JP2005256325A - 免震構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常時は隣り合う上部構造物からの環境振動の伝播を防ぎ、地震時には隣り合う上部構造物の相対変形を抑制してエキスパンションジョイントを小型化可能にする免震構造物を提供する。
【解決手段】 地盤Gに構築される基礎構造物11と、基礎構造物11上に免震手段14を介して配置される複数の上部構造物13を備え、上部構造物13は基礎構造物11又は基礎構造物11近傍の地盤G面に設けられる振動検知手段17と、振動検知手段17により検知された振動状態に応じて隣り合う上部構造物13同士の連結又は連結解除を可変的に行う可変型連結手段15とを備え、可変型連結手段15は隣接する上部構造物13からの環境振動の伝播を防ぐために通常時において隣接する上部構造物13同士の連結を解除した状態に設定され、振動検知手段17が基準振動状態指標値以上の地震の揺れを検知した場合に、隣接する上部構造物13同士を連結するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通常時での環境振動や地震による振動を制御する免震構造物に関する。
従来、構造物は基礎構造物とその基礎構造物上に構築される上部構造物とから構成されており、この構造物に免震構造を採用する場合は、積層ゴム等の免震装置を介して基礎構造物上に上部構造物が設けられ、基礎構造物と上部構造物との間に減衰手段としてのダンパを設けて上部構造物に作用する振動エネルギをこのダンパに吸収させている。
また、基礎構造物上に複数の上部構造物を隣接させて免震構造物とする場合は、基礎構造物上に前記免震装置を介して支持される土台構造物(人工地盤)を設け、その上部に複数の上部構造物を所定の間隔で配置した構成としたり、所定の間隔で配置された上部構造物のそれぞれの下部に免震装置を設け、それぞれの上部構造物を独立して基礎構造物上に設けた構成としている。
ここで、従来の免震構造物を、隣接する複数の上部構造物をそれぞれ独立した構成とする場合は、隣り合う上部構造物同士又は一階床部分同士をダンパで接続して、地震時における上部建物同士の衝突を防止すると共に、隣り合う上部構造物間の相対変形を抑制して通路等に設けられるエキスパンションジョイントの設計を容易にしている。なお、ダンパを接続する位置は、上部構造物の下部、上部、又は段階的に上下方向に複数設ける場合がある。
これらダンパは、上部構造物の水平方向に対する振動エネルギを吸収する役割を果たし、上部構造物の水平方向の振動や構造物間の相対変形が小さくなるように設置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−193311号公報(段落番号[0003]〜[0029]、図1)
しかしながら、複数の上部構造物が所定の間隔で1基の土台構造物(人工地盤)の上部に設けられる場合、通常の使用状態で生じる振動(建物内部に設置された機械の稼働による振動や重量物等の移動や設置に伴う振動等であって、以後、「環境振動」という。)が、所定の一つの上部構造物から土台構造物(人工地盤)を伝わって隣接する上部構造物へ土台構造物を介して伝播してしまうという問題がある。
また、複数の上部構造物をそれぞれ独立させて基礎構造物上に設けた免震構造物とする場合でも、環境振動が隣り合う上部構造物同士を連結するダンパを介して、隣接する他の上部構造物へ伝播してしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、通常時は隣り合う上部構造物からの環境振動の伝播を防ぎ、また、地震時には隣り合う上部構造物の相対変形を抑制してエキスパンションジョイントを小型化可能にする免震構造物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の免震構造物は、地盤に構築される基礎構造物と、該基礎構造物上に免震手段を介して配置される複数の上部構造物を備え、前記上部構造物は、前記基礎構造物又はこの基礎構造物近傍の地盤面に設けられる振動検知手段と、前記振動検知手段により検知された振動状態に応じて隣り合う前記上部構造物同士の連結又は連結解除を可変的に行う可変型連結手段とを備え、前記可変型連結手段は、隣接する前記上部構造物からの環境振動の伝播を防ぐために通常時において隣接する前記上部構造物同士の連結を解除した状態に設定され、前記振動検知手段が環境振動による揺れよりも大きな基準振動状態指標値以上の地震の揺れを検知した場合に、隣接する前記上部構造物同士を連結するように構成したことを特徴とする。
