JP4829511B2 - 塗工方法および塗工装置ならびに硬化層付き板状重合物の製造方法 - Google Patents

塗工方法および塗工装置ならびに硬化層付き板状重合物の製造方法 Download PDF

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本発明は、実質的に水平に走行するシート状物上に塗工液を供給しつつエアを吹き付けることにより、塗工液の溜まりを形成して塗工部を得る塗工方法に関する。
本発明はまた、板状重合物に塗工液が硬化した層が設けられた硬化層付き板状重合物の製造方法に関する。
近年、塗工技術はディスプレイ材料、機能性フィルム等の映像表示分野、磁気テープ類等の情報記録分野、インクジェット用紙等の紙分野、薄膜電池や電子回路基板等の電気・電子関連分野、眼鏡レンズなどの光学関連分野、撥水・防水・消臭といった機能繊維分野など、非常に多くの分野で活用されている。また、様々な被塗工物と塗工液との組み合わせに対応するため、種々の塗工方式が生み出されている。
一方、近年の被塗工物は、塗工工程の後工程に種々の工程が連結されて処理されることが多く、後工程の関係で塗工幅に制限を受ける場合も少なくない。例えば、塗工工程の後工程として、特許文献1に示すような、相対する金属ベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にあるベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、その一端より重合性原料を供給し、加熱ゾーン内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、その他端より板状重合物を取り出すような工程を有する場合がある。例えば、予めベルト面を塗工して塗工部を形成し、この塗工部を硬化させてベルト面上に硬化層を形成しておき、その後に上記重合性原料の供給および固化を行ない、板状重合物を硬化層ごとベルトから剥離することによって、硬化層付き板状重合物を得ることができる。しかしこの場合、ガスケット部分まで塗工部が存在するとガスケット部分には板状重合物が存在しないため、板状重合物を剥離する際、板状重合物が無いガスケット部分において被塗工物(ベルト面)から硬化層が剥離しづらいという剥離不良が発生することがあった。
このような現象を解決するために、シート状物の側端部より一定幅非塗工部を形成することが効果的だが、一般的に、エアノズルによりエアを塗工液に吹き付けて塗工部を得る塗工方法は、シート状物、例えば、プラスチックシート、金属シート、紙、人造皮革などの全面を塗工することしかできない。そこで、シート状物側端部に非塗工部を設け全面ではない所定の塗工部を形成するに当たり、エアノズルよりも上流側に塗工部の幅の全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめることにより塗工部を得る塗工方法であって、所定の塗工部を形成する量の塗工液を供給することで余剰塗工液を回収しない、すなわち所定の塗工部を形成するようにした方法が提案されている。
ところが、所定の塗工部を形成する塗工量を供給する方法では、塗工部エッジ付近の塗工液の溜まり量は、塗工部の他の部分(エッジより内側の部分)の溜まり量に比べて安定しないまたは少ない。このため、塗工部エッジ付近の塗工液の溜まりを消費すると非塗工部が発生し、次いで、塗工部エッジの塗工液の溜まりに供給出来なかった塗工液がシート状物の界面張力、塗工液の表面張力および濡れ性で内側部より供給されて塗工部エッジ付近の塗工液の溜まりが再度形成される。この現象を繰り返すことで塗工部エッジの振幅は安定せずノコギリ状または波状となるという現象が発生する。
このような現象が発生するため、例えば前述の硬化層付き板状重合物を製造する際には、ガスケット部分より塗工部エッジの振幅の最大幅が塗工面より狭くするような調整がなされていたが、ガスケット近傍まで塗工部が形成されていない個所も生じるため、板状重合物を最大限製品として利用することが出来ず、生産性の点で改善が求められていた。
さらに、シート状物の側端部に非塗工部を形成する方法として、例えば特許文献2に示されるような、塗工時に紙またはフィルム等の端部に非塗工部を設ける方法が提案されている。この方法は、紙またはフィルム等が蛇行する場合にバックアップロールの汚染と塗料の直接裏回りを防ぐことを目的としている。しかし、シート状物が蛇行しなくても塗工部エッジの振幅が安定しないという現象は起きるため、この方法では塗工部エッジがノコギリ状等になるという現象を回避することはできず、板状重合物の生産性改善にはつながらない。
また、特許文献3では、バックアップロールの汚染と塗料の直接裏回りを防ぐために、連続して走行する帯状物表面を全巾に亘って薬液を塗布するに当たり、帯状物の端部ないしその付近の塗布液を空気噴流により帯状物の中央部方向に押し流す方法が提案されているが、帯状物表面を全巾に亘って薬液を塗布するため非塗工部が存在しない上、一旦帯状物全面に塗布した塗布液を空気噴流により帯状物の中央部方向に押し流す方法では塗工部エッジがノコギリ状等になるという現象を回避することはできず、板状重合物の生産性改善にはつながらない。
また、特許文献4では、塗布液のストリップ裏側へ直接裏回りを防ぐために、気体絞り装置に近接して気体補助ノズルを設け気体絞り装置の鋼帯エッジから外方向に流れる気体流を補助ノズルにより内方向に流れを変える気体を噴出する方法を提案しており、また、特許文献5には気体絞り装置の鋼帯エッジ部に対応する位置に近接して整流板を設ける方法が提案される。しかし、これらも塗布液の直接裏回り等を防止するものであって、非塗工部を設けるものではなく、これらの方法では塗工部エッジがノコギリ状等になるという現象を回避することはできず、板状重合物の生産性改善にはつながらない。
