JP5266230B2 - 毛髪処理用塗布器及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧品組成物を毛髪へ迅速に、容易に、正確に、及び散乱せずに狙いを定めて塗布することのできる塗布用具に関し、好ましくは本発明による塗布用具は、特に毛髪処理組成物を対象とする。
ファッション及び流行の変化に対応するため、また頭部全体の染色の場合よりも、それほど劇的ではない、最初の白髪のマスキングを提供するため、一層多くの消費者が毛髪のハイライトを求めるようになっている。
ハイライト化という用語は、他の毛髪より少なくともワントーン明るくする毛髪の房の選択であるものと考えられるものの、消費者が期待する結果は非常に多様である。最終的外観の個人用カスタマイズを実現するため、消費者は、家庭用ハイライト化キットを採用することによってハイライト化を行うことを選択することができ、又は、スタイリスト専門家を訪ねてもよい。
専門家は、自由に使える多数の装置及び手法を持っており、これらは、訓練及び数年間の経験と共に、消費者によって期待される様々な結果の実現を可能にする。しかしながら、プロセスの正確さ及び長さの故に、消費者は、プロセスを完結するためにサロンで定期的に多くの時間を過ごす必要がある。また、期待される最終結果を実現するのに専門家が費やす長い時間及び労力の故に、スタイリスト専門家は、そのサービスに対して高い報酬を要求する。
家庭用ハイライト化製品の市場は、非常に大きく、消費者にとって金銭的に利用し易く、事実上あらゆる所望の毛髪の色の浮き上がり(lift)を実現するための多様な製品を提供している。
しかしながら、専門家の支援がない場合、家庭用毛髪ハイライト化処理の使用には多数の欠点が伴う。後頭部におけるハイライト化組成物の塗布は達成し難く、房の選択のために、ユーザーは腕を頭部の上に維持する必要があり、その結果、不快感及び疲労感が生じ、結果全体に影響を及ぼす。実際、塗布器を通じてハイライト化組成物を塗布するときでさえ、このような塗布器の使用は、少なくとも満足のいくような結果を達成するために、相当な実践、忍耐及び経験を必要とする場合がある。これらの欠点は、消費者の家の表面、皮膚及び衣服の上に滴った場合にブリーチングを引き起こす可能性のある、ハイライト化組成物の不快な性質によって更に増大する。
この技術分野において、これらの問題を解決するための幾つかの試みが検討されてきた。PCT国際公開特許WO 93/10687は、アルミニウム箔のような柔軟な基材上に装着されたライニング材料によって保持されるハイライト化剤を含む、ハイライト化の調製を提案している。過酸化水素の添加によってひとたびハイライト化剤を活性化したら、柔軟な基材を毛髪の房に折り重ね、ハイライト化組成物を供給する。US 2003/0024544は、毛髪の部分に染料製品を塗布するための装置を開示しており、この装置は、繊維性又は多孔質材料を備え得る空洞、及び保持部材を含む。保持部材及び空洞は、連結されているが、保持部材が空洞内部にフィットするように互いに対して可動的である。空洞と保持部材との間に毛髪の房を捕捉して、毛髪処理組成物を塗布する。JP 200234636は、ヘッド部分及びハンドル部分を含む、毛髪染色用挟み具を教示している。ヘッド部分は、毛髪の房を締め付けるための向かい合った2つのプレートからなる。プレートは、毛髪を分割し配列するための歯と、毛髪処理組成物が出てくるオリフィスと、スポンジとを有する一方、ハンドル部分は、染色組成物の貯蔵区画を有する。挟み具内部では、チャネルが貯蔵区画からプレートへ走っている。JP 2003310337は、上端部に吸収性パッドを有するピンセット形用具を含む毛髪染色器具を開示しており、この吸収性パッドは、ピンセット状用具のアーム上に装着された小型容器と流体連通している。小型容器上でピンセットの側部に圧力が加えられると、毛髪染色組成物が放出され、上端部でパッドによって吸収される。GB 2242357は、毛髪処理組成物を染み込ませた吸収性材料で覆われた2つのヒンジプレートと、閉鎖手段とを含む装置を開示する。ひとたび毛髪の房を選択したら、閉鎖手段によってプレートを毛髪上に閉じ、適所に放置する。この塗布装置は、専門サロンでスタイリストによって使用される箔の代替物として働く。JP 2003199623は、毛髪の房の上に折り重ねて毛髪処理組成物を毛髪の房の上に塗布することのできるシートブラシを開示する。シートブラシは、不織布で覆うことのできる、シートの基部から突出した歯が設けられている。EP 1433399は、塗布器部分と締着手段とを含む装置を開示する。塗布器部分は、毛髪処理組成物が収容された圧縮可能な容器を含む。ユーザーは、1本の指と容器との間に毛髪の房を位置決めする。圧縮可能な容器を加圧すると、その中に収容された組成物が毛髪の房の上に放出される。JP 1999178639は、2つのヒンジプレートによって特徴付けられる毛髪用化粧品塗布器を開示しており、これらのプレートのそれぞれは、外部表面のフィッティング手段と、内部表面上に取り付けられた毛髪処理組成物を含むバッグとを有する。それぞれのバッグには、ヒンジプレートを開閉することによって制量層を通じて組成物を放出する穴がある。
PCT国際公開特許WO 93/10687 US 2003/0024544 JP 200234636 JP 2003310337 GB 2242357 JP 2003199623 EP 1433399 JP 1999178639
この技術分野で依然として未解決のことは、塗布用具からのハイライト化組成物の液だれを回避する点、毛髪の房の全長にわたってハイライト化組成物を均質に塗布する点、並びに片手での使い易さ、取り上げ易さ、握り易さ、掴み易さ及び置き易さの点で、家庭用ハイライト化の消費者ニーズを満たす毛髪処理塗布用具を提供することである。その上、塗布用具は、特に根元線において案内し易く、毛髪の長さにかかわりなく数度の塗布が行い易くなければならない。塗布用具はまた、非常に多様なハイライトを生み出すために、新たな流行を創り出すために、時間及びコストを縮小するために、並びにハイライトの実行を容易にするために、柔軟性を提供しなければならない。最後に、塗布用具は、確実に軽量、安価、使い捨て可能又は再生利用可能で、製造し易くなければならない。
(以下に定義されるような)塗布用具が、家庭並びに専門サロンでのハイライト化の結果を著しく改善できることが今では判明している。
本発明に従い、第2のプレート(20)に連結された第1のプレート(10)を含む毛髪処理組成物用の塗布用具(1)が提供され、プレートのそれぞれは、内部(101、201)及び外部表面(102、202)を有し、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)は、周縁部(30)を有し、少なくとも一方のプレートの内部表面は、
a.少なくとも一方のプレートの周縁部(30)に沿って走る流体制御領域(50)と、
b.変位領域(60)と、
c.封入領域(70)と
を含み、
無孔圧縮性材料、吸収性材料、不透過性膜、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料は、流体制御領域(50)上に連続的に延在しており、流体制御領域(50)及び封入領域(70)は、変位領域(60)によって互いから完全に分離され、変位領域は、0.05cmから4cmの幅を有することを特徴とする。
本発明は、更に、塗布用具(1)を充填し使用する方法、及び本明細書に開示される塗布用具(1)を含むキットに関連する。