ここで、環境振動とは、前記したように、建物内に設置された設備機械の稼働による振動や建物内における車等の移動や重量物等の設置に伴う振動等をいう。ここで、環境振動による建物の揺れは様々であり、例えば、空調機械や配管等による振動のように人があまり感じることのないような小さな揺れ、駐車場における車の移動や機械式駐車場設備の振動のように人が感じることのできる揺れ、さらに、遠心分離器や輪転機などの大型機械設備による揺れ等の他の作業に支障をきたすような揺れ等が挙げられる。
また、本発明の免震構造物は、前記可変型連結手段を可変ダンパとしても良い。
また、本発明の免震構造物は、前記可変ダンパが、基準振動状態指標値をしきい値として、前記基準振動状態指標値未満の場合は、減衰力が下限値に設定されて隣接する前記上部構造物同士の連結を解除した状態にし、前記基準振動状態指標値以上の場合は、減衰力が上限値に設定されて隣接する前記上部構造物同士を連結するように構成しても良い。
このように、可変型連結手段が、基準振動状態指標値未満(通常時)の場合には隣り合う上部構造物同士の接続が解除されているため、各上部構造物は他の上部構造物からの環境振動の伝播を防ぐことができ、また、基準振動状態指標値以上(地震時)の場合には隣り合う上部構造物同士は連結されてほぼ一体で振動することとなるので、隣り合う上部構造物の相対変位が小さくなり、隣り合う上部構造物間に設置されるエキスパンションジョイントの破壊を防ぐことができる。これにより、隣り合う上部構造物の相対変位が小さくなるので、エキスパンションジョイントを小型化可能にすることができる。
また、可変型連結手段を可変ダンパとし、この可変ダンパが、基準振動状態指標値未満(通常時)の場合には可変ダンパの減衰力が下限値に設定されるので、隣り合う上部構造物同士の接続がほぼ解除されて個々の上部構造物が他の上部構造物から受ける環境振動の影響を少なくして隣り合う他の上部構造物からの環境振動の伝播を防ぐことができ、基準振動状態指標値以上(地震時)の場合には可変ダンパの減衰力が上限値に切り替えられるので、隣り合う免震構造物同士はほぼ一体で振動することとなり、隣り合う前記上部構造物間に設置されるエキスパンションジョイントの破壊を防ぎつつ、エキスパンションジョイントの小型化を可能にすることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、通常時を地震が起きていない状態とする。
図1は、本発明の第一実施形態に係る免震構造物の一例を模式的に示す側断面図であり、図2は、図1のA部拡大図であり、図3は、可変型の連結手段の連結状態と基準振動状態指標値の関係を示す関係図であり、図4は可変型のダンパの減衰力と基準振動状態指標値の関係を示す関係図である。
本発明の第一実施形態に係る免震構造物10は、図1に示すように、基礎構造物11と、複数の上部構造物13と、基礎構造物11と上部構造物13との間に配置される積層ゴム支承からなる免震手段14と、隣り合う上部構造物13,13を連結する可変型連結手段15と、隣り合う上部構造物13,13に設けられるエキスパンションジョイント16とから構成されている。
なお、免震手段は、積層ゴム支承に限定されず、滑り支承、転がり支承なども用いることができ、また、これらを組み合わせて用いても良い。
