JP2005253947A - 美容施術用パウチとその構成部材、及び美容施術方法 - Google Patents

美容施術用パウチとその構成部材、及び美容施術方法 Download PDF

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【課題】 自由なウェーブや巻癖等を髪に付与することができると共に、パーマネント施術後には、容易に髪から取り外すことのできる美容施術用パウチを提供する。
【解決手段】 本発明の美容施術用パウチは、所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成されており、袋体の少なくとも1つの面が、デッドホールド性を示す折り曲げ角度が20°〜170°の復元性を有する薄葉体で構成されているとともに、袋体開口部の対向する2面の周縁部のうち少なくとも一方の周縁部の少なくとも一部に、該開口部のうち毛髪束取出し部位以外の部位を閉塞して該開口部の大きさを縮小させるための接合層又は嵌合手段が設けられている
【選択図】 図1

Description

本発明は、パーマネントウェーブの形成、髪のセット、髪のコンディショニング、ブリーチ(脱色)、ヘアカラー(染め)、ヘアマニキュア等の各種美容施術を施す上で有用な美容施術用パウチとその構成部材、及び該美容施術用パウチを用いた美容施術方法に関する。
髪にパーマネントウェーブを形成する方法として、毛髪にカーリングロッドを巻き付け、還元剤(第一剤)と酸化剤(第二剤)とを順次塗布して、ウェーブを固定するコールドパーマネントウェーブ法が広く行われている。この方法においては、一般に、ウェーブの大きさやヘアスタイルに応じて、径の異なる複数種のカーリングロッドを使い分けて使用している。しかしながら、径の大きさや形状がほとんど固定しているカーリングロッドでは、形成されるウェーブのバリエーションに限界があり、より斬新で個性的なヘアデザイン、ヘアスタイルを創出できる新しいパーマネントウェーブ法が求められている。
特開平8−117011号公報には、一定量に束ねた毛髪を多数の穴を穿ったアルミ箔等の柔軟な金属シートで挟み、この金属シートで挟んだ毛髪をヘアアイロンにより一体的に巻き込んで毛髪をカールさせる方法が開示されている。しかし、この方法においても、毛髪をヘアアイロンで巻くので、ウェーブのバリエーションが少なく、個性的なヘアデザインを創出することは困難である。
特開平10−257915号公報には、任意な形状に変形可能な金属箔と、この金属箔の裏面側に貼り合わせたパーマネント用液を浸透させる吸水シートとからなるパーマネント用毛髪巻き付け具が開示されている。しかし、この毛髪巻き付け具は任意な形状に変形可能な金属箔で形成されているので、複雑なカールやウェーブを形成することはできるものの、毛髪にパーマネント用液を塗布した後、この毛髪巻き付け具をカールした毛髪から取り除く際には、毛髪と複雑に変形した金属箔とが絡んで、簡単に金属箔を取り除くことができないという難点がある。
特開平8−117011号公報 特開平10−257915号公報
本発明の目的は、自由なウェーブや巻癖等を髪に付与することができると共に、パーマネント施術後には、容易に髪から取り外すことのできる美容施術用パウチとその構成部材、並びに該美容施術用パウチを用いた美容施術方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、パーマネントウェーブの形成、髪のセット、髪のコンディショニング、脱色(ブリーチ)、染め(ヘアカラー)、ヘアマニキュア等の各種美容施術を、薬液の飛散や不要箇所への付着を防止しつつ、清潔に且つ手際よく行うことのできる美容施術用パウチとその構成部材、並びに美容施術方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、かつら、つけ毛、植毛等に対する美容施術にも有用な美容施術用パウチとその構成部材、並びに美容施術方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、束ねた毛髪を収容可能な袋体を美容施術に用いると、毛髪を整える際に自由度が大きく、斬新で個性的なヘアデザイン、ヘアスタイルを創出できるだけでなく、取扱性や作業性に優れ、各種美容施術を清潔に手際よく行うことができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成されており、袋体の少なくとも1つの面が、デッドホールド性を示す折り曲げ角度が20°〜170°の復元性を有する薄葉体で構成されているとともに、袋体開口部の対向する2面の周縁部のうち少なくとも一方の周縁部の少なくとも一部に、該開口部のうち毛髪束取出し部位以外の部位を閉塞して該開口部の大きさを縮小させるための接合層又は嵌合手段が設けられている美容施術用パウチを提供する。
前記接合層又は嵌合手段には、ヒートシール層、粘着剤層、ファスナーが含まれる。
上記美容施術用パウチの好ましい1つの態様では、袋体の閉塞端部の少なくとも一部が対応する面の接合により形成されており、該接合部位における剥離強度(180°剥離、引っ張り速度300mm/分)が30〜700g/15mmである。
本発明は、また、前記の美容施術用パウチを形成するための構成部材であって、袋体を形成可能な1又は複数の薄葉体からなり、前記薄葉体の少なくとも1つがデッドホールド性を示す折り曲げ角度が20°〜170°の復元性を有する薄葉体であり、前記薄葉体の少なくとも1つが、表面の少なくとも周縁部の一部に袋体を形成するための接合層又は嵌合手段が設けられ、且つ袋体形成後の開口部のうち毛髪束取出し部位以外の部位を閉塞して該開口部の大きさを縮小させるための接合層又は嵌合手段が設けられた薄葉体である美容施術用パウチの構成部材を提供する。
前記接合層又は嵌合手段として、ヒートシール層、粘着剤層、ファスナーが挙げられる。
