設けられており、このスプロケット1kと後に述べられる(図3,12参照)冷却水ポンプPwのポンプ軸Pwaに設けられたスプロケットPwb間にチェーンPwcが掛けられ、これにより、クランク軸1の回転に連動して冷却水ポンプPwが駆動されるようになされている。
一方、クランク軸1の左方端部1m近傍には発電機2のロータ部2aが装着され、また、該軸1の左方端部1mに植え込まれたボルトBからなる延出軸部1nには同軸関係で継手1pを介して該端部1mに連結されかつ延長するオイルポンプ軸1qが設けられている。そして、このオイルポンプ軸1qには、2つのオイルポンプPf,Psが並設されている。
オイルポンプ軸1qに並設された2つにオイルポンプの内、一方のオイルポンプPfは、潤滑油供給用のフィードポンプであり、また他方のオイルポンプPsは、クランクケース20底部21の溜まり油をドライサンプ用オイルタンク3へ戻すスカベンジポンプである。
なお、両ポンプPf,Psによる潤滑油の供給と給送作用については後に説明されるのでここではその説明は省略される。
そして、クランク軸1には、その左方端部1m寄りの位置に径の小さなスプロケット1rが装着されており、このスプロケット1rは動弁系4の2本のカム軸4a,4bを駆動するためのものであり、カム軸4a,4bに装着されたスプロケット4c,4dとこのスプロケット1r間にカムチェーン4eが掛けられることでクランク軸1の回転が1/2の回転数をもって2本のカム軸4a,4bに伝達される。
また、このスプロケット1rに隣接して比較的径の大きな歯車1sが一方向クラッチ1tを介して装着されており、この歯車1sはスタータモータ5(図5参照)用の歯車であり、中間歯車5b,5cの噛合いを介してスタータモータ5のモータ軸5Aと一体の歯車5aと連動連結されている(図5参照)。
クランクケース20の上部にはシリンダブロック30が連結され、シリンダブロック30には該ブロック30を貫通し互いに並列して配置される4つのシリンダ孔31が設けられ、この4つのシリンダ孔31内をそれぞれピストン1fが摺動運動する。また、シリンダブロック30の上部にはシリンダヘッド40が連結されている。
そして、このシリンダヘッド40には、その下方の4つの凹状部41と前記4つのシリンダ孔31の上部とにより形成される4つの燃焼室42が形成されており、この各燃焼室42には吸・排気のための吸・排気口43,44と、該吸・排気口43,44を開閉する吸・排気バルブ45,46、さらに点火プラグ47等が設けられている。
シリンダヘッド40内には前記燃焼室42に設けられた吸・排気口43,44に連通する吸・排気通路48,49が形成され、またシリンダヘッド40上部には吸・排気バルブ45,46を作動させるための動弁系4、すなわちカム4f,4gやカム軸(2本)4a,4bと、その駆動機構、タペット4h等が設けられている。また、シリンダヘッド40上部にはシリンダヘッドカバー50が取付けられている。
そして、図3,7等に図示されるように、内燃機関Eのクランクケース20とシリンダブロック30の壁部対応位置の機関E前部E1には、すなわち、車両搭載時の機関Eの車両進行方向に直交する上述の壁部前部E1には、その幅の略全幅にわたる長さを持つドライサンプ用オイルタンク3が配設され、このタンク3は、図6に図示されるように、機関Eの前部E1方向から視た正面視において、その右側の下方部が矩形状の切り欠き空間部E1aとされ、左側の上方部が矩形状の切り欠き空間部E1bとされた特徴的な形状を有している。
ドライサンプ用オイルタンク3の右側下方の切り欠き形状により形成された空間部E1aには冷却水ポンプPwが位置し、このポンプPwはその冷却水の吸込み口PwA1を下方にしかつ吐出口PwBを上方にして該空間部E1aに収納配設されて機関Eの前部E1に取付けられ、また、左側上方の切り欠き形状に形成された空間部E1bにはスタータモータ5が位置し、このスタータモータ5はそのモータ軸5Aの突出方向を図示の左方、すなわち機関Eの幅方向外方にして該空間部E1bに収納配設されて機関Eの前部E1に取付けられている。
