JP2005254161A - 水素分離膜およびその製造方法 - Google Patents

水素分離膜およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005254161A
JP2005254161A JP2004070626A JP2004070626A JP2005254161A JP 2005254161 A JP2005254161 A JP 2005254161A JP 2004070626 A JP2004070626 A JP 2004070626A JP 2004070626 A JP2004070626 A JP 2004070626A JP 2005254161 A JP2005254161 A JP 2005254161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separation membrane
hydrogen separation
silica
hydrogen
pores
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004070626A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nakao
真一 中尾
Mikihiro Nomura
幹弘 野村
Takashi Sugawara
孝 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2004070626A priority Critical patent/JP2005254161A/ja
Publication of JP2005254161A publication Critical patent/JP2005254161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】耐熱性、耐水蒸気性に優れた水素分離膜を提供する。
【解決手段】25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを用い、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカが製膜されていることを特徴とする水素分離膜およびその製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い耐熱性および耐水蒸気性を有する水素分離膜およびその製造方法に関する。
近年、クリーンエネルギーの観点から燃料電池が注目されている。この燃料電池は、水素と酸素とを反応させたときに得られる電荷移動を利用してエネルギーを発生させるものである。
この燃料電池に不可欠な水素を得る方法として、例えば、メタンガスを水蒸気改質して水素(H)を得る方法がある。上記水蒸気改質では、一般に500℃水蒸気が発生している。
一方、水素分離膜として、例えば、シリカ源としてSiClを用い、気相中でHOと反応させて化学蒸着法(以下「CVD法」という)により、多孔質基材の細孔にシリカを製膜する方法が提案されている(非特許文献1参照)。
また、シリカ源としてテトラ低級アルコキシシランの1種のテトラメトキシシラン(Tetramethyl orthosilicate、以下「TMOS」という)を用い、気相中でオゾンと反応させて多孔質基材の細孔にシリカ(SiO)を製膜して成る水素分離膜が提案されている(非特許文献2)。
また、ゾル−ゲル法により多孔質基材の細孔にシリカ製膜した水素分離膜も提案されている(非特許文献3)。
Gavalas et al. Ind. Eng. Chem, Res Vol.30 No.9 (1991) Xin Ying Tokyo Univ. Master Thesis (1998) Proceedings of the Fifth International Conference on Inorganic Membranes, Nagoya, June 22-26 (1998) A-405
しかしながら、上記提案されているいずれの水素分離膜も、500℃における耐水蒸気性は十分なのものではなかった。すなわち、非特許文献1に提案された水素分離膜の場合、製造初期H透過係数は、450℃において2×10−8モル/m・秒・Paであるものの、7日間500℃で30%HOに晒した後には、H透過係数は5×10−9モル/m・秒・Paに低下してしまう。
また、非特許文献2に提案された水素分離膜は、製造初期He/H分離係数が150℃にて885であったが、室温空気放置後、He/H分離係数は4に低下してしまっていた。
さらに、非特許文献3に提案されているゾル−ゲル法により得られた水素分離膜も、製造初期H/N分離係数が500℃にて330であったが、20時間500℃で50%HOに晒した後、H/N分離係数は約200に低下してしまっていた。
従って、上述の製造方法により得られた水素分離膜では、水蒸気改質膜として利用することは難しかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、耐水蒸気性、耐熱性に優れた水素分離膜およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、本発明は以下の特徴を有する。
(1)25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを用い、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカが製膜されている水素分離膜である。
上記濃度以上純粋酸素を用いることにより、耐熱性および耐水蒸気性に優れた水素分離膜を得ることができる。
(2)上記(1)に記載の水素分離膜において、前記混合ガスとシリカ源が、基材の孔の両端よりそれぞれ対向拡散され製膜されている水素分離膜である。
対向拡散させることにより、多孔質基材の細孔を均一に効率よく閉塞させてシリカを製膜することができる。