本発明は、さらに、毛髪を所定量に束ね、所望の形状に整える工程(a)、所望の形状に整えられた毛髪を前記の美容施術用パウチの中に収容する工程(b)、美容施術用パウチの袋体開口部の大きさを、該開口部の対向する2面の周縁部の接合又は嵌合により縮小させる工程(e)、美容施術用パウチ内に収容された毛髪に美容施術に必要な処理を施す工程(c)、及び処理された毛髪を美容施術用パウチ内から取り出す工程(d)を少なくとも含む美容施術方法を提供する。
前記美容施術には、パーマネント、セット、コンディショニング、ブリーチ、ヘアカラー、ヘアマニキュア施術などが含まれる。
なお、本明細書ではフィルムを比較的厚みの大きいシートをも含む意味で用いる。
本発明によれば、美容施術用パウチが所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成されているので、束ねた毛髪をパーマロッド(カーリングロッド)だけでなく指等を用いて所望の形状に整えることでき、しかもその整えられた形状の毛髪を袋体に収容することで該形状を仮固定できることから、その後の薬液処理及び/又は袋体を外側からヘアアイロンで加熱する等の処理により、自由なウェーブや巻癖等を髪に付与することが可能となる。また、美容施術用パウチは袋状であるため、パーマネント施術後には容易に髪から取り外すことができる。さらに、毛髪を収容したパウチ内に適宜な薬液を添加した後、パウチの外側から髪を手で揉んだり擦ったりすることにより薬液を髪全体に行き渡らせることができるので、薬液が施術者の手に付いたり、飛散して被施術者の肌や被服を汚染することを防止しつつ、効率よく薬液処理を施すことができる。このため、パーマネントウェーブの形成、髪のセット、コンディショニング、ブリーチ、ヘアカラー、ヘアマニキュア等の各種美容施術を清潔に且つ手際よく行うことができる。また、かつら、つけ毛、植毛等に対する美容施術についても同様の効果が得られる。
[美容施術用パウチ及び美容施術用パウチの構成部材]
本発明の美容施術用パウチは、所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成されている。この袋体は、束ねた毛髪を収容する際の挿入部位及び取り出し部位として少なくとも一端が開放され、残りの端部又はその一部は閉塞して袋状となっている。束ねた毛髪の挿入作業性、収容した毛髪の仮固定性、美容施術の作業性等の点から、袋体は、比較的大きな開口部(開放部)を有すると共に、毛髪収容後には、該開口部の大きさを容易に縮小可能に形成されているのが好ましい。この場合、縮小後の開口部の大きさは所定の美容施術終了後には、毛髪を袋体内から容易に取り出す(抜き取る)ことができる程度の大きさであるのが好ましい。
袋体はある程度の厚み(奥行き)があってもよいが、作業性や取扱性の点から扁平状であるのが好ましい。扁平状の袋体は、主として表側(施術時における手前側)の面と裏側(施術時における後ろ側(頭側))の面の2つの面(以下、「表裏面」と称する場合がある)からなる。袋体の表裏面の形状は、束ねた毛髪を収容できるような形状であれば特に限定されず、四角形、五角形、六角形等の多角形のほか、円、楕円、円又は楕円の一部を直線又は曲線で切断した形状等の何れであってもよい。袋体の形状が例えば略四角形等の略多角形状の扁平状である場合には、通常、略多角形の面における一端又は隣接する二端が開放され、残りの端部が閉塞されている。なお、閉塞は必ずしも完全な閉塞でなくてもよい。この中でも隣接する二端が開放されている袋体が好ましい。隣接する二端が開放されている袋体では、開口部が大きいので束ねた毛髪を袋体に挿入しやすい上、毛髪収容後には二端の開放端のうち一端を閉塞することで開口部を縮小できるので、毛髪の仮固定性及び美容施術の作業性が向上するとともに、美容施術後には残りの一端の開放端(縮小した開口部)より毛髪を容易に取り出すことができる。袋体の開口部の大きさについてより定量的に説明すると、毛髪の挿入作業性等の点から、袋体の開口外周部分は連続して少なくとも全外周部分の20%以上(例えば20〜80%、好ましくは25〜75%程度)設けてあることが望ましい。
袋体の表裏面の大きさは、作業性、取扱性等を損なわない範囲で適宜選択できるが、通常、縦横とも4cm〜15cm程度である。縦が4〜15cm程度で、横が4〜10cm(例えば4〜7cm)程度であってもよい。
袋体の閉塞端部[毛髪収容後の開口部の縮小により形成される閉塞端部(以下、単に「毛髪収容後の閉塞端部」と称する場合がある)を含む]の閉塞の形態には、接合(ヒートシール、粘着剤層等による貼り合わせなど)、ファスナー(面ファスナーを含む)等による嵌合、ホッチキスや針等による縫合、折り曲げ(1枚の薄葉体の2つ折り、2枚重ねした薄葉体の端部の折り畳み等)、ピン等の挟持具による挟持、又はこれらの組み合わせなどが挙げられる。毛髪収容後の閉塞端部の閉塞の形態は、施術者が簡単に操作できるような形態、例えば接合又は嵌合が好ましい。特に、毛髪収容後の閉塞端部の閉塞の形態をヒートシールによる接合にすると、美容施術に用いるアイロン(ヘアアイロン)を使用できるので便利である。
袋体の閉塞端部(毛髪収容後の閉塞端部を含む)の少なくとも一部(例えば全部)が対向する面の接合により形成されている場合、該接合部位における剥離強度(接着強度)(180°剥離、引っ張り速度300mm/分)は30〜700g/15mmであるのが好ましい。例えば、美容施術用パウチが略四角形の扁平状の袋体で構成されている場合、袋体の略四角形の面における少なくとも一端辺(一端辺、二端辺又は三端辺)の剥離強度が上記の範囲にあるのが好ましい。袋体の閉塞端部の剥離強度が上記の範囲にある場合には、美容施術用パウチ内での所定の処理の終了後、前記閉塞端部を手で容易に剥がすことができるので、美容施術用パウチの取り外しを極めて簡単に行うことができ、美容施術の効率が大幅に向上する。前記剥離強度は、より好ましくは100〜600g/15mm、さらに好ましくは150〜500g/15mmであり、特に200〜450g/15mm程度の範囲が好ましい。なお、前記剥離強度が低すぎると、パウチ内での処理時に袋体の閉塞端部が不用意に剥がれて処理に支障を来す場合があり、逆に高すぎる場合には、処理終了後に袋体の閉塞端部を手で剥がしてパウチを取り除くことが困難になりやすい。