そして、ドライサンプ用オイルタンク3の上記正面視において、該タンク3の左右略中央部3aには該タンク3の上下を通過する雪上車60の図1に図示される操向用ハンドル63b連接のステアリング軸63a(図7参照)に供されるためのその断面略円弧状の凹状溝3bであるステアリングポスト3Aが形成されており、このステアリングポスト3Aはその上下方向における通過においてやや斜め指向とされるステアリング軸63aを受入れるために該軸63aの延長方向と整合するようにやや斜め指向とされている。
上述したことから、また図6の図示から理解できるように、結局、冷却水ポンプPwとスタータモータ5は、ステアリング軸63aのためのタンク中央部3aで該タンク3を上下方向に通過する凹状溝3bとして形成されたステアリングポスト3Aを挟むように、その左右位置で機関Eの前部E1において、配設される構造とされている。
また、図4,7,11等に図示されるように、機関Eの車両進行方向と平行な側部(図4においては左側側面)におけるシリンダブロック30とシリンダヘッド40の壁部対応部でかつクランク軸1左方端1mのオイルポンプPf,Psと発電機2の略上方位置には、オイルクーラー11とオイルフィルタ12が配設されている。オイルクーラー11とオイルフィルタ12は一体構造とされており、その装着状態において一体構造とされたユニット10の下方構造部がクランクケースカバー23の上部に取付けられることで上述の配設がなされている。
一体構造とされたユニット10の装着状態における下方構造部は、すなわち、クランクケースカバー23の上部への取付けに供される下方構造部がオイルクーラー11として構成されており、このオイルクーラー11は明確には図示されない円筒状の熱交換部を備え、そのための冷却水の導入管11aと排出管11bが設けられている(図11参照)。また、ユニット10の上方構造部はオイルフィルタ12として構成されている。
本実施例の内燃機関Eは概ね上述の構造を備えるものであるが、ここで、該機関Eにおける所謂ドライサンプ方式を採用した潤滑油の供給構造について説明を加えておくことにする。
なお、本実施例における潤滑油供給系統を図10に示す。
既述したように、また図4,9等に図示されるようにクランク軸1の左方端1mには、このクランク軸1と同軸関係をもってかつ該クランク軸1と連動回転するオイルポンプ軸1qに並設された2つのオイルポンプPf,Ps、すなわちフィードポンプPfとスカベンジポンプPsが配置されている。
そして、図7に示されるように、フィードポンプPfの吸込み口PfAは、ドライサンプ用オイルタンク3下部の開口3cと潤滑油吸込み油路F1を介して連通されており、また、フィードポンプPfの吐出口PfBは、オイルクーラー11とオイルフィルタ12とが一体構造とされたユニット10に潤滑油供給路F2を介して連通されており、この潤滑油供給路F2は前記ユニット10の下方部のオイルクーラー11とフィードポンプPfの吐出口PfBを連通している。したがって、フィードポンプPfの駆動によりドライサンプ用オイルタンク3内の潤滑油が前記ユニット10に供給されるようになされている。
また、潤滑油供給路F2には分岐油路F01(図10参照)が設けられ、この分岐油路F01にはリリーフバルブV1(図1,7も参照)が配設されており、潤滑油供給路F2における潤滑油供給圧の調圧作用をなし、該バルブV1から流出した潤滑油は分岐油路F02(図10参照)を経て前記潤滑油吸込み油路F1に戻されるようになされている。
そして、ユニット10に供給されて、該ユニット10内でオイルフィルタ12により濾過され、またオイルクーラー11により冷却された潤滑油は、図4,7,8,9を参照することにより理解できるように該ユニット10の潤滑油出口から分岐供給路、すなわちオイルギャラリF5への潤滑油供給路F3,F4(図7参照)や動弁系4への潤滑油供給路F10,F11(図2参照)を通して、前記オイルギャラリF5や動弁系4のカム軸4a,4b等に供給されるようになされている。