(3)上記(1)または(2)のいずれか1つに記載の水素分離膜において、前記シリカ源は、テトラ低級アルコキシシラン、テトラ低級アルコキシシランと他の金属アルコキシドとの混合物、シラン類からなる群から選ばれる少なくとも1種である水素分離膜である。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の水素分離膜において、前記基材は、1〜100nmの径の孔を有する多孔質セラミックである水素分離膜である。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の水素分離膜において、H透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が500以上である水素分離膜である。
(6)25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを、多孔質基材の両側からそれぞれ対向拡散させ、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカ薄膜を製膜される水素分離膜の製造方法である。
上述したように、上記濃度以上純粋酸素を用いることにより、耐熱性および耐水蒸気性に優れた水素分離膜を得ることができる。
(7)上記(6)に記載の水素分離膜の製造方法において、前記シリカ源は、テトラ低級アルコキシシラン、テトラ低級アルコキシシランと他の金属アルコキシドとの混合物、シラン類からなる群から選ばれる少なくとも1種である水素分離膜の製造方法である。
(8)上記(6)または(7)のいずれか1つに記載の水素分離膜の製造方法において、前記基材は、1〜100nmの径の孔を有する多孔質セラミックである水素分離膜の製造方法である。
(9)上記(6)から(8)のいずれか1つに記載の水素分離膜の製造方法において、得られた水素分離膜が、H透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が500以上である水素分離膜の製造方法である。
(10)前記多孔質基材を複数本並列させ固定したのち、上記(6)から(9)のいずれか1つに記載の水素分離膜の製造方法を用いて、複数本の多孔質基材の細孔を同時にシリカ製膜する水素分離膜の製造方法である。
上記製造方法によれば、多孔質基材を複数本並列させ固定しモジュールを形成させた後に、これら多孔質基材の細孔に同時に均一にシリカ製膜を施すことができる。従って、製造効率が向上する。
本発明によれば、耐熱性および耐水蒸気性に優れ、また、同時に高いH透過性およびH分離性の水素分離膜を得ることができる。
以下に、本発明の水素分離膜およびその製造方法について説明する。
本発明の水素分離膜は、25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを、多孔質基材の両側からそれぞれ対向拡散させ、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカ薄膜を製膜される水素分離膜の製造方法により得られる。
上記濃度以上純粋酸素を用いることにより、耐熱性および耐水蒸気性に優れた水素分離膜を得ることができる。さらに、後述するが、特に、酸素濃度が25重量%以上の混合ガスを使用することによって、初めて、水素透過速度が良好でかつ水素の選択性すなわち水素分離係数の高い水素分離膜を得ることができる。
また、上記不活性ガスとしては、Nガス,Arガス、Heガス、Neガス、HO蒸気のいずれを用いてもよい。
また、上記シリカ(SiO)源としては、例えば、テトラ低級アルコキシシラン、テトラ低級アルコキシシランと他の金属アルコキシドとの混合物、シラン類からなる群から選ばれる少なくとも1種である。テトラ低級アルコキシシランとしては、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)、[化1]に示すテトラメトキシシラン(TMOS)などが挙げられるが、これに限るものではなく、CVD法により熱分解によりSiOを生成させ薄膜を形成するものであればいかなるものでもよい。
Figure 2005254161
また、上記テトラ低級アルコキシシランに他の金属アルコキシドを混合させたものであってもよい。また、シラン類は、上記テトラ低級アルコキシシランなどに比べ熱分解性が高いので、その特徴を生かせる製膜方法に適用することができる。
上記多孔質基材としては、例えば、多孔質セラミックスが挙げられ、具体的には、耐熱性を考慮すると金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物が好ましく、より具体的には、アルミナ、ジルコニア、チタニア、シリカ、マグネシアなどが好適である。
上記多孔質基材の細孔径は、1〜100nmであることが好ましく、より好ましくは、1〜30nm、さらに好ましくは1〜20nmである。1nmより細孔径が小さい場合には、シリカ源が細孔内を透過しないため、熱分解によるシリカ膜が形成できなくなる。一方、細孔径が100nmを超える場合には、熱分解によるシリカ膜の形成に長時間を要してしまう。従って、シリカ膜の製膜効率および得られた水素分離膜の性能を考慮すると、30nm以下がより好ましい。
また、上述した対向拡散とは、図2に示すように、多孔質基材の両端側からそれぞれ混合ガスとシリカ源とを対向させて拡散することをいう。
製膜時の多孔質基材加熱温度は、200℃〜700℃であることが好ましく、より好ましくは、400℃〜700℃である。加熱温度が200℃未満の場合には製膜に長時間要し、一方、700℃を超えると多孔質基材の劣化を招くおそれがあるためである。
また、本発明の水素分離膜の性能は、H透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が500以上であることが好ましい。いずれの性能もこの値以下では、水素分離膜として十分使用に耐えられない可能性が高いためである。
次に、本発明の水素分離膜の製造方法に用いた装置100の一例を図1を用いて説明する。