一方のプレート(10)が他方(20)の鏡像であり、ヒンジ(90)を介して連結された第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)を含む本発明による塗布用具(1)の実施形態の断面図。第1のプレート及び第2のプレート(10、20)のそれぞれは、内部表面(101、201)及び外部表面(102、202)を含む。 一方のプレート(10)の周縁部(30)に沿って走る流体制御領域(50)、変位領域(60)、及び封入領域(70)の配列を表す、図1に示した実施形態の一方のプレート(10)の断面図。 流体制御領域(50)上に吸収性材料又は無孔圧縮性材料は延在するとともに、封入領域上に歯又は剛毛(71)は延在する、本発明による塗布用具(1)の実施形態の一方のプレート(10)の断面図。 封入領域上に歯又は剛毛(71)が2つの異なる可能な配置で組織された、図3aのプレート(10)の平面図。 封入領域上に歯又は剛毛(71)が2つの異なる可能な配置で組織された、図3aのプレート(10)の平面図。 吸収性材料又は無孔圧縮性材料は流体制御領域(50)上に延在するとともに、封入領域(70)は変位領域(60)との可視的な相違を有する領域を含む、本発明による塗布用具(1)の実施形態の一方のプレートの平面図。プレート(10)の非着色区域又は非斜線区域は、変位領域(60)。 図4aに示したプレート(10)の断面図。 吸収性材料又は無孔圧縮性材料は前記流体制御領域(50)上に延在するとともに、前記封入領域(70)は前記少なくとも一方のプレート(10)内の溝を含む、本発明による塗布用具(1)の実施形態の一方のプレート(10)の断面図。 一方のプレート(10)が、一方のプレート(10)の外部表面(102)上に適合された貯蔵器(80)を含む、本発明による塗布用具(1)の実施形態の断面図。貯蔵器(80)は、毛髪処理組成物を貯蔵器(80)内に充填するための弁(81)を備えており、貯蔵器(80)は、プレート(10)上に存在する開口(82)を通じて封入領域(70)と流体連通。 本発明による塗布用具(1)の斜視図。第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)は、鏡像である。変位領域(60)は、封入領域(70)を流体制御領域(50)から完全に分離させる。封入領域(70)及び流体制御領域(50)の両方の上には、吸収性材料は延在。
驚くべきことに、本明細書に記載の塗布用具(1)は、上述の技術的問題を解決できることが見出された。2つの連結されたプレート(10、20)を選択することによって、ユーザーは、どちらか手を使用して、塗布用具(1)を後頭部又は頭皮付近の毛根などの接近しにくい部分にも正確及び容易に案内することが可能になる。少なくとも一方のプレート(10、20)の内部表面(101、201)の周縁部(30)に沿って走る流体制御領域(50)及びその上に延在する材料は、塗布用具(1)からの毛髪処理組成物の液だれを防止するための優れた手段を塗布用具(1)に提供し、毛髪上への塗布中に、毛髪処理組成物の過度の付着を低減するのに役立つ。封入領域(70)は、毛髪処理組成物は塗布される領域であり、変位領域(60)と共に、均質及び清潔な方式で、選択した毛髪の房への毛髪処理組成物の送達を可能にする。
本発明の目的に関して、毛髪という用語は、生きた毛髪、即ち、生体上の毛髪と、生きていない毛髪、即ち、かつら、ヘアピース、又は他の生きていないケラチン繊維の集合体との両方を指す。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が意図されている。しかしながら、ウール、被毛、及び他のケラチン繊維を、本発明による塗布用具と共に使用するのが好適な場合がある。
毛髪の房という用語は、本発明の目的に関して、少なくとも2つのケラチン繊維、特に毛髪、具体的にはヒトの毛髪を指し、毛髪の束として解釈されるべきである。
本明細書で使用するとき、用語「塗布された」は、毛髪処理組成物を指すとき、コーティングされた、充填された、吸収された、吸収され付着された、を包含する。
本明細書は、本発明を詳しく指摘し明確に請求する特許請求の範囲でまとめられるが、本発明は、以下の説明から更に良く理解されるものと考えられる。
1.プレート
本発明の塗布用具(1)は、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)を含み、両方のプレート(10、20)は、人間工学的な寸法であり、それ故にどちらの手にも容易にフィットすることができる。プレートの形状を変更してもよい。矩形、正方形、円形、楕円形、又は長円形は、製造し易いため有用である場合があるが、他の形状、特に消費者によって容易に認識される形状を使用してもよい。どのプレートを第1のプレートとして表し、どのプレートを第2のプレートとして表すかは重要ではない。図1及び2に示すように、それぞれのプレート(10、20)は、内部表面(101、201)及び外部表面(102、202)を含む。少なくとも一方のプレート(10、20)の、好ましくは両方のプレートの内部表面(101、201)は、本明細書にて後述されるように流体制御領域(50)、変位領域(60)及び封入領域(70)を含む。
それぞれのプレートは、独立して平らであっても、湾曲していてもよい。それぞれのプレートは、空洞又は溝を有してもよく、空洞又は溝(grove)は、それぞれのプレート(10、20)の内部表面(101、201)又は外部表面(102、202)上に独立して配置されてもよい。それぞれのプレートは、同一の又は異なる大きさ及び形状であってもよい。好ましくは、第1のプのレートは、図1及び7に示すように、容易な製造のために第2のプレート(10、20)の鏡像である。
それぞれのプレートは、約2cm2〜約70cm2、好ましくは約3cm2〜約50cm2、更に好ましくは約4cm2〜約30cm2の表面積を有してもよい。
それぞれのプレートは、毛髪処理組成物を支持することのできる、いかなる既知の材料又は材料の組み合わせから独立して製造されてもよい。好適な材料は、ポリオレフィン、例えばポリプロピレン、ポリエチレン又はポリエチレンテレフタレートのようなポリマー樹脂である。使用し得る他のポリマーとしては、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、シリコーン又は熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマー(適切な場合)、可撓性の柔軟な基材、例えば板紙、金属系基材及びアルミニウム箔、被膜状基材又は材料の多数の積層体若しくは多数の層の組み合わせが挙げられる。
プレートの製造方法としては、ブリスター型シェルの射出成形、共射出成形、オーバーモールディング、インモールドアセンブリ、圧縮成形、吹込成形、熱又は真空成形、及び水平面若しくは垂直面での支持プラスチック又は板材上への積層を挙げてもよいが、これらに限定されない。
2.プレートの連結
2つの連結されたプレートを選択することによって、塗布用具(1)の制御に関するユーザーの認識が改善され、ユーザーは、どちらかの手を使用して塗布用具(1)を正確及び容易に案内することが可能になり、後頭部又は頭皮付近の毛根などの面倒な部分へ接近することも可能になる。加えて、プレートを連結することによって、ユーザーは、毎回の塗布後に一方のプレート(10)の位置を他方(20)の上で調節しなくても、塗布用具(1)を1つの毛髪の房から別の毛髪の房へ移動させることが可能になる。
本発明によるプレート(10、20)間を連結することによって、塗布用具(1)を閉鎖状態又は開放状態にすることが可能になる。塗布用具(1)が閉鎖状態であるとき、第1のプレート(10)は、第2のプレート(20)に対して並置関係にあるのに対して、塗布用具(1)が開放状態であるとき、第1のプレート(10)は、第2のプレート(20)から離れている。塗布用具が開放状態であるとき、第1のプレート及び第2のプレート(10、20)の内部表面(101、201)間の角度は、約5°〜約360°、好ましくは約30°〜約185°の範囲、より好ましくは少なくとも約50°であってもよい。第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)間の連結は、好ましくは弾力的性質である。ある実施形態では、塗布用具(1)は開放状態であってもよく、それらの外部表面(102、202)上に圧力を加えることによって、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)を合わせて並置関係にしてもよい。ある実施形態では、塗布用具(1)は閉鎖状態であってもよく、圧力を連結部上で第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の内部表面(101、201)の距離に加える必要がある。他のある実施形態では、塗布用具(1)は閉鎖状態であり、それぞれのプレートは、親指及び人差し指を位置合わせして第1のプレート及び第2のプレート(10、20)の分離を補助し得る締着手段を備えている。第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の両方は、それらの最初の配向とは無関係に、連結部の周りで旋回することによって、跳ね戻りによってそれらの最初の向きに復帰してもよい。連結部の特徴は、連結部の製造に使用される材料の固有特性であってもよく、又は連結部自体の設計によってもたらされてもよい。連結部は、数回以内の塗布で実用性に影響を及ぼすほどに破断又は破損すべきではない。