特公昭47−33495号公報 特開昭51−119051号公報 特開昭54−83948号公報 特開昭59−222257号公報 特開昭59−222258号公報
本発明の目的は、実質的に水平に走行するシート状物の上面に塗工液を供給し、塗工液が供給される位置よりも下流側においてエアノズルからシート状物へエアを吹き付けることにより、エアノズルの上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめてシート状物上に塗工部を得る塗工方法であって、シート状物の端部に非塗工部を形成する際に、塗工部エッジがノコギリ状もしくは波状になることを抑制し、塗工部エッジを連続して直線化可能な塗工方法および装置を提供することである。
本発明の別の目的は、塗工液の硬化層を有する板状重合物を製造するにあたり、硬化層のエッジを直線化して、硬化層付き板状重合物の生産性を改善しうる方法を提供することである。
本発明者らは、シート状物の上方から塗工液を供給した後、エアノズル(メインエアノズル)にてエアを吹き付けることで、吹き付けエアの圧力が及ぼす塗工液の堰き止め効果により、メインエアノズルよりも上流側に塗工幅全域に渡って塗工液の溜まりを作り均一塗工面を得る塗工方法について鋭意検討した結果、シート状物の側端部に非塗工部を設けるにあたり、塗工液の溜まりの両側端部付近に別のエアノズル(サイドエアノズル)によりエアを吹き付けて、サイドエアノズルの吹き付けエア量がメインエアノズルの吹き付けエア量に打ち勝って塗工液を堰き止め、サイドエアノズルの位置、角度、エアの圧力により塗工液の溜まりのエッジの位置を調整することで所望の塗工幅で直線化されたエッジを有する塗工部を連続して得られることを見出し本発明に至った。
本発明により、実質的に水平に走行するシート状物の上面に塗工液を供給し、塗工液が供給される位置よりも下流側において第一のエアノズルから該シート状物へエアを吹き付けることにより、該第一のエアノズルの上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめて該シート状物上に塗工部を得る塗工方法であって、
該塗工液の溜まりの両側端部にそれぞれ第二のエアノズルによってエアを吹き付けることにより、該シート状物の両側端に非塗工部を形成し、
第一のエアノズルと、第二のエアノズルの噴出口の先端が接触し、かつ、シート状物の幅方向に平行な鉛直面と、第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が0°以上80°以下であり、
前記第二のエアノズルの先端と前記シート状物の表面との距離が1mm以上30mm以下であり、
前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が−60°以上60°以下であり、
前記第二のエアノズルが、スリット状の噴出口もしくは直線状に配列された複数の噴出口を有するフラットノズルである
塗工方法が提供される。
前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記フラットノズルのスリット長方向もしくは複数の噴出口を結ぶ直線方向とのなす角度が−60°以上60°以下であることが好ましい。
前記シート状物の両側端部のそれぞれにおいて、前記第二のエアノズルを複数個用いることが好ましい。
本発明により、相対するベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にありベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、該空間の一端から重合性原料を供給し、該空間内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、該空間の他端から板状重合物を取り出す板状重合物の製造方法において、
該2個のエンドレスベルトの相対するベルト面のうちの少なくとも一方の面に、予め前述の塗工方法によって形成された塗工部の硬化層を設けておき、かつ
該硬化層を板状重合物の表面に移行させることを特徴とする硬化層付き板状重合物の製造方法が提供される。
本発明により、シート状物を実質的に水平に走行させる走行手段;
該シート状物の上面に塗工液を供給する塗工液供給手段;
塗工幅全域にわたる塗工液の溜まりを設けるための、該塗工液供給手段より下流に配された、シート状物にエアを吹き付ける第一のエアノズル;および
該塗工液の溜まりの両側端部にそれぞれエアを吹き付ける第二のエアノズル
を有し、
第一のエアノズルと、第二のエアノズルの噴出口の先端が接触し、かつ、シート状物の幅方向に平行な鉛直面と、第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が0°以上80°以下であり、
前記第二のエアノズルの先端と前記シート状物の表面との距離が1mm以上30mm以下であり、
前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が−60°以上60°以下であり、
前記第二のエアノズルが、スリット状の噴出口もしくは直線状に配列された複数の噴出口を有するフラットノズルである
塗工装置が提供される。
本発明の塗工方法によれば、塗工液が供給されたシート状物に第一のエアノズルからエアを吹き付けることによって第一のエアノズルの上流側に塗工液の溜まりを生ぜしめ、塗工液の溜まりの両端部付近に第二のエアノズルからエアを吹き付けることにより、塗工液の溜まりの両側端を堰き止めることができ、もって塗工幅を調節し直線化された塗工部エッジを連続して得ることができ、幅方向に均一な塗工部を形成することができる。
