JP2005254227A - 塗工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速塗工条件において、被塗工物の損傷危険性が少なく、かつ塗工液の回収を要しない塗工方法を提供する。
【解決手段】0.1m/min〜10m/minの速度でシート状物1を実質的に水平方向に走行させ、シート状物1の上方から塗工液を供給した後、エアノズル3よりシート状物1へエアを吹き付けることで、エアノズル3よりも上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まり5を生ぜしめることにより均一塗工面4を得る、余剰塗工液の回収を要しない塗工方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行するシート状物へエアを吹き付けることで塗工面を得る塗工方法に関する。
近年、塗工技術はディスプレイ材料、機能性フィルム等の映像表示分野、磁気テープ類等の情報記録分野、インクジェット用紙等の紙分野、薄膜電池や電子回路基板等の電気・電子関連分野、眼鏡レンズなどの光学関連分野、撥水・防水・消臭といった機能繊維分野など、非常に多くの分野で活用されている。また、様々な被塗工物と塗工液との組み合わせに対応するため、種々の塗工方式が生み出されている。
一方、近年の被塗工物は、塗工工程の前後において種々の工程が連結されていることが多く、前後の工程の関係で塗工速度に制限を受ける場合も少なくない。例えば、塗工工程の後工程として、特許文献1に示すような、相対する金属ベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にあるベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、その一端より重合性原料を供給し、加熱ゾーン内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、その他端より板状重合物を取り出すような工程を有する場合は、重合性原料の固化速度の方が塗工速度よりも遅いので、塗工速度は制限を受けることとなる。
その他、塗工工程の前工程として、被塗工物の表面ぬれ性を向上させる目的で被塗工物表面を処理するなどの工程を有する場合もある。
これらのような別工程と塗工工程が連結している場合、別工程の都合により塗工速度は10m/min以下に制限されることが多い。
しかしながら、従来の塗工技術は、塗工厚みを維持しながらいかに塗工速度を速くするかにのみ着目されたものであり、塗工速度が10m/min以下の低速塗工条件における最適な塗工方法の提案はこれまでなされてこなかった。
また、近年、塗工技術はハイテク産業でも数多く活かされているが、高度技術になればなるほど被塗工物は高価なものとなり、塗工装置と被塗工物の接触による損傷の被害は大きくなってしまう。さらに、被塗工物が金属やガラス等の高い剛性を有するものである場合は、塗工装置と被塗工物との接触トラブルにより、被塗工物だけでなく塗工装置の損傷にまで至ってしまうため、その被害は極めて大きなものとなる。したがって、高い塗工精度を有しつつ、被塗工物を損傷する危険性の少ない塗工方式が求められている。
被塗工物を損傷する危険性が低い塗工方式として、エアナイフコートがある。具体的には、例えば特許文献2に示されるようなエアノズルを用いて、最終塗工量よりも多量の塗工液を被塗工物上に供給し、その後エアナイフから被塗工物の表面に向かって高圧エアを吹き付け、余剰の塗工液を掻き落とす方法である。図2に示すように、掻き落とされた余剰の塗工液はエアナイフ(エアノズル3)よりも下部に設置されたキャッチパン7により回収される。エアナイフコートの場合、一般にエアナイフ先端のリップと被塗工物との距離は0.8mm以上あけることが可能であり、例えばダイコート方式におけるその距離が高々数10μm程度であることと比較すると、被塗工物とリップとの接触危険性が低い点で有利である。
ただし、従来のエアナイフコートにおいては、塗工速度は一般に100m/min〜1000m/minの範囲であり、これより低速条件、特に10m/min以下のような塗工速度においての塗工挙動について具体的に示されたものはこれまでなかった。さらに、最終塗工量を定量するために過剰の塗工液を掻き落とすので、いわゆるキャッチパンなどの塗工液回収設備を必要とし、設備が膨大になるばかりか、塗工液が人体に有害な場合は掻き落とした過剰の液が周囲に飛散し、作業環境の悪化を招く恐れがあった。
特公昭47−33495号公報 特公昭36−9437号公報