連結部は、ユーザーによって加えられる圧力に対して過度に抵抗を示してはならず、さもなければ繰り返し使用する間にユーザーの手及び指が痛む場合がある。他方では(On the other end)、連結部は、過度に緩くてはならず、さもなければ塗布用具(1)の案内を感知することができない。跳ね戻り特性は効果的でなければならず、さもなければプレート(10、20)が、並置関係又は離間関係のいずれかに常に留まった状態になる場合がある。但し、跳ね戻りは、制御不可能に及び予想外に発生してはならないが、それは、さもなければ流体制御領域(50)及び封入領域(70)に含まれる材料の引裂きを引き起こすか、又はユーザーの手及び指を傷つけるか、又は毛髪処理組成物が塗布用具(1)から意図せず変位する場合があるためである。本発明者らは、驚くべきことに、連結部が約0.01N/cm2〜約30.0N/cm2、より好ましくは約0.01N/cm2〜約15.0N/cm2、さらにより好ましくは約0.01N/cm2〜約10.0N/cm2の範囲の適用可能な圧力で作動すべきこと、また連結部が約0.01N/cm2〜約30.0N/cm2、より好ましくは約0.01N/cm2〜約15.0N/cm2、及びさらにより好ましくは約0.01N/cm2〜約10.0N/cm2の範囲の開放するための跳ね戻り圧力を有すべきであることを見出した。
第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)は、親指及び人差し指を介したユーザーの手を包含する、上記の要件を満たすあらゆる好適な手段を介して連結されており、好ましくは、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)は、ヒンジ(90)を介して連結される。ヒンジ(90)は、「一体型(live)」の射出成形ヒンジ、共射出ヒンジ、オーバーモールディングヒンジ、インモールドアセンブリ、板バネ又はあらゆる他の適切なバネ組立品、ストラップヒンジ、キスカット、刻み目又は畳み目によって形成された折り目を包含する、多数の方法で形成され得る。
ある実施形態では、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の両方が、その設計にヒンジ(90)の雌部分を組み込んでいる。ヒンジ(90)の雌部分は、第1のプレート及び第2のプレート(10、20)の製造プロセス中に、例えば、射出成形プロセス中に生成される。第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)上に生成されたヒンジ(90)の両方の雌部分にフィットするように、ピンが設計される。好ましくは矩形のピンが、ポリオレフィン、好ましくはポリプロピレンのようなポリマー樹脂から製造される。プレート(10、20)の雌部分にピンが組み込まれて、ヒンジ(90)を生成する。
ある実施形態では、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の両方が、同一の射出成形金型内部で例えばポリプロピレンから製造されてもよい。同じくポリプロピレン製の一体型ヒンジ(living hinge)(90)は、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)間で生成されてもよい。破断せずに複数回曲げることのできる一体型ヒンジ(living hinge)を提供するために、ポリプロピレンが使用されてもよい。一体型ヒンジ(living hinge)は、典型的には離型プロセス中に閉じられる。
ある実施形態では、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の両方は、同一の射出成形金型内部で例えばポリプロピレンから製造されてもよく、またヒンジ(90)は、熱可塑性エラストマー、又は熱可塑性加硫物、又は上記に列挙された特性を有するヒンジ(90)を提供するために使用できるあらゆる他の材料の共射出、インモールドアセンブリ又はオーバーモールディングによって生成され得る。
3.領域
流体制御領域(50)は、少なくとも一方のプレート(10)の内部表面(101、201)の周縁部(30)に沿って走る。流体制御領域は、毛髪処理組成物の塗布中の乱雑状態を回避するための優れた手段を塗布用具(1)に提供し、毛髪、特に根元付近の毛髪上への過度の量の毛髪処理組成物の付着を生じさせる小塊の形成を防止する。このような毛髪処理組成物の小塊は、他の毛髪の房に滴り、隣接した房に容認し難い見苦しい処理を引き起こしたり、塗布用具(1)の外側に染み出ることもある。
流体制御領域(50)は、約1cm〜約80cm、好ましくは約3cm〜約50cm、及びより好ましくは約6cm〜約30cmの長さを有してもよい。流体制御領域(50)は、一定の幅又は可変の幅であってもよい。流体制御領域は、連続的又は不連続的であってもよく、連続的とは、流体制御領域(50)内に存在する材料は中心地(loci)若しくは小島を形成しないこと、又は変位領域(60)によって遮断若しくは中断されていないことを意味する。好ましくは、少なくとも一方のプレート(10)の流体制御領域(50)は、より好ましくは、図7に示すように両方のプレート(10、20)の流体制御領域(50)は、連続的である。流体制御領域(50)が連続的であるとき、流体制御領域(50)は、約0.05cm〜約4.00cm、好ましくは約0.10cm〜約3.00cm、より好ましくは約0.50cm〜約2.50cmの幅を有する。流体制御領域(50)が不連続的であるとき、流体制御領域(50)は、約0.00cm〜約4.00cm、好ましくは約0.00cm〜約3.00cm、より好ましくは約0.00cm〜約2.50cmの幅を有し、流体制御領域(50)が存在しない場合、流体制御領域(50)は、約0.00cmの幅を有する。流体制御領域(50)が不連続的であるとき、少なくともいくらかの部分が少なくとも0.05cm、好ましくは少なくとも0.10cm、より好ましくは少なくとも0.50cmの幅を有する。
流体制御領域(50)は、変位領域(60)によって封入領域(70)から少なくとも部分的に分離されている。部分的に分離されたとは、変位領域(60)の少なくとも一部分は、流体制御領域(50)を封入領域(70)から分離させていることを意味する。分離とは、プレート(10、20)を並置関係にするとき、プレート(10)の内部表面(101)上で、流体制御領域(50)と封入領域(70)との間に変位領域(60)の空隙容量は存在することを意味する。好ましくは流体制御領域(50)は、変位領域(60)によって封入領域(70)から完全に分離されている。プレート(10、20)を並置関係にするとき、変位領域(60)によって、毛髪処理組成物は、封入領域(70)から流体制御領域(50)に変位することが可能になる。
変位領域(60)は、一定の幅又は可変の幅であってもよい。変位領域(60)は、約0.05cm〜約4.00cm、好ましくは約0.10cm〜約3.00cm、より好ましくは約0.30cm〜約2.50cmの幅を有してもよい。流体制御領域(50)が封入領域(70)から部分的にのみ分離されているとき、変位領域(60)の少なくとも一部分は、少なくとも約0.05cm、好ましくは少なくとも約0.10cm、より好ましくは少なくとも約0.30cmの幅を有する。
塗布用具(1)が閉鎖状態にあり、及び、プレート(10、20)を並置関係にするとき、毛髪処理組成物は、流体制御領域(50)に向かって封入領域(70)から変位領域(60)に強制移動される。流体制御領域(50)及び変位領域(60)が存在していれば、毛髪処理組成物は、プレート(10、20)の周縁部(30)を越えて漏れ出たり染み出たりせず、塗布用具(1)内に留まる。
吸収性材料、無孔圧縮性材料、少なくとも1つの剛毛、少なくとも1つの歯、不透過性膜及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料が、流体制御領域(50)の少なくとも一部分上に、好ましくは流体制御領域(50)の少なくとも一部分上に、並びに封入領域(70)の少なくとも一部分上に延在する。
本発明で使用するための好適な吸収性材料は、不織布、織布、多孔質発泡体及び発泡体材料、多孔質プラスチック、可撓性フリット、メッシュ、スポンジ及びこれらの組み合わせから選択されてもよく、その構造が上記の機能的要件に適合するという条件で、不連続的なパターンで、物理的に重ね合わせるか、互いに連続的に接合(積層化)するか、又は別個の中心地(loci)で外縁部を結合することによって、同一の又は異なる材料の1つ以上のプライを有する再利用材料及び複合材料が挙げられる。