この塗工方法は、後工程に応じて、金属製や樹脂製のシート状物の表面にシート状物の幅より狭い所定の塗工幅の塗工部を形成する必要がある種々の用途において非常に有用である。例えば、本発明の硬化層付き板状重合物の製造方法によれば、剥離不良を防止しつつ板状重合物をほぼ最大限製品として利用することが可能となり、硬化層付き板状重合物の生産性を向上させることができる。
本発明の塗工装置によれば、上記塗工方法を好適に実施することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の塗工方法の一例を説明するための模式図である。この図に示すように、シート状物1(被塗工物)は水平方向に走行し、その上方に位置する塗工液供給手段2より塗工液がシート状物1の上面に供給される。第一のエアノズル(以下、「メインエアノズル」という)3よりシート状物1(被塗工物)上の塗工液にエアを吹き付けることで、メインエアノズル3よりも上流側に所定の塗工幅全域に渡る塗工液の溜まり5を形成するとともに、塗工液の溜まり5の両側端部付近にそれぞれ第二のエアノズル(以下、「サイドエアノズル」という)6によりエアを吹き付けて塗工液の溜まり5の両側端を堰き止めることで、シート状物1(被塗工物)への塗工幅を調節し、直線化された塗工部4のエッジ7が連続して形成される。
シート状物1(被塗工物)の材質には特に制限は無く、例えば、樹脂、金属等を使用できる。金属としては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、鉄鋼、アルミニウム、銅などが挙げられる。また、これらの塗工側の表面を研磨処理したものも使用できる。シート状物が水平状態での走行を維持するためには、高い剛性を有することが好ましい。特に金属製のシート状物は、一般に、薄くても比較的高い剛性を有するので好ましい。シート状物の反り、撓み等の影響を抑えてフラット性を保つ観点から、シート状物の厚さは、0.1mm以上であることが好ましい。また、シート状物の水平方向のフラット性を保つため、シート状物の走行方向に沿って張力をかけることもできる。
塗工液供給手段2における供給方式としては、メインエアノズル3を用いてシート状物上に塗工液の溜まりを形成する方法に利用できる公知の方式を適宜採用できる。例えば、中空パイプを1本用いるかあるいはシート状物の幅方向に複数本並べて用いるだけの簡素な方式でもよく、またある面積を描くように噴霧する噴霧ノズルを1個用いるかあるいは複数本幅方向に並べて用いる形式のものでも良い。また、幅方向にスリットダイを配して塗工液を供給する方法でも良い。
噴霧ノズルを用いる場合は、下流に位置するメインエアノズル3からの気流により塗工液が飛散することを抑制する観点から、噴霧される塗工液の平均滴径を0.1mm以上に調整することが好ましい。
塗工液供給手段2の取り付け位置については、シート状物との接触を考慮すると塗工液供給手段の供給口をシート状物1の表面から1mm以上離すことが好ましい。
なお、本明細書において単に幅方向と言った場合、シート状物1(被塗工物)の面上においてシート状物1の走行方向と直交する方向のことを指し、長手方向とはシート状物1の走行方向のことを指す。また、上流、下流とはシート状物1の走行を流れとして見た場合の意味である。
ここで、塗工液供給手段2から塗工液をシート状物1上に供給した段階で塗工液が存在すべき所定幅内に未塗工部分が存在していても、後に詳述するように、その下流に位置する溜まり5が未塗工部分を消失せしめることができる。
本発明に用いる塗工液は特に制限されず、非水系および水系の何れの塗工液も使用できる。塗工液の粘度は、メインエアノズル、サイドエアノズルからのエアによるシート状物上の塗工液の飛散防止の観点から1mPa・s以上が好ましく、塗工液がシート状物上を幅方向に広がる速度の観点から5000mPa・s以下が好ましい。
非水系の塗工液としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル;酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン等の重合性モノマー挙げられる。
特に、塗工液の硬化物の耐擦傷性、透明性、耐候性の観点から1モルの多価アルコールと2モル以上のポリ(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られるエステル化物、多価アルコールと多価カルボン酸またはその無水物と(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する線状のエステル化物等を挙げることができる。
1モルの多価アルコールと2モル以上のポリ(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られるエステル化物の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多価アルコールと多価カルボン酸またはその無水物と(メタ)アクリル酸またはそれらの誘導体とから得られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する線状のエステル化物において、多価アルコールと多価カルボン酸またはその無水物と(メタ)アクリル酸の好ましい組み合わせとしては、
マロン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/グリセリン/(メタ)アクリル酸または無水マレイン酸/ペンタエリスリトール/(メタ)アクリル酸等の組み合わせによる縮合物等が挙げられる。
その他の例としては、トリメチロールプロパントルイレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート類と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、1,2,3−プロパントリオール−1,3−ジ(メタ)アクリレート、3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類とを、イソシアネート1分子当たり3モル以上の(メタ)アクリレート類を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレート;および
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸のジ(メタ)アクリレートもしくはトリ(メタ)アクリレート等のポリ[(メタ)アクリロイルオキシエチル]イソシアヌレートを挙げることができ、更には従来より知られるエポキシポリアクリレート、ウレタンポリアクリレートなどが挙げられる。これらは、一種を単独であるいは二種以上を混合して用いることができる。
また、さらにアセトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケトン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の溶剤を粘度調整等の目的で塗工液に適宜加えることも可能である。
また、塗工液に重合開始剤を加えることもできる。その具体例としては、tert−ヘキシルパーオキシピバレ−ト、tert−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、tert−ブチルネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシピバレート、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;および
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等のアゾ化合物が挙げられる。
さらに、光重合開始剤の具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等のカルボニル化合物;および
テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物が挙げられる。
またさらに、塗工液に2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイドなどの助剤や、無機系フィラーなどを適宜加えることも可能である。
メインエアノズル3としては、例えば、エア吹き出し形状がスリット型のものや、円形型、楕円型のものを幅方向に複数本配列したもの等が挙げられる。スリット型の場合、スリットのクリアランスはメインエアノズルへの供給される圧縮空気の流量の観点から1mm以下が好ましく、0.8mm以下がさらに好ましい。またスリット部での圧力損失を抑制する観点からクリアランスは0.05mm以上であることが好ましい。
サイドエアノズル6の材質には特に制限は無く、例えば、樹脂、金属等を使用できる。樹脂としては、例えば、ABS、PPS、金属としては、例えば、ステンレス鋼、鉄鋼、アルミニウム、銅、亜鉛などが挙げられる。
メインエアノズルは、塗工幅全幅にわたって塗工液を堰き止め、塗工幅全幅にわたる塗工液の溜まりを形成可能な位置に設けられる。例えばスリット型の場合、シート状物の幅より長いスリットを有し、シート状物の幅方向に平行に設けられたエアノズルであり、シート状物の幅方向に平行な鉛直面と、メインエアノズル3のエア噴出方向とのなす角度は、シート状物上の塗工液の飛散防止の観点から、鉛直下向きを0°として−60°以上60°以下が好ましい。
メインエアノズル3の取り付け位置については、溜まり5がメインエアノズル3の先端に接触する危険を回避するなどの観点からメインエアノズルのノズル先端をシート状物1の表面から1mm以上離すことが好ましく、溜まり5を安定させて優れたエアの堰き止め効果を得るなどの観点からメインエアノズルのノズル先端とシート状物1の表面との距離は20mm以下が好ましい。
メインエアノズル3から吹き出すエア量は、メインエアノズルの取り付け位置、角度、塗工液の粘度、塗工部4の塗工厚みによって適宜調整されるが、メインエアノズル先端に塗工液が接触することを防止する観点から塗工幅1mあたり0.1m3/min以上が好ましく、シート状物上の塗工液が飛散することを防止する観点から、塗工幅1mあたり30m3/min以下が好ましい。
メインエアノズル3から吹き出すエア温度は常温でもよく、また塗工液の粘度を下げるなどの目的で、好ましくは150℃以下の熱風を用いてもよい。
サイドエアノズル6は、シート状物の塗工部エッジに対応する位置に近接して設けることができる。
図2はサイドエアノズル6の取り付け状態を示す横方向からの説明図である。溜まり5のエッジの安定化と直線化の観点から、メインエアノズル3と、サイドエアノズル6の噴出口の先端が接触して配置される
サイドエアノズル6の形状にもよるが、シート状物の幅方向に平行な鉛直面とサイドエアノズル6のエア噴出方向とのなす角度θ1は、メインエアノズル3のカーテン状のエアをサイドエアノズル6によってシート状物走行方向に沿って塗工液を堰き止める効果を発現する観点から0度以上とし、サイドエアノズル6の先端がシート状物と接触する危険を回避するなどの観点から80度以下とする
なお、本明細書においてメインエアノズルの長手方向とは、メインエアノズル3がシート状物1の走行方向と直交する方向(シート状物の幅方向)のことを指し、メインエアノズルの幅方向とはシート状物1の走行方向のことを指す。