ユニット10の潤滑油出口に連通するオイルギャラリF5への分岐供給路である潤滑油供給路F3,F4には、チェックバルブV2が配設されており(図9参照)、このチェックバルブV2は、潤滑油の供給圧に応じてその開口開度が自動的に調整される機能を有し、すなわち、機関の回転に応じた流量調整機能が備えられたものであり、機関の低速運転時にはその開口の開度が絞られ潤滑油供給量が抑えられ、機関の高速運転時にはその開口の開度が大きくされ潤滑油供給量が増大される機能が備えられている。このため、機関の低速運転時にはオイルギャラリF5への潤滑油の供給量が絞られ、より潤滑油が必要な動弁系に十分な潤滑油が供給される。
このチェックバルブV2の配設は、クランクケース20とクランクケースカバー23の接合部24を利用してなされている。
そして、図4に図示されるように、オイルギャラリF5はクランク軸1の下方部において該クランク軸1と平行に延長しており、しかもその延長長さはクランク軸1の略全長に亘るものとされている。このオイルギャラリF5には、クランク軸1の各ジャーナル部1gやコンロッド1bが連結されるクランクピン部1aに連通する複数の潤滑油供給路F6,F7、シリンダ孔31内壁部への潤滑油噴射口F8、さらにはクランク軸1右方端寄りのボールベアリング1iに連通する潤滑油供給路F9が連通されている。
一方、動弁系4のカム軸4a,4bに連通する潤滑油供給路F10,F11は、オイルギャラリF5を経由することのない所謂、動弁系4専用の潤滑油供給路であり、図4に図示されるように潤滑油供給路F10は、ユニット10のオイル出口通路から分岐され水平に延びてクランクケース20とクランクケースカバー23との接合部24を通過して延びて潤滑油供給路F11に連通されている。
潤滑油供給路F10に連通される潤滑油供給路F11は、前記供給路F10から略直角に曲折されてクランクケース20上部のシリンダブロック30とシリンダヘッド40のカムチェーン4eのための開口部30A,40Aに沿って、またシリンダのウオータジャケット32に沿うように(図4参照)上方に向かって壁部内を延長して、分岐潤滑油供給路F12を経て、2つのカム軸4a,4b内の潤滑油供給路F13,F14に連通され、このカム軸4a,4b内の潤滑油供給路F13,F14には、それぞれ各カム面において開口する複数の開孔F15,F16が備えられている。
オイルポンプ軸1qにおいてフィードポンプPfと並設されたスカベンジポンプPsは、そのポンプ吸込み口PsA(図4参照)がクランクケース20底部21の後述される溜まり油を吸込むための油路S1に接続されている。そして、この溜まり油吸込み油路S1は、図4における図示においてポンプ吸込み口PsAからクランクケース20底部21の略中央部に位置する油溜まり部22にまで延長されており、この油溜まり部22に臨むその延長端に該油溜まり部22の溜まり油を吸込むための開口S0が備えられている。
そして、この溜まり油吸込み油路S1は、油溜まり部22からクランクケース20の底部21に沿って略水平に、かつクランク軸1と上述のオイルギャラリF5の下方で、しかも該クランク軸1とオイルギャラリF5に沿って平行に延長されて、スカベンジポンプPsの吸込み口PsAに連通される構造を備えている。
そして、図7に図示されるようにスカベンジポンプPsの吐出口PsBは、溜まり油戻し油路S2を介してドライサンプ用プオイルタンク3の上部開口3dと連通されており、この通路S2は、該図においてポンプ吐出口PsBからドライサンプ用オイルタンク3の上部に向かって略斜め上方に延長されている。したがって、このスカベンジポンプPsに連通される潤滑油路S1,S2の構造により、スカベンジポンプPsの駆動でクランクケース底部21の溜まり油はドライサンプ用オイルタンク3に戻されるようになされている。