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものである。すなわち本発明の目的は、10m/min以下の低速塗工条件において、被塗工物の損傷危険性が少なく、かつ塗工液の回収を要しない塗工方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意実験を繰り返した結果、被塗工物が高い剛性を有するシート状物であれば、幅方向に高低差を生じることなくフラットな状態のまま水平方向に走行させることは容易であることを確認した。そのうえで、このシート状物を水平方向に走行させながら、シート状物の上方から塗工液を供給した後、エアナイフにてエアを吹き付けると、吹き付けエアの圧力が及ぼす塗工液の堰き止め効果により、エアノズルよりも上流側に塗工幅全域に渡って塗工液の溜まりを作ることが可能であり、これにより幅方向に均一な塗工面が得られること、および、この現象は被塗工物が10m/min以下の非常に低速な塗工速度においてのみ発現するものであることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、0.1m/min〜10m/minの速度でシート状物を実質的に水平方向に走行させ、シート状物の上方から塗工液を供給した後、エアノズルよりシート状物へエアを吹き付けることで、エアノズルよりも上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめることにより均一塗工面を得る、余剰塗工液の回収を要しない塗工方法である。
本発明の塗工方法によれば、低速の塗工条件においてエアの吹き付けによって上流側に塗工液の溜まりを生ぜしめ、これにより被塗工物を損傷することなく、幅方向に均一な塗工面を形成でき、しかも余剰塗工液の回収の必要も無くなる。したがって、金属製や樹脂製のシート状物の表面に塗工面を形成する必要がある種々の用途において非常に有用である。
図1は、本発明の塗工方法の一例を示す模式図である。この図に示すように、シート状物1(被塗工物)は水平方向に走行し、その上方に位置する塗工液供給部2より塗工液がシート状物1の上面に供給される。先に説明した従来のエアナイフコート法では、ここで最終塗工量よりも多い量の塗工液を供給するが、本発明においては目的とする塗工量、すなわち最終塗工量と同じ量だけを供給すれば足りる。
塗工液供給部2における供給方式としては、中空パイプを1本あるいは幅方向に複数本並べただけの簡素な方式でもよく、またある面積を描くように噴霧する噴霧ノズルを1個あるいは複数本幅方向に並べた形式のものでも良い。噴霧ノズルを用いる場合は、下流に位置するエアノズル3からの気流により塗工液が飛散しないよう、噴霧される塗工液の平均滴径を0.1mm以上に調整することが好ましい。また、幅方向にスリットダイを配して塗工液を供給する方法でも良い。塗工液供給部2の取り付け位置は、シート状物1の表面から10mm以上離すことが好ましい。なお、本発明において幅方向とは、シート状物1(被塗工物)の走行方向と直交する方向のことを指し、長手方向とはシート状物1の走行方向のことを指す。また、上流、下流とはシート状物1の走行を流れとして見た場合の意味である。
ここで、塗工液供給部2から塗工液をシート状物1上に供給した段階で未塗工部分が存在していても、後に詳述するように、その下流に位置する溜まり5が未塗工部分を消失せしめることができる。
本発明に用いる塗工液は特に制限されず、非水系および水系の何れの塗工液も使用できる。塗工液の粘度は、通常は1mPa・s〜5000mPa・sの範囲内であることが好ましい。
非水系の塗工液としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル;酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン等の重合性モノマー挙げられる。
特に、多価アルコールのポリ(メタ)アクリレートを好適に用いることができる。その具体例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート;マロン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、等の組み合わせによる縮合物;トリメチロールプロパントルイレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、1,2,3−プロパントリオール−1,3−ジ(メタ)アクリレート、3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等とを、イソシアネート1分子当たり3モル以上を常法により反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸のジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート等のポリ[(メタ)アクリロイルオキシエチル]イソシアヌレート、更には従来より知られるエポキシポリアクリレート、ウレタンポリアクリレートなどが挙げられる。
これらは、一種を単独あるいは二種以上を混合して用いる事ができる。また、さらにアセトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケトン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の溶剤を粘度調整等の目的で適宜加えることも可能である。