サイドエアノズル6の先端とシート状物1の表面との距離は、シート状物1にサイドエアノズル6の先端が接触する危険を回避するなどの観点から、シート状物1の表面から1mm以上とし、溜まり5のエッジを安定させてエアの堰き止め効果を得るなどの観点から30mm以下とし、20mm以下がより好ましい。
次に、図3はサイドエアノズル6の取り付け状態を示す上流側から装置側面を見た説明図であり、サイドエアノズル6の取り付け方向については、溜まり5のエッジを安定させてエアの堰き止め効果を得るなどの観点から、シート状物の走行方向に平行な鉛直面とサイドエアノズル6のエア噴出方向とのなす角θ2は、−60°(シート状物1の内側に向かう方向)以上60°(シート状物1の外側に向かう方向)以下とする
サイドエアノズル6の形状は、例えば、エア吹き出し形状がスリット型のものや、円形型、楕円型のものも考えられるが、本発明では特に、直線化された塗工幅を形成することがより容易である観点から、スリット型の噴出口、または直線状に配置された複数の噴出口を有するフラットノズルを用いる。
また、図4はサイドエアノズル6の取り付け状態を示す上方向からの説明図であり、シート状物の走行方向に平行な鉛直面とサイドエアノズル6のスリット長方向(または直列に配置された複数の噴出口を結ぶ直線の方向)とのなす角度θ3については、メインエアノズル3の上流側はシート状物1の走行方向に沿って、メインエアノズル3から噴出するエアによる影響がメインエアノズル3から遠ざかるに従って少なくなることから、シート状物1の走行方向に沿って、メインエアノズル3に近いスリット端を基点として60°(サイドエアノズル6のスリットがシート状物1の上流側よりも下流側の方が内側にある)以下が好ましく、溜まり5の形状をシート状物1の内側に向かって形成する際、サイドエアによる液飛びを防止する観点から−60°(サイドエアノズル6のスリットがシート状物1の上流側よりも下流側の方が外側にある)以上が好ましい。
さらに、サイドエアノズル6の取り付け位置、角度および/または方向を、塗工液の粘度やシート状物の材質により適宜調節して連続することにより、直線化された塗工面エッジ7を所望の位置に形成することができる。
サイドエアノズル6から吹き出すエア量は、サイドエアノズル6の吹き付けエア量がメインエアノズル3の吹き付けエア量に打ち勝って塗工液を堰き止める程度のエア量が好ましい。サイドエアノズル6の取り付け位置、角度、塗工液の粘度、シート状物の材質により適宜エア量を調節しても良い。
サイドエアノズル6から吹き出すエア温度は常温でも良く、また塗工液の粘度を下げるなどの目的で、150℃以下の熱風を用いても良い。
サイドエアノズル6の材質には特に制限は無く、例えば、樹脂、金属等を使用できる。樹脂としては、例えば、ABS,PPS、金属としては、例えば、ステンレス鋼、鉄鋼、アルミニウム、銅、亜鉛などが挙げられる。使用する塗工液にもよるが、溶剤洗浄に適したステンレス鋼を用いることが好ましい。
図5、図6はサイドエアノズルを複数組、すなわちシート状物の両側端部のそれぞれにおいて複数個ずつ配置した塗工方法の一例を示す模式図であり、サイドエアノズル6を複数組設けることで、塗工幅全域に渡る塗工液の溜まり5の形状を長手方向に長くすることができシート状物1との密着性を向上することができる。密着性が向上すると、例えば鏡面研磨された鋼板をシート状物とした場合、そのシート状物の表面がそのまま転写されるので、外観がクリアな塗工部が得られる。サイドエアノズル6を複数組設けることは、この場合に限ることなく他の例においても利用することができる。
図1に示すように、水平方向に走行するシート状物1の上に供給された塗工液は、メインエアノズル3とサイドエアノズル6との堰き止め効果により所定の塗工幅全域に形成されている溜まり5に供給される。この溜まり5の量は塗工液の供給量によって調整することが可能で、塗工部エッジ7を連続して直線化できるように適宜調整できる。
本発明において、溜まり5は幅方向に広がることで所定範囲に未塗工部分の無い平滑な塗工部4を得るために有効であるが、さらに溜まり5の長手方向の長さや液位も意味を持つ。例えば、この溜まり5への塗工液の供給ムラが一時的に発生した場合、溜まり5の量は変化するが、溜まり5の両側端をサイドエアノズルで堰き止めることで、溜まり5の長手方向を長くし、同時に液位も高くできる。その結果、溜まり5の両端を堰き止めない方法と比べて、この場合の溜まり5の量を所定の塗工幅全域に渡ってほぼ均一に増やすことができるという効果がある。サイドエアノズルを設けず溜まりの量を塗工液の需要量よりも多くすると未塗工部にまで広がる。よって、本発明では溜まり5の量を、塗工液の1分あたりの需要量よりも多くすることが容易で、従って溜まりの量の大小は塗工部4の塗工厚みに実質的に影響を及ぼさないようにすることが容易である。すなわち、溜まり5を、塗工液供給手段2の流量ムラに対する緩衝機構として機能させることが可能である。
なお、本発明の塗工方法では、溜まり5の形状、量を安定させる観点から、被塗工物であるシート状物1が長い方が効率よく塗工できる。さらに、シート状物1が長さ方向における端部を有しないエンドレスシート状であって、連続的に走行するものであれば最も効率よく塗工できる。
また、シート状物上の溜まり5の形状をシート状物の幅方向、走行方向に対して安定させる観点から、シート状物1は水平方向に走行させることが好ましいが、僅かに傾いた方向で走行する場合であっても、溜まり5の両端をサイドエアノズル6で堰き止めているため、溜まり5の両端の液位に差がでる程度で水平方向の場合と同様に本発明の効果(塗工部エッジ7を連続して直線化)が得られる。つまり、本発明の効果が得られる程度の傾きは許容され、シート状物は実質的に水平方向に走行すればよい。