内燃機関Eの起動によるクランク軸1の回転に伴い2つのオイルポンプPf,Ps、すなわちフィードポンプPfとスカベンジポンプPsが駆動され、図7に示されるようにフィードポンプPfの駆動により、ドライサンプ用オイルタンク3内の潤滑油が潤滑油吸込み油路F1を通して該ポンプ吸込み口PfAからポンプPf内に吸入され、潤滑油はポンプPf内においてそのポンプ圧が高められて該ポンプPfの吐出口PfBから圧送される。
ポンプPfの吐出口PfBから圧送された潤滑油は、潤滑油供給路F2からオイルクーラー11とオイルフィルタ12が一体構造とされたユニット10へと供給される。
そして、この潤滑油供給路F2における供給圧は分岐油路F01(図10参照)に設けられたリリーフバルブV1により調圧され、該バルブV1の調圧作用により流出した潤滑油は再び分岐油路F02(図10参照)を通して潤滑油吸込み油路F1に戻される。
ユニット10内に流入した潤滑油は該ユニット10内を循環して流れ、この間にオイルフィルタ12により濾過され、オイルクーラー11の熱交換部により冷却される。
ユニット10内で濾過され冷却された潤滑油は、分岐潤滑油供給路F3,F4およびF10,F11(図4参照)を介してそれぞれオイルギャラリF5や動弁系4のカム軸4a,4b等へと供給される。
オイルギャラリF5に連通される分岐潤滑油供給路F3内に圧送された潤滑油は、チェックバルブV2(図9参照)を押し開いて潤滑油供給路F4内を流れ、オイルギャラリF5内へと供給される。
オイルギャラリF5内に供給された潤滑油は、クランク軸1の下方で該軸1に沿って延長された該オイルギャラリF5内を流れる(図4参照)。
オイルギャラリF5内を流れた潤滑油は、ここから分岐潤滑油供給路F6,F7を経て、クランク軸1のジャーナル部1gやコンロッド1bが連結されるクランクピン部1aに供給され、また潤滑油噴射口F8からシリンダ孔内壁部31に、さらには分岐潤滑油供給路F9を経てクランク軸1右方端寄りのボールベアリング1iに供給され、これら機関各部の潤滑に供される(図4参照)。
一方、動弁系4のカム軸4a,4bに連通される分岐潤滑油供給路F10,F11に圧送された潤滑油は、まずクランクケース20とケースカバー23の接合部24を通過する水平に延びる潤滑油供給路F10内を流れ、次いで略直角に曲折してシリンダブロック30およびシリンダヘッド40のカムチェーン4e用開口部30A,40Aに沿いかつシリンダのウオータジャケット32に沿う壁部に沿って該壁部内を上方へ延びる潤滑油供給路F11内を流れる(図4参照)。
潤滑油供給路F11内を流れた潤滑油は、その供給路F11の上部において分岐潤滑油供給路F12を経て2つに分流され、2本のカム軸4a,4b、すなわち、吸気側のカム軸4aと排気側のカム軸4bのそれぞれのカム軸4a,4b内の中空孔部4i,4jである潤滑油供給路F13,F14内を流れて、該潤滑油供給路F13,F14の複数のカム面で開口する開孔F15,F16通して流れ出て、カム4f,4gのカム面やタペット4h等の潤滑と冷却に供される(図4,8参照)。潤滑に供された戻り油は、シリンダブロック30の壁部内の図示されない戻り油路等を通してクランクケース底部21の油溜まり部22へと流される。
また、明確には図示されず、説明もなされるところではないが、他の補機類の駆動部等に潤滑油が供給される供給路が適宜設けられている。
上述した機関E各所の潤滑に供された潤滑油は、機関E内を滴下して、また図示されないが適宜戻り油路を通して、クランクケース20の底部21の油溜まり部22へと流される(図4参照)。
そして、内燃機関Eの上述した各所の潤滑に供され、クランクケース20の底部21の油溜まり部22に滴下し、もしくは流れ込んだ潤滑油は、フィードポンプPfと共に駆動されるスカベンジポンプPsにより溜まり油吸込み油路S1を通じて該ポンプ吸込み口PsAから吸入され、ポンプPs内でそのポンプ圧が高められた溜まり油戻し油路S2を通じてドライサンプ用オイルタンク3内へと戻されて回収され(図4,7参照)、再び上述の潤滑油供給の経路を辿り上述の機関E各所の潤滑に供される。
次に、本内燃機関Eにおける冷却構造について説明を加えておくことにする。