多孔質基材10は、同軸状に固定された反応管内に配置されている。反応管の外周には、反応管内の温度を一定温度に保つための管状電気炉12が配設されている。また、反応管の一端口40には、酸素ボンベ20から純粋酸素がマスフローコントローラ32によりガス流速制御されて供給され、さらに、窒素ボンベ24からNガスがマスフローコントローラ34により流速が制御され供給される。また、反応管の側面導入口42には、窒素ボンベ22からマスフローコントローラ36により流速が制御されたNガスが気化器26に供給され、このNガスによりバブリングされ気化されたシリカ源とNガスが反応管内に導入される。反応管の側面排出口44からは、未反応シリカ源が排出され、コールドトラップ30にて回収される。また、反応管の他端口46からは未反応酸素、窒素、熱分解時に発生した二酸化炭素、水等が排出される。
次に装置を用いてシリカ製膜の動作について説明をする。
管状電気炉12を用い、多孔質基材10を200℃〜700℃の所望の一定温度に保つ。そののち、酸素ボンベ20から反応管境内で25%酸素濃度になるように一端口40から酸素を供給し、また窒素ボンベ22を開けてNガスを気化器26に導入し、シリカ源を気化させ、この気化したシリカ源とNガスが側面導入口42から反応管に導入される。反応管内で酸素ガスと窒素ガスおよびシリカ源が多孔質基材10に対して対向拡散され、シリカ源が熱分解して多孔質基材10の細孔内にシリカ膜が製膜される。
以下に本発明を、実施例を挙げてより具体的に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、本実施例では、シリカ源としてTMOSを用い、100%酸素を用いて製膜温度を変えて実験を行っている。
[反応活性種]
図3に示すように、本実施例では100%の酸素を用い、比較例として、全く酸素を用いずに熱分解のみ、およびオゾンと酸素の混合ガスを用いた場合についての、水素と窒素の透過速度について、比較実験を行った。これにより、熱分解のみだけでは、窒素と酸素との選択透過性が低いことが判明し、オゾンと酸素の混合ガスと酸素のみの場合は、その選択透過性がほぼ同等であることから、酸素が反応活性種であることが判明した。
なお、比較例として、反応温度600℃、反応時間1時間、シリカ源としてTMOS(バブラー温度45℃、)を用い、N供給速度0.2リットル/min(なお実施例も同速度)、空気供給速度0.2リットル/minで実施例と同一基材、すなわちγ−アルミナ基材は、600℃の水素透過係数は9.31×10−8モル/m・秒・Paであったが、水素/窒素分離係数は25.3と極めて低かった。
このことから、通常空気中の酸素濃度は、23重量%であり、酸素濃度が低い場合には、選択透過性能の高い水素分離膜が得られないことが判明した。
[耐湿性評価]
図4に示すように、600℃で上記装置を用いてシリカ源としてTMOSを用いて製膜した水素分離膜は、室温空気中に膜を2週間放置した後も、放置前後の性能に大きな違いは生じなかった。これにより、本発明の製造方法により得られた水素分離膜は、耐湿性に優れていることが判明した。
[高温製膜・耐熱性評価]
図5に示すように、500℃製膜された水素分離膜は、500℃まで温度を上げても、膜の透過性能は良好であった。一方400℃製膜された水素分離膜は、500℃に温度を挙げる透過性能が低下することが判明した。このことから、製膜温度と同程度の耐熱性を有することが確認された。
[製膜温度を蒸着時間]
図6に示すように、製膜温度が高い程、短時間に緻密なシリカ膜が形成されることが判明した。なお、H/N分離係数(透過係数比)が1000を超えるために必要な蒸着時間は、500℃製膜は4時間、600℃製膜は1時間であった。
この特に膜性能について表1に示す。
Figure 2005254161
[耐水蒸気性]
600℃のTMOS/酸素系対向拡散CVD法で作成したシリカ膜は、図7に示すように、500℃75%HOinNの高温水蒸気雰囲気下であっても、21時間後においても、H透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が800〜900と良好であった。上述したように、従来のCVD法でオゾンにより製膜されたシリカ膜(非特許文献2)およびゾル−ゲル法により製膜されたシリカ膜(非特許文献3)では、それぞれ室温空気放置後、および10時間500℃で50%HOに晒した後、H/N分離係数は大幅に低下しており、これらを勘案すると、極めて、本発明の水素分離膜は耐水蒸気性に優れることが分かる。
[多孔質基材複数本並列固定後の製膜]
図8、図9に示すように、多孔質基材であるセラミック基材を複数本並列に並べO−リングなどにて両端を束ねモジュールを形成する。本実施例では、3本並列に並べ固定したモジュールに対して、1本の多孔質基材をシリカ製膜すると同様に、上述の方法にて600℃でTMOS/酸素系対向拡散CVD法にてシリカ製膜を行った。
その結果を図10に示す。3本まとめてシリカ製膜した水素分離膜の性能について、基材間の距離が1.5mmのものは黒塗りの○および四角印で表し、基材間の距離が3.1mmのものは白抜きの○および四角印で表し、1本のみでシリカ製膜した水素分離膜性の性能については実線および破線で表した。
図10から分かるように、1本で製膜した場合も、3本束ねてから製膜した場合も、同等の分離透過性能が得られることが判明した。また、この3本束ねて製膜した水素分離膜モジュールは、H透過速度が6〜8×10−8モル/m・秒・Paで、かつH/He分離係数が1000以上であることが確認された。
なお、図10に用いた3本束ねた基材間の距離は1.5mmであったが、基材間距離が1mm以上であれば、十分にシリカ源および酸素、窒素を流通させることができ、1本での製膜と同等の分離透過性能が得られる。
本発明の水素分離膜およびその製造方法は、水素を他の気体を分別する用途であればいかなる用途にも用いることができるが、特に水蒸気改質膜の用途に好適である。