基礎構造物11は、図1に示すように、例えば、べた基礎として地盤Gに構築されている。また、上部構造物13は、その1階床部を土台構造物12として基礎構造物11とは分離した状態で設けられ、本実施形態においては4分割されており、隣り合う土台構造物12,12の間を所定の間隔を有するように、基礎構造物11上に配置される。免震手段14,14・・・は、基礎構造物11と土台構造物12との間に隙間を形成するように、土台構造物12,12・・・の下面に配置されている。上部構造物13は、振動を検知する振動検知手段としてのセンサ17と、可変型連結手段15とを備えている。この可変型連結手段15は可変ダンパであって(以下、「可変ダンパ」という。)、隣り合う土台構造物12,12を連結するようにその間に設けられている。ここで、外側に位置する上部構造物13は、内側に位置する2基の土台構造物12,12を跨ぐように略門形に形成されている。その他の上部構造物13,13は、外側の上部構造物13に覆われるように、その内側に位置するように設けられている。エキスパンションジョイント16は、この隣り合う上部構造物13,13の間に設けられている。
可変ダンパ15は、図2に示すように、ダンパ本体部151と、制御手段152とから構成されており、基準振動状態指標値未満の場合には連結を解除して上部構造物13の土台構造物12同士の連結を解除し、他の上部構造物13,13・・・からの振動を伝播させないようにする役割を果たし、基準振動状態指標値以上の場合には上部構造物13の土台構造物12を同士を連結して一体で振動させて隣り合う上部構造物13,13間の相対変位を小さくする役割も果たす。
なお、本実施の形態において、基準振動状態指標値は、環境振動による揺れよりも大きな所定強度の揺れの値であって、例えば、環境振動による最大加速度が5Gal(0.05m/s2)である場合は、それよりも大きな加速度値が基準振動状態指標値として設定される。この場合、震度3程度の振動に相当する加速度8Gal(0.08m/s2)〜25Gal(0.25m/s2)の範囲内のいずれか1つの値を基準振動状態指標値と設定すれば良い。
ダンパ本体部151は、従来から公知となっているオイル式可変ダンパを用いることができ、オイルの流量調節弁(電磁弁)(図示せず)の開閉が、基礎構造物11又は基礎構造物11近傍の地盤G面に設置された後述するセンサ17が検知した振動状態指標値データに基づいて制御手段152により調節されて、オイルの通流範囲を広げたり狭めたりすることでオイルにかかる圧力を変化させることにより減衰力を変更することが可能となっている。
例えば、基準振動状態指標値未満の場合においてダンパ本体部151の流量調節弁は開いた状態となっており、ダンパ本体部151のオイルにかかる圧力は小さくなって減衰力が下限値となる状態となっている。したがって、連結状態が非常に弱いため、土台構造物12と上部構造物13との振動が隣り合う土台構造物12,12、上部構造物13,13に伝播しにくい状態となっている。
また、基準振動状態指標値以上の場合においては、ダンパ本体部151の流量調節弁は閉じた状態となるのでダンパ本体部151のオイルにかかる圧力は大きくなり、ダンパ本体部151にかかる荷重が大きくなっている。そのため、ダンパ本体部151は、減衰力が上限値になり振動を吸収して隣り合う土台構造物12,12の相対変位を小さくすることができるようになっている。エキスパンションジョイント16の可動範囲に制限があるため、隣り合う土台構造物12,12の所定の間隔の相対変位を大きくすることができないことから、基準振動状態指標値以上の場合では、オイルの圧力を大きくさせたダンパ本体部151で連結することで、隣り合う土台構造物12,12間の相対変位が小さくなり、隣り合う土台構造物12,12はほぼ一体となった状態で振動することとなるのでエキスパンションジョイント16の破壊を防止することができる。
ここで、センサ17は、本実施形態においては基礎構造物11設けられており、基準振動状態指標値となる加速度を検知して振動状態指標値データを生成し、制御手段152に出力する役割を果たす。