前記閉塞端部の剥離強度は、例えば、ヒートシールによる接合により閉塞端部を形成する場合には、ヒートシール性を有する樹脂の種類を選択したり、ヒートシール層の厚みを選択したり、後述するように、ヒートシール層中にタッキファイアー、剥離剤、無機粉粒体等の添加剤を適宜な量添加することにより調整できる。また、閉塞端部を粘着剤層の貼り合わせにより形成する場合には、粘着剤として後述するような再剥離性粘着剤を用いることにより該閉塞端部の剥離強度を前記の範囲に調整することができる。
本発明の美容施術用パウチの構成部材は、上記美容施術用パウチを形成するための構成部材であって、袋体を形成可能な1又は複数の薄葉体からなる。薄葉体の形状及び大きさは、前記袋体に対応する形状及び大きさである。また、上記のように、袋体の閉塞端部は接合、嵌合、縫合、折り曲げ、挟持等により形成できるので、前記薄葉体としては、このような接合、嵌合、縫合、折り曲げ、挟持等により袋体を形成できるようなものであればよい。中でも、取扱性、作業性、強度等の観点から、接合又は嵌合により少なくとも1つの閉塞端部を形成できるような構成を有する薄葉体(又は該薄葉体を含む複数の薄葉体の組み合わせ)が好ましい。このような薄葉体として、表面の少なくとも周縁部の一部に、ヒートシール層(感熱接着剤層を含む)や粘着剤層等の接合層、又はファスナー等の嵌合手段を設けた薄葉体が挙げられる。ヒートシール層を設けた薄葉体ではヒートシールにより閉塞端部を形成でき、粘着剤層を設けた薄葉体では貼り合わせにより閉塞端部を形成できる。
本発明の美容施術用パウチ及びその構成部材を構成する薄葉体の材料としては、例えば、紙や合成紙、プラスチックフィルム、金属箔、これらの積層体などが挙げられる。前記プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム;ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム;ポリアミドフィルム;ポリスチレン系樹脂フィルム;ポリ塩化ビニル樹脂フィルム;セルロース系フィルム;発泡ポリスチレンフィルム、発泡ポリエステルフィルム、発泡ポリオレフィンフィルムなどの発泡フィルム;生分解性フィルム;エラストマーなどが例示できる。プラスチックフィルムの表面には金属(アルミニウム等)や無機酸化物(酸化アルミニウム、酸化ケイ素等)等の蒸着膜が形成されていてもよい。前記金属箔としては、例えば、アルミニウム箔などが挙げられる。袋体の表裏面を構成する薄葉体の少なくとも一方は、基材として少なくともプラスチックフィルムを含むものを用いるのが好ましい。
また、本発明の美容施術用パウチ及びその構成部材を構成する薄葉体の少なくとも1つ(特に、表側の面に相当する薄葉体)は、復元性を有する薄葉体であるのが好ましい。薄葉体の少なくとも1つを復元性を有する薄葉体とすることで、パウチの外側からパウチ内の髪を手で揉んだり、広げたり、曲げたりする作業を容易に行うことができると共に、髪が薄葉体に絡んだり巻き込まれたりしないので、美容施術に必要な処理を施した後には、髪をパウチ内から円滑に取り出すことが可能となる。
前記復元性を有する薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度は、例えば20°〜170°、好ましくは30°〜160°、さらに好ましくは40°〜150°程度である。前記折り曲げ角度には、薄葉体をパウチとした時の内面側を内側にして折り曲げて測定した値(内側折り曲げ角度θa)と、外面側を内側にして折り曲げて測定した値(外側折り曲げ角度θb)とがあるが、前記θaとθbの何れか一方が上記範囲にあるのが良く、特にθa、θbの何れもが上記範囲にあるのが好ましい。薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度が低すぎると、施術時に皺がよったり、折れ曲がったりして、施術作業に支障を来しやすい。また、折り曲げ角度が大きすぎる場合には、復元力が強すぎて、施術作業のスピードを阻害し、且つ、片手での作業を困難にしやすい。薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度の測定方法は後述する。
図1は本発明の美容施術用パウチの構成部材の一例と、この構成部材から作製される美容施術用パウチの一例を示す斜視図である。図1(A)には美容施術用パウチの構成部材、図1(B)には美容施術用パウチ、図1(C)には開口部が縮小された美容施術用パウチが示されている。
図1(A)に示される美容施術用パウチの構成部材は、略同じ大きさの略四角形の2枚の薄葉体1と2とからなる。薄葉体1は美容施術用パウチとしたときに裏地(施術時における後ろ側の面の構成部材)となり、薄葉体2は美容施術用パウチとしたときに表地(施術時における手前側の面の構成部材)となる。
図2は薄葉体1の一例を示す断面図である。この図において、薄葉体1は、基材1aと、基材1aの一方の面に設けられたヒートシール層1bと、基材1aの他方の面に設けられた印刷層1cとで構成されている。図3は薄葉体2の一例を示す断面図である。この例では、薄葉体2は、基材2aと、基材2aの一方の面に設けられたヒートシール層2bとで構成されている。
基材1a,2aとしては、自己支持性を有するものであれば特に限定されず、例えば、前記の紙や合成紙、プラスチックフィルム、金属箔、これらの積層体などを使用できる。基材1a,2aとしては、プラスチックフィルム又はプラスチックフィルムを含む積層体(複数のプラスチックフィルムの積層体、プラスチックフィルムと金属箔との積層体等)が好ましい。基材1aとしては金属箔も好ましく使用される。
パウチの裏側の面に相当する薄葉体1は、主に支持体としての機能が要求されるので、基材1aは比較的厚くて硬い方が好ましい。一方、パウチの表側の面に相当する薄葉体2を構成する基材2aは、パウチ内の髪を薄葉体2の外側から揉んだり、広げたり、曲げたりできるように、比較的薄くて柔らかい方が好ましい。基材1a,2aは透明、半透明、不透明の何れであってもよいが、基材2aは、パウチ内の髪の状態が判別できる程度の透明性を有しているのが好ましい。また、基材1a,2aのうち少なくとも一方(特に、基材1a)は、ヒートシールの作業性を高めるため、伝熱性の高い材料、例えば金属箔を少なくとも有しているのが望ましい。