本発明の吸収性材料は、不織布及び/又は多孔質発泡体から選択されてもよい。不織布材は、短繊維若しくは連続フィラメントであってもよい繊維又はその場で形成されてもよい繊維から生産され、また、摩擦、及び/又は凝集及び/又は接着によって固着される製造シート、ウェブ若しくはバット、又は指向的に若しくは不規則に配向された繊維が挙げられる。不織布ウェブ及びその作製プロセスは、繊維の重ね合わせ、前駆体ウェブの形成、及び繊維の結合という3つの工程を含んでもよい。繊維の重ね合わせ工程は、ウェブを構成する繊維の、形成表面上へのスパンレイイング、メルトブローイング、カーディング、エアレイイング、ウェットレイイング及びこれらの組み合わせからなってもよい。前駆体ウェブの形成工程は、結合工程中に、ウェブを構成する繊維がバラバラになるのを防止してもよい。前駆体ウェブの形成は、性質的に化学的又は機械的であるような、前結合工程を経て行ってもよい。結合工程は、その後、完成したウェブに強度を付与し得る。結合工程は、ウェブを構成する繊維を水流交絡(HET)、低温カレンダー加工、高温カレンダー加工、エアースルー結合、化学結合、ニードルパンチング、及びこれらの組み合わせに付すことからなってもよい。好適な不織布材は、アセタート繊維、アクリル繊維、セルロースエステル繊維、モダクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、ケラチン繊維、セルロース繊維、絹繊維及びこれらの組み合わせから選択される天然繊維又は合成繊維からなってもよい。不織布は、ポリオレフィン又はポリエステルのようなモノコンポーネント繊維、或いはポリエチレン/ポリプロピレン又はポリエチレン/ポリエステルのシース/コア繊維若しくは並列繊維のようなバイコンポーネント繊維、或いは2つ以上の熱可塑性ポリマーのブレンドによって構成される2構成成分繊維からなってもよい。
多孔質発泡体及び発泡体材料は、低密度エラストマー、プラスチック、及び様々な気孔率を有する他の材料から作製され、連続気泡発泡体、軟質発泡体、硬質発泡体、並びに網状発泡体及びシンタクチックフォームから選択されてもよく、これらは、成形、鋳造、押出成形、引出成形、機械加工、熱成形、プラスチック溶接、吹込み成形、高速プロトタイピング手法、研削及び/又は他の特殊プロセスを使用して完成した形状に加工され得る。多孔質発泡体及び発泡体材料は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリル、エポキシ樹脂、フルオロポリマー、イソプレン−スチレン及びスチレン−ブタジエン−スチレン、種々の系に基づく合成ゴム又はエラストマー、例えばシリコーン、ポリウレタン及びネオプレン、ニトリルゴム、天然又は植物系原材料から形成されるプラスチック又はエラストマー、例えば天然ゴム(ポリイソプレン)又はバルカナイズドファイバー、水性及び水系樹脂並びにラテックス材料を包含する種々の化学系からなってもよい。多孔質発泡体及び発泡体材料のための化学系は、エチレンコポリマー、発泡ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリウレタン、フェノール樹脂、ポリ尿素、及びビニルを包含してもよい。
多孔質プラスチックは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、及び二フッ化ポリビニルを包含する、多種多様の材料から作製され得る。それらは、金型に極めて小さなプラスチックペレットを充填し、ペレット同士が接触している箇所で結合するように、金型を熱及び圧力にさらすことによって生成される。次に、この部分は金型の外側で加熱され、その部分はこの工程中に著しく収縮することで強化される。
多孔質発泡体は、好ましくはポリウレタン発泡体である。多孔質発泡体の好適な例は、レクチセル・インターナショナル(Recticel International)(ベルギー)から入手できる。
有用な無孔圧縮性材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はシリコーン若しくは天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーなどの物質を含む。好適な熱可塑性材料としては、ポリオレフィン(高密度ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリエチレンを包含する)、ポリ塩化ビニリデン、並びにポリスチレンが挙げられる。好適な例としては、モンサント社(Monsanto, Inc.)(ミズーリ州セントルイス(St. Louis))によって販売されるサントプレン(Santoprene)(登録商標)のようなエチレン−プロピレン−ジエンモノマーゴム、デュポンポリマープロダクツ(DuPont Polymer Products)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)によって販売されるアルクリン(Alcryn)(登録商標)のようなハロゲン化ポリオレフィン、シェルケミカル社(Shell Chemical Company)(テキサス州ヒューストン(Houston))によって販売されるクラトン(Craton)のような無水マレイン酸を有するスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの水素添加アダクト、SEBS(シーケンスドスチレン−エチレン−ブタジエン)ポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート及びポリスチレンを包含する、他の材料を使用することができる。
剛毛に好適な材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート、シリコーン又は天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーなどの合成材料である。ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、若しくはコポリマー若しくは不織布若しくは発泡構造体、又はウマの毛のような天然資源を包含する、他の材料を使用することができる。必要とされる性能を達成するために、剛毛又はブラシの線形状は、まっすぐであっても、湾曲していても、けん縮されていてもよい。
少なくとも歯に好適な材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート、シリコーン又は天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーが挙げられる。ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、又はコポリマー又は静電フロック加工(electro-static flocking)又は不織布又は発泡構造体を包含する、他の材料を使用することができる。
不透過性膜に好適な材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート、シリコーン又は天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーが挙げられる。ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、又はコポリマーを包含する、他の材料を使用することができる。
流体制御領域(50)の少なくとも一部分上に延在する材料は、共射出、オーバーモールディング、インモールドアセンブリ、積層接着、熱接合を包含する多数の方法で製造することができ、取り外し可能であるか、又は流体制御領域に永久的に接合されてもよい。本明細書では、前記材料の性能を破壊又は変化させないならば、塗布用具(1)に流体制御領域(50)に材料を接合するのに好適ないかなる方法が採用されてもよい。有用な方法は、これに限定されるものではないが、圧力、超音波力を包含する熱溶接、無線周波数又は高周波数、共押出した熱活性化接着剤、静電接着、例えば繊維によるフロック加工である。材料はまた、両面テープ、熱硬化性樹脂、ホットメルト及びコールドシール、接着又は押出積層を包含する接着剤を通じて塗布用具(1)に接合されてもよい。塗布用具(1)に材料を接着するために、ベルクロ(登録商標)、締め付け、スナップロック、シールビーズ、止めピン及び磁性など、機械的な連結又は絡み合いも使用されてもよい。