本発明の水素分離膜製造装置の概要を示す模式図である。 対向拡散CVD法の概念を説明する概略図である。 反応活性種を変えた場合の膜性能を示す図である。 耐湿性評価を説明する図である。 製膜温度と耐熱性の関係を示す図である。 製膜温度と蒸着時間との関係を示す図である。 耐水蒸気性評価を説明する図である。 製膜前の多孔質基材複数本並行固定した膜モジュールの構造を示す模式図である。 製膜前の多孔質基材複数本並行固定した膜モジュールの構造とその配置を示す模式図である。 多孔質基材を1本および3本並列固定後に製膜したときの分離透過性を示す図である。
符号の説明
10 多孔質基材、12 管状電気炉、14 O−リング、20 酸素ボンベ、22 窒素ボンベ、26 気化器、30 コールドトラップ、32,34,36 マスフローコントローラ、40 一端口、42 側面導入口、44 側面排出口、46 他端口、100 装置。

Claims (10)

  1. 25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを用い、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカが製膜されていることを特徴とする水素分離膜。
  2. 請求項1に記載の水素分離膜において、
    前記混合ガスとシリカ源が、基材の孔の両端よりそれぞれ対向拡散され製膜されていることを特徴とする水素分離膜。
  3. 請求項1または請求項2に記載の水素分離膜において、
    前記シリカ源は、テトラ低級アルコキシシラン、テトラ低級アルコキシシランと他の金属アルコキシドとの混合物、シラン類からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする水素分離膜。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水素分離膜において、
    前記基材は、1〜100nmの径の孔を有する多孔質セラミックであることを特徴とする水素分離膜。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水素分離膜において、
    透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が500以上であることを特徴とする水素分離膜。
  6. 25重量%以上の純粋酸素と不活性ガスとからなる混合ガスと気化させたシリカ源とを、多孔質基材の両側からそれぞれ対向拡散させ、化学蒸着法によって多孔質基材の細孔を閉塞するようにシリカ薄膜を製膜されることを特徴とする水素分離膜の製造方法。
  7. 請求項6に記載の水素分離膜の製造方法において、
    前記シリカ源は、テトラ低級アルコキシシラン、テトラ低級アルコキシシランと他の金属アルコキシドとの混合物、シラン類からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする水素分離膜の製造方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の水素分離膜の製造方法において、
    前記基材は、1〜100nmの径の孔を有する多孔質セラミックであることを特徴とする水素分離膜の製造方法。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の水素分離膜の製造方法において、
    得られた水素分離膜が、H透過速度が4×10−8モル/m・秒・Pa以上で、かつH/N分離係数が500以上であることを特徴とする水素分離膜の製造方法。
  10. 前記多孔質基材を複数本並列させ固定したのち、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の水素分離膜の製造方法を用いて、複数本の多孔質基材の細孔を同時にシリカ製膜することを特徴とする水素分離膜の製造方法。
JP2004070626A 2004-03-12 2004-03-12 水素分離膜およびその製造方法 Pending JP2005254161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004070626A JP2005254161A (ja) 2004-03-12 2004-03-12 水素分離膜およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004070626A JP2005254161A (ja) 2004-03-12 2004-03-12 水素分離膜およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005254161A true JP2005254161A (ja) 2005-09-22

Family

ID=35080420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004070626A Pending JP2005254161A (ja) 2004-03-12 2004-03-12 水素分離膜およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005254161A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152230A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Noritake Co Ltd 緻密質シリカ系水素分離膜および水素製造方法
JP2007216106A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Hitachi Zosen Corp ガス分離用のセラミック膜の製造方法
KR100812959B1 (ko) 2006-09-27 2008-03-11 한국에너지기술연구원 실리카-지르코니아 수소 분리막의 제조 방법