基材1a,2aとしては、ヒートシール時や髪をアイロン(ヘアアイロン)でプレスする際の熱によって溶融したり変形したりしない程度の耐熱性を有しているのが好ましい。例えば、基材1a,2aの耐熱性は、100℃以上、好ましくは130℃以上、さらに好ましくは160℃以上、最も好ましくは190℃以上である。
ヒートシール層1b,2bはヒートシール性を有する樹脂で構成される。ヒートシール性を有する樹脂としては特に限定されず、一般にヒートシールに用いられる種々の熱可塑性樹脂(感熱接着剤のベースポリマーを含む)を使用できるが、利便性、作業性等の点から、美容施術で用いられるアイロンでヒートシール可能な樹脂が好ましい。このような樹脂のガラス転移温度又は融点は、一般に60〜200℃、好ましくは75〜180℃、さらに好ましくは90〜160℃程度である。また、ヒートシール面はパーマ液(特に第一液)に触れる機会が多いので、ヒートシール層1b,2bに使用される樹脂は耐アルカリ性、耐還元剤性を有しているのが好ましい。ヒートシール層1b,2bに使用される樹脂の好ましい例として、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン触媒ポリエチレン等のポリエチレン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマー等のエチレン系共重合体;ポリプロピレン;ポリエステル;アクリル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、前記ポリエチレン、エチレン系共重合体が特に好ましい。
美容施術時の作業性向上等を目的として、ヒートシール層1b,2bの表面の滑り性を付与するため、ヒートシール層1b,2bの中に、シリカビーズ、シリコーンビーズ、ポリメタクリレート(ポリメチルメタクリレートなど)等の架橋ビーズ、ワックス類などを添加してもよい。
また、美容施術中や施術後において、毛髪を取り込んだ状態でヒートシールされた場合などにおいて必要に応じて容易に剥離できるように、ヒートシール層1b,2b中に、タッキファイアー、剥離剤、無機粉粒体等の添加剤を添加して易剥離性を付与してもよい。タッキファイアーとしては、例えば、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂など)、ロジン系樹脂(ロジン、重合ロジン、水添ロジン、それらの誘導体など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環族系)、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂などを用いることができる。剥離剤には、例えば、シリコーン、フッ素化合物、ワックス類などが挙げられる。易剥離性のヒートシール層は、ヒートシール層全体の一部であってもよい。例えば、毛髪収容後にパウチの袋体開口部の大きさを該開口部の対応する周縁部の接合により縮小させる場合における毛髪収容後の接合部位に上記易剥離性ヒートシール層を設けると、接合の際に髪をヒートシール層間に挟んだとしても、表裏面の薄葉体を剥離して毛髪を中央に寄せ、再度ヒートシールすることが可能となる。
ヒートシール層1b,2bの厚みは特に制限はなく、通常採用される厚みでよい。ヒートシール層1b,2bは押出ラミネート法や塗工法などの慣用の方法により形成できる。
印刷層1cは、通常、商品名、取扱注意事項、製造者名、販売者名等の各種情報を表示したり、デザインを施す層である。印刷層1cは、スクリーン印刷、凸版輪転印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等の慣用の印刷法により形成できる。なお、印刷層1cは必ずしも設ける必要はない。
薄葉体1は、前記以外に、必要に応じてアンカー層、接着剤層、保護層、トップコート層等を、主としてヒートシール層1bの反対側に設けてもよい。また、薄葉体2は、前記以外に、必要に応じてアンカー層、接着剤層、保護層、トップコート層、印刷層等を、主としてヒートシール層2bの反対側に設けてもよい。
上記の例では、薄葉体1及び2の何れにもヒートシール層が設けられているが、ヒートシールにより接合可能であれば、何れか一方の薄葉体にのみヒートシール層を設けてもよい。また、ヒートシール層は連続的な層として設けてもよく、点在させてもよい。また、薄葉体1及び/又は薄葉体2の基材がヒートシール性を有する場合には、必ずしもヒートシール層を基材とは別に設ける必要はない。
薄葉体1,2に設けるヒートシール層は、それぞれ、基材1a,2aの全面に設けてもよく、その一部[例えば、基材の周縁部(薄葉体の周縁部に相当する部位)又はその一部]に設けてもよい。例えば、図10(A),(B)に示される薄葉体21,22のように、基材周縁部のうち毛髪取り出し部位(例えば、略四角形状基材の一端辺又はその一部)を除く部位にのみヒートシール層を設けてもよい。図中、dはヒートシール層部、eは非ヒートシール層部[基材中央部(毛髪収容部)+基材周縁部のうち毛髪取り出し部位]である。このような薄葉体は、基材の周縁部のうち毛髪取り出し部位を除く部位にのみヒートシール層を形成する方法や、基材の全面にヒートシール層を形成した後、非ヒートシール層部に相当する部位に非ヒートシール性のマスキング層を形成する方法等により作製できる。前記マスキング層は、ヒートシール時に溶融、軟化しない樹脂又は樹脂組成物、紙、金属箔等により構成できる。このような薄葉体を表裏面の少なくとも一方(好ましくは両方)の面に用いた美容施術用パウチによれば、毛髪をパウチに収容した後、開口部を縮小させる際に、毛髪がヒートシール層間に取り込まれてシールされることを防止できるので、美容施術をより手早く円滑に行うことができる。