以上説明した本発明の塗工方法によれば、均一な塗工部4を有するシート状物1を安定して得ることができる。このシート状物1の面積1m2あたりの塗工量は、例えば1g/m2以上100g/m2以下である。
また、塗工液に熱もしくは紫外線で硬化する材料を用い、この塗工部4を更に加熱したり、紫外線を照射したりすることによって硬化させ、硬化層付きのシート状物1を得ることもできる。
塗工部4またはその硬化層付きのシート状物1は、そのままで、または所望のサイズに適宜切断して、種々の用途に使用できる。
また例えば、塗工部4の硬化層付きの金属製のシート状物1の硬化層側に、別の樹脂層や樹脂成形体を付着させ、金属製のシート状物1から硬化層を剥離移行させることにより、硬化層付きの樹脂積層体を得ることもできる。この方法は、特に連続製板装置を用いた板状重合物の製造方法において非常に有用である。例えば、相対するベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にありベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、その空間の一端より重合性原料(例えばメタクリル酸メチルを含む重合性原料)を供給し、その空間内(例えばこの空間に設けられた加熱ゾーン内)でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、その空間の他端から板状重合物を取り出す板状重合物の製造方法において、上記2個のエンドレスベルト(例えば厚み1.0mm以上のステンレス鋼板からなる鏡面研磨されたエンドレスベルト)の相対するベルト面のうちの少なくとも一方の面に、予め本発明の塗工方法により形成された塗工部の硬化層を設けておき、かつその硬化層を板状重合物の表面に移行させることによって、硬化層付き板状重合物を安定して且つ効率良く製造できる。つまり、エンドレスベルトのベルト面に本発明の塗工方法によって硬化可能な塗工液の塗工部を形成し、次いでその塗工部を硬化させ、エンドレスベルト上に硬化層を形成する。このように少なくとも一方に硬化層が形成された一組の相対するエンドレスベルトと、側部をシールするためのガスケットとで囲まれる空間に、重合性原料を供給し、硬化層に接触している重合性原料を連続的に重合させ、重合性原料が重合して得られる板状重合物に硬化層をエンドレスベルトから移行させることにより、硬化層を少なくとも一方の面に有する板状重合物を得ることができる。
本発明の塗工装置において、走行手段は、例えば水平方向に同一速度で走行する上下に位置した2個のエンドレスベルトを具備するベルト式連続製板装置等、シート状物を実質的に水平に走行させることができる公知の機構を適宜利用できる。
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、これらは本発明を限定するものではない。以下の記載において「部」は質量部を示す。
<実施例1>
水平方向に同一速度で走行する上下に位置した2個のエンドレスベルトを具備するベルト式連続製板装置を用いて、以下の通り連続塗工を行った。
トリメチロールプロパントリアクリレート(東亞合成(株)製、商品名:アロニックスM309)20部、重量平均分子量約1146のウレタンアクリレート(新中村化学(株)製、商品名:NKオリゴU−6HA)30部および1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学(株)製、商品名:ビスコート#230)50部を混合したものを塗工液として用いた。
上記2個のエンドレスベルトは、いずれも鏡面研磨されたベルト幅600mmオーステナイト系ステンレス鋼板(厚さ1.5mm)であり、上下に位置した2個のベルトのうち下側の方をシート状物1として、塗工速度(シート状物1の走行速度)は3m/min、シート状物1の両側端から45mm内側を塗工部エッジとし、塗工幅510mmの連続塗工を図1に示した方法に従い10時間行った。尚、塗工液はベルト下流端で拭き取りながら装置を稼動した。
ここで、塗工液、メインエアノズル、サイドエアノズルのエア温度、シート状物の温度を25℃となるように調整した。塗工液の25℃における粘度は60mPa・sであった。
また、塗工液供給手段2として、平均液滴径1mmになるよう調整した円形噴霧ノズルパイプを4本幅方向に115mm間隔で1列になるよう、シート状物1の表面より150mm離して配した。
メインエアノズル3としては、幅方向に700mmのスリット型エアノズルであってスリットクリアランス0.1mm、エア風量1m3/minのものを用い、メインエアノズル取り付け位置は、ノズル先端がシート状物1の表面から5mm離れた位置で、メインエアノズル角度がシート状物1の幅方向に平行な鉛直面と、メインエアノズル3のエア噴出方向とのなす角度が5度上流側に傾けて配した。
また、サイドエアノズル6としては、スリットクリアランス0.2mmのステンレス製スリット型エアーブローノズル(スプレーイングシステムジャパン(株)製、商品名:UniJetブローオフノズル“スリットタイプTB”)単体であって、その先端はシート状物1の表面から5mm離れ、シート状物1の両側端から10mm内側の位置でメインエアノズル3とサイドエアノズル6の噴出口の先端は接触し、シート状物の幅方向に平行な鉛直面とサイドエアノズルのエア噴出方向とのなす角度θ1は0°(垂直)、シート状物の走行方向に平行な鉛直面とサイドエアノズルのエア噴出方向とのなす角度θ2は0°、シート状物の走行方向に平行な鉛直面とサイドエアノズルのスリットとのなす角度θ3は0°とした。なお、このサイドエアノズルはフラットノズルである。