また、重合開始剤を加えることもできる。その具体例としては、tert-ヘキシルパーオキシピバレ−ト、tert-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジ-イソプロピルパーオキシジカーボネート、tert-ブチルネオデカノエート、tert-ブチルパーオキシピバレート、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、tert-ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、tert-ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、ジ-tert-ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、1,1'-アゾビス(1-シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタン)等のアゾ化合物;などが挙げられる。さらに、光重合開始剤の具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4'−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物;などが挙げられる。またさらに、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイドなどの助剤や、無機系フィラーなどを適宜加えることも可能である。
被塗工物であるシート状物1の材質には特に制限は無く、例えば、樹脂、金属等を使用できる。金属としては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、鉄鋼、アルミニウム、銅などが挙げられる。また、これらの塗工側の表面を研磨処理したものも使用できる。シート状物が水平状態での走行を維持するためには、高い剛性を有することが好ましい。特に金属製のシート状物は、一般に、薄くても比較的高い剛性を有するので好ましい。シート状物の厚さは、0.1mm以上であることが望ましい。また、シート状物の水平方向のフラット性を保つため、シート状物の走行方向に沿って張力をかけることもできる。
図1に示すように、実質的に水平方向に走行するシート状物1の上に供給された塗工液は、エアノズル3のせき止め効果により塗工幅全域に形成されている溜まり5に供給される。一方、エアノズル3の真下から下流に向かっては、一定量の塗工液が塗工面4として定常的にシート状物と共に溜まり5から移行していく。この溜まり5は、エアノズル3から噴出されるエアにより自由表面が常時波打っているが、この波打ちが激しくなると、塗工面4へその波形状が反映されてしまうため外観上好ましくない。本発明者らは鋭意検討の結果、塗工液溜まりがシート状物と接触する位置8付近の波打ちが塗工面4への影響が極めて大きく、溜まり5の量を塗工液の1分あたりの供給量よりも多くなるよう調節することで、塗工液溜まりがシート状物と接触する位置8がエアノズル3から十分に離れて波打ちが低減され、外観良好な塗工面4が得られることを見出した。なお、ここで、「塗工液溜まりがシート状物と接触する位置8」とは、上流側から下流側にシート状物1が走行する場合、その走行するシート状物1が最初に塗工液溜まり5の位置に至る箇所を意味する。すなわち、この位置8は、塗工液溜まり5の最上流側の端部に相当する。また、溜まり5は幅方向全域に広がることで未塗工部分の無い平滑な塗工面4を得るために重要であるが、さらに長手方向においても重要である。例えば、この溜まり5への塗工液の供給ムラが一時的に発生した場合、溜まり5の量が変化するが、溜まり5の量が塗工液の1分あたりの供給量よりも多くなるよう調節されていれば、その量の大小は塗工面4の塗工厚みに実質的に影響を及ぼさない。すなわち、溜まり5は塗工液供給部2の流量ムラに対する緩衝機構としても機能している。なお、本発明の塗工方法では、被塗工物であるシート状物が長い方が効率よく塗工できる。さらに、シート状物が長さ方向における端部を有しないエンドレスシート状であって、連続的に走行するものであれば最も効率よく塗工できる。ここで、シート状物を「実質的に」水平方向に走行させるとは、僅かに傾いた方向で走行する場合であっても、水平方向の場合と同様に本発明の効果(均一塗工面形成)が得られるのであれば、そのような場合をも含む意味である。
エアノズル3としては、例えば、エア吹き出し形状がスリット型のものや、円形型、楕円型のものを幅方向に複数本配列したもの等が挙げられる。スリット型の場合、スリットのクリアランスは1mm以下が好ましく、0.8mm以下がさらに好ましい。クリアランスは0.05mm以上であることが好ましい。
エアノズル3の取り付け位置は、シート状物1の表面から1〜20mm離した位置が好ましい。この範囲の下限値は溜まり5がエアノズル3の先端に接触する危険を回避するなどの点で意義が有り、上限値は溜まり5を十分安定させてエアの堰き止め効果を得るなどの点で意義が有る。エアノズル3の取り付け角度は、シート状物1の走行方向に対し鉛直下向きを0°として−60°〜60°の範囲内が好ましい。エアノズル3から吹き出すエア量は、塗工幅1mあたり0.1〜30m3/minが好ましい。エア温度は常温でも良く、また塗工液の粘度を下げるなどの目的で、150℃以下の熱風を用いても良い。
以上説明した本発明の塗工方法によれば、均一な塗工面4を有するシート状物1を安定して得ることができる。このシート状物1の面積1m2あたりの塗工量は、通常は1g/m2〜100g/m2の範囲内である。また、この塗工面4を更に加熱したり、紫外線を照射したりすることによって硬化させ、硬化層付きのシート状物1を得ることもできる。