流体制御領域(50)の少なくとも一部分上に延在する上述の材料、及び少なくとも一方のプレート(10)の内部表面(101、201)に前記材料を接合する方法は、封入領域(70)の少なくとも一部分上に延在する前記材料にも採用されてもよい。
加えて、封入領域(70)はまた、少なくとも一方のプレート(10)の内部表面(101、201)のうちの視覚的及び/又は触覚的相違を有する領域、例えば、着色領域又は斜線領域、パターン若しくはマーキングを有する領域、又はエンボス加工された領域であってもよい。封入領域(70)は更に、少なくとも一方のプレート(10)内の溝であってもよく、又は少なくとも一方のプレート(10)の空洞であってもよい。
本発明による塗布用具(1)の好ましい一実施形態では、無孔圧縮性材料は、少なくとも一方のプレート(10)の流体制御領域(50)上に延在する。好ましくは、無孔圧縮性材料が流体制御領域(50)上に延在するとき、流体制御領域(50)は、連続的である。更に好ましくは、無孔圧縮性材料が流体制御領域(50)上に延在するとき、図1に示すような吸収性材料は、少なくとも一方のプレート(10)の封入領域(70)上に延在しており、或いは封入領域(70)は、内部表面(101)のうちの可視的又は触覚的相違、例えば、図4a及び4bに示すようにパターン若しくはマーキングを有する領域又はエンボス領域内で、着色領域又は斜線領域を有する領域である。別の実施形態では、封入領域(70)は、図5に示すように、少なくとも一方のプレート(10)内の溝である。
本発明の塗布用具(1)の一実施形態では、図7に示すように、吸収性材料は、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の流体制御領域(50)及び封入領域(70)上に延在する。別の実施形態では、無孔圧縮性材料は一方のプレート(10)の前記流体制御領域(50)上に延在し、複数個の歯(71)は封入領域(70)上に延在する。別の実施形態では、複数個の歯(71)は、一方のプレートの封入領域(70)上に延在するとともに、吸収性材料は、同一のプレートの流体制御領域(50)上に延在する。流体制御領域(50)及び封入領域(70)上の歯及び剛毛の分布を変更してもよい。歯は、図3cに示すように、封入領域(70)上に不規則に延在してもよい。本発明の範囲内では、これらの要素の組み合わせはまた、即ち、少なくとも一方のプレート(10)内の溝としての封入領域(70)を有するように企図されており、歯又は剛毛はこの溝の周辺上に及びこの溝の周りに延在していてもよい。
本発明の範囲内では、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の組み合わせ、この領域上に延在する材料の組み合わせを含む塗布用具(1)の実施形態も包含される。
4.付加的な機構
4.1貯蔵器
塗布用具(1)は、毛髪処理組成物用の貯蔵器(80)を更に含んでもよく、貯蔵器(80)は、流体制御領域(50)、変位領域(60)及び/又は封入領域(70)と連通している。貯蔵器(80)は、一方又は両方のプレートの外部表面(102、202)又は内部表面(101、201)上に存在してもよい。好ましくは、貯蔵器(80)は、プレート(10、20)を貫通して配置された開口(82)を通じて内部表面(101、201)内の領域(50、60、70)と連通している。非限定的な一例が図6に示されており、ここでは、両方のプレート(10、20)は、流体制御領域(50)及び封入領域(70)上に延在する吸収性材料を含み、第1のプレート(10)の外部表面(102)上に貯蔵器は配置され、第1のプレート(10)を貫通した開口(82)は、封入領域(70)上に延在する吸収性材料と貯蔵器(80)を連通させる。この特定の実施形態では、弁(81)は、貯蔵器(80)上に配置される。幾つかの実施形態では、一方向又は二方向の弁(81)は、プレート(10、20)内及び/又は貯蔵器(80)内に組み込まれて、ボトル、チューブ、シリンジ、バッグ、袋、又は毛髪処理組成物を分配するのに好適なあらゆる容器、例えば、ノズル、シリンジ、作動装置、又は類似の分配装置を係合することによって、毛髪処理組成物の充填を可能にしてもよい。貯蔵器(80)は、固定されていても、取り付け可能であっても、又はプレート(10、20)から取り外し可能であってもよく、また、毛髪処理組成物は放出されたら処分されてもよい。
貯蔵器(80)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、シリコーン又は天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーなどの材料を含む。貯蔵器は、共射出、オーバーモールディング、インモールドアセンブリ、真空成形、鋳造、積層接着、又は積層材料の熱接合を包含する多数の方法で形成され得る。
開口(82)は、剥離、裂断、穿刺、破断、引裂き、穴開け、滑動、折り畳み、及び圧縮を介して取り外し可能な制量層、バリア材料又はライナーで覆われていてもよい。剥離ライナー又はバリアは、剥離可能及び/又は再密閉可能であってもよく、プラスチック、アルミニウム積層構造物から構成されてもよい。これらの材料の幾つかの例としては、低密度ポリエチレンの積層体、又はアルミニウム箔及びポリエチレンテレフタレートを有するポリ−イソブチレンとポリエチレンのブレンド、又は二軸配向ポリプロピレン剥離可能箔が挙げられ、耐ガス材料、特に過酸化水素を含む毛髪処理組成物用のものから作製されてもよく、アルミニウム積層化箔、プラスチック支持体上への金属化アルミニウム、アクラー(Aclar)(登録商標)ポリクロロ−トリフルオロエチレン、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコールコポリマー、シリカ及び酸化アルミニウムが挙げられる。
4.2停止機構
停止機構は、第1のプレート及び第2のプレート(10、20)の内部表面(101、201)の少なくとも一方の上に組み込まれてもよい。停止機構によって、毛髪処理組成物は、プレート(10、20)の周縁部(30)を越え得ないこと、流体制御領域(50)と協同で作用し得ることが確実になる。ある実施形態では、塗布用具(1)は、プレート(10、20)の外部表面(102、202)上に圧力を加えることによって閉鎖状態になる。プレート(10、20)を並置関係へ移動する際に過度に高い圧力が加えられると、毛髪処理組成物は、塗布用具の中から外へ滴る場合があるか、又は容認し難い乱雑をもたらす小塊を形成する場合がある。圧力が高すぎると、領域(50、70)内に含まれる材料の破損を引き起こし、毛髪の房への毛髪処理組成物の塗布に影響を及ぼすことさえある。
ある実施形態では、停止機構は、プレートと同一の製造工程中に、同一の又は異なる材料を用いて製造されてもよい。
停止機構の存在、寸法及び高さは、封入領域(70)及び流体制御領域(50)上に延在する材料の圧縮性に関連する。他のある実施形態では、停止機構は、1つ以上の歯であってもよく、又は本明細書に前述した材料のいずれかの櫛状構造体の歯を含んでもよい。ある実施形態では、停止機構は、変位領域(60)上に配置されてもよく、(存在するならば)封入領域(70)上に及び/又は流体制御領域(50)上に延在する材料の高さより短くてもよい。他のある実施形態では、停止機構は、第1のプレート(10)及び/又は第2のプレート(20)の周縁部(30)に、又は内部表面(101、201)上の連結部の近傍に組み込まれてもよい。他の実施形態では、停止機構は、周縁部(30)におけるプレートの上向きの伸張部であってもよく、又はヒンジ(90)内部で一体化されてもよい。
4.3毛髪の房の選択手段
消費者は、自分の指を使って、毛髪処理組成物を塗布したいと望む毛髪の房を選択してもよい。しかしながら、本発明の塗布用具(1)には、毛髪の房の選択手段がさらにもたらされてもよい。毛髪の房の選択手段の例は、これに限定されるものではないが、スパイク、フック、鉤針、クリップ又はビーズである。一方又は両方のプレート(10、20)に、毛髪の房の選択手段が組み込まれてもよい。この手段はまた、スナップ機構を通じてプレート(10、20)に取り付けられてもよく、それによって、毛髪の房の選択手段は、ペンナイフのブレードで起きるように、プレートの近位にある位置から遠位にある位置まで旋回し得るようになっている。毛髪の房の選択手段はまた、本明細書にて後述されるようなキットの構成要素として、本発明の塗布用具(1)に別個に提供されてもよい。
4.4把持領域