シート状物1の両端から45mm内側に塗工面エッジが形成されるように吹きつけエア風量を調整した結果、サイドエアノズル6のエア風量は0.06m3/minであった。
10時間の塗工中、塗工面エッジ7は連続して直線化されており、塗工幅の蛇行は左右に1mm以内であった。
また、その塗工中、メインエアノズル3の真下から上流側に向かって長さ100mm以上の溜まり5が塗工幅(510mm)全域に渡り安定して形成され、塗工部の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であった。
<実施例2>
本実施例では、実施例1よりもさらに大型の連続製板装置を用いて、以下に示す以外は実施例1と同様な連続塗工を行った。
実施例1で用いたウレタンアクリレート50部および実施例1で用いた1,6−ヘキサンジオールジアクリレート50部を混合したものを塗工液として用い、鏡面研磨されたベルト幅2800mmオーステナイト系ステンレス鋼板(厚さ1.5mm)をシート状物1として、塗工速度(シート状物1の走行速度)は4m/min、シート状物1の両側端から45mm内側を塗工端とし、塗工幅2710mmの連続塗工を図1に示した方法に従い20時間行った。
ここで、塗工液、メインエアノズル、サイドエアノズルのエア温度、シート状物の温度を17℃となるように調整した。塗工液の17℃における粘度は1080mPa・sであった。
また、塗工液供給手段2として、内径1mm、外径3mmのステンレス製中空パイプを8本幅方向に325mm間隔で1列になるよう、シート状物1の表面より100mm離して配した。
メインエアノズル3としては、幅方向に3000mmのスリット型エアノズルであって、スリットクリアランス0.1mm、エア風量6m3/minのものを用い、メインエアノズル取り付け位置は、ノズル先端がシート状物1の表面から5mm離れた位置で、メインエアノズル角度がシート状物1の幅方向に平行な鉛直面と、メインエアノズル3のエア噴出方向とのなす角度が5度上流側に傾けて配した。
また、サイドエアノズル6はオリフィス呼び径0.86mmの噴出口が直列に複数個配置されたステンレス316製フラットエアノズル(スプレーイングシステムジャパン(株)製、商品名:ウィンドジェットAAB727−SS)単体であって、ノズル先端がシート状物1の表面から5mm離れ、シート状物1の両側端から10mm内側の位置でメインエアノズル3とサイドエアノズル6の吐出口の先端は接触し、前記角度θ1は5°、θ2は−30°(シート状物の内側に向かう)、θ3は30°とした。
シート状物1の両側端から45mm内側に塗工面エッジ7が形成されるように吹き付けエア風量を調整した結果、サイドエアノズル6のエア風量は0.04m3/minであった。
20時間の塗工中、塗工部エッジ7は連続して直線化されており、塗工幅の蛇行は左右に1mm以内であった。また、その塗工中、メインエアノズル3の真下から上流側に向かって長さ100mm以上の溜まり5が塗工幅(2710mm)全域に渡り安定して形成され、塗工部の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であった。
<実施例3>
本実施例では、サイドエアノズルを複数組用いて、以下の通り連続塗工を行った。
サイドエアノズル以外は実施例1と同様とした。サイドエアノズル6は、オリフィス呼び径0.86mmの噴出口が直列に複数個配置されたステンレス316製フラットエアノズル(スプレーイングシステムジャパン(株)製、商品名:ウィンドジェットAAB727−SS)を図5に示すように3個直列に並べたもので、シート状物1の表面から5mm離れ、シート状物1の両端から10mm内側の位置でメインエアノズル3とサイドエアノズル6の噴出口の先端は接触し、前記角度θ1は0°(垂直)、θ2は0°、θ3は0°となるよう配した。
シート状物1の両端から45mm内側に塗工部エッジ7が形成されるように吹き付けエア風量を調整した結果、各サイドエアノズル6のエア風量は0.06m3/minであった。
10時間の塗工中、塗工部エッジ7は連続して直線化されており、塗工幅の蛇行は左右に1mm以内であった。また、その塗工中、メインエアノズル3の真下から上流側に向かって長さ200mm以上の溜まり5が塗工幅(510mm)全域に渡り安定して形成され、塗工部の目視評価では未塗工部分や極端な薄膜部分は皆無であり、溜まり5が走行方向上流側に長くなったことでシート状物との密着性が向上し、実施例1より外観面でのクリアな点でさらに良好な塗工部が得られた。
<実施例4>
以下の通り、実施例1と同様にして10時間の連続塗工を行いながら、製板を実施した。
10時間の塗工中、エンドレスベルトのベルト面に形成された塗工部を硬化させ、エンドレスベルト上に硬化層を形成した。一方のエンドレスベルト面に硬化層が形成された一組の相対するエンドレスベルトと、未塗工部である側部(シート状物両側端よりそれぞれ内側に25mmまでの位置)にシールするためのガスケットとを配し、ガスケットで囲まれる空間に、重合率20質量%のメタクリル酸メチルシラップ(粘度1Pa・s、20°)100部に、重合開始剤としてtert−ヘキシルパーオキシピバレート(日本油脂(株)製、商品名:パーヘキシルPV)0.35部、離型剤としてジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.005部を加えて均一に混合した液状の重合性原料を真空容器内で脱泡したうえで供給し、硬化層に接触している重合性原料を連続的に重合させ、重合性原料が重合して得られる板状重合物に硬化層をエンドレスベルトから移行させることにより、510mm±1mm以内の幅の硬化層を一方の面に有する板状重合物を得た。
得られた板状重合物の両側端部を切断する際、硬化層のエッジが±1mm以内であるため、板状重合物として無駄なく製品を得ることができた。