塗工面4またはその硬化層付きの樹脂製または金属製のシート状物1は、そのままで、または所望のサイズに適宜切断して、種々の用途に使用できる。
また例えば、硬化層付きの金属製のシート状物1の硬化層側に、別の樹脂層や樹脂成形体を接触させ、金属製のシート状物1から硬化層を剥離移行させることにより、硬化層付きの樹脂積層体を得ることもできる。この方法は、特に連続製板装置を用いた板状重合物の製造方法において非常に有用である。すなわち、相対するベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にあるベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、その一端よりメタクリル酸メチルを含む重合性原料を供給し、加熱ゾーン内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、その他端より板状重合物を取り出す板状重合物の製造方法において、その連続製板装置の2個のエンドレスベルト(例えば厚み1.0mm以上のステンレス鋼板からなる鏡面研磨されたエンドレスベルト)の相対するベルト面のうちの少なくとも一方の面が、予め本発明の塗工方法により形成された塗工面の硬化層を設けておき、原料の連続的な重合と共にその硬化層を板状重合物の表面に移行することによって、硬化層付き板状重合物を安定して且つ効率良く製造できる。
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、これらは本発明を限定するものではない。以下の記載において「部」は質量部を示す。
<実施例1>
トリメチロールプロパントリアクリレート(東亞合成(株)製、商品名アロニックスM309)20部、平均分子量約1146のウレタンアクリレート(新中村化学(株)製、商品名NKオリゴU−6HA)30部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学(株)製、商品名ビスコート#230)50部を混合したものを塗工液として用い、鏡面研磨された幅500mmオーステナイト系ステンレス鋼板をシート状物1として、シート状物1の両端から20mm内側を塗工端とし、塗工幅460mmの連続塗工を図1に示した方法に従い10時間行った。
ここで、塗工温度は25℃、塗工液の25℃における粘度は60mPa・sであった。また、塗工液供給部2として、平均液滴径1mmになるよう調整した円形噴霧ノズルパイプを4本幅方向に115mm間隔で1列になるよう、シート状物1の表面より150mm離して配した。エアノズル3としては、幅方向に600mmのスリット型エアノズルであってスリットクリアランス0.15mm、エア風量1m3/minのものを用い、エアノズル取り付け位置はシート状物1の表面から10mm離れた位置で、エアノズル角度がシート状物1の走行方向に対し鉛直下向きよりも上流側に5°傾けてなるよう配した。
塗工速度(シート状物1の走行速度)は、2m/minとした。また、塗工液の供給量はパイプ4本の合計で23g/minで行った。すなわち、供給された塗工液が外部に漏れることなく全て塗工面として製品になるとした場合の塗工量は25g/m2となる。
10時間の塗工中、塗工幅の蛇行は左右に10mm以内であり、ステンレス鋼板の左右端部から塗工液が外部に漏れるようなことはなく、キャッチパン等で塗工液を回収する必要は生じなかった。また、その塗工中、エアノズル3の真下から上流側に向かって長さ50mm以上の溜まり5が塗工幅全域に渡り安定して形成され、塗工面の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であった。塗工終了時に、塗工液の供給とシート状物1の搬送を同時に急停止し、溜まり5を素早く回収してその液量を測定したところ、41gであった。さらに、得られた塗工面のうち500m2分のサンプルについて10m2毎に計50点に対し、キーエンス製レーザーフォーカス変移計LT−8100(測定部:LT−8010SO)を用いて塗工厚みを測定し、塗工液の密度より塗工量に換算したところ、塗工量の振れは25g/m2プラスマイナス15%以内に収まっていた。
<実施例2>
本実施例では、実施例1よりもさらに大型の装置を用いて、以下の通り連続塗工を行った。
平均分子量約1146のウレタンアクリレート50部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50部を混合したものを塗工液として用い、鏡面研磨された幅2800mmオーステナイト系ステンレス鋼板をシート状物1として、シート状物1の両端から100mm内側を塗工端とし、塗工幅2600mmの連続塗工を図1に示した方法に従い20時間行った。
ここで、塗工温度は17℃、塗工液の17℃における粘度は1080mPa・sであった。また、塗工液供給部2として、内径1mm、外径3mmのステンレス製中空パイプを8本幅方向に325mm間隔で1列になるよう、シート状物1の表面より200mm離して配した。エアノズル3としては、幅方向に3000mmのスリット型エアノズルであって、スリットクリアランス0.1mm、エア風量6m3/minのものを用い、エアノズル取り付け位置はシート状物1の表面から4mm離れた位置で、エアノズル角度がシート状物1の走行方向に対し鉛直上向きよりも上流側に15°傾けてなるよう配した。