通常、消費者は、毛髪処理組成物の塗布中に手袋を着用する。手袋は、典型的にはポリ塩化ビニル若しくはポリエチレンなどの材料、又はイソプレン、ニオプレン(nyoprene)若しくはラテックスなどのゴム材料から作製されており、消費者が塗布用具(1)を把持するための困難を増大させる場合がある。それ故、本明細書に開示される塗布用具(1)は、一方又は両方のプレート(10、20)の外部表面(102、202)上に、把持を提供するように設計される把持領域を更に含んでもよい。これらの把持領域は、プレートを製造するときに、共射出又はオーバーモールディング手法を使用して製造されてもよい。有用な材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はシリコーン若しくは天然及び合成ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性加硫物又はコポリマーなどの材料が挙げられるが、これらに限定されない。ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート及びポリスチレン、又は静電フロック加工(electro-static flocking)又は封止された不織布又は発泡構造体を包含する、他の材料を使用することができる。加えて、把持領域は、一方又は両方のプレート(10、20)の外部表面(102、202)のエンボス加工、デボス加工又はコーティングを通じて形成されてもよく、或いは、プレート(10、20)の外部表面(102、202)上に存在する空洞であってもよい。把持手段は、外部表面(102、202)の一部分のみに配置することができ、又は外部表面(102、202)全体を覆っていてもよい。
4.5剥離ライナー又はバリア
流体制御領域(50)、変位領域(60)及び/又は封入領域(70)、並びにその上に延在する材料を汚染から保護するために、剥離ライナー又はバリアが存在してもよい。剥離ライナー又はバリアは、剥離可能又は再密閉可能であってもよく、また、プラスチック、アルミニウム積層構造物から構成されてもよい。これらの材料の幾つかの例としては:低密度ポリエチレンの積層体、又はアルミニウム箔及びポリエチレンテレフタレートを有するポリ−イソブチレンとポリエチレンのブレンド、又は二軸配向ポリプロピレン剥離可能箔が挙げられ、耐ガス材料、特に過酸化水素を含む毛髪処理組成物用のものから作製されてもよく、アルミニウム積層化箔、プラスチック支持体上への金属化アルミニウム、アクラー(Aclar)(登録商標)ポリクロロ−トリフルオロエチレン、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコールコポリマー、シリカ及び酸化アルミニウムが挙げられる。
4.6毛髪処理組成物を塗布用具内に充填する手段
本発明による塗布用具(1)の封入領域(70)上に毛髪処理組成物を充填するための分配装置又は充填装置を取り付けるか、適合させるか、又は据え付けるのに好適な1つ以上の手段が存在していてもよい。この手段の例は、これに限定されるものではないが、少なくとも一方のプレート(10)上に又は連結部を貫通して存在する、ノズル及びオリフィス、パウチポケット又は一方向若しくは二方向の弁(81)である。この手段は、塗布用具(1)に永久的に連結されてもよく、又は取り外し可能であってもよく、それらは、使い捨て可能又は再生利用可能であってもよく、それらは、本明細書にて後述されるようなキットの別個の構成要素として提供されてもよい。
5.毛髪処理組成物及びその充填
前述のことに応じて、塗布用具(1)には、好ましくは、従来より使用されるか、さもなければ酸化ブリーチング及び又(and or)は毛髪着色に使用するのに有効な既知の構成成分を含む毛髪処理組成物が充填されてもよい。その組成物は、従来より使用されるか、さもなければ毛髪処理組成物、特に酸化ブリーチング及び染料組成物に使用するのに有効な既知の構成成分を含んでもよく、これらとしては:顕色剤染料化合物;カップラー染料化合物;直接染料;酸化剤;増粘剤;キレート化剤(chelant);pH調節剤及び緩衝剤;アルカリ化剤、炭酸イオン源及びラジカルスカベンジャー系、例えばグリシン;アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性若しくは双極性界面活性剤、又はこれらの混合物;過硫酸塩、ケイ酸塩、過酸化水素、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性ポリマー、疎水変性ポリマー又はこれらの混合物;芳香剤;分散剤;溶媒、過酸化水素安定剤;キレート化剤(chelant)、例えばエチレンジアミンジコハク酸、湿潤剤、タンパク質及びその誘導体、植物材料(例えば、アロエ、カモミール及びヘンナ抽出物);シリコーン(揮発性又は不揮発性、変性又は未変性)、例えばアモジメチコン、被膜形成剤、セルロースポリマー及びそれらの誘導体、セラミド、保存剤、ゲルネットワーク、変色指示剤及び乳白剤が挙げられるが、これらに限定されない幾つかの好適な補助剤が、国際化粧品成分事典及びハンドブック(International Cosmetics Ingredient Dictionary and Handbook)(第8版;化粧品、トイレタリー、及び芳香剤協会(The Cosmetics, Toiletry, and Fragrance Association))に列挙されている。特に、第2巻、3章(化学分類)及び4章(機能)は、特定の目的又は複数の目的を達成するための具体的な補助剤を識別するのに有用である。代表的であるが包括的ではないポリマー及び増粘剤の一覧は、「化粧品用のポリマー及び増粘剤の百科事典(The Encyclopaedia of Polymers and Thickeners for Cosmetics)」(南ミシシッピ大学高分子科学部門(Department of Polymer Science, University of Southern Mississippi)、ロバート・Y・ロックヘッド(Robert Y. Lochhead)博士及びウィリアム・R・フロン(William R. Fron)編纂及び編集)に見出すことができる。
毛髪処理組成物は、あらゆる手段によって塗布用具(1)内に充填されてもよい。毛髪処理組成物は、好ましくは封入領域(70)上に塗布されるが、変位領域(60)上に及び流体制御領域(50)上にも塗布されてもよい。好ましくは、少なくとも1つの毛髪処理組成物が、少なくとも一方のプレート(10)の封入領域(70)上に、より好ましくはその上に延在する材料の上に充填される。貯蔵器(80)を含む塗布用具(1)の実施形態では、少なくとも1つの毛髪処理組成物は、貯蔵器(80)上に充填されてもよい。本発明のある実施形態では、1つの毛髪処理組成物は、領域(50、60、70)の1つ、好ましくは封入領域(70)の上に、及び貯蔵器(80)(存在するならば)内に充填される。
毛髪処理組成物は、例えば、へらを用いて、圧搾可能なチューブによって、又は分配ボトルによって塗布されてもよい。上記のような充填を行うための手段が塗布用具(1)に提供される実施形態では、充填は、塗布用具(1)自体又は塗布用具(1)の一部を外部の充填装置、例えば圧搾可能なチューブ、ボトル若しくはシリンジに取り付けるか又は適合させることによって、又は上記のようなあらゆる他の好適なディスペンサーによって行うことができる。毛髪処理組成物が毛髪へ塗布される前に混合及び活性化を必要とするとき、単一の構成成分は、充填の前に振盪又は攪拌によって混合されてもよく、又は、静的混合器と連結した特殊な2室型又は多室型容器を採用することによって充填手順の間に混合され得る。また、2つ以上の毛髪処理組成物を混合することのできる付加的手段、又は粉末を水若しくは他の溶媒と混合して毛髪処理組成物を作製することのできる付加的手段を介在させることによって、混合が行われてもよい。この介在手段は、混合した毛髪処理組成物を塗布用具(1)上に注入又は充填するための機構を備えることもできる。
毛髪処理組成物は、圧力によって、又は真空によって塗布用具(1)上に塗布されてもよい。毛髪処理組成物は、異なる時間帯の間に、順々に、又は第1の毛髪処理組成物の毛髪への塗布後に塗布されてもよい。
複数個の歯が封入領域(70)上に延在する実施形態では、毛髪処理組成物は、図3bに示すように歯によって生じた周辺部の範囲内で、又は図3cに示すように一方のプレートの歯の真上で、封入領域(70)上に塗布されてもよい。封入領域(70)内の歯の存在及び分布は、ユーザーが、塗布用具(1)上に塗布されるべき毛髪処理組成物の量を確認するのに役立つ。図5に示すように、封入領域(70)がプレート内の溝又はプレートの空洞である実施形態では、毛髪処理組成物は、溝内に又は空洞に充填されてもよい。