図6に図示されるように、内燃機関Eの前部E1に配設されたドライサンプ用オイルタンク3の切欠き空間部E1aに配設された冷却水ポンプPwは、既述のようにクランク軸1の図示における右方端部1h寄りに設けられたスプロケット1k(図3,4参照)と冷却水ポンプ軸Pwaに取付けられたスプロケットPwb間に掛け渡されたチェーンPwcを介してクランク軸1の回転に同調して駆動回転されるようになされている(図3,12参照)。
そして、図6,12の参照により理解できるように、冷却水ポンプPwの冷却水吸込み口PwA1と、雪上車60におけるシート64の下方に配置された図6,12には図示されないラジエター68(図1参照)の冷却水出口とを連通する冷却水戻り通路W1が備えられており、また、冷却水ポンプPwの冷却水吐出口PwBと、機関前部E1中央の機関E内への冷却水導入口E01とを連通する冷却水供給通路W2が備えられ、さらに機関前部E1中央の機関Eへの冷却水導入口E01から導入された冷却水を、機関Eの各シリンダ孔31の周辺に導くウオータジャケット32等からなる冷却水供給通路W3が備えられている(図11参照)。
また、この冷却水供給通路W3の出口、すなわち、機関E内からの冷却水排出口E02とラジエター68の冷却水入口とを連通する図示されないサーモスタットとリザーブタンクが介在された冷却水通路W4が備えられている。そして、またサーモスタットから分岐して冷却水温度が低い冷却時(暖気運転時)用のバイパス冷却水通路W10が設けられ(図6,11参照)、この通路W10は冷却水ポンプPwの吸込み口PwA2(図6参照)に連通している。
なお、機関E内への冷却水導入口E01は、シリンダブロック30の上下方向における略中央部に位置するが、機関E内からの冷却水出口E02は、シリンダブロック30の上下方向における上部に位置している。したがって、冷却水導入口E01と冷却水排出口E02は、互いにシリンダブロック30において上下の位置関係をもって設けられている(図6参照)。
さらに、冷却水供給通路W2と前記冷却水導入口E01との接続部近傍位置には、オイルクーラー11の冷却水入口に連通する冷却水導入管11aに接続する冷却水供給通路W20が備えられ(図6参照)、またオイルクーラー11の冷却水排出管11bに接続する冷却水通路W21(図11参照)が備えられ、この冷却水通路W21は、図示されるところではないが、前記冷却水排出口E02とラジエター68の冷却水入口とを連通する冷却水通路W4に連通されている。
したがって、内燃機関Eの起動によるクランク軸1の回転に連動して冷却水ポンプPwが回転駆動され、その吸込み口PwA1によりラジエター68により冷却された冷却水が吸込まれ、ポンプPw内に吸込まれた冷却水は、該ポンプPw内でそのポンプ圧力が高められてポンプPwの吐出口PwBから吐出され、冷却水供給通路W2を通して機関前部E1中央の機関E内への冷却水導入口E01を介して(図6参照)、機関E内のウオータジャケット32等からなる冷却水供給通路W3へと供給される(図11参照)。
機関E内の冷却水供給通路W3に供給された冷却水は、該冷却水通路W3の主要部を形成する各シリンダ孔31周りのウオータジャケット32内に流れ込み、該ジャケット32内を通って、また図示されないがシリンダヘッド40内の冷却水供給通路内を通って熱を吸収し、この温まった冷却水は機関E内の冷却水通路W3の出口、すなわち、機関E内からの冷却水排出口E02から機関Eの外へと排出され、該排出口E02に連通するラジエター68への接続通路である冷却水通路W4内を流れて(図11参照)、ラジエター68の上部からその入口を介してラジエター68の内部へと導入される。
ラジエター68内部に導入された温まった冷却水は、ラジエター68内を循環してその循環の過程において熱を奪われて冷却される。そして、この冷却された冷却水は、冷却水戻り通路W1を介して再び冷却水ポンプPwの吸込み口PwA1に吸込まれ(図6参照)、上述の冷却水供給経路を辿り機関E各所の冷却に供されるために循環される。
本実施例における発明は上述した構造を備えるものである。そして、以下のような本実施例の発明に特有の作用効果を奏する。