JP2008246295A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nok Corp 水素分離膜の製造法
EP1982955A2 (en) 2007-03-29 2008-10-22 Noritake Co., Limited Method for producing hydrogen gas separation material
WO2009057717A1 (ja) * 2007-11-01 2009-05-07 Univ Tokyo 水素分離膜および水素分離膜の孔径制御方法
JP2012250183A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Noritake Co Ltd ガス分離材の製造方法
KR20160062446A (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 고려대학교 산학협력단 화학 기상 증착법을 통해 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막의 제조방법 및 이로부터 제조된 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902307A (en) * 1988-11-18 1990-02-20 California Institute Of Technology Synthesis of SiO2 membrane on porous support and method of use of same
JPH04180822A (ja) * 1990-11-15 1992-06-29 Toto Ltd 多孔質基材に対する薄膜形成方法
JPH0717780A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 多孔質セラミックス膜の製造方法
JP2000000444A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 気相におけるアルコール蒸気阻止膜
JP2003164740A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Kobe Steel Ltd 水素透過体およびその製造方法
JP2003533344A (ja) * 2000-05-19 2003-11-11 イノセラミック ゲセルシャフト フュア イノベイティブ ケラミック エムベーハー 分離モジュール及びその製造方法
WO2003101593A1 (en) * 2002-06-04 2003-12-11 Conocophillips Company Hydrogen-selective silica-based membrane

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902307A (en) * 1988-11-18 1990-02-20 California Institute Of Technology Synthesis of SiO2 membrane on porous support and method of use of same
JPH04180822A (ja) * 1990-11-15 1992-06-29 Toto Ltd 多孔質基材に対する薄膜形成方法
JPH0717780A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 多孔質セラミックス膜の製造方法
JP2000000444A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 気相におけるアルコール蒸気阻止膜
JP2003533344A (ja) * 2000-05-19 2003-11-11 イノセラミック ゲセルシャフト フュア イノベイティブ ケラミック エムベーハー 分離モジュール及びその製造方法
JP2003164740A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Kobe Steel Ltd 水素透過体およびその製造方法
WO2003101593A1 (en) * 2002-06-04 2003-12-11 Conocophillips Company Hydrogen-selective silica-based membrane

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152230A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Noritake Co Ltd 緻密質シリカ系水素分離膜および水素製造方法
JP2007216106A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Hitachi Zosen Corp ガス分離用のセラミック膜の製造方法
KR100812959B1 (ko) 2006-09-27 2008-03-11 한국에너지기술연구원 실리카-지르코니아 수소 분리막의 제조 방법
JP2008246295A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nok Corp 水素分離膜の製造法
EP1982955A2 (en) 2007-03-29 2008-10-22 Noritake Co., Limited Method for producing hydrogen gas separation material
WO2009057717A1 (ja) * 2007-11-01 2009-05-07 Univ Tokyo 水素分離膜および水素分離膜の孔径制御方法
JP2009106912A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Univ Of Tokyo 水素分離膜および水素分離膜の孔径制御方法