塗布用具(1)内に毛髪処理組成物を塗布する上記の方法のいずれかは、手動で実行されるか、又は、塗布用具(1)の製造中に充填が実行される場合は特に、機械操作式機械によって実行されるかのいずれかであり得る。1つ以上の方法が同時に採用されるか、又は1つの方法の後に別の方法が採用されてもよい。
塗布用具(1)上に塗布される毛髪処理組成物の量は、塗布用具(1)の寸法及び容積、毛髪処理組成物の流体特性、並びに所望の最終結果に依存する。塗布用具(1)には、好ましくはある量の毛髪処理組成物、約0.5グラム〜約120グラム、より好ましくは約1グラム〜約50グラム、よりより好ましくは約1.5グラム〜約25グラムの毛髪処理組成物が充填されてもよい。
塗布用具(1)が両方のプレート(10、20)の封入領域(70)上に及び流体制御領域(50)上に延在する吸収性材料を含む場合の、本発明の塗布用具(1)の好ましい一実施形態では、第1の毛髪処理組成物は、第1のプレート(10)の封入領域(70)に充填され、第2の毛髪処理組成物は、第2のプレート(20)の封入領域(70)に充填される。好ましくは、第1の毛髪処理組成物は酸化剤を含み、第2の組成物はアルカリ化剤を含む。更に好ましくは、第1の毛髪処理組成物の酸化剤は、過酸化水素を含む。
塗布用具(1)に流体制御(50)及び封入(70)領域に材料を接合する前又は後に、毛髪処理組成物が充填されてもよい。毛髪処理組成物を変性又は不活性化し得る方法の場合、材料が塗布用具(1)に接合された後、材料が充填、コーティング又は装填される。好ましくは毛髪処理組成物は、ユーザーによって使用前に充填される。
6.使用方法
本発明はまた、毛髪を処理する方法に関する。本発明による塗布用具(1)は、予め充填されても、消費者自身により充填されてもよい。好ましくは、塗布用具(1)には、本明細書に記載されるような毛髪処理組成物が充填される。ユーザーは、第1のプレート及び第2のプレート(10、20)の外部表面(102、202)を通じて、塗布用具(1)を片手で、好ましくは親指と人差し指との間に保持する。ひとたびユーザーが処理されるべき毛髪の房を選択したら、塗布用具(1)が開放状態である間に、塗布用具(1)を毛髪の房の上に、好ましくは根元線に配置する。次いで、プレート(10、20)を並置関係にすることによって、毛髪の房を、塗布用具(1)の内部表面(101、201)の間に締め付ける。次いで、ユーザーは、塗布用具(1)を閉鎖状態で選択した毛髪の房の全長に沿って通すことによって、毛髪処理組成物を塗布する。また、毛髪の限られた領域のみに毛髪処理組成物を塗布してもよく、即ち、ユーザーは、毛髪処理組成物で根元線のみをコーティングすることができる。塗布用具(1)を充填する工程を包含するこれらの工程は、2回以上繰り返されてもよい。
塗布用具(1)を用いて塗布されるべき毛髪処理組成物は、スタイリング組成物、毛髪着色剤組成物、ハイライト化組成物及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
ある実施形態では、第1の毛髪処理組成物は、第1のプレート(10)の内部表面(101)の領域上に塗布され、第2の毛髪処理組成物は、第2のプレート(20)の内部表面(201)の領域上に塗布される。好ましくは、第1の毛髪処理組成物は、アルカリ化剤を含む組成物であり、第2の毛髪処理組成物は、酸化剤好ましくは過酸化水素でを含む組成物である。プレート(10、20)は、毛髪の房を選択する前に、1度、好ましくは2度、より好ましくは3度以上並置位置にしてもよい。特に、第1の及び第2の毛髪処理組成物を毛髪の房の上に塗布する前に混合して反応させなければならないとき、第1の及び第2の毛髪処理組成物を混合するために、こうする必要がある。アルカリ化剤を含む第1の組成物及び酸化剤を含む第2の組成物の混合によって、ハイライト化組成物が生じる。ある実施形態では、両方のプレートがそれらの支点に対してある度合いだけ旋回するように、両方のプレートの外部表面上に力を加えることによって、混合を達成することができる。2つのプレート(10、20)を互いに対して押圧することによって、毛髪処理組成物は、毛髪処理組成物を塗布する領域から、同一のプレートの他の領域及びその反対側のプレートの他の領域へ変位し、その結果、毛髪処理組成物が混合される。毛髪の房への塗布を開始する前に毛髪処理組成物を均等に混合するために、毛髪処理組成物を毛髪の房へ塗布する前又は塗布する間に、必要に応じて何度でも混合工程を行うことができる。
別の実施形態では、第1の組成物は、第2の組成物及び本発明による塗布用具(1)を介して塗布され得るいずれかのさらなる組成物に対する前又は後処理として、既知の従来方法のいずれかを介して、毛髪に塗布される。
好ましい実施形態では、第1の及び第2の毛髪処理組成物が共に混合されて、第3の毛髪処理組成物を形成する。第1の及び第2の毛髪処理組成物は、ボトル又はトレイなどの容器内で混合される。ひとたび第3の毛髪処理組成物が形成されると、第3の毛髪処理組成物は、塗布用具(1)の少なくとも一方のプレート(10)の封入領域(70)上に充填される。好ましくは、第1の毛髪処理組成物は酸化剤を含み、第2の毛髪処理組成物はアルカリ化剤を含む。更に好ましくは、酸化剤は、過酸化水素を含み、アルカリ化剤は、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム(solidum silicate)、塩化アンモニウム、及びこれらの混合物の群から選択される構成成分を含む。
一実施形態では、吸収性材料は、第1のプレート(10)及び第2のプレート(20)の流体制御領域(50)及び封入領域(70)上に延在する。過酸化水素系組成物が、両方のプレート(10、20)の封入領域(70)上に延在する吸収性材料上に塗布されるのに対して、アルカリ化剤は、第2のプレート上の吸収性材料上に塗布される。過酸化水素及びアルカリ化剤組成物が共に混合されるとき、それらはハイライト化組成物を形成する。
本発明による塗布用具(1)は、静的方式で毛髪処理組成物を塗布することを意図するものではなく、むしろ、それらは剪断力、即ち、個別の毛髪の房に通すこと、根元線に沿って擦り合せること、毛髪内に擦り合せること、毛髪の表面を拭うこと、毛髪の中を通して引くこと等を用いて毛髪の表面に当てて移動され、それによって、必要に応じて、毛髪の全長に沿って毛髪処理組成物を均等に付着させる。
ライナーが存在する実施形態では、ユーザーは、ライナーを剥がし、必要であれば塗布用具(1)に充填し、毛髪処理組成物を毛髪に塗布する。塗布中に1つ以上のライナーを再封止して、塗布用具(1)及び毛髪処理組成物を保護すること、又は毛髪処理組成物によるユーザーの家具の汚染を回避することが可能である。塗布用具(1)が製造業者(manufactures)によって予め充填された後に、ライナーを用いて封止される実施形態では、ユーザーは、毛髪処理組成物の塗布前にライナーを除去する。ひとたびライナーが除去されたら、使用を開始できるか、又は上記のように塗布用具(1)上に追加の毛髪処理組成物を充填することによって塗布することができる。
貯蔵器(80)が存在する実施形態では、ユーザーは、分配手段のいずれかを通じて毛髪処理組成物を充填してもよく、次いで、ユーザーは、毛髪処理組成物を毛髪へ塗布する前にライナー又はバリアを除去してもよい。ユーザーは更に、他の毛髪処理組成物を塗布用具(1)の領域(50、60、70)内に塗布してもよい。ユーザーは、塗布を開始する前に、貯蔵器(80)を押圧し、その中に封入された毛髪処理組成物を押して、プレート(10、20)を貫通して配置された開口(82)をずっと通して領域(50、60、70)へ流動させることによって、毛髪処理組成物を混合してもよい。
最後に、毛髪処理組成物の塗布は、ぬれた状態又は乾燥した状態の毛髪上で発生してもよく、任意に、第1の及び第2の組成物を毛髪へ塗布する間に、リンス又はシャンプー工程を含めることができる。
7.キット