すなわち、ユニット10の出口近傍において分岐された動弁系4への専用の潤滑油供給路F10,F11が備えられ、この潤滑油供給路F10,F11は、オイルギャラリF5を経由することがないから、動弁系4におけるカム軸4a,4bに直接潤滑油が供給され、動弁系4への潤滑油供給において起こりがちな圧力降下が略完全に解消され、確実で効果的な動弁系4における潤滑が達成される。
また、オイルギャラリF5への潤滑油供給路F4には、機関Eの運転状態に応じて潤滑油の供給量が調整されるチェックバルブV2が配設されているから、機関Eの低速運転時には実質的に該バルブV2が絞られ、オイルギャラリF5への潤滑油供給量が抑えられ、その分動弁系4への供給が優先されるから、該機関Eの低速運転時の潤滑油供給圧が低い状態であるにもかかわらず、充分な供給量の潤滑油が動弁系4に送られる。
また、動弁系4のカム軸4a,4bへの専用の潤滑油供給路F10,F11は、基本的には水平方向に指向して延びる供給路F10と、この供給路F10に連通される略垂直方向に指向して延びる供給路F11とからなる単純な構造とされるから、動弁系への潤滑油の供給が円滑になされて、潤滑油供給圧力の降下が抑制され、該動弁系の潤滑における充分な供給油量が確保されるので、カム軸4a,4bと、該カム軸4a,4bを包含する動弁系4における潤滑が確実かつ効果的になされる。
さらに、動弁系4への専用の潤滑油供給路F10,F11は、カムチェーン4eのための開口部30A,40Aに沿い、また、シリンダブロック30のウオータジャケット32に沿うように延びているから、潤滑油は有利な冷却性保持構造の基に充分な冷却を保って動弁系のカム軸4a,4bに供給され、動弁系4における効果的な潤滑と冷却が達成される。
本発明の雪上車搭載の内燃機関における動弁系の潤滑構造は、他の各種車両用の内燃機関や、その他の用途に供せられる内燃機関においても適用可能である。
本発明の内燃機関が搭載された雪上車の側面図であり、その主要構造部を示すために外装カバー等が外された状態を示す図である。 本発明の内燃機関が搭載された雪上車の上面図であり、その主要構造部を示すためにその外装カバーやシート等が外された状態を示す図である。 本発明の雪上車における内燃機関搭載部近傍の拡大側面図である。 本発明の内燃機関の主要構造部を縦断面にて示した図である。 本発明の雪上車駆動機構におけるVベルト式自動変速機の構造部を示す図である。 本発明の内燃機関の車両進行方向前側の外観構造を示す図である。 本発明の内燃機関の主要構造部を示す側面図である。 本発明の内燃機関の所定部の上面図である。 本発明の内燃機関における潤滑油供給路の主要構造部を示す拡大断面図である。 本発明の内燃機関における潤滑油供給系統を示す説明用の略図である。 本発明の内燃機関における冷却水供給通路の主要構造部を示す図である。 本発明の内燃機関における主要な冷却水供給構造の一部を示す図である。 従来の内燃機関における潤滑油供給構造を示す図である。
符号の説明
1・・・クランク軸、4・・・動弁系、F01,F02,F03・・・分岐油路、F2,F3,F4,F6,F7,F9,F10,F11,F12,F13,F14・・・潤滑油供給路、F5・・・オイルギャラリ、V2・・・チェックバルブ、Pf・・・フィードポンプ、Ps・・・スカベンジポンプ。

Claims (1)

  1. クランク軸の回転に連動して回転するオイルポンプと、該オイルポンプから吐出された潤滑油をオイルギャラリに供給する供給路と、潤滑油を機関各所に供給する複数の分岐供給路とを備え、該分岐供給路の一つを通じて動弁系への潤滑油の供給路が形成される内燃機関における動弁系の潤滑構造において、
    前記動弁系への潤滑油の供給路は、チェックバルブを介し、オイルギャラリへ向かう供給路の該チェックバルブ上流にて分岐されることを特徴とする内燃機関における動弁系の潤滑構造。
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