図1の例では、薄葉体には2つの薄葉体を接合させる接合層としてヒートシール層が設けられているが、該ヒートシール層の全部又は一部の代わりに粘着剤層やファスナー等の他の閉塞手段を設けてもよい。粘着剤層はパウチの表裏面を構成する少なくとも一方の薄葉体の基材周縁部(毛髪取り出し部位を除く)又はその一部(例えば、前記毛髪収容後の閉塞端部に相当する部位)に設けるのが好ましい。また、ファスナーはパウチの表裏面を構成する2つの薄葉体の基材周縁部(毛髪取り出し部位を除く)又はその一部の対向する箇所に嵌合可能に設けるのが好ましい。粘着剤層を形成するための粘着剤としては、特に制限されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の何れであってもよい。また、粘着剤として、貼り合わせ後に再剥離可能な再剥離性粘着剤を用いることもできる。再剥離性粘着剤としては、例えば、表面保護フィルム、塗装用マスキングテープ、剥離可能な付箋紙等の粘着剤層に用いられる公知の再剥離性粘着剤を使用できる。
薄葉体1,2の形状は、パウチとしたときに束ねた毛髪を収容可能な形状であれば特に限定されず、上記のような四角形(正方形や長方形)のほか、円、楕円、円又は楕円の一部を直線又は曲線で切断した形状、六角形等の多角形等の何れであってもよい。
薄葉体1及び薄葉体2のうち少なくとも一方、特に、美容施術時に手前側に位置する薄葉体2は復元性を有するのが好ましい。なお、作業性を高め、毛髪の絡みを防止するためには、美容施術持に後ろ側(頭側)に位置する薄葉体1も復元性を有するのが好ましい。復元性を有する薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度は前述の通りである。
薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度は、図4に示される方法により測定される。すなわち、まず、薄葉体を裁断して、長方形の小片2′[5cm(図4(A)中(a+b))×4cm(図4(A)中c)]を作製し、該小片2′の長手方向の一端から2cm(b)を折り目が付かないように折り返した後、折り返した部分を挟んで、薄いガラス板6(8.4cm×14.3cm、約140g)を小片2′上に載置し、さらにガラス板6の上に0.5kgf(4.9N)の重り7を60秒間載置して荷重(F)をかける。重り7及びガラス板6を除去して、約60秒経過後、aの部分を平らに固定し、折り返し部分の跳ね返りの角度(折り曲げ角度)θ(°)を測定する。なお、測定温度は22〜24℃(室温)で一定に保つ。
薄葉体1,2の総厚みは、それぞれ、パウチとしたときの取扱性、作業性及び機械的強度等を損なわない範囲で適宜選択でき、構成材料(基材の材料、接合層等の材料など)によっても異なる。薄葉体2の場合、例えば20〜120μm、好ましくは30〜105μm、さらに好ましくは40〜90μmである。薄葉体1の場合、例えば30〜150μm、好ましくは40〜135μm、さらに好ましくは45〜120μmである。また、薄葉体2が全てプラスチックからなる場合は前記よりも好ましい範囲が若干大きくなることもある。薄葉体1がアルミニウム蒸着したプラスチックフィルム又はアルミニウム箔使用のプラスチックフィルムからなる場合は、前記よりも好ましい範囲が若干小さくなることもある。また、薄葉体1に紙類の層が設けてある場合は前記よりも好ましい範囲が若干大きくなることもある。
図1(B)に示される美容施術用パウチ4は、略四角形状の薄葉体1及び2を重ね合わせ、2つの隣接する端辺をヒートシールすることにより作製される。3はヒートシール部(閉塞端辺;斜線部)を示す。この例では、薄葉体の左側と下側の端辺がヒートシールされているが、右側と下側がヒートシールされていてもよい。ヒートシールはハンディタイプのアイロン(両熱アイロン等)やヒートシーラーなどにより行うことができる。このパウチ4の開口部(2つの開放端辺;図では右上)から束ねた毛髪5をパウチ4内に挿入し、収容する。
毛髪5をパウチ4内に収容した後、図1(C)に示されるように、開口部の一部(1つの開放端辺;図では右側の端辺)を上記と同様にヒートシールすることにより、開口部が縮小された美容施術用パウチ4ができあがる。3′は毛髪収容後のヒートシール部を示す。この状態で、毛髪5がパウチ4内に確実に収まり、種々の美容施術が施されることになる。なお、ヒートシールは全シールが好ましいが、点シールでもよい。
本発明の美容施術用パウチの構成部材には、重ね合わせて周縁部の一部をヒートシール等により閉塞して袋体を形成可能な複数の薄葉体からなるもののほか、2つ折りにして周縁部の一部をヒートシール等により閉塞して袋体を形成可能な1枚の薄葉体からなるものも含まれる。
本発明の美容施術用パウチ4には上記のほか種々の態様のものが含まれる。図5,図6,図7及び図8は、本発明の美容施術用パウチの他の例を示す斜視図である。各図中、3はヒートシール部であり、パウチ右上の矢印は、毛髪の挿入部である。図5に示される美容施術用パウチ41は、略四角形状の薄葉体1及び2を重ね合わせ、隣接する2つの端辺を、毛髪収容部の底部が滑らかな弧を描くような形状となるようにヒートシールして作製されている。このようなパウチによれば、毛髪収容部の空間が小さく、美容施術に必要な処理に用いる薬液を効率よく毛髪に浸透させることができる。
図6に示される美容施術用パウチ42は、図5の美容施術用パウチ41の変形であり、左下及び右上の角部をカットした形状を有している。カットする角部は1箇所でも複数箇所でもよく、その位置も前記に限らず、左上、右下であってもよい。施術者の手や被施術者の頭皮に角が当たらないように、曲線状にカットするのも好ましい。このようなパウチによれば、コンパクトであるため、頭部の他の部位の毛髪のパウチ収容作業や美容施術の邪魔になりにくく、作業効率が向上する。図7に示される美容施術用パウチ43は、縦長の長方形状を有しており、長い毛髪51の美容施術などに有用である。図8に示される美容施術用パウチ44は、1枚の略四角形状の薄葉体11を2つ折りにして、開放されている周縁部の一部(折り目lに隣接する一端辺)をヒートシールすることにより作製される。薄葉体11は、例えば前記薄葉体1又は2と同様の構成をとり得る。