キットの構成要素として、本発明による少なくとも1つの塗布用具(1)が提供されてもよい。或いは、本発明によるキットの構成要素として、1を越える塗布用具(1)が提供されてもよい。キットは、シャンプー組成物、コンディショニング組成物、スタイリング組成物、毛髪着色剤組成物、毛髪ブリーチング、ハイライト化組成物又はそれらの組み合わせを含む、少なくとも1つ以上の個別包装された毛髪処理組成物を含んでもよい。本発明の一実施形態では、第1の容器は酸化染料前駆体及びアルカリ化剤を含んでもよいのに対して、第2の容器は酸化剤を含んでもよい。キットの他のある実施形態では、第1の容器はアンモニウムイオン源を含んでもよく、第2の容器は酸化剤を含んでもよい。キット内には、付加的な容器、例えば付加的な構成成分(例えば、酸化剤、コンディショナー、キレート化剤(chelant)、ラジカルスカベンジャー、溶媒、直接染料、シャンプー、緩衝剤、着色剤、増粘剤、酵素、アニオン性、非イオン性、両性及びカチオン性界面活性剤、担体、酸化防止剤、安定剤、香料、遮蔽用芳香剤、薬草及び植物抽出物、真珠光沢剤、乳白剤、毛髪膨張剤及び/又はポリマー、湿潤剤、保湿剤、増粘剤、ゲル化剤、キレート化剤、UVフィルター、抗菌剤、防腐剤、タンパク質又はこれらの混合物)を含む個別包装された組成物が存在していてもよい。
本発明によるキットは、毛髪の房を選択するための手段、本発明による塗布用具(1)を充填するための手段、毛髪処理組成物を混合するための手段、櫛若しくはブラシ、手袋、穴付きのキャップ、ピンセット、舌状の物(tongues)、フック、又はそれらの組み合わせなど、付加的な構成要素を更に含んでもよい。
別の実施形態では、キットは、酸化剤を含む個別包装された組成物、及びアルカリ化剤を含む個別包装された組成物を更に含む。好ましくは酸化剤は、過酸化水素である。より好ましくは、個別包装された毛髪処理組成物の少なくとも1つは、過硫酸塩を含む。
ある実施形態では、前記領域上に延在する材料が流体制御(50)及び封入(70)領域に取り外し可能に取り付けられているとき、前記材料又はその取替え品は、キットに含まれてもよい。キットには、本発明による塗布用具(1)は組み立てられていない状態で提供されてもよく、また、上述したキットには、本発明の塗布用具(10)の組み立て方法の説明書が更に提供されてもよい。本発明による塗布用具(1)を含むキットは、塗布用具(1)の充填方法及び/又は使用方法を示す消費者向け説明書を更に含んでもよく、この説明書は、キット自体のパッケージ、紙材、コンパクトディスク、DVD又は塗布用具(1)自体など、あらゆるタイプの媒体に記録される。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (21)

  1. 第2のプレート(20)に連結された第1のプレート(10)を含む毛髪処理組成物用の塗布用具(1)であって、
    前記プレートのそれぞれは、内部表面(101、201)及び外部表面(102、202)を有し、
    前記第1のプレート(10)及び前記第2のプレート(20)は周縁部(30)を有し、
    少なくとも一方のプレートの前記内部表面は、
    a.前記少なくとも一方のプレートの前記周縁部(30)に沿って走る流体制御領域(50)と、
    b.変位領域(60)と、
    c.封入領域(70)と
    を含み、
    無孔圧縮性材料、吸収性材料、不透過性膜、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料が、前記流体制御領域(50)上に連続的に延在しており、
    前記流体制御領域(50)及び前記封入領域(70)は、前記変位領域(60)によって互いから完全に分離され、該変位領域は、0.05cmから4cmの幅を有することを特徴とする塗布用具(1)。
  2. 前記第1のプレート(10)及び前記第2のプレート(20)の両方の内部表面は、前記流体制御領域(50)と、前記変位領域(60)と、前記封入領域(70)とを含んでいる、請求項1に記載の塗布用具(1)。
  3. 前記少なくとも一方のプレートの前記流体制御領域(50)は、連続的である、請求項1又は2に記載の塗布用具(1)。
  4. 吸収性材料、無孔圧縮性材料、少なくとも1つの歯、少なくとも1つの剛毛、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料は、前記少なくとも一方のプレート(10)の前記封入領域(70)の少なくとも一部分上に延在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗布用具(1)。
  5. 前記少なくとも一方のプレート(10)の前記封入領域(70)は、前記少なくとも一方のプレート(10)の前記内部表面(101)との可視的な相違又は触覚的な相違を有する領域である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の塗布用具(1)。
  6. 前記少なくとも一方のプレート(10)の前記封入領域(70)は、前記少なくとも一方のプレート(10)内の溝である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の塗布用具(1)。
  7. 前記少なくとも一方のプレート(10)の前記封入領域(70)は、前記少なくとも一方のプレート(10)の空洞である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の塗布用具(1)。
  8. 前記第1のプレート(10)及び前記第2のプレート(20)の前記流体制御領域(50)及び前記封入領域(70)の少なくとも一部分上に延在する前記材料は、吸収性材料である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪処理用の塗布器具(1)。
  9. 毛髪処理組成物用の貯蔵器(80)を更に含み、
    前記貯蔵器(80)は、前記流体制御領域(50)及び/又は前記変位領域(60)及び/又は前記封入領域(70)と流体連通している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の塗布用具(1)。
  10. 1つ以上の毛髪処理組成物を、請求項1〜9のいずれか一項に記載の前記塗布用具(1)内に充填する方法であって、
    前記1つ以上の毛髪処理組成物を前記封入領域(70)上に充填する工程を含む、方法。
  11. 前記1つ以上の毛髪処理組成物は、第1の毛髪処理組成物及び第2の毛髪処理組成物を含み、
    前記第1の毛髪処理組成物は、前記第1のプレート(10)の前記封入領域(70)上に充填され、
    前記第2の毛髪処理組成物は、前記第2のプレート(20)の前記封入領域(70)上に充填される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記1つ以上の毛髪処理組成物は、第1の毛髪処理組成物及び第2の毛髪処理組成物を含み、
    前記第1の毛髪処理組成物及び前記第2の毛髪処理組成物は、共に混合されて第3の毛髪処理組成物を形成し、
    前記第1の毛髪処理組成物及び前記第2の毛髪処理組成物は、前記塗布用具(10)上に充填される前に混合される、請求項10に記載の方法。
  13. 前記毛髪を処理する方法であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の前記塗布用具(1)と前記毛髪とを接触させる工程を含む、方法。
  14. 前記塗布用具(1)には、毛髪処理組成物が充填されている、請求項13に記載の方法。
  15. 前記塗布用具(1)と前記毛髪とを接触させる前に、前記塗布用具(1)の前記第1のプレート(10)及び前記第2のプレート(20)を、1度以上並置関係にする、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記毛髪処理組成物は、スタイリング組成物、毛髪着色剤組成物、ハイライト化組成物及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の塗布用具(1)を少なくとも1つ含むキット。
  18. シャンプー組成物、コンディショニング組成物、スタイリング組成物、毛髪着色剤組成物、毛髪ブリーチング組成物、ハイライト化組成物又はそれらの組み合わせを含む1つ以上の個別包装された毛髪処理組成物を更に含む、請求項17に記載のキット。
  19. 前記キットは、
    酸化剤を含む個別包装された毛髪処理組成物と、
    アルカリ化剤を含む個別包装された毛髪処理組成物と
    を少なくとも含む、請求項17又は18に記載の部材のキット。
  20. 前記個別包装された毛髪処理組成物の少なくとも1つは、過硫酸塩を含む、請求項19に記載の部材のキット。
  21. 前記キットは、前記塗布用具(1)の充填方法及び/又は使用方法を示す消費者向け説明書を更に含む、請求項17〜20のいずれか一項に記載の部材のキット。
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