例えば、センサ17には、従来から公知である加速度センサを用いることができる。この加速度センサは、例えば、コンデンサと可動シリコン基盤とバネとから構成されており、2枚の板で構成されるコンデンサの内部に可動シリコン基盤とバネとを配置しておき、振動が発生した場合、可動シリコン基盤がバネを付勢しつつその位置を変位させることでコンデンサに電気が蓄電されることとなる。この電気(静電容量)を加速度に変換することで基礎構造物11の加速度を検知することができる。
なお、このセンサ17は、土台構造物12や上部構造物13に設けても良い。
制御手段152は、図3及び図4に示すように、センサ17から出力された振動状態指標値データを入力し、その振動状態指標値データに対応する連結状態となるように、ダンパ本体部151の図示しない流量調節弁の開閉を行う役割を果たす。
この制御手段152は、予めデータ化された基準振動状態指標値と比較し、入力した振動状態指標値データが予めデータ化された基準振動状態指標値以上の場合にはダンパ本体部151の流量調節弁を調節して減衰力を高めることで、ダンパ本体部151の減衰力を上限値(図4参照)に切り替える制御を行う。また、入力した振動状態指標値データが予めデータ化された基準振動状態指標値未満の場合には、ダンパ本体部151の流量調節弁を調節することでダンパ本体部151の減衰力を小さくしてダンパ本体部151の接続力を下限値(図4参照)に設定する制御を行う。
これにより、可変ダンパ15を用いると、基準振動状態指標値未満の場合、土台構造物12,12同士の連結が解除(図3参照)されるため、個々の上部構造物13が他の上部構造物13から環境振動の影響を受けることなく振動するため、環境振動を隣り合う他の土台構造物13に伝播するのを防ぐことができる。また、基準振動状態指標値以上の場合、土台構造物12,12同士が連結(図3参照)されるため、隣り合う上部構造物12,12がほぼ一体で振動することにより、隣り合う上台構造物12,12に設けられるエキスパンションジョイント16の破壊を防ぐことができる。
また、可変ダンパ15は、基準振動状態指標値未満の場合、可変ダンパ5の減衰力が下限値に設定されるため、隣り合う他の土台構造物12,12からの環境振動の伝播を防ぐことができる。また、基準振動状態指標値以上の場合、可変ダンパ15の減衰力が上限値に切り替えられるので、隣り合う上台構造物12,12間の相対変位を小さく抑えて、隣り合う前記上台構造物に連結されているエキスパンションジョイントの破壊を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、可変型連結部を可変ダンパ15に替えて、例えばディスクブレーキシステム15Aを用いることもできる。
このディスクブレーキシステム15Aは、制御手段152とを備えつつ、ダンパ本体部151に替えて、ディスクブレーキを備えて構成されている。
このディスクブレーキは、板状のディスクD1とブレーキパッドD2と支持部D3と油圧ジャッキD4とから構成されている。図5(a)に示すように、板状のディスクD1において、ブレーキパッドD2が狭持する面を上下方向に向けて水平にし、土台構造物12,12の間に配置し、一方の端部を隣り合う一方の土台構造物に接合する。他方の端部は、他方の土台構造物12の方向を向いている。また、油圧ジャッキD4を介してブレーキパッドD2を備えた支持体D3が他方の土台構造物12に設けられており、図示しないオイルの油圧でディスクD1を狭持することができるようになっている。オイルの油圧の調節は、後述する制御手段152が油圧ジャッキを制御することによって行われる。
したがって、図5(b)に示すように、ブレーキパッドD2がディスクD1を狭持すると、隣り合う土台構造物12,12は、連結した状態となって、ほぼ一体で振動することとなり、図5(a)に示すように、ブレーキパッドD2がディスクD1を放すと、隣り合う土台構造物12,12は、連結した状態が解除されて、他の上部構造物13からの環境振動が伝播されなくなるようになっている。制御手段152は、図3及び図4に示すように、センサ17から出力された振動状態指標値データを入力し、その振動状態指標値データに対応する連結状態となるように、油圧ジャッキD4の油圧を制御する役割を果たす。このように構成しても、された基準振動状態指標値未満の場合は、減衰部151は、隣り合う土台構造物12,12の連結が解除された状態とすることができ、また、基準振動状態指標値以上の場合には隣り合う土台構造物12,12同士を連結することができる。