なお、図5〜図8の例では、パウチの構成部材である薄葉体にヒートシール層が設けられており、薄葉体周縁部のヒートシールにより袋体が形成されるが、図1の例と同様、該ヒートシール層の全部又は一部を粘着剤層やファスナーに代えてもよい。
[美容施術方法]
本発明の美容施術方法は、毛髪を所定量に束ね、所望の形状に整える工程(a)、所望の形状に整えられた毛髪を上記本発明の美容施術用パウチの中に収容する工程(b)、美容施術用パウチ内に収容された毛髪に美容施術に必要な処理(例えば、薬液処理、加熱処理等)を施す工程(c)、及び処理された毛髪を美容施術用パウチ内から取り出す工程(d)を少なくとも含んでいる。美容施術の種類としては、例えば、パーマネント、セット、コンディショニング、ブリーチ、ヘアカラー、ヘアマニキュアなどが挙げられる。なお、工程(d)において、閉塞部分(例えばヒートシール部分)の一部又は全部を剥がして毛髪を取り出してもよい。
前記工程(b)においては、型崩れ等を防止するため又は毛髪を取り込んだ状態でのヒートシールを防止するため、所望の形状に整えられた毛髪を熱融着しないペーパー(フィルム)、紙(フィルム)袋等に包んだ状態でパウチ内に収容してもよい。さらに、毛髪を取り込んだ状態でのヒートシールを防止するためには、前記(a)〜(c)の何れかの工程において毛髪保護クレーム類(例えばフッ素系クリーム)を髪に塗布しておくと効果がある。また、工程(b)の後に、美容施術用パウチの袋体開口部のうち毛髪取り出し部位以外の部位の表裏面の対向する周縁部を接合(ヒートシール、貼り合わせ等)又は嵌合などにより閉塞して、該開口部を縮小させる工程を設けてもよい。この工程を設けることで、収容した毛髪の収まりがよくなり、薬液処理等の施術の作業性、操作性が向上する。また、薬液の漏れ等を防止できる。
以下、本発明の美容施術方法を、主としてパーマネント施術を例にとってより詳細に説明する。図9は本発明の美容施術方法の一例を示す説明図であり、図9中、4は美容施術用パウチ、5は施術の対象となる毛髪、8はペーパー、9はアイロン、10はピン、12は薬液、13は美容施術を施した毛髪である。
(1)前処理
毛髪の損傷具合や性質をよく観察し、被施術者に希望する髪型などを聞く。また、前回施術時の残存トリートメント、セット剤等をシャンプーで洗い流し、髪の状態に合わせて、技術を施す前のP.P.T.等のトリートメント塗布(スプレーなど)を行い、髪をドライ状態にする。
(2)カール等の型作り[工程(a)]
被施術者の髪を希望に合わせたヘアスタイルとなるように、各パートに分けブロッキングしながら、適当な大きさのカールやツイストを型作り、ペーパー(コールドペーパーなど)8で包む[図9(A),(B)参照]。カールやツイストは、指やパーマロッド(カーリングロッド)等の適当な器具を用いて作り、必要に応じてアイロンで挟んで熱をかけることにより作製できる。カール等の型作りされた毛髪5をペーパー8で包むと型崩れせず、しかも髪の毛がヒートシール時にヒートシール層と接着するのを防止できるという利点があるが、必ずしもペーパーを用いる必要はない。このように、カールやツイストをパーマロッドだけでなく指やその他の器具を用いて作ることができるので、今までにない斬新で個性的なデザインやスタイルを創出することができる。また、施術者の技能やセンスを大きく活かすことが可能となる。なお、ブロッキングとは、髪を引き分けて数個のブロックを作ったり、それを小さな毛束に地肌からブロックして小分けする技術をいう。
(3)毛髪のパウチ内への収容[工程(b)]
ペーパーで包んだ型作りした毛髪をヒートシール層を有する略四角形状の美容施術用パウチ4[隣接する2つの端辺(左側及び下側)が閉塞され、残りの2端辺が開放されている]内に挿入し、パウチの開口部のうち髪の取り出し口(上側)を除く部位(右側)の対向する表裏面の周縁部をアイロン9で挟んで熱をかけてヒートシールし(圧着し)、開口部を縮小する。この際、必要に応じてパウチの上からパウチ内の髪を挟んで数秒間熱をかけ、型を固定する[図9(B),(C),(D)参照]。なお、後述の薬剤添加時に薬剤が漏れないように、パウチ4の下部及び左右の周縁部は確実に閉塞した状態にしておくのが好ましい。パウチ4は、予め作製されたものを用いてもよいが、図1や図8に示されるように、使用時に現場で、重ね合わせた薄葉体の周縁部をアイロン等を用いてヒートシールすることにより作製してもよい。
このように、目的とするスタイルに合わせたカールやツイストの型を有するブロッキングした髪を20個〜50個又はそれ以上、上記の方法で各美容施術用パウチ4内に収容する[図9(E)参照]。図9(E)では、便宜上2つのみ描かれている。なお、パウチ4の落下や型作りした髪の型崩れを防止するため、パウチ4の上方をピン(シングルピン等)10等で髪に止めておくのが好ましい。
(4)毛髪の処理[工程(c)]
美容施術用パウチ4の上方の開口部から、コールドウェーブローション第一剤(還元剤;シスコールドを含む)12を、パウチ4内の髪に十分しみこませるよう、スポイト等を使用して注入する[図9(F)]。その後、髪の状態に合わせて、還元プロセスタイム(第一剤プロセスタイム)として適当な時間(例えば8分〜15分)おく。髪の状態、塗布する薬剤の性質等に合わせて、加温しながらおいてもよい。この際、パウチの上から、パウチ内の髪を手で揉むなどして薬剤の髪への浸透を促進させてもよい。
第一剤プロセスタイム終了後、2,3個、パウチ4から毛束を取り出してテストカールし(所望の状態になっているかをチェックすること)、良好であれば、新しい美容施術用パウチ内に再収容する。
取り付けた各美容施術用パウチ4の上方の開口部から、酸リンス液を注入し、第一剤のアルカリを中和した後、第二剤(酸化剤)を前記第一剤と同様にして注入する。その後、酸化プロセスタイムを適当な時間(例えば8分〜15分)おく。
なお、第一剤の塗布は、前記前工程の後、カール等の型作りの前に行ってもよい。この場合には、第一剤プロセスタイム終了後、水洗して第一剤を洗い流し、タオルで水分を拭き取り、P.P.T.等のトリートメントを塗布(スプレーなど)するのが好ましい。また、この場合には、パウチ内への酸リンス液の注入は不要である。
(5)処理された毛髪の取り出し[工程(d)]