塗工速度は4m/minとした。また、塗工液の供給量は、パイプ8本の合計で167g/minで行った。すなわち、供給された塗工液が外部に漏れることなく全て塗工面として製品になるとした場合の塗工量は16g/m2となる。
20時間の塗工中、塗工幅の蛇行は左右に20mm以内であり、ステンレス鋼板の左右端部から塗工液が外部に漏れるようなことはなく、キャッチパン等で塗工液を回収する必要は生じなかった。また、その塗工中、エアノズル3の真下から上流側に向かって15mm以上の溜まり5が塗工幅全域に渡り安定して形成され、塗工面の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であった。塗工終了時に、実施例1と同様にして溜まり5の液量を測定したところ、125gであった。さらに、実施例1と同様にして塗工厚みを測定し、塗工量に換算したところ、塗工量の振れは16g/m2プラスマイナス12%以内に収まっていた。
<実施例3>
エアノズル3の真下から上流側に向かって50mm以上の溜まり5が塗工幅全域に渡り安定して形成されるよう調節したこと以外は、実施例2と同様にして連続塗工を行った。20時間の塗工中、塗工幅の蛇行は左右に20mm以内であり、キャッチパン等で塗工液を回収する必要は生じなかった。また、その塗工中、塗工面の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であり、極めて平滑で外観良好な塗工面が安定して得られた。塗工終了時に、実施例1と同様にして溜まり5の液量を測定したところ、407gであった。さらに、実施例1と同様にして塗工厚みを測定し、塗工量に換算したところ、塗工量の振れは16g/m2プラスマイナス10%以内に収まっていた。
<比較例1>
図2に示すように、ステンレス鋼板(シート状物1)をバックアップロール6に沿わせ、エアノズル角度がロール6に沿ったステンレス鋼板の接線と直交する方向よりも上流側に5°傾けてなるよう配したこと以外は、実施例1と同様にして10時間の連続塗工を行った。なお、塗工中は図2で示したキャッチパン7は撤去した。
10時間の塗工中、エアノズル3から上流側のシート状物1上に実施例1と類似の溜まりが確認されたが、その量は回収困難な程少量であり、幅方向でところどころ途切れがちな部分が認められた。また、塗工面の目視評価において未塗工部分や極端な薄膜部分が多数認められ、塗工面として満足のいくものではなかった。
本発明の塗工方法の一例を示す模式図である。 従来の塗工方法の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 シート状物(被塗工物)
2 塗工液供給部
3 エアノズル
4 塗工面
5 塗工液の溜まり
6 バックアップロール
7 キャッチパン
8 塗工液溜まりがシート状物と接触する位置

Claims (9)

  1. 0.1m/min〜10m/minの速度でシート状物を実質的に水平方向に走行させ、シート状物の上方から塗工液を供給した後、エアノズルよりシート状物へエアを吹き付けることで、エアノズルよりも上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめることにより均一塗工面を得る、余剰塗工液の回収を要しない塗工方法。
  2. 該塗工液の溜まり量が、塗工液の1分あたりの供給量よりも多くなるよう調節する請求項1記載の塗工方法。
  3. シート状物が厚み1.0mm以上のステンレス鋼板である請求項1または2記載の塗工方法。
  4. シート状物の塗工側表面が、鏡面研磨されている請求項3記載の塗工方法。
  5. シート状物が、エンドレスベルトである請求項2〜4の何れか一項記載の塗工方法。
  6. エアノズルとシート状物の表面との距離が、1mm〜20mmの範囲内である請求項1〜5の何れか一項記載の塗工方法。
  7. エアノズルのエア噴き出し部形状が、シート状物の幅方向に伸びたスリット形状である請求項1〜6の何れか一項記載の塗工方法。
  8. スリット部のクリアランスが、0.8mm以下である請求項7記載の塗工方法。
  9. 相対するベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にあるベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、その一端よりメタクリル酸メチルを含む重合性原料を供給し、加熱ゾーン内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、その他端より板状重合物を取り出す板状重合物の製造方法において、
    前記2個のエンドレスベルトの相対するベルト面のうちの少なくとも一方の面が、予め請求項1〜8の何れか一項記載の塗工方法により形成された塗工面の硬化層を有し、かつ該硬化層は板状重合物の表面に移行することを特徴とする硬化層付き板状重合物の製造方法。
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