また、例えば、本発明の実施形態では、センサ17を基礎構造物11に設けたが、センサ17の位置はこれに限るものではなく、例えば、基礎構造物11近傍の地盤G面,土台構造物12,上部構造物13,エキスパンションジョイント16や可変ダンパ15,免震手段14等に設けてもよい。
このようにセンサ17を設けても、各土台構造物間12,12の振動の伝播を防ぎ、かつ、上部構造物13,13・・・への振動を軽減することができる。
また、センサ17は基礎構造物11の加速度を基準振動状態指標値として検知したが、免震手段14,可変ダンパ15,エキスパンションジョイント16の変形量や変位量、変位速度を振動状態指標として検知して振動状態指標値データを生成するものでもよい。この場合は、基準振動状態指標値として環境振動による揺れよりも大きな変形値を設定することになる。例えば、環境振動による最大変形が0.1mmである場合は、それよりも大きな変形値を基準振動状態指標値として設定すればよい。
また、本発明の実施形態では可変ダンパ15は、土台構造物12,12同士の間に設けたが、この可変ダンパ15を土台構造物12,12の上に設けられる上部構造物13,13の間に設けて、上部構造物13,13同士を連結させても良い。
また、可変ダンパは、ビンガム流体といわれる磁気粘性流体を用いたMRダンパ、電気粘性流体(ER)を用いたERダンパ、可変摩擦ダンパ等を用いてもよい。
また本発明の免震構造物は、工場、病院、学校、図書館、社屋等の各種構造物に用いることができる。上部構造物は、単層階構造でも、複数階構造でもよい。
本発明の第一実施形態に係る免震構造物の一例を模式的に示す側断面図である。 図1のA部拡大図である。 可変型の連結手段の連結状態と基準振動状態指標値の関係を示すグラフである。 可変型のダンパの減衰力と基準振動状態指標値の関係を示すグラフである。 可変型連結手段の変形例であって、(a)は、連結が解除された状態を示す模式図であり、(b)は、連結した状態を示す模式図である。
符号の説明
10 免震構造物
11 基礎構造物
12 土台構造物
13 上部構造物
14 免震手段
15 可変ダンパ
151 ダンパ本体部
152 制御手段
16 エキスパンションジョイント
17 センサ(振動検知手段)
G 地盤

Claims (3)

  1. 地盤に構築される基礎構造物と、該基礎構造物上に免震手段を介して配置される複数の上部構造物を備え、
    前記上部構造物は、前記基礎構造物又はこの基礎構造物近傍の地盤面に設けられる振動検知手段と、前記振動検知手段により検知された振動状態に応じて隣り合う前記上部構造物同士の連結又は連結解除を可変的に行う可変型連結手段とを備え、
    前記可変型連結手段は、隣接する前記上部構造物からの環境振動の伝播を防ぐために通常時において隣接する前記上部構造物同士の連結を解除した状態に設定され、
    前記振動検知手段が環境振動による揺れよりも大きな基準振動状態指標値以上の地震の揺れを検知した場合に、隣接する前記上部構造物同士を連結するように構成したことを特徴とする免震構造物。
  2. 前記可変型連結手段が可変ダンパであることを特徴とする請求項1に記載の免震構造物。
  3. 前記可変ダンパが、基準振動状態指標値をしきい値として、
    前記基準振動状態指標値未満の場合は、減衰力が下限値に設定されて隣接する前記上部構造物同士の連結を解除した状態にし、
    前記基準振動状態指標値以上の場合は、減衰力が上限値に設定されて隣接する前記上部構造物同士を連結するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の免震構造物。
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