第二剤プロセスタイム終了後、美容施術用パウチ4及びペーパー8を取り除き、髪をよく水ですすいで、ヘアトリートメント等で髪の状態を良くし(髪を弱酸性に戻し)、張りと艶を取り戻すようヘアケアする。次いで、よく乾いたタオルで髪の水分を良くふき取り、タオルドライする。水分の減った髪をホットカーラー又は指で希望のスタイルになるようにカーリングしたり、ツイストを指でほぐしてスタイルベースを作り、必要ならセットローション等を塗布する。その後、弱い風のドライヤー、赤外線ドライヤー等を利用して髪を乾燥し、セットを仕上げる[図9(G)参照]。
なお、上記はヒートシール層を有する美容施術用パウチを用いた例であるが、粘着剤層やファスナーを備えた美容施術用パウチの場合も上記に準じて美容施術を施すことができる。また、上記の例はパーマネント施術の例であるが、セット、ブリーチ、ヘアカラー、ヘアマニキュア等の他の施術も、該施術に応じた薬剤や器具を用いることにより、上と同様に実施することができる。
本発明によれば、所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成された美容施術用パウチを用いるので、束ねた毛髪をパーマロッドだけでなく指やその他の器具を用いて所望の型に整えることでき、巻き方等のバリエーションが著しく増大するとともに、その整えられた型の毛髪を袋体に収容することで該型を仮固定できることから、その後の薬液処理により、自由で個性的なウェーブや巻癖等を髪に付与することが可能となる。また、美容施術用パウチは袋状であるため、ロッドに巻き付ける方法と比較して嵩張らず、施術の作業性、操作性が向上するとともに、施術後には容易に髪から取り外すことができる。さらに、毛髪を収容したパウチ内に適宜な薬液を添加した後、パウチの外側から髪を手で揉んだり擦ったりすることにより薬液を髪全体に行き渡らせることができるので、薬液が施術者の手に付いたり、飛散して被施術者の肌や被服を汚染することを防止できる。このため、パーマネントウェーブの形成、その他の各種美容施術を清潔に且つ手際よく行うことができる。また、髪の巻き方等のバリエーションが増大することから、施術者の手腕やセンスを存分に発揮することが可能となるので、美容師の技能上達のインセンティブともなり、また消費者の個性に合ったデザインやスタイルが可能となるため、消費が増え、ヘアサロンの活性化にもつながる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、剥離強度(接着強度)は、剥離強度測定器(テンシロン、オリエンテック社製、商品名「RTM−100」)を用い、引っ張り速度300mm/分、チャート速度300mm/分の条件で、接合部(ヒートシール部)を180°剥離して測定した。
実施例1(構成部材)
次のような2種の構成部材を製造した。材料は一般的な汎用品を採用し、製造方法も慣用の方法で行った。
(1)構成部材A
層構成:基材[ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム;厚み12μm]/接着剤層(ウレタン系接着剤;厚み3μm)/ヒートシール層(ポリエチレン;厚み60μm)
総厚み:75μm
デッドホールド性を示す折り曲げ角度:内側(ヒートシール層側)折り曲げ角度θa=120°、外側折り曲げ角度θb=105°
(2)構成部材B
層構成:印刷層/基材(PETフィルム;厚み30μm)/ヒートシール層(ポリエチレン;厚み30μm)
[印刷層の内容:外側;PETフィルム(厚み15μm)、内側;蒸着アルミ層]
総厚み:約76μm
デッドホールド性を示す折り曲げ角度:内側(ヒートシール層側)折り曲げ角度θa=125°、外側折り曲げ角度θb=130°
実施例2(パウチ)
次のような2種のパウチを製造した。
(1)パウチA(表地、裏地共に構成部材Aを使用)
構成部材Aを二つ折りにし、折り目に隣接する一辺を0.5cmの幅でヒートシールした縦×横=8cm×8cmの正方形状のパウチ。開口部は隣接する二辺となっている。なお、パウチAのヒートシール部の剥離強度は、400g/15mmであった。
(2)パウチB(表地は構成部材Aを、裏地は構成部材Bを使用)
縦×横=8.5cm×7.5cmの長方形状のパウチ。構成部材AとBとを重ね合わせ、隣接する二辺を0.5cmの幅でヒートシールした。開口部は隣接する二辺となっている。なお、パウチBのヒートシール部の剥離強度は、350g/15mmであった。
実施例3(美容施術)
パウチAを用い、図9に示す手順に準じてパーマネント施術を行った。但し、第一剤の塗布は型作りの前に行った。モデルは34歳女性で、毛質は普通、髪の長さは肩下10cmである。
[前処理]
毛質を診断し、前処理剤のP.P.Tを塗布後、髪をドライ状態にした。
[第一剤塗布]
毛質に合わせた第一剤(商品名「ワイマック・ロイヤルオレンジ」)を毛髪に塗布し、プロセスタイム12分放置した。
[中間水洗]
プロセスタイム終了後、水洗して第一剤を洗い流し、タオルで水分を拭取り、前処理で使用したP.P.T.を希釈して霧吹きで塗布した。
[型作り(アイロン操作)及びパウチ内への収容]
丸アイロンを使用し、120〜140℃でカールを作った。この際、長い髪は手指でアイロンに巻きつけ、場所により元巻きアイロンをし、短い髪は先巻きアイロンを使用した。カール毛を両熱アイロンを使用して110〜130℃で平面にプレスし、プレスしたカール毛をコールドペーパーに包んでパウチAに入れ、毛髪が挿入されている開口部(辺)を除いた一端辺をヒートシールし、パウチAの上からカール毛をプレスして温め、カールを固定した。この操作を、ヘアスタイルに合わせ、デザインに必要な頭髪の部位に施した。
[第二剤塗布]
カールした髪が固定されているパウチA内に、毛髪が挿入されている開口箇所からスポイドを使用して第二剤を注入して毛髪に塗布した。なお、デザインの多様性を満たすため、一部のパウチAを取除き、カールをコームで調整して目的とするデザインにした後、霧吹きを使用して第二剤を塗布した。プロセスタイム12分放置した。
[リンス・トリートメント処理]