JP4728308B2 (ja) * 2007-11-01 2011-07-20 真一 中尾 水素分離膜および水素分離膜の製造方法
JP2012250183A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Noritake Co Ltd ガス分離材の製造方法
KR20160062446A (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 고려대학교 산학협력단 화학 기상 증착법을 통해 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막의 제조방법 및 이로부터 제조된 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막
WO2016085177A1 (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 고려대학교산학협력단 화학기상증착법을 이용하여 기공 크기가 제어된 카바자이트 제올라이트 분리막 및 그 제조방법
KR101638338B1 (ko) 2014-11-25 2016-07-12 고려대학교 산학협력단 화학 기상 증착법을 통해 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막의 제조방법 및 이로부터 제조된 기공 크기가 제어된 실리카 카바자이트 제올라이트 분리막
US10717054B2 (en) 2014-11-25 2020-07-21 Korea University Research And Business Foundation Chabazite zeolite membrane having pore size controlled by using chemical vapor deposition and method of preparing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101274225B (zh) 氢气分离材料的制造方法
Yoshino et al. Development of tubular substrates, silica based membranes and membrane modules for hydrogen separation at high temperature
US5160618A (en) Method for manufacturing ultrathin inorganic membranes
JP2005528198A (ja) 水素選択シリカ膜
JP4728308B2 (ja) 水素分離膜および水素分離膜の製造方法
JP2005254161A (ja) 水素分離膜およびその製造方法
JPS6242536A (ja) 二酸化シリコン膜の低温化学蒸着
WO1992018430A1 (en) Method for forming vapor phase grown film and apparatus for producing semiconductor devices
JP4871312B2 (ja) 水素ガス分離材の製造方法
JP2009106912A5 (ja)
Nomura et al. Pore size control of a molecular sieve silica membrane prepared by a counter diffusion CVD method
JP4250473B2 (ja) 流体分離フィルタの製造方法
JPH10249175A (ja) 多孔質分離膜及びその製造方法
JP4668043B2 (ja) ヘリウム分離材の製造方法
JP2972876B1 (ja) 気相におけるアルコール蒸気阻止膜
Nomura et al. Preparation of silica hybrid membranes for high temperature gas separation
JP2001062265A (ja) ガス分離フィルタおよびその製造方法
JP4872752B2 (ja) 水素分離膜の製造法
Ikeda et al. High hydrogen permeance silica membranes prepared by a chemical vapor deposition method
JP6732474B2 (ja) 水素ガス分離材および膜反応器の製造方法、並びに、水素ガス分離材を用いた水素含有ガスの製造方法
JP2003164739A (ja) ガス分離膜フィルタおよびその製造方法
JPH10323547A (ja) 多孔質分離膜及びその製造方法
Suraj et al. Microporous Silica Membrane Prepared using TMOS/O~ 3 CVD in Opposing Reactants Geometry
Nomura Preparation of Silica Membranes by CVD Method
US20230405548A1 (en) Zeolite membrane production method, gas adsorbent, and gas adsorption device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070125

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Effective date: 20090520

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100112

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02