<比較例1>
図7に示すように、サイドエアノズルが無い以外は、実施例1と同様にして10時間の連続塗工を行った。
10時間の塗工中、メインエアノズル3から上流側のシート状物1上に実施例1と類似の溜まり5が形成されたが、塗工部エッジ7付近の塗工液の溜まり5の量はエッジ部より内側の溜まり量に比べて安定せず、塗工部エッジ7付近の塗工液の溜まり5の量(単位幅あたり)はエッジ部より内側に渡る溜まり量(単位幅あたり)に比べて少なかった。塗工部エッジ7付近の塗工液の溜まりを消費すると未塗工部が発生し、次いで、塗工部エッジ7の塗工液の溜まり5に供給出来なかった塗工液がシート状物1の表面張力で内側部より供給されて塗工部エッジ7付近の塗工液の溜まり5が再度形成される現象が発生し、連続化されたノコギリ状の塗工部エッジ7が形成され、塗工幅の蛇行は左右に20mmであった。
<比較例2>
比較例1と同様にして10時間の連続塗工を行いながら、実施例4に示したのと同様にして製板を実施したところ、510mm±20mm以内の幅の硬化層を一方の面に有する板状重合物を得た。
得られた板状重合物のガスケット部分を切断する際、硬化層のエッジが±20mmもあるため、幅500mmの板状重合物を得ることが出来なかった。
本発明の塗工方法を実施しうる装置の一例を示す模式的斜視図である。 サイドエアノズルの取り付け状態を説明するための、本発明の塗工方法を実施しうる装置の模式的側面図である。 サイドエアノズルの取り付け状態を説明するための、本発明の塗工方法を実施しうる装置の上流側から見た模式的側面図である。 サイドエアノズルの取り付け状態を説明するための模式的上面図である。 サイドエアノズルを複数個配置した塗工方法の一例を説明するための模式的上面図である。 サイドエアノズルを複数個配置した塗工方法の別の例を説明するための模式的上面図である。 従来の塗工方法の一例を説明するための模式的上面図である。
符号の説明
1 シート状物(被塗工物)
2 塗工液供給手段
3 メインエアノズル
4 塗工部
5 塗工液の溜まり
6 サイドエアノズル
7 塗工部エッジ

Claims (5)

  1. 実質的に水平に走行するシート状物の上面に塗工液を供給し、塗工液が供給される位置よりも下流側において第一のエアノズルから該シート状物へエアを吹き付けることにより、該第一のエアノズルの上流側に塗工幅全域に渡る塗工液の溜まりを生ぜしめて該シート状物上に塗工部を得る塗工方法であって、
    該塗工液の溜まりの両側端部にそれぞれ第二のエアノズルによってエアを吹き付けることにより、該シート状物の両側端に非塗工部を形成し、
    第一のエアノズルと、第二のエアノズルの噴出口の先端が接触し、かつ、シート状物の幅方向に平行な鉛直面と、第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が0°以上80°以下であり、
    前記第二のエアノズルの先端と前記シート状物の表面との距離が1mm以上30mm以下であり、
    前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が−60°以上60°以下であり、
    前記第二のエアノズルが、スリット状の噴出口もしくは直線状に配列された複数の噴出口を有するフラットノズルである
    塗工方法。
  2. 前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記フラットノズルのスリット長方向もしくは複数の噴出口を結ぶ直線方向とのなす角度が−60°以上60°以下である請求項記載の塗工方法。
  3. 前記シート状物の両側端部のそれぞれにおいて、前記第二のエアノズルを複数個用いる請求項1または2記載の塗工方法。
  4. 相対するベルト面が同方向へ同一速度で走行するように配設された2個のエンドレスベルトの相対するベルト面と、それらの両側辺部にありベルト面で挟まれた状態で走行する連続したガスケットとで囲まれた空間に、該空間の一端から重合性原料を供給し、該空間内でベルトの走行と共に重合性原料を固化させ、該空間の他端から板状重合物を取り出す板状重合物の製造方法において、
    該2個のエンドレスベルトの相対するベルト面のうちの少なくとも一方の面に、予め請求項1〜の何れか一項記載の塗工方法によって形成された塗工部の硬化層を設けておき、かつ
    該硬化層を板状重合物の表面に移行させることを特徴とする硬化層付き板状重合物の製造方法。
  5. シート状物を実質的に水平に走行させる走行手段;
    該シート状物の上面に塗工液を供給する塗工液供給手段;
    塗工幅全域にわたる塗工液の溜まりを設けるための、該塗工液供給手段より下流に配された、シート状物にエアを吹き付ける第一のエアノズル;および
    該塗工液の溜まりの両側端部にそれぞれエアを吹き付ける第二のエアノズル
    を有し、
    第一のエアノズルと、第二のエアノズルの噴出口の先端が接触し、かつ、シート状物の幅方向に平行な鉛直面と、第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が0°以上80°以下であり、
    前記第二のエアノズルの先端と前記シート状物の表面との距離が1mm以上30mm以下であり、
    前記シート状物の走行方向に平行な鉛直面と、前記第二のエアノズルのエア噴出方向とのなす角度が−60°以上60°以下であり、
    前記第二のエアノズルが、スリット状の噴出口もしくは直線状に配列された複数の噴出口を有するフラットノズルである
    塗工装置。
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