プロセスタイム終了後、残ったパウチから毛束を引き抜き、ぬるめの温水で毛髪をよくすすぎトリートメント処理をし、タオルで水分を拭き取った。
[セット・仕上げ]
パーマ処理の終わった髪に対しブラシ・コーム・指等を使ってカールを整え、ドライヤー・アイロン等を使用してセットし仕上げた。
上記のヒートシール・パーマ施術の結果、カールの再現性はとても良好であった。また、従来のアイロンパーマと比較して髪の損傷は極めて少なく、皆無に近かった。このように、パウチAを使用することにより簡単に美しいカールが得られるので、技術の簡易化と生産性の向上に大きく貢献することができる。
実施例4(美容施術)
パウチBを用い、図9に示す手順に準じてパーマネント施術を行った。モデルは28歳女性で、毛質はヘアカラーによる損傷があり、髪の長さは肩下18cmである。
[前処理]
毛質を診断し、前処理剤のP.P.Tを塗布後、ドライし、トリートメントを塗布した。
[型作り(カーリング操作)及びパウチ内への収容]
ヘアスタイルに合わせ、デザインに必要な頭髪の部位に縦2〜3cm、横2〜3cmずつのブロックをとりながら、1ブロックの毛束を指に巻きつけてカールを作り、それをコールドペーパーに包み、パウチBに入れ、毛髪が挿入されている開口部(辺)を除いた一端辺をヒートシールし、パウチの上から両熱アイロンを使用し100〜120℃でプレスして温めカールを固定した。この操作を全体のブロックに施した。
[第一剤塗布]
毛質に合わせた第一剤(商品名「パーベルウエーブ CYS」)をパウチBに髪が挿入されている開口箇所からスポイドを使用して注入して毛髪に塗布し、プロセスタイム12分放置した。
[酸リンス処理]
第一剤プロセスタイム終了後、酸リンスをパウチBの開口箇所から適量注入し、第一剤の残留アルカリを中和処理した。
[第二剤塗布]
カールした髪が固定されているパウチBの中に、髪が挿入されている開口箇所からスポイド等を使用して第二剤を注入して塗布した。これを全部のパウチBについて行った。プロセスタイム12分放置した。
[リンス・トリートメント処理]
プロセスタイム終了後、パウチBのヒートシール部分を全て剥がし、パウチを取り除いた。温水で髪をよくすすぎトリートメント処理をし、タオルで水分を拭き取った。
[セット・仕上げ]
パーマ処理の終わった髪をブラシ・コーム・指等を使ってカールを整え、ドライヤー・ホットカーラー等を使用してセットし仕上げた。
上記のヒートシール・パーマ施術の結果、ヘアスタイルの再現性はとても良好であった。また、パウチBの取り除き作業は極めてスムースに行うことができた。さらに、従来の方法より作業時間は短く、技術が簡易化された。
本発明の美容施術用パウチの構成部材の一例と、この構成部材から作製される本発明の美容施術用パウチの一例を示す斜視図である。 薄葉体1の一例を示す断面図である。 薄葉体2の一例を示す断面図である。 薄葉体のデッドホールド性を示す折り曲げ角度の測定方法を示す説明図である。 本発明の美容施術用パウチの他の例を示す斜視図である。 本発明の美容施術用パウチのさらに他の例を示す斜視図である。 本発明の美容施術用パウチのさらに他の例を示す斜視図である。 本発明の美容施術用パウチの構成部材の他の例と、この構成部材から作製される本発明の美容施術用パウチの一例を示す斜視図である。 本発明の美容施術方法の一例を示す説明図である。 薄葉体の一例を示す正面図である。
符号の説明
1 薄葉体
1a 基材
1b ヒートシール層
1c 印刷層
2 薄葉体
2a 基材
2b ヒートシール層
3 ヒートシール部
3′ ヒートシール部
4 美容施術用パウチ
5 毛髪
8 ペーパー
9 アイロン
10 ピン
11 薄葉体
12 薬液
13 美容施術を施した毛髪
41 美容施術用パウチ
42 美容施術用パウチ
43 美容施術用パウチ
44 美容施術用パウチ
51 毛髪

Claims (7)

  1. 所定量束ねた毛髪を収容可能な袋体で構成されており、袋体の少なくとも1つの面が、デッドホールド性を示す折り曲げ角度が20°〜170°の復元性を有する薄葉体で構成されているとともに、袋体開口部の対向する2面の周縁部のうち少なくとも一方の周縁部の少なくとも一部に、該開口部のうち毛髪束取出し部位以外の部位を閉塞して該開口部の大きさを縮小させるための接合層又は嵌合手段が設けられている美容施術用パウチ。
  2. 接合層又は嵌合手段が、ヒートシール層、粘着剤層又はファスナーである請求項1記載の美容施術用パウチ。
  3. 袋体の閉塞端部の少なくとも一部が対向する面の接合により形成されており、該接合部位における剥離強度(180°剥離、引っ張り速度300mm/分)が30〜700g/15mmである請求項1又は2記載の美容施術用パウチ。
  4. 請求項1記載の美容施術用パウチを形成するための構成部材であって、袋体を形成可能な1又は複数の薄葉体からなり、前記薄葉体の少なくとも1つがデッドホールド性を示す折り曲げ角度が20°〜170°の復元性を有する薄葉体であり、前記薄葉体の少なくとも1つが、表面の少なくとも周縁部の一部に袋体を形成するための接合層又は嵌合手段が設けられ、且つ袋体形成後の開口部のうち毛髪束取出し部位以外の部位を閉塞して該開口部の大きさを縮小させるための接合層又は嵌合手段が設けられた薄葉体である美容施術用パウチの構成部材。
  5. 接合層又は嵌合手段が、ヒートシール層、粘着剤層又はファスナーである請求項4記載の美容施術用パウチの構成部材。
  6. 毛髪を所定量に束ね、所望の形状に整える工程(a)、所望の形状に整えられた毛髪を請求項1〜3の何れかの項に記載の美容施術用パウチの中に収容する工程(b)、美容施術用パウチの袋体開口部の大きさを、該開口部の対向する2面の周縁部の接合又は嵌合により縮小させる工程(e)、美容施術用パウチ内に収容された毛髪に美容施術に必要な処理を施す工程(c)、及び処理された毛髪を美容施術用パウチ内から取り出す工程(d)を少なくとも含む美容施術方法。
  7. 美容施術が、パーマネント、セット、コンディショニング、ブリーチ、ヘアカラー又はヘアマニキュア施術である請求項6記載の美容